僕らの青春白書
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「僕らの青春白書」イ・セヨン“またソウルからの転校生役かと?見たらきっと驚く”
イ・セヨンといえば、ソウルから来た転校生というイメージが最初に頭に思い浮かぶ。ドラマ「ソナギ(夕立)」、映画「僕が9歳だったころ」など子役時代に主演を務めた作品で、イ・セヨンはいつもソウルから来た転校生だった。すでに10年前の作品にもかかわらず、そのイメージが強く残っている。大人になった彼女は、依然としてソウルから来た転校生だ。映画「僕らの青春白書」でイ・セヨンは洪城(ホンソン)農業学校に転校してきたソヒを演じた。きれいな容貌にツンとした雰囲気がソウルからの転校生というキャラクターにぴったり合う。イ・セヨンほどソウルからの転校生にふさわしい女優はいないだろうと思えるほどだ。しかし、そのイメージはイ・セヨンが抜け出さなければならない重荷でもある。誰よりもイ・セヨン自身がその事実をよく知っているだろう。それでも、彼女が「僕らの青春白書」を選んだのはそれなりの理由がある。同じソウルからの転校生であっても、ソヒには他のキャラクターとは違う特別さがあった。イ・セヨンの話のように、映画を見た人はきっと驚くに違いない。ソウルからの転校生、そして20代の大学生イ・セヨンに会った。―久々の映画出演だ。昨年「怖い話2」にも出演したが、それは特別出演だったので。このようなインタビューも久しぶりだと思う。イ・セヨン:大人になってから、映画に出演するのは初めて。昨年「怖い話2」を撮影したが、その時はミン・ギュドン監督とのご縁で特別出演しただけなのに、主演に名前が載った。本格的に準備して映画の撮影に入ったのは、「僕らの青春白書」が初めて。インタビューもそう。―この作品を選んだ理由は?先ほど話したように、大人になってから初めての映画なので非常に悩んだ末に選択したと思うが。イ・セヨン:シナリオがとても面白かった。席から一度も立たずに、その場で最後まで読み終えたほどだった。そして、私が演じることになるキャラクターを見た時、最初はまた転校生なのかと思った。でも、単純な転校生ではなかった。彼女には全く予想できない秘密があって、観客たちにまた違う魅力を見せられると思った。そして、監督にお会いして話をしたら楽しく撮影できるような気がした。やはり、所々に面白い部分が多かった。―実は映画で初めて登場する時「また、ソウルからの転校生役か」と思った。もう10年前のことではあるが、「僕が9歳だったころ」(2004)のイメージが依然として強く残っている。イ・セヨン:(ソウルからの転校生を)そんなに多く演じたわけではないが、「僕が9歳だったころ」が初めての主演映画なのでイメージが強く残っているようだ。その後に演じたドラマ「ソナギ」も同じ。そして、教科書にもよく登場する。「僕が9歳だったころ」「ソナギ」、そして映画「13歳、スア」も教科書に出ている。たぶん、私ほどたくさん教科書に出る女優はいないだろう(笑)―ソウルからの転校生というイメージは抜け出さなければならないイ・セヨンの固定されたイメージだ。イ・セヨン:「僕が9歳だったころ」「ラブリー・ライバル」などの頃から可愛いキャラクターを演じてきたので、違うイメージを与えたいと思って「13歳、スア」に出演した。「13歳、スア」では人々にあまり注目されないようなキャラクターだった。色んな姿をお見せしようと努力したが、どうしてもその時のイメージが強くて観客の頭からなかなか消えないみたい。でも、今回の映画は見ている途中に驚きを与え、その固定観念を破れるだろうと信じている。―今回は少し裏のあるキャラクターだ。トイレで突然、制服を脱ぐ時は少し驚いた。その後に続くパク・ボヨンとの格闘シーンも印象的だった。イ・セヨン:(トイレの格闘シーンは)本当に上手く演じなければならない重要なシーンであることをよく分かっていたので、プレッシャーが大きかった。喧嘩のシーンなのに演技に見えたら面白くなくなる。でも、何度も撮り直すとお互い大変になるし、もし怪我でもしたらどうしようと心配もした。撮影が終わった時はどう演じたのかよく分からないほど夢中になって演じた。そして、アフレコする時に見たら本当に喧嘩しているように見えて面白かった。ボヨン姉さんのことを心配したが、無駄な心配だった(笑)―トイレの格闘シーンについてもう少し話してみよう。撮影する前に動きなどを決めたわけではなく、即興で演じたと聞いたが。イ・セヨン:最初はスタッフが喧嘩の動きを順番に見せてくれたが、足蹴りしたり、喧嘩の途中にどこかに入ったり、壁にぶつかったりなど、とても複雑で少し作為的な感じがあった。非常に緊張していたので、もしそのように動きを決めて演じたら何回もNGが出たと思う。最初は上手く演じる自信があったのに、いざ撮影に入ったら突然怖くなった。そしてなによりも、女子生徒の喧嘩のように見せたかったが、ちょうど頭を掴まれたら何も見えなくなって手足を乱暴に振り回していた(笑) もし動きを最初の通りに決めたらリアルに見えなかったと思う。―そのシーンを撮った後泣いたと聞いたが、なぜ泣いたのか?イ・セヨン:心が弱いからかな(笑) とても緊張していたので、撮影が終わると同時にその緊張が解けて涙が出たと思う。なんとなく悔しい感じもしたし。絶対に痛かったとか悲しくて泣いたわけではない。―このシーンに対する観客の反応がとても気になると思う。イ・セヨン:全く予想がついていないといいな。清純で可憐な転校生という部分だけ知って映画を見てほしい。秘密がある転校生として上手く隠してほしい(笑)―イ・セヨンが思うソヒはどんな生徒なのか?映画ではソヒに関する十分な説明がないので、自分なりに設定を作ったと思うが。イ・セヨン:映画ではソヒに関する背景のストーリーがなくて、ジュンギル(イ・ジョンソク)とヨンスク(パク・ボヨン)以外の他の人物とはあまり関わらない。私が思ったのは、ソヒは学校に未練がなく、親友もいない生徒。それで、学校や友だちに無関心なふりをする感じのキャラクターにした。―他のキャラクターは方言を使うが、ソウルから来た転校生という設定のため1人だけ標準語を使う。それでぎこちないこともあったと思うが。イ・セヨン:撮影現場で日常的な会話する時は私も方言を使った。そして撮影に入ると、標準語を使った。劇中では私だけ方言を使わないので、待機する時や普段にわざと方言を使って遊んだ。―ソウル出身なので、もともと方言を知らなかっただろうが。イ・セヨン:みんなが方言を使っていたので私も一緒に使うようになった(笑)―最近ホットなイ・ジョンソクからたくさん愛されるキャラクターだったので、周りの人々から嫉妬されたと思う。イ・セヨン:たくさん愛されてはいない。心の中では私も好きなのに、表面では突っ張る設定だったので。ドラマで2人の愛がよく表現されたのは、ローラースケートの時だと思う。また、真っ暗な田舎道を歩く時に自転車のペダルを回して光を当ててくれるシーンも初々しくて美しかった。それ以外のジュンギルはカサノバ(プレイボーイ)だ。―現実でそんなタイプは彼氏としてどうか?イ・セヨン:口がうまい人はあまり好きじゃない(笑)―1980年代の地方の小さな都市が背景だ。自身が生まれる非常に前のことで、経験したことのない環境だが。イ・セヨン:不思議なことが多かった。認識のない小物に関する反応を聞くのも不思議で面白かった。そして、昔の制服だからダサいと思ったが、とても可愛かった。実際の私が知らないことは映画のソヒも知らないなど、意図せず色んな要素がぴったりと合った。―母親にいろいろ聞いてみたのか?イ・セヨン:母は映画よりも少し前の世代ではあるが、それでも映画の中のような環境を経験しただろうから、色々聞いてみたら本当にそうだったと話してくれた。また私は女子中、女子高に通ったが、映画では男女共学なのに男子生徒のクラスと女子生徒のクラスが分かれているのも不思議だった(笑)―イ・セヨンの学生時代はどうだったのか?子役として活動していたので、少し特別な学生時代だったと思うが。イ・セヨン:映画の中のソヒは男子生徒から注目されるが、実際の私はそうではなかった。目立つほど可愛い子ではなかったから。(-それは違うと思う。男子生徒にあまり興味がなかったのではないか?)私が本当に可愛い子だったら、校門の前に私を見に来る生徒がいたりしたと思うけど、一度もそんなことがなかった。静かで平穏な学校生活を過ごした。制服を着てみんなと同じように行動したから。そして、映画が公開されるとその時だけ他の生徒たちが不思議に思うぐらいだった。もし男女共学だったらルックスに気を使ったと思うけど、女子中で、女子高だったからそんなこともあまり気にしなかった。静かに暮らすのがモットーだった(笑)―他の子役たちと比べると、作品数は多くない方だ。イ・セヨン:中3の時「13歳、スア」を撮影した後から大人になるまで(作品を)しないことにした。そして、その時から学生時代を楽しみ始めた。まだ、高校生だから大学に入学してから活動を再開しようと、母と話した。―活動を再開する時は不安もあったと思うが。イ・セヨン:まだ幼いから、もう一度頑張ればできると思った。商業的な作品にあまり出演しなかったので、そんなに世間に知られていないし(笑) 今回の作品をきっかけにより多様なキャラクターに挑戦していきたい。―今年1月にPRAIN TPCと契約を結んだ。それまでは母親とずっと一緒に仕事をしてきたが。イ・セヨン:実は所属事務所に入るのが遅くなったのには理由がある。学生時代は休むつもりだったので、強制的に演技をさせられたらどうしようという心配があったからだ。それで、20歳になったら所属事務所に入ろうと思ったが、いざ契約しようとしたら、どの事務所が良いのかまったく情報がなかった。契約は重大な決定だから、良い縁があることを願った。昨年、作品が続けて重なり、休みがほとんどなかったが、その時に今の所属事務所との縁ができた。―母親の立場からは寂しかっただろう。イ・セヨン:長い間一緒にやってきたから寂しいと思ったかもしれないが、逆に私の立場からは母の人生をとても多く奪ったような気がして申し訳ない。母も事務所の選択についてとても心配したが、慎重に決定したので不安は少なくなったと思う。たぶん、娘を嫁に出す感じと似ているんじゃないかな。一方では、契約する日に気分がすっきりしたかもしれない(笑)―今イ・セヨンの新しいイメージを作らなければならない時期だと思う。子役ではなく、大人の俳優としての雰囲気をアピールする必要もある。イ・セヨン:とりあえずは、学校を早く卒業することが今の計画。そして、どんな作品に出演するかよりも、役者としての可能性を認められ、違う姿を見せることが目標。女性はいつまでも女性。年齢にとらわれずに、様々な雰囲気を与えていきたい。女性らしい雰囲気もいいし、ワクワクする雰囲気もいい。
「僕らの青春白書」イ・ジョンソク“今最もホットな俳優ではなく、完全な俳優として認められたい”
イ・ジョンソクといえば思い浮かぶイメージ、または先入観といえば何があるだろうか。ある日突然現れたスター、マネジメント戦略により成功を収めた俳優、ドラマの勢いに乗って名声を得ようとする若者。これらは全て間違いである。俳優の道を歩むようになるまで、たくさんの紆余曲折を経てきたイ・ジョンソクは、自らの力で役を獲得しようと努力し、チャンスを掴んでここまで走ってきた。ドラマ「ゆれながら咲く花」と「君の声が聞こえる」で人気を集めた後、安定した道ではなく、挑戦することに大胆に身を投じた。イ・ジョンソクの従来のイメージを覆し、脅かす映画「僕らの青春白書」がその証拠だ。「僕、情けないです!」と全身で表現している「僕らの青春白書」のジュンギルを見ていると、本当に私たちが知っているイ・ジョンソクなのかと疑問に思うほどだ。「僕らの青春白書」にあまり興味をもてなかったとしても、イ・ジョンソクという俳優に再び注目しなければならない理由がこの映画にはある。―「僕らの青春白書」のジュンギル役はこれまで演じてきた役とは全く違う雰囲気のキャラクターだ。そういう面で初めは期待と同時に不安もあったと思うが、どの感情が最も演技に役立ったのか?イ・ジョンソク:期待と不安、両方とも役に立ったと思う。最初はジュンギルを演じることがとても怖かった。慣れていないジャンルだし、演じたことのない雰囲気のキャラクターだったので不安もあった。僕のことを知っている人たちが違和感や反感を持ってしまうかもしれないと思い、撮影の最初の頃は常に緊張していた。―違和感や反感。では、世間が考えるイ・ジョンソクのイメージはどんなものだと思っているのか?イ・ジョンソク:ドラマ「君の声が聞こえる」のイメージで僕を記憶している人が多いと思う。あのドラマの余韻をまだ感じている方々にとっては、驚いてしまうかもしれない役だと思った。実は、所属事務所もそうだし周りからも反対意見が多かった。安定したレールがあるのに、何故あえて冒険しようとするのかと強く反対された。さらにはデビュー時から一緒に仕事をしてきたスタイリストにも反対された。僕のことを心から大切にしてくれている人なのでよく相談にものってもらっているが、そのスタイリストさえ「本当に出演して大丈夫なの?」と心配した。―多くの反対を押し切って出演を決めた理由は?イ・ジョンソク:若いから(笑) まだ若いうちに色んな役を演じてみるべきだと思った。これまでの役とは異なる役を演じてみたいという気持ちも大きかった。そんな時、80年代が舞台で忠清道(チュンチョンド)の方言を話す田舎の物語「僕らの青春白書」のシナリオを見て、これなら確実にイメージチェンジできると感じた。―映画が完成した今、自分の挑戦について自己評価すると?イ・ジョンソク:技術試写会の時に初めて完成した映画を見た。普段から技術試写会はスタッフたちも自分のパートをチェックすることに忙しい。でも、いくら忙しかったとしても反応があまりにもなかったので「僕は何か間違えたんだろうか」と不安になった。しかもこれはコメディ映画なのに! だけど、その後のマスコミ試写会の時は思ったより反応が良くて驚いた。何より嬉しかったのはスタイリストの言葉だった。映画を見たスタイリストから「わあ、ジョンソク凄いね。素晴らしい!」と言われ、とても嬉しくて胸がいっぱいになった。―映画の中で徹底的にイメージの崩れるキャラクターを演じているが、撮影する中で自分が想像していた姿と、実際に映画で見た時との違いは大きいのか?イ・ジョンソク:最初から徹底的にイメージを壊そうと決意して撮影に臨んだ作品だから、どうすればもっと情けなく見えるだろうかとたくさん悩んだ。でも、いざ映画を見てみると「ああ、あのシーンではもっとやってもよかったのに」と残念に思うシーンもたくさんあった。本能的に自分の身を守ってしまったみたいだ。勇気が足りなかった。―テコンドーの有段者だから殴られるよりは格好よく相手を殴る方が慣れていると思うが、予想外なことにリアルに上手く殴られていた(笑)イ・ジョンソク:わざと大げさに演じようとした。鼻の穴と口もより大きく開いた! 僕はとても内向的な性格だからそうしなければならないと思った。キム・ヨングァン兄さんが上手く殴ってくれたおかげで、良いリアクションができたというのもある。殴られた時、気分が悪くなったことは一度もない。ただ、ヨングァン兄さんがとても申し訳なさそうにしていたり、スタッフたちも「大丈夫?」と心配そうに僕を見るので、周囲の視線のせいで悲惨に思った。「どうか僕に同情しないで! スルーしてくれ!」と言った覚えがある(笑)―前作「君に泳げ!」ではイ・ジョンソクの甘い部分だけを取り出したような役を演じた。イ・ジョンソクの10代のファンにとっては嬉しかったかもしれないが、演じる側としてはあまり面白くなかったと思う。逆に、今回の映画は「私のジョンソク兄さんが壊れてしまった!」と叫ぶファンもいるかもしれないが、役者としては非常に楽しめただろうと思う。ファンが望む自分と自分が望む自分のギャップをよく見極めることも必要だと感じる。イ・ジョンソク:そう。ファンにとっては僕が情けない役を演じてイメージが崩れてしまうのは嫌かもしれない。特に若いファンはよく心が揺れるから。でも、僕が意欲と勇気を出して演じた役だから、ファンたちも気に入ってくれると思う。違うかな?(笑)―「君の声が聞こえる」以前のイ・ジョンソクと、その後のイ・ジョンソクは全く別の俳優のようだ。その時期に演技面で飛躍的な成長を遂げたと思うが、個人的にはそれが「君の声が聞こえる」より先に撮影した映画「観相師」の影響のような気がする。イ・ジョンソク:それは鋭い。実は「観相師」はとても悩んで撮影に入った作品だ。最初、ハン・ジェリム監督から映画「ハナ~奇跡の46日間~」のチェ・ギョンソプのような雰囲気で演じてほしいと言われ、同じようなキャラクターを望まれるならあえて僕が出演する必要があるだろうかと思った。でも、立派な先輩方と共演できるチャンスだし、僕のフィルモグラフィーに残したい作品だったので出演を決めた。綺羅星のような先輩方と共演した経験はその後の僕に大きく役立った。―そういう意味で、公開時期が惜しかったと思う。撮影は「君の声が聞こえる」より先だったが、「観相師」の公開はドラマの放送後だった。イ・ジョンソク:「君の声が聞こえる」のパク・スハは僕が経験したことのない、どんな感情なのか分からない感情を表現しなければならない役だった。高校生の時と記憶を失った時、記憶を取り戻した後大人になった時の感情が全て異なるので、演じるのは難しかった。でも、実力が足りなくてもスハを一生懸命演じながら、演技面で大きく成長したと感じた。「僕の演技、これまでの作品よりも上手くなったな」と思ったくらいだ―「観相師」が公開した。イ・ジョンソク:ハハ。完成した映画を見て本当に汗をたくさんかいた。「観相師」の時は先輩たちの強烈なオーラに緊張とプレッシャーを感じながら撮影した。自分がこの作品に迷惑をかけてはいけないと思い、一生懸命に演じたが、まさかあんなにも下手だったなんて。映画で自分が登場する度に話の流れが切れているような気がした。「最悪だ。どうしよう。上手くいくはずだった映画に僕が迷惑をかけてしまった」と思い、とても恥ずかしくなった。でも、不思議なことに「観相師」が900万人の観客を動員したにもかかわらず、僕に関する話はあまり出なかった。それは正直、僕の存在がそれほど弱いものだったという意味だ。自分を責めるしかなかった。―他のインタビューを見た時も感じたが、自分の演技をかなり冷静に判断するタイプのようだ。イ・ジョンソク:200%! 200%把握している。良い反応も悪い反応も受け入れようと努力している。「観相師」の公開がちょうど「僕らの青春白書」を撮影している時だったが、「観相師」を見てあまりにも大きな衝撃を受けてジュンギルというキャラクターがまた怖くなってしまった。トラウマになって感情表現に没頭することがとても大変だった。―今はトラウマから抜け出したのか?イ・ジョンソク:幸いにも撮影しながら抜け出すことができた。―多くのインタビューで愛情欠乏症候群にかかっていると言っているが、その原因について考えたことはあるのか?イ・ジョンソク:さあ、一人暮らしが長いからかな。僕自身は孤独という感情がとても好きだ。何かを思い浮かべるようにする点が気に入って、感性的に作り出す孤独を楽しむ部分が僕の中にある。だから一人で部屋の中に引きこもり、その感情をわざと呼び起こすこともある。―人々の目にはそれが愛情不足だと映ったのかもしれない。イ・ジョンソク:そう思う。孤独がまるで僕の体の一部のようにもう慣れてしまっていたので気付かなかったが、それ自体がある意味愛情不足なのかもしれない。周りの人たちは僕にはとても愛嬌があると言うが、それも何かが不足しているから出てくる愛嬌なのかもしれない。―ジュンギルは眼差しや呼吸だけで女子生徒たちを魅了してしまう洪城(ホンソン)農業高校伝説のプレーボーイだ。プレーボーイにしてはホダン(しっかりしているように見えて抜けている人)だが(笑) プレーボーイにとって最も重要な要素は何だと思うか?イ・ジョンソク:自信じゃないかな? ジュンギルにも目の前にいる女の子を無条件に誘惑できるという正体不明の自信があるじゃないか。「勇気ある者が美人を得る」という言葉の延長だと思う。そうでしょ、お姉さん?―(周りを見回して)誰のこと? 私? ハハ。イ・ジョンソクの愛嬌というのは、正にこういうことだ。お姉さんと呼ばれてびっくりした。イ・ジョンソク:ハハ。それじゃ、普段は何と呼ばれるの?―記者さん? 同い年であれば○○さん?イ・ジョンソク:僕は○○さんと呼ぶ方がもっとぎこちないし呼びにくい。―普通は初めて会った人にお姉さんと呼ぶ方がぎこちなく感じる。イ・ジョンソク:あ、僕が変なんだ(一同笑) 相手がとても童顔で僕より年下に見えたとしても初めて会う人はお姉さんと呼ぶ。その方が自然だし慣れている。―好感を持っている女性もお姉さんと呼ぶのか? それとも、そのような相手には呼び方が変わるのか?イ・ジョンソク:うーん、特に変わらないと思う。―まあ、とにかくお姉さんと呼ばれて気分は悪くはない(笑) 「僕らの青春白書」は忠清道の田舎で繰り広げられる物語だ。そんなジュンギルと違ってイ・ジョンソクは韓国で教育熱の高い江南(カンナム)で高校時代を過ごしたため、当時両親は息子に高い期待を抱いていたと思うが?イ・ジョンソク:幸運にも母は勉強よりやりたいことをやるべきだという教育観を持っている。だから僕が演技がしたいと話したら、父に内緒で演技教室に通わせてくれた。父は最初、「勉強したくないから演技がしたいと言っているんだ」と反対したが、今は誰よりも誇りに思ってくれている。―今最もホットな男と呼ばれる息子が誇らしいだろう。イ・ジョンソク:今、本当に最もホットな男はキム・ウビンだと思う!(笑) だけど、最もホットといっても最終的には過ぎ去っていくものじゃないか。単語自体が持つ意味を考えると喜んでばかりはいられない。最もホットな俳優ではなく、完全な俳優として認められたい。それは簡単なことではないだろうが、もっと頑張るしかないと思う。―俳優として決して短くはない無名時代があった。どう聞こえるか分からないが、俳優イ・ジョンソクにはある日突然現れたスターという印象がある。イ・ジョンソク:そう。フィルモグラフィーを見たら着実にキャリアを積み上げてここまできているのに、変に寝て起きたらスターになっていたというイメージがある。―悔しくないのか?イ・ジョンソク:悔しいというより、それだけ自分の魅力をアピールできなかったということだと思う。短編映画や短編ドラマ、普通のドラマにも出たし、本当に色んな挑戦をしてきたのに、いきなり現れたスターというイメージがあるのは、それだけ僕が目立たなかったということだろう。―自分のことを過小評価する癖があるようだ。イ・ジョンソク:僕が自分の短所を話すと、「君はどうしてそんなに自信がないの?」と人々は言う。でも、実は自分に自信があるから自分の短所を話している。短所を直す自信があってこそ話すのだから。実際、作品を終える度に短所を一つずつ直してきたと思っている。そして、短所を話すもう一つの理由は、相手が「君はあれがおかしいし、これはあまり良くない」と話す前に先に自分から言ってしまおうという意図もある。―20代半ばなのに、既にとても人気がある。この時点で改めて考えみよう。今、最も警戒しなければならないことは何だと思うのか?イ・ジョンソク:人気を得るようになってから色んな話が聞こえてくる。その中には「人が変わった」という話もあるようだが、僕は本当に変わったのだろうか? 実はよく分からない。自分では以前のままなのに、周りがそういう目で見ているのかもしれないし、本当に変わったのに自分が気付いていないのかもしれない。でも、一つだけ自分でも自覚していることがある。以前は言って良いことと悪いことを区別せず、自分の全てを打ち明けるタイプだったし、相手が記者でも構うことなく正直に話していた。でも、その点については最近気をつけている。―俳優が思っていること全てを正直に話すことは社会では難しい。しかしインタビューをする記者の立場にとっては綺麗ごとだけを並べる俳優を残念に思ったりもする。イ・ジョンソク:そうだと思う。―だからイ・ジョンソクには用心深くなったとしても、素直さは失わないでほしい。ここで過去の話をしてみよう。ソウルファッションウィークの最年少モデルとして有名だった。16歳という若さで華やかなランウェイを闊歩した。ランウェイでスポットライトを浴びていると、まるで自分が偉い人になったかのような気がすると思うが。イ・ジョンソク:グラビアで写真を撮ることと、ランウェイで写真を撮られることは明らかに違う。ランウェイでカメラのフラッシュを浴びることを銃に打たれることに例えたモデルがいるが、その表現がぴったりだ。本当にわくわくする。モデルの活動はそれなりに楽しかった。社会に早く出たことで学んだことも多いと思う。例えば処世術とか(笑) もしかしたら僕の愛嬌もその頃の癖なのかもしれない。27~28歳のモデルのお兄さんたちにとって僕はまだ子供のようじゃないか。集団の末っ子として常に可愛がられていたので自然に愛嬌が出てきたんだと思う。―早くにデビューしたため、将来は上手くいくだろうという期待もあったと思う。イ・ジョンソク:期待していた。本当にスムーズに上手くいくと思っていた。実は最初に事務所に入った時、モデルではなく俳優をやらせてくれると思っていた。僕はカン・ドンウォンさんが大好きだが、事務所から「カン・ドンウォンを見てみなさい。モデル出身の俳優としてのメリットがとてもあるじゃない」と言われてモデルの仕事をさせられた。そして俳優の夢を抱いて入った二番目の事務所は歌手をやらせようとした。今のことろが三番目となる事務所だが、ここでは最初の2~3年間は放置された。そのような一連の過程を経験し、喪失感が大きかった。だからその分、成長も早かった。その時に抑えてきた感情が噴出したのが昨年だ。僕の意思とは関係なく休まなければならなかった時期を思い出し、作品が一つ終わっても休まずに次の撮影現場に向かった。まだ十分な実力もなかったのに作品を2つずつこなした。―先ほど、「観相師」はフィルモグラフィーに残したくて選んだと話した。今回「僕らの青春白書」もフィルモグラフィーに必ず必要な作品だと思って出演したという話を聞いたが、将来の計画を具体的に立てているようだ。イ・ジョンソク:「イ・ジョンソクにはこんな役は演じられないだろう?」と監督から言われた時、「僕、こんな役もやりました!」と見せられる作品をたくさんこなしておきたい。そのためには色んな役のイメージが必要だと思う。―演技に対する意欲が非常に強いようだ。イ・ジョンソク:もの凄く意欲があるのに、人々は分かってくれない。―いつかは分かってくれると思う。話が変わるが、実際に恋愛する時はどんなタイプなのか? ジュンギルのように色んな女性に魅力を感じるタイプ? それとも一人だけを想い続ける純情派タイプ?イ・ジョンソク:実は愛という感情が本当に存在するのかどうか、まだよく分からない。でも僕が本当に愛せる人ができたら。ほかの女性は目に入らないだろうと思う。詳しく説明することはできないが、数年間、心が痛いことを考えると、僕は一人の女性だけを想い続けるタイプのようだ。誰かを愛することが怖いとも思う。例えば、新しい人に出会って恋をして、幸せな思い出をたくさん作っても、別れたらまた心が痛むじゃないか。その過程を再び経験することを考えると怖くなる。―本当の恋をしたことがあるのか?イ・ジョンソク:さっきも愛という感情が本当に存在するかどうかよく分からないと言ったが、とても辛かったし、今も心が痛むことを考えるとそれが恋だったんだと思う。―心が痛むのも恋だから。さて、最後の質問だ。イ・ジョンソクは今、血沸く青春をしているのか?イ・ジョンソク:もちろん。絶えず新たなことに挑戦するということ自体が血沸く青春をしている証拠だ。―今後の血沸く計画は?イ・ジョンソク:今悩んでいる。俳優として演技の幅を広げるべきか、それとも得意な分野を探した方が良いのか。それが未だによく分からない。とりあえず「僕らの青春白書」の反応を見て、人々の意見をしっかり聞こうと思っている。多くの人が違うと言っていることに僕が意地を張るのも違うと思うから。もちろん、周りの反応に振り回されてはいけないということもよく分かっている。
【PHOTO】「僕らの青春白書」イ・ジョンソク、インタビューで見せた“プレイボーイのような魅力”
俳優イ・ジョンソクがTVレポートとのインタビューでポーズを取っている。イ・ジョンソクは映画「僕らの青春白書」(監督:イ・ヨヌ)で、忠清道(チュンチョンド)一帯を掌握した高校一喧嘩の強いヨンスク(パク・ボヨン)が片思いする忠清南道(チュンチョンナムド)洪城(ホンソン)最高のプレイボーイ、カン・ジュンギル役を務め、熱演を披露した。
「僕らの青春白書」唾を吐き殴られるパク・ボヨン、本当に本人?
女優パク・ボヨン(24)が喧嘩の強い女子高生になった。映画「過速スキャンダル」「私のオオカミ少年」でいつの間にか忠武路(チュンムロ:韓国の映画界の代名詞)はもちろん、観客からも信頼されるようになったパク・ボヨンはめきめきと成長している。それでいて静かに自分の場所を探る彼女が、映画「僕らの青春白書」で戻ってきた。今まで清純かつ純粋な魅力で人気を集めたパク・ボヨンは多少不良になりたかったようだ。唾を吐き、こっそりとタバコも吸い、好きな異性にストレートにちょっかいを出し、ライバルの女子高生の髪もつかむ。「僕らの青春白書」でパク・ボヨンは、多少不良に見えても義理だけはトップの、高校一喧嘩の強いヨンスク役を非常に上手く演じて見せた。「毎回様々なことをしてみたいです。ヨンスクは今までして来たこととは違って良かったです。ほとんどの場合、男性が女性を守ってくれるじゃないですか。でも、この映画ではヨンスクが男性を守るところが良かったです。魅力的でしたし」「私の学生時代ですか?不良たちと目も合わせませんでした」制服を着た若者たちを見ると、いつの間にか過去の思い出に浸ってしまう。だから観客は「僕らの青春白書」で軽快な音楽と共に制服を着て登場するパク・ボヨン、イ・ジョンソク、キム・ヨングァン、イ・セヨンを見て微笑む。ここに生徒たちを叱る勢いだけはトップだが、同僚の女性教師にはまともにデートの誘いもできない田舎の男性教師キム・ヒウォンと同僚教師のラ・ミランのレトロなスタイルと、同じ工場から作られたかのような同じ棒と出席簿まで、1980年の雰囲気をそのまま再現したスクリーンに観客は心を開き映画に集中する。「先ず制服を着ると心が明るくなり、行動もそうなると思います。私の学生時代ですか?実際ヨンスクのようではなく、不良たちとは目も合わせず静かに学校に通いました。中学から高校に進学した時から、演技の稽古のためにバスに乗ってソウルを行ったり来たりしました。今回映画を撮りながら昔のこともたくさん思い出したと思います。実は修学旅行や遠足もあまり行けなかったからです。ヨンソクは映画で遠足も行って、学校でお弁当も食べながら遊びますが、私は学校の時給食でした。今回映画を撮りながら学生時代にできなかったことを少しでも経験することができて良かったです」パク・ボヨンの実際の故郷は忠清北道(チュンチョンブクド)ジンピョンだ。「僕らの青春白書」は忠清南道(チュンチョンナムド)洪城(ホンソン)を背景にしている。パク・ボヨンの訛りの演技はどうだっただろうか。「シナリオに訛りの台詞が詳しく書いてありましたが、映画の訛りは私の故郷の方言とは違いました。忠清道の南の地方で、全羅道(チョンラド)と混ざっていたからです。多少混乱したりもしました。撮影する時に監督が聞いておかしい部分は正してくださいました。方言を別に見てくれる先生はなく、シナリオを土台にそれぞれ準備しました。シナリオに詳しく書いてあったので、できるだけ書かれているようにしました」実際はタバコを吸わないパク・ボヨン。映画ではタバコを手に持っているシーンが登場する。タバコを口にくわえて煙を吐き出すシーンは撮影したが編集された。「15歳以上観覧可ではタバコの煙を吐き出してはいけないということで、演じましたが編集されました。しくしく経験しなくても良かったのに。これを撮影するためにしてみましたが出ませんでした。口に煙を含み吐き出すだけでしたが、煙が雲のようになりなかなか出ませんでした。一目で『本当に吸えない子が演じているな』ということが分かるシーンでしたが、結局カットされましたね」「殴られるシーン、本当に殴ってもらうように頼みました」パク・ボヨンはソウルからの転校生ソヒ役のイ・セヨンと髪の毛をつかみながら喧嘩をする。イ・セヨンは酒屋の娘ヨンスクとは対照的なピンクのワンピースを着て登場する。「監督が私たちに求めているのは女の子同士のリアルな泥沼試合でしたので、私たちは『泥沼試合とは何ですか?』と聞きました(笑) 事前に合わせておいたことがありましたが、全部なしにして自由に喧嘩するようにと言われてそうしました。最後に力が残っている人がトイレの中に押し込むとそれで終わるということで。その中に入るとカットすることになりました」唾を吐くシーンがリアルだった。パク・ボヨンは「『ピッ』と勢い良く出さなければならないのにズルズルと出てしまいNGとなりました。そこでやり直しました」と述べ「その時ちょうどクォン・へヒョ先輩がモニタリングにいらして『これでいいでしょう』と言ってくれてOKが出ました」と説明した。映画でパク・ボヨンは洪城農業高校の伝説のカサノバ、ジュンギル(イ・ジョンソク)と洪城工業高校で一番喧嘩の強いグァンシク(キム・ヨングァン)との三角関係に巻き込まれる。しかし、小さい頃から片思いしていたジュンギルを守るために、グァンシクと手を組んだ女子たちの不良集団に殴られ、トップの座から降りることになる。多少過激なシーンでリアルな姿が捉えられ、パク・ボヨンなのか代役なのか疑問に思うほどだった。「殴られたことがあればその感じが分かるはずですが、殴られたことがないので良く分かりませんでした。モニターを見ましたが、殴るのと殴られるタイミングが合わないような気がしました。だからお腹に何かを入れて本当に殴ってもらうように頼みました。本当に殴られました。痛かったですが、そのほうが気が楽でした。殴られたからといって死ぬわけでもないし、いくら殴られても1時間以上は殴られませんから。映画は一生残るものなのに、後悔しそうだったからです。毎回最善を尽くしましたが『本当に最善だっただろうか、もっと頑張れたはずなのに』と思いたくなかったので『少しだけ我慢しよう。ちょっとだけ我慢しよう』と思いながら撮影しましたが、リアルなシーンができてよかったです」相手役のジュンギルとして共演したイ・ジョンソクはどうだっただろうか。映画のジュンギルはヨンソクの片思いに負担を感じ気後れする。彼はソウルからの転校生ソヒに心を奪われ、彼を愛するヨンスクの心を痛める。「ジョンソクさんは気後れするリアクションが上手です。普段よく悪戯もして愛嬌も多いほうです。ジュンギルのようにお茶目な性格も一部あります。分量もそうですし、現場で一緒に撮影したシーンが思ったより多くありませんでした。だから撮影が重なった中盤以降から親しくなったと思います。親しくなる速度が多少遅かったです」パク・ボヨンは「僕らの青春白書」で海老の塩辛が入った容器を抱えて泣くシーンを、もっとも好きなシーンに挙げた。「私にとって格別な意味がある部分は海老の塩辛が入った容器を抱えて泣くシーンでした。ヨンスクは表に出さないタイプですが、母の前で海老の塩辛が入った容器を持って『開けられないってば!』と言いながら泣いたことは、ジュンギルの心が開かないとう意味も込もっていると思うからです。母には言えないけど、蓋も開かないし、ジュンギルの心も開かないという意味もあります。私はそれがヨンスクの気持ちを表現しているので、そのシーンが好きです」パク・ボヨンに新年の計画を尋ねた。彼女は「今気に入った作品が一つあります」と述べ「面白くて会社に上手く話してみようと思っています」と話し、次回作への期待を高めた。パク・ボヨンの隠れた魅力を探せ!映画の話のみ伝えることを物足りなく思い、番外の質問を投げた。ちゃんぽんよりはジャージャー麺、スカートよりはズボンを良く穿くパク・ボヨンの好みを調べてみよう。ジャージャー麺 vs ちゃんぽん「ジャージャー麺!私は卒業式の時には必ず父とジャージャー麺を食べに行きました。小学校、中学校、高校の卒業の時に必ずジャージャー麺を食べに行きました。家族全員で一緒に行ったので更に記憶に残っているのだと思います。我が家では『卒業式にはジャージャー麺』という公式があると思います。実家の近所に手打ちのジャージャー麺を作る店があるので、実家に帰る時は必ず食べに行きます」コーヒー vs お茶「実はコーヒーが苦手です。良く眠れず、心拍数が速くなって、手が震えたりするからです。だからアメリカーノは飲めません。牛乳やシロップがたっぷり入ったものは大丈夫です。最近は薄いアメリカーノと頼むと、ショットを1杯抜いて水をたくさん入れてくれますが、麦茶のような濃度で飲むと大丈夫でした。そのようにして少しずつ飲んでいます」スカート vs ズボン「ズボン。スカートは仕事で頻繁に穿くから、普段はむしろ穿かなくなりました。綺麗な服を着るとおしゃれをしているようで。へへ。友だちと遊ぶ時『おしゃれしてきたね』と言われそうなのでジーパンを良く穿きます。そして女性らしい性格ではないので、スカートを穿いて仕事をする時は若干不便だったりします。スタイリストさんが『女ごっこしましょう』と言います。そうすると車で座るときにスカートを綺麗にしてから座ります。適当に座ると皺が入ってしまうからです。まだズボンのほうが楽で好きです」雪 vs 雨「雪。雨はこのように室内にいる時に外で降っているのを見ることが好きです。そして傘を差すことが面倒で、小雨だと手で覆ったりしてそのまま出ます。雪が降ると町が綺麗になるので好きです」家 vs 旅行「今まではほとんど家にいました。海外もボランティアでだけ行ったことがあります。ペルーとエルサルバドル、インドネシアなどです。旅行では一度もないと思います。これからは旅行したいです」
【映画レビュー】「僕らの青春白書」激動の1980年代を生きた若者たち…暴力と恋愛がすべてではない
「僕らの青春白書」は、1982年が背景の映画だ。粛軍クーデター(1979年12月12日に韓国で起きた軍内部の反乱事件)で国家権力を手に入れた全斗煥(チョン・ドゥファン)が第五共和国体制を発足させた直後である。政権に正統性がなかった新軍部政権は、自分たちへの国民の関心を他のところに向かせるため文化の統制を解除した。いわゆる3S(セックス、スクリーン、スポーツ)融和政策の結果、1982年にはプロ野球が始まり、劇場では「愛馬夫人」が上映された。そして維新時代(朴正煕(パク・チョンヒ)時代の後期、1972年10月17日から1979年10月26日まで)から続けられた通行禁止が解除されたのもこの頃だった。この時期に学生たちが手に入れたものは頭髪自由化と制服自由化だった。「僕らの青春白書」の主人公は、自由なヘアスタイルが可能になった1980年代最後の制服世代(制服自由化は1983年から施行された)である1982年、忠清道(チュンチョンド)に住んでいた生徒たちだ。ソウルから来たソヒ(イ・セヨン)に気に入られるためあらゆる手段を使うジュンギル(イ・ジョンソク)だが、ソウルの気難しい彼女は甘くない。幼なじみのジュンギルに片思いしているヨンスク(パク・ボヨン)は彼に猛アタックするが、彼は目もくれない。またグァンシク(キム・ヨングァン)は自分の気持ちを分かってくれず、ジュンギルだけを見ているヨンスクのせいで気持ちが穏やかでない。「僕らの青春白書」は、忠清道を制覇した洪城(ホンソン)農業高校の喧嘩の強い女子高生ヨンスク、沢山の女子高生を泣かせた洪城農業高校伝説のプレーボーイ・ジュンギル、ソウルから洪城農業高校に転校してきた清純で可憐な女子高生ソヒ、洪城農業高校のトップでヨンスクなどと忠清道一帯を制覇したグァンシクが主な登場人物である。ヨンスク、ジュンギル、ソヒ、グァンシクの交差する人間関係を描いた「僕らの青春白書」の観戦ポイントは意外性だ。「過速スキャンダル」で国民の妹として人気を得たパク・ボヨンは大胆なイメージチェンジを図った。リアルな忠清道訛りを駆使しながらコンパスで相手を制圧する喧嘩の強い女、ヨンスクはパク・ボヨンがこれまで演じた他の映画のキャラクターたちとは明らかに違う。少女のイメージを捨て、沢山のチンピラを部下に持つヨンスクに変貌したパク・ボヨンは、この映画の最大の見どころだ。「僕らの青春白書」はなぜ1980代に行かなければならなかったのか?レトロももう一つの楽しみだ。「サニー 永遠の仲間たち」から始まったレトロブームはその後「建築学概論」「ミナ文房具店」「全国のど自慢」などに広がった。ドラマでは「応答せよ1997」「応答せよ1994」が人気を集めた。今韓国の大衆文化は、まさにレトロ全盛時代と呼んでも過言ではないほどだ。「僕らの青春白書」はこれらの作品に負けじとレトロなものを熱心に並べる。サンウルリム(山びこ)の「いたずらっ子」と SONGOLMAEの「偶然に出会った君」が流れる中、80年代忠清道の生徒たちの通学手段だった通学列車とデートの場所だったパン屋が主な舞台となっている。また、当時の中華料理店と劇場も登場する。今は消えた教練授業とその時の学生たちの遠足などは、その時代を経験した人には思い出を、知らない人には新鮮さを与える。当時流行したマクガイバーナイフ(スイス・アーミーナイフのことを指す)やローラースケート、そのときに流行っていたブランドが刻まれたスニーカーや靴下などの小物も思い出を呼び起こす。4人の恋愛戦線が映画の主な流れになっているが、この映画はジュンギルの成長物語に近い。面白いことに「僕らの青春白書」は、1980年代のハリウッド人気映画「愛と青春の旅だち」と関係が深い。「愛と青春の旅だち」に登場した父と対立する息子の反発と離れた母への恨みなどが「僕らの青春白書」でほぼ同じように再現される。海軍学校の生徒だったザック・メイヨ (リチャード・ギア)の成長とジュンギルの成長は妙に重なるのだ。「愛と青春の旅だち」で人前で(そのような)ふりをして生きてきた男性が真の愛の前で初めて自身の姿を表す部分は、ジュンギルとヨンスクの関係と重なってみえる。さらに「僕らの青春白書」のエンディングシーンは「愛と青春の旅だち」のエンディングシーンをそのまま持ってきた。しかし「愛と青春の旅だち」のテーマ曲である「Up where We belong」ではなく、1980年代の別の映画である「マネキン」のテーマ曲だった「Nothing's Gonna Stop Us Now」を取り入れたことは疑問だ。おそらく「誰も私たちを止めることはできない」というは歌詞が「僕らの青春白書」によりふさわしいと思ったようだ。これまでの韓国映画で学園が舞台である、1970年代明るい笑いを誘った「ヤルゲ」シリーズと1980年代の受験地獄を題材にした「幸せは成績順じゃないでしょう」、1990年代のホラー映画「女子高怪談」シリーズの雰囲気とは全く異なる。「マイ・ボス マイ・ヒーロー」「風林高」「火山高」などは学園を暴力の場に変化させた。「暴力サークル」と「WISH」はこれらの正統な後継作品だ。いじめを題材にした「ケンカの技術」「放課後の屋上」は庶子だと見ても良いだろう。これを継承した「僕らの青春白書」の学園からは暴力の面白さ以外のものを見つけるのは難しい。「僕らの青春白書」は、レトロの他になぜ1980年代に行かなければならなかったのかを説明できない。1980年代のレトロ映画の展示会はもう10年前に「品行ゼロ」「夢精期」「海賊、ディスコ王になる」などで終わってしまった。これらに比べ「僕らの青春白書」が進歩したところはない。ただ学園を暴力の場にした、「サニー 永遠の仲間たち」の七姫派の拡張版程度の意味しかない。これは「悪い世界の映画社会学」で映画評論家のキム・ギョンウクが言及した「(1980年代の)政治、社会的痕跡を見せないためには、主人公たちは大人ではなく、まだ世間知らずの少年でなければならない。抑圧と暴力が混ざったその時代が少年たちの視線を通過し郷愁というふるいにかけられ、消えてしまう」という指摘と合致する。「弁護人」を演出したヤン・ウソク監督は1980年代を産業化と民主化の密度が一番高かった時期だと言った。彼は、親世代がそんな1980年代をどう乗り越えたのかを見せたかったとも話した。このような激動の1980年代を生きた若い世代を不良とプレーボーイの恋愛だけで描いている「僕らの青春白書」は、現実逃避の映画に近い。果たしてその時代を生きた血沸く青春が見せられるのは拳と恋愛だけなのだろうか?その時代の青春を別の形で描いた映画が出てくることを期待しよう。
「僕らの青春白書」イ・ジョンソクの成長痛、そして未来
俳優イ・ジョンソクの2013年を振り返ってみると、まさに絶え間なく走った一年だった。映画「観相師」と「君に泳げ!」が封切られ、SBSドラマ「君の声が聞こえる」に出演した。それだけでなく、2012年から続いた「ゆれながら咲く花」にも出演した。単に昨年だけの話ではない。2012年に遡ると、映画「リターン・トゥ・ベース」と「ハナ~奇跡の46日間~」に相次いで出演した。息をつく暇もなかった。地道に作品に出演してきたが、イ・ジョンソクには一発屋スターのイメージがある。残念な肩書きだった。お姉さんたちを虜にする愛嬌と微笑のみでイ・ジョンソクを評価するには、彼のフィルモグラフィーが尋常でない。昨年に続き、イ・ジョンソクのフィルモグラフィーに新しい作品が追加された。今までのイメージに全く似合わない伝説のプレイボーイである。映画「僕らの青春白書」でイ・ジョンソクは、1982年に忠清道(チュンチョンド)一帯を掌握した伝説のプレイボーイのジュンギル役への変身を試みた。簡単な挑戦ではなかった。イ・ジョンソクは、「演技をする時はいつも怖い」と述べた。彼は「僕らの青春白書」のジュンギルについて、「演じたことのないキャラクターでした。映画を全部撮ってからも心配になりました。僕について知ってる人たちが感じるであろう異質感と反感が頭に浮かびました。毎シーン緊張しながら臨んで、(撮影)してみると楽になりました」と話した。「『君の声が聞こえる』の僕のことを記憶している人が多いでしょう。余韻を持っている人たちにとっては、驚くような役柄です。より壊れて、よりせこく見せるために努力して悩みました。もちろん反対する人もいました。安全に行ける道があるのに、なぜ難しい道を選ぶのかと」イ・ジョンソクが「僕らの青春白書」を選択したのは、誰もが予想したように変身で、キャラクターの魅力だった。以前と異なったキャラクターに惹かれ、周囲の制止にもかかわらず決心した。最初はぎこちなかったが、次第に楽になり、そのために楽しさまで感じた。「この映画が面白いのは、俳優たちの新たな試みです。僕だけでなく、パク・ボヨンさん、キム・ヨングァンさん、イ・セヨンさんにとってもやってみたことのないキャラクターです。おもしろかったです。ジュンギルが気に入ったのは以前と異なる点でした。80年代の背景と忠清道の方言、田舎、農村の話などが、(僕のイメージに)変化を与えることができると思いました」インタビューは映画が公開される前に行われた。まだ多くの人たちの評価を受ける前の状況で、心配が多いようだった。徹底的に壊れた自分の姿を眺める人たち、またファンの反応が気になると語った。「ファンの反応はよく分からないです。幼いファンたちはすぐに変わる恐れもありますが、僕が欲を出して選択したのだから、ファンたちも好んでくれないでしょうか。壊れた僕の姿を見た時、『壊れたけど可愛く写ってるな』と思ったりもしました。ハハ」イ・ジョンソクは「僕らの青春白書」で明らかに成長した。「君の声が聞こえる」を撮影していた当時、初めて感じる感情に戸惑うこともあった。彼は「『君の声が聞こえる』の監督に、『感じてみたことのない感情で想像もできない』と言ったことがあります。パク・スハの感情の変化がとても難しかったです」と述べた。実際に、「君の声が聞こえる」の終了後に「観相師」が公開されたが、撮影の順序は逆だった。「観相師」を全部撮った後、「君の声が聞こえる」の撮影に入った。イ・ジョンソクの表現によると、「観相師」は汗をたっぷり流しながら見た作品だ。「観相師」を見た後、恥ずかしさを感じ、また映画に傷をつけたという自責の念まで感じたという。「『君の声が聞こえる』以降に『観相師』を撮ったら、もっとうまくできたんじゃないでしょうか? 『観相師』が900万人を超える観客を動員しましたが、僕に関する話がありませんでした。それだけ僕が見えなかったということです。あまりにもよく分かっています。周りの反応で感じることができるからです」そんな風にして、イ・ジョンソクは成長の痛みを経験しなければならなかった。他人から見れば「自信がない」と言うこともできるが、イ・ジョンソクの考えは反対だった。自信があるのに自分を冷静に評価することができた。撮影した作品が終わる度に、自分の短所を評価して直していくという考え方で、一歩ずつ進んでいる。イ・ジョンソクは、親しいキム・ウビンと同じくモデル出身の俳優だ。しかし、モデルが夢ではなかった。子供の頃から俳優になりたかったし、父親に内緒で演技のレッスンに通ったりもした。イ・ジョンソクが明らかにしたモデルになった理由は、「俳優になりたかったから」だった。「すぐにでも俳優になれそうだったんです。ハハ。演技をさせてくれると聞いてモデルを始めました。ところが、その所属事務所では到底演技ができないということを知って、事務所を移りました。だから時間がかなり経ちました。相次いで作品をする理由の一つが、過去に休んだ時が浮かび上がるからです。それで能力も及ばないのに、2作品以上ずつ撮影しました」最後にイ・ジョンソクは、現在の自分を血沸く青春だと表現した。だから未来を見て進む。続けて試みて挑戦をすることが現在、そして未来へのイ・ジョンソクだ。休みたいと思ったりもするが、熱い血はイ・ジョンソクを突き動かしている。「今も解けていない宿題があります。役柄の幅を広げることが適しているのか、そうじゃなければ僕がうまくできることをすべきなのかどうか、悩んでいます。違うと思ったら、僕ができない部分に固執する理由がないじゃないですか。まだもっと悩まなければいけない部分ですよね?」
「僕らの青春白書」イ・ジョンソク&パク・ボヨンらのオフショット!和気藹々とした撮影現場を公開
1982年の忠清南道(チュンチョンナムド)洪城(ホンソン)を背景にしたコメディ映画「僕らの青春白書」(監督:イ・ヨヌ、制作:タムソフィルム)が映画とは180度異なる和気藹々とした現場の雰囲気を伝えた。公開されたスチール写真では従来のかっこいい姿を脱ぎ捨てとぼけた表情と仕草、忠清道(チュンチョンド)なまりで武装した伝説のプレイボーイイ・ジョンソク、どの映画でも見ることができなかった最も可愛い喧嘩の女王パク・ボヨン、全員一致の美貌を誇ったソウルからの転校生イ・セヨン、力が支配する弱肉強食の高校という背景を自ら見せ付けた最も喧嘩の強いキム・ヨングァンなど、独歩的なキャラクターのキュートでハツラツとした姿が視線を引きつける。写真は、キャラクターから抜け出した俳優たちの活発で親しみのある姿で撮影現場の和気藹々とした雰囲気を伝えている。特に最も喧嘩の強い高校生としてカリスマ性溢れるイメージで一貫していたキム・ヨングァンは、笑顔でVサインをしながら人並み外れた魅力を誇っている。「僕らの青春白書」は1980年代、忠清南道・洪城を制覇した喧嘩の強い伝説の女子高生、伝説のプレイボーイ、プルサジョ組のリーダー、ソウルからの転校生など血が沸くほど熱い青春のロマンスをコミカルに描いた作品だ。パク・ボヨン、イ・ジョンソク、イ・セヨン、キム・ヨングァン、クォン・ヘヒョ、キム・ヒウォン、ラ・ミランなどが出演し、「亀、走る」を演出したイ・ヨヌ監督がメガホンを取った。
映画「怪しい彼女」興行成績2位に浮上…「僕らの青春白書」と接戦
映画「怪しい彼女」(監督:ファン・ドンヒョク、制作:イェインプラスエンターテインメント)が「僕らの青春白書」(監督:イ・ヨヌ)をおさえて興行成績2位となった。24日、韓国映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、「怪しい彼女」は23日に13万8113人の観客を動員し、興行成績2位を記録した。22日に公開された「怪しい彼女」の累計観客動員数は31万2930人と集計された。「怪しい彼女」は20歳の乙女オ・ドゥリの体に入った74歳のいじわる婆さんが、生まれて初めて味わう輝く全盛期を描いたヒューマンコメディ映画だ。シム・ウンギョン、ナ・ムニ、パク・インファン、ソン・ドンイル、イ・ジヌク、キム・ヒョンスク、キム・スルギ、ジニョン(B1A4)らが出演し、「トガニ 幼き瞳の告発」「マイ・ファーザー」のファン・ドンヒョク監督がメガホンをとった。公開初日はパク・ボヨン、イ・ジョンソク主演の「僕らの青春白書」に負けていた「怪しい彼女」だったが、わずか1日で2位となり、接戦を繰り広げている。「僕らの青春白書」は同じ日13万5785人(累計30万1215人)を記録し、わずかな差で3位に留まった。しばらく「怪しい彼女」と「僕らの青春白書」が競合する見通しだ。ディズニーの新作「アナと雪の女王」(監督:クリス・バック、ジェニファー・リー)が8日連続で興行成績1位をキープしている中、今週末に「怪しい彼女」「僕らの青春白書」「男が愛する時」(監督:ハン・ドンウク)という3本の新作韓国映画が「アナと雪の女王」の勢いをおさえることができるかに関心が集まっている。「アナと雪の女王」は17万3802人(累計188万2862人)を動員し1位、「男が愛する時」は8万5398人(累計19万922人)を動員して4位となった。
パク・ボヨン「僕らの青春白書」OSTに参加…「過速スキャンダル」「私のオオカミ少年」に続き歌の実力披露
女優パク・ボヨンが映画「僕らの青春白書」(監督:イ・ヨヌ、制作:タムソフィルム)のOST(劇中歌)に参加した。「僕らの青春白書」の配給を担当したロッテエンターテインメントの関係者は23日、TVレポートに「パク・ボヨンが『僕らの青春白書』のエンディングクレジットに挿入された『ヨンスク』のテーマを歌った。DEUX(デュース)出身のイ・ヒョンドが作詞、作曲した曲だ」と明らかにした。パク・ボヨンは前作の映画「私のオオカミ少年」のOST「私の王子様」、「過速スキャンダル」のOST「もしかするとそれは」などを通じて歌の実力をアピールしてきた。「僕らの青春白書」のエンディングクレジットに挿入された今回のOSTもパク・ボヨン特有の澄んだ声が際立つ曲で、22日の公開直後、観客の間で話題となった。「僕らの青春白書」は1980年代、忠清南道(チュンチョンナムド)洪城(ホンソン)を制覇した喧嘩の強い伝説の女子高生、伝説のプレイボーイ、プルサジョ組のリーダー、ソウルからの転校生などの血が沸くほど熱い青春のロマンスをコミカルに描いた作品で、パク・ボヨン、イ・ジョンソク、キム・ヨングァン、イ・セヨンなどが出演した。公開初日に観客16万人を動員し、ヒットへ向けてよいスタートを切った。
公開初日「僕らの青春白書」興行成績2位を記録
映画「僕らの青春白書」が「怪しい彼女」をおさえて興行成績2位を記録した。韓国映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、「僕らの青春白書」は公開初日の22日、15万6864人の観客を動員して興行成績2位を記録し、この日公開した映画のうち最多観客数を記録した。公開前に行われた試写会を含めた累積観客数は16万5430人である。「僕らの青春白書」は1980年代の忠清道(チュンチョンド)を背景にした作品で、イ・ジョンソクをはじめパク・ボヨン、キム・ヨングァン、イ・セヨンなどが出演した。この日、ディズニー映画「アナと雪の女王」が興行成績1位の座をキープした。「アナと雪の女王」は16万1759人の観客を動員し、累積観客数は170万9065人である。「怪しい彼女」は14万2604人の観客を動員し、興行成績3位にとどまった。また、「男が愛する時」は9万8542人の観客を動員して4位となった。「弁護人」は観客4万8340人を動員して興行成績5位となり、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」「エージェント:ライアン」「サスペクト 哀しき容疑者」「ターザン 3D」などがその後を継いだ。
映画「僕らの青春白書」海外3ヶ国に先行販売“人気を証明”
1982年の忠清南道(チュンチョンナムド)洪城(ホンソン)を舞台にしたコメディ映画「僕らの青春白書」(監督:イ・ヨヌ、制作:タムソフィルム)が香港、シンガポール、マレーシアに先行販売された。昨年11月に開かれた北米最大の映画見本市「アメリカン・フィルム・マーケット」(AFM)で香港に先行販売された「僕らの青春白書」(英題:HOT YOUNG BLOODS)は、最近シンガポールとマレーシアにも販売され、現在計3ヶ国に先行販売された。KBS 2TVドラマ「ゆれながら咲く花」とSBS「君の声が聞こえる」に出演し、アジア各国で人気を博しているイ・ジョンソクと、映画「私のオオカミ少年」(2012、監督:チョ・ソンヒ)、「過速スキャンダル」(2008、監督:カン・ヒョンチョル)に出演して認知度の高いパク・ボヨンに対するバイヤーの関心が高い上、愉快な青春ロマンスという斬新なコンセプトが海外の若い観客にもアピールできると期待を集めた。「僕らの青春白書」の香港配給を担当したDeltamacはイ・ジョンソクの前作「君に泳げ!」(2013、監督:チョ・ヨンソン)を香港に配給した会社でもある。Deltamacの関係者は「最もホットなライジングスターとしてのイ・ジョンソクの可能性と潜在力を見たため、『僕らの青春白書』も香港で成功すると期待している」と伝えた。「僕らの青春白書」は1980年代、忠清南道(チュンチョンナムド)洪城(ホンソン)を制覇した喧嘩の強い伝説の女子高生、伝説のプレイボーイ、プルサジョ組のリーダー、ソウルからの転校生など血が沸くほど熱い青春のロマンスをコミカルに描いた作品だ。パク・ボヨン、イ・ジョンソク、イ・セヨン、キム・ヨングァン、クォン・ヘヒョ、キム・ヒウォン、ラ・ミランなどが出演し、「亀、走る」を演出したイ・ヨヌ監督がメガホンを取る。韓国で22日(本日)から公開されている。
【PHOTO】イ・ジョンソクからパク・ボヨンまで「僕らの青春白書」メディア試写会を開催“ご期待下さい!”
「僕らの青春白書」に出演する俳優イ・ジョンソク、パク・ボヨン、イ・セヨンらが20日午後、ソウル広津(クァンジン)区紫陽洞(チャヤンドン)ロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で開催された映画「僕らの青春白書」(監督:イ・ヨヌ)のメディア試写会に出席した。 映画「僕らの青春白書」は、1980年代、忠清南道(チュンチョンナムド)洪城(ホンソン)を制覇した喧嘩の強い女子高生、伝説のプレイボーイ、プルサジョ組のリーダー、ソウルからの転校生たちの血が沸くほど熱い青春のロマンスを描いた作品で、韓国で22日に公開される。