オフィスの女王
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【KBS演技大賞候補】「オフィスの女王」キム・ヘス vs 「グッド・ドクター」チュウォン…栄光を勝ち取るのは誰?
2013年、KBSのドラマは全盛期と暗黒期を繰り返し、波乱の一年を送った。昨年の演技大賞では視聴率40%超のドラマ「棚ぼたのあなた」がキム・ナムジュの大賞受賞に続き7冠に輝くなど勢いを見せたが、今年は予想もしなかったドラマが人気を集めたり、むしろ期待が高かったドラマの成績が振るわず、悲喜こもごもとなった。そのうち、良い成績を上げた作品は「オフィスの女王」「グッド・ドクター」「秘密」などである。これらはユニークな題材にクオリティの高い脚本と優れた演出をもって高い評価を受けた。何よりも主演を務めたキム・ヘス、チュウォンらの抜群の演技力があったため、彼らの演技大賞受賞の可能性が高まる見込みである。◆論議にも屈しなかったヒロイン「オフィスの女王」キム・ヘスキム・ヘスの3年ぶりのドラマ復帰作「オフィスの女王」は、出だしは不調だった。放送開始を控え、論文盗作疑惑が浮上し、降板説まで飛び出したからである。しかし、彼女は屈することなく「オフィスの女王」を導き、抜群の演技力で論議のマイナスイメージを振り払い、「オフィスの女王」を同時間帯の視聴率1位に引き上げた。また、日本の原作との比較があったにもかかわらず人気を集めたのは、キム・ヘスの演技力のおかげである。彼女ならではの演技力で表現したミス・キムはミス・キムブームを呼び起こし、韓国の会社員たちを癒してくれた。◆視聴率製造機、「グッド・ドクター」チュウォン「グッド・ドクター」のチュウォンも、大賞の候補者として挙げられている。2010年「製パン王キム・タック」をはじめ、「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」「カクシタル」など次々と良い成績を上げ、KBSのヒーローになっているが、今年放送された「グッド・ドクター」も同時間帯1位を逃さず、好評を博した。サヴァン症候群を持った天才医師パク・シオンを完璧に表現したと評価され、多少難しく思われがちな医療ドラマというジャンルの特性を彼の天真爛漫な演技をもって童話のようなストーリーで打ち勝ち、幅広い年代の視聴者から愛された。◆抜群の演技力「サメ ~愛の黙示録~」キム・ナムギル、「剣と花」チェ・ミンス、「秘密」ファン・ジョンウム「サメ ~愛の黙示録~」のキム・ナムギルは3年ぶりにドラマに出演し、人に傷つけられ、愛する人の家族に復讐するハン・イス役を熱演した。細かい表現力とカリスマ性の溢れる眼差しを思う存分アピールし、ドラマの視聴率は振るわなかったにもかかわらず、彼の演技力だけは視聴者に強烈な印象を与えた。「剣と花」で存在だけでドラマの中心を捉えたチェ・ミンスも大賞候補として挙げられる。少ない台詞と最小限の動作にも、彼ならではの強烈な演技力を披露し、大きな存在感を見せた。ファン・ジョンウムも「秘密」を通じ、以前と比べて視聴者の評価が完全に変わるほどの熱演を披露した。愛する人に裏切られ、全てを失ったキャラクターに入り込み、多様な感情を表すシーンも自然に披露するなど、高い評価を受けた。

「ハケンの品格」から「家政婦のミタ」まで?…韓国ドラマ界を訪れる、日本の“強い”女たち
ミス・キム、女王に続き「家政婦のミタ」までリメイクブームが意味することは?2011年日本テレビで放送されたドラマ「家政婦のミタ」は日本で11年ぶりに視聴率40%を超えるパワーを見せた。母が亡くなったということ以外は、我々の周りにある普通の家庭に家政婦の三田が入り、その家庭の問題点が一つ一つ暴かれ何でもしてくれる三田のキャラクターが強調される。「家政婦のミタ」は最近韓国でもリメイクに関する議論が行われている。日本ドラマのリメイクブームに乗ったもう1本のドラマだと捉えることもできるが、最近リメイクされているドラマを見てみると「家政婦のミタ」のリメイクに対する議論は決して偶然とは言えない。まず、三田のキャラクターを見てみよう。三田はドラマの中で自らを「ロボット」と称する。三田を紹介してくれた紹介事務所の社長は「この子は命令なら何でも従う」とし「人を殺せと言えば殺すかも知れない子だ」と警告する。彼の言葉通り三田は感情を排除し、決して泣いたり笑ったりせず、家政婦として如何なる命令にも従うキャラクターだ。そして注目すべき点は、三田がものすごい能力の持ち主だということだ。三田は家政婦として料理や掃除、洗濯などを完璧にこなすことはもちろん、数学の問題を暗算したり、他人の声を真似るなど、様々な能力を持っているキャラクターだ。ここまで来れば、我々にも馴染み深いキャラクターが思い浮かぶ。最近リメイクされた「オフィスの女王」と、現在放送中の「女王の教室」の主人公たちだ。「家政婦のミタ」の三田が出るまで、日本には「ハケンの品格」(「オフィスの女王」の原作)と「女王の教室」というドラマがあった。「ハケンの品格」の大前春子は、自身の感情を表すより、数多くの資格を土台に完璧に仕事をこなし、会社から認められる能力者だ。「女王の教室」の阿久津真矢も同じだ。先生として児童たちの成績を向上させることはもちろん、スポーツや武術にも長けたものすごい人物だ。このようなキャラクターは「家政婦のミタ」で頂点に至る。大前春子や阿久津真矢はそれぞれの職場と学校で能力を披露し、実は温かい本音を次第に表しながら共感を得た。しかし、三田は命令であれば如何なることも躊躇わない。さらには未成年者との性的関係を要求する命令にも「かしこまりました」と答える大胆な心を持つ。このような設定が韓国の情緒にどれだけ合うのかも問題だが、このような設定を外したときに、家政婦の三田のキャラクターがどれだけ活かされるかも問題だ。それだけではない。「家政婦のミタ」をよく見てみると、とんでもないマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)の要素が散在している。一つの家庭に不倫、いじめ、性的関係、自殺、暴力など、深刻な問題がすべて混ざっている。このようなマクチャン要素もやはり、韓国の情緒での非難のレベルを勘案するとしても、どこまで通じるかは未知数だ。にも関わらず「家政婦のミタ」は日本に置いて多大な成功を収めた。そして「ハケンの品格」や「女王の教室」も一緒だ。これらのドラマはいずれも日本で20%半ばを超える高い視聴率を記録した。日本の視聴率集計方式は韓国とは異なるため、20%を超えれば大ヒットドラマといえる。このようなキャラクターたちが韓国で「オフィスの女王」のミス・キム(キム・ヘス)と「女王の教室」のマ・ヨジン(コ・ヒョンジョン)で再現された。そして今やそのラスボスとも言える「家政婦のミタ」のリメイクまで議論されていることが示唆することは大きい。職場や学校を乗り越え、家庭でも感情を排除した能力者が出演を待っているのだ。「家政婦のミタ」が視聴率40%を超えたことから、日本ではその現象を多くの評論家たちが分析した。その結果導き出された答えは、日本の人々は新しい英雄を求め、感情や情報などに振り回されるのではなく、全ての問題において明快な回答を持ち、実質的な解決を助けてくれる三田のような救いの手を求めていたというものだった。韓国社会も、もしかすると救いの手を待っているのかもしれない。「オフィスの女王」でミス・キムが何の仕事でも解決してみせる時に感じるカタルシス(解放感)と「女王の教室」のマ・ヨジンが子どもたちをあざ笑いながら教訓を与える教育方式は、ドラマ的なファンタジーではあるが、同時に韓国の社会像を反映した姿だ。契約社員への差別が社会問題となっている中、ミス・キムは一種の英雄だった。学校教育への不信と、極端な方向に向かって走る子どもたちの姿が可哀相に思えるこの頃、マ・ヨジンもやはり彼らを統制するための唯一の手段に思える。彼女たちは優れた能力を土台に、自身の存在感を視聴者たちに刻印する。韓国社会に否定的で暗い気運が満ちている時、彼女たちが見せる能力はとてつもない喜びに感じられる。もしかすると我々も今、能力者を待っているのではないだろうか。職場で、学校で、そして家庭で起きる様々な問題を自ら解決するには、我々は力が弱すぎる。そこで何か確実で明快な答えを出してくれる人物、そして問題を解決する能力を持つ人を求めているのかもしれない。ただ一つ、問題はそのような能力者たちが日本で人気を集めたほど、韓国では注目されなかったということだ。「オフィスの女王」のミス・キムは好評を得たが、視聴率は同時間帯2位にとどまり、「女王の教室」のマ・ヨジンはストーリーが進むほど共感を得ているものの視聴率10%を超えられずにいる。彼女らは日本では無敵のヒーローかも知れないが、韓国では多少その波及力が物足りない。ドラマの一律的なキャラクターから逃れたユニークなキャラクターが韓国でも注目を浴びることは良いことかも知れない。しかし、単純に日本式のキャラクターに頼り、リメイクブームに便乗し日本式のキャラクターをなりふり構わず受け入れることは無分別なことかも知れない。日本から来たキャラクターたちは視線を集めるが、その能力だけを強調しているため、疲れを感じてしまう面もある。更に、6年をかけて構築されたこのようなキャラクターたちが、韓国では僅か2年で全てが紹介されている。このようなキャラクターが陳腐になってしまう可能性もある。そのようなキャラクターたちが持つ長所ももちろん無視できないが、今や感情を排除し、能力だけを見せつけるキャラクターから逃れ韓国式ヒーローが必要な時期ではないだろうか。韓国には韓国式に問題を解決する人物が必要だ。微妙に違う情緒は、より多くの人をテレビの前に集めることができない。これからは単純なリメイクで続いている日本の強いキャラクターブームから逃れ、独特な韓国式ヒーローが登場することを期待したい。「OhmyStar」ではスターはもちろん、バラエティ、ドラマなど、様々な市民記者のレビューや主張を幅広く掲載しています。もちろん、いかなる反論も歓迎します。いつでもノックして下さい。「OhmyStar」は市民記者の皆さんの参加をお待ちしています。―編集者コメント

「オフィスの女王」イ・ヒジュン“魅力のないムチーム長、人気の理由がわからない”
※この記事にはドラマ「オフィスの女王」の結末に関する内容が含まれています。通常のドラマの中では悪い男が人気を得ている。男性主人公は気難しい魅力で「天上天下唯我独尊」と叫びながら自分勝手に行動し、ヒロインとごたごたしながらの暴言も辞さない。そうした挙句、最終的にはヒロインへの愛により変化する姿を見せ、母性愛を刺激して愛を勝ち取る。ところが、放送が終了したKBS 2TVドラマ「オフィスの女王」のム・ジョンハンチーム長は違った。いつも笑顔で配慮溢れる行動を見せ、女子社員やと弱者の味方になった。実直な彼は、やさしく優柔不断なところが短所だったが、自分が損をしてでも常に正しさを追求し、害のない笑顔で女性視聴者の心を盗んだ。そのようなムチーム長を演じたイ・ヒジュン(33)も、ムチーム長に押し寄せた声援は予想できなかったという。「人気の理由がよくわかりません。優しすぎて魅力のない男を演じてみようと思っただけで、人気への期待はまったくなかったです。ムチーム長の言いたいこともうまく言えない姿をもどかしかく思いました。しかしドラマ放送後に『あんな上司がいてほしい』という反応を見て、現実で会社のマネージャーたちがムチーム長のキャラクターを見て感じるものがあるならば、このドラマは成功したことになるのではないかと思いました」ムチーム長を完璧には理解できなかったというイ・ヒジュンの正直な告白が続いたが、ムチーム長がイ・ヒジュンに出会ったからこそ、これだけの大きな声援を受けたことは間違いない。イ・ヒジュンの人が良さそうな笑顔と、方言が混ざった口調、包容力があり温かい印象が醸し出す余裕は、お茶の間を癒した。「原作の感じとは違う路線でやりたかったです。ムチーム長に僕の個性をもう少し入れようとしました。ただ優しいだけのキャラクターはリアリティがなさそうだと思いました。ムチーム長は優しく振る舞っているけれど、不快感やプライドが傷つく気持ちもあるだろうと思いました。同じ人間でも、天使のように行動しようと努力する姿にポイントを置きました」特にムチーム長は、ドラマでミス・キム(キム・ヘス)、チャン・ギュジク(オ・ジホ)との三角関係でも関心を集めた。これまで一度も異性と交際したことがないことが明らかになったムチーム長がミス・キムに勇気を出して告白するシーンでは、彼らがカップルになるかどうか注目を集めた。しかしムチーム長はミス・キムにひどく振られ、それからも何一つ変わらぬ姿で会社生活を忠実に遂行する姿で現実味を倍増させた。「原作ではムチーム長の役割が小さいので愛の告白はできないんですが、『オフィスの女王』ではチョン・ジュリ(チョン・ユミ)を世話したりミス・キムに告白できる機会を与えてくれた脚本家に対してありがたく思いました。本当は弱いミス・キムが強く振る舞おうとする姿を慰めたかったです。かといってムチーム長が女性にばかり優しいという偏見は持たないでください。男性社員にも公平に優しかったですから。ハハハ」「オフィスの女王」は、正社員と非正社員の関係を痛快に風刺し、好評を博した。これは、非正社員である俳優たちにも異色な経験であったはずだ。「僕も正社員だったことがありません。汝矣島(ヨイド)を通りながらサラリーマンを見た時(汝矣島は金融街でも有名)、漠然と『僕とは違う人間なんだな』と思っていました。このドラマをやる前までは、スーツをそんなに着たことがありませんでした。本当に不便な服なのに、それを着て毎日働かなければならないということは簡単ではないだろうと思います。尊敬しました」「サラリーマンはスーツを着て、毎日同じ時間に出社して同じ時間にランチを食べます。ランチに何を食べるか悩むことが小さいながらも大きな楽しみで、『明日会おう』という言葉にそれほど大きな意味があるとは知りませんでした。帰宅の度に挨拶する、そんなことが特別に感じられてきました」大きな愛を受けた「オフィスの女王」は、ミス・キムが韓国に帰国し契約するシーンで終わり、シーズン2への期待を高めた。ロマンスでも開かれた結末を披露し、視聴者の好奇心を高めた。「劇中の人物たちが誰ともつながらず、余地を置くことがもっとも現実的な結末だったと思います。その後のストーリーが気になるでしょうが、シーズン2は難しいと思います。すでに完成度が高かった作品でしたので」前作「チョンウチ」を終えてすぐ「オフィスの女王」に取り掛かり、少しの間の休息も取れなかったイ・ヒジュンだった。彼は、キム・ヘス、オ・ジホなどの出演俳優たちを見て、共演したいという思いで躊躇いなく作品を選択したと話し、彼らのおかげで疲れなど感じず楽しく撮影することができたと感謝を伝えた。「視聴者の皆さんにも、毎瞬間が大切であり幸せになって欲しいです。義務感のために仕事をするよりは、仕事そのものを楽しめるようになることを、お祈りしています。優しすぎて魅力のないムチーム長のことを愛してくださいまして、ありがとうございました」

「オフィスの女王」2AM チョグォンが見せた“アイドル出身俳優”の良い例とは?
2AMのチョグォンが最近韓国で放送を終了したKBS 2TV「オフィスの女王」を通じて、正統派ドラマに初挑戦した。チョグォンは「オフィスの女王」で、どんでん返しのある新入社員、ケ・ギョンウ役を演じた。名前はケ・ギョンウ(韓国語で無礼という意味)だが、礼儀正しい青年で、派遣社員であるチョン・ジュリ(チョン・ユミ)に片思いするキャラクターだった。チョグォンはこれに先立って、MBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「まるごとマイ・ラブ」を通して演技を始めた。正統派ドラマへの挑戦は「オフィスの女王」が初めてで、スタートする前から高い関心を浴びていた。「オフィスの女王」でチョグォンの演じたキャラクターは重要度の高い役ではなかった。他の脇役俳優たちと同じか、それよりも下だった。チョグォンの「オフィスの女王」での出演分量が少ないため、「チョグォンをちゃんと活用していない」と評価する人もいた。しかし、これは2AMとしてたくさん愛されたチョグォンを考えたからこそ可能な評価である。アイドルが演技に挑戦する場合、歌手としての人気に支えられ、演技力に比べ重要度の高いキャラクターを務める場合が多い。演技に初挑戦するアイドルが主人公に抜擢されるのも珍しいことではない。これは、役者としての実力ではなく、トップスターの仲間入りを果たした知名度によるものである。すべての演技アイドルがそうだとは言えないが、多くの演技アイドルは自身が演じきれない大役を務めることによって、演技力騒動に巻き込まれ、厳しい役者デビューとなる。しかし、チョグォンは違った。歌手としては高い人気を博しているスターだが、演技者としてはまだ実証されていない新人にすぎないチョグォンである。他の若手俳優たちと同じ立場から見ると、「オフィスの女王」でのチョグォンの出演分量は適切だった。スターのチョグォンではなく、若手新人俳優チョグォンとして適切な分量、適切なキャラクターを演じたのだ。チョグォンの所属事務所の関係者は「最初から出演分量が少ないということを知って出演を決めた。チョグォンが上手く演じられると自信をみせたので、ドラマに出演することにした」と語った。今回チョグォンの出演は演技アイドルのいい例として残るだろう。スター性に頼るのではなく、演技者としての才能と実力に合うキャラクターを選んで、演技力騒動に巻き込まれず、一歩一歩俳優としてのキャリアを積んでいく演技者として成長していく可能性を見せたのだ。

「オフィスの女王」2AM チョグォン“ドラマ出演は今年一番頑張ったこと”
草食系男子でいつも正しいことばかり言う礼儀正しい青年。実力派ボーカルグループ2AMのチョグォンをよく知っている人なら想像できないイメージだろう。しかし彼はこのような偏見を果敢に破った。チョグォンは最近韓国で放送終了したKBS 2TVドラマ「オフィスの女王」(脚本:ユン・ナンジュン、演出:チョン・チャングン、ノ・サンフン)でY-Jang食品の新入社員ケ・ギョンウ役を熱演した。キム・ヘス、オ・ジホ、チョン・ユミ、イ・ヒジュンなど優れた演技力を持った俳優たちがタッグを組んだ作品にチョグォンが合流したのである。これに対してチョグォンは「今年一番頑張ったことだと思います」と語った。「『オフィスの女王』はキム・ヘス先輩が出演なさると聞いて、出演オファーを受けると同時に出演を決めました。また、原作『ハケンの品格』を見てとても面白かったということもあり、一ファンとして出演を決めたのも事実です。『僕がキム・ヘスという女優と共演できるチャンスは2度とないかもしれない』と思うとこのチャンスを逃してはダメな気がしました。作品が大ブレイクするかどうかはさておき、僕がキム・ヘス先輩に教えてもらえるというのが良かったですね。結果的に今年一番頑張ったことだと思います(笑)」女性より柔軟な動き、女性歌手よりセクシーなダンスを踊るチョグォン。それで多くの人は彼をカプグォン(チョグォンのニックネームで、ふざけるチョグォンという意味)と呼んだ。バラエティ番組に出演して多くの人にカプグォンというイメージで認識されていたが、彼は「オフィスの女王」で正反対のキャラクターを選んだ。「初めから演技がしたかったんです。でも、多くの人にカプグォンというイメージで認識されたので、正劇(シリアスで深みのある内容を扱ったドラマ)への挑戦に負担を感じていました。それでカプグォンやチョグォンではなく『ケ・ギョンウみたいだね』と言われるのが僕の目標でしたし、大きな課題でした。先輩たちの演技を頭の中で覚えようと頑張りました。幸いなことに先輩たちの演技に自然と溶け込め、ドラマをダメにするようなこともなかったので安心しました」インタビュー中、チョグォンはキム・ヘスに賛辞を惜しまなかった。実際キム・ヘスも最近行われたマイデイリーとのインタビューで「チョグォンは賢い俳優だ。秘められた才能がとても多い俳優だ」と絶賛した。キム・ヘスの賛辞の言葉を伝えるとチョグォンは恥ずかしがりながらもとても喜んだ。実際チョグォンはミス・キム体操を作ることに一役買った。撮影現場で体操を作っていたキム・ヘスは彼に体操のアドバイスを求めたという。急で戸惑ったというチョグォンだが、瞬発力を発揮し肩こりや首の凝りに効く動作を提案し、快く彼の提案を受け入れたキム・ヘスはその動作を加えてミス・キム体操を完成させた。「ミス・キムが見せた動作を除いて、新しい動作を作らなければというプレッシャーを感じていたんですが、幸いなことにすぐ作ることができました。後で放送を見たら、僕が振付師になったようで嬉しかったですね。まるで自分がデビューさせた歌手たちのステージーをモニタリングするかのように見ました。キム・ヘス先輩はダンスに才能があるんです。グルーヴ感のあるダンスが踊れるんですよ。先輩にはできないことなどないです(笑)」チョグォンはキム・ヘスだけでなく、オ・ジホにも助けられた。2010年チョグォンはMBC毎日シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディードラマ)「まるごとマイ・ラブ」を通じて演技を始めたが、正劇は「オフィスの女王」が初めてである。何をどうすればいいか、正劇とシットコムはどう違うか散々悩んでいたチョグォンにオ・ジホは先輩として正劇とシットコムの違いについて教えてあげた。「オ・ジホ先輩の言葉を借りると、正劇はその空間の中ですべてを表現しなければならないし、眼差しで感情を伝えなければならないんです。シットコムは正劇より動きも多いし、カメラを見つめる方法も相手とコミュニケーションする方法も違います。オ・ジホ先輩に教えてもらえなかったら劇中チョン・ジュリ(チョン・ユミ)にもじもじしながら恋心を表したり、ケ・ギョンウ特有の澄ました表情をしたりするときも大げさに表現したかも知れません。今回のドラマ撮影は本当に良い勉強になりました」ドラマが放送終了したあとミュージカルに情熱を注いでいるチョグォンには、まだ秘められた才能と魅力がたくさんある。今後どんな人になりたいかという質問に彼は「賢く仕事をしたいです」と答えた。「僕の最終目標はすべての分野で活躍できるアーティストになることです。特に歌手出身の俳優でも圧倒的なオーラが感じられるオム・ジョンファ先輩、イ・ジョンヒョン先輩のような俳優になりたいです。それで20年後はチョグォンのようになりたいという後輩やそんな僕を見て俳優を夢見る人がいてくれたらいいなと思います」

「オフィスの女王」キム・ヘス“自分を捨ててミス・キムとして過ごしました”
名不虚伝(名声や名誉が広く知られるのにはそれだけの理由がある)。この言葉こそがKBS 2TV「オフィスの女王」の中のキム・ヘスを最もよく表す言葉ではないだろうか。キム・ヘスは、「オフィスの女王」でスーパー契約社員ミス・キムを演じた。資格だけで124個、一分一秒たりとも時間を無駄にせず仕事に忠実なミス・キムは、契約社員として3ヶ月間勤務する。残業や飲み会などに参加する際は残業手当が発生し、契約延長はない。最近、甲の横暴(雇用主、賃主、売主など契約において立場の強い側が立場の弱い側に対して横暴を働くこと)に関連して、多くの社会問題が溢れかえっているなか、ミス・キムの修飾語「スーパー派遣社員」は、一見矛盾しているように見える。しかし、ドラマの中のミス・キムは、その言葉通り、誰一人として軽々しく接することのできない契約社員だ。ドラマの中の人物は、加工された人物である。ミス・キムは、その中でも現実には存在しないファンタジー的キャラクターだ。「甲」に堂々と要求することができるミス・キムのストレートな台詞と行動は、大韓民国の「乙」に痛快さを与え、「ミス・キムブーム」に繋がった。「オフィスの女王」が終わっても、まだ多くの人々に余韻を残している主人公、キム・ヘスに会った。キム・ヘスはインタビュー中ずっと「ミス・キムだけのやり方があるのではないかと考えていました」と言う言葉を何度も繰り返した。それだけ彼女は3ヶ月間、女優キム・ヘスではなくミス・キムとして過ごし、だから幸せだったと語った。「私はミス・キムを演じながら、多くの勇気と元気をもらい、慰められました。演技をしている間は個人的な悩みはすべて忘れて、ミス・キムのことだけ考えました。『オフィスの女王』を撮影した3ヶ月間、ミス・キムに没頭することができ本当に幸せでした」キム・ヘスの言葉のように、彼女はインタビュー中ずっと満足げな表情をしていた。無表情でタンバリンダンスを踊ったり、体格のいい男たちと相撲や柔道をした場面を説明しながら、彼女は「あざができたり、生傷が絶えなかった」と話した。それでも彼女は微笑んでいた。「タンバリンダンスは、地下のカラオケで6時間撮影しました。本当にたくさん汗もかいたし、疲れて倒れそうでした。後半には、練習したことすら思い出せなくなり、即興でダンスをしたりもしたんです。相撲や柔道の撮影現場では、投げ飛ばされて何度も怪我をしました。ミス・キムを通じて生まれて初めてしたことがたくさんあります」ミス・キムを演じたキム・ヘスから見ても、ミス・キムはすごい人物だった。撮影前、脚本家はキム・ヘスにミス・キムの説明書を差し出した。そのミス・キムの説明書によると、ミス・キムは、実際に紹介された124個の資格を取得しているほか、スペースが足りず書けなかった170個以上の資格をさらに持っている。キム・ヘスは、このような奇想天外で奇抜な資格を説明しながら、脚本家の才能に舌を巻いた。「『オフィスの女王』は、脚本家の力が非常に大きかったんです。ミス・キムを語るとき、何を描いても常に理解できました。それくらい私は演技をしながら脚本家の能力を疑ったことはありません。俳優が熱演して一人で孤軍奮闘しても、ドラマは上手くいかないんです。一方、『オフィスの女王』は、脚本家が本当に才能があって、原作に頼らずに節度をよく守っていました。タンバリンダンスや海女のウェットスーツ、赤い下着を着るなど、一度も恥ずかしいと思ったことはありません。すべて状況に合わせて動いたんです。キャラクターの持ち味を一貫して守ってくれて、脚本家には本当に感謝しています」キム・ヘスは「オフィスの女王」が成功した理由を二つあげた。一つは、演技に集中できるような環境を提供した制作陣とスタッフたちであり、もう一つは、自分を心から愛してくれた同僚の俳優たちだった。「監督は声を荒らげたことは一度もなく、いつも笑っていました。現場はいつも笑いが絶えませんでした。韓国のドラマ制作は環境上、常に徹夜するしかありません。ですが、同じ徹夜でも『オフィスの女王』のようにしっかりした台本と細心をはらった演出力に支えられていたので、演じている間ずっと楽しかったですし、思う存分演技をすることができました。彼らの愛が、今のミス・キムを作ったんです」二つ目の成功要因としてあげた同僚の俳優らについて、キム・ヘスは、まるで噴水のように賞賛を惜しまなかった。「『オフィスの女王』に出演した俳優は、分量の面では足りなかったと思いますが、演技の面から見れば、皆さん完璧に準備された俳優でした。チャンスが少なかったために発揮されなかっただけなんです。俳優は優れた演技力も重要ですが、節度を保てることがとても重要です。特に、分量が少ないほど度を超える可能性の大きいケ・ギョンウ(2AM チョグォン)やク代理(イ・ジフン)、シン・ミング(ナ・スンホ)たちは誰一人として出しゃばったり、目障りになったりすることはありませんでした。だからといって、彼らが静かに隅に追いやられてしまったわけでもないんです。十分に視聴者の記憶に刻まれました。この俳優たちの隠れた貢献は大きかったです」非の打ち所のないミス・キムを卒業し、キム・ヘスは、再び彼女の日常に戻った。まだ自分が40代の女優であることにこだわらないというキム・ヘスは、新たなキャラクターを模索している。「年齢に合わせて、他の人たちがそのように生きるからという固定観念は初めからありませんでした。もちろん、物理的なコンディションは確かに変わりましたが、年齢に合わせて、私がそれに合わせる必要はないと思います。年甲斐という言葉自体、客観的な基準はなく人々の先入観によって作られた言葉です。年齢は別として、私がしたいことを見つけようとしています。また、どんなキャラクターと演技できるかは保証できませんが」

キム・ヘス、論文盗作疑惑に言及「周りの人々に申し訳なかった」
女優キム・ヘスが自身の論文盗作疑惑について語った。キム・ヘスは、2011年成均館大学の言論大学院で提出した論文である「演技者のコミュニケーション行為に関する研究」が盗作であるという疑惑が提起され、論争に巻き込まれた。キム・ヘスはこれに関して、最近行われたマイデイリーとのインタビューで「私の問題であることを超えて、自分のせいで周りの人々を苦しませてしまったのが一番申し訳なかった」と話した。彼女は「私もその報道に接して本当に驚いた。ずっと前に書いた論文なので内容も忘れていて、実感できなかった。私が当時、注釈をつけるのを知らなかったとしても、その後問題になったのはすべて私の過ちである。人々を驚かせたこと、失望させたこと、本当に申し訳ないと思っている」と語った。キム・ヘスは論文盗作疑惑が浮上した後、KBS 2TVドラマ「オフィスの女王」の制作発表会に先立って一人で舞台に上がり、公式立場を明かした。彼女はその日、自分の過ちを認め、修士学位を返還すると伝えた。彼女は「報道の内容を聞いたのはドラマ放送を一週間後に控えたときだった。私が製作陣と同僚俳優たちにできる最善のことを悩みに悩んだあげく見つけたのが、私が先に話そうということだった。私がミス・キムなので、制作発表会を延期することも、参加しないこともできなかった。だからといって私が自ら降板すると、ドラマ自体が存廃の危機にさらされてしまい、製作に支障を与えてしまうかも知れない。私が先立って人々の前で謝罪するのが正解だと思った」と明かした。また、「ドラマや映画は協業である。誰かが物議をかもすと作品全体が揺れてしまう。製作陣や俳優たちにとってこんなことは芳しくなかっただろう。それでもいつも私を力づけてくれて、ミス・キムを愛してくれて、本当に感謝する。彼らがいたからミス・キムもいたと思う」と言い、製作陣と同僚俳優たちへの感謝の気持ちを伝えた。

イ・ヒジュンがおすすめする「もう一人の僕を発見してくれる音楽」
見れば見るほど魅力的な俳優イ・ヒジュン。大邱(テグ)の方言はもう聞き慣れたと思っていたが、誰が披露するかによって雰囲気がまったく変わるということをイ・ヒジュンが見せてくれた。昨年、国民的ドラマになった「棚ぼたのあなた」でずうずうしい魅力を披露した彼が、今年はKBS 2TV月火ドラマ「オフィスの女王」のム・ジョンハンというキャラクターを通じて限りなく優しいポルメナム(見れば見るほど魅力的な男)を披露している。まったく異なる2人の人物に自然に変身した中で、もはや彼の象徴となってしまった独特な方言だけが共通点として残っている。タフながらも純粋に見える慶尚道(キョンサンド)の方言は、「棚ぼたのあなた」のイ・ヒジュンをいたずらばかりしようとする小憎らしい子どものように見せた一方、「オフィスの女王」では息苦しい競争社会の中で安息所のような気の置けない人を作った。このように方言を立派に操るイ・ヒジュンが、映画のOST(劇中歌)2曲とミュージカルナンバー2曲を含む、全5曲をお勧めしてくれた。人々は彼のことをドラマでより鮮明に覚えているが、イ・ヒジュンがお勧めした曲を見れば分かるように彼はミュージカルの舞台への意欲も強い俳優だ。この3月までアカペラミュージカル「鏡姫ピョンガン物語(Mirror Princess Pyeonggang)」の舞台に立つなど、舞台経験も着実に積み上げている。いつか彼が舞台で見せてくれる爆発力を期待しながら、イ・ヒジュンのお勧め曲を一緒に鑑賞してみよう。1.リンデン・デヴィッド・ホールの「ラブ・アクチュアリー」OST「最初はタイトルが『Love Love Love』だと思ってずいぶん探しました。曲の間ずっとLoveとささやくので、『Love Love Love』の方がより正しいタイトルじゃないかなと思います」もう10年前である2003年の冬を温かく彩ってくれた映画「ラブ・アクチュアリー」。この映画の珠玉のOSTは長い時間が経った今でも聞く人々をワクワクさせる。イ・ヒジュンはその中でも特にリンデン・デヴィッド・ホール(Lynden David Hall)が歌ったビートルズの名曲「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」を挙げた。この曲は映画の中で、キーラ・ナイトレイとキウェテル・イジョフォーの結婚式のシーンで流れ、観客たちの胸を揺さぶった。2.ルーファス・ウェインライトの「ミルウォーキー・アット・ラスト!」「ルーファス・ウェインライトの『ゴーイング・トゥ・ア・タウン(Live)』は、撮影が終わって夕暮れに帰る時によく聞く曲です。この曲よりセンチメンタルになれる曲はないと思います。すぐにワインが一杯飲みたくなる曲です」イ・ヒジュンがお勧めしたルーファス・ウェインライトはアメリカで生まれてカナダで育った有名なシンガーソングライターで、映画「シュレック」や「アイ・アム・サム」のOSTを通じて韓国で有名になった。だが、アメリカとカナダでは初めてのフルアルバムを発売する前から認められていた天才ミュージシャンである。エルトン・ジョンは彼に「地球上の最も偉大なるソングライター(The greatest songwriter on the planet)」と賛辞を送った。3.サラ・バレリスの「Little Voice」「ある舞踊公演を見に行った時、その公演のOSTだったサラ・バレリスの『Gravity』を聞きました。中心がゆっくり緩んで移動する動作にとてもよく似合ったし、音楽だけでも自然の重力にリラックスできるような感じがしました」ノラ・ジョーンズ、フィオナ・アップルの後を継ぐ完璧なシンガーソングライターという賛辞を受けているサラ・バレリスのデビューアルバム「Little Voice(リトルヴォイス)」だ。イ・ヒジュンが話した通り、特に「Gravity」の中の彼女の妙な重みを持つ声は、聞く人の緊張を緩和させる静的なメロディといいバランスを取っている。4.オム・ギジュンのミュージカル「失恋男女」OST「オム・ギジュンさんが歌った『たった一度だけ』は、ミュージカル『失恋男女』で愛されたナンバーです。シンプルながらも美しい曲だと思ます。最近よく歌っています」いつかミュージカルの舞台にちゃんと立とうと、人に見えない所で練習しているイ・ヒジュンは、オム・ギジュンのはっきりした感情表現が際立つ「たった一度だけ」をよく歌っているという。イ・ヒジュンがお勧めしたオム・ギジュンの曲を聞きながら、イ・ヒジュンがミュージカルの舞台に立った姿を想像してみることも一つの鑑賞ポイントになる。5.チェ・ユハ、キム・ウヒョンのミュージカル「バンジージャンプする」OST Part 2「ミュージカル『バンジージャンプする』のナンバー『それが私のすべてだということを』は、来世でもお互いを愛するという男女の約束が盛り込まれたデュエット曲です。僕もいつか必ず一度歌ってみたいです」同名の映画でもよく知られたミュージカル「バンジージャンプする」のOSTは、旋律の美しい曲が多く収録されている。その中で、男女主人公のデュエット曲である「それが私のすべてだということを」は切ない愛を描いた曲で、哀切ながらもソフトなハーモニーが美しい。ミュージカルの舞台に上がった姿を想像しながら昨年、ドラマを通じてようやく大衆的な人気を集め始めたが、実はイ・ヒジュンは数本の短編映画で主演を経て、映画「裏切りの陰謀」「特殊捜査本部」「火車」など様々な商業映画に助演として出演するなど、映画業界で先に注目された俳優だった。徐々に上昇傾向にあるイ・ヒジュンが最後にチャレンジする空間は、おそらくミュージカルの舞台になるだろう。そして、その時はドラマや映画では慶尚道の方言に隠れてしまった彼の強直で落ち着いた声を、完全に味わうことができる瞬間になるだろう。

「オフィスの女王」“万能女優”キム・ヘスの少し特別な出演経歴
女優キム・ヘス。彼女は常にホットな女優だった。16歳でデビューし、初恋の代名詞として現在のmiss Aのスジのような人気を集め、地味な母親役から妖婦役まで幅広い演技を披露して自分の存在価値を証明してきた。常にセクシー・エッジ・ファッションのアイコンといった修飾語がついている。女優独特の華やかさと実力ある演技力は、彼女の26年間の演技生活を支えてきた。そんな彼女が再び、韓国を熱く盛り上げている。KBS 2TV「オフィスの女王」の万能キャラクターミス・キムとして帰ってきた彼女の、少し特別な職業歴を探ってみた。1.叶わぬ初恋を夢みる、初々しい美大生「初恋」(1993)究極の合理主義を追求しそうなミス・キムにも、恋に落ちて何も見えなくなったり、叶わなかった恋に心を痛めた20歳の頃の初々しさがあった。当時、彼女は「初恋」で現在のスジと同じくらい大きな人気を集めた。イ・ミョンセ監督の演出3作目でもあるこの作品で、キム・ヘスは既婚者であり、大学の演劇クラスの演出者であるチャンウク(ソン・ヨンチャン)と恋に落ちるヨンシン役に扮した。叶わぬ恋という通俗的なストーリーだったにもかかわらず、映画の中で22歳のキム・ヘスの魅力が輝いた。「初恋」は一昨年に行われた「イ・ミョンセ監督の特別展」で再上映された。キム・ヘスはこの舞台挨拶で、「大人の女優としてのデビュー作とも言えるこの映画を毎年必ず1~2回見ている」と話した。20歳の頃、何も知らずにしていた演技を見て、今でも学ぶものがあるという。この映画で当時キム・ヘスは初恋の代名詞になり、第14回青龍映画祭で生涯初の女優主演賞を受賞した。2.一切の隙も許さない、麻酔科の専門医「ドクターK」(1999)映画「初恋」の成功後、ドラマ「カップル」(1994)「コムタン」(1996)などを通じて人々の前に姿を見せてきた彼女は、1999年に医師の役でスクリーンに帰ってきた。その間に数本の映画を撮ってはいる。しかし、「ドクターK」では、これまで「男はつらいよ」(1995)「ドクター・ポン」(1995)「チム~あこがれの人~」(1998)などで演じたスチュワーデス、オールドミスの作詞家などの役から脱し、専門職を演じた。公私の区別を明確につける几帳面な性格の麻酔科の専門医ピョ・ジス役に扮したのである。鬼才クァク・キョンテク監督の初期の作品でもあるこの映画は、ストーリーが少し大雑把であったため、新鮮だという評価と怪作だという批判を同時に受けたが、残念ながら興行面では惨敗した。チャ・インピョ、キム・ヘス、ユ・インチョン、パク・サンミョンなどが出演しており、新人時代のキム・ハヌル、アン・ジェモなどの姿も見られる。3.純愛が残した傷に苦しむ、精神病患者「顔のない女」(2004)2003年、キム・ヘスはドラマ「張禧嬪-チャンヒビン」で視聴者の心を掴んだことに続き、デビュー後初の挑発的で大胆な演技を披露した。映画「顔のない女」で恋愛で受けた傷により、天国と地獄を行き来する境界線障害を抱えているジスに扮したのである。この「顔のない女」は1980年、TBC TVシリーズ物「刑事」の納涼特集ドラマ「顔のない美女」をモチーフにして、大きな注目を浴びた。興味深いストーリーとともに、大胆なベッドシーンが当時、世間の関心を集めた。彼女は「顔のない女」で全裸に近い露出を敢行し、グラマースターとして地位を確立した。少し退廃的な成熟した官能美を演技で表現できるようになったことも、大きな収穫だった。満足できるような興行成績ではなかったが、主人公の複雑な心理を描写することに成功し、第42回大鐘賞映画祭で女優主演賞を受賞した。4.破滅へと導く人並み外れた魅力、ファム・ファタール「タチャ イカサマ師」(2006)「張禧嬪-チャンヒビン」(2002)「カムボ」(1986)意外にも、女優キム・ヘスがファム・ファタール(魔性の女)の代名詞になったきっかけは、彼女の映画デビュー作「カムボ」だった。「カムボ」で彼女はカムボ(チャン・ドゥイ)とチェビ(パク・チュンフン)を危険に落としいれるナヨン役に扮した。パク・チュンフンとキム・ヘスはこの映画デビュー作で、第23回百想芸術大賞の男性・女性新人演技賞をそれぞれ受賞した。この映画ではキム・ヘスの爽やかな高校生時代を見ることもできる。そして、「張禧嬪-チャンヒビン」ではもう少し強烈になったファム・ファタールを披露した。KBSの「張禧嬪-チャンヒビン」を通じて7代目チャン・ヒビンとなった彼女は、ドラマ序盤、西欧的なルックスと演技力論争の中心に立たされた。しかし、彼女が強くなればなるほど視聴率が大幅に上昇し、ついには、その年のKBS演技大賞で大賞の栄誉に輝いた。これまでの役がファム・ファタールの典型性を持っていたとしたら、「タチャ イカサマ師」のチョンマダムは役の中にキム・ヘスならではのキャラクターが生きていた役だった。ファム・ファタールの進化と言えるだろう。「私、梨花(イファ)女子大を出た女だよ」という台詞を流行させた彼女は、「タチャ イカサマ師」を通じて知的ながらも官能美を持つファム・ファタールを描いた。女優キム・ヘスならではの卓越したキャラクターを作り出したことになる。映画は大ヒットし、チェ・ドンフン監督をはじめ、主演、助演俳優みんながその年の映画祭を席巻した。5.愛のため時代に立ち向かう、独立運動家「モダンボーイ」(2008)2012年映画「ウンギョ」で話題を集めることに成功したチョン・ジウ監督の作品だ。「モダンボーイ」にはヒット作に欠かせない要素がすべて入っていたが、それらを上手く組み込むことができなかった。キム・ヘスは独立運動家のチョ・ナンシル役に扮した。映画の衣装・音楽・ダンスなどの細かな要素がすべてキム・ヘス一人のために準備されたものと言っても過言ではないほどだったが、かえってその華やかさに彼女の演技力が隠れた。「タチャ イカサマ師」の成功が負担となったのだろうか。彼女は「モダンボーイ」までの映画でこれといった成果を出せなかった。ホラー・コメディ・ドラマなど色んなジャンルに挑戦し、演技の幅を広げることに奮闘したが、観客の反応は冷たかった。「モダンボーイ」でダンスと歌を披露し、見どころを提供することには成功した。しかし、問題がストーリーと演技力、どっちにあったのかは関係なく、チョ・ナンシルという人物が映画の中に溶け込んでいない印象を消せなかった。興行成績も振るわなかった。パク・ヘイル、キム・ナムギルなどが出演した。6.自分自身を神より信じて愛する、雑誌編集者「スタイル」(2009)「スタイル」の中の、パク・キジャのキャラクターは「オフィスの女王」のミス・キムと似ている。2009年に大きな話題を集めて放送された「スタイル」は、ドラマに強いキム・ヘスのキャラクターを掴む能力をきちんと見せてくれた作品だ。キム・ヘスは業務処理能力は素晴らしいが、人間的な魅力がまったくないパク・キジャ役を演じた。華やかでカリスマ性溢れる女性を表現するには、キム・ヘスがぴったりだった。ドラマ「張禧嬪-チャンヒビン」と映画「タチャ イカサマ師」などを通じて確立した挑発的な魅力と、一層深まった演技力との調和が際立った。ドラマの人気とともに、彼女の台詞「エッジ(Edge)に!」が流行った。また、ドラマの中で彼女が着た服やつけたアクセサリーなどがすべて完売し、完売女子(着用したアイテムがすべて売り切れになる女性)というニックネームも得た。ドラマは大ヒットし、「タチャ イカサマ師」以降、これといった成果を出せなかったキム・ヘスも、負担を少し減らすことができた。リュ・シウォン、イ・ジア、イ・ヨンウなどが出演した。7.地味だが神経質な、母「2階の悪党」(2010)「11番目のママ」(2007)「赤い靴」(2005)キム・ヘスは2000年代、多数の作品で母親役に扮した。まず、映画「赤い靴」では死の脅威から娘を守ろうとする母ソンジェを演じた。しかし、ホラー映画によくある構成を踏襲したためだろうか、映画の中で母の存在感を見つけることは難しかった。そして、「11番目のママ」ではかなり力が抜けた。誇張された演技で母性を見せようとするより、静かな映画にそって目立たない演技を見せる彼女の腕が輝いた。この映画ではリュ・スンリョン、ファン・ジョンミンなどの演技派俳優も見ることができる。母役の演技の完結版は「2階の悪党」だった。キム・ヘスはこの映画でただ退屈そうに毎日を生きる神経質な30代の母ヨンジュに扮した。わざと飾らない地味な母親役をこなしながらも、キャラクターが持つ細かな部分を逃さなかった。少し退屈になりがちなストーリーの構成でも、キム・ヘスとハン・ソッキュという組み合わせは、韓国を代表する俳優というタイトルが虚言でないことを証明した。コメディと犯罪の境界をなくした自然な演技に、評論家たちはもちろん、観客たちも共感を送ったが、多少残念な興行成績を残した。

ドラマ「オフィスの女王」側、悪口表現に対する視聴者からの指摘に謝罪
KBS 2TV月火ドラマ「オフィスの女王」(脚本:ユン・ナンジュン、演出:チョン・チャングン、ノ・サンフン)の制作陣が、ドラマに出てきた悪口表現に関して謝罪した。ある視聴者は21日、KBS視聴者相談室に「オフィスの女王」の14日の放送で流れた台詞に関する意見を寄せた。この視聴者は「ドラマでチャン・ギュジク(オ・ジホ)が同僚のム・ジョンハン(イ・ヒジュン)に対して『このピョンシン(体の不自由な人を罵る悪口)のような厄介者』と言うシーンがあった。ピョンシンという言葉を簡単に使い、何気なく受け入れたりもするが、私のような身体障がい者は傷ついてしまう言葉だ。人を罵ったりバカにする単語であるだけに、放送で使うのは控えてほしい」と伝えた。該当のシーンは、チャン・ギュジクが自分の意思を曲げようとしないム・ジョンハンにじれったく思い、喧嘩する内容である。これに対して「オフィスの女王」の関係者は「罵ったり、バカにしたりする気はまったくなかった。チャン・ギュジクがじれったく、残念な気持ちを表すために話しただけだ。今後は言葉遣いにさらに気をつける」と謝罪した。

「オフィスの女王」ハム・ヨンフンプロデューサー、私たちの現実を映し出しています:SPECIAL INTERVIEW
財閥家や王室だけに関心が集中しているドラマ業界に、会社員、しかも本部長や室長ではなく非正規雇用の社員が主人公のドラマが登場した。KBS 2TV月火ドラマ「オフィスの女王」だ。水木ドラマの激しい競争が月火ドラマの競争にまで繋がっている中、平凡な人々のストーリーで果たして関心を集められるのだろうかと疑問を感じたが、第1話から話題沸騰だ。取扱説明書付きのいわゆるスーパー派遣社員ミス・キム(キム・ヘス)の活躍が目覚ましく、くるくるパーマと呼ばれ始めている俳優オ・ジホの変身も新鮮だ。しかし、一方ではなぜまた日本ドラマのリメイクなのかという非難の声もある。そうだ。なぜ日本のドラマをまた?「ドラマスペシャル」で名を知らしめたユン・ナンジュン脚本家と、KBSで単発ドラマ復活の火付け役をしてきたハム・ヨンフンプロデューサー(以下PD)が企画した作品ということだが、だとすれば何か理由があるのではないだろうか。ハム・ヨンフンPDに会って制作の過程について聞いてみた。―最近のドラマを見ると呆れてしまう時がたくさんあるじゃないですか。ドロドロなドラマが大半です。そんな中でのリメイク版ではありますが、派遣社員という平凡な題材を選んだきっかけとは何なのでしょうか。ハム・ヨンフンPD:スタートはかなり前からでした。2007年「いいかげんな興信所」を終え、新人の脚本家たちとともに単発ドラマを企画して脚本を書く会を開いてきました。そこでユン・ナンジュン脚本家に会いました。確か2009年だったと思います。単発ドラマの形式で「帰ってきて、ミス・キム」を書かれていて、それがぱっと目に入りました。しかし、それでドラマを作りたいと話したら、ダメだと言われました。日本のドラマを練習がてらに脚色しただけだということでした。それで一旦諦めていましたが、その後単発ドラマを復活させるための様々な努力があったじゃないですか。幸い単発ドラマが復活し、ユン・ナンジュン脚本家の台本で「偉大なケ・チュンビン」を始め3本が放送されました。そのおかげでユン・ナンジュン脚本家は脚本家としての能力を認められました。僕はその時まであの脚本に対する愛着があり、捨てられていませんでした。―だからついに版権を買われたわけですね。ハム・ヨンフンPD:幸い競争に勝って版権を獲得し、ドラマ化が出来るようになりました(笑) 社会的な意味もありますが、とにかく面白かったです。ミス・キムというキャラクターが新鮮でしたし、何よりドラマ全般に流れるヒューマニズムが気に入りました。―原作は全10話で1話が45分の長さでした。全16話の70分に増やすことで、内容が退屈になったり緊張感がなくなる可能性がありますが、そのためにラブストーリーを入れたのか、本来の意味を失っているのではないかという声もあります。ハム・ヨンフンPD:はい。原作に比べると内容がほぼ2倍になります。増えた部分の一部が恋愛になっている所もあります。しかしミス・キムの過去について、原作より深いところまで掘り下げる予定ですし、他の登場人物の個人的なストーリーも扱うようになります。枠は日本のものですが、韓国のサラリーマンの現実がリアルに反映されています。―ラブストーリーに関しても否定的な反応があることはご存知ですか?ハム・ヨンフンPD:僕もメディアの記事を読んでモニタリングもしていますが、半々だと思います。原作にはないラブストーリーによって原作の意味が失われるという意見には、そうですね、作る側としては生かしたい部分です。ただ、心配されている方々がご指摘されているように、ラブストーリーがこのドラマの趣旨を損なわないように努力しなければいけないと思っています。ただ男女が集まると恋が芽生えたりするものですので、そういった軽い意味で受け取っていただければと思います。―クム・ビンナ(チョン・ヘビン)は新しい人物設定ですが、原作の幹部レベルの女性社員が新入社員に変わったようですが、この人物は必要なのでしょうか。ケ・ギョンウ(2AM チョグォン)の役割が分かれている感じもありますし、悪役なのかも曖昧ですね。ハム・ヨンフンPD:このドラマに悪役はいません。ドラマのファンやレビューを書く方々や記者の方々は、これまで見てきた基準でドラマを見ているため悪役だろうと思っているようです。正社員に対するストーリーはチャン・ギュジク(オ・ジホ)とム・ジョンハン(イ・ヒジュン)が披露し、新入社員のストーリーについてはチョン・ジュリ(チョン・ユミ)と状況が真逆にあるクム・ビンナを配置することになったのです。もう少し見ていただくと分かると思いますが、悪役ではないと思います。恋愛において邪魔になったりハードルになる可能性はありますが。―悪いことはしないで欲しいですね!ハム・ヨンフンPD:はい。悪いことはしないと思います(笑)「キャスティングに恵まれました」―キム・ヘスさんのキャスティングはまさに神の一手です。最高のキャラクター、最高の女優ですね。ハム・ヨンフンPD:韓国でミス・キム役をこなせる役者が何人いるだろうかと考えてみると、数人いるかどうかです。黙っていても存在感がありカリスマ性のある女優が必要でした。貫禄も感じられなければいけませんし、キム・ヘスさんが熱烈な反応を見せてくれて有難かったです。ミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)のキャスティングは本当に大変ですが、キャスティングにおいては恵まれたと思います。―原作より一歩前進したキャラクターが作られました。ハム・ヨンフンPD:原作の大前春子というキャラクターとユン・ナンジュン脚本家が考えるミス・キムはやや異なる所があります。雑務に関しては特にそうです。原作では雑務はしません。しかし、ミス・キムは卓越した能力を多く持っていますが、雑務にも長けています。時間が余れば、休まず何でもやる、雑務もつまらないと思わない人物です。「本当にやりたい話はチョン・ジュリについてです」―そうですね。もっと実力を発揮すればいいのに、なぜ雑務をするのかなと疑問に思っていました。しかし、本当の主人公はチョン・ユミさんが演じるチョン・ジュリじゃないですか。ナレーションを担当して原作より存在感が大きくなりましたが、制作陣の期待が感じられます。ハム・ヨンフンPD:実は韓国でミス・キムがどのように受け止められるかが一番心配でした。ともすると、無表情に言葉遣いも荒っぽいし、プライドだけが高く好感を得られない可能性もあったためです。そこで、そもそもなぜこのような企画が可能だったかについて考えてみました。チョン・ジュリのためにこのドラマが作られたのです。ほとんどの平凡な若者たちは、チョン・ジュリと似たり寄ったりの生き方をしているためです。若者の失業や派遣社員の問題も深刻です。果たして派遣社員が正社員になる可能性があるか、或いは正社員になることは良いことばかりなのかを考えた時、ミス・キムというスーパーキャラクターで興味をそそると同時に、実際に話したいのはチョン・ジュリについてなのです。―原作でも質問を投げかけただけで、解答は示しませんでした。ハム・ヨンフンPD:ドラマがある社会問題に対して解答を示すことは難しいことです。かえってそれは傲慢なことかと思います。このドラマを見ながら自身をミス・キムと比較する人もいると思いますが、チョン・ジュリを見て夢や希望を持って頑張ろうと思ってほしいです。―チョン・ユミさんが久しぶりに地上波ドラマに参加することになりましたが、「偉大なケ・チュンビン」の縁だったのでしょうか。ハム・ヨンフンPD:キャスティングをする側としてはチョン・ユミさんが視聴者にアピールできないと思う可能性もありますし、チョン・ユミさんとしてはやりたくない役をオファーされたと思ったかもしれません。しかし、私たちはミス・キムに比べて非常に現実的な人物が必要でしたし、チョン・ユミがぴったりだと思いました。チョン・ユミさん本人もこのドラマや役柄を好きになってくれました。チョン・ユミさんは楽しいことが好きなようです(笑) キム・ヘスさんがミス・キムで安心した部分もありますし。―リメイク版の場合、普通は似たような人物をキャスティングしますが、全体的に全く異なるカラーのキャスティングです。ハム・ヨンフンPD:役柄についてそれぞれ異なる思いでキャスティングしましたが、ム・ジョンハンはインパクトがない役柄のように感じました。優しいばかりの人物ではないですが。魅力がないと思われがちで。しかし、イ・ヒジュンさんが生の演技をする方なので、役柄的には弱そうに見えるけど、補完すれば同等にいけると思いました。それが予想通りになったわけです。―オ・ジホさん、役柄が強烈すぎて今後はくるくるパーマしか思い出せなくなりそうです。ハム・ヨンフンPD:(笑) オ・ジホさんが演じた役柄の中で一番強烈な役柄ではあります。オ・ジホさんは実は一番最後に加わりました。それでも速いスピードで適応しています。普段話す時もチャン・ギュジクのように話します。ドラマを熱心に見てくださる方は、題材そのものの重さについて評価してくださったり、他の人はあまり言えない話をミス・キムが話す時には痛快だと思われたりもしますが、作る側としては気軽に見ていただく方々の事も考慮しています。正社員の代表と派遣社員の代表が一戦を交える時、どれだけ興味津々なのか、そこに商業的な成敗がかかっていると思います。―アイドルメンバーをキャスティングしたのが意外でした。ハム・ヨンフンPD:2AMのチョグォンさんがバラエティ番組やシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)に出演したのを見ましたが、面白そうだなと思いました。もちろん、アイドルが加わってわざと出演分を増やすこともできますが、そうはしていません。基本的にメインとなるのはオフィスですから。みんなが主人公のドラマです。最近はみんな、出社する気持ちで撮影現場に来るそうです。「演出よりは企画に集中しています」―監督ご自分で演出された作品を紹介してください。「いいかげんな興信所」は知っています。私もそのドラマをとても楽しく見させていただいたので。ハム・ヨンフンPD:ありがとうございます。僕が初めてメインの演出を務めた作品です。謙遜な視聴率を記録したドラマになってしまって(笑) それ以降はミニシリーズはしませんでした。2008年に単発ドラマがなくなり、単発ドラマを復活させる仕事をしました。2010年に復活して、2010年から2011年半ばまで単発ドラマのプロデューサーをやりました。演出よりもプロデューサーの業務により集中しています。―監督のこだわり(?)のおかげでこのドラマが出来上がるようになったんですね。ハム・ヨンフンPD:そう言われると恥ずかしいです(笑) 脚本家がいなければ、このドラマはなかったでしょう。「新しい試みや研究開発のためには単発ドラマが必要です」―最初から脚本家たちがこんな題材で書けたら良かったんですけどねハム・ヨンフンPD:そうですね。そうなるためにはもっとすそ野を広くして、新しい試みに対するバックアップが必要です。しかし、今のドラマ業界にはそういう雰囲気がありません。地上波3局に単発ドラマがある放送局がKBSしかありません。新人脚本家を育てたり、新しい試みや研究開発をするためには単発ドラマが必要です。また、単発ドラマ固有の役割があると思います。すべてのドラマをミニシリーズで作る必要はありません。小さいストーリーでも十分に意味があって感動を与えられるエピソードがあります。しかし、2年間視聴者にお見せするチャンスがなかったのです。ドラマプロデューサーたちの努力によって単発ドラマを維持できるようになって幸いだと思ってはいますが、そのようなすそ野が広がってこそ、商業化一辺倒、競争一辺倒、広告販売一辺倒の流れに揺さぶりをかけられると思います。既に人気が証明されている日本ドラマのリメイクを通じて、小さな題材でもいくらでも競争力があることを証明できれば、脚本家たちにも実験的な試みが出来るチャンスが生まれてくると思います。―仕事をしながら非正規雇用の大変さをたくさん目にしたと思いますが。ハム・ヨンフンPD:実はテレビ局で働く人のほとんどが非正規雇用です。脚本家はほとんどがそうです。うちのドラマの現場も正社員はプロデューサーの僕、演出のチョン・チャングン、ノ・サンフンプロデューサー、カメラ監督一人、全部で4人しかいません。残りは全部非正規雇用です。僕自身が正社員なので怖い部分でもあります。非正規雇用と正規雇用の間の対立がメインとなるドラマですが、その状況を見ながら正社員が撮影する非正規雇用のドラマだと思われるのではないかと。―いいドラマを作るための隠された努力をたくさんされていますよね。ハム・ヨンフンPD:当然プロデューサーがやるべきことです。しかし、知り尽くしているつもりでも作る瞬間ドラマがダメになります。歳を取るほどよく知っていると考えてはいけません。自分では面白くて、いいストーリーだと思って作るでしょうが、受け入れる人々がどう受け入れるかのほうが大事です。作る人と見る人の間で信頼が必要だと思いました。徐々に私たちが笑って騒ぐだけのドラマをやっているわけではないことを知ってもらえると思いましたが、早くから関心を見せていただいて幸いだと思っています。期待に及ばないといけないので、心配もあります。―実際にお会いして話し合うとすっきりします。さらに信頼できますし。これからもいい作品をたくさん作ってください。そして、新人の脚本家たちにもたくさんのチャンスを作ってください。ハム・ヨンフンPD:もちろんです。そうします。文:コラムニスト チョン・ソクヒ「NAVER スペシャルインタビュー」では、今話題の人物にコラムニストのチョン・ソクヒさんがインタビューを実施。韓国で一番ホットな人物の本音をお届けします。

「オフィスの女王」スーパー派遣社員キム・ヘス&新米チョン・ユミ:SPECIAL INTERVIEW
「戦場では誰もが傷を追う。その傷が誰かには明日も期待したくなる恋に、誰かには今日も生き残ったという安堵に、もしかすると誰かには二度と騙されたくないという願望になるかもしれない。その傷が何であっても、いかに深くて大きいものであっても、今日も私たちはみんな出社する」―KBS 2TV「オフィスの女王」第5話、チョン・ジュリ(チョン・ユミ)のナレーションよりあらゆる資格を持ち、正社員3人分の仕事をサクサクこなすというスーパー派遣社員ミス・キム(キム・ヘス)、そして毎日ミスの連発で3ヶ月後の未来が見えない新米派遣社員チョン・ジュリ。同じ非正規雇用だが、成果も待遇も期待も月とすっぽんのようなこの2人。しかし考えてみるとミス・キムの過去がチョン・ジュリで、チョン・ジュリの未来がミス・キムではないだろうか? 最近毎朝Y-Jangオフィスに出社している2人の派遣社員キム・ヘスとチョン・ユミに会った。◆ベテラン派遣社員、キム・ヘス―「オフィスの女王」の第1話を見てついさすがキム・ヘス!という声が出ました。期待を裏切らないキム・ヘスです。キム・ヘス:実は落とし穴だったり。ありがたいことですが、私にそのように資格があるかどうかよく分かりません。期待に応えられないこともあり得ますし。なのでお互いもっと肩の力を抜いたほうが良いと思います。―原作「ハケンの品格」の大前春子(篠原涼子)というキャラクターをどう表現するか気になっていましたが、まず見た目からきちんとしたパンツスーツにまとめ髪私の予想は外れました。キム・ヘス:あら、どんな姿を予想されたんですか?―制作発表会の姿?ポスターでも体のラインに沿ったシルエットのドレス姿でしたよね。キム・ヘス:私は台本に従うほうです。ヘアネットは意味のある設定です。脚本家と話し合ってこれは絶対に生かしたいと思いました。パンツだけにこだわるのも理由があります。実は私は一着でいこうと思っていましたが、プロデューサーが汚くみえるとおっしゃって(笑)もう一着を用意しました。今着ているのがそれです。―キム・ヘスさんといえば、見ごたえのあるユニークなファッションで有名ですが、その意味ではご本人のトレードマークを諦めたのではないでしょうか?キム・ヘス:役柄に合わせるのが当たり前だと思います(笑) 前作のファッションでは運よく色んな服装にチャレンジができる役だったので、色々トライしてみましたが。私は今回のミス・キムが大好きです。初登場はミステリアスというか、悪く言えば正体不明の女でした。でも第3話のカンジャンケジャン(カニを醤油につけた韓国料理)エピソードの場合、主婦の目線に合わせた本物の仕事のできる女、プロを見せなければならなかったです。チャン・ギュジク(オ・ジホ)が見て「あんな女だったのか」と感心できるように。音楽や編集でカバーできたかも知れませんが、私がどんな態度なのかが一番重要でした。「キム・ヘスは様々な姿を見せるんだな」という程度で留まると失敗です。「もっと見たら意識してしまいそうでした」―原作にはないシーン、例えばタンバリンシーン、お肉を切るシーンなどが話題になっています。キム・ヘス:私は原作を第1話だけ見ました。日本のドラマは常識的なレベルながらもキャラクターのディテールや発想などがユニークで新鮮ですよね。最初の打ち合わせで原作を参考にしてもいいかと伺いました。見てもいいだろうと言われたので第1話を見たら、既に大前春子が完璧に表現されていて。もっと見たら意識してしまいそうでした。うっかり真似してしまったり、逆に差別化を図ろうと頑張ったりどちらもダメだと思って止めました。よく考えてみると再構成し、新しく取り入れたシーンはどこがどう違うのか良く分かりません。ただこの与えられた台本が凄く気に入っています。脚本家と笑いのツボが良く合っていると思います。ト書きにすべてのヒントがあります。タンバリンシーンの場合は「五輪選手並にする」と書かれていました。タンバリンを持って楽屋であれこれやってみて、どうすればもっと面白くなるか結構悩みました。―カラオケにはよく行かれますか?慣れているように見えました。キム・ヘス:あまり行きません。コ・ジョンド課長(キム・ギチョン)の台詞にもありましたけど、「キム君、結構遊んでた?」って(笑) 基本的にミス・キムは何でも驚くほどテキパキこなさないといけないと思います。「私の仕事ですから」ということは、ある意味単純労働です。それをいかに人並み外れて、上手くこなせるのかをお見せするためにはそれしかないと思います。「あれほどなら手当てを上げてもいい」と言われないと。撮影の時にタンバリンの達人がいらっしゃったんですが、到底真似できなくて。それで私なりに準備したとおりにしました。でも音は多分達人のものを録音して使ったと思います。その他にも技術的なことは代役がいます。お肉を切るシーンもそうでしたし。新しい台本が出ると、すぐ準備に入ります。専門的に見えるために。―非正規雇用について考えたことがありますか?キム・ヘス:私も非正規雇用です。でも私は選ばれた者、恩恵を享受できる非正規雇用かもしれないですけど。「私も私なりに辛いことがありますよ」と言ったらダメですよね。でも芸能人も実は上位の0点何パーセントを除くと、生活が厳しい方も結構多いです。1ヶ月の食事代、車代にもならないのに公演をする方も多いし、上位に入るとしても一時的なことに過ぎない場合も多いと思います。でも正社員も一緒ですよね。周りを見ても私と同年代の人が退職するかどうか悩んだりしています。正社員も派遣社員も多くの労働者が生活に苦しんでいるわけです。そのようなことを知れば知るほど、そのような話を聞けば聞くほどこの台本に夢中になります。痛快さと笑いだけがあるのではなく、重要なメッセージが入っていてもっと好きです。「私自身もミス・キムから癒されたり、刺激を受けたりします」―チョン・ユミさんはキム・ヘスさんの台詞が現実的に心にしみたと言いました。ガリガリの体云々の台詞がありましたよね。本当に先輩が後輩に話しているみたいだったと。キム・ヘス:なるほど。チョン・ジュリはミス・キムの過去かもしれないし、ミス・キムがチョン・ジュリの未来かも知れませんから。ストーリーよりもドラマの性格を保ちながらメッセージを伝えるのが大事ですが、それぞれのキャラクターがよく生かされていて何よりです。これからどう保ち発展させて、さらに共感を得るのか、どんなメッセージで締めくくるのか、ミス・キムの退場と同時にどんな余韻を残すかが重要です。少しの間であっても人生にどんな影響を与えて受けるかも大事でしょうし。多分脚本家さんもそれで色々と悩んでいらっしゃると思います。私もミス・キムから癒されて刺激も受けています。視聴者の皆さんが代償行動をするように私もそうです。―チョン・ユミさんが現場で演技以外にもたくさん学んでいると言っていました。キム・ヘス:私もいつもそうです。今回はみんなハマり役、最高のキャスティングです。オ・ジホさんもそうですし、チョン・ユミさんもそうです。チョン・ユミさんの演技は以前から好きでした。いつも役にぴったりの女優さんです。しかもチョン・ジュリがこのドラマの実質的な主人公ですよね。飾らず繊細でさりげなくて好きです。またム・ジョンハンは、優しい男だから目立たず埋もれがちだけど、イ・ヒジュンさんの心のこもった演技が視聴者に伝わっているみたいでキャスティングディレクターがすごいですね(笑)―イ・ヒジュンさんは本当に作品ごとに別人のようです。きっと生まれつきの役者さんなんでしょうね。ところで2AMのチョグォンさんが「ハッピートゥゲザー3」でキム・ヘスさんが「頑張ってね」と言ってくれたと喜んでましたよ。モニタリングできるように直接撮影もしてくださったと。キム・ヘス:チョグォンさん、すごく上手です。普通は出番がない時ほど頑張って目立ちたがります。そうすると全体的なバランスが崩れちゃいますよね。実は私はチョグォンさんがバラエティ番組に出演しているところを見たことがありません。歌が上手なことだけは知っていましたが。彼はいつも現場で台本をずっと見ています。それにオーバーアクションもせずちょうどいい演技を披露するんです。簡単にできることではないのに。撮影はマネージャーさんが迷惑をかけてしまうのではないかと心配していたようだったので、私が代わりにやっただけです。―現場の雰囲気がとりわけ良さそうです。ちゃんと仕切る方がいらっしゃるからでしょうね?キム・ヘス:オ・ジホさんです。いつも笑顔で頑張っています。誰にでも優しくて思いやりがあって一人ひとりに気を配って挨拶も忘れず。びっくりしました。「私もこのミス・キムが好きです」―桜の下のキスシーンでぼーっとしていたオ・ジホさんの表情、今でも頭に浮かびます。ところで恋愛要素について色々と意見が分かれています。私はム・ジョンハンであれチャン・ギュジクであれ、2人ともミス・キムには似合わないと思います。実はSBS「放浪食客・食事しましたか?」を見てからはこの器に合うような韓国の男性はいないだろうと思ってます。キム・ヘス:案外多いですよ(笑) 少し時間が経つと2人とも似合うと言うかもしれません。私が普段から気の強い役柄をよくやっていて、完璧主義で怖いというようなイメージがありますが、全く違います。気難しい人は私も苦手で。でも実はオ・ジホさんが演じるから可愛く感じるけど、実際にあのような男性は(笑) 原作でも恋愛が始まるかどうかだったと聞きました。このドラマもそうなるのではないでしょうか。―ハム・ヨンフンプロデューサーはドラマの基本は恋愛だとおっしゃったんですが。キム・ヘス:そうなんですか? それは知らなかったですね(笑) 恋はいつもどこにでもある、くらいに解釈したいです(笑) チャン・ギュジクに惹かれなくても巻き込まれることはありかもしれません。現実ではミス・キムのような人はいないでしょうね。でもミス・キムのような人が多くなって、希望と可能性を見せながらミス・キムは立ち去って、そしてミス・キムのことを懐かしく思っていつの間にか自分がミス・キムになっている、このように流れたらと思っています。―考えてみたんですが、この役はキム・ヘスさんじゃないと誰もできなさそうです。キム・ヘス:多分このミス・キムは私みたいにはできないでしょうね。また別のミス・キムならできると思いますけど。もちろん私もこのミス・キムが好きです(笑)◆ミスだらけの新米派遣社員、チョン・ユミ―ドラマ出演をずいぶん間を置いてしますよね。それでtvN「ロマンスが必要2」が終わってから何年間見られないのかなと思っていました。今回は結構早かったですね。チョン・ユミ:出なかったのではなく出られなかったんです。もちろんその間に映画も撮影しました。私は「ケ・セラ・セラ」が終わってから自信がついたというか、何日か休んだらすぐまた演技がしたくはなったのですが、残念なことに縁のある作品に出会えなかったんです。だから、しなかったのではなく、出来なかったというほうが正しいですね。―MBC「ケ・セラ・セラ」のハン・ウンスも、「ロマンスが必要2」のチュ・ヨルメも、まさにその人物のように感じられます。楽園商店街やユン・ソクヒョン(イ・ジヌク)と一緒に住んでいたその家に今も住んでいるような気がします。チョン・ユミ:どうやってできるのかは私も良く分かりません(笑) 役作りをどうしようか考えるより台本を選ぶ時に十分に考えるほうです。決めてからはそのままを信じようとしています。与えられたストーリー、台詞、状況に夢中になりたいとそればかり考えます。「この台本が私を癒してくれています」―真面目な役を主にやってきたので、今回のコメディが意外でした。チョン・ユミ:私もコメディだと思って参加したわけではありません。台本を見てすぐ「私が見逃しているものがこんなに多かったんだ」と気づきました。この社会を生きながら経験することなど、そのようなことをされている方々が感じていることが見えました。でもドキュメンタリーのように、リアルだともっと辛いですよね? 笑いの中にそのようなものが混ざっていたほうがいいと思います。私のキャラクターが出たら見ているだけで辛くなるという方々もいらっしゃるみたいですけど(笑) 実は私も非正規雇用なんです。多くの役者が望む通りに仕事をしているわけでもありません。私はそれでも選ばれた者だと思いますし、運も良かったと思います。―ナレーションもチョン・ジュリがやっていて、真の派遣社員はチョン・ジュリですから、原作より重みのある役ですよね。チョン・ユミ:実は私もこの台本を初めて頂いたとき、いい状況ではありませんでした。やりたかった台本があったんですが、出来なかったんです(笑) 自信あるのにどうしてやらせてくれないのだろうと思っていた頃でした。その時にこの台本を頂いて、この台本が私を癒してくれたんです。ちょうどいいタイミングで癒されて良かったです。それで私が癒された分、良く考えて感じて表現したいと思いました。―チョン・ジュリが初めて出勤した時、きょろきょろしていた姿がチョン・ユミさんご本人の姿かもしれないと思いました。ドラマの現場は不慣れではないでしょうか?チョン・ユミ:作品のせいか偏見を持たれるようになったみたいです。自主制作映画にしか出ない女優みたいな認識というか、でも実は自主制作映画もそんなにたくさん出ていません(笑) 最近本当に出勤する感覚で現場に来ているのですが、面白いです。見ていると色々と勉強になります。みんな結構違いますから。―2AMのチョグォンさんが演じるケ・ギョンウがチョン・ジュリに片思いをするようになるみたいですが、アイドルとの共演も新しい経験ですよね?チョン・ユミ:神話(SHINHWA)のエリックさんと共演したことがあります(笑) チョグォンさんは自分のエネルギーがある人です。私とは違って。だから新鮮というか面白いです。―これまでのキャラクターの中で最も愛着のあるキャラクターは何ですか?チョン・ユミ:これまでの私のキャラクターや相手役みんな好きです。でもこのドラマをやっているからチョン・ジュリのことしか思い浮かびません。今はミス・キムが一番魅力的ではないかと思います。私はミス・キムのことが大好きです!「私もキム・ヘスさんのOKだけを待っていました」―ミス・キムはキム・ヘスさんではないミス・キムは想像できません。チョン・ユミ:私もキム・ヘスさんのOKだけを待っていました(笑) 私も主役を演じたいという欲はあります。でもこの作品でミス・キムをキム・ヘスさんが演じるなら、他のどんな役でもかまわないと思っていました。―2人の演技とても相性がいいですね。チョン・ユミ:あ、本当に共演できるとは思ってもいませんでした。2人は違う感じじゃないですか。多分映画ではもっと無理だと思います(笑) ドラマだから可能になったというか、特にこのドラマだからこそできたことでしょう。運が良かったんです。ところで私がミス・キムをやったら、おかしいですよね?―そのような役はやはりちょっとできないとは言えませんが。チョン・ユミ:いつかはこのパワーを頂いて見て学んだら、できないことはないでしょうけどね(笑)―逆にチョン・ユミさんがこれまでやってきた役もチョン・ユミさんだけができると思います。以前エリックさんから聞きましたけど、「ケ・セラ・セラ」も現場の雰囲気がとても良かったと。キム・ユンチョル監督もすごい方ですね(笑)チョン・ユミ:はい、私も色々と助かりました。ドラマが初めてだったので心配事もありましたけど。困難にぶつかるたびに一つ一つ説明してくださって。それでも演技はまだまだ厳しいです。毎日のように壁にぶち当たっています(笑)―チョン・ユミさんにはマニアがいますよね。なぜあんなに好かれているんだと思いますか?チョン・ユミ:目の肥えた方々です(笑) 私は目立つタイプでもないですし。作品に出演するだけなのに、それでも私のことを信じて応援してくださるから、本当に感謝しています。―プロデューサーさんたちもそうですし、みなさんがなぜチョン・ユミさんを起用したがるのか、ファンはなぜあんなにチョン・ユミさんのことを愛しているのか分かりました。チョン・ユミ:なぜですか?―可愛らしいです。チョン・ユミ:(笑) 本当ですか? ラッキーですね、私は。ひたすら運が良かったわけではないですが、それでも選ばれたと思います。もっと頑張りたいです。実はどうすればいいのかよく分かりませんが、それでもベストを尽くしたいと思います。―今回久々の地上波ドラマ出演、ファンたちも喜んでいますよね?チョン・ユミ:はい、でも残念がる方々もいらっしゃると聞きました。主人公ではないと。でもこの作品ではこうやって、映画のように端役とか脇役もやることもあるだろうし、機会さえあれば何でも気に入る役はやれると思います(笑) 私は残念がる理由はないと思います。―ナレーションが回を重ねるごとにだんだん深くなりますね。チョン・ユミ:ですよね? こんなこと言ってもいいのかな? これからもっともっと良くなります。台本を読んで大笑いをしていても最後のナレーションを見ると胸がきゅんとなります。こんなにいい作品に私が出演しているなんて、嬉しいです! エピローグミス・キムのことが大好きだと、キム・ヘスさんと共演できて本当に嬉しいとずっと自慢していたチョン・ユミさん。そしてこのドラマの実質的な主人公はチョン・ジュリだと、彼女の演技はさりげなく自然だとしきりに褒めるキム・ヘスさん。全く違うように見えてお互い通じる何かがあるに違いない。吸い込まれそうな深く澄んだ瞳、短く切った端正な爪、アクセサリー一つつけてないところも一緒で、何より爽やかな笑顔がそっくりだった。私も彼女たちと一緒に出勤したい。おばさん派遣社員もいるだろうし。しばらく一緒にいると、少なくとも思わず笑顔になってしまう、あの無邪気な笑顔だけは少し真似できるのではないだろうか。文:コラムニスト チョン・ソクヒ「NAVER スペシャルインタビュー」では、注目が集まっている話題の人物にコラムニストのチョン・ソクヒさんがインタビューを実施。韓国で一番ホットな人物の本音をお届けします。





