ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」が韓国初の快挙!「第72回カンヌ国際映画祭」最高賞パルムドール受賞

コンペティション部門にノミネートされた21作品からパルムドールに輝いた「パラサイト 半地下の家族」は、全員が無職のキテク(ソン・ガンホ)一家の長男(チェ・ウシク)が、家庭教師の面接のためにパク社長(イ・ソンギュン)の家を訪れたことから始まる予期せぬ事件を描く、貧富の差という普遍的な問題を取り上げた作品。共生できず、寄生するしかない社会の構造に対する問題意識を、ブラックコメディーという形で浮き彫りにした。
授賞式でポン・ジュノ監督は「『パラサイト 半地下の家族』という映画は驚くべき冒険だった。それを可能にしたのは私と共に作業してくれたアーティストがいてくれたからだ。特に偉大な俳優たちがいなければひとコマも撮れなかった」と出演俳優やスタッフに謝意を示した。

ポン・ジュノ監督は2006年に「グエムル-漢江の怪物-」、2008年に「TOKYO!」、2009年に「母なる証明」などでカンヌ国際映画祭に招待された。コンペティション部門に選出されたのは2017年の「オクジャ」に続き2作品目。
韓国映画は2016年にパク・チャヌク監督の「お嬢さん」、2017年に「オクジャ」とホン・サンス監督の「それから」、2018年にイ・チャンドン監督の「バーニング」がコンペティション部門に招待されていたが、コンペティション部門では、2002年にイム・グォンテク監督の「酔画仙」が監督賞、2004年にパク・チャヌク監督の「オールド・ボーイ」が審査員特別グランプリ、2007年にイ・チャンドン監督の「シークレット・サンシャイン」で主演したチョン・ドヨンが主演女優賞、2009年にパク・チャヌク監督の「渇き」が審査員賞、2010年にイ・チャンドン監督の「ポエトリー アグネスの詩」が脚本賞を受賞したが、パルムドールの受賞はなかった。
世界三大国際映画祭ではベネチア映画祭でキム・ギドク監督の「嘆きのピエタ」が2012年に最高賞の金獅子賞を受賞している。
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- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- 聯合ニュース
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