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シン・ハギュン ― モノドラマの三つの条件
MBC「白い巨塔」はチャン・ジュンヒョク(キム・ミョンミン)の話だけでも充分なドラマだった。あえてキム・ミョンミンの演技力を褒めなくても、整形外科科長という権力に向かった欲望がセクシーに思えるほど、チャン・ジュンヒョクが魅力的なキャラクターだったからだ。しかし、KBS「ブレイン 愛と野望」を取り上げた時、最も沢山出てくる名前は、医師のイ・カンフンではなく俳優のシン・ハギュンだ。あたかもミュージカルの振り付けをするように手術服を着るシン・ハギュンから、わざと足演技(大根芝居の意味こと)をするシン・ハギュン、「憂鬱な手紙」を歌うシン・ハギュンまで。キャラクターそのものより俳優の演技に注目してしまうということは、それほどキャラクターとストーリーの魅力が落ちるということでもある。 毎回、極限に至るストーリーに心身が疲れても「ブレイン 愛と野望」から目が離せないのは、彼のおかげである。なぜ「ブレイン 愛と野望」はイ・カンフンのメディカルドラマでなくシン・ハギュンの一人芝居になったのだろうか。 イライラさせる医者たち 「ブレイン 愛と野望」のコ・ジェハク科長(イ・ソンミン)、キム・サンチョル教授(チョン・ジニョン)、ソ・ジュンソク教授(チョ・ドンヒョク)が天下(チョンハ)大学病院の医師なのか、神経精神科の患者なのかまったく分からない。過去に医療事故に対する罪悪感から、巨大蝶形骨髄膜腫になったキム・サンチョル教授がどんどん別人に変わっていく過程は理解できる。しかし、これはまるで「ジキル&ハイド」のようだ。特に研究室に引きこもったままイ・カンフンに両手を挟んで擦りながら「ごめんなさい、僕が悪いです。許して下さい」と許しを乞うシーンは、視聴者に憐憫と恐怖、そしてむなしい笑いを与えた。過剰なまでに頻繁な変身は、疲労を呼び起こす。コ・ジェハク教授は手術室に入ったら、手が震えたり吐き気がすると告白し、ソ・ジュンソク教授も手術恐怖症のせいで痛くもない手に包帯を巻いて、しばらく手術室には入らなかった。まるでSBSの「それが知りたい―いったい何が天下大学のエリート医者たちをこのようにさせたか」編を見ているようであだった。メディカルドラマで最も重要なキャラクターは医者だ。しかし、手術恐怖症と罪悪感から抜け出せないまま、狂気だけが増してゆく医者は視聴者のイライラ指数を高めるだけだ。 組分けと漁場管理に面白みを感じたイ・カンフン 医師から患者に変わっていく三人の医者とは違って、イ・カンフンは初めから最後まで手術室で絶対慌てることのない、実力派の医者だった。しかし、昔から性格が荒くて冷静だった彼は、天下大学病院の助教授に復帰した後、自分に背を向けた後輩に対して手術室の出入りを禁止し、名誉と自尊心を取り戻したと思ったのか、別に会っても嬉しくないソ・ジュンソクのところに行き「ソ先生!!」と、わざとらしい挨拶を交わした。彼の精神年齢は、ヘソン大学病院に置いてきたようだ。彼は女という生物に関心がないように思えたが、今はチャン・ユジン(キム・スヒョン)とユン・ジヘ(チェ・ジョンウォン)の間を行ったり来たりして漁場管理(複数の異性に思わせぶりな態度をとってその気にさせること)までしている。絶対取らないと言ったチャン・ユジンの電話を取るのはもちろん、二回も彼から電話をしたり、ユン・ジヘの前では一日中、可愛くない子供のように愚痴を言う。これだから、イ・カンフンのキャラクターに没頭できなくても幼稚なリアクションさえ可愛く取り入れた演技にハマってしまうのかもしれない。昨日、彼がユン・ジヘに歌を歌ってキスしたからといって、漁場管理が終わったわけではない。惑わされるな。漁場管理はそんなに簡単に終わらない。 イ・カンフンの精神力を試すような展開イ・カンフンがコ・ジェハク教授に過剰な忠誠心を示しながらも、助教授にしがみついている理由は、何のコネもないからだ。しかしこのような背景が最初から最後まで、彼を崖っぷちまで追いこむ理由にはならない。コ・ジェハク教授の失敗を代わりに被ったことで病院での信頼度を落とし、よりによって母が病院に運ばれた時に容態が急変した患者を治療したため、家族から「血も涙もない兄」のとして烙印を押された。父を死なせたキム・サンチョル教授に跪いて、母を助けてほしいとすがりついたが結局母は亡くなり、ファソングループ会長の応急手術を無事に終わらせたら、許可なしで手術したとして法務チームの調査を受けた。イ・カンフンは実力だけでも十分に助教授になれる人物だ。しかし「ブレイン 愛と野望」の脚本家ユン・ギョンア氏は、絶えず彼に試練を与えた。だからなのか、彼が天下大学の助教授に復帰した時の快感は半減してしまった。それでも最悪の状況に陥るほど彼の演技力は最高潮に達した。これからは重大な決断を下した後、目を見開いて濃くなる二重と、手術室の入口で自動ドアを開ける仕草だけを見ても、イ・カンフンの心理状態を把握することができる。もしかしたら、これら全てはシン・ハギュンの演技力を引き出すための戦略だったのかもしれない。むしろそうだとしたら理解できる。

シン・ハギュン「身に余る応援、嬉しいですが、どうやって伝えればいいか…」
KBS 2TVの月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」とシン・ハギュンは切っても切れない関係だ。「ブレイン 愛と野望」はシン・ハギュンを通じて最高の医療ドラマとして高く評価され、彼は「ブレイン 愛と野望」で多くの人から人気を集めたからだ。彼はこれまでも素晴らしい演技力を認められてきたが、大衆性とは程遠い俳優だった。彼の話によると、これまで出演してきた映画は大衆性とは程遠く、成人が見るには多少難しい内容だった。しかし「ブレイン 愛と野望」はそうではなかった。医師の話を扱っているが、人間の共通した関心事である「欲望」を扱った。人気を集めた彼はその人気を実感できなかった。撮影スケジュールがきつかったため、インターネットをする暇もなく、撮影以外のことはできなかった。さらに撮影途中の衣装を着替える時でさえ「次ぎのシーンではいかに演じるか」を考えた。彼が自分の人気を実感したのは「2011年KBS演技大賞」だった。ネチズン賞(ネットユーザーからの人気を集めた賞)を受賞した瞬間、自分の人気が実感できたという。「初めて実感できたのはネチズン賞に選ばれたときでした。ネットユーザーの投票で選ばれる賞ですから、大賞を受賞した時より嬉しかったですね。緊張していて感謝の言葉も伝えられませんでしたね」「KBS演技大賞」でネチズン賞に選ばれたときの感想が注目を集めた。授賞式に参加した「2PMとIUを見て嬉しかった」と語ったからだ。「緊張していて感謝の言葉は伝えられなかったが、IUと2PMについてなぜ話したのか」と尋ねると、彼は微笑みながら「僕には2PMやIUに会える機会がないから、楽しかった」と語った。「ブレイン 愛と野望」に出演し、人気を集めただけではない。彼の親もドラマに出演している息子の姿を見て喜んだ。彼は「テレビを付けるたびに僕が出ていたから、喜んだ。これまで難しい内容の映画に出演してきたから、あまり見られなかった。親が本当に喜んでいる」とも述べた。実際、彼は賞にこだわる俳優ではない。撮影現場で自分のすべきことをし、その結果に満足する。今回の「2011年KBS演技大賞」については数多くの記事があったが、彼の関心事ではなかった。「演技大賞に選ばれると分かっていただなんて。ありえませんよ(笑) 撮影中だったので記事を見る暇はなかったです。「ハギュンシン」(シンは神という意味)「ハギュンアリ」(ハギュンに夢中になっている現象)のような新語も周りから聞いた時は冗談だと思いました。人気は実感できませんでした。賞にもこだわらないですね。でも受賞して嬉しかったです」応援しているファンにメッセージを頼んだ。シン・ハギュンは口上手な人でも、自分を飾る人でもなかった。やはり彼らしいメッセージだった。「感謝の気持ちをいかに伝えればいいか分かりません。良い作品で伝えるしかないですね」

シン・ハギュン 「ハギュンシン&ガンフンアリ、恥ずかしいですが、嬉しいです」
俳優シン・ハギュンがドラマに復帰した。8年ぶりにスクリーンからドラマへ復帰し、視聴者は彼の演技に期待した。想像以上の素晴らしい演技力で視聴者の期待に応えた。その結果、彼は「2011年KBS演技大賞」に選ばれた。KBS第2テレビのドラマ「ブレイン 愛と野望」は彼が演じたイ・ガンフン中心の展開だった。彼が演じる姿は視聴者の注目を集め、数多くのファンを生み出して大きな話題となった。結局、「ブレイン 愛と野望」は月火ドラマ1位となった。難しかったところ?セリフを覚えること―シン・ハギュンは14年間俳優として生きてきたが、医療ドラマに出演したことはなかった。多くの俳優が医療ドラマは難しいと思う理由が言い慣れないセリフだ。劇中のキャラクターになりきるべき俳優にとって、言い慣れないセリフは感情を伝える上で大きな壁となるからだ。彼も同じだった。シン・ハギュン:一番難しかったのがセリフでしたね。難しい医療用語を自分のものにして演じなければいけないですよね。覚えるのも大変なのに、言い慣れない医療用語で苦労しました。セリフの量も多かったですね。本当に大変でした。今まで出演してきた作品のうち、セリフ覚えが最も難しかった作品でした。―彼がドラマに復帰したことで、誰より熱狂したのは視聴者だった。スクリーンでしか見られなかった彼の素晴らしい演技をテレビで見られるからだ。8年間スクリーンで活躍していた彼をドラマに復帰させた「ブレイン 愛と野望」の魅力は何だろうか。シン・ハギュン:「映画にだけ出演する」と決めていたわけではありません。映画のスケジュールもあったし、演じてみたい作品を見つけられなかっただけです。「ブレイン 愛と野望」への出演は運がよかったと思います。映画のスケジュールもなかったし、面白い作品になるんだろうなと思いました。ドラマであれ、映画であれ、僕自身がその作品にはまってしまえば、出演します。―彼がはまってしまった「ブレイン 愛と野望」。それでは、彼は「ブレイン 愛と野望」のどこに惹かれたのだろうか。答えは既に出ている。イ・ガンフンだ。シン・ハギュン:もしイ・ガンフンが自分の行動を反省して性格が変わるといったシノプシス(ドラマや舞台など作品のあらすじ)だったら、出演決定を躊躇したはずです。脚本家の先生から「人間の欲望にはきりがない。イ・ガンフンの欲望は止まらない」と言われました。最後まで変わらない人物ということに魅力を感じました。ドラマではあまりない人物だったので、「ブレイン 愛と野望」に出演することにしました。「ハギュンシン」「ガンフンアリ」恥ずかしいが、嬉しい―「ブレイン 愛と野望」でイ・ガンフンはシン・ハギュンが作り上げたキャラクターだと言っても過言ではない。ガンフンの電話に出る姿、自動ドアを開ける姿などは視聴者をさらに楽しませた。こういった姿はドラマの各シーンに隠されている。シン・ハギュン:ガンフンを演じる時に最も重要なのはこの人物がどんな人物なのかを把握することでした。台本をもらってかわいそうな人だと思いました。それを視聴者にどういうふうに伝えるか、悩みましたね。そしてガンフンというキャラクターを見る楽しみがあったらいいなと思いました。電話に出る姿など、面白半分でやったんですが、視聴者の注目を集めましたね。―彼のこのような努力のおかげだっただろうか。「ブレイン 愛と野望」はドラマの人気だけではなく、イ・ガンフンというキャラクターも人気を集めた。「ハギュンシン」(シンは神という意味)、「ハギュンアリ」(ハギュンに夢中になっている現象)などの新語を生み出し、話題となった。しかし、ドラマの撮影現場にいた彼は人気を実感できなかったという。シン・ハギュン:撮影のスケジュールがきつくて、インターネットを見ることができませんでした。ネット上での熱狂を感じられませんでしたね。周りからそういう話を聞いた時は冗談だと思いました。気持ちいいことですが、恥ずかしいですね。こっぱずかしい。授賞式でネチズン賞(ネットユーザーの投票で選ばれる賞)に選ばれたときにようやく実感できました。本当に嬉しかったです。ファンクラブの皆さんが撮影現場に来て、食事も用意してくれて、いわば朝貢(貢物の意味)って言いますよね。感謝の気持ちでいっぱいでした(笑)彼はインタビューの最後にファンに感謝の気持ちを伝えた。「感謝の気持ちでいっぱいですが、どうやって気持ちを表現すればいいか分かりません。授賞式の時も緊張のあまり、IU(アイユー)と2PM の話しかできなくて」と語り、改めて感謝の気持ちを伝えたいということを再三強調した。

チェ・ジョンウォン「ジヘがガンフンを選んだ理由?初恋だから」
KBS第2テレビ月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」の紅一点チェ・ジョンウォン。彼女は同ドラマに登場した医師の中で唯一の女性キャラクターを演じ、冷たいイ・ガンフン(シン・ハギュン)の心を奪い、感性の医師という 新語まで生み出し、「ブレイン 愛と野望」の成功に貢献した。 チェ・ジョンウォンは、2010年のSBSテレビドラマ「星をとって」以来1年ぶりに、「ブレイン 愛と野望」を通じてお茶の間に復帰した。一年ぶりにドラマに復帰した彼女は、たくさん悩んだあげく、あまり無理をしないことにした。彼女が一番上手く表現できる明るいキャラクターに新しさを加え、感性を持つ医師ユン・ジヘを作り出した。 周りに迷惑をかけるユン・ジヘ? キャラクターへの信頼がありました。―ユン・ジヘは非常に明るく、常に困難にさらされている人を助けるために努力する。 だが、一部では、いつも他人に世話を焼くユン・ジヘを称して迷惑キャラクターと話されることもあった。 ユン・ジヘ役を演じるチェ・ジョンウォンは、こうした意見についてどう思っていたのだろうか。チェ・ジョンウォン:キャラクターを信頼していました。ドラマが始まってすぐはユン・ジヘというキャラクターが注目を集めることが出来ないかも知れないと思いましたが、あきらめず待っていました。そういう問題はあまり気にせず、ユン・ジヘというキャラクターはドラマには必ず必要な人物で、いつかみなさんに理解されると思っていました。イ・ガンフンしか見えないという意見もありますが、主人公だから当たり前だと思いました。―「ブレイン 愛と野望」ではユン・ジヘの家族は登場しなかった。イ・ガンフンとソ・ジュンソクは家族が登場することで、彼らの性格や自責の念などが一層詳しく説明され、キャラクターをより深く理解することが出来た。だが、ユン・ジヘというキャラクターを理解するための十分な説明はなかった。なぜそんなに彼女がのんきで明るい人なのかなど、全てチェ・ジョンウォンが一人でキャラクターを作り、視聴者を納得させなければならなかった。チェ・ジョンウォン:漠然とした状態で私がキャラクターを作り上げなければならなかったので、より集中するために努力しました。ジヘが作品に登場した目的は何なのかに重点を置きました。イ・ガンフンは物語の中心となる人物だが、ジヘによってガンフンも変わりますよね。本当に上手く演じなければならないキャラクターだったため、慎重に考えて演じました。ジヘはイ・ガンフンとキム・サンチョルの感情を受け継いで表現する仲介役だったから。 ―ユン・ジヘはドラマの中で一番笑いが多いキャラクターだった。 疲れていても、つらくても、どのような状況でもいつも明るい微笑で、周りまで幸せにした。なかなかきつい日程で大変な現場だったが、ユン・ジヘのおかげでチェ・ジョンウォンもドラマを撮影する間、すごく楽しかったと言う。チェ・ジョンウォン:ドラマを撮影する間、一番幸せだったことですか?そうですね。ジヘがとても明るくて笑いが多いキャラクターでしょ?初めてセリフを練習する時からたくさん笑いました。イ・ガンフンみたいなキャラクターだったら、現場でもあまり笑わなかったと思います。でも、ユン・ジヘは笑ってもいいキャラクターだから。たくさん笑い、幸せでした。ジヘがガンフンを選択した理由?初恋だったからです。―「ブレイン 愛と野望」でユン・ジヘは悪い男イ・ガンフンに憐憫の情を感じ、恋に落ちる。イ・ガンフンはそれほど悪い男ではないが、自身の感情に素直になれず、相手の感情を気にせず毒舌を飛ばすところは確かに悪い男だ。だが、ユン・ジヘはそんなイ・ガンフンを温かく包んでくれる。それならば、チェ・ジョンウォンはイ・ガンフンのような男を本当に愛することができるのだろうか。 チェ・ジョンウォン:悪い男は今でも嫌いです。ただ、変わったことがあるとしたら、昔は冷たくて悪い男はなんとなく嫌いでしたが、ジヘを演じながらイ・ガンフンの心の中を読んで見ました。なぜ彼はそんなに冷たくなったのか、過去の話や傷を理解していく上で、母性本能を感じました。「イ・ガンフンのように過去の痛みを持つ人に出会い、恋に落ちる可能性もあるかも」と思いました。でも私は優しい男の人が好きです(笑)―ドラマの中でユン・ジヘは非常にしっかりしている医師だ。自身の仕事においては、情熱的で誰にも負けたくないというプライドもある。しかし、最後には仕事ではなく愛、すなわちイ・ガンフンを選んだ。しっかりしているけれど、献身的な恋をする人物がユン・ジヘだ。チェ・ジョンウォン:私もジヘがなぜイ・ガンフンを選択したのか考えてみました。たぶん、イ・ガンフンはジヘの初恋だったと思います。恋に落ちると相手の短所が見えないと言うでしょう?しかも初恋だったらなおさらです。ジヘの性格上、ガンフンを選択する人物ではないけれど、最後に彼女がガンフンを選択した理由は初恋だったからだと思います。でも、2度同じことは出来ないと思います。

ブレインブーム Vol.3 ― シン・ハギュン&チェ・ジョンウォン、心ときめくラブシーン TOP5
ブームを巻き起こしたドラマ「ブレイン 愛と野望」がハンピーエンドで幕を下ろした。KBS第2テレビ月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」(脚本ユン・ギョンア、演出ユ・ヒョンギ、ソン・ヒョヌク、制作CJ E&M)はシン・ハギュンとチョン・ジニョンなどの素晴らしい演技力で「ハギュンアリ」(シン・ハギュンに夢中になっている)などの新語を生み出し、人気を集めた。演技力以外に視聴者の注目を集めたのは劇中のラブシーンだ。チョ・デシク(シム・ヒョンタク)と看護師長ホン・ウンスク(イム・ジウン)、ヨ・ボング(クォン・ユル)とイ・ハヨン(キム・ガウン)の恋も視聴者から熱い支持を受けたが、最も支持を受けたカップルはイ・ガンフン(シン・ハギュン)とユン・ジヘ(チェ・ジョンウォン)、いわば「ガンジカップル」(ガンフンのガン、ジヘのジでガンジ)だった。迫力引き寄せからバックハグまで「ガンジカップル」の恋のスタートとなったのはソファーで2人の微妙な感情を表現したワンシーンである迫力のある引き寄せだ。第2話で、酔ってソファーの上で寝ていたガンフンは自分の顔をじっと見つめているジヘの手首を引いた。お互いの息を感じるほど近い距離で目を合わせた二人の姿が視聴者をときめかせた。この日からガンフンのことが気になるジヘは第5話で、自分のために糸結びを教えてくれるガンフンが好きになる。バックハグ(ジヘの後ろに回って)をして糸結びを教えるガンフンの姿はジヘだけでなく、視聴者までときめかせた。女心を揺さぶる「風船ガムキス」「ブレイン 愛と野望」の最も印象的なキスシーンと言えば、第6話の「風船ガムキス」シーンだ。これはガンフンとジヘ、二人の関係が進展した名シーンの一つで、ジヘの唇についている風船ガムを取ってやるうちにキスをするガンフンの姿が視聴者の脳内に深く刻み込まれた。「お前、俺のことが好きなのか?」というガンフンのセリフの後のキスは「ガンジカップル」の愛を盛り上げた。さらに「ブレイン 愛と野望」に熱狂する視聴者の心にも火をつけた。シン・ハギュンに照れながら告白「ジヘの脳の写真」第12話ではジヘが自分の脳の写真でガンフンに告白する姿が描かれた。ジヘはMRI撮影で恋に落ちている脳だと判明した自分の脳の写真をガンフンに渡した。脳の写真を捨てるかのように見えたが、さっと自分のポケットに入れるガンフンの姿に視聴者は熱狂した。その後、告白に成功したジヘの嬉しそうな姿とこの状況を満足げに微笑むガンフンの姿はドラマをさらに盛り上げた。甘く、ロマンチックなラブソングにキスまでガンフンが歌った。歌う姿だけでも「ブレイン 愛と野望」のファンは熱狂した。第19話で、ガンフンは自分のせいで過労で倒れてしまったジヘの看病をした。歌ってほしいというジヘに「行かなきゃいけないところがあるんだよ」と小学生みたいなかわいい言い訳の後、故ユ・ジェハの「憂鬱な手紙」を歌った。「賢いと言っても」(賢い:韓国語で「智慧(ジヘ)」)という歌詞を繰り返し、キスをする。ジヘが涙を流しながらガンフンの気持ちを受け入れるシーンは多くの視聴者に感動を与えた。シン・ハギュン&チェ・ジョンウォン、視線だけで視聴者はドキドキガンフンとジヘ、いわば「ガンジカップル」はスキンシップがなくてもロマンチックなラブシーンを見事に演じた。17日放送された最終回で、二人はお互いの気持ちを確認した。ジヘは家族と一緒に暮らすためにチョンハ大学病院ではなく、チェイル大学病院でフェローをすると決める。ガンフンが引き止めたが、ジヘの決心は固かった。しかし、ガンフンに恋する自分の脳写真で決心を覆し、結局ガンフンは目の前に戻ったジヘを見て微笑み、多くの女性ファンの嫉妬心を刺激した。他にも犬猿の関係だったドラマの最初の頃に肩を貸し合って寝るシーン、実験中に指を切ってしまったジヘにツンツンとしながら丁寧に絆創膏を貼るシーン、ジヘが初デートの待ち合わせの場所と時間をガンフンの手の甲に書くシーンが「ブレイン 愛と野望」の名シーンだ。

ブレインブーム Vol.2 ― チョン・ジニョン&シン・ハギュン「彼らが幸せな時をくれた」
スクリーンで活躍していたチョン・ジニョン&シン・ハギュンがお茶の間に復帰KBS 2TV月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」が大ヒットした理由は、一つではない。キャストの好演、しっかりと練られた構成、緊張感のある演出など、多くの理由から、お茶の間は「ブレイン 愛と野望」の魅力にどっぷりはまった。 その中でも最も注目をひくのは、キャストの名演技である。俳優の演技は、良い台本と演出があってこそだからだ。 このドラマでは、主演のチョン・ジニョン、シン・ハギュン、チョ・ドンヒョク、チェ・ジョンウォンだけでなく個性豊かな演技派俳優が登場する。天下(チョンハ)大学病院長のファン・ヨンソン役を演じるパン・ヒョソン、コ・ジェハク役のイ・ソンミンなど、ベテラン俳優とチョ・ボング役のクォン・ユル、イ・ガンフンの妹ハヨン役のキム・ガウン、ヤン・ボムジュン役のクァク・スンナムなど、若手俳優の組み合わせがぴったりマッチした。これまでスクリーンでしか観ることのできなかったチョン・ジニョンとシン・ハギュンのドラマ出演は、お茶の間で狂気の演技と呼ばれるほどの高い人気を博した。毎回話題を集めた二人の演技は、「ブレイン 愛と野望」を月火ドラマ第1位の座に押し上げた。 チョン・ジニョンが演じるのは、温和な変わり者の天才医師キム・サンチョル役で、ドラマの始まりから終わりまで変化し続けるキャラクター。彼は、これほどこのキャラクターを完璧に演じこなせる俳優がいるだろうかという気にさせるほど素晴らしい演技を見せた。 チョン・ジニョンは、「ブレイン 愛と野望」の制作発表会でキム・サンチョル役を演じることについて天才で変わり者という点を強調した。脚本の中のキム・サンチョルは、完璧な医師だった。誰もが実力と人間性を兼ね備えた温和な医師だと思っていた。だが、キム・サンチョルという人物は、様々な顔を持つ男だった。そんなキム・サンチョルという人物をチョン・ジニョンは、表現力豊かに演じてみせた。 シン・ハギュンもまた、優れた演技でお茶の間を夢中にさせた。彼はこのドラマで、実力のある医師イ・ガンフン役を見事に演じた。放送日前には、オンエアを待ちきれない多くのファンが、ポータルサイトを賑わせた。シン・ハギュンの演技は、驚くものがあった。イ・ガンフンという人物になりきり、完璧に表現して見せた。その結果、シン・ハギュンは「2011 KBS演技大賞」で見事大賞に輝いた。これまでスクリーンでしか観ることのできなかったチョン・ジニョンとシン・ハギュンの熱演により「ブレイン 愛と野望」は、確かな見ごたえのあるドラマに仕上がった。二人の好演は視聴率にも繋がり、お茶の間に涙あり、笑いありの幸せな時間を提供した。 「ブレイン 愛と野望」の最終話は、イ・ガンフン(シン・ハギュン)の人間として、また医師としての成長とともにユン・ジヘ(チェ・ジョンウォン)との成熟した愛を描き、ハッピーエンドを迎えた。

ブレインブーム Vol.1 ― 医療ドラマ「ブレイン」が残した3つの痕跡
KBS第2テレビ月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」が17日に幕を下ろした。KBSがテレビ局の設立以来初めて制作した医療ドラマということで視聴者から注目を集めた。その期待に応えるように、俳優の好演と興味深いストーリーの展開は視聴者の注目を浴び、作品性と人気が認められた。「ブレイン 愛と野望」はその人気を維持し、興味深いストーリーで視聴者を楽しませた。最高の医療ドラマ「ブレイン 愛と野望」が残したのは何だろうか。チョン・ジニョン&シン・ハギョン、映画俳優のドラマへの移動「ブレイン 愛と野望」で特に注目されたのは演技派俳優の好演だ。チョン・ジニョン、シン・ハギュン、チョ・ドンヒョク、チェ・ジョンウォンなどの主演をはじめ、チョンハ大病院院長のファン・ヨンソン役を演じたパン・ヒョジョン、コ・ジェハク役を演じたイ・ソンミン、チョ・ボング役のクォン・ユル、イ・ガンフンの妹役のキム・ガウン、ヤン・ボムジュン役のクァク・スンナムなどの助演俳優が驚くべき演技力を見せ、ドラマへの集中度を高めた。これまでスクリーンで活躍していたチョン・ジニョンとシン・ハギュンのドラマへの復帰で視聴者は二人の素晴らしい演技が見られる。「ブレイン 愛と野望」の視聴率1位は、毎回話題となっていた二人の熱演のおかげだと言える。ドラマが放送される月曜、火曜にはにシン・ハギョンの「足演技」(わざと下手な演技をすること)、「キム・サンチョルの怒り」などが検索ランキングに急上昇するなど、二人の演技は話題となり、「ブレイン 愛と野望」を最高のドラマにした。最高の医療ドラマの誕生「ブレイン 愛と野望」は放送前から約4,800坪の大型ドラマセットと約40億ウォン規模の制作費で話題となっていた。高額医療機器を装備し、実際の病院と間違えるほどリアリティーを重視した。実際、院内の撮影に限界があるため、ドラマセットで全ての撮影ができるようにした。ドラマの関係者は「ブレイン 愛と野望」のドラマセットでは本当に手術ができるくらいだと語った。「ブレイン 愛と野望」のスタッフの努力でドラマは最初から「最高の医療ドラマ」の誕生を予感させた。ドラマの初回放送後、細かな演出とリアリティーに満ちたドラマセットは視聴者から高く評価された。さらにこれまでの医療ドラマと異なり、「脳」を扱っている。そのため、十分な医療知識の調査が行われて「医師が好きなドラマ」に選ばれた。KBS月火ドラマの復活のきっかけ「ブレイン 愛と野望」が残した最後の一つは「KBS月火ドラマの復活」だ。KBS月火ドラマは「スパイミョンウォル」「ポセイドン」の視聴率低迷で危機的な状況だった。斬新な素材を扱った「スパイミョンウォル」は俳優の演技力の問題と「ハン・イェスル事件」(ハン・ イェスルの撮影拒否により放送できなかった事態)によって視聴率はさらに低下した。また「ポセイドン」は韓国版「NCIS」(米国で放送されているテレビドラマ)とアピールしたが、視聴率は芳しくなかった。このドラマ2本が低視聴率を記録し、KBSが前作の失敗を挽回するために制作したのが「ブレイン 愛と野望」だ。しかし「ブレイン 愛と野望」も順調なスタートだったとは言えない。主要キャストが代わったり、SBS月火ドラマ「千日の約束」が同時間帯で放送され、月火ドラマ2位に留まっていた。「ブレイン 愛と野望」と同時間帯で放送中の「千日の約束」は月火ドラマ1位だったが、視聴率20%の突破はできなかった。それは「ブレイン 愛と野望」が猛追撃していたためだ。「ブレイン 愛と野望」は徐々に視聴率が上昇し、10%を突破した。結局、月火ドラマ1位を記録し、KBS月火ドラマの復活を告げた。「ブレイン 愛と野望」の最終回はイ・ガンフン(シン・ハギュン)の、人間として、そして医師としての成長とユン・ジヘ(チェ・ジョンウォン)との愛を描き、ハッピーエンドで終わった。

シン・ハギュン「ブレイン」打ち上げの独特なファッション
KBS 2TVの月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」の打ち上げでのシン・ハギュンの写真が注目を集めている。18日、とあるインターネット掲示板に「打ち上げの2次会シン・ハギュン」「打ち上げの3次会カラオケ」というタイトルで2枚の写真が掲載された。その写真にはカメラを見つめ、明るく笑っているシン・ハギュンの写真と、マイクを持ちながら立って歌を歌っている姿が収められている。ストライプ模様のTシャツにすっきりしたズボン、さらに中折れ帽とモコモコした睡眠靴下を合わせた独特なファッションが視線を集めている。記載したネットユーザーは、「シン・ハギュンが被っている中折れ帽は打ち上げが行われたカラオケの小道具で、放送でも『憂うつな手紙』を歌った」と明かした。シン・ハギュンは「ブレイン 愛と野望」で出世と恋愛のどちらも上手くいった神経外科医のイ・ガンフン役を熱演し、「2011 KBS演技大賞」で大賞を受賞した。

計算された演技、シン・ハギュンの「ブレイン」
メディカルドラマの主人公の医師は、気難しく偏屈なものだ。「白い巨塔」のキム・ミョンミン、「外科医 ポン・ダルヒ」のイ・ボムスのように。9年間でシーズン8まで放送された米ドラマ「Dr.HOUSE」のヒュー・ローリーも毒舌の天才医師役で登場する。最終回の放送のみとなったKBS月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」のイ・ガンフンというキャラクターも生半可な人物ではない。シン・ハギュンが演じるイ・ガンフンは、使命感ではなくただひたすら自分のために医者になったキャラクターだ。気難しく偏屈な彼は、冷徹で野望や権力に盲目な野心家でもあるが、恵まれない環境で育ったというコンプレックスを隠すそうと強がって見せる人物だ。シン・ハギュンは前半、イ・ガンフン役を傲慢で傍若無人な人物として演じていたが、回を重ねる毎にイ・ガンフンの心の傷を深みのある演技で表現し、役に入り込んでいった。医療ドラマというだけあってリアルな手術シーンで注目を集めていたが、お茶の間を釘付けにしたのはシン・ハギュンの感情表現の豊かさだった。ネットユーザーは、「イ・ガンフンの110の表情」や「イ・ガンフンプレーヤー」など、イ・ガンフンの写真を集めた画像を制作し、それらは一時期人気を集めた。お茶の間を釘付けにするほど見事な演技をみせたシン・ハギュンは、昨年末「KBS演技大賞」を受賞した。1998年に映画「あきれた男たち」でデビューしたシン・ハギュンは、作品ごとに違うキャラクターを演じてきた。ロマンス、アクション、ホラー、コメディなど、ジャンルを問わず出演。映画の規模に関わらず、また脇役やエキストラであっても体当たりの演技をし、キャリアを積んできた。「俳優とは、選ばれる職業だ」と言う彼は、演出する監督の色に自身を染めていく。大学の先輩であり、自身をスクリーンデビューさせたチャン・ジン監督とともに「キラー達のおしゃべり」や「トンマッコルへようこそ」で監督特有の世界を代弁する、人間味溢れる純朴なキャラクターを演じた。パク・チャヌク監督の「復讐者に憐れみを」や「渇き」では、善と悪、純粋さと残酷さを持ち合わせた二面性のあるキャラクターを見事に演じきった。演じるキャラクターになりきってしまうほど役に入り込み、カメレオンのような変身を遂げるシン・ハギュン。その演技力は、天性の物のようだが、その影には徹底的に計算した演技をするためにひたむきに努力する彼の姿があった。5月に終了したドラマ「危機一髪!プンニョン・マンション」でどこか憎めないボッキュ役を演じた彼は、一字一字しっかりとした字をキャラクターに合わせて書いていた。そして「ブレイン 愛と野望」では、傲慢で堂々としたイ・ガンフンのキャラクターに合わせてシャープな字体を披露するほど、役作りに細かく気を配っている。作品を選ぶときは、ストーリー、形式、キャラクターがどれくらい斬新かということを考えるというシン・ハギュン。興行に重点を置いた映画ではなく、ジャンルを問わず様々な作品のキャラクターにチャレンジしようという彼の姿勢が感じられる。KBS演技大賞受賞の感想で彼は、「明日も撮影なので、今は台本のことしか頭にありません」とコメントするほど、演技に没頭している。

「ブレイン」シン・ハギュン&チェ・ジョンウォン、涙のキス
16日放送されたKBS第2テレビ月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」(脚本ユン・ギョンア、演出ユ・ヒョンギ、ソン・ヒョヌク、制作CJ E&M)の19話は、KBS 2TVの放送問題のため、視聴世帯の4分の1しか視聴できないという最悪の条件だったが、依然として高い人気を誇った。19話では脳髄膜腫を患っているサンチョル(チョン・ジニョン)がガンフン(シン・ハギュン)の執刀のもと、手術は無事に終わった。そして曖昧な関係だったガンフンとジヘ(チェ・ジョンウォン)のロマンチックなキスが視聴者の胸をときめかせた。最終回まで残り1話となった「ブレイン 愛と野望」は興味深い展開で視聴者の注目を集めた。ガンフンはジヘが風邪を引いていると聞き、心配になってジヘの家を訪れる。両思いなのに喧嘩してしまう関係だった二人がぎこちない雰囲気の中、再会した。ガンフンは発熱して寝ているジヘのため丁寧に看病し、心温かい医師の一面を見せた。ようやく目が覚めたジヘはガンフンの訪問に驚きながらも、ガンフンに「お粥の代わりに、歌ってほしい」と言った。ジヘはガンフンに「ずっと聞いてみたかったんです。先生のような人でも歌うのかなって」と明るく可愛いジヘらしい提案をした。ガンフンは「高熱で頭がおかしくなったな」と呆れながら、甘い声でジヘのために歌った。ガンフンは故ユ・ジェハの「憂鬱な手紙」を歌い、「弱々しくても 強引でも 賢くても」(賢い:韓国語で「智慧(ジヘ)」)という歌詞の部分では、ジヘをはっきり強く歌うセンスも見せた。ガンフンは甘い歌の後、ジヘにロマンチックなキスをし、ジヘは感動の涙を流した。この涙のキスシーンは視聴者に感動を与え、視聴者掲示板には「二人の感動的なシーン」について多くのコメントが寄せられた。視聴者掲示板には「感動して胸がいっぱい」「ガンフンの歌が耳から離れない」「ブレイン 愛と野望のようなドラマは、初めて」「テレビでは見れなくて、DMB(ワンセグ)だったのが残念」「これからは本当のカップル?」などガンフンとジヘについて多くのコメントが寄せられた。「ブレイン 愛と野望」の最終回は17日の夜9時55分から韓国で放送される。

Vol.2 ― チョ・ドンヒョク「どん底に生きるチンピラを演じてみたい」
チョ・ドンヒョクは我慢していた。KBS第2テレビの月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」での話だ。より正確に言えばチョ・ドンヒョクではなく、ソ・ジュンソクが我慢していた。ソ・ジュンソクは腹が立っても我慢するしかないキャラクターだからだ。インタビューで会ったチョ・ドンヒョクは、すべてを乗り越え解脱した人のように見えた。「本当に悔しかった」「腹が立ってたまらなかった」「涙が出るくらいだった」など腹が立つシーンを話す時でも彼は微笑んだ。どん底に生きるチンピラを演じてみたい―穏やかに微笑んではいるが、毒気があるようにも見えた。「解放できる全てを自分の中に閉じ込めている」という覚悟のようにも感じた。次回作で演じてみたい役を聞いてみると、ハンサムな外見から「チンピラ」という答えが出た瞬間そう感じることができた。 チョ・ドンヒョク:チンピラ役をやってみたいですね。暴力団ではなく、街でよく見るチンピラを演じられたら、僕の演技への渇望が満たされる気がします。ソ・ジュンソクでは我慢しすぎたから、僕の中にある何かを解放したい。例えば、映画「アジョシ」でキム・ソンオさんが演じた役とか。―彼はソ・ジュンソクがオムチナ(親が考える何でもできる完璧で理想的な男の子)ではないところが良かったと語る。全てを持っているが、全てを持っていないソ・ジュンソクという人物がかわいそうだと思いました。富裕なエリートの家庭で生まれたジュンソクは怒る必要のない人物だった。どう怒ればいいかも分からなかった。そのためジュンソクは我慢ばかりしていた。チョ・ドンヒョク:ジュンソクはじれったいところがありますね。そのじれったさを我慢して演じました。ストーリーでは、僕が心温かい医師から悪役に変わりますが、完全な悪役になるために歯を食いしばって我慢しました。はっきり言えるのは僕とジュンソクは違うということですね。僕はジュンソクのように我慢できません(笑)ソ・ジュンソクとチョ・ドンヒョクの共通点は?―恋に落ちたソ・ジュンソクは内気なキャラクターだ。 ユン・ジヘ(チェ・ジョンウォン)に自分の気持ちも伝えられず、イ・ガンフン(シン・ハギュン)に心を奪われたジヘをただ見ているだけだ。ソ・ジュンソクではないチョ・ドンヒョクはどうなのか。チョ・ドンヒョク:ソ・ジュンソクと似てますね。好きな人がいても積極的にアプローチできません。一人で悩むタイプです。隣の人に「あの人、きれいだな」と僕の気持ちを話して、その人に手伝ってもらいます(笑)―ジュンソクとドンヒョクのもう一つの共通点はストレス解消法だ。ジュンソクはガンフンにやられたときに「怒りの運動(激しい運動)」で怒りをおさめる。下戸なチョ・ドンヒョクも同じだった。運動、サウナ、瞑想が彼のストレス解消法だ。チョ・ドンヒョク:普段はランニングなどの運動をしています。本当に腹が立ったらランニングマシンの速度を上げてましたが、最近は体に負担が大きいと感じて速度を上げたりしていません。自転車や運動の後にサウナに入り、瞑想するのが僕のストレス解消法ですね。

Vol.1 ― チョ・ドンヒョク「イ・ガンフンと真っ向勝負したい」
俳優になって9年目になるチョ・ドンヒョク。高い身長と貴公子風の整った顔でこれまでお坊ちゃん役を続けてきた。様々なドラマや映画の中で「室長」という肩書きが付きまとっていた彼は、イメージを変えるためにしばらくお坊ちゃんキャラクターを避けてきた。そんな彼が、KBS第2テレビの月火ドラマ「ブレイン 愛と野望」で再びお坊ちゃんになった。しかし「ブレイン 愛と野望」でのソ・ジュンソク(チョ・ドンヒョク)は、これまで演じてきたお坊ちゃんとは少し違う。全てを持っているようで、本当に欲しいものは手の中をすり抜けていく砂粒のように手に入れることができない不運のお坊ちゃんだ。「ブレイン 愛と野望」でイ・ガンフン(シン・ハギュン)がかわいそうだと言われているが、ソ・ジュンソクほどではない。愛する女を奪われても、後輩の前で無視されても、我慢しなければならないソ・ジュンソク。そんな彼を演じるチョ・ドンヒョクに会ってみた。「緊張感漂う撮影現場心地良い刺激」―「ブレイン 愛と野望」の撮影現場は演技が上手い俳優が揃っている。2011年KBS演技大賞で大賞を獲得したシン・ハギュン、多くの映画で優れた演技力が認められたチョン・ジニョンなど、有名な俳優が一同に集まっている。テレビの画面を通して感じられる俳優達の緊張感。これについてチョ・ドンヒョクはどう思うのだろうか。チョ・ドンヒョク:撮影現場の緊張感ですか? 素直に感じます。一回目を合わせるだけでも大きな違いがありますし、お互いに絶対気を取られないようにしています。そういう緊張感が刺激として感じられることもあります。シン・ハギュンさんが演技するのを見て沢山刺激を受けます。ですが、ドラマの中ではソ・ジュンソクがイ・ガンフンにやられっぱなしですね。最初は精一杯対抗しますが、最後は結局負けてしまうので悔しいです(笑)―張りつめた緊張感が漂う撮影現場だが、雰囲気は最高だった。視聴率も上昇して、シン・ハギュンの大賞受賞や「ブレイン 愛と野望」チームの3冠獲得など相乗効果があったためだろう。チョ・ドンヒョク:17日に最終回を控えていますが、疲れた様子は全く見られません。視聴率も上がっていて、現場の雰囲気は本当に良いです。皆、楽しく演技しています。もう2ヶ月も経ったのでキャラクターと俳優が一つになっています。どこか物足りないような人は誰一人としていません。「イ・ガンフンと真っ向勝負したいです」―チョ・ドンヒョクは感情的な演技がやりたいのだと思っていた。ドラマ「夜叉(ヤチャ)」ではジムスンナム(獣男、野生的で筋肉の付いた男)の姿を見せたチョ・ドンヒョクだが、「ブレイン 愛と野望」では怒ることもできなかった。イ・ガンフンにやられても堪えなければならず、自分が愛しているユン・ジヘ(チェ・ジョンウォン)がイ・ガンフンを想っていても涙を見せてはいけなかった。このようなキャラクターを演じながら、実際にカッとなったことはないのか。チョ・ドンヒョク:苦しい思いをたくさんしました。この間、イ・ガンフンがユン・ジヘに「何をしてあげればいい? 結婚でもしようか?」と話した時は、本当に気が狂いそうでした。リハーサルの時はそれほどではなかったんですが、シン・ハギュンさんが実際の撮影の時により刺激的な演技をしました。本当に腹が立って涙が出そうになって、何か投げつけたくなっても、「俺は、ソ・ジュンソクだ」と思って堪えました(笑)―我慢して、我慢して、また我慢した。ドラマの中でイ・ガンフンにやられて怒りながら走り回ったり、一人で泣いたり、苦笑もしたソ・ジュンソク。チョ・ドンヒョクが本当に願うことは何だろうか。それは「イ・ガンフンと勝負すること」ではないか。チョ・ドンヒョク:イ・ガンフンとまともに勝負してみたいですね。ソ・ジュンソクがもう少し実力を積んだ後に勝負してみたい。実力を積んでいる間、イ・ガンフンもまたチョナ大学病院で力をつけているでしょう。そういう条件の下で、もう一度競争してみたいです。




