赤道の男
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ドラマ「赤道の男」出演イ・ジュニョクから動画コメント!
2013年2月20日にDVDが発売されるドラマ「赤道の男」。「復活」「魔王」に続きオム・テウンが再び復讐劇に挑んだ作品として韓国放送当時から話題を集めた。オム・テウンの敵役として、親友を裏切った男ジャンイルを熱演したイ・ジュニョクから、DVDリリースを記念して、動画コメントが届いた。「赤道の男」DVD全10巻 TSUTAYAだけでレンタル中【セル】2月20日(水) DVD-BOX1,2 各19,950円発売・レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズセル販売元:ポニーキャニオンLicensed by KBS Media Ltd. (C)2012 KBS. All rights reserved
イ・ジュニョク“「赤道の男」は復讐や許し…人間の欲望が描かれたドラマ”
2013年2月20日にDVDが発売されるドラマ「赤道の男」。「復活」「魔王」に続きオム・テウンが再び復讐劇に挑んだ作品として韓国放送当時から話題を集めた。オム・テウンの敵役として、親友を裏切った男ジャンイルを熱演したイ・ジュニョクのインタビュー。―「赤道の男」の内容とイ・ジャンイルは、どんな人物ですか?イ・ジュニョク:「赤道の男」は欲望について描かれたドラマです 復讐や許しといった、人間の欲望が描かれています。ジャンイルは成功や出世に対して貪欲なキャラクターです。実は当初は、彼は許されない罪を犯したのでジャンイルを演じることが苦痛でした。もし自分だったら、親友を陥れたことに自己嫌悪するだろうし。とにかく彼を徹底的に憎みました。今でも、彼がやったことは悪いと思います。それは事実だけど、彼の人生の結末は、悪事をはたらいた結果、幸せになるのではなく悲惨な末路をたどるので、教訓は残してくれたと思います。彼の欲望には僕自身共感できる部分もあります。―ジャンイルの役作りのためにどんな準備をしましたか?イ・ジュニョク:彼は行動自体が強烈なので、二重性が出るようにしました。外見でも二重性を帯びるよう、設定上男らしさよりも、女性っぽさを出したりとか、ヴァンパイアのような中性的な人物を目指しました。現実に存在しないかのような危うい雰囲気を意識して衣装や外見などにも気を遣いました。―特に苦労した点は?イ・ジュニョク:普通はドラマをやると5~10話くらいで、登場人物の人間関係や雰囲気が決まり、楽になるのですが、ジャンイルの場合は、2~3話の間に、周りの状況が一変し、自分の立場も変わってしまうので、2話ごとにキャラクターが変わる印象でした。状況が変わるたびに、新たに役作りをするので、そこがある意味面白くもあり大変な部分でもありました。―激しい嗚咽や、目線での演技などが素晴らしかったですが。イ・ジュニョク:もちろん泣くシーンは消耗します。一番きつかったのは父親が首を吊る場面で、子供のように泣くという指示があって、感情を込めて演じたものの、監督は淡々とした演技を望んだためNGになりました。感情を消耗する場面でNGがたくさん出たし、自分でも満足できなくて、監督に頼んで何度も撮り直してもらったので、その部分が肉体的にも、精神的にも きつかったです。―オム・テウンさんとの共演でしたが、いかがでしたか?イ・ジュニョク:テウンさんは本人の仕事にプロフェッショナルで、そういう部分で頼もしい人だと思いました。彼との共演は柔らかい感じでした。現場では集中して物静かな方です。役柄上も テウンさん演じるソヌと仲良しではないし、僕もひたすら演技に集中しました。―演出のキム・ヨンス監督は、どういう方ですか?イ・ジュニョク:独特な発想の持ち主で、自信に溢れた方です。僕は楽しかったです。今まで見たことない方法でカメラを動かしたり、目新しい映像が撮れるという期待を抱かせてくれました。時間がたくさんかかって、大変な時もありましたが、僕にとっては楽しかったし新鮮でした。演技をよく見てくれる方ですし、よりいい方向へ導いてくれました。時にいただく厳しい意見もありがたかったです。―脚本家のキム・インヨンさんはどんな方ですか?イ・ジュニョク:僕は数回しかお会いしたことがないので、こういう方です、とは言えませんが、まずは面白いストーリーを書いてくれる方です。一つの見方に固執するのではなく、様々な状況や変数にオープンに対応できる、そういう人だと思います。韓国のドラマは、予想を裏切る展開になりやすいですが、その点にもきちんと対応されていました。屋上シーンでのセリフの中に あの時 もっと強く殴って殺すべきだったと言って泣く場面があります。あのシーンを見るとジャンイルを許そうという気持ち、脚本家が拒んだような気がしました。―屋上のシーンは、壮絶でしたね。イ・ジュニョク:もっと強く殴って、殺すべきだった。そう言って泣きましたよね。視聴者はジャンイルを真の悪人と思ったでしょう。しかし、もう一方では、彼の本心は何だろうと思わせる部分でもあります。表面上悪ぶっているだけではないかと。台本を初めてもらった時は、正直戸惑いました。一般的なパターンとは違うので、ジャンイルの真意を自分なりに解釈しました。彼は過去に戻っても また過ちを犯すだろうということ。彼の本性がそうなんです。ソヌの態度が悪魔のように冷酷です。ソヌが悪魔のような振る舞いをすることに対して、動揺したんです。確かにジャンイルは昔、彼を殺そうとしたけれど、自分を受け入れてくれた最後の理解者であったソヌが、いきなり悪魔と化して現れたことに、大きな衝撃を受けたんです。だから あのセリフには、悪魔になって戻ってくると分かっていたら殺していたそういう気持ちを込めました。―ジャンイルにとってのソヌとは?イ・ジュニョク:ジャンイルにとってのソヌはジャンイルは皆と同じような幸せを望んだと思います。でも彼は幸せという概念を誤解してしまった人物です。ソヌは幸せになる方法を知っている人だと思います。正しい道を進める人。だから、ジャンイルにとっては、ソヌという幸せのお手本がいるのに、彼に背を向けたために幸せから遠ざかってしまった。友達という枠を超えて。ある種の象徴だと思います。―スミ役のイム・ジョンウンさんとの共演はいかがでしたか?イ・ジュニョク:ジョンウンさんとは、役柄の設定上わざと距離を置いたんです。ジャンイルにとってスミは、何というか自分の醜さを映し出す鏡だと思います。ジャンイルの悪い部分を、スミも持っているから、ジャンイルにとってスミは、不気味な存在であると思います。―2人の関係は韓国ドラマでは珍しい設定でしたね。イ・ジュニョク:2人は ひずんだ欲望に従い行動してしまった人物なので、何をしても悪い方向に進みそうです。あえてその質問に応えて、僕なりの結末を考えてみるなら、仮にスミの欲望どおり2人が結婚したとしても、やはりいつかジャンイルもスミも、それが誤った欲望であることに気づくでしょう。つらいですね。―ジウォン役のイ・ボヨンさんについて。ジャンイルは彼女のどんなところに惹かれたのでしょう?イ・ジュニョク:ボヨンさんはサバサバした人でした。テレビを通して見ていた時は、もっとおしとやかな印象でしたが、兄貴っぽいところがあって接しやすかったです。ジウォンのキャラクターは、ジャンイルは当初彼女が社長令嬢だから好きになりました。ひずんだ欲望から好きになった相手ですが、ジウォンは社長令嬢でありながらひずんだ欲望を抱くことなく、実に人間らしい人物です。ジャンイルに足りない部分を持っている人物だと思います。人は自分に欠けているものを相手に求めます。彼は正反対の彼女に魅力を感じたのだと思います。―最後に「赤道の男」このドラマの魅力とは?イ・ジュニョク:撮影中感じていたことですが、4人の主人公は1人の人間の分身だと思います。欲望に満ちていますし、ソヌはそれを包み込める人物。ジウォンは寛容。スミは愛に対する執着。誰もが持っている一面を極大化した人物だと思います。哲学的にも考えさせられることが多い作品だと思います。ドラマを作った1人として、楽しんでもらえれば何よりです。「赤道の男」DVD全10巻 TSUTAYAだけでレンタル中【セル】2月20日(水) DVD-BOX1,2 各19,950円発売・レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズセル販売元:ポニーキャニオンLicensed by KBS Media Ltd. (C)2012 KBS. All rights reserved
ZE:A シワン出演ドラマ「赤道の男」について動画コメント!
2013年2月20日にDVDが発売されるドラマ「赤道の男」。「復活」「魔王」に続きオム・テウンが再び復讐劇に挑んだ作品として韓国放送当時から話題を集めた。オム・テウンの敵役として、親友を裏切った男ジャンイルを演じたイ・ジュニョクの少年時代を演じたZE:A シワン。ドラマ出演2作品目にも関わらず「赤道の男」で、迫真の演技を見せたシワンから、DVDリリースを記念して、動画コメントが届いた。「赤道の男」DVD全10巻 TSUTAYAだけでレンタル中【セル】2月20日(水) DVD-BOX1,2 各19,950円発売・レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズセル販売元:ポニーキャニオンLicensed by KBS Media Ltd. (C)2012 KBS. All rights reservedZE:A FIVE ニューシングル「The Classic」 2月7日発売!2013年、メンバー5人によるニュープロジェクトZE:A5(ゼアファイブ)が始動!記念すべきファーストシングル「The Classic」の発売を記念し、ミニライブ&ハグ会を開催!タイトル:「The Classic」(3タイプ / DVD付2枚組 / 16Pブックレット付)発売日:2013年2月7日価格:1,890円(税込)
ZE:A シワン「赤道の男」“演技の魅力は静けさの中で引き込まれる感覚”
2013年2月20日にDVDが発売されるドラマ「赤道の男」。「復活」「魔王」に続きオム・テウンが再び復讐劇に挑んだ作品として韓国放送当時から話題を集めた。オム・テウンの敵役として、親友を裏切った男ジャンイルを演じたイ・ジュニョクの少年時代を演じたZE:A シワンのインタビュー。―本作を選んだポイントは何ですか?シワン:一番の理由は、少年時代ではあるけど、初めて主役に挑戦できるというということが嬉しかったです。あと、完璧なストーリーの素晴らしい台本にとても惹かれました。―「太陽を抱く月」が大ヒットし、それに続いて「赤道の男」でまったく新しい姿を見せることになりますが、今の気持ちは?シワン:「太陽を抱く月」のシワンではない「新しいシワン」の発見と可能性を見ていただきたいです。俳優としての様々な姿をお見せできるのは、すごく嬉しいです。出演を決めた当時は、このように多くの方々の関心を引きつけるということは考えてもみませんでした。作品をすべて終えた後には、より一層様々な演技で毎回新しい姿を視聴者の皆様にお見せしたいという考えを持つようになりました。―「赤道の男」は重く深いテーマを扱ったドラマですが、2作目の作品でなぜそんな難しい挑戦をしようと思ったのですか?シワン:僕自身が、どこまで変わることができるか挑戦してみたかったからです。重く深刻なキャラクターは初めての挑戦だったので心配もしましたが、でもチャレンジしてみました。―前作の「太陽を抱く月」に比べてどう違いましたか?シワン:「太陽を抱く月」の撮影が終わってから、すぐに「赤道の男」の撮影に入ったのですが、本作のジャンイルという、重く深刻なキャラクターへの切り替えは、想像以上に大変でした。「太陽を抱く月」と本作「赤道の男」は、作品自体も僕が演じるキャラクターも、間逆と言っていいほど違うので。急激な心理的変化でした。あと、「太陽を抱く月」ではビジュアル的な役割が大きかったですが、「赤道の男」では、完璧に台本を消化した上で演じなければならない、難しい役柄だったので、心の持ち様が違いました。―ジャンイルの役作りで、準備したこと、心がけたことはどんなことですか?シワン:ジャンイルは、どうしようもない現実のため、父親を守るため、友人を殺めることになる少年です。ジャンイルという人物は暗い人です。成功したいと思っても、自分が置かれた状況ゆえになかなか難しいのですが、そのせいで、ちょっと後ろ向きで暗いんですよね。ですので、そういった部分をうまく表現するために、普段からそのような自覚を持ちつつマインドコントロールしていました。罪を知りながらも父親に対する気持ちのため、間違った道に行こうとするジャンイルの気持ちを表現したいと思って演じました。―監督や脚本家からは、ジャンイルの役作りでどのようなことを話し合いましたか?シワン:監督からは、ジャンイルはとにかく冷徹な人間でなければならない、常に暗い影がないといけないというオーダーがありました。そして彼の高校時代を演じるのだから、僕に「高校生当時の気持ちに戻ってみろ」とアドバイスをくださったのですが、でもすぐ、「(僕の)高校時代が暗くなければ意味がないけれど」と言われ、結局役作りは苦労しました(笑)―イ・ジュニョクさんとは、ジャンイルの役作りにおいて、同一人物を演じる上で、話し合いをしたりしましたか?シワン:台本読みとキャラクター会議をしながら多くの議論をし、一緒に食事もしながらジャンイルの役割に対して、お互いが持っている考えを話し合いました。―撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?シワン:とても寒い時期でしたが、先輩方が温かく接してくださり寒いのも忘れ、一生懸命撮影しました。―イ・ヒョヌさんはじめ、高校時代役の共演者のみなさんとは、初めての顔合わせの印象はいかがでしたか?シワン:初めて会った時は、本当に格好いいなと感じました。ドラマの内容は重く深刻だけど、現場は温かい雰囲気でした。―イ・ヒョヌさんとは、親友同士のソヌとジャンイルの役作りで話し合いをしましたか?シワン:ヒョヌは年下なので、初めて会った時から気楽に接することができました。各シーンごとに、セリフあわせをしながら、お互いのキャラクターについて話し合いをしました。お互いがお互いのキャラクターをよりよく理解できるよう、たくさん話をしました。―苦労したことは何ですか?シワン:撮影中は、カメラが回っていないときも、感情を忘れないように努力してますし、キャラクターから抜けれないタイプです。ジャンイルは暗い性格なので、そういった部分をうまく表現するために、普段からそのようなジャンイルとしてマインドコントロールしていたので、精神的に大変でした。―役に没頭するタイプなんですね?シワン:僕も以前は気づかなかったですが、今回「赤道の男」をやりながらそう感じました。役に没頭すると後遺症が残るんだな、と。当時は心理的にちょっとつらかったです。どう解消すれば良いのだろう、と考えてたら、ちょうどシットコム(シチュエーションコメディー:一話完結で連続放映されるコメディードラマ)の話が来ました。そのシットコムをやりながら徐々に自然と解消できた気がします。―俳優という仕事の魅力はどんなところですか?シワン:演技という仕事の魅力をもっとも実感するのは、俳優が演じている時、みなさん息を潜めて見つめているじゃないですか。そんな静けさの中の集中力、引き込まれる感覚を味わえた時です。この感覚は本当に魅力的なので、今後も俳優としてチャレンジし続けていきたいと思います。―セリフ覚えは得意な方ですか?シワン:セリフは主に車の中か自宅で覚えています。合間に一人で。NGにはそれほどプレッシャーはありません。なぜかというと、歌手が生放送中に声が裏返ったり歌詞を間違えるのは、ファンを前にして間違えたことになるので、プレッシャーも大きいですが、演技でセリフを間違えても、NGになればやり直せば良いので(笑) だからこそ、逆にNGは割と少なかった気がします。間違えたらやり直せば良いという心理的な安心感がありますから。―メンバーの反応はありましたか?シワン:ZE:Aの活動の時はメンバーで相談しあったり、意見を出し合うことができますが、俳優は一人で作り上げなければいけなく、そこが緊張する部分です。でも僕が自分の出演シーンが照れくさくて見れない分、メンバーが代わりに見てくれて、よくやったと褒めてくれたり応援してくれました。僕にとってそれがすごく力になっていました。―今後はどんな役を演じてみたいですか?シワン:これまでは子供時代の役をたくさんやってきているのですが、主にスマートなタイプの役柄が多かったです。意識してそうしたわけではないですが機会があったら、ものすごく明るいキャラクターっているじゃないですか。ちょっとおバカなくらいそういうのを演じてみるのも魅力的だと思います。それから、すごく天真爛漫なキャラクターもあるじゃないですか。そういうのも魅力的ですし機会さえあれば、僕は色々な役を広くやってみたいです。―最後に日本のファンの皆さんへのメッセージをお願いします。シワン:僕が主演した「赤道の男」という作品は、たくさんの方が共感できるストーリーですが、ある部分は「どうしてああなるのだろう」と怒ってしまうところもあるかも知れません。どんなメッセージを含んでいるかというと、簡単に言えば人間の成功への野望と人間関係における葛藤、そんなメッセージを含んでいるドラマだと思います。そのため、演技面でも内容面でも好評を受けた作品でもありますので、皆さんの支持を集められる作品だと思います。「赤道の男」に応援よろしくお願いします。そして、僕シワンの2013の活動もご期待ください。「赤道の男」DVD全10巻 TSUTAYAだけでレンタル中【セル】2月20日(水) DVD-BOX1,2 各19,950円発売・レンタル販売元:カルチュア・パブリッシャーズセル販売元:ポニーキャニオンLicensed by KBS Media Ltd. (C)2012 KBS. All rights reservedZE:A FIVE ニューシングル「The Classic」 2月7日発売!2013年、メンバー5人によるニュープロジェクトZE:A5(ゼアファイブ)が始動!記念すべきファーストシングル「The Classic」の発売を記念し、ミニライブ&ハグ会を開催!タイトル:「The Classic」(3タイプ / DVD付2枚組 / 16Pブックレット付)発売日:2013年2月7日価格:1,890円(税込)
「棚ぼたのあなた」「優しい男」「ギャグコンサート」など…ドラマ、バラエティの天下が完成した2012年KBS総まとめ
KBSは今年1年間、ドラマとバラエティで全般的に高い人気を得た。ドラマは水木と週末ドラマで他の放送局を圧倒し、バラエティは特に、日曜日の「ギャグコンサート」の活躍が目立った。今年のKBSドラマとバラエティを振り返ってみる。◆ドラマ―水木・週末は晴れ、月火・毎日は曇りKBS 2TV水木ドラマ、スタートダッシュはあまり良くなかった。1月4日から競争が始まったMBCのフュージョン時代劇「太陽を抱く月」に「乱暴なロマンス」は打ち勝つことができなかった。「太陽を抱く月」が40%を越える視聴率を記録し、国民的ドラマの座に着く間、「乱暴なロマンス」は5%の低い視聴率で静かに幕を下ろした。視聴率は低かったものの、評価は良かった。競争相手が悪かったのだ。しかし、「太陽を抱く月」の放送が終わると、水木ドラマの王座はKBSが手に入れた。「赤道の男」「カクシタル」「優しい男」まで、視聴率と話題性はすべてKBSのものだった。現在第6話まで放送されている「チョンウチ」も、水木ドラマ視聴率1位の座を守っている。週末ドラマもKBSの年と言っても過言ではないほど、良い成績を挙げた。特に40%を超える視聴率で国民的週末ドラマとなった「棚ぼたのあなた」は、シーワールド(夫の実家)という流行語まで生んだ。主・助演問わずすべての出演者が注目を浴びた。「棚ぼたのあなた」が成功したことでプレッシャーを抱えながらもスタートした「いとしのソヨン」も、女性視聴者の共感を得て善戦している。KBSはこれまで、週末ドラマで絶対的な強者だったキム・スヒョン、ムン・ヨンナムからイ・ジョンソン、パク・ジウン、ソ・ヒョンギョン脚本家たちの年齢層を大幅に下げる試みを通して、週末ドラマの脚本家の世代交代とともに若い週末ドラマを作るという目標を達成した。一方、月火ドラマは華麗なキャストとスタッフにも関わらず、低い成績で苦い後味を残した。人気アイドルのキャスティングでも低迷しているKBS 2TV月火ドラマの雰囲気を逆転させることはできなかった。月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」の束の間の1位以降、「ドリームハイ2」「ラブレイン」「ビッグ~愛は奇跡~」「海雲台(ヘウンデ)の恋人たち」「ウララ・カップル」まで、人気監督と脚本家、トップスターがKBS 2TV月火ドラマに流れ込んだが、暗雲に覆われてしまった。「ウララ・カップル」に続いて放送されている「ゆれながら咲く花」が、10年前の「学校」シリーズの栄光を再現し、月火ドラマの呪いを解く救世主になれるかに関心が高まっている。同じ時間帯に競争作がないKBS 1TVの夕方毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)でもあまりいい反応が得られず、心残りとなった。「あなただけよ」「星も月もあなたへ」は、両方ともスタートは良かったが、後半に行くに連れて、方向性を失ったストーリー展開と無理な設定、マクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる)などで視聴者の機嫌を損ねた。そんな中、「星も月もあなたへ」の後番組として放送されている「がんばれ、ミスターキム!」は、温かい題材と感動的なエピソードで毎回視聴者の気持ちを温かくしている。夕方の毎日ドラマに背を向けた視聴者までも戻ってきている。現在30%近い視聴率で善戦し、かつてKBS 1TVの夕方毎日ドラマの栄光を再現できるか、視聴者の期待が大きい。◆バラエティ―新旧が満遍なく人気、バラエティ王国へ2012年KBSバラエティは言葉の通り黄金期だった。毎週視聴率1位はもちろん、様々な流行語とパロディーが登場し、その人気を証明した。バラエティのパワーを証明するかのように、お笑いタレントのものだったコメディのステージに、今や俳優や歌手が顔を出し始めた。何よりもKBSバラエティは、古くからの番組も新しい番組も全般的に人気を得て、バラエティ王国となった。流行語を作り出す番組の代表は、断然「ギャグコンサート」だ。放送13年のバラエティ番組の威厳を誇示するかのように、「ギャグコンサート」は現在20%を越える視聴率を記録し、10週連続視聴率1位の座を守っている。今年も無数の流行語が作られた。「ギャグコンサート」のコーナー「非常対策委員会」のそう~?、だめ!ならびに、「コッキド」の~ダラムジュイ(~ダで終わる言葉の後ろにつけるダジャレ)、~カブリ(~カで終わる言葉の後ろにつけるダジャレ)、「メンブン(メンタルが崩壊するほど慌てること)スクール」の人間じゃありません、いやいや、それじゃなくて、「乞食の品格」の知りたい?知りたかったら500ウォンなどの流行語が相次いで誕生した。また、現実を反映する風刺ギャグが大きな人気を得た。「ネガジ」は外見至上主義社会を批判し、「甲乙カンパニー」は階級社会に置かれている会社員の苦渋を反映している。また、「勇敢な奴ら」は世の中に叫ぶ勇敢さと、しっかりとした考えのある発言で視聴者の大きな反響を得た。シーズン2の制作が知られ、期待と懸念を一身に受けた「ハッピーサンデー-1泊2日」シーズン2も放送から9ヶ月が過ぎた今、新メンバーと旧メンバーの調和がシーズン1とは違う面白さがあるという評価を受け、人気を得ている。しかし一方で、新しい番組の明暗は極端に分かれた。最近100回の特集として国民的トークショーの座を作った「国民トークショー アンニョンハセヨ」と、番組廃止となった「青春不敗2」がそうだ。2010年11月、パイロット番組(レギュラー化される前に制作されたテレビ番組)として放送された「国民トークショー アンニョンハセヨ」は、豪華出演者が売りのSBS「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」との視聴率競争でも決して負けず、一般人の強いパワーを見せている。昨年11月、大阜島(テブド)に根拠地を決め、G5(miss A スジ、Jewelry キム・イェウォン、少女時代 ヒョヨン、KARA ジヨン、SISTAR ボラ)が軸となり、青春民宿を前面に出した「青春不敗2」。しかし、先月17日、ガールズグループの涙の中で1年間の放送を終えた。低い視聴率のためだった。もはやアイドルが視聴率を保障することはないということを気づかせてくれた。◆シットコム―復活の成績表とその可能性KBSシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)が4年ぶりに復活した。スタートを切った「天女がいなきゃ?!」は少しだけ地上に降りてきた変わった天女の親子チェファ(ファン・ウスレ)とワンモ(シム・へジン)が天の羽衣を無くしたため、地上で暮らすことになったことで経験するハプニングを描いた。チャ・インピョが初めてコミカル演技に挑戦し、関心が高まったが、反応は微々たるものだった。「天女がいなきゃ?!」の後番組として放送されている「ファミリー」(旧「黙ってファミリー」)も初めは苦戦を強いられた。しかし、回を重ねるごとに自己最高視聴率を更新し、凄まじい底力を発揮している。最近、メインキャストはもちろん、年寄りと子供、周辺人物まで自分の居場所を見つけ、ヨル・ヒボン(パク・ヒボン)、チャ・ジホ(シム・ジホ)、ウ・ジユン(パク・ジユン)、アル(ミン・チャンギ)のラブラインが本格化し、面白さが高まっている。KBSシットコムの華麗なる復活になるかは「ファミリー」の活躍にかかっている。また、「ファミリー」後番組として知られている「一抹の純情」にも注目が集まっている。2組の夫婦と子供たちの愛と友情を描いたこの作品は、シットコム「オールドミスダイアリー」のチェ・スヨン脚本家とJTBC「清潭洞(チョンダムドン)に住んでいます」、映画「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」のイ・ナムギュ脚本家が執筆を担当したということだけでも視聴者の反応が熱い。
韓国版「花ざかりの君たちへ」イ・ヒョヌ“ZE:Aのシワンとグァンヒで演技が上手いのは…”
俳優イ・ヒョヌが、ZE:Aのシワンとグァンヒの二人と共演したことについて話した。13日の午後2時、ソウル論硯洞(ノンヒョンドン)のインペリアルパレスホテルでは、15日から韓国で放送がスタートするSBSドラマ「花ざかりの君たちへ」の制作発表会が開催された。この場に参加したイ・ヒョヌは「ドラマ『赤道の男』の時にシワンさんと共演したけれど、とても上手だった。しかし、グァンヒさんもなかなかだ」と語った。また「グァンヒさんはキャラクターと実際の姿があまりにも似ていて、あれが演技なのか本当なのか分からなくなるぐらいだ。シワンさんとグァンヒさんはスタイルは違うが、いずれもキャラクターの表現がとても上手だ」と説明した。またグァンヒは、シワンに続く演技への挑戦について「シワンは演技がとても上手だけど、僕は監督が僕にチャンスをくださっただけだ。普段の性格と同じなので、楽しく撮影に臨んでいる」と語った。「花ざかりの君たちへ」は、男装少女ク・ジェヒ(f(x) ソルリ)が憧れの高飛び選手カン・テジュン(SHINee ミンホ)に会うために、男子高校であるジニーハイスクールに偽装転校し発生するハプニングを描いたドラマだ。このドラマは体育高校を舞台に繰り広げられる10代の初々しい恋愛と夢に向けての情熱を愉快かつ本格的に描いている。「花ざかりの君たちへ」は日本の人気漫画「花ざかりの君たちへ」を脚色して制作したドラマだ。「ファントム」の後続作として、15日の夜9時55分から韓国で放送される。
2012年上半期「太陽を抱く月」「光と影」など、このドラマがこんなにヒットするとは!
今年上半期はいつにもましてお茶の間を沸かせた。お茶の間で最も歓迎されるジャンルである時代劇を始め、70年代の時代劇、日本統治時代を背景にした時代劇、警察の捜査劇、ロマンティックコメディ、復讐劇など、多様なジャンルのドラマが視聴者を笑わせたり、泣かせたりした。その中で40%を越える視聴率を記録し、国民ドラマと呼ばれたドラマ「太陽を抱く月」も誕生し、また8ヶ月以上、月曜日と火曜日のお茶の間を虜にしたドラマ「光と影」もある。また、ユン・ソクホ、イ・ジェギュなど、有名なプロデューサーが久しぶりに意気込んだ作品が、残念な成績で終わったこともあった。それでは、放送序盤の予想を覆して、視聴者から愛された作品は何か。2012年上半期はMBC「太陽を抱く月」のショックから始まった。「トキメキ☆成均館スキャンダル」の原作者であるチョン・ウングォルの同名ベストセラー作品を原作にしている「太陽を抱く月」は、放送序盤に話題を集めていた。だが、大人の俳優として足を踏み入れたばかりのキム・スヒョンと、久しぶりにドラマに出演するハン・ガインの組み合わせは確信を与えなかった。特に、2人とも時代劇は初めてで、放送業界の内外から心配の声があったのも事実だ。このような憂慮にもかかわらず、「太陽を抱く月」は子役俳優への好評が相次ぎ、上昇し始めた。初回の放送で18%を越える視聴率となり、視聴者の期待感が裏付けられた。子役俳優の牽引、また大人俳優へのバトンタッチがうまく行われ、第8話で30%突破、第16話では40%を超える気勢をあげた。期待の中で始まってはいるが、「太陽を抱く月」が40%以上の視聴率を記録する大ヒットドラマになるとは、誰も予想できなかったことだ。MBC「光と影」も10話以上延長し、8ヶ月間もの間月火ドラマのトップの座にある。序盤では1桁数の視聴率で始まった「光と影」は、当時の同時間帯の1位だったKBS「ラブレイン」が終了した後、最大の受益者となった。毎回視聴率が上昇し、右肩上がりを見せた「光と影」は、3月中旬に20%を突破し、現在まで同時間帯1位の座を守り続けている。アン・ジェウクのお茶の間への復帰が話題になっていたが、それほど注目されていなかった「光と影」は、政治的な色合いが濃くなるにつれて、視聴者の目を引いており、もたもたしていた展開にも俳優たちのうまい演技のおかげで人気を維持した。まもなく終了となる「光と影」も、序盤の予想を覆して上昇したドラマとなった。KBS「赤道の男」も視聴者の予想を覆した。「太陽を抱く月」の終了後、地上波3社は、同じ日に新作品を出しており、3作品とも派手なキャスティングで視聴者の関心が集まった。MBCはイ・ジェギュプロデューサー、ホン・ジナ脚本家がタッグを組み、イ・スンギ&ハ・ジウォンのキャストで話題になった「キング~Two Hearts」、SBSはJYJ ユチョン&ハン・ジミンの組み合わせにタイムスリップという素材を描く「屋根部屋のプリンス」を出した。これに対してオム・テウン&イ・ボヨンの組み合わせ、やや重い素材である復讐を扱った「赤道の男」は、先ほどあげた作品に比べると、期待感が弱かった。その期待感からか、「キング~Two Hearts」は初放送で16%の視聴率になったが、「赤道の男」は7.7%という成績で振るわなかったため、同時間帯のビリだった。だが、オム・テウンの鳥肌が立つような演技、よく練られたストーリーのおかげで、「赤道の男」は半ばから大逆転の成果を成し遂げた。予想外の活躍で、視聴者に楽しさを与えた3作品のように、下半期にも我々の予想を覆すドラマが多く登場することを期待したい。
Vol.1 ― 「赤道の男」イ・ボヨン“ジュニョクさん軍入隊、元気で行ってきてね”
「俳優たち、監督、脚本家、スタッフとの会話がこんなに楽しいことだなんて、知らなかった。こんなによく気が合う人たちと仕事がまたできるのかな? 2ヶ月間ずっと本当に幸せでした」イ・ボヨン、女優として生きていることをおしゃべりで感じるイ・ボヨンは先月最終回を迎えたKBS 2TVドラマ「赤道の男」を通じて、おしゃべりになった。こんなにおしゃべりなチームがまたあるだろうか?「赤道の男」の隠れた底力は、そんな嵐のような会話を通じて誕生したという。女優として10年の歳月を過ごしたイ・ボヨンは、今まで多くの作品をに出演してきたが、全20話の作品で約2ヶ月を共に過ごした「赤道の男」に特に強烈な愛着を見せた。それはなぜだろうか?「一時期、撮影現場での私が本当に機械的で人形みたいだと感じるときがあった。女優として創造するという感じではなく、まるで公務員のような生活をしているようで。『赤道の男』はそんな私に、女優として生きていることを今更ながら感じさせてくれた作品だった。監督、俳優たち、脚本家と夜を明かして議論しながら一緒に作っていった作品。このドラマで、今まで息苦しく溜まっていた演技に対するストレスをいっぱい解消した」特にキム・ヨンス監督に対する感謝を示した。「あんな監督にまた出会うことは難しいみたい。ギリギリな撮影スケジュールのために撮影することだけで精一杯な時が多かったのに、俳優とずっと話し合おうとされていて、ワンシーンも逃すまいとする情熱的な姿がすごかった」脚本家のキム・インヨンもそうだ。イ・ボヨンは、「脚本家のキム・インヨン先生は、現場には来なかったけど代わりにチャットアプリで話をたくさん交わした。私が引き受けたハン・ジウォンのキャラクターが、途中でもちろん残念だった点もあったが、あれは仕方ない部分だったと思う。配役について十分に話し合ったので理解できた」と説明した。相手役オム・テウンとの会話はどうだったろうか?ドラマの中で切なくて一途な恋愛を披露した2人は、意外にイ・ボヨンの言葉を借りれば気乗りがしない話をたくさんしたという。しかしこのすべての話が積もり積もって完成した作品が「赤道の男」であったから、さらに愛着が湧く作品になるしかなかった。また、だからこそ最終回の1話前の放送中に突然、放送中断事故が起こったことは、今になっても悔しく残念な事故だった。「編集の段階で余分な部分を捨てて、必要な部分を入れることも大切だと思う。でも、もっと完璧に仕上げようとした結果、あのように最悪の事態が発生してしまい、とても残念だった。それまで努力した形跡が見えるから、さらにそう思った。実際放送を見ていたけど、あの瞬間は呆然として冷汗がどっと出てきた。正直言って『一週間だけでもちゃんと持ちこたえていたら』という気がしたし、『私たちも今徹夜してるのに、何なの?今まで苦労してしたことは何なの?』と思った」当時「赤道の男」は放送中断の悪影響で、最終回で結局同時間帯の視聴率1位の座を明け渡すことになった。ドラマ中盤以後、水木ドラマ最下位から1位の座につくという底力を発揮したために、有終の美を飾れなかったのは少し残念なことだ。しかしイ・ボヨンは、作品の完成度の面で心残りであったが、視聴率は重要ではなかったと言い切った。「視聴率は、もちろん力が沸くエネルギーではある。どんどん上がる視聴率を見れば、夜を明かしても力が沸いて嬉しくて、一週間を耐える力になったりする。でも視聴率が冴えなかったとしても、それでもちゃんと作っているドラマだったり、自分が悪くないと思うドラマだったら、ただ運がなくて(視聴者が)知らないだけだと思う。視聴率に対する心配より、ドラマの完成度に汚点を残したということの方が気になった。18話の間、努力したことをその週ですべて忘れられてしまったようで。良い仕上げができなくて、それだけが人々の記憶に残ることが心配で残念だった」最後にイ・ボヨンの男として生き、軍入隊を控えたイ・ジュニョクと、気乗りしない話を交わしたオム・テウンにそれぞれ一言。「ジュニョクさんは元気にハハ。何て言おうかとても真面目な人なので、冗談を言っても真剣に受け止めます。表情もそうで、考えが少し他の人とは変わった魅力があるのでうーん。元気で行ってきてね。休暇のときはおいしいものでもご馳走してあげる。実はジュニョクさんとはもっと親しくなれたと思うのに、後半では一緒のシーンがあまりなくてギクシャクしてた。ハハ」「『1泊2日』に帰ったオム・テウンお兄さんへ?ごめんなさい。『1泊2日』を見てなくてハハ。2人とも愛をたくさん受けて育った末っ子のような感じだった。みんな本当に純粋な人たち。ご一緒できて良かったです」
入隊するイ・ジュニョクに「赤道の男」の共演者、イ・ボヨン&オム・テウンが言った言葉は?
入隊する俳優イ・ジュニョク(29)に「赤道の男」で共演したイ・ボヨンとオム・テウンが同じことを言って見送ったようだ。イ・ジュニョクは19日午後1時、京畿道(キョンギド)議政府(ウィジョンブ)306補充隊に入隊する前に行われた取材で、イ・ボヨンが休暇期間にご馳走すると言っていたが、どう思うかという質問に「一緒に食事したい」としながら、「オム・テウンさんも奢ると言っていた」と述べた。また、イ・ジュニョクは最後に電話をした人について「あまりにもたくさんの人と電話していて覚えていない。昨日(18日)は友人に会ってご飯を食べた。今日も友人、両親も一緒に来ている」と伝えた。最も寂しがっていた人は誰なのかという質問に「みんな寂しくないみたい」と笑った。最後にイ・ジュニョクは「初めての環境だけど、多くの方々と仲良く過ごせば、面白くなるだろう」と感想を述べた。イ・ジュニョクは、2006年Typhoon(タイフーン)の「待っているよ」のミュージックビデオでデビューし、ドラマ「糟糠の妻クラブ」「怪しい三兄弟」「シティーホール」「カムバック マドンナ~私は伝説だ」「シティーハンター in Seoul」など多様な作品に出演。最近最終回を迎えたドラマ「赤道の男」ではイ・ジャンイル役を演じ、称賛を受けた。
イ・ジュニョク、19日入隊「両親が一番気になる」
俳優イ・ジュニョクが、熱い天気の中ファンたちに見送られて軍隊に入隊した。イ・ジュニョクは19日午後1時、30人余りのファンが集まった中、京畿道(キョンギド)議政府(ウィジョンブ)306補充隊に入隊した。訓練所で5週間の基礎軍事訓練を受けた後、21ヶ月間現役兵として服務する予定である。現場には韓国のファンだけではなく、日本のファンも訪れ、最近放送が終了したドラマ「赤道の男」によるイ・ジュニョクの人気を再確認させた。この日イ・ジュニョクは、入隊する前に取材陣とファンたちに会い、短く挨拶を交わした。帽子をかぶって登場したイ・ジュニョクは、入隊現場まで訪れてきたファンたちに感謝を伝えた。入隊するイ・ジュニョクに会うために、日本からきたミナミさんは「『シティーハンター in Seoul』を見てイ・ジュニョクが好きになった。待っている。愛している」と挨拶した。また、早くから待っていたファンたちは「軍服に包まれていてもあなたはTwinkle。輝いている(少女時代のユニット、テティソの曲から引用)」とセンスある横断幕を掲げ、イ・ジュニョクの入隊を見送った。ファンたちは、イ・ジュニョクが帽子を脱いで短い髪で現れると歓声を送った。イ・ジュニョクは集まったファンたちに「熱い中にも遠くまで足を運んでいただき本当にありがとう」と感謝の気持ちを伝えた。イ・ジュニョクは「昨日は夢も見ずにぐっすり眠った。入隊する前に友だちに会ってご飯を食べた。今は両親が一番気になる」と述べた。また、多くの芸能人が入隊して、ラジオDJなど多方面で活動することについて聞かれると、「まだ何がしたいか分からない。まずは訓練を受けるべきだろう」と述べた。作品で共演した俳優チャ・スンウォンとイ・ミンホについては「ミンホは海外に行っているので会えなくて残念だった。休暇をもらえば一緒にご飯を食べることにした。チャ・スンウォンさんは、発声に関する本をプレゼントしてくれた。声と演技をトレーニングするようにアドバイスしてくれた」と伝えた。イ・ジュニョクは、2006年Typhoon(タイフーン)の「待っているよ」のミュージックビデオでデビューし、ドラマ「糟糠の妻クラブ」「怪しい三兄弟」「シティーホール」「カムバック マドンナ~私は伝説だ」「シティーハンター in Seoul」など多様な作品に出演。最近放送が終了したドラマ「赤道の男」ではイ・ジャンイル役を演じ、魅力的な悪い男への変身で、称賛を受けた。
Vol.1 ― 「赤道の男」イ・ジュニョク“屋上シーンでは、本当に死ぬかと思った”
大人のようで子供のようでもある。欲望に満ちている眼差しを見せていると思えば、怯えている子供の眼差しを見せる。欲望と権力、貪欲に満ちているが、愛する人の前では純粋になる。これは先日最終回を迎えた、KBS 2TV水木ドラマ「赤道の男」のイ・ジャンイル(イ・ジュニョク)の姿である。イ・ジュニョクはドラマ「赤道の男」を通じて俳優として成長した姿を見せてくれた。これまで多くのドラマに出演し、演技力騒動が提起されることもなく、無難な演技を見せてきたが、「赤道の男」では無難な演技のレベルを超えた。イ・ジュニョクという俳優の限界を超え、さらには成熟し、演技の幅を広げることに成功した。このドラマを通じて再発見された人物に、俳優イ・ジュニョクが挙げられている。「ジャンイルが愛されたのは視聴者が素直になったから」ドラマ「赤道の男」のジャンイルは確かに悪人である。欲望に満ちて高校時代の親友ソヌを裏切る。崖から突き落として殺そうとした。それはもちろん自身の父が犯した罪を隠すためでもあったが、ジャンイル自身の欲望のためでもあった。悪行を犯すイ・ジュニョクを視聴者は切なく思っていた。結末は破滅だったが、視聴者はソヌではなく、ジャンイルを哀れに思った。「ジャンイルという人物を演じるために意図していたことは色々ありましたが、ジャンイルが愛されたのは視聴者が素直になったからだと思います。ジャンイルは欲望の塊のようなキャラクターですよね。ドラマを見てくださるのは不特定多数の視聴者だし、誰もが感じる感情を刺激したからこそ愛されたんだと思います。これほどジャンイルが愛されたということは視聴者が素直になったからだと思います。醜い欲望は悪いことだと思いますが、その欲望は誰もが持っています。視聴者は自身の欲望に素直になったんだと思います」イ・ジュニョクはジャンイルというキャラクターに厳しかった。自身が演じたキャラクターだったが、ジャンイルは悪人だった。彼はジャンイルという人物を温かい目で見守るより、冷たい目で見るように努めた。「ジャンイルを誰よりも冷たい目で見ました。僕自身がジャンイルを理解して哀れに思うよりは、ジャンイルが犯した罪は許されない、殺人は正当化することはできない、こういう考え方から役作りを始めました。その後は、まな板の上の鯉のような気持ちで演じました。ジャンイルが悲劇的な最期を迎えることは誰もが気付いていたはずです。いくらもがいても生き地獄を味わうことになりますが、まな板の上で動いてあえいでいる魚を見れば、生命に対して憐憫を感じるのは当然のことですから」「イ・ジャンイルは成長が止まったヴァンパイアのような存在」イ・ジュニョクの演技力はドラマ「赤道の男」を通じて再評価されたと言っても過言ではない。指先演技(指先にまで気を遣った繊細な演技)とメンタル崩壊演技など、彼の演技を視聴者は高く評価した。キム・ヨンチョル、オム・テウンといったずば抜けた演技力を兼ね備えた先輩俳優に負けないほどの演技力を見せた。怯えているジャンイルの眼差しは不安そうに揺れていたが、イ・ジュニョクの演技力は揺れることはなかった。「高く評価していただいて嬉しいです。何かをした時、結果も良くて、高く評価していただくのは嬉しいことだと思っています。今まで僕について批判するような記事が出たことはないですが、これほど高く評価する記事がたくさん出たことも初めてです。個人的に本当に楽しかったし感動しました」彼はドラマ「赤道の男」で演技だけではなく、優れたルックスで注目を集めた。「イケメン検事」「検事界のアイドル」「スター検事」などの形容がこのことを裏付けている。イ・ジュニョクもジャンイルを演じるうえで、ルックスにも気を使ったという。その理由は成長が止まったジャンイルを表現するためだという。「『赤道の男』ではルックスにもかなり気を使いました。ハンサムに見えるためではありません(笑) ジャンイルはヴァンパイアのような感じ? 歳がいくつなのか、ソヌを崖から突き落とした瞬間から成長が止まって子供のままだと思いましたね。今まで出演した作品で外見に気を使ったことはありませんでしたが、今回は衣装から髪型まで全部に気を遣いました。ジャンイルのスタイルは僕の役作りの一環だと言えます」屋上シーン「このままだと本当に死ぬかもしれない、と思った」彼はドラマ「赤道の男」で激しい感情を演じた。激しい怒りを感じたり、空しさ、悲しみなどの感情をすべて一話に収めなければならなかった。感情の演技で死ぬかも知れないと思うほどだった。「感情を表現する時は大丈夫でした。でも、屋上でソヌがジャンイルを突き落とそうとするシーンがありましたが、1回や2回は大丈夫だったんですが、回を重ねると、鳥肌が立って『このままだと、死ぬかも知れない』と思いました。屋上シーンで7~8回は撮影したと思います。撮影がどう終わったのかも覚えていません(笑)」ジャンイルの最期は、結末が分かれている。ソヌを突き落とした崖から落ちたが、彼が生きているのか、死んだのかはドラマでは描かれなかった。ただ画面にジャンイルが登場しないことが、彼の死を予感させた。イ・ジュニョクはこのような結末について「死はジャンイルを救うと思います」と語った。「ジャンイルの死は、明確に描かれていません。台本、演出でも想像の余地のある結末でした。はっきりしていませんよね。結末は視聴者にお任せします。僕はジャンイルが死ぬことによって救われると思います。もし彼が生きているなら、辛い日々を過ごしてほしいですね。僕とジャンイルの関係は仲の良い友達のような感じです。僕がジャンイルの味方をすれば、悪く思われるかも知れないですよね」
2012年上半期決算 ― 「キング~Two Hearts」「屋根部屋のプリンス」など王様がドラマに来た理由は?
2012年は私たちにとってどんな年として記憶に残るだろうか。まだ6月も終わっていない今、こんなことを考えるのは意味がないかもしれない。しかし、6月まで私たちの目の前で起きたことは、もうそれだけでも1つのドラマと言える。人々は国会議員の総選挙の結果に笑ったり泣いたりして、選挙が終わった後は政治家たちの争いで傷ついた。同じ時期、MBC放送局でのストライキは100日を超え、「無限に挑戦」はその間放送されることはなかった。今年上半期の最高の流行語の1つがメンタル崩壊ということは、こうしたすべての状況を含蓄的に物語っているのかもしれない。信じがたいことが平気で起きて、人々のメンタルは崩壊しないように無理して努力するほどストレスは溜まっている。そんな中で放送されたテレビドラマやバラエティ番組は番組内外にこの世の中のすべてを反映していた。理解しがたいくらいに作品の完成度が落ちたり、ありえない放送事故が起こった。斬新な試みは退屈な展開に妨げられたが、その反面お決まりのストーリーの中から新しい可能性が発見された。「10asia」では、この複雑で答えのない2012年の世の中とテレビについて整理してみた。世界が滅亡しても楽しく上半期を決算する「10asia」も帰ってきた。KBS「赤道の男」のイ・ヨンベ(イ・ウォンジョン)は言う。「俺の息子は賢いけどお金がなくて罪を犯した」と。すると息子のイ・ジャンイル(イ・ジュニョク)は答える。「あんたが俺の人生をめちゃくちゃにしたんだ」父は豊かさとともに一生息子を苦しめる問題も与えた。イ・ジャンイルは父の罪を背負って生き、MBC「キング~Two Hearts」のイ・ジェハ(イ・スンギ)と、MBC「太陽を抱く月」のイ・フォン(キム・スヒョン)は父もしくは父の代わりだった兄の後を継ぎ国を治めるという課題を抱えるようになる。SBS「ファッション王」で財閥の父を持つチョン・ジェヒョク(イ・ジェフン)は父親を恐れながらも彼から逃げることができなかった。そしてKBS「ラブレイン」のように初恋をたたえる作品も親世代と子世代の葛藤を中心に置いた物語だった。親に逆らうもしくは親と違う世界を夢見る。「赤道の男」は2012年の上半期ドラマがなぜ両世代の問題をテーマにしたのかを表している。罪の根源であるノシク(キム・ヨンチョル)は建設事業に関する不正で富を築き、そのお金でイ・ヨンベの息子が検事になるよう支援した。開発時代の財閥が未来のためにスポンサー検事(特定企業・団体・個人をかばっていると思われている検事)として育て上げたのだ。世代の問題はすなわち韓国現代史の起源と密接な関係があり、新たな世代は過去から逃げ出すことが簡単ではない。「キング~Two Hearts」や「太陽を抱く月」、そしてSBS「屋根部屋のプリンス」など若き王様の物語はそうした問題に対する1つの解決策であった。新しい王様が旧態依然とした政治を終わらせ、新しい世界を作る。そうした期待は韓国の現実と噛み合っている。MBC放送局の社長になれば法人カードで毎年数億ウォンのお金を使うことができて、人事システムを変え記者や番組の司会者を契約職員として採用することもできる。その反面、そんな彼らを一線から退かせる方法はそう多くない。国民が誰かを選ぶ自由はあるが、リーダーの独占を防げる権力は持っていなかった。それはSBS「サラリーマン楚漢志」で財閥との戦いを王様の戦争に例えたのが不自然ではない理由だ。現実の財閥はすでに王様のようなもので、人々は新しい善良な王様が登場することを待ち望んでいる。2012年のドラマ、現在を語るふりをして過去に留まるしかし「キング~Two Hearts」の秘書室長(イ・スンジェ)はイ・ジェハに「王としての素質がまだ足りない」と話す。新しい王が前の世代から認められるためには、前の世代とは違った方法で成果を出さなければならない。上半期ドラマのジレンマはここから始まる。「屋根部屋のプリンス」ではタイムスリップを、「赤道の男」では重い復讐劇を、「キング~Two Hearts」では韓国の南北問題を扱っている。しかし「屋根部屋のプリンス」のほとんどは善悪がはっきりと分かれている4人の男女によるラブストーリーだった。「赤道の男」では、10代の頃から始まったキム・ソヌ(オム・テウン)とハン・ジウォン(イ・ボヨン)の切ない恋は、タフな男とピュアで元気な女の愛と言う典型的な設定に従った。「キング~Two Hearts」では男女の恋愛を現実の政治と繋げて、現実の政治問題は生まれつきの悪党であるキム・ボング(ユン・ジェムン)のせいにした。KBS「乱暴なロマンス」ではユ・ウンジェ(イ・シヨン)の母親が彼女に自分の問題を親のせいにするなと言っている。だがミステリー手法と個人それぞれの内面に踏み入っていた「乱暴なロマンス」でさえ、男女主人公の恋愛だけは偶然や誤解、そして迷惑がごちゃ混ぜになった典型的な方法を使った。青春もドラマも過去から逃れることを望んでいるが、なかなか過去の枠を飛び越えることは容易ではない。むしろ「太陽を抱く月」のように黒魔術、ファンタジー、若い王の王権確立という最近の流行をテーマに初恋や記憶喪失という古い題材を入れた作品がミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)の中で最も高い視聴率を記録した。新しい題材に典型的な構成という結果はディテールの欠如から来ている。「ファッション王」でカン・ヨンゴルが東大門市場の商人たちと連合して会社を経営する過程は、すべてチョン・ジェヒョクの部下によって説明される。「赤道の男」のノシクの秘書と「キング~Two Hearts」の秘書室長もまた事業の現状や国際情勢をすべて話してくれる。視聴者はカン・ヨンゴルがドラマチックに会社を興す過程も、「The king 2heats」で朝鮮半島の情勢変化による国民やマスコミの反応を見ることができない。ディテールがないから題材の斬新さやメッセージの重ささえ軽くなってしまったのかもしれない。MBC「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)は第1話からお金が最も重要な価値となってしまった韓国社会を風刺し、ストーリーの中心に実質的な一家の大黒柱である若い医者と10代の少女を登場させた。しかし、彼らはほとんどのエピソードで遊んでは食事をし、恋愛をしている姿が繰り返された。10代の少女が好きな人のために進学を諦めるという決心をし、そのときに感じるであろう現実的な生き方の重みは消えた。「ハイキック3」が従来のシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)のように日増しにキャラクター中心のコメディと恋愛の役割が大きくなってしまった理由である。今の人生に対する具体的なディテールをなくしてしまえば過去に依存するしかない。未来を迎える準備が出来ているのかむしろ細かいディテールを作り上げたことは最も典型的だと思われたドラマから見ることができた。JTBC「妻の資格」は父親が朝食の食卓で勉強がらみのテーマを引き出すべきだと言われている大峙洞(テチドン、韓国で教育熱の最も高い地域)に暮らす家族の教育現場を怖いほど詳しく描いた。大峙洞に住む中流家庭の生き方に関するディテールが大峙洞の主婦、ユン・ソレ(キム・ヒエ)の不倫、または新しい恋が可能となる確かな理由となった。ありきたりな不倫物語がしつこいほどの膨大な情報により、新しい道へと進んでいった。数多くの総合チャンネル(今年新設された民間放送局をすべて引っくるめて総合チャンネルと言う)で放送されたドラマが失敗を重ねる中で「妻の資格」が成果を上げたのはそれなりの理由がある。KBS「棚ぼたのあなた」の既婚女性が夫の実家に感じる恐怖、それは姑が週末という時間を邪魔し、家の鍵の暗証番号を教えることを要求する小さいエピソードにより実感を与えた。嫁姑問題と言うありきたりな題材を細かく掘り下げていくと、結婚も、子供も、夫の実家も恐れてしまう、今時の女性たちの挑戦的な問題提起があった。重要なことはどんなストーリーなのかではなく、どう扱うのかということであり、作り手は過去よりもっと熾烈に自分が作ったストーリーを掘り下げるときが来た。過去からの独立はそこから始まるのだ。だから、MBC「無限に挑戦」の放送休止はドラマやバラエティはもちろん、放送業界全体にとって象徴的な事件である。「無限に挑戦」が放送されなかったことは、今年上半期のバラエティ番組の不振をよく表している。オーディション番組もこれ以上Mnet「スーパースターK2」のような熱い瞬間を作り出せない。そして、KBS「ハッピーサンデー」のコーナー「1泊2日」はシーズン2に入ってから過去の栄光から遠ざかっている。カン・ホドンやキム・グラの不在とともにトーク番組のパワーはより落ち込んだ。だからと言って「無限に挑戦」をまた呼び戻すか、もしくはキム・グラを復帰させるか。「無限に挑戦」を再開すれば興味を示す視聴者もいるだろう。しかし、「無限に挑戦」の制作者が望んでいる、まともな番組を作る機会を失ってしまうだろう。キム・グラのトークは面白い。だが彼の過ちをこのままうやむやにすることはできない。現在に留まるか、試練を覚悟してより素晴らしい未来を望むか。または誰かの罪に対し反省するか、処罰するか、それとも葬るか。過去と未来、または陳腐さと新しさの中でドラマも、バラエティも、その番組を見ている私たちも選択の分かれ道に立っている。私たちはこの厳しい時期を乗り越えて新しい時代に到達できるだろうか。