ソウォン(映画)
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「ソウォン」主人公イ・レ、第4回北京国際映画祭で助演女優賞を受賞“快挙”
子役のイ・レが、映画「ソウォン 願い」で「第4回北京国際映画祭(4th BEIJING INTERNATIONAL FILM FESTIVAL)」助演女優賞を受賞した。イ・レは23日(韓国時間)、中国・北京で開かれた「第4回北京国際映画祭」で助演女優賞を受賞する喜びを味わった。イ・レは今回の授賞式には出席しなかった。イ・レは児童性暴力事件の被害者家族の話を描いた「ソウォン 願い」に主人公ソウォン役として出演し、子役とは思えぬ優れた演技力を披露して絶賛された。イ・ジュンイク監督がメガホンを取り、父親役にはソル・ギョングが、母親役にはオム・ジウォンがそれぞれ出演した。「第4回北京国際映画祭」は16日に開幕し、7日間にわたって行われた。
「第33回映画評論家協会賞」授賞式開催…「スノーピアサー」「観相師」が3冠に!イ・ジョンジェが最高人気賞を受賞(総合)
第33回映画評論家協会賞の授賞式が開催された。29日午後6時、ソウル中(チュン)区韓国プレスセンターでは俳優アン・ソンギ、女優オム・ジウォンの司会で第33回映画評論家協会賞の授賞式が行われた。この日の授賞式にはシン・ソンイル、ソン・ガンホ、チョン・ウンチェ、パク・シネ、イ・ジョンジェなどの受賞者と映画界の関係者が参加し、会場を盛り上げた。 「スノーピアサー」が最優秀作品賞と監督賞、撮影賞(ホン・ギョンピョ)で3冠に、「観相師」が主演男優賞と助演男優賞(チョ・ジョンソク)、音楽賞(イ・ビョンウ)で3冠に輝いた。最高人気賞に当たるCJ CGVスター賞はイ・ジョンジェが手にした。「ソウォン 願い」のオム・ジウォンが自身初の主演女優賞を、「7番房の奇跡」のパク・シネが助演女優賞を、「ヘウォンの恋愛日記」のチョン・ウンチェが新人女優賞を受賞した。また、「ファイ 悪魔に育てられた少年」のヨ・ジングと「かくれんぼ」のホ・ジョンがそれぞれ新人男優賞と新人監督賞を、俳優シン・ソンイルと故パク・チョルス監督は韓国映画に貢献した功績を認められ、それぞれ功労映画人賞と特別賞を受賞した。国際映画批評家連盟韓国本部賞は「ジスル(Jiseul)」のオ・ミョル監督が手にした。新人評論賞はソン・ジンス、イ・スヒャンの二人が共同受賞した。映画評論家協会賞は韓国映画評論家協会会員全員によるオンライン予備審査投票を通じて部門別に5倍の候補が選ばれ、11月15日の本審査審査会議で投票によって各部門の受賞者が決定され、メディアを通して事前公表された。映画評論家協会の会員たちは他にも作品の美学に注目し、今年抜きん出た10作品を「映画評論家協会10選」として決定した。毎年の「映画評論家協会10選」は映像資料院の「韓国映画100選」選定の参考基準となり、重要なデータとなる。今年は同点の作品が2作品あり、計11作が選定された。「映画評論家協会10選」には「スノーピアサー」「ベルリンファイル」「観相師」「新しき世界」「テロ,ライブ」「ジスル(Jiseul)」「監視者たち」「7番房の奇跡」「ファイ 悪魔に育てられた少年」「ソニはご機嫌ななめ」「かくれんぼ」が選定された。以下は受賞作(受賞者)名である。◆最優秀作品賞:「スノーピアサー」◆CJ CGV スター賞:「新しき世界」「観相師」イ・ジョンジェ◆功労映画人賞:シン・ソンイル◆監督賞:「スノーピアサー」ポン・ジュノ◆主演男優賞:「観相師」ソン・ガンホ◆主演女優賞:「ソウォン 願い」オム・ジウォン◆脚本賞:「ロシアン小説」シン・ヨンシク◆助演男優賞:「観相師」チョ・ジョンソク◆助演女優賞:「7番房の奇跡」パク・シネ◆撮影賞:「スノーピアサー」ホン・ギョンピョ◆音楽賞:「観相師」イ・ビョンウ◆技術賞(視覚効果):「ミスターGO!」チョン・ソンジン◆国際映画批評家連盟 韓国本部賞:「ジスル(Jiseul)」◆特別賞:故パク・チョルス監督◆新人評論賞:ソン・ジンス、イ・スヒャン◆新人監督賞:「かくれんぼ」ホ・ジョン◆新人男優賞:「ファイ 悪魔に育てられた少年」ヨ・ジング◆新人女優賞:「ヘウォンの恋愛日記」チョン・ウンチェ◆映画評論家協会10選:「スノーピアサー」「ベルリンファイル」「観相師」「新しき世界」「テロ,ライブ」「ジスル(Jiseul)」「監視者たち」「7番房の奇跡」「ファイ 悪魔に育てられた少年」「ソニはご機嫌ななめ」「かくれんぼ」
ソル・ギョング「ダマー映画祭inヒロシマ」に出席“熱い人気”
俳優ソル・ギョングが日本で開かれた「ダマー映画祭inヒロシマ 2013」に出席した。所属事務所のC-JeSエンターテインメントは26日、「ソル・ギョングが11月24日、日本で行われた『ダマー映画祭inヒロシマ 2013』に出席した」と伝えた。ソル・ギョングの同映画祭への出席は、出演映画「ソウォン 願い」が特別招待作品に選ばれたためだ。所属事務所によると、ソル・ギョングは映画の上映後、トークショーを行い、500人余りの観客の熱い関心を確認した。「ダマー映画祭inヒロシマ」は、2001年にアメリカ・シアトルで始まった国際映画祭で、2009年から広島で開催されている。人物の葛藤や心情の変化など、人間の内面の描写に焦点を合わせた作品を公募することが特徴である。今回の映画祭で「ソウォン 願い」話題の作品だけに客席がほぼ満席となる盛況ぶりを見せたという。トークショーでソル・ギョングとイ・ジュンイク監督は、初めてシナリオを読んだ時に感じたことや出演を決定したきっかけについて語った。ソル・ギョングは、12月末から最近まで公開された映画である「ザ・タワー 超高層ビル大火災」「監視者たち」「ザ・スパイ シークレット・ライズ」「ソウォン 願い」を通じて1700万人の観客を動員し、韓国映画を代表する演技派俳優であることを立証し、22日に開かれた「第34回青龍映画賞」では人気スター賞を受賞した。
第34回 青龍映画賞「ソウォン」が作品賞など3冠に…ファン・ジョンミン&ハン・ヒョジュが主演賞に輝く(総合)
映画「ソウォン 願い」(監督:イ・ジュンイク)が第34回 青龍映画賞で最優秀作品賞を受賞した。「ソウォン 願い」は22日午後、ソウル慶煕(キョンヒ)大学平和の殿堂で開催された第34回青龍映画賞の授賞式で最優秀作品賞などを受賞し、3冠に輝いた。「ソウォン 願い」は最優秀作品賞の他にも脚本賞、助演女優賞を受賞した。この作品で商業映画への復帰に成功したイ・ジュンイク監督は「意外な受賞だ」と多少実感できないような様子だった。主演を務めたソル・ギョングは「本当に驚いた」と喜びを伝えた。オム・ジウォンは「イ・ジュンイク監督が引退されなくて良かった。感謝している」と伝え、涙を見せた。監督賞は「スノーピアサー」のポン・ジュノ監督が手にした。制作を担当したパク・チャヌク監督が代理で賞を受け取った。「スノーピアサー」は他にも美術賞に輝いた。また、「新しき世界」のファン・ジョンミンと「監視者たち」のハン・ヒョジュがそれぞれ主演男優賞と主演女優賞を手にした。特に激しい競争で注目を浴びた主演男優賞部門でファン・ジョンミンが栄光を手にし、視線を集めた。ヨ・ジングは「ファイ 悪魔に育てられた少年」で異論なしの新人男優賞を受賞した。映画評論家協会賞に続く2冠だ。「マイ・ラティマ」のパク・ジスは新人女優賞のトロフィーを手にした。受賞が有力だった「観相師」のイ・ジョンジェが予想通りに助演男優賞を受賞し、「ソウォン 願い」のラ・ミランが助演女優賞の喜びを味わった。第34回青龍映画賞は映画界の専門家で構成された予備審査団のアンケートやネットユーザーの投票で各部門別の候補を選定し、作品性はもちろん興行成績も兼ね備えた21本の作品が厳選された。「第34回 青龍映画賞」受賞者及び受賞作リスト◆最優秀作品賞:「ソウォン 願い」◆監督賞:ポン・ジュノ(「スノーピアサー」) ◆主演男優賞:ファン・ジョンミン(「新しき世界」)◆主演女優賞:ハン・ヒョジュ(「監視者たち」)◆助演男優賞:イ・ジェンジェ(「観相師」)◆助演女優賞:ラ・ミラン(「ソウォン 願い」)◆新人男優賞:ヨ・ジング(「ファイ 悪魔に育てられた少年」)◆新人女優賞:パク・ジス(「マイ・ラティマ」)◆新人監督賞:キム・ビョンウ(「テロ,ライブ」◆最多観客賞:「7番房の奇跡」◆チョンジョンウォン 短編映画賞:「ミジャ」◆チョンジョンウォン 人気スター賞:イ・ビョンホン、ソル・ギョング、コン・ヒョジン、キム・ミニ◆技術賞:チョン・ソンジン(「ミスターGO!」)◆照明賞:キム・ソングァン(「ベルリンファイル」)◆撮影賞:チェ・ヨンファン(「ベルリンファイル」)◆音楽賞:モグ(「ファイ 悪魔に育てられた少年 」)◆美術賞:アンドゥレ・ネクバシル (「スノーピアサー」)◆脚本賞:チョ・ジュンフン、キム・ジヘ(「ソウォン 願い」)
ソン・ガンホ&オム・ジウォン「映画評論家協会賞」主演賞を受賞“輝いた父性愛&母性愛”
俳優ソン・ガンホとオム・ジウォンが、今年の映画評論家協会が認めた最高の俳優に選ばれた。韓国映画評論家協会は18日、第33回韓国映画評論家協会賞の受賞作及び受賞者を公開した。今年最高の俳優に送られる主演男優賞及び主演女優賞はそれぞれ「観相師」(監督:ハン・ジェリム、制作:JUPITER FILM)のソン・ガンホと「ソウォン 願い」(監督:イ・ジュンイク、制作:フィルムモメンタム)のオム・ジウォンが受賞した。今年9月に韓国で公開され、912万人の観客を動員して韓国映画の歴代興行成績TOP10入りを果たした「観相師」で、朝鮮一の観相家ネギョン役を務めたソン・ガンホは図々しくコミカルな演技から息子ジンヒョンを思う父性愛までも披露し、観客の好評を得た。何よりもソン・ガンホは1日に開催された第50回大鐘賞映画祭で主演男優賞を受賞し、今回の映画評論家協会賞と今年だけで主演男優賞2冠を達成する快挙を手にした。また10月に性的暴行事件の実話を描き、259万人の観客を動員した「ソウォン 願い」で被害者ソウォンの母親ミヒ役を務めたオム・ジウォンは子供への切ない母性愛を表現する演技で観客の涙を誘った。他に新人賞は「ファイ 悪魔に育てられた少年」(監督:チャン・ジュンファン、制作:ナウフィルム)のヨ・ジングと「ヘウォンの恋愛日記」(監督:ホン・サンス、制作:チョンウォン社)のチョン・ウンチェが受賞した。1980年に開幕し、今年で第33回を迎えた映画評論家賞は29日にソウル中(チュン)区太平路(テピョンロ)にある韓国プレスセンター国際会議場で授賞式を行う。以下は受賞作(受賞者)名である。◆最優秀作品賞:「スノーピアサー」◆監督賞:「スノーピアサー」ポン・ジュノ◆主演男優賞:「観相師」ソン・ガンホ◆主演女優賞:「ソウォン 願い」オム・ジウォン◆助演男優賞:「観相師」チョ・ジョンソク◆助演女優賞:「7番房の奇跡」パク・シネ◆新人監督賞:「かくれんぼ」ホ・ジョン◆新人男優賞:「ファイ 悪魔に育てられた少年」ヨ・ジング◆新人女優賞:「ヘウォンの恋愛日記」チョン・ウンチェ◆脚本賞:「ロシアン小説」シン・ヨンシク◆撮影賞:「スノーピアサー」ホン・ギョンピョ◆音楽賞:「観相師」イ・ビョンウ◆技術賞(視覚効果):「ミスターGO!」チョン・ソンジン◆特別賞:故パク・チョルス監督◆功労映画人賞:シン・ソンイル◆国際映画批評家連盟 韓国本部賞:「ジスル(Jiseul)」◆CJ CGV スター賞:「新しき世界」「観相師」イ・ジョンジェ◆新人評論賞:ソン・ジンス、イ・スヒャン
「ソウォン」オム・ジウォン“作品のことを思い出すと今でも感情が湧き上がってくる”
もう10月だ。今年も残すところ3ヶ月を切った今、オム・ジウォンには願いがある。それは映画「ソウォン 願い」の温かさが観客にそのまま伝わることだ。それだけオム・ジウォンは真心を込めて母親のミヒ役を務めた。服装から話し方、そして行動まで。だからこそ、彼女は演技ではない、本物のソウォンの母親になることができた。「ソウォン 願い」は重いテーマを扱った映画だ。児童性的虐待というテーマが不快に思えて、映画を見たくないと思う人もいるだろう。2年前、オム・ジウォンも映画のシナリオを渡された時に同じ気持ちだった。だが、JTBC週末ドラマ「限りない愛」の撮影をしていた時、女優ソン・ユナの勧めでオム・ジウォンは今回の映画に出演することを決心した。オム・ジウォンの心を動かしたものとは一体何だろう。―出産経験のない女優が母親役と妻役を自然に演じるのは簡単ではなかったと思う。オム・ジウォン:解決しなければならない課題であり、女優としてやり遂げなければならない挑戦だった。ミヒという人物の話し方、態度、行動を一つずつ積み重ねて、立体的に描こうと努めた。シナリオを読んで私が頭の中で描いたミヒは、純朴で無愛想な慶尚道(キョンサンド)の女性だったが、とても素晴らしい女性だ。夫婦関係もとても良い。本当は愛してるけど、言葉では「ご飯食べた?」「寝るよ」と無愛想な言葉を投げる。子供に対しては一般的な母親のように格別な愛情を持っているが、塾に通わせるような教育熱心な母親ではない。頭の中でミヒという人物を描いたら、母親と妻としての演技がより自然になった。―もしかしてミヒの衣装も自分で選んだのか。オム・ジウォン:(目を丸くして)その通りだ!ミヒが家でどんな服を着ているのかと考えてみた。この女性なら、特に自分の服は持っていなさそうで、夫が着ていた古い服を着ているような気がした。日常生活で乱れた感じの服がたくさんあればいいなと思った。衣装チームで準備した服でわざと着古した感じを出そうとしたが、生活の痕跡が残っていなかった。だから私の持っている服の中から古くなった服、私の痕跡が残っている服を選んだ。―ソウォンの役を務めたイレは幼い8歳の女の子だが、呼吸を合わせるのは難しくなかったのか。オム・ジウォン:呼吸は上手く合っていた。イレは子供としての可愛らしさと、女優としての根性が上手く混じり合っていて撮影は順調に進んだ。「あれ?子役なのにこんなこともできるんだ。凄い」と思ったくらいだ。―イレは不思議にも大人の顔を持っていた。オム・ジウォン:(手を叩きながら)そうそう、大人の顔!感情や表情もそうだし。不思議だったのが、治療を受けるシーンで、イレの顔が大人のように変わった。「撮影しながらイレが成長したのか、突然大人の表情に変わった」とソル・ギョング兄さんと話した。どうしても時間のかかる衣装の着替えなどもあって、いろんなことで精神的に疲れていたのかもしれない。そのような感情と自分の演じた寂しい感情が混じって、そのような表情が出たようだ。退院をして日常生活に戻りながら、序盤の顔に戻ってきた。―映画の中で「他のみんなも同じことを経験すればいいのに」という台詞がある。最初聞いた時は酷いと思ったが、後半になるにつれ、ミヒの気持ちが理解できた。この台詞を初めて目にした時、酷いとは思わなかったのか。オム・ジウォン:最初にシナリオを読んだ時に、心に深く刻み込まれたシーンが2つある。1番目は病院に入院した時に友達と笑いながら突然泣き出すシーンと、2番目はカウンセラーにミヒへの本当の気持ちを打ち明けるシーンだった。ミヒが事件を経験しながら誰にも話せなかった自分の気持ちを、身近な友達ではなく他人に初めて打ち明ける。自分の本当の秘密、心の傷を何の関わりもない赤の他人に話しながら打ち明けることができたようだ。母親にも治療の時間が必要だったが「ミヒもだんだん良くなっている」と感じた。(彼女の台詞を通じて)彼女が話したかったことは、「朝起きたら、全て夢だったら良いのに」ということであり、この台詞を通じてそれでも生き続けなければならないという意志を見せているようだった。―重いテーマであっただけに、撮影現場の雰囲気が気になる。オム・ジウォン:とても良い雰囲気だった。重いテーマの映画だったけど、イ・ジュンイク監督も常に明るく笑う方だった。最高の現場で素晴らしいスタッフの方々とみんなが一つになって「ソウォン 願い」を作り上げた。技術試写会の時は、休んでもいいスタッフたちがただ映画が見たくて、ほとんど来ていた。そのような姿を見ながら「ソウォン 願い」が愛情を込めて作られた作品だということを感じた。―撮影が終了してしまい、心残りがあると思う。オム・ジウォン:余韻が多く残ったため、みんな簡単にこの映画から抜け出せなかった。今考えるとまたその時の感情が湧き上がってくる。撮影自体は幸せいっぱいの現場で楽しかった。―そういえば「限りない愛」に続き、今回の映画でもキム・ヘスクと再び共演した。オム・ジウォン:キム・ヘスク先輩は演技のメンター(良き助言者)であり、お母さんだ。「ソウォン 願い」は、私にとって知らない母親の気持ちを表現するという挑戦であり、課題でもある作品だった。だけど、キム・ヘスク先輩がそばにいてくださってとても心強かったし、力にもなった。いつも撮影が終わると先輩と目を合わせて、お互いに上手く演じれたのかを確認した(笑) それ以外にも私がミヒの役に集中できるように、たくさんの方が支えてくれた。ソル・ギョング兄さん、キム・ヘスク先輩、ラ・ミラン先輩の助けがなく、一人でミヒを演じていたなら「ソウォン 願い」での今のミヒとは違うミヒを演じていただろう。私一人で成し遂げたことだとは全く思っていない。―2年前に「ソウォン 願い」の出演をオファーされた時、断ろうとしたと聞いた。だが、女優ソン・ユナの勧めで出演することを決心した。心を変えさせたのは何なのか。オム・ジウォン:こんなに重いテーマをどうして私が演じなければならないのか」と思った。私よりも結婚して、子供がいる女優の方が上手く演じられると思った。2年が経ち、「限りない愛」に出演していた時、この作品を女優ソン・ユナさんが勧めてくれた。突然頭の中で「あの時の作品かも」と浮かんだ。その翌日、シナリオが届いたけどあの時の作品だった。読む前からこの作品は私が演じるべき作品だと感じた。イ・ジュンイク監督が演出を担当することで、人々の物語がメインとなった。物語が展開していく様子が温かくて、(シナリオ)を閉じた時には素晴らしい映画だと思った。そのような理由で、未熟かもしれないが上手く演じてみたかった。―2ヶ月半ほどの撮影が終わって余韻がたくさん残ったと思うが、元の日常に戻るのが大変ではなかったのか。オム・ジウォン:自分でも心配した部分である。俳優が作品に没頭した後、元の生活に戻るまでには時間が必要だ。不思議な気持ちで、ふわふわと浮いているような気持ちから普通の生活に戻るまでにたくさんの訓練を積み重ねた。早く回復できるようにたくさん寝たり、旅行に行ったりした。―この前、香港旅行に行ってきた写真をTwitterに掲載した。香港旅行は回復するのに役に立ったのか。オム・ジウォン:「限りない愛」が終わってから南米旅行に行ってきた。その後、「ソウォン 願い」の撮影が始まったが、終盤頃にまた新しい作品が入ってきた。回復する時間を取れないまま演技の準備に入ったので大変だった。だけどドラマが延長され、このままではダメだと思い、香港旅行に行った。何か決まったり問題が起きたらすぐに戻れる距離の場所を選んだ。―もう10月だ。今年中に成し遂げたい願い事はあるのか。オム・ジウォン:願い事?時間があまりにも早く経った(笑) 今年は「ソウォン 願い」だけを思いながら時間を過ごした。私だけでなく、すべてのスタッフと監督が、そして俳優たちが温かい心で欲を出さずに、真心を込めて作った作品だ。「ソウォン 願い」が多くの人々から愛されたらいいなと切に願っている。見終わった後、温かさを感じてほしい。
イ・ジュンイク監督「ソウォン」公開14日で損益分岐点を突破“長期ヒットの兆し”
イ・ジュンイク監督がメガホンを取ってソル・ギョング、オム・ジウォン、イレなどが出演した映画「ソウォン 願い」(制作:フィルムモメンタム、配給:ロッテエンターテインメント)が公開14日で損益分岐点を突破して長期ヒットを予告した。韓国の映画振興委員会映画館入場券統合ネットワークによると、映画「ソウォン 願い」は15日に全国で6万7956人の観客を動員してデイリー興行成績2位を記録した。累積観客数は184万6415人で、公開3週目に損益分岐点180万人を突破してヒットパワーを誇示した。「ソウォン 願い」は公開1週目と2週目の観客動員数の差が-8.1%に過ぎない。同時期の公開作が最大-67.3%、平均-50%以上であることと比較すれば、観客数にほとんど変わりがない。上映回数が減ったことを考えると、上映館対比観客数が増えているのである。このような推移は長期ヒットへの期待感を高めている。また第8回パリ韓国映画祭の開幕作として招待され、第18回釜山(プサン)国際映画祭のアジアン・マーケットでも日本、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアの合計5ヶ国に販売され成果を上げるなど、韓国のみならず、海外でも話題を呼んでいる。この日デイリー興行成績1位は「ファイ 悪魔に育てられた少年」(9万781人)だった。続いて「カンチョリ」が3位(1万9218人)、「観相師」が4位(1万7755人)、「死霊館」が5位(8207人)を記録した。
「ソウォン」イ・ジュンイク監督“幸せに生きることが最高の復讐である”
温かい感性を持ったイ・ジュンイク監督が、一番苛酷な場所で咲いた最も心温まる話「ソウォン 願い」で帰ってきた。映画「平壌城 Battlefield Heroes」の後、暫定的に引退を宣言したイ・ジュンイク監督は、性暴力の被害者とその家族の物語を扱った辛くて難しい作品を復帰作に選び、「ソウォン 願い」に監督としてキャスティングされた。イ・ジュンイク監督に白羽の矢が立った時、簡単にやってみるとは言いにくかったかもしれない。しかし、イ・ジュンイク監督は正面突破を選んだ。そして自分が持つ特有の温かい感性で、温かい色彩の映画を作り出した。「上手く作ったり、下手に作ったりすることが重要な作品ではない」と話すイ・ジュンイク監督だが、実に上手く作ったという称賛が出てきてもおかしくない作品だった。往々にして正面から眺めることさえ困難な現実を、感動的に描いて見せた。そして、彼が何度も強調した謙遜して一歩下がった姿勢で、数え切れないほど存在するソウォンの家族を覗いてみた。「思い上がった態度を捨てようとした」というイ・ジュンイク監督の言葉のように謙遜し、映画の中は優しい配慮に満ち溢れていた。現場でも何度も涙を流したというイ・ジュンイク監督に会って、映画に対するさらに深い話を交わした。以下は、イ・ジュンイク監督との一問一答である。―映画の試写会後、拍手が起こった。イ・ジュンイク監督:気分が良いというよりは安堵した。「ソウォン 願い」は懸念が多い作品だった。シナリオを見た関係者さえ気まずい映画をどのように作ろうかととても心配した。拍手がたくさん出たことについて、幸いだと思った。安堵という表現が最も適切なようだ。―復帰作に「ソウォン 願い」を選んだ理由はあるのか?イ・ジュンイク監督:「ソウォン 願い」は、素材は気まずいが、テーマは安らぐようにしたかった。テーマのために選んだ作品である。素材に対する反感は多いが、テーマに共感したり同意したりすれば、素材に対する気まずさを超えることができる。すべての苦しみの中で、最もひどい苦しみだと思う。当事者や被害者の家族たちにとって、死よりもひどい苦しみである。苦しみの前で挫折するのか打ち勝つのかは本人の選択と意志による。ソウォンの家族は、苦しみに負けなかった。このような苦しみを背負うことで家庭がバラバラになったり、2次、3次被害がずっと続いたら、苦しみに負けることになる。しかし、ソウォンの家族は願いを叶えた。悲しみを受ける前の日常へと戻った。彼らは日常に戻るために、ぎりぎりの綱渡りをしながら日常へと戻ってきたのだ。どんなに素晴らしいことか分からない。「幸せに生きることが最高の復讐だ」という言葉は名言だと思う。苦しみに打ち勝ったということが最大の復讐である、そういったことを話したかった。―観客も大変だが、撮影現場ではもっと大変だったようだ。イ・ジュンイク監督:本当に心身共に消耗する現場だった。映画を見る人たちは、インタビューを通じて泣く心情を理解することだろう。撮影を行った9ヶ月間、感情を維持し続けると、誰かがぽんと触れただけで涙が出てくるのだ。ソル・ギョングの涙を我慢した演技は、本当に大変な演技だ。現場で私の目をきちんと見ることができなかったほどだ。見ると涙が溢れてくるから。現場にいる俳優とスタッフ全員が「カット」という声を聞くと涙を流した。―演出においても、配慮をたくさんしたことが感じられる。イ・ジュンイク監督:児童性暴力という単語がシナリオに出てくると、カメラでさっと通りすぎる。避けたい、気まずいキーワードだ。映画の中で、ニュースのシーンに一度だけ出てくる。刺激的なセリフやシーンが全くない。そういったことでさえ第2、第3の被害を生み出すかも知れないからだ。意図的に避けた。―演出の他に気を遣ったことは?イ・ジュンイク監督:興行についての話をしないようにしている。怒ったこともある。どうすれば興行について考えるというのか。撮影中、思い上がった姿を見せないように努めた。順位、興行、金儲けを考えることは恥知らずな態度だ。商売をするための映画ではないし、映画を上手く作るのも重要なことではない。そんなことを論じる前に、この話に結びついた大勢の被害者の家族に対し、筋の通った態度を保たなければならなかった。―ソウォン役を演じた子役俳優イレのキャスティングの背景が気になる。イ・ジュンイク監督:私も監督としてキャスティングされた作品だ。私が監督として合流する前に、オーディションで落ちた子供がイレだったが、オーディション時のイレの映像を私が見てキャスティングするようになった。―イレの演技をどうやって引き出したのか?イ・ジュンイク監督:私が引き出したのではなく、子供が全てやったことだ。イレの母親はとても頭の良い方で、イレは母親を信じていた。子役と息を合わせる時はその母親と多くの話をしなければならず、子供は母親と意志疎通をしなければならない。第3者が入った瞬間、混乱する。―撮影とは別に、撮影現場でイレはどんな子供だったのか?イ・ジュンイク監督:本当によく遊ぶ。8歳の女の子の天真爛漫さがあり、とても明るくて純粋だ。だから自然に演技が出来たのだ。汚れたところがなく、きれいに育った。汚れたところがないから、「これは演技だもんね」と話して撮影が終わると、「きゃはは」と笑いながらよく遊んだ。子供は大人の父であるいう言葉を改めて学んだ。―この作品を通じて成し遂げたいものがあるのか?イ・ジュンイク監督:気まずいし、避けたい素材でもあり、事件である。だからといって避けて覆って隠すことが、私たちが彼らを尊重することになるのか、もう一度考えてみることだ。彼らへの傲慢な同情は正しくない。思いやりの視線が良いのではないかという提案をするだけだ。この映画は、良い答えを求めるのではなく、良い質問を投げかけているのだ。
「ソウォン」アジア5ヶ国に販売される快挙“海外バイヤーも涙”
映画「ソウォン 願い」(監督:イ・ジュンイク、制作:フィルムモメンタム)が海外の映画祭、及びマーケットでも良い実績を上げ、注目を浴びている。韓仏映像文化交流協会が主催し、文化体育観光部と映画振興委員会、韓国映像資料院が後援する「第8回パリ韓国映画祭」の開幕作として「ソウォン 願い」が正式に招待された。映画祭にはイ・ジュンイク監督が出席する予定だ。それだけでなく、「第18回釜山国際映画祭(BIFF)」のアジアン・マーケットでも日本、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアの合計5ヶ国に販売され成果を上げた。香港最高の投資配給社EDKOの担当者は「センセーショナルな題材であるにもかかわらず、温かく思慮深い視線で描かれた点が印象的だった。韓国でのヒットの熱気が香港まで続くだろうと期待している」と語った。マーケットスクリーニングでは、韓国での反応と同様に外国人バイヤーたちも涙を流したという。特に海外の女性バイヤーから大きな反応を得たスクリーニングが終わった後、多くのバイヤーの間に口コミで広がり、追加の問い合わせが続いている。現在、既に映画を購入した5ヶ国の他にもアメリカ、台湾、ベトナムでの公開について活発に協議されている。イ・ジュンイク監督の復帰作「ソウォン 願い」は、もっとも辛いところで咲いたもっとも温かな感動が盛り込まれ、暴行事件の被害者であるソウォンと、その家族の物語を描いた映画だ。ソル・ギョング、オム・ジウォン、キム・ヘスク、キム・サンホ、ラ・ミランと子役のイレが共演し、真正性のある演技を披露する。現在、120万人の観客動員数を突破してヒットに向けて進んでいる。
ソル・ギョング&ユ・アイン&ソン・ガンホ、韓国映画3つ巴戦“演技が見もの”
映画「ソウォン 願い」(監督:イ・ジュンイク)と「カンチョリ」(監督:アン・グォンテ)、そして「観相師」(監督:ハン・ジェリム)が、韓国の映画界で三つ巴の戦いを繰り広げている。韓国を代表する2人の演技派俳優と、若い大勢(テセ「勢いに乗っている」「ホットな」の意)俳優が出演しているが、3人の俳優は共に彼らなりの領域を持っており、演技自体で好奇心を引き起こさせる俳優だという共通点を持っている。8日、映画振興委員会映画館入場券統合ネットワークによると、「ソウォン 願い」は7日の一日で、韓国全域601のスクリーンで7万3724人の観客を動員し、興行成績1位を獲得した。累積観客動員数は87万3273人である。イ・ジュンイク監督の商業映画復帰作である「ソウォン 願い」は、暴力被害者である児童とその家族の物語を描く。ソル・ギョング、オム・ジウォンがそれぞれソウォンの父ドンフンと母ミヒ役を演じ、イ・ジュンイク監督と初めてタッグを組んだ。「ソウォン 願い」は、俳優ユ・アインとキム・ヘスクが主演を務める映画「カンチョリ」に押され興行成績2位からスタートした。しかし、映画の持つ真心、希望を物語るテーマ、実力が感じられる演出力などにより口コミで広まり、4日に逆転を果たして、それ以降引き続き1位の座を守っている状況だ。「カンチョリ」は、同期間に韓国全域の618のスクリーンで4万4863人の観客を集め、興行成績2位を記録した。ユ・アインとキム・ヘスクが主演を務め、公開前から話題を集めたこの作品は、カン(根性の意)一つだけは誰にも負けない釜山の男カンチョル(ユ・アイン)が、この世で一番愛する女性である母スニ(キム・ヘスク)を守るために自分の人生をかけた危機に瀕して、繰り広げられる物語を描いた作品である。「ワンドゥギ」以来2年ぶりにスクリーンに帰ってきたユ・アインに対して、若い観客から高い関心が集まっている。「観相師」は、観客動員数900万人突破に向かって突進しており、その最終的な結果に注目が集まっている状況だ。同期間韓国全域の432のスクリーンで3万4185人の観客を動員し3位となった。ソン・ガンホが主演を務め、イ・ジョンジェ、チョ・ジョンソク、キム・ヘス、ペク・ユンシクなどが出演する同映画は、再び韓国時代劇映画の質の向上をアピールしたケースとなった。同映画は、王の座が危うい朝鮮時代に、顔を見て未来を見通す天才観相家が朝鮮の運命を変えようとして繰り広げられる物語を描いている。このように、興行成績3位までの全てを韓国映画が占めている中、海外映画としてはホラー映画「死霊館」が秋夕(チュソク:日本のお盆に当たる韓国の祭日)連休以降現在までも勢いを見せている。「死霊館」は、同期間342のスクリーンで2万899人を動員し、累積観客動員数206万4145人で4位となった。
「ソウォン」イ・ジュンイク監督“映画を公開すること自体が癒しとなる”
児童性暴行事件を題材にした映画「ソウォン 願い」を撮影する間、専門家が子役俳優イレ(ソウォン役)のそばに付き添った。イレは撮影前から現在に至るまで専門家のケアを受けながら撮影に臨んだが、これは公開後も継続する予定だ。出演者たちは撮影終了後、日常に戻り映画の残像を振り払ったというが、未だに「ソウォン 願い」の残像を抱えたままの人物がいる。それは演出を努めたイ・ジュンイク監督だ。暖かい日差しが降り注いだ先月27日。ソウル鐘路(チョンノ)区三清洞(サムチョンドン)にあるカフェの屋外テラスに座ったイ・ジュンイク監督は、「俳優以上にメンタルのケアが必要なのは監督なのでは?」との質問に「私にとって映画を公開すること自体が癒しだ」と笑顔で答えた。シナリオを手にした瞬間からひたすら「ソウォン 願い」のことだけを考えたイ・ジュンイク監督は、自分の分身ともいえる映画が飛び立つ日を目の前にしていた。そして「一度公開した作品は見ない」と話す彼に「ソウォン 願い」と向き合った充実した日々について聞くことができた。題材ではなく、テーマを選択事件ではなく、ストーリーを盛り込む児童性暴行事件という題材に向き合ったイ・ジュンイク監督は通常の解釈とは違う。「題材ではなく、テーマのために『ソウォン 願い』を撮ることを決心した」と話を始めた彼は「デリケートな題材であるため、不遜な態度を少しでも取ってはいけないと思った」として、「敬意を払い、丁寧に撮ろうと最後まで努力した」と語った。そして、彼の思いは試写会で映画を見た観客たちにそのまま伝わった。「この題材を普通に表現すれば犯罪者を厳重に処罰したり、徹底的に復讐したりするでしょう。それは韓国映画だけでなく、同様のテーマを扱っているほとんどの映画がそうです。しかし『ソウォン 願い』のテーマは反対です。許すというわけではなく、別のドアを開けるのです。人々が背を向け、知ろうともしない彼らの思いについて模索しました。日常が崩壊すると人は何を望むのでしょうか?当然、元の日常に戻ることです。日常があるからこそ、宝くじが当たるように願うのではないでしょうか」イ・ジュンイク監督は「最終的に必要だったのは共感することだった」と振り返った。映画「ビッグ・フィッシュ」「ライフ・イズ・ビューティフル」などが見せた映像を「ソウォン 願い」にも投影することだ。「残酷な現実を乗り越える力を共感することによって見つけ出すことができる」と説明した監督は「継続してより強い刺激を求める資本主義の現実の中で崩壊してしまった共感を、再び引き出そうとした」として「刺激的な題材から刺激の無いテーマを探すことができたらいいのではないかと考えた」と語った。「普通、商業映画のストーリーは『事件の連続』で構成されます。一つの事件をさらに大きな事件で覆うのです。しかし『ソウォン 願い』の場合、事件は一つでストーリーが続きます。とても非商業的なシナリオです(笑) 現場ではビジネス的な話について話すことを徹底して禁じました。それが恥ずべきことだと思ったからです。僕は祝日専門監督でしょう?映画『ラジオスター』も観客動員数は200万人に至りません。でも、観客は少なくても共感し合うことができれば十分だと思いました」犯罪者への怒り、優越感と自尊心を慰めにしようとする選択記者はイ・ジュンイク監督の前で本音を打ち明けた。「仕事なので見たが、実は『ソウォン 願い』を見たくなかった。恐ろしい残像に苦しむのではないかと思ったので。映画館に入ってからも胸がドキドキしたが、ストーリーが進むにつれて気が楽になった。涙もたくさん流した」これを聞いたイ・ジュンイク監督は「それこそがカタルシス(解放感)だ」と言った。見る側がソウォン(イレ)と母(オム・ジウォン)、父(ソル・ギョング)の苦痛に共感して一緒に痛みを感じ、それを克服したからこそカタルシスを感じたのだと。「キャラクター人形のココモン(韓国のアニメ「冷蔵庫の国のココモン」に登場するキャラクター)が登場する前までは現実的です。しかし、ココモンが登場すると幻想の世界が始まります。それはまさにマジックタイムです。ソウォンが病室でココモンと出会うシーンは、できるだけ綺麗に撮ろうと努力し、表情にも気をつけました。すべての観客の皆さんが魔法の時間に入り込めてこそ、その後の展開に対する共感を得られるからです。もしそこで共感を得ることができなかったり、冷ややかな目で見られたりすると全部が台無しになってしまいます。この部分では涙を誘うのではなく、ファンタジーを選択しました」「同情するより配慮が必要だ」と強調したイ・ジュンイク監督は、「ほとんどの人は犯罪者に対する怒りを叫ぶと同時に自らを道徳的に優れた人間だと自尊する」と話し「そして被害者に対して目を背けてしまうことが現実」と指摘した。続いて彼は「被害者の明日を一度でも考えたことがあるのか」と聞き返した。恐ろしく忌まわしい現実から姑息に逃げるより、正面から見つめて初めて同情ではなく、配慮ができるというのが監督の解釈だ。「映画とは世の中を盛り込む器です。私は『ソウォン 願い』を通して美学というより、世の中を圧縮して映画に盛り込むための努力をしました。もっとも、美学的に綺麗に作ろうとする意欲や意志はありませんでしたが。そして、もしかするとソウォンの家族は幸せな人たちかも知れません。大変なことが起こったが、それによって今まで崩壊していた父親との関係を再び立て直すことができました。それは周囲に、ヨンソク(キム・ドヨプ)や彼の母親(ラ・ミラン)や父親(キム・サンホ)などの心の美しい人たちが多かったからです。今こそ、ソウォンの前で皆さんが心を解放する時ではないでしょうか」
「ソウォン」が「カンチョリ」を押さえ、週末興行ランキング1位に!
映画「ソウォン 願い」(監督:イ・ジュンイク)が同じ日に公開された「カンチョリ」(監督:アン・グォンテ)を押さえ、週末の3日間興行ランキング1位になり、ヒットへの可能性を高めた。7日、映画進行委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計によると「ソウォン 願い」は6日、17万9882人の観客を動員し、興行ランキング1位になった。累積観客数は79万9552人となった。韓国で2日に公開された「ソウォン 願い」はユ・アイン、キム・ヘスク主演の映画「カンチョリ」に押さえられ、興行ランキング2位でスタートしたが、作品の真実性、希望を語る主題、抜群の演出力などが知られ、4日に逆転してから引き続き1位をキープしている。「ソウォン 願い」は暴行事件の被害者である児童とその家族の話を描いた作品で、ソル・ギョング、オム・ジウォンがそれぞれソウォンの父ドンフンと母ミヒに扮し、イ・ジュンイク監督と初めて息を合わせた。「カンチョリ」は6日、14万958人(累積観客数78万49人)の観客を動員し興行ランキング2位、観客数900万人突破に向けて走っている「観相師」は9万8093人(累積観客数871万2867人)を動員し3位、海外の映画の中で最も人気を集めているホラー映画「死霊館」は6万7347人(累積観客数204万3248人)で4位となった。