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アトリエの春、昼下がりの裸婦

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  • 「アトリエの春、昼下がりの裸婦」チョ・グンヒョン監督“ジュングとジョンスクのモデル、私の両親だった”

    「アトリエの春、昼下がりの裸婦」チョ・グンヒョン監督“ジュングとジョンスクのモデル、私の両親だった”

    大学で美術を専攻したチョ・グンヒョン監督。大衆との呼吸を何よりも大切に思っていたが、卒業作品展示会の後、メディアとして力がないと感じた。留学に行った時に映画を勉強しようともした。もちろん家の事情で映画には手を出せずに帰ってきたが、生計を立てるために映画の道に足を踏み入れた。彼は美術監督から始めた。「後宮の秘密」「恋の罠-淫乱書生-」など、数多くの作品で彼の美的感覚が現れていた。そして2012年話題に取り上げられた「26年」の演出を務めながらチョ・グンヒョン監督の人生がターニングポイントを迎えた。観客動員数300万人に近い興行成績を上げ、演出家としての基盤を固めた。そして2年後、新作「アトリエの春、昼下がりの裸婦」で大衆の前に立った。この作品は1960年代末、作品への熱意を失った彫刻家ジュング(パク・ヨンウ)と最後まで人生の意味を探してあげようとした彼の妻ジョンスク(キム・ソヒョン)、そして貧困と暴力の下で人生の希望を失っていたが、生計のためにヌードモデルになったミンギョン(イ・ユヨン)、この3人に訪れた人生で一番美しい瞬間に関する物語だ。政治的争点の中心にあった「26年」を手がけた彼の次期作という点を考えると本当に意外だった。しかし、美術を専攻した彼の履歴を考えると、理解できる。チョ・グンヒョン監督と「アトリエの春、昼下がりの裸婦」、彼に会いその接点を探した。―「26年」を基点に美術監督から演出家に変わった。一番変わった点があるとしたら?チョ・グンヒョン:自分がやりたいことに少し近づいた。美術監督の時は生計のための仕事だったので好みにも合わないし、休まず働いた。もちろん状況が良くなったわけではないが、仕事を選べるようになった。―「26年」と「アトリエの春、昼下がりの裸婦」の雰囲気は大きく違う。チョ・グンヒョン:似ている。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」と「26年」はある面から見ると、同じ時点にある。「26年」は映画自体が問題の中心にあったならば、今度は私がその中心にいる。それだけではなく、主流の商業映画とは異なる道を選択した。また、実験的な性格もある。果たしてこのようなことで今の観客に訴えることができるのだろうか。俗っぽい言葉で観客が受け入れてくれるだろうか。本当に気になった。―美術監督出身であり、美術を専攻した。だからこのシナリオを見て、十分魅了されたと思う。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」を次期作に選んだ理由は?チョ・グンヒョン:突然「アトリエの春、昼下がりの裸婦」を選んだ理由は、ジュングとジョンスクのモデルが私の両親だった。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」のシナリオを読んだ時、10年以上も闘病生活をしていた父の病状が悪化した状態だった。母がずっと看病をしていて、実際にシナリオの中のジョンスクの姿に母が重なっていた。若い時に優秀だった父が倒れた時期も似ていた。このシナリオに私が両親をどう思っているのか、その気持ちが盛り込まれていた。しかし、映画が完成してすぐ父が亡くなった。それだけではなく映画配給会社がすべて上映することを拒んだ。そんな中、「サンタバーバラ国際映画祭」に招待されたのだ。その時、劇場では上映されないと思ったので自腹で母を連れて国際映画祭に行った。賞を頂けるとはまったく思ってもいなかった。とにかく特別な時間を過ごすことができた。―お母さんは映画を見てどんな評価をしたのか?チョ・グンヒョン:特になかった(笑) ディテールな部分は実際のこととは違うと話していた。幼い時に覚えている状況、目撃したことや会話した内容を自分なりに再解釈したものだった。ロマンチックではなかったようだ。そのような部分で母は「あなたはこんな風に思っていたのね。でもあなたがどうしてこの映画を作ったのかは理解できる」と言ってくれた。最近こんなことを言っている。「お父さんが天国であなたのことを見守っているみたいね。だから思ってもいなかった賞も頂いたのよ」と。それが心の慰めになった。でも父に見せらてあげられなかったのがとても悔しい。―個人的には、チョ・グンヒョン監督が「アトリエの春、昼下がりの裸婦」を演出したと初めて聞いた時、驚いた。天地人(携帯電話のハングルの入力方法の一つ)紛争を起こした弟や国家安全企画部に在職した父親、そして映画「26年」の時に会ったチョ・グンヒョン監督の性向を考えたら、社会問題を扱う作品だけ演出するだろうと思った。チョ・グンヒョン監督:実は弟の話を映画化しようとした。だが、訴訟が終わった。しかも、弟が訴訟を取り下げたというくだらない終わり方だった。弟はその訴訟であまりにも苦しんで、訴訟に投資する時間がもったいなくて消耗的だと判断したという。でも、私はこんな風に終わるとは思わなかった(笑) いっそのこと、今訴訟が進行中であれば、問題を提議できる題材だ。悔しい部分や企業がどれだけ不道徳なのかについて話すことができる。今じゃなくても、今後より広い範囲の話ができると思う。そして、その映画は明るくて軽快に描くことも、もしくはブラックコメディに描くこともできるだろう。―「26年」は映画の特殊性により、「演じたいと思う俳優が出演してほしい」というのがキャスティングの条件だった。今回はどんな条件があったのか?チョ・グンヒョン監督:基本的に有名な俳優が出演してほしいという欲はない。有名な俳優の場合、その人のイメージがあるから、それを破る過程が必要になる。だから、色んな面で一定の基準を越えれば、早く決めた方が映画の完成度を考えても有利だ。「26年」もすべてのキャスティングが1週間で終わったが、これも決定は4日間ぐらいしかかからなかった。そうすると、俳優も映画について深く考えて、高次元的な悩みをするようになる。それで、撮影現場では会話をあまり交わさなくなる。そんな話は事前にやったから、撮影が早くなるのが当たり前だ。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は25回の撮影で終わった。しかも、梅雨の真ん中に撮ったからそれほどかかった。美術や撮影もずいぶん前に決定しておいたから、撮影現場では何かを決める必要がまったくない。―俳優のキャスティングについてもう少し具体的に話してみよう。チョ・グンヒョン監督:まず、俳優で親の話をしたのはジョンスク役のソヒョンさんだけだ。他の俳優にはそんな事情を話さなかった。ジュング役の場合、芸術家を演じられる人はあまりいないから、有名な俳優じゃなくてもいいと思った。そうしているうちに、パク・ヨンウさんが候補に挙がって、過去「後宮の秘密」に出演した時、「とても繊細だ」と言ったキム・デスン監督の話を思い出した。それで、気になって彼に会ってみたら本当にそんな部分が見えて、一緒に作業しようとねだるようになった。最初、パク・ヨンウさんは映画にヌードモデルが出るから誤解しやすいし、芸術家としての道以外、違う部分を誇張するかもしれないという心配や恐れが大きいように見えた。それで、作業者として孤軍奮闘する姿を盛り込む予定だと説得して、出演を決心してくれた。―それでは、ソヒョンさんは?チョ・グンヒョン監督:ソヒョンさんは自分自身を検証する悩みに陥っていた。今までは性格の強いキャラクターや大声を出すようなキャラクターとしてイメージが定着したから、私の提案が魅力的ではあるが、果たして自分が演じられるだろうかと悩んだようだ。でも、「私の母親がモデルなので、あなたを無条件にキャスティングしたわけではない」という私の話に彼女の心が揺れたようだ。ソヒョンさんが断ろうとしていたから、私は彼女にどうしても出演してほしいという気持ちで親の話を取り出した。ソヒョンさんについてはよく知らないが、可能性が高いと考えたのはチョ・サンギョンさんのお勧めが大きかったからだ。「おいしいセックス、そして愛」に出演した時、彼女が撮影していない時の姿について話してくれた。そして、60年代の韓服(韓国の伝統衣装)がとてもよく似合うとも言ってくれた。それで、彼女から会ってみようと思った。―ヌードモデルを演じる女優を探すのは本当に難しかったと思う。全身露出は決して簡単にできることではないからだ。チョ・グンヒョン監督:名前が知られた数人の女優に連絡を入れてみたが、みんなから断られた。それで、オーディションを行おうと思った。でも、制作会社がマネジメントに送ったシナリオを読んで、ユヨンさんが訪ねてきた。公式的ではなかったが、代表が紹介してくれたその場で「一緒にやりましょう」と話した。―それから、「26年」の俳優たちとは今でも仲が良いようだ。最初、「アトリエの春、昼下がりの裸婦」にハン・ヘジンさんが出た時、ただ「あ~仲が良かったんだ」と思ったが、その後も多くの俳優が特別出演して驚いた。チョ・グンヒョン監督:イ・ギョンヨン、キム・ウィソンなど他の俳優からも「出演できる役はないのか?」と聞かれたが、本当になかった(笑) 実はキャスティングする頃、特別出演については考えてもいなかった。だが、チン・グさんが「今キャスティングを行っているだろう?なのに、どうして僕は呼ばないの?特別出演でもやらせて!」とねだって実現された。「26年」の俳優たちとは今でも仲がいい。カカオトークに「26年」に出演した俳優たちのグループチャットがあるが、ヘジンさんは突然そこにイギリスからメッセージを送ったりして近況を伝える。キャスティングする当時はそのグループチャットがなかったが、チン・グさんがヘジンさんに特別出演のことを自慢して知ったようだ。それで、ヘジンさんも出演してくれた。たぶん、ヘジンさんが出国する前日だったと思う。その前日まで違う現場で撮影を行っていたのに、少しだけ時間を作って私たちの撮影現場に来て数時間ぐらい撮影してくれた。また、2AMのスロンは2時間だけの撮影だったのに、遠くから、しかもとても暑い時に来てくれた。そして、ペ・スビンさんの場合、今回の特別出演でインパクトをしっかり持っていたと思う。―確かに、珍しい現象ではある。チョ・グンヒョン監督:撮影現場でその姿を見て他の俳優が羨ましいと思ったようだ。ソヒョンさんやユヨンさんも次の映画で特別出演すると言っていた。それで、彼女たちをどの部分に入れればいいかなと悩んでいる(笑) こんな風にリレーの形で作品を撮っても面白そうだ。―映画を見ながら気になったことだが、実際にも彫刻する時に顔は描かないのか?チョ・グンヒョン監督:全身の彫刻の場合、顔は重要じゃない。頭の形はほとんど表現しない。全身の彫刻は特定の人ではなく、女性の体の神秘さや美しさを表現しようとするからだ。もちろん、特別なテーマを持って、特定の名前を取り上げた作品なら、顔まで非常に細かく表現しなければならない。だから、映画でジュングは一生全身の彫刻だけ作業してきた人だが、最後に顔を残したいと思ったことになる。ちなみに、彫刻は大きく、豊かな体の彫刻とやせた体の彫刻という2つに分けられる。それによって作家の性格が異なる。それで、俳優が決まってから台詞や状況、作業室などを決めた。―どうして美術学生の夢を諦めたのか?チョ・グンヒョン監督:話が長くなるが、実は私は絵画を専攻して、写実画や人物画を長い間描いてきた。私の美術の恩師はパク・ジェドン画伯だ。高校の時の美術の先生で、大学の時は先生が運営する画室で学んだ。先生は美術を学ぶ立場から私の師匠で、知らず知らずたくさん影響を受けた。先生のおかげで、絵画は大衆と呼吸しなければならない、大衆が分かりにくい絵を描くのは正しくないということを認識するようになった。でも、卒業展に誰も見に来なかった。当時、映画「ゴースト ニューヨークの幻」が公開されたが、美術は無料でも見に来ないのに、その映画はとても多くの人がお金を出して見ていた。それで、視野を広げてみたら、美術はすでに大衆から遠ざかっていることに気づいた。当時、私は留学がすでに予定されていて、ニューヨークに向かいながら心に代案として映画も入れて置いた。絵画を学ぶために行くが、映画も打診してみようという考えだった。そもそも、芸術品というのは生まれつきの使命を持ったものなのに、誰も見ないのがかわいそうだと思った。だが、その頃、父親が倒れて、映画人の夢の近くにも行けず、(留学を)中断して帰ってきた。その後、偶然生計のために映画をやるようになった。―それでは、チョ・グンヒョン監督にとってこの映画は意味が大きいと思う。チョ・グンヒョン監督:「アトリエの春、昼下がりの裸婦」を通じて映画は芸術だということを証明したいわけではなく、芸術とは何かということを自ら振り返る意味がある。私の映画は芸術だと話すのが恥ずかしくならないためには、私にとって芸術は何かということを知らなければならないと思った。そんな考えが多く反映された作品だ。―映画でパク・ヨンウは死ぬ前に一番華やかな春を迎える。そして、家庭内暴力に苦しんでいたイ・ユヨンもモデルの仕事をやりながら春を迎える。それでは、キム・ソヒョンにとって春はどんなものなのか?チョ・グンヒョン監督:ジュングが残したのは結局自分の顔だ。妻のために自分の顔を残した。悟りを得て自ら春を迎えたと感じた時の顔、それはすべてジョンスクのためだ。でも、考えてみたら、それはジョンスクにとっても幸せである。つまり、ジョンスクも春を迎えるために自らモデルを探して、ジュングが彫刻をするように手伝ったことになる。そんな彼の姿を見るのが彼女の幸せだからだ。ジョンスクのおかげでジュングは春を迎えて、ミンギョンも自分の価値を悟るようになった。ジョンスクはすべての人にプレゼントを渡した。―「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は海外映画祭で良い反応を得た。受賞の知らせもたくさん聞こえた。その中で一番記憶に残っていることは?チョ・グンヒョン監督:2つがあるが、一つは「サンタバーバラ国際映画祭」が終わって観客が非常に驚いていたことだ。映画に盛り込まれている人生論がとても深く、若い監督だとは思わなかったのに私を見て驚いたようだ。また、もう一つは「マドリード国際映画祭」でカール・トゥーニー(Carl Tooney)執行委員長が言ってくれたことが記憶に残る。実は大賞を受賞するなんて想像もしていなかったのに、名前を呼ばれた。それで、ステージに出て「Thank You」しか言えず、みんなが笑った。でも、執行委員長が私の肩をぽんと叩いて「私は今回の映画祭を準備しながら50作ほどのアジア映画を観たが、2014年のアジア映画の中で最高だ」と褒め称えてくれた。本当に感動した。

    10Asia
  • 「アトリエの春、昼下がりの裸婦」イ・ユヨン“露出演技に対する不安…母の言葉ではっとしました”

    「アトリエの春、昼下がりの裸婦」イ・ユヨン“露出演技に対する不安…母の言葉ではっとしました”

    公開前から騒がしかった。世界有数の映画祭で8冠王を席巻し、韓国より海外で先に作品性が認められた映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」(監督:チョ・グンヒョン、制作:スタジオフック)。特に新人のイ・ユヨン(24)が韓国女優では初めてミラノ映画祭の主演女優賞のトロフィーを手に入れ、大型新人の誕生を予告した。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、人生の意味をなくした韓国最高の彫刻家ジュング(パク・ヨンウ)、彼に最後まで人生の意志をもたらしてあげようとする妻のジョンソク(キム・ソヒョン)、貧困と暴力のため希望を放棄していたが、ヌードモデルの提案を受けるミンギョン(イ・ユギョン)、この3人にやってきた人生のもっとも美しい瞬間に関する物語だ。イ・ユヨンは地獄のような人生の中でも根気強さと純粋さを同時に抱いて一日を生きるミンギョンを繊細な感情で演じた。 「シナリオが本当に美しかったです。例えば、ミンギョンが初めてモデルポーズを取るシーンをまるで満開する花のようにと描写していました。身体や顔は監督が綺麗に撮ってくれるだろうと思いました。ミンギョンは辛い人生を生きているにも関わらず純粋で明るいじゃないですか。私にもそんな面があります。上手に出来そうだと思えました」韓国芸術総合学校演技学科出身であるイ・ユヨンは商業映画としては「アトリエの春、昼下がりの裸婦」が初めてだ。初めての作品からして大胆な全裸露出を選択するのはただならぬ覚悟がなくては難しいこと。しかし、「アトリエの春、昼下がりの裸婦」の美しいシナリオに惚れたイ・ユヨンにとって露出は大きな足かせにはならなかった。「撮影前から露出について監督とたくさんのことを話したりはしませんでした。作業室のシーンを後半にまとめて撮りましたが、私は本当に幸せでした。映画でもミンギョンにとって作業室はファンタジーのような場所、瞬間じゃないですか。作業室でだけはすべての辛い現実を忘れるようになります。生き生きして、肌があまりにも綺麗に写って心配したほどです、ハハ。露出ですか?見てお分かりだと思いますが、作業室シーンではほとんど脱いでいるじゃないですか(笑) 後ではスタッフも脱いでいる私に慣れてしまって。私はまたそれが寂しくて!私も女なのに!ハハ。それぐらいリラックスできる雰囲気を作ってくれました」もちろん露出のため躊躇しなかった瞬間がまったくなかったわけではない。知人、家族たちに映画を見せるには心配があったのだ。そのとき、イ・ユヨンは母の一言に勇気を出したそうだ。「あなたはあなたの演技、自分の身体が恥ずかしいの?」「映画が海外でたくさん賞を取ったじゃないですか。作品性に疑問があったわけではありませんが、どうしても大人たちに私の露出演技を見せることに心配はありました。そのとき、母が『あなたは自分の演技、自分の身体が恥ずかしいの?それで俳優なんかできるの?』と話しました。はっとしました。母は私が演技を始めてから変わって行く姿が好きでした。本も読むようになって、勉強もして、生活態度も良くなって(笑) 感謝しています」ミンギョンは自分がヌードモデルをやることに対して少しも恥を感じない人物だ。人生のどん底で二人の子どもをやっとの思いで育てながら心の傷がいつのまにかタコになってしまった人物。子どもたちのために始めたヌードモデルだが、ジュングとのコミュニケーション、彫刻という芸術を通して人生に二度とない春を迎えるようになる。イ・ユヨンは地獄のような現実の中でも純粋な情熱を忘れないミンギョンのキャラクターを本能的な感覚で表現した。「私は結婚もしてないし、子どもを育てたこともありませんが、ミンギョンの気持ちを知ることが出来ました。それが母性愛だと思います。二人の子どもがどれだけ可愛かったことでしょう。あんな子どもたちを置いてどこに逃げますか。ミンギョンは逃げる気もなく、逃げようともしない人物です。私も知りませんでしたが、私に母性愛がありました」商業映画デビュー作から韓国初のミラノ映画祭受賞という目覚ましい結果を得た彼女。ミラノ映画祭授賞が毒になるか薬になるか心配した瞬間もあるが、今は毒にならないようにすべての瞬間、最善を尽くしているそうだ。「ミラノ映画祭主演女優賞がどれだけ大きな賞なのか、実感が沸きませんでした。嘘だと思いましたから(笑) これからも実感は出来ないと思います。あまりにも大きな賞なので、受け入れられずにいると思います。今撮影している『背徳の王宮』(監督:ミン・ギュドン)の撮影前半、正直少し辛かったです。賞の重さがすごくて辛かったです。今は、これが私の初めての映画だ。賞を取ったことは忘れよう、そうすれば切実になれると思い、心を正しました」

    TVレポート
  • キム・ソヒョン「妻の誘惑」の悪女が献身的な妻になった

    キム・ソヒョン「妻の誘惑」の悪女が献身的な妻になった

    知的だったり、負けず嫌いだったり。女優キム・ソヒョンをめぐっては、ある種の偏見が存在する。演技のうまい女優であることは確かだが、彼女に対しては特定のイメージが定着していた。それは、希代の悪女シン・エリに扮したSBSドラマ「妻の誘惑」(2008)の余韻があまりにも強く残っているためだった。それから様々な作品に出演したが、視聴者はそれぞれのキャラクターをシン・エリの変奏のように受け入れた。その中で20日に韓国で公開された映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、キム・ソヒョンが様々な顔を持った女優であることをもう一度物語ってくれる作品だった。彼女は、劇中で献身的な妻、ジョンスク役を演じた。一つの家族を破壊したシン・エリとは正反対の人物で、名前通り淑やかで上品な女性だ。一度も声を上げることもない。成功した彫刻家である夫ジュング(パク・ヨンウ)が死を前に無気力な日常を送ると、彼に人生の希望を与えるため物心共に努力する。ジョンスクは夫に芸術的インスピレーションを与える女性(イ・ユヨン)と偶然出会い、彼女を訪れヌードモデルを提案する。彫刻家と彼の妻、そしてヌードモデル。妙な緊張感が流れがちだが、「アトリエの春、昼下がりの裸婦」はそのような展開を破ることに注力する。生活と芸術に向けた二人の話が描かれるだけだ。ジョンスクの至高にして純粋な愛への答えはあまりにも遅く帰ってくるが、自分の感情を押さえてきたジョンスクはようやく自分の本音をあらわす。これを劇的に表現したキム・ソヒョンの演技は優れていたし、彼女は2014年、マドリード国際映画祭の外国語映画部門で最優秀主演女優賞を受賞した。「この作品が意外だったという反応はインタビューで聞きました。初めてシナリオを見た時は、ジョンスクというキャラクターをうまく表現できるだろうという考えだけでした。地方ロケも面白いと思いました。実際に遠足に行ったような気分で撮影しました。休みの日には女性のスタッフたちと山に遊びに行ったりしました。女優なので演技への悩みはいつもあります。しかし、ジョンスクだから難しかったり、大変だったことはなかったです。日常的な人物はあまりしたことがないので違ったでしょうが、ジョンスクはそうでもなかったです」ジョンスクは夫を愛していながらも彼の作業室を訪れることはない。信頼の表現であろうが、たった一度も訪れないことには首をかしげるしかない。キム・ソヒョンも演出を手がけたチョ・グンヒョン監督に何度も聞いてみた。だが、「ジョンスクはもともとそういう人」という答えが帰ってきた。キム・ソヒョンは自身がキャラクターを作り直すよりは、チョ監督の意見に従った方がいいと判断した。映画は、チョ監督の狙い通りに非常に淡白に描かれた。「実際の自分なら人を雇ってでも見守っただろう」と冗談を言った。ジョンスクが夜遅く土手の上を歩いていくシーンはかなり美しい。バレエをするようにくるくる回るキム・ソヒョンの優雅な動きが視線を引きつける。叙情的なシーンだが、実際のロケ地は非常に暑く、皆疲れていた。ただ、そのとき流れていたクラシック音楽が好きで、キム・ソヒョンはその感じのままに撮影した。「そのシーンを撮って制作者たちが自画自賛した」と言った彼女は「その背景とその照明ではきれいでないはずがなかった。私も得した」と笑った。彼女はキョンサンデク(ユン・イェヒ)と一緒に泣いたシーンを一番記憶に残るシーンに挙げた。非常にたくさん泣いた。泣かなくても良いシーンでも泣いた。二人の涙にチョ監督は驚いた。状況に没入した状態で感情がごちゃごちゃになり、キム・ソヒョンは自身の後に置かれた棺を見てびっくりした。マスコミ試写会後の記者懇談会でも涙を見せた彼女だった。彼女は「恨みが多いからか」と言葉を濁し、「そんな感情があって女優をしていると思う」と話した。会話は自然に彼女が記者懇談会で泣いた理由の方に移った。MBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「お母さんが何だって」(2012)についての話だった。当初120話で企画されたが、視聴率を理由にたった27話で放送終了となった悲劇的な作品だった。このような雰囲気を事前に感知したキム・ソヒョンは不安な気持ちで作品に投入された。劣悪なシットコムの制作環境は、予想をはるかに上回った。当時MBCバラエティ番組「ラジオスター-黄金漁場」に出演したキム・ソヒョンは番組の収録中に熟睡するほどだった。その中でもキム・ソヒョンはシットコムの妙味と楽しさに気づいていった。そこまで奮闘したものの、2ヶ月で放送は終了となった。「廃止」という言葉が与える衝撃も大きかったが、キム・ソヒョンはこの事実を視聴者と共にニュースを見て知った。大先輩のナ・ムニさえ「こんなことは初めて」と言うほどだった。誰かを恨むことでもなかったが、彼女には傷として残った。「コミュニケーションがうまく取れたら、そこまではいかなかったと思う」と残念がっていた。しかし、その後も彼女はたくさんのことを成し遂げた。MBCドラマ「奇皇后」と「弁護士の資格」での圧倒的存在感がそれだった。特に「弁護士の資格」には特別出演として出演したが、最後まで一緒にした。キム・ソヒョンだからこそ可能なことだった。その秘訣を聞いたら、いくつかの戦略があったと言った。台本を徹底分析した後、ディテールを作り出す。現場では撮影の雰囲気に適しているかどうか点検する。計画を修正する時は本能に従う。言葉は簡単だが、長年の経験と生まれつきの感覚を要する作業である。「運がよかったです。『弁護士の資格』は、キム・ミョンミンという俳優への好奇心が大きかったです。検査役をまともにやったことがないことも魅力的でした。しかし、後半になるほど時間に追われ、台本もぎりぎりなところで出ました。法律用語のためセリフがなかなか覚えられませんでした。演技しながらそれほどNGをたくさん出したことはありません。恥ずかしかったときも多かったです。ある程度気負わずにしようと思って、もっと良い反応が出たと思います」生まれつき女優キム・ソヒョンの日常がふと気になった。何だか普段にも作品に没頭しているような彼女だった。「まさか。日常はとても平凡です。休みの日にはテレビをつけてぼーっとしています。膝が出た服を着て気楽に横になっています。顔に吹き出物があればそれをどうすればいいか心配しますし」率直でときには突飛な面もあるが、作品の中では自身を消して劇中のキャラクターになってしまうキム・ソヒョン。そうしながらも自身の底力と多様な姿を絶えず見せてくれる彼女だった。彼女は私たちに身近で慣れた存在でありながら、常に新しい女優だった。

    OSEN
  • 「アトリエの春、昼下がりの裸婦」パク・ヨンウ“苦しい生活の手段だった演技、今は…”

    「アトリエの春、昼下がりの裸婦」パク・ヨンウ“苦しい生活の手段だった演技、今は…”

    「自分のために引きこもった時間、寂しさを感じる間もありませんでした」早い展開と没入度の高い映画が主流の韓国映画の雰囲気とは多少異なる映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、確かに存在する意味を考えてみたい作品だ。俳優パク・ヨンウがその「アトリエの春、昼下がりの裸婦」と似ているというと大げさな表現になるだろうか。約1年前に撮影した作品が、適切な配給会社が見つからず、公開できないのではないかと心配する時期があった。パク・ヨンウとしては、2012年に既に1本の作品が撮影直前に制作が頓挫する経験をしたため、十分理解できる悩みだ。幸い「アトリエの春、昼下がりの裸婦」の配給を担当する会社が見つかり、先月20日に公開し上映されている。地道にキャリアを積んできた彼も、このようなことを経験する。楽な道を選ぶこともできるはずだが、妥協しない性格のせいかもしれない。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」で1960年代を背景に、中風を患う1人の著名な彫刻家ジュングの人生を表現しようと決心したことも、良い成績やキャラクターのイメージチェンジを狙う前に「何故か面白く、美しい作品だと思ったから」だった。「『アトリエの春、昼下がりの裸婦』は人間の感情に対するヒドゥンキャッチ」「いくら時代が変わり、科学が発展しても変わらないものがあります。その一つが道徳、もう一つが良心です。教育を通じてこれらが強くなったりもしますが、しかし、生まれ持ったものだと思います。僕はそう信じます。『アトリエの春、昼下がりの裸婦』でそれを発見できると思います。良い性格、もしくは、感情というべきでしょうか」彼は、最近出演したSBS「ゴハン行こうよ♥」に映画を例えた。「料理研究家のイム・ジホ先生が一緒に出演したが、その方は調味料を全く入れずに料理するため、料理から苦い味がする」としてから、「苦いが、おかしなことに料理が美味しい。このように、人生の苦さに共感すると、甘さも感じられるのではないだろうか」と述べた。中風を患うジュングを物心両面で見守る妻のジョンスク(キム・ソヒョン)と、貧困と暴力に苦しめられ、挙句の果てにジュングのヌードモデルになるミンギョン(イ・ユヨン)は正直なところ、もどかしく、不幸な人生だとも考えられるが、ジュングを中心にまた違う人生の意味を探して行く人物だ。パク・ヨンウの言葉のように、一方では苦い人生を経験するが、共感していると人生の本当の味を感じさせるキャラクターであるとのことだ。パク・ヨンウは、共に出演したキム・ソヒョンについて「(ドラマで強烈な役柄を演じてきたため) 偏見があったことは事実だが、むしろ、だからこそさらに大きく感情をやり取りすることが出来た」と述べた。新人イ・ユヨンについても「出来るだけ配慮しようとした」としながら撮影について語った。「偏見がむしろポジティブな効果を生み出し、キム・ソヒョンさんと共演するとき(夫婦としての切ない)感情がより大きくなりました。確かに、彼女に新しい姿があって、今までその機会を得られなかっただけなのです。イ・ユヨンさんは今までどのような経験をしてきたかは知りませんが、確かに新人でまだ若いため、優しくしようと努力しました。それでも厳しい撮影だったと思います。観客の方々がジュングとジョンソク、そしてミンギョンを通じてどのような感情を発見するのかが気になります。下手すると痴情劇に流れる可能性もありますが、3人の間で友情と愛の感情が行き来しながら関係が発展するからです。感情のヒドゥンキャッチと考えていただければ、より楽しく鑑賞できると思います」休みらしい休みを楽しんだパク・ヨンウ「寂しさを感じる時間がなかった」「アトリエの春、昼下がりの裸婦」以来パク・ヨンウは「人生の態度が多少変わった」と述べた。映画の全般的な雰囲気のようにパク・ヨンウも静かにその当時を過ごし、その後約7ヶ月間、完全に自身のための時間を送った。趣味だったドラムも本格的に習い、読みたい本も読み、地道に運動もした。「周りには、僕が連絡をしないので引きこもったと思われるほどでした。心配される方々もいました。昔だったら友だちと疎遠になることを心配して、人々に忘れられることを心配して、関係を逃してしまうことを心配して、わざとでも飲み会に参加したりしていたと思います。もちろん、それが意味のない時間ではありませんが、僕だけのための時間が必要だということが分かりました。リフレッシュはこのようにするものだと分かりました。寂しさを感じる時間がありませんでした。本当に(笑)」時事教養とバラエティの性格を両方とも持つ「ゴハン行こうよ♥」に出演したことも変化の延長線だったのだろうか。パク・ヨンウは「依然としてそのような番組に出演することは演技よりも大変ですが、するのであれば気取らず、僕が感じるままに表現しようとした」と述べた。約10年前、あるバラエティ番組に出演した経験を思い浮かべながら彼は「昔の僕だったら出来るだけ放送局が求めることに合わせようとしたはず」と付け加えた。「ゴハン行こうよ♥」でパク・ヨンウは、今まで自身が抱いていた演技に対する考えを述べた。「20代では演技が苦しみで、30代には生活の手段で、今は楽しみ」との趣旨だった。パク・ヨンウは、その言葉の本当の意味をより詳しく説明した。「いつまでも演技をしながら楽にいられるとは思いません。ただ、今楽しみ始めた初期段階ということです。良く言うと、30代は情熱を注ぎました。情熱を注いででも、変わらなさそうなことまで変えようとしていたと思います。今や頑張ったところで変わらないことは放っておこうと心がけています。僕に出来る部分からやり甲斐を探そうということです。そこで、楽しむことにおいてはスタート段階ということです。もちろん、それが崩れ落ちるかもしれないでしょう。ただし、その返しも確かにあるはずなので、より成長するはずです」「アトリエの春、昼下がりの裸婦」以来パク・ヨンウは、2部作のTVドラマ「こいつ」に出演した。十分自信を見せ、抱負を語っても良さそうだが、パク・ヨンウは「あえて」との言葉を付け加えた。「これから楽しく演技をする出発点で、視聴者に敢えて見ていただきたいと言える作品です。『アトリエの春、昼下がりの裸婦』もそうですし、その後のドラマもです。演技を始めて以来、20年間悩んだことがどんどん具体化しています。何らかの願いがあって、確実なテーマがあれば(粘り強く)悩むことも大きな意味があると思います」2年前にパク・ヨンウは「愛においてだけは大人になりたくない」と、「演技においては、マンネリにならない」というテーマを本誌とのインタビューで語ったことがある。その悩みは依然として有効で、彼の言葉通り、より具体化している。それだけ彼は、誠実に人生を埋めながら生きていた。

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  • 「グレイズ・アナトミー」のサンドラ・オー「アトリエの春、昼下がりの裸婦」を絶賛“韓国映画ということが誇らしい”

    「グレイズ・アナトミー」のサンドラ・オー「アトリエの春、昼下がりの裸婦」を絶賛“韓国映画ということが誇らしい”

    ハリウッドで活躍している韓国系カナダ人女優サンドラ・オーがチョ・グンヒョン監督の映画「春」の大賞受賞を祝った。5日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された「ミラノ国際映画祭」の大賞授賞式および特別上映会などの公式イベントに、「春」の主演俳優パク・ヨンウ、キム・ソヒョン、イ・ユヨンと、制作者シン・ヤンジュン代表が出席し、栄光の大賞を獲得した。今回の授賞式にはドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」(以下「グレイズ・アナトミー」)を通じて顔を知らせた有名な韓国系カナダ人女優サンドラ・オーが授賞者としてステージに立ち、注目を集めた。サンドラ・オーは「こんなに驚くべき映画が韓国映画ということが誇らしい」と嬉しい気持ちを隠さなかった。また、俳優トーマス・アラナ(Tomas Arana)は「春」に出演した3人の俳優に「映画がとても感動的だ。私も役者なので3人の俳優が演じたキャラクターがどれほど難しい演技なのかよく分かる。それなのに、あなたたちは完璧にやり遂げた。役者の同僚としてあなたたちに出会って光栄だ」と褒め称えた。アメリカの視聴率1位のドラマ「CSI:マイアミ」などに出演した女優ソフィア・ミロス(Sofia Milos)も、「こんな立派な映画を作り出したあなたたちに敬意を表する。大賞の受賞おめでとう」と3人の俳優とハグして彼らの演技を絶賛した。大賞受賞後、シン・ヤンジュン代表は「韓国映画界で多くの人から『春』は素晴らしい映画だが、商業的ではないと言われた。20日に韓国で映画が公開されるが、その偏見を破りたい」と所感を伝えた。「春」の主役たちは今回のアメリカ訪問で、ロサンゼルスの検事長マイク・ピュアから感謝状も受けた。「春」は体が衰えて作品への熱意を失った彫刻家と生計のためにヌードモデルになった女性、夫のためにヌードモデルを助ける妻の話を描いた作品だ。

    10Asia
  • 「アトリエの春、昼下がりの裸婦」キム・ソヒョン、記者懇談会で涙“出演ドラマが低視聴率で打ち切り…スランプを経験”

    「アトリエの春、昼下がりの裸婦」キム・ソヒョン、記者懇談会で涙“出演ドラマが低視聴率で打ち切り…スランプを経験”

    女優キム・ソヒョンが涙を流した。30日午後、ソウル城東(ソンドン)区CGV往十里(ワンシムニ)店で開かれた映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」マスコミ向け試写会の後に行われた記者懇談会には、チョ・グニョン監督、俳優パク・ヨンウとキム・ソヒョン、イ・ユヨンが出席した。同日、キム・ソヒョンは「昨年、出演していた番組が急に打ち切りになった。打ち切りへの悔しさより、女優という職業はこんなものだったのか、こんなに簡単に捨てられるのかと思った。その時非常に悩んだ。それで、プラカードを持って1人デモをなさる方の気持ちを恐縮ながら感じた」と話した。キム・ソヒョンが昨年出演したMBCシットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「お母さんが何だって」は低視聴率により、当初目標としていた120話ではなく、27話で放送を終えた。映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」はベトナム戦争の真っ最中だった1960年代末、人生の意味を失ってしまった彫刻家ジュンク(パク・ヨンウ)、最後まで彼に人生の意志を探そうとする妻ジョンスク(キム・ソヒョン)、貧困と暴力により人生の希望を失ったが、ヌードモデルを提案されるミンギョン(イ・ユヨン)の3人に訪れた輝かしい春を描く。「26年」(2012)を演出したチョ・グニョン監督がメガホンをとった。有数の国際映画祭で最優秀作品賞と主演女優賞などを受賞し、8冠王となった。韓国で来月20日に公開される。

    OSEN
  • 【PHOTO】ペ・スビンからファン・ジョンウムまで「アトリエの春、昼下がりの裸婦」VIP試写会に出席“抜群のスタイル”

    【PHOTO】ペ・スビンからファン・ジョンウムまで「アトリエの春、昼下がりの裸婦」VIP試写会に出席“抜群のスタイル”

    30日午後、ソウル城東(ソンドン)区杏堂洞(ヘンダンドン)CGV往十里(ワンシムニ)店で開かれた映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」(監督:チョ・グンヒョン)のVIP試写会に俳優ペ・スビン、ファン・ジョンウム、チョ・ウンジ、キム・ミンジョン、イ・ヨンア、イ・ソンジンが出席し、ポーズをとっている。パク・ヨンウ、キム・ソヒョン、イ・ユヨンが出演した映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、人生の意味を失った一流彫刻家のジュング(パク・ヨンウ)と妻ジョンスク(キム・ソヒョン)、貧しさと暴力のために人生の希望を失った中ヌードモデルの提案を受けるミンギョン(イ・ユヨン)の物語を描く作品であり、韓国で11月20日に公開される予定だ。

    TVレポート
  • 【PHOTO】パク・ヨンウ、キム・ソヒョン、イ・ユヨン、映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」マスコミ試写会に参加

    【PHOTO】パク・ヨンウ、キム・ソヒョン、イ・ユヨン、映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」マスコミ試写会に参加

    30日午後、ソウル城東(ソンドン)区CGV往十里(ワンシムニ)店で開かれた映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」マスコミ向け試写会に監督と俳優たちが出席した。映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、ベトナム戦争で夫を失い、若くして2人の子供を育てながらも純粋さを維持しているミンギョン(イ・ユヨン)が、病気になり作品活動を諦めたまま人生の意味を失った彫刻家のジュング(パク・ヨンウ)の妻ジョンスク(キム・ソヒョン)にモデルを提案され起こる希望も見えない過酷な時代に花咲く輝かしい春を描く映画だ。チョ・グニョン監督がメガホンを取り、俳優のパク・ヨンウ、キム・ソヒョン、イ・ユヨンなどが出演する映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、11月20日韓国で公開される予定だ。

    OSEN
  • 「アトリエの春、昼下がりの裸婦」日本の観客も魅了!東京国際映画祭で大反響

    「アトリエの春、昼下がりの裸婦」日本の観客も魅了!東京国際映画祭で大反響

    今年の国際映画祭で8冠を達成した映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」が日本の観客まで魅了した。映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は第27回東京国際映画祭の非競争部門であるワールド・フォーカス部門に招待され、チョ・グニョン監督と女優キム・ソヒョン、イ・ユヨンが参加した。キム・ソヒョン、イ・ユヨン、チョ・グニョン監督は、25日の公式上映会に出席した。上映後に行われた質疑応答は熱い雰囲気の中で行われた。30分と制限されていた質疑応答の時間を越えたため、上映館の外の広場で観客が監督と俳優を囲み、その場で質疑応答が行われるなど珍しい光景も見られた。日本の大手映画配給会社の1つである東映の大久保忠幸氏もわざわざチョ監督に会いに来て「多くの映画祭で作品賞を次々と受賞している理由が分かった」と伝え、非常に美しい映画だったと賞賛したという。翌日の26日には、チョ監督と親交があり、日本、中国、韓国、香港の共同制作映画「墨攻」をはじめ、日本で最も多くの国際共同制作のキャリアを誇る世界的プロデューサー井関惺氏とのミーティングや「アトリエの春、昼下がりの裸婦」の公式上映、質疑応答が相次いで行われた。26日の上映は夜8時40分という遅い時間からの上映だったにもかかわらず、座席はいっぱいになり、遅くまで続いた質疑応答に観客は熱狂していた。特に日曜日の深夜、公共交通機関の終電が早まる日本で深夜まで質疑応答が続いたため、こうした「アトリエの春、昼下がりの裸婦」に対する熱い反応に映画祭関係者も驚いたという。日本の観客は、キム・ソヒョンが演じたジョンスクやイ・ユヨンが演じたミンギョン役に共感し、キム・ソヒョンには「監督とどういう話をしてキャラクターを分析したのか」、イ・ユヨンに対しては「新人だが、露出に対する負担はなかったのか」など様々な質問をした。チョ・グニョン監督に対しては「どのように演技指導を行ったのか? なぜ69年なのか?」という質問があった。これについて、チョ・グニョン監督は「俳優たちが演技に没頭していたため、したいままに演じてもらうようにした。69年はベトナム戦争で戦傷を負った軍人が戻ってくる時期だということを考えて69年に設定した」と答えた。また「キム・ソヒョンは韓国では怒鳴りつける演技で有名な女優だったが、正反対のジョンスク役を見事に演じると信じていた。実際、期待以上に上手くやってくれた」と、キム・ソヒョンを称えると、キム・ソヒョンも「確かに怒る役が多い」と認め、会場を笑わせた。続いてキム・ソヒョンは「映画を撮り始めた時、監督から全てをからっぽにしてくるようと言われたことを振り返りながら努力した。ジョンスク役を演じながら私の人生における癒やしを経験した。これまで多くの作品に出演してきたが、誰にでも『アトリエの春、昼下がりの裸婦』が私の代表作だと言える」と述べ、観客の拍手喝采を浴びた。映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、ベトナム戦争が韓国にも暗い影を落としていた1969年、全身麻痺の難病で人生の意味を失った天才彫刻家ジュング、彼の生きる希望を最後まで見つけようとした妻ジョンスク、貧しさと暴力で苦しんでいる時にヌードモデルの提案を受けるミンギョン(イ・ユヨン)、この3人に訪れた人生の最も眩しい瞬間を描いた物語だ。世界中の人々を魅了し、作品賞4つと撮影賞2つ、そして2人の女優が共に主演女優賞を受賞するなど、偉業を達成した。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は20日に韓国で公開される。

    マイデイリー
  • 「アトリエの春、昼下がりの裸婦」東京国際映画祭に公式招待…相次ぐ映画祭からのラブコール

    「アトリエの春、昼下がりの裸婦」東京国際映画祭に公式招待…相次ぐ映画祭からのラブコール

    映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」(監督:チョ・グニョン、制作:スタジオフック)が東京国際映画祭の非コンペティション部門のワールド・フォーカスセクションに招待された。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は今年1月にサンタバーバラ国際映画祭のワールドプレミアのインターナショナルコンペティション部門に招待されたことを皮切りに、4月のアリゾナ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞し、5月のミラノ国際映画祭では韓国映画としては初めて最優秀作品賞、最優秀主演女優賞、最優秀撮影賞の3冠を達成しただけでなく、最多部門にノミネートされて話題を集めた。7月にはダラス国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀撮影賞を受賞し、マドリード国際映画祭でも最優秀作品賞、最優秀主演女優賞を受賞する勢いを見せた。また「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は韓国映画が11年ぶりに光州(クァンジュ)国際映画祭の開幕作として選ばれる記録を立てるなど、国内外の映画祭で珍しい記録を立てている。さらに2014年東京国際映画祭にも招待され、アメリカ、イタリア、スペイン、韓国に続き日本の映画祭でも注目されている。今年で27回を迎える東京国際映画祭は独特なジャンルを構築し、新しいビジョンを提示する若い監督の映画を選定するアジアで最も歴史の長い映画祭の一つである。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」はベトナム戦争の真っ最中だった60年代末、徐々に体が麻痺する病気にかかって人生の意味を失ったまま生きている最高の彫刻家ジュング(パク・ヨンウ)と夫のことを気の毒に思い、彼のために新しいモデルを探す妻ジョンスク(キム・ソヒョン)、夫を失い、貧しさと暴力の中で二人の子どもを育てながらヌードモデルの提案を受けるミンギョン(イ・ユヨン)、この3人に訪れた眩しい瞬間に対する物語だ。今年下半期に韓国で公開される。

    TVレポート
  • 映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」マドリード国際映画祭で3部門にノミネート!キム・ソヒョンが主演女優賞候補に

    映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」マドリード国際映画祭で3部門にノミネート!キム・ソヒョンが主演女優賞候補に

    映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」が、マドリード国際映画祭(Madrid International Film Festival)で3部門にノミネートされた。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、サンタバーバラ国際映画祭でワールドプレミアのインターナショナルコンペティション部門に招待されたことを皮切りに、アリゾナ国際映画祭で最優秀外国語映画賞を受賞し、ミラノ国際映画祭では8部門にノミネートされながら最多ノミネートを記録し、韓国映画史上初めて大賞、主演女優賞、撮影賞にいたる3冠を獲得し、2014年を華やかに飾った。今回、7月に開幕する2014年マドリード国際映画祭で、最優秀制作者賞、最優秀外国語映画賞、最優秀主演女優賞-外国語映画などの3部門にノミネートされ、もう一度海外で作品性が認められた。制作者賞には、映画「二人の女」「容疑者X 天才数学者のアリバイ」などを制作したスタジオフックのシン・ヤンジュン代表がノミネートされており、外国語映画賞には映画「後宮の秘密」「マイウェイ 12000キロの真実」「デュエリスト」など、数多くの映画で美術監督として一石を投じ、2012年に映画「26年」を演出したチョ・グニョン監督がノミネートされた。これに加え、映画祭の花である主演女優賞には、最近ドラマ「奇皇后」をはじめ、映画「ベルリンファイル」「黒い家」など、テレビと映画を行き来しながら縦横無尽に活動している女優キム・ソヒョンが夫に対する深い愛で献身する妻ジョンスクとして熱演を繰り広げ、韓国女優で初めてノミネートされた。先月のミラノ国際映画祭でイ・ユヨンが主演女優賞にノミネートされたことに続き、今回マドリード国際映画祭ではキム・ソヒョンが主演女優賞の候補にノミネートされながら、「アトリエの春、昼下がりの裸婦」の主演女優の二人が海外の国際映画祭で主演女優賞の候補にノミネートされる気炎を吐いた。先月のミラノ国際映画祭で怪物新人イ・ユヨンが主演女優賞を受賞したことに続き、今回マドリード国際映画祭でキム・ソヒョンも主演女優賞受賞を獲得することができるのか、その行方が注目される。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、朝鮮戦争後の1969年、ベトナム戦争の最中を背景に人生で最後のモデルに出会った天才彫刻のもとを訪れた真の美しさと愛を描いた作品だ。今年下半期に韓国で公開される予定だ。

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  • 映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」イ・ユヨン、ミラノ国際映画祭で主演女優賞を受賞

    映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」イ・ユヨン、ミラノ国際映画祭で主演女優賞を受賞

    新人女優イ・ユヨンが映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」を通じて、ミラノ国際映画祭(Milan International Film Festival Awards)で主演女優賞を受賞した。ミラノ国際映画祭側は12日(韓国時間)に主要部門の受賞者を発表した。イ・ユヨンは映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」を通じて主演女優賞を受賞した。「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は有能な彫刻家が不治の病にかかり人生を諦めようとする瞬間、彼の妻が若い女性モデルを起用し夫の芸術魂を呼び起こすという内容で、イ・ユヨンのミラノ国際映画祭の主演女優賞受賞は韓国女優としては初めてということから注目を集めている。ミラノ国際映画祭は8日から18日間イタリアのミラノで開催される。

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