故オ・ヨアンナさん遺族、ハンスト決行から27日で暫定合意…韓国MBCが来週記者会見へ

MBCの気象キャスターであった故オ・ヨアンナさんの母親が、ハンガーストライキ27日目にしてMBCと暫定合意に至った。

市民団体「エンディングクレジット」と職場ハラスメント119（社団法人）は5日、MBCと故オ・ヨアンナさんの遺族側の暫定合意が成立したと明らかにした。故人の母親はストライキを中断後、療養病院に入院したことが伝えられている。

今回の合意により、MBCは今月15日午前10時、上岩洞（サンアムドン）MBC本社で故オ・ヨアンナさんに関する国民に向けた記者会見を行う。記者会見では、故人への謝罪、再発防止対策及び制度改善案の約束、名誉社員証の授与などが行われる。

故オ・ヨアンナさんの追悼所は来年9月15日までMBC本社内に設けられ、MBCは既存の気象キャスターの職務を廃止し、“気象気候専門家”制度を新設する予定だ。

遺族への補償は別途合意に従い、合意当事者（所属臨職員含む）は合意後、相互間に民事、刑事、行政上いかなる異議申し立ても行わないこととした。また、遺族側は今月17日までに抗議場所を整理する予定だ。

故オ・ヨアンナさんは昨年9月15日、享年28歳の若さでこの世を去った。故人の携帯電話から発見された遺書には、同僚から職場内でいじめを受けていたという内容が記されており、衝撃を与えた。遺族は加害者として指摘された人物を相手に、ソウル中央地方法院に民事訴訟を提起し、MBCは死亡5ヶ月後に真相調査委員会を立ち上げた。

雇用労働部は3ヶ月間行ったMBC特別勤労監督の結果「気象キャスターは労働者に該当しない」と判断しながらも、「いじめと見なされる行為があった」と結論づけた。

その後、故オ・ヨアンナさんの母親はMBC前で問題解決を求め、ハンガーストライキを決行した。遺族は故人の1周忌を迎え、MBC前で故人を追慕する文化祭を開いた。

・“28歳で死去” 故オ・ヨアンナさんの遺族、気象キャスターの待遇めぐり対立続く…MBCがコメント「交渉に進展なし」

・“28歳で死去” 故オ・ヨアンナさんの遺族、新たな音声ファイルを公開…先輩の暴言に衝撃