Kstyle
Kstyle 12th

マイ・ラティマ

記事一覧

  • 「マイ・ラティマ」パク・ジス、私の物語は今ようやく始まった

    「マイ・ラティマ」パク・ジス、私の物語は今ようやく始まった

    映画「マイ・ラティマ」は俳優ユ・ジテが手掛けた初の長編映画演出作としてより広く知られた映画である。しかし、移民女性の厳しい現実を淡いトーンで描いたこの映画は、徹底的にパク・ジス1人の映画でもある。この映画は2012年の釜山(プサン)国際映画祭で初めて公開される前まで、主人公マイ・ラティマ役を演じた新人女優の正体は徹底的に隠された。そのため、ついに公開された映画で、観客はマイ・ラティマというキャラクターを違和感なく受け入れることができた。そして、舞台挨拶の時にパク・ジスがタイ人女性のマイ・ラティマではなく、韓国人パク・ジスだということを知った客席がざわめくこともあった。それだけ、新人パク・ジスはキャラクターと渾然一体となった演技を披露した。そして、パク・ジスは2013年の第34回青龍映画賞で切実に望んでいた新人女優賞のトロフィーを胸に抱いて号泣した。「人々に認められるということがこんなにも嬉しいことだと初めて分かった」という受賞の感想には、本当に多くの意味が込められていた。人々の目に映った彼女の歩みは幸運に満ちているように見えるかもしれない。客観的に見ても、それは明白な事実である。パク・ジスは大学を卒業してすぐに映画「マイ・ラティマ」にキャスティングされたからだ。それに、俳優ユ・ジテが演出する映画という点でマスコミの注目を集め、名前を知らせることに大きく役立ったのも事実である。しかし、毎日ただ流れていく時間が惜しく感じる新人女優にとって、観客の前に「マイ・ラティマ」として出るまでの1年間という長い時間の間、息を殺していなければならなかったことは決して簡単なことではなかったはずだ。それでも、パク・ジスはその1年間を焦って過ごす代わりに、バリスタの勉強やヨガを習いながら自分を磨いた。そして、ついに観客の前に姿を現した2012年の釜山国際映画祭の舞台に上がる直前、パク・ジスの胸はときめいていた。当時、まだ所属事務所がなかった彼女は知人が運営するウェディングショップや東大門(トンデムン)市場などを回りながら、自分でお気に入りのドレスを選ばなければならなかったが、今振り返ってみると、そんな記憶さえも幸せな思い出となった。「釜山国際映画祭に作品を持って参加すること自体、胸がときめいて誇らしかったです。パク・ジスという女優がまだ世間に公開されていなかった状態で参加したので、私を知っている人は誰もいませんでしたが、それでもすごく幸せでした。そして、その時に一人で準備した経験があるため、今の所属事務所のスタッフたちが細かい部分まで気を遣ってくれることにとても感謝しています。それがどれほど大変なことなのかをよく知っていますから」映画以外の苦労だけでなく、劇中のマイ・ラティマという人物も演じるのが非常に難しいキャラクターだった。「マイ・ラティマは話したいことがとても多いけど、異国で生きているので全ての気持ちを打ち明けることができない人物じゃないですか。実は、私自身何も知らない新人なので、撮影現場でぽつんと残された時は寂しさを感じることもありましたが、それが演技において役に立ちました」一番大変だったシーンは、やはりレイプされるシーンだった。リアルに描くために何回も撮り直し、彼女はそのたびに極限の状況に身を投じなければならなかった。「その日は本当に大変でした。でも、そんなことを気にするよりも、学校を卒業した後、すぐに仕事ができることに感謝しました。撮影現場では私が一番年下なので、私の意見を示すよりも学ぶ立場から考えようとしました」その苦労の後にはご褒美が待っていた。デビュー作で映画祭の新人賞を獲得する幸運なんて滅多にないのだから。「この勢いのまま、今年は必ず良い作品と出会いたいです。有難いことに時代劇や現代劇など様々な作品の出演オファーが入っています。少なくとも映画とドラマを1本ずつ撮影したいと思っています」まだ話したいことがたくさんあるというような眼差しを持った新人女優パク・ジス。そんな彼女が描く2014年はどんなカラーを持つだろうか?また、それは「マイ・ラティマ」の淡いトーンとはどんな違いがあるのだろうか?

    10Asia
  • “新人女優賞受賞”パク・ジス「私にとってのユ・ジテ?忘れるべきで忘れてはならない存在」

    “新人女優賞受賞”パク・ジス「私にとってのユ・ジテ?忘れるべきで忘れてはならない存在」

    第34回青龍映画賞で新人女優賞を発表する瞬間、「ヘウォンの恋愛日記」のチョン・ウンチェと「マイ・ラティマ」のパク・ジス、「パパをお貸しします」のナム・ボラ、「メビウス」のイ・ウヌ、そして「ファイ:怪物を飲み込んだ子」のナム・ジヒョン、この5人の女優の顔がスクリーンいっぱいに捉えられた。それぞれの表情で受賞者の発表を待っていた5人のうち、結局明るい笑顔の主人公は「マイ・ラティマ」のパク・ジスになった。彗星のように登場したパク・ジスは、自身の最初の作品で新人賞を受賞する嬉しさを味わった。そしてパク・ジスと同じくらい彼女の受賞を喜ぶ人がいた。自身の最初の長編映画デビュー作で新人女優賞を出した俳優で監督、ユ・ジテだった。新人女優賞を受賞した後、ユ・ジテはパク・ジスに「お疲れだった。おめでとう」というメールを送ったという。そして授賞式の前日にもパク・ジスに「ノミネートおめでとう」というメールを送ったという。ユ・ジテ監督に可愛がられているようだと話したら、嬉しそうに笑いながら、ユ・ジテ監督に感謝していると話していた。そしてユ・ジテ監督と自身について「ちょっと離れて愛情を持っている関係だ」と説明した。「12歳も歳が離れています。馴れ馴れしくはできませんが、だからといって遠い関係でもありません。うむ。ちょっと離れて愛情を持っている関係だと思います。実は『マイ・ラティマ』の撮影をしながら軽く愛情表現をしてはいけないと思っていました。そうしたら監督から「女優がこれだけシックなのは初めて見た」と言われました(笑) 監督と俳優の関係で会ったので私にとっては『監督』としての存在感が大きかったようです。撮影当時、「私は別の所から来た人だからまずここでもどかしく感じることがあっても、勉強する姿勢でいこう」と一人で約束していました。それでいつも聞く側だったと思います。話す側というより」このように互いに愛情を持っている二人だが、パク・ジスにユ・ジテという存在はプレッシャーになったのではないだろうか。「マイ・ラティマ」の公開当時、パク・ジスにはいつも「ユ・ジテが発掘した」「ユ・ジテのミューズ」という修飾語がついていた。これに対して聞いたら、思ったよりもあんまり言われなかったと話し大きく笑った。一部ではまだそのような修飾語を使っていると言ったら、自分が背負うべきことだと答える。そしてユ・ジテは忘れるべきで、忘れてはならない存在だと話す。「ユ・ジテ監督に関連する修飾語は思ったよりあんまり言われませんよ(笑) 思ったよりも言われなくてよかったと思います。しかし、もしそうだとしたら、それは自身が背負うべきことだと思います。私はこれから私が『マイ・ラティマ』に出演したことを忘れてはならないと思いますが、一方でそれは終わったことで、私の手を離れたことですから、別の形の作業をしなければいけないと思います。忘れるべきで、忘れてはならない部分です。だからユ・ジテ監督と私は見えない糸でつながっていると思います(笑)」「ユ・ジテ」というプレッシャーを振り切ったら「新人賞」というプレッシャーができた。プレッシャーというよりは2014年が楽しくなりそうだという感想を述べた彼女だが、新人賞を受賞した新人女優のこれからに関心が集まるのは当然のようなことだ。彼女は自身がこのような女優だということを知らせたいそうだ。「マイ・ラティマ」で受賞したが、興行にはあまり成功できなかったため多くの人が自分について知らないだろうという。新人賞まで受賞したので2014年の覚悟が格別ではないかと聞いたら、難しいと言ってしばらく考えていた彼女は一文字一文字慎重に、しかし確実に述べ始めた。「実はプレッシャーというよりは楽しくて、新年が楽しくなりそうだと思います。もちろん、受賞したからといって自分の位置が完全に変わることはないと思います。順風満帆だとは思っていません。その代わり、もう少し良い方々に会うチャンスは作れるとは思います。『マイ・ラティマ』がたくさんの方に見てもらっていないので。でも思ってもいなかった、目には見えないけど期待と関心を送ってくださる方々がきっといると思っているし、その力をもらって2014年により良い姿をお見せしたいです。実は受賞はしましたが、この人が何の演技をしたか分からない方もたくさんいると思います。『私はこんな女優です』とお見せしたいです」

    OSEN
  • パク・ジス「トラをひっかく猫のように挑戦的に」 ― 午年に輝く4人の女優

    パク・ジス「トラをひっかく猫のように挑戦的に」 ― 午年に輝く4人の女優

    20代女優の飢饉現象これは数年前から韓国のテレビ業界と映画業界のキャスティング担当者たちがしばしば訴えるように話題にしていることだ。ずば抜けた演技力を持つ優秀な20代の女優が全く現れないという意味である。しかし、まだ発見されていない宝石のような新人たちは、自分の居場所を守りながら熱心に実力を磨いている。今年は躍動感を意味する甲午(きのえうま)の青馬の年だ。汗を流しながら誰よりも力強く走ろうと準備をしている4人の20代の女優たちにこの一年の計画と抱負を聞いてみた。パク・ジスは、昨年の映画「マイ・ラティマ」で印象的なデビューを果たした。「マイ・ラティマ」は俳優としてもよく知られているユ・ジテ監督の長編映画デビュー作だ。有名俳優の演出作で主演を務めるようになったのは、完全にパク・ジスが一人でやり遂げたことだった。韓国芸術総合学校で舞台美術を勉強した彼女は、繰り返し起きた偶然の力により独立映画に出演し演技を始めるようになった。そしてモデルとして、女優として経歴を積み重ねた彼女は「マイ・ラティマ」のオーディションに合格しプロの世界に入門した。鋭い眼差しと頑固そうに見える口元のせいなのか。立派な男性気質が感じられるパク・ジスは、2013年青龍映画祭で待望の新人賞のトロフィーを手に入れた。彼女の人生において、長い間はっきりと記憶に残る瞬間がもう一つ追加された。青馬の年に、若さと躍動感を象徴する青い馬に乗りジャングルの中をダイナミックに走り続ける新人女優パク・ジスを紹介する。―「マイ・ラティマ」のタイから移住した女性マイ・ラティマという人物の感性を受け入れることは、想像するだけで難しかっただろうと思う。パク・ジス:マイ・ラティマという人物は、言いたいことがたくさんあるけど、他国に住み仕方なくきちんと話せなくなったので寂しさを感じるキャラクターだった。私は当時、所属事務所もなく一人で撮影に臨んだけれど、何もかも一人でやり遂げたことが、キャラクターを理解するために役に立った。初めて経験する撮影現場に違和感があったけど、私の意見を話すより、学ぶ立場で受け入れようと思った。―自ら作り出した結果であるだけに、胸がいっぱいになる瞬間があったと思う。パク・ジス:彼女はたどたどしい韓国語を使う。頭の中でゆっくり考えて口に出したけど、ある瞬間気に入った時があった。その時は胸がいっぱいになった。―今回の作品でベテラン俳優とともに現場で初めて撮影をした。このような撮影を終えて家に帰る時は、どんなことを思ったのか。パク・ジス:これまでずっと学生の身分であり、卒業してすぐ撮影に入った。卒業してすぐやれることがあって良かったなと思った。―「ウンギョ」のオーディションを受けたというエピソードは有名だ。その映画でデビューしたキム・ゴウンとは韓国芸術総合学校の先輩後輩の間柄と聞いた。パク・ジス:私の方から申し込んだわけではなく、「ウンギョ」側が新人女優を探しており、私にメールが届いた。私がモデル活動をしていたので、プロフィールが出回っていたからだ。それでオーディションを受けることになった。「マイラティア」も同じ過程でオーディションを受けることになった。―「ウンギョ」のウンギョ、「マイ・ラティマ」のマイ・ラティマいずれも悲しい物語のキャラクターだ。そのような雰囲気がパク・ジスさんから感じられたようだ。パク・ジス:眼差しがそのような雰囲気だと言われた。個人的には憂愁に満ちた眼差しは俳優にとって必要なものだと思う。でも私は、憂鬱な人ではない。―「マイ・ラティマ」のオーディションで会ったユ・ジテ監督はどのような印象だったのか。パク・ジス:実は私が電話でオーディションの話を聞いた時、ユ・ジテ監督と聞いて、「まさか私が知っているユ・ジテさんなのかな?」と思ったけど、本当にユ・ジテさんだった。それでさらに作品が気になった。後でシナリオを読んだ時は、とても悲しい物語だったけど、愛らしかった。だけど、正式に演技を学んだことがないので心配だった。そのような面で、監督がたくさん力になってくれた。直接教えてくださるわけではないけど、自由に演じるように放っておいてアドバイスをしてくれる。序盤に一番力になったアドバイスは「演技をする時に自分の演技だけをするのではなく、相手の台詞を聞いて、その言葉を考えた後に反応をすること」だった。それに、演技をしている方なので、どのようにディレクションをしたら相手が理解するのか見事に分かっていた。―この映画に対して意欲を持っていたと聞いた。オーディションを受けた後、すぐに帰らずにその場で待ち、監督、スタッフと一緒に食事をしたと聞いた。パク・ジス:「マイ・ラティマ」の場合、たくさんの俳優がオーディションを受けるわけではなく、出来る限り絞り込まれた少人数でオーディションが行われた。当時、私はお昼の時間にオーディションを受けたので、監督から「一緒に食事しましょう」と誘われた。「私が行ってもいいのかな」と戸惑ったけど、一緒に食事に行った。後になって「残っていて良かった」と思ったのは、その時ユ・ジテ監督が私の映画の趣向を聞いてくださり、ある程度話ができた。―どのような映画が好きだと話したのか。パク・ジス:「エターナル・サンシャイン」と「クロッシング」。―もともと韓国芸術総合学校では舞台美術を専攻した。役者に転向したきっかけは?パク・ジス:好奇心が芽生えたら挑戦する性格だ。モデルの場合、私の方からやりたくて申し込んだけど、その後、写真やポートフォリオを見て連絡が来た。そのような流れで独立映画にまで出演することになり、今に至った。だけど、その当時は女優を職業にするとは考えていなかった。ただ、空間より人間に関心が多かった。関心事が人間だったので、役者まで続いたと思う。プロフェッショナルな方たちが私を選んでくれた「マイ・ラティマ」は、「演技とは簡単なことではない。真面目に挑もう」と決心するきっかけを与えてくれた。―気さくな性格ではないようだ。主演女優ではあるが、おそらく一番年下の女優で、慣れない現場でも、気さくに話しかける必要があったと思うが。パク・ジス:周りの人から「静かだ」や「大雑把だ」とも言われる。一番親しい友達は「私が知っている人の中であなたが一番女性らしい」と言ってくれた。雰囲気に弱いタイプでもある。だから、私の方から話しかける必要がある時は、先に話しかける。だけど、今回の現場では気さくに接することができなかった。演技を学ぶ立場だったので、静かに話を聞かなければならないと思ったからだ。だけど、監督から「みんなに気に入られるためにわざと愛嬌を振る舞う人もいるのに、君は愛想がなさすぎる」と言われたことがある(笑)―初めて接した芸能界という世界で、どのようなことを感じたのか。パク・ジス:正直まだよく分からない。でも、私がどうマインドコントロールをするかにかかっている。また、自分自身を客観的に見れる人が成功できると思う。大衆、観客に自分を見せる仕事なのでそうなのかもしれない。だけど、そのような点は演技を専攻した人よりも専攻してない人の方が客観的に見ることができる。人間はみんなそうだ。経営を専攻したり、美術を勉強した人は、自分の専攻基準で判断するから。―それならば、俳優という人はどんな存在なのか考えたことはあるのか。パク・ジス:みんな同じ人間だ。だけど、まだ何もしてない私が新人賞を受賞してから、周りの反応や態度が少しずつ変わった。私はまったく変わってないのに。そのようなことから、私たちが知っている有名な俳優たちもみんな同じ人間で、私と同じことを考えていると思う。だから、ただみんな平凡な職業人だと思う。―新人女優たちに「自分を動物に例えるなら」という質問をしている。パク・ジス:あ、私は猫に似てるとよく言われる。猫は時にはトラにもなれるので良い。トラと一緒にいてもたまに猫が爪でひっかく時もある。自分の中に内在している挑戦精神がそのような点で似ている。―今回の旧正月連休の計画は?パク・ジス:いつものように、家族と一緒にソウルで過ごす予定だ。祝日にソウルは空いている。―最後に今年の夢は?パク・ジス:昨年の気運を受け継ぎ、素晴らしい作品に出会いたい。今年は少なくとも映画1本、ドラマ1本に出演したい。今、次の作品を検討中だけど、多様な作品があって幸せだ。時代劇、現代物、web漫画など。

    10Asia
  • ユ・ジテ監督「俳優出身への偏見…未だに歪んだ視線はある」

    ユ・ジテ監督「俳優出身への偏見…未だに歪んだ視線はある」

    俳優兼監督のユ・ジテが演出に関する確固たる信念を明かした。今月10日、釜山(プサン)市海雲台(ヘウンデ)区佑洞(ウドン)の海雲台グランドホテルで開催された「アジアプロジェクトマーケット2013」の授賞式でユ・ジテ監督に出会った。彼は「マイ・ラティマ」に続く新作「コチェビイェ」を携えて、7日から10日まで4日間、アジアプロジェクトマーケットに積極的に参加した。「コチェビイェ」は朝鮮族にだまされて延辺(中国に位置する朝鮮族の自治州)の男チョンリンに売られたキム・オクが、脱北の目的を忘れ、チョンリンと恋に落ちて経験する混沌と葛藤を描いた作品で、アジアプロジェクトマーケットが選んだ30本の公式プロジェクトのうちの一つだ。この日開かれた授賞式で取材陣に会ったユ・ジテ監督は、演出家としてマーケットに参加した感想を伝えた。彼は「自分自身でマーケットに参加してみて、本当に良かったと思う。『コチェビイェ』は題材そのものが韓国で制作することが難しい。海外の助けをたくさん受けている作品だが、そういった部分でアジアプロジェクトマーケットが大きな力になった。いくら良い映画であっても、投資がなければ作れない。映画製作者や監督にとってはフィルムマーケットは重要な舞台だ。予算の確保をしなければプロジェクトを進行することもできないので、そのような部分ではかなり明るい見通しが持てるようになった」と説明した。また、「俳優として活動するときにはできなかった様々なことを経験し、知ることができて面白い。表面的に現れるものの他にも、内部的なシステムをたくさん知れた」と付け加えた。続いて新作「コチェビイェ」に関するバイヤーたちの反応について「反応は本当に良かった。特にバイヤーたちは僕が映画に出演するかを気にしていた。僕が俳優出身の監督だからだと思う。残念ながら『コチェビイェ』に僕が俳優として出演することはないと思う。演出に集中したい。シナリオはさらに発展させなければならない。僕はシナリオを時間をかけて書く方なので、今後も引き続き修正していく計画だ」と伝えた。また「『マイ・ラティマ』以降、僕の可能性を高く評価してくださるようになった。カンヌ映画祭のプログラマーが『マイ・ラティマ』を高く評価してくれた。僕に様々な話をしてくれたけれど、『コチェビイェ』を必ず作ってくださいと言ってくれた。僕も彼の願うように必ず作りたい。2年以内に観客にお見せしたいと思う」と答えた。また、ユ・ジテ監督は未だに俳優出身のレッテルに対する心配が大きかった。彼は「俳優出身という偏見が未だに多い。今も歪んだ視線を持つ人はいる。しかし、僕は暇つぶしで演出をしているわけではない。一生懸命にしており、本気で僕の人生をかけた」と力を入れて話した。特に自身のように監督でデビューしたパク・チュンフンとハ・ジョンウに対する関心と愛情も格別だった。俳優としては先輩だが、演出家としては後輩であるパク・チュンフンには気運いっぱいのアドバイスも受けたと告白した。ユ・ジテ監督は「ハ・ジョンウの『ローラーコースター』の反応がとても熱いと聞いた。まだ映画は見られなかったが、人々の評価がいいといううわさをたくさん聞いた。今回の釜山国際映画祭に参加しながら、アン・ソンギ先輩に会ったが、僕たちのことを応援してくれた。パク・チュンフン先輩からもアドバイスをもらった。これからがんばろうといってくれた。みんながんばって、一日も早く偏見がなくなればと思う。作り続ければ大衆もいつかは認めてくれる日が来ると信じている」とかみ締めた。

    TVレポート
  • Vol.2 ― ユ・ジテ、俳優と監督の間には“厄介な駆け引き”

    Vol.2 ― ユ・ジテ、俳優と監督の間には“厄介な駆け引き”

    「俳優としての人生が終ったって?思ったよりオファーはたくさん来てますよハハハ」俳優ユ・ジテ(37)がメガホンを取った。自身初の長編映画「マイ・ラティマ」(制作:ユムービー)で戻ってきた監督ユ・ジテは、より一層成熟し、より一層真剣になっていた。今では「監督」という呼び方もなかなかよく似合っている。確実に監督としての地位を確立したようだ。彼の演出への情熱は、かなり前から始まっていた。学生時代、演出の勉強を着実にしながら、映像芸術に対する卓越した見識も育てた。俳優としては大きく認められたが、彼の中でうごめく演出への情熱を沈めることはできなかった。着実にその情熱を育み、時を待っていたユ・ジテは、2003年に短編映画「自転車少年」で人生の第2幕を開けた。純粋な少年の初々しい恋を描いた40分の短編映画は、ユ・ジテの可能性を覗かせる礎となった。その後「盲人はどんな夢をみるか」(2005)、「我知らず」(2008)、「Invitation/招待」(2009)などを通じて監督としての力量を育てたことが「マイ・ラティマ」を制作できる原動力となった。しかし、一方では彼の挑戦が無謀であると懸念の声も大きい。監督としてのイメージが俳優には障害になるということだ。俳優と監督、両方で成功することは難しく、二つの中で一つを選択するのが宿命であるという。ユ・ジテも周りの懸念を知らないわけではなかった。特に初の長編映画を手がけたユ・ジテにとって、それはどの障害物よりも重く肩に伸しかかるプレッシャーだっただろう。「『俳優としてはもう終った』と僕を心配している人もかなりいました。実際に耳にしたことも結構あります。けれど、僕は少し違うと思います。僕にはもっと大きなチャンスだと思うんです。監督をしていますが、(出演を検討してほしいという)シナリオがたくさん入ってきたり、演出と演技を同時にやってほしいというオファーがきたりもします。一石二鳥ってことでしょうか?僕はまだ使える存在みたいですよ。ハハハ」使える俳優であり、監督でもあるユ・ジテは、思っていたよりずっと強い人であった。周りの要らない心配に動揺することなく、結局はやり遂げて見せた。これまで涙ぐましい失敗もしただろう、血の滲む努力もあったはずだ。ユ・ジテの真心を知っているゆえ、二つの分野で成功したいという彼を応援したい。志があるところには必ず道があり、天自ら助くる者を助くというではないか。「僕には一度決心したことは必ずやり遂げるという意志があるんです。まず今は僕のやりたいものを見つけて、それができるということに満足しています。僕も平凡な人なので、たくさん悩んだりもします。ですが、俳優としても監督としても成功する自身はあります。僕の人生であり、僕の夢です。他の誰かが代わりに生きてくれたりはしませんよね? 後悔せずに生きますよ。人生は短いですから」

    TVレポート
  • Vol.1 ― “監督”ユ・ジテ「いずれ政界進出ですかって?ハハハ」

    Vol.1 ― “監督”ユ・ジテ「いずれ政界進出ですかって?ハハハ」

    ブランドショップのショーウィンドウに陳列された輝く時計のようだった。低い声から感じられるオーラやすらりとした外見から漂う気品に圧倒されることもあった。ラフでありながらも一方ではなぜか分からない冷気が漂う俳優であった。ユ・ジテ(37)の過去はそうだった。華やかな俳優という服をしばらく脱ぎ捨てたユ・ジテは、メガホンを手にすると全く違う人になった。もう少し気さくで、かなりの人間味も溢れる人となった。特別に人が好きで、特に疎外された孤独な人々に関心があった。孤独を楽しめる芸術家であり、寂しさが何なのかを感じられる監督だ。そして人の香りを嗅ぐことができる男だ。丁寧に作り上げたユ・ジテ監督の初の長編映画「マイ・ラティマ」(制作:ユムービー)が、溢れる人間味で観客を迎える準備を終えた。すでに短編映画「招待」(2009)、「我知らず」(2008)、「盲人はどんな夢を見るか」(2005)、「自転車少年」(2003)を通じて監督への野望を表したことがあった。「マイ・ラティマ」は監督として本格的に演出に足を踏み出した作品だ。常に社会的弱者に対する人並みならぬ視線を持っていた彼は、今回も若年層の失業問題や移住した女性など、世の中に受け入れられていない人々のストーリーを重みのあるタッチで描いた。病んだ社会を指摘し、世間に知らせようとするユ・ジテ監督。なぜ彼は社会問題にここまでこだわるのだろうか。「どんどん社会問題に関心を持つようになりました。本当は遠い話でもないのに、社会はずっと隠そうとしているでしょう? 世の中が進化するほど、疎外された人々は増えていくのが現実です。映画業界もそうですよ。最近は芸術を表に出しているけれど、その内面は実はとても商業的です。お金を稼ぐために映画を作っているし、作品を作るために映画を手がける制作者、監督は少ないです。本当に怖いですね」とびきり正義感の溢れる人というわけではないが、病んでいく世の中を少しでも変えることができれば、いつでも顔を貸しても良いというユ・ジテ監督。彼が多様性のある映画を応援する理由もここにある。ユ・ジテは最近多様性のある映画への関心を促すために映画「家族の国」(監督:ヤン・ヨンヒ)の映画チケット100枚をSNSを通じて無料で配布した。「少ない量ですし、意味のあることでしょう? 全然もったいなくないですよ。『君の仕事に集中しろ』と言って文句をつける人もいるかもしれませんが、これはあくまでも自分の個人的な意志ですので曲げたくはありません。冷たい社会に貢献する人になりたいです。いつも社会に還元しなければという責任意識を持っているんです。ノブレス・オブリージュ(位高ければ徳高きを要す)と考えても良いと思います。もちろん僕は高官でも何でもないのですが、一般人に知られている人として少なくとも僕の関心のある分野を支えていきたいです」知っている人も多いが、ユ・ジテの祖父は1960年第2共和国の発足当時、大統領選挙に立候補した故ユ・オクウ元国会議員だ。血は争えないのだろうか。清廉潔白で有名だったユ元議員のように、ユ・ジテ監督も芯のある真っ直ぐな信念を持っている。多分彼の思うノブレス・オブリージュは、祖父の影響が大きかったのだろう。もう少し明るい世の中になってほしいというユ・ジテ監督。政界進出を目指しているのではないだろうか。「ハハハ。全くそのようなことは思っていません。全然ですよ。僕は映画ができるというこの人生にとても満足しています。これ以上幸せにはなれません。時間が経つほどスターよりは俳優として呼ばれ、俳優よりは監督として呼ばれるでしょう。そして監督の後は社会福祉活動家と呼ばれたいです。人生の最後の目標は社会福祉活動家です。できれば、僕が人々の記憶に残っているうちに福祉活動をたくさん行いたいです。すると、人々もどんどん世の中に目を向けるようになるでしょう?バタフライ効果で、いつか暮らしやすい世の中になるでしょう」

    TVレポート
  • 「マイ・ラティマ」パク・ジス“私は自分の限界を決めたくないです”

    「マイ・ラティマ」パク・ジス“私は自分の限界を決めたくないです”

    注目すべき新人女優が登場した。枠に捉われない女優である。端正なルックスに奥深い魅力が感じられる。ここに卓越した演技力まで兼ね備えた。その新人女優とはパク・ジスである。パク・ジスは映画「マイ・ラティマ」を通じて女優としてデビューした。俳優兼監督ユ・ジテの初長編映画として話題を呼んだが、映画を見た人はパク・ジスの圧倒的な存在感に驚く。パク・ジスについて何も知らずに映画を見た観客たちは彼女が実際ベトナムから来た女性だと勘違いしてしまうほどである。不自然な韓国語の発音に黒肌、ぼんやりした表情と韓国生活に慣れず危なっかしい姿など、どう見ても韓国人には見えない。もっと驚くべきことは彼女が演技の素人だということである。韓国芸術総合学校で舞台美術を勉強した彼女は演技をまともに学んだことがない。演技の勉強と言えるのは実習科目で学んだのがすべてである。それにも関わらず彼女の熱演はベテラン俳優の演技を連想させる。パク・ジスは「初めは衣装やメイクに興味を持っていました。舞台の背景を作るのではなく、キャラクターを作ることに興味を持っていたと思いますね。キャラクターへの関心が高まって女優になったと思います。モデルのバイトもしていたんですが、周りから作品の出演オファーをたくさん受けました。インディーズ映画、創作ミュージカルを始めることになって自然にオーディションの情報をたくさん得ることになりました。オーディションを受け始めたとき、運良く『マイ・ラティマ』に抜擢されました」と説明した。さらに「まったく違う道を行くとは思わなかったんです。キャラクターを作り上げることです。俳優も演技の他にも色んなことを勉強しなければならないと思います。私がしていた仕事が、劇中のキャラクターがこの衣装を着たらこういう表情をするんだろうななど、テキストを分析した仕事だったので、演技にも非常に役立つと思いますね」と語った。映画はパク・ジスに新しい世界の扉を開いてくれた。頭の中で考えていたコンテが映画になる新しい経験もした。初めは自身の演技しか見ることができなかったが、だんだん先輩俳優の演技を見るようになるなど、女優としての変化も起きた。最近映画を見て、悪い男として登場するペ・スビンがどうして悪い男になるしかなかったかを理解できるようになった。映画を通じてキャリアを積んで、視野を広げて女優として実力を認められたパク・ジスは多様なジャンルを行き来しながら自身の演技を繰り広げたいとの願いを語った。映画とドラマはもちろん、ロマンスからアクションまで多様な媒体とジャンルを通じて幅広い演技のスペクトラムを持つ女優になるのが彼女の目標である。彼女は「女イ・ビョンホンなんて女優はどうだろうかなとも思いました。イ・ビョンホン先輩はどんなジャンルでも演じ切れる俳優だと思います。女優としてかなり乗り越えにくいとは思いますが、乗り越えてみたいですね。俳優イ・ビョンホンと言えば思い浮かぶイメージ、マーケティングやイメージメイキングなどを見習いたいですね。私は自分の限界を決めたくないです。女優だからと言って『これは、できない』『あれもできない』と言いながら役を選んでしまうと、女優として演じられる役は減ってしまうと思います」と語った。しかし自身を抜擢して女優としてのチャンスを与えてくれたユ・ジテではなく、イ・ビョンホンを選ぶなんて。お世辞に見えるかもしれないユ・ジテをロールモデルにしない、多方面で賢い女優である。彼女から見たユ・ジテは真摯で、純粋で繊細なだけでなく、映画のためなら命も掛けられる情熱溢れる監督だった。今回の作品で一気に韓国映画界の注目すべき新鋭として浮上したパク・ジスは観客からの好評と関心に負担を感じているが、その負担を乗り越える女優になるとの情熱を表した。彼女は「劇中のキャラクターは同年代の女優に演じにくい役でした。私は彼女たちが演じ切れない役を演じたし、それで今後多様なジャンルで新しい姿をお見せできそうで嬉しいです。周りからの好評に負担を感じています。素敵な作品でデビューをしたので、肩が重くなります。演技力への期待とか、次回作が気になるという人たちを満足させる作品をお見せしたいです」と語った。作品ごとに、違うキャラクターを演じたいという彼女が出演した映画「マイ・ラティマ」は持っているものも頼るところもなく世の中に捨てられた男性スヨン(ペ・スビン)と、帰るところも泊まるところもなく世の中で孤立した女性マイ・ラティマ(パク・ジス)が、絶望の果てに出会い、繰り広げる話を描いた映画である。

    マイデイリー
  • 【PHOTO】ペ・スビンからパク・ジスまで「マイ・ラティマ」シネマトークイベントを開催

    【PHOTO】ペ・スビンからパク・ジスまで「マイ・ラティマ」シネマトークイベントを開催

    20日午後、ソウル江南(カンナム)区新沙洞(シンサドン)CGV狎鷗亭(アックジョン)店で映画「マイ・ラティマ」(監督:ユ・ジテ)のシネマトークイベントが行われ、ユ・ジテ監督、俳優ペ・スビン、パク・ジス、ソ・ユジン、キム・テウが参加した。俳優ユ・ジテが演出した初長編映画「マイ・ラティマ」は、世の中に一人捨てられた孤独な男スヨン(ペ・スビン)と、帰るところも泊まるところもなく世の中で孤立した女マイ・ラティマ(パク・ジス)が、絶望の果てに出会い、繰り広げられるラブストーリを描いた作品だ。

    TVレポート
  • 「マイ・ラティマ」ペ・スビン“完璧なユ・ジテ監督の唯一の欠点は…冗談が分かりにくい”

    「マイ・ラティマ」ペ・スビン“完璧なユ・ジテ監督の唯一の欠点は…冗談が分かりにくい”

    人生を生きる上で確固たる信念を持っている人はどれだけいるのだろうか。信念を持っていたとしても、それを貫き通すことのできる人はほとんどいないだろう。ここに、定規で測ったように一寸の乱れもないまっすぐな信念と汚れのない良心を持った男がいる。映画「マイ・ラティマ」(監督:ユ・ジテ、制作:ユムービー)で帰ってきた俳優ペ・スビンのことだ。「マイ・ラティマ」で、家族も、仕事も、お金もないまま世の中に一人捨てられた孤独な男スヨンを演じたペ・スビン。移住労働者マイ・ラティマ(パク・ジス)とはまた異なる孤独で観客の心を響かせ、深い余韻を残した。彼は韓国で昨年公開された映画「26年」(監督:チョ・グニョン)に続き、再びシリアスなテーマを扱う映画に出演した。社会運動家のように、世間の声に続けて耳を傾けるペ・スビンはかなり粘り強い。しかし、本人はただ手のひらを振るだけで、大したことはないと謙遜した。「僕は社会運動家でも、政治家でもありません。ただ、生きている中で感じる部分もあるし、僕たちが知らない間に黙認されていることも多いじゃないですか。僕はただ、俳優としてそれを知らせ、参加するだけです。僕に社会を変えることはできないでしょう。そんなにすごいことではありません。誰もができることであって、ただ僕にできる範囲の中で、やるべきことをやっただけです。もちろん、このような僕の考え方を理解できない人もいるでしょう。それでも、僕は自分で正しいと考え、進むべき方向が定まったら、迷わずに前進しようと思います」続いて、スヨンについてはまったく新しいキャラクターではないというペ・スビン。スヨンの姿が自分の姿に似ていると何回も説明した。これまで生きてきた中でどれだけ多くの人を傷つけ、傷つけられたのだろうか。決して他人の話ではない、僕の話であり、僕たちの話だと付け加えた。映画の中でペ・スビンは失業した若者、信用不良者、ホストなど人生の酸いも甘いも味わい、人生の底辺を経験した。悪い男の決定版のような男だったが、どこかスヨンが可愛そうで、心が痛くなったそうだ。一体何が彼の気持ちを動かしたのだろうか?「一からすべてを考えようとすると絶対に映画は撮れません(笑) ただ、スヨンと僕が共感する部分を作ろうとしました。悪いだけの男ではありません。ただ、未熟で成長出来ていない世間知らずなだけです。そうしてスヨンのことを考えていると、自然と彼の人生が理解でき、自分の姿に投影されたりもします。僕が痛ければ、スヨンも痛いだろうし、観客も痛いはずです。実際に、スヨンのような人生を生きたわけではありませんが、経験しなくても感じることのできる感情ってあるじゃないですか。スヨンになって、切羽詰った気持ちで演じました」高い演技力を持った中堅俳優としてのオーラが感じられる。すべてにおいて真剣な彼の性格がそのまま伝わってくる部分だ。悟りの境地を開いたような性格に感心していると、不意にペ・スビンは予想だにしなかった冗談を言って周りを笑わせた。意外にもユーモアも持ち合わせた、人間味溢れる人だった。「映画の半ばでホームレスになりますが、実際、3日間頭も洗わずにお風呂にも入りませんでした。僕が頭を搔いたのは本当にかゆかったからです(笑) 映画のポスターの僕、汚くないですか?髪もべたついているので、観客から汚い人と思われるのではないか、さすがに心配になってきました。でも、ホームレスにしては良い感じじゃないですか?これでも、イケメンホームレスですよ(笑)」ペ・スビンにとって「マイ・ラティマ」は、これまでの作品とは違う意味を持っている。一方ではより特別で、忘れられない思い出だ。「マイ・ラティマ」を選ぶ時、作品が持つ魅力も一役買ったが、それよりもユ・ジテ監督に対する信頼が根底にあったという。初の長編映画を見事に成功させた同僚であり、演出家に対する信頼は相当なものだった。「同い年の友人ですが、芸術を志す人間としてユ・ジテ監督を尊敬してします。ユ・ジテ監督が抱いている思考や思想、人に対する独特な視線、他人への配慮など見習うべき点が多い人です。演技も上手ですし、演出も上手じゃないですか。完璧ですが、一つだけ短所があるとしたら、あまりにも真面目なところぐらいでしょうか?人に配慮しすぎて、冗談さえも配慮します(笑) 時々、笑いのポイントを見逃す時もあります(笑)」

    TVレポート
  • 【PHOTO】SUPER JUNIOR シウォン&カンイン、イ・ビョンホンなど…映画「マイ・ラティマ」VIP試写会に出席

    【PHOTO】SUPER JUNIOR シウォン&カンイン、イ・ビョンホンなど…映画「マイ・ラティマ」VIP試写会に出席

    24日午後、ソウル紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大入口店で「マイ・ラティマ」VIP試写会が行われた。監督を務めたユ・ジテ、出演俳優ペ・スビン、パク・ジス、ソ・ユジンの他にも、SUPER JUNIORのシウォン、カンイン、俳優のイ・ビョンホン、チャン・ヒョク、キム・テウ、女優イ・ヨニ、キム・ヒョジン、チョ・ヨジョン、ナム・ボラ、パク・ハソンらが出席した。俳優ユ・ジテが演出した初長編映画「マイ・ラティマ」は、持っているものも頼るところもなく世の中に捨てられた男スヨンと、帰るところも泊まるところもなく世の中で孤立した女マイ・ラティマが、絶望の果てに出会い、繰り広げられるラブストーリを描いた作品。6月6日に韓国で公開される。

    OSEN
  • 「マイ・ラティマ」出演俳優らがユ・ジテ監督を絶賛“最高の演出家”

    「マイ・ラティマ」出演俳優らがユ・ジテ監督を絶賛“最高の演出家”

    映画「マイ・ラティマ」に出演した俳優たちがユ・ジテ監督を絶賛した。24日、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大(コンデ)入口店で開かれた映画「マイ・ラティマ」(監督:ユ・ジテ、制作:ユムービー)のマスコミ向け試写会では、ユ・ジテ監督、俳優ペ・スビン、パク・ジス、ソ・ユジンが映画に対する様々な話を交わした。家族も職場もお金もないまま一人で世の中に捨てられた男スヨンを演じたペ・スビンは「他では見ることのできない撮影現場だった。40年ぶりの寒波も襲ってきた。予算も少なかった。互いに励まし合わないと大変だろうということを皆が知っていた。だからむしろ撮影現場の雰囲気が良かったんだと思う」と振り返った。ユ・ジテ監督に対しては「ユ・ジテ監督はご覧の通りだ。撮影現場でも終始丁寧だった。すべてのスタッフと俳優の能力を優しく引き出してくれた。素晴らしい演出家だった」と絶賛した。帰るところも、泊まるところもなく世の中で孤立したマイ・ラティマを演じたパク・ジスも「良い先輩と良い監督を同時に得たような気がした。撮影現場を初めて経験する私は分からない点が多かった。演技一つ一つをきめ細かくチェックしてくれた。静かにたくさんのことを教えてくれた」と説明した。俳優ユ・ジテが演出した初長編映画「マイ・ラティマ」は、持っているものも頼るところもなく世の中に捨てられた男スヨンと、帰るところも泊まるところもなく世の中で孤立した女マイ・ラティマが、絶望の果てに出会い、繰り広げられるラブストーリを描いた作品。6月6日に韓国で公開される。

    TVレポート
  • ソ・ユジン、映画「マイ・ラティマ」でスクリーン復帰…魔性の女を演じる

    ソ・ユジン、映画「マイ・ラティマ」でスクリーン復帰…魔性の女を演じる

    女優ソ・ユジンがファム・ファタール(魔性の女)役でスクリーンに復帰する。ソ・ユジンは俳優であり、映画監督として活躍しているユ・ジテが演出した初長編映画「マイ・ラティマ」(制作:ユムービー、配給:ロッテエンターテインメント)で魔性の女性、ヨンジン役を務める。ソ・ユジンはこれまで都会的なイメージとキュートでハツラツとしたイメージを行き来しながらスクリーンとテレビドラマで活躍してきたが、映画「マイ・ラティマ」では並外れた魅力の持ち主であり、ホステス出身のナレーションモデル(店のオープン時にパフォーマンスをしながらマイクでお店の宣伝をする職業)役に扮した。ヨンジンはずば抜けたルックスで、いつも自信に満ち溢れているクールな性格の人物で、男性を魅了する魔性の女である。ソウルでの厳しい生活に疲れたスヨン(ペ・スビン)の人生を大きく変えて突破口を開いてあげるが、クラブの社長と元カレのジュンとの危険な関係によりスヨンを危機に陥らせる人物でもある。ソ・ユジンのスクリーン復帰作であり、演技的な変身を試みて話題を呼んでいる映画「マイ・ラティマ」は持っているものも頼るところもなく世の中に捨てられた男性スヨンと、帰るところも泊まるところもなく世の中で孤立した女性マイ・ラティマ(パク・ジス)が、絶望の果てに出会い、繰り広げる話を描いた映画である。映画「マイ・ラティマ」は5月23日に韓国で公開される。

    マイデイリー