西島秀俊
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【PHOTO】西島秀俊、映画「ゲノムハザード」VIP試写会に出席“たくさんの声援をお願いします”
俳優西島秀俊、キム・ソンス監督が20日午後、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で開催された映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(監督:キム・ソンス、韓国題:「無名人」、以下「ゲノムハザード」)のVIP試写会に出席した。西島秀俊、キム・ヒョジンらが出演した「ゲノムハザード」は死んだはずの妻から電話がかかり、自身の記憶がすべて捏造されているものであると気付いてから展開されるストーリーを描いた作品だ。韓国で29日に公開される。
【PHOTO】西島秀俊、映画「ゲノムハザード」マスコミ向け試写会に出席“監督と一緒に”
俳優西島秀俊とキム・ソンス監督が20日午後、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で開催された映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(監督:キム・ソンス、韓国題:「無名人」、以下「ゲノムハザード」)のマスコミ向け試写会に出席した。西島秀俊、キム・ヒョジンらが出演した「ゲノムハザード」は死んだはずの妻から電話がかかり、自身の記憶がすべて捏造されているものであると気付いてから展開されるストーリーを描いた作品だ。韓国で29日に公開される。
「西島秀俊は韓国人のような外見だったので…」キム・ソンス監督、キャスティング秘話を語る
キム・ソンス監督が日本の俳優 西島秀俊をキャスティングした理由に言及した。20日、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(監督:キム・ソンス、制作:アポロンシネマ)のメディア向け試写会が開催された。試写会にはキム・ソンス監督の他にも西島秀俊が出演し、会場を盛り上げた。7月に出産予定の女優キム・ヒョジンは出席できなかった。同日キム・ソンス監督は外国の俳優と撮影を行ったことについて「お互い、撮影スタイルが違うので大変だった。それでも『ゲノムハザード』だけのスタイルで臨んだので、楽しく終えることができた」と話を始めた。また「元々西島秀俊のファンだった。『ゲノムハザード』が日韓合作映画に決まり、キャスティングの第1候補として西島秀俊を挙げた」とし、「韓国人という設定だったので、外見が韓国人男性のようなイメージを持っていることが重要だった」と説明した。キム・ソンス監督は「そこで西島秀俊に当てもなく手紙を書いてキャスティング提議をした。すぐに返事をくれたので、一緒に撮ることができた」とキャスティング秘話を公開した。「ゲノムハザード」は死んだはずの妻からかかってきた電話で混乱に陥った一人の男性が事件の真実を追及する中で自身の記憶がすべて上書きされているものであることに気付き、展開されるミステリースリラー映画だ。昨年釜山(プサン)国際映画祭の「韓国映画の今日-パノラマ部門」に招待され、「美しき野獣」(2006)のキム・ソンス監督がメガホンをとった。韓国で5月29日に公開される。
「ゲノムハザード」西島秀俊、黄色いリボンをつけて試写会に登場…セウォル号沈没事故を哀悼
西島秀俊が旅客船セウォル号沈没事故を哀悼する意味の黄色いリボンをつけて、韓国で公開された映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」の試写会に登場した。西島秀俊は20日午後2時、ソウル広津(クァンジン)区ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で開かれた映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(監督:キム・ソンス)のマスコミ配給試写会および記者懇談会に黄色いリボンをつけて登場し、映画を紹介した。同日、西島秀俊は「韓国の観客たちにどう見て頂くか、緊張している。質問は、優しくお願いします」と挨拶した。西島秀俊は、劇中で結婚後初めて迎える妻との誕生日に妻の遺体を見つけ、混乱に陥る主人公、石神武人を演じた。「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」は、小説「ゲノムハザード」を原作にするミステリーアクション映画で映画「サヨナライツカ」やドラマ「僕とスターの99日」に出演した西島秀俊がキム・ヒョジンと一緒に主演として出演した。
西島秀俊、映画「ゲノムハザード」プロモーションのため韓国へ
日本の演技派俳優である西島秀俊が訪韓する。西島秀俊は出演作「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(監督:キム・ソンス、以下「ゲノムハザード」)のプロモーションのために訪韓し、5月20日に開催されるマスコミ試写会に出席する。「ゲノムハザード」は、第15回サントリーミステリー大賞で読者賞を受賞した司城志朗の小説を原作とした映画で、死んだ妻からかかってきた電話で混乱に陥った男が事件の真実を追う中で、自身の記憶がいずれも上書きされたものだという事実を知るというストーリー。西島秀俊は「ゲノムハザード」で操作された記憶の真実を追う石神武人役を務めた。彼は記憶が上書きされたという事実を知り、混乱に陥った男の繊細な感情から強烈なアクションに至るまで、全てを自ら演じて関心を集めている。また女優キム・ヒョジンが隠蔽された事件の真実を暴く韓国の記者カン・ジウォン役を務めてストーリーに緊張感を加え、「美しき野獣」で独創的なノワールを誕生させたキム・ソンス監督がメガホンを取った。韓国で29日に封切り。
西島秀俊「日韓関係が敏感?純粋な心で作った映画」日韓合作映画について語る
俳優の西島秀俊が、日韓合作映画に出演した感想を明かした。4日、釜山(プサン)海雲台(ヘウンデ)区BIFF Villageで開かれた映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(監督:キム・ソンス、韓国題:「無名人」)の野外舞台挨拶イベントには、キム・ソンス監督ならびに西島秀俊、女優キム・ヒョジンが出席し、花を添えた。この日、「日韓関係が敏感な時期だ。韓国のスタッフと共に撮影した感想はどうか」という質問に、西島秀俊は「撮影が終わり、涙を流す韓国のスタッフの姿を見て感動した」と明かした。続いて「純粋な気持ちで作った映画だ。楽しんでいただきたいと思う。10回ずつ見て欲しい」と希望を伝えた。キム・ソンス監督は「とても難しい挑戦で、両国の俳優と両国のスタッフが集まって映画を作った。本当に幸せな作業だった。この映画が観客の皆さん同士にも絆が生まれる作品になることを願っている」と明かした。「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」は日本のSF小説「ゲノムハザード」を原作にし、「野獣」のキム・ソンス監督がメガホンを取った。家で妻の遺体を前にした男が、死んだはずの妻から電話を受けることから始まるストーリーを描く。
【PHOTO】西島秀俊&キム・ヒョジン、映画「ゲノムハザード」野外舞台挨拶に参加“日韓俳優の出会い”
俳優の西島秀俊とキム・ヒョジン、キム・ソンス監督が4日の午後、釜山(プサン)市海雲台(ヘウンデ)区中洞(チュンドン)の海雲台BIFFビレッジで映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(監督:キム・ソンス、韓国題:「無名人」)の野外舞台挨拶に出席した。キム・ソンス監督がメガホンを取った日韓合作映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」は日本のSF小説「ゲノムハザード」を原作に、日本人の記憶を抱いたまま生きる韓国人が自分のアイデンティティを探していく物語を描いた。今年で18回目を迎える釜山国際映画祭は、招待作70ヶ国計301本、ワールドプレミア93本、インターナショナルプレミア42本が紹介され、亜州談談(トークショー)、オープントーク、野外舞台挨拶など映画上映のほかにも様々なプログラムが楽しめるアジア最大の映画祭で、今月12日まで釜山・南浦洞(ナムポドン)、海雲台、センタムシティ一帯の上映館で行われる。
【トクtionary】 N:西島秀俊
※この記事は2012年当時のものです。西島秀俊 a.日本の俳優。1971年生まれ。東京アクターズスタジオの1期生。1993年に放送されたフジテレビ「あすなろ白書」で演じた同性愛者の松岡純一郎役で注目された。b.2011年12月に最終回を迎えたフジテレビのドラマ「僕とスターの99日」の主人公。キム・テヒの日本初出演作として話題となったこのドラマで、彼は正義感あふれる性格がために思わぬ事故に巻き込まれつつ、いつも不平を言いながらも韓流スターのハン・ユナ(キム・テヒ)に振り回されるガードマンの並木航平を演じている。c.2月9日に韓国で封切られた映画「CUT」の主人公。イラン出身のアミール・ナデリが監督したこの映画で、西島は亡くなった兄の借金を返済するために人に殴られて金をもらう秀二役を務めている。関連語:「春、バーニーズで」a.2006年2月に衛星放送のWOWOWで放送された短編ドラマ。吉田修一の同名小説をドラマ化した。大都会で理想の夫婦といわれながら平凡な日常を生きている男と彼の日常からの脱却を、控えめな映像で描き出した作品。b.巨匠、故・市川準監督が演出をし、西島秀俊が主人公の筒井を演じた。西島秀俊は市川準監督が村上春樹の小説を原作にして制作した映画「トニー滝谷」(2004年)でもナレーションを担当したことがある。「僕は存在してますか?本当にまともに存在してるんですか?」黒沢清監督の映画「ニンゲン合格」(1999年)で西島秀俊が演じた吉井はそう問いかけた。交通事故で昏睡状態に陥り、10年後、奇跡的に目を覚ました吉井は、体ばかりが大きくなっただけで、依然として事故当時の14歳に留まっている、大人でも子供でもない存在であった。西島はこの作品で初の主演を務め、自分の意思とは関係なく過ぎてしまった時間を受け入れることのできない青年を演じている。この映画での西島のイメージは、それからも長らく彼の上に影響を及ぼしているように見える。だからこそ、彼を眺めているとこちらから時々同じように問い返したくなってしまう。「あなたは本当にまともに存在しているんですか?」。過去も未来もなく、現在だけが存在する男。スクリーンやテレビ画面を通して眺める西島は、どこかそのようなイメージである。西島は20年という長い年月を考慮しても驚くべき長さの経歴を持っている。彼は監督やスタッフ、共演る俳優からの誘いがあればどんな些細な端役でも喜んで引き受けるからだ。同時に多くの監督が夢と現実、純粋さと残酷さの曖昧な境界に立ち、無表情でそれを眺める彼の表情に魅せられたからでもある。水分のない乾燥した砂漠のような西島の表情からは、容易に欲望を読み取ることができない。だからこそ黒沢清や北野武、市川準のような日本の巨匠たちは、彼の無欲な顔に自分たちの欲望を投影してきたのかも知れない。特に吉田修一の原作小説を市川準監督が映像化した「春、バーニーズで」は、そうした西島のイメージがもっとも上手く生かされている。西島が演技した30代のサラリーマンである筒井は、昨日と今日、そして明日が違わない静かで平穏な日々を毎日積み重ねながら暮らしている。だがある日、高校の修学旅行で失くした腕時計の行方を捜して、ふと出勤途中から日光へと向かう。「春、バーニーズで」では一見すると理解しがたいこうした脱線の理由をあえて説明しない。それでも西島のドライで無心な表情だけで、簡単に説明しきれないその時間に説得力が生まれてしまうのである。西島の空虚な目と無表情は、時には底なしの純粋な心を、またある時には抑えきれない怒りや砕けそうな挫折した心を映し出している。それでも何故か冷たいとは感じさせない。それは西島の表情が、とやかく説明せずとも、誰もが感じたことのある日常の不安を的確に表現し、それ自体で慰める力を持っているからだろう。まるで吉田修一の小説に出てくる主人公たちのように。
西島秀俊 「映画で先入観が壊れる瞬間を待つ」
※この記事は2012年当時のものです。つい最近までキム・テヒの男と呼ばれた俳優の西島秀俊。2011年フジテレビの「僕とスターの99日」でキム・テヒと共演したことが話題となり、韓国でも知名度が上がった。キム・テヒとの呼吸が絶妙だったこのドラマは、彼の意外な一面が垣間見える作品であった。だがそれは、日本映画、その中でも特に自主制作映画や低予算映画を通じて西島秀俊を見てきた従来のファンたちにとっては少し見慣れない顔でもあった。そんな彼がイラン出身のアミール・ナデリ監督の映画「CUT」の公開を迎え、韓国を訪れた。死んだ兄の借金を返済するために殴られ屋となる売れない映画監督・秀二という役は、苦悩する表情が印象的な西島秀俊からは想像できない姿であった。しかし、その役には子供の頃から映画が好きで、クリスマスに1人で溝口健二の映画を3本立て続けに観たこともある映画マニアの西島秀俊の姿が表れている。次のインタビューはどんな質問にも真面目に答えようとする姿が素敵だった俳優、そして映画を愛する1人の男と交わした会話の記録である。―昨年釜山(プサン)国際映画祭にも参加していましたし、韓国には何度も来られているかと思いますが。西島秀俊:「CUT」の上映後に日本はもちろん、海外でも観客との会話の時間が多く設けられていて、たくさんの観客と交流することができました。そんな時間を通じて映画もよりよくなっていくと思います。また今回は他の映画祭では受けたことのない結婚観を質問されて(笑)―キム・テヒと共演した「僕とスターの99日」の影響なのかもしれませんが、そのドラマを通じて西島秀俊という俳優の存在を知ったという人も多いですね。西島秀俊:確かに前より多くの人々が観に来て下さって正直すごく驚きました。キム・テヒさんとは楽しく仕事をさせてもらいました。日本語がとても上手で、言葉の壁や文化の壁みたいなものを感じたことはなかったのです。むしろ人間ってすごく似ているなぁと思うようになりましたね。―「僕とスターの99日」では、飾らない熱いキャラクターの並木航平役を演じていらっしゃいましたが、今までのイメージとは違う役柄という感じがしました。西島秀俊:前にドラマでやってみたい役があるという話をしたことがありますが、それは熱血教師ものと刑事もの、ラブコメディ、この3つですね。ラブコメディはずっとやりたいと思っていたので、それほど違和感なく役に入れました。放送後、「本当に驚きました」という感想も多く寄せられて。「実際はそんなに寡黙な人間ではない」―これまでの出演作の影響かもしれませんが、寡黙で近寄りがたい人というイメージが強いのですが(笑)西島秀俊:実際はそうじゃありません(笑) どちらかというと、共演者らにいたずらをされたりいじられる方です。笑い出したら止まらないタイプなので、それで演技ができなくなったりして。映画では何を考えているかわからない、心のどこかに問題を抱えている役が多かったと思います(笑) だから「僕とスターの99日」や「CUT」のような、ここ最近1年間で出演した役は今までのイメージとはちょっと違うかもかもしれませんね。―「CUT」では秀二の狂気的なまでの映画への愛が描かれていますね。彼は今の映画界が直面している現実について挑発的な質問を投げかけていますが、それについてどう思われますか。西島秀俊:この映画がエンターテインメントとしての映画を否定するわけではありません。過去には娯楽映画と芸術映画が共存することができたのですが、今は芸術映画が疎外されている感じがします。娯楽映画が人気があるのは当然理解できますが、それ1つだけ残ってしまうのはフェアじゃないです。見たいと思う観客がいるのに、場所がないということは間違っていると思います。映画の本質を真正面から問いかける映画ですが、芸術に携わる人ならば誰でも直面する娯楽性と資本の問題、それにどう向き合って解決していくべきか、そのために人は何を見返りとして支払わねばならないのかといった問題を扱っています。強い信念と精神力で不可能を可能に変えていく1人の男の話でもあります。―元々映画がお好きでいらっしゃったと伺いましたが、そういう意味でも個人的には思い入れのある作品だったのでは?西島秀俊:役者になる前からアートハウス系の映画が好きでした。だから他の作品よりも感情移入しやすかったところもあります。アミール・ナデリ監督とは2005年にお会いして、それから監督が来日するたびに一緒に映画を見て感想を言い合ったりしていますが、そうしているうちに秀二というキャラクターが出来上がったので、僕が多く反映されている役だと思います。―幼い時から芸術映画がお好きでいらっしゃったのですか?西島秀俊:いいえ、普通に「スターウォーズ」みたいなものが好きでしたね。1人で映画館に行って見たのは、今のシネコンなどで上映される映画でした。スティーヴン・スピルバーグとかジャッキー・チェンとか。父が映画好きだったので、家でチャールズ・チャップリンやアルフレッド・ヒッチコックの映画を繰り返し見たりして。正直言って「CUT」の秀二が無視する映画の中に、僕の好きな映画が結構ありますね。B級映画のようなものも好きだし、どんな映画でも楽しめちゃうタイプなんで。監督が僕から引き出したのは映画に対する態度より、俳優としての可能性のようなものだったと思います。―具体的に言いますと?西島秀俊:自分は身体で表現する俳優だと思います。身体を動かすのも好きだし、台詞や表情での演技よりは身体で反応するタイプだと思っています。でも実際にオファーが来るの役は、静かで全然活発ではない役が多かったり(笑) ところでアミール・ナデリ監督はどうして分かったのか分からないんですが、普段から「君は身体能力が高いのに、何故それを使わない?」と言っていましたね。それが今回の映画で「何より君の身体の動きを表現したい」ということになってしまって。確かに今まで体験できなかった経験でとても楽しかったです。―演技だと割り切っても目の前にげんこつが飛んできたら怖いと思うのは、ごく自然なことだと思いますが。西島秀俊:その瞬間は頭がおかしくなっているので、怖くなかったんです(笑) もちろん殴られる真似をするだけじゃなくて、本当にリアルに窮地に追い込まれた人間を演じなければならないので、それは難しかったのです。殴られ屋だったので、殴り返すこともできなくて、ただ殴られることでその場にいる人々を圧倒するような演技をしなければならなかったので、僕の中でエネルギーみたいなものが溜まっていく感じでした。そのせいかは分かりませんが、観ると病み付きになる映画です。「7回、10回観ました!」とおっしゃってくれる人も多いですね。何回観ても最後の殴られるシーンでは思わず息を呑んでしまうと。―アミール・ナデリ監督はとてもエネルギッシュな人に見えますが、ふだんの仕事の現場とはかなり違った雰囲気でしたか?西島秀俊:1ヶ月間誰とも口を聞かないでと言われました。誰かとちょっとでも話そうものなら「あっちに行って役作りに集中しろ!」と怒られました。誰に「こんにちは」と声をかけられても、僕は返事をしちゃ駄目で。変な人に思われてもいいから、役になりきって良い演技をするのが、現場での雰囲気作りにつながると言われました。だけど、彼はすごく丁寧な演出をされる方で、撮影が始まったらまず現場にいたスタッフに席を外してもらって、俳優ひとりひとりを呼んでこのシーンはこんな内容で、どんなことが起きるというのを細かく説明して、それが終わったらスタッフを呼び戻します。でもいざ撮影が始まると、みんな興奮して、僕も、監督も、スタッフも狂ったように大声で叫んだり(笑)「カット!」と言われているのに止まれなくて助監督に止めさせられたほど激しかったですね。そういう現場じゃなかったら、この映画は撮れなかったと思います。「韓国映画はパワフルな感じがする」―俳優は選択される立場なので「CUT」で言う本当の映画にだけこだわるのは難しいと思いますが。西島秀俊:今でもドラマを撮影していて予算が多く投じられる商業映画にも出演しています。まず自分が楽しんでいます。そしてどんな作品でもこの役は僕じゃなきゃダメだと強く言ってくれる誰かがいつもいますね。プロデューサーや脚本家だったり、監督だったり。実際そう強く求められるというのは、本当に必要な俳優だと思いますから(笑) だからドラマでも娯楽映画でも別に疑問を持たないで出演します。「この役は西島しかできない」と確信している人がそこにいますから。―彼らがあなたに求めているものは、何だと思いますか?西島秀俊:何ですかね。聞いてみたいことはないんですが(笑) 何といいますか、いい意味で変な人が多いですね。平凡な人の群れの中にある異質な存在と言いますか、ユニークだと感じる人です。映画でも民間放送のドラマ監督でもNHKのドキュメンタリー演出者でも、実際彼らと話してみれば本当にそのジャンルに精通していて、愛情が深い人々ですね。仕事だからやっていると言う人は1人もいません。―彼らもあなたがユニークな人だと思っているのでは?西島秀俊:そうですかね。自分では普通の人だと思って生きていますが(笑)―映画が好きだったが、初めから俳優をめざしていたわけではなかったと聞きましたが。西島秀俊:理系大学に進学しましたが、エンジニアは自分に向いてないんじゃないかなと思って、それじゃ何をするかを考えた時に映画が頭に浮かんだんですね。でも映画についての知識は全く無かったんです。子供の頃から父に話を聞きながら1人で想像したスタジオシステムが機能していた時期のイメージしか持っていなかったのです。撮影現場に毎日いられるなら、お金がなくても大学を辞めても後悔しないと思いましたね。今思うと本当に子供みたいな考え方ですよね。それで映画関係の仕事をしたいと言ったら履歴書を持って来いと言う人がいて俳優事務所に入りました。―現実はずいぶん違ったのでは?西島秀俊:もちろん、完全に違っていましたね(笑)スタジオシステムなんかすでになくなっていたし、毎日映画を撮影できる状況じゃなかったので。―後悔したことはなかったのですか?西島秀俊:そうですね。映画の現場が何でそんなに好きかという質問をされても、どう答えればいいのか自分でもよく分かりません。ただ好きなだけで。本当に辛いことも多いし、大変ですけど、やはり撮影現場はすごく楽しいところで、その場にいられて幸せだなと思います。―「CUT」で「時代が違うんだよ」という台詞が出ますが、今の時代はテレビ、ゲーム、スポーツなど映画ではなくても楽しめるものがたくさんあります。それでも映画じゃなきゃダメなのかと聞かれたら?西島秀俊:例えば映画祭に行ったら、アメリカの映画はもちろんイラン映画、アフガニスタン映画、クルド族の監督が作った映画など様々な映画が観れますよね。これを通じて独自の観点で見たその社会の問題を垣間見ることができます。なぜかは分かりませんが、映画は世界中で作られていて、どこの国にでも立派な監督がいて、その国の生活や生きている人々の姿と考え方がカメラに収められています。世の中を見る視点が1つだけではないこと、これだけが正義でこれは悪だと断言できないということを映画を観ながら学ぶことができると思います。映画を通じて自分が持っている先入観が壊される瞬間を楽しみに待っているというか。それを通じてしがらみから自由になれる気がするし、もちろんそれは絵や音楽でもできますが、僕にとっては映画が一番効果があるかな。―映画の中で秀二が選ぶベスト映画100本にイ・チャンドン監督の「ペパーミント・キャンディー」も入っていましたね。ポン・ジュノ監督をはじめ韓国人監督と映画もお好きだと聞きましたが。西島秀俊:韓国映画は映画祭やDVDで観たりしますけど、日本映画とは違いますよね。監督が違うので、一言では言えないですけど、パワフルな感じがします。特に血なまぐさい暴力シーンは印象的で。僕も血なまぐさいものが好きなんで、機会があればやってみたいです(笑) 好きな監督はもちろん、いい映画を撮りたいと熱望している方がいればぜひ一緒に仕事をしてみたいです。ギャラなんて気にしませんから、過酷できつい映画でいいです。―この監督にキャスティングしてほしいと思っている人はいますか?西島秀俊:ものすごく多いんですが、当の本人に会った時を思うと恥ずかしくて言えません(笑)
西島秀俊&キム・ヒョジン、日韓合作映画「ゲノムハザード」クランクイン
女優のキム・ヒョジンと俳優の西島秀俊が、ロッテエンターテインメント初の日韓合作グローバルプロジェクト映画「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(監督:キム・ソンス、韓国題:「無名人」)の主人公になった。「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」は、小説「ゲノムハザード」を原作とするミステリーアクション映画で、映画「サヨナライツカ」とドラマ「僕とスターの99日」に出演した日本の俳優、西島秀俊がキム・ヒョジンと共演する。西島秀俊は、他人の記憶を持って生きていく主人公のイシガミ役を演じる。また、イシガミに起きた事件の唯一の証人である放送局の熱血女性記者役に、女優のキム・ヒョジンが起用された。「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」は、単純に日韓共同投資や両国俳優の共演だけではなく、日韓両国が共同で企画、製作、配給を行う新しい形の日韓合作映画で注目を集めている。撮影は、9割以上が日本ロケで行われる。キム・ソンス監督がメガホンを取り、映画「僕の彼女はサイボーグ」の共同制作に参加した佐谷秀美プロデューサーが、日本現地で撮影の総指揮をとる。6日に日本の神戸でクランクインした。
キム・ヒョジン、日韓合作映画の主人公に…西島秀俊と共演
女優のキム・ヒョジンが、日韓合作映画の主人公に決まった。キム・ヒョジンの所属事務所の関係者は、25日の午後OSENに「キム・ヒョジンの映画『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』(韓国題:『無名人』)出演が確定した」と伝えた。「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」は、映画「美しき野獣」などを演出したキム・ソンス監督の作品で、日本人の記憶を持って生きていく韓国人が、自身のアイデンティティを探しに行く話を描いた日韓合作映画だ。劇中でキム・ヒョジンは、事件を追跡する人物を演じ、日本の俳優・西島秀俊が彼女と共演することになる。「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」は7月にクランクインする予定だ。
キム・テヒ&2PM テギョンの日本デビュー作「僕とスターの99日」韓国で放送予定
女優キム・テヒと2PMテギョンの日本デビュー作として話題を呼んだドラマ「僕とスターの99日」が、韓国で放送されることが分かった。キム・テヒ主演の日本ドラマ「僕とスターの99日」は、Tcast系列のファッションチャンネルFashionNで12日から放送が始まる予定だ。「僕とスターの99日」は、キム・テヒと2PMのテギョンの日本ドラマデビュー作として注目を集めていた作品だ。キム・テヒはこのドラマの放送を通じて、2011年放送されたMBCのドラマ「マイ・プリンセス」以来、1年ぶりに韓国のドラマへ復帰することになる。「僕とスターの99日」は、韓流スターのハン・ユナ(キム・テヒ)と彼女のボディガードである並木航平(西島秀俊)の秘密の恋を描いたドラマだ。海外撮影をするために99日間日本に滞在することになった韓国のトップ女優が、彼女のボディガードと恋に落ちることになり、繰り広げられるエピソードが甘く描かれる。ドラマでキム・テヒは非常に愛らしい韓国のトップスター、ハン・ユナ役を演じた。キム・テヒは全ての演技を流暢な日本語で見事にこなした。日本での放送当時、韓国ではキム・テヒと相手役の西島秀俊のキスシーン、2PMのテギョンとのハグシーンなどで、高い関心を集めた。キム・テヒの日本デビュー作「僕とスターの99日」は、韓国で12日から毎週木・金曜日の夜12時から放送される予定だ。