バン・シヒョクの不正取引嫌疑、捜査の最終段階へ…警察がコメント「拘束令状は検討中」
写真=Newsen DBソウル警察のパク・ジョンボ庁長は12月15日に行われた定例記者懇談会で、バン・シヒョクに対する捜査について「捜査はほぼ終盤段階にある。疑惑が残らないよう、徹底的に捜査を終えるため、法理検討や関連資料の分析に最善を尽くしている」と明らかにした。
また、逮捕状請求の有無については「検討中だ」と述べた。
バン・シヒョクはHYBEが上場(2020年)する前の2019年、既存の投資家に「新規株式公開(IPO)の計画はない」と虚偽の説明を行い、彼らが保有していた株式をHYBE幹部が設立した私募ファンド(PEF)の特別目的会社(SPC)に売却させた容疑を受けている。この件により、HYBE幹部出身者らとともに今年7月、資本市場法違反の疑いで告発された。
バン・シヒョクは私募ファンド側と株主間契約を結び、上場後に私募ファンドが得た売却益のうち約30%を受け取ったとされ、株主を欺いたという疑惑に包まれている。既存の投資家の多くは機関投資家であり、その投資資金には国民年金も含まれていたとされる。これを基に、バン・シヒョクは約1,200億ウォン(約126億、5,609万円)関係者全体では1,900億ウォン(約200億3,678万円)以上を得たと伝えられている。
ソウル警察庁金融犯罪捜査隊はこれまでに3回、バン・シヒョクを召喚して取り調べを行った。彼は9月15日、9月22日、11月5日の3回にわたり出頭している。
バン・シヒョクは容疑を否認している。HYBE側は7月17日に公式声明を発表し、「筆頭株主が金融監督院の調査に出席し、上場を前提に私的利益を追求した事実がないことを積極的に説明したが、受け入れられず残念である。金融当局の決定を尊重し、今後の捜査においても関連疑惑をより積極的に説明し、市場および利害関係者の信頼を回復できるよう最善を尽くす」と述べた。
バン・シヒョクは8月6日、HYBEの社員に宛てたメールで、「すでに金融当局の調査時にも上場当時の状況について詳しく説明したように、今後の捜査にも誠実に臨み、改めて誠実に説明したい。この過程を通じて事実関係が明らかになることを期待し、謙虚に当局の判断を待つ」と述べた。
ソウル警察庁金融犯罪捜査隊は、バン・シヒョクが保有する約1,568億ウォン(約165億3,520万円)相当のHYBE株式の没収保全を裁判所に申請した。ソウル南部地方裁判所は11月19日、この申請を認めた。没収保全とは、被告人が犯罪行為により得たと疑われる収益を、確定判決前に任意に処分できないよう凍結する手続きである。
これに関連してHYBE側は12月5日、「没収保全は通常の手続きであり、有罪・無罪の判断ではない。捜査過程に誠実に臨み、説明を行った。捜査機関の判断を待っている」と明らかにした。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- ファン・ヘジン
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