ナ・ホンジン
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「2017 春史大賞映画祭」公正に与えられた14のトロフィー
「2017 春史大賞映画祭」を主催した韓国映画監督協会が、映画「新感染 ファイナルエクスプレス」「哭声」「トンネル」「秘密はない」「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」など、さまざまな作品で頭角を現した映画関係者たちに14のトロフィーを均等に与えた。これは、審査委員会を活性化し、外部委員と共に客観的かつ公正な審査を経て信頼できる結果を出したと言える。今年の春史大賞映画祭は24日午後、ソウル三成洞(サムスンドン) のCOEX AUDITORIUMで行われた。春史ナ・ウンギュ監督が作った韓国映画の伝統を基に、韓国映画の地位を高めている監督らが公正かつ厳正な審査を経て、監督賞、脚本賞、技術賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、新人男優賞、新人女優賞、新人監督賞など14部門の本賞と特別賞を授賞した。4月30日、選定委員会が候補作品を選んで発表し、今月10日から授賞式前日の23日まで最終審査を行った。何よりも信頼を与えた部分は、映画評論家の候補選定委員会(キム・ジョンウォン、キム・ヒョンソク、ヤン・ギョンミ、チョ・へジョン、ナム・ドンチョル)を構成したことだ。彼らが受賞作の候補を選び、決まった作品は現役監督だけで構成された「春史映画賞」審査員会で最終的に決定する方法で行われ、どんな映画祭よりも可視化の確保に万全を期した。この日、主演男優賞と主演女優賞はそれぞれ「トンネル」のハ・ジョンウ、「秘密はない」のソン・イェジンが獲得。ハ・ジョンウは「『トンネル』が公開されてから、かなり時間が経っているが、記憶してくださって感謝するとともに、良いキャラを作ってくれたキム・ソンフン監督と俳優、スタッフとこの喜びを分かち合いたいと思います」と感想を伝えた。続けてソン・イェジンは「この先、演技のない人生は想像できません。演技ができるようサポートしてくださった関係者の皆様、映画をご覧になった観客の皆様に感謝します。良い演技をたくさんお見せしていきたいです」と覚悟を語った。【「2017春史映画賞」受賞者リスト】◆最優秀監督賞=ナ・ホンジン監督(「哭声」)◆主演男優賞=ハ・ジョンウ(「トンネル」)◆主演女優賞=ソン・イェジン(「秘密はない」)◆助演男優賞=パク・ジョンミン(「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」)◆助演女優賞=ユ・イニョン(「女教師」)◆人気俳優賞=キム・イングォン◆特別人気賞=キム・スルギ、チェ・ウシク◆新人男優主演賞=ク・ギョファン(「私たちの孫ベスト(Great Patrioteers)」)◆新人女優主演賞=イ・サンヒ(「恋愛話」)◆新人監督賞=キム・ジンファン監督(「羊飼いたち」)◆脚本賞=イ・ギョンミ監督(「秘密はない」)◆技術賞=クァク・テヨン(「新感染 ファイナルエクスプレス」)◆観客が選んだ最高人気映画賞=「新感染 ファイナルエクスプレス」◆功労賞=キム・スヨン監督
ゆうばり映画祭クロージング上映「哭声/コクソン」ナ・ホンジン監督&國村隼が登壇!
2016年カンヌ国際映画祭で上映されるや、観る人を震撼させ、韓国で観客動員数700万人に迫る大ヒットを記録した究極のサスペンス・スリラー「哭声/コクソン」 が、3月11日よりシネマート新宿ほかにて公開となる。韓国で最も権威ある映画賞のひとつである「第37回青龍映画賞」では監督賞をはじめ、日本から参加し、平和な田舎の村に大きな変化をもたらすよそ者を演じた國村隼が同映画賞の歴史の中で、韓国以外の外国人俳優として初受賞となる助演男優賞と人気スター賞を受賞するなど、同年度最多となる合計5部門を受賞。また、韓国のアカデミー賞といわれる「第53回大鐘賞」でも本年度最多タイとなる5部門で受賞。その評価は各国映画祭や韓国だけに留まらず、米No.1映画レビューサイト『RottenTomatoes』では批評家満足度で驚異の99%(1月30日時点) をマークしている。本作が、現在開催中の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」でクロージング作品として3月5日に上映され、本上映のために今年1月に続き来日したナ・ホンジン監督と國村隼が舞台挨拶に登場! 上映後に観客とのティーチインを行った。監督は「チェイサー」が上映された2009年と審査員として参加した2011年以来の訪夕、國村は初めてのゆうばり映画祭参加となり、本作の日本公開を目前に控えての北海道プレミアともいうべき機会を存分に満喫した。上映前にはナ・ホンジン監督がひとりで登場。本上映に合わせて昨晩夕張に到着したばかりだといい、「コンニチハ、ナ・ホンジンデス」と日本語を交えて挨拶。國村が「青龍映画賞」で外国人俳優史上初となる助演男優賞を受賞したことについて、「本当にうれしかったです。その演技はもらって当然だと思ってはいましたが、授賞式のために韓国まで足を運んでくださって、受賞されなかったらどうしようかと心配したので、胸をなでおろしました」と振り返る。上映後には國村も登場。この映画の脚本を読んだ上で、出演を決めた理由について聞かれると「撮影自体は今まで経験したことのないくらいタフなものになるだろうと予想はしていましたが、それでもやりたいと思いました」と語った。國村に出演オファーをした監督は、「國村さんのこれまでの映画を見て、編集されていないひとつのカットの中ですでに編集されているような多様な姿を見せているのが印象的でした。映画をご覧頂いたように、お客さんがよそ者という人物をどう捉えるかが重要で、その点で國村さんとこの映画が目指す目標が一致したのでお願いすることにしました」と語った。会場には大勢の観客が詰めかけ、ティーチインにも質問が途切れることなく飛び出した。映画のアイデアの根源を聞かれた監督は、「実話を素材にした物語ではありません。これまで作られた他の作品を見てみても、加害者からの視点の方が多かったと思います。でも、自分は被害者の視点でこの物語を進めたかったんです。なぜ、この人はこんな目に遭わなければならないのかなぜこんなことになってしまったのか?その答えは、実際の出来事や作品をいくら探してもありませんでした。だから、悩み悩んでこのような話を思いついたんです」と答える。よそ者を日本人にしたことについて、監督は「よそ者のモチーフは新約聖書から得ました。皆さんは主人公ジョングの立場から映画をご覧になったと思いますが、よそ者は聖書ではその反対側にある存在です。遠くエルサレムから噂になっているイエスという存在。イエスが近づいてきて実際に姿を現し、それを見守るユダヤ人の姿。それを日本人にした理由は、韓国人と似たような外見でありながら異質である国の人の存在が必要でした。韓国に中国人はたくさんいて脱北者も意外に多いので、それで日本人にしました」と説明する。MCが、何かが起こった時によそ者のあいつのせいだと排除していく物語の進行が、社会の流れとリンクしていることについて尋ねると、國村は、「僕もそう感じました。この役柄は、その存在すら疑ってもいいような存在です。韓国映画における日本人という捉え方ではとても掴めないキャラクターで、もっと人間の存在の根源の部分を問いかけます。人の世の中で一番恐ろしい噂だったり、確かなものでないものへの不安。そこから沸き起こる疑心暗鬼が生み出す悲劇だと考えれば、納得のいくストーリーだといえます」と説明。登場人物のひとり、祈祷師イルグァンが象徴するものについて聞かれた監督は、「このキャラクターは韓国の民族信仰(シャーマニズム) の象徴です。でも、彼のやってる行為は悪を葬ろうとするのか振り払おうとするのかは曖昧です。よそ者が果たす役割によって、イルグァンの役割の解釈も変わってくると思います」と本作を紐解く上でのヒントを語ってくれた。本作は谷城(コクソン) という韓国にある実際の町が物語の舞台になっているが、劇中激しい雨になったり晴れ間が見えたりといった印象的な気候の変化について聞かれると、「コクソンを舞台に選んだのは、高いビルも山並みも見える、スカイラインも見えるという場所だったからです。それによって、天気や時間の変化、そういうものが常に人物の後ろに現れるように設定しました。理由としては、この映画は神という存在に関する話でもありますが、自然を通して神という存在を表現したかったんです」と説明した。本作の内容ゆえ、当初は地元のリアクションは冷ややかだったというが、韓国で劇場公開されると聖地巡礼として観光客が8倍に増えて町長に感謝されたことを明かすと場内は大きな笑いに包まれるなど、ふたりとも熱気ある観客に触れ饒舌にさまざまなエピソードを披露した。■作品情報「哭声/コクソン」3月11日、シネマート新宿 他にて公開監督:ナ・ホンジン出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼、チョン・ウヒ2016年/韓国/シネマスコープ/DCP5.1ch/156分(C)2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION配給:クロックワークス■関連サイト公式サイト:http://kokuson.com/
【REPORT】「哭声/コクソン」國村隼、約5年振りの来日となるナ・ホンジン監督とプレミア上映会に登壇
「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督最新作で、2016年カンヌ国際映画祭で上映されるや観る人を震撼させ、昨年韓国で観客動員数700万人に迫る大ヒットを記録した究極のサスペンス・スリラー「哭声/コクソン」が、2017年3月11日よりシネマート新宿ほかにて公開となる。この度、映画公開を控えてナ・ホンジン監督が5年3ヶ月振りに来日。日本から参加し、平和な田舎の村に大きな変化をもたらすよそ者を演じた國村隼とともにプレミア上映に登壇し、ティーチインイベントを行った。立ち見も出る超満員の観客から大きな拍手で迎えられた出演者の國村隼とナ・ホンジン監督は、それぞれ「皆さんは日本で一番最初にこの映画をご覧になってくれた方々です。嬉しくて嬉しくて一人一人にハグしたい気分です。今日は本当にありがとうございます」「長い上映だったと思いますが、この時間まで待っていてくださってありがとうございます。シナリオから6年ぐらいかけて作った映画で、今日という日を迎えられて嬉しく思います。Q&Aでもベストを尽くして頑張ります」と挨拶し、早速、ティーチインがスタート。本作は前作2本とは全く異なるタイプの映画になっているが、どちらが監督本来の志向なのかと聞かれた監督は、「前の2作品とは違って、自分らしく自由に作りたいと思った作品で、自分のありのままに作った映画です」と語り、國村を起用した理由として、「シナリオが出来上がり日本人俳優が必要ということになって、國村さんと同じぐらいの年の俳優を沢山調べました。中でも國村さんのことは以前から作品を通じて知っていて、ずっと尊敬していた存在なんですが、色んな作品を観ているうちに特徴があることに気付いたんです。カットごとに完成された演技をしているのが印象的でした。『哭声/コクソン』の中で、よそ者という役柄は、この人ってどういう存在なの? と疑問を投げかけるとても重要な役どころで、その役をやり遂げられるのは國村さんしかいないと確信を持ち、日本に来てオファーをさせていただきました」と國村に決め撃ちでオファーをしたことを明かした。監督からオファーを受けた際、監督のことを全く知らなかったという國村は、過去の2作品と本作の脚本を読み「とんでもない才能だなと思いました」とコメント。その上で、「実際撮影に臨んでみると、最初に思っていた以上に、ナ・ホンジンていう人は、才能が人の形をしているんだるなと思いました。基本的なイメージから撮影していくにつれて新たなビジョンがどんどん出てきて、そのイメージをもっともっともっととテイクを重ねていく。それを現場で真の当たりにして、やっぱりすごいと思いました。」と熱く振り返った。よそ者は劇中、数々の壮絶すぎる言動を見せる。年上の人を重んじる文化がある韓国において、目上(國村) の人に撮影で無理をさせるのは大変だったのではないかという質問に、監督は「本当に申し訳なかったですが、シナリオがそうできあがったからどうしようもなかったんです。その代わり、撮影以外のところでのフォローに最善を尽くしたつもりです。撮影を通して、國村さんからは色々なことを学び、さらに尊敬し、大好きになりました。お詫びと感謝の気持ちをこの場で改めて述べたいと思います」と語った。それに対して國村は「台本に書かれていたから撮影が大変なことは予め分かっていました。でも、他の人がこの役をやっているのを見たくなかったから。自分からこの世界に飛び込んでいったから、ひどいことをされている自覚はなかったです」とコメント。よそ者というキャラクターの解釈が観る人の想像にゆだねられる部分が大きいことについて考えを聞かれた監督は、「よそ者は映画を通して、他の登場人物だけでなく観客に疑問を投げかける重要な役どころです。そして、映画そのものも疑問を投げかけ続け、それが映画の中でどんどん変わっていく。色んな解釈があると思いますがその全てが正しく、観客の方が自分で整理して完成させる映画だと思っています」と語った。役柄の背景について國村は、「この役柄においては、よく言う役作りは機能しない。そもそも実在するものではないかもしれないキャラクターで、それをどう作っていくかは難しいです。だから、このキャラクターの存在意義、役割はなんだろうと考えるところからスタートしました。この映画の舞台となる平和な田舎の村をひとつの池と例えると、そこに異物として石ころが投げ込まれることによって生まれる小さな波紋。私の役柄はそんな波紋を起こす石ころのようなものかもしれないそんなアプローチをしていきました」と独自のアプローチ方法を披露。また、スコット・フリー・プロダクション(リドリー・スコットの製作会社) からリメイクのオファーが来たものの、韓国製作サイドが「この映画はナ・ホンジン以外に作ることはできません」と返答したと各国で報じられていることについて、監督は、そのオファーがあったことを認め、そのコメントをスタッフの冗談ではないかとしつつも「もし自分にリメイクの監督のオファーがきても、自分はこの映画のリメイクを作るつもりはありません。でも、國村さんはこの映画には必ず必要だから推薦したいですね」と回答。それに対して國村も「ナ・ホンジン監督が作らないなら自分も出ないんじゃないかと思います」と同調すると、監督は「じゃあ二人ともやらないということで(笑)」と息の合ったコメントをし、場内は大きな笑いに包まれた。その他、本作に祈祷師役として出演する韓国の大スター:ファン・ジョンミンについて「大スターなのに本人は全然驕るところがなく、この映画にも彼自身の真摯な人柄が出ている」(國村)、事件の目撃者から映画後半のストーリーの大きなカギを握るチョン・ウヒについて、「現場では妹のような存在だったけど、映画が伝えたいことを代弁してくれる。現場ではものすごいパワフルな演技をしてくれました」(監督)、出演者のキャスティングの基準について「その役に一番ふさわしく、一番正しいかどうかを考えています」(監督) など質問が次々と飛び出す中、二人は映画が放つ雰囲気とは打って変わって和気あいあいと応じ、お互いへの親愛やリスペクトが感じられる温かいティーチインとなった。最後に國村は、「最初に聞こうと思っていたんですが、映画はどうでした?」と観客に問いかけると、大きな拍手が沸き起こった。続いて「今までこんな映画はありませんでした。カテゴライズできないエンターテインメントで、新しい映画の楽しみ方の一つになるんじゃないかと思います。それを体験させてみたい!という人がいればぜひその人を誘って一緒に映画を観に来てください」と挨拶。監督は、「監督ナ・ホンジンの全てを賭け、注ぎ込んだ映画で未練はありません。どんな評価を受けようがその全てを受け止める所存です。こんな人間が6年の全てをかけて作った映画なので、友達にそのことを伝えてください。長い時間ありがとうございました」と締めくくった。■作品情報「哭声/コクソン」3月11日、シネマート新宿他にて公開<STORY>平和な田舎の村に、得体の知れないよそ者がやってくる。彼がいつ、そしてなぜこの村に来たのかを誰も知らない。この男についての謎めいた噂が広がるにつれて、村人が自身の家族を残虐に殺す事件が多発していく。そして必ず殺人を犯した村人は、濁った眼に湿疹で爛れた肌をして、言葉を発することもできない状態で現場にいるのだ。事件を担当する村の警官ジョングは、ある日自分の娘に、殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。ジョングが娘を救うためによそ者を追い詰めていくが、そのことで村は混乱の渦となっていき、誰も想像てきない結末へと走り出す――。監督:ナ・ホンジン出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼、チョン・ウヒ2016年/韓国/シネマスコープ/DCP5.1ch/156分 (C)2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION公式サイト:http://kokuson.com/
【PHOTO】ソン・ガンホからソン・イェジンまで「今年の映画賞」授賞式に出席
18日午後、ソウル中(チュン) 区太平路(テピョンノ) プレスセンターで映画記者協会主催「第8回今年の映画賞」授賞式が開催された。授賞式にはソン・ガンホ、ソン・イェジン、マ・ドンソク、ラ・ミラン、キム・テリ、チョン・ガラム、ナ・ホンジン監督、パク・チャヌク監督、ヨン・サンホ監督、ユン・ガウン監督らが出席した。
「哭声/コクソン」ナ・ホンジン監督が来日!今月24日に國村隼とプレミア上映会に登壇
「チェイサー」「哀しき獣」のナ・ホンジン監督最新作で、2016年カンヌ国際映画祭で上映されるや観る人を震撼させ、昨年韓国で観客動員数700万人に迫る大ヒットを記録した究極のサスペンス・スリラー「哭声/コクソン」が、2017年3月11日よりシネマート新宿ほかにて公開となる。本作の公開を控え、ナ・ホンジン監督が1月に本作のプロモーションのために前作「哀しき獣」以来、5年3ヶ月振りに来日することが決定した。監督は長編デビュー作「チェイサー」以降全ての作品がカンヌ国際映画祭に公式出品され、昨年本作が出品された際は、ティエリ・プリモ執行委員長に「次はコンペティション部門で会いましょう」と言わしめるなど、世界的にも大きな注目を集める1974年生まれの若き奇才だ。本作は、韓国で最も権威ある映画賞の一つである第37回青龍映画賞では監督賞をはじめ、日本から参加し平和な田舎の村に大きな変化をもたらすよそ者を演じた國村隼が同映画賞の歴史の中で韓国以外の外国人俳優として初受賞となる助演男優賞と人気スター賞を受賞するなど、本年度最多となる合計5部門を受賞。また、韓国のアカデミー賞といわれる第53回大鐘賞でも本年度最多タイとなる5部門で受賞。その他アメリカ、フランス、イギリスなど世界22ヶ国で公開・上映されたのち、日本での公開を控えての満を持しての来日となる。滞在中の1月24日には本作のティーチイン付きプレミア上映が行われることも決定し、國村隼とともに登壇する予定だ。映画「哭声/コクソン」ティーチイン付きプレミア上映のチケットは、チケットぴあで1月7日よりプレリザーブ、1月14日より一般発売される。監督は「『哀しき獣』の後、この作品だけに専念し、準備してきた。自分の限界を認識すべきだったけど、この作品の中にとても強いものを見つけた。どうしても作りたかったんだ」と本作への並々ならぬ思い入れを語っており、その熱演で韓国の映画ファンに鮮烈な印象を与えて大ブレイクした國村も揃い、何を語るのか注目の機会となる。■イベント情報「哭声/コクソン」ティーチイン付きプレミア上映 日時:1月24日(火) 18:30上映開始(ティーチインは上映後)場所:シネマート新宿(東京都新宿区新宿3丁目13−3 新宿文化ビル)登壇者(予定):國村隼、ナ・ホンジン監督料金:2,000円均一(税込)■作品情報「哭声/コクソン」3月11日、シネマート新宿他にて公開<STORY>平和な田舎の村に、得体の知れないよそ者がやってくる。彼がいつ、そしてなぜこの村に来たのかを誰も知らない。この男についての謎めいた噂が広がるにつれて、村人が自身の家族を残虐に殺す事件が多発していく。そして必ず殺人を犯した村人は、濁った眼に湿疹で爛れた肌をして、言葉を発することもできない状態で現場にいるのだ。事件を担当する村の警官ジョングは、ある日自分の娘に、殺人犯たちと同じ湿疹があることに気付く。ジョングが娘を救うためによそ者を追い詰めていくが、そのことで村は混乱の渦となっていき、誰も想像てきない結末へと走り出す――。監督:ナ・ホンジン出演:クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、國村隼、チョン・ウヒ2016年/韓国/シネマスコープ/DCP5.1ch/156分 (C)2016 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION公式サイト:http://kokuson.com/
【PHOTO】チャ・スンウォン&ソ・ガンジュンら「A-Awards」授賞式に出席(総合)
6日午後、ソウル江南(カンナム)区論硯洞(ノンヒョンドン)SJ KUNSTHALLEで「第11回A-awards」授賞式が開催され、俳優チャ・スンウォン、ソ・ガンジュン、キム・ソンジュ、チョン・ジヨン、キム・ウォンソクPD、ナ・ホンジン監督らが出席した。男性ファッション誌 「ARENA HOMME PLUS」とブランド「モンブラン・コリア」が共同主催する「A-awards」授賞式は、この一年に自身のフィールドで最も創造的かつ情熱的に、すべての人に尊敬される成果を収めた韓国最高の男性を授賞する式である。
【PHOTO】クァク・ドウォンからチャン・ソヨンまで、映画「哭声」舞台挨拶に登場
29日午後、ソウル松坡(ソンパ) 区ロッテシネマワールドタワー店で映画「哭声」の舞台挨拶が開催された。舞台挨拶にはクァク・ドウォン、キム・ドユン、チェ・グイファ、チャン・ソヨン、キム・ファンヒ、ナ・ホンジン監督が出席した。
ナ・ホンジン監督「カンヌの執行委員長に『次はコンペティション部門で会いましょう』と言われた」
完璧主義者、熾烈さ、厳しい撮影現場ナ・ホンジン監督のことを指す言葉だ。映画を構成する様々な歯車が完璧に合わなければならない彼の撮影現場では「このくらいならいいだろう」といった態度は通じない。彼のこのような悪辣(?)でしつこい完璧主義は、手がけた3つの作品が全てカンヌ国際映画祭に出品されるという誇らしい成果につながった。デビュー作「チェイサー」が「第61回カンヌ国際映画祭」のミッドナイト・スクリーニング部門に、続いて「哀しき獣」が「第64回カンヌ国際映画祭」ある視点部門に招待された。そして、ナ・ホンジン監督は6年ぶりの復帰作「哭声」で「第69回カンヌ国際映画祭」の非コンペティション部門に招待された。彼が手がけたすべての作品が映画人が憧れるカンヌ国際映画祭に招待されたのだ。「哭声」は18日(現地時刻)、客席数2500席のルミエール大劇場で上映され、6分間のスタンディングオベーションを受けた。ブラックコメディとシャーマニズム、キリスト教的な世界観が激しく交差するこの映画に、現地の観客たちは歓声と笑いと拍手を同時に送った。ティエリ・プリモ執行委員長が「次はコンペティション部門で会いましょう」と言うほど、現地の反応は熱かった。その間、韓国では観客動員数300万人を突破し、大ヒットを記録している。―レッドカーペットで見せた余裕がすごかった。ナ・ホンジン監督:えっ? 完全にビビッていたけど? 僕も緊張してるのに、チョン・ウヒさんをエスコートすることになって、もっとバタバタしていた。ウヒさんに、ヒールも高いしドレスを着てるからゆっくり歩いてほしいと言われた。僕が女優と一緒に仕事をしたのは「哭声」が初めてだったので、どうすればいいかわからなかった。―緊張した様子はまったくなかったが、意外だ。クァク・ドウォンは感激して涙まで流した。ナ・ホンジン監督:何? クァク・ドウォンが泣いた? どうして泣いたんだ? いったいどうして?(一同爆笑)―全羅道(チョンラド)訛りの妙なニュアンスが重要な映画だった。英語とフランス語の字幕ではそのニュアンスが完璧に伝えられなかったはずだが、韓国での反応とほぼ100%一致していた。ナ・ホンジン監督:俳優たちの演技から予想し、笑っているようだった。―いわゆるゾンビシーンでは拍手が上がった。ナ・ホンジン監督:韓国でも似たようなリアクションが時々あった。このジャンルを愛する人々のために短くてもいいから作ってみたシーンだ。普遍的な観客は納得しにくいし、映画全体を考えた時、得より損が多いとしても、ジャンル映画のファンのために必ず入れたいシーンだった。もともとはもっと長いシーンを作りたかった。―「チェイサー」「哀しき獣」で一緒にカンヌを訪れた俳優ハ・ジョンウも「お嬢さん」で今年のカンヌ国際映画祭に招待された。ナ・ホンジン監督:そうでなくとも、ジョンウさんから「監督、お忙しいでしょう? 僕はスケジュールがあって(韓国に)先に帰ります。ヒヒ」というメッセージが届いた。「ヒヒ」とは何だ、いったい?(一同爆笑)―スタンディングオベーションの途中に出ていった理由は?ナ・ホンジン監督:あまりにも恥ずかしくて。夜遅いのに拍手を受け続けるのもどうかと思って(笑) ティエリ・プリモ執行委員長は「哭声」がすごく気に入ったみたいだ。映画終了後に一緒にお茶もした。「次はコンペティション部門で会いましょう」と言われた。「チェイサー」「哀しき獣」とは異なる反応だった。ああ、あの人は僕らの映画を良く見たらしい。FOX側の反応も非常に良かった。―「哭声」はナ・ホンジン監督の初めてのR15指定映画だ。ナ・ホンジン監督:舞台挨拶で10代の観客に初めて会ったけど、とても嬉しかった。初めて経験することだけど、ガールズグループを見る時の感じだった。彼らのためにもう一度映画を作らなきゃと思った。―「哭声」がカンヌで上映されている間に、韓国では300万人を突破した。ナ・ホンジン監督:予想だにしていなかった。本当に感謝しているし、監督としては一息つきたい。僕を信じてみんな走ってくれたけど、スタッフの喜ぶ姿を見ると本当に感謝の気持ちだ。―ナ・ホンジン監督に対する関心がいつよりも高い。ナ・ホンジン監督:僕の話をたくさんしているのは分かっている。この地球で一番進化した生命体がどのようにハンドルを回すのかをまだ知らないから(笑) もちろんとても嬉しい。でも僕はこの映画がまとまったら再び消えて、どこかに閉じこもって何かをいじらなければならない人だ。今は嬉しいけど、このような関心が毒にならないように努力しないと。―具体化している次回作はあるか。ナ・ホンジン監督:少しずつ進めているストーリーはあるけど、そのうちどれを映画化するのかは未定だ。「哭声」は僕にとっても本当に難しい映画だった。本当に難しかったし、大変だった。おかげで映画を作る全過程において成長することができた。たくさん学んだ。次回作は「哭声」よりは早いペースで作りたいけど、期待値が高くなってしまって。
【PHOTO】映画「哭声」クァク・ドウォン&國村隼&チョン・ウヒ、カンヌ国際映画祭レッドカーペットに登場
俳優クァク・ドウォン、女優チョン・ウヒ、監督ナ・ホンジン、俳優國村隼(左から) が、18日の午後(現地時間) フランス・カンヌのルミエール劇場で開かれた「第69回カンヌ国際映画祭」非競争部門招待作映画「哭声」(監督:ナ・ホンジン) のレッドカーペットイベントに参加した。「哭声」は村に外部から人が入ってきてから始まった謎の連続事件で、噂や実体が分からない事件に直面した人々の物語を描いた作品だ。
【PHOTO】ファン・ジョンミン&クァク・ドウォンら、映画「哭声」舞台挨拶に出席“観客を前にこぼれる笑顔”
15日の午後、ソウル城東(ソンドン) 区杏堂洞(ヘンダンドン) CGV往十里(ワンシムニ) 店で開かれた映画「哭声」(監督:ナ・ホンジン) の舞台挨拶に俳優クァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、チョン・ウヒ、チャン・ソヨン、ナ・ホンジン監督らが出席した。ファン・ジョンミン、クァク・ドウォン、チョン・ウヒなどが出演した「哭声」は、村に外部から人が入ってきて始まった謎の連続事件で、噂や実体が分からない事件に直面した人々の物語を描いた映画だ。
【PHOTO】ファン・ジョンミンから國村隼まで、映画「哭声」VIP試写会に出席
9日午後、ソウル・ロッテシネマ・ワールドタワー店では映画「哭声」のVIP試写会が行われ、ファン・ジョンミン、チョン・ウヒ、國村隼、クァク・ドウォン、キム・ファンヒ、ナ・ホンジン監督が出席した。ナ・ホンジン監督の6年ぶりとなる新作「哭声」は、外部からの人間が現れてから始まった謎の事件と、奇妙な噂の中、ミステリーに絡み合う人たちの物語を描いた映画だ。韓国で5月12日に公開される。
【PHOTO】クァク・ドウォン&ファン・ジョンミン&チョン・ウヒら、映画「哭声」マスコミ試写会に登場
3日午後、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で映画「哭声」のマスコミ向け試写会が行われ、俳優のクァク・ドウォン、ファン・ジョンミン、チョン・ウヒら主要キャストに加え、ナ・ホンジン監督が顔を揃えた。「哭声」は異邦人が現れた後に始まった謎の連続事件の中で、噂と実体がわからない事件にぶつかる人々の物語を描いた作品。韓国で今月12日に公開される。