情愛中毒
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「情愛中毒」から「愛のタリオ」まで…新人女優たちの“理由のある19禁デビュー”
19禁映画でデビューする新人女優たちが増えている。映画「純粋の時代」のカン・ハンナもそうだ。3人の男の間で危険な復讐を夢見る芸者ガヒ役を演じたカン・ハンナは、シン・ハギュンとチャン・ヒョクという大先輩と、若手カン・ハヌルという錚々たる俳優たちの間で復讐、魅惑、純粋という多彩な魅力を惜しみなく見せている。それだけでなく、初主演という事実が信じられないほど繊細な露出演技と安定した台詞使いで好評を得た。新人女優の19禁映画を通じた衝撃的なデビューは、最近続いている映画界のデビューの公式だ。お互いにとって相互扶助となるのだ。1969年、厳格な位階秩序と上下関係で結ばれた軍官舎の中でなされた秘密の恋物語を扱った「情愛中毒」の女性チョン・ガフンを演じたイム・ジヨンは、新人らしくない大胆な演技を通じて、観客たちの関心を一気に掴んだ。また、「愛のタリオ」のタイトルロールのドクを演じたイ・ソムも、愛と執着を描いた痴情メロで復讐の化身になった魔性の女を安定的に演じ、なかなか見ることのできない新人女優の登場を知らせた。このようにキャラクターのまた異なる感情シーンとして、露出演技を大人の態度で受け入れて作品に臨む新人女優たちの理由のある歩みは、自身にも一気に視線を集めるチャンスとして作用する一方、観客の好奇心を刺激して劇場に集めるヒットの要因として定着している。
ヨ・ジング「クォン・ボブ」の降板から「あなた、その川を渡らないで」の逆走行まで ― 2014 韓国映画界 Vol.2
ヨ・ジング「クォン・ボブ(拳法)」降板から「あなた、その川を渡らないで」の逆送まで。2014年のスクリーンを熱くした最もホットな俳優を集めてみた。1. ヨ・ジング「クォン・ボブ」を降板キャスティングをめぐる映画制作の裏の世界が赤裸々に明かされた事件だった。「クォン・ボブ(拳法)」はチョ・インソンの除隊後復帰作として注目されたが、制作が無期限に延期され、結局、チョ・インソンのキャスティングが取り消された作品だ。制作中止のニュースが何度も聞こえてきたが、「クォン・ボブ」側は諦めなかった。切歯腐心した結果だろうか。韓中合作で中国が投資するというニュースが伝わり、「クォン・ボブ」は新たな動力を手に入れた。そして、ヨ・ジングがキャスティングされて長い迷いも終わるようだった。だが、ヨ・ジング側が一方的に降板を伝え、「クォン・ボブ」の世界は再び混乱に陥った。制作会社側がヨ・ジングのキャスティングを確定した状況でキム・スヒョンに主人公を提案した事実が明らかになり、議論はさらに大きくなった。ヨ・ジング側から「中国側が現地で認知度のないヨ・ジングの代わりに、ドラマ『星から来たあなた』を通じて韓流スターになったキム・スヒョンを望み、これが降板の理由だ」という主張が提起された。一方、制作会社側はヨ・ジングのスケジュールが問題だったと話した。ヨ・ジング主演の「私の心臓を撃て」は7月に撮影が終わるので、8月に「クォン・ボブ」の撮影に入るのが無理だという理由だ。結果的にチョ・インソンも、ヨ・ジングも、キム・スヒョンも、「クォン・ボブ」から離れた。「クォン・ボブ」の世界で義理について論じれる人は誰もいないだろう。現在、「クォン・ボブ」の主人公は空席で、映画の未来は真っ暗である。2. 19禁映画に出演した男性スターたち禁じられた愛は映画界が好きな題材だ。今年も間違いなく危険な愛が映画界を訪れた。だが、このような映画に今年に特に関心が集まった理由は、ソン・スンホン、チャン・ヒョク、チョン・ウソンなど一時代を風靡したイケメン俳優が誘惑に心が揺れる30~40代の既婚男性を演じたためだ。チャン・ヒョクが「愛の棘」でスタートを切った中、「情愛中毒」のソン・スンホンが部下の妻(イム・ジヨン)に魅了され、「愛のタリオ」のチョン・ウソンは20歳の処女(イ・ソム)に出会って致命的な愛を交わした。痴情激情メロベッドシーンという単語がソン・スンホン、チャン・ヒョク、チョン・ウソンの名前の前に付いて、全国の女心が熱く盛り上がった。だが、映画への関心は映画のヒットにつながらなかった。心臓をときめかせる感情を描くのは簡単ではないということを、脱ぐことが映画の成功につながるのではないことを証明したわけだ。3. 「群盗」vs「バトル・オーシャン/海上決戦」vs「パイレーツ」vs「海にかかる霧」の対決ワールドカップ第4戦ほど面白かった。SHOWBOX、CJ、ロッテNEWが準備した「群盗:民乱の時代」「バトル・オーシャン/海上決戦」「パイレーツ」「海にかかる霧」が1週間おきに順番に封切りした。すべてが億単位が投資された映画たちだった。結果は皆が知っているように「バトル・オーシャン/海上決戦」の圧勝だった。「バトル・オーシャン/海上決戦」の勢いは韓国映画の最高興行記録を保有した「アバター」を破り、全国1千761万人を記録した。このとてつもない数字には圧倒的という言葉しかない。一番期待されなかった映画「パイレーツ」の興行成功も話題となった。笑は韓国映画の大きな力をもう一度証明した。その反面、ハ・ジョンウとカン・ドンウォンのコンビで大きな関心を集めた「群盗」は損益分岐点は越えたが、期待には及ばなかった。サブタイトルは「民乱の時代」だったが、民乱はどこにもなく、そこには庶子(正式な婚姻関係にない両親から生まれた子供のうち、父親に認知された者)の悲しみだけがあったことが敗因となった。ポン・ジュノ監督が初めて制作を担当した映画「海にかかる霧」は、夏のブロックバスター映画としては内容が重いという評価の中で幕を閉じた。だが、「海にかかる霧」でJYJ ユチョンの演技力は忠武路(チュンムロ:韓国の映画業界の代名詞)で認められた。今年、ユチョンはあらゆる授賞式で新人男優賞を総なめにし、忠武路に安着した。4. 「アナと雪の女王」観客動員数1千万人突破「Let It Go」に夢中「アナと雪の女王」の監督がファンに謝罪した。どうして?主題歌「Let It Go」のせいだ。1年間ずっと絶えずに流れる「Let It Go」で、多くの人々の耳を苦しめることに監督は早くから気づいていた。「アナと雪の女王」は全世界で興行記録を塗り替えた。「アナと雪の女王」が高い興行成績を収めたことには韓国も大きく貢献した。子供の観客はもちろん中長年の観客まで魅了し、アニメとして初めて観客動員数1千人を超え、驚きの記録を立てた。10月にウォルト・ディスニーとピクサー・アニメーション・スタジオのCCOジョン・ラセター氏が訪韓し、2015~2016年のラインナップを公開したことはハリウッドがどれだけ韓国市場を重要視しているのかを判断することができるリトマス紙のようなことである。このようにハリウッドの認識を変えた理由の中心には「アナと雪の女王」があった。5. 「アベンジャーズ2」韓国上陸作戦ソウルの街が揺れた。3月から4月まで、ハリウッドの人気スーパーヒーローシリーズ「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(以下「アベンジャーズ2」)がソウルと京畿(キョンギ)周辺で撮影を行い、撮影の間ずっと話題を集めた。道路が統制され、警察が動員され、「撮影現場を撮影して掲載したら、3代が滅びる」という怖い噂もあった中、「アベンジャーズ2」撮影が韓国市場に及ぼす実効性をおいてネットでも熱い舌戦が繰り広げられた。この舌戦は今でも続いている。結果は「アベンジャーズ2」が韓国で公開される来年の4月に出る予定だ。6. 国政監査にまで至った「ダイビング・ベル」論争今年の釜山国際映画祭は「ダイビング・ベル」で始まり、「ダイビング・ベル」で終わったと言っても過言ではない。「ダイビング・ベル」は旅客船セウォル号沈没事故の真実究明のために制作された初めての作品だ。映画は釜山国際映画祭に招待されたことが知らされ、利害団体から上映中止要請を受けた。釜山映画祭組織委員長のソ・ビョンス釜山市長が「ダイビング・ベル」をおいて、政治的中立を理由に、上映反対の意思を表明した。それだけではなく、セウォル号沈没事故の遺族たちも反発した。しかし、釜山映画祭側はどのような理由でも外圧によって上映を取り消した事例がないとして、予定通りに上映した。「ダイビング・ベル」をめぐる議論は、映画祭が終わっても続いた。7日に行われた文化体育観光部を対象にした国政監査でこの映画をおいて、与野党の議員たちが熱い舌戦を繰り広げ、封切りされた後には外圧説が浮き彫りになった。「ダイビング・ベル」側はマルチプレックスシアターから差別を受けていると公正取引委員会に申告したが、上映館側は観客数の不足を理由に彼らの主張を黙殺した。険しい道を歩んできた「ダイビング・ベル」を見守った観客は現在まで計4万6785人にのぼる。7. 「あなた、その川を渡らないで」今年の逆転「インターステラー」の疾走を止めたのはブラッド・ピット主演の「フューリー」でも、クリスチャン・ベールの「エクソダス:神と王」でも、イ・ジョンジェの「ビッグマッチ」でもない、老夫婦の本物の愛の物語だった。1億2000万ウォン(約1300万円)の低予算で作られたドキュメンタリー映画が1800億ウォン(約196億円)台の制作費が投入されたハリウッドのブロックバスター映画を引き下ろすとは誰も予想しなかった。しかし、口コミで広がった「あなた、その川を渡らないで」は、チャートを逆走し、最終的にトップの座を手に入れた。「卵で岩を砕ける」という事実に誰もが驚いた。ある人は異変と言い、ある人は奇跡と言い、ある人はこれがまさに愛の力だと言った。何と思うのかは重要ではない。すべてが合っているから。
女優はどこへ消えた?男性の活躍が目立つ今夏の韓国映画を一挙おさらい!
年初から韓国の映画業界は盛り上がった雰囲気だった。昨年末に韓国で公開された「弁護人」が1月に入り観客動員数1000万人を突破し、2014年の1年間も忙しくなるものと予想されたためだ。しかし、興行作として期待を集めていた作品は、観客から注目されないまま劇場のオフシーズンに入り、韓国映画はハリウッド大作映画に隠れてスポットライトが当たらなかった。その上、ディズニー映画「アナと冬の女王」の大活躍や旅客船沈没事故は誰も予想だにしないダメージだった。それにもかかわらず成功した作品、目を引くスターはいた。今や5月のゴールデンウィークを過ぎ、夏のピークシーズンに備えるべき時期である。この辺で2014年の韓国映画をまとめ、公開を控えている作品や下半期に観客をときめかせる作品やスターを整理してみた。女優はどこへ?男性の活躍が目立つスクリーン◆5月5月のキーワードは大胆な変身だ。デビュー以来初めて時代劇に挑戦したヒョンビン、40歳という年齢にも大胆なアクションを辞さないリュ・スンリョン、恋愛キングからアクション俳優への変身を図ったイ・ソンギュン、そして生涯初めて19禁の露出シーンを演じたソン・スンホンが観客の関心を集めている。「王の涙-イ・サンの決断-」監督イ・ジェギュ/主演:ヒョンビン、チョン・ジェヨン、チョ・ジョンソク、チョ・ジェヒョン、パク・ソンウン、キム・ソンリョン、ハン・ジミン、チョン・ウンチェ/ジャンル:時代劇ドラマ/韓国公開:4月30日/ストーリー:正祖(チョンジョ:朝鮮王朝の第22代目の王)即位1年、王の暗殺をめぐって繰り広げられる生きていかなければならない者、殺さなければならない者、助けなければならない者たちの緊張感溢れる24時間を描いた時代劇。「ポイントブランク~標的にされた男~」監督:チャン/主演:リュ・スンリョン、イ・ジヌク、ユ・ジュンサン、キム・ソンリョン/ジャンル:アクション/韓国公開:4月30日/ストーリー:殺人事件に巻き込まれたヨフン(リュ・スンリョン)と妻を救うために彼と危険な同行をする医師のテジュン(イ・ジヌク)、彼らを追う二人の刑事が繰り広げる36時間の追撃を描いた作品。「情愛中毒」監督:キム・デウ/主演:ソン・スンホン、イム・ジヨン、オン・ジュワン、チョ・ヨジョン/ジャンル:恋愛ロマンス/韓国公開:5月14日/ストーリー:ベトナム戦争が終盤に差し掛かっていた1969年、厳しい位階秩序と上下関係が存在する軍官舎の中で繰り広げられる、男女の秘密めいた恋物語。「最後まで行く」監督:キム・ソンフン/主演:イ・ソンギュン、チョ・ジヌン/ジャンル:アクション/韓国公開:5月29日/ストーリー:絶体絶命の危機に晒された刑事コ・ゴンス(イ・ソンギュン)が自身が犯した事件を隠蔽し始めたことから起こる奇想天外なストーリーの犯罪アクション。◆6月もう一度、真の男同士の対決が繰り広げられる。「アジョシ」のウォンビンに比較されるほどのチャン・ドンゴンのアクションと、「その怪物」以来さらに強烈な役を選択したイ・ミンギ、そして久しぶりに映画に出演し、ワンマンショーを披露するチャ・スンウォンは夏の始まりに火をつける見通しだ。「ハイヒールの男」監督:チャン・ジン/主演:チャ・スンウォン/ジャンル:犯罪アクション/韓国公開:6月3日/ストーリー:誰にも話せなかった自身の本当の姿を取り戻そうと決心した瞬間、致命的な事件に巻き込まれることになった刑事ジウク(チャ・スンウォン)の取り返しのつかない運命を描いたストーリー。「泣く男」監督:イ・ジョンボム/主演:チャン・ドンゴン、キム・ミニ/ジャンル:アクションドラマ/韓国公開:6月5日/ストーリー:1回のミスですべてを諦めて生きていた殺し屋のゴン(チャン・ドンゴン)が、組織の最後の命令としてターゲットであるモギョン(キム・ミニ)に出会い、任務と罪悪感の間で葛藤しながら繰り広げられるアクション。「皇帝のために」監督:パク・サンジュン/主演:イ・ミンギ、パク・ソンウン、イ・テイム/ジャンル:アクションノワール/韓国公開:6月11日/ストーリー:釜山(プサン)を背景に勝った者だけが生き残るギャンブルのような世界で、異なる皇帝を夢見る二人の男の物語を描くアクションノワール映画。◆7月→8月「神の一手」監督:チョ・ボムグ/主演:チョン・ウソン、イ・ボムス、アン・ソンギ、キム・イングォン、イ・シヨン/ジャンル:犯罪アクション/韓国公開:7月3日/ストーリー:詐欺囲碁棋士たちにより、何もかもを失った一人の男性の復習を描いたアクションノワール。賭け囲碁を背景に、命をかけた一手のアクションを披露するプロたちの物語。「群盗:民乱の時代」監督:ユン・ジョンビン/主演:ハ・ジョンウ、カン・ドンウォン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、マ・ドンソク/ジャンル:時代劇アクション/韓国公開:7月23日/ストーリー:朝鮮時代後期、貪官汚吏(不正を行い私利私欲を貪り、私腹を肥やす役人)がはびこる世の中を痛快に覆す義賊たちの痛快なアクション活劇。カン・ドンウォンが貪官汚吏庶子のチョ・ユン役を、ハ・ジョンウがチョ・ユンによって家族を失い、復習のために群盗に加わるドチ役を演じた。 「バトル・オーシャン/海上決戦」監督:キム・ハン・ミン/主演:チェ・ミンシク、リュ・スンリョン、チョ・ジヌン、チン・グ、イ・ジョンヒョン/ジャンル:時代劇アクションドラマ/韓国公開:7月30日/ストーリー:1597年、12隻の船で330隻におよぶ日本水軍に勝利を収めた李舜臣(イ・スンシン)将軍の鳴梁海戦を描いた海上戦闘劇。「海にかかる霧」監督:シム・ソンボ/主演:キム・ユンソク、JYJ ユチョン、ハン・イェリ、イ・ヒジュン、ムン・ソングン/ジャンル:サスペンス/韓国公開:8月予定/6人の船員を乗せた漁船チョンジン号が大海で密航者を運ぶことになり、抑えきれない事件に巻き込まれるストーリー。「パイレーツ」監督:イ・ソクフン/主演:キム・ナムギル、ソン・イェジン、ユ・ヘジン、イ・ギョンヨン、キム・テウ、f(x) ソルリ/ジャンル:時代劇冒険アクション/韓国公開:今夏予定/ストーリー:朝鮮建国の15日前、消えてしまった玉璽(ぎょくじ)を取り戻すための盗賊たちの激戦を描いたアクションアドベンチャー。
ソン・スンホンと交わした少しいやらしくて深い話
ソン・スンホンは予想よりも愉快で素直な人だった。本音を打ち明けたり所信を明かすことも躊躇せず、例をあげて冗談を混ぜながら話し、インタビュー現場の空気を柔らかくしてくれた。このような姿が本来のソン・スンホンなのか、それとも以前と比べて変わったソン・スンホンなのかが知りたくて、彼に「元々このようなタイプだったのか?」と何度も聞いた。ソン・スンホンはキム・デウ監督のロマンス映画「情愛中毒」で部下の妻と恋に落ちてしまう愛に目がくらんだ男性キム・ジンピョンを演じた。不倫、露出、19禁、タブーなど、「情愛中毒」は俳優に勇気を必要とする映画だ。しかし、ソン・スンホンはそのような要求にも迷うことなく応じた。この映画がソン・スンホンの代表作として残るかどうかは正直分からない。しかし、「僕に対する先入観を壊したかった」と話す俳優の本心と努力だけは疑う余地がないだろう。ソン・スンホンはもうこれ以上躊躇うことはない。焦らず、新しい世界に向かって大きなステップを踏み出している。―考えてみれば、「情愛中毒」のキム・ジンピョンは愛に目がくらんだ男性という点ではソン・スンホンさんが今まで演じてきた役と大きく変わらないと思います。ですが、激情的なラブストーリーというタイトルがついていることで、かなり違う人物のように感じます。ソン・スンホン:そうですね。キム・ジンピョンは僕が演じてきたラブストーリーの主人公の延長です。ですが、愛する人が部下の妻という設定から、大胆で型破りな人物のように感じるのです。露出の部分に関してもそうですし、出演に際してプレッシャーが全くなかったと言えば嘘になります。でも、プレッシャーに負けてキム・ジンピョン役を諦めたらきっと後で後悔すると思いました。何より、キム・デウ監督に対する信頼が大きかったのです。監督が以前制作した作品や演出した作品を見てみると、ただ脱ぐだけの安っぽい映画ではないですから。だから挑戦することにしました。―「情愛中毒」の関係者から「ソン・スンホンが撮影現場に覚悟を決めてきた!」という話を聞きました。そして実際に映画を見て、この俳優は本当に覚悟を決めて演じているのだなと思いました。ソン・スンホン:作品に出演すると決めてからは露出に対するプレッシャーは捨てました。露出のレベルについても一度も聞いたことがありません。キム・デウ監督のキム・ジンピョンを完全に信じて撮影に臨みました。撮影が終わった後、監督から本当に感謝していると言われました。―演じながら感じたことと比較して、実際に出来上がった映画のベッドシーンのレベルはいかがですか?ソン・スンホン:弱いです。今よりも遥かに濃密なシーンが多かったのに、多くのシーンが編集されていました。監督はこの映画が単なる不倫映画にならないことを望んでおられました。露出をあまりに強調し過ぎると、単なる痴情劇に見えてしまう恐れがありますから。映画でのキム・ジンピョンとチョン・ガフン(イム・ジヨン)の愛は法律の枠では不倫です。でもジンピョンにとってガフンはある意味初恋で、彼の人生に初めて訪れた本当の愛だったのです。観客がそんな二人の感情に共感できるようにすることが僕たちの課題でした。不倫への好奇心で映画館に来た観客が、映画館を出る時に胸の痛みを感じて頂けたら嬉しいです。―「情愛中毒」は体をぶつけ合う情熱も重要な映画だと思います。人を愛する時、体はどのくらい重要だと思いますか?ソン・スンホン:はい?ああハハハ。そうですね。愛があれば体はあまり重要ではないのではないでしょうか?―本当に重要ではないと思いますか?ソン・スンホン:愛している人とはあえてそれが(しばらく考えてから) ところで、正確にどんな体について話しているのですか? ビジュアル的な体のことではないのですか?―ハハ。単刀直入にお聞きします。肉体的交感、つまりセックスのことです。ソン・スンホン:ああ、それはもちろん重要です。重要だと思います。そうです、重要なのです。ハハハ。ですが、それさえもお互いに愛していれば、そんなに大きな問題にはならないと思います。愛していたら、それも好きになると思いますから。―愛していたら、それも好きになりますかね?ソン・スンホン:いや、だから誰かと付き合う時、先にその人と寝てから恋愛を始めることはできないじゃないですか。―最近はそんなケースも多いと聞きましたが。ソン・スンホン:それについては僕はよく分かりません、そうなったことがないですから。愛している人だから体のことも好きになりますが、先に確認してから「僕たち、付き合おうか?」となるのはあり得ないことだと思います。―ところで、先ほど話したビジュアル的な体というのはどういう意味ですか? 女性の外見は重要ではないということですか?ソン・スンホン:愛していれば容姿はあまり重要ではないということです。僕はそうです。―もう少し深くつっこんでみましょう。肉体的交感がなくても愛することが可能だと思いますか?ソン・スンホン:ハハハハハ。あ、このエピソードを話せば答えになるかもしれません。「秋の童話」の撮影が終わった時だと思いますが、友人の一人が「好きな女性がいるけれど、僕の気持ちを受け止めてくれない」と恋愛相談をしてきたのです。そこで、「秋の童話」に出てきたセリフをその友人に話しました。「秋の童話」には「心だけくれればいい、お兄さん」というセリフが出てきますが、「そのセリフを心を込めて彼女に言いなさい」とアドバイスしました。ところが、その友人が後から僕のところに来てこう言ったのです「おい!どうなってるんだよ !本当に心しかくれないじゃないか!」(一同:ハハハハハ) 急にこの話を思い出しました。―十分な答えです(笑) 「情愛中毒」のキム・ジンピョンは俳優ソン・スンホンの中に隠れていたあるものを引き出したと考えてもいいのでしょうか? それとも、自分にないものを探して演じたのでしょうか?ソン・スンホン:前者です。キム・ジンピョンは愛の前で一方的で、盲目的で、単純で、テクニックもないです。そして、そんなキム・ジンピョンの愛し方は僕と似ています。内気な性格も似ていますし。だからジンピョンにより愛着が湧いたのだと思います。実際、僕も恋に落ちた時とそうでない時のギャップが大きいんです。僕の周りの人たちは僕の彼女に対する行動を見ると、鳥肌が立つと言って苦しみます(笑)―想像がつきません。キム・ジンピョンは妻(チョ・ヨジョン)の野心に抑えられながら生きる男性です。もしチョ・ヨジョンさんが演じたスクジンという人物がガフンのように従順で物静かで、気の強くない女性だったら、ジンピョンはガフンにそこまで溺れなかったと思いますか?ソン・スンホン:そうだと思います。ジンピョンとスクジンの初めてのベッドシーンがそのことを物語っています。ベッドで夫に「まあ、お上手ね、あなた。あなたはどうしてますます上手くなるの?」と言って背中を軽く叩く姿は、スクジンに女性としての魅力が全くないことをよく表しています。―そういうことを言われると、男性はプライドが傷つくのですか?ソン・スンホン:プライドが傷つくわけではないですが、愛が冷めるのです。自分の彼女や妻がそんな風にリアクションをしたら、男性は多分逃げると思います。そのシーンを通じてキム・ジンピョンは妻を絶対に愛することができないということを説明しているのです。―今も中・高校時代の友人と頻繁に会っているとお聞きしました。ソン・スンホン:はい。一番気が楽です。―芸能界の友人は?ソン・スンホン:(ソ)ジソブ、(クォン)サンウ、(シン)ドンヨプ兄さん、(イ)ビョンホン兄さんとよく会います。―既婚男性の方が多いですね(笑) 中・高校時代の友人の中でまだ結婚していない友人はいますか?ソン・スンホン:えーと(じっくり考えて) 2人を除いて全員結婚しています。―結婚した男性の場合、10人中9人が未婚の友人に結婚しない方がいいと言うと聞きますが。ソン・スンホン:割合的にはそうですが、「するな」と言うよりも「ゆっくり考えろ」と言う方が多いです。―そんな話を聞いてどう思われますか? 恋愛において運命を信じますか?ソン・スンホン:信じます。僕は僕の運命だと思う人が目の前に現れたら明日にでもすぐに結婚できます。でも、そんな人に出会うのはそんなに簡単ではありませんよね。ちょうどタイミングの良い時に出会うことも難しいですし。慎重にならなければならないと思っています。映画みたいに、結婚しているのに他の女性に目移りしてしまったら駄目じゃないですか。年を重ねるほど結婚することがより難しくなってきている気がします。先日も知人の結婚式に出席しましたが、式場がまるで市場のように見えてしまい、式を行うのもまるで工場で物を作っているような感じがしました。そんな場面を見たら結婚への夢が壊れてしまうのです。「僕は後で海辺に行って二人だけで結婚する」と冗談で言ったりしますが、現実にはほぼ不可能なことだと分かっています。結婚というのは家族と家族が結ばれるのですから。本当にあれこれ考えてしまい、結婚することが更に難しくなっていると思います。―結婚とは違い、演技に関してはより一層確固たる姿を見せているように見えます。よくインタビューで「自分のすべてを捨てた」と話していますが、そんな自分をとても楽しんでいるような感じがします。ソン・スンホン:僕は10年前インタビューなどで「良い俳優になりたいです」と言っていましたが、その裏では果たして僕はいつまで役者を続けることができるだろうか?と考えていました。そのため、自分に堂々と接することができなかったのですが、僕の進むべき道は俳優なんだとはっきり決めてからは作品ごとに一喜一憂しない余裕ができました。以前、先輩方が「俳優にならなければならない」とおっしゃっていたことも、後からその意味が分かるようになりました。そんな時期に出会ったのが「情愛中毒」です。「情愛中毒」は僕にとって非常に意味のある作品です。僕がこの作品に出演するという噂が映画関係者の間に広がって以降、オファーされる作品も変わりました。―以前の業界ではソン・スンホンさんにオファーする役が限られていたのですか?ソン・スンホン:はい。僕にオファーが来る役の範囲がこれまでは狭かったというのは事実です。僕には合わないだろうと思われ、最初からオファーしてくれなかったのです。僕は色んな作品に関心があったのに、マネージャーを通じて「いや、ソン・スンホンさんはそんな作品には出ないでしょう?」と言われて、オファーすらしてもらえないケースが多かったです。―そのような話をマネージャーから聞く度にどう思われたのですか?ソン・スンホン:オファーする立場から考えると、キャラクターに合った俳優を優先して考えるのは当然だと思います。だから、粘り強い役やダサい役、荒っぽいおじさんの役などからは完全に除外されていました。でも、これからはそのような認識を一つ一つ変えていきたいと思います。「情愛中毒」を通じて映画関係者たちがそんな僕の意志を分かってくださったようで嬉しいです。―俳優業に専念しようと考え始めたのはいつからですか?ソン・スンホン:あまり長くはないです。多分ここ2、3年ぐらいでしょうか? 実はここ4、5年の間、演技ではない別の関係の仕事をしていました。演技もしつつビジネスもしていたわけです。でもある日、ふと考えてみたら、自分のエネルギーを非常に消耗しているような気がしたのです。俳優の道もろくに歩んでいないのに、ビジネスまでやるのは間違っているとも思いました。それで、自分が得意なことで、本当にやりたいことは何だろうと考えました。そして、最終的に最も長い間歩んできた演技がそれだという結論に至りました。演技を本当にしっかりやってみたいと思い、決心しました。 ―ビジネスは上手くいきましたか? それも決定に少なからず影響を及ぼしたと思いますが(笑)ソン・スンホン:ハハハ。レストラン事業はとても上手くいきました。レストランの仕事を担当してくれるスタッフがいたので演技と並行することができましたが、かと言ってビジネスに全く関与しないわけにはいかないじゃないですか。でもビジネスのことを考えていると、今度は俳優の仕事を満足にできなくなって。神様は2つの能力を同時に与えてはくれませんから。だからどちらか一本に専念しようと思ったんです。そして僕はスターではなく、俳優になりたいと思いました。―「情愛中毒」で共演したイム・ジヨンさんは90年代生まれです。ソン・スンホンさんは90年代にデビューした俳優ですし(笑) 相手役の女優の年齢がどんどん若くなっていますが、どうですか?ソン・スンホン:ハハハ。本当にそうです。最近は90年代生まれの女優が多いです。たぶんドラマ「男が愛する時」の(シン)セギョンも90年生まれだと思います。実は、普段年齢をあまり意識していません。だから、誰かから言われてああ、僕はもうそんな年齢なのかと感じます。ですが、よく分かりません。男性は40歳になろうが50歳になろうが変わらないからです。常に大人げない子供のようです。女性もそうでしょう?―男性よりは大人だと思います(笑) 特に僕はまだ子どもだなと感じる時はいつですか?ソン・スンホン:この間、高校時代の友人5人と一緒にご飯を食べ、駐車場に座りながらあれこれお喋りしていましたが、急にそれが面白いと感じました。誰かが「子供の頃、学校の塀の前にしゃがんでタバコを吸っていた時みたいじゃないか?」と言い、本当に高校時代に戻ったような気がしました。僕たちは本当に昔も今も全く同じです。集まれば今も女性の話をするし、つまらない冗談を言い合います。ハハハ。その度に僕はまだ大人になれていないなと思います。―元々俳優が夢ではなかったとお聞きしました。演技を始めてから僕は自分に合っていない服を着ていると感じたことはありますか?ソン・スンホン:20代の頃は常にそうでした。人生が本当に予告もなく一変しました。ある日突然、テレビ局から台本を渡されて「来週から収録だから来てください」と言われたのです。演技を学んだこともなかったのに驚きました。それから振り返る暇もなく、あっという間に10年が過ぎました。僕のことが好きなファンができ、ファンレターを送ってもらった時はあの方たちは何故僕のことが好きなんだろう? このような愛を受ける資格が僕にあるだろうか?と思いました。今でもたまにそんなことを考えますが、20代の頃は本当に深刻でした。―果たして20代の頃のソン・スンホンさんは幸せだったのでしょうか。ソン・スンホン:いいえ。幸せを感じているのはむしろ最近です。20代の頃は全てのことが仕事だと思っていました。僕は閉鎖的で敏感で、心に余裕がなかったので自分が決めた枠の中に誰かが入ってくると自分でも気づかぬうちにその人を押し出していました。芸能界で上手くやっていくためには謙虚さも少しは必要なのに、嫌なことは素直に言うタイプなので誤解されることもよくありました。そのせいで「あいつ、生意気だ!」とも言われました。その時は妥協ができなかったのです。そのような部分で今はとても余裕ができました。―よくインタビューでソン・スンホンの先入観に関する話を見ます。そこで反対の質問をしますが、世間がソン・スンホンに対して持っている先入観の中で、この先入観だけは破りたくないと思うものはありますか?ソン・スンホン:「ソン・スンホンは物静かで優しくて、悪口も言わなさそう」と言う人もいますが、僕も皆と同じように悪口を言います。でも、それをあえて否定はしません。ハハハ。そして今回、作品の宣伝のために「魔女狩り」と「黄金漁場-ラジオスター」に出演しましたが、実は以前の僕はあえてバラエティ番組にまで出演する必要があるのか?と思っていました。トークが上手いわけでもないし、面白く話せるタイプでもないので自信もありませんでした。だから今回も出演を躊躇っていたのが事実です。その上、2つとも自爆する感じの番組だったので(一同:ハハハ) でも、人々は意外と映画よりもバラエティ番組の出演をより喜んでくれました。バラエティ番組を通じて僕のことをもっと身近に感じてくれたようです。ソン・スンホンも冗談を言うんだと分かって頂けたような気もしました。それを見てああ、僕は今までファンとあまりにも距離があり過ぎたんだと感じました。―今日、ソン・スンホンさんに初めてお会いしましたが、思ったよりユーモアがあってトークも上手だと思います。ふと、もし5年前にインタビューをしていても今日と同じような感じだったのかな?と思いました。つまり、以前もインタビューで本音をたくさん話す方でしたか? それとも、余裕ができてから今のように変わったのでしょうか。ソン・スンホン:多分変わったのだと思います。僕は人見知りするタイプなので、親しい人といる時とそうでない人といる時のキャップが激しいです。友人の前では話も弾むし冗談も言いますが、見知らぬ人がいる場所に行くと180度変わります。先ほど話したように、妥協することが上手くできないので誤解されてしまうこともありました。でも年を取ったためか、どうせなら従順に生きよう!という方向に変わりました。そして、そのように生きてみたら、最終的には自分に良いように物事が返ってくることが分かりました。試行錯誤を経て、徐々に丸くなってきているようです。
「情愛中毒」チョ・ヨジョン“ソン・スンホンを飽きさせるのが私の役割”
チョ・ヨジョンの新しい姿が楽しい。童顔でラブリーな魅力、そこに最近成熟したイメージまで加えたチョ・ヨジョンは多忙な映画撮影スケジュールと疲れた喉にもかかわらず、生き生きしていた。それだけ周りの賞賛に感謝しているという言葉と共に「撮影現場にいて反応がよく分からなかったけれど、こういうふうに出てみると雰囲気が分かる」と笑って見せた。映画「情愛中毒」(監督:キム・デウ、14日公開)は決して会ってはならない2人の男女の濃厚で衝撃的な愛を描いた作品で、劇中でチョ・ヨジョンは夫を出世させる野心に燃えながらも実際には夫に愛されていないスクジン役に扮し、熱演した。人形のようなレトロな衣装に鋭いメガネはどこか異質的で神経質に見える。おしゃべりで一日中口を閉じることのないスクジンは映画では夫に愛されないが、観客の心を奪うには十分だ。「出番がもっと多かったら良かったのに残念だった」と言うとチョ・ヨジョンは「そんな言葉さえ褒め言葉に聞こえる。私の役割は、ジンピョン(ソン・スンホン)とスクジンがどれほど合わない夫婦なのかを見せ、ジンピョンかどれほど心の拠り所がなかったのか、どうしてガフン(イム・ジヨン)を愛するしかなかったのかを見せることだったので、私はそんなふうに思わなかった。スクジンの役割はちょうどそこまでだ」と話した。「カップルならお互いによく合わなきゃいけないでしょう。スクジンにはむしろガフンの夫であるウジン(オン・ジュワン)がよく合うだろうと思います。ジンピョンにおしゃべりで自分本位の愛ばかりする(愛とも言えないが)スクジンがどれだけ負担になったのでしょうか。そばで休まずしゃべってから『これは全てあなたのせいよ』と言ってきたら、私が男だとしてもそれはちょっと」チョ・ヨジョンはスクジンに同情しなかった。ガフンに暖かそうな行動を見せることと関連しても「将軍の夫人として飾った態度」とし「スクジンは本当の愛を知らないのでそれが愛だと思っている人物だ」と説明した。「でも、それなりに可愛い」と言ったら「どんな見方なのかは分かる。でも、女性としての魅力はないじゃないか」と言い切った。明確だ。どのようにこの作品をするようになったのか気になった。いくら前作「春香秘伝 The Servant 房子伝」でキム・デウ監督のミューズだったとはいえ、スクジンというキャラクターはチョ・ヨジョンにはあまりにも意外だったためだ。「私も意外だと思いました。『果たして私をどういうふうに作ってくれるのかな?』という考えで頭がいっぱいでした。今まで見せてくれたチョ・ヨジョン、人々が知らないチョ・ヨジョンを引き出せるようにしてあげたい、それで裾野を広げることに役立ちたいとおっしゃいました。スイートでラブリーな感じよりは、言い方や声におばさんらしさを込め、メガネも勧めてくれました。もっと裏に何かある瞳を見せて欲しいとおっしゃいました。それほどキャラクターをよく決めてくれたんです」人によく知られていないチョ・ヨジョンについて話して欲しいと注文した。「うーん、見た目より面白いです。よく笑いますし。物真似も好きです(自らユーモアセンスがあると思いますか?)はい。ある程度は?ハハ。特に大変なことや憎い人がいればユーモアに昇華する方です。過ちをユーモアで解けば怒りが収まるし。ピクニックシーンでも監督が演技できる部分をオープンにしてくださったので、自然にユーモアを入れることができたと思います。私がやったのに『あの女って何だろう。本当に面白い』と言いました」映画の中でチョ・ヨジョンが率いる部分は官舎での階級、そこから生じる人間関係だ。この部分はジンピョンとガフンの愛に劣らないこの映画の醍醐味だ。チョ・ヨジョンと女優チョン・ヘジンが演じるいわゆるキムチシーンを、この映画の名シーンに上げる人もいる。夫を励ますソン・スンホンとのベッドシーンでは、映画館で爆笑が起こったりする。少し恥ずかしそうに微笑みながらも、彼女はきちんと説明した。「もちろん私は未婚だからよく分からない部分もあるでしょうが、できるだけスクジンについて想像しながら私が知っている限り、おばさんらしい言い方でしゃべりました。子供が欲しいおしゃべりな女性、いつも絶えずしゃべくりまくるのではないかと思いました。主人が本当に大変だなと思わせるべきでした。夫を飽きさせるべきだと思いました。それがスクジンの役割だったのです」もし夫や恋人が他の人と恋に落ちる状況が実際に起きたらどうするかという質問にチョ・ヨジョンは躊躇せず「私がスクジンだったら放してあげると思います。そっちの方が正しいですし。どうしようもないでしょう。恋だから」と答えた。「人のせいにする前に『私の問題は何だったんだろう?』と私の問題を見つけようとするでしょう。私がどうしてこんな目にあったのか。その原因について考えなければならないと思います。友達であれ、恋人であれ『あの人がなぜそんなことするんだ。私が原因を提供したのではないか?』という考えを先にする方です」いつも誰かに愛され、欲望の対象になった彼女。初めて愛されない役を演じた。チョン・ガフン役が欲しかったのではないかという質問に彼女は「女優なら誰もが演じてみたい役だと思う。ガフンも、イム・ジヨンも本当に魅力的だ。シナリオを読んで果たしてガフンを演じるのは誰なのかと想像したが、一度も見たことのない顔を描いてみた。ところが、本当に一度も見たことのない神秘的な人が実際にそれを演じるようになった」と正直に答え、イム・ジヨンの奥妙な魅力について絶賛した。最後に聞いた。「ジンピョンとガフンのように死ぬほど愛してみたことがありますか?」「あります。愛されたこともあるし、それほど愛してみたし。なぜか『私が前にしたのは恋じゃなかったんだ。これが本物なんだ』と感じる時ってあるじゃないですか。私もそうだったと思います。全ての人の夢でもあるでしょう。美容室シーンでも女性たちが『あんなふうに愛されたい』『本当に生きているね』と言います。私はジンピョン&ガフンのファンです。本当に」
「情愛中毒」公開11日目に観客動員数100万人突破…「X-MEN」との攻防の行方は?
映画「情愛中毒」(キム・デウ監督)が観客数100万人を突破する見込みだ。韓国映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、映画「情愛中毒」は、23日の1日間で全国460の映画館で6万2939人の観客を動員、興行成績2位を記録した。これにより、今月14日に公開された「情愛中毒」は、公開11日目の24日に観客動員数100万を突破することになる。「情愛中毒」は青少年観覧不可という制約にもかかわらず、ハリウッド映画「GODZILLA(ゴジラ)」「トランセンデンス」、韓国映画「ポイントブランク~標的にされた男~」「王の涙-イ・サンの決断-」等を抜いて1位を記録した。しかし、ハリウッドスーパーヒーロー映画「X-MEN:フューチャー&パスト」の公開により、現在は2位にランクを落とした。キム・デウ監督の前作「春香秘伝 The Servant 房子伝」は330万人の観客動員数を記録したことがあるが、「情愛中毒」は果たしてどれぐらいの成績をあげることができるのか注目が集まる。「情愛中毒」は、ベトナム戦争が終盤に差し掛かっていた1969年、厳しい位階秩序と上下関係が存在する軍官舎の中で繰り広げられる、男女の秘密めいた大胆な恋物語を描いた作品で、ソン・スンホン、イム・ジヨン、オン・ジュワンなどが出演している。
「情愛中毒」イム・ジヨンの演じるキャラクターが話題…悪女か?天使か?“天使の顔をした悪女か”
映画「情愛中毒」(監督:キム・デウ)で華やかにデビューしたイム・ジヨンと彼女が演じたキャラクターチョン・ガフンが観客の間で話題になっている。特に、チョン・ガフンは最近映画に登場した女性キャラクターの中でも興味深い人物として挙げられるほどだ。「情愛中毒」は決して会ってはならない2人の男女の濃厚で衝撃的な愛を描いた作品で、劇中で夫の上司、それも所帯持ちの男性を致命的な愛のどん底(?)に追い込む女がチョン・ガフンだ。彗星のように現われた新人イム・ジヨンは顔に漂う微妙な雰囲気で最適なキャストと言えるビジュアルを見せてくれる。ところで、観客の感想を見ると、チョン・ガフンをめぐって面白い現象が起きている。映画の中のイム・ジヨン、正確に言うとイム・ジヨンが演じたチョン・ガフンというキャラクターと関連する観客の意見はまちまちだ。チョン・ガフンは最初からどうしたあんなことをしたのか、果たしてこの女性はファンタジーの投影なのか、現実性のある人物なのかについて様々な話が出ている。イム・ジヨンが一つの言葉や文章などでは説明のしようがない、これまで見たことのない顔であるように、チョン・ガフンもまた微妙で曖昧であるためだ。意図性はなさそうに見えるが媚を売るし、掴めそうだと思ったら逃げてしまい、遠ざけようとすると突然近寄ってくる。キツネか天使か。あるいは天使の顔をした悪女なのだろうか。劇中でチョン・ガフンがキム・ジンピョン(ソン・スンホン)と初めて会うシーンから尋常ではない。まるで違う世界から来た人のようにゆっくりと、なかなか感情が読めない声で相手を虜にする台詞を言う彼女は、夢幻的で時には抽象的に見える。命が危ぶまれる危険な状況で平然となくしたイヤリングを探したり、ほぼ初めて見た男に腕を怪我したから食べ物を食べさせてくれと言う行動などを見ると、男を虜にする恋愛上手な女性のように見えるが、違う観点から見れば垢抜けない純粋な女性と見ることもできると思う。チョン・ガフンがキム・ジンピョンに言う台詞や行動は果たしてこの女になんらかの意図性があるのではないかという疑問を呼び起こすほどだ。男を虜にする微妙なニュアンスの行動が果たして正しいか、正しくないかという問題からこの人物が徹底的にファンタジーなのか、現実性のあるものなのかについての話もある。この部分で男女の反応の違いも目に付く。イム・ジヨンはインタビューを通じて「ガフンは監督もおっしゃったように、セクシーさを堂々と表す人物ではなく、どことなく官能的な感じを持ったキャラクターだった。しかし、台詞や表情、ビジュアルの部分でわざわざセクシーに見せようと努力したことはないと思う。監督がよく作ってくださった。監督についていくだけで、そんな姿が出た」と説明した。劇中でジンピョンの妻で、夫に愛されないスクジン役に扮した女優チョ・ヨジョンの説明を聞けば、よりチョン・ガフンキャラクターを理解できる。彼女は「チョン・ガフンは不器用で逆に恋の駆け引きができない純粋な女性だ。男女関係において駆け引きが上手な女性だったら、ガフンのようにはしなかっただろう。むしろ初めて恋をしてみて、そんな恋を経験したことのない人物であるため、突然近づいてきたり、遠くなったりするのだ。『愛しているけど、私、どうしよう』ではないだろうか。むしろ恋愛上手な女性だったら、より上手く対処できたはずだ」と説明した。
ソン・スンホン主演「情愛中毒」海外4ヶ国に販売確定&観客300万人突破で明洞でのセルフショットを公約!
未公開シャワーシーンの公約の実行で注目を集めた映画「情愛中毒」の俳優ソン・スンホンが、今回はセルフショットの公約を掲げ、視線を引き付けている。ソン・スンホンは20日、自身のTwitterで観客動員数300万人突破の公約が知りたいというあるファンの質問に「明洞で300人とポラロイド撮影、もしくはセルフショット?どうですか?」と答えて注目を集めた。14日に公開した「情愛中毒」が21日までに動員した累積観客数は、85万1532人である。公約実行のためにはあと220万人ほどの観客の関心が必要だ。そんな中、「情愛中毒」は日本、台湾、香港、シンガポールなどアジア4ヶ国に販売される快挙を成し遂げた。香港の配給会社「Bravos Pictures」のリッキー・チェ(Ricky Tse)代表は、「海外でも人気の高いソン・スンホンの初の19禁ラブストーリーという点が、香港の観客にアピールできると確信した」と「情愛中毒」の香港配給を決めた理由を明らかにした。シンガポールの配給会社「Clover Films」のリム・テック(Lim Teck)代表は、「映画が完成する前にプロモーションだけ見て『情愛中毒』を購入すると決めた。ソン・スンホンはシンガポールでも熱いファン層を獲得している。彼の映画の公開を待っている観客の熱気は信じがたいほど強烈だ」と説明した。キム・デウ監督がメガホンを取った「情愛中毒」は、ベトナム戦争が終盤に差し掛かっていた1969年を舞台に、厳格な位階秩序と上下関係が存在する軍官舎の中で起こる男女の秘密に包まれた大胆なラブストーリーを描いた作品だ。
「情愛中毒」ソン・スンホン&オン・ジュワン、未公開のシャワーシーンを公開“鍛え抜かれたボディライン”
映画「情愛中毒」(監督:キム・デウ、制作:アイアンパッケージ)側がソン・スンホンとオン・ジュワンの未公開シャワーシーンを初めて公開した。「情愛中毒」は公開第一週はもちろん、二週目の平日にも興行成績1位を軽々キープし、5月の韓国映画のプライドを守った。このような観客の熱い声援に応えようと「情愛中毒」側は、映画館では決して見られないソン・スンホンとオン・ジュワンの未公開シャワーシーンを早くも公開し、新たな見所を届けている。多くの観客たちの希望を叶えるかのように公開された今回の映像では、シャワーの蒸気の間から密かに見えるソン・スンホン、オン・ジュワンの二人の男性の鍛えられたボディラインを確認することができる。この他、出世のためなら妻のチョン・ガフン(イム・ジヨン)さえも利用するキョン・ウジン(オン・ジュワン)の隠された一面も垣間見ることができ、視線を引きつけた。映画を見た観客たちはシャワーシーンの未公開映像の公開に満足し、もう一度映画を見たいとコメントする一方、まだ映画を見ていない人たちは映画への期待感を表しチケットの購入を急いでおり、公開二週目も安定して観客動員数を伸ばすことが予想される。「情愛中毒」はベトナム戦争が終盤に差し掛かっていた1969年、厳格な位階秩序と上下関係が存在する軍官舎の中で起こる男女の秘密に包まれた大胆なラブストーリーを描いた作品だ。「情事」「スキャンダル」の脚本と「春香秘伝 The Servant 房子伝」「恋の罠-淫乱書生-」の演出を手がけたキム・デウ監督がメガホンを取り、ソン・スンホン、イム・ジヨン、チョ・ヨジョン、オン・ジュワンが熱演を披露した。
「情愛中毒」オン・ジュワン“ソン・スンホン兄さんに対して先入観があったが…”
まだ「ザ・ファイブ」の不気味な芸術家の殺人犯のイメージが残っているというのに、また新しい姿だ。ドラマ「剣と花」の狂った王の姿もまぶたにちらつく。いつからか次の姿を見るのが楽しみな俳優になったオン・ジュワンが、今回は妻を自身の上司に奪われる軍人として戻って来る。しかし、単純に悲劇的な人物とは言えない。映画「情愛中毒」(キム・デウ監督、14日公開)は、1969年のベトナム戦争を背景に、妻のあるエリート軍人のキム・ジンピョン(ソン・スンホン)が、厳格な位階秩序と上下関係が存在する軍官舎の中で、部下の妻チョン・ガフン(イム・ジヨン)と繰り広げる男女の密かなラブストーリーを描いた19禁の恋愛映画だ。彼が演じるキョン・ウジンは、簡単には説明できないキャラクターだ。妻が他の男と恋に落ちるが、実際キョン・ウジンがこれに気づいているかどうかは明確に描かれていない。彼が考えるキョン・ウジンはどのような人物なのか尋ねた。「二面性があって、出世と野望しか頭にない男。妻を愛してはいなくても『彼女は自身を裏切らない』と信頼している男です。ですが、もう少し踏み込むと、ものすごいコンプレクスを持っています。自身の名前で上に上らなければならない人で、自分のうんざりするような人生が嫌いだったと思います。愛なんか、自分の人生に余裕がないと思っているのかもしれません。この人は妻と上司が恋に落ちたことを果たして知らなかったでしょうか。僕は違うと思います」彼はさらに真剣になった。逆に記者に「『情愛中毒』というタイトルが何を物語っていると思うのか」と質問し、しばらく間をおいた。その後続いた彼の言葉は「ウジンの中毒が、自身にとっては大したことでなくても、誰かにはとても致命的になる可能性があるということ。そういったことを含んでいると思います。微妙なのです」「情愛中毒」に出演したきっかけを質問した。オン・ジュワンは一番最後に映画への出演が決まった。「キム・デウ監督は5分から10分しか時間がありませんでした。その短い時間で、監督と映画のシーン1つについてとてもインパクトのある話をしました。監督から『ジュワンさんは神についてどう思うのか』と質問され、僕は『これこれだと思う』と説明しました。普通、また会う人には別れの挨拶をあまりしないじゃないですか。監督からそのような印象を受けました。そこで、勘がいいほうなので『あ、やったな』と思いましたが、電話がなかなか来ませんでした。だから『なんだ、間違えたのか』と思っていたら、後から電話が来ました。本当に嬉しかったです」映画のキョン・ウジンはみっともない面を見せていても、ある瞬間ゾッとさせたり、また、コミカルな面も見せる。実際、キョン・ウジンは観客を笑わせるポイントを多く見せた。この部分はキム・デウ監督の即興的なディレクションが多かったという。観客を笑わせるキョン・ウジンの台詞はほとんどアドリブで作られたと伝えられ、監督の感覚を改めて感じさせられた。今回の映画でソン・スンホンと初めて共演した彼は「会う前まではスンホン兄さんに先入観がありました。兄さんはトップスターだと思っていました。しかし、とてもとても良い兄さんでした。お茶目で愛嬌も多くて、面白い。意外でした」と答えた。妻チョン・ガフン役のイム・ジヨンに対してもどう思っているか質問した。イム・ジヨンは今回の作品でデビューした新人だ。彼は「初めてモニターを通じてジヨンを見た時、監督に『どこから連れて来たのですか』と聞くほど感心しました」と、イム・ジヨンを初めて見た時のことを思い返した。「妙な魅力がいっぱいで、映画の公開でファンタジーを壊さないよう、しばらく身を隠してと冗談を言うほどでした。妙な感じです。本当に。甘く、すっぱく、苦く、美味しい五味子(オミジャ:5つの味のする木の実の名前)のような感じです」一方、彼は最近バラエティに出演し話題を呼んだ。MBC「黄金漁場-ラジオスター」とJTBC「魔女狩り」に出演し、カサノバのキャラクターで視聴者を笑わせた。元々ダンサーだったことも知らせ、正直でお茶目な姿が印象的だった。「一緒に出演した方々にとても可愛がってもらいました。それだけ気の置ける人と一緒にいたので、自ずと飾らず、いっぱい笑えたと思います。スンホン兄さんがバラエティ番組に出演する前に『収録で面白くなかったことが、面白くなることを期待してはならない』と言いました。自分で面白くしてこそ、それが本当のことで、陳腐でない絵になるのではないかと」続けて「それでも、監督が『嶺湖南(ヨンホナム)のツナミ』と言うとは思いませんでした。ハハ」と付け加えた。彼は映画関係者たちが、演技の上手い20代後半~30代はじめの男性俳優を語るときに常に名前が挙げられる役者だ。それだけしっかりしたキャリアを積み上げつつある。「20代を経て除隊してから30代で俳優を始めました。時間が流れるにつれ失う初々しさもあり、一方、得ることもあると思います。個人的には、20代の時よりは男になったのではないかと思います。自分で慰めるのです。ハハ」映画のジンピョンのように、死ぬほど愛した記憶があるかと聞いた。もちろん、あると答えた。「人々の人生って、大抵似たようなものです。家族と友だちのように何もかも話しますが、母が恋で辛い思いをしていた僕に『あの子を許してあげなさい。憎まないで』と言いました。ジンピョンにとってもそのような感じの愛だったのではないかと思います」最後に、彼が語る男の恋はこうだ。「自分がすべてのことを諦めても、その女性が自分のそばに、自分がその女性のそばにいられれば理性的になれないのが男です。はい、本当にそうです」
「情愛中毒」韓国初の“早朝舞台挨拶”で観客に感謝
映画「情愛中毒」(監督:キム・デウ)の出演俳優たちが、韓国初の早朝舞台挨拶を行う。配給会社は21日「『情愛中毒』は観客の声援に応えるため、国内で初めて5月22日(木)に盆唐(プンダン)、江南(カンナム)地域の映画館で早朝の舞台挨拶を行う予定だ。キム・デウ監督をはじめ、主演俳優のソン・スンホン、イム・ジヨンが観客の元を訪れ、もう一度感謝の挨拶を伝える予定だ」と明かした。「情愛中毒」は平日にも観客を呼び込んでおり、早朝の上映はもちろん、平日の昼間でも座席占有率が高い。最近、このような現象を見せた映画としては「僕の妻のすべて」「後宮の秘密」などがある。中高年の女性客は主に週末よりも平日の早朝に映画館を訪れると見られる。また、配給関係者によると「情愛中毒」はMEGABOX・COEX店、CGV水原(スウォン)、CGV竹田(チュクチョン)、CGV議政府(ウィジョンブ)、CGV永登浦(ヨンドゥンポ)、CGV江南、CGV往十里(ワンシムに)、CGV野塔(ヤタプ)、CGV松坡(ソンパ)、ロッテシネマ・建大入口(コンデイック)、ロッテシネマ平村(ピョンチョン)、ロッテシネマ蘆原(ノウォン)、天安(チョンアン)ヤウリ、CGV清州(チョンジュ)、CGV大田(テジョン)、ロッテシネマ釜山(プサン)、ロッテシネマ蔚山(ウルサン)など、30~50代の中高年の女性客が主に居住している新都市やマンション団地内ある映画館で高い観客動員数を記録している。「情愛中毒」は20日までに78万9104人の観客を動員した。
「情愛中毒」興行成績1位を奪還…観客動員数70万人突破
映画「情愛中毒」(監督:キム・デウ)が観客動員数首位を奪還し、興行力を証明した。映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、「情愛中毒」は19日の1日間韓国全国629のスクリーンで6万9439人の観客を動員し、興行成績1位を記録した。14日の公開から累計観客数は71万6315人となっている。先週末1位を獲得したハリウッド怪獣映画「GODZILLA(ゴジラ)」は4位(全国3万1106人、累計55万8976人)で3ランク下落した。「情愛中毒」は青少年観覧不可という制約にもかかわらず、ハリウッド映画「GODZILLA(ゴジラ)」「トランセンデンス」、韓国映画「ポイントブランク~標的にされた男~」「王の涙-イ・サンの決断-」等を抜いて1位をキープしている。ここに変化をもたらす作品は22日公開されるハリウッドスーパーヒーロー映画「X-MEN:フューチャー&パスト」になる見込みだ。この映画は20日午前7時30分時点で、38%を超える占有率でリアルタイムチケット予約率1位となっている。「情愛中毒」は、ベトナム戦争が終盤に差し掛かっていた1969年、厳しい位階秩序と上下関係が存在する軍官舎の中で繰り広げられる、男女の秘密めいた大胆な恋物語を描いた作品で、ソン・スンホン、イム・ジヨン、オン・ジュワンなどが出演する。