イ・ビョンホン、主演映画「仕方ない」の魅力を熱弁!「釜山国際映画祭」で語った裏話と監督とのエピソード

釜山(プサン)海雲台(ヘウンデ)の映画の殿堂では本日(17日)、「第30回釜山国際映画祭」(BIFF)が開催された。「仕方ない」はこのたび開幕作として上映され、これと共に行われた記者会見にはイ・ビョンホン、ソン・イェジン、パク・ヒスン、イ・ソンミン、ヨム・ヘラン、パク・チャヌク監督が出席。BIFF首席プログラマーのパク・ガオン氏と共に、同作について語った。
「仕方ない」は、すべてをやり遂げたと感じるほど人生に満足していた会社員ユ・マンス(イ・ビョンホン)が、突然の解雇されることから物語が展開される。妻と2人の子供、そして苦労して手に入れた家を守るため再就職に向けて奮闘する姿はもちろん、その過程で描かれるリアルな夫婦像も大きな見どころとなっている。
同作は、先に開催された「第50回トロント国際映画祭」の「ガラ・プレゼンテーション」部門に招待され、イ・ビョンホンはこの場で韓国人俳優として初となる特別功労賞を受賞した。
彼は今回の記者会見で「この作品に取りかかる前に特別な心構えはなかった。パク・チャヌク監督と久しぶりに仕事をするのがただただ楽しみで、ワクワクしていたことを覚えている。今回もどれだけ楽しく作品に臨めるか、その期待感だけで撮影に励んだ」と謙遜した。

「僕が演じるキャラクターは、とても個性的というわけではなく、どこにでもいるような平凡な人物」と切り出した彼は、「そのような平凡な人物が、大きな転機となる状況に直面し、それを乗り越えるために極端な心の決断を下し、その決断を実行しながら変わっていく過程を描いた。極端といえるすべての状況を、これまでごくごく平凡に暮らしていた人はどのように受け止めるのか。そして、そのような部分をどう表現するのか。そして、自分の演技を通じて、どれだけ説得力をもって観客に伝えるられるのか。そういった部分が、撮影中はずっと僕にとっての課題だった」と振り返った。
さらに、パク・チャヌク監督の繊細な演出にも言及。「例えば、初めて面接を受けるシーンがある。細かいディテールに関しては台本にすでに書かれている場合もあるが、その場でこのような部分を追加してほしいと言われることもたびたび……その分自分にとっても良いトレーニングになったので、それだけ皆さんの目に良い作品として映るのではないかと期待している」と笑った。

さらに、「監督の演出を通じて、自分でも気づかなかった部分を再発見できた」と明らかに。「映画館の大きなスクリーンでディテールを確認していくと、なぜその演出が必要だったのか理解できる」と伝え、「他の映画も同じだと思うが、この映画を映画館で観るべき理由は非常に明確だと感じる。来年や再来年の祝日にテレビでご覧になるよりも、映画館でじっくり鑑賞することをおすすめしたい」と力を込めて語った。
「仕方ない」は、韓国で24日に公開される。「第30回釜山国際映画祭」は本日(17日)から26日まで釜山映画の殿堂一帯で開催される。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ヨン・フィソン
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