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3人のアンヌ

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  • ホン・サンス監督「ヘウォンの恋愛日記」クランクアップ…“後半作業後に公開日決定”

    ホン・サンス監督「ヘウォンの恋愛日記」クランクアップ…“後半作業後に公開日決定”

    ホン・サンス監督は14作目の映画「ヘウォンの恋愛日記」の撮影を終え、今年の下半期に後半作業に入る。俳優イ・ソンギュンとチョン・ウンチェが出演する映画「ヘウォンの恋愛日記」は、すでに今年の春に撮影を終えており、後半作業後、映画の公開日を決定する予定だ。ホン・サンス監督は映画「よく知りもしないくせに」の後、彼自身の制作・配給システム、そして彼ならではの制作スタイルで良い興行成績を記録している。彼の13作目の映画「3人のアンヌ」は、先週3万人という観客動員数を記録した。観客3万人を動員したのは、今年30ヶ所未満の映画館で上映された芸術映画では「語る建築家」に続き2作目で、彼は「ハハハ(夏夏夏)」「教授とわたし、そして映画」「北村方向」に続き、良い興行成績を記録したのである。それだけではなく、「3人のアンヌ」は、第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。カンヌ国際映画祭に8回も参加し、韓国インディーズ映画界の歴史を書き直したという評価を受けた。彼ならではの制作・配給システム、20ヶ所という少ない映画館という劣悪な状況の中で成し遂げた成果であるため、意味のあることだ。ホン・サンス監督の映画の特徴は、広告費と公開にかかる費用を最小限に抑えて観客と直接会うことである。広告費がほぼ0ウォンに近かった映画「3人のアンヌ」は、主演俳優ユ・ジュンサンをはじめ、多くの出演者が直接プロモーションに参加し、観客とのコミュニケーションを通じて大ヒットを牽引した。1996年「豚が井戸に落ちた日」でデビューし、資本にこだわらずに、彼ならではの映画を作ってきたホン・サンス監督の興行成績は、彼の変わらないこだわりの結果であり、その結果が若い世代からも共感を得られる芸術映画であることを証明している。

    マイデイリー
  • 映画「3人のアンヌ」公開6週目突入…注目高まる撮影地

    映画「3人のアンヌ」公開6週目突入…注目高まる撮影地

    ホン・サンス監督の新作「3人のアンヌ」のステージとなった全羅北道(チョルラプクト)扶安(プアン)への注目度が高まっている。5月31日に公開され、一ヶ月が経った映画「3人のアンヌ」は、ホン・サンス監督の作品同様、映画で描かれている空間が強い残響を残す。統営(トンヨン)をステージとした映画「ハハハ(夏夏夏)」、冬の峨嵯山(アチャサン)をステージとして描かれた映画「教授とわたし、そして映画」、北村を描いた「北村方向」に続いて、映画「3人のアンヌ」は、全羅北道・扶安の辺山半島(ビョンサンバンド)にあるモハンという小さい漁村を描き、ホン・サンス監督特有の印象の強い余韻を残した。映画の撮影は夏に2週間かけてモハンで行われたが、有名観光地ではない、海辺や小さい灯台、ペンション、刺身屋、路地など、普段の日常が溢れる空間を描いた。観客は、映画の主人公アンヌ(イザベル・ユペール)が歩いた道、白くて小さな灯台、泊まったペンション、お酒を飲んでた刺身屋、ペンションの庭などに注目が集まっている。実際、映画「3人のアンヌ」の撮影が行われたWペンションの社長は「『3人のアンヌ』が公開されてからイザベル・ユペールが泊まっていたペンションのハヌル部屋に関しての問い合わせが増えている。ユ・ジュンサンが焼いていたばら肉の値段に関しての問い合わせなど、たくさんの方々が映画『3人のアンヌ』を見て、こちらに足を運んでいる」と話し、嬉しさを伝えた。このような観客の動きは、モハンの商売にも影響している。今まで知られていなかったモハンという漁村が、カンヌ映画祭にまで招待された映画「3人のアンヌ」の公開を通じて、休養スポットとして知られ、夏のバカンスとしてモハンを訪問することを計画している人が増えている。これに、映画のステージとなったペンションだけではなく、様々な観光業で生きてきたたくさんのモハンの住民たちが、このような観光客の訪問を期待している。映画「3人のアンヌ」は韓国で公開6週目に突入し、観客は増え続け観客動員数3万人突破を目前にしている。

    マイデイリー
  • 「3人のアンヌ」ホン・サンス“芸術家は高地に向かって走る突撃隊ではない”

    「3人のアンヌ」ホン・サンス“芸術家は高地に向かって走る突撃隊ではない”

    カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩く時も蝶ネクタイをしないほど、固い格式を好まないホン・サンス監督が23日の午後(現地時間)、クロワゼビーチ、カールトンホテルの1階でカジュアルな服装でインタビューに応じた。彼はこの日、サンダル姿で現れた。芸術家の所信と自負がひしひしと感じられた時間だった。現実を恨むことなく、自身だけのユニークな方式で10年以上を人生の空しさ、理不尽さにフォーカスを当ててきたホン・サンス監督とインタビューを行った。自身の13作目の映画「3人のアンヌ」(制作:JEONWONSA FILM)が第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されたホン・サンス監督と、23日の午後2時(現地時間)にカールトンホテルで会った。サンダルを履いたラフな姿で現れた彼は、座ってすぐタバコに火をつけた。プライベートのことを聞かれると笑い、女優のことを聞かれると沈黙で答えを避けていた彼だったが、映画に関する質問にはまるで四輪駆動の自動車のように思う存分エンジンを回してくれた。フランスの国民的女優イザベル・ユペールに関する質問を惜しむ必要はなかった。こちらの質問に、ホン・サンス監督は「昔から好きだった女優であり、彼女も僕への信頼があったので、キャスティングに成功しました。今朝も少し会いましたが、次は寒い冬にもう一本撮りましょうと言われました」と笑顔で答えた。世界的な女優を無報酬でキャスティングしたあなたが本当のお金持ちの監督だと言うと、大きく笑ってくれた。「航空チケットと食事、ホテル以外はこちらで何もやっていません。彼女も出演料のことを考えていたなら、僕と作業しなかったでしょう。僕の映画に出演している韓国の俳優たちも、すごく少ない金額で出演してますが、それを考えると僕はすごく運の良い人です(笑)」1~3部で構成されている「3人のアンヌ」では、それぞれのエピソードにアンヌという名前の女性が登場する。映画監督、不倫をする女性、離婚した女性として登場するアンヌは、茅項(モハン)という海浜の町にあるペンションに泊まり、海上救助員(ユ・ジュンサン)をはじめとする数人の人物に繰り返し遭遇する。ホン監督は「僕たちが外国人に出会った時に経験する様々な感情を描くのは、興味深いと思いました。避けたり、照れたり、必要以上の親切を見せる人々を繰り返して映すことで、僕たちが気付いていなかったある姿を捉えることができるだろうと思いました」と説明した。その人々の姿を拡張すれば、国籍と関係なく全ての人が他の国の人のように見えるかもしれないということだった。「コミュニケーションの不完全さと、交感を見せたかったんです。『人は他人と交感する』のではなく、どの地点で交感が途絶え、疎通できなくなるのか。どうすればスムーズにコミュニケーションをすることができるのかを日常を通じて描きたい欲求がありました」パートを3つに分けた理由については「独立的であって、またある時点ではその独立性が濁るところを最大に表現するために」と答えてくれた。例えば第3部のアンヌが第2部のアンヌをピックアップする姿や、第1部の海辺に捨てられ割れていた焼酎の瓶が第3部のアンヌが捨てたものかもしれないと推測できるようにする方式だ。全く異なる3つのパートが、実は小さなネジ数本で繋がっているという印象を与える。回転ドアの中にいると、まるで外と中を自由自在に行き来しているように見えても、実は同じところを回っているだけにすぎないように。ホン・サンス監督は「僕たちが経験して心得た事実を、果たしてどこまで信じるべきなのか疑問を感じていました。その疑問を観客とともに解いてみたいと思いました」と話した。監督自身も「人生は疑問だらけなので、こうやって映画を一本一本撮りながら僕もその疑問を解いています」と哲学者のように笑った。知っている分だけ見えるという面から、ホン・サンスの映画は不親切だという話をしてみた。「好きな人だけ見ろ」というような態度ではないかと疑問を感じていた。ホン監督はタバコを吸い続けた。「他の監督と映画を作る基本的な理由が異なっているため」だと話を始めた。「他の監督は、観客とコミュニケーションを取り、共感を得ることを重んじていますが、僕はそうではありません。普遍的な情緒と日常を描きながら、僕自身が何かを発見し、悟ることでやっと映画の作業を終えることができます。どんなに小さいことでも、映画を撮る前には知らなかった何かの事実を発見することが目標であるということが、僕の映画の特徴であり、志しているところでもあります」と答えた。ユ・ジュンサン、イ・ソンギュン、チョン・ユミなど、常連の出演俳優たちがいるが、キャスティングの原則は何だろうか。彼は「僕は俳優の顔を思い出し『似合う、違う』を判断するような性格ではありません。誰かが偶然ある俳優の名前を言い出した時、あるいは偶然テレビで僕の好奇心を刺激するような人を見つけた時に連絡を取ってみるスタイルです。もちろん、断られることも多いですよ(笑) ありきたりで予想できるような人は除いて、直感と好奇心でキャスティングしています」と話してくれた。「金の味(THE TASTE OF MONEY)」のイム・サンス監督をはじめ、22本の競争作品があると話すと「カンヌでの授賞が、僕にとって役に立つか邪魔になるのかはまだ分かりません」と笑った。みんなが美味しく食べている餅も、誰かは喉が詰まって死んだりもすると言うホン監督は「授賞というのは、努力次第というよりはその年の審査委員の傾向で分かれることが多いものです。なので、期待のかけすぎは禁物」と固く答えた。それなのに、引き続きカンヌ国際映画祭に映画を出品している理由は何だろうか。彼は今年でカンヌから8回目の招待状をもらった、韓国では最も多くカンヌ国際映画祭に参加した監督だ。「カンヌ国際映画祭は、世界から最も多くの人々が訪れ、映画にフォーカスを当てる映画祭です。僕の映画は、全ての人を満足させることはできないので、僕の映画が好きになってくれそうな新しい観客を求めてここに来ています。大きな市場なので、このチャンスを逃さずホン・サンスの映画をセールスするのです」フィルムの代わりにRed OneやiPhoneで映画を撮る考えはないかと聞くと「まだありません」と答えた。機械やテクニックよりは、どんな空間でどんな俳優と作業をするのかのほうが遥かに大事だからだと言う。出演した俳優たちの話をしている途中、女優コ・ヒョンジョンの話が出た。彼女に関する感想を聞くと「いや、それはここでは言えません。そんな話は本人に直接伝えたほうが良いでしょう。僕が感じた感情を文章に移すと、歪曲されて伝わる可能性が高いので、気をつけています」と答えた。イム・サンス監督とは面識があるのかと聞くと「全くありませんでしたが、ユン・ヨジョンさんの紹介でイム監督が僕の映画の試写会に来てくれました。一緒に飲みに行きましたが、清潔で飾り気のない方だという印象を受けました」と話した。下の名前が同じであることから2サンスと言われていることについては「小学生が名前でからかっているようで、そんなに良い気分ではありません」と笑った。「芸術家は特定の高地に向かって走る突撃隊ではありません。なので、30歳で作った映画が60歳で作った映画より劣っているとは思っていません。20歳で映画を撮ったとしても、その時の自分の全ての感情とエネルギーを使い切ったならば、それは生涯最高の傑作になるのです。大事なのは、その瞬間に最後まで最善を尽くしたかですね。遠くカンヌまで来て下さってありがとうございました」

    TVレポート
  • 「3人のアンヌ」ホン・サンス、名実ともに“カンヌが愛する監督”に

    「3人のアンヌ」ホン・サンス、名実ともに“カンヌが愛する監督”に

    ホン・サンス監督が名実ともにカンヌが愛する監督であることを証明した。ホン・サンス監督の映画「3人のアンヌ」が21日(現地時間)、第65回カンヌ国際映画祭で公式上映スケジュールをこなした。この日、「3人のアンヌ」はカンヌが愛する監督ホン・サンスとフランスの有名女優イザベル・ユペールが出演した映画であるだけに、曇った天気の中でも国内外メディアからの熱い関心の中、フォトコールと公式記者会見を行った。まず、カンヌ映画祭のディレクターであるティエリー・フレモーは、ホン・サンス監督と劇的な感激のハグをし、カンヌ映画祭に8回も出品した監督に敬意を払った。ホン・サンス監督は今回、世界の有名な巨匠監督の作品に出演してきたイザベル・ユペールと映画を撮影し、現地でも世界的な巨匠として待遇を受けた。イザベル・ユペールは「3人のアンヌ」だけではなく、ミヒャエル・ハネケ監督の「Amore」とともに、2本の映画で今回のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、さらに関心が集まった。また、カンヌ映画祭に今回で3回目の参加となる俳優ユ・ジュンサンを知っている海外メディアが増えた。公式記者会見で、イザベル・ユペールは「韓国を代表するホン・サンス監督との撮影はどうだったか」という質問に対し、「2011年の春、写真展を行った際に、ホン・サンス監督の作品に出演することを決めた。韓国に行った時は何の準備もなく、好奇心いっぱいで訪れたが、実際に彼との撮影は、今まで知られていた即興性を超えて、繊細で緻密で精巧だった」と述べた。また、あるドイツのメディアはユ・ジュンサンに「あなたのキャラクターは韓国男性の典型なのか?」という質問をし、ユ・ジュンサンは「違う。ライフセーバーだけが純粋なんだ」と答えた。また、ユ・ジュンサンはイザベル・ユペールを記者会見でイ先生と呼んだが、このように呼ぶ理由が通訳されると、会場は笑いに包まれた。「3人のアンヌ」は、ガラスクリーニング(Gala Screening)前日の20日、プレス上映で「イザベル・ユペールの明るい姿により、他の役まで楽しそうに見える可愛く楽しい映画」だと評価された。韓国では31日公開される。

    OSEN
  • カンヌ映画祭ユン・ヨジョン vs イザベル・ユペール、女優賞はどちらに?

    カンヌ映画祭ユン・ヨジョン vs イザベル・ユペール、女優賞はどちらに?

    果たして今年のカンヌ最後の夜を飾る女王は誰になるのか?16日(現地時間)、第65回カンヌ国際映画祭が開幕する。今年のカンヌ国際映画祭には計22本がコンペティション部門に出品された。ノミネートされた作品の中から、最高賞にあたるパルム・ドール(Palme d'Or)をはじめ、監督賞、男優賞、女優賞、カメラ・ドール、審査員特別グランプリ、審査員賞、技術賞などが決まる。とりわけ今年は、韓国女優ユン・ヨジョンが、ホン・サンス監督の映画「3人のアンヌ」だけでなく、イム・サンス監督の映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」でもカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に進出することになったため、韓国の映画ファンはもちろん、関係者の高い関心が集まっている。ユン・ヨジョンは2作品で主演を務めた。「蜜の味 テイスト オブ マネー」でユン・ヨジョンは、デビュー以来初めて濡れ場に挑戦するなど、大胆な露出演技を披露した。当作品は、韓国社会の問題点を赤裸々に描いた話題作で、早くも今年のカンヌ映画祭でも注目を浴びているため、彼女の受賞可能性もあると考えられている。しかし、ユン・ヨジョンと競争するフランスの国民的女優イザベル・ユペールの受賞可能性もかなり高い。ユン・ヨジョンも韓国のマスコミとのインタビューで「たぶん彼女が受賞するだろう」と何回も話した。イザベル・ユペールは偶然にも、ユン・ヨジョンのもう一つの出演作でホン・サンス監督の「3人のアンヌ」でカンヌのレッドカーペットを踏むこととなった。彼女もユン・ヨジョンと同じように、二作品で進出することになったが、もう一つの作品はミヒャエル・ハネケ監督「アムール(Amour)」だ。「Violette Nozière」(1978年)と「ピアニスト」(2001年)でカンヌ国際映画祭・女優賞を受賞している彼女は、強力な受賞候補だ。今年韓国を訪れたジェーン・バーキンが、ホン・サンス監督の映画にラブコールを送ったのも、国境を越えるイザベル・ユペールの活発な作品活動に刺激を受けたとのことであった。他にも、「ザ・ペーパーボーイ(The Paperboy)」のニコール・キッドマン、作家ジャック・ケルアックの同名小説を原作とする映画「On the Road」のクリステン・スチュワート、「ローレス(Lawless)」のジェシカ・チャステインなどが、女優賞トロフィーを巡って競うことになる。

    マイデイリー
  • カンヌ映画祭開幕!レッドカーペットを歩く韓国俳優は?

    カンヌ映画祭開幕!レッドカーペットを歩く韓国俳優は?

    映画の祭典カンヌ国際映画祭が幕を開ける。第65回カンヌ国際映画祭が16日(韓国時間)に開幕する。今年のカンヌ映画祭にはイム・サンス監督の「蜜の味 テイスト オブ マネー」、ホン・サンス監督の「3人のアンヌ」など、合計5作品の韓国映画が招待され、多くの映画ファンから関心が寄せられている。そのため、今年のカンヌ映画祭では韓国を代表するスターを良く見かけるとみられる。「蜜の味 テイスト オブ マネー」のユン・ヨジョン、キム・ヒョジン、「3人のアンヌ」のユ・ジュンサンなどが出席する。その中でKBS 2TV週末ドラマ「棚ぼたのあなた」で親子役で共演しているユン・ヨジョンとユ・ジュンサンが共に参加すると見られ、ファンの期待も高まっている。ユン・ヨジョンは自身が出演した「蜜の味 テイスト オブ マネー」「3人のアンヌ」の2作品でレッドカーペットを歩く。お陰で2着のドレスが必要になったと明かした彼女は、15日「蜜の味 テイスト オブ マネー」のプレス試写会後の記者会見で、「一着は息子が勤めている会社から提供してもらった」とドレスについて言及した。また2010年にイム・サンス監督の「ハウスメイド」でカンヌを訪れたことのあるユン・ヨジョンは、「カンヌに行ってきたら待遇が変わった。ドレスの協賛を頂いた」と笑いを誘った。「棚ぼたのあなた」でユン・ヨジョンの息子パン・グィナム役を演じているユ・ジュンサンは、「3人のアンヌ」で招待された。ホン・サンス監督のペルソナ(仮面)と呼ばれるユ・ジュンサンは、今年もホン・サンス監督の作品でカンヌを訪れることになったのだ。彼は2010年に「ハハハ」、2011年に「北村方向」でカンヌに招待されたことがある。「蜜の味 テイスト オブ マネー」で素晴らしい演技を見せたペク・ユンシク、キム・ガンウ、キム・ヒョジンもレッドカーペットを歩く。キム・ガンウとキム・ヒョジンは今回がカンヌ映画祭に初参加で、ペク・ユンシクは2005年のイム・サンス監督の「ユゴ 大統領有故」以来7年ぶりのことである。キム・ヒョジンは15日の「蜜の味 テイスト オブ マネー」の記者会見で、「映画を観たが、撮影していた時では感じられなかった細やかな演出が満載だった。素晴らしい作品だと思う。作品性を認められて嬉しいし、素敵な俳優たちと共演できて光栄だ」と感想を述べた。その他、クォン・サンウとキム・ユンジンもカンヌを訪れる。クォン・サンウはジャッキー・チェンと共演した「サンダーアーム/龍兄虎弟3」の制作発表会に参加するため、ジャッキー・チェンと共にカンヌへ行く。今回が彼の初参加である。キム・ユンジンはコスメブランドのロレアル パリ(L'ORÉAL PARiS)のモデルとしてレッドカーペットを歩く。ミラ・ジョヴォヴィッチ、コン・リー、ファン・ビンビンなど、有名スターと共に韓国を代表してカンヌを訪れるキム・ユンジンも、初のカンヌのステージへの喜びを明かしたことがある。第65回カンヌ国際映画祭は16日から27日まで開催される。開幕作品は「ムーンライズ・キングダム(Moonrise Kingdom)」が、閉幕作品には「テレーズ・ディー(Thérèse D)」が選定された。

    OSEN
  • 「蜜の味」ユン・ヨジョン、65歳でも優雅な女性

    「蜜の味」ユン・ヨジョン、65歳でも優雅な女性

    「昔はマスコミも多くなかったのですが、今は昔と違ってインタビューも多過ぎです」という彼女の言葉から始まったインタビューだったが、女優ユン・ヨジョン(65)は質問に丁寧に答えてくれた。あえて正しいことを言おうともせず、率直に答える彼女の姿は他の女優よりも優雅な女性のように見えた。時には少女のように笑い、「カンヌ国際映画祭の主演女優賞を受賞したいと思ったことはないのか」という質問には手を振って否定した。また後輩のことを語る時には、優しい表情になった。さらに演技について、自身の哲学を語る彼女は少女から中年女性までの姿をすべて持っているようだった。女優ユン・ヨジョンの人生は決して順調な人生だったとは言えない。インタビューで彼女は、自分の人生で一番辛かった時期について「海外生活を終え、韓国に帰ってきた時でしたね。ユン・ヨジョンという存在は忘れられていて、新人に戻って女優活動をしなければならなかったのです。また個人的に辛かったこともあったので大変でした。また米国に帰ろうとも思いました」と語った。彼女にとっては言葉に出来ないほど辛い時期であっただろう。その辛かった時期を乗り越えた彼女は女優として多くのことをやり遂げた。まさに2012年は彼女の努力が実った年だと言えるだろう。彼女は、16日(現地時間)に開催される第65回カンヌ国際映画祭にイム・サンス監督の映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」だけでなく、ホン・サンス監督の映画「3人のアンヌ」でもカンヌのレッドカーペットを踏むことになった。カンヌが愛する二人の監督の愛を独り占めにしたユン・ヨジョン。彼女は「運が良かった」と話すが、すべてが運だと言えるだろうか。65歳になって初めて濡れ場に挑戦する女優は多くはない。チャンスも多くなく、チャンスがあったとしても出演を決めるのは難しいはず。イム・サンス監督からシナリオを受け取り、初めは監督に「何ですか」と言ったという彼女は、イム・サンス監督に説得されてしまったことについて「イム・サンス監督は私が何を言っても言い返す人だったんです」と語った。「『とても不愉快です。どうして私なんですか』と聞いたら、イム・サンス監督は『ユンさんと同年代のおばさんは、それを見てショックを受けながらも自分にもこの様なことが起こるのではないかと思うでしょう』とおっしゃいました。それで私が『おばさんではなく、おばあさんですよ』とイム・サンス監督に言いました。ご存知のようにイム・サンス監督は衝撃的な題材を扱う監督です。好き嫌いがはっきり分かれる映画ですし、その映画に監督の道具として私が使われたのだと思います。濡れ場にフォーカスを当てないようにしました。権力を持っている女性、お金をたくさん持っている人ならば、面白半分で私が劇中で演じたペク・グムオクのように行動するかもしれないと思います。権力とお金の両方を持っている人には出来ないことはあまりないと思います。監督は劇中のキャラクターの行動を表現しようとしただけで、65歳の女優が露出をしたからといって関心が集まるとはとても思えません。でも、露出という言葉を何度も聞くと恥ずかしくなりますね。『注目を集めるために、露出までするのか』と言われそうですし」そう語る彼女だが、彼女はすでに終わった撮影については心配していないように見えた。映画の濡れ場は30歳年下の後輩俳優キム・ガンウとともに撮影した。心配はしたが、撮影は無事に終わったという彼女は演技の確認をしなかったという。このような彼女の小さな勇気が積み重なり、今のユン・ヨジョンが存在する。彼女はイム・サンス監督について「監督に『今回の映画も衝撃的ですね。妥協したらどうですか』と言ったら、『妥協するというのは年を取ってしまったことの証拠です』と言い返されました。私がまた『年を取るのも悪くないよ』と話しました」と語った。「今後また濡れ場のある作品に出演したいと思いますか」という質問には首を振る彼女。すでに多くの作品の出演依頼を受けており、出演依頼を受けている作品のシナリオは、現在出演中のドラマ「棚ぼたのあなた」「キング~Two Hearts」の撮影や映画の広報スケジュール、カンヌ国際映画祭への参加などが重なり、まだ読んではいないが、面白い作品が多いと言う。彼女にとって65歳という年齢はただの数字に過ぎない。女優ユン・ヨジョンの人生は、20代に比べ、演じられる役が減ってしまったという30~40代の女優に教訓を与えている。

    マイデイリー
  • 大女優ユン・ヨジョン、カンヌ国際映画祭に2作品同時に進出

    大女優ユン・ヨジョン、カンヌ国際映画祭に2作品同時に進出

    女優ユン・ヨジョンが、カンヌ国際映画祭に2作品同時に進出することになった。30日午前、ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」のプレス試写会が開催され、この映画のメガホンを取ったイム・サンス監督をはじめ、主演のユン・ヨジョン、ペク・ユンシク、キム・ガンウ、キム・ヒョジンらが出席した。この席で、映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」が5月に開幕する第65回「カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門に進出することになり、監督と出演者が喜びを語った中、ユン・ヨジョンの発言に注目が集まった。その理由は、ユン・ヨジョンが「蜜の味 テイスト オブ マネー」だけでなくホン・サンス監督の映画「3人のアンヌ」でもカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを踏むことになったからだ。ユン・ヨジョンは「よく『ホン・サンス監督が受賞するのがいいか、イム・サンス監督が受賞するのがいいか』と同じ質問をされるのですが、本当に困ります。監督賞は一つなので二つともなんて頂けないでしょうね。それでも最近は本当に嬉しくて、運がよかったと思います。俳優なら誰でもカンヌを夢見るでしょう。良い老後を迎えていると思います。計画して二人のサンス監督とお仕事したわけではありませんが、お二人の熱意にお応えするために、お二人にはノーギャラで出演するとお話しました。その約束を守ろうと思います」と二人の監督に感謝の気持ちを伝えた。65歳を迎えてもなお挑戦を続けることについてユン・ヨジョンは「俳優は、誰でも演じた役とは違う役を演じてみたいと思うものですが、そう上手くはいきません。幸か不幸か、私は一生懸命に頑張るタイプで、こうして素晴らしい監督に出会えたことを光栄に思います」と述べた。映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、5月17日から韓国で上映される予定。

    マイデイリー
  • カンヌ映画祭出品「3人のアンヌ」海外向けポスターを公開

    カンヌ映画祭出品「3人のアンヌ」海外向けポスターを公開

    第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品が決まったホン・サンス監督の新作「3人のアンヌ」の海外向けポスターが公開された。25日公開された「3人のアンヌ」の海外向けポスターは、英語版タイトルである「In Another Country」が書かれており、主演俳優のユ・ジュンサンとフランス女優のイザベル・ユペールの姿が写っている。英語のタイトルは、韓国語の直訳でありながら、世界的に有名な女優イザベル・ユペールが邊山半島(韓国の西海に接している半島)の小さな海浜の町モハン(茅項)に泊まったことがあるという事実まで含んだ、二重の意味を表している。ポスターは、映画の三人のアンが海辺で、救助員と出会うシーンの中で、二人目のアンの話であり、ソレマウル(ソレ町)に住んでいる韓国人の恋人(ムン・ソングン)がいるアンが、海辺にある灯台を探すシーンで、嬉しそうな笑顔を見せているアンの表情と、後姿だけの救助員(ユ・ジュンサン)が写っている。「3人のアンヌ」は、モハン(茅項)という海浜の町にあるペンションに、夏休みを過ごしに来た三人のアン(イザベル・ユペール)が出会う人々との話を描いた映画で、ホン・サンス監督の独特な魅力である映画的神秘さを感じられる作品だ。韓国では来月31日に公開される予定。

    マイデイリー
  • ホン・サンス&イム・サンス監督、カンヌ映画祭に出品“どんな巨匠と競争?”

    ホン・サンス&イム・サンス監督、カンヌ映画祭に出品“どんな巨匠と競争?”

    韓国映画2本がカンヌ映画祭のコンペ部門に出品ホン・サンスとイム・サンス監督がカンヌ映画祭のコンペティション部門に出品し、世界的な巨匠とともにパルム・ドールを競う。カンヌ国際映画祭の執行委員会は、19日(現地時間)フランス・パリで開かれた記者会見で、第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に2人の監督が選ばれたと発表した。出品される作品はホン・サンス監督の「3人のアンヌ」とイム・サンス監督の「蜜の味 テイスト オブ マネー」である。映画「In Another Country」はフランスの国民女優と呼ばれるイザベル・ユペールが参加した作品で、3つのエピソードで構成されたオムニバス映画である。俳優ユ・ジュンサンとチョン・ユミ、ムン・ソリが作品に参加した。イム・サンス監督の「The Taste Of Money」は、韓国財閥の貪欲を暴く作品で、異例の映像が制作される前から話題になっていた。俳優ユン・ヨジョンとペク・ユンシク、キム・ガンウ、キム・ヒョジンなどが参加した。2人の監督にとって、今回カンヌ映画祭への出品は初めてではない。ホン・サンス監督はコンペティション部門に、「女は男の未来だ」「映画館の恋」に続き三回目の出品である。また、コンペ部門以外まで含めると、8回目の出品である。イム・サンス監督は「ハウスメイド」以降2回目のコンペ部門出品であり、2005年監督週間に選ばれた「その時、その人々」まで含めると3回目のカンヌ出品である。「両サンス」監督、誰と競争するか?今年のカンヌ映画祭では世界的に名高い巨匠たちが大挙してコンペ部門に出品され話題になっている。イタリアの名監督であるナンニ・モレッティ監督がコンペ部門の審査委員長を務め、ウェス・アンダーソン監督の「Moonrise Kingdom」がオープニング上映作品で、今年4月4日他界したクロード・ミレール監督の遺作「THÉRÈSE DESQUEYROUX」がクロージング上映作品に選ばれた。韓国映画とともに、パルムドールを競う作品には、デビッド・クローネンバーグ監督の「Cosmopolis」、レオス・カラックス監督の「Holy Motors」をはじめ、アッバス・キアロスタミ監督の「Like Someone In Love」、ケン・ローチ監督の「The Angel's Share」、ミヒャエル・ハネケ監督の「LOVE」など、21本である。これ以外にも「ある視点(Un Certain Regard)」部門には、ダルジャン・オミルバエフ監督の「Student」、グザヴィエ・ドラン監督の「Laurence Anyway」、ロウ・イエ監督の「Mystery」が選ばれた。第65回カンヌ国際映画祭は、5月16日から27日まで開かれる。

    oh!my star
  • イム・サンス監督「蜜の味」&ホン・サンス監督「3人のアンヌ」カンヌ映画祭出品決定!

    イム・サンス監督「蜜の味」&ホン・サンス監督「3人のアンヌ」カンヌ映画祭出品決定!

    イム・サンス監督とホン・サンス監督が、1ヶ月後に控えた第65回カンヌ国際映画祭に共に進出する。19日午前11時(現地時間)、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門の出品作が公式発表された。韓国から出品作に選ばれたのは、ホン・サンス監督の「3人のアンヌ」とイム・サンス監督の「蜜の味 テイスト オブ マネー」。発表前から二つの作品はコンペティション部門の有力候補として注目を集めていた。イム・サンス監督は2010年に公開された「ハウスメイド」で、すでにカンヌ国際映画祭のコンペティション部門の出品作に選ばれたことがあり、これで2回目のレッドカーペットとなる。また、ホン・サンス監督には凄まじい力がある。韓国で「カンヌの男」という修飾語で呼ばれるホン監督の作品がカンヌ映画祭で紹介されるのはこれが8作目。彼は1998年公開された映画「江原道(カンウォンド)の力」が「ある視点」部門に出品されて以来、「秘花 ~スジョンの愛~」(2000)と「女は男の未来だ」(2004)、「映画館の恋」(2005)「よく知りもしないくせに」(2009)「ハハハ」(2010)「北村方向」(2011)などに次ぎ、今回の出品作「蜜の味 テイスト オブ マネー」で出品が決まった。さらに「ハハハ」は「ある視点」部門で大賞を受賞したこともある。彼の今回の出品作「3人のアンヌ」はフランスの国民的女優イザベル・ユペールが出演する。第65回のカンヌ国際映画祭は、5月16日から27日までフランスのカンヌで開催される予定だ。

    マイデイリー