ユ・ジテ監督「俳優出身への偏見…未だに歪んだ視線はある」
俳優兼監督のユ・ジテが演出に関する確固たる信念を明かした。
今月10日、釜山(プサン)市海雲台(ヘウンデ)区佑洞(ウドン)の海雲台グランドホテルで開催された「アジアプロジェクトマーケット2013」の授賞式でユ・ジテ監督に出会った。彼は「マイ・ラティマ」に続く新作「コチェビイェ」を携えて、7日から10日まで4日間、アジアプロジェクトマーケットに積極的に参加した。
「コチェビイェ」は朝鮮族にだまされて延辺(中国に位置する朝鮮族の自治州)の男チョンリンに売られたキム・オクが、脱北の目的を忘れ、チョンリンと恋に落ちて経験する混沌と葛藤を描いた作品で、アジアプロジェクトマーケットが選んだ30本の公式プロジェクトのうちの一つだ。
この日開かれた授賞式で取材陣に会ったユ・ジテ監督は、演出家としてマーケットに参加した感想を伝えた。彼は「自分自身でマーケットに参加してみて、本当に良かったと思う。『コチェビイェ』は題材そのものが韓国で制作することが難しい。海外の助けをたくさん受けている作品だが、そういった部分でアジアプロジェクトマーケットが大きな力になった。いくら良い映画であっても、投資がなければ作れない。映画製作者や監督にとってはフィルムマーケットは重要な舞台だ。予算の確保をしなければプロジェクトを進行することもできないので、そのような部分ではかなり明るい見通しが持てるようになった」と説明した。
また、「俳優として活動するときにはできなかった様々なことを経験し、知ることができて面白い。表面的に現れるものの他にも、内部的なシステムをたくさん知れた」と付け加えた。
続いて新作「コチェビイェ」に関するバイヤーたちの反応について「反応は本当に良かった。特にバイヤーたちは僕が映画に出演するかを気にしていた。僕が俳優出身の監督だからだと思う。残念ながら『コチェビイェ』に僕が俳優として出演することはないと思う。演出に集中したい。シナリオはさらに発展させなければならない。僕はシナリオを時間をかけて書く方なので、今後も引き続き修正していく計画だ」と伝えた。
また「『マイ・ラティマ』以降、僕の可能性を高く評価してくださるようになった。カンヌ映画祭のプログラマーが『マイ・ラティマ』を高く評価してくれた。僕に様々な話をしてくれたけれど、『コチェビイェ』を必ず作ってくださいと言ってくれた。僕も彼の願うように必ず作りたい。2年以内に観客にお見せしたいと思う」と答えた。
また、ユ・ジテ監督は未だに“俳優出身”のレッテルに対する心配が大きかった。彼は「“俳優出身”という偏見が未だに多い。今も歪んだ視線を持つ人はいる。しかし、僕は暇つぶしで演出をしているわけではない。一生懸命にしており、本気で僕の人生をかけた」と力を入れて話した。
特に自身のように監督でデビューしたパク・チュンフンとハ・ジョンウに対する関心と愛情も格別だった。俳優としては先輩だが、演出家としては後輩であるパク・チュンフンには気運いっぱいのアドバイスも受けたと告白した。
ユ・ジテ監督は「ハ・ジョンウの『ローラーコースター』の反応がとても熱いと聞いた。まだ映画は見られなかったが、人々の評価がいいといううわさをたくさん聞いた。今回の釜山国際映画祭に参加しながら、アン・ソンギ先輩に会ったが、僕たちのことを応援してくれた。パク・チュンフン先輩からもアドバイスをもらった。これからがんばろうといってくれた。みんながんばって、一日も早く偏見がなくなればと思う。作り続ければ大衆もいつかは認めてくれる日が来ると信じている」とかみ締めた。
今月10日、釜山(プサン)市海雲台(ヘウンデ)区佑洞(ウドン)の海雲台グランドホテルで開催された「アジアプロジェクトマーケット2013」の授賞式でユ・ジテ監督に出会った。彼は「マイ・ラティマ」に続く新作「コチェビイェ」を携えて、7日から10日まで4日間、アジアプロジェクトマーケットに積極的に参加した。
「コチェビイェ」は朝鮮族にだまされて延辺(中国に位置する朝鮮族の自治州)の男チョンリンに売られたキム・オクが、脱北の目的を忘れ、チョンリンと恋に落ちて経験する混沌と葛藤を描いた作品で、アジアプロジェクトマーケットが選んだ30本の公式プロジェクトのうちの一つだ。
この日開かれた授賞式で取材陣に会ったユ・ジテ監督は、演出家としてマーケットに参加した感想を伝えた。彼は「自分自身でマーケットに参加してみて、本当に良かったと思う。『コチェビイェ』は題材そのものが韓国で制作することが難しい。海外の助けをたくさん受けている作品だが、そういった部分でアジアプロジェクトマーケットが大きな力になった。いくら良い映画であっても、投資がなければ作れない。映画製作者や監督にとってはフィルムマーケットは重要な舞台だ。予算の確保をしなければプロジェクトを進行することもできないので、そのような部分ではかなり明るい見通しが持てるようになった」と説明した。
また、「俳優として活動するときにはできなかった様々なことを経験し、知ることができて面白い。表面的に現れるものの他にも、内部的なシステムをたくさん知れた」と付け加えた。
続いて新作「コチェビイェ」に関するバイヤーたちの反応について「反応は本当に良かった。特にバイヤーたちは僕が映画に出演するかを気にしていた。僕が俳優出身の監督だからだと思う。残念ながら『コチェビイェ』に僕が俳優として出演することはないと思う。演出に集中したい。シナリオはさらに発展させなければならない。僕はシナリオを時間をかけて書く方なので、今後も引き続き修正していく計画だ」と伝えた。
また「『マイ・ラティマ』以降、僕の可能性を高く評価してくださるようになった。カンヌ映画祭のプログラマーが『マイ・ラティマ』を高く評価してくれた。僕に様々な話をしてくれたけれど、『コチェビイェ』を必ず作ってくださいと言ってくれた。僕も彼の願うように必ず作りたい。2年以内に観客にお見せしたいと思う」と答えた。
また、ユ・ジテ監督は未だに“俳優出身”のレッテルに対する心配が大きかった。彼は「“俳優出身”という偏見が未だに多い。今も歪んだ視線を持つ人はいる。しかし、僕は暇つぶしで演出をしているわけではない。一生懸命にしており、本気で僕の人生をかけた」と力を入れて話した。
特に自身のように監督でデビューしたパク・チュンフンとハ・ジョンウに対する関心と愛情も格別だった。俳優としては先輩だが、演出家としては後輩であるパク・チュンフンには気運いっぱいのアドバイスも受けたと告白した。
ユ・ジテ監督は「ハ・ジョンウの『ローラーコースター』の反応がとても熱いと聞いた。まだ映画は見られなかったが、人々の評価がいいといううわさをたくさん聞いた。今回の釜山国際映画祭に参加しながら、アン・ソンギ先輩に会ったが、僕たちのことを応援してくれた。パク・チュンフン先輩からもアドバイスをもらった。これからがんばろうといってくれた。みんながんばって、一日も早く偏見がなくなればと思う。作り続ければ大衆もいつかは認めてくれる日が来ると信じている」とかみ締めた。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- チョ・ジヨン、写真 : ムン・スジ
topics