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柄本佑、釜山で観客の生のリアクションに感無量…映画「このごにおよんで愛など」記者会見に出席

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(C)2026 K2 Pictures
10月12日(月)、「第31回釜山(プサン)国際映画祭」にて、映画「このごにおよんで愛など」の公式記者会見が行われ、長澤まさみ演じる主人公の詩の夫・小島杜夫役を演じた柄本佑、広瀬奈々子監督が登壇した。

本作が出品される「釜山アワード部門」は、コンペティションのメイン部門として昨年新設され、最優秀作品賞、監督賞、審査員特別賞、主演男優/女優賞、芸術的貢献賞が与えられる。さらに最優秀作品賞には、米アカデミー賞の国際長編映画部門への応募資格も与えられるなど、国際的にも大きな期待と注目を集める最重要部門だ。

(C)2026 K2 Pictures
11日(日)はワールドプレミアが上映され、満員の観客からは惜しみない大拍手と温かな喝采がわき起こり、絶賛の声も多く届いている。翌日12日(月)には公式記者会見が開催され、柄本佑、広瀬奈々子監督が出席。記者会見には長澤も出席予定だったが、インフルエンザのため惜しくも参加が叶わず、昨日のワールドプレミアに続き会見でも長澤演じる主人公・小島詩の顔パネルをもって柄本と広瀬監督が登場。アジア各国から詰めかけた大勢のメディアを前にトークを繰り広げた。

広瀬監督はこの作品を制作したきっかけが、レズビアンカップルの友人に子どもができたという知らせを受け、その子どもが無事に生まれて大きくなった時、いつかこの映画を見てもらいたいと思ったことが制作のきっかけだったという。「婚姻や結婚、出産といった既存の家族像や固定観念に縛られて悩んでいる方に届けられる作品になればと思っています。当事者だけに閉じたお話にするのではなく、同性婚という形を借りながら、3人の物語として展開させました」と、本作に込めた想いを明かす。

(C)2026 K2 Pictures
続いて、主人公・詩の夫である杜夫を演じた柄本は「それぞれの愛の形を描いた作品ですが、僕自身はそういった様々な形があって当たり前だと思っていますし、非常に面白い物語として楽しんで脚本を読ませていただきました。この3人はみんなすごくわがままで欲しがり屋さんなんです(笑)。その中で杜夫の欲望はどこにあるのかと考えた時、とにかく『詩と一緒にいたい』というシンプルな思いをベースにして演じました」と、まっすぐに役と向き合った舞台裏を振り返った。

「APM(アジアン・プロジェクト・マーケット)」に出展されていた本作。当時から英題タイトルが変更となっており、広瀬監督はそのことについて聞かれると「APM(アジアン・プロジェクト・マーケット)出展時の英題は『WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT』なのですが、長すぎて覚えられないと言われたので(笑)、もう少しシンプルなタイトルにしました。重いテーマを扱いつつもとても軽やかな映画なので、シンプルに振り回されながら楽しんでほしいという想いや、2人の恋人の間で揺れ動く様をタイトルに込めさせて頂きました」と想いを語る。

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「タイトルに続く言葉は、ぜひ観客の皆様それぞれに考えていただけたら嬉しいです」と続けた。また「本作を通じて女性たちへどんなメッセージを届けたいですか?」という質問に対して、広瀬監督は「日本の女性たちは『こうでなければいけない』という価値観にとらわれすぎてしまって、我慢しながら生きている方がまだたくさんいらっしゃると感じています。特に出産期や年齢のこともあり、お仕事をしながら……ということが難しいんですよね。そういったことに私自身非常に関心があって、この作品の中で女性のライフステージというテーマを詰め込ませていただきました」と現代の社会背景と通ずる本作のテーマについて話す。

「社会の規範を守って一生懸命頑張っている人ほど、そうではない人に対して『私こんなに頑張っているのに』というような気持ちになってしまうことがあります。だからこそ、このキャラクターたちを通して『もうちょっと楽に生きていいんだよ』というメッセージを届けられたらと思っています」と作品に込めた真摯な想いを語り、生きづらさを抱える人々の背中を優しく押す本作の魅力を力強くアピールした。

(C)2026 K2 Pictures
柄本は今回が初の海外映画祭参加。釜山の印象や観客の反応、また複雑な杜夫という役の作り方について聞かれると、「街全体で映画を盛り上げている空気感がありました。映画を見ていた時に笑いが起きる場所の不意打ち感みたいなものは、なかなか客観的には見えないところもありますが、それでも『この映画の面白いところってここだよね』という風にどこか思っているところがあったりして。それとは全然違うところで笑いが起きていたりしていたので、それを見た時に『海越えたな』という感じがして、とても嬉しかったです」と生のリアクションに対して感無量の様子。「全体的な印象で言うとすごくピュアに、精度高くこの映画を見てくれている。観客の方々がすごくストレートにまっすぐ作品を見に来てくれているなということも同時に思いましたね」と、国境や言語を越えて届いた現地観客の温かな反応に手応えを語った。

(C)2026 K2 Pictures
柄本が演じた杜夫については「(詩、杜夫、潤奈の3人で)豚の角煮を食べるシーンのリハーサルで、詩と潤奈の関係のことには全く気づいていないという演技をする時に、僕としてはそういうことを含ませているつもりはないのですが、ただ潤奈さんを見ていたり、ただ詩ちゃんを見ていたり……すると、『2人の関係を勘ぐってるようにみえる』と監督から言われたことがありました。その場を楽しんでいる雰囲気を少しオーバーに見えるくらい演じたほうが、そういった勘ぐっているという感じをゼロにできるのではないかなと。その晩に詩ちゃんからのカミングアウトを聞いて100になるみたいな(笑)。その差を出すということを監督から言われて、そこが杜夫を演じていくベースになりました」と監督とのやり取りを通じて役の奥行きを深めていったエピソードを披露。

(C)2026 K2 Pictures
「脚本の段階でも話をして、(詩ちゃんから)カミングアウトを受けた時も結構分かりやすく慌てふためいていたのですが、そこを逆にちょっとストップしない?(笑)というアイデアも提案させて頂いたりして。“動と静”の使い分けみたいなことですかね。監督から受けた演出によって出てきたという印象です」と、監督との真摯な対話を通じて緻密に組み立てられた役作りの舞台裏を明かし、監督とキャスト陣の深い信頼関係が生み出した絶妙なキャラクター制作秘話に、現地メディアから大きな関心が寄せられた。

(C)2026 K2 Pictures
終始キャスト・監督陣の深いチーム愛が溢れ、記者会見は終了。国境を越え、現地観客の心をしっかりと掴んだ映画「このごにおよんで愛など」。ワールドプレミアでの大盛況を皮切りに、今後の展開と日本公開へ向けて大きな期待が膨らむ大盛況の「釜山国際映画祭」のステージとなった。

(C)2026 K2 Pictures
あわせて解禁されたアザーショットには、レッドカーペットや公式記者会見で見せた表情とは一味違う、キャスト陣の自然体な魅力が満載。海風が心地よい釜山の海岸沿いを楽しむ柄本・石橋の姿や、会場となる「BIFF」の大型ロゴをバックに2人揃ってお茶目に指ハートを贈るキュートな姿、さらには今回登壇が叶わなかった長澤まさみの顔パネルを掲げ、絆をのぞかせる笑顔の一幕など、映画祭の現場のあたたかな空気感とキャスト同士の仲の良さが溢れ出る貴重なアザーショットとなっている。

10月24日(土)にはいよいよジャパンプレミアが開催され、日本でも本作が初披露される。わがままで、ずるくて、だけどどこか愛おしい。不器用な3人が揺れ動く感情と向き合いながら紡ぎ出す映画「このごにおよんで愛など」に期待が高まる。

(C)2026 K2 Pictures

■作品概要
「このごにおよんで愛など」
11月27日(金)公開

出演:長澤まさみ 柄本佑 石橋静河 落合モトキ 松井ケムリ のせりん 大西礼芳 渋川清彦 片岡礼子 / 風間俊介
監督・脚本・編集・原案:広瀬奈々子

音楽:HIMI
撮影:姚宏易
照明:蕭鴻益 佐藤俊介
録音:臼井勝
美術:杉本亮
衣裳:山本マナ 池田ミレイ
メイク:大上あづさ
キャスティング:田端利江 山下葉子

助監督:中山権正
制作担当:木村利明
プロダクション通訳:李安琪
法律・LGBTQ監修:南和行
音楽プロデューサー:本谷侑紀
ラインプロデューサー:梶川信幸
製作:紀伊宗之
プロデューサー:小出大樹
アソシエイトプロデューサー:大日向隼 上浦侑奈
製作・配給:K2 Pictures
企画:分福
制作プロダクション:K2 Pictures Production
(C)2026 K2 Pictures

■関連リンク
「このごにおよんで愛など」公式サイト

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部

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