Crying Nut
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Crying Nut&日本バンドDOBERMAN、年末コンサート開催へ…合同ステージを披露
韓国のパンクロックバンドCrying Nut(クライング・ナット)が、日本のスカロックバンドDOBERMAN(ドーベルマン)と共に15日にソウル・ローリングホールで年末コンサートを行う。Crying NutとDOBERMANは2008年と2010年に韓国と日本でツアー「ASIAN ROCK BUS」を行うなど、友情を分かち合ってきた。合同公演の開催は8年ぶりとなる。両バンドはコンサートでそれぞれ70分の公演を行うほか、合同ステージを披露する。DOBERMANが日本語でカバーしたCrying Nutの「マシジャ」などの曲を共に歌う予定だ。
CNBLUE、音源無断使用訴訟でCrying Nut側の一部勝訴判決…裁判所“150万円を支給せよ”
裁判所が、音源無断使用をめぐり、CNBLUEと意見が分かれているインディーズバンドCrying Nutの味方になった。ソウル中央地方法院・民事43単独は3日、Crying NutがCNBLUEと所属事務所FNCエンターテインメントを相手どり提出した4000万ウォン(約400万円) 相当の損害賠償請求訴訟で、「CNBLUEはCrying Nutに1500万ウォン(約150万円)を支給せよ」として、原告一部勝訴判決を出した。裁判所は、「CNBLUEが音楽番組のステージで、Crying Nutの許可なしで演奏に使って公演したことは著作権の侵害で、これはバンドとマネージメント会社として知らなかったことはないだろう」と指摘した。それと共に、CNBLUE側がケーブルチャネルMnet側に過失があると主張したことに関連して、「放送局を信じて公演したので、故意や過失がないとしても、著作権侵害からは離れられない」とコメントした。Crying Nutは、2002年に発表したワールドカップ応援歌「必殺オフサイド」の原曲音源を2010年にCNBLUEがMnet「M COUNTDOWN」で無断で使用したとして、CNBLUE側を相手どり4000万ウォン相当の損害賠償請求訴訟を起こした。これに対し、同年にCNBLUEはCrying Nutを相手どり「虚偽の事実を流布している」として仮処分申請を出したが、これは棄却された。
【アデュー!2014年大衆音楽決算】10CM、チャン・ギハと顔たち、GUCKKASTENらの“嬉しいカムバック” ― Vol.2
2014年の大衆音楽界のキーワードは忍耐だ。今年はカムバック年として振り返られるほど、いつよりも多くの歌手が歌謡界に戻ってきてファンの忍耐に応えてくれた。一方、セウォル号惨事を機に、アルバムの発売やフェスティバル、コンサートなどが次々と延期、またはキャンセルされ、活動に制約を受けたミュージシャンは忍耐強く我慢しなければならなかった。こんな中でも、YG ENTERTAINMENTなど特定の芸能事務所所属のミュージシャンは音楽配信チャートを席巻し、疎外されたミュージシャンは臥薪嘗胆して忍耐の苦味を味わうしかなかった。彼らは忍耐強く待つこと以外、できることがなかった。忍耐は苦く、その実は決して甘くなかった2014年の大衆音楽界の重要な流れを振り返ってみる。嬉しいカムバック2014年インディーズシーンでは、スター級ミュージシャンたちが久しぶりに新しいアルバムを次々と発表して注目を集めた。チャン・ギハと顔たちは3年4ヶ月ぶりに「人の心」を、GUCKKASTENは5年ぶりの新譜「Frame」でカムバックし、ファンの期待に応じた。10CMは2年ぶりのニューアルバム「3.0」で音源チャートで善戦した。Epitone Projectも2年ぶりの3rdアルバム「それぞれの夜」をリリースし、ファンの渇きを解消してくれた。人気ロックバンドNELLは6枚目のアルバムであり、重力をテーマにした3部作である「Gravity Trilogy」シリーズを締めくくる完結作「NEWTON'S APPLE」を発表した。インディーズシーンの最高のスターとして君臨したGUCKKASTENが2枚目のアルバムを発表するまでかなり忍苦の過程があった。インディーズシーンのスターが国民のロックスターとなるモデルを作るはずと期待した人々もいるだろうが、まだ行く道は遠い。帰還を歓迎する。嬉しいカムバックも続いた。ファン・シネバンドはなんと12年ぶりにニューアルバム「人間が一番変だ」を発表した。また、90年代に活動していたロックバンドNoizegardenは、以前のアルバムのリマスターアルバムを発表し、久しぶりにステージに上がり、ファンを喜ばせた。Bobby Chungが所属しているJulia Hartは7年ぶりにニューアルバム「インディーダーリンを探して」を発表した。韓国のポストロックを代表するバンドLoro'sは6年間の空白を破り2ndフルアルバム「W.A.N.D.Y.」を発表し、評壇から絶賛を受けた。9と数字たちも5年ぶりにフルアルバムで帰ってきた。再結成の動きも見られた。メンバーたちの軍入隊でばらばらになっていたmateのチョン・ジュニルとイム・ホンイルが再結成して、今年が終わる前にニューアルバムを発表する予定だ。ピピバンドも再結成して、来年にはニューアルバムを発表する予定だ。Crying NutとNo Brainが健在なバンドと言うことは、インディズシーンに祝福である。韓国でもロックバンドが長い間ずっと愛されるということを証明したからだ。チョン・イングォンはチョン・イングォンバンドそして友達でニューアルバム「2幕1場」を発表した。これはチョン・イングォンと喧嘩しない人たちの時に発表された4枚目のアルバム以降、10年ぶりに出たソロアルバムだ。今年でデビュー25年を迎えた根強いロックバンドBlack Holeは、なんと9年ぶりにニューアルバム「Hope」を発表し、ファンを満足させた。デビュー20年を迎えたロックボーカルリストキム・バダは生涯初のフルアルバムである「Moonage Dream」で多様な音楽を披露した。インディーズ1世代バンドで韓国ファンクの開拓者であるCrying NutとNo Brainは史上初の協演「96」を発表した。韓国のハードコア1世代であるソウルマザースも14年ぶりに2ndアルバム「Don`t Forget What Your Mother Said」を発表した。キム・サウォル×キム・ヘウォンは今年の新人と言えるだろう。主流の音楽界では見ることのできない美しいアルバムだ。新人たちの登場新人級ミュージシャンたちも好評を得た。3人組ガールズグループザ・バーバレッツは「The Barberettes Volume.1」で50~60年代のボーカルグループのサウンドを披露し、今年最高の新人に選ばれた。男女デュオキム・サウォル×キム・ヘウォンはEPアルバム「秘密」を通じて、評論家たちから絶賛受けた。フェギドン・タンピョンソンが中心となったタンピョンソンと船員たちも1stアルバム「動物」を通じて強烈なサウンドを披露した。その他にもPavlov、ECE、Dead Buttons、Hoochus、A'Zbus、Say Sue Meなど、新人たちが登場し活力を吹き込んだ。昨年、初EPアルバムで注目を集めたAsian Chairshotは初のフルアルバム「Horizon」で前作を上回る結果を出した。ジャンル別躍進今年1年もヒップホップミュージシャンたちの活躍が目立った。EPIK HIGH、Leessangのケリ、Dynamic DuoのGAEKOなど、既存の強者たちは全員音源チャートでアイドルを追い抜き、1位を獲得するパワーを見せた。それ以外にもBeenzinoが所属しているILLIONAIRE RECORDS、パク・ジェボム、Locoの所属事務所AOMGのラッパーたちが人気を博し、音源チャートの上位圏にランクインした。Hollow Janは独特の彼らだけの音楽世界を構築した。早く旺盛なライブが聞きたい。ロック界ではH2O、Hollow Jan、ハンウムパ、Peppertonesがニューアルバムを発表した。結成28年を迎える韓国ロック界のパイオニアH2Oが6枚目のフルアルバム「Still FoggyBut」を発表した。Hollow Janは8年ぶりのニューアルバム「Day Off」を通じて今年最高のロックアルバムと絶賛された。ヌントゥゴコベインは4枚目のフルアルバムを通じて多彩なスタイルを披露した。新人に含まれるThe SolutionsとThornappleはそれぞれ2ndフルアルバムを通じて実力と大衆性を認められた。10年以上も釜山(プサン)のロック界を守ってきた中堅バンドUnchainedは初のフルアルバム「棘」でパワフルなロックを披露してくれた。ハンウムパも3枚目のフルアルバム「耳鳴り」で好評を受けた。チョン・ジェウォンのニューアルバムは大衆的でありながらも音楽的な完成度を追求することができるということを証明してくれた素晴らしい作品だった。まさに彼が韓国のジョン・メイヤーだ。男性シンガーソングライター系列では、アムバンド出身のイ・ジャンヒョクが発表した3枚目のフルアルバム「Vol.3」が評論家たちから絶賛を受けた。また、チョン・ジェウォンが「一言」を発表し、同僚の中で絶賛を受け、Bily Acoustieは「騒がしかった時代」で注目を浴びたことで、2人で韓国のジョン・メイヤーの座を争うことになった。女性シンガーソングライターチェ・ゴウンはデビュー4年ぶりに初のフルアルバム「I Was、I Am、I Will」を発表し成長した音楽を披露した。エレクトロニックポップ系列ではIDIOTAPEのアルバム「Tours」が断然際立っていた。2003年Caskerの1stアルバム「鉄甲惑星」でデビューしたジュノは初のソロアルバム「Shift」で注目を浴びた。今年はフュージョン国楽の分野でも注目すべきの動きがあった。JAMBINAIがヨーロッパーツアーを盛況のうちに終えた中、Coreyah、Tanemotionがニューアルバムで注目を集めた。チョン・ウォンソク音楽評論家は「JAMBINAI、SUM、Tanemotion、Coreyahのようなバンドたちはスタイルは違うが、現代音楽と国楽を実験的に融合させたという共通点を持っている。彼らは NWOKFG(New wave of korean fusion gugak)なので、同じジャンルに属している」と評した。また、ソリクン(パンソリ(韓国の民族芸能)の歌い手)ハン・スンソクの歌と音楽の天才と呼ばれている万能アーティストチョン・ジェイルの演奏が一つになった「バリ abandoned」は、フュージョン国楽で一歩進んだ音楽世界を見せてくれた。その他にブルースとレゲエでも注目すべきアルバムが発表された。ブルースアーティストCRテギュは、2ndアルバム「喪失」で素晴らしいブルース音楽を披露した。韓国を代表するスカ・バンドKingston Rudieskaは4枚目のフルアルバム「Everyday People」を通じてスカの本質にさらに近づいた音楽を聞かせてくれた。
CRAYON POP、握手会を開催!Crying Nutのイ・サンミョンもファンとして参加
ガールズグループCRAYON POPが愛情たっぷりのファンサービスで感謝の気持ちを伝えた。CRAYON POPは13日、弘大(ホンデ)「ザンダリフェスタ(Zandari Festa)」の公演が終わった後、CRAYON POPを応援するために公演会場に集まった約200名のファンと弘大入口駅近くの公園で握手会を行った。この席でCRAYON POPはファン一人一人と目を合わせて握手をしながら感謝の気持ちを伝えた。この日10代から50代までと老若男女を問わない幅広い年齢層のファンたちが集まったが、一般市民の通行に支障がないように並んでメンバーたちと握手を交わした。CRAYON POPが握手会を通じてファンサービスするのは今回が初めてではない。「パパパ」で大衆的な人気を得る前から、CRAYON POPは番組や公演の後、いつも自分たちを応援するために来てくれたファンたちと握手会を行い、コミュニケーションをしてきた。特にこの日の握手会では韓国のインディーズ1世代パンクロックバンドCrying Nutのイ・サンミョンも自ら握手会の会場を訪れ、メンバーたちと握手を交わして視線を引き付けた。さらにイ・サンミョンは、先月29日論山(ノンサン)公設運動場の特設ステージで開催されたKBS 2TV「出発!ドリームチーム」と共にした「論山(ノンサン)市民の日音楽会」で、ポップジョシ(CRAYON POPが好きなおじさん)と呼ばれるCRAYON POPのファンたちのトレードマークであるジャージ姿でステージに登場し、ポップジョシであることを正式に認めている。CRAYON POPもまた、27日に弘大のライブクラブV-HALLで開かれる「Crying Nut Show-体脂肪減量ショー」にスペシャルゲストとして出演し、Crying Nutのステージを応援する予定だ。CRAYON POPのウェイは「最近は多忙なスケジュールや場所がないせいで握手会ができずに会場を去るしかない場合が多かったので、ファンの皆さんに申し訳ないと思っていた。そこで、今日はより多くのファンの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいと思い、前もって通知し、握手会を行うことになった」と説明した。メンバーのエリンは「時間と場所を通知したのは前日だったのに、こんなにたくさん来てくださるとは思わなかった。ステージで音楽を通じてファンの皆さんと触れ合うのと同様に、握手会を通じて目を見て話しながら触れ合うのも、ファンの皆さんの愛を感じることができるので、私たちメンバーも癒される」と感想を伝えた。所属事務所の関係者は「今後もCRAYON POPは握手会を始め、多様な方法でファンと触れ合う予定だ。ファンの皆さんの愛と関心をお願いする」と伝えた。
Crying Nut、CRAYON POPのファンであることを告白“ジャージ姿で情熱をアピール”
ロックバンドCrying NutがガールズグループCRAYON POPのファンであることを明かし、話題となった。1日、CRAYON POPの所属事務所側はCrying NutとCRAYON POPの特別な縁を公表した。事務所側によるとCrying Nutのメンバーイ・サンミョンは9月29日、KBS 2TV「出発!ドリームチーム」と共に参加した「論山(ノンサン)市民の日音楽会」でCRAYON POPのトレードマークであるジャージを着て登場したということだ。またこの日、イ・サンミョンは自身がポップジョシ(CRAYON POPが好きなおじさん)であると紹介したという。ポップジョシとは、CRAYON POPのポップと韓国語でおじさんを意味するアジョシを合わせた造語であり、CRAYON POPの中年層のファンを意味する言葉だ。事務所側はポップジョシたちについて2本のラインが入ったジャージにそれぞれ自身の名前やIDを胸の部分に入れ、CRAYON POPを応援していると伝えた。事務所関係者は「イ・サンミョンは左側の胸のところに自身の名前を入れたジャージ姿で華やかなギター演奏を披露し、客席を熱狂させた」と伝えた。また「ステージに先立ち、Crying Nutは控え室でCRAYON POPのメンバーたちと一緒に面白いポーズで記念写真を撮影し、先輩と後輩間の和んだ雰囲気を見せてくれた」と付け加えた。CRAYON POPは所属事務所を通じて「普段から尊敬しているCrying Nut先輩が私たちのファンだなんて身に余る光栄です。特に自らポップジョシの衣装を用意してステージに上がってくださったことには本当に感謝しています」と感想を述べた。
CNBLUE、Crying Nutを相手取り申請した虚偽事実流布禁止の仮処分を“棄却”
裁判所がCNBLUEがインディーズバンドCrying Nutを相手取り申請した虚偽事実流布禁止の仮処分を棄却し、Crying Nut側の肩を持った。25日、ソウル中央地方裁判所民事合意50部(判事:カン・ヒョンジュ部長)は、CNBLUEと所属事務所のFNCエンターテインメントがCrying Nutを相手に申し立てた虚偽事実流布禁止の仮処分を棄却したと伝えた。裁判所は「Crying Nutがインターネット上に掲載したものは訴訟を提起した理由と経緯、心境などを語った内容に過ぎないため、これを虚偽事実として判断し、CNBLUEの名誉を傷つけようとする意図があったと見ることは難しい」と説明した。これに先立ちFNCエンターテインメントは8月27日、ソウル中央地方裁判所にCrying Nutのメンバー5人を相手に虚偽事実流布禁止の仮処分を申請した。所属事務所の関係者は、仮処分を申請した理由について「まだ訴訟を進めており、結果が出たわけでもないのに、ホームページやSNSを通じてCNBLUEが知的財産権を奪ったバンドだと虚偽事実を流布している。これに対する自制を求めるために仮処分を申請した」と説明した。また、「一部ではCrying Nutが提起した著作権の訴訟に対する反訴だと知っている方々がいるが、現在進行中の訴訟の判決が下されるまで、関連事実について断定するのは控えてほしいとの内容の仮処分を申請した」と付け加えた。事件の発端は2月12日、Crying Nutの所属事務所であるドラックレコードが「CNBLUEがCrying Nutのワールドカップの応援歌『必殺オフサイド』の音源を無断使用し、放送の映像をDVDとしてリリースするなど、著作権及び著作隣接権の責任がある」とし、FNCエンターテインメントを相手取り4000万ウォン(約366万7268円)の損害賠償請求訴訟を提起したことから始まった。これと関連して当時、CNBLUE側は「ワールドカップ当時、Mnet側から同曲を歌ってほしいと要請され、当時時間的に余裕がなかったので断ったが、Mnet側が音源を提供してくれた。また、DVDに該当映像が収録され、販売されたのは弊社もまったく知らなかったことであり、収益をもらったこともない」と悔しい気持ちを吐露した。
「SBSパワーFMコンサート」真夏の夜をアコースティックに染める!
アコースティックコンサートが真夏の夜を涼しくした。13日午後7時30分ソウル陽川(ヤンチョン)区木洞(モクトン)SBS「ザ・スタジオ・ロック」ではSBSパワーFMが主催する「SBSパワーFMコンサート」が開かれた。この日のコンサートは世界で一番近いライブというコンセプトで実力派ミュージシャンPrimary、NELL、Crying Nutなどが出演してアコースティック風にアレンジした曲をライブで歌い上げた。約100席規模の小規模公開ホールは彼らのステージを待っている観客で一杯だった。また席が足りずに客席の隣に座って公演を待つ観客もいた。公演が始まると、MCを務めたPrimaryが登場した。彼は短い自己紹介をした後、歌手Zion.T、BUMKEY、Geegooin(地球人)などと共に自身のヒット曲をアコースティック風にアレンジした曲を披露した。「Bad Girl」「会って」「?(疑問符)」「シースルー」など、アコースティック風にアレンジしたPrimaryの曲は静かながらも彼ならではのサウンドが印象的だった。さらにPrimaryの感性をくすぐるギター演奏とZion.T、BUMKEYなどの独特なボーカルが相まって観客たちは歓声を上げた。引き続きNELLのステージでは夢幻的だがパワフルなロックを披露して観客の心を鷲づかみにした。NELLは既存のエレクトロニック曲をアコースティック風にアレンジして静かで穏やかなサウンドを聞かせた。彼らは「_(アンダーバー)」「そして、残されたものなど」「Ocean of Light」などのヒット曲を披露して敍情的なメロディと感性をくすぐるボーカルで観客の熱い呼応を引き出した。特に「Ocean of Light」を歌うときは観客たちも一緒に歌って会場の雰囲気をさらに盛り上げた。公演の後半にはリスナーのエピソードを紹介する時間が設けられた。NELLのCDにサインをしてもらったが、CDのビニールを開けずにサインをしてもらってCDが聞けないという笑えないエピソードから、妻がPrimaryの大ファンでコンサートの参加を申請したという夫の感動的なエピソードまで多様なエピソードをPrimaryは紹介した。エピソードの主人公たちが直接ステージの上に上がって語り合う面白いシーンも演出された。最後にCrying Nutのステージが続いた。「サーカスマジック流浪団」で華やかなステージを披露した彼らは「飲もう」「5分洗濯」「新しい靴」などのステージを次々と披露して雰囲気を盛り上げた。特に彼らのヒット曲「夜が更けたね」「馬を走らせよう」のステージでは会場の雰囲気はさらに盛り上がり、観客たちはCrying Nutの軽快なサウンドに合わせて踊ったり、歓声を上げながら公演を楽しんだ。「SBSパワーFMコンサート」はSBSパワーFMがリスナーたちの熱い声援に応えるために用意したスペシャルコンサートであった。リスナーたちは今回のコンサートを通じてミュージシャンたちのライブをもっと近くで楽しむことができ、ミュージシャンたちも今回の公演を通じてアコースティックというジャンルで観客と一緒に呼吸できた意味のある時間だった。今回のコンサートは、本日(14日)はチャン・ピルスン、No Replyのクォン・スングァン、15日にはギタリストのパク・ジュウォン、2番目の月などが出演して公演を続ける。公演はホームページを通じてリアルタイムで見ることができ、17日、24日、31日午後8時にSBSパワーFMを通じて放送される。
Crying Nut、豪雨により初のカムバックステージが“観客ゼロ”に
4年ぶりに活動再開したインディーズバンドCrying Nutの新曲初公開のステージが観客ゼロとなった。Crying Nutは、最近行われたMBC MUSIC「ピクニックライブ 音、風景」の収録で、ある遊園地に訪れ7thアルバムのカムバックステージを初公開した。同日、Crying Nutは当初「サーカスマジック流浪団」をテーマにして遊園地で野外公演を行う予定だったが、梅雨に入り一日中激しく降る雨により、「雨天時のCrying Nut」に公演テーマを変更し、遊園地を訪れた。また、Crying Nutと制作関係者は豪雨の中ですべての公演を準備したが、雨のため会場である遊園地には観客が一人もいなかった。結局、7thアルバム初のリリースステージを観客なしに披露することになった。しかし、Crying Nutは暴雨と無観客にもかかわらず、Crying Nutならではのパワフルで愉快な公演を行い、雨によりくたびれていた制作スタッフと、遊園地のスタッフたちを熱く盛り上げた。また、SNSで観客ゼロ公演の話を聞いたCrying Nutのファンが、夜遅く大雨にもかかわらず遊園地に集まり皆でコンサートを楽しんでおり、Crying Nutが歌う予定だった曲の2倍以上を歌って雰囲気を盛り上げた。同日の放送では、初公開される「5分洗濯」「新しい靴」などCrying Nutの7thアルバムの新曲以外にも「Speed Up Losers」「夜が更けたね」などのヒット曲も視聴できる。Crying Nutは最近、4年ぶりに7thアルバム「Flaming Nuts」をリリースした。番組は韓国で1日夜11時に放送される。
誰がミュージシャンを当て振りに追い込んだのか
口パクも当て振りも、結局消費する私たちの責任あざ笑う。嘆く。愚弄する。ロックマニアが歌番組の当て振り(あらかじめ録音された演奏を実演のように使用し、楽器を演奏しているように演技すること)を見る感情の流れだ。ドラムにマイクすら当てない手抜きな放送をあざ笑い、28年目のロッカーキム・テウォンに当て振りを求める放送システムを嘆き、一生懸命にモーションを取るアイドルバンドを愚弄する。そしてチャンネルを変える。過去30年間、そのように順番に決まっていた。当て振りに代弁される音楽ランキング番組の放送システムを改善しようとする動きがなかったわけではない。ソ・テジはその中心に立っていた。2000年に復帰したソ・テジは、テレビ局を相手に事前収録システムを求めた。音響機材が完璧に設置された別のステージでないと、「音楽キャンプ」には出演しないというミュージシャンとしての権利の主張だった。番組はその要求を受け入れた。計6回にわたり事前収録が行われた。臨場感のあるオールライブサウンドが番組で流れた。韓国初の事前収録実況だった。音楽ランキング番組の当て振りは、なぜ消えないのだろうか 番組独自の努力もあった。2005年MBC「ショー 音楽中心」は、「音楽の発見」という別コーナーを設け、インディーズバンドのクラブ合奏収録分を毎週放送した。単純に曲を流すレベルを越え、曲に対する紹介と洗練されたカメラ編集で好評を得た。monniとHumming Urban Stereoのライブ実況が番組で流れた。しかし、この有意義な試みは、The Couchの露出騒動により、すぐに幕を閉じるしかなかった。当て振りに対する最近の懸念とは異なり、番組でライブを披露できる機会は最近になってむしろ拡大した。現在放送中のMBC「私は歌手だ2」とKBS「不朽の名曲2」は、いずれもバンドセッションのオールライブ体制で行われている。バンド同士の優越をつけるKBS「TOPバンド」シーズン1、2は盛況のうちに終了した。MBC「水曜芸術ステージ」とSBS「YOU&I」は視聴率低迷で打ち切りとなったが、「ユ・ヒヨルのスケッチブック」とEBS「スペース共感」の人気は依然として健在だ。音響システムの水準も大きく向上した。KBS新館ホールとMBCドリームセンター公開ホールは、最新型のメインスピーカーシステムと先端のモニタリング体制を備えている。コンソールデスク以外にも、様々な角度から音響をコントロールできるよう、2~3重のバックアップシステムが設けられ、5.1チャンネルに適した新型のコンプレッサーやスピーカー装備が導入された。様々なジャンルの音楽が1ヶ所で演奏される環境と放送音響の特殊性を考慮した場合、遅れを取らない水準の設備だ。過去10年間多くの変化が起き、高価な音響機材が投入された。しかし、歌番組における当て振りは依然として消えない。その理由が何だろうか。数十のグループがステージに立つ音楽番組が、きちんとしたオールライブのステージを作るためには、最低でも3日以上のリハーサル期間と今より数倍以上の予算がかかる。その半面、地上波3局の音楽番組の視聴率は、平均で5%を上回る水準だ。テレビ局としては敢えてリスクを負ってまで、時間と予算を投資する理由がない。音楽強国イギリスにも当て振りはある実は、韓国だけがステージで当て振りを求めるわけではない。音楽先進国でも音楽ランキング番組は存在し、韓国と同じく限られた時間で数組に機会を与える番組の特性上、当て振りでステージを構成するケースが多い。例えば、イギリスの「Top of the Pops」や日本の「CDTV」「ミュージックステーション」がある。特に、「Top of the Pops」に出演する顔ぶれは華やかだ。マリリン・マンソンにパパ・ローチ、ロビー・ウィリアムズ、新人時代のU2とオアシスがこのステージで当て振りをした。彼らにも予算の制限が存在し、すべてのステージをオールライブサウンドで構築するためには、2~3倍以上の財源の投入を覚悟しなければならない。韓国とイギリスの歌番組は、経営メカニズムにおいて大きな差はない。ここで、逆に考えてみよう。果たしてすべての音楽がテレビを経なければならないのか。イギリスと日本の音楽市場がしっかりしている理由は、テレビではなくても十分なプロモーションの成果を得られる堅実な市場構造があるためだ。両国ともにテレビではなくても、公演を通じて様々なチャンネルでのプロモーションの機会を持つことができる。ここに現実的な楽曲の価格は、ミュージシャンの音楽的な成功が音楽への再投資につながることができるようにする。韓国はどうだろうか。音楽に関連するすべてのプロモーションが事実上テレビからスタートして、テレビで終わる。以前より状況が良くなったとは言え、公演の企画は依然として赤字を覚悟しなければならない事業であり、テレビでのライブステージはいつも限られている。ミュージシャンが宣伝のためにきちんと整っていないステージに上がり、泣く泣く当て振りをしなければならない。さらに低評価された楽曲の価格は、ミュージシャンが音楽で成功しても独自の音響装備1つすら整えられない状況である。内部PA装備で公演を行える韓国のミュージシャンは、ソ・テジとイ・スンチョルを含めて数えられるほどだ。誰がミュージシャンを当て振りに追い込んだか結局、悲しむべきは音楽ランキング番組の劣悪な音響システムではない。限られた番組予算に簡単に揺れてしまう非力な音楽市場の現状だ。ここですべてが明らかになる。音楽に対する投資の価値を育てなければならない主体は、ミュージシャンを始めとする1次コンテンツ生産者である音楽産業従事者、そしてこれを消費する人々とファンの役割だ。コンテンツ加工者であるテレビの責任ではない。厳密に言えば、テレビは音楽産業をリードする義務がない。音楽ランキング番組の当て振りを巨悪だと規定する観点そのものが、テレビ中心のフレームから音楽産業を理解しようとする依存的な観点を証明する。実際、テレビ放送がなくてもライブミュージックに接することができる番組やチャンネルは多い。なぜ敢えて音楽ランキング番組でのオールライブでなければならないのだろうか。ミュージシャンの質のいいライブ実況がDVDで制作され販売されている。しかし、なぜテレビでのライブにだけこだわるのだろうか。少なくとも音楽に関する人々の消費パターンはごく消極的だ。皆をがっかりさせた楽曲盗用の件とは別に、CNBLUEとそのファンたちはそのような点で望ましい姿を見せた。ファンたちがCNBLUEとのコミュニケーションのために購入したアルバムと公演チケットは、彼らが自腹を切ってファンたちにオールライブサウンドを披露できる環境を作ってくれた。消費者の投資が生産者の再投資につながったわけだ。テレビと事務所の権力から自由になれないアイドルの限界を、ファンが補完してくれた事例だ。きちんとしたライブサウンドが聴きたいのなら、テレビでの当て振りを嘆くのではなく、テレビの影響から自身が支持するミュージシャンを放送から独立させようとする積極的な動きが必要だ。映画業界のように積極的な消費パターンだけがそれを可能にする。アイドルのためなら、地球の末まで追っていく覚悟ができているファンダム(特定のファン層)は、そのための準備ができている。韓国の大衆音楽の歴史に大きな足跡を残したミュージシャンを、テレビのバラエティ番組と当て振りに追い込んだのは、果たして誰だったのだろうか。正義を掲げた高慢ほど質の悪い迷惑もない。
Crying Nut、CNBLUEとの訴訟問題について公式表明「ケチな先輩と言われても、法的な判例をつくる」
Crying Nut側がCNBLUEの公式謝罪後、長い沈黙を破って訴訟を提起した経緯と心境を率直に語った。18日、Crying Nutの所属事務所であるドラックレコードの関係者は報道発表資料を通じてCNBLUEとの訴訟について長文のメッセージで公式立場を明かした。まずCrying Nut側は「決して音楽活動に励んでいるCNBLUEに悪い感情を持っていたり、何か利用する目的ではないことを明らかにしておきます」という言葉を伝えた。続いて今回の事件の経緯について説明した。Crying Nutによると、事件の発端となったのは2011年秋、CNBLUEが台湾でDVDをリリースするが、Crying Nutの曲「必殺オフサイド」をCNBLUEのライブカバー曲にしてもいいか、というある大企業の連絡からだった。当時Crying NutはDVDの収録については丁重に断ったが、日本で発売されたDVDに自分たちの曲が収録されて機嫌を損ねた。その後偶然とYouTubeでCrying NutのARが使われたことに気付き、著作権と著作隣接権侵害訴訟を提起することに至った。Crying Nutは「テレビ局と大企業に放送とDVD制作・配給のコピー及び配布権の責任が、CNBLUEには著作権と著作隣接権の責任があることを明かし、大企業には公式な謝罪をしてもらった」と伝えた。さらにCNBLUEにも公式謝罪を求めたが、ただ謝罪するだけで終わってしまえば、再び同じようなことが生じる可能性があると判断した。特に法的な判例がないと何の力もないインディーズバンドにこのようなことが起こった場合、不利益を受けるしかないと考えて訴訟を提起することになった」と付け加えた。続いてCrying Nutは「今回の訴訟はノイズ・ マーケティングや金目当てではない」とし、「著作権、著作隣接権問題は簡単に見逃すべきではなく、正確に指摘しなければならないことだ。新人ミュージシャンだからテレビ局の言う通りにした。ケチみたいにそんなことで訴訟まで提起するんですか、先輩! という問題ではないと思う」と強調した。Crying Nut側はCNBLUEが他の歌手の曲をARでリップシンク、ハンドシンク(演奏している ふりをすること)までしてDVDリリースしたが、仕方なかったと言いながら感情に訴えるような態度はプロらしくなかったし、理解できなかった。僕たちがインディーズバンドだからなめているのか? それとも著作権意識が低いのか? いろいろと考えた」と明かした。15日、CNBLUEの公式謝罪後「少しは気分が晴れたし、CNBLUEも色々と大変だっただろうなと、正直色々な感情に巻き込まれた。だが、公式謝罪でも虚しさは消せなかった。『今回の問題提起については深く共感し、今後このような問題が再発しないよう努力する』との記事を読んだが、再発防止の具体的な対策については語っていなかった」と残念な気持ちを伝えた。最後に彼らは「私たちは巨大資本に真実を伝え、堂々と権利を取り戻した。そして過ちを認められたため、合意に至った。CNBLUEにも真実を伝え、権利を取り戻そうとする。二重基準(お互いに主張がある)、ケチな 先輩、どう呼ばれても構わない。ただ、真実を伝え、権利と名誉を取り戻したい。誰にも傷つけたり、傷つかれたくないのがCrying Nutの考えだ」とした。また事務所側は「CNBLUE側からもらう法的賠償金は私たちの法律会社に供託し、インディーズ界の発展のための著作権基金として用いる」と明かした。CNBLUEの所属事務所FNCエンターテインメントは15日午後、自社公式ホームページを通じて「生放送の緊迫した状況で、音源をきちんと把握できないまま所属した歌手らがステージに上がったことは弁解の余地もなく、所属事務所の誤りであることを認めます」とし、「問題になった放送が当社の意図とは関係なく、DVDになって販売される過程をあらかじめ把握し対応できず、今回の問題が起きたことも残念に思います。メンバーの代わりに今回のことでご迷惑をおかけしました先輩のCrying Nutにも心よりお詫び申し上げます」と、公式的に謝罪した。さらに、「今回の問題提起に対しては深く共感し、今後は絶対にこうしたことが再発しないように努力するとお約束します」とし、「今回のことを教訓にもう二度とこのようなことが起きないようベストを尽くします。今回のことを円満に解決するために最善を尽くします」と伝えた。これに先立ち、Crying Nutの所属事務所ドラックレコードは、CNBLUEがCrying Nutのワールドカップ応援歌「必殺オフサイド」の音源を無断で使用し、放送の映像をDVDとして発売した後、日本に販売するなど、著作権および著作隣接権を侵害したという理由で、12日にソウル中央地方裁判所にCNBLUEと所属事務所FNCエンターテインメントのハン・ソンホ代表を相手に4000万ウォン(約345万円)の損害賠償請求の訴訟を起こした。その後、CNBLUE側は「ワールドカップシーズン時、Mnet側からこの曲を歌ってほしいと要請され、当時準備時間も足りなかったためそれを断ったが、Mnetが伴奏音源を提供してくれた」とし、「また、DVDに該当映像が収録され、販売された事実は、我々も全く知らなかった部分であり、収益も受け取っていない」と明かした。
ミュージシャンCNBLUEに“デッドライン”を問う
問題解明は二の次ミュージシャンとしての責任意識が疑わしい遅ればせながら、話題の動画を見た。2010年のワールドカップシーズンに放送されたMnetの「M COUNTDOWN」で、動画の主人公はCNBLUEだった。馴染みのあるギターリフが聞こえた。Crying Nutのワールドカップのテーマソング「必殺オフサイド」だった。一瞬カバー曲かと思った。でも、そうではなかった。サウンドは、Crying Nutの音源とわずかな違いもなかった。カバー曲でないので、当然MR(伴奏音源)かと思った。バンドが音楽ランキング番組でドラムにマイクも付けないままハンドシンク(演奏しているふりをすること)をしてたのは、昨日今日のことでもなかったので。でも、それも違っていた。ジョン・ヨンファのボーカルの裏で、Crying Nutのパク・ユンシクの声が聞こえた。AR(全部音源=口パク)だった。CNBLUEはそのステージで、Crying Nutの完成された音源を、まるで自分の声のように使った。それが事前相談もなく盗用された音源だということを振り返ってみた。音源盗用の明白な証拠が、堂々とYouTubeにアップされている事実が非現実的に感じられた。果たして、何が起こったのだろうか。「仕方なかった」に隠された、苦々しい本質話を始める前に、はっきりしておかなければならないことがある。法廷攻防についてのおおよその展開は、すでに色んなメディアが取りあげている。ここであえてそれを説明する気はない。また両当事者間の法的な責任所在を明らかにする気も、やはりない。そういうことができるような記事でもない。ここで話したいことは、他にある。Crying Nutが訴状を提出した後、CNBLUE側は当時の状況について「ワールドカップシーズン当時、Mnet側からこの曲を歌うことを依頼され、当時準備時間があまりなかったので断ったが、放送局の方からARを提供してきた。生放送であるうえ、新人だったので出演をドタキャンすることもできない状況で、やむを得ずステージに上がった」と解明した。事務所の主張通りなら、CNBLUEは新人としてやむを得ず上がったステージにより、Crying Nutと放送局、DVD制作会社の狭間で困惑する立場に置かれていることになる。法廷攻防中の事案について一方の言葉を闇雲に信頼することはできないが、それでも一旦信じてみよう。その上で、事務所の「やむを得ず」という表現に注目してみよう。CNBLUEの事務所はCNBLUEのデビュー前の姿を紹介し、彼らをインディーズと表現した。原宿でのストリートライブの姿が紹介され、バラエティ番組ではジョン・ヨンファが作曲する姿を頻繁に映していた。MBC「私たち結婚しました」で彼が少女時代のソヒョンのために作った曲「愛の光」は、そのピークだった。ジョン・ヨンファはエピソードが進行する数週間「愛の光」を作りながら、時に創作の難しさについて愚痴を漏らしていた。ペンを口に加えギターを弾きながら楽想をノートに書く姿は、彼をミュージシャンとして表現するに十分だった。そのようなミュージシャンをリーダーにしているCNBLUEが、音楽ランキング番組では自由に意思表現すらできない、一介の芸能人になる。放送出演で口パクを求められたら、文句言わず従わなければならない。たとえそれが無断盗用されたARだったとしてもだ。事務所の主張通りなら、そうだ。断れなかったなら悲しいことだし、知っていたならミュージシャンと呼ぶのも恥ずかしいレベルだ。なにが真実であれ、現実は憂鬱だ。「仕方なかった」という事務所の言葉が事実なら、果たしてCNBLUEが番組での要求に絶対服従することだけが最善だっただろうか。自分の音楽を、さらに多くの人に聞かせるためには、当然妥協が必要な場合がある。しかし、ミュージシャンは同時に、決して妥協できないデッドラインも合わせ持たなければならないのだ。妥協とは、そのデッドラインを守るための手段になって初めて意味を持つ。それがミュージシャンであり、さらにミュージシャンかどうかを判断する、大衆の決定的な物差しでもあるのだ。ミュージシャンCNBLUEにとってのデッドラインは何だろうかソテジワアイドゥル時代にソ・テジは神秘主義を掲げている今とは違い、テレビを付けるといつでも見られる、身近な存在だった。つむじ風ダンスを踊りながらアイスクリームのCMに出演したこともあるし、「強いじゃん?」と叫びながらオーディオのCMにも出演している。バラエティ番組でイ・ヨンジャと手を繋いでワルツを踊り、メンバーたちと空き地で朝鮮時代の服装をして「ハヨガ」を歌ったこともあった。彼は、自分の音楽を知らせるために、バラエティ番組で壊れることを躊躇わなかった。そうするしかなかった市場構造で、彼はむしろ柔軟で能動的だった。彼は今とは違い、徹底的に妥協していた。しかし彼は、自分の曲に他人が手を加えることに対してだけは、徹底的に妥協しなかった。プロデューサーたちの過剰な編集と芸能事務所との著作権訴訟戦に対抗し、最後まで自分の音楽を守り抜こうとした。演奏時間の長い「必勝」と「ハヨガ」を放送局のプロデューサーたちが勝手に編集しないように、別途編曲音源を制作したこともあった。4thアルバムの収録曲「時代遺憾」に警告音処理をした審議制度に対抗するため、自分の声を全部消してアルバム発売を強行したこともあった。「他の利害集団から、自分の曲を完全に守りたい」、これが彼のデッドラインだった。それならばミュージシャンとしてのCNBLUEのデッドラインは何なのだろうか。少なくともこれまでの状況と解明を聞いていると、彼らに音楽的なデッドラインとはもともと存在してなかったのではないかという気がする。これまで事務所側が出している解明の焦点は全部、無断盗用の故意性の有無にだけ合わせられている。最近掲載した謝罪文も、事件が発生してからずいぶん経ち当事者にも知らせずにサイトに掲載するレベルにとどまっている。相手への誠実さはさて置き、ミュージシャンとしての責任意識が疑わしいレベルなのだ。単純に「作曲が可能かどうか」でミュージシャンかどうかを見分ける時代はもう終わった。パク・ミョンスが1ヶ月間で作曲した「江北(カンブク)おしゃれ」が、1年間かけて準備した少女時代のタイトル曲を押しのける時代だ。単純にコードとメロディーを作るレベルから脱し、自分ならではの哲学を導き出し、その過程で引き下がれない確信を備え、自分が立つステージに堂々と責任を持つこと、それがミュージシャンとして認められる大衆のデッドラインであることを、忘れてはならない。「OhmyStar」ではスターはもちろん、バラエティ、ドラマなど、様々な市民記者のレビューや主張を幅広く掲載しています。もちろん、いかなる反論も歓迎します。いつでもノックして下さい。「OhmyStar」は市民記者の皆さんの参加をお待ちしています。―編集者コメント
CNBLUE側の謝罪にCrying Nut側「連絡もないし、謝罪しにも来ていない」
バンドCNBLUE側の公式謝罪後、沈黙を守ってきたインディーズバンドCrying Nut側が、まもなく立場を明らかにすると見られる。Crying Nutの所属事務所ドラックレコードのキム・ウン代表は18日、マイデイリーの電話取材に対して「本日午後遅く、Crying Nutの立場を整理して公式コメントを発表します」と明かした。さらに、「訴訟後、また、CNBLUEの謝罪発表の後にもCNBLUE側から、一度も連絡がなく、直接来て謝罪するといったこともなかった」とし、「私たち側のすべての意見を整理して発表することが正しいと考え、時間がかかりました。まもなく立場を明らかにするので、もう少しだけ待っていてください」と話した。CNBLUEの所属事務所FNCエンターテインメントは15日午後、自社公式ホームページを通じて「生放送の緊迫した状況で、音源をきちんと把握できずに所属歌手がステージに立ったことは弁明の余地がなく、所属事務所側の手落ちであったことを認めます」とし、「問題の放送が当社の意図とは関係なく、DVDとして発売、販売された過程を事前に把握して対応することができず、今回の問題が発生したことについても残念に思います。メンバーたちの代わりに、今回の一連の過程を通じて迷惑をかけてしまった先輩Crying Nutにも、心から謝罪します」と、公式的に謝罪した。さらに、「今回の問題提起については深く共感し、今後このような問題が再発しないよう努力することを約束します」とし、「今回の問題を教訓に、これ以上このようなことが起こらないよう最善を尽くし、今後も音楽番組でライブステージが活性化するよう努力していきたいです。どうか、円満に解決できるよう、最善を尽くしたいです」と話した。Crying Nutの所属事務所ドラックレコードは、CNBLUEがCrying Nutのワールドカップ応援歌「必殺オフサイド」の音源を無断で使用し、放送の映像をDVDとして発売した後、日本に販売するなど、著作権および著作隣接権を侵害したという理由で、12日にソウル中央地方裁判所にCNBLUEと所属事務所FNCエンターテインメントのハン・ソンホ代表を相手に4000万ウォン(約345万円)の損害賠償請求の訴訟を起こした。その後、CNBLUE側は「ワールドカップシーズン時、Mnet側からこの曲を歌ってほしいと要請され、当時準備時間も足りなかったためそれを断ったが、Mnetが伴奏音源を提供してくれた」とし、「また、DVDに該当映像が収録され、販売された事実は、我々も全く知らなかった部分であり、収益も受け取っていない」と明かした。Crying Nutはこれに関連して、「その点は、法廷で是々非々が決まることになると思う」とし、Mnet側が仲裁したり、合意をする事案ではない。この問題をうやむやにして見逃したりはしない。厳正に対処しようと思う」と明かした。