イム・サンス
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「私の親友悪党たち」コ・ジュニ&イム・サンス監督、役割を交代したカップルグラビア
「私の親友悪党たち」の女優コ・ジュニが、イム・サンス監督とセンス溢れるカップル写真を披露した。映画「私の親友悪党たち」でワイルドでさらに魅力的な女性ナミに扮し素晴らしい演技を披露したコ・ジュニとイム・サンス監督が、ファッションマガジン「VOGUE」のグラビア撮影で、お互いに入れ替わった役割を演じた。グラビアの中のコ・ジュニはイム・サンス監督をペルソナにカメラを手にしている。いつものカメラの前での姿とは違い、短くカットしたヘアにシースルークロップトップを着たコ・ジュニは、自由奔放に見える。その反面、スカートと唇、指の上の強烈なレッドは変わらぬオーラを感じせる。また違う写真の中のコ・ジュニは、本来の姿に戻り女優としてイム・サンス監督のカメラの前に立っている。まるで「私の親友悪党たち」のナミを連想させるようにファンキーながらも愛らしかった。一枚一枚の写真の中で感じられる元気で楽しいコ・ジュニとイム・サンス監督のずば抜けた相性が際立った。コ・ジュニは一緒に行われたインタビューで「イム・サンス監督の長年のファンとして、一緒に作業すること自体が光栄だった」と尊敬を、イム・サンス監督も「コ・ジュニがナミという役割にあまりにも良くあっていた。コ・ジュニの演技が誇らしかった」とコ・ジュニへの信頼を伝え、お互いへの愛情を示した。コ・ジュニとイム・サンス監督の異色のグラビアとインタビューは、ファッションマガジン「VOGUE」の7月号で確認することができる。イム・サンス監督と彼の新しいミューズコ・ジュニの愉快な笑いとアクションがある新しいスタイルの映画「私の親友悪党たち」は、25日韓国で公開された。
「私の親友悪党たち」イム・サンス監督“僕が変わった理由?コンビニのバイト、ホン・サンス、大統領選挙があったから”
イム・サンスが変わった。デビュー作「ディナーの後に」(1998)以降、常に問題作を公開してきた彼が、肩の力を抜いて戻ってきた。「蜜の味 ~テイスト オブ マネー~」以来、3年ぶりの復帰作である「私の親友悪党たち」(制作:FILMPASMAL)は、イム・サンスの表現を借りれば「引き込まれる、スタイリッシュなジャンル映画」だ。間違ってはいないが、100%合っている表現でもない。世の中に対する挑発的な視線は変わっておらず、独特なミジャンセン(舞台の上での登場人物の配置や役割、舞台装置、照明などの全体的な計画)も随所に残っていた。しかし、毒々しかった目つきには温かみが宿り、腕を組んで世の中を見つめていた冷笑は限りなくポジティブな反抗心に変わっていた。「私の親友悪党たち」2015年版「ビート」「私の親友悪党たち」はジヌ(リュ・スンボム)とナミ(コ・ジュニ)が偶然巨額の金が入ったカバンを発見し、お金ではなく魂の威厳を守るために自ら悪党となることを決心してから展開される映画だ。「ランニングマン」「スロービデオ」に続く21世紀フォックスコリアの3作目の韓国映画投資作だ。「可愛くて明るい映画を作りたかったんです。完成度や完璧な構造を兼ね備えながらもスタイリッシュな、時間が経つことを忘れるほど引き込まれるジャンル映画が作りたかった。この映画は、青春ドラマです。キム・ソンス監督の『ビート』(1997)、『太陽はない』(1998)の21世紀バージョンだと思ってください。『ビート』は、ウノフイルムで撮られた映画ですが、僕もあの頃ウノフィルムで作品を準備中でした。『ビート』の撮影現場にも何回も遊びに行きましたし。30代半ばだった僕の目では、『ビート』のような青春ドラマには大きな感興が湧きませんでした。でもリュ・スンボムさんは『ビート』を見て心臓がドキドキしたと言っていました。スンボムさんは『私の親友悪党たち』で『ビート』の時に感じたときめきをまた感じたみたいです」2坪ほどの考試院(コシウォン:各種国家試験を受ける全国の受験生たちが集まって勉強できるように作った長期宿泊施設)で暮らしながら大学を卒業し、なんとか就職したが返す借金だけで数千万ウォンに上るインターン社員ジヌと、世の中の誰の視線も気にせず自動車修理工として生きているナミは、偶然大金の入ったカバンを見つける。ここにガーナから来た移住労働者のヤクブ(サム・オチュリ)とジョンスク(リュ・ヒョンギョン)夫婦まで加わり、事件は大きくなる。普通の犯罪映画であればこの中から誰かがお金を横取りするために虎視眈々とチャンスを狙うはずだが、「私の親友悪党たち」はむしろその逆だ。ヤクブが金のカバンのせいで韓国人に人間以下に見下されると、ジヌとナミは怒って痛快な一本勝負を展開する。裏切り? 陰謀? そのようなありきたりの展開は「私の親友悪党たち」ではないと思っていい。驚くべきエンディングとサイダーのように痛快な復讐のエネルギーが観客を待っている。「『蜜の味 ~テイスト オブ マネー~』を撮っていた当時、21世紀フォックスコリアの社長と次回作について話しました。その時言われたんです。『ハウスメイド』はすごく良かったけど、もう少しジャンル的な映画を作りましょうと。OK、良いですねと答えました。もちろんエンディングと後半の復讐シーンでは少し意見の相違がありました。中盤までのトーンやマナーからあまりにもかけ離れているのではないかということでした。シナリオは今よりも曖昧な状態でしたし。心配しないでほしい、確実に撮ってみせると説得したんです」コンビニの青年、酔ったホン・サンスが発した本音そして大統領選挙当時にしては大胆な性に対する談話を届けた「ディナーの後に」で印象的なデビューを果たしたイム・サンス監督は、家族関係に関する批判を盛り込んだ「浮気な家族」、韓国現代史の素顔を見せた「ユゴ 大統領有故」、財閥家の恥部に触れた「ハウスメイド」「蜜の味 ~テイスト オブ マネー~」で常に世の中と妥協しない視線でクリエイティブなイシューメーカーとして忠武路(チュンムロ:韓国映画界の代名詞)に確かなカテゴリを構築してきた。ふと権力、既得権層、財閥、政治批判的な映画を作ってきた彼が、50歳を超えて青春というテーマに視線を向けたきっかけが気になった。「いきなり変わった理由は何ですか?」という質問にイム監督は「蜜の味 ~テイスト オブ マネー~」で釜山(プサン)国際映画祭を訪れた際に自身に質問を投げかけたある観客の青年の話を聞かせてくれた。「『蜜の味 ~テイスト オブ マネー~』で釜山国際映画祭を訪れた時の話です。GV(ゲスト・ビジット、観客との対話)の時に、ある青年がこんなことを言いました。コンビニのバイトである自分にとっては、キム・ガンウの立場がまったく理解できないということでした。あの時、『コンビニでバイトをして、頑張って勉強して大手企業に就職したとしても人生は楽ではない』と言いたかったのですが、結局口に出すことはできませんでした。そして数日後、釜山のある飲み会、多分3次会だったと思います。そこですごく酔ってしまったんですが、僕よりも酔ったホン・サンス監督が僕に言ったんです。肩の力を抜いて映画を作ってと。『ディナーの後に』はとても可愛い映画だったのに、『蜜の味 ~テイスト オブ マネー~』は映画がダサい!と(笑) そして数ヶ月後に大統領選挙がありましたね。はい、早く若者のための映画を作らないとと思いました。大統領選挙が終わってからすぐ『私の親友悪党たち』のシナリオの執筆に入りました」俳優のDNAリュ・スンボム&ハングリー精神コ・ジュニベッドシーン?もうたくさんやったから!「私の親友悪党たち」はリュ・スンボムが「ベルリンファイル」(監督:リュ・スンワン)以来3年ぶりの復帰作として選んだことで早くから期待を集めた。青春の記録を作るために今回の映画に出演したというリュ・スンボムは間抜けな上司の言葉に服従することを拒否するインターン社員ジヌ役を演じた。絶体絶命の危機の中でもただ笑って見せるリュ・スンボムの顔から、なぜかイム・サンス監督の顔が見えた。「スンボムさんに、とりあえずたくさん笑おうと提案しました。例えばスンボムさんが『監督、ここでどう演じればいいですか?』とアドバイスを求めてくると、『ただ笑おう』と答えました。僕もとりあえずよく笑う方なんです。ジヌもすごくよく笑う青年だと思いました」イム監督はリュ・スンボムについて「お金から自由な韓国の数少ない俳優」と語った。俳優という安住できる垣を自ら超え、フランス・パリに渡って苦労をしていることや、恋愛のスタイルを見ても分かるのではないかという。「金!金!金!」と叫ぶ韓国の芸能界で、リュ・スンボムのように自由な魂は数少ないという。リュ・スンボムがDNAに俳優と書かれている部類であるなら、コ・ジュニは自ら認めたように、生まれながらの女優ではない。女優とスタイルアイコンの範疇を行き来していたコ・ジュニは、「私の親友悪党たち」を通じてデビュー10年を経てようやく女優としての土台を整えることに成功した。「演技力が曖昧な俳優たちは所属事務所が『イム・サンスに送れ! 演技は確実に教えて連れてくるから』と言うみたいです(笑) ジュニさんの場合も、本人に不満があったようです。『私は演技がしたいのに、なぜ毎回同じようなキャラクターしか来ないんだろう!』みたいな。そんなハングリー精神がすごく良かったです。このような俳優たちは、監督の磨きが少し入るだけでとても成長するんですよ」劇中で終始愉快なケミストリー(俳優同士の相性)を誇っていた二人は何度もベッドシーンを披露した。もちろん、ベッドシーンも普通のベッドシーンではない。「ベッドシーンがあまりにも可愛いのでは」という記者の冗談に、イム監督は「映画全体のトーン的に可愛いベッドシーンがぴったりだった。『ハウスメイド』が奇怪でありながらもねっとりした、鳥肌までカメラに映す必要のあった淫乱な話だったとすれば、『私の親友悪党たち』は明るい映画じゃないか。それに僕はもう、ベッドシーンはたくさん撮ったから!」と答えた。さすがイム・サンスならではの答えであった。カンヌ国際映画祭で白人を批判する発言が議論の的に?これからはカンヌのトロフィーより観客の愛一部では「私の親友悪党たち」をめぐってイム・サンス特有の批判の刃がもろくなったのではないかと指摘する声もある。権力階層の恥部や素顔に敏感に反応してきたイム・サンスが、あまりにも明るくなったのではないかということだ。これに対してイム監督は「社会批判? 他人を批判する前に自分の役目を果たそうという気持ちで作った映画だから。『私の親友悪党たち』を見て、両手の拳を熱く握らせる、胸を一杯にするフィール(Feel)を感じたならそれでいい。まあ、社会批判は他の映画でたくさんやったじゃないか」と釈明ではない釈明をした。イム・サンス監督は2年前、「蜜の味 ~テイスト オブ マネー~」でカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に進出した当時、「白人を批判する映画を作る」という爆弾発言で世界の映画界を驚かせた。一部ではイム監督が当時の発言でカンヌ国際映画祭に嫌われ、「私の親友悪党たち」がカンヌ国際映画祭に進出できなかったのではないかと懸念した。「当時は、新自由主義だなんだということで資本主義への懐疑が膨らんでいた時でした。コンペティション部門に進出した候補作を全部見てみたら、『蜜の味 ~テイスト オブ マネー~』がなぜ招待されたのか分かるような気がしました。もちろん僕にはすごくありがたいことでしたが、わざわざカンヌ国際映画祭が求めているもの、関心のあるものに合わせて映画を作りたくはありませんでした。正直に言って、『蜜の味 ~テイスト オブ マネー~』の時はカンヌ国際映画祭での受賞が必要でした。財閥家が嫌いなことをしたんですから、賞でも取らないとということでした(一同爆笑) 『私の親友悪党たち』のカンヌ国際映画祭進出への期待が高かったのは僕も知っていました。ああ、正直に話すと、また映画を出品してカンヌ国際映画祭のテストを受けようとしたらイライラしてきたんですよ(笑) これこそが権力関係ではないかと。彼らには映画を選ぶ権力があるんです!」イム・サンスはカンヌ国際映画祭のトロフィーと観客の愛のうち、どちらか一つを選ぶことになったら後者を選ぶと力強く語った。イム監督の父親で映画評論家の故イム・ヨンさんは「蜜の味 ~テイスト オブ マネー~」当時、監督に「映画を少し明るく作って」と慎重にアドバイスしたという。イム監督は「私の親友悪党たち」を編集しながら、常に父親の言葉を思い浮かべていた。「明るく、明るく」。そして父親の最後の一言、「サンス、奇々妙々に生きろ」。「今の時代、若者たちが苦労をしていること、その原因は完全に既成世代にあると思います。一種の反乱や復讐劇と見ることができる映画ですが、ちょうど既成世代である僕が知らないふりをして監督だけやることはできないので、映画の序盤に登場して一番手として死ぬんです。罪悪感とも言えます。僕たち既成世代がこう育てたんです。反抗せずにシステムに服従せよと。10代や20代は生理学的に反抗が特徴なんですが、謹厳な保守主義者たちが若者たちを不動産と心理的なもので搾取し、抑圧しています。『私の親友悪党たち』は、搾取された、無気力な若者たちのための映画です」
【PHOTO】リュ・スンボム&コ・ジュニ&イム・サンス監督、映画「私の親友悪党たち」マスコミ試写会に出席
16日午後、ソウルCGV往十里(ワンシムニ)店で行われた映画「私の親友悪党たち」のマスコミ試写会にイム・サンス監督、コ・ジュニ、リュ・スンボムが出席した。「私の親友悪党たち」は金が入った謎のバッグを手に入れたジヌ(リュ・スンボム)とナミ(コ・ジュニ)が危険な状況の中で本当の悪党になると決心することから繰り広げられる物語を描いた作品だ。「私の親友悪党たち」はリュ・スンボム、コ・ジュニの他にもリュ・ヒョンギョン、サム・オチュリ、キム・ウンス、チョン・ウォンジュン、ヤン・イクチュン、キム・ジュヒョクなどが出演する。
イム・サンス監督の新作「私の親友悪党たち」6月の韓国公開を確定
イム・サンス監督の新作「私の親友悪党たち」が6月の公開を確定し、予告ポスターを公開した。「私の親友悪党たち」は、金が入った謎のバックを手に入れたジヌ(リュ・スンボム)とナミ(コ・ジュニ)が危険な状況の中、本当の悪党になると決心することで繰り広げられる物語だ。映画「ベルリンファイル」以来2年ぶりに復帰したリュ・スンボムが偉そうなふりをしないジヌ役を務め、特有のエネルギー溢れる魅力をアピールし、チョン・ドヨンに続きイム・サンス監督の新しいミューズとして注目を浴びているコジュニが善良なふりをしないナミ役を務め、ワイルドな魅力で観客たちの心を捉える予定だ。公開された予告ポスターはリュ・スンボムとコ・ジュニカップルのケミストリー(相手俳優との相性)に対する期待感を高める。まず、本当の悪党になると決心したジヌとナミの強い決意が感じられる1枚目のポスターは、銃を持ちあった二人の荒々しい手だけでも強烈な印象を与え、映画に対する好奇心をくすぐる。もう一枚のポスターでは、銃を構えながらも何気なくアイスクリームを食べているリュ・スンボム、コ・ジュニのアイロニーな魅力が視線を引き、このカップルの呼吸に対する関心を寄せている。「私の親友悪党たち」は挑発的な想像力と洗練した演出力のイム・サンス監督と忠武路(チュンムロ)を代表する俳優リュ・スンボム、以前とは違う魅力を披露するコ・ジュニカップルのフレッシュな調和で関心を集めている作品だ。また「僕らの日曜の夜-リアル入隊プロジェクト本物の男」シーズン2や「アブノーマル会談」で人気を得ているサム・オチュリと演技派俳優リュ・ヒョンギョン、キム・ウンス、チョン・ウォンジュン、ヤン・イクチュン、キム・ジュヒョクまでベテラン俳優たちが個性溢れる演技を披露する予定だ。「私の親友悪党たち」は、韓国で6月中に公開される予定だ。
キム・ジュヒョク、イム・サンス監督の新作に特別出演か?「現在検討中」
俳優キム・ジュヒョクが映画「私の親友悪党たち」への出演を提案された。20日、キム・ジュヒョクの所属事務所であるNAMOO ACTORS側はマイデイリーに「イム・サンス監督の『私の親友悪党たち』への特別出演のオファーがあり、内部で検討中だ」と伝えた。まだキム・ジュヒョク本人はまで台本を読んでいないが、今回出演が決まれば、2011年映画「カップルズ 恋のから騒ぎ」以来、3年ぶりにスクリーンでキム・ジュヒョクが見られる。イム・サンス監督の新作「私の親友悪党たち」は「私たちに明日はない」という仮題でフリープロダクションを行った作品だ。金も家族もない女性と男性が腐った社会と企業に復讐をする過程を描いていく予定だ。
「蜜の味」第14回リオデジャネイロ国際映画祭に招待!
イム・サンス監督の映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」が9月27日に開催される第14回リオデジャネイロ国際映画祭に招待された。映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、5月に開かれた第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に招待されて上映された。第14回リオデジャネイロ国際映画祭のメインプログラムであり、評論家から好評を得た世界の作品を上映するパノラマ部門に招待された。世界3大美港の一つであるブラジルのリオデジャネイロで開催されるリオデジャネイロ国際映画祭は今年で14回を迎え、南米を代表する国際映画祭である。ブラジルの映画を世界に知らせることを目指しており、映画祭の期間に開かれる最大のフィルムマーケット「リオマーケット」を通じて映画産業の交流も積極的に進めている。今回は60ヶ国から招待された約350本の映画を上映する予定であり、ここ10年間ブラジルに世界の傑作を招待し紹介してきた。第14回リオデジャネイロ国際映画祭は9月27日から10月11日まで開かれ、イム・サンス監督は映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」の上映スケジュールに合わせて参加する予定である。
ペク・ユンシク「韓国が何より愛すべき監督はイム・サンス監督だ」
5月に映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」で、第65回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを踏んだ俳優ペク・ユンシクが、当時受賞できなかったイム・サンス監督について語った。ペク・ユンシクは26日午後、ソウル清潭洞(チョンダムドン)にある某飲食店で開かれた映画「私は王である!」の制作報告会に参加した。彼はこの作品で竹を割ったようなソンビ(学識が優れて行動と礼節が塗って義理と原則を守る人柄を持った人)黄喜(ファン・ヒ)役を務め、映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」のユン会長とは異なる姿を見せる予定だ。この日ペク・ユンシクはカンヌ国際映画祭のことを回想し「イム・サンス監督は、何より韓国が愛すべき監督である」と語った。続いて「僕も『ユゴ 大統領有故』(2004)より『蜜の味 テイスト オブ マネー』の方が演出力は高まったが、ストーリーは残念に思うところがある」と語った。またペク・ユンシクは「でも、韓国でイム・サンスのような監督はいないと思う。カンヌ国際映画祭の執行委員長であるティエリー・フレモーが映画『ユゴ 大統領有故』がカンヌ国際映画祭の監督週間への正式招待作品となったことを知って、関係者を問責したこともあるという。ティエリー・フレモーはコンペティション部門に進出してもおかしくない作品だと思っていたのだ」とカンヌ国際映画祭でイム・サンス監督が高く評価されたことについて語った。さらにペク・ユンシクは「何より韓国が愛すべき監督なのに、話題だけになってしまうのは残念だと思う」と語った。
Vol.3 ― 「イム・サンス監督はもともと試演を楽しむ」…“ベテラン”ペク・ユンシクの露出観
ペク・ユンシクが説明する「蜜の味 テイスト オブ マネー」のキーワード露出とベッドシーン映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」でもっとも大胆なベッドシーンを披露するカップルは、ユン会長役のペク・ユンシク(65)と、フィリピン人メイド、エバ役のマウイ・テイラー(29)だ。映画の中で真実の愛を育てる、唯一の純粋なカップルとして描かれる二人は、激しい濡れ場を演じた。マウイ・テイラーは上半身を露出させ、肉感的なプロポーションを露わにもしている。彼女と息を合わせたペク・ユンシクもやはり、大胆で激しいベッドシーンでの演技で、注目を集めた。ペク・ユンシクは、露出とベッドシーンでの演技についての質問に「どうして洋服があると思うんですか。負担も大きくて、決して楽ではない演技だった」と切り出した。「映画に残る、永遠に記録に残る露出なので、女優だけでなく男性俳優も心の負担が大きいのが事実です。しかし私たちはまた、その役柄と状況を表現しなければならない職業だから、やるしかありません」ペク・ユンシクはこのベッドシーンで、イム・サンス監督が試演を行ったと撮影の裏話も伝えた。彼は「イム・サンス監督は『ユゴ 大統領有故』の時から試演が好きでした。今回のユン会長のベッドシーンでも、イム・サンス監督が試演しました」と話した。ペク・ユンシクは「お互いに愛情を感じるなら、スキンシップは当たり前で自然なことではないでしょうか。マウイ・テイラーと一緒に、最善を尽くして演技しました」と話した。劇中で心から円熟した雰囲気を披露しなければならなかったペク・ユンシクとマウイ・テイラー。しかし、そのような愛を感じさせる微妙な感情のポイントがなく、すぐベッドシーンとスキンシップでのみ表現され残念だ。「私もあるシーンでは、恋のきっかけをさり気なく入れた方が良かったと思います。そのメイドに惚れるポイントが必要なんですが、監督の立場からは『説明し過ぎ』とのことでした。私の考えでは、短くてもきっかけを見せたらどうだったろう、と残念に思います」ペク・ユンシクは、映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」で人生で初めて、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに立つことになった。彼は「何より、世界的な名監督であるイム・サンス監督と一緒にカンヌに行くことになっただけでも、非常に有意義で良いことだと思います。授賞式のある映画祭ではありますが、世界の映画フェスティバル、つまり祝典でもあるので、その雰囲気を楽しんで帰りたいです」と伝えた。
Vol.2 ― ペク・ユンシクから見たイム・サンス?…「彼はクールな監督」
ペク・ユンシクが説明する「蜜の味 テイスト オブ マネー」のキーワードイム・サンス俳優ペク・ユンシクは、イム・サンス監督をクール監督と呼ぶ。今年、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品した映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」が公開された後、多数の関係者や評論家たちは思ったより強烈ではないという批評している。映画が公開される前に、ユン・ヨジョンとキム・ガンウ、キム・ガンウとキム・ヒョジン、ペク・ユンシクとフィリピン人ハウスメイドのエヴァ役のマウイ・テイラー等のベッドシーンや露出度の高さで注目が集まっていた。公開された「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、実際に主演俳優の濡れ場シーンが頻繁に登場し、エヴァ役のマウイ・テイラーとペク・ユンシクは、上半身露出等の大胆な濡れ場を披露した。しかし、それにもかかわらず「さほどエロティックではない」という批評。これに対してペク・ユンシクがクールな答えを出した。彼は「財閥家の隠された話や濡れ場は非常に強烈なものだったと思う。しかしイム・サンス式でクールに表現したので、そのように思われているようだ」と答えた。普通のR指定の映画ならよくある濡れ場シーンを、イム・サンス式の演出でクールに淡々と冷笑的な観点で描いた。これに対して観客は型破りなストーリーや映像を見ても監督の視線と同じように、熱く感じなかったわけだ。ペク・ユンシクは「だからイム・サンス監督が名監督なのではないかと思う。俳優はシーンごとに渾身の力を注いで一生懸命に撮影に取り組むが、そのレベルを全体的に調整するのが監督の役目だ。そういった点で監督の意図通り全体的にうまく表現した」と好評した。ペク・ユンシクは2005年2月に公開された「その時、その人々」以来、「蜜の味 テイスト オブ マネー」でイム・サンス監督と2度目のタッグを組んだ。現場でイム・サンス監督はどんな指導者なのだろうか。「イム・サンス監督とはダイレクトに、全部オープンに話します。どんなひどいことを言っても全部受け入れてくれます。ざっくばらんに意思疎通をします。また本人もクールにという言葉をよく使います。それで僕たちもクール監督と呼びます。結局、監督は演出力で評価されるじゃないですか。イム・サンス監督は創作に対する様々な器を持っていて、それをクールに盛り込む能力があります」ペク・ユンシクは、イム・サンス監督の性格について「のびのびした性格で素直で楽しい人」だと評価した。クール監督イム・サンス監督の、クールな映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」だ。
「蜜の味」ユン・ヨジョン、ベッドシーンを前に“ガンウ君、メガネを外すと何も見えないの”
映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」制作発表会「お金の味はセックスの味」「カネ、カネ、カネを叫ぶ世の中でお金の味とは何なのかお見せしたいです」(イム・サンス監督)映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」のイム・サンス監督は「お金の味は、存分に楽しめるセックスの味」だと表現した。持っているものはお金しかない財閥の奥様が若い肉体を欲し、青年もまた彼らのお金の味を占めていくというこの映画でお金は欲情だけが溢れるセックスのように、必ずしも美しいものではない。映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」の制作発表会が開かれた30日、建大(コンデ)ロッテシネマにはユン・ヨジョン、ペク・ユンシク、キム・ガンウ、キム・ヒョジンら俳優陣とイム・サンス監督が出席した。ユン・ヨジョンは財閥ペク家の貪欲な奥方クムオクを、ペク・ユンシクはクムオクの夫で、お金に貪欲に生きてきた自分の人生を屈辱的だと感じるユン会長を演じる。またキム・ガンウはペク家の裏の仕事も担当する秘書ヨンジャク役を、キム・ヒョジンはペク家の長女でヨンジャクに複雑な感情を抱いて近づくナミ役を演じた。「ユンさんが出来ないとおっしゃったら、監督も考え直すと思ったのに」関心が集まったのは、ユン・ヨジョンと31歳下のキム・ガンウとのベッドシーンだった。40年を超える女優人生で初めてベッドシーンを演じることになったユン・ヨジョンは、あらかじめ公開されたメイキングフィルムを見て「私にはこの映画は観られない」と困惑したと言う。このシーンと関連した質問を受けたユン・ヨジョンは「ベッドシーンを撮る女優はいつも、サラサラッと脱ぐと言われるけれど、チョン・ドヨンもこの言葉を本当に嫌っている。もうやめてほしい」と話した。続いてユン・ヨジョンは「キム・ガンウが若過ぎるので、年配の者として威厳を守らなければならなかったから、毅然とした態度を装うのに苦労した」とし「監督が直接試演するところを見て『ガンウ君、私たちあれをそのままやらなければならないのよ。私はメガネを外すと何も見えないの』と話したら、キム・ガンウは『僕も何も見えません』と答えた」と話した。ユン・ヨジョンは「私でなくペク・クムオクという女が、キム・ガンウでなくチュ・ヨンジャクを相手にやったこと」と言い「私が脱いだのではなく、ペク・クムオクが脱いだのです」と強調した。ユン・ヨジョンの相手役キム・ガンウは、劇中のヨンジャクという役柄について「お金と人の欲望にあまりにも率直で、罪の意識のかけらもない。ペク家で精神的崩壊を経験するけれど、自分も知らないうちにお金の味にハマってしまう」と話し「結局、後半では自滅する」と説明した。しかしベッドシーンは、キム・ガンウにとっても簡単ではなかったはずだ。彼は「ユン・ヨジョンさんが出来ないと仰ったら監督も考え直すと思った」とし「しかし、ユンさんが『これは出来ない』と仰いながらも、いざ撮影に入るとあまりにも一生懸命なので、僕が一生懸命やらないわけにはいかなかった」と打ち明けた。これにユン・ヨジョンは「私は意地を張る歳はとっくに過ぎている」とし「監督も私より20歳も下で、この子(キム・ガンウ)も30歳下なのに、出来ないなんて言ったら見苦し過ぎるでしょう」と言っては現場を笑わせた。イム・サンス監督は「ユン・ヨジョンさんは撮影が終わってから『私にはこの映画は観られない』と言うほどのシーンにも関わらず、僕が言う通りにしてくれた」とし「どれほどいい監督でも、言う通りに演技してくれる俳優がいなかったら、何もないも同然」とユン・ヨジョンを褒め称えた。ユン・ヨジョンもイム・サンス監督への信頼から、大胆な演技に乗り出した様子であった。彼女は「イム・サンス監督とは「浮気な家族」(イム・サンス監督の前作)で初めて一緒に仕事をしたけれど『あの監督はおかしい』と思った」と話し「問題にするほど不遜ではなかったけれど、不親切だと思った」と振り返った。続いてユン・ヨジョンは「その後『浮気な家族』を観たけれど、イム監督こそが本当に進歩した女性像を描くフェミニストだということに気付いた」とし「彼の哲学を評価し、それからは小さな役でも呼んでくれればいつも出演している」と話した。「蜜の味 テイスト オブ マネー」は2012年、第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されるという快挙を成し遂げた。2010年「ハウスメイド」も同映画祭・同部門へ出品されており、カンヌに招待されるのは今回で2回目となる。「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、「浮気な家族」「ハウスメイド」で彼が披露した崩れた家族関係、最上流階層の派手な姿の裏に潜む赤裸々な姿の拡張版になると思われる。同映画は韓国で5月17日から公開される。
「蜜の味」カンヌ受賞が期待される4つの理由
映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」(以下「蜜の味 テイスト オブ マネー」)が、第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に進出し、カンヌでの受賞に期待が寄せられている。「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、お金に毒された韓国最上流階級の隠された一面を取り上げた作品。16日から開かれたカンヌ国際映画祭に出品した「蜜の味 テイスト オブ マネー」が、様々な兆候を見せ受賞の可能性を高めており、注目を集めている。◆1.イム・サンス監督、前作「ハウスメイド」に続く2年連続のカンヌ進出2005年は映画「ユゴ 大統領有故」で第58回カンヌ国際映画祭の監督週間へ招待され、2010年には映画「ハウスメイド」で第63回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に公式招待されたイム・サンス監督が「蜜の味 テイスト オブ マネー」でコンペティション部門に2年連続招待され、世界の映画界の注目を浴びている。カンヌ映画祭コンペティション部門は、パルム・ドール(カンヌ国際映画祭最高賞の名称)、審査員特別グランプリ、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞など重要部門にノミネートされる。2年連続コンペティション部門に進出したことは、イム・サンス監督に対するカンヌの愛情と関心を端的に示す根拠となっており「蜜の味 テイスト オブ マネー」の受賞の可能性を高めている。◆2.カンヌ国際映画祭の芸術監督「蜜の味 テイスト オブ マネー」を絶賛カンヌ国際映画祭の芸術監督を務めるティエリー・フレモー氏は、第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の進出作品発表で、イム・サンス監督と「蜜の味 テイスト オブ マネー」に対する賞賛を惜しまなかった。彼はコンペティション部門招待作品をマスコミに発表する場で「クラシカルなステージ装置で、疑いの余地なく今年のカンヌ映画祭公式選定映画のうちもっとも優れたステージ装置だと確信している。イム・サンス監督のカメラワークは、伝統的な技法にこだわっており、これこそが大変素晴らしいと評価できる」と述べている。◆3.カンヌ国際映画祭閉幕前日、公式プレミア上映「蜜の味 テイスト オブ マネー」が特別世間の関心の的となっているのは、公式上映日程が、これまで招待された韓国映画とは違うためとの慎重な見方も出ている。コンペティション部門に招待された作品のうち、映画祭進出に意義を持つ作品の上映は、映画祭の開幕とともに逐次的に行われる。しかし、今回の「蜜の味 テイスト オブ マネー」の場合は、閉幕式前日の、カンヌ現地時刻で26日夜10時に予定されている。これについて、受賞の可能性を念頭に置いた、非ヨーロッパ圏招待作品に対するカンヌ国際映画祭関係者の配慮ではないかとの予測が出ており「蜜の味 テイスト オブ マネー」の受賞可能性を高めている。◆4.第65回カンヌ国際映画祭の審査員長とイム・サンス監督は似ている?第65回カンヌ映画祭審査員長を務めるナンニ・モレッティ監督と、イム・サンス監督の共通点が話題を集めている。ナンニ・モレッティ氏は、脚本家、監督、俳優など多方面で優れた才能を持つ、イタリア出身の監督。イタリア映画界でネオリアリズムの先駆者と呼ばれる彼は、権力を乱用するイタリア官僚たちに反旗を翻し、不正腐敗が横行する政府に反して政治的な活動を旺盛に行う人物としても有名だ。彼のこのような社会変革への強烈な熱望は、イム・サンス監督が自分の映画で表現しているところと酷似している。韓国映画界でもっともセンセーショナルな監督と呼ばれるイム・サンス監督は、作品ごとにお金とセックス、権力と社会の不条理な面について、加減なく彼の考え方を盛り込んでいる。そのような面で、イム・サンス監督の第7作でありカンヌ映画祭への3番目の進出作「蜜の味 テイスト オブ マネー」がナンニ・モレッティ審査員長に評価されるということは、非常に意味深長なことだと言える。両監督はともに、社会への痛烈な批判と、強い自我意識の投影という時代と国境を超える共通要素を持っており、これにより映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、ナンニ・モレッティ審査員長に、東洋から渡ってきた極めて興味深い作品として映る可能性が高いためだ。
カンヌ出展作「蜜の味」イム・サンス監督“金のために屈辱を味わった”
5月17日から韓国で封切られた映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」。その露骨なタイトルとストーリーで注目が集まっているこの作品は、イム・サンス監督の前作である映画「ハウスメイド」に対する物足りなさから始まっていると言う。監督は「ハウスメイド」のウニ(チョン・ドヨン)を通じて、金の有無により階級が生じ、金ですべてが解決される社会を映し出した。「ハウスメイド」の拡大版とも解釈できる「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、「ハウスメイド」と比べ、犠牲者と加害者の関係が複雑になり、心理描写も一層豊かになった。また、ナミ(キム・ヒョジン)を通じて「ハウスメイド」との関連性を伝え劇中「ハウスメイド」を見るシーンも登場する。このように「蜜の味 テイスト オブ マネー」では「ハウスメイド」の痕跡を簡単に見つけることができるのだ。そのため、イム・サンス監督は、この映画が「ハウスメイド」から始まっていることを堂々と話す。イム・サンス監督は、マイデイリーのインタビューで「ハウスメイド」での心残りを打ち明けた。彼は「『ハウスメイド』は隠喩的な映画で、ひとつの象徴だった。私たち自身がハウスメイドであるということを伝えたかった。だが、共感を得られなかったようだ。ウニを通して、人々の共感を得ることができなかったという点が残念でならない。だからそれをもう一度違う形で表現しようと思った」と話した。続いて「『ハウスメイド』の時はユーモアが足りなかった。でも作品の内容的にそれを表現することが難しく、時間もなかった。でも私はもともとユーモアが大好きで、これまでの作品でも目立ちはしないが、自然にユーモラスに仕上げようと努力してきた」と付け加えた。二作品連続で金をテーマに描いたイム・サンス監督。監督自身は、金のせいで屈辱を味わったことがないのか聞いてみた。「屈辱?作品を撮るたびに屈辱を味わっているよ。スポンサーから出資してもらう時なんかはね(笑) 金は、本来屈辱的なものだと思う。映画は特に数十億ウォンという費用がかかるから」彼は「蜜の味 テイスト オブ マネー」で金により屈辱を味わったことを暴露したが、映画という芸術作品は、金と純粋な芸術性の間を行ったり来たりするもの。彼が二度も作品の中で表現しようと思ったテーマ金による残酷な屈辱は、監督自身が痛感していたことなのかもしれない。金の屈辱だけでなくイム・サンス監督が、常に前線で戦わなければならないものとは、映画を観る観客の欲求だ。観客は、常に強く刺激的なものを求める。それらを満足させるために制作スタッフは、常に苦悩する。「ハウスメイド」の露出度の高いラブシーンに続き、「蜜の味 テイスト オブ マネー」でも公開直後は、露出度の高いラブシーンがマーケティングの前面に打ち出されていた。65歳のペク・ユンシクと大女優ユン・ヨジョンも例外でなく、キム・ガンウとキム・ヒョジンのラブシーンにも関心が集まっていた。「マーケティングという部分では、期待値を高めたが、イム・サンスの映画を観てきた人だったら、やたらと脱ぎまくる訳ではないと思ってくれたと思う。カンヌにも進出できる映画なわけだし。それでもパーティーシーンやマッサージシーンは、そう簡単に観られるものじゃない。あ、でも人々は常にもっと、もっと、もっとと求めるだろう。『グラディエーター』のラッセル・クロウが『もっと』と叫ぶシーンがある。それは、監督の心境であり、私の心境だと言いたい。もっと残忍で、もっと脱ぐ、もっと豪快な。あぁ、辛い(笑)」辛いと話す彼だが「蜜の味 テイスト オブ マネー」が封切られる前に、次回作の計画に取り掛かった。この次回作もまた普通じゃない。彼は、「フィリピンの女性歌手が韓国に芸能ビザで入国するが、人身売買のブローカーと繋がってしまい売春婦となる。その後、脱走したアメリカ兵士と出会い、殺人事件に巻き込まれてしまう。さらに韓国人の男女まで絡んできて捜査が始まり、アメリカ大使館も登場する、そんな物語を撮ろうと思っている」と話した。映画「蜜の味 テイスト オブ マネー」は、第65回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出展し、世界的に有名な監督たちの作品と競い合う。カンヌでの結果と同じくらい次回作への期待感も高まっている。