奇跡の兄弟
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放送終了「奇跡の兄弟」チョンウ&ペ・ヒョンソン、真実探しの行方は?【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「奇跡の兄弟」が勧善懲悪、そしてチョンウ&ペ・ヒョンソン兄弟の新しい奇跡の始まりを予告するハッピーエンドで、過去8週間の真実を探す旅を終えた。「当たり前だと思っている全ての日常が奇跡、今この瞬間にもその奇跡は起きている」というメッセージは、奇跡のような現在の大切さを気づかさせて、感動を与えた。韓国で17日に放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」最終話では、悪行を犯して法の網を搔い潜ろうとした社会高官ヴィランたちが拘束される過程が痛快に描かれた。まず、カルト教主のアン・ヒョンムク(ハ・ソンクァン)は児童暴行と虐待、殺人罪で逮捕された。「許しは神様ではなく、苦しみを与えた人に求めなければならない。チョンヨン保育園から消えた子供たちがどこにいるのか真実を明らかにしろ」というユク・ドンジュ(チョンウ)の叫びに、十字架タトゥーの男チュ・ハンジョン(ペク・スンチョル)が過去の犯行をすべて自白したからだった。彼の陳述に従って、チョンヨンハヌル聖殿所有の野山を掘り起こすと、子供と思われる遺骨が大量に発見され、アン・ヒョンムクが寄付金と児童支援金を私的に流用し、園児たちを常習的に暴行または殺害したことが明らかになった。テガングループのイ・テマン(イ・ソンウク)会長は、庶子だと無視していた弟イ・ミョンソク(イ・ギウ)に足を引っ張られた。追い詰められたイ・テマンが、自分の秘書に罪をなすりつけようとした計画を知ったイ・ミョンソクは「兄さんは再起不能だ」と秘書を説得。結局、イ・テマンがビョン・ジョンイル(チェ・グァンイル)の殺害を教唆し、ナ・サンウ(イ・ドヒョン)教授を殺害して遺体を野山に埋めたという秘書の証言で、ナ・サンウの遺体と共にイ・テマンの殺人の証拠が多数発見された。さらに、フォルトゥナの社長カン・ヘギョン(ソ・ジェヒ)が警察に渡したロビーリストまで発覚。海外に逃亡しようとしたイ・テマンは空港で拘束された。ソウル地検長のチェ・ジョンナム(ユン・セウン)は、27年前のソピョン湖のホームレス殺人事件で逮捕された。時効を控えていた彼は法の網を搔い潜ろうとしたが、実現できなかった。海外滞在の期間だけ時効が停止され、国内に入ると再び適用される法律のためだった。復讐劇を主導したイ・ハヌル(オ・マンソク)は自首。刑事のイ・ビョンマン(アン・ネサン)は、弟のイ・ガンサン(ペ・ヒョンソン)と離れようとしたイ・ハヌルの元を訪れて、頭を下げて心から謝罪した。27年前、真実を暴こうとしたイ・ハヌルに目を背けたことに対して、「いつも申し訳なかったし、一生そのように思うだろう」とし「幸せであってほしい」という真心を伝えた。イ・ハヌルは、もう幽霊のように逃げ回ることなく、イ・ガンサンと堂々と生きていくことを決心。そして彼を引き止めるユク・ドンジュに再びイ・ガンサンのことを頼んだ。27年ぶりにイ・ハヌルと再会した純愛物語の主人公カン・ヘギョン(ソ・ジェヒ)は、そんな彼にもう一度「待っている」と約束した。そして2年の時間が過ぎた。ユク・ドンジュは自分の名前で堂々と「奇跡の兄弟」というタイトルの小説を発表。盗んだ原稿で出版した「神が死んだ」の時のようにベストセラー作家になることも、マスコミや評論家の注目を集めることもなかったが、2年前に自身が夢見ていた富と名誉は、もはや彼にとって重要ではなかった。YouTubeのインタビューで明かしたように「息をして、ご飯を食べて、歩いて、走って、笑って、騒いで、そんな当たり前だと思っている全ての日常が奇跡だと思う。奇跡は今この瞬間にも私たちに起きている」ということに気づいたからだ。イ・ガンサンは大学生になった。今どきの人"のように見せようと努力しながら大学生活を過ごし、3年後に出所する兄のイ・ハヌルを待った。ユク・ドンジュとイ・ガンサンは、イ・ハヌルが住んでいたコンテナハウスで暮らした。ユク・ドンジュは相変わらず口うるさく、イ・ガンサンは相変わらず一言も負けなかった。そんな彼らに再び奇跡が起きた。イ・ガンサンに消えた超能力が戻った瞬間、ユク・ドンジュの父親が残した止まった時計が再び動き始めたのだ。27年前、幼いユク・ドンジュはイ・ハヌルが落とした不思議な石を拾い、彼にプレゼントした。イ・ハヌルは流星なのか隕石なのかわからないその石を幸運のお守りと信じ、いつも鞄に入れて持ち歩いた。そしてイ・ガンサンにはその鞄を持って時空を超えてきた。空から星が落ちたと信じていた幼いユク・ドンジュが、その時にその星にどんな願い事をしたのかはわからない。しかし、この奇跡のような運命は、終わりではなく新たな奇跡の始まりを予告し、ずっと余韻が残るような奇跡のエンディングだった。
「奇跡の兄弟」ペ・ヒョンソン、カルト宗教の教祖に怒り爆発 【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「奇跡の兄弟」のペ・ヒョンソンが、自身のことをメシアと呼ぶカルト宗教の教祖に向けた怒りを爆発させた。16日に韓国で放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」第15話でドンジュ(チョンウ)は、27年前のソピョン湖ホームレス殺人事件の現場を撮影した動画をマスコミに公開した。その動画の中で、一人のホームレスを集団暴行する真犯人が、テガングループのイ・テマン(イ・ソンウク)会長、ソウル地検のチェ・ジョンナム(ユン・セウン)地検長、行方不明になった韓国大学の教授ナ・サンウ、最近死亡した映画監督のシン・ギョンチュルだと明かした。それだけではなく、国会議員のビョン・ジョンイル(チェ・クァンイル)が目撃者だったノ・ミョンナム(ウヒョン)に濡れ衣を着せて事件を隠ぺいし、真実を知っている人たちを殺害したり、殺害しようと試みた事実まで明かした。そして、小説「神が死んだ」は自分ではなく、当時真犯人たちの暴行を阻止し、ビデオテープを入手して真実を知らせようとしたある男子学生が書いた小説だという事実を告白した。その男子学生が自分の父親にビデオテープを預けたが、こうした事実を知らせるのが父親が残した遺言だと思ったという真心も一緒に伝えた。ドンジュは人の命をまるでゲームをように奪い、動画まで撮影した加害者たちが、両親の財産と権力で事件を隠ぺいし、今もその財産と権力を世襲し、社会の上位層として君臨しているとし「彼らのご両親の中で、たった1人でも真の大人がいたとしたら、こうした不幸は防ぐことができた」と語った。「小説を盗作した」という事実を告白してまでノ・ミョンナムが殺人者という濡れ衣を晴らして人間の尊厳を回復できることを願ったドンジュの真心は、予想できない方向に進んでいた。逮捕状が発行される前に、警察に自ら出頭したイ・テマンとチェ・ジョンナムは、暴行を加えた事実は認めながらも、殺人については「もうずいぶん昔のことなので、記憶にない」と一貫して否定した。イ・テマンはグループ経営から完全に手を引くと国民向けの謝罪をするショーを行い、役職解除されたチェ・ジョンナムは「おかげさまで休むことが出来る」とし、平然とゴルフの予定を決めた。その間、テガングループの経営権を手にすることになったイ・ミョンソク(イ・ギウ)は、失墜したグループのイメージを回復するため、人々の関心をソピョン湖事件ではない他のこと、つまり他人の原稿を盗作してベストセラー作家となったユク・ドンジュに向けさせるためにマスコミを利用した。テレビでもSNSでも大衆の非難の矢は、権力者たちの無慈悲な悪行ではく、ドンジュに向けられた。しかし、奇跡という希望の火種が完全に消えたわけではなかった。まず、フォルトゥナの社長カン・ヘギョン(ソ・ジェヒ)が覚醒した。ドンジュはヘギョンから受け取ったイ・テマンの裏金リストを、再び返したのだ。自分よりヘギョンにもっと必要なものだと判断したからだ。実は、シン・ギョンチョルが撮影したビデオテープを盗んでハヌルに伝えた人物はヘギョンだった。これを通じて真実を知らせようとしたハヌルと違い、へビョンは負けることが明らかな戦いに手を出す勇気がなかったのだ。そのビデオテープのせいでハヌルは消え、ドンジュの父親は殺された。ヘギョンの罪悪感に対してドンジュは「状況が変わっても、人は変わらない」とし「ハヌルも父親も同じようにしたと思う」と彼女を慰めながら、ヘギョンがどんな選択を下しても安全であることを願うと伝えた。ヘギョンは直ちに警察署を訪れた。そしてヒョンス(パク・ユリム)、ビョンマン(アン・ネサン)に、イ・テマンが政官界、法曹界、マスコミへと裏金を渡した情況が書かれた秘密帳簿を渡した。また27年前、イ・テマンがホームレスの頭を石で打ち付けることを目撃したと陳述した。そして真実を明らかにするもう一つの変数、十字架の入れ墨男(ペク・スンチョル)がカンサン(ペ・ヒョンソン)を訪ねてきた。彼は27年前、追っていたカンサンが目の前で消えると、カンサンが神から選択されたと信じていた。カンサンの前で土下座した彼は、牧師のアン・ヒョンムク(ハ・ソンクァン)がサタンではなく、神だと思ったと謝罪した。カンサンがそんな彼に手を差し伸べると、彼の過去が見えた。十字架の入れ墨男がハヌルとドンジュの父親の命を狙ったのは、「罪人イ・ハヌルとイ・ガンサが悔い改めなかったら、神の名前で処断しろ」というアン・ヒョンムクの指示があったのだ。怒りが大爆発したカンサンがチョンヨンハヌル聖殿に瞬間移動し、信徒たちの前で自分のことをメシアと称しながら説教しているアン・ヒョンムクを冷たく睨みつけた。アン・ヒョンムクは恐怖に包まれた中でも、突然現れたカンサンに狂奔する信徒たちに、彼を息子だと言った。それ以上我慢できなかったカンサンは、超能力でアン・ヒョンムクが自ら首を締めるように仕向けた。カンサンがいきなり消えたという連絡を受けて走ってきたドンジュが止めようとした。悪魔を処断するためにまるで怪物になったようなカンサンを、ドンジュが阻止することができるのか、最後まで緊張を緩めることが出来ないエンディングが、最終回に対する期待をより一層高めた。
「奇跡の兄弟」チョンウ&ペ・ヒョンソン、奇跡のような運命で結ばれた2人の姿に感動 【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。JTBC「奇跡の兄弟」で、27年前から続いた運命から始まり、奇跡でつながった兄弟、チョンウとペ・ヒョンソンの胸いっぱいのブロマンスが、お茶の間に感動を与えた。2人はお互いのことを僕たちと呼び、今日が明日の過去になる前に現在を始めようという誓いの眼差しを交換した。韓国で3日に放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」第12話では、ドンジュ(チョンウ)とガンサン(ペ・ヒョンソン)が、父親のチャンソン(ユン・ナム)のひき逃げ事件に関する情報を刑事ヒョンス(パク・ユリム)と共有した。27年前、ソピョン湖事件を撮影したビデオテープのせいでチャンソンが命を失い、これをひき逃げ事故に偽装した人物がピョン・ジョンイル(チェ・グァンイル)であり、ここにはカルト宗教団体チョンヨンハヌル聖殿の教主アン・ヒョンムクが関わっているということだった。チョンヨンハヌル聖殿は攻撃的な布教を行い、約10万人の信徒を集め、マルチ商法を通じた不当利益取得と特定政治家への後援で勢力を伸ばした巨大カルト宗教団体だった。ヒョンスも殺人事件現場にサインとして残された木片と、ピョン・ジョンイルの妻が持っていた十字架の木の材質が一致するという国立科学捜査研究院の鑑識結果を受け、ここに注目していた。ガンサンの超能力とタイムスリップを信じるようになったヒョンスは、彼に助けを求めた。意識不明の状態に陥ったノ・ミョンナム(ウ・ヒョン)が何を見たのか確認してほしいということだった。集中治療室でミョンナムに会ったガンサンは、彼のクリーニング店にある男が訪ねてきて、彼が山で木に首をつった人を助けようと必死だったとし、捜査に役立つような内容を伝えた。しかし、1つ沈黙した事実があった。ガンサンがミョンナムの記憶の中で、兄のハヌル(オ・マンソク)を見たのだ。その時刻、ドンジュは父親がビデオテープを隠したと推測される木の車を探すために、友人のヨンデ(チョ・ボクレ)に会った。そして父親の交通事故の記録と過去の物を探している理由が、27年前のソピョン湖事件と関連した父親の死のためだという事実を打ち明けた。同時にこの事件の真犯人を知っており、これを隠ぺいしていた担当刑事が現国会議員であるピョン・ジョンイルということも明かした。しかし、この話を聞いている人がもう1人がいた。出版社の代表イ・ミョンソク(イ・ギウ)だった。ミョンソクは腹違いの兄、イ・テマン(イ・ソンウク)会長が、小説「神が死んだ」の盗作訴訟について積極的に対応することに疑問を抱いていた。これに、ドンジュから何か調べるために、盗聴器を仕掛けた時計を彼にプレゼントした。ドンジュの話を盗聴し、小説と関連した隠された真実を知ったミョンソクも衝撃を受けた。複雑な心境に陥ったガンサンは、心を打ち明けることができる友人ウジョン(カン・マルグム)に会った。兄が生きているということは待ちわびていた嬉しい知らせだが、ミョンナムの記憶の中で、ハヌルがとても悲しく泣いていたのを見たガンサンは、複雑な気持ちになった。幸せに暮らしていることを願っていた兄が良くない状況に置かれていることを本能的に直感し、むしろ過去にタイムスリップすることができたら、この全ての状況を防ぐことができただろうと胸を痛めた。ウジョンからその話を聞いたドンジュは、心の中でガンサンを抱きしめた。自分を迎えに来て待ってくれていたガンサンに「お前は僕のことが大好きみたいだ。仕方ない、一生お前と一緒に暮らさないと」と冗談を言って、憂鬱な気持ちを吹き飛ばそうと努力した。そして初めてガンサンのことをたった1人の弟と呼んだ。続いて「お前と僕、僕たちはどのようなことがあっても失望しないようにしよう。僕たちはこれからが始まりだ」と誓った。ドンジュの真心はガンサンにそのまま伝わった。涙を浮かべたまま、お互いを見つめながら微笑むドンジュとガンサン。奇跡のような運命で結ばれた彼ら兄弟のブロマンスが爆発したエンディングだった。一方、ミョンナムが殺害の脅威を受けて危篤な状態に陥ると、暴走していたハヌルは復讐を再開した。ヘギョン(ソ・ジェヒ)の警護員の協力を得て、ピョン・ジョンイルを拉致したのだ。捕まえた彼の前にカメラを設置したハヌルは「ここで生きて帰れる方法は率直になることだ」と、真実を告白するように促した。果たして終わりを決心したハヌルの復讐劇は、どのような結末に向かうのか、ドンジュとガンサンは闇に落ちてしまったハヌルを光に導くことができるのか、残りの4話にさらに期待が高まる。
「奇跡の兄弟」ペ・ヒョンソン、パク・ユリムに嘘をつく【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。JTBC「奇跡の兄弟」でペ・ヒョンソンが、刑事パク・ユリムに荒唐無稽なタイムスリップを告白したが、チョンウの盗んだ小説については最後まで隠した。ペ・ヒョンソンの嘘にはどんな意図が隠されているのか、予測不可能なエンディングが緊張感を高めた。韓国で2日に放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」第11話では、まずヘギョン(ソ・ジェヒ)がドンジュ(チョンウ)に残したUSBに入っている情報が何かが明らかになった。公開されれば韓国を揺るがす、テガングループのイ・テマン(イ・ソンウク)会長のロビー活動リストだった。ドンジュの父親に返済すべき借りがあったヘギョンは、保護膜が必要そうなドンジュが、このリストを使う適切なタイミングを上手く選ぶだろうと信じていた。これによりドンジュには、決定的な瞬間に救命胴衣のように使うことができる保険ができた。ドンジュとガンサン(ペ・ヒョンソン)はすべての情報を共有し、27年前の事件現場を撮影したビデオテープを探すことに専念した。奇跡の兄弟が力を合わせると、相乗効果が生み出された。このテープを父親のチャンソン(ユン・ナム)が書店のどこかに隠していると考えたドンジュに、ガンサンは当時の記憶を辿って書店の片隅にあったチャンソンの木工室、そして彼が息子のために作った車を思い出す。それをもとに、ドンジュは幼い頃に父親が作ってくれた木製の車を思い出し、その中にビデオテープを隠している可能性があると判断した。その時、強力3チームの刑事ヒョンス(パク・ユリム)が訪ねてきて、1995年のイ・ガンサンの生活記録簿をガンサンに確認させる。しかし、イ・ハヌルと彼の弟ガンサンのことを知っているかもしれないという予想とはあまりにもかけ離れた答えが返ってきた。自分がそのイ・ガンサンであり、27年前の過去から来たというのだ。ドンジュもこれに加えて、交通事故が起きた日、ガンサンが時空を超えて未来に来たとつけ加えた。ガンサンが超能力者だと言った上に、今度はタイムスリップまで、ヒョンスはこのことを信じることができなかった。その間、ピョン・ジョンイル(チェ・グァンイル)は27年前に濡れ衣を着せたノ・ミョンナム(ウ・ヒョン)に再び魔の手を伸ばした。2年前のチョン・ドゥヒョン殺人事件の決定的な証拠になる彼の家の前の防犯カメラを強力3チームが確保し、身の危険を感じたからだった。永遠にミョンナムの口をふさぐために、彼の車で着火炭に火をつけて自殺を装った。幸いミョンナムは彼の供述を再調査しに来たビョンマン(アン・ネサン)とヒョンスのおかげで命は助かったが、危篤状態に陥る。こうして捜査が難航すると、ヒョンスは再びドンジュとガンサンのもとを訪ねた。とんでもない話は信じられなかったが、真実の糸口を掴みたい気持ちだった。ガンサンは超能力を証明してほしいというヒョンスに、血まみれになったある男を抱きしめて、苦しそうに泣いている彼女を見たと言った。それは2年前に死んだヒョンスのパートナー、ハン・ミヌ刑事だった。その時、ガンサンが打ち明けた事実を信じるしかなかったヒョンスにも、もう一つの疑問が残った。ドンジュが27年の事件をそのまま描写した小説をどうやって書けたのか、そして現在起きている殺人事件をどうやって知ったのかが分からなかったのだ。しかし、今度はガンサンがドンジュに代わって「兄さんが書いた小説に間違いない。兄さんがどうやって書いたのか、俺が全部知っている」と嘘をついた。戸惑うドンジュと、本音が分からないガンサン、そして疑いを解けないヒョンスの3人のエンディングが、次回への好奇心を刺激した。この日の放送では、カイ(オ・マンソク)、つまりハヌルの2年前の過去が明らかになった。彼はミョンナムを通じて、ピョン・ジョンイルがサラ金業者のチョン・ドゥヒョンを殺したという事実を知り、悪の連鎖を自ら断ち切ろうと決意した。25年間、正体を変えて幽霊のように生きながら必死に抑えてきた怒りが爆発したのだ。ハヌルの復讐の始まりだった。しかし、ピョン・ジョンイルがミョンナムまで自殺を装って殺害しようとすると、その怒りは頂点に達した。彼は「ガンサンに自分の存在を絶対に明かさずに、普通に暮らせるように助けてほしい」と、ドンジュにまるで最後であるかのような連絡をした。ハヌルの次のステップに対する好奇心と共に、新たな謎も生んだ。ハヌルにミョンナムのことを伝えたのが、ヘギョンの運転手だったのだ。ハヌルとヘギョンの間に、この運転手はどのような事情を隠しているか、予想外のミステリーが浮上した。
「奇跡の兄弟」ペ・ヒョンソン&オ・マンソク、2人の関係が明らかに【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「奇跡の兄弟」でペ・ヒョンソンとオ・マンソクが実の兄弟であることが明らかになった。27日に韓国で放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」第10話では、27年前の事件の真実を明らかにする新しいカジキの骨が登場した。イ・ガンサン(ペ・ヒョンソン)がソピョン湖で死体を発見し、超能力を通じて見た十字架の入れ墨男(ペク・スンチョル)だったのだ。ユク・ドンジュ(チョンウ)も思う浮かぶ人がいた。その人はサイン会場で「死んでない。神は生きている。小説を書いた人に私が27年も待っていたと伝えてくれ」と意味深な話をした十字架の入れ墨だった。ドンジュとガンサンは今まで明らかになったすべての事実をまとめてチョンヨンハヌル聖殿を見つけ出し、この教会の独特な十字架模様を確認した。ガンサンはここの牧師アン・ヒョンムク(ハ・ソングァン)を悪魔と呼んだ。ガンサンと兄のイ・ハヌルが幼い頃、保育園から逃げようとしたが、捕まってしまい「悔い改めの部屋」に閉じ込められ、水も飲めずに暴行されたのだ。その時の傷は、いまだにガンサンの背中に大きくて深い傷跡として残っている。当時「悔い改めの部屋」に呼ばれて帰ってこられなかった子供もいたが、保育園では彼らが死んだとか、売られたという恐ろしい噂が流れた。ドンジュは「あいつが悪魔だ」と怒りを表した。また、こうした凄惨な状況でも見事に育ったガンサンを誇らしく思えた。それで自身が原稿を盗んだ泥棒であることが明らかになり、その代価を払うことになっても証拠を見つけ出して真実を明らかにするともう一度誓った。その時刻、ドンジュの執筆室付近で27年前の姿そのままで生きているガンサンを密かに見守っていたカイ(オ・マンソク)は結局涙を流した。ドンジュをこれ以上危険な目に合わせないようにするため、「私がイ・ハヌルだと確信するか」と尋ねた彼が、実はガンサンの実兄ハヌルだったのだ。そして、彼がなぜ行方不明になったのか、過去が明らかになった。ソピョン湖事件の担当刑事だったピョン・ジョンイル(チェ・グァンイル)は、アン・ヒョンムクの使い走りだった十字架の入れ墨男にハヌルの拉致を指示した。そして彼が持っていたビデオテープのコピーを回収した後、ハヌルを殺すことを指示した。ところが、十字架の入れ墨男はハヌルの代わりに一緒にいた共犯をナイフで刺した。ガンサンを追っていた彼は目の前で跡形もなく消えたガンサンが神から選択されたと信じていた。それで彼の実兄ハヌルを生かせば救われると思った。そのため、ハヌルの学生証を共犯の遺体とともにソピョン湖に遺棄した。ハヌルが名前も変えて幽霊のように生きてきた理由だった。ガンサンがソピョン湖で発見した白骨死体は、十字架の入れ墨男が殺した共犯だった。そして当時、ハヌルを別荘に隠してくれた人がフォルトゥナの社長であり、27年前友人たちの殺人現場に一緒にいたカン・ヘギョン(ソ・ジェヒ)だった。そんな彼女がドンジュを訪ねてきた。ヘギョンはイ・テマン(イ・ソンウク)会長が監視しているガンサンの写真を見て、一気に誰なのか気づいた。しかし、ドンジュは一緒に暮らしている学生に会いたいというヘギョンに、ガンサンの存在を隠した。27年前の事件の主導者テマンと仲間だと思ったからだ。ところが、ヘギョンが「イ・テマン会長、簡単な人ではない」という警告とともに、USBメモリが入った空の洋酒瓶を渡した。小説の中でハヌルが保護したかった女子学生として登場した人物がヘギョンであることを直感したドンジュは彼女に「光と闇、どっちなのか」と尋ねた。ヘギョンが伝えたUSBメモリに光と闇の中、どんな手がかりが入っているのか好奇心を爆発させるエンディングだった。一方、強力3チームのパク・ヒョンス(パク・ユリム)とイ・ビョンマン(アン・ネサン)はピョン・ジョンイルが2年前、悪質なヤミ金業者チョン・ドゥヒョンを殺害したり、教唆した証拠である防犯カメラの映像を確保した。この事件をヒョンスと一緒に捜査していたパートナーのハン・ミヌの妻が持っていたのだ。ところが、変な点があった。ハン・ミヌはこの映像を確認している途中、殺された。ドンジュの父親ユク・チャンソン(ユン・ナム)のひき逃げ事件の資料も国家記録院から消えた。誰かが関連事件を隠蔽しているという証拠だった。そしてこの日、強力3チームでチョクセ(口が軽い)というニックネームを持つキム刑事(イ・ギョヨプ)が、ビョン・ジョンイルに捜査状況を伝える内部スパイであることが明らかになった。
「奇跡の兄弟」チョンウ、ついにイ・ソンウクと対面も【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。JTBC「奇跡の兄弟」で、チョンウが27年前、ソピョン湖ホームレス事件の真犯人であるイ・ソンウクに警告した。「カジキの骨がその夜の真実を語ってくれるだろう」という意味深な言葉が緊張感を高めた。20日に韓国で放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」(脚本:キム・ジウ、演出:パク・チャンホン)第8話では、ユク・ドンジュ(チョンウ)がついに出版社の代表イ・ミョンソク(イ・ギウ)の兄で、テガングループの会長であるイ・テマン(イ・ソンウク)と会った。自身が出版した小説「神が死んだ」が27年前のソピョン湖ホームレス事件の顛末を描写していることを知ったドンジュは、テマンが4人の真犯人のうち、主導者だと疑った。そしてテマンもまるであの時の事件を見たかのようにリアルに書いたドンジュを注視していた。小説のタイトルの意味について舌戦を始めたドンジュとテマンの間には張り詰めた空気が流れた。弟のミョンソクもたじろぐテマンにドンジュが全く動じなかったためだ。ヘミングウェイの小説「老人と海」に触れたテマンは、相手も見ないまま必死に戦う老人が愚かで情けないと言った。テマンは自身にとって邪魔になるゴミは躊躇せずに始末する冷血漢だった。「無邪気にするなと言われたことをやれば、結局悲しい結末を迎える」とドンジュをそれとなく脅迫したのもこのためだった。しかしドンジュは小説を書いたハヌルがなぜ「神が死んだ」と言ったのか理解した。神が死んだと叫ぶ人は、神が生きていることを切に願う人だからだった。ドンジュは「老人に残ったカジキの巨大な骨だけを見ても、人々はその夜の真実を知ることができるだろう」とし、「サメの群れの攻撃がどれほど残忍で執拗だったのか、老人が屈せずにどれほど激しく戦ったのかを知らせる、敗北しなかったという証拠」と力を込めて話した。真実を暴くというドンジュの強力なメッセージだった。同日の放送でドンジュは、父親のユク・チャンソン(ユン・ナム)と関連したもう一つの事実を知った。普段は通らない人里離れた場所に行ったところ、ひき逃げに遭い死亡したということだ。また、27年前に事件現場を録画したそのビデオテープを近くの教会の牧師も探していたという事実は、ガンサンとハヌル兄弟が育った教会の保育園と繋がった。ドンジュはハヌルが行方不明になり、父親が交通事故に遭った理由にビデオテープが関係していると推論した。ドンジュは父親の遺品から発見した時間が止まった時計を見て、チャンソンが死亡したその時間に何があったのかを調べると誓った。そしてテマンもこのビデオテープを探していた。その頃、強力3チームのパク・ヒョンス(パク・ユリム)とイ・ビョンマン(アン・ネサン)も新しい手がかりに近づいた。ピョン・ジョンイル(チェ・グァンイル)の娘の拉致事件で収監され、いかなる供述も拒否していたノ・ミョンナム(ウ・ヒョン)が「2年前、ピョン・ジョンイル家の前の防犯カメラを確認したのか」という言葉だけを持ち出したのだ。彼は出所した2年前からずっとピョン・ジョンイル家の前を監視していた。そうするうちに恐ろしい家庭内暴力に苦しめられている彼の娘を知り、彼女の切実な頼みにより拉致を自作自演した。これは彼が2年前、ピョン・ジョンイルの家の前で何かを目撃したということを意味した。ピョン・ジョンイルは2年前に殺害されたサラ金業者チョン・ドゥヒョンが死ぬ前、最後に電話した人物だった。一方で、もう一人の人物がガンサンのタイムスリップを知った。27年前の初恋相手チェ・ウジョン(カン・マルグム)だった。以前、本人がイ・ガンサンで、自身が知っていた世界は全て消えたと深刻な苦痛を訴えたガンサンは、再びウジョンのところを訪れた。そして自身も知らないうちに27年が過ぎたとし、行方不明になった兄のハヌルについて聞いた。「ミレニアム写真を一緒に撮ろうという約束が守れなくて申し訳ない」と謝罪もした。ウジョンが知っている高校時代の初恋相手、まさにそのガンサンだった。ある日突然姿を消したガンサンを忘れることができなかったウジョン。「あなた、本当にガンサンなの」という彼女の目には、複雑な感情が漂い、涙がにじんだ。時間をさかのぼったガンサンとウジョンの切ない再会だった。
「奇跡の兄弟」チョンウ&ペ・ヒョンソン、新しい局面を迎える【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。JTBC「奇跡の兄弟」(脚本:キム・ジウ、演出:パク・チャンホン)で、チョンウとペ・ヒョンソンの「真実探し」が新しい局面を迎えた。ユク・ドンジュ(チョンウ)は27年前、ソピョン湖事件の決定的な証拠であるビデオテープの存在を知り、ついに記憶を取り戻したイ・ガンサン(ペ・ヒョンソン)は混乱。さらに全てのミステリーの中心である謎の男カイ(オ・マンソク)も存在を現し始めた。19日に放送された第7話は、ダイナミックでミステリアスな展開を見せた。イ・ガンサンの超能力でノ・ミョンナム(ウヒョン)が無実の濡れ衣を着せられた過去を見たユク・ドンジュは、彼に「証拠でも何でも探してみる」と約束。濡れ衣を晴らすことができるとは断言できず、自身も真実が明らかになれば人生が壊れることもありうるが、ノ・ミョンナムの恐ろしい苦痛に背を向けることはできなかった。幼い頃、ピョン・ジョンイル(チェ・グァンイル)が自身の家を物色した過去を見たユク・ドンジュは、ノ・ミョンナムが言及したビデオテープを父親のユク・チャンソン(ユン・ナム)が持っていたと確信。27年前、ソピョン湖事件の真犯人の1人であるシン・ギョンチョル(ソン・ジェリョン)が当時、現場を撮影したそのビデオテープだった。カイがユク・ドンジュの執筆室に侵入し、イ・ガンサンのかばんを持っていった理由もこのビデオテープを探していたためだ。しかし、母親のチャ・ヨンスク(ソ・ヒジョン)さえ覚えていることが全くなく、その行方はわからなくなっていた。これに対し、この全てのミステリーの始まりであるイ・ハヌルに再び出版社の掲示板を通じてメッセージを残した。「過去は現在になって生きて息をし、空(ハヌル)を抱いた江山(ガンサン)は、今日も変わらず生きて息をしている」と弟の存在を知らせた。しかし、ユク・ドンジュは依然としてイ・ガンサンには何も言わなかった。自身がイ・ガンサンの兄であるイ・ハヌルの原稿を盗んだ事実を打ち明けることもできず、イ・ハヌルが小説で描写した通り、殺人して復讐しているという苦しい真実を知らせることができなかった。そのため、イ・ガンサンが「ソピョン湖で何があったのか。僕と関係あるのか」と聞いた時も何も言えなかった。このような彼の考えを知るはずがないイ・ガンサンは誤解し、2人の溝はさらに深まった。ユク・ドンジュから何も聞けなかったイ・ガンサンは、自身の存在に気づいたチェ・ウジョン(カン・マルグム)の元を訪ねた。チェ・ウジョンは自身が知っている友人のイ・ガンサンについて語り、27年前の高校時代の写真を渡した。ところが、写真を見たイ・ガンサンに、チェ・ウジョンとの美しい記憶が蘇った。チェ・ウジョンは錯覚、あるいは事故の後遺症だろうと言ったが、写真の中にいる人物は確かに自身、イ・ガンサンだった。しかし、彼が知っている世の中と人々は皆消えてしまった。混乱に陥ったイ・ガンサンは「すべて偽物だ。今ここが、僕がいるここが実際に存在する世界なのか」と泣き叫んだ。ユク・ドンジュのサイン会場に、小説の本当の主人でイ・ガンサンの兄であるイ・ハヌルと推定されるカイが現れた。彼はある少女ファンを通じて、ユク・ドンジュに「書店の本と友達、文学ベストセラーコーナーの前。明日の3時。カイ」というメモを残し、突然消えた。しかし、イ・ハヌルを追いかけていた彼の前に謎の男性が登場。そして「この小説を書いた人に、僕が27年間待ってきたと伝えてほしい」という意味深な言葉を残した。これでイ・ガンサンは自身の名前を思い出した。しかし、なぜ自分が27年前の姿のまま、2022年を生きているのかはわからない。そして記憶が戻ってきた彼が深刻な苦痛を感じていた時、過去から持ってきた石が青い光を放ち、ユク・ドンジュの手には微妙な波動が揺れる怪しい現象が起きた。また、会うことを拒否していたカイがユク・ドンジュの前に登場。カイが本当にイ・ハヌルであれば、彼がユク・ドンジュに会いたがっている理由は何なのか、イ・ガンサンはなぜ27年後の未来に来たのか、そして問題のビデオテープは果たしてどこに隠されているのか、新しいミステリーが次々と繰り広げられた。
「奇跡の兄弟」チョンウ&ペ・ヒョンソン、激しく対立…1995年にタイムスリップ【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。世の中に偶然はなかった。JTBC「奇跡の兄弟」でチョンウとペ・ヒョンソンの縁は、27年前の1995年から運命的に繋がっていた。2人の繋がりは、まさにジョンウの父親のユン・ナムとペ・ヒョンソンの兄オ・マンソクからだった。韓国で13日に放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」第6話では、小説「神が死んだ」と関連したミステリーが新しい局面を迎えた。1995年に「ドンジュ書店」を運営していたユク・ドンジュ(チョンウ)の父親ユク・チャンソン(ユン・ナム)と、小説の話者イ・ハヌルの新たな関係が明らかになった。小説の中には「優しい刹那の瞬間、生まれて初めて温かかった」と書店の主人が描写されていた。親なしで孤児として育ったハヌルが、生まれて初めて大人の人に感じた温もりだった。しかし、小説にはないものもあった。それはチャンソンの死、そしてチャンソンがカン・サン(ペ・ヒョンソン)に渡したというカバン、そしてカン・サンの失踪だった。27年前、ソピョン湖で起きたホームレス殺人事件の顛末を描いた第1幕と、真犯人に復讐をする計画を描いた第2幕の間に何があったのかは、ハヌルも知らないという意味だった。ドンジュは母親のヨンスク(ソ・ヒジョン)から父親が交通事故で死亡した日、雷を伴った激しい雨が降ったという事実まで確認した。そして、雷と稲妻と共に自身の車に落ちた現在のカン・サンと自身の繋がりが1995年、父親とハヌルから続いたという結論に至った。しかし、ドンジュが真実を暴いて太陽に近づくほど、盗んだ翼の蝋が溶けて墜落し、人生も終わるのが火を見るより明らかだった。その時、ドンジュに「神が死んだ」が審査委員の全員一致で「韓国文学賞」を受賞することになったと伝えられた。さらに、「神が死んだ」を翻訳して世界に知らせたいという提案まで受けた。貧しかったあの時代より壊れた人生に戻るわけにはいかないと思ったドンジュは、真実が聞きたかった。問題はカン・サンだった。彼は少しずつ戻ってくる記憶の中の兄を探したがっていた。そのため、「あなたに奇跡が起きた理由は、現在の幸せだけを見て生きろという神が与えた機会だ」というドンジュの忠告は説得力がなかった。むしろ、ドンジュが自身に何かを隠しているように見えた。カン・サンは、もし痛く苦しい真実があっても、自身が誰なのか突き止めることを諦めはしなかった。その間、ノ・ミョンナム(ウヒョン)は国会議員のピョン・ジョンイル(チェ・グァンイル)を相手に拉致事件を起こした。27年前のホームレス殺人事件当時、偽の目撃者だったチョン・ドゥヒョンを前面に出し、自身を犯人に仕立て、拷問と脅迫で偽りの自白を引き出した悪行があったからだった。ミョンナムは、ジョンイルが9時のニュースに出演し、事件を操作したという事実を公開すれば、拉致した娘を返すという条件を掲げた。しかし、ジョンイルは「どうか望み通りにしてほしい」と涙で訴える妻の前でもびくともしなかった。彼には娘の命よりも自身の名声の方が優先だった。結局、怒った妻が彼の頭を植木鉢で殴り、ジョンイルは倒れて病院に運ばれた。その時、ドンジュとカン・サンはミョンナムがジョンイルの娘ハヨンを拉致したコンテナを見つけた。バイクに乗っていたハヨンが落としたスカーフから、カン・サンが激しい暴行を受けるハヨンの姿を見て危険な信号を察知し、ドンジュと共に後を追ったのだ。しかし実は、拉致はハヨンが仕組んだ自作自演だった。そうしてでも暴力に明け暮れる父親の蛮行を告発したいと思ったのだ。しかし、ジョンイルは結局9時の放送に出演せず、再び絶望したハヨンは自嘲してしまった。この時、ドンジュに気づいたミョンナムが「あなたが知っている真実を世の中に知らせてほしい」と哀願し始めた。小説「神が死んだ」を読んだミョンナムは、ドンジュがすべての真実を知っており、真犯人の一人が撮影したビデオテープも持っていると確信したのだ。これ以上、事件に巻き込まれたくなく、「小説はただの小説に過ぎない」と一喝するドンジュの手首をカン・サンがぎゅっと握った。続けてミョンナムの手首まで同時につかみ、超能力を発揮した。カン・サンの超能力で、ドンジュは1995年に戻った。ミョンナムはソピョン湖事件を目撃したまた別のホームレスだったが、ジョンイルの暴行に勝てず、偽りの自白をしてしまった。しかし、ここで終わりではなかった。家を探していたところ、幼いドンジュにばれたジョンイルが「秘密作戦だから誰にも言ってはいけない」と口封じをしたのだ。ドンジュが過去を見ている間、カン・サンが再び瞬間移動で消えた。それから「ドンジュ書店」があった工事現場が登場した。当時、事件の現場を撮影したビデオテープの行方、ジョンイルがドンジュの家を物色した理由、ドンジュを過去に案内したカン・サンがそこに瞬間移動した理由など、再び新しい手がかりが登場し、次回への期待を高めた。
「奇跡の兄弟」チョンウ、母校で1枚の写真を見つけて衝撃を受ける【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。チョンウが一緒に住んでいるペ・ヒョンソンとそっくりな少年を、1995年の写真の中から見つけ、衝撃を受けた。韓国で6日に放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」第4話では、ユク・ドンジュ(チョンウ)が出版した小説「神が死んだ」が27年前、すなわち1995年に発生したホームレス殺人事件に繋がる過程がスペクタクルに描かれた。そんな中、奇跡の少年(ペ・ヒョンソン)が1995年からタイムスリップしたと推定できる決定的なヒントが登場し、衝撃的なラストシーンが繰り広げられた。謎が謎を呼ぶミステリアスな展開は、視線を釘付けにする没入感を与えた。刑事のパク・ヒョンス(パク・ユリム)から「小説の中の殺人事件が現実で起きている」と、一部始終を聞いて不安になったユク・ドンジュは記事を検索し、27年前にソピョン湖でホームレスが殺害された事件を見つけた。小説の原稿と共に発見された謎の写真が、まさにソピョン湖だったことも確認した。小説の中の描写によると、10代の高校生4人が狂気じみた目でくすくす笑いながらホームレスを蹴った。そして血まみれで死にそうになっていたホームレスを連れて行き、湖に投げ捨てた。「退屈だった自分たちの10代を終わらせるための夜の遊戯、地獄は空っぽで悪魔は皆ここにいる」というナレーションは、残酷な当時の状況を描くようだった。ユク・ドンジュは友人で巡査のチョン・ヨンデ(チョ・ボクレ)にこの事件の記録を頼み、意外な情報を得た。最近、ソピョン湖で有名な映画監督のシン・ギョンチョル(ソン・ジェリョン)が遺体で発見されたというニュースを見たチョン・ヨンデの父親が「湖に幽霊がいる」とし、以前の殺人事件について話したのだ。ユク・ドンジュとチョン・ヨンデが幼い頃住んでいた地域付近のソピョン湖で起きた27年前のその事件については、母校の校長先生が最もよく知っているという話も聞いた。その間、パク・ヒョンスのパートナーのイ・ビョンマン(アン・ネサン)もホームレス殺人事件を追っていた。当時、事件を担当した刑事だった彼は連続殺人事件の犠牲者と疑われているサラ金業者のチョン・ドゥヒョンがこの事件の目撃者だった事実を知っていたためだ。これに対し、チョン・ドゥヒョンのポケットにあった写真の中の「貴族会」のメンバーイ・テマン、チェ・ジョンナム、ナ・サンウ、シン・ギョンチョルが通っていた「テガン高校」の卒業写真を見ていたイ・ビョンマンは、驚くべき事実を見つけた。その時、事件についての情報があると訪ねてきたイ・ハヌルという生徒も同校の卒業生だったのだ。彼を覚えている先生は当時、学年1位を逃さなかった優等生のイ・ハヌルがある日突然いなくなり、死んだという噂もあったと話した。同じ事件を調べるため、ユク・ドンジュも久しぶりに母校を訪れた。そして校長室で1枚の写真を見つけ、衝撃を受けた。1995年、海外の学校とMOUを締結する写真の中に目を疑うほど少年とそっくりな生徒がいたのだ。 その時、ユク・ドンジュの執筆室にいた少年もユク・ドンジュの家族写真を意味長に眺めていた。ユク・ドンジュが5歳の時に亡くなったという彼の父親を知っているような目だった。1995年とホームレス殺人事件の関係の中で、少年が発見される想像もできなかった展開が新たなミステリーを呼び、衝撃を与えた。
「奇跡の兄弟」チョンウ、ペ・ヒョンソンのために決心【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。運命で結ばれた兄弟のチョンウとペ・ヒョンソンが、奇跡の同行を始めた。韓国で5日に放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」第3話では、自分の人生も手に負えなくて、「人間が人間を責任取ることはできない」と考えていたユク・ドンジュ(チョンウ)が、人々の苦痛と絶望が聞こえたり、見える少年(ペ・ヒョンソン)によって、命を失いかけた子供の人生に介入する過程が描かれた。少年の臨時保護者になったユク・ドンジュは、身元がわかる人物を探すために、交通事故が起きた現場に向かった。しかし、停車している間、少年がむやみに車から降り、道の向こう側から助けを求めているような子供を目撃して追いかけた。少年が着いた場所は、子供が落書きをしたように絵が描かれた塀だった。その絵に手をつけた瞬間、強力なエネルギーが発散され、少年が瞬間移動したところは、カビとゴミが溢れる小部屋だった。そこには全身に傷だらけの子供が倒れていた。揺り動かしても目を覚めない子供と接触した少年は、お菓子を投げてから部屋に鍵をかける子供の母親の幻影を見た。その恐ろしい虐待と放任に怒りがこみ上げられて怪力を発揮した少年は、固く閉ざされたドアを壊した。そしてちょうど家に帰ってきた母親が自ら首を絞めさせるようにした。「あなたは人間でもない」と叫ぶ少年の力は、すぐにでも彼女を殺しそうだった。怒りを爆発している少年を阻止したのはユク・ドンジュだった。突然姿を消した少年を探し回っていた彼は、まるでテレパシーが通じたように兄さんと呼ぶ少年の声を聞いた。その後、町中を走り回りながら落ち着かない様子で少年を呼び、その声に気を戻した少年は子供の母親を圧迫していた力を止め、倒れている子供を連れて家の外に脱出。少年を見つけたユク・ドンジュはすぐに子供を病院に連れて行き、命を救った。そして警察には次の作品のために事前調査を行っていたところ、偶然虐待された子供の救助を要請する落書きを見て子供を助けたと供述した。これ以上有名になりたくなかった彼は、今回のことで「子供を助けた勇敢な義人」と報道され、さらに有名になり、おかげで本の注文も殺到した。しかし、少年が子供を通じて見たのは母親の虐待だけではなかった。殴られたように背中に恐ろしい傷ができた幼い兄弟が、部屋に閉じ込められた後、「ドアを開けてほしい」と叫んで哀願していたが、誰もいなくて諦めた兄が弟の傷を拭きながら、「ごめんね」と涙を流すシーンも見えた。これは少年の背中にある古い傷跡とオーバーラップされた。少年の主治医であるイ・スヨン(イ・ジヒョン)はこの事実をユク・ドンジュに知らせ、「幼い頃に虐待されたのではないかと思う。それで失踪届がないような気がする」と話した。少年が気の毒で気になったユク・ドンジュは「兄さんからは見えたり、聞こえるものがなくて楽だ」とし、自分と暮らしたがる少年を連れてくることを決心した。少年に兄がいるかもしれないという推定が可能になった瞬間、疑問が続いた。まず小説でユク・ドンジュを脅迫し、有名映画監督のシン・ギョンチョル(ソン・ジェリョン)を殺した謎の男カイ(オ・マンソク)が、少年と似たような傷跡を持っていることが明らかになった。また、シン・ギョンチョル殺人事件を捜査中の刑事パク・ヒョンス(パク・ユリム)は、ユク・ドンジュの元を訪ねてきて「小説の中の殺人が現実でも起きている」とし、小説を書くことになった契機と過程などをしつこく問い詰めた。偶然手に入れた小説により、殺人事件の容疑者に追い込まれる危機に直面したユク・ドンジュ、記憶を失う前に原稿が入ったカバンを持って追われていた少年、そしてこの原稿の本当の主人であると推定されるカイ、ミステリーのトライアングルが作られ、今後の展開に対する期待がさらに高まった。
「奇跡の兄弟」ペ・ヒョンソン、不思議な力でイ・ジヒョンを救う…謎の男の正体も明らかに【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「奇跡の兄弟」が、ミステリーのキーを握っている謎の男の顔を公開する衝撃的なエンディングを披露した。チョンウが盗んだ小説の本物の主人と見られる謎の男オ・マンソクが登場して、ミステリーもさらに倍増した。韓国で6月29日に放送されたJTBC水木ドラマ「奇跡の兄弟」第2話で、ユク・ドンジュ(チョンウ)は正体不明の少年(ペ・ヒョンソン)が小説について覚えていないという事実に安堵した。記憶を失った少年はそんなドンジュに、事故後に持つことになった怪しい能力について告白した。人々の悲鳴と泣き声が聞こえてよく分からないシーンが見えるが、ひどい痛みまで感じられるという。ドンジュが作家としてあらゆる想像力を発揮しても、信じられないスーパーパワーだった。少年の特別な能力は、主治医イ・スヨン(イ・ジヒョン)に向かった。実は彼女は、大型ショッピングモールの駐車場で夫(チョン・スンギル)と娘が通り魔に殺された後、絶望と言葉で表現できない苦痛を経験していた。しかしその殺人犯が精神薄弱を主張して極端な選択をし、スヨンが働いている病院の救急室へ運ばれてきた。ある家族を壊した残酷な犯罪を犯したにもかかわらず、反省どころか嘘で極端な選択を試みた殺人犯の図々しい姿にスヨンの怒りは爆発した。少年は、その怒りが引き起こす極端な選択を防がなければならなかった。そして彼が「ダメだ、止めて」と叫んだ瞬間、奇跡のようなことが起こった。少年を除くすべての時間が止まってしまったのだ。その間、少年はスヨンが殺人犯に注入しようとした薬物の点滴の針を除去した。そしてスヨンのすべての辛い記憶と苦痛を、その殺人犯に移した。「死ぬより生きる方がもっと苦痛であるように」というのが少年の願いだった。時間が戻ってくると、殺人犯はひどい苦痛に苦しみながら「助けてください。悪かったです」と叫んだ。治癒の奇跡を経験したスヨンは、「自分が怪物になったみたい」と混乱している少年を慰めてあげた。殺人を犯して自ら極端な選択をするところだった自分を助けてくれた少年に、「私にはあなたが救世主」と真心を伝えたのだ。そして「他人と違うからといって怪物じゃない。医学的に説明できないけれど、あなたに起こっていることは、特別な理由があるはず」と少年を癒してあげた。人々の辛い心を見て聞く少年が、これからまたどんな奇跡を見せるのか期待感を高めるシーンだった。一方、刑事パク・ヒョンス(パク・ユリム)はMeToo疑惑と性的暴力事件に関わっている映画監督シン・ギョンチョル(ソン・ジェリョン)と、2年前に発生した悪質なサラ金業者チョン・ドゥヒョンの殺人事件の犯人が、同一犯である可能性を提起した。殺害現場が似ていて、被害者たちの弱点になりえるものを現場に残したという点、現場で木片が発見された点が似ていた。また、チョン・ドゥヒョンが着用している服のポケットから発見された記事の写真の中の人物たちの一人がシン・ギョンチョルだった。テガングループの会長イ・テマン(イ・ソンウク)、ソウル地検長チェ・ジョンマン(ユン・セウン)、そして7年前に行方不明になった韓国大学経済学科教授ナ・サンウ(イ・ドヒョン)まで、4人は上流階級を対象に会員制でカン・ヘギョン(ソ・ジェヒ)が運営していたカフェ「フォルトゥーナ」で、定期的に集まっていた。シン・ギョンチョルが殺害された日が、彼らが最後に会った日だった。しかしシン・ギョンチョルを殺した謎の男が、放送後半に顔を公開して視聴者に衝撃を与えた。ドンジュの執筆室に侵入、「神は死んだ」の原稿に「どっちか? 光か、闇か。カイ」という意味深長なメモを残したまま少年のバッグを持っていった彼が、今回にはドンジュに連絡した。「とても危ないことをやってしまった。世界に公開されてはいけない小説だった」と警告した彼は、「結末は私が言う通りにしないと」と、重版する時にはエンディングを変えることを促した。小説の本物の主人だと直感したドンジュは会おうと言ったが、男はこれを拒絶して電話を切ってしまった。そのように謎の男カイ(オ・マンソク)の顔が公開されたエンディングに、視聴者たちの反応も熱かった。
放送開始「奇跡の兄弟」チョンウ、ペ・ヒョンソンのバッグの中の原稿で人生逆転【ネタバレあり】
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。「奇跡の兄弟」でチョンウが、交通事故により出会ったペ・ヒョンソンの原稿で、一夜にしてベストセラー作家になった。韓国で28日に放送がスタートしたJTBC新水木ドラマ「奇跡の兄弟」では、交通事故で知り合ったユク・ドンジュ(チョンウ)とカン・サン(ペ・ヒョンソン)の話が描かれた。雨の日、何者かに追われて路地を走っていたカン・サンは、捕まる寸前に道路の上に瞬間移動した。当時、運転しながら自分のカードを持って逃げた友人に電話で怒っていたユク・ドンジュは、雷が落ちた瞬間、突然飛び出してきたカン・サンを車で轢いた。病院に運ばれたカン・サンは、心肺蘇生にもかかわらず心臓が止まり、死亡宣告が下された。絶望していたユク・ドンジュは「兄さん」と呼ぶ声を聞いた。すると、カン・サンの口の中から煙が立ち上り、突然目を開けた。生き返ったカン・サンは再び意識を失い、身元不明の患者として病院に残された。ユク・ドンジュは、カン・サンの身元を調べるため、事故現場で見つけたカン・サンのバッグの中を探っていたところ、「神が死んだ」という原稿を発見した。原稿を読んだユク・ドンジュは、その天才的な内容に感嘆し、インターネットで作家を検索したが、見つからなかった。作家志望で母親の交通事故の示談金や家賃など、金銭的な問題に直面していたユク・ドンジュは、同じ文学サークルだった財閥の御曹司で出版社社長イ・ミョンソク(イ・ギグウ)のもとを訪れて、お金を貸してほしいと頼んだ。公募当選金をもらったらすぐに返すという言葉にイ・ミョンソクは、「いっそのこと、宝くじを買うと言え。諦めるのも勇気だ。作家は生まれるものだ。努力でなるものではない。才能があるのは分かるが、当選するレベルではない」と毒舌を吐いた。これにカッとなったユク・ドンジュは、「神が死んだ」の原稿を見せて、自分が書いたと嘘をついた。カン・サンがいつ目覚めるか分からないという話を聞いたユク・ドンジュは、ベストセラーにしてやると契約しようというイ・ミョンソクの提案を結局受け入れた。2ヶ月後、本が出版され、ユク・ドンジュは家賃を滞納していた小さな部屋を出て、出版社が用意してくれた豪華な家に引っ越し、全く違う人生を過ごすようになった。同じ頃、カン・サンも2ヶ月で意識を取り戻したが、何も思い出せず、幻聴と幻覚に悩まされた。カン・サンが目覚めたという電話を受けたユク・ドンジュは、原稿を奪ったという罪悪感に悩まされながら病室に向かった。しかし、テレポート、念力などカン・サンの奇妙な超能力と、意識のない患者の言葉を実際に聞いたかのように伝える姿を見て、不思議に思った。何か思い出せないかというユク・ドンジュの言葉に、カン・サンは「僕のバッグはどこだ」と言ってユク・ドンジュを困惑させた。カン・サンとの運命的な出会いで、経済的に厳しかった作家志望から一躍ベストセラー作家となったユク・ドンジュが、どことなく奇妙なカン・サンとどのように絡んでいくのか、今後の展開に注目が集まっている。