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チェ・ウシク「『TEN』シーズン1はオープニングに過ぎない…シーズン2が本番だ」
俳優チェ・ウシクが「特殊事件専門担当班TEN」(以下「TEN」)シーズン2に対する自信を示した。チェ・ウシクは最近、TVレポートとのインタビューで「シーズン1はオープニングに過ぎない。シーズン2こそが本番だ。TENマニアの心を虜にすることができると思う」と明かした。続いて「僕の大好きな作品だ。シーズン2にも出演することができて、とても嬉しい」と付け加えた。「TEN」は検挙率10%未満の凶悪犯罪を捜査する特殊事件担当班の活躍を描いた正統派犯罪捜査ドラマ。韓国で昨年の放送当時(2011年11月~2012年1月)、最高視聴率3.91%を記録した。ケーブルTV放送大賞とケーブルドラマとしては初めて「グリメ賞 2011」で優秀作品賞を受賞した。チェ・ウシクは主人公ヨ・ジフン(チュ・サンウク)に出会ってチームに合流したパク・ミンホ役を演じる。正義感溢れる新人刑事だ。抜群の武術と鋭い推理能力を備えた人材だが、チームの末っ子だという理由で雑用を一手に引き受けているキャラクターだ。チェ・ウシクは「シーズン2が決まったという話を聞き、すぐに監督に連絡をした。SBS『屋根部屋のプリンス』(2012年5月)に出演していた頃だったが、その時からパク・ミンホのキャラクターを考えてきた」とし「シーズン1で見せることができなかった新しいイメージで戻ってくる」と言った。「TEN」に出演する俳優たちの年齢は20代前半から30代、40代まで様々だ。世代のギャップをありそうだが、実際はそうでないという。シーズン1が放送された直後にも皆で集まってチームワークを高めた。チェ・ウシクは「スケジュールがあって僕は参加することができなかったが、最近『TEN』チームが登山をした。前にも一緒にマッコリを飲むなど、時々集まった。シーズン2ではさらに良いチームワークを見せることができると思う」と伝えた。「TEN」シーズン2にはチュ・サンウク、キム・サンホ、チョ・アン、チェ・ウシクなどの俳優たちと、捜査ドラマ界の名コンビイ・スンヨン監督とイ・ジェゴン脚本家など、シーズン1の全員が意気投合した。4月から韓国で放送される予定だ。
【プレゼントは終了しました】本格派サスペンス「TEN」主演チュ・サンウク サイン入りチェキを2名様に!Twitterをフォロー&RT
※プレゼントは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。※韓国ドラマの常識を破る、本格派サスペンス。衝撃的な描写と人間の暗い闇の部分を細やかに描いた「TEN」。ケーブル・ドラマでは史上初となる「2011グリメ賞」(韓国放送撮影監督連合会主催)で「優秀作品賞」を受賞、9週連続でケーブル視聴率1位を獲得し、注目を集めました。日本でも9月5日(水)よりDVDレンタル開始、10月の発売を控えドラマファンの中で話題を集めています。今回「Kstyle」では、劇中冷徹な刑事を熱演したチュ・サンウクさんのサイン入りチェキを2名様にプレゼントいたします。応募方法は簡単!「Kstyle公式 Twitterアカウント」をフォローして下記の「RTして応募する」ボタンからRT(リツイート)するだけ。奮ってご応募ください! ◆チュ・サンウク サイン入りチェキ(写真) 2名様 【チュ・サンウク インタビューはこちら】・チュ・サンウク「TEN」シーズン2も自信はあります、面白い作品です 【応募方法】Step1: Kstyle公式Twitterアカウント「@Kstyle_news」をフォローしてください。Step2: 上記の「RTして応募する」ボタンからRT(リツイート)してください。 【応募期間】2012年9月19日(水) 15:30 ~ 9月21日(金) 11:00まで【参加条件】・TwitterでKstyle公式Twitterアカウント(@Kstyle_news)をフォローしていること。・日本に居住されている方(賞品配送先が日本国内の方)・応募に関する注意事項に同意いただける方【当選発表について】・プレゼントについては、厳正なる抽選の上、決定させていただきます。写真はお選びできません。・当選者の方にはKstyle(@Kstyle_news)のアカウントよりDM(ダイレクトメッセージ)にて当選のご連絡をさせていただきます。※DM(ダイレクトメッセージ)は、Kstyle(@Kstyle_news)をフォローいただいておりませんと、お送りすることができませんので、ご注意ください。 【注意事項】※本キャンペーンに関して、弊社が不適切な行為がされていると判断いたしましたアカウントは、キャンペーン対象外とさせていただきます。 ※弊社は、ご応募者のツイート内容については一切の責任を負いません。※当選発表は、当選者様への当選のご連絡をもってかえさせていただきますので、ご了承ください。 ※当選通知後4日間連絡がない場合、当選を無効とさせていただきます。 ※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。 ※当キャンペーンの掲載内容や条件は、予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。※当選の権利の譲渡はできません。 ※キャンペーン参加にあたっては、必ず弊社個人情報保護方針プライバシーポリシー>をお読み下さい。 ※当選時にご連絡いただく住所、氏名、電話番号は、その確認などの関連情報のご案内のみに使用し、キャンペーン終了後は弊社の定める方法に基づき消去いたします。※インターネット通信料・接続料およびツイートに関しての全ての費用はお客様のご負担になります。※次の場合はいずれのご応募も無効となりますのでご注意ください。 ・応募時の内容に記載不備がある場合。 ・お客さまのご住所が不明・又は連絡不能などの場合。
チュ・サンウク「TEN」“シーズン2も自信はあります、面白い作品です”
韓国ドラマの常識を破る、本格派サスペンス。衝撃的な描写と人間の暗い闇の部分を細やかに描いた「TEN」。ケーブル・ドラマでは史上初となる「2011グリメ賞」(韓国放送撮影監督連合会主催)で「優秀作品賞」を受賞、9週連続でケーブル視聴率1位を獲得し、注目を集めた。日本でも9月5日(水)よりDVDレンタル開始、10月の発売を控えドラマファンの中で話題を集めている。シーズン2を控え、主演を務めたチュ・サンウクがインタビューに登場。―本作への出演を決めた経緯を教えてください。チュ・サンウク:最初、1・2話の台本を頂いて読んでみたら、非常に独特でした。犯人を追う既存の捜査ドラマを超え、この作品ならではのメッセージも発信していて、一風変わった雰囲気のドラマでした。ヨ・ジフンというキャラクターも非常に気に入りました。でも何よりとても面白かったので選びました。―視聴者の熱い反応はもちろん、「2011グリメ賞」(韓国放送撮影監督連合会主催)で「優秀作品賞」を受賞したり、「ケーブル・ドラマのレベルをけん引」と絶賛された本作でしたが、そうした熱い反応を実感することはありましたか?気分はいかがでしたか?チュ・サンウク:僕もとても驚きました。ケーブルドラマの中で大賞も頂きましたし撮影賞、脚本賞も頂くなどすごく人気を集めていたのですが、僕はそのようなドラマに出演できてとても光栄に思っています。それは僕が出たからではなく、撮影監督、脚本家ほかスタッフが本当に素晴らしかったので、その方たちの努力のおかげだと思います。僕は出演できて本当に光栄です。―受賞はどのようにして知ったのですか?チュ・サンウク:撮影の途中に(受賞を)知らされたのですが、ヤンピョンという地域の寒い森のなかで聞かされ、監督に「コーヒー奢るよ!」って言われたような(笑)とにかく、お祝いムードでした。現場の雰囲気もいつも良かったですし皆が自信も持っていたと思います。監督も脚本家も「僕らのドラマは十分そんな力を持っている」と、自負心を持って撮影していたと思います。―ヨ・ジフンというキャラクターについて教えてください。チュ・サンウク:撮影初めの頃に、ある程度そのキャラクターの方向性が決まれば、その後は楽になります。そのキャラクターのままで進めば良いわけですから。本作は撮影初めに監督にたくさん助けて頂いたと思います。声のトーンについても、それよりはこうした方が良さそうだとかアドバイスも頂きましたし。撮影に入る前に、参考になるかと思い他の作品もたくさん見ましたが、ヨ・ジフンは少しファンタジーな、現実にはいないようなイメージだと思っていました。なので、本当はショートヘアよりは風になびくような長いヘアスタイルにトレンチコートを着た、夢幻的なイメージでしたが。―夢幻的なイメージですか(笑) ベールに包まれたような?チュ・サンウク:はい、そうですね。でも、当時は他の件もあったりそもそも短いヘアスタイルだったりしたのでそれは実現しませんでした。あと、昔のドラマで日本でヒットした作品で木村拓哉さんが出演した「空から降る一億の星」、そこで木村拓哉さんは悪役でしたが、ただの悪役ではなくどこか哀れな印象でしたね無口で無表情だけど、何か感情が読み取れると僕は思ったんですよね。それに似たようなイメージにしようと思いました。実際の放送ではちょっとイメージとは違っていましたが思うようにうまくはいかなかったです。ハハハッ。―では、衣装などはイメージ通りに用意されていましたか?チュ・サンウク:未解決事件を担当する刑事じゃないですか。一般的に韓国の刑事と言うと、キム・サンホさんが演じたペク・ドシク役のような、なかなか家にも帰れず、洋服も一張羅というイメージなのですが、ヨ・ジフンは刑事ではなく心理学専攻の大学教授という役なので、少し端正なイメージ? 大学教授に近いイメージにしたかったのですが、そこにスタイリッシュさを加味し、より強く見えるようにしたようです。襟を立てるだとかそんな風にしていました。―ヨ・ジフン役に対する愛着は?チュ・サンウク:とても哀れな人物だと思います。「F」という化け物に出会い恋人を失って、頭の中はその事件のことでいっぱい外部から自分を完全に遮断しているように思えます。本当に融通も利かず面白味のない可哀想な人だと思いました。―愛着というより、憐憫(憐み)でしょうか。チュ・サンウク:表は強く見えるけど、本当はそれほど強い人ではないんじゃないでしょうか。可哀想な人です。―今までの、室長(やさしく頼もしいエリート)のイメージを覆しましたが?チュ・サンウク:本当によく室長室長と言われるのですが、僕はそれをそれほど悪くは思っていません。違う役のチャンスもありますし、室長も一概に同じ室長ではなく色んな室長がいますから。そこはあまり悩みませんが、でもやはり次の役を選ぶときは今までになかったイメージ、できれば室長のイメージが無いキャラクターであれば良いなと思って、そこも考慮しました。その面でヨ・ジフンはとても魅力的なキャラクターでした。初回放送後、まっすくで強いキャラクターだから(今までと)あまり変わらないじゃないかと意見もありましたし、これまでとは全然違う雰囲気だったという意見もありました。まあ、僕はそんな「室長」イメージはあまり気にしていません。ドラマで「室長」はたくさん登場しますから。女性に優しくしたりそんなイメージの。たくさん登場するのに、なぜ僕だけよく突っ込まれるのか(笑)―本作がこんなにも愛された理由はどういう点にあると思いますか?チュ・サンウク:様々な理由があるでしょう。監督の素晴らしい演出力、脚本家によるスピーディーな展開、カメラ撮影スキル、俳優陣の熱演などなどたくさんありますが、全体的に見るとこのドラマは単純な捜査物ではありません。終った後、教訓を与えるものでもないですが、事件の中に人間的な面、何か事情があったり、感動を与えたりする部分つまり、僕たちが捕まえた犯人が理由もなく人を殺めたのではなく、何かはっきりとした理由づけをします。そして、その理由は単純ではなく、人間的に近づいていて、感動を与えてくれます。そういった毎話終るたびに考えさせてくれるような部分がちょっと他の作品とは異なっていたのではないかと思います。一話一話シンプルな話ではなく、その中に様々なテーマを秘めているんですよね。―チュ・サンウクさんもジフン同様にクールですか?チュ・サンウク:(即答)できません、僕は。―でも肝が据わってらっしゃる感じがします。チュ・サンウク:普通だと思います。度胸は無さ過ぎず、あり過ぎずといったところですよ。―ジフンは、殺人現場など現場でもいつもクールですが、チュサンウクさんご自身は恐がりですか?(笑)チュ・サンウク:恐いと思います。もちろん、そんな現場に行ったことはありませんが。本当のことを言うと、僕は医療ドラマの手術シーンなどを見ても、ちょっと鳥肌が立ったりします。僕は外科医にはなれないですね。なんかちょっと怖いです(笑) 殺人現場に一人で入るなんてそんなの想像すらできません。―キム・サンホさんとのエピソードを教えて下さい。チュ・サンウク:出演を決めたきっかけの一つが、サンホさんが出演するということでした。キム・サンホさんが出演した様々な作品を見て、本当に演技派俳優なので、あの人と一度共演してみたいなと思っていました。それで、共演が実現したわけですが、二人は外見も言葉使いなどなどあらゆる部分が正反対のイメージでしたので、それが相乗効果につながったと思います。本当にたくさん学ばせて頂きましたし。―サンホさんとの事前打ち合わせなどはしたのですか?チュ・サンウク:それはどんなドラマでも同じようにリハーサルをします。その時十分に話をし、事前に読み合わせてから、本番に入ります。本番ではちょっと(リハーサル)とは違う感じになったりもしますが。―撮影現場の裏話・苦労話など、教えてください。チュ・サンウク:(疲れで)倒れそうになったというよりも、寒さで本当に苦労しました。本当に寒い冬に始まり冬に終わりました。犯人たちが山へ逃げたり、現場がほとんど野外だったりしましたし、深夜撮影も多かったです。それが一番大変でしたね、寒さ。そんな環境での表現はやはりちょっと制限されるのではないかと、このように温かいスタジオで撮るよりは、そこが大変だったと思います。エピソードは本当に山のようにありますが。―「TEN」への出演によって新しく手に入れたものはありますか?チュ・サンウク:僕は演技がうまい演技派俳優や素晴らしい演出力を持つ監督と作業できることを本当に光栄に思います。「TEN」に出会えたことは本当にラッキーだったと思います。サンホさんや監督を通じてディテールな表現力もたくさん学べましたし、今までと違うキャラクターを演じられたことで心のモヤモヤも解消できました。そして、何かをもっと創り上げてみようという意欲も芽生えたので、本当に色んな面で良かったです。―シーズン2への抱負をお願いします。チュ・サンウク:前作に勝るシーズン2は無いとよく言われるので、監督含め非常にプレッシャーを受けていると思います。僕もよりレベルアップした姿を見せたいですし。昨日、たまたま1・2話を見る機会がありましたが、1年過ぎてから見ると「ああ、どうしてあんな風にした(演じた)のだろう」と思ったりします。そういう部分を色々補強して、カッコよく再登場したいという気分ですね。自信はありますよ、面白い作品ですし。―最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。チュ・サンウク:まず、世界中の誰が見ても共感できる作品だと思います。どこでも犯罪はありますし先ほども言ったように、事件を解決していく過程で感動や人間的な悩みなど様々な要素が秘められているので、集中して見る必要があります。ディテールにも注意しながら見るともっと楽しく視聴できると思います。ラブシーンが濃くないのはちょっと残念ですが、これまで恋愛系のドラマはたくさんありましたから、今度は一味違うドラマが見たいという方には持ってこいだと思います。【プレゼント実施中!】・「TEN」主演チュ・サンウク サイン入りチェキを2名様に!Twitterをフォロー&RT「TEN インターナショナルバージョン」レンタルDVD TSUTAYA独占!全5巻/本編各2話収録 ◆シーズン2放送決定!◆9週連続でケーブル視聴率1位!(同時間帯)「ケーブル・ドラマのレベルをけん引」と好評された。◆韓国ドラマの常識を破る、本格派サスペンス。衝撃的な描写と人間の暗い闇の部分を細やかに描いた。◆話題作に出演、チュ・サンウクが冷徹刑事を熱演!◆「2011グリメ賞」(韓国放送撮影監督連合会主催)で 「優秀作品賞」を受賞!(ケーブル・ドラマでは史上初)
【ケーブルドラマブーム Vol.1】ケーブルドラマが大ヒットする理由とは?
最近、ケーブルドラマが大ヒットしている。11月にシーズン11が放送されるドラマ「ブッとび!ヨンエさん」からドラマ「神のクイズ」「特殊事件専門担当班TEN」、そして1990年後半の思い出を呼び起こし、ブームを巻き起こしている「応答せよ1997」に至るまで、ケーブルドラマの人気は地上波ドラマに引けをとらない。韓国のケーブルドラマの歴史は1995年に遡る。HBS(現在のNTV)でドラマ「小さな英雄たち」が放送されたが、人気を集めることはできなかった。しかし、2007年に放送された「ブッとび!ヨンエさん」から本当の歴史が始まった。「ブッとび!ヨンエさん」は地上波ドラマとは違うトレンディドラマというジャンルを取り入れ、20~30代の視聴者の注目を集めて韓国初のシリーズドラマの始まりを告げた。「ブッとび!ヨンエさん」の成功で、韓国の各種ケーブルチャンネルは次々とケーブルドラマを制作し始めた。すべての作品が人気を集めたわけではないものの、多くの作品はマニアを掴み、好評を得た。では、どうしてケーブルドラマが韓国のテレビ業界に定着することができたのだろうか?その理由として、3つの要素を挙げることができる。ジャンルの多様性、シリーズドラマ、商業性である。まず、今のケーブルドラマが存在できるのはジャンルの多様性のためである。トレンディドラマを代表する「ブッとび!ヨンエさん」や、「神のクイズ」「特殊事件専門担当班TEN」のような犯罪捜査ドラマ、さらに「別巡検(ビョルスンゴム)」のような時代劇、「ヴァンパイア検事」「正祖(チョンジョ)暗殺ミステリー8日」などのフュージョンドラマなど、様々なジャンルのドラマが制作されている。さらに一話完結で放送されるという特性もケーブルドラマの大ヒットに一役買ったと言える。地上波とは違い、ケーブルチャンネルの場合は視聴者がチャンネルを変えながら見る場合が多い。そのためケーブルドラマは地上波ドラマのように、視聴者に次回に続くことを求めない。また一話完結のおかげでシリーズ制作が可能になり、シリーズが終わればドラマに不足していたところを補完して次のシリーズを制作することが可能だった。また、地上波に欠かせないのが公共性である。ケーブルチャンネルでも審議を行うが、地上波に比べるとその規制は寛大である。そのおかげでエロティックな要素を加えたドラマ「メディカル妓房(キバン)栄華(ヨンファ)館」のようなドラマまで制作できる。トップスターにこだわらないキャスティングがあったから、今のケーブルドラマがあるとも言える。地上波のように高額の出演料が払えないため、知名度の低い俳優(またはお笑い芸人)をキャスティングする。しかし作品が成功すれば、出演した俳優の知名度と作品の人気も高まる。これは地上波よりもシリーズ制作が簡単な理由でもある。トップスターにこだわり過ぎる地上波は、シリーズドラマを制作しても前作の俳優が出演する場合は少ない。ドラマ「宮~Love in Palace」「ドリームハイ」が代表的な例と言える。一方、ケーブルドラマはキム・ヒョンスクが出演した「ブッとび!ヨンエさん」からリュ・ドクファンが出演した「神のクイズ」、そして制作予定のドラマ「特殊事件専門担当班TEN」まで、前作の俳優たちが出演することで、ストーリーのつながりを保つことができる。ある地上波テレビ局の関係者は「たかがケーブルドラマ」と言ってケーブルチャンネルの水準を低く評価した。しかし「ブッとび!ヨンエさん」以後、5年を経た2012年のケーブルドラマは地上波ドラマ並みの人気を集めている。視聴者の変化と好みを反映したケーブルチャンネルと制作会社の努力がついに実ったのである。
「特殊事件専門担当班TEN」チュ・サンウク“室長のイメージを払拭することに成功しました”
怪物を捕まえる怪物。ケーブルチャネルOCN「特殊事件専門担当班TEN」(以下「TEN」)で、チュ・サンウクが演じる捜査チーム長、ヨ・ジフンは犯罪者より冷酷で残忍な人物だ。だが、6日に放送された第8話では酷いトラウマに悩まされている姿が描かれていたし、「怪物を捕まえるために、自分が怪物になろうとした」という彼の弱い一面を垣間見ることができた。恐怖に打ち勝つために強がるしかなかった男。チュ・サンウクは両極端の性格を持つヨ・ジフンの役を完璧に演じ切ることで、新しい領域に足を踏み入れることとなった。長い間、付きまとっていた室長のイメージから少しずつ抜け出している彼に「10asia+star(テンアジア・プラス・スター)」がインタビューを試みた。犯罪については「やってはいけない事はやっちゃダメ!」という断固とした姿勢を示す強い一面や、「実際に殺人事件が起きた現場は怖くて絶対近づけない」という弱い一面を持っている俳優。「キム・サンホ先輩のことが好きだ、本当に大好きだ」と愛嬌を振りまく彼は、会う前に思っていたイメージよりも、もっと多くの顔を持っている俳優だった。―「TEN」も残すところ最終回のみとなりましたが、出演を決めた時、これほど好評を得ると思われましたか?チュ・サンウク:正直分からないんです。視聴率だけを見ると、OCN「ヴァンパイア検事」のほうが好評をなんじゃないかと思ったりもするんです(笑) でも、視聴者からの人気は「TEN」がもっと高いかも(笑)「ヨ・ジフン? この世の中にそんな奴はどこにもいません。生意気すぎでしょう」―刑事ドラマの出演が初めてでしたが、役作りだけでも大変だったのではないですか?チュ・サンウク:ヨ・ジフンの人物像について色々考えました。元々サスペンス物が好きで「CSI:科学捜査班」シリーズや日本の刑事ドラマなどを見たりしましたが、そこで何かヒントを得ようとするのではなく、ただ見続けました。何も考えないで見ているうちに、「あれ?ひょっとしたらヨ・ジフンってこんな感じじゃないかな?」って一人で思ったりして。とにかく深く考えず、想像力に任せました。―それはどんな感じでしたか?チュ・サンウク:何か幻想的な感じというか、別世界にいる異星人のような感じがほしかったんです。視聴者がヨ・ジフンを見たとき、何を考えているのか、あの行動にどんな意味があるのか、何故あんな態度をとるのか、まったく理解できない不思議な人を演じたくて。「何あの人? いったい何者?」みたいな反応を狙ったんです(笑)―だとしたら、その狙いは的中したようです。初めてヨ・ジフンを見た時、人間味などひとかけらもない人物に見えて、「何あの人?」と思いましたから(笑)チュ・サンウク:ヨ・ジフンを演じるのは、本当におもしろかったです。この人は誰にでも生意気な態度をとりますよね。先輩に対する礼儀もなにもあったもんじゃないです(笑) 世界に自分しかいないような感じです。実際の僕はそれができないものですから、もっとおもしろかったですね。でも現実味はないんです。実際に存在しそうな人物ではないので。この世の中にそんな奴はどこにもいません。生意気すぎですよ(笑)―本当の自分とはまったく違う役だったので、むしろやりやすかったのでは?チュ・サンウク:そういうことよりは、このような状況自体に慣れているので、楽しんでやることができました。今まで演じた役の中でも、誰かの指示を仰いでそれに従う人物は一人もいなかったんです。上司も自分に従うし、自分が指示した通りに行動するような役が多くて。ヨ・ジフンもチーム長なのでそういう面ではやりやすかったです。―ドラマの序盤ではペク・トシク刑事と微妙な神経戦も多かったのですが、キム・サンホとの共演はどうでしたか?チュ・サンウク:息がぴったり合いましたね。キム・サンホ先輩のことが本当に大好きです(笑) 二人で演技している時が一番幸せでした。サンホ先輩は俳優として尊敬している方なので、二人が対立するシーンも、一緒に事件を解決するシーンも、先輩が僕の足りない部分を全部補ってくれるっていう安心感がありました。頼れるという感じといいますか。「元々真剣な話より、冗談が好きな性格」―撮影現場の映像を見て思ったのですが、キム・サンホさんだけではなく、現場の雰囲気が全体的に良かったですね。チュ・サンウク:本当に気楽で楽しかったです。普段から気楽な気持ちで演じることができる撮影現場が好きです。新人の時、先輩たちがたくさんいるから、ただでさえ緊張するのに、監督が大声を出して怒ると、緊張しすぎて何もできなかった記憶があります。現場の雰囲気が楽しいと、俳優たちも楽しく仕事ができるので、それが最も重要なことだと思います。だから共演者が先輩であろうが後輩であろうが、いつも仲良くなろうと努力します。―写真の中でもいたずらっぽい表情をしている場合が多いですが(笑)チュ・サンウク:はい、カット!と撮影が終わったら、いつもあんな表情をしますね(笑) 元々真剣な話より、冗談が好きな性格なので。―だからでしょうか、SBS「日曜日は楽しい」の「ランニングマン」に出演された時も、あまり緊張してないように見えましたが。チュ・サンウク:初めてバラエティ番組に出た時は本当に緊張しました。それはMBC「幻想の相棒」だったんですけど、緊張のあまり喉がカラカラで(笑) いくら集中して聞いても、みんなが一体何の話をしているのか、僕は今何をしているのか、まったく分からないという状態でしたね。その後、収録分を見たんですけど、やっぱり一言もしゃべらずただ立っていましたね。それがトラウマになってバラエティ番組なんか二度と出るもんかって。―そのトラウマをどう克服したんですか?チュ・サンウク:バラエティ番組はあまり出ないほうですが、MBCのクイズ番組「世界を変えるクイズ~セバキ~」とKBS「ハッピートゥゲザー」「キム・スンウの乗勝長駆(スンスンチャング)」など、今放送されている番組にもう一回出演することにしたんです。そしたら、いつからかバラエティ番組でも、心に余裕が持てるようになりました。「ランニングマン」も二日にわたって撮影をしたんですが、みんな初めて会う人たちばかりだったので、気まずくて、初日は辛かったです。でも翌日からは打ち解けることができてすごく仲良くなりました。今週の放送を見ていただければ分かると思います(笑)―このような愉快な性格が「TEN」の第8話に登場したヨ・ジフンの過去の姿に少し反映されたのでは。チュ・サンウク:そうですね。最終回にも出ると思いますが、ヨ・ジフンは常にエリートでした。少し自信過剰で生意気なところがあるけど、実力だけは確かな人。そんなヨ・ジフンが変わるきっかけになった過去の事件について一言で言うと、調子に乗りすぎてバチが当たった感じかもしれません。それで過去の姿をどのように表現すればいいのか悩んで、少し軽い感じで演じることにしたんです。それが実際の僕の性格に近いのでやりやすかったし、室長というイメージを少しでも払拭できるシーンでもありました。―「TEN」を通じて室長のイメージを一掃することに成功しましたか?チュ・サンウク:格好つけたりする役はSBS「ジャイアント」の時もたくさんやりました。ヨ・ジフンは室長ではないけど、その時のイメージから抜け出すことができなかったんです。それであれこれ考えて色々努力してみたんですけど、なかなかできなくて。実際、視聴者の中には「ヨ・ジフンと室長の違いがわからない。格好つけて目に力を入れるところは同じだ」と思う人もいるかもしれない。でも今回だけは室長のイメージから抜け出せたと感じる人のほうが多いんじゃないかな。ある程度成功したと思います。違うんだったらいいや(笑)―他の俳優もみんなそうだと思いますが、イメージを変えるために頑張っている気がしますが。チュ・サンウク:僕が演じる役はエリートで真面目で硬い性格の持ち主が多いです。それで室長みたいだという話がよく出るようです。ヨ・ジフンの場合も、刑事になる前には教授をやって、その後捜査隊のエリート刑事になって。いつもこういう真面目な役ばかりやっていたら、イメチェンは難しいと思いましたね。乞食みたいな役でもやらない限り、できないと思いましたけど、今はそんな役をやらなくても、表情や演技で違う雰囲気を出せると思っています。「本物の何かを見せることができる自分になるために、経験を積んでいる時期」―それでは、演技に対する負担も大きかったと思いますが、スランプはなかったのでしょうか?チュ・サンウク:一番大変だった時期はMBC「カクテキ~幸せのかくし味~」に出演していた頃です。初めて主演という大役を任されたんですが、自分の思い通りに、あるいは監督が望む通りの演技ができなかったんです。上手くやりたかったんですけど、なかなかできなくて。演技もすごく下手だったし、そんな自分がみじめで嫌でしたね。他の俳優さんたちや監督に申し訳なくて。キャスティングが決まった日にすごくうれしくて酒を浴びるほど飲んだんですが、いざ撮影に入ったらすごく辛くて大変でした。―今はどうですか?チュ・サンウク:今は自分がやりたい方法で表現してもいいし、表現できるようになりました。でも一人で「自分のやり方で上手く表現できたと思う」と自信過剰になるのではなくて、視聴者の反応に気を使うようになりましたね。―ファンカフェやオンラインコミュニティの掲示板で視聴者の反応をチェックしたりしますか?(笑)チュ・サンウク:見ますが、そこに文章を書き込むのは、プレッシャーがあります。特にする話もないですが、どんな話をしたらいいのか、すごく悩みます。今回は必ず書こうと決心してパソコンの前に座っても、1~2時間は悩んじゃって。「寒い季節です。風邪ひかないようにお体に気をつけてください。僕は最近こんな作品をやっているんですが」と書くのも何だが嫌だし、イメージ管理しているように思えてきて。数ヶ月に一回というペースで文章を書くくせに、いつも最後は「これから、こまめに書き込みます」と書くから、いけませんね(笑) 心の何かが拒否反応を見せているようです。そうでなければ、これ(キーボード)を打つことなんか、そう難しいことでもないのに。面と向かって話すことはできますけど、これは上手くいかないんですね(笑) いい作品で皆さんの期待に答えるしかないと思います。―休まず俳優活動をしているのも、そのためですか?チュ・サンウク:色んな作品をしてみたいという欲が強いです。休まずやっているので、大変ですが、まだ何とか体が持ちこたえそうなので。たまに俳優のチュ・サンウクって働きすぎだと言われますが、それもあながち間違っていないかもしれません。自分でも持っているものすべてを見せた後、それから何を見せればいいのかと思うときがありますから。でも僕はこう思っています。色んな作品をやって、休まず俳優活動をするのは、今持っている物を取り出して見せるというより、本物の何かを見せることができる自分になるために、経験を積んでいる時期だって。―今回も「TEN」が終ってすぐMBC「神々の晩餐」の撮影に入りましたね。チュ・サンウク:「神々の晩餐」で演じているチェ・ジェハという役は少し変わっています。会社員なのに仕事をするシーンも少なく、一体何者なのかよくわかりません。それほど重要なキャラクターでもないような気もしますし、ご両親も裕福な人たちと言いますが、米国にいる設定なんで一回も出ません(笑) とにかくチェ・ジェハは最強のお調子者です。まさか今回も終わった後に「室長みたいだった」と言われませんよね(笑)―今後、「『TEN』シーズン2が制作されたら、また出演する」とおっしゃいましたが、シーズン2でヨ・ジフンはどのように変わりそうですか?チュ・サンウク:彼のもう少し複雑な感情を見せることができると思います。犯罪と戦いながらヨ・ジフンがますます落ちぶれていくのか、それとも強くなっていくのか、成長していくのか、それは分かりませんが、どんな場面でも心境の変化というものがありますから、そういうのをクローズアップするんじゃないかな。でも最初に表現しようとした幻想的な感じは消えるかもしれません。その時は過去から抜け出して現実との戦いが始まりますから。
ドラマ「TEN」2012ケーブルテレビ放送大賞を受賞!
ケーブルチャンネルOCNドラマ「特殊事件専門担当班TEN」(以下「TEN」、脚本:ナム・サンウク、イ・ジェゴン、演出:イ・スンヨン)が2012ケーブルテレビ最高の番組に選ばれ、栄耀の大賞を受賞する。30日午前、韓国ケーブルテレビ放送協会のキム・ヨンベ広報チーム長は「『TEN』が今月31日、午後6時30分、済州(チェジュ)国際コンベンションセンター(ICC)で開かれる2012ケーブルテレビ放送大賞授賞式で大賞を受賞することになった」と伝えた。キムチーム長はこの日、TVレポートとの電話で「大賞は延世(ヨンセ)大学ユン・ヨンチョル教授を含めた外部人事で作られた専門審査団によって選ばれた。『TEN』は犯罪捜査の過程を緻密に構成し、安定感のあるストーリー展開を認められ、それと同時に映像美で高い点数をもらった」と選定の背景を説明した。「TEN」は検挙確率10%未満の凶悪犯罪を暴く特殊事件専門班の活躍を描いた正統犯罪捜査ドラマで、放送当時、視聴者から好評を受け、ケーブルドラマの中で高い視聴率を記録した。一方、推薦で選ばれる「ケーブルテレビスター賞」はMnet「Voice Korea」の優勝者ソン・スンヨン、「国軍放送慰問列車」のMCパク・ヒョシン、様々なケーブル番組で活躍しているキム・ジョハンが選ばれた。
チュ・サンウク 「TEN第2シーズン?班長になるまでしたい」
韓国版犯罪捜査ドラマのブームを巻き起こしたOCN「特殊事件専門担当班TEN」(以下TEN)の主人公ヨ・ジフンを演じたチュ・サンウクがTEN第2シーズンへの出演を強く希望した。「TEN」は韓国の「CSI:科学捜査班」と呼ばれ、深夜(毎週金曜日夜12時)に放送されたケーブルドラマでは初めて2%以上の視聴率を記録し、最終回を終えた。ヨ・ジフンを見事に演じた彼はマイデイリーとのインタビューで「本当に好きな作品だった。一緒に頑張ってきた共演者とスタッフに感謝する」と感想を語った。前作では室長専門俳優と呼ばれ、クールな魅力をアピールしてきた彼は、「TEN」ではインテリで冷たい男、そして何を考えているのか分からない刑事という、これまでとは異なるキャラクターを演じた。彼は主人公のジフンについて「過去を隠して生きていく人物だ。社会の悪と戦うのではなく、Fを逮捕するという個人的な理由で刑事になった独特のキャラクターだと思った」と語った。しかし彼は劇中のジフンと自分は共通しているところがなく、苦労したと明かした。彼は「バラエティ番組での姿が本当の僕に近いが、ジフンはそうではない」とし、「ジフンは暗いキャラクターだが、僕はそうではないから、ユーモラスな姿を見せないようにした」と語った。ケーブルドラマとして最高の視聴率を記録したにも関わらず、彼は自信作である同ドラマをより多くの人に見てほしかったという残念な気持ちを語った。彼は「周りからは高い視聴率だったと聞くが、僕は満足できなかった。完成度の高いドラマだから、より多くの人に見てほしかった」と述べた。そして彼は「TEN第2シーズン」への期待を大きく抱いている。Fの正体が明かされないまま幕を下ろし、第2シーズン制作への可能性を残したため、彼はこれからも「TEN」を通じて多様な姿を見せる予定だ。彼は「TEN第2シーズンには出演すると思う。イ・スンヨンプロデューサーとも出演のことで話し合っている。個人的には僕が班長になるまでシリーズを制作してほしい」と述べた。彼はMBCドラマ「神々の晩餐」を通じて再びお茶の間に戻ってくる予定だ。室長専門俳優と呼ばれることについては、他の俳優と異なり、「多彩な役が演じられる室長になる」と淡々と述べるチュ・サンウク。彼の今後の活躍が期待される。