Kstyle
Kstyle 12th

放送の敵

記事一覧

  • 【コラム】上半期バラエティ決算「ソル戦」「本物の男」「放送の敵」 ― カン・ミョンソク

    【コラム】上半期バラエティ決算「ソル戦」「本物の男」「放送の敵」 ― カン・ミョンソク

    あるバラエティプロデューサーがこのようなことを言った。「最近リアルというのは空気のようなものです。どんな番組でも当然あるべきものです」リアルバラエティ番組は毎回実際の状況であることを強調し、トーク番組では毎回ゲストが誰にも言ったことがないという真実を語る。これ以上リアルはMBC「無限に挑戦」のような番組だけの武器でもなく、リアルを強調するだけで番組が長続きすることもできない。だからといって、リアリティ番組を超える新しいフォーマットが登場しているわけでもない。2013年上半期にリアルの定義を再解釈し、新しい形で披露した番組が目立ったのは偶然ではないだろう。リアルまたはそれ以上に行く道を失ったように見えるバラエティ番組のフォーマットにそれなりの答えを出した3つの番組を選んでみた。JTBC「ソル戦」ケーブルチャンネルのトーク番組を通じてお姉さんの毒舌を吐いていたスター講師キム・ミギョンは、論文盗作の論争とともに番組出演を中断した。ブックトーク番組を掲げていたKBS「ホドン&チャンミンのMoonlightプリンス」はすでにいつ放送されたかも記憶が定かでない状況だ。有名人を招待して話を聞く「トークショー!Do Dream」は廃止となった。有名人のトークコンサートブーム以来、放送局が試みた公演型トーク番組または知識を問うトーク番組は上半期中に低迷した。ただトークコンサートや知識という単語の代わりにソル(説:話の俗語)を売りにした「ソル戦」だけが人々の間で話題になった。このトーク番組は1話に大統領の挨拶スタイルから南北問題、バラエティ番組の分析に至る情報をこまめに伝えながらも知識を誇示しない。トークには、分析の上にMCキム・グラ特有の唐突だがそれらしいアドリブが加えられ、休みなく続く攻防戦を連想させるおしゃべりは、論理よりは雰囲気の脈絡が重要な飲み会のおしゃべりを連想させる。「ソル戦」は人々が望む知識を人々に一番親しみやすい形で伝え、低迷気味のトーク番組に新しい回答を示した。人々が受け入れられる形式なら、彼らは政治や大衆文化批評も受け入れられる。そうまでしてでも政治や大衆文化批評をしたがった。ただ「ソル戦」が他のトーク番組にも適用可能かどうかは未知数だ。「ソル戦」に登場する情報や分析は相当部分カン・ヨンソクから出てくるもので、彼は元国会議員であり、今は無くすものがない立場だ。カン・ヨンソクの能力を発揮できない大衆文化批評コーナーが政治を取り扱うコーナーに比べて話題にならないのは、このコーナーでカン・ヨンソクの役割をする人がいないためでもある。業界の情報を知っているが、業界のルールからある程度自由な人物がまた現れるだろうか。また、業界に深く関わっていた人間であるためカン・ヨンソクの分析は是非を考える前に、政略的な側面を分析する。カン・ヨンソクとイ・チョルヒが彼らの政治的な立場によって政治案件を分析し対立するのは興味深いが、同時に分析と論点の目指すところが何かに対する疑問を持たせる。その分「ソル戦」は真似し難いと同時に真似してはいけない一種のハラハラするものがある。ただ「ソル戦」はないよりはあるほうが興味深いトーク番組であることは明らかだ。MBC「僕らの日曜の夜-リアル入隊プロジェクト本物の男」軍隊を題材にしたバラエティは以前にもあった。芸能人を軍隊に行かせただけで番組が成り立つわけではない。「僕らの日曜の夜-リアル入隊プロジェクト本物の男」(以下「本物の男」)の意義は、芸能人が軍隊に行ったその次にある。制作陣は第1回でタレントのサム・ハミントンと歌手ソン・ジニョンに穴兵士のキャラクターを与え、その次は部隊の現役軍人と芸能人との関係を設定し、新しい出演者を通じて出演者同士の関係を新しく作っていった。その間、出演者が深刻な状況を迎えてもお茶目なユーモアを失わない字幕は日増しにセンスが増している。「本物の男」は人々が設定の大胆さに注目している間、番組の中でキャラクターを作り、そのキャラクターが自然に活かされるもう一つの世界を作った。視聴者はわずか2ヶ月で芸能人と現役の軍人が一緒に遊撃訓練を受けることを自然に受け入れている。リアルバラエティ番組時代以降、リアルはバラエティ番組の必須要素になっている。トーク番組でも、さらには公開収録コメディでもリアルな状況を求める。「ジャングルの法則」のヤラセ疑惑はこのような流れが生んだ副作用の一つであり、「本物の男」をはじめ「僕らの日曜の夜-パパ、どこ行くの?」、MBC「私は一人で暮らす」、KBS「リアル体験プロジェクト-人間の条件」は設定を最小化しながらリアルさそのものを売りにした。しかし「本物の男」は、重要なのはリアリティそのものではなく導いていく方法であり、制作陣は以前より多くのものを考慮しなければならないことを見せてくれる。誇張しすぎた脚本は控え、本当に存在する背景や、仮想のキャラクターではなく実際の人間を通じて新しい結果を導き出さなければならない。リアリティ番組以降、新しいフォーマットが見えない今、「本物の男」は最近のバラエティが勝負をかけるべきポイントがどこなのかを見せてくれる。重要なのは劇的なディテールである。Mnet「放送の敵」やっと第3回が放送されたばかりの作品の完成度を評価するのは難しい。しかし、Mnet「音楽の神」を演出したパク・ジュンスプロデューサーが再び手掛けた「放送の敵」は、最近のバラエティの新しいトレンドを集めて、それを新しい概念で提案する。「放送の敵」は明らかに台本のあるコメディで、出演者は演技をする。しかし、出演者のキャラクター設定は彼らの実際の生活から取り入れたもので、ストーリーの題材は彼らの現実から始まる。イ・ジョクとリュ・スンワン監督がビリヤードをしながら映画「ベルリンファイル」の興行について話し、イ・ジョクが成功の条件について聞くと「ハ・ジョンウを起用しなさい」というリュ・スンワン監督の答えが返ってくる。演出はリアリティ番組のようにし、作る方法はシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)に近く、情緒的な背景は有名人を実名で風刺するtvN「SNL KOREA」に似ている。ここに出演者たちは自らの境遇を嘲弄する自虐ネタまで加える。「UVシンドロームビギンズ」と「音楽の神」を経て「放送の敵」に至るまで、パク・ジュンスプロデューサーは韓国バラエティのどこかにある、面白おかしい天然キャラクターを作り出した。そのため「音楽の神」が失敗し続ける音楽産業の町外れを扱い、「放送の敵」が音楽業界から人気と尊敬を一身に受けているアーティストの世界を取り扱うのは興味深いと同時に意味がある。右も左も分からない歌手志望生を利用し、中年に差し掛かった知的なシンガーソングライターは20歳ほどの若い女性に言い寄る。しかし本当ではないため誰も傷つくことなく、出演者の行動はその世界に対する風刺となる。そして彼らのイタズラや悪意はかえって惨めに見えるほどケチ臭く気が小さい。有名人を嘲弄し、彼らの世界を風刺しながらも出演者自ら楽しめる。政治的に公正ではないが、それでも諦められない笑いというのはこんなものではないだろうか。文:コラムニスト カン・ミョンソク「NAVERコラム - カン・ミョンソク編 -」では、今話題の人物にクローズアップし、コラムニストのカン・ミョンソク氏が執筆。韓国で注目が集まっている人物や出来事についてお届けします。

    KstyleNews
  • ジョン・パク、f(x) クリスタルとの握手でグーを出す“スキンシップには気をつけないと”

    ジョン・パク、f(x) クリスタルとの握手でグーを出す“スキンシップには気をつけないと”

    歌手のジョン・パクが、f(x) クリスタルとの握手でグーを出した。ジョン・パクは、29日放送されたMnetのバラエティ番組「放送の敵」の初回で、イ・ジョクの作業室を訪問した。先に来ていたクリスタルはジョン・パクの訪問に立ち上がり握手を促した。これを受け、ジョン・パクは照れながらグーを出した。クリスタルが慌てると、ジョン・パクは「韓国ではスキンシップには気をつけなければならないから。男女七歳にして席を同じゅうせず(※)だから」とジョークを飛ばした。「放送の敵」は、主人公イ・ジョクがただひたすらアーティストだけのために新概念音楽トークショー「イ・ジョクショー」を作る過程を盛り込んだ新感覚リアル・バラエティ番組。同番組は、毎週水曜日午後11時放送される。※「7歳にもなれば、男女の別を明らかにし、みだりに交際してはならないということ」という孔子の教え

    OSEN
  • ジョン・パクのホラー演技が印象的な「放送の敵」初めての予告映像が話題

    ジョン・パクのホラー演技が印象的な「放送の敵」初めての予告映像が話題

    歌手のジョン・パクがホラー演技を披露した。Mnetから放送される新感覚リアル・バラエティ番組「放送の敵」の初めての予告映像が14日に公開されている中、映像の中でジョン・パクがリアルなホラー演技を披露し、視線を引き付けている。ジョン・パクの繊細なホラー演技と緊張感あふれるホラータッチの映像が今月29日から放送開始される「放送の敵」に対する期待を高めている。映像の中でジョン・パクは誰もいない暗いオフィスの中で一人仕事をしていたところ、誰かに見られているような妙な気分になる。ジョン・パクは自分を狙っている密かな敵の実態を感知し、恐れる状況をリアルな演技で表現した。今回の予告映像で主人公のイ・ジョクはまだその姿を現していないため、イ・ジョクに対する視聴者の関心はさらに高まっている。制作スタッフによるとイ・ジョクは近く公開される二つ目の予告映像に出演する予定だ。初めての予告映像に続き、「イ・ジョクショー」のポスターも公開された。「イ・ジョクショー」は「放送の敵」の中でイ・ジョクが作り上げていく新感覚の音楽トークショー。今回公開されたポスターでは堂々と立っているイ・ジョクの姿と共に本来はライオンがいるべきの位置に置かれている小さなジョン・パクの写真が視線を引きつける。また、「この男に注目せよ」「世界のどこにもない、敵のようなショー」など番組の独特なコンセプトを表すキャッチフレーズが見る人の笑いを誘っている。初めての予告映像とポスターを見たネットユーザーらは「短い予告映像でもジョン・パクの演技が輝いている」「予告映像、本当に怖かった。ハラハラしながら見た」「さすが『音楽の神』の制作スタッフ! 早くも楽しみだ!」「『放送の敵』も楽しみだし、イ・ジョクが作る『イ・ジョクショー』も気になる」「『イ・ジョクショー』はポスターから爆笑!」「イ・ジョクの高いバラエティセンスに期待」「信じて見られるMnetのリアリティバラエティ番組。今回も必ずオンエアで見る」などの反応を示した。「放送の敵」は、韓国で今月29日の夜11時から放送される。

    TVレポート