ダイビング・ベル
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「ダイビング・ベル」拡張版、セウォル号沈没事故の1周期を迎えて再公開確定
映画「ダイビング・ベル」(監督:イ・サンホ、アン・ヘリョン、制作:アジアプレス)が旅客船セウォル号沈没事故の1周期を迎えて再公開を確定した。シネマ・ダル側は14日、「セウォル号沈没事故の1周期を控え、『ダイビング・ベル』が海の下の状況に対する理解をサポートするためのグラフィック、アニメーションなどが追加された拡張版『ダイビング・ベル 真実は沈没しません』を4月16日に再公開する」と明かした。そしてクォン・ヨックグク弁護士、僧侶ミョンジン、人権運動家のパク・レグン、俳優ムン・ソングン、小説家ソ・ヘソン、監督チョン・ジヨン、ソン・ホチャン議員、ト・ジョンファン議員、放送作家イ・ジェイなど計75人のメンバーで構成された「ダイビング・ベル」再上映推進委員会が10日午後7時に弘大(ホンデ)放送センターで行われた特別試写会に出席した。「ダイビングベル 真実は沈没しません」は16日からインディスペース、アートナイン、江原道(カンウォンド)江陵(カンヌン)芸術劇場シニョン、釜山(プサン)アートシアターC&C、安東(アンドン)中央劇場で公開され、IPTV(IP:Internet Protocolを利用してテレビ映像を配信するサービス)でも見ることが出来る。「ダイビング・ベル」は珍島(チンド)彭木(ペンモク)港での救助過程を取材したイ・サンホ記者とアン・ヘリョン監督が共同演出し、セウォル号沈没事故の行方不明者を救助しようとした15日間の努力を描いた映画だ。昨年10月23日に韓国で公開された。
韓国インディーズ映画のための「第2回野の花映画賞」ノミネートされた21作を発表!
韓国の低予算インディーズ映画のための「第2回野の花映画賞」が21作の候補作を公開した。26日、ソウル中(チュン)区プレスセンターで行われた「第2回野の花映画賞」の公式記者懇談会で計9つの部門にノミネートされた作品が発表された。「野の花映画賞」は毎年、前年に韓国で公開された制作費10億ウォン(約1億円)未満の低予算・インディーズ映画を対象にインディーズ映画のファンと映画評論家、ジャーナリストで構成された野の花評価団の審査を経て候補作を選定する。まず劇映画の監督賞には「夜間飛行」のイ・ソンヒ監督、「足球王」のウ・ムンギ監督、「慶州(キョンジュ)」のチャン・リュル監督、「私の少女」のチョン・ジュリ監督、「ハン・ゴンジュ」のイ・スジン監督、「10分」のイ・ヨンスン監督、「自由が丘で」のホン・サンス監督まで、2014年1年間スクリーンを華やかに飾った作品の監督が選定された。ドキュメンタリー監督賞も劇映画に劣らない候補作が対決中だ。「鉄の夢」のパク・ギョングン監督、「My Place」のパク・ムンチル監督、「MANSHIN: Ten Thousand Spirits」のパク・チャンギョン監督、「ダイビング・ベル」のイ・サンホとアン・ヘリョン監督、「The Hospice」のイ・チャンジェ監督、「Non-fiction Diary」のチョン・ユンソク監督、「My Father's Emails」のホン・ジェヒ監督まで、劇映画に劣らない話題を集め、愛された作品がノミネートされた。劇映画の監督賞とドキュメンタリーの監督賞の候補作のうち、計14作は各部門の受賞とは別に再び競争することになる。映画賞の花とも言える男女主演賞の候補も商業映画に劣らないほど、華やかだ。「慶州」のパク・ヘイルとシン・ミナ、「自由が丘で」の加瀬亮とムン・ソリ、「私の少女」のソン・セビョク、キム・セロン、ペ・ドゥナがそれぞれ男女主演賞の候補に名を挙げた。さらに主演男優賞には「足球王」のアン・ジェホンと「晩餐」のチョン・ウィガプがノミネートされ、主演女優賞には「ハン・ゴンジュ」のチョン・ウヒがノミネートされた。この他にもシナリオ賞に「足球王」のキム・テゴン、「10分」のキム・ダヒョン、「ハン・ゴンジュ」のイ・スジン、「私の少女」のチョン・ジュリ、「自由が丘で」のホン・サンスなどが名を上げて競争を繰り広げており、撮影賞には「私の少女」のキム・ヒョンソク、「鉄の夢」のパク・ギョングンとキム・ジョンヒョン、「慶州」のチョ・ヨンジク、「MANSHIN: Ten Thousand Spirits」のチ・ユンジョン、イ・ソニョン、そしてユ・ジソン、「ハン・ゴンジュ」のホン・ジェシクなどの候補が発表され、監督と俳優だけのフェスティバルではなく、映画のスタッフたちの苦労も記憶する映画賞にしようとした。映画賞をさらに輝かせる新人監督及び新人男女主演賞の候補も注目を集めた。まず、新人監督賞では「MANSHIN: Ten Thousand Spirits」のパク・チャンギョン監督、「足球王」のウ・ムンギ監督、「ハン・ゴンジュ」のイ・スジン監督、「10分」のイ・ヨンスン監督、「私の少女」のチョン・ジュリ監督が再び競争を繰り広げる。新人男優賞には「夜間飛行」のクァク・シヤンとイ・ジェジュンが名を上げ、「10分」のペク・ジョンファン、「野良犬」のピョン・ヨハン、「巨人」のチェ・ウシクなどがともにノミネートされた。新人女優賞には「シャトルコック」のコン・イェジ、「新村ゾンビ漫画(MAD SAD BAD)」の「ピクニック」のパク・ジュヒ、「アトリエの春、昼下がりの裸婦」のイ・ユヨン、「足球王」のファン・スンオンがノミネートされた。「第2回野の花映画賞」の受賞式は4月9日にソウル南山(ナムサン)文学の家で行われる。
ヨ・ジング「クォン・ボブ」の降板から「あなた、その川を渡らないで」の逆走行まで ― 2014 韓国映画界 Vol.2
ヨ・ジング「クォン・ボブ(拳法)」降板から「あなた、その川を渡らないで」の逆送まで。2014年のスクリーンを熱くした最もホットな俳優を集めてみた。1. ヨ・ジング「クォン・ボブ」を降板キャスティングをめぐる映画制作の裏の世界が赤裸々に明かされた事件だった。「クォン・ボブ(拳法)」はチョ・インソンの除隊後復帰作として注目されたが、制作が無期限に延期され、結局、チョ・インソンのキャスティングが取り消された作品だ。制作中止のニュースが何度も聞こえてきたが、「クォン・ボブ」側は諦めなかった。切歯腐心した結果だろうか。韓中合作で中国が投資するというニュースが伝わり、「クォン・ボブ」は新たな動力を手に入れた。そして、ヨ・ジングがキャスティングされて長い迷いも終わるようだった。だが、ヨ・ジング側が一方的に降板を伝え、「クォン・ボブ」の世界は再び混乱に陥った。制作会社側がヨ・ジングのキャスティングを確定した状況でキム・スヒョンに主人公を提案した事実が明らかになり、議論はさらに大きくなった。ヨ・ジング側から「中国側が現地で認知度のないヨ・ジングの代わりに、ドラマ『星から来たあなた』を通じて韓流スターになったキム・スヒョンを望み、これが降板の理由だ」という主張が提起された。一方、制作会社側はヨ・ジングのスケジュールが問題だったと話した。ヨ・ジング主演の「私の心臓を撃て」は7月に撮影が終わるので、8月に「クォン・ボブ」の撮影に入るのが無理だという理由だ。結果的にチョ・インソンも、ヨ・ジングも、キム・スヒョンも、「クォン・ボブ」から離れた。「クォン・ボブ」の世界で義理について論じれる人は誰もいないだろう。現在、「クォン・ボブ」の主人公は空席で、映画の未来は真っ暗である。2. 19禁映画に出演した男性スターたち禁じられた愛は映画界が好きな題材だ。今年も間違いなく危険な愛が映画界を訪れた。だが、このような映画に今年に特に関心が集まった理由は、ソン・スンホン、チャン・ヒョク、チョン・ウソンなど一時代を風靡したイケメン俳優が誘惑に心が揺れる30~40代の既婚男性を演じたためだ。チャン・ヒョクが「愛の棘」でスタートを切った中、「情愛中毒」のソン・スンホンが部下の妻(イム・ジヨン)に魅了され、「愛のタリオ」のチョン・ウソンは20歳の処女(イ・ソム)に出会って致命的な愛を交わした。痴情激情メロベッドシーンという単語がソン・スンホン、チャン・ヒョク、チョン・ウソンの名前の前に付いて、全国の女心が熱く盛り上がった。だが、映画への関心は映画のヒットにつながらなかった。心臓をときめかせる感情を描くのは簡単ではないということを、脱ぐことが映画の成功につながるのではないことを証明したわけだ。3. 「群盗」vs「バトル・オーシャン/海上決戦」vs「パイレーツ」vs「海にかかる霧」の対決ワールドカップ第4戦ほど面白かった。SHOWBOX、CJ、ロッテNEWが準備した「群盗:民乱の時代」「バトル・オーシャン/海上決戦」「パイレーツ」「海にかかる霧」が1週間おきに順番に封切りした。すべてが億単位が投資された映画たちだった。結果は皆が知っているように「バトル・オーシャン/海上決戦」の圧勝だった。「バトル・オーシャン/海上決戦」の勢いは韓国映画の最高興行記録を保有した「アバター」を破り、全国1千761万人を記録した。このとてつもない数字には圧倒的という言葉しかない。一番期待されなかった映画「パイレーツ」の興行成功も話題となった。笑は韓国映画の大きな力をもう一度証明した。その反面、ハ・ジョンウとカン・ドンウォンのコンビで大きな関心を集めた「群盗」は損益分岐点は越えたが、期待には及ばなかった。サブタイトルは「民乱の時代」だったが、民乱はどこにもなく、そこには庶子(正式な婚姻関係にない両親から生まれた子供のうち、父親に認知された者)の悲しみだけがあったことが敗因となった。ポン・ジュノ監督が初めて制作を担当した映画「海にかかる霧」は、夏のブロックバスター映画としては内容が重いという評価の中で幕を閉じた。だが、「海にかかる霧」でJYJ ユチョンの演技力は忠武路(チュンムロ:韓国の映画業界の代名詞)で認められた。今年、ユチョンはあらゆる授賞式で新人男優賞を総なめにし、忠武路に安着した。4. 「アナと雪の女王」観客動員数1千万人突破「Let It Go」に夢中「アナと雪の女王」の監督がファンに謝罪した。どうして?主題歌「Let It Go」のせいだ。1年間ずっと絶えずに流れる「Let It Go」で、多くの人々の耳を苦しめることに監督は早くから気づいていた。「アナと雪の女王」は全世界で興行記録を塗り替えた。「アナと雪の女王」が高い興行成績を収めたことには韓国も大きく貢献した。子供の観客はもちろん中長年の観客まで魅了し、アニメとして初めて観客動員数1千人を超え、驚きの記録を立てた。10月にウォルト・ディスニーとピクサー・アニメーション・スタジオのCCOジョン・ラセター氏が訪韓し、2015~2016年のラインナップを公開したことはハリウッドがどれだけ韓国市場を重要視しているのかを判断することができるリトマス紙のようなことである。このようにハリウッドの認識を変えた理由の中心には「アナと雪の女王」があった。5. 「アベンジャーズ2」韓国上陸作戦ソウルの街が揺れた。3月から4月まで、ハリウッドの人気スーパーヒーローシリーズ「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(以下「アベンジャーズ2」)がソウルと京畿(キョンギ)周辺で撮影を行い、撮影の間ずっと話題を集めた。道路が統制され、警察が動員され、「撮影現場を撮影して掲載したら、3代が滅びる」という怖い噂もあった中、「アベンジャーズ2」撮影が韓国市場に及ぼす実効性をおいてネットでも熱い舌戦が繰り広げられた。この舌戦は今でも続いている。結果は「アベンジャーズ2」が韓国で公開される来年の4月に出る予定だ。6. 国政監査にまで至った「ダイビング・ベル」論争今年の釜山国際映画祭は「ダイビング・ベル」で始まり、「ダイビング・ベル」で終わったと言っても過言ではない。「ダイビング・ベル」は旅客船セウォル号沈没事故の真実究明のために制作された初めての作品だ。映画は釜山国際映画祭に招待されたことが知らされ、利害団体から上映中止要請を受けた。釜山映画祭組織委員長のソ・ビョンス釜山市長が「ダイビング・ベル」をおいて、政治的中立を理由に、上映反対の意思を表明した。それだけではなく、セウォル号沈没事故の遺族たちも反発した。しかし、釜山映画祭側はどのような理由でも外圧によって上映を取り消した事例がないとして、予定通りに上映した。「ダイビング・ベル」をめぐる議論は、映画祭が終わっても続いた。7日に行われた文化体育観光部を対象にした国政監査でこの映画をおいて、与野党の議員たちが熱い舌戦を繰り広げ、封切りされた後には外圧説が浮き彫りになった。「ダイビング・ベル」側はマルチプレックスシアターから差別を受けていると公正取引委員会に申告したが、上映館側は観客数の不足を理由に彼らの主張を黙殺した。険しい道を歩んできた「ダイビング・ベル」を見守った観客は現在まで計4万6785人にのぼる。7. 「あなた、その川を渡らないで」今年の逆転「インターステラー」の疾走を止めたのはブラッド・ピット主演の「フューリー」でも、クリスチャン・ベールの「エクソダス:神と王」でも、イ・ジョンジェの「ビッグマッチ」でもない、老夫婦の本物の愛の物語だった。1億2000万ウォン(約1300万円)の低予算で作られたドキュメンタリー映画が1800億ウォン(約196億円)台の制作費が投入されたハリウッドのブロックバスター映画を引き下ろすとは誰も予想しなかった。しかし、口コミで広がった「あなた、その川を渡らないで」は、チャートを逆走し、最終的にトップの座を手に入れた。「卵で岩を砕ける」という事実に誰もが驚いた。ある人は異変と言い、ある人は奇跡と言い、ある人はこれがまさに愛の力だと言った。何と思うのかは重要ではない。すべてが合っているから。
“セウォル号報道はほとんど嘘”真実を明かす「ダイビング・ベル」韓国で公開確定
旅客船セウォル号沈没事件の真相究明のために制作されたドキュメンタリー「ダイビング・ベル」(演出:イ・サンホ、アン・ヘリョン)が韓国で今月封切られることが確定した。「ダイビング・ベル」は搭乗者476人、脱出者172人、死亡者294人、行方不明者10人の、韓国史上最大の人災となった旅客船セウォル号沈没事件の真実を解き明かすための初めての作品だ。映画の正式上映前から上映に対する様々な論争が巻き起こり、「第19回釜山(プサン)国際映画祭」の一番の話題となったこの映画は、6日午前11時、釜山CGVセンタムシティーで初めて上映され、ついにそのベールを脱いだ。映画をめぐる様々な論争が絶えない中、セウォル号沈没事件の解明されていない真実に向けて慎重な第一歩を踏み出したことは確かだろう。熱い関心に支えられ「ダイビング・ベル」側は7日、「10月の公開を確定し、さらに多くの観客に会うための準備を始める」と述べた。イ・サンホ監督は「できることなら4月16日以前に戻りたいが、それは不可能なことだ。今、私たちにできることは、4月16日当日に戻って改めて再始動することだと思う。論争の多かった作品だっただけに、今の場にさらに感謝している」と述べ、アン・ヘリョン監督は「たくさんの方々にこの映画を見てもらいたい。そして、何よりこのような関心がセウォル号事件への関心につながればと思う」と伝えた。イ・サンホ監督は「皆さんと同じく、僕も彭木(ペンモク)港に到着してやっと事件の真実を知った。メディアに報道されている内容はほとんど嘘で、その背後には自分たちの過ちを隠すための緻密な計画と意図があった。当時、このような真実が埋もれないようにするために、綿密に資料を確保していかなければいけないと思った。そして、時間が経ち、セウォル号事件が急速に忘れられていくのを見て、映画化が必要だと思った。映画的な助力を得るためにアン・ヘリョン監督とタッグを組み『ダイビング・ベル』を制作することになった」と企画の意図を説明した。
釜山国際映画祭、セウォル号沈没事故を描いた映画を予定通り上映“外圧によって取り消した事例がない”
「第19回釜山(プサン)国際映画祭」(以下「第19回BIFF」)が映画「ダイビング・ベル」を予定通り上映する。「第19回BIFF」側は5日、報道資料を通じて「ダイビング・ベル」の上映に関して公式の立場を明らかにした。映画祭側は、「9月2日に開かれた『第19回BIFF』開催の記者会見以降、『ダイビング・ベル』に対する憂慮とともに、一部で上映取り消しを求める要求があった。『ダイビング・ベル』の上映は予定通りに進める」と明らかにした。さらに、「今年まで19回続けてきた間、BIFFは外圧によって上映を取り消した事例がない。それは映画祭の独立性を守り、表現の自由を守るためだった。映画祭で上映される映画に対する批判はあり得る。しかし、作品に対する批判と作品の上映の取り消しを求める要求は別問題だ。しかも、『ダイビング・ベル』はまだ公開されていない作品だ。見たこともない作品について上映の取り消しを要求するのは、映画祭の正体性と存立を脅かす行為」と付け加えた。最後に「今までそうしてきたように、BIFFは映画に対する多様な議論と批判が活発に行われる開かれた場として残るだろう」とし、「したがって、当該映画について上映を反対したり、賛成されるすべての方々は作品の上映に支障を来たすなどの過度な行為は自制していただくことを切にお願いする」と呼びかけた。「第19回BIFF」の「ワイドアングル-ドキュメンタリーショーケース」部門に招待された「ダイビング・ベル」は、旅客船セウォル号沈没事故の現場に投入されたダイビング・ベル(潜水鐘)を扱ったドキュメンタリー映画で、アン・ヘリョン監督とセウォル号惨事を報道してきた告発ニュースのイ・サンホ記者が共同演出を担当した。当初、10月6日と10日にBIFFを通じて初上映される予定だったが、上映反対の声が大きくなることにより論争が起こった。「セウォル号一般人犠牲者対策委員」側が、遺族の胸に釘を刺す行為だと明らかにし、ハ・テギョンセヌリ党議員は、セウォル号沈没惨事の遺族たちの傷を2度えぐり返すものだとして、上映の取り消しを求めた。特に、釜山映画祭組織委員長のソ・ビョンス釜山市長が政治的中立を理由に、上映反対の意思を表明した。一方、表現の自由と言論弾圧共同対策委員会は表現の自由を侵害する行為とし、「ダイビング・ベル」上映反対の動きを批判した。独立映画専用映画館の拡大に向けた市民の会、女性映画人会、韓国独立映画協会、韓国シナリオ作家組合、韓国シネマテーク協議会、韓国映画監督組合、韓国映画祭作家協会、韓国映画撮影監督組合、韓国映画プロデューサー組合、全国映画産業労働組合などの映画人たちは声明を通じて、公式招待された作品の上映を中止せよという要求は、釜山国際映画祭が始まってから19年以来初めて起こった事態だと指摘した。これと共に、政治的な理由を挙げて招待作の上映の取り消しを要求することは、どのような理由でも納得しがたいと明らかにし、上映中止要請の撤回を要求したことがある。
釜山市長が上映中止を要求…セウォル号事件を描いた映画「ダイビング・ベル」特別法の制定を叫ぶ!
映画人たちが旅客船セウォル号沈没事件に関する特別法律の制定を促した。3日、釜山(プサン)市海雲台(ヘウンデ)区右洞(ウドン)映画の殿堂BIFF Hill正門では、「徹底的な真相究明が保障されたセウォル号特別法を促す映画人1123人宣言」の記者会見が開かれた。今回の記者会見は「第19回釜山国際映画祭」(以下「第19回BIFF」)を迎え、世界の映画人と観客にセウォル号事件に対する韓国の映画人たちの意思を伝えるという趣旨だ。約2週間、映画人たちの連名を受けた今回の宣言は、映画界の懸案ではない、社会問題に対する宣言では歴代最大の規模であり、韓国映画界をリードしている監督、俳優、制作者などが結集した。映画人1123人は、「セウォル号事件に関する徹底的な真相究明と責任者の処罰、再発防止対策の講究が切実だという内容への共感から始まり、実践的連帯活動を繰り広げてきた映画人たちはアジア最大の映画祭である『第19回BIFF』を迎え、世界の映画人及び観客たちに次のように宣言する」と宣言した。続いて「真相調査委員会内に捜査権と起訴権を与える特別法を求める」とし、「私たちは最後までセウォル号事件の犠牲者、失踪者、生存者家族たちの心強い友達になる」と叫んだ。この日チョン・ジヨン監督は、上映中断圧迫議論が起きたドキュメンタリー映画「ダイビング・ベル」に言及し、「政治的中立を守るべき映画祭が、政治的色を持つ映画を上映するのは反対するという意見がある」とし、「これもセウォル号問題を政治的に見る視線だ。これは政治家が関与したということ」と指摘した。チョン・ジヨン監督は「政治的中立を守るために政治的偏向性を持つ映画を上映しなければ、上映する映画はない」と声を大きくした。「ダイビング・ベル」は珍島(チンド)彭木(ペンモク)港で救助過程を取材して告発したイ・サンホ記者とアン・ヘリョン監督が共同演出した作品で、ダイビング・ベル(潜水鐘)を通して、セウォル号事件の失踪者を救助しようとした15日間の努力を描いた映画だ。これについてソ・ビョンス釜山市長は「ダイビング・ベル」の上映中止を要求し、議論を巻き起こした。「ダイビング・ベル」のアン・ヘリョン監督も「こうして問題になるとはまったく思わなかった。セウォル号の真実という糸口を持って再び議論し、お互いの痛みをもう一度考えようという願いだった」とし、「私たちが話すのはセウォル号のすべてではない。私たちが見た、とても小さな糸口に過ぎない。そのようなことから一つ、一つ抑えていくとき、セウォル号の全体を見ることが出来る」と強調した。また、ニューカレント部門に招待された「彼らが死んだ」のペク・ジェホ監督は、「昨年、セウォル号に乗って済州島(チェジュド)に行ってきた。僕の人生の中で一番幸せな瞬間だった」とし、「4月16日に一緒に行った友達からセウォル号が沈没したという連絡を受けた。当然救助されると思った人々が帰ってこれなかった」と切り出した。続いて「それだけでも理解できないのに、長い時間が過ぎた後もなぜこの事件が起きたのか明かされなかった。セウォル号特別法について、たくさんの方々が誤解している。なぜ通過されなかったのかが理解できなくて、この場に出た」と力強く話した。