かくれんぼ
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【アデュー2013】この映画、まさか成功するとは vs 失敗するとは
2013年の一年間、映画関連の好事家たちは映画の成功有無についてこの言葉を最もよく使った。「分からない」それだけ成功を予測できない映画業界であり、喜びと悲しみが分かれ、どんでん返しもあった。どんな映画が予想外の成功を収め、またどの映画が期待に及ばない成果を上げたのだろうか。◆成功するとは!# 「7番房の奇跡」同映画はここまでは成功すると思わなかった作品だ。1月23日に韓国公開した同映画の総観客数は1281万人(映画振興委員会)だ。映画館を保有していない、当時新入りだった配給会社NEWに、好き嫌いが分かれる新派の内容、初めてワントップ主演を務めたリュ・スンリョン、「奇跡のジョッキー」と「角砂糖」などのイ・ファンギョン監督の前作などを考慮したとき、1300万人余りの観客を集めるとは予想できなかったのである。当初の関係者たちの予想は約500万人、上手く行けば約700万人あまりだった。しかし、予告編のクリック数から大ヒットの兆しを見せたかと思いきや、雪だるまのように増える観客の数は、関係者たちを驚かせた。「奇跡のようなヒット」とも言われた。また、制作費用の規模などで、今まで1000万クラブ(累積観客数千万人を超えた映画の意)に加入した映画とは性格が違う作品でもあった。# 「シークレット・ミッション」ウェブ漫画が原作の映画「シークレット・ミッション」もまた、ある程度の反響を予想した期待作ではあったが、思ったより成功したとの評価だ。6月5日に韓国公開した同映画の総観客数は695万人余り。試写会の後の反応がはっきりと分かれ、暗い見通しが存在したが、結局懸念を払拭して成功を成し遂げた。初めて映画で主演を務めたキム・スヒョンが役者としての立場を更に強固にし、今年映画界の一つのキーワードだったイケメンスパイ物として、好調なスタートを切った。# 「テロ,ライブ」ハ・ジョンウ主演の映画「テロ,ライブ」は7月31日、夏の市場に参入し、約557万人という成績を出した。マイナー気質のある同映画が夏の市場で競争力があるのかと思う視線もあったが、緊迫した展開のほかにも、単独主演を務めたハ・ジョンウの功がもっとも大きかったと評価される。また、当時「雪国列車」と「テロ,ライブ」が興行の両軸となる様相は、まるで2009年「TSUNAMI -ツナミ-」と「国家代表!?」の時のように、両方とも損をする戦争ではなく、Win-Winで市場全体のパイを増やしたと分析された。# 「かくれんぼ」「かくれんぼ」は今年最も大きなどんでん返しを記録した作品に挙げられる。8月14日に韓国公開し、約560万人を集めた。演技力は文句をつけようがないが、映画ではその興行能力に疑問が残っていたソン・ヒョンジュが主演として出演し、ホームランを打った。「殺人の追憶」(525万5376人)が守っていたスリラー映画の興行記録1位の記録を更新し、歴代のスリラーで最短期間での興行速度を見せただけでなく、歴代最短期間で損益分岐点を突破し、新しい興行記録を書いた。配給会社NEWの感覚が再び証明された映画だ。◆失敗するとは!# 「ラストスタンド」「ラストスタンド」はハリウッド映画だが、演出を務めたのがキム・ジウン監督という点で、今年パク・チャヌク監督の「イノセント・ガーデン」と一緒に注目を浴びた。「甘い人生」「グッド・バッド・ウィアード」「悪魔を見た」などを通じてスター監督となったキム・ジウン監督のハリウッドデビュー作である同映画は、このような高い関心にも関わらず、みすぼらしい成績で今年関係者たちを驚かせた作品だ。2月21日に韓国公開し、約6万人しか集められなかった。いくら韓国映画でないとしても、キム・ジウン監督と、往年のスターではあるが、アクションのレジェンドであるアーノルド・シュワルツェネッガーの組み合わせにも関わらず、韓国内で観客10万人を達成できなかったことは、信じ難い事実だった。# 「ミスターGO!」今年映画界に最も大きな衝撃を与えた映画は「ミスターGO!」だ。7月17日に韓国公開し、約132万人を動員した。「美女はつらいの」「国家代表!?」を作った商業映画の天才キム・ヨンファ監督が演出を務め、韓国映画で初めてゴリラが主演として出演し、韓国映画界において一つの革命をもたらした作品だったが、興行では新しい歴史を書けなかった。観客はこの映画が披露した技術力には感心したものの、ドラマには余り感動を感じなかったように見えた。約230億ウォン(約22億円)がかかった制作コストに比べみすぼらしい成績を記録し、たくさんの人をがっかりさせた。# 「同窓生」「シークレット・ミッション」に続きイケメンスパイ映画第2弾だった「同窓生」は、「シークレット・ミッション」の興行を受け継げなかった。11月6日に韓国公開し、約104万人の観客を動員し100万人をかろうじて突破した。この映画の損益分岐点は約150万人だった。主演を務めたBIGBANGのT.O.Pは、真正性のある演技で俳優としての存在感をアピールしたとの評価を得たが、ストーリーや演出力がこれに及ばなかったとの反応が支配的たった。
「第33回映画評論家協会賞」授賞式開催…「スノーピアサー」「観相師」が3冠に!イ・ジョンジェが最高人気賞を受賞(総合)
第33回映画評論家協会賞の授賞式が開催された。29日午後6時、ソウル中(チュン)区韓国プレスセンターでは俳優アン・ソンギ、女優オム・ジウォンの司会で第33回映画評論家協会賞の授賞式が行われた。この日の授賞式にはシン・ソンイル、ソン・ガンホ、チョン・ウンチェ、パク・シネ、イ・ジョンジェなどの受賞者と映画界の関係者が参加し、会場を盛り上げた。 「スノーピアサー」が最優秀作品賞と監督賞、撮影賞(ホン・ギョンピョ)で3冠に、「観相師」が主演男優賞と助演男優賞(チョ・ジョンソク)、音楽賞(イ・ビョンウ)で3冠に輝いた。最高人気賞に当たるCJ CGVスター賞はイ・ジョンジェが手にした。「ソウォン 願い」のオム・ジウォンが自身初の主演女優賞を、「7番房の奇跡」のパク・シネが助演女優賞を、「ヘウォンの恋愛日記」のチョン・ウンチェが新人女優賞を受賞した。また、「ファイ 悪魔に育てられた少年」のヨ・ジングと「かくれんぼ」のホ・ジョンがそれぞれ新人男優賞と新人監督賞を、俳優シン・ソンイルと故パク・チョルス監督は韓国映画に貢献した功績を認められ、それぞれ功労映画人賞と特別賞を受賞した。国際映画批評家連盟韓国本部賞は「ジスル(Jiseul)」のオ・ミョル監督が手にした。新人評論賞はソン・ジンス、イ・スヒャンの二人が共同受賞した。映画評論家協会賞は韓国映画評論家協会会員全員によるオンライン予備審査投票を通じて部門別に5倍の候補が選ばれ、11月15日の本審査審査会議で投票によって各部門の受賞者が決定され、メディアを通して事前公表された。映画評論家協会の会員たちは他にも作品の美学に注目し、今年抜きん出た10作品を「映画評論家協会10選」として決定した。毎年の「映画評論家協会10選」は映像資料院の「韓国映画100選」選定の参考基準となり、重要なデータとなる。今年は同点の作品が2作品あり、計11作が選定された。「映画評論家協会10選」には「スノーピアサー」「ベルリンファイル」「観相師」「新しき世界」「テロ,ライブ」「ジスル(Jiseul)」「監視者たち」「7番房の奇跡」「ファイ 悪魔に育てられた少年」「ソニはご機嫌ななめ」「かくれんぼ」が選定された。以下は受賞作(受賞者)名である。◆最優秀作品賞:「スノーピアサー」◆CJ CGV スター賞:「新しき世界」「観相師」イ・ジョンジェ◆功労映画人賞:シン・ソンイル◆監督賞:「スノーピアサー」ポン・ジュノ◆主演男優賞:「観相師」ソン・ガンホ◆主演女優賞:「ソウォン 願い」オム・ジウォン◆脚本賞:「ロシアン小説」シン・ヨンシク◆助演男優賞:「観相師」チョ・ジョンソク◆助演女優賞:「7番房の奇跡」パク・シネ◆撮影賞:「スノーピアサー」ホン・ギョンピョ◆音楽賞:「観相師」イ・ビョンウ◆技術賞(視覚効果):「ミスターGO!」チョン・ソンジン◆国際映画批評家連盟 韓国本部賞:「ジスル(Jiseul)」◆特別賞:故パク・チョルス監督◆新人評論賞:ソン・ジンス、イ・スヒャン◆新人監督賞:「かくれんぼ」ホ・ジョン◆新人男優賞:「ファイ 悪魔に育てられた少年」ヨ・ジング◆新人女優賞:「ヘウォンの恋愛日記」チョン・ウンチェ◆映画評論家協会10選:「スノーピアサー」「ベルリンファイル」「観相師」「新しき世界」「テロ,ライブ」「ジスル(Jiseul)」「監視者たち」「7番房の奇跡」「ファイ 悪魔に育てられた少年」「ソニはご機嫌ななめ」「かくれんぼ」
「かくれんぼ」ムン・ジョンヒ“ネタバレ?今なら言うことができる”
※この記事には映画「かくれんぼ」に関する内容が含まれています。映画「かくれんぼ」(監督:ホ・ジョン)はムン・ジョンヒを除いて語ることは出来ない作品だ。実際、映画の面白さのために、初の単独主演に乗り出した俳優ソン・ヒョンジュが全面に出でいるが、「かくれんぼ」を見た後、ムン・ジョンヒの存在感は想像以上だ。このような熱演にも関わらずスポイラー(ネタばれの意)を防ぐため、自身の姿を表に出さず広報活動をしたムン・ジョンヒに同情せざるを得ない。それで、「かくれんぼ」が(韓国で)公開4週目を迎えており、彼女のことを打ち明けることにした。「かくれんぼ」のムン・ジョンヒの全てを暴く。ムン・ジョンヒは「かくれんぼ」で顔を見せて、そしてまた顔を見せずに出演した。疲れた顔でどもりながら自身の家庭を守るために防御的な態度を取るジュヒもムン・ジョンヒだ。またヘルメットをかぶってあらゆる肉弾戦を繰り広げる犯人もムン・ジョンヒだ。ムン・ジョンヒはヘルメットをかぶった男性的な感じの犯人を演じるために自ら体を張る演技を披露した。ムン・ジョンヒは「かくれんぼ」の公開前にマイデイリーとのインタビューで「実は私がソン・ヒョンジュ兄さんより役割の比重が大きい。秘密の部屋にいってから、(私が犯人だと)知った方々が多いそうだ」と語った。また、「(ヘルメットをかぶったまま演じた人は)殆ど私だ。大きな服を着てアクションをやった。男性のように行動し、本当の男性と男性として戦った。そのように演技をするのが正しいと思った。『女がどうやって男を制圧できる?』というような話を聞きたくなかった。私がもしジュヒのような状況だったら男を制圧できると思った。制圧できるかできないかというのは執着するエネルギーの差ではないかと思う。(犯人の)正体を隠すことができる方法の一つだと考えていたのが、男みたいに演技することだった。それで走ったり攻撃をする時も果敢にやった」と明かした。骨を惜しまない演技のため自然に負傷もあった。撮影中に足の爪がはがれ、ソン・ヒョンジュをはじめとする映画の関係者らがこの事実を後から知ったのはすでに有名なエピソードだ。公開前のインタビューを行った時も、ムン・ジョンヒの爪は完全に治っていない状態だった。彼女は「爪は何でもない。いつもあざだらけだった。スポイラーになるんじゃないかと、もし人々がその話を聞いて、(ジュヒ役について)想像をするんじゃないかと思って、口に出せなかった。家族からも『何の役をしてこんなに怪我をするのか?』と言われた。話をすると長くなるから言えなかった。あざのせいでひざも真っ黒だった。青あざはないほどだった。全部真っ黒だった。アンクルサポーターをしても、あざがついて真っ黒になった。でも大きな負傷はなくて良かった」とし、ほっとしたように微笑んだ。このようなムン・ジョンヒの熱演は映画のあちこちで確認できる。ソン・ヒョンジュとぶつかり合ったり、犯人になってためらわずに犠牲者に危害を加えたり、走って走り続ける。彼女の走る姿を見たソン・ヒョンジュは、馬のように走ると表現したほどだ。ムン・ジョンヒは「馬のように走るというのは、私には称賛だった。ヘルメットを脱いだ時、脅威的で強い感じがジュヒからそのまま感じられると良いなと思った。本当に馬のように走らなければならなかった。練習のため一日に9kmずつ走ることもあった。ずっと走っていて、練習もたくさんやった」と回想した。行動にだけ気を使ったわけではない。ムン・ジョンヒは顔の筋肉一つ一つまで演技できるようにした。ジュヒの性格を現すため、外見的にも変化をつけた。その中の一つが、顔の非対称だ。左と右の顔の表情を使い分けることによってジュヒが感じる不安や恐怖、執着、ジュヒならではの感じなどを作り出した。ムン・ジョンヒは「よく見ると顔の表情も非対称である。片方の目をつぶしたりするなどといったことだ。丈夫に見えるが、どこか自責の念が多い人だから、一つずつ役作りをした。刀を一つ入れてこの時はこのように見えたらと思いながら演じた。最大化された時に、どの程度まで表現できるかをたくさん計算した。このように爆発してみたことは初めてだった。このような状況になってみるとそういった表現が出来たのだ」と説明した。「かくれんぼ」のために自身の身を投げ出し、新たな変身を恐れないムン・ジョンヒは、公開前に行われたインタビューで映画を見る人たちの反応にをたくさん気にしていた。忍耐の気持ちで誕生させたジュヒの姿が映画を見た他の人たちにそのまま伝わるのか、あるいは自身の意図とは違って伝わっているのではないか気になったためだ。彼女は「どう受け止められるか気になる。私はよくやったのか。度を過ぎたのではないか。不十分なところがばれるのではないか。大げさにやったのではないかなど、色々考えた。私の計算がよくあらわれるかも気になった。私なりに緻密だと思って、監督と一緒に作ったが、人々はそのように見ないかもしれない。だから気になる」と、期待感を示した。このような期待は観客の愛として戻ってきた。他人の家に身を隠して住んでいる見知らぬ人から自身の家を守るために奮闘する二人の家長のストーリーを描いた映画「かくれんぼ」は、公開19日で観客動員数500万人を突破、「殺人の追憶」に次ぐ歴代スリラー映画TOP2となり、圧倒的な人気を得ている。
「スノーピアサー」から「FLU 運命の36時間」まで…“4輪駆動”8月の韓国映画、初めて月間観客動員数2000万人突破
韓国映画の観客動員数が初めて1ヶ月間で2000万人を突破した。26日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、8月1日から25日までの期間中に韓国映画を見た観客は2043万6234人で、史上初めて1ヶ月間で2000万人の観客を突破した。これは、映画「7番房の奇跡」と「ベルリンファイル」が公開中だった今年2月の1809万人と、「10人の泥棒たち」が公開中だった昨年8月の1701万人を上回る記録だ。このような結果は、ポン・ジュノ監督の新作「スノーピアサー」とハ・ジョンウの単独主演作「テロ,ライブ」をはじめ、「かくれんぼ」「FLU 運命の36時間」などが相次いでヒットしたことによる。先月31日に封切りとなった「スノーピアサー」と「テロ,ライブ」は、25日までにそれぞれ879万5972人と540万1252人を動員した。また、今年14日に公開された「かくれんぼ」と「FLU 運命の36時間」も25日までにそれぞれ400万759人と269万5054人を動員し、韓国映画への観客動員に貢献した。
「かくれんぼ」公開12日で観客数400万人突破!実話スリラーが通じた
歴代スリラー映画トップ3入りを果たした映画「かくれんぼ」(監督:ホ・ジョン、制作:スタジオドリームキャプチャー)が公開12日で観客動員数400万人を突破する勢いを見せた。「かくれんぼ」の韓国配給を担当したNEW側は25日、「『かくれんぼ』が公開12日目になった25日の午後6時に累積観客数400万971人を突破した」と伝えた。続いてNEWは「『かくれんぼ』の記録は歴代韓国映画興行ランキング3位で、今年の興行ランキング1位である『7番房の奇跡』(1280万人)と歴代興行ランキング4位『王になった男』(1231万人)より速い記録だ」とし「これで『かくれんぼ』は『グエムル-漢江の怪物-』『D-WARS ディー・ウォーズ』『10人の泥棒たち』『シークレット・ミッション』『スノーピアサー』に続いて6番目となる最短期間で観客動員数400万人を突破した映画となった」と伝えた。連日、驚きの興行記録を出している「かくれんぼ」は、社会的イシューの喚起や、劇中に登場するヘルメットマンのパロディーなどで観客の好奇心を刺激し、かくれんぼブームを巻き起こした。公開された直後から第2週目となる週末でも独歩的に興行ランキング1位をキープし、8月のスクリーンでトップに浮上した「かくれんぼ」の勢いが9月まで続くかどうかに注目が寄せられている。「かくれんぼ」は人の家に身を隠して生きる見慣れない人たちから、自分たちの家を守るために奮闘する二人の家長の姿を描いた映画だ。短編映画「ジュヒ(THE WISH)」「呪いの期間(The Cursed)」を演出したホ・ジョン監督の長編デビュー作だ。
「かくれんぼ」公開10日で観客数300万人突破!…歴代スリラー史上最短期間
映画「かくれんぼ」(監督:ホ・ジョン、制作:スタジオドリームキャプチャー)が公開10日目で観客動員数300万人を突破した。「かくれんぼ」の韓国配給を担当したNEW側は23日の午前、「『かくれんぼ』が累積観客数303万618人(映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク基準)を突破した。今回の記録は1000万観客を動員した映画『王になった男』より早い数値だ」と明かした。それだけでなく、「かくれんぼ」は10年以上破られていない歴代スリラー観客動員1位作品「殺人の追憶」(2003)より12日も早く観客300万人を動員し、「チェイサー」(2008)よりは10日、「親切なクムジャさん」(2005)よりは15日早い凄まじいヒット旋風を巻き起こしている。特に「かくれんぼ」は「黒く濁る村」(2010)以来3年ぶりに300万人を突破したスリラー映画の誕生で、韓国映画界に新たな活力を吹き込んでいる。公開2週目にも独歩的に興行ランキング1位をキープしている「かくれんぼ」は、今週末に歴代スリラー映画トップ3入りを目前にしている。衝撃の実話をモチーフにした「かくれんぼ」は人の家に身を隠して生きる見慣れない人たちから、自分たちの家を守るために奮闘する二人の家長の姿を描く。しっかりとしたシナリオをベースにソン・ヒョンジュ、ムン・ジョンヒ、チョン・ミソンのファンタスティックな演技のアンサンブルを確認できる上質なスリラーだ。
「かくれんぼ」観客動員数300万人突破が確実“圧倒的な人気”
俳優ソン・ヒョンジュ、ムン・ジョンヒ、チョン・ミソンが出演した映画「かくれんぼ」(監督:ホ・ジョン、制作:スタジオドリームキャプチャー、配給:NEW)が大ブレイク中だ。映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計結果によると、「かくれんぼ」は21日に全国で20万7311人の観客を動員し、デイリー興行成績1位となった。累積観客数は282万963人で、一日20万人以上の観客を動員し続けた場合、早ければ本日(22日)中に300万人を突破することになる。公開初日である14日、同時に公開した「FLU 運命の36時間」に興行成績トップの座を譲った「かくれんぼ」だが、15日に興行成績1位を記録して以来ずっとデイリー興行成績1位をキープしている。これと共に歴代光復節(8月15日)における最高集客数、歴代スリラー映画の中で最高のオープニング集客数及びデイリー集客数などの記録を新たに塗り替えた。また、17日には公開4日目で損益分岐点である観客動員数140万人を突破し、「シークレット・ミッション」と同記録を打ち立てた。これで「かくれんぼ」は「シークレット・ミッション」と共に公開第1週目に損益分岐点を突破した作品となった。一方、この日のデイリー興行成績2位は「FLU 運命の36時間」(9万9650人)、3位は「スノーピアサー」(6万8806人)、4位は「テロ,ライブ」(4万9786人)、5位は「Epic:森の中の伝説」(1万5185人)となった。
「かくれんぼ」公開第1週目で興行成績1位に“驚異的なスピード”
映画「かくれんぼ」(監督:ホ・ジョン、制作:スタジオドリームキャプチャー、配給:NEW)が驚異的なスピードを見せている。映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク集計の結果によると、「かくれんぼ」は公開第1週目(16日~18日)に全国で135万3185人の観客を動員して興行成績1位を記録した。累積観客数は212万6186人で、公開から5日目の18日に観客動員数200万人を突破した。これは歴代最高記録を達成し、興行成績3、4位となった「7番房の奇跡」(6日)と「王になった男」(8日)よりも早いスピードである。これに先立ち「かくれんぼ」は、歴代光復節における最高集客数(46万1081万人)、歴代スリラー映画の中で最高のオープニング集客数(29万3391人)及びデイリー集客数(46万1081人)などの記録を新たに塗り替えた。また、17日に公開から僅か4日目で損益分岐点である140万人を超えて、「シークレット・ミッション」と同記録を打ち立てた。これで「かくれんぼ」は「シークレット・ミッション」と共に公開第1週目に損益分岐点を突破した作品となった。一方、同期間中の週末興行成績2位は「FLU 運命の36時間」(97万229人)、3位は「スノーピアサー」(69万5985人)、4位は「テロ,ライブ」(47万9755人)、5位は「Epic:森の中の伝説」(17万5514人)だった。
【映画レビュー】「かくれんぼ」家で発見される死体が恐怖の全てではない
面白いアクションスリラーの誕生リアルな感情表現が格別これを妙な綱渡りだと言えるだろうか。映画「かくれんぼ」はスリラーの顔をしているが、ホラー映画で感じられる恐怖感まで感じさせる。玄関のチャイムの横に残された謎の標識から、事件は観客の想像と現実の間に橋を置く。同映画は隠したい過去を持つ父ソンス(ソン・ヒョンジュ)と、彼の家族を中心に話が展開される。妻のミンジ(チョン・ミソン)と一緒にソンスは自身が存在する現在から幸せを探そうとするが、彼は兄へのトラウマから逃れられない。ある日、兄の行方不明の知らせと共に直面した人物と事件。見知らぬ女性ジュヒ(ムン・ジョンヒ)と原因の分からない連続殺人事件はソンスを更に混乱させる。漠然とした怪談から始まった恐怖、予想以上にリアル冒頭で妙な綱渡りと表現したが、「かくれんぼ」は色々な面で賢い映画だ。この作品がホラーに留まらずスリラーに発展できた秘訣は、曖昧な恐怖ではなく、実質的な恐怖を刺激したところにある。掴めそうで掴めない標識の主人公は、ミステリアスだがはっきりとした実体がある。彼はソンスの過去のトラウマに関連のある人物であり、ホームレスでもある。彼のトラウマは劇中で兄への罪悪感として描かれる。つまり、消したい過去を持って生きるソンスにとって兄への存在は自身の家族に危害を加えるかもしれないという極限の恐怖となる。都市怪談またはチャイム怪談として2000年代に広く拡散した物語は「かくれんぼ」で現実の事件として生まれ変わった。怪談が実際の事件になり、最も安全な空間である家が脅かされる事態となる。家に突如出て来る謎の死体が、この映画が伝えようとする恐怖の全てではない。引き続き起こるあらゆる暴力と殺人事件が、自身と関連があることを直感したソンスは、事件解決のために積極的に介入する。兄を憎んだ自身を省み、謎の標識を追いながら散在しているパズルを合わせていく。散在していたパズルが徐々に形を現す瞬間、映画は劇的などんでん返しを観客に投げかける。ホームレス、家族というテーゼに対する質問を残す映画は怪談と家という素材を単純なツールとして使うのではなく、社会的な質問に繋げて解釈する余地を残す。現在韓国社会で居住空間を越え、富の象徴になってしまった住宅にスリラージャンルを取り入れたことは、家が持つ両面性を暴くためだと言えよう。暮らしの基本条件である居住空間さえも持てない人は、韓国社会でまるで永遠の弱者のように思われるが、映画では登場人物に危害を加えられる存在として描かれる。これを巡り貧困層への印象主義的アプローチという批判ももちろん可能だ。しかし、家主を転覆させその地位を獲得しようとする謎の人物は、韓国社会の暗い断面に対する庶民の怒りが反映されたものと解釈するのが正しいだろう。もう一つ、映画は家族への質問を投げかける。映画で家族は無条件的な愛をやり取りする対象でもあり、幼い頃の闇を象徴する対象でもある。両極の家族が鏡のように向き合い、お互いに違う時間帯で同じ対象を定めている形だ。「かくれんぼ」の収穫は、この歪曲された家の意味と家族に対する問いかけにまで進んだところにある。緊張感溢れる話と主人公のアクションはおまけだ。ただし、後半に行くほど人物自体が持つ力よりは事件解決に集中するため、集中度が落ちる可能性があるというのが短所だ。
「かくれんぼ」と「FLU 運命の36時間」公開3日で同時に観客数100万人突破!
14日に公開された映画「かくれんぼ」(監督:ホ・ジョン、制作:スタジオドリームキャプチャー)と「FLU 運命の36時間」が同時に観客動員数100万人を突破し、韓国映画の人気を牽引している。17日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計によると「かくれんぼ」は今月16日、35万2221人の観客を動員し、興行ランキング1位を記録した。累積観客数は112万5222人に集計された。同日「FLU 運命の36時間」は25万6032人を動員し、興行ランキング2位にとどまった。「FLU 運命の36時間」の累積観客数は114万458人だ。「かくれんぼ」は人の家に忍び込んで生きる見知らぬ人から家族と家を守るために奮闘する二人の家長の姿を描いた映画で、ソン・ヒョンジュ、ムン・ジョンヒ、チョン・ミソンなど韓国の演技の神と呼ばれる俳優たちが総出動し、映画への集中度を高め、評論家から好評を受けた。特に、歴代スリラー映画の中で最高のオープニングスコアを記録し、視線を引き付けた。また「FLU 運命の36時間」は感染速度1秒当たり3.4人、発病後36時間内に死亡する致命的な変種ウィルスが拡散する中、消防士のカン・ジグと医師のチャ・イネがウィルスの宿主を探す事件を描いた災難映画で、チャン・ヒョク、スエ、パク・ミンハなどが出演し、「MUSA-武士-」「太陽はない」「ビート」などを演出したキム・ソンス監督が10年ぶりにメガホンを取り、関心を集めた。二つの映画はそれぞれ俳優たちの好演と韓国型災難を武器にし、観客を映画館に集め、公開から3日で100万人の観客を動員し、興行収入に青信号がついた。さらに「スノーピアサー」(監督:ポン・ジュノ)、「テロ,ライブ」(監督:キム・ビョンウ)まで夏の映画館で4つ巴を形成し、再び韓国映画のルネッサンスを再現すると、映画界内外の期待を集めた。また、同日「スノーピアサー」は19万3643人(累積767万9770人)で3位に、「テロ,ライブ」は13万1840人(累積468万1013人)で4位にランクインした。
「かくれんぼ」が「FLU 運命の36時間」を押さえ興行成績1位に“追いつ追われつ”
映画「かくれんぼ」(監督:ホ・ジョン)が「FLU 運命の36時間」(監督:キム・ソンス)を押さえて興行成績トップを記録した。映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク集計の結果によると、「かくれんぼ」は15日に全国46万1085人の観客を動員してデイリー興行成績1位となった。14日に「かくれんぼ」と同日に公開され、公開初日のデイリー興行成績1位だった「FLU 運命の36時間」はこの日全国44万6784人の観客を動員して2位を記録した。「かくれんぼ」と「FLU 運命の36時間」は14日と15日2万人以下の差で興行成績トップの座を巡り、追いつ追われつの競争を繰り広げている。このような傾向は本日(16日)も続くと見られる。ヒットを把握できるリアルタイム予約率の集計結果、16日午前に「FLU 運命の36時間」は22.8%、「かくれんぼ」は21.8%を占めており、「FLU 運命の36時間」が優位を占めている。一方、この日「スノーピアサー」は全国34万9077万人の観客を動員して3位を記録した。続いて「テロ,ライブ」が4位(23万225人)、「Epic:森の中の伝説」(9万8332人)が5位となった。
「かくれんぼ」休暇シーズンを迎えKTXシネマでの上映を決定
映画「かくれんぼ」(監督:ホ・ジョン、制作:Studio Dream Capture)を映画館だけでなく、休暇シーズンのKTX(Korea train express:韓国高速鉄道)でも観覧することができる。「かくれんぼ」の配給会社であるNEWは、「夏の休暇シーズンを迎え、『かくれんぼ』のKTXシネマでの上映を決定した」と伝えた。「かくれんぼ」は、公開翌日の15日から28日までの2週間にわたってKTX京釜(キョンブ)線(光明(クァンミョン)~密陽(ミリャン)間、東大邱(トンテグ)駅始終着列車は全区間)、湖南(ホナム)線(光明~井邑(チョンウプ)間)の下り線で上映される。KTXシネマとは、「世界初の走る映画館」というスローガンのもと、これまで公開中の人気作品をいち早く列車内で上映し、良い反響を得ている新しい概念の文化サービスである。今回も映画館での上映と共に快適なシステムのKTXシネマでも「かくれんぼ」を思う存分楽しむことができると予想され、多くの乗客の期待を集めている。特に、8月の休暇シーズンに合わせ、夏の猛暑を避けて都心を離れる観客に便利さと共に「かくれんぼ」の爆発的な面白さまで提供し、2倍の満足感で忘れられない思い出を届ける予定だ。「かくれんぼ」は、他人の家に身を隠しながら生きる怪しい人々から家族と家を守るために奮闘する2人の家長の息の詰まるような死闘を描いた作品で、試写会で満足度4.6、推薦度4.59(5点満点)という驚異的な成績を記録し、話題を集めている。韓国で14日に公開される。