「アトリエの春、昼下がりの裸婦」イ・ユヨン“露出演技に対する不安…母の言葉ではっとしました”
公開前から騒がしかった。世界有数の映画祭で8冠王を席巻し、韓国より海外で先に作品性が認められた映画「アトリエの春、昼下がりの裸婦」(監督:チョ・グンヒョン、制作:スタジオフック)。特に新人のイ・ユヨン(24)が韓国女優では初めてミラノ映画祭の主演女優賞のトロフィーを手に入れ、“大型新人”の誕生を予告した。
「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、人生の意味をなくした韓国最高の彫刻家ジュング(パク・ヨンウ)、彼に最後まで人生の意志をもたらしてあげようとする妻のジョンソク(キム・ソヒョン)、貧困と暴力のため希望を放棄していたが、ヌードモデルの提案を受けるミンギョン(イ・ユギョン)、この3人にやってきた人生のもっとも美しい瞬間に関する物語だ。イ・ユヨンは地獄のような人生の中でも根気強さと純粋さを同時に抱いて一日を生きるミンギョンを繊細な感情で演じた。
「シナリオが本当に美しかったです。例えば、ミンギョンが初めてモデルポーズを取るシーンを“まるで満開する花のように”と描写していました。身体や顔は監督が綺麗に撮ってくれるだろうと思いました。ミンギョンは辛い人生を生きているにも関わらず純粋で明るいじゃないですか。私にもそんな面があります。上手に出来そうだと思えました」
韓国芸術総合学校演技学科出身であるイ・ユヨンは商業映画としては「アトリエの春、昼下がりの裸婦」が初めてだ。初めての作品からして大胆な全裸露出を選択するのはただならぬ覚悟がなくては難しいこと。しかし、「アトリエの春、昼下がりの裸婦」の美しいシナリオに惚れたイ・ユヨンにとって露出は大きな足かせにはならなかった。
「撮影前から露出について監督とたくさんのことを話したりはしませんでした。作業室のシーンを後半にまとめて撮りましたが、私は本当に幸せでした。映画でもミンギョンにとって作業室はファンタジーのような場所、瞬間じゃないですか。作業室でだけはすべての辛い現実を忘れるようになります。生き生きして、肌があまりにも綺麗に写って心配したほどです、ハハ。露出ですか?見てお分かりだと思いますが、作業室シーンではほとんど脱いでいるじゃないですか(笑) 後ではスタッフも脱いでいる私に慣れてしまって。私はまたそれが寂しくて!私も女なのに!ハハ。それぐらいリラックスできる雰囲気を作ってくれました」
もちろん露出のため躊躇しなかった瞬間がまったくなかったわけではない。知人、家族たちに映画を見せるには心配があったのだ。そのとき、イ・ユヨンは母の一言に勇気を出したそうだ。「あなたはあなたの演技、自分の身体が恥ずかしいの?」
「映画が海外でたくさん賞を取ったじゃないですか。作品性に疑問があったわけではありませんが、どうしても大人たちに私の露出演技を見せることに心配はありました。そのとき、母が『あなたは自分の演技、自分の身体が恥ずかしいの?それで俳優なんかできるの?』と話しました。はっとしました。母は私が演技を始めてから変わって行く姿が好きでした。本も読むようになって、勉強もして、生活態度も良くなって(笑) 感謝しています」
ミンギョンは自分がヌードモデルをやることに対して少しも恥を感じない人物だ。人生のどん底で二人の子どもをやっとの思いで育てながら心の傷がいつのまにかタコになってしまった人物。子どもたちのために始めたヌードモデルだが、ジュングとのコミュニケーション、彫刻という芸術を通して人生に二度とない春を迎えるようになる。イ・ユヨンは地獄のような現実の中でも純粋な情熱を忘れないミンギョンのキャラクターを本能的な感覚で表現した。
「私は結婚もしてないし、子どもを育てたこともありませんが、ミンギョンの気持ちを知ることが出来ました。それが“母性愛”だと思います。二人の子どもがどれだけ可愛かったことでしょう。あんな子どもたちを置いてどこに逃げますか。ミンギョンは逃げる気もなく、逃げようともしない人物です。私も知りませんでしたが、私に母性愛がありました」
商業映画デビュー作から韓国初のミラノ映画祭受賞という目覚ましい結果を得た彼女。ミラノ映画祭授賞が毒になるか薬になるか心配した瞬間もあるが、今は毒にならないようにすべての瞬間、最善を尽くしているそうだ。
「ミラノ映画祭主演女優賞がどれだけ大きな賞なのか、実感が沸きませんでした。嘘だと思いましたから(笑) これからも実感は出来ないと思います。あまりにも大きな賞なので、受け入れられずにいると思います。今撮影している『背徳の王宮』(監督:ミン・ギュドン)の撮影前半、正直少し辛かったです。賞の重さがすごくて辛かったです。今は、“これが私の初めての映画だ。賞を取ったことは忘れよう、そうすれば切実になれる”と思い、心を正しました」
「アトリエの春、昼下がりの裸婦」は、人生の意味をなくした韓国最高の彫刻家ジュング(パク・ヨンウ)、彼に最後まで人生の意志をもたらしてあげようとする妻のジョンソク(キム・ソヒョン)、貧困と暴力のため希望を放棄していたが、ヌードモデルの提案を受けるミンギョン(イ・ユギョン)、この3人にやってきた人生のもっとも美しい瞬間に関する物語だ。イ・ユヨンは地獄のような人生の中でも根気強さと純粋さを同時に抱いて一日を生きるミンギョンを繊細な感情で演じた。
「シナリオが本当に美しかったです。例えば、ミンギョンが初めてモデルポーズを取るシーンを“まるで満開する花のように”と描写していました。身体や顔は監督が綺麗に撮ってくれるだろうと思いました。ミンギョンは辛い人生を生きているにも関わらず純粋で明るいじゃないですか。私にもそんな面があります。上手に出来そうだと思えました」
韓国芸術総合学校演技学科出身であるイ・ユヨンは商業映画としては「アトリエの春、昼下がりの裸婦」が初めてだ。初めての作品からして大胆な全裸露出を選択するのはただならぬ覚悟がなくては難しいこと。しかし、「アトリエの春、昼下がりの裸婦」の美しいシナリオに惚れたイ・ユヨンにとって露出は大きな足かせにはならなかった。
「撮影前から露出について監督とたくさんのことを話したりはしませんでした。作業室のシーンを後半にまとめて撮りましたが、私は本当に幸せでした。映画でもミンギョンにとって作業室はファンタジーのような場所、瞬間じゃないですか。作業室でだけはすべての辛い現実を忘れるようになります。生き生きして、肌があまりにも綺麗に写って心配したほどです、ハハ。露出ですか?見てお分かりだと思いますが、作業室シーンではほとんど脱いでいるじゃないですか(笑) 後ではスタッフも脱いでいる私に慣れてしまって。私はまたそれが寂しくて!私も女なのに!ハハ。それぐらいリラックスできる雰囲気を作ってくれました」
もちろん露出のため躊躇しなかった瞬間がまったくなかったわけではない。知人、家族たちに映画を見せるには心配があったのだ。そのとき、イ・ユヨンは母の一言に勇気を出したそうだ。「あなたはあなたの演技、自分の身体が恥ずかしいの?」
「映画が海外でたくさん賞を取ったじゃないですか。作品性に疑問があったわけではありませんが、どうしても大人たちに私の露出演技を見せることに心配はありました。そのとき、母が『あなたは自分の演技、自分の身体が恥ずかしいの?それで俳優なんかできるの?』と話しました。はっとしました。母は私が演技を始めてから変わって行く姿が好きでした。本も読むようになって、勉強もして、生活態度も良くなって(笑) 感謝しています」
ミンギョンは自分がヌードモデルをやることに対して少しも恥を感じない人物だ。人生のどん底で二人の子どもをやっとの思いで育てながら心の傷がいつのまにかタコになってしまった人物。子どもたちのために始めたヌードモデルだが、ジュングとのコミュニケーション、彫刻という芸術を通して人生に二度とない春を迎えるようになる。イ・ユヨンは地獄のような現実の中でも純粋な情熱を忘れないミンギョンのキャラクターを本能的な感覚で表現した。
「私は結婚もしてないし、子どもを育てたこともありませんが、ミンギョンの気持ちを知ることが出来ました。それが“母性愛”だと思います。二人の子どもがどれだけ可愛かったことでしょう。あんな子どもたちを置いてどこに逃げますか。ミンギョンは逃げる気もなく、逃げようともしない人物です。私も知りませんでしたが、私に母性愛がありました」
商業映画デビュー作から韓国初のミラノ映画祭受賞という目覚ましい結果を得た彼女。ミラノ映画祭授賞が毒になるか薬になるか心配した瞬間もあるが、今は毒にならないようにすべての瞬間、最善を尽くしているそうだ。
「ミラノ映画祭主演女優賞がどれだけ大きな賞なのか、実感が沸きませんでした。嘘だと思いましたから(笑) これからも実感は出来ないと思います。あまりにも大きな賞なので、受け入れられずにいると思います。今撮影している『背徳の王宮』(監督:ミン・ギュドン)の撮影前半、正直少し辛かったです。賞の重さがすごくて辛かったです。今は、“これが私の初めての映画だ。賞を取ったことは忘れよう、そうすれば切実になれる”と思い、心を正しました」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・スジョン、写真 : チョ・ソンジン
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