ロマンスが必要2
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「ナイン」少し変わったタイムスリップドラマに関する9つの質問
昨年「イニョン王妃の男」で出来のいいタイムスリップ・ロマンティック・コメディドラマを出したtvNが、もう一つのタイムスリップドラマ「ナイン:9回目の時間旅行」(以下「ナイン」、演出:キム・ビョンス、脚本:ソン・ジェジョン、キム・ユンジュ)を韓国で放送する。制作陣も「イニョン王妃の男」の時と同じだ。5日に行われた制作発表会でソン・ジェジョン脚本家は、「『ナイン』は、3年前に初めて企画したタイムスリップドラマだった。これを執筆している途中、色いろと問題があって休んだが、せっかく資料調査まで行っており、もったいないと思って作ったのが『イニョン王妃の男』だった」と紹介した。数字の9を意味する「ナイン」は、主人公パク・ソヌ(イ・ジヌク)が時間を遡ることのできる神秘的なお香9個を得るという設定に由来する。次の9つの質問を通じて、韓国で11日に初放送される「ナイン」に関する疑問を解消してみたいと思う。1.昨年から頻繁に登場したタイムスリップをまた持ち出した理由は?「最近、ドラマチックな恋を表現することが難しくなりました。何だか切ない話をしたいと思えば、過去の話をしたり時代劇をしなければならないが、それは私が望むものではありません。『不倫を題材にせず、どうやって恋がドラマチックに駆け上がっていくとこを見せるられるのだろうか』と悩んだ結果、時空が散らばって主人公が会えなくなるタイムスリップを題材にすることにしました。また、悪者や三角関係、四角関係を登場させなくても2人の恋をよく見せられる題材でもありますので」(ソン・ジェジョン脚本家)2.タイムスリップのためのアイテム、なぜお香なのか?「劇中でお香は、『禁断の実』や『パンドラの箱』のような意味を持っています。これを使った瞬間、どんなことが起こるのかが分からない状態で使い、ちょうど30分の時間制限があるので、その時間内に起きる判断ミスによって、また他のことを作り出すこともできます。また、お香自体が燃え上がりながら消えるものですから、人生の虚しさのようなものを表現したい気持ちもありました」(ソン・ジェジョン脚本家)「最初は、パク・ソヌが状況をなんとかしてみようと努力します。ところが連鎖作用、バタフライ効果(通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象)のようなことが起きて、状況が複雑になりますが、それが人生だと思います。ドラマに哲学的な内容もあり、知れば知るほど魅力のある作品です」(イ・ジヌク)3.「イニョン王妃の男」と「ナイン」の違いは?「『イニョン王妃の男』は、ラブコメディ中心で緊張感を与えるよりも、(主人公が)いつでも行き来でき、いつでも留まれるようにすることで視聴者が気楽に見られるようにしました。しかし、『ナイン』はちょうど9回、お香が燃え尽きる30分の間だけ過去に行ってこられるように設定しました。『イニョン王妃の男』より、緊張した気持ちでドラマを見ることになると思います。また、『イニョン王妃の男』が甘いラブストーリーだったのに対し、『ナイン』はタイムスリップによって甘いながらも切なく、激情的だったりと多様な姿をお見せできると思います」(ソン・ジェジョン脚本家)4.なぜ1992年に戻るのか?もしかして「応答せよ1992」になるのでは?「私たち(ソン・ジェジョン脚本家、キム・ビョンス監督)が大学に入学したのが1992年だからです(笑) ドラマを企画しながら『この時代に戻ればとてもたくさんのことができる!』と思いました。ところが、『応答せよ1997』が放送されたおかげで、もう出来なくなりました。実は、単純に私が一番記憶している時期ということで選んだ部分もあります。また過去のパク・ソヌと現在のパク・ソヌが会わなければならないので2人の俳優が必要ですが、年の差が20歳くらいあった方が適切だと思いました」(ソン・ジェジョン脚本家)5.「ナイン」というタイトルに込められた意味は?「9という数字は未完成でしょう。10のようにぴったりではないですね。そして、もともとお香は10個ありますが残りの一つがどこにあるのかは、ドラマをご覧になればお分かりになると思います」(ソン・ジェジョン脚本家)6.ちょっと変わったタイムスリップドラマ「ナイン」、重かったり難しくはないのか?「重くはありません。ただ、4話~5話以上見なければなかなか理解できないかもしれませんね。ドラマに緊張感が溢れるので、重みを感じないと思います」(チョン・ノミン)「重いというよりは、ダイナミックで緊張感があると見るべきです。ひとまず、パク・ソヌがユーモラスな男という設定なので、そんなに重くなることはないと思います。パク・ソヌは冗談が好きで、ハツラツとしたキャラクターで、チュ・ミニョン(チョ・ユニ)もそうです。恋が時々事件にぶつかり、どん底に落ちたりもしますが、人物たちは重くありません」(ソン・ジェジョン脚本家)7.パク・ソヌの謎の兄パク・ジヌは、ドラマの切り札?「僕が第1話の最初のシーンで死にますが、その後はご覧になってほしいです。制作陣から『話さないでくれ』と念を押されていますので。僕も知りたいです!(笑) 実は、初めて台本をもらって難しいと思いました。でも、俳優なら誰でもこのような演技を一度はやってみたいと思わせる台本でした。難しい台本であるだけに、キャラクターのため、僕がもっと努力しなければなりません。地上波ドラマの1、2本を諦めてこの作品をやっています。この作品を撮り終えるまでは、他の作品をしないと思います」(チョン・ノミン)8.最高の配慮イ・ジヌク、実は生まれつきの配慮男?「生まれつきのものもありますし、現場で相手俳優の感情と演技について配慮すれば、相乗効果が発揮されると思うからです。さらに、愛すべき相手役の女優であれば、より気楽に配慮してあげてこそ、良い姿が画面に現れると思います。同僚の俳優とも『現場の雰囲気は、女優の感情によって左右されるので、それを上手く作ってあげてこそ作品が安全だ」という結論に至りました(笑)』(イ・ジヌク)9.ロマンチックな男イ・ジヌク、キスシーンの秘訣は?「(キスシーンで)エチケットをよく守ってくれるし、私を上手くリードしてくれます。前作(「ロマンスが必要2」)であまりにも色んな経験が多かったので難しくありませんでした(笑)」(チョン・ユミ)「前作によって、僕に対する余計な期待がたくさんできたようです。『上手くできる、経験が多い』と言われますが、どうでしょうか。僕もたくさん緊張し、大変でした(笑) 僕が上手だからではなく、徹底した準備によるものです。親しい同僚俳優の中で、キム・ジソクはあまり経験がないと言うので、イ・ドンウクに相談したところ、『男性俳優が大胆にキスシーンをリードしてこそ、気まずい雰囲気にならない』と言われました」(イ・ジヌク)
CJ E&M、ドラマ輸出業界の強者に…今年20編で133億ウォンの売り上げ
総合エンターテインメント企業CJ E&Mがドラマ輸出業界の強者として急浮上した。30日、CJ E&Mによると今年CJ E&Mドラマの海外販売輸出額は第3四半期基準で133億ウォン(約9億6千万円)を記録した。今年1年間の海外販売輸出額は約156億ウォン(約11億3千万円)に達する見通しである。CJ E&Mは今年、20編の自社制作ドラマを海外に輸出した。輸出ドラマはtvN「美男ラーメン店」「美男バンド~キミに届けるピュアビート」「ロマンスが必要2」「イニョン王妃の男」「黄色い福寿草」OCNの「ヴァンパイア検事」「特殊事件専門担当班TEN」「神のクイズ」チャンネルCGVの「美少女キラーK」などの計20編である。これらのドラマは、アジアはもちろんのこと、アメリカ、中南米、ヨーロッパなど20ヶ国以上の地域で販売された。特に「美男バンド~キミに届けるピュアビート」「ロマンスが必要2」「ヴァンパイア検事」の3編は20ヶ国以上に販売され、良質の商品であるということを十分に発揮した。特にイ・ミンギとINFINITE エルなどが出演した「美男バンド~キミに届けるピュアビート」はケーブルドラマ史上最高額となる輸出価格を記録した。「ロマンスが必要2」はケーブルドラマとしては初めて日本の地上波チャンネルTBSで放送され、良い成績を上げた。CJ E&Mの輸出好調は絶え間ない努力と着実な努力が功を奏したと判断される。CJ E&Mは昨年下半期から自社制作に力を入れ、コンテンツの競争力を強化してきた。ドラマの制作編数も急増し、2010年には8編、2011年には14編だったのが、今年は18編(10月末基準)に増加した。CJ E&Mのドラマは輸出好調とともに、今年目覚ましい成果を収めた。ケーブル放送最初の108部作の毎日ドラマ「黄色い福寿草」は5.99%という高い視聴率と同じ時間帯で23週間1位という大記録を打ち出した。「応答せよ1997」はレトロブームを巻き起こし、最高視聴率9.47%、9週連続同じ時間帯で1位となる珍しい記録を出した。これはケーブルドラマの史上最高の視聴率である。(TNmSリサーチ、ケーブルテレビ加入世帯/tvN、OCN、Mnet、O'liveの4チャンネル合算基準)「応答せよ1997」は来年の頭から本格的な海外販売を開始する。韓国で高い人気を博しただけに、海外でも期待を集めている。CJ E&Mはシーズン制ドラマの韓国導入も成功させた。tvNの「ブッとび!ヨンエさん」はシーズン10を放送し、ケーブル最長寿ドラマとしての威厳を誇った。「神のクイズ」と「ヴァンパイア検事」もそれぞれシーズン3、シーズン2を放送した。クオリティの高いジャンルドラマを通じ、ケーブルドラマの新しい幕を開けたと評価された。CJ E&Mのドラマ部門を総括するチェ・ジニ常務は「CJ E&Mが蓄積してきたドラマ制作のノウハウと斬新な企画力が出した相乗効果に、海外マーケットへの感心が高まっている結果だと思う」とし、「CJ E&Mはこれからもアメリカ、中南米市場はもちろん中東、ヨーロッパなど様々な地域にドラマを輸出し、韓流の窓口としての役割を果たしていく計画だ」と伝えた。
チョン・ユミ、近況を公開「『ロマンスが必要2』の終了後、妙な気持ちになる」
女優チョン・ユミがグラビアの撮影現場で近況を伝えた。最近、チョン・ユミはスタースタイルマガジン「Instyle」と行ったグラビア撮影でMystic Senseという撮影コンセプトに合った幻想的な雰囲気を演出し、人々の視線をとらえた。チョン・ユミは目元を深くするスモーキーメイクと「グレート・ギャツビー」のヒロインデイジーのように華やかなフラッパー(おてんば娘、奔放な現代娘)スタイルのドレス、ツイードとレースが調和されたロマンチックなワンピース、シフォンとレース素材の女らしく美しい衣装を完ぺきに着こなした。特に彼女ならではの叙情的で人を引き込んでしまう表情は、グラビアを通じて1本のストーリを語っているようにドラマチックだ。現場にいたある関係者は「チョン・ユミには数万の顔があるようだ。カットが変わるたびに噴出すオーラがすごい。おかげで神秘的で魅力的なグラビアが仕上がった」と絶賛した。またグラビア撮影と共に行われたインタビューで、チョン・ユミは「ドラマが終わった直後には気持ちがただよかった。ところが劇中でいっぱい愛されたからか、休む暇もなく撮影に頑張ってきたからか、最近は寂しい気もするし、妙な気持ちになる」とtvNドラマ「ロマンスが必要2」を終えた現在の心境を淡々と伝えた。チョン・ユミのグラビアは「Instyle」10月号で楽しめる。
チョン・ユミ「ただの女優と言われるのはイヤです」
多様な作品で多様なカラーを見せる女優チョン・ユミ「私の人生はシンプルです」うっかり「ヨルメさん」と呼んでしまった。すると向こうに座っている女優チョン・ユミがにっこりと笑った。慌てて訂正しようとしたら「大丈夫ですよ」という答えが帰ってきた。このようにtvN「ロマンスが必要2」で映画音楽を作るチュ・ヨルメの姿がそのまま残っている彼女に出会った。「インタビューが下手だという言葉をよく聞く」と心配していた彼女は、一つ一つの質問に対し慎重に言葉を選んだ。自分の考えにぴったり合う言葉を探すため慎重に考える彼女の姿には、自身の感情を隠そうとせず、そのままストレートにアピールするあのチュ・ヨルメはなかった。「チュ・ヨルメという人物は、そうあるべきキャラクターだった」「それは分かりません。どんな状況が繰り広げられるのか。相手の俳優と会って私が考えていたことと違う方向に行く場合もありますので、心を開きました。私が前もって想像したことと違うように演技してみると、何か出てくるものがあります。それは、事前には計れないことですから。だから、現場に頼る方です」彼女が伝えた「ロマンスが必要2」の撮影場所は、計画が外れて逆に即興性が輝いたケースだったという。島に遊びに行ったユン・ソクヒョン(イ・ジヌク)とチュ・ヨルメが夜になってお互いの愛が終わったことに気付き、別れるシーンも本来は昼に撮影する予定だった。だが、撮影スケジュールの都合で夜に延ばされ、台詞を言うことさえ厳しいほど非常に暑い日だったにもかかわらず、少し低くなった気温のおかげでで無事に撮影を終えることができた。「最終話のレコードショップでシン・ジフン(キム・ジソク)と目で交わした会話も、本来はシーンが分かれていました。新村(シンチョン)にある公園で対話するところを撮影する予定でしたが、人があまりにも多くて考えに考えた末にそのように変えましたが、むしろいい感じになりました。ジフンとの出会いも美しかったですね。よくまとまったような感じでした」結局ソクヒョンのもとに戻るヨルメの選択もドラマの後半になって決まったという。チョン・ユミは「そのようになることが正しいと思った。ヨルメが差し出した手をソクヒョンが掴んでくれるなら、彼のもとへ行くことが正しいと思った」と語った。ジフンとの恋も確かに大切だったが、「その方がさらに早く理解できるだろうと思った」と説明した。「ジフンとの恋も大事で、ヨルメも彼にはまっていたと思います。でも、ソクヒョンが突然『愛してる、戻ってきて』と言ったのでヨルメもかなり当惑したのでしょう。一般的には、ジフンに行くこともできたと思います。でも、ソクヒョンと別れたのは飽きたからではなく、他の理由があったためでしたね。ヨルメが変わった理由もソクヒョンが自身を憎んでいると思ったからですが、そうでないことが分かりました。毎日顔を合わせる家族も、喧嘩する時は喧嘩しても仲直りする時は必ず『仲直りしよう』と言うわけではないですよね。ヨルメとソクヒョンは、そういう関係だったと思います。幼い頃から隣りに住んでいて様々な感情を交わしたと思います」だが、個人的にはストレートすぎるチュ・ヨルメに共感できない時もあった。「率直で良い面もあるが、相手のことを考えるなら、自分の感情だけを考えるわけにはいかない」ということがその理由だった。そのギャップを埋めるためチョン・ユミは制作陣とたくさん話をしたし、それで得た結論が「ヨルメはそうあるべきキャラクター」ということだった。チョン・ユミは「ヨルメは、チョン・ユミではないのではないか」と考え「それこそ劇中の関係が作られるものであるだけに、私を前面に出さないようにした」と明かした。「多様な作品での演技は、私の単純な人生を豊かにした」「尻軽って悪いこと?」と無垢に聞く「家族の誕生」のチェヒョンや、真実を探すために奮闘する「トガニ 幼き瞳の告発」での人権活動家ユジン、そして何気なく幼虫をいじめる「チャウ」の生態研究員スリョンまで。数えられないほどチョン・ユミの中には多くの人物が生きてきた。チョン・ユミは「ある意味では誰より特別な職業だと思う。厳しい時もあるけど、好きな仕事をしている今がいい」と話した。「実は、女優という職業自体も、色々な人に会うけれど、閉じ込められています。会う人も限られているし、一回一緒に働いた人と永遠に一緒にいられるわけにはいかないので。そう考えると少し悲しいことのように思えます。家族のように何ヶ月も一緒に過ごして、また離れて。それを繰り返すことを運命のように受け入れなければなりませんから。それで、実際の人間関係が制限されることが多いけれど、多様な作品で多様なキャラクターを演じながら『私の単純な人生がこの人物によってより豊かになる』と思うようになりました。もっと正直に言うと、恋愛や恋に関することはキャラクターを通じて成長した部分も多くあります(笑)」彼女の希望は、より多くの人物を演じること。大々的な目標を立てるよりは、自分の目の前に置かれていることに集中したいと考えている。それで、これからは映画であれ、ドラマであれ、作品を選ばないというチョン・ユミだった。「ケ・セラ・セラ」(2007年)を通じてドラマへの偏見をなくしたという彼女は、「その時その時に合う作品があって、したい作品があれば出演したい」と目を輝かせた。これからさらに多様なカラーを見せるであろう彼女の姿を期待させる眼差しだった。「演技をする理由ですか?分からないです。一応私の目の前に置かれたこと、私がしたいことがこれだから、この中で考えるしかないですね。これからどんなことに出会うか分からないけれど、その中で悩んで執拗になってもその中でするのが正しいと思います。ただの女優と言われるのはイヤです。本当に女優らしく仕事をしながら女優と言われたいです。今も自分を満たしていく過程ですが、今後ずっと行かなければならないと思います。行くべき道は遠いですね(笑)」
イ・ジヌクがおすすめする「絵のように記憶に残る映画音楽」
私たちの意思とは関係なく、第一印象は容姿によって左右される。SBSドラマ「恋愛時代」を通じて初めて人々の前に立ったイ・ジヌクが、長い間イケメンの枠に閉じ込められたのは、たぶんその理由からかもしれない。エキゾチックな線で描かれた顔の中にたくさんの物語が詰まっていそうな瞳を持つ彼は、可能性が認められた俳優だった。低い声とキャラクターに対する誠実な解釈能力は、俳優として豊かな財産だったが、いつも秘密を秘めたまま女性主人公の周りをぐるぐる回る彼の役は俳優として、彼に確固たるイメージを固めるにはどこか十分ではなかったのだ。ドラマの中の人物はもちろん、ドラマの外でもたくさんの事件と話題が四方八方に溢れ出たKBS「ラブ・ミッション -スーパースターと結婚せよ!-」でも、イ・ジヌクはまるで木のように、黙々と屈することなく無愛想なチェリュの顔をしていた。「ロマンスの本質は意外性から来るんです」というイ・ジヌクの説明は、正確に彼の現在を説明している。tvNドラマ「ロマンスが必要2」でイ・ジヌクが演じたソクヒョンは、初めて腹を立てたり、文句を言ったり、ありとあらゆるひどい感情を表現した人物だった。別れた彼女を引き止めたいという気持ちを隠すためにひどい言葉で傷つけたり、恋しく想い涙まで流したソクヒョンは、実際はイ・ジヌクにとっても慣れない、どことなくぎこちない性格だった。だが、イ・ジヌクは「理解するよりも、そのまま信じて納得する過程を通じて新しい役に挑戦する楽しみを知るようになった」と話した。そして「実際の生活でももう少し頭で考える部分を減らし、言葉と行動に移そうとしています。現場でたくさんいたずらもします」と話し、自然にいたずらっぽい微笑みを見せる彼は、今までとはまったく違う表情とアクセントで女性視聴者たちを虜にした。馴染みの顔から意外な雰囲気が漂うとき、恋愛は始まる。彼が大切にしている映画音楽が、私たちの予想から外れるほど、人々はさらにこの男にハマってしまうだろう。1.ジェームズ・ホーナー「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」(以下「レジェンド・オブ・フォール」)のオリジナル・サウンドトラック「音楽を本当によく聴きます。休みの日は、必ず音楽を聴きます。良いレコードをおすすめされたり、購入するときもあるけど、映画を見るときも耳に残る音楽があったら、後からその曲を探して聴きます。『レジェンド・オブ・フォール』も映像と同じく音楽がとても美しかった作品でした」好きな音楽が多すぎて、選び出すのが難しいとしばらくの間悩んでいたイ・ジヌクが、一番最初に選んだ音楽が美しい映画は、「レジェンド・オブ・フォール」だった。ブラッド・ピットとアンソニー・ホプキンスが一緒に共演したことで有名になった作品であり、同映画の音楽は「タイタニック」「アバター」などでハリウッドの大作のサウンドトラックを担当したことで有名な作曲家ジェームズ・ホーナーが総括した。2.「For the Love of a Princess」が収録された「Classic Love At The Movies」ジェームズ・ホーナーの絵を描くような手並みは、どのようにしてもイ・ジヌクだけには100%通じるみたいだ。イ・ジヌクが二番目に選んだ映画「ブレイブハート」は、頼もしい男たちの物語と美しい風景が交わったという点で「レジェンド・オブ・フォール」と似ていて、やはりジェームズ・ホーナーがサウンドトラックを手がけた映画だ。「メル・ギブソンが最後のシーンで『フリーダム』と叫んだ場面はとても有名です。だけど、スコットランドの野原を盛り込んだ映画音楽を僕は先に思い出します。王女の愛、タイトルも実に感慨深いです」歌よりは演奏曲を、声よりは楽器の旋律を好む彼の好みをうかがわせる選曲で「弦楽器の音が入った曲が最近好きになった」という彼の説明とも一致する曲だ。3.エンニオ・モリコーネ「めぐり逢い」のオリジナル・サウンドトラック壮大な風景に負けない、切ない愛もやはり音楽で記憶される。イ・ジヌクが三番目に選択した音楽は「めぐり逢い」のサウンドトラックで、運命的な愛を描いた内容と同じく、色とりどりで美しい音楽を聴くことができる映画としても有名な作品だ。有名な浮気者だったウォーレン・ベイティと着実なイメージのアネット・ベニングが結婚後、ともに出演した作品としても広く知られていて、特にアネット・ベニングが子供たちと一緒に歌うザ・ビートルズの「I Will」は、今でも多くの人々から愛されている曲目だ。しかし、イ・ジヌクがおすすめする曲は、エンニオ・モリコーネ独特のドラマティックな感受性が輝いている「Piano Solo」で、「最近は静かで落ち着いた音楽を好むようになった」と話す彼の好みが反映された選択だ。4.「モーツァルト/Adagio Form Clarinet Concerto」が収録された「愛と哀しみの果て」「オープニングで流れてくる曲がありますよね。タラララ ラララ」有名な「愛と哀しみの果て」の最初のシーンを説明しながらイ・ジヌクは、クラリネットの旋律を実際に歌ってくれた。映画と同じくらい有名なオリジナル・サウンドトラックを手がけたジョン・バリーは、007シリーズ「死亡遊戯」のようなアクション映画から「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のように壮大な物語まで多様な作品の音楽を担当した作曲の名人だ。一方、イ・ジヌクは映画から離れてクラシック音楽に対する愛情を表わしたりもしたが、「元々クラシックが好きだったけど、この曲は映画の映像と一緒に浮かび上がりますね。最近はロシアの作曲家の曲を主に探して聴いています。ラフマニノフ、ショスタコーヴィチ、チャイコフスキーを続けて聴いています」と言いながら、また違ったプレイリストを手短に説明してくれた。5.アルベルト・イグレシアス「トーク・トゥ・ハー」イ・ジヌクが選んだ曲の中で唯一、歌詞のある曲はブラジルのボブ・ディランと呼ばれるカエターノ・ヴェローゾの「ククルクク・パロマ」だ。「元々カエターノ・ヴェローゾの歌が好きなんです。でも、映画の中でこの歌は本当に忘れることができない瞬間に、忘れることができない方法で登場します」ペドロ・アルモドバル監督の問題作「トーク・トゥ・ハー」の中でライブするシーンが組み込まれることでさらに有名になったこの歌は、すでにウォン・カーウァイ監督の「ブエノスアイレス」をはじめとする多数の映画に登場したことがある。また、原曲はボサノバではないメキシコの有名なスタンダード曲で、数多くのラテン歌手によってリメイクされた名曲だ。「休みの日には、音楽を探して聴きます。おすすめされた良いアルバムを購入したり、探せない曲はブログを検索してでも聴きます。キーンやコールドプレイのようなバンドも好きで、X JAPANも好きです。時にはパンソリ(韓国の民族芸能:歌い手と太鼓の伴奏者の二人だけで演じる、身振りを伴った一種の語り物)を聴いたりもします」音楽の話をしながら夜更かしできそうな顔でイ・ジヌクは一つにまとめられない自分のイメージをより一層強く掻き回した。今まさに新しい顔なので、ドキドキした表情で、もう一度人々の前に立つ彼を完全に理解するのは難しいことなのかもしれない。だが「僕にもソクヒョンのように平均的な韓国人男性の姿がたくさんあります。そのような点からキャラクターにアプローチしました」と自分の独特の魅力をさっと隠し、ひょうひょうとしているが信じられる。次も私たちがどこか少し変わった姿で意外な魅力をアピールするイ・ジヌクに、間違いなくまた会えることを。
チョン・ユミ“キュート&ラブリー”なグラビアを公開
女優チョン・ユミが「ロマンスが必要2」で演じたチュ・ヨルメとして戻ってきた。ファッションマガジン「NYLON」は29日、チョン・ユミの秋グラビアを公開した。チョン・ユミはオレンジカラーのシャツとイエローカラーのニットを重ねたところにユニークな柄のパンツを合わせ、スタイリッシュな姿を演出した。チョン・ユミはこれまで真剣なキャラクターを主に演じてきたが、今回のドラマ「ロマンスが必要2」ではキュートでラブリーなチュ・ヨルメにイメージチェンジを図った。チョン・ユミは「『ロマンスが必要2』のように撮影分量が多い作品は初めてだった」とし「連日撮影が多かったせいか、残念な気持ちよりはただ『終わったね』と言ったくらいだった」とドラマ終了に対する淡々とした感想を伝えた。また、チョン・ユミは自身の外見について「キム・テヒさん、コ・ソヨンさんのようにきれいではないけど、平凡に見えることは極力避けてきたと思う」と評価した。グラビア撮影の関係者は「チョン・ユミさんは真剣さが伝わってくる、生まれつきの役者だと思っていたが、グラビアを撮影しながらまるで『ロマンスが必要2』のチュ・ヨルメに会ったような、キュートでラブリーなイメージを見つけることができた」と伝えた。チョン・ユミのより多くの写真とインタビューは「NYLON」9月号で楽しめる。
Vol.2 ― 「ロマンスが必要2」チョン・ユミ“ラブシーンを自然に演じられるか悩みました”
女優チョン・ユミがケーブルチャンネルtvNのドラマ「ロマンスが必要2」の最終回を迎えた後、放送中に話題となっていたイ・ジヌクとのラブシーンにまつわるエピソードを明らかにした。チョン・ユミはインタビューで「イ・ジヌクさんとのラブシーンは劇中で必要なシーンだったし、特に難しいことはなかったです」と語った。「悩んだのはラブシーンへのプレッシャーより、どうすれば自然に演じられるかでした。実は初めて頂いた台本よりもラブシーンが多かったんです。修正した台本が出来上がったと聞いて読みましたが、いくつかのシーンが加わっていました。監督がイ・ジヌクさんと私を別々に呼んで、台本に書かれているシーンの撮影について説明して頂いて気づきました。本当に驚きました。どうしてこういうシーンを撮影しなければならないのかと思いました。監督は修正した台本を読んだかと尋ねました。修正した台本が出来上がったのに何も言わないのはおかしいと思ったらしいんです。『おかしいと思ったよ。二人とも修正した台本を読んだら何か言ってくると思ったのに』とおっしゃってからすぐに撮影を進めたんです」特に彼女の心配とは裏腹にリアルかつ自然に表現されたイ・ジヌクとのラブシーンは、二人がまだあまり親しくないときに撮影されたシーンだったという。「イ・ジヌクさんとのラブシーンはあまり親しくないときに撮影したものです。お互い挨拶だけの関係だったのですが、私たちはプロの俳優らしく自然に演じました(笑) 本当はすごく戸惑っていましたね。急に加わったラブシーンに『こういうシーンがあると知っていたら出演しなかったよ』と冗談半分で言っていました。それでも監督と先生(脚本家)を信じていましたし、撮影が進むにつれ、徐々にドラマに必要なシーンだと思うようになりました」チョン・ユミが「ロマンスが必要2」を通じて学んだことは?「愛という言葉自体が本当に綺麗な言葉だと思います。このドラマを通じて愛について学びました。愛する気持ちが少し分かるようになった気がします。誰もが恋愛をしていますし、特別なことです。でも本当は特別ではないのが愛だと思います」まだ恋愛が下手だという彼女は、「今後恋愛に対する態度も変わると思います。時間が経てば今の気持ちを忘れてしまうかも知れませんが、開かれたマインドで愛せるような気がします。これまで私は、恋愛をするときに自分の気持ちを抑えてきました。過ぎ去った時間を後悔しても仕方ないので、『何であんな風に出来なかったのだろう』などとは考えずに生きてきました。一生懸命愛して生きていきたいです。これからは、好きなら好きだと素直に言いたいです」
Vol.1 ― 「ロマンスが必要2」チョン・ユミ“女優として初めて経験することの多いドラマでした”
「チュ・ヨルメがチョン・ユミなのか、それともチョン・ユミがチュ・ヨルメなのか」女優チョン・ユミは恋愛をリアルかつ大胆に描いたtvNのラブコメディドラマ「ロマンスが必要2」を通じて、ラブコメの女王としての可能性を見せた。劇中で、別れと復縁を繰り返した恋人、ユン・ソクヒョン(イ・ジヌク)と彼女の前に現れた新たなロマンチスト、シン・ジフン(キム・ジソク)の間で本当の愛を探す30代の音楽監督チュ・ヨルメを見事に演じきり好評を得た。しかし、ドラマへの出演を前に散々悩んだという。―「ロマンスが必要2」の出演オファーを迷った本当の理由とは?チョン・ユミ:キャラクターで悩んだわけではありません。ケーブルテレビのドラマだったので悩みました。シーズン1はどうだったのかとか、前のシーズンでヒロインを演じたチョ・ヨジョン先輩との比較とかで悩んだわけでもありません。私はシーズン1は見ていませんでした。ケーブルテレビに加入していなかったので見られなかったんです。ケーブルテレビは4年前に解約しました。ケーブルテレビを解約すると不便そうだと言われますが、そんなことありませんでした。私自身がケーブルテレビを見ていないのにドラマの出演だなんて。私のような主人公はたぶんいないだろうと思いました。家ではドラマを見られないので、ドラマの放送時間には近所の家でお世話になるしかなかったんです。私自身もとんでもないヒロインだと思います(笑) ―それにも関わらず、「ロマンスが必要2」に出演したかった理由とは?チョン・ユミ:これまで演じたことのないキャラクターだったので、演じてみたかったんです。チュ・ヨルメというキャラクターを演じてみたかったというよりは、こういう恋愛を描くドラマに出演したかったんですね。演じてみたい役は多いけれど、様々な役を演じることには限界があります。演じてみたくてもそういう役のオファーがないと演じられないし、上手くいかないときもあります。でも今回、私が演じたことのないチュ・ヨルメという役の出演オファーがありました。迷う必要はありませんでした。キャラクターも台本通りに演じました。本当に良かったです。―イ・ジヌク&キム・ジソクとの共演はどうだった?チョン・ユミ:初めからリラックスして撮影に臨むことができました。昔からの知り合いではないけれど、あえて仲良くしようとしなくてもそのままでいてくれるのが良かったです。ジヌクさんは最初から最後まで本物のユン・ソクヒョンのようでした。本当に見事に演じたと思います。ジソクさんもドラマでしか見られないシン・ジフンというキャラクターを現実に存在するかのようなキャラクターにしました。二人とならいつでも共演したいです。―記憶に残るセリフは?チョン・ユミ:本当に多すぎます。チュ・ヨルメの撮影シーンが多かったため、ドラマの序盤のセリフを心から味わうことができなかったのが残念でした。振り返ることもできずに撮影に臨みました。今覚えているのは「世界で一番素直な告白はやきもちだ」「愛を表現することに十分という言葉は要らない」ですね。―最高の映像美でした。チョン・ユミ:監督のような方がいなかったら「ロマンスが必要2」は存在しなかったと思います。時間的な余裕がないのなら簡単に撮影してもいいのに、徹夜までするほど、時間的な余裕がなくてもシーンの一つ一つを美しくカメラに収めていました。常に監督は台本を読んでカメラが私と共に呼吸しているような気持ちで撮影に臨めるようにしてくれました。監督はカメラを通じて私を見ながら「君が泣いたら私も辛い」と言ってくれました。それだけカメラから私の気持ちを感じてくれるということがとても嬉しかったし、感情を表現するシーンを撮影するとき、時間が足りなくても上手く演じられるようにしてくれました。俳優に対する配慮も映像美も最高でした。私は感情表現が苦手ですが、監督には「監督、好きです」と叫んでしまいました。―撮影中、最も大変だったのは睡眠時間との戦い!チョン・ユミ:私は睡眠時間が長いので本当に大変でした。撮影のスケジュールがきつくて、ほぼ毎日のように撮影しなければならなかったんです。チュ・ヨルメの撮影シーンが全体の約80%だったので、チュ・ヨルメがいなければ撮影が進みませんでした。でも、私の体は意外と丈夫だなと思いました。あんなにきついスケジュールだったのに、倒れたことはなかったんですよ。不思議なことに10分ほどの睡眠をとれば体がスッキリしました。地上波ドラマが1話当たり70分程度を撮影するとしたら、「ロマンスが必要2」は45分ほどだったので楽だなと思っていましたが、実際は私の撮影シーンが多かったので忙しかったんです。ドラマ「ケ・セラ・セラ」のときより徹夜することも多かったです。他のヒロインより撮影シーンが多いんです。後になってこういう状況を受け止めて、体に良い食べ物などを食べて撮影に臨みました。―チュ・ヨルメ&ユン・ソクヒョンのハッピーエンド、その後チョン・ユミ:最後にはユン・ソクヒョンも変わりました。二人のハッピーエンドを見て、結局チュ・ヨルメのことを本当に愛していて、それが本当に運命だなと思いました。色々なことがあって劇中の二人は成長しました。ユン・ソクヒョンは変わり、二人は再び恋人同士に戻りました。二人とも本当の愛に気づいたので、きっと以前とは違うと思います。また以前のように別れと復縁を繰り返したら本当に変な人だと思います。たぶんこれからは別れずに愛し合うと思います。―「ロマンスが必要2」を通じて女優として初めて経験したこととは?チョン・ユミ:女優として初めて経験したことが本当に多かったんです。撮影現場での経験、毎日撮影できたこと、多くの人から注目を集めたこと、撮影シーンが多かった分、私を中心に撮影の環境が整ったことなど、これまで主人公を演じたことは何度かありましたが、これほど注目を集めたのは初めてだと思います。だから頑張っていい演技をお見せしたかったんです。―「ロマンスが必要2」でイメージチェンジに成功した?チョン・ユミ:「ロマンスが必要2」はラブコメのドラマだと知っていましたが、撮影が始まったらこれはまさに新派劇でした。ドラマの後半に散々泣きましたね。でも20~30代の方や、主婦の方から共感を得られたのが不思議です。これまで私が出演してきた映画は誰もが共感できるような作品ではありませんでした。映画「トガニ 幼き瞳の告発」は社会に影響を与えた作品だったし、映画「私のチンピラのような恋人」、また映画「チャウ」はB級映画でした。これらは私の同年代が好むようなジャンルではなかったのですが、今回のドラマを通じて彼女たちからも共感を得られたということに満足しています。これまで演じたことのない役を演じたわけで、イメージチェンジをしようとしたわけではありません。今回のドラマで意外な姿を見たと言われたら、そうなのかなと思います。このドラマを通じて得られたのは「チョン・ユミはあんなキャラクターも演じられるのね」という視聴者の反応だと思います。―今後の計画は?チョン・ユミ:まだはっきりしたことは分かりません。でも、今後もドラマに出演したくなりました。ドラマは撮影終了と同時に自分のやるべきことを終えたという感じですが、映画は撮影が終わって数ヶ月後に当時の感情を思い出さなければならないので、インタビューを受けるときに難しいという点があります。また、「ロマンスが必要2」の撮影チームが本当に良かったので、このようなチームに出会えれば、またドラマに出演したいですね。本当にチームワークが良かったんです。シーズン3の出演オファーがあって、このメンバーで撮影できたらもう一度出演したいです。
チョン・ユミ「“結婚”…不思議で不慣れな単語」
女優のチョン・ユミ(29)が結婚と関連した質問に「最近、なぜこんなに結婚ついてたくさん聞かれるのでしょうか?」と笑顔で語った。チョン・ユミは16日の午後、ソウル鐘路(チョンノ)区Olivaで行われたインタビューで「『ロマンスが必要2』が終わってから、結婚に関する質問が多いです。女優になってから、こんな質問を受けること自体が初めてです」と不思議そうに話していた。続いて「年をとってはいますが『こんなに早く?』と感じるところもあります。まだやってみたいことが本当にたくさんあるんです」とはにかんだ。チョン・ユミは、ケーブルテレビtvNドラマ「ロマンスが必要2」で恋愛に率直で大胆なチュ・ヨルメを熱演した。「ヨルメを演じるとき『結婚とはなんだろう』などと、深く考えたりはしませんでした。ヨルメにとっても、私にとっても結婚という単語は不思議で、不慣れな言葉です。しないというわけではありませんが、適当なときにいい人に出会えれば、するかもしれません(笑)」
「ロマンスが必要2」イ・ジヌク、キャラクターへのアプローチ方法
かっこいい職業、付き合いの長い友人、素敵な家。tvN「ロマンスが必要2」のヨルメ(チョン・ユミ)は何不自由なく生きてきた。だが、彼女と彼女の友人にはそれ以上の何か、心が躍り、微笑みが浮かぶような、そして明日を期待させてくれる何かが必要だ。それはまさに、恋愛である。連日の厳しいスケジュールに、「私たちこそ恋愛が必要だ!」と口を揃える「ロマンスが必要2」のスタッフたちは、7月21日、暑い盛りの週末にも坡州(パジュ)のセットで撮影に専念していた。いよいよ始まったヨルメとジフン(キム・ジソク)の恋を不愉快に思うソクヒョン(イ・ジヌク)は、監督の力強い説明に合わせて真剣な表情で演技に打ち込み、スタッフは雑音が入らないようエアコンも付けずに現場を駆け回る。撮影の合間、イ・ジヌクは意地悪な独身の男性教師のように周りの人にいたずらをする。彼にとって笑いとは、疲労と暑さをしのぐための一つの戦略だ。鉛筆でナヒョン(キム・イェウォン)の額を叩くシーンの撮影を控えて、わざと鉛筆を振り回して脅したり、画面に後ろ姿だけ登場するキム・イェウォンに「右の肩、しっかりと演技しなよ」とうるさく言う。しらじらしく肩を動かしたナヒョンに「肩だけ見えてるよ。やめたほうがいい」とお願いするスタッフたちにも、笑いはすぐに伝染する。そんなイ・ジヌクが一番の笑顔を見せたのは、彼のいたずら仲間、キム・ジソクが撮影現場に登場した瞬間だった。隅に座っていた見慣れない取材陣を指して、「俺の友達、見た?撮影現場が見たいそうだから今日呼んだんだ」とイ・ジヌクが生涯最高の演技を見せると、キム・ジソクは笑ってぺこりと挨拶をする。当然、事の次第はすぐにばれたが、二人は子供のようにくすくす笑いながら、いたずらに夢中になっていた。だが、チョン・ユミが「ハッハッハ!こんにちは」と元気よく挨拶をしながら登場すると、撮影現場は再びヨルメ、ソクヒョン、ジフンの三角関係に突入した。真面目な仕事場には少しばかりの休息が、困難な人生には刺激的なロマンスが、そして長い熱帯夜には面白いドラマが必要だ。イケメンが揃った他人の恋愛が、全国の多くの女性たちの支持を受けるのは、嫉妬と怒りを越えた、きらめく休息が与えてくれる甘い癒しがあるからである。イ・ジヌクのミニインタビュー「ロマンスの核心は意外性」―ヨルメの台詞がとても素直だが、ソクヒョンではなく、イ・ジヌクとして新鮮に思えた部分があったと思う。イ・ジヌク:実際にそのような部分はたくさんあった。たぶん男性はドラマを見ると不愉快に感じるかもしれない。台本を読んでいるうちに、僕が知らなかった女性たちの考え方を知るようになって、少し恥ずかくて、不愉快に感じることもあった。―だが、ソクヒョンも自分の感情に正直な人物だ。恋愛をすると、普通の男性は、プライドを傷つけられるが、ソクヒョンは傷ついて涙まで流す。イ・ジヌク:特に韓国では、男性は泣いてはいけないと思っているから、そう思われたのかもしれない。僕も最初、ソクヒョンが泣くことにまったく共感できなかったけど、周りの人たちと話し合っているうちに理解できるようになった。作品の中で感情を理解していくんだけど、まだ内面では理解できてない。一体この人は何を考えているんだろうと思うけど、他の人たちがあり得ることだと話しているから、ただ信じて付いていく。納得しようとしたら原点から理解しなければならないので、そんなときは、そのまま受け入れるのが一番良い方法だ。―涙だけではなく、ソクヒョンは感情を抑えずにそのまま表す人物だ。今までは表現を抑えるキャラクターを主に演じていたので、別のアプローチが必要だったと思う。イ・ジヌク:主に演じてきた人物もそうだったけど、実際の僕も感情表現が苦手だった。普通、韓国人男性はみんなそうだと思う。だから今回は考えることをやめて、行動や言葉であれこれ試そうと努力した。撮影がないときも共演者たちにいたずらをしたり、思いついたことをその場で言ってみたり、今の人物に慣れようとウォーミングアップをした。「ソクヒョンは韓国人男性を代表するキャラクター」―女性を初めて好きになった男の瞳といった、とても繊細な演技が必要だったと思う。イ・ジヌク:はあ、それが一番難しかった(笑) いくら考えても分からなくて、周りの人たちにそういう瞳になったら、教えてほしいとお願いするほどだった。だけど「今、そうだよ!」と言われて、その瞳を鏡で見ても、それを演技に生かすのは難しかった。最終的にはただその瞬間の雰囲気に任せて演じた。―ソクヒョンはおしゃべりだが、大事なことは目で語る人物なので、自分の演技を信じなければならないときが頻繁にあったと思う。イ・ジヌク:そのとおりだ。本音を隠さなければならないから、話したいことがたくさんあるようだ(笑) よく見ると、ソクヒョンは韓国人男性を代表するキャラクターだ。だから僕とも重なる部分があって、その部分を一般的に理解しようとしている。ほとんどの男性はこう思っていて、こんな決心をするだろう。こんなふうに気軽にアプローチしようとしている。―ジフンは女性に対して、非現実的なほど親切な男性だが、それでも、ソクヒョンを支持する女性の視聴者が多い。イ・ジヌク:えぇ、いや、違うよ。そうじゃない。―女性からの反応はともかく(笑) 演技をするときは、ソクヒョンとしてジフンに負けられないというプレッシャーは感じないのか。イ・ジヌク:二人の勝負は五分五分だけど、結構曖昧でもある。実際、ソクヒョンはジフンにヨルメを取られたわけのではないので、対決をする必要はない。その上、隠された秘密もあるので、一般的な対立の構図ではない、違うアプローチが必要だ。真剣にジフンと対決して勝ちたいということではなく、思いどおりに体が動かないだけだ。恋愛がみんなそうであるように。―ドラマを撮影しながらロマンスに対する定義を新たに考え直したと思う。イ・ジヌク:元々、ロマンスという言葉に興味を持っていたけど、これはヨーロッパでの英雄物語や冒険、民話に主に使われたローマン体から始まったんじゃないかな。何と言っても、ロマンスの核心は意外性だ。だけど関係を続けていくと、お互いに慣れて、ロマンスのない人生になってしまう。たぶんソクヒョンが秘密のない男だったら、ヨルメにこう言ったと思う。「君が今、ジフンとしていることは、前に僕としたことだよ(笑)」と。恋愛において魅力的な人は、結局新しい相手になるけど、愛はそんなふうにアプローチしてはいけないということを、このドラマが物語っている。面白い話だ。
「ロマンスが必要2」最終回、チョン・ユミ&イ・ジヌクの愛の行方は?
※この記事にはドラマ「ロマンスが必要2」の結末に関する内容が含まれています。ケーブルチャンネルtvN水木ドラマ「ロマンスが必要2」(脚本:チョン・ヒョンジョン、演出:イ・ジョンヒョ、チャン・ヨンウ)が、ハッピーエンドで幕を閉じた。韓国で9日に放送された「ロマンスが必要2」最終話は、チョン・ユミがイ・ジヌクを選び、ロマンチックなキスでハッピーエンドを迎えた。この日、ソクヒョン(イ・ジヌク)はヨルメ(チョン・ユミ)はジフン(キム・ジソク)が好きだという事実に気付き、「愛してる」の反対とも言える「愛してた」でチョン・ユミに別れを告げた。しかし、ヨルメはジフンを訪ね「私はジフンさんのとこには行けない。ジフンさんが好きだけど、私にとって死んでいく木はユン・ソクヒョンなの。ジフンさんが教えてくれたでしょう?愛とは、心配になって何かやってあげたくて、やってあげたら胸がいっぱいになる、そんなものだと」と最後の切ない言葉を告げた。こうやって家に帰ったチョン・ユミだったが、すでにソクヒョンは去っていた。最後まで視聴者は結末がどうなるのか、目が話せなかった。1年が経ち、チョン・ユミとイ・ジヌクは互いに会いたい気持ちを持ち、結局は運命的な再会を果たす。長く付き合っていた恋人同士の新しい恋愛の始まりを告げるハッピーエンドを描き、リアルなラブストーリーの幕を閉じた。また、33歳の同じ歳の友達であるキム・ジウはイン・ギョジンと、カン・イェソルもホ・テヒと結婚した姿が描かれ、視聴者を喜ばせた。「ロマンスが必要2」が大人気を博した最も大きな理由は、脚本家チョン・ヒョンジョンの共感を生む台詞と、緻密な構成、そしてイ・ジョンヒョ監督の素晴らしい演出力がドラマの完成度を上げた点だと言える。また、3人の主人公の抜群の演技力も作品をさらに輝くものにした。チョン・ユミは誰よりも自分の気持ちに素直で飾り気のないヨルメ役をリアルに演じ、チョン・ユミの再発見シンドロームを巻き起こし、新ラブコメ女王に浮上した。イ・ジヌクも心よりチョン・ユミを愛するも、拒否するしかない秘密を秘めた、クールさが魅力のマッチョな男、ソクヒョン役を演じきり、大きな反響を得た。素直なロマンティストを演じ、女性視聴者を虜にしたキム・ジソクの甘い魅力も、連日のように話題となっていた。視聴率調査会社TNmSによると、この日に放送された「ロマンスが必要2」の第16話は、20~30代の女性視聴者層で最高視聴率2.87%(ケーブルチャンネル加入者基準)を記録し、熱い反響を証明した。
チョン・ユミ、最終回を迎えた「ロマンスが必要2」の感想を語る“愛する気持ちを学んだ作品”
女優チョン・ユミが、最終回を迎えたドラマ「ロマンスが必要2」に出演した感想を語った。チョン・ユミは、ケーブルTVのtvN水木ドラマ「ロマンスが必要2」(脚本チョン・ヒョンジョン、演出イ・ジョンヒョ、チャン・ヨンウ)で演技のイメージチェンジを図った彼女は、このドラマの演技で視聴者の共感を得て次世代のラブコメディ女王と呼ばれている。チョン・ユミは、ドラマの終了を控え、9日午前に所属事務所を通じて「まだ撮影中なので終了するという感じがしません。チュ・ヨルメというキャラクターを演じて至らなかった部分が心残りになる時もありましたが、一日一日を一生懸命送れてよかったと思います」とコメントした。続いて、「『ロマンスが必要2』を通じて、愛するという気持ちについて色々考えるようになって学ぶことができたと思います。勇敢なヨルメを演じられてよかったと思います」と伝えた。チョン・ユミは、劇中どこにでもいる平凡な女性チュ・ヨルメを、まるで彼女の日常を垣間見ているようにリアルに演じ、好評を得た。彼女はドラマスタートから最終回直前までのオンエアを通じて、キャラクターの心理と微妙な感情の変化を繊細に表現し、今年を代表するラブコメディの女王と呼ばれるようになった。チョン・ユミが、イ・ジヌクとキム・ジソクのどちらと恋を実らせるのかに期待が集まっている「ロマンスが必要2」は、9日の午後11時から最終回が放送された。