ハナ
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ハ・ジウォン&ペ・ドゥナ主演映画「ハナ~奇跡の46日間~」20日より日本公開
1991年、千葉で開催された世界卓球選手権に出場した、韓国と北朝鮮の南北統一チームの実話を基にした韓国映画「ハナ~奇跡の46日間~」が20日から日本で上映される。14日に東京都内で公開を記念するイベントが開かれた。南北統一チームは国際卓球連盟会長だった荻村伊智朗さん(94年死去)の尽力で実現した。南北選手は開催地で合宿をし、大会では女子団体で金メダルを獲得した。14日のイベントでは映画予告編や、当時放映されたNHKの特集番組の上映、在日コリアンアーティストのライブなどが行われた。イベントに出席した小説家の梁石日(ヤン・ソギル)氏は「今は朝鮮半島情勢が非常に複雑だ。危機が高まるたびに在日同胞社会は影響を受ける。この映画は同胞社会の未来に対し多くの示唆と可能性を投げかけている」と話した。ハ・ジウォンとペ・ドゥナが主演の同映画は、東京・渋谷のオーディトリウム渋谷や大阪・十三の第七藝術劇場などで上映される。
My name is ハン・イェリ「小さくて深い池」
例えるなら、小さな池のような印象だ。耳を傾けなければまったく聞こえない小さな声と、近くに座って見つめたくなるほど穏やかな顔をしているから、そう感じたのだろうか。トークショーに出演したときは平然としていたように見えた、と話したら、すぐに「ハハ、そうでしたか?」という返事とともに、その爽やかな顔に、ゆっくりと丸い波紋のように微笑みが広がっていく。ところが、思ったよりもさらに真っすぐなハン・イェリの考えを知ってしまうと、彼女はどれほど深いのか、あるいはどれほど多くの物が隠されているのか、簡単には想像できなくなる。「映画『ハナ~奇跡の46日間~』は今まで私が出演してきた作品とは違い、途方もなく劇的な演技を見せなければならなかったんです。できないという心配をする暇もなく、やらなければならないと思って自ら強行しました」努力の末に自分の限界を克服するユ・スンボクは「ハナ~奇跡の46日間~」の中で最も明確な成長を見せた人物であり、それを一層ドラマチックなものに昇華させたのは、ハン・イェリだった。生まれて初めてやった卓球まで「人間のやることだから私にもできる」と考えた彼女の大胆さは、決して怖いもの知らずゆえの無謀さではなかった。恐れるとかえってケガをするという考えで、真っすぐ突き進む心こそ、ハン・イェリが持っているパワーの源である。彼女が知らないことがあるならば、生後28ヶ月くらいから舞踊を始め、小学校4年生の時からはバレーと現代舞踊、そして韓国舞踊を習い、将来は有名な舞踊家になると思っていた自分が、今なぜか演技の道を歩んでいるということだ。何も知らずに、ただ友達と共同作業する課題くらいに考えて出演した初めての映画「Giraffe&Africa」で、突然ミジャンセン短編映画祭での演技賞を受賞して、それ以来「青い河は流れよ」や「百年偕老外伝」など、次々と作品に出演し演技の才能を見せるようになったのは、本当に驚くことだ。ハン・イェリは冗談のように「よくここまで来られたと思います」と話しているが、もしかしたらこれも、必然的な結果なのかもしれない。「私が実際にしたことよりも、評価のほうが大きいようなので、今ではなくこれからがより重要だと思っています。今後は、これほどの大きな作品で良い役柄に出会えるという保障がないことも分かりますし、仮に作品に出会えても私にはできない役かもしれないということもよく分かっています。だから、自分で自分を動揺させないように頑張ります」と、このように話せる女優は、監督に、そして観客にとっては決してありふれた存在にはなり得ない。恐らく、今も静かに深みを増しているこの女優は、より多くの人々から絶えず注目を浴びるだろう。深さを測ることのできない池の穏やかな水面は、人々を魅了してやまないのである。My name isハン・イェリ。本名はキム・イェリ。1984年12月23日に生まれた。2歳下の妹と5歳下の弟がいる。弟は「ハナ~奇跡の46日間~」が公開した日、映画「アベンジャーズ」を見てきて「姉さん、涙が出るほど面白かった」と言ってきたので殴ってやった。ハハ。その後「ハナ~奇跡の46日間~」を見て「うん姉貴は」と曖昧なことを言っていたのでまた殴ってやった。弟と妹とモンゴルにバックパック旅行に行ってみたい。夜空に溢れるほどの星があって、本当に美しいと聞いたことがある。余裕を持ったスケジュール調整もできて、何より3人で一緒に行けば一人当たりの経費が少なくてすむらしいから。元々写真を撮ることはあまり好きではなかった。普通自分撮りの写真を見ると、それぞれ自分が一番きれいに写る角度があるけど、私には特にそんな角度はない。だけど仕事のために頻繁に写真撮影をしているから、楽しまなければならないと思った。ペ・ドゥナ姉さんとtvN「現場トークショーTAXI」に出演した時は幸いにも負担が減った。スタッフの方々や脚本の方々が前にいるわけではなく、司会を務めているイ・ヨンジャさんとコン・ヒョンジンさんが背中を向けていたから。また主役はドゥナ姉さんだったので、少し気が楽だった。でも実際、放送を見てみたら緊張のあまり声のトーンは高かったし、話すときは早口になっていた。「ハナ~奇跡の46日間~」のムン・ヒョンソン監督から「イェリはこれからもたくさんの監督と戦わなければならない」と言われたことがある。完璧に理解できなくてもキャラクターを理解する点や情報を伝える範囲で表現することに対して、もう少しオープンな姿勢で取り掛かる必要があるという意味だったらしい。冗談半分の監督の言葉だったけど、私も当然あれもこれもやらなければならないと思っている。映画で北朝鮮の方言を使う機会が何度かあった。MBCドラマ「ロードナンバーワン」では北朝鮮の言葉を使ったし、映画「青い河は流れよ」では延辺の方言、そして今回は咸鏡道(ハムギョンド)の方言を使った。三種類がみんな違っていて、平壌(ピョンヤン)がソウルなら、咸鏡道は釜山(プサン)、延辺は済州(チェジュ)のような感じかな。発声は良いけど発音は明確ではないと言われたことがある。そんな状態で発声や発音を習うとクセがついてもっと複雑になると言われた。でも「君は君なりにやればいい。現場で学べ」というアドバイスをもらった。一番最初に舞踊を始めたのは生まれて28ヶ月の時だった。今でも思い出す場面がある。かなり大きなガラスから日が差し込んでいて、窓に付けた紙の影がホールの中に垂れて、私はそこで飛び回っていた。その後で舞踊学院に通ったけど、地方だったから学院ができてもすぐにつぶれた。ハハハ。気づいてなかったけど、幼い時は映画をたくさん見ていたらしい。父が映画好きなので「誰がために鐘は鳴る」や「欲望という名の電車」「ローマの休日」のような名作を幼い時すでに見た。いとこの姉さんや兄さんもたくさんいたので、小学生のときウォン・カーウァイ監督の映画もたくさん接した。そして、レスリー・チャンとトニー・レオン、ジョイ・ウォンにハマっていた。少し成長してからはアニメに関心が移って「新世紀エヴァンゲリオン」や「攻殻機動隊」のようなものを見た。登山が好きだ。道峰山(トボンサン)から北漢山(プッカンサン)に渡るところまで行ってみたけど、そこからまた道峰山(トボンサン)の方に戻ってくるのはまだやったことがないので、今はそれを目標にしている。もし大きな山に登るなら、雪岳山(ソラクサン)や金剛山(クムガンサン)に行ってみたい。「青い河は流れよ」を撮影するとき、白頭山(ペクトゥサン)で隠れて撮影をしたけど、大きな山にパワーを感じた。なぜか映画で自転車によく乗った。昨年の12月24日にクランクアップした映画「幻想の中の君」では自転車で下り坂を下って車にぶつかるシーンを撮った。ブレーキを使わなかったからスピードが上がって少し怖かった。見ていた方々から「イェリさん、それどうやったの?怖くなかった?」と聞かれたし、みんなから辛抱強いと言われた。潜水して体調3メートルくらいのイルカ3頭と撮影したときは大変だった。水はとても冷たかったし息は自由にできなかったのに、イルカは本当に動きが速くて、怖くなって初めて監督の前で泣いた。監督は、もしできなかったら正直に話してくれと言ったけど、そうしたら撮影が止まるから、できないとは言えなかった。今考えたら少し腹が立つ。イルカに。イルカのせいじゃないし、別に私を噛むわけでもないのに。「百年偕老外伝」と「幻想の中の君」を一緒に撮影したカン・ジナ監督とはいつも「私たち二人は最後まで残らなければならないよ」とこんな話をする。「サンダンス映画祭に行こう」って。ハハハ。一緒に撮影した監督とずっと一緒に行けたらいいなと思った。だからずっとユン・ジョンビン監督とハ・ジョンウさんを見ていると羨ましく感じる。早くそうなるためには私と監督たちがみんなで力を合わせなければならない。
Vol.1 ― 「サウスバウンド/南へ走れ」ハン・イェリ“イム・スルレ監督の不在がとても大きかった”
「サウスバウンド/南へ走れ」とても大切な縁に感謝します真面目でいい人そうに見える。いや、実際に会ったハン・イェリは柔らかく落ち着いていて、尚且つ真剣だった。昨年、映画「ハナ~奇跡の46日間~」で受けた印象は、今年の「サウスバウンド/南へ走れ」でも変わらなかった。だが本人は、いい人という表現に疑問を抱いていた。「いい人という言葉は、平凡だという言葉と同義語のようで、たまにはわがままに生きた方がいいのではないかと思います」という彼女の答えに共感した。実際、最近ではいい人という表現は魅力がないという意味としても使われているためだ。「映画中で私の演じるミンジュという人物の19歳と、私自身の19歳が違っていたので、その後も全く違う人物に成長すると思いました。30歳になった今の私の姿とミンジュの30歳もまた違うでしょう。実際に学生時代の時は、大人から言われたことには、必ず従わなければなりませんでした。強迫観念もすごかったし。それで、学生の本分は全うしましたが、疑問もよく抱いていました」ファッションデザイナーを夢見て、思いのままクールに生きていくミンジュ役に対する答えだったが、ハン・イェリが現在持っている人生観を感じることができた。ハン・イェリは、すでに先日行われたメディア試写会の記者会見で3放世代(お金がなく恋愛、結婚、出産の3つを放棄した世代)に対する悩みを打ち明けた。自身の年齢に合った悩みを持つミンジュのように、ハン・イェリ自身も今についてそれだけ悩む女優だった。 ハン・イェリが語る「サウスバウンド/南へ走れ」とは?「サウスバウンド/南へ走れ」は、「ベルリンファイル」や「7番房の奇跡」など、そうそうたるライバル作品に押される形になっているが、ハン・イェリは「商業映画だからヒットしてほしいと願う気持ちは当然あるが、私はこの映画に出会えただけでも大切な縁を持てた」と落ち着いて話した。「本当にシンプルに言うなら愉快、爽快、痛快という言葉を使いたいです。だが、それと同時に絶対笑ってばかりいられないです。今の現実と似たところや逆にもっと悪い部分もあるので、ひたすら笑ってばかりではいられません。私も映画を見ながらそう感じました」原作になった奥田英朗の同名の小説に比べ映画「サウスバウンド/南へ走れ」では、韓国社会への問題意識がそのままストレートに反映されている。プロモーションを行う過程で、その部分が少し薄くなった点はあるが、むしろハン・イェリはその部分を見つめていた。「でも、最初から最後まで深刻な感じはありません。現実にはありえない行動を主人公たちがしていますし。映画に登場する国家情報員の職員さえ可愛いじゃないですか(笑)」 大切な因縁、キム・ユンソク&オ・ヨンス、そしてイム・スルレ監督 映画の人気より、ハン・イェリが個人的に「サウスバウンド/南へ走れ」を通じて得たのは、俳優キム・ユンソク、オ・ヨンスと共演したという事実だった。ここにプライベートでも交流があり、ずっと憧れてきたイム・スルレ監督と作業できたという点も大きな経験になった。「二人の先輩に会えることだけでもワクワクしました。台本をいただき、何も考えずやらなきゃと思いました。一緒に撮影しましたが、一つ一つのシーンが惜しかったです。もっと緊密な関係を演じたいと思いました。機会があれば次回は映画の中で息を合わせる相手役になりたいです。キム・ユンソク先輩とオ・ヨンス先輩は正反対でした。実は、キム・ユンソク先輩はタフで男の中の男だと思っていましたが、繊細で几帳面で優しい人でした。やはり近くで見てみないと分からないものです。オ・ヨンス先輩は容貌とは違って率直でクールな性格がまた意外でした。オ・ヨンス先輩が(映画のステージになった)島での撮影で苦労されてましたが、実は移動すること自体大変でした。ソウルから島まで10時間もかかるので体力の消耗も大きかったです。イム・スルレ監督とは一緒に作業する機会が来るのだろうかと思っていましたが、思ったより早くその機会が訪れました。一緒に撮影できてとても楽しかったです! 監督は、現場でむしろ私にいろいろと質問をしてくれました。『イェリはどう? 何が好き? どう思う?』このように聞かれました。本当に良い経験でした。互いにたくさん話をしながらいっぱい笑って撮影できたと思います」先輩俳優と監督についての話をしたが、ハン・イェリ自身、今回の撮影は容易なだけではなかった。「サウスバウンド/南へ走れ」撮影当時、映画「同窓生」と「ザ・スパイ シークレット・ライズ」の撮影も同時に行っていたためだ。また、撮影終盤になって内部の問題でイム・スルレ監督が現場を離れた時も厳しい状況だったはずだ。「その時は、私自身もそんなにいい状況ではありませんでした。イム・スルレ監督については、みんな残念がりましたが、きっと戻ってくると信じていたようです。私もその問題が解決されると信じていました。イム・スルレ監督の不在がとても大きいということはみんな知っていました。実はその時、私は自分のことを心配し、映画の中で私はしっかりやっているのかと自問してみました。しかし、その時は私がどのように演技したのかよく覚えていませんでした。しっかりしなきゃと思いました。後輩(ペク・スンファン、パク・サラン)の面倒も見ながら」慌ただしく2012年を過ごしたお陰だろうか。今年ハン・イェリは、より活発な活動を予告している。現在上映中の「サウスバウンド/南へ走れ」をはじめ、映画「同窓生」と「ザ・スパイ シークレット・ライズ」、そして独立映画(配給会社を通さず、制作者が直接映画館に売り込む映画)「幻想の中の君」が公開を控えている。独立映画だが、恋人たちが愛を失った後、どうやってそれを克服して生きていくのかを描いた作品だという。ハン・イェリのまた違う姿に出会える作品として、期待してみてもいいだろう。
ハ・ジウォン 「ジェットコースターのような人生が面白い」
ハ・ジウォンは演じるではなく生きるという表現を使った。SBS「シークレット・ガーデン」ではスタントウーマンキル・ライムとして生き、「第7鉱区」では謎の巨大生物と死闘を繰り広げる石油採掘船の海底装備マネージャーチャ・ヘジョンとして生きた。そして、この頃は卓球を題材にした映画「ハナ~奇跡の46日間~」でヒョン・ジョンファとして生きているハ・ジウォンが「インタビューに来る前、決勝戦の撮影を終えてきた」と話した。女優として作品の中の役に扮して生きるということは当然ではあるが、ハ・ジウォンが言う生きるという表現は、他の俳優から聞くのとは違うように聞こえる。映画「友引忌」のギョンア、「1番街の奇跡」でボクサーであるミョンラン、MBC「チェオクの剣」で茶母(タモ=役所の下働きの女性)であるチェオク、KBS「ファン・ジニ」で妓生(韓国の芸者)であるファン・ジニなど、ホラーからアクションまで様々なジャンルで演じてきた。そしてキャラクターのためならボクシングや舞踊、バイクなどを学ぶ過程がハ・ジウォンの人生の一部である。つまらないと思う暇など全くなさそうな彼女の人生。彼女は撮影のエピソードを話す途中、椅子から立ち上がってその時を再現するなど、時には行動が言葉より先に出て、「プハハ」と笑う彼女の笑い声は周りの人まで笑わせる。このように生き生きとしている女優ハ・ジウォンに会った。―映画のシナリオが出てから5年間もかかってようやく「第7鉱区」が出来上がりました。どうしてこの映画をこんなにも長く待ったんですか?ハ・ジウォン:「第7鉱区」のシナリオが出た時、ユン・ジェギュン監督と出演について話をした。正直に言って、5年前は制作ができるかどうか分からない状況だったけれど、何より監督を信じた。それで、もし制作できなくても未練は持たないようにしようと思いながら他の作品をしていたが、心のどこかには監督を信じて待とうという気持ちがあった。―「第7鉱区」を通して、3Dで自分を見た感想はどうでしたか?ハ・ジウォン:キム・ジフン監督やユン・ジェギュン監督は後半の3D作業でかなり苦労した。1つのシーンを修整するには3D作業を改めてやらなくてならないから。そうやって、スタッフたちは非常に苦労したけれど、私は私の姿を3Dで見ることが出来てとても気持ちよかった(笑)「どうしたらより強く見えるかを悩んだ」―謎の巨大生物と死闘を繰り広げるヘジョンというキャラクターを演じましたが、大変ではなかったですか?ハ・ジウォン:大変さで考えれば、これまでやってきたキャラクターの中でヘジョンが1位だ。ヘジョンは女性とは思えないほど身体を使うアクションシーンが多くて大変だったけど、先輩たちと一緒に楽しく撮影することができた。―共演したアン・ソンギさんやパク・チョルミンさんが面白い話をするなど、ジウォンさんを笑わせるために努力したと聞きましたが。ハ・ジウォン:アン・ソンギ先輩とは「真実ゲーム」(2000年)という映画で共演したことがある。その映画は私の映画デビュー作だったので、その時の私は本当に何も知らなかった。だから、アン・ソンギ先輩の行動をそのまま同じように真似した。たとえば、アン・ソンギ先輩が台本を置いておくと私も先輩と同じ場所に台本を置いておいたり、スタイリストさんにどんなふうに接するかを見て「私も同じようにしよう」と思った。私にとってアン・ソンギ先輩は俳優の教科書であり、父親のような存在だった。ところが、今回の撮影で会ったら以前よりユーモラスになっていて、友達のように気楽で心強く思えたりした。毎日、栄養剤の注射まで打って撮影現場に行くほど大変だったけれど、周りの人が私を楽しませてくれるとエネルギーが出るタイプ。だから、「いい人たちと一緒に仕事をするということは、こんなに幸せなことなんだ」と改めて感じた。―ヘジョンは男性キャラクターと同じくらい強く、全ての事件の中心に立っているキャラクターです。演じる時、どんなことに最もこだわりましたか?ハ・ジウォン:キム・ジフン監督と「ヘジョンのキャラクターが目立たないといけない」と話し合った。映画の後半はセリフもほとんどなく、謎の巨大生物とまるでゲームをするようににらみ合いながらストーリーが進んでいくが、その中でヘジョンというキャラクターが目立たないと映画の面白味が薄くなるんじゃないかと思った。そのため、どうしたら男性たちの間でも強く見えるかを細かい部分まで深く悩んでキャラクターを作った。たとえば、立っている時のヘジョンは腰に手を置いて立つ。そういう姿勢1つからも強い雰囲気を出そうとした。目つきはもちろん、顔を上げる時や笑う時もどんなふうにするかを設定したり、お肉をよく食べて身体も大きく作った。これまでやった作品の女性主人公はアクション映画でも、ラブストーリも盛り込まれ、心が弱く揺らいだりする役だった。しかし、この作品では本当に女戦士のように、かっこいいキャラクターが欲しいと監督から言われた。―シナリオを読んだ時、想像したモンスターの姿と出来上がった映画のモンスターは似ていましたか?ハ・ジウォン:私が想像したモンスターは映画のモンスターよりもっと大きいものだった。たぶん、より大きいモンスターと戦って勝った方がかっこいいなと思ったから、そう考えたと思う(笑)―「第7鉱区」の撮影の90%以上を(CG用の)グリーンシートの上で撮影したと聞きました。何もない状況の中、謎の巨大生物と戦うという想像だけでのアクション演技をしながら感情移入するのは難しくなかったですか?ハ・ジウォン:撮影に入る前、モンスターをデザインしたモパック・スタジオに言ってモンスターを作る過程を見た。モンスターの大きさがどのくらいでどんなふうに動くかを見せてくれる動画のコンテがあるから、それを覚えて演じた。しかし、問題は目を見て演じる相手が目の前にいないということだった。モンスターは想像の中にいるのに、それが目の前にいると思って感情を引き出さなくてはならないから、それが一番大変だった。また、目の前にいないモンスターをみんながそれぞれ想像で作るから、俳優たちが一緒に撮影をする時、視線がバラバラになるという面白い状況が起こる(笑) 最初は視線を1つに合わせるためにかなり時間がかかったけれど、徐々にコツを掴んできて、何もない空中なのにまるで何かがあるような演技をみんながうまく演じた(笑) だから「ハリウッドの俳優たちはこんなふうに演じているんだ」とお互いに話したりもした。―女戦士のキャラクターを演じるため、参考にしたキャラクターはありましたか?ハ・ジウォン:モンスターと戦う時の動きや目つきを参考するため、「エイリアン」のシガニー・ウィーバーを見ながら映画のシーンを想像した。人は遠い所を見る時の目つきと、近い所を見る時の目つきが全く違う。モンスターが近寄ってくる動きに合わせて身体を動かさなくてはならないから、そういう部分についてたくさん悩んだ。―石油のボウリングをするシーンで俳優たちの顔や身体が真っ黒になっていましたが。ハ・ジウォン:(ハ・ジウォンはこのシーンを説明するため、椅子から立ち上がった)そのシーンを撮る時、本当に面白かった。力を使っているようなふりをする演技だったが、本当にボウリングをするような感じだった。イカ墨で黒くした水がとても臭くて、リハーサルをする時、その水が本当に空中に飛び上がるとは思ってもいなかったからビックリした。私たちが「プッシュ!」と言ってボウリングの装備を押したら、目や口の中までその水が入ってきた。本当に大変だったが、真っ黒になっている人々の顔を見たらとても面白かった。そんな中でも、水がたくさん飛ぶ所はみんなが避けようとしていた。私は「こっちにはまかないでくださいよ。私は女ですから」と言ったけど、ダメだと言われた(笑)「ジェットコースターのような人生が面白い」―体力的に大変だなと思えるキャラクターをよく演じていますが、そのような役を選ぶ原動力は何ですか?ハ・ジウォン:大変だけど、楽しく演じているから大丈夫。インタビューに来る前も今撮影している映画「ハナ~奇跡の46日間~」での、決勝戦の撮影を終えてから来た。決勝戦を撮った後は気持ち良さを感じたし、モンスターと死闘を繰り広げたことも大変だったけれど、撮影の後は何かを終えたというカタルシス(解放感)を感じることができた。それから、本当に苦労して撮った作品を観客が見て、私と同じような感情を感じ愛してくれるとエネルギーが出る。そのエネルギーで、また次の作品を演じることができる。―「1番街の奇跡」のためボクシングを学んだり、「第7鉱区」のためバイクやスキューバダイビングの資格を取るなど、何かをずっと学んできましたね。疲れる時もあると思いますが。ハ・ジウォン:それは全て誰かにさせられたことではなく、私が自らしようと思ってやったことだ。私が休みの時も何かを学び続けてきたのは、そうすることで私は生きていると感じられるからだ。朝にウエイトトレーニング、昼はピラティス、夜はまた違うレッスン。このようなスケジュールを1ヶ月単位で作る。途中で疲れると何日間か休んで、また新しくスケジュールを組む(笑) 撮影する時は撮影以外に何もしないから、逆に余裕がある方だ。撮影は仕事という感じがあまりしないからか、普段より時間があるように思える。―作品を選ぶ時、最優先にすることは何ですか?ハ・ジウォン:シナリオだ。シナリオを読む時、私が演じるキャラクターにフォーカスを置いて読んだりはしない。ただ作品を読んで、ストーリーの構成がよくできていたり、面白味や感動があるかを最優先して選ぶ。しかし、「第7鉱区」の場合は少し違って、シナリオが出来上がる前に出演を決めた作品だ。男や女なんか関係なく、カッコよく強いアクションができる女戦士のような役をしたいと思っていた時に、ちょうど出演交渉の話がきた。「アクションを続けて演じよう」と思ってアクション映画に続けて出演したのでなく、そのようなシナリオを魅力的に感じたからやってきたのである。私はやりたいキャラクターを決めて作品を選ぶタイプではない。できるなら、色んな人生を幅広く演じてみたい。―「シークレット・ガーデン」のキル・ライムと「第7鉱区」のヘジョンはキャラクターが似ている感じがします。観客が映画を見る時、そういう点でどんな影響を及ぼすと思いますか?ハ・ジウォン:「第7鉱区」のキャラクターが強い女戦士の役だから、「シークレット・ガーデン」のスタントウーマンであるキル・ライムとオーバーラップしてしまうと思う。「シークレット・ガーデン」が先に放送されたけれど、実際は「第7鉱区」を先に撮影した。そのため、女優の代役としてアクションシーンを撮影するという「シークレット・ガーデン」での初めてのシーンでは「第7鉱区」のことを少し思い出して撮影した。しかし、それ以外、ヘジョンを頭の中に浮かべて演じたことはない。ドラマの中でキル・ライムの夢が超大作の映画に出演することであり、「第7鉱区」の台本を見るシーンが出る。そうやってドラマと繋がると思ったら、観客はキル・ライムが夢を叶えたと思って面白く見ることができるんじゃないかな。―「バリでの出来事」「TSUNAMI-ツナミ-」「シークレット・ガーデン」「第7鉱区」まで、父親かまたは母親がいない役が多いですね。ハ・ジウォン:だから、母や父に悪いと思う。「今回も父親がいない役だよ。ボウリングの時に亡くなったみたい」と話すことですら申し訳ないと思えて今も仕事が終わったら親とおしゃべりをしたりお酒を飲んだりするほど親からたくさん愛されているのに、娘がいつもかわいそうに育った役ばかり演じているから。それでも、ジェットコースターのような私の人生は楽しいと思う。―女優という職業はプライベートで制約されることが多い職業ですから、かえって演じている役として色々チャレンジすることを楽しむようになったのではないでしょうか?ハ・ジウォン:そうかもしれない。女優を始めた時は、「何で私の人生はないの?」と不満を持った時もあった。しかし、ある時から考えを変えた。ヘジョンでもキル・ライムでも、誰であろうと、彼女らの人生も私が生きた人生だと。1年に2作品くらい撮影しているけど、ハ・ジウォン個人の時間がないと不満を持ち始めたら、私の人生は本当に年に何日間しかないことになる。そのため、キャラクターを演じる時、そのキャラクターの人生も私の人生だと思って演じたら、より楽しくなった。それから、私がやっていることが明日はどうなるか分からないけれど、撮影現場が楽しく好きになった。―これからSF映画の女性主人公や戦争映画に出演するのはどうですか?ハ・ジウォン:SF映画もいいな。戦争映画は男性俳優たちを見たら本当に大変みたいだから、私はそれより宇宙に行きたいかな(笑)【ハ・ジウォン出演『シークレット・ガーデン』情報】韓国ドラマ「シークレット・ガーデン」DVD&ブルーレイ公式サイト未放送シーンも収録したDVD&ブルーレイが8/24と10/26に発売決定!封入特典も盛りだくさん!発行・販売:NHKエンタープライズ
ハン・イェリ、女優としての道を探す3つのステップ
「Giraffe & Africa」で賞を頂いたときは怖かった一番最初に撮った映画は「Giraffe & Africa」でした。そのときは演技をするというよりは、キャラクターの感情に集中しました。キム・ミンスク監督もこの人物がどんな気持ちなのかに対して1つのシーンで1つのことだけ説明してくれました。それは私が色んな感情が混ざる演技ができる状態ではなかったからです。今考えるとちょっと大胆だったようですが、私は漠然と友達と共同作業する卒業制作くらいに考えていました。そのためミジャンセン短編映画祭で演技賞を頂いたときはかなり緊張していました。「この状況は何?演技も下手な私にどうしてこの賞をくれたんだろう?大変なことになるかも」と思いました。家に着いて賞を見せながら「ママ、私何もしなかったのに賞もらったよ。どうしよう」と、話したら母は「そうだね。長く舞踊をしていても賞をもらうことって本当に難しいのに、どうして比重の小さいあなたにこんなに良いものをくれたのかしら」と言っていました。思いがけないことが起きて嬉しいことより先に心配になりました。「女優として自分なりに歩む道があると思います」賞をもらった後、エンターテインメント会社を紹介されたことがあります。会合のとき、会社側の方が私に「結構年だけど顔は童顔のように見える」と言ったあと、舞踊と演技を併行する計画なのかと聞きました。そのつもりだと答えたら「それはダメだね」と言われたので「あ、私は商業映画とは合わないかもしれない」と思いました。そんなにキレイでもないし年もとっているし、舞踊も一緒に併行しようとする人だから。それ以来、舞踊と演技を併行していたら時間の配分が難しいことが分かって、30歳までは演技をすることに決めました。でも今の所属事務所の代表に出会ってそんな考え方が変わりました。映画「ハナ~奇跡の46日間~」の撮影が終わって舞踊の公演がありましたが、そのとき代表が公演を見て「イェリはこれからもずっと演技と踊りを併行したら良いと思う」と言ってくれました。私は女優として自分なりの歩む道があるから着実に積み重ねて行きたいです。他の人たちが何かをしているからと言って、それを真似する必要はないから。「演技をしているときは完璧じゃない方が良いと思います」舞踊を披露するときは舞台の上で100%以上を見せてくれることをみんなが望んでいます。たった1回だけで、公演時間も長くないからです。その反面、映画ははっきりとしたストーリーがあって、時間も長いから演技をするときに100%すべてを見せてしまうと、見る人たちにとっては負担になると思います。映画としても退屈な映画になると思います。直接メッセージを表現する台詞があるから演技をするときは完璧ではない方が良いと思います。そこに他の要素が足されて100%になるから。もっとも重要なことはカメラのアングルの中で自然な姿を見せることです。舞踊では体を動かすことが表現の手段でしたが、アングルの中ではある状態を見せることが重要だと思います。そのためには何か過剰な表現はしない方が良いかもしれません。そんな面で私の演技が薄いのではないかと思います。もっと多様な表現をしなければならないのに、そこまで分析できなかったので見逃してしまう部分もあるのではないかと心配になります。
ハ・ジウォン「ハナ」の米LA試写会に参加
映画「ハナ~奇跡の46日間~」(監督:ムン・ヒョンソン)が1日(以下現地時刻)のアメリカニューヨーク、シカゴ、フィラデルフィアをはじめ、カナダのバンクーバー、トロントの5つの都市で公開され、5日にアメリカのLAで特別試写会を開催した。この日は、主演女優のハ・ジウォンも同席した。映画「ハナ~奇跡の46日間~」の配給会社CJエンターテインメントは「8日の公開を目前に開かれた『ハナ~奇跡の46日間~』のLA試写会では、現地の韓国僑民をはじめ、様々な国籍の観客が集まった。特に、現地のメディアが多く参加し、ハ・ジウォンにインタービューした。スクリーンの外側に設置されたフォトウォールにハ・ジウォンが登場すると、ファンをはじめ、現地メディアのカメラフラッシュが光った。それに対してハ・ジウォンは笑顔で応えた」と説明した。またハ・ジウォンは、メキシコでは朝鮮半島の旗を巻いて撮影した写真を公開したが、今回はLAステージ挨拶の現場で撮った写真をTwitterに掲載した。彼女は「LAに住んでいる僑民の皆さんと映画を愛してくださる方々にステージ挨拶に行ってきました。ワクワクして、とても楽しかったです。『ハナ~奇跡の46日間~』は熱くなっています。ステージ挨拶の前に撮った、待機時間中のワンショット」とコメントし、ステージに上がる前の緊張感を表わした。映画「ハナ~奇跡の46日間~」は、1991年日本の千県で行われた世界選手権大会に参加した、最初の南北合同チームを組んだ卓球国家代表選手たちの実話を基に描かれた作品である。
ペ・ドゥナ…過去の発言を探求する「女優は30から」
ペ・ドゥナ探求生活報告書ベータ版「人に見て欲しい映画を選ぶ」右利きの女優が、映画「ハナ~奇跡の46日間~」で左の肩が砕ける思いで卓球をしまくった。使命感を感じたかのように、彼女は徹底的にヒョン・ジョンファのライバル、リ・ブンヒになりきっていたという。平壌(ピョンヤン)訛りを習って卓球を身に着けたペ・ドゥナは、いつの間にかギラギラする眼差しに冷静な口調、節度ある仕草の北朝鮮の女性になっていた。韓国の映画としては「グエムル-漢江の怪物-」以来6年ぶりだ。その間は、海外の空気に触れていた。是枝裕和監督の「空気人形」(2009年)では神秘的な魅力をアピールし、近々公開されるウォシャウスキー兄弟の「クラウド アトラス」で再び観客に演技を見せる。同作品ではトム・ハンクス、ヒュー・グラントなど、最高の俳優たちとの共演を果たした。「映画を選択する原則は特にありませんが、心に決めたことは一つあります。映画を撮ったら、当然広報ということをやりますよね。作品を多くの人々が見てくれるか、そこが大事です。お金を稼ぐのが目的というわけではなくて、出演した映画を、人々に見てほしいと紹介できるか!そこが私には重要なんです」原則でない原則があったことになる。映画の話をしていると、自然にペ・ドゥナの人間的な面があらわになった。おかしな話には屈託なく笑い、面白くない冗談には気兼ねなく面白くないと指摘していたペ・ドゥナ。映画と人生において貫く彼女の原則は、率直さと真っ直ぐさではないだろうか。今回のインタビューは、ペ・ドゥナの過去の発言から彼女の人間的な面をさらに掘り下げてみようという趣旨で行われた。ペ・ドゥナ探求生活というタイトルを付けた理由もここにある。しかし、1.0(完成)バージョンではなくベータ版である理由は、当時、単独インタビューではなく、他の様々なメディアとともに囲みで行ったインタビューであったためだ。2%の残念さを抱えて人間ペ・ドゥナを探求してみよう。1. 2012年、ハ・ジウォンと一戦を交えてみたかった?相乗効果多くの役者がそうだろうが、映画に出演する最も決定的な要素は、シナリオである。ペ・ドゥナも「ハナ~奇跡の46日間~」を選ぶとき、シナリオの内容が彼女の挑戦意識を刺激したという。またペ・ドゥナは、共演した女優に対する率直な感想も打ち明けた。他でもない、ハ・ジウォンについてだった。ペ・ドゥナは「ハナ~奇跡の46日間~」関連のインタビューで「ジウォン姉さんと共演したらどうだろう?と思った」とし、共演者の組み合わせが出演を確定させるもう一つのきっかけであったことを述べている。その理由は、相乗効果にあった。ペ・ドゥナは「ジウォン姉さんと一緒にやると、なぜか『相乗効果が出るのでは』と思えた」とし、「一緒に演技しながら、本当に一生懸命になった」と説明した。ヒョン・ジョンファに役になりきったハ・ジウォンとともに、ペ・ドゥナはリ・ブンヒになりきって彼女の感情を全身で感じ取ったという。「私は、演技するときそのキャラクターにならないと演技ができないんです。徹底してリ・ブンヒになって考えました。『リ・ブンヒはこのような状況ではこうだろうか』なんて想像したわけではありません。試合で負けると本気で不快な気分になりましたし、映画の中で私が体調を崩して実力を出せないシーンがありますが、その時は本当に仲間に対して罪悪感も感じて、辛かったんです」もしかしてメソッド女優?と尋ねると、ペ・ドゥナは大きな目をさらに大きく開いて「メソッド?」と聞き返した。キャラクターにハマって極限の演技をすることだと説明すると「極限はちょっと違う」と直してくれた。とにかく、ペ・ドゥナはキャラクターにハマり込む女優ということで理解しておこう。2. 2006年「文章と写真にぞっこんです」今は?ペ・ドゥナは、女優としての活動だけでなく、3冊の旅行エッセイを書いた著者でもある。ソウル、東京、ロンドンを訪れ、写真を撮って文章を書いた。「ドゥナの○○遊び」は間もなく彼女ならではの商標になり、それだけ自らの文章と写真に並々ならぬ愛情を示していた。ペ・ドゥナは写真にハマっていた2006年当時、様々なインタビューで写真を撮っていると話していた。また、写真を撮る人たちが入門書として挙げるBarbara Londonの「Photography」を読んでいるとも言った。そういえば、最近はそのような話を聞いていなかったので、尋ねてみた。まだ写真撮影にぞっこん?もしかして間もなく写真家デビューするんじゃないですか?「最近はあまり撮りません。実は他のことをやっているんですけど(笑) 去年ベルリンに行った時までは結構撮っていました。撮ったり、撮らなかったり!あ、『Photography』?その本はもうとっくの昔に全部読みましたよ(笑)」そういえば2010年に購入した「Photography」が、まだページもめくられず自宅で眠っていることを思い出し、少し恥ずかしくもなった。平静を装い、ペ・ドゥナに尋ねた。新しい趣味は何かと。「言うのも恥ずかしい」と控えめに彼女が告白したのは、英語だった。特にウォシャウスキー監督と一緒に仕事をしながら始めたイギリス式英語の勉強に熱中しているそうだ。忘れるのがもったいないからだという。間もなく、スクリーンでイギリス訛りのペ・ドゥナの英語を聴くことになるかもしれない。「ユー・キャン?アイ・カント(You can? I can't)」というふうに。3. 2005年「女優は30からだと思います」これからが始まりか!?2005年の彼女のインタビューを見ると、「女優は30から」と話した内容が見つかった。だから、当時は自分で見るには、女優としての面が少し足りなかったという話だろう。20代半ば、軽快で神秘な魅力を持っていた彼女の、一体どこが足りなかったのだろう。そんな彼女に、もう30をとうに過ぎていると、当時の発言を思い起こさせた。今や女優の雰囲気がむんむんするとのコメントも付け加えて。「もう、知らない~!当時その言葉を言いまくってたみたいです。観客が判断してくれるんじゃないでしょうか(笑) これくらいで勘弁してください(笑) でも、変わった点はあります。今は少し余裕ができたというか。今は、自分が演じるキャラクターだけにこだわるのではなくて、一歩下がって作品を見据える感じです。撮影現場でも、一人の役者として『ああ、ここでは私がこんな部分を支えなくちゃ』と思う面が少しは出てきたと思います。でも!当時言った女優という意味は、これでした。女優って、女性の俳優じゃないですか。30になれば、あえて女らしさを作り出さなくても、自ずと女性美が出るのでは、という意味だったんです。私って、少し遅れているみたいなんですよ。ううっ」4. 多作を求める?「主演は望まない」ペ・ドゥナの過去の発言を追及しながら、インタビューをした人も追及された。雰囲気を盛り上げてみようと投げたユーモアが、その都度彼女に責められたのだ。例えば「僕も卓球部だった。稲中卓球部」と言ったら、ペ・ドゥナに「そんなたちの悪いギャグを」と返された。ギャグを練習してくるから、彼女ももっと多くの作品に出演する気はないのか尋ねた。この質問で改めてペ・ドゥナは真剣になった。「私は、主演を望んでいるわけではなくて、(多くの作品が撮れなかったのは)色々な理由があります。私にできない映画のオファーがくるとか、やりたかったのに残念なことにパーになってしまうとか。私、映画を選ぶときには結構こだわるんです。やる直前までも、これをやるべきか、やらないべきか、悩んだ末に諦める場合もあります。そうやってブランクが生じることになるのかも知れません。1年に1作くらいでちょうどいいという考えもあります」そうなのだ。彼女は貴重な存在だから。良い作品で輝く姿を待ってみよう。とりあえずは「ハナ~奇跡の46日間~」だ!さてと、それはそうとして、この日のインタビューにペ・ドゥナが着てきた衣装は、自身が直接選んだという。実は、衣装はほとんど自分で選ぶ方だとか。最後にこのことに触れると「私、ファッショニスタですから~。知らなかったんですか(笑)」と言い返してきた。期待してみよう。ファッショニスタペ・ドゥナの今後の活躍を。
イ・ジョンソク「ユ・ジュンサン先輩は父のような方です」
ドラマ「シークレット・ガーデン」に出演した後、休むことなく活動してきた俳優イ・ジョンソクはやっと休むことができた。イ・ジョンソクは昨年大ヒットしたドラマ「シークレット・ガーデン」を通じて多くの人に知られるようになった。その後、シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「ハイキック3~短足の逆襲」(以下「ハイキック3」)と映画「リターン・トゥ・ベース」そして3日に公開された映画「ハナ~奇跡の46日間~」まで、彼は俳優としてキャリアを積んできた。映画「ハナ~奇跡の46日間~」のプロモーション活動の終了を控えている今、イ・ジョンソクは「本当に振り返る暇もなく走ってきた気がします。今も、今まで撮影できなかったCMの撮影やインタビューで余裕はないですが、時々今までを振り返ってみます」と語った。現在、心配していることはドラマ「シークレット・ガーデン」以後、撮影した映画「リターン・トゥ・ベース」が8月に公開されるため、当時の自信のない演技が公開されることだと率直に明かした。「あぁ~、僕はいつになったらうまく演じられるのでしょうか」とため息を漏らした彼は「少し不安です。演技がだんだん上達してきていることを感じている今、『ハイキック3』や『ハナ~奇跡の46日間~』よりも前に撮影した映画『リターン・トゥ・ベース』が8月に公開されるので、観客が僕の演技をどのように見るのかが心配です。それに『リターン・トゥ・ベース』では、これまで見せたキャラクターとはまったく違うキャラクターを演じているので、アフレコで見る僕の姿にはどうも慣れません。いつも自分の演技を見て残念に思うところが多いですが、『リターン・トゥ・ベース』を見てさらに演技が下手だってことを痛感しましたね」と語った。彼はまだ演技が下手だと語ったが、映画「ハナ~奇跡の46日間~」のイ・ジョンソクは、俳優としてさらに成長した姿を見せてくれた。劇中の北朝鮮の卓球国家代表選手チェ・ギョンソプ役を演じた彼は発声や表情だけでなく、雰囲気でキャラクターを説明できるほど俳優として一段階成長した。「映画『ハナ~奇跡の46日間~』を見た関係者の方々に、北朝鮮チームが上手だと言われて本当に嬉しかったです。全体的にいい雰囲気だったし、特に北朝鮮チームとは固い絆で結ばれています。北朝鮮の訛りを教えてくれる先生に会って、北朝鮮について教えてもらったりしたからでしょうか。北朝鮮チームには特別な何かがありました。そしてペ・ドゥナさんは本当に最高です。人間性は言うまでもなく、周囲を導く強いリーダーシップもあります。演じるときの集中力もすごいと思います」振り返る暇もなく走ってきた新人俳優の段階を経て、俳優と演技について真剣に考えるようになったイ・ジョンソクは、映画「ハナ~奇跡の46日間~」でリ・ブンヒ役を見事に演じたペ・ドゥナについて語るときに、目を輝かせた。彼は自分自身について振り返る過程で、夢を叶えた先輩俳優を通じ、彼自身の情熱を思い出したという。また彼は、映画「リターン・トゥ・ベース」で共演した俳優ユ・ジュンサンについても語った。「ユ・ジュンサン先輩とは映画『リターン・トゥ・ベース』で共演しました。先輩には地方公演にも招待していただいて、夜遅くまで台本読みに付き合っていただきました。映画『ハナ~奇跡の46日間~』の台本読みにも付き合うとおっしゃってくれました。後輩に自分の貴重な時間を割くというのは簡単なことではないのに、気遣ってくださいました。まるで父親のような先輩です。本当に感謝しています」最後に彼は「これからも先輩たちと一緒に多くの作品に出演して、もっと演技について学びたいです」と意気込みを語った。
「ハナ~奇跡の46日間~」南北のラリーはいつ頃終わるだろうか
「ハナ~奇跡の46日間~」卓球を通じて見た南北の葛藤と和解私達の生活に影響することの中には、私達の意思や選択とは全く無関係なことが多い。例えば、自身が生まれた国や地域、親の経済力などがそこに当たる。だから人生は時には選択ではなく、運命に例えられる。韓国の場合、ここに南北分断という現実が加えられるだろう。結局、地域差別と経済能力の世襲、そして南北分断という現実は、私達が選択したことというよりは、与えられたことに近いが、人々はとりわけ南北分断に関して敏感に反応する。地域差別と経済能力は、己の努力で克服出来ると信じるからかも知れないが、「地方は植民地」または「私達は皆労働者」などの言葉より「あのパルゲンイ(共産主義者を蔑んで呼ぶ言葉)」の言葉に、韓国社会は簡単に興奮する。だからいつも疑問に思っていた。なぜ私達は、南北分断という現実を、人生の他の与えられたことのように、克服可能な問題として冷静に見れないのかと。そしてその疑問は映画「ハナ~奇跡の46日間~」を見るきっかけとなった。1991年に千葉で行われた世界卓球選手権大会に参加した南北卓球チーム代表は、彼らの選択ではなく、与えられた現実である南北単一チームをどのように受入れ、克服しただろうか。2時間の上映時間の間、そして今も、その質問は頭の中で「?」が浮かんだままだが、いくつか「!」を発見したように思える。「敵でしょ?なのに今更信じろって?」南北単一チームはいきなり訪れた。万年代表団コーチだったイ コーチ役(パク・チョルミン)が韓国代表監督に昇格し、その喜びを噛み締める間もなく、再び単一チームのコーチに降格するはめになったほど、何の予告もなくいきなり訪れた。「敵なのに?60年間、敵だ、パルゲンイだ、絶対信じてはダメだと洗脳させておいて、今更信じろと!?」ドラマ「キング~Two Hearts」のイ・ジェハ(イ・スンギ)のセリフのように、選手にとって南北単一チームは受入れがたい現実だ。散々敵だと洗脳しておいて、今更政治的な理由で力を合わせて戦えとは。その気になったからと言って、許せて、和解できて、力を合わせられるのだったら、このように長い間分断されたままの状態にはならなかったはずだ。南北選手の混乱は当然なことで、お互いをチームではなく、ライバルとして意識するのは、動物的な「生存本能」だったのではないだろうか。大会が終われば、再び敵同士に戻るしかない状況なだけに、敵にはいかなるときでも勝っておくべきだと学んできたからだ。ヒョン・ジョンファ監督は「当時南北単一チームが結成され、強化合宿をするときも、選手同士はお互いにライバル意識しか抱いていなかったほど、殺伐とした雰囲気だった」と語った。映画は、そのように南北の選手が初めて出会い、お互いに神経戦を繰り広げ、葛藤する姿から本格的に始まる。葛藤の構造をもう少し細かく描いていればとも思うが、和解と克服に至るまでの過程を考えると、映画で描かれた葛藤は、それでちょうど良かった気もする。南北和解の手がかりはロマンスと笑い?映画を見る前は、ヒョン・ジョンファとリ・ブンヒという南北エースのプライド対決が繰り広げる神経戦がかなり深刻に描かれているだろうと思ったが、映画は意外にも、ニ人だけに焦点をあてているわけではなかった。南北選手の葛藤と和解、そして避けて通れない別れに繋がる大きな流れの中で、決定的な役割をするのは、チェ・ヨンジョン(チェ・ユニョン)とチェ・ギョンソプ(イ・ジョンソク)だ。映画の中で唯一のロマンスを担当したニ人は、積極的な韓国の女性と人見知りの北朝鮮の男性という設定を通じて、2時間の間ずっと、観客を楽しませる。しかし、そこまでではあった。別れるしかない彼らの恋愛は、その過程で笑いを誘うところまでは成功するも、切々とした雰囲気までは出せなかった。その理由は、観客にはまだ韓国と北朝鮮の恋愛に共感するほどの記憶がないためだ。最近「キング~Two Hearts」で見せている、イ・ジェハとキム・ハンアの理念を超えた恋も同様だ。私達の記憶の中に残っている南北の切ないイメージは、離散家族の対面くらいであろう。数十年ぶりに再会した家族が与える感動には共感しても、想像の中で存在する南北の恋人、恋愛はしっくりこない。それにも関わらず、監督はチェ・ヨンジョンとチェ・ギョンソプを、ヒョン・ジョンファとリ・ブンヒとはまた別の形で映画の前面に配置し、ストーリーを進めていく。そこには、想像でのみ存在する南と北のロマンスが現実になったとき、おそらく、政治的な理由からではなく、真の意味での南北交流、または和解が始まるのではないかとの監督の問いかけが隠されているようだ。中国というさらに大きい敵を倒すためファイト?ロマンスと笑いが加わり、南北の選手は意外とたやすく葛藤を乗り越え、和解の道へと進む。この辺りで映画は、卓球の絶対的な強者として君臨してきた中国を、南北の共通の敵として描くために努力する。陳腐な感じもするが、共通の敵がいなければ、連合の動機づけが出来ないためだ。また、実際にこの映画は悪党としての中国をうまく描いている。勝ったときの快感もあるが、「身内同士で戦っている場合ではない」との思いをうまくくすぐっている。優勝のため、中国に勝つために、女子卓球史上最強のダブルスであるヒョン・ジョンファ、リ・ブンヒチームが結成され、映画は「韓国と北朝鮮が力を合わせれば、大国にも立ち向かえる」との古い統一の必然性を伝えているかのように見えた。しかし映画はここで再び予想外の展開となる。映画からナショナリズム(国家主義)を排除するために努力したとする監督の意図通りだ。映画はヒョン・ジョンファ、リ・ブンヒから南北を外すと、残るのは世界最高レベルの卓球選手だということになるが、ここにはニ人の女優の力が大いに発揮された。最後のダブルスでハ・ジウォンとぺ・ドゥナが見せたドライブラリーとスマッシュは、フルスクリーンで捉えた画面でさらに力を発揮し、スポーツ映画としてのリアリティーに力を吹き込む。ネットをぎりぎりに越える球の軌跡と、卓球台の端での摩擦音とともに跳ね上がるスピードも合格だ。映画の終盤に、中国というさらに大きな敵を倒すために始めたファイトという掛け声は、今まで話すことさえもままならなかった最高のライバルが、お互いの幸せを祈るメッセージへと変わった。我が民族同士という理念的な掛け声を超え、試合で力を合わせた君と私がそこにはいた。最後に、筆者が探した「!」のひとつ。1991年の卓球世界選手権も終わり、「ハナ~奇跡の46日間~」の最後の試合も終わったが、依然として小さな卓球台の上でラリーを続ける韓国と北朝鮮の卓球は終わることを知らない。最近になってお互いに強力なスマッシュばかりを打つ姿も見える。どうせいつ終わるかさえも分からないゲームだ。途中で水でも一杯飲むのはどうだろうか。どう生きて来たのか、卓球を始めた理由はなんなのかなどの話でもしながら。私達が始めたゲームでもないのだから、「タイム」を叫んでもバチは当たらないと思う。人物で見た「ハナ~奇跡の46日間~」ぺ・ドゥナ:映画で最も輝くキャラクター。ぺ・ドゥナのキャスティングは制作スタッフの「神の一手」と評価したい冷静な口調で話す北朝鮮の訛りもよく似合う。またここまでの卓球の実力を持っている女優が、他にいるだろうか。とにかくベストチョイスだ。ハ・ジウォン:名前はヒョン・ジョンファだが、ヒョン・ジョンファではなく、ハ・ジウォンが見えるだけ。ヘアスタイルをもう少しダサくする必要があったのではないか。1991年という時代の背景に溶け込めなかった。特にキム・ハンア(ドラマ「キング~Two Hearts」で演じた北朝鮮の女性教官の役名)の北朝鮮の訛りが脳裏に浮かぶが、それは誰を攻めるべきか。チェ・ユニョン、イ・ジョンソク:映画で唯一のカップル。彼らのお陰で映画が退屈ではなかったと言っても過言ではない。南男北女(南は男がかっこよく、北は女が美人ということわざ)ではなく、南女北男でさらに良かった。パク・チョルミン:さすが面白い。既存のパク・チョルミンのキャラクターと差がないが、彼に与えられた役割は100%果したと思う。しかし「建築学概論」のナプトゥク役に比べると存在感が劣る。当分ナプトゥク以上のコミカルなキャラクターに出会うのは難しいだろう。キム・ウンス:彼が出演すると成功するとの公式が成立するようだ。悪役ではない、彼の温かな目が見れただけでも満足だ。
ハ・ジウォン“少しぽっちゃりした頬”でナチュラルな美貌
女優ハ・ジウォンの近況が公開された。ハ・ジウォンは4日午前、自身のTwitterに「大切な願いを書いた紙を刺しておくと叶われるといいます。叶われることを祈ります。ピョン!」という文章を掲載した。続いて「あ、私がみなさんの願いも一緒に祈りますね。ピョン!私は映画『ハナ~奇跡の46日間~』のためにも祈りました。そのことを記念して写真を掲載します。『ハナ~奇跡の46日間~』ファイティン!」という文章と写真を掲載した。ハ・ジウォンはグラビアカットの撮影のためにメキシコに滞在しているという。写真には韓半島(朝鮮半島)の旗を持って明るく笑っているハ・ジウォンの姿が収められている。少しぽっちゃりした頬、ナチュラルな服装からあふれだす美貌で、ネットユーザーの視線を引き付けた。これを見たネットユーザーは「本当にきれい。ぽっちゃり顔も可愛い」「何を食べるとこんなに綺麗になるの?頬に肉もついたね」「日常の姿もグラビアカットみたい。ぽっちゃりした顔も可愛い」「グラビアカットだと思った」などの反応を見せた。
「ハナ~奇跡の46日間~」チェ・ユニョン“イ・ジョンソクが恋の相手と聞いて…”
韓国で5月3日に公開された映画「ハナ~奇跡の46日間~」に出演した俳優陣は、最高のチームワークを誇っている。一緒にいる時間が長かったためだろうか。映画「ハナ~奇跡の46日間~」の出演俳優陣とスタッフは口を揃えて「これほど仲良くなれたことはない」と述べている。女優チェ・ユニョン(26)もその一人である。映画「ハナ~奇跡の46日間~」で、韓国の愛くるしい国家代表選手チェ・ヨンジョン役を演じた彼女は「映画の撮影が始まる数ヶ月前から、みんな一緒に卓球のトレーニングを受けなければならなかったので、より仲良くなれました。卓球の練習が早く終わると、一緒においしいものを食べに行ったり、撮影が遅くまで行われたときは、ビールやワインを一緒に飲んだりしました。俳優陣だけではありません。私たちに卓球を教えてくれた卓球選手たちとも仲良くなって、撮影のない日には江南(カンナム)や弘益(ホンイク)大へ一緒に遊びに行きました。今もたまに会ったりしています」と語った。映画に関わった全員が仲良くなれたからか、同映画には家族のような雰囲気が漂っている。映画「ハナ~奇跡の46日間~」は、1991年に千葉県で開かれた第41回世界卓球選手権大会のために結成された、韓国と北朝鮮の史上初となる南北合同チームについての実話を映画化したもの。卓球を通じて次第に距離を縮める韓国と北朝鮮の国家代表選手の物語を描いた作品だが、俳優陣は撮影以外でも卓球を通じて仲良くなった。全員と仲がいいが、チェ・ユニョンには特別な存在がいる。それは映画で恋の相手役を演じたイ・ジョンソクである。しかしチェ・ユニョンは「イ・ジョンソク(23)は『ハナ~奇跡の46日間~』にキャスティングされたことを予想外の抜擢だと思っていた」と明かした。「ジョンソクより私の方が先にキャスティングされました。相手役はどんな人がキャスティングされるのだろうと気になりました。予想していた相手役は男らしくて体のがっしりしている人でした。相手役がジョンソクに決まったと聞いたときは、彼が身長が高く、私よりも小顔だったので、心配になりました(笑) でも、実際に会ってみたら愛嬌溢れる人だったんです。ジョンソクが演じるギョンソプという人物は無愛想だったので『合うかな?』と思っていましたが、演じる時にはすっかりその役になりきっていましたね」第41回世界卓球選手権大会が開かれた当時も、韓国と北朝鮮の選手たちの間ではお互いに妙な感情が感じられたという。これに関する裏話は、南北合同チームのスタッフの間で今も語り継がれている。今や選手たちも歳を取り、結婚もしている。しかし当時の彼らは、理念の違いは反共産主義だと思っていた。さらに卓球の他には人生を生きる知恵など知らないほど幼かった。そのため、南北合同チームの男女選手の間で純粋な感情が芽生えるのは自然なことだった。しかし、その代価は映画で描かれた以上に残酷なものだったという。「元々、ホン・チャオク選手をモデルにした役でしたが、後になって名前がヨンジョンに変わりました。監督はヨンジョンが恋愛模様を描くのに最もふさわしい名前だと思ったようです。でも、ホン・チャオク選手の性格と、劇中のヨンジョンの性格に違いはほとんどありません。ヒョン・ジョンファ監督(南北合同チームの監督)は、私の出演したドラマを見て『ホン・チャオク役はチェ・ユニョンさんが演じるべき』とおっしゃったそうです。それでオーディションに合格したのだと思います」オーディションに合格するため、まったくできなかった卓球も「上手にできます」と言ったというチェ・ユニョンは「次はアクションにも挑戦してみたいですね。演じてみたい役は多いですが、特に女戦士役はぜひ演じてみたいです」と語った。
イ・ジョンソク&ペ・ドゥナ「ハナ~奇跡の46日間~」の非公式ラブライン?特別な愛情“たっぷり”
俳優イ・ジョンソクが映画「ハナ~奇跡の46日間~」(監督:ムン・ヒョンソン)の撮影現場の写真を公開した。イ・ジョンソクは24日、自身のme2day(韓国のマイクロブログサービス)に「『ハナ~奇跡の46日間~』の非公式なラブライン(恋愛模様)。でも年の差は克服できなかった。一緒に撮影しながらたくさん学びなした。同じ空間で演技をしているということが光栄でした。ドゥナちゃんのリ・ブンヒ、かっこよかったですよ」という文章と写真1枚を掲載した。 写真にはソファーに座って寝ているペ・ドゥナとイ・ジョンソクが収められている。ジャージ姿の二人は大変疲れているように見える。特にペ・ドゥナの肩にもたれかかって眠っているイ・ジョンソクの姿が目を引く。 この写真を見たネットユーザーは「この二人、本当に疲れいるようだね」「肩に頼って眠るような間柄?」「微笑ましいカップルだね」「ペ・ドゥナとイ・ジョンソク、他の作品で年上年下カップルとして出演してほしい」など、様々な反応を見せた。女優ハ・ジウォン、ペ・ドゥナ主演の映画「ハナ~奇跡の46日間~」は、韓国と北朝鮮を代表する卓球選手たちが、KOREAという一つのチームになるまでの過程を描いた作品である。