AM 11:00
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「AM 11:00」キム・オクビン“過去に戻れるなら今と違った人生を生きてみたい”
キム・オクビンは神秘的な雰囲気を持つ女優だ。無表情から漂うイメージは、今の時代を生きていないような、また何かを隠しているような感じがするほどだ。このようなキム・オクビンのイメージは映画「AM 11:00」で輝いた。特別な演技をせずに、じっと座っているだけでも秘密を隠しているようなキム・オクビンの姿は、映画の中の実際に秘密を隠しているヨンウンの姿と妙に合っていた。キム・オクビンが出演した「AM 11:00」は、次の日の午前11時への時間移動に成功した研究員たちが、そこから持ってきた24時間録画された防犯カメラに写っている死を目撃し、それを防ぐために時間を追跡するタイムスリラー映画だ。キム・オクビンは、事件の唯一の手がかりである防犯カメラの中の秘密を知っている研究員ヨンウン役を務めた。ヨンウンは、時間移動研究の権威だった父が事故で失踪した後、父親の弟子だったウソク(チョン・ジェヨン)に従って時間移動プロジェクトに没頭する人物であり、その過程でヨンウンだけの秘密が生じる。何かを隠さなければならず、その秘密はヨンウンを苦しめ続ける。しかし、ヨンウンはこの秘密を最後まで隠すために努力する。生死が行き交う状況だが、そんなヨンウンを批判するわけにはいかない。ヨンウンにとっては隠すことが最善だからだ。隠すことは誇示することよりも難しい演技を要求する。今までキム・オクビンが担った役どころに比べると、ヨンウンは表向きには容易に見えるが、いざ演技に入ると難しいキャラクターだった。「秘密を隠しているキャラクターです。シナリオを読んでいる時は難しそうな感じはしていませんでしたが、いざ撮影をしてみると難しかったです。表面的に見た時は、これまでに演じたキャラクターに比べて平凡だったので簡単だろうと思いました。かと言って大変な点が多かったわけではありません。ちょうど私とは正反対のキャラクターなので難しかったようです。ヨンウンは物静かで理性的ですが、私はそうでない方です」実際に、「AM 11:00」の中の状況が起こり得るのだろうか。漠然と考えるには難しい質問だ。しかし、キム・オクビンは「起こったとして」という仮想現実を想像してみることができた。「もし、そんなことが実際に起こったら、私もヨンウンのように一人で隠蔽しようとしたと思います。しかし、秘密がバレてしまえば、全てを解決する方法を探そうとしたことでしょう。爆発ポイントを探して、それがだめな場合、そこを離れなければならないと説得すると思うので、おそらくウソクと真剣に対立したでしょう」キム・オクビンは「AM 11:00」のマスコミ試写会で、キム・ヒョンソク監督流の仕事のスタイルについて困り果てた初めの頃について語った。あまりにもうわの空で働いているようで怒ったこともあり、映画に対する愛情を疑いさえもした。だが、キム・ヒョンソク監督をよく知ってみると、ありがたく感じた。「仕事をする時、ポン、ポン、ポンとやっていく方です。熱心にしていないように見えて怒ったりもしましたが、完成した作品を見て驚きました。ただ性格がそのようなタイプみたいです。何も飾らずに、素直でクールな方です。また、あっさりしています。見た目のまま、仕事をする時も同じです。映画に愛情がないのかとさえ思いましたが、そうではありませんでした。今では本当に感謝しています。1年も遅れたポストプロダクションのために、苦労をたくさんされました。感謝の気持ちを込めながらハグをしました」「AM 11:00」に一緒に出演したチョン・ジェヨンは、映画がヒットした際の公約の犠牲者としてキム・オクビンとチェ・ダニエルを選んだ。映画がヒットしたら二人が恋愛をすると。このような公約により、キム・オクビンとチェ・ダニエルに熱愛説が浮上することもあった。それでは、犠牲になったキム・オクビンの新たなヒットの公約は何だろうか。今回の犠牲者は、まさにチョン・ジェヨンだった。「実際、チェ・ダニエルさんとの恋愛公約は、私ではなくチョン・ジェヨン先輩が言った公約です。私に一言の相談もなく言いました。私が『なぜあんなこと言ったんですか?』と尋ねたところ、『俺が付き合うことはできないだろう』と言うんですよ。なので、代わりに別の公約を掲げます。映画がヒットしたら、チョン・ジェヨン先輩には私が劇中の過去のシーンでつけていたウイッグをかぶってもらい、舞台挨拶をしていただきます。チョン・ジェヨン先輩の女装が私の新しい公約です」タイムマシンは誰が考えても魅力的なものである。「AM 11:00」に出演し、キム・オクビンはタイムマシンに対する信頼が生まれた。本当に作ることができそうだとキム・オクビンは説明した。根拠はない。すべての科学は仮説だからだ。「作れないでしょうか? 今回の映画を撮って、時間移動は可能だと思いました。根拠はありません。すべての科学は理論であり、仮説じゃないですか。もし時間移動が可能で過去に戻れるなら、行動はしないで見守ると思います。そして痕跡を残すんです。歴史的な瞬間に、主人公たちの前で写真を撮るような跡。面白そうじゃないですか?」2005年にドラマ「ハノイの花嫁」でデビューしたキム・オクビンは、9年間女優というタイトルをつけて生きてきた。時間移動が可能だと言うので聞いてみた。過去に戻れるなら、また女優として生きて行くのかと。「また女優になるかですって? いいえ。女優は一度やってみたので、違う人生を生きてみたいです。だからと言って、特別な職業を考えてみたり、やってみたいと思う何かを考えてみたことはありません。ただ、今とは少し違った人生を生きてみたいです」キム・オクビン自身がどう思おうと、神秘的な雰囲気を持っているのは事実である。映画「渇き」でその雰囲気は頂点に達した。キム・オクビンが無表情で座っている時、夢の中にいるのではないかという思いがするほどだった。このような神秘的な雰囲気はキャスティングにも影響を与える。「普通、俳優をキャスティングする時、その人のイメージを見てキャスティングしますよね。制作者、監督などが俳優をキャスティングするときに、『この人の隠された何かを引き出す』という考えではキャスティングしないでしょう。目に見える姿を見て(キャスティング)するはずです。今回の映画には、SFに最もよく似合うイメージの人をキャスティングしたそうです。確かに利点があると思いますし、ありがたく思っています」最後にキム・オクビンは、「AM 11:00」の鑑賞ポイントについて言及した。彼女は「SF的な要素がある作品ですが、うまく描かれた、よく作られたミステリースリラーに近い映画です。見てる方が自分に与えられた一日の時間、未来を見た後に自分または同僚の死を防ぐことができたら、と感情移入をしながら見ると面白いはずだと信じています」と説明した。
「AM 11:00」チェ・ダニエル“キム・オクビンとのキスシーン?ただの接触ですよ”
韓国最高のタイムスリップ映画が誕生した。それは明日の午前11時に時間移動することに成功した研究員たちが、そこから持ってきた24時間録画された防犯カメラに映っている死を目撃し、それを防ぐために時間を追跡するストーリーを描いたスリラー映画「AM 11:00」のことだ。「AM 11:00」はタイムマシンが登場するという理由でSFジャンルに見えるかもしれないが、そんな技術的なことよりもスリラーに重点を置いた作品である。明日にタイムスリップし、死を目撃するスリラー的な要素が盛り込まれているが、映画をよく見ると二人の男性と一人の女性の三角関係も見ることができる。ウソク(チョン・ジェヨン)に憧れる女性ヨンウン(キム・オクビン)と、そんなヨンウンと長い間付き合っているジワン(チェ・ダニエル)まで。この映画は死という状況に追い込まれた人物を観察しながら、キャラクターたちの性格を描写している。劇中でチェ・ダニエルはタイムスリップに執着するウソクと対立する研究員ジワンとして登場する。ジワンは安全ではないタイムスリップの実験を引き止める、研究チームで一番理性的な人物だ。これまでやってきた研究よりも愛する恋人ヨンウンと研究員たちを思う気持ちの方がもっと大きい。そんな理由からウソクと頻繁に対立する。時間に追われる極限の状況、未来の運命など、非常に魅力的だが、多少理解しにくい要素が盛り込まれた「AM 11:00」にチェ・ダニエルを連れてきたのは、メガホンを取ったキム・ヒョンソク監督だ。映像化されていないシナリオだけを読んだとき、その難解さは俳優チェ・ダニエルを苦しめたはずだ。彼は「ちょっと理解しにくい部分が多かったですね。撮影の過程でたくさん話し合い、台本の読み合わせを行ってはまた台本を読んで、撮影中もそうでした。台詞もそうだし、理解しにくい部分が本当に多かったですね」と語った。しかし、映像として出来上がった「AM 11:00」は彼を満足させるに十分だった。自分たちの演技にCG作業まで終えた完全版の映画を見た後の満足感を示した。「本当に色々と心配していたんですが、完成した映画を見たら、見事に仕上がっていたんですね。本当に面白く見ました。CG作業まで終えて完成した映画は僕もマスコミ試写会のときに初めて見たんです。『AM 11:00』はスリラーですが、タイムスリップのため、SF映画のような要素があります。そういうことを懸念する声があったのはよく知っています。キム・ヒョンソク監督ならではの手腕で見事に仕上がったと思います」チェ・ダニエルは「AM 11:00」をキム・ヒョンソク流のスリラーだと表現した。彼は「これまでのスリラー映画とはちょっと違う新しいスリラー映画が誕生しました。監督ならではの性格が映画に反映されています。ジャンルが変わってもその性格は反映されたようです。調子を合わせるのが難しいときがありますね。劇中でスリラーと三角関係のような、そんな魅力が感じられるスリラーです」キム・オクビンとチェ・ダニエルは「AM 11:00」で長い間交際してきた恋人として登場する。スリラーにフォーカスを当てた映画であるため、二人の恋愛模様は細かく描かれていない。チェ・ダニエルはそういう点が残念だと話した。また最近記者懇談会で話した「キスシーンが思い出せない」という発言についても釈明した。「長く付き合ってきた恋人だということを見せるシーンがなかったですね。残念だとも思います。キスシーンも短いんですよ。キスというよりは接触。タッチという表現が正しいかと思います。あまりにも短すぎて思い出せなかったんだと思います(笑) たぶんキスシーンが思い出せないというのは僕が初めてではないでしょうか。もっと深く考えて答えるべきでした」チェ・ダニエルの顔からはやんちゃな魅力が感じられる。笑うときに小さくなる目とキュートな表情が魅力的だ。しかし、彼はこんな実際の姿とは相反する専門職のキャラクターとしてよく登場する。MBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「明日に向かってハイキック」では医師、KBS 2TV「ゆれながら咲く花」では教師、そして映画「AM 11:00」では天才研究員まで。俳優としてイメージの固着化は負担になることだが、チェ・ダニエルの考えは違っていた。「よくこのようなイメージから抜け出したくないのかと聞かれますが、そうするつもりはありません。僕が俳優として映画であれ、ドラマであれ、演じられる役があるというのがありがたいです。作品を選択するときも『今回はこんな演技変身をしなきゃ!』とは思わないですね。僕が輝くより、作品が輝き、劇中のキャラクターが輝くことが重要だと思います」ドラマ「彼らが生きる世界」「よくできました!」「明日に向かってハイキック」「童顔美女」「ゆれながら咲く花」、映画「シラノ恋愛操作団」「共謀者」「AM 11:00」まで、チェ・ダニエルは休まず走ってきた。「AM 11:00」の撮影を終えてやっと余裕を持って休んでいる。この間にたくさんのことを考えた。そのうち、一番たくさん考えたのは暗い文化と明るい文化だ。最近、刺激的なコンテンツが蔓延していることについて悩んだという。「文化というのは暗い面もあるし、明るい面もあると思います。最近は刺激を与えてお金を稼いでいるような気がしました。刺激的じゃないとたくさんの人に見てもらえないんです。そして、そんな暗い面に慣れていっています。僕が俳優としてある程度の影響力を持っていることに気づいたとき、僕はどんな影響を与えるべきなのかと考えるようになりました。真実で疎通できていないような感じがして、明るい文化を知らせるために、僕にどんなことができるのか悩んでいます」最後にチェ・ダニエルは「AM 11:00」を見る前に必ず用意するものとしてコーラとポップコーンを選んだ。彼はポップコーンとコーラを用意して見る映画だとし、「ただ観客たちに楽しんでもらえると嬉しいですね。腕を組んで真剣に見るような映画じゃなく、明日死を控えた状況に共感し、一緒に楽しんでもらえると面白い作品です」と語った。
映画「AM 11:00」週末興行で初登場1位
韓国映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、週末3日間(11月29日~12月1日)の観客動員で、公開初週の韓国映画「AM 11:00」が37万7175人でトップに立った。チョン・ジェヨン主演作品で累計観客数は44万9099人と集計された。2~3位は前週と順位が入れ替わった。韓国の人気グループ2PMメンバーのテギョンと女優イ・ヨニ主演の「結婚前夜」が23万3139人、米アクション映画「ハンガー・ゲーム」シリーズの第2弾「ハンガー・ゲーム2」が20万6556人だった。イム・チャンジョン主演の韓国映画「チャンス」が20万1916人で初登場4位、ユ・オソン主演の韓国映画「チング 永遠の絆」は19万7206人で5位に後退した。
映画「AM 11:00」3日連続で興行1位に!韓国型タイムスリラーが通じた
映画「AM 11:00」(監督:キム・ヒョンソク、制作:パレトウォクス)が公開から3日連続で興行ランキング1位を占めた。12月1日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク集計によると「AM 11:00」は11月30日に15万7754人の観客を動員し、興行ランキング1位の座を守った。「AM 11:00」の累積観客動員数は32万1406人と集計された。これで「AM 11:00」は11月28日の公開から3日連続で興行ランキング1位の座を守り、人気を集めている。「AM 11:00」は公開前から「クァンシクの弟クァンテ」「シラノ恋愛操作団」などの映画を通じて、韓国の映画界を代表するストーリーテラーとなったキム・ヒョンソク監督の初めてのスリラー挑戦作として注目されていた作品だ。さらにチョン・ジェヨン、チェ・ダニエル、キム・オクビンなどユニークな組み合わせや演技はもちろん、24時間後に時間移動するという斬新な題材を扱った韓国初のタイムスリラージャンルの映画という点で観客を魅了したと見られる。また同日「結婚前夜」は9万5196人(累積75万7920人)で2位、「くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密」は9万4914人(累積39万9905人)で3位にランクインした。
【映画レビュー】「AM 11:00」過去の過ちを繰り返す惜しい作品“韓国のSF映画はまだ11時”
最近テレビでは時間を自由に行き来するタイムスリップを題材にした作品がよく目に付く。「屋根部屋のプリンス」「イニョン王妃の男」「Dr.JIN」「ナイン~9回の時間旅行~」「シンイ-信義-」「未来の選択」など、いわゆるタイムスリップドラマと呼ばれる作品が次々と登場した。映画でも事情は似ている。「きみがぼくを見つけた日」「LOOPER/ルーパー」の他にも「テルマエ・ロマエ」「カミーユ、ふたたび(CAMILLE REDOUBLE)」が韓国で同時に公開されるほどタイムスリップは人気のある題材となっている。様々な時間と空間に移動してきたタイムスリップ作品が東西古今を問わず着実に人気を得ている理由は何だろうか。自然の絶対的な法則である時間に逆らうということは、自然に挑戦したい人間の欲望と繋がっている部分が大きい。タイムスリップを研究していた天才物理学者ウソク(チョン・ジェヨン)はブラックホール内のワームホールを利用して移動することで24時間後のタイムスリップに成功する。しかし、投資企業は24時間後という点や同じ場所に移動することを理由に研究の中止を告げる。ウソクは研究を続けるため皆の反対を押し切り、理論上では可能だが、まだ人が試みたことのないタイムスリップに自ら挑戦する。今持っているエネルギーで未来に滞在できる時間はたった15分だけだ。24時間後に行くことに成功したウソクとヨンウン(キム・オクビン)。しかし、研究所は廃墟になった状態で研究員たちは皆消えていた。その上、ウソクは何者かからの攻撃に遭い、かろうじて現在に戻ってきたウソクはジワン(チェ・ダニエル)らと共に未来から持ってきたウイルスに感染された防犯カメラを修理して事故の原因を探している中で、研究員たちの死を目撃することになる。そして11時が近づくにつれて、防犯カメラの場面は一つずつ現実のものとなる。(タイムスリップが可能だという仮定の下)「あなたは24時間後、自分が死ぬ運命であることが分かった。もし24時間前に戻って運命を変えられるチャンスがあるなら、あなたはどうするだろうか?」キム・ヒョンソク監督の新作映画「AM 11:00」はこのような質問から出発する。「AM 11:00」は自分の未来を知った者たちの恐怖が生んだ破滅劇である。もし誰かが未来を見てきたなら、それに備えた抵抗が可能なはずだが、現実はそうではない。時間が近づくにつれ、頭は理性よりも非理性が支配することになり、逃れようとあがけばあがくほど、破滅は次第に近づいてくる。結局、予定されていた結果に繋がり、全ては一つに繋がっていたというのが運命決定論である。映画は、未来を見てきたウソクがどんな行動で未来を変えようとするかを通じて未来は決定されたものなのか、変えることのできるものなのかの間を行き来する。これは、予定された未来に自由意志が貫徹されるのかという戦いである。防犯カメラ通りに未来は繰り返されるのか、そうでなければ新たな未来が訪れるのかの間で映画は好奇心と緊張感を与える。「AM 11:00」に登場する時間を再構成する方法は、相当部分がスペインのSF映画「タイムクライムス(TIMECRIMES)」と似ている。「タイムクライムス」はヘクターという人物が経験する事件を順を追って見せ、自身の過ちを隠そうとしたヘクターの行動が決まった時間に行われることであることを抜かりなく扱った。「AM 11:00」は「タイムクライムス」と同様に、未来を変えようとする人間が運命の前でどれだけ無力なものなのかを見せてくれる。予定されていた未来は必ず現実になるという過程を通じて「AM 11:00」が与えようとした教訓は、明日を知ることの意味だ。果たして人間が未来を知ることは幸せなのか、不幸なのか?戦争などの歴史を知るという大げさな話ではなく、自分の死や他人の死を予め知ることは辛いはずだ。アメリカの映画「ペイチェック 消された記憶」は、誰かに彼の未来を見せてしまうと、彼から神秘と希望を奪ってしまうため未来がないと警告した。「AM 11:00」も今、この瞬間が一番大切だということに気付かなければならないと言う。これは「カミーユ、ふたたび」の「変えられるものを知る勇気と変えられないものを受け入れる心の平静、そしてその違いを知る知性」という台詞が持つ意味とも繋がっている。「AM 11:00」というタイトルは12時、または24時ではなく、11時(23時)という時間に設定することで、まだ時間が残っているだけに残っている時間と今の経験を大切にすべきだという意味に解釈することができる。最近の韓国のSF映画を振り返ってみると「スノーピアサー」などが大成功を収めた良い記憶と「第7鉱区」「人類滅亡計画書」のように大コケした悪夢が共存する。大規模な予算を投入する大型映画とは異なり、「探偵ヨンゴン 義手の銃を持つ男」「エイリアン・ビキニの侵略」などを制作した映像製作集団のキノマンゴスチンは、低予算の自主制作映画の方法で純粋なSF映画を作って注目を浴びた。しかし、韓国のSF映画はまだまだ厳しいのが現実である。映画振興委員会で発行する「韓国映画」39号の特集記事だった「投資配給会社別ラインナップ戦略」で、CJ E&Mは他の企画会社や配給会社にできない映画や資本や企画の制限によって作ることのできない映画が私たちを通じて日の目を見てるようになって欲しいという希望を明かした。彼らは韓国を越え、アジア、さらには世界市場への進出を目指し、ハリウッドに劣らないSFジャンルを作るという目標のもとで「第7鉱区」「スノーピアサー」「AM 11:00」などの挑戦状を出している。このような遠大な夢は良かったが、残念ながら「AM 11:00」は韓国で失敗したSF映画の問題をそのまま抱えている。CGなどの技術的な部分にこだわりすぎて話の面白さを逃したこと、最近CJ E&Mから出た映画のように独創的でなく、どこかで見たことのあるような既視感がある問題などを全て持っている。ここに涙を誘う韓国流の恋愛模様とコメディへの行過ぎた執着は、ドラマの展開を粗末なものにし、集中力を落としてしまった。特に、エンジニアのパク・ヨンシクに扮したパク・チョルミンの台詞と行動のほとんどは不自然な感じがする。このような混乱の中で「爆烈野球団!」「クァンシクの弟クァンテ」「スカウト」「シラノ恋愛操作団」で見せたキム・ヒョンソク監督の才能は完全に消えてしまった。「AM 11:00」は「第7鉱区」の問題とよく似た問題を沢山抱えている。CJ E&Mのチャレンジ精神は高く評価したいが、依然として韓国のSF映画が行くべき道は遠い。これも韓国映画に定められた運命なのかもしれないが、明らかなことは、未来を知らないから次が期待されるということだ。ただ映画「リバース」のようにずっと同じ状況の下で悪い状況が繰り返されるのではなく、映画「スライディング・ドア」の選択のようにこれ以上「第7鉱区」の繰り返しではなく、違う未来を見てみたい。
チョン・ジェヨン主演「AM 11:00」公開初日に興行ランキング1位を記録!
映画「AM 11:00」(監督:キム・ヒョンソク、制作:(株)パレートワークス、配給:CJエンターテインメント)が公開初日に興行成績1位となった。映画振興委員会の映画館入場券ネットワーク集計によると、映画「AM 11:00」は公開日である28日に韓国で6万4967人の観客を動員してデイリー興行成績1位を記録した。「AM 11:00」は明日の午前11時に時間移動することに成功した研究員たちが、その場所から持ってきた防犯カメラに映っている死を目撃し、それを防ぐために時間を追跡するストーリーを描いたタイムスリップスリラー映画である。チョン・ジェヨン、チェ・ダニエル、キム・オクビンが共演し、「シラノ恋愛操作団」のキム・ヒョンソク監督がメガホンを取って、公開前から映画振興委員会、各種チケット予約サイトでチケット予約率1を記録し、大ヒットへの期待を高めた。この日の興行成績2位には「チャンス」(5万651人)、3位に「チング 永遠の絆」(3万8928人)、4位に「結婚前夜」(3万7953人)、5位に「ハンガー・ゲーム2」(3万209人)がランクインした。
「AM 11:00」チェ・ダニエル“メガネを外したので、整形説が浮上するかも”(動画あり)
俳優チェ・ダニエルが、映画「AM 11:00」での自身のビジュアルについて言及した。20日、ソウル城東(ソンドン)区にあるCGV往十里(ワンシムニ)で開かれた映画「AM 11:00」(監督:キム・ヒョンソク、配給:CJエンターテインメント)のマスコミ試写会及び記者懇談会にはキム・ヒョンソク監督をはじめ、俳優チョン・ジェヨン、キム・オクビン、チェ・ダニエルが出席した。この日チェ・ダニエルは、「今回の映画でメガネを外した。メガネをかけなかったので、映画が公開されたら観客の皆さんは驚くかもしれない」と話した。続いて、「公開後、観客の皆さんは『チェ・ダニエルの整形説』を噂し始めるかもしれない」とユーモアあるコメントを付け加え、笑いを誘った。映画「AM 11:00」は。明日の午前11時に時間移動することに成功した研究員たちが、そこから持ってきた24時間録画された防犯カメラに映っている死を目撃し、それを防ぐために時間を追跡するストーリーを描いた作品で、韓国で28日に公開される。
【PHOTO】チェ・ガンヒからハン・ジミンまで「AM 11:00」VIP試写会に出席“女優の試写会ファッション”
20日午後、ソウル城東(ソンドン)区杏堂洞(ヘンダンドン)CGV往十里(ワンシムニ)店で映画「AM 11:00」(監督:キム・ヒョンソク)のVIP試写会が開かれた。 この日出席したチェ・ガンヒ、イ・ミンジョン、キム・アジュン、ハン・ジミンはそれぞれ自分に合った多彩なファッションを披露した。自他共に認めるファッションリーダーチェ・ガンヒは、オレンジ色のセーターに黒のスキニージーンズを合わせてシンプルなファッションを披露し、イ・ミンジョンはカーキー色のコートで暖かくも端正な姿を見せ付けた。また、キム・アジュンはグレーのファーコートで女性らしさを強調し、ハン・ジミンは丈の短いジャケットとミニスカートで童顔のルックスにキュートな魅力まで加えた。「AM 11:00」は明日の午前11時に時間移動することに成功した研究員たちが、そこから持ってきた24時間録画された防犯カメラに映っている死を目撃し、それを防ぐために時間を追跡するストーリーを描いた作品で、韓国で28日に公開される。
【PHOTO】チョン・ジェヨン&チェ・ダニエル&キム・オクビンなど「AM 11:00」VIP試写会に出席
20日午後、ソウル城東(ソンドン)区杏堂洞(ヘンダンドン)CGV往十里(ワンシムニ)店で映画「AM 11:00」(監督:キム・ヒョンソク)のVIP試写会が開催され、俳優チョン・ジェヨン、キム・オクビン、チェ・ダニエルなど出演者たちが参加した。「AM 11:00」は翌日の午前11時に時間移動することに成功した研究員たちが、そこから持ってきた24時間録画された防犯カメラに映っている死を目撃し、それを防ぐために時間を追跡するストーリーを描いた作品で、韓国で28日に公開される。
【PHOTO】チョン・ジェヨン&チェ・ダニエル&キム・オクビン「AM 11:00」マスコミ試写会に出席
俳優チョン・ジェヨン、キム・オクビン、チェ・ダニエル、キム・ヒョンソク監督が20日午後、ソウル城東(ソンドン)区杏堂洞(ヘンダンドン)CGV往十里(ワンシムニ)店で開かれた映画「AM 11:00」(監督:キム・ヒョンソク)のマスコミ試写会に出席した。「AM 11:00」は明日の午前11時に時間移動することに成功した研究員たちが、そこから持ってきた24時間録画された防犯カメラに映っている死を目撃し、それを防ぐために時間を追跡するストーリーを描いた作品で、韓国で28日に公開される。
映画「AM 11:00」殺人者は誰?…チョン・ジェヨン&チェ・ダニエル&キム・オクビンのスチール写真公開
俳優チョン・ジェヨン、チェ・ダニエル、キム・オクビンの対照的なスチール写真が公開された。映画「AM 11:00」の配給会社は19日午前、天才物理学者役を演じるチョン・ジェヨン、チェ・ダニエル、キム・オクビンの対照的なスチール写真を公開し結末への関心を高めている。最初に、タイムスリッププロジェクトチームを率いるリーダーであり、天才物理学者ウソク役を演じるチョン・ジェヨンの写真は、研究に集中している姿と、血だらけになった顔で狂気じみた目つきで何かに集中しているような二つの姿で視線を集めている。あんなにも願っていたタイムスリッププロジェクトが成功したにも関わらず、普段理性的な判断力のあるリーダーであったウソクを狂わせた事件の正体に対する好奇心が高まる中、プロジェクトのため未来を変えようと努力したが、結果的に研究員らを死なせたウソクの未来が、どんな結末を迎えるのか関心が集まっている。次の写真は、ウソクの後輩で、ヨンウン(キム・オクビン)の恋人であり、科学技術の頂点であるタイムスリップを研究しながらもギター演奏を楽しむなど、アナログ的な感性を持っている人物ジワン役を演じるチェ・ダニエルの対照的なスチール写真が公開された。最初のスチール写真の温かな笑顔とは対照的に、ウソクの胸ぐらをつかんでいるジワンの姿で、長い間苦楽を共にしてきた先輩後輩同士だった二人が激しく対立するようになった理由について疑問を抱かせる。二つの全く異なる姿のスチール写真は、24時間後に研究所が爆発し研究者たちが死ぬという未来を知った後、プロジェクトを放棄し脱出することを主張したジワンの選択により、さまざまな推測を呼び映画に対する期待をさらに高めた。最後の写真は、24時間後の防犯カメラの中の秘密を隠そうとする研究員ヨンウン役のキム・オクビンの姿が写っている。長年の恋人であるジワンに明るい笑顔と共にLPウイルスが入っている97年もののMP3プレーヤーを渡しているヨンウンの姿は、一日後の未来へのタイムスリップに成功した後、彼らに起こる恐ろしい事件など全く想像できないほど平穏である。しかし、ウソクの後ろから彼を見ている心配そうな表情のヨンウンの写真は、秘密を知った後、研究所で起きる恐ろしい事件を防ぐため、自分が見たことを隠さなければならない彼女のジレンマを含んでいる。「AM 11:00」は明日の午前11時に時間移動することに成功した研究員たちが、そこから持ってきた24時間録画された防犯カメラに映っている死を目撃し、それを防ぐために時間を追跡するストーリーを描いた作品だ。韓国で28日に公開される。
「AM 11:00」チョン・ジェヨン&チェ・ダニエル&キム・オクビン、殺人者の正体は?
タイムスリップとスリラーが出会った映画「AM 11:00」(監督:キム・ヒョンソク、制作:(株)パレートワークス)が、主演俳優チョン・ジェヨン、チェ・ダニエル、キム・オクビンのキャラクターポスターを公開した。公開されたキャラクターポスターで、映画「AM 11:00」は「容疑者、目撃者、殺人者みんなこの中にいる」という衝撃的なキャッチコピーを掲げ、事件や犯人に対する予想外の手掛かりを暗示している。まず天才物理学博士ウソク役を演じるチョン・ジェヨンのポスターは、血の気のない顔と恐怖に満ちた瞳が視線を独占した。ここに「誰か私を殺そうとした」というキャッチコピーが加わり、タイムスリップに成功するも、そこで得体のしれない誰かによって死の危機に直面したウソクの緊迫な状況と彼の極端的な心理状態を示している。次にチームで最も理性的な研究員ジワン役を演じたチェ・ダニエルのポスターは、「あなたの野望のために何人が死んだと思う?」というキャッチコピーで死に対する暗示をするとともに、研究に執着するウソクと対立するジワンのキャラクターを物語っている。またチョン・ジェヨンとは対照的な落ち着いていて冷徹な表情を披露し、今後二人の対立がどのような方向に進んでいくのか関心を集めた。最後にヨンウン役を演じたキム・オクビンのポスターは「11時が近づくほど、みんな狂っていきますよ」というキャッチコピーで彼女が事件の唯一の手掛かりである防犯カメラの秘密を知っている決定的な人物であることを示している。見てはならないものを目撃したように衝撃を受けた表情を通じて、彼女が隠している秘密への好奇心を高めた。ここにチョン・ジェヨンの「24」、チェ・ダニエルの「11:00」、キム・オクビンの「11.28」とそれぞれの人物の瞳に隠されている数字が加わり、観客の関心を高めている。今回公開されたキャラクターの手掛かりを暗示するポスターは、3人の俳優の瞳に隠されている数字を通じて別の手掛かりも提示している。恐怖に満ちたチョン・ジェヨンの瞳の「24」は、彼の死を防ぐことができるたった24時間を、チェ・ダニエルの瞳の「11:00」はようやく事件の結末を迎える11時を意味する。他にもキム・オクビンの瞳の「11.28」で観客に「AM 11:00」の公開日を刻むセンスも加えた。「AM 11:00」は明日の午前11時に時間移動することに成功した研究員たちが、そこから持ってきた24時間の間の防犯カメラに撮られている死を目撃し、それを止めるために時間を追跡するストーリーを描いた作品だ。チョン・ジェヨン、チェ・ダニエル、キム・オクビンが出演し、「シラノ恋愛操作団」「クァンシクの弟クァンテ」を演出したキム・ヒョンソク監督がメガホンをとった。韓国で28日に公開される。