釜山市長が上映中止を要求…セウォル号事件を描いた映画「ダイビング・ベル」特別法の制定を叫ぶ!
写真=ムン・スジ記者
映画人たちが旅客船セウォル号沈没事件に関する特別法律の制定を促した。3日、釜山(プサン)市海雲台(ヘウンデ)区右洞(ウドン)映画の殿堂BIFF Hill正門では、「徹底的な真相究明が保障されたセウォル号特別法を促す映画人1123人宣言」の記者会見が開かれた。
今回の記者会見は「第19回釜山国際映画祭」(以下「第19回BIFF」)を迎え、世界の映画人と観客にセウォル号事件に対する韓国の映画人たちの意思を伝えるという趣旨だ。約2週間、映画人たちの連名を受けた今回の宣言は、映画界の懸案ではない、社会問題に対する宣言では歴代最大の規模であり、韓国映画界をリードしている監督、俳優、制作者などが結集した。
映画人1123人は、「セウォル号事件に関する徹底的な真相究明と責任者の処罰、再発防止対策の講究が切実だという内容への共感から始まり、実践的連帯活動を繰り広げてきた映画人たちはアジア最大の映画祭である『第19回BIFF』を迎え、世界の映画人及び観客たちに次のように宣言する」と宣言した。
続いて「真相調査委員会内に捜査権と起訴権を与える特別法を求める」とし、「私たちは最後までセウォル号事件の犠牲者、失踪者、生存者家族たちの心強い友達になる」と叫んだ。
この日チョン・ジヨン監督は、上映中断圧迫議論が起きたドキュメンタリー映画「ダイビング・ベル」に言及し、「政治的中立を守るべき映画祭が、政治的色を持つ映画を上映するのは反対するという意見がある」とし、「これもセウォル号問題を政治的に見る視線だ。これは政治家が関与したということ」と指摘した。
チョン・ジヨン監督は「政治的中立を守るために政治的偏向性を持つ映画を上映しなければ、上映する映画はない」と声を大きくした。
「ダイビング・ベル」は珍島(チンド)彭木(ペンモク)港で救助過程を取材して告発したイ・サンホ記者とアン・ヘリョン監督が共同演出した作品で、“ダイビング・ベル”(潜水鐘)を通して、セウォル号事件の失踪者を救助しようとした15日間の努力を描いた映画だ。これについてソ・ビョンス釜山市長は「ダイビング・ベル」の上映中止を要求し、議論を巻き起こした。
「ダイビング・ベル」のアン・ヘリョン監督も「こうして問題になるとはまったく思わなかった。セウォル号の真実という糸口を持って再び議論し、お互いの痛みをもう一度考えようという願いだった」とし、「私たちが話すのはセウォル号のすべてではない。私たちが見た、とても小さな糸口に過ぎない。そのようなことから一つ、一つ抑えていくとき、セウォル号の全体を見ることが出来る」と強調した。
また、ニューカレント部門に招待された「彼らが死んだ」のペク・ジェホ監督は、「昨年、セウォル号に乗って済州島(チェジュド)に行ってきた。僕の人生の中で一番幸せな瞬間だった」とし、「4月16日に一緒に行った友達からセウォル号が沈没したという連絡を受けた。当然救助されると思った人々が帰ってこれなかった」と切り出した。
続いて「それだけでも理解できないのに、長い時間が過ぎた後もなぜこの事件が起きたのか明かされなかった。セウォル号特別法について、たくさんの方々が誤解している。なぜ通過されなかったのかが理解できなくて、この場に出た」と力強く話した。
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・スジョン
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