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  • 「全国のど自慢」イ・チョヒ、忠武路の愛くるしい発見

    「全国のど自慢」イ・チョヒ、忠武路の愛くるしい発見

    昨年の映画「ウンギョ」のキム・ゴウン以来、再び目を引く女優が誕生した。「全国のど自慢」(監督:イ・ジョンピル、制作:In&In Pictures、配給:ロッテエンターテインメント)の恋に落ちたキュートな女性、ヒョンジャ役のイ・チョヒだ。イ・チョヒは劇中の背景となる金海(キムヘ)市の特産物である野いちごエキス会社の社員として登場する。特に、目立ったところのない新人OLだが、このようなヒョンジャを特別な存在にしたのはドンス(ユ・ヨンソク)に向けた純粋な愛である。ドンスの前で、一言もちゃんと話せないヒョンジャは、純粋な愛を披露し、ラブリーな魅力を最大限に引き出している。コンブリー(ラブリーなコン・ヒョジンという意味)の後を継ぐイブリー(ラブリーなイ・チョヒ)が誕生するかもしれない。彼女は、「周りの人たちから本当に面白くていい映画だと言われました。たくさん泣いてたくさん笑ったと言われました。最初、親友からは『ユ・ヨンソクさんに本当に片思いをしたのではないか』『本当に好きだったのではないか』と聞かれました。また、『歌が上手かったらよかったのに』と言われました」と語った。友達の残念な思いとは違い、劇中のヒョンジャは、男性からも女性からも好かれるラブリーガールとして登場する。こういう姿は実際のイ・チョヒと似ている。口下手な話し方や、可愛い魅力まで、実際のモデルがイ・チョヒではないかと思うほどだ。イ・ジョンピル監督も「イ・チョヒをそのままヒョンジャに描いた」と語った。彼女は「オーディションを受けました。監督が私をヒョンジャにキャスティングすればいいと言ったそうです。アピールしようとしなかったのが、むしろアピールになったと思います。一時間くらい話ばかりしていました。その姿を全部見て、その後台本読み合わせをしました。とてもリラックスしてやれました」と明かした。しかし、実際のイ・チョヒの姿は劇中のヒョンジャとは違う。キャラクターに集中していたため、いつの間にかヒョンジャがイ・チョヒに、イ・チョヒがヒョンジャになっているのだ。彼女は「感情表現において正直なほうで、ズバっと言うタイプです。ヒョンジャよりもっと冷たい感じです。ヒョンジャ役を演じてからそのような感じがなくなった気がします。最近は私も自分が良く分かりません」と説明した。また、「女性らしさはないです。声のせいだと思います。声のトーンが低いとか、ハスキーボイスだった場合、女性らしくないと信じますか。声のせいで、そのようなイメージが定着したみたいです」と、少し残念な気持ちであることを明かした。現在の姿からは想像もできないため、信じられないという反応を見せると、イ・チョヒは子供の頃の思い出を打ち明けた。彼女は「異種格闘技をやって父の肋骨にひびを入れたことがあります。私も父に殴られ鼻骨を骨折しました。そんな私ですが、少し大人しい面があるので、男らしいということを信じてくれません」とし、「父は(武術)10段を持っています。私が4歳の頃、父のお腹に乗って歌一曲が終わるまで降りなかったそうです。今も『お腹の上に乗って、歌を歌って』と言われます」と伝えた。このように強い子供に育てられた元気なお嬢さんイ・チョヒは、様々な映画に挑戦したいという夢を持っている。「全国のど自慢」の中の純粋な役柄もよく似合うが、より多くの作品を通じて自分の夢を実現していきたいという。イ・チョヒは「アクション映画もやってみたいです。体が丸太のように硬いです。本当にやりたいと思っていますが、物凄い訓練が必要だそうです。骨そのものに問題があるという話を聞きました。子供の頃、あまりも男の子のように強く育てたみたいです。体が硬すぎてバレエもやったんですが、1年間、足を広げられない子は私しかいないと言われました」と、運動好きな性格らしくアクション映画への夢を伝えた。また、「すべてのジャンルを全部やってみたいです。ホラー映画は怖いですが、ホラー映画もやってみたいです」と語り、役者としての意欲を燃やしていた。忠武路(チュンムロ:韓国映画界の代名詞)が、イ・チョヒという女優を見つけた映画「全国のど自慢」は、お笑い芸人イ・ギョンギュが映画「覆面ダルホ」以来6年ぶりに映画制作者として参加した作品であり、韓国を代表する番組である「全国のど自慢」に出場した参加者たちが、たった一瞬だけでも人生の主人公になるため、夢のステージに立つ過程を描き出した作品だ。

    マイデイリー
  • 「全国のど自慢」イ・チョヒ“次がいつも気になる女優になりたい”

    「全国のど自慢」イ・チョヒ“次がいつも気になる女優になりたい”

    イ・ギョンギュの2番目の制作作品として話題になった映画「全国のど自慢」には、様々な出来事が盛り込まれている。キム・イングォンとリュ・ヒョンギョンを中心にオ・ヒョンギョン、キム・ファンヒ、キム・スミ、オ・グァンロク、ユ・ヨンソク、イ・チョヒがキャスティングされた。それぞれ違う物語と歌で笑いと涙、そしてときめきを抱かせた。その中でもユ・ヨンソクとイ・チョヒは初々しい恋愛物語を演じることで、爽やかさを余す所無く見せてくれた。公開前にはイ・ギョンギュ、キム・イングォンに焦点が当てられたことは事実だ。しかし、ユ・ヨンソクとイ・チョヒは、映画の登場人物の中で一番視線を集めた。何よりもあまり知られていなかった新人イ・チョヒの初々しさが劇中のキャラクターとぴったり合っていた。1幕:演技アカデミーの扉を自ら叩いた内気な少女イ・チョヒ大邱(デグ)生まれの少女。幼い頃、両親と一緒に全国の至るところに引越した経験がある。そして10歳になった時、ソウルに上京した。頻繁に引越ししたせいか、友達がおらず、自然に小心者で内気な性格になった。友達の前では緊張して話もできなかった。そんなある日、偶然に演技アカデミーのチラシを見て、自ら扉を叩いた。小心者で内気だった少女イ・チョヒの演技人生1幕はこのように開いた。―名前が綺麗だ。イ・チョヒ:礎のチョ(礎)に、輝くヒ(熙)だ。宝石という意味もあり、一人で輝くのではなく、礎のように周りの人を支えながら、共に輝くと言う意味でもある。両親が付けてくれた名前だ。―大邱(テグ)で生まれた。そして10歳の時にソウルに上京した。イ・チョヒ:大邱で生まれて、10歳の時ソウルに上京するまで、たくさん引越した。なので、全国の方言が話せる(笑)―いつから演技に関心を持つようになったのか。イ・チョヒ:ソウルに上京してすぐ、要するに10歳の時に両親に演技アカデミーに行かせてほしいとお願いした。もちろん演技がやりたいとか、才能があったから始めたことではない。単純にもう少し外向的な性格になって、人と上手く付き合いたかっただけだ。だけどやっているうちに楽しくなって、面白くて、幸せだった。―10歳の少女が、それも親の意志ではなく自分の意志で演技アカデミーに行きたいとお願いしたなんて。イ・チョヒ:皆おかしいと思っていたようだ。ハハ。でも、その時もおそらく悩みがあったと思う。小心者だったし雄弁の塾に通うか、ただ公園で遊んでいる人に話しかけてみるか、色んな方法を考えました。そんな中、偶然に演技アカデミーのチラシを見て、今の自分の性格とは違う姿に変えられると思ったようだ。簡単に変えられると思ったのだろう。―初めて演技アカデミーに足を踏み入れた瞬間から演技がやりたいと思ったのか。イ・チョヒ:昔のことで、私が覚えている限り、初めて演技アカデミーに行った時、受講生とグループになって舞台の上で即興劇を披露しなければならなかった。その時、気兼ねなく話すことができた。不思議なことだった。イ・チョヒという人は、話が苦手だったにもかかわらず、舞台の上ではこんなに上手く話せて、違う人になった気分だった。みんなと一緒に何かをして、撮影現場に行くのが楽しかった。脇役で出演する時、10時間待っていても幸せだった。その時はそれが全てだった。その後、演技をやめたら、演技がしたいという思いが強くなった。今考えてみると、才能はなかったけど、自分がやりたいことを早く見つけることができた。―脇役出演もしたことがあるのか?どんな作品だったのか話してほしい。イ・チョヒ:それが当時、子供ドラマに出演したこともある。もちろん主演や大役ではなかった。母に聞いてみたが、母さえ覚えていなかった。私も覚えていない。何かに出演したけどハハ。その時は何をするのかも知らずに、ただ演技をしていたと思う。―そんなに演技が好きだったのに、しばらくの間だけやって学校に戻った。そして、大学に入ってからもう一度、演技を始めた。両親も娘が演技を続けるとは思わなかったのでは?イ・チョヒ:大学に行く時までは普通の10代のように過ごすことを約束し、演技をやめた。それで、「もう一度、演技をする」という話をなかなか言い出せなかった。もちろん、中学校の時から「大学に行ったらもう一度、演技をしたい」と話してはいたが、最初、親はそれをあまり真剣には考えていなかったようだ。でも、私が真剣にずっと言い続けたので、やはり少しのトラブルはあった。結局は父が許してくれた。2幕:「Bleak Night」に出会ったイ・チョヒ、「全国のど自慢」までの道のりみんなと同じ10代を送ったイ・チョヒは、自分の意志通りソウル芸術大学に進学した。演技への道に一歩近づいたことになる。そして、彼女は映画「Bleak Night(原題:番人)」を通じて映画関係者たちの間で名を馳せた。観客たちにとってはイ・ジェフンの発見の方が圧倒的だったが、イ・チョヒも「Bleak Night」の後、多くの出演交渉を受けた。しかし、彼女の選択は学校だった。―「Bleak Night」が話題を集め、出演した俳優たちが成長していく時、イ・チョヒは学校に戻った。きっとチャンスがあったはずなのに、どうして学校を選んだのか?その時、チャンスを掴んでから学校に戻っても良かったのでは?イ・チョヒ:「学校はいつでも戻ることができる」という考えは、今だからできる考えだと思う。当時は舞台恐怖症があった。学校に戻らず、そのまま仕事を続けたら後で演劇やミュージカルは絶対できないと思った。演技ができるジャンルはすべてやりたいと思っていて、そうするためには早く学校に戻って公演をする方が正しいと思った。―でも、焦る気持ちもあったはずなのに、本当におおらかな性格だ。イ・チョヒ:性格自体があまり焦らないタイプだと思う。今もそうだが、当時はまだ若かったし焦る必要はないと思った。私なりに、これから女優として生きていく日が多いので、舞台恐怖症が酷いのにあえて違うことをやる必要はないと思った。―でも、学校を休学してもう一度、現場に戻ってきた。それは矛盾しているのでは?イ・チョヒ:卒業するつもりで学校に戻ったが、舞台恐怖症が良くなった。まあ、私がそう感じただけだけど。それで、休学届けを出して「マクドナルド」のCMを撮り、「全国のど自慢」に出演するようになった。―そしたら、「全国のど自慢」はどのように出演することになったのか?イ・チョヒ:オーディションを受けた。ある方が私を推薦してくれて、それでオーディションに参加できるチャンスを得たと聞いた。―「Bleak Night」の時はみんな新人俳優で、年齢も近かった。でも、「全国のど自慢」は商業映画で、呼吸を合わせなければならない俳優たちもその時と全く違うが。イ・チョヒ:現場はあまり変わっていないと思う。ただ、「Bleak Night」の時は共演者たちが同じ年頃だったので良く遊ぶことができ、「全国のど自慢」は先輩たちから可愛がってもらえた。それから、「Bleak Night」ではお互いを応援する雰囲気だったが、「全国のど自慢」では私がまだ持つことのできない余裕が先輩たちから感じられた。真剣に悩みながらも演じる時はいつ悩んだのか分からない程、気楽に演じる姿がとてもかっこよく見えた。―直接呼吸を合わせたユ・ヨンソクはどうだったのか?イ・チョヒ:片思いということは一方的であり、相手の平凡な行動がタイミング上、自分の状況に合致すれば無駄に誤解したりするものだが、ヨンソク兄さんが現場でそういう部分のバランスをうまく取ってくれた。そのためか、ヨンソク兄さんは親密ながらも壁が少しあるような感じがした。そして、プライベートでもそういう雰囲気を作ってくれた。それで、もう少し兄さんに近づきたいというような感じを出すことができた。―そしたら、映画でイ・チョヒが目立ったのはユ・ヨンソクの力が大きかったためとも言えるだろう。ところで、今も2人の間に壁があるのか?イ・チョヒ:ハハ。まったくない。仲良くしている。それに、私の能力がそんなに大きいとは思っていない。ヨンソク兄さんをはじめ、多くの方々のおかげで私のキャラクターが上手く作られたと思う。―では、映画の中で唯一気持ちを打ち明けられる存在だったリュ・ヒョンギョンとはどうだったのか?所属事務所も同じだが。イ・チョヒ:ヒョンギョン姉さんは実の姉のような感じがした。所属事務所のことと関係なく、私の役自体がヒョンギョン姉さんに本音を打ち明ける人物なので、ヒョンギョン姉さんがいたから、より心強かったと思う。―映画を見る時、どこかで見たことがある顔だと思った。それで、すぐに資料を探して見たが、見覚えのない名前だった。普段からそんなことをよく言われる方なのか?後から見たら、あるCMで見たことのあるような感じが凄くした。イ・チョヒ:ハハ。どこかで見たことがあるとよく言われる。「うちの学校に君と似ている子がいたよ」とか。TVでCMがよく流れるようになって、見覚えがあると感じた方も多いと思う。さらに、CMでの人物と映画の中の役の感情線が似ている。CMでも片思いをする役だった。イ・チョヒが表現する片思いの感情なので、映画とCMの感情がある程度似ていると思う。―イ・チョヒにとって「全国のど自慢」はどんな意味を持つのか?イ・チョヒ:私にとっては奇跡のような映画だ。映画を見ていても、多くの素敵な韓国の先輩俳優たちの間で私が一緒に演技をしているという実感が沸かない。私に良い先輩たちやスタッフ、監督と出会う機会を与えてくれて、観客たちにはイ・チョヒという女優が存在していることをより知らせてくれた映画だ。―マスコミ試写会で、映画の中のヒョンジャのように両親が豚足のお店を経営していると聞いた。映画の公開後、お店のお客さんが増えたのか?出前専門店だと聞いたが、出前の時、前売り券をプレゼントしたりしているのでは?イ・チョヒ:ハハハ。私には内緒にして、親がチケットをたくさん買ってそうしているかもしれない。でも、お客さんが増えたかどうかは親に聞くことができない。以前、母が「うちの豚足が口に合わない人もいるはずなのに、もし『イ・チョヒの豚足屋は美味しくない』と言われたら悲しいだろう」と言ったことがある。その時からお店のことが聞けなくなった。―漠然と演技に足を踏み出した幼い少女が、もはや一人前の女優になった。これから歩んでいく女優の人生を描くとすれば?イ・チョヒ:今はどんな作品であろうが、今とは違う姿をお見せしたいと思う。そして、次がいつも気になる女優になりたい。常により良い姿を見せ続けたら、いつかは観客にそのような信頼を与えることができるだろうと思う。

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  • 「全国のど自慢」リュ・ヒョンギョン“人妻の役でも不細工に見えても大丈夫”

    「全国のど自慢」リュ・ヒョンギョン“人妻の役でも不細工に見えても大丈夫”

    ボンナムの妻、ミエ役のリュ・ヒョンギョン「かわいそうだけど魅力的な人物」「お金は私が稼ぐから兄さんは一生歌を歌って」(映画「全国のど自慢」でのミエの台詞)こうしたミエ(リュ・ヒョンギョン)の壮言大語は現実の壁を乗り越えられなかった。純粋に愛していた頃、一人で生計を立ててでも愛する男性が夢を叶えることができるようサポートすると誓ったミエ。歳月が過ぎた今は夫のボンナム(キム・イングォン)に「どうかしっかりしてお金を稼いで来て」と言う。恋が冷めたわけではない。ただ、ミエの肩に重い現実がのしかかっているのだ。「全国のど自慢」で美容師を演じるミエは、現在を生きる母親や女性たちを慰める人物だ。昼間は美容師のアシスタント、夜は代行運転の運転手として働きながらも歌手の夢を諦めないボンナムとなんとかして一緒に生きていこうとする。そのため「全国のど自慢」という楽しいステージとはかけ離れた人物でもある。女優リュ・ヒョンギョンは「ミエがあまりにもかわいそうでしたが、それが逆に魅力的に感じられました」と打ち明けた。「シナリオを読みながらすぐ『やってみたい』と思いました。『これは私がしなきゃ』と思いました。まず始めに訛りの演技が面白そうでした。私も慶尚道(キョンサンド)馬山(マサン)出身なんです。そして他の人々と異なる寂しさを表現するところが魅力的でした。現実には難しいですが、ミエには恋しかないですね。お母さんたちの慰めになってほしい。うちの母が一番気に入ってくれたらいいなという気持ちで演技しました」人妻の演技、老けて見えたらどうする?リュ・ヒョンギョンは撮影が始まる前、「私の中からミエを見つけ出します」と宣言した。演出を担当したイ・ジョンピル監督と毎日のように話し合い、台詞を変えてキャラクターを完成させた。所属事務所の代表まで「全国のど自慢」への出演に反対したが、完成した作品を見てみんな驚いたという。リュ・ヒョンギョンは「(監督が)シナリオとは違う方法でたくさん撮影をしました。それぞれのキャラクターをより魅力的にするためにはどうすべきかとずっと悩みました。監督と一緒に仕事をしながら本当に幸せでした」と微笑んだ。そのようにして誕生したシーンが「全国のど自慢」に出演後、ミエがボンナムを迎えに行く部分だ。もともとシナリオにはなかったシーンだ。片手に花束を持ったボンナムは酒に酔ってよろよろと歩く。しゃがんで座りボンナムを待っていたミエは彼に小言も言わず「ご飯は食べたの?」と聞く。これにボンナムは「お酒飲んだ」と答える。リュ・ヒョンギョンは「フルショットで顔がよく見えないけれど、すべての感情が溶け込んでいる感じでいいと思います。監督と私、(キム)イングォン兄さんの息がうまく合わなかったらできなかった部分」と満足げな表情を見せた。「最初はみんな『31歳だから若い役をしなきゃ。もう人妻を演じて老けて見えたらどうする』と心配しました。編集スタッフからも食堂で鉄板を洗うシーンを見て『あまりにも綺麗には見えない。不細工に見えるから使わない方がいいのではないか』と言われました。美しく見えないことへの抵抗感はないけれど、顔にほくろをつけ、もんぺを着るなど、キャラクターそのものを無理やり作ろうとしたら、逆に全体的な映画のバランスは崩れたと思います。典型的な部分から離れようとしました」「制作者イ・ギョンギュ、本当に映画を愛する職人」「全国のど自慢」について話す時欠かせない人物がまさにコメディアンのイ・ギョンギュだ。1992年映画「復讐血戦」のシナリオを書き、演出したイ・ギョンギュは「覆面ダルホ~演歌の花道~」(2007)に続き、6年ぶりに「全国のど自慢」を制作した。制作発表会、メディア試写会などのイベントにはもちろん、キム・イングォン、リュ・ヒョンギョン、ユ・ヨンソクなどの俳優らと一緒にバラエティ番組にも出演し、映画のプロモーションに励んでいる。リュ・ヒョンギョンは芸能界の先輩ではなく、制作会社の代表イ・ギョンギュに対し「本当に良い制作者」と親指を立ててみせた。プレッシャーを与えるどころか、邪魔になるのではないかと心配し、撮影現場に来ても遠くから見守るだけだったという。リュ・ヒョンギョンは「飲み会で俳優たちに『この映画が終わってもっと成功してほしい』とも言ってくれました。たくさん関わるのではないかと心配しましたが、監督と俳優が現場で気楽に楽しめる雰囲気を作ってくれました。映画への誠意と愛情がとても大きい方だと思います。職人のようです」と伝えた。もう一人の大切な縁は映画で夫婦を演じた俳優キム・イングォンだ。10年前、短編映画で共演したキム・イングォンはリュ・ヒョンギョンに「僕があなたの顔だったらもうスターになっているはずだ」と語ったという。リュ・ヒョンギョンは「『この映画で何かを得ていかなければならない』という野心を持っていなければならないですが、もともとそういう性格ではないのです。(キム・イングォン)兄さんがこんな私に『僕だったらもうスターになっているはずだ』と言いました。実際、今に最善を尽くすだけでこれを土台に何かをゲットしなければとは考えません」と微笑んだ。映画「神機箭」から5年「何も恐れず演技した」リュ・ヒョンギョンの女優人生は、映画「神機箭(シンギジョン)」を境に分かれる。それ以前も地道に活動していたが、リュ・ヒョンギョンは「神機箭」に出演してから演技の面白さが分かり、「一生演技しなければ」と誓った。「いつも人々に『デビューから5年しか経っていない女優』と話します。以前撮った作品が嫌なわけではなく、それを境に25歳の時『神機箭』に出会い、人生が大きく変わりました。演技への考えもたくさん変わりましたし、欲も出てきました」と話した。「怖いと思ったら何もできません。計算して考える中で怖い感情がわくと、結果もおかしくなりました。『神機箭』以降は何も恐れず演技していると思います。今を充実させて生きていかなければと思います。たくさんの人を相手にしますが、誰もが私を愛することはできないでしょう。少なくとも私自身が恥ずかしくない場合は、恥ずかしくない良い人生だと思います。映画は皆で一緒にする共同作業ですので。マイペースをうまく維持することが一番重要です」純粋だった過去から熱心に生きる現在まで。「全国のど自慢」にはミエの人生も入っているけれど、リュ・ヒョンギョンの人生も入っている。「時代劇以外で初めて前髪をなくした映画」と述べ、老けて見えるのではないかと心配したが、慶尚道(キョンサンド)訛りはリアルで、若い頃の下手な標準語は可愛かった。「撮影しながら祖母のことをたくさん思いました。『全国のど自慢』を母や父が気に入ってくれたらと思います」

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  • 映画「全国のど自慢」現実と理想の間で悩む

    映画「全国のど自慢」現実と理想の間で悩む

    金は稼げない夫の夢は叶えられるか?1980年代の番組が未だに残っているとしたら?当時空前のヒットを記録した番組「捜査班長」と「田園日記」はなくなったが、「全国のど自慢」は1980年から今まで33年間生き残った、現存する最長寿番組だ。「黄山ヶ原」の台詞のように、強いものが生き残るのではなく、生き残るものが強いということを見せてくれる番組なのだ。映画「全国のど自慢」は、「全国のど自慢」番組参加者の実際のエピソードを基に作られた映画だ。会社の製品の広報のために参加するが上司への恋の感情を隠せない若々しいOL、得票のための広報効果を狙い参加する市長、祖父に言えなかったことを告白したい小学生の女の子など、様々な参加者の物語は全く加工の産物ではない。「全国のど自慢」のMCソン・ヘは、映画のためのカメオにだけ留まらず、彼なりのキャラクターを構築する。孫娘よりも幼い少女にオッパ(お兄さんの意)と言われ嬉しい気持ちを隠せないソン・ヘの表情が読み取れるのは、80代という高齢を超え、ソン・ヘの感受性が未だに若々しいことが伝わるシーンである。色んな参加者の中で視線を引くのは、キム・イングォンが演じるボンナムだ。ボンナムは妻と交際する当時は歌手志望生だった。妻のミエ(リュ・ヒョンギョン)はボンナムの甘い歌の実力に魅了され彼と結婚するが、現在のボンナムは結婚前ミエが描いた夫の姿ではない。ボンナムは歌手の夢は抑えこみ、妻が経営する美容室のシャッターマン、または代理運転ドライバーとして生きている。世の中で恐ろしいものの一つは、時間だ。エリザベス・テイラーのような稀代の美人も、どれだけ豪華な文化遺産も、時間の前では歳をとったり、雨風に風化する。ボンナムとミエの夫婦も同じだ。結婚前ミエはボンナムにお金は自分が稼ぐから、歌手の夢を育てるように言う。しかし、歳月はミエを現実主義者にしてしまった。歌手デビューできなかったボンナムは、金が欲しければ妻にねだるか、代理運転手をやって稼がなければならない。そのようなボンナムに対してミエは、美容師の資格証を早く取るように急かす妻になってしまった。ボンナムが結婚前から夢見ていた歌手の道は、見向きもしないように禁じる。ボンナムの理想主義に魅了された乙女のミエが、歳月という荒波の中で、結婚後現実主義者になることは、夢を食べては生きていけないことを悟ったからだ。大人になっていないからだろうか。ボンナムは歌手の夢を諦められない理想主義者だ。暇ある度に妻の助言通り美容技術を練磨することよりも、ダンスと歌の練習にのめり込む。夫を食わせていかなければならない切迫感が、ミエを現実主義者に仕立てた。現実の金の前では夢も留保されざるを得ないことを早くから悟ったためだ。しかし夫は未だに金は全く稼げないだけでなく、結婚前の夢まで諦めきれないでいるため、ミエは大いに気苦労している。ボンナムが妻の助言通り現実を直視し美容師の資格証をとったほうが賢明だろうか、それとも夢は叶うものだという2002年ワールドカップのスローガンを信条に、粘り強く自分の夢を捨てないほうが賢明かを問う映画が「全国のど自慢」である。

    oh!my star
  • 「全国のど自慢」公開初日の興行成績2位に…順調なスタート

    「全国のど自慢」公開初日の興行成績2位に…順調なスタート

    映画「全国のど自慢」(監督:イ・ジョンピル)が公開初日に興行成績2位を記録して順調なスタートを切った。映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク集計によると、映画「全国のど自慢」は1日に全国565スクリーンで公開され、9万4246人の観客を動員した。試写会を含む累積観客動員数は10万8591人である。同映画はKBS 1TV長寿番組「全国のど自慢」の参加者たちが、人生の主人公になるために夢のステージに立つまでの過程をコミカルに描いた作品である。タレントイ・ギョンギュが制作者として参加した。同日興行成績1位となったのは映画「アイアンマン3」である。観客55万705人を動員して累積観客数378万3381人を記録した。「伝説の拳」「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス」「オブリビオン」がその後を次いだ。

    マイデイリー
  • 【PHOTO】キム・イングォン&リュ・ヒョンギョン、映画「全国のど自慢」マスコミ向け試写会に出席

    【PHOTO】キム・イングォン&リュ・ヒョンギョン、映画「全国のど自慢」マスコミ向け試写会に出席

    俳優キム・イングォン、リュ・ヒョンギョンが23日午後、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)のロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で開かれた映画「全国のど自慢」(監督:イ・ジョンピル、制作:In&In Pictures)のマスコミ向け試写会でフォトセッションを行っている。この日、キム・イングォンはお姫様抱っこしてというリュ・ヒョンギョンの要求に慌てる様子を見せた。しかし粘り強く愛嬌を振るうリュ・ヒョンギョンに勝てなかったキム・イングォンは、彼女をさっと抱っこしながらコミカルな笑顔を見せ、人々の視線を引きつけた。イ・キョンギュが制作し、キム・イングォン、リュ・ヒョンギョン、キム・スミ、オ・グァンロク、ユ・ヨンソク、イ・チョヒなど、韓国映画界の世代別の個性派俳優が総出動し、実際の番組でMCを務めているソンへ氏まで特別出演することで注目を浴びている「全国のど自慢」は、毎週日曜日の昼間に視聴者を笑い泣かせてきた同名の韓国最長寿番組を映画化した作品だ。来月1日に韓国で公開される。

    TVレポート
  • 2013年の映画界はイケメン vs 実力派俳優?それぞれの活躍に“注目”

    2013年の映画界はイケメン vs 実力派俳優?それぞれの活躍に“注目”

    2013年の映画界は強い男ブームを予告している。特に、カリスマ性溢れる実力派と魅力的なイケメン俳優たちが激突すると見られる。昨年の映画では女優たちの活躍が目立ったが、今年のラインアップは男性の香りが濃くなった傾向がある。果たして今年のシンドロームの主役は誰になるだろうか。韓国の投資配給会社4社を中心に分けてみると、CJ E&Mは「ベルリンファイル」のハ・ジョンウ、リュ・スンボム、ハン・ソッキュからスタートする。3人とも演技においてトップレベルと言える俳優たちだ。続いて、「伝説の拳」のファン・ジョンミン、「ザ・スパイ シークレット・ライズ」のソル・ギョング、「スノーピアサー」のソン・ガンホ、「AM 11:00」のチョン・ジェヨン、「殺人の疑惑」のキム・ガプスが実力派俳優リストに名を挙げる。一方、イケメン系としては「FLU 運命の36時間」のチャン・ヒョク、「カンチョリ」のユ・アイン、「物語」のオム・ギジュンがおり、「ブーメラン・ファミリー」のパク・ヘイル、「マルティニークからの祈り」のコ・ス、「サイコメトリー」のキム・ガンウとキム・ボムもいる。最初の映画は韓国で10日に公開されるキム・レウォン主演の「マイ・リトル・ヒーロー」だ。SHOWBOXは、特にイケメンの活躍が目立つ。企画の段階から関心を集めた「同窓生」「サスペクト 哀しき容疑者」「シークレット・ミッション」等、イケメンスパイ3部作がついにその姿を現す。主人公はそれぞれ、BIGBANGのT.O.P、コン・ユ、キム・スヒョンだ。「シークレット・ミッション」には、キム・スヒョン以外にもパク・ギウンとイ・ヒョヌが出演する。ここにはドラマから移ってきた映画界の期待の星である「ファイ」のヨ・ジングが加わる。信頼を与える実力派俳優としては「ファイ」のキム・ユンソク、「観相師」のソン・ガンホがいる。「シークレット・ミッション」のソン・ヒョンジュは、昨年「SBS演技大賞」を受賞し、映画界でもさらに注目されるものと見られる。9日に公開される「結界の男」のパク・シニャンは、コミカルな変身を見せる。ロッテでは「サウスバウンド/南へ走れ」のキム・ユンソクからスタートする。「怒りの倫理学」のクァク・ドウォン、チョ・ジヌン、イ・ジェフン、「ミナ文房具店」のポン・テギュ、「全国のど自慢」のキム・イングォン等が後に続く。「恋愛の温度」のイ・ミンギはもう一度独特な個性でロマンスを披露する予定だ。NEWの1月は「7番房の奇跡」のリュ・スンリョンで始まる。続いて2月に「新しき世界」のチェ・ミンシク、イ・ジョンジェ、ファン・ジョンミンが登場し、強烈な存在感をアピールすると見られる。まさに演技派の饗宴である。その他にもソン・ヒョンジュが主人公を務めたサスペンス映画「かくれんぼ」もあり、MBLAQのイ・ジュンが「俳優は俳優だ」を通じて初めて主演を務める。

    OSEN
  • ソ・ヨンヒ&リュ・ヒョンギョン&チョ・ウンジ、役作りのために“習う”女優たち

    ソ・ヨンヒ&リュ・ヒョンギョン&チョ・ウンジ、役作りのために“習う”女優たち

    女優たちが真冬の寒さにも負けず役者魂を燃やしており、話題になっている。それぞれ役作りのための彼女たちの熱い思いは、寒さも吹き飛ばす勢いである。まず最近キム・ギドク監督制作の映画「俳優は俳優だ」(監督:シン・ヨンシク)にキャスティングされたばかりのソ・ヨンヒ。「俳優は俳優だ」は最高の人気を誇っていた俳優がどん底まで落ちてから起こるストーリーを描いた作品である。MBLAQのイ・ジュンが男性主人公に、ソ・ヨンヒが女性主人公にキャスティングされた。イ・ジュンが激しく片思いをする相手役を演じるソ・ヨンヒは、劇中日本語を話すシーンが登場するため、日本語の勉強に精を出していると制作陣が伝えた。リュ・ヒョンギョンはシザーハンズに変身する。リュ・ヒョンギョンはお笑い芸人で監督のイ・ギョンギュが制作する3作目の映画「全国のど自慢」(監督:イ・ジョンピル)の女性主人公を演じる。映画は主人公が歌手を夢見て、テレビ番組の「全国のど自慢」に出演し、繰り広げられる内容のヒューマンコメディであり、主人公を始めとする庶民の夢と哀愁を描く。劇中リュ・ヒョンギョンは歌手を夢見ているキム・イングォンの妻を演じる。美容院を営みながら、仕方なく夫のサポートする気の強いキャラクターを披露する。美容院を経営する美容師役であるだけに、最近カットやパーマなど理容技術を一所懸命に学んでいるという。チョ・ウンジは熱血記者になるために最近運転免許証を取得した。チョ・ウンジは現在、映画「ランニングマン」(監督:チョ・ドンオ)の撮影の最中である。同作は自動車のエンジニア(シン・ハギュン)が偶然に国家機密を入手してしまうことから始まるストーリーを描いた作品である。劇中チョ・ウンジは、事件を執念深く追いかける記者役を務める。チョ・ウンジの所属事務所であるPrain TPCのある関係者は「劇中で運転をするシーンがあって、最近免許をとった。厳しい寒さも忘れてシン・ハギュンなど、共演者たちと撮影に取り掛かっている」と述べた。

    oh!my star