ダンシング・クィーン
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「ダンシング・クィーン」福岡国際映画祭で大反響!
ファン・ジョンミン、オム・ジョンファ主演の映画「ダンシング・クィーン」が福岡国際映画祭で観客から大反響を得た。「ダンシング・クィーン」は14日に開幕した「アジアフォーカス 福岡国際映画祭 2012」で開幕作として上映された。同映画祭に出席したイ・ソクン監督は「OhmyStar」とのインタビューで、「日本の観客からの予想外の反響に驚いた。韓国社会を良く知らない観客の場合は『儒教的な社会だと思っていたけど、奥さんが歌手になるというストーリー展開だったので新鮮だった』というコメントもあった」と話した。また、イ監督は「韓国の観客と一緒だ。30~40代の観客からの反響が一番良かった。観客はずっと笑いながら映画を観ていた」と現地の雰囲気を伝えた。「ダンシング・クィーン」はこのような観客の声援のお陰で今年の福岡国際映画祭で観客賞2位である熊本市賞を受賞した。イ監督は「釜山(プサン)と福岡がシネマ・エクスチェンジ事業の一環として映画の交流を行っている。そこで、『ダンシング・クィーン』が今後福岡で公式的に公開される」と述べた。福岡国際映画祭は1991年からアジア映画を中心として開催されている。中国、トルコ、インド、スリランカ、パキスタン、バングラデシュ、タイなど、アジア各国の最新作や話題作が紹介される。今年は「ダンシング・クィーン」とともに韓国映画「バラナシへ」が公式招待された。また、福岡フィルムコミッションの支援を受けて、現地ロケーション撮影をした映画「家門の災難」も特別上映された。
2012年上半期の韓国映画界…ヒットを支えるのは“30~40代”
シニア層が韓国映画界で新たな観客として話題となっている。映画振興委員会が発表した報告書「2012年上半期の韓国映画産業」によると、2012年上半期に劇場を訪れた観客数は8279万人で、昨年上半期の6842人に比べて12%上昇した。これは2000年代に低下した観客動員数上昇率を引っくり返した結果である。この上昇率には30~40代の観客の力が大きかった。2012年上半期は韓国映画の大ブレイクが目立つ。興行成績のトップを記録した10作品のうち、7作品が韓国映画である。上半期に「アベンジャーズ」のようなハリウッド映画が韓国映画界で大人気を集めたものの、映画「悪いやつら」「僕の妻のすべて」「建築学概論」「ダンシング・クィーン」「折れた矢」「火車」「後宮の秘密」などが大ブレイクし、2012年上半期の歴代最高の観客動員数(4417万8714人)を記録した。映画振興委員会は、2012年上半期の韓国映画の観客動員数と売り上げ増加の要因として「30~40代の観客層の確保に成功したことによる観客層の拡大と、完成度の高い映画の成功がある」と見ている。30代のほのかな初恋の思い出、主婦のアイデンティティ、司法の定義と資本主義に対する批判、エロティックな要素を通じて人間の欲望を描くなど、若い世代には理解しがたい映画が大ブレイクした。実際にロッテシネマの会員を対象とした映画の年齢別・男女別による分布を見てみると、30代に切ない初恋の思い出を回想させた映画「建築学概論」は恋愛映画であるにも関わらず、30代男性が32.45%を占めている。これは20代男性の31.56%を上回る結果であり、恋愛映画の主な観客層である20代女性35.66%と同じような結果でもある。特に、R指定を受けた映画「後宮の秘密」は、男性観客のうち30代が29.97%を記録し、40代が25.51%を記録するなど、20代の23.41%を上回るシェアで注目を集めている。2012年上半期の興行成績TOP10に入っている韓国映画も同様である。30代は主な観客層ではないが、映画の主な観客層である20代に続き、映画の大ブレイクを牽引した。このような傾向は当分続くものと見られている。7月はある一家の大黒柱として災害を乗り越える過程を描いた災害映画「ヨンガシ 変種増殖」が韓国で5日に公開されており、30~40代の観客の若き頃に人気を集めた「バットマン」のプリクエル(前章)であり、「ダークナイト」の最終章「ダークナイト ライジング」が韓国で19日に、日本では27日に公開される。
2012年上半期の韓国映画、観客&興行成績で歴代最高を記録
2012年上半期の韓国映画が、観客動員数と興行成績で歴代最高を記録した。3日、映画振興委員会が発表した「2012年上半期の韓国映画産業」によると、2012年上半期に劇場を訪れた観客数は8279万人で、昨年上半期の観客数6842人に比べて21%も上昇したという。特に韓国映画の観客動員数だけを比較してみても、2012年はこれまで韓国映画の観客動員数がもっとも多かった2006年以上に、韓国映画を見た観客が多いことが分かる。成長率の持続的な低下傾向が見られた2000年代の劇場の観客動員数上昇率は、今年上半期に去年の同じ期間に比べて21%の上昇をみせた。このように大幅の成長を見せたことには、2月~3月のオフシーズンを正面突破し、良い興行記録を見せた韓国映画の力が大きかった。上半期の映画全体に占める韓国映画の占有率は、53.4%に上った。今年第1四半期の60.8%に比べるとやや減少したが、昨年上半期の48.0%と比較すれば、50%を超えたことは明るい兆しである。映画振興委員会は、30~40代の観客層と、上半期の映画市場の拡大を主導した韓国映画のおかげで観客動員数と売り上げが増えたと見ている。なぜなら、「悪いやつら」(2位)、「僕の妻のすべて」(3位)、「建築学概論」(4位)、「ダンシング・クィーン」(5位)、「折れた矢」(6位)、「火車」(9位)、「後宮:王の妾」(10位)など、上半期のヒット映画トップ10に入った韓国映画がすべて30代~40代の観客層を狙った映画であるためだ。また、ハリウッド映画「アベンジャーズ」が上半期の最高興行作として選ばれたが、7本の韓国映画が興行成績でトップ10にランクインしたことから、韓国映画が映画産業の成長に大きく貢献したといえる。
“興行の女王”オム・ジョンファ“演技の女王”キム・ミニ…1四半期の映画スター
2012年第1四半期(4月~6月の3ヶ月間)の映画界の最も大きな特徴は女風だ。それだけ女優の活躍が目立っていた。既存の俳優の「再発見」とセンセーションを巻き起こしそうな「ニューフェイス」の登場があった。第1四半期の映画界を飾った女優には誰がいるだろうか。興行の女王オム・ジョンファ第1四半期の興行の女王はオム・ジョンファだ。ファン・ジョンミン、オム・ジョンファが夫婦役を演じた映画「ダンシング・クィーン」は、今年1月の正月に公開され、観客400万を突破しヒットした。オム・ジョンファは映画で、立ち遅れて歌手の夢に挑戦しながら、ギリギリの二重生活を送る、かつての新村(シンチョン)マドンナ、ジョンファを演じ、観客に夢と家族が与える意味を思い出させた。毎回様々なジャンルと様々なキャラクターに挑戦し千の顔を持つ女優であることを証明したオム・ジョンファは、コメディにも才能があることを見せた。演技の女王キム・ミニ第1四半期の映画界で演技力が再評価された俳優はキム・ミニだ。キム・ミニは、3月8日に公開された映画「火車」で250万に達する観客を動員、演技への好評と興行成績の二兎を得た。映画では、ある日突然婚約者の傍から消える謎めいた過去を持つ、ミステリアスな女性ソンヨンを演じたキム・ミニは、繊細かつ戦慄させる演技で観客の目を引いた。多くの話を持っていそうな顔と、繊細に変わる表情などで強烈な印象を残し、その口コミで「火車」興行の主役となった。卵たち第1四半期は映画界で新しく注目したり、華やかにデビューした新人の活躍もあった。Araは、映画界では新人として関係者や大衆に新しく刻印された。今年2月に公開された「ペースメーカー」で映画デビューし、翌月「パパ」に引き続き出演する。いずれも期待以上の演技力と魅力的なビジュアルを披露した。ガールズグループmiss Aのスジは、第1四半期の最後を華やかに飾った映画「建築学概論」で最も成功した俳優だと言える。スジは、このデビュー作品で歌手を超え、女優としての可能性を垣間見せた。破格的なデビューを果した主人公もいる。今月26日に公開される映画「ウンギョ」のヒロイン、女優キム・ゴウンがその主人公だ。劇中で爽やか且つ官能的な17歳の少女を演じ、早くも映画界で期待されている。
「折れた矢」「凍える牙」…韓国映画の独走はいつまで?
旧正月連休に公開された「ダンシング・クィーン」と「折れた矢」を皮切りに「悪いやつら」「凍える牙」まで韓国映画の独走が一ヶ月以上続いている。20日午前、映画振興委員会である映画館入場券統合ネットワークによれば、18日の週末の興行成績1位はソン・ガンホ&イ・ナヨン主演の「凍える牙」、2位はチェ・ミンシク&ハ・ジョンウ主演の「悪いやつら」3位はファン・ジョンミン&オム・ジョンファ主演の「ダンシング・クィーン」が占めた。4位と5位はそれぞれ「ソール―ヴァルハラの伝説」と「サグレー」で、アイスランドの3Dアニメーションとハリウッドのアクション映画が占めているが、韓国映画「折れた矢」と「チョムバキ:韓半島の恐竜」が6位と7位にランクインしている。10位の「パパ」まで加えれば、興行成績トップ10に入った韓国映画は全6作品。その中の3作品(「ダンシング・クィーン」「折れた矢」「悪いやつら」)は300万人以上の観客を動員したロングヒット作という点も興味深い。韓国映画の強勢は旧正月連休から始まった。正月連休に公開された「ダンシング・クィーン」と「折れた矢」は今も興行成績上位を占め、上々といえる観客を動員している。その後公開された「悪いやつら」は青少年観覧不可という条件にもかかわらず、約2週間1位を守り、300万人以上の観客を動員した。そして16日公開された「凍える牙」がその勢いを引き受け、観客を集めている。その他に、2月末にはハ・ジョンウ&コン・ヒョジン主演の映画「ラブフィクション」が公開を控えており、3月には恋愛映画「建築学概論」、歴史映画「GABI / ガビ-国境の愛-」、ミステリー映画「火車」など、様々なジャンルの韓国映画が公開される予定で、韓国映画の独走がいつまで続くかが注目されている。
“犯罪・矢・ダンシング・クイーン”口コミで広がるその人気
大ヒットの鍵はミドルエイジにあり昨年公開の映画「サニー 永遠の仲間たち」は一大革命を起こした。動員100万人を越えればいいという評価を受けていたが、実際は737万5110人の観客を動員し、大成功をおさめた。「サニー 永遠の仲間たち」がこれだけの興行成績を残すことができたのは、中壮年層(ミドルエイジ)の観客のおかげだった。80年代の学生時代を舞台に、観客たちの哀愁を刺激したこの映画は、出演俳優たちを一躍スターダムに押し上げただけではなく、興行的な成功までも手に入れた。このような興行公式は2012年にも続いている。中壮年層の感性を刺激する「悪いやつら」「折れた矢」「ダンシング・クィーン」がチケット販売の1位~3位を占めており、ロングランを予感させている。「悪いやつら」、ミドルエイジの回想録「悪いやつら」(ユン・ジョンビン監督)の主演チェ・ミンシクは、先月19日に開かれたマスコミ試写会で、チェ・イキョン役について「昔見たことがあるおじさんの姿のような気もするし、よく考えたら自分の父の姿のような気もする。そして自分の兄の姿のような気もする」と明かした。彼の言葉どおり「悪いやつら」は、80~90年代の釜山(プサン)の姿をそっくり再現している。「悪いやつら」の舞台となった90年代、劇中の人物たちはそのサブタイトル通り悪い奴らの道を歩み、その時代の父親たちが家族を食べさせるために一生懸命になっている姿が映し出される。チェ・ミンシクの姿を見た中壮年層は、当時の時代的背景と彼の姿に共感するとともにカタルシス(開放)を感じ、20~30代は自分の父を思い出して切ない気持ちになる。生き残っていくために、仕方なくその道を選ばなければならなかった人々を見て、胸の奥底から切なさが込み上げてこないはずがなかった。映画を見た多くの観客たちは、製作側が何も仕掛けずとも、自らが広告塔となり口コミを広げた。その結果、若者だけではなく中壮年層を映画館に呼び込み、チケット販売1位という組織の栄光を成し遂げた。「折れた矢」、ミドルエイジの関心を刺激「折れた矢」(チョン・ジヨン監督)は昨年の興行に加え、社会的に大きな関心や反響を呼んだ告発映画「トガニ 幼き瞳の告発」と同じ道筋をたどっている。事実をベースにしたノンフィクション映画という点は、公開前から話題になり、社会問題にまで発展し、再び映画への関心を誘った。この映画は、2007年にキム・ミョンホ前教授が自分の事件を担当した判事に弓を撃った「石弓事件」をモチーフにしている。「石弓事件」とはキム教授が自分の教授地位の確認訴訟に敗訴し、控訴審までも棄却され、公定な裁判を要求して矢で脅した事件だ。この事件をそのまま再現した「折れた矢」は、特に中壮年層の男性の注目を集めた。女性をターゲットにしたラブストーリーでもなく、若者たちの好きなハリウッド映画のような大作でもない。社会問題を取り上げている凄まじい法廷ストーリーが、多くの観客の関心をそそった。中壮年層からの絶大な人気を誇るアン・ソンギが主人公として熱演している点はもちろん、原則主義者に扮する彼の気難しく徹底した演技を見ることができたという二つの要因が新鮮な魅力として作用し、興行成績を後押しした。「ダンシング・クィーン」、ミドルエイジの夢のギフトセット「ダンシング・クィーン」(イ・ソクフン監督)は、特に中壮年層の共感を呼ぶ作品だ。中壮年層の夢探しを題材にした設定は、同世代である彼らの心をときめかせるのに十分である。この映画には見たい、なりたい人物たちがすべて登場する。劇中のファン・ジョンミンは貧乏な人権派の弁護士で、市長選に出馬した後、心から市民たちのためを思う政治家としての姿を見せ、観客たちから愛された。このような政治家は常にたくさんの人たちが見たいと思う人物でもある。オム・ジョンファは映画の冒頭に、エアロビクスの講師として働きながら家事までこなす、どこにでもいる主婦として登場する。しかしその立場に留まるのではなく、自分の夢を追いかけ、華麗なダンシング・クイーンに変身していく。普通の主婦が自分の夢を叶えていく姿は、中壮年層の女性たちに「私も1度くらいはオム・ジョンファのように夢に向かって走っていきたい」と、希望を抱かせた。何より、夫婦役で出演しているファン・ジョンミンとオム・ジュンファの回想シーンでは、中壮年層の共感をさらなるものにした。ジーンズにGジャンを合わせたファン・ジョンミンのスタイルや、ビビットカラーのレギンスを履いたオム・ジョンファのレトロなファッションは、彼らの思い出を刺激した。また、1990年代のクラブを盛り上げたロンドン・ボーイズの「Harlem Desire」は、タイムマシンに乗ってその時代に戻ったかのように錯覚させた。そのような要素が、思い出に浸り、再び夢を見る中壮年層の心を掴み、今年の公開作の中で初めて200万人突破という記録を打ち立てたのだ。
「悪いやつら」…「ダンシング・クィーン」を抑え圧倒的な強さで興行成績1位に!
ユン・ジョンビン監督の映画「悪いやつら」が圧倒的な勢いで興行成績第1位を独走している。15日午前、映画振興委員会である映画館入場券統合ネットワークによれば、「悪いやつら」は14日、全国626のスクリーンで13万5,628人の観客を動員し、通算観客動員数は272万7,069人を記録した。第2位にランクインしたイ・ソクフン監督の「ダンシング・クィーン」は全国381のスクリーンで5万9,136人の観客を動員、通算は330万2,646人となった。公開日が15日早かった「ダンシング・クィーン」の通算のほうが多いが、14日だけの動員観客数だけで2倍以上の差を付けている。第3位は「ダンシング・クィーン」と同じ日(1月18日)に公開したチョン・ジヨン監督の「折れた矢」が占めた。14日に全国357のスクリーンで4万4,366人の観客を動員、通算317万4,324人が集計された。第4位はAraとパク・ヨンウ主演の「パパ」(監督ハン・ジスン)が、第5位は歌手ハハとKBS 2TV「ギャグコンサート」のチェ・ヒョジョン、チョ・ジフン、キム・ウォンヒョが声優に挑戦した3Dアニメーション「ソール-ヴァルハラの伝説」(監督オースカル・ヨナーソン、トビー・ギェインケル、グンナル・カトルソン)が占めた。
「ダンシング・クィーン」ファン・ジョンミン&オム・ジョンファの未公開キスシーン公開
映画「ダンシング・クィーン」の関係者は31日、夫婦役としてぴったりと息の合った演技を見せているファン・ジョンミンとオム・ジョンファの未公開キスシーンを公開した。二人は同映画以外にも、映画「オガムド~五感度~」でも夫婦役を演じたことがあり、今回で二度目の夫婦役だ。また、映画「私の生涯で最も美しい一週間」では、女医と刑事役で共演したこともある。今回公開された二人のキスシーンは、映画の中ではカットされてしまい、上映されなかったエンディングシーンだ。二人は「キスシーンを撮影するとき、あまりにも仲が良いので緊張しないだろうと思っていたが、実際は緊張した」と語り、「でも本当はNGをもっと出したかった」と冗談を言って、スタッフを笑わせたという。そんな「ダンシング・クィーン」は、今年公開された作品の中で初めて観客動員数200万人を突破した。
映画「折れた矢」、「ダンシング・クィーン」を抜いてボックスオフィス1位“凄まじい勢い”
18日に公開されたアン・ソンギ主演の映画「折れた矢」(監督:チョン・ジヨン、制作:AURA PICTURES)がわずか9日で「ダンシング・クィーン」を追い抜いてトップとなった。27日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計によると、「折れた矢」は26日のたった1日だけで11万3,339人の観客を動員し、ボックスオフィス1位となった。累積観客数は115万5,071人である。同映画は、5年前に韓国社会を大きく揺さぶった石弓テロ事件を背景に、登場人物とエピソードを映画に合わせて再創造した作品である。被疑者キム・ギョンホ(アン・ソンギ)教授と彼の弁護士パク・ジュン(パク・ウォンサン)が不合理な社会に立ち向かう姿を描いた。ファン・ジョンミン、オム・ジョンファ主演の映画「ダンシング・クィーン」(監督 イ・ソクフン、製作 JK FILM)は10万9,353人の観客を動員して2位となった。累積観客数は150万1,677人。アニメーションの「長靴をはいた猫」は3万8,534人を動員し、3位となった。 26日に公開された韓国の3Dアニメーション「チョムバキ(斑入り):韓半島の恐竜」(監督 ハン・サンホ)は3万5,098人を動員して4位、ドウェイン・ジョンスン、マイケル・ケイン主演の「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」(原題:Journey 2:The Mysterious Island)(監督ブラッド・ペイトン)は3万3,801人を動員して5位となった。 続いて「ミッション・インポッシブル:ゴーストプロトコル」「ペースメーカー」「ネバーエンディングストーリー」「私たちは動物園を買った」「ミレニアム1:女を憎悪する男たち」の順だった。
「ダンシング・クィーン」オム・ジョンファ、涙は大切に
女優オム・ジョンファが泣いた。自身が出演した映画「ダンシング・クィーン」(イ・ソクフン監督、JKフィルム制作)が公開11日目の29日、観客200万人を突破したというニュースを聞いたからだ。首都圏の舞台挨拶だけ回ってきた彼女は、この日、自身のTwitterに共演したファン・ジョンミンと紙で作った涙をつけ、ヒットを祝う写真を公開した。多くの人々にうれしいニュースを知らせるためのセレモニーだったが、もしかすると彼女は今晩、1人家で、たくさんの涙を流しているかも知れない。オム・ジョンファがこのように嬉し涙を流したことから、彼女がどれほど危機感と絶望を抱いていたのかが分かる。彼女としては、あまり触れてほしくないことだろうが、オム・ジョンファは今年で43歳だ。未婚の40代女優のうち、このように主人公として活躍しているのは、オム・ジョンファがほとんど唯一だ。同じ年頃のキム・ユンジン、チョン・ドヨンは結婚して、家庭を築いている。また、最近ハソンキムと呼ばれ、売れているハ・ジウォン、ソン・イェジン、キム・ハヌルの3人もオム・ジョンファに比べればずっと年下の後輩たちだ。だから、オム・ジョンファはいつも「寂しい」を口癖にしているのかも知れない。彼氏がいないという意味ではない。自分がお手本にしたい人や、背中を見て追っていきたい人がいないという意味だ。顔も覚えていないくらい昔に亡くなった父と、貧しかった子どものころ。MBC合唱団出身で歌手になり、ユ・ハ監督のオーディションで映画「風吹く日なら狎鴎亭洞に行かねば」を撮影したのが1993年。Araが3歳の時の話だ。オム・ジョンファは歌手出身の女優のうち、最も成功したケースとして評価され、チョン・リョウォン、ユン・ウネがその道を歩いている。オム・ジョンファが後輩のイ・ヒョリをいつも気にかけている理由も、自分には居なかった道しるべとなり、後輩たちに少しでも役に立ちたかったからだろう。映画「情愛」「シングルズ」「どこかで誰かに何かあれば間違いなく現れるMr.ホン」「オーロラ姫」「私の人生で一番美しい一週間」など、オム・ジョンファは作品ごとにはっきりとした個性やキャラクターで、演技の幅を広げていった。必要であれば、露出のある演技もしたし、安全パイの代わりに、ハンドルを思いっきり切って、果敢な挑戦に出たりもした。俳優の成果を興行という冷酷なものさしで計ることはできないが、オム・ジョンファが出演した映画は大体、観客と投資家に喜びを与えた作品の方が多かった。「私のちいさなピアニスト」「ミスターロビンの口説き方」「今愛する人と住んでいますか?」ではつまづいたが、ちょうどその頃1,000万人を動員した映画「TUNAMI-ツナミ-」が公開された。しかし「オガムド~五感度~」「ベストセラー」「ママ」が3連続で興行失敗となり、徐々に暗雲が立ち込めた。「オム・ジョンファはもうダメ」という声も出た。さらに悪いことは連続で起きた。甲状腺ガンが発病したのだ。重い病気ではなかったが、ガンという言葉の響きのため、オム・ジョンファはさらに萎縮し、人々の目を避けるようになった。崖っぷちに立っているようなオム・ジョンファに手を差し伸べた作品が「ダンシング・クィーン」だった。「私の人生で一番美しい一週間」を制作したJKフィルムのユン・ジェギュン氏によるオファーだった。「私の人生で一番美しい一週間」で共演したファン・ジョンミンも「一緒にやってみよう」と元気付けてくれた。気難しい俳優ならば、女優がワントップ主人公のように見える「ダンシング・クィーン」というタイトルから問題視するだろうが、ファン・ジョンミンは気にしなかった。オム・ジョンファは「ダンシング・クィーン」の公開を前に、記者と会った場で「テウン(弟)が俳優として成功して、一番嬉しいのは、私が末っ子まで気にかけなくてもいいということです」と明かした。毎日、家でゴロゴロするだけの弟を最も心配していたのは彼女だった。実質的な一家の大黒柱の役割をしていたので、家庭を築くことも出来ず、休まずアルバムを発売しなければならなかった彼女だ。オム・ジョンファには、現在の200万人観客動員で、涙を流してほしくない。よりドラマチックで感動的な瞬間のために、今はその涙をとっておいてほしい。そして、40代だからと言って、彼女を芸能界の隅に追いやったりせず、この女優の経験を尊重する投資会社や制作会社が増えることを期待する。オム・ジョンファさん、今日だけ泣いて、明日からはまた、たくましいオムテンイ(オム・ジョンファのあだ名)に戻ってきてください。
「ダンシング・クィーン」オム・ジョンファ“仕上がりがとても気になった”
「今日の私の衣装、少し目立ってますよね?最近流行っているんです(笑) 昨日は大人しいブラックでした」女優オム・ジョンファ(43)は、ブランケットを膝にかけて椅子をテーブルに近づけながら話を始めた。歌手出身の女優の中で、ナンバーワンの成功モデルとして挙げられるオム・ジョンファは「私が20年以上も演技をするとは思っていませんでした」と明るく笑った。仕上がった映画を見てホッとしましたオム・ジョンファが、歌も演技もこなすマルチプレイヤーになったきっかけは、20年前にMBC合唱団出身の歌手として抜擢された彼女がレコーディングをしているとき、突然訪れた。ユ・ハ監督の初映画「風吹く日なら狎鴎亭洞に行かねば」(92)のオーディションを受けないかと提案があった。歌手と演技を並行していたチョン・ヨンロクに続いて、女優としては第1号だった。今はチョン・リョウォン、ユン・ウネなどがオム・ジョンファの道を歩んでいる。「『やった』という達成感もありましたが、頼れるところがなく、心細かったのも事実です。私をモデルにして映画『ダンシング・クィーン』を企画するとおっしゃったユン・ジェギュン監督の話を聞いて、『信じられない』と感激したのもそのためでした。私、今までの歳月を無駄にはしていなかったんだという安堵とともに、心が癒されるような感じがしました。ファン・ジョンミンさんも出演してくれるなんて、私さえちゃんとしていれば問題ないと思いました(笑)」オム・ジョンファは「ダンシング・クィーン」(イ・ソクフン監督、JKフィルム製作)で、8回の挑戦の末やっと司法試験に合格した人権派の弁護士ジョンミンを支えるエアロビクスインストラクターを演じる。勇気を出して参加した「スーパースターK」から落ちた後、夫のジョンミンに叱られるも、奮闘してダンスグループのメンバーになる40代の主婦を生き生きと演じた。彼女は「タイトルは『ダンシング・クィーン』ですが、ファン・ジョンミンさんの役が私よりも大きいです」と謙遜した後、「40代のおばさんが孤軍奮闘して歌手になるというストーリーですが、夢を忘れた人々に向けた希望の応援歌になれたらと思います」と付け加えた。オム・ジョンファが最も力を注いだのは、様々なダンスの練習だ。もともとリズム感覚は優れているが、エアロビクスや70~80年代のディスコ、ガールズグループBrown Eyed Girlsの「アブラカダブラ」、歌手キム・ワンソンの「リズムの中のそのダンスを」など7~8種類のダンスを身につける必要があった。プレイボタンを押してどんな曲が流れても、それに合ったダンスが自動販売機のように出てくるよう、訓練を重ねた。「私は仕上がった映画を見に行くことはあまりないのですが、今回は別でした。ダンスシーンとエンディングのステージがどんな風に映されているんだろうと、もしかしてバッサリと切られているのではないかと心配半分、期待半分で見に行きました。もちろんいくつかのシーンは時間の関係上、編集されていましたが、私が丁寧に演じたシーンはほとんど残っていて、すごく嬉しかったです」映画「私の生涯で最も美しい一週間」以来、再会したファン・ジョンミンとは「再び化学反応が起きたような共演だった」と話した。ピリピリすることもなく、「互いに不満があれば『タイム!』と叫ぼう」「良いアイデアがあれば早速提案しよう」など事前に決めていたためだという。どんな演技をしても、受け止めてくれるファン・ジョンミンの柔軟さ「ジョンミンさんは、私がボールをどう投げてもキャッチしてくれそうな俳優です。台本を少し変えただけでも焦ってしまう俳優もいますが、ジョンミンさんは私のように不規則なバウンドを楽しむ俳優で、楽しく演じることができました。家で夫婦喧嘩をするシーンで、「じゃあ、牛は誰が飼うの?」のようなジョンミンさんの台詞は、台本にはないものです。また、夫を責めながら私がジョンミンさんのおでこを叩いたのも、アドリブでした」オム・ジョンファは「演技者の責任感」のような重い話をしている時も、謙遜しながらも自信を隠したりはしなかった。彼女は「私一人で引っ張っていく映画だったら、もちろんプレッシャーを感じたでしょう。でも、ジョンミンさんが一緒でしたので」と同意を求めるような笑顔を見せた。「頼もしかったです。『ダンシング・クィーン』のように歌とダンスを披露する映画に、オム・ジョンファより相応しい女優がいますか? 早く『いない』と答えてください(笑) 観客の方々も、このようなところを楽しみにしているのではないでしょうか」MBC合唱団から歌手、演技者に抜擢されなかったら、今は何をしていると思いますかという質問には「それでも、なんとかエンターテイメント関係の仕事をしているでしょう」とニッコリと笑った。「音楽が好きなので、舞台音楽関係の仕事をしたり、楽曲のデモ歌唱をする仕事をしたり(笑) あるいはレコードショップを経営したりですね。私、家計の大黒柱なので、こんな想像は少し怖いですけど(笑)」過去に戻ることができるタイムマシーンの搭乗券が一枚あるとしたら、いつに戻りたいですかという質問に、彼女は「すごく幼かった頃」と答えた。「父が生きていた時です。あまりにも早く亡くなって、全然覚えていません。近くで父にもう一度会いたいです。母は私とテウン(弟の俳優オム・テウン)を育てるために、とても苦労をしました」冬至に転んでしまって骨折したという母の心配、映画「シルミド」で一人前のスターになったオム・テウンへの感謝の気持ち。弟が誇らしいというオム・ジョンファは「今は毎日が大切で、感謝する気持ちでいっぱいです」と話した。2年前に受けた甲状腺がんの手術は、彼女の世界観の角度や視野を変えたという。「あまり欲張らないで、余裕を持って生きていきたいと思っています。今日一日を大事にするのが重要ですし、価値もあります。これまでは何かに追われるように生きてきたので、趣味も特技もありません。最近は一人で過ごす時間を有効に活用しようと思っています。朝起きて本を読む時間も、とても幸せです」彼女は最後に笑顔で「物欲と貪欲は限りがないと思います。死ぬ直前まで『もう少し』を叫び続けるのはもったいないですよ。幸せは近くにあるんです。すぐ側にまで来ている幸せを発見できるかはその人次第です」と言った。まるで何かを悟ったかのような余裕と観照が感じられた。デビュー以来、少しでも早く前に進もうと、とりあえず飛ばす弾丸タクシーを利用していたとしたら、今からは少し遅くなっても安全なデラックスタクシーに乗って目的地に向かうという話に聞こえた。
“4倍速の男”マ・ドンソク、最もコスパの高い俳優
旧正月の連休で最高の興行成績をあげた映画「ダンシング・クィーン」(イ・ソクフン監督、JKフィルム製作)には、たったのワンシーンで観客を爆笑の渦に巻き込む男が登場する。最もコストパフォーマンス(コスパ)の高い俳優のマ・ドンソクだ。劇中で彼は、恋人の男性と人権派弁護士のジョンミン(ファン・ジョンミン)を訪ねて相談を受ける依頼人だ。同性恋愛者だという理由で解雇され、訴訟を準備するためにジョンミンを訪ねたマ・ドンソクは「こんな状況、本当にイヤ」という台詞で観客の爆笑を誘った。ワイルドなルックスとは似合わない少女のような台詞で、アンバランスな面白みを与えた。最近、マ・ドンソクの活躍と映画界への貢献が輝かしい。映画「深夜のFM」や「クィック!!」に続き、韓国で昨年の秋夕(チュソク:韓国のお盆にあたる祭日)から公開された映画「痛み」まで、マ・ドンソクが出演した映画と出演していない映画に分けても良いほど、八方美人な魅力をアピールしている。出演の依頼が絶えず、映画界では4倍速の俳優と呼ばれているという。最近マ・ドンソクの存在感が際立っていた代表的な映画は、なんといっても「パーフェクト・ゲーム」(パク・ヒゴン監督)だろう。彼はこの映画で、ヘテタイガーズの万年補欠のキャッチャー、パク・マンスに扮し、胸に響く感動を与えた。家族にさえ胸を張れない父として惨めな思いをしていたパク・マンスは、キム・ウンリョン監督の用兵術で9回裏に代打として出場し、奇跡のようなソロホームランで勝負を原点に戻す勝負師としての面を見せ付けた。彼のホームランは、不況で肩を落としている父親たちへの希望のメッセージだった。マ・ドンソクは映画「ネバーエンディングストーリー」(チョン・ヨンジュ監督)にも出演し、さらに注目が高まった。女優チョン・リョウォンとドライブデートをしていたオム・テウンと道路で喧嘩が始まり、険悪な雰囲気となる直前にオム・テウンの面子を立ててくれる役だった。コミカルな「このジージャスクリスマス」という台詞は、彼が務めた役がいかに無知な人物であるかを良く物語っている。来月2日から韓国で公開される映画「悪いやつら」(ユン・ジョンビン監督)では、妻の兄であるチェ・ミンシクの右腕として直属の部下を演じ、コミカルな演技の頂点を見せてくれた。劇中で彼はテコンドーの師範だが、チェ・ミンシクの提案でナイトクラブの営業常務に就き、夜の世界に入る。同じ組織の構成員であるにも関わらず、根っからゴロツキのヒョンベ(ハ・ジョンウ)の部下と神経戦を展開し、ヒョンべの部下のナンバー2にビール瓶で殴られてしまう。組織で彼は巻き返しを狙っている負け組だ。何回も武道家出身であることを強調しながらゴロツキを貶し、「1対1で勝負したらとりあえず勝つ」が口癖だが、実際は喧嘩が弱く、哀愁漂う笑いを誘う。俳優チョ・ジヌンとともに、最近絶好調であるという評価に相応しい演技を見せた。映画会社チョイスカットのチェ・ナククォンCEOは「最近最も抜群の助演演技を見せている俳優はマ・ドンソクだ。捨て所のない演技と表情が逸品で、彼が画面に映されると観客が爆笑を期待するほど特別な存在感を持っている」と述べた。