釜山国際映画祭(2020)
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河瀨直美監督、映画「朝が来る」実写化に苦悩も…「釜山国際映画祭」オンライン会見で言及“最初は無理だと…”
河瀨直美監督が小説「朝が来る」を実写化する過程で経験した、苦難について告白した。22日の午後「第25回釜山国際映画祭」の招待作「朝が来る」のオンライン記者会見が行われた中、河瀨直美監督とパク・ソニョンプログラマーが非対面で取材陣の前に姿を現した。辻村深月による長編小説「朝が来る」を原作に映画「朝が来る」を演出した河瀨直美監督は「辻村深月さんは日本の本屋大賞と直木三十五賞を受賞した。それほど日本でとても人気がある作家だ」と伝えた。続いて「最初にこの本を読んだ時、映画にするのは大変だろうと思った。本は、人物について読む中で別のストーリーが出ても、また前に戻って読むことができるけど、映画は時間の流れに従って展開しなければならない。観客たちを理解させないといけないのに、後ろに行くほど前で言及した別の人物の人生を忘れてしまう。このような部分は編集過程で、たくさんの試行錯誤を経験した」と率直に伝えた。一方「朝が来る」は、6歳になった息子がいる夫婦にある日、自分が息子の実母と主張する正体不明の女性から連絡がきて、彼らの日常が根こそぎ揺れるようになる過程を描いた家族ミステリーだ。「第73回カンヌ国際映画祭」に公式招待されたことに続いて「第25回釜山国際映画祭」ガラプレゼンテーション部門に招待されて韓国で初公開される。
ポン・ジュノ&是枝裕和監督ら「釜山国際映画祭」開幕に祝福&応援のメッセージ(動画あり)
「第25回釜山(プサン)国際映画祭」が本日(21日)スタートした中、アジアの映画人たちと映画界の巨匠たちが応援のメッセージを伝えた。新型コロナウイルスの影響で世界有数の映画祭が中止となり、ほとんどの映画制作の現場は一時中止となっている状態である。また、既に完成した多くの作品の劇場上映も容易ではない状況だ。このような中、アジアを代表する巨匠監督と俳優たちが、釜山国際映画祭とともに、アジア映画の広報大使を務めた。厳しい時間だが、映画に向けた熱情だけは変わっていない、アジアの若手映画人たちのために声を集めた。まず、イ・チャンドン監督は「我々映画人たちは、お互いに連帯して一緒に勇気を分け合わなければならない」と伝え、ジャ・ジャンクー監督は「パンデミックも映画で交流する我々の情熱を防ぐことはできない」と話した。パク・チャヌク監督は「映画の歴史は、いつも大きな挑戦と試練を克服してきた歴史だ」、黒沢清監督は「こんな厳しい状況に作られた映画は、間違いなく傑作であろう」、是枝裕和監督は「決してこのように断絶した状態で終わるはずがない。何らかの形でつながると思う」と話した。カンヌ、ベルリン、ベネチアの世界3大映画祭の執行委員長、プログラマーたちも、相次いでオンサイト(on-site)で開催する「釜山国際映画祭」や映画人たちを応援した。カンヌ国際映画祭のティエリー・フレモー執行委員長、「25歳、まだ青春である『釜山国際映画祭』は、映画的に祝福された土地で、映画の国である韓国で、相変わらず重要な役割を果たしている」という映画祭に対する格別な愛情を表した。その他にも「皆様の美しい都市、監督との対話と現地観客や一緒に映画を観るときめきが恋しくなるだろう」というベルリン映画祭のカルロ・チャトリアン執行委員長を含め、カンヌ映画祭のクリスチャン・チョン元副執行委員長、ベネチア映画祭のアルベルト・バルベラー執行委員長、ベネチア映画祭のエレナ・ポラッキプログラマー、ユニフランスのセルジュ・トゥビアナ会長が、今年参加できない残念な気持ちと、来年の釜山に向けた約束を送った。今年、アカデミー授賞式の後に久しぶりに会う嬉しい顔、ポン・ジュノ監督も参加した。「今年も変わらず観客の皆さんと会えることになった『釜山国際映画祭』がより一層大切で誇らしく思われる1年だ」とし、映画祭に対する応援と祝福の意を伝えた。「第25回釜山国際映画祭」は21日に開幕し、30日まで10日間にかけて、釜山・海雲台(ヘウンデ)の映画の殿堂で開かれる。
映画「朝が来る」の河瀨直美監督「第25回釜山国際映画祭」にてアジアンシネマのアンバサダーに選出
映画「朝が来る」の河瀨直美監督が「第25回釜山国際映画祭」にて、アジアンシネマのアンバサダーに選出されたことが明らかになった。同映画祭の公式HPにて発表され、その他のアンバサダーには、イ・チャンドン、パク・チャヌク、黒沢清、是枝裕和、ジャ・ジャンクー、チャオ・タオ、ツァイ・ミンリャン、リー・カンションといった錚々たる面々が名を連ねた。選出を受けて、河瀨監督は「アジアの多様性と底力を自身の監督作品を通して発信し届けてゆきたいと思います」とコメントしている。なお、河瀨直美監督最新作「朝が来る」は、10月22日(木)に、ガラプレゼンテーションで上映され、当日に記者会見、上映後のQ&Aをリモートで行う予定となっている。「朝が来る」は実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、新たに芽生える家族の美しい絆と胸を揺さぶる葛藤を描く。実の子を持つことが叶わなかった夫婦、栗原佐都子役に永作博美、栗原清和役に井浦新。望まぬ妊娠をし、実の子を育てることができなかった少女・片倉ひかり役に蒔田彩珠。そして栗原夫婦と片倉ひかりを引き合わせる人物・浅見静恵役を浅田美代子が演じ、実力派俳優が、人間の真実に踏み込む演技で圧倒する。血のつながりか、魂のつながりか。現代の日本社会が抱える問題を深く掘り下げ、家族とは何かに迫り、それでも最後に希望の光を届ける感動のヒューマンドラマが誕生した。【河瀬直美監督コメント】この度はアジア最大の釜山国際映画祭アンバサダーへの就任依頼をいただき誠に光栄に存じます。私の映画キャリアは釜山映画祭の歴史とほぼ同時です。この25年の様々な変遷を経て今年のコロナ禍にあっても映画祭を開催される背景には大変な決断とスタッフの努力があってのことでしょう。ここに敬意を表すと共に、それらの活動を通して広く世界に釜山映画祭がこれまで以上の発展を遂げられますよう祈念いたします。またアジアの多様性と底力を自身の監督作品を通して発信し届けてゆきたいと思います。■作品情報「朝が来る」10月23日(金)全国公開監督・脚本・撮影:河瀨直美原作:辻村深月 「朝が来る」(文春文庫) 共同脚本:髙橋泉出演:永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子、佐藤令旺、田中偉登/中島ひろ子、平原テツ、駒井蓮、山下リオ、森田想/堀内正美、山本浩司、三浦誠己、池津祥子、若葉竜也、青木崇高/利重剛製作:キノフィルムズ・組画 配給:キノフィルムズ/木下グループ【STORY】一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」というシステムを知り、男の子を迎え入れる。それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。ところが突然、朝斗の産みの母親片倉ひかりを名乗る女性から、「子どもを返してほしいんです。それが駄目ならお金をください」という電話がかかってくる。当時14歳だったひかりとは一度だけ会ったが、生まれた子どもへの手紙を佐都子に託す、心優しい少女だった。渦巻く疑問の中、訪ねて来た若い女には、あの日のひかりの面影は微塵もなかった。いったい、彼女は何者なのか、何が目的なのか?■関連サイト「朝が来る」公式ホームページ:http://asagakuru-movie.jp/
パク・ソンウン&チョン・ギョンホ出演、映画「DAEMUGA」が「第25回釜山国際映画祭」オープンシネマセクションにノミネート
パク・ソンウンとチョン・ギョンホが再開した。映画「DAEMUGA:恨と興」が「第25回釜山国際映画祭(BIFF)」オープンシネマセクションにノミネートされた。映画「DAEMUGA:恨と興」(監督:イ・ハンジョン)は「神を招くため3人の巫堂(ムーダン)がコンス(神の声を出すこと)対決を繰り広げる」という奇想天外なストーリーを描く。「DAEMUGA:恨と興」がノミネートされた釜山国際映画祭のオープンシネマは作品性と大衆性を兼ね備えた新作および海外で注目された話題作を上映するセクションであるだけに、作品への関心がより一層高まっている。「DAEMUGA:恨と興」は、短編映画「Blues with me」で短編映画界のカンヌ国際映画祭と呼ばれるクレルモン・フェラン国際短編映画祭のコンペティション部門にノミネートされたほか、多数の映画祭で頭角を現したイ・ハンジョン監督の長編デビュー作だ。ジャンルとキャラクターを行き来し、存在感を発揮する俳優パク・ソンウンは「DAEMUGA:恨と興」で韓国最高の巫堂マ・ソンジュン役に扮し、初めて巫堂役に挑戦する。ヤン・ヒョンミンが清潭洞(チョンダムドン)の人気巫堂チョンダム役を、リュ・ギョンスが偽の巫堂シンナム役を演じる。チョン・ギョンホはヤクザ組織のボスであるソン・イクス役に扮し、これまで見たことのない新しい悪役を披露する予定だ。「DAEMUGA:恨と興」は、10月21日から30日まで開催される「第25回釜山国際映画祭」で10月22日、野外上映で初公開された後、韓国で公開される予定だ。
アン・ジェホン、映画監督として「第25回釜山国際映画祭」に参加…活動領域をさらに拡張
アン・ジェホンが俳優や映画監督として多彩多能な活動を行っている。様々な映画、ドラマ、バラエティ番組などで活動し、人気スターとなったアン・ジェホンが自ら演出した短編映画「わくわくする胸を抱いて」で10月開幕する「第25回釜山(プサン)国際映画祭」に参加する。「わくわくする胸を抱いて」は長距離恋愛をしていた鬱陵島(ウルルンド)の男と陸地の女の物語で、アン・ジェホンが演出と脚本、主演の1人3役を果たし、期待を高めている。これに先立ち、アン・ジェホンは2016年にも本人が自ら演出し、出演した映画で「全州(チョンジュ)国際映画祭」コリアシネマスケープセクションに招待され、監督として優れた能力を見せた。そんな中、今回「釜山国際映画祭」では、ワイドアングル韓国短編競争部門に招待され、監督としての活動領域をさらに拡張させ、注目を集めている。そのため、毎回一風変わった変身とスペクトル広い演技で作品ごとにキャラクターを誕生させ、信頼できる安定した演技力を見せる俳優となったアン・ジェホンが、監督としての才能まで完璧に備えた万能俳優となり、これからの彼の活動に関心が高まっている。アン・ジェホンは今年映画「害さない」「狩りの時間」で演技変身に成功し、Netflix「キングダム」シーズン2にサプライズ出演して「キングダム」シーズン3への期待を高めた。それだけでなく、JTBC「トラベラー」アルゼンチン編を通して斬新な魅力を見せつけ、スクリーンとお茶の間を行き来する精力的な活動を行った後、現在は次期作を検討している。
二宮和也が主演「浅田家!」が世界へ!ワルシャワ&釜山国際映画祭に出品決定
父、母、兄、自分の4人家族を被写体に、家族がなりたかったもの家族でやってみたいことをテーマに様々なシチュエーションでコスプレして撮影、ユニークな家族写真を世に送り出した写真家・浅田政志。そんな彼が撮影した2冊の写真集を原案に、「湯を沸かすほどの熱い愛」(16)で、「第41回報知映画賞」作品賞、「第40回日本アカデミー賞」優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞ほか、その年の映画賞を総なめにした中野量太監督が、実話に基づき、独自の目線でオリジナルストーリーとして映画化!無茶で自由奔放ながらどこか許せてしまう人間味溢れる主人公・政志を演じるのは、「母と暮せば」(15)で「第39回日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を受賞し、「検察側の罪人」(18)で「第43回報知映画賞」助演男優賞、「第42回日本アカデミー賞」優秀助演男優賞を受賞するなど、圧倒的な存在感と演技力を放つ二宮和也。政志の家族には、「怒り」(17)で「第40回日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞を受賞し、これまでも数多くの映画賞に輝いた実績をもつ妻夫木聡が兄・幸宏を演じるほか、風吹ジュンと、平田満が、その兄弟を温かく見守る両親役を演じる。また、政志を取り巻く人々として、「舟を編む」(13)で新人俳優賞(第37回)を受賞して以来毎年のように日本アカデミー賞に名を連ね、「小さいおうち」(14)、「母と暮せば」(15)では、2年連続で最優秀助演女優賞(第38回&第39回)受賞という快挙を達成した黒木華と、「あゝ、荒野」(17)の最優秀主演男優賞(第41回)の受賞も記憶に新しい菅田将暉も参加し、まさに日本映画界を代表する豪華俳優陣が集結した。そして10月2日(金)の日本での公開が待たれる中、「浅田家!」が14日(水)にインターナショナルプレミアとして、「第36回ワルシャワ国際映画祭」国際コンペティション部門に出品されることが決定した。「ワルシャワ国際映画祭」は1985年から、ポーランドの首都・ワルシャワで開催されている、世界15大映画祭の1つに数えられる映画祭で、今年は10月9日(金)~18日(日)の10日間開催される。国際コンペティション部門は、「ワルシャワ国際映画祭」の最高賞(ワルシャワ・グランプリ)を選ぶ部門で、今年も世界各国から15作品が選出されており、「浅田家!」はこれまで邦画が受賞したことのない最高賞のワルシャワ・グランプリを狙う。これまでも、2004年に「別離」でベルリンのグランプリ、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアスガー・ファルハディ監督の「美しい都市(まち)」(日本劇場未公開)や、2010年「ブレードランナー2049」で知られるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「灼熱の魂」、2013年「COLD WAR あの歌、2つの心」のパヴェウ・パヴリコフスキのアカデミー賞外国語映画賞受賞作「イーダ」などが受賞しており、ワルシャワの国際コンペティション部門のグランプリは、後の巨匠監督の初期の作品が多く受賞しているという特徴がある。さらに、同じく10月に開催される「第25回釜山(プサン)国際映画祭」のオープンシネマ部門に正式招待されることも決定! 「釜山国際映画祭」は1996年に創設された、韓国・釜山で開催されるアジア最大規模の映画祭。オープンシネマ部門は、人気、芸術性に富んだ新作や国際的に評価された作品が、6作品選出され、メイン会場である「映画の殿堂」の野外スクリーンにて釜山最大の座席(6000席規模)で上映される釜山国際映画祭を代表する部門だ。今年は10月21日(水)~30日(金)の開催期間で「浅田家!」は、オープンシネマ部門で唯一の邦画として上映される。海外映画祭への出品について、本作を企画した小川真司プロデューサーは「『ワルシャワ国際映画祭』に関しては、コロナ禍で世界が混乱している中なので、観ている人がポジティブになれるような映画を上映したいという理由で選出されたそうだ。さらに、アジアとヨーロッパという2つの市場で勝負したいと考えていた際に、『釜山国際映画祭』からもオープンシネマ部門という非常に大きなキャパシティを誇る代表的な部門でのご招待をいただいた」と話した。また、二宮の出演作が、海外の映画祭に選出されるのは「硫黄島からの手紙(06年)」での、「第57回ベルリン国際映画祭」、「第79回アカデミー賞」のノミネート、「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~(17年)」での「第2回マカオ国際映画祭」での公式上映、「検察側の罪人(18年)」の「第38回ハワイ国際映画祭」への出品以来となる。◆二宮和也 コメント映画「浅田家!」が、ワルシャワと釜山、2つの国際映画祭への出品が決定したこと、とても嬉しく思います。本来ならば僕も参加してそれぞれの国の皆さんと一緒に観たかったのですが、コロナの影響で今回それが叶わず残念です。家族の絆、写真のチカラと、とても普遍的なテーマのある作品なので、きっと楽しんで頂けると思います!こんな今だからこそ、この作品の持つ温かさと優しさが、海を越えて世界中に広がっていくことを祈っています。■作品情報「浅田家!」2020年10月2日(金)全国東宝系公開出演:二宮和也、黒木華、菅田将暉、風吹ジュン、平田満、渡辺真起子、北村有起哉、野波麻帆、妻夫木聡原案:浅田政志「浅田家」「アルバムのチカラ」(赤々舎刊)監督・脚本:中野量太脚本:菅野友恵製作:東宝映画、ブリッジヘッド、パイプライン配給:東宝(C)2020「浅田家!」製作委員会<あらすじ>幼いころ、写真好きの父からカメラを譲ってもらった政志(二宮和也)は、昔から写真を撮るのが大好きだった。そんな彼が、家族全員を巻き込んで、消防士、レーサー、ヒーロー、大食い選手権。それぞれが なりたかった職業やってみたかったことをテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる家族写真が、なんと、写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞! 受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる――。かつて撮影した家族の安否を確かめるために向かった被災地で、政志が目にしたのは、家族や家を失った人々の姿だった。「家族ってなんだろう?」「写真家の自分にできることは何だろう?」シャッターを切ることができず、自問自答をくり返す政志だったが、ある時、津波で泥だらけになった写真を一枚一枚洗って、家族の元に返すボランティア活動に励む人々と出会う。彼らと共に写真洗浄を続け、そこで写真を見つけ嬉しそうに帰っていく人々の笑顔に触れることで、次第に≪写真の持つチカラ≫を信じられるようになる。そんな時、一人の少女が現れる。「私も家族写真を撮って欲しい!」それは、津波で父親を失った少女の願いだった――。■関連サイト「浅田家!」公式サイト:https://asadake.jp/
「第25回釜山国際映画祭」ポスターが公開「パラサイト 半地下の家族」のポスターを手掛けたキム・サンマン監督の作品
10月21日から30日まで開かれる「第25回釜山(プサン)国際映画祭」が、公式ポスターを公開した。釜山国際映画祭は、9月11日に開かれた臨時総会で、開幕・閉幕式とレッドカーペットをはじめ、多くの観客が集まる屋外舞台挨拶、オープントークなど、付帯行事を開かないことを決定した。観客や市民のための決定であり、強力な防疫と安全規則を守り、映画の上映に集中する予定だ。このような状況の中で発表された「第25回釜山国際映画祭」の公式ポスターは、厳しい時代に折れることなく、新しい時間軸を立てていく精神を表している。大海原の上に立っている造形物は、映画の海を守る釜山国際映画祭の存在を、闇を抜けて出てきた光はどんな困難にも消えない映写機の光を形象化している。ポスターを取り巻く青い光は朝の始まりを知らせ、闇に負けず明日を起こす我々を象徴する。今年、キム・サンマン監督が手掛けたポスターは、韓国の映画業界に携わっている映画人が作った初のポスターであり、さらに意義深い。キム・サンマン監督は、映画演出、映画美術監督、ポスターデザイナーなど、映画産業で多方面で活躍している。彼は映画「接続 ザ・コンタクト」のポスターデザインを皮切りに、「浮気な家族」「親切なクムジャさん」「グエムル-漢江の怪物-」などのポスターを手掛け、「ハッピーエンド」「JSA」の美術監督を務めた。演出作としては「ガールスカウト」「ミッドナイトFM」「ザ・テノール 真実の物語」がある。最近、ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」のポスターデザインで注目を集めた。
日本アニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」が第25回釜山国際映画祭の閉幕作に…韓国での再ブームに期待
日本のアニメ映画「ジョゼと虎と魚たち」が「第25回釜山(プサン)国際映画祭(BIFF)」の閉幕作に選ばれた。アニメとなって再誕生した青春恋愛映画「ジョゼと虎と魚たち」(監督:タムラコータロー、輸入:A ONEエンターテインメント、提供配給:POPエンターテインメント)が、「第25回釜山国際映画祭」の閉幕作に選ばれ、2021年1月に韓国の劇場で公開される。10月21日から30日まで、釜山センタムシティの映画の殿堂で開かれる今年の「釜山国際映画祭」は、計68ヶ国192本の作品が上映される。「ジョゼと虎と魚たち」は、「カウボーイビバップ」「鋼の錬金術師」「スペース☆ダンディ」「僕のヒーローアカデミア」など、伝説的なアニメを披露してきた制作会社ボンズが制作し、早くも映画ファンの関心を集めている。細田守監督の代表作「おおかみこどもの雨と雪」の助監督出身のタムラコータローが演出を務め、脚本に桑村さや香、キャラクターデザイン原案に絵本奈央、キャラクターデザイン・総作画監督に飯塚晴子が参加して完成度を高めた。2004年には妻夫木聡&池脇千鶴主演の映画「ジョゼと虎と魚たち」(監督:犬童一心)が韓国で公開されて、恋愛映画のブームを巻き起こした。また韓国リメイク版「ジョゼ」(監督:キム・ジョングァン)には女優のハン・ジミンと俳優のナム・ジュヒョクがキャスティングされた。・釜山国際映画祭、新型コロナウイルス感染拡大により10月21日に延期「開幕式などは行わない」・日本で大ヒット!ナム・ジュヒョク、映画「ジョゼと虎と魚たち」の韓国リメイク版に出演決定
釜山国際映画祭、新型コロナウイルス感染拡大により10月21日に延期「開幕式などは行わない」
釜山(プサン)国際映画祭のイ・ヨングァン理事長が、新型コロナウイルスの感染拡大により、映画祭の通常開催が難しくなると伝えた。「第25回釜山国際映画祭(BIFF)」は14日にオンラインで記者会見を開催し、イ・ヨングァン理事長を始めチョン・ヤンジュン執行委員長などが出席した。イ・ヨングァン理事長は、この日の会見で「今年5月からソーシャル・ディスタンス第1段階に合わせてなるべく通常通りの開催を準備してきた。しかし8月中旬以降、状況が急変し、開催について一ヶ月間を悩み続けた」と伝えた。続けて「その結果、秋夕(チュソク:韓国のお盆)という一番大きな祝日も考慮して2週間の延期を決定し、10月21日に開催することにした。我々としては慎重に検討した結果だ」と、残念な気持ちを伝えた。一方、今年で25回目を迎える釜山国際映画祭は当初、10月7日から16日まで開催する予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により10月21日から30日までに延期した。開幕式、閉幕式を始めとする屋外舞台挨拶や、オープントーク、海外からの映画関係者の招待なども行わない予定だ。釜山センタムシティの映画の殿堂で、上映作品の上映のみ行われる予定だ。
釜山国際映画祭、開催を2週間延期&規模縮小を決定「コロナウイルス感染拡大への懸念が理由…より安全な映画祭運営のため」
第25回釜山国際映画祭(BIFF)の開催が2週間延期される。また、大幅に縮小開催される。11日、釜山国際映画祭は臨時総会を開き、開催形式の案件を議論した。その結果、開催日程を2週間延期して開催規模を大幅に縮小することを決定した。これにより10月7日から16日まで開かれる予定だった開催期間が、10月21日から10月30日までに調整された。釜山国際映画祭側は「秋夕(チュソク:韓国のお盆)直後のコロナウイルス感染拡大への懸念が最大の理由で、より安全な映画祭運営のためにやむを得ず変更した」と説明した。また、開会式、閉幕式のレッドカーペットはもちろん、多くの観客が集まることができる野外舞台挨拶、オープントークなどの屋外イベントと小規模な集まりは一切行わない。海外映画関係者も招待を進めていない。映画関係者らのネットワークのために開いたレセプションとパーティーもすべてキャンセルする。さらに「釜山国際映画祭は、強力な防疫と安全運営のために、様々な付帯行事をすべてキャンセルして、映画の上映に集中する計画だ」とし「映画祭選定作上映はセンタムシティ映画の殿堂でのみ行われ、政府の指示に基づいて徹底した防疫を守り運営すること。また、アジアのコンテンツ・フィルム・マーケット、アジアプロジェクトマーケット、BIFFフォーラムは、すべてオンラインで開催される」と発表した。また、「延期された開催日程にソーシャル・ディスタンス第2段階続くか、それ以上になる場合は映画祭の開催をキャンセルすることもある」と強調した。続けて「釜山国際映画祭は、何よりも国民の安全が最優先されるべきであることを認知しており、釜山国際映画祭が向かわなければならない方向と役割の両方を真剣に熟考して進行する」と付け加えた。
釜山国際映画祭、今年は10月7日から開幕!上映作品数を減らし映画祭の充実化を図る
第25回釜山国際映画祭(BIFF)が、10月7日から16日まで韓国・釜山(プサン)市で開催されると、同映画祭の組織委員会が13日に発表した。今年は招待作品数を大幅に減らし内容の充実を図る方向に転換される。これまで木曜日だった開幕日は水曜日に変更される。映画祭を訪れる映画関係者や観客が週末まで滞在することを勘案してのことだ。また、これまで300本を超えていた招待作品数を大幅に減らしたことも注目を集めた。今年は260前後の作品を招待する計画だという。映画祭関係者は「上映作品数を減らし、映画祭の充実化を図る代わりに主要作品の広報を強化する」と説明した。映画祭の開催期間中には第15回アジアコンテンツ&フィルムマーケットが10月10~13日に釜山の展示コンベンションセンター・BEXCOで開かれる。今年は、原著作物の知的財産権を取引する「E-IPマーケット」や独創的で斬新なプロジェクトを選定し、世界の投資家、製作会社、配給会社の出会いの場を設ける「アジアプロジェクトマーケット(APM)」など既存のプログラムのほか、「アジアフィルムアワード」「アジア映画社回顧展」が新設される。