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  • MBC「パパ、どこ行くの?」「ゴールデンタイム」アジア太平洋放送連合の受賞式で最優秀賞を受賞!

    MBC「パパ、どこ行くの?」「ゴールデンタイム」アジア太平洋放送連合の受賞式で最優秀賞を受賞!

    MBCバラエティ番組「僕らの日曜の夜-パパ、どこ行くの?」(以下「パパ、どこ行くの?」)とMBCドラマ「ゴールデンタイム」が国際授賞式で受賞する快挙を成し遂げた。29日、MBCによると「パパ、どこ行くの?」と「ゴールデンタイム」は25日にベトナム・ハノイで開かれた「2013アジア太平洋放送連合(ABU)」の受賞式でバラエティ番組とテレビドラマ部門の最優秀賞(ABU賞)を受賞した。またMBCラジオで「家庭の月(5月)」の特集で放送された「私の家族」はラジオドキュメンタリー部門で優秀賞を受賞し、MBCヒューマンドキュメンタリー「ヘナの奇跡」はTVドキュメンタリー部門で最終決戦に進出した。ABU賞は1964年番組の教育・文化の向上と会員社同士の映像文化交流及び優秀ラジオ・テレビ番組の奨励のために創設された。毎年10月・11月に会員社の主催で開催される。

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  • Vol.5 ― 【TVキャラクターアワード】ソン・ジュンギからキム・ヘスまで…キャラにはまった俳優たち

    Vol.5 ― 【TVキャラクターアワード】ソン・ジュンギからキム・ヘスまで…キャラにはまった俳優たち

    「TVレポートキャラクターアワード99」はここ1年間、韓国で放送されたドラマを通してもっとも印象的なキャラクター99人を選定し、受賞するイベントで、毎年9月に発表します。計74本、1419人のキャラクター。昨年7月から今年7月までの1年間、地上派とケーブル及び総合編成チャンネルで放送されたドラマとキャラクターの数だ。見るものがないと言ってチャンネルを変えた瞬間が存在しないほど多くのドラマが放送され、多くの俳優たちが最善を尽くして熱演を繰り広げた。しかし、記憶に残っているドラマは指で数えられる程度であり、またそのドラマの中で視聴者に認識されたキャラクターも数えられるほどしかいない。数多くのドラマとキャラクターがお茶の間を訪ねたが、残念ながら鮮明に覚えられたドラマは多くない。特に、1419人のキャラクターのうち、視聴者に名前を刻み込んだ人物はさらに少ないだろう。そのため、選んでみた。TVレポートは創刊9周年を迎え、1年間に放送されたドラマの中の最高のキャラクター101人を選定する「第1回TVレポートキャラクターアワード99」を開催した。キャラクターとの最高の相性を発揮した俳優は果たして誰だろうか。彼らの中にはシリアスなキャラクターに出会って第2の人生を切り開いたり、格別な演技力で平凡なキャラクターを特別なものへと作り変えた俳優もいた。また、すべての条件を揃えて、キャスティングランキングでぐんと順位を上げた俳優もいる。俳優が自分にぴったりのキャラクターに出会ったとき、どんなことが起こるのだろうか。この1年間、キャラクターを通して逆転のチャンスを迎えた俳優たちをタイプ別に分けてみた。もともとイケてた?今はもっとイケてる!オ・ス(チョ・インソン)今年の春、もっとも若い男女の胸をときめかせたドラマはSBS「その冬、風が吹く」だと断言できる。毎日を意味もなく過ごす男オ・スと、目が見えない大企業の会長の一人娘オ・ヨン(ソン・ヘギョ)のラブストーリーは甘くも苦かった。個性的なキャラクターに二人の俳優の魅力が加わったとき、その相乗効果は凄まじかった。除隊後、主演にキャスティングされていた映画「クォン・ボブ(拳法)」の制作に問題が起こり、2年間のブランクがあったチョ・インソンは「その冬、風が吹く」をきっかけに人々に存在を再認識させた。特に、オ・スというキャラクターはチョ・インソンを俳優として世間に認識させた映画「卑劣な街」で見せたキャラクターと似ている。自分にぴったりのキャラクターに出会ったとき、俳優は輝く。チョ・インソンにとってオ・スはそんな存在だ。カン・マル(ソン・ジュンギ)2012年がキム・スヒョンの年だったとしたら、今年はソン・ジュンギの年だ。下半期を迎えた現在まで、彼の人気に立ち向かえる人はいない。軍人になってもその人気は有効だ。KBS 2TV「優しい男」は、ソン・ジュンギが注目すべき若手俳優から名実共にトップスターとなる、いわゆる決定打となったドラマである。世の中のすべての女性を誘惑できる魅力の持ち主だが、どこかさびしげなカン・マルの姿に女性たちは熱狂した。ソン・ジュンギはカン・マルの二面的な魅力を虚ろげな瞳で表現し、キャラクターに奥行きを持たせた。口では愛を語るも、目は冷たかった。ソン・ジュンギは単純な悪い男をオムファタール(魔性の男)へと作り上げた。ミス・キム(キム・ヘス)ミス・キムと対決を繰り広げたら、誰が勝つだろうか。スーパー契約社員が誕生した。今回の授賞式で1位に選ばれたキャラクターでもある。キャラクター自体が強烈でも、それを演じた俳優の努力を知らなくては話にならない。KBS 2TV「オフィスの女王」は日本のドラマをリメイクした作品で、韓国でも通じるのかどうか心配が先行した作品だった。しかし、フタを開けてみると全く状況は異なった。キム・ヘスは資格を100も持つミス・キムそのものだった。ミス・キムは契約社員だが、みんなから尊敬される。何を依頼してもすぐにやってのけるマジシャンのような存在であり、契約社員だが、プライドは天にも届きそうな勢いだ。上も下にも人がいない、ただ自分だけしか知らない個人的な人物である。キム・ヘスはミス・キムのユニークな話し方とジェスチャーを考案し、漫画のようなキャラクターに息を吹き込んだ。パク・スハ(イ・ジョンソク)1本のドラマから新たなスターが誕生するのは、最近の芸能界では夜空の星を掴むこと同じくらい難しいことだ。しかし、今年はそんなドラマが誕生した。SBS「君の声が聞こえる」のイ・ジョンソクがその主人公だ。認知度が高くてファンも多いが、スターと呼ぶには多少もの足りなかったイ・ジョンソクは、この作品で一躍スターとなった。相手の目を見れば気持ちを読み取ることができる少年パク・スハは、超人的な能力を持っているがモンスターのような存在ではない。一人の女性(しかもかなり年上)だけを想うパク・スハは母性本能をくすぐった。さらに、頼りになる余裕を持った男でもあり、年上の女性が好きになる条件をすべて兼ね揃えたのだ。モデルのようにスリムな体格に童顔で、意志が固く気前のいいイ・ジョンソク特有の雰囲気は、キャラクターの魅力を倍増させた。大当たり?キャラクター1つで大ヒットチェ・イニョク(イ・ソンミン)外科医のチェ・イニョク。今回の授賞式でミス・キムと僅差で2位に選ばれたキャラクターだ。金と権力に集中するほかの医師とは違い、患者の命を最優先する理想的な人物である。妥協を許さない意地っ張りだが、ヒューマニズムが生きているキャラクターで、視聴者の心を虜にして、メンター(良き指導者)を捜し求める現代人の渇きを解消してくれた。もちろん、イ・ソンミンの抜群の演技のおかげで共感することができたのだ。かつてイ・ソンミンはドラマキャスティング2、3位にも含まれない俳優のうちの一人だった。しかし、MBC「ゴールデンタイム」ですべてが変わった。単なる脇役だった彼は、このドラマをきっかけに主演クラスの俳優へと成長した。イ・ソンミンにとってチェ・イニョクは、宝くじに当たったようなプレゼントとなった。キャスティングの順位が上がったのはもちろん、出演料も大きく変わった。ミン・ジュングク(チョン・ウンイン)シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「3人の友達」以来、長い低迷期を送ったチョン・ウンインはSBS「君の声が聞こえる」を通じて第2の全盛期を迎えた。主人公であるパク・スハの父親を殺した殺人鬼のミン・ジュングク役で初めて悪役に挑戦した彼は、久しぶりに自身の経歴に色をつけることに成功した。さらに大きな収穫は、出演量よりも大きかった存在感である。すべての主人公たちの敵がミン・ジュングクであり、この設定のおかげでチョン・ウンインの存在感は一気に増した。「今度は何か見せる」という俳優本人の覚悟も実った。長い経歴に比べて、特別なヒット作がなかったチョン・ウンインは、このドラマで新たな人生を切り開き、次回作のMBC新月火ドラマ「奇皇后」でも悪役を演じる。もう一度人々に自分を知らしめるという覚悟だ。魅力がHOT!ダイヤの原石は?ユン・ユンジェ(ソ・イングク)、ソン・シウォン(Apink チョン・ウンジ)昨年の夏、レトロに染まったブラウン管を覚えているだろうか。tvN「応答せよ1997」の人気は一大ブームに近かった。1990年代H.O.T.、SECHSKIES(ジェクスキス)などアイドルに熱狂していた高校生たちの物語は、深いノスタルジーを呼び起こした。特に、二人の主人公ソン・シウォンとユン・ユンジェは、視聴者たちをまるで自分の過去を見ているかのような気持ちにさせた。「応答せよ1997」は、アイドル歌手であるソ・イングクとチョン・ウンジが俳優として認められる決定的なきっかけになった作品でもある。Mnetオーディション番組「SUPER STAR K」出身というレッテルを剥がせずにいたソ・イングクはそのイメージから抜け出し、チョン・ウンジは演技力を評価されることに成功した。現在、二人とも地上派のミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)で主演または助演クラスの俳優として活躍している。ク・ウォルリョン(チェ・ジニョク)たった一本の作品で名前を知らせた。MBC「九家の書」で人間ではない智異(チリ)山の守護神ク・ウォルリョン役を演じたチェ・ジンヒョクは、デビュー8年目にして初めて検索ワードランキングで1位になった。これこそがドラマの力であると彼自身が一番実感したことだろう。ク・ウォルリョンは愛する人間の女性ユン・ソファ(イ・ヨニ)のために神であることを諦め、人間になろうとするキャラクターである。人間の姿をしているが、神としての威厳を保たなければならなかった。その点でク・ウォルリョンはまるでチェ・ジニョクのために作られたキャラクターのようだった。高い身長と広い肩、低音で響く彼の声は守護神のク・ウォルリョンと非常にシンクロ率が高かった。チェ・ジニョクは人々にこのキャラクターをきっかけにして確実に認識された。小さな脇役でさえ激しい競争が繰り広げられるキム・ウンスク脚本家の新作であるSBS新水木ドラマ「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」にキャスティングされるという幸運を手に入れた。ク・ウォルリョンくらいにキャラクターが良ければ、スターダムを駆け上がることは確実ではないだろうか。

    TVレポート
  • Vol.4 ― 【TVキャラクターアワード】人気ドラマにはこんなキャラクターが必ずいる!

    Vol.4 ― 【TVキャラクターアワード】人気ドラマにはこんなキャラクターが必ずいる!

    「TVレポートキャラクターアワード99」は、ここ1年間韓国で放送されたドラマの中から最も印象的だったキャラクター99人を選定しランク付けするイベントで、毎年9月に発表される。芸能専門メディアTVレポートは創立9周年を迎え、この1年間(2012年7月~2013年7月)で放送されたドラマの中から特に印象的だったキャラクターを選定し、1~99位にランク付けした。この1年の間に数多くのドラマが誕生し、お茶の間を沸かせた。ラブストーリー、ホームドラマ、スリラーなどジャンルも豊富で、選ぶ楽しさも提供した。ジャンルが変化したためキャラクターも多様化した。これはドラマへの注目度を高めるだけでなく、視聴者をテレビの前に集めるための大きな原動力として作用した。視聴者を泣かせ、笑わせてくれた作品に登場するキャラクターたちの特徴を探ってみる。◆追いつけるものなら追いついてみて個性的なキャラクター今回はとりわけ個性的なキャラクターが多かった。一人でドラマを引っ張っていたといっても過言ではないほどだった。そこに俳優たちの熱演が加わり、世界で二つとないキャラクターに生まれ変わった。KBS 2TV「オフィスの女王」のミス・キム(キム・ヘス)は最高のキャラクターだった。このほかMBC「ゴールデンタイム」のチェ・イニョク(イ・ソンミン)、SBS「野王」のチュ・ダヘ(スエ)、そしてMBC「女王の教室」のマ・ヨジン(コ・ヒョンジョン)も周りの人物を圧倒するカリスマ性溢れる演技が好評を博した。ドラマのタイトルを聞いただけでこのキャラクターを思い出すほどである。tvN「ナイン~9回の時間旅行~」のパク・ソヌ(イ・ジヌク)も同様だ。悪役の頂点を走り抜けたMBC「オ・ジャリョンが行く」のチン・ヨンソク(チン・テヒョン)と、男女の間を行き来してコミカル演技の真髄を見せたKBS 2TV「ウララ・カップル」のコ・スナム(シン・ヒョンジュン)、非の打ちどころの無い魅力の持ち主であるSBS「その冬、風が吹く」のオ・ス(チョ・インソン)、それにSBS「おバカちゃん注意報」に登場する世界中探してもどこにもいないような優しいコン・ジュンスも欠かせない。◆主人公を羨ましく思えない強烈な存在感いわゆる強烈な存在感をもつキャラクターたちの活躍はいつになく豊富だった。凄まじい存在感のあるキャラクターは、比重は高くないながらもドラマになくてはならない存在だ。主人公たちを圧倒する彼らの登場は、毎回待ち遠しくなるシーンの一つだ。中でもSBS「君の声がきこえる」のミン・ジュングク(チョン・ウンイン)はとりわけ話題に上った。温厚な微笑みを浮かべながらも、主人公を威嚇する恐ろしい人物に変貌し、極端から極端に走った。さらには胸を締め付けるような過去まで判明し、憎めないキャラクターとなった。SBS「その冬、風が吹く」のチョ・ムチョル(キム・テウ)は特別出演でありながら、存在感だけは誰よりも強烈だった。同様にSBS「チャン・オクチョン」のチャン・ヒョン(ソン・ドンイル)も主人公以上に愛された。そしてMBC「九家の書」のク・ウォルリョン(チェ・ジニョク)は、ドラマに再登場するという異色の記録まで残した。また、MBC「オーロラ姫」のトクデは、ペットの犬であるにもかかわらず主人公に負けないほど活躍した。◆これ以上有り触れたキャラクターはいない片思いのキャラクターどの作品にも片思いという設定はほぼ欠かさず登場する。キャラクターの切ない恋が、より一層視聴者の感情に訴えるからだ。片思いの葛藤を描いたり、胸が痛くなるシーンを演出したりする。SBS「君の声が聞こえる」のパク・スハ(イ・ジョンソク)は、初恋のチャン・ヘソン(イ・ボヨン)に対し純粋で切ない気持ちを見せ、女性視聴者の心をわしづかみにした。一人の女性だけを見守る一途な心が視聴者に通じたのだ。最終的には片思いを実らせ、チャン・ヘソンと恋人関係に発展した。そしてtvN「応答せよ1997」のユン・ユンジェ(ソ・イングク)は、ソン・シウォン(Apink チョン・ウンジ)を見守る足長おじさんとなり、彼女の心を得た。SBS「私の10年の秘密」のホン・ギョンドゥ(ユ・ジュンサン)も愉快で真面目なチョン・イヒョン(ソン・ユリ)を描き、思い続けた結果、振り向いてもらうことに成功した。他にも、tvN「となりの美男<イケメン>」のエンリケ・グム(ユン・シユン)と、MBC「会いたい(ポゴシッタ)」のカン・ヒョンジュン(ユ・スンホ)も初恋の代名詞として挙げられる。◆見れば見るほど惹かれる男×男カップル男性同士のカップルは、いつの間にか一つのトレンドとなった。各授賞式で彼らは賞を受賞したりもする。男女の間なら不可能であろう奇妙な関係を形成し、視聴者から応援されている。KBS 2TV「ゆれながら咲く花」コ・ナムスン(イ・ジョンソク)とパク・フンス(キム・ウビン)は、熱い友情を分かち合う姿が視聴者から支持された。過去に辛い出来事があってもお互いを許し合い、和解する男性カップルの姿が描かれ、ここにさらに問題児のオ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)も加わった。SBS「私の恋愛のすべて」のキム・スヨン(シン・ハギュン)とキム・サンス(チン・テヒョン)は、国会議員と補佐官であるが、ゴタゴタしたコミカルなシーンを演出し、大きな笑いを誘った。KBS 2TV「一抹の純情」のチョン・ウソン(キム・テフン)とハ・ジョンウ(イ・フン)は仲のいい先輩・後輩だが、時には恋のライバルと協力者を行き来する奇妙な関係を築いた。KBS 2TV「オフィスの女王」のチャン・ギュジク(オ・ジホ)とム・ジョンハン(イ・ヒジュン)、tvN「青い巨塔」の新兵(イ・ヨンジュ)と上等兵(キム・ホチャン)もそれぞれ男性カップルの姿を描いた。このようにドラマによって異なるが、似たようなタイプのキャラクターが多かった。そして視聴者から愛され記憶に残るキャラクターも多数生まれた。今後もまた、どのようなキャラクターがお茶の間の目と耳を楽しませるか、注目が集まる。

    TVレポート
  • Vol.2 ― 【TVキャラクターアワード】プロデューサーと俳優が考える“良いキャラクター”とは?

    Vol.2 ― 【TVキャラクターアワード】プロデューサーと俳優が考える“良いキャラクター”とは?

    「TVレポートキャラクターアワード99」は、ここ1年間に韓国で放送されたドラマを通して、最も印象的なキャラクター99名を選定し授賞するイベントで、毎年9月に発表する。芸能専門メディアTVレポートは、創立9周年を迎え、ここ1年間(2012年7月~2013年7月)韓国で放送されたドラマの中から最も印象的だったキャラクターを選定し、1~99位にまとめた。今年はKBS 2TV「オフィスの女王」のミス・キム(キム・ヘス)とMBC「ゴールデンタイム」のチェ・イニョク(イ・ソンミン)がそれぞれ栄光の1位、2位を手にした。続いてSBS「君の声が聞こえる」のミン・ジュングク(チョン・ウンイン)、MBC「百年の遺産」のパン・ヨンジャ(パク・ウォンスク)、SBS「その冬、風が吹く」のチョ・ムチョル(キム・テウ)、tvN「ナイン~9回の時間旅行~」のパク・ソヌ(イ・ジヌク)、KBS 2TV「優しい男」のカン・マル(ソン・ジュンギ)、MBC「九家の書」のチョ・グァヌン(イ・ソンジェ)、SBS「野王」のチュ・ダヘ(スエ)、SBS「君の声が聞こえる」のパク・スハ(イ・ジョンソク)がキャラクターべスト2~10位にランクインした。今回の調査で注目すべき点は、ベスト10以内で悪役(ミン・ジュングク、パン・ヨンジャ、チョ・グァヌン、チュ・ダヘ)が圧倒的な割合を占めたことだ。その他、イケメンキャラクター(カン・マル、パク・スハ)とユニークなキャラクター(ミス・キム、パク・ソヌ、パク・スハ)もたくさんの支持を受けた。だとすると、ドラマの持ち味を生かす良いキャラクターとは、どのようなキャラクターを指し、俳優たちが演技したいと思うキャラクターとは何だろうか。ドラマプロデューサーと俳優、俳優側の関係者を通して良いキャラクターの条件をまとめてみた。ドラマのプロデューサーたちは「共感はできないが典型的ではない立体的なキャラクター」「ストーリーに命を吹き込みながら衝突し合い、それを意欲的に解決していくキャラクター」などを良いキャラクターとしてあげた。この場合も主演と助演に差があるのが特徴だ。助演は主役を引き立てながら存在感を放つキャラクター、主演はドラマの中心となって物語の性質を強く表現するキャラクターが良いキャラクターだとプロデューサーたちは口を揃えた。あるドラマプロデューサーは「良いキャラクターを生み出すためには、まず良いシナリオと、その次に俳優の良い演技が必要だ。演出の役割はそこまでだ。いくら良いキャラクターでも俳優がそれを生かせなければ終わりだ」と俳優の演技とキャラクターとの関連性について説明した。他のドラマプロデューサーも「どの俳優を起用するかによってキャラクターが明らかに異なる。だからどんなに大変でもキャスティングには慎重にならざるを得ない」とキャスティングの重要性を強調した。このプロデューサーは、特に主人公とライバル関係にある悪役が良いドラマの必須条件だとし「主人公のキャラクターがどんなにかっこよくても、対立する悪役の印象が弱いとドラマの内容が豊かになりにくい。悪役が強く絶大で複雑なほどドラマが盛り上がる」と説明した。良いキャラクターを演じる俳優については「頭ではなく、心で演じることのできる感情豊かな役者」「ドラマと役に対する情熱が大きく、頭のてっ辺からつま先、魂まで役になりきる覚悟のある役者」などの意見があがった。また、俳優たちが実際に演技したいと思う役は今まで演じたことのない個性的な役とありふれてはいるが、違う風に解釈する余地のある役に意見が分かれた。前者はクリエイティブな俳優たちの挑戦意欲をかき立て、後者は演技力を確実に披露できるチャンスになるからだ。ある俳優専門マネジメントの関係者は「俳優たちが一番避けようとする役は存在感のない役だ。視聴者に強烈な印象を与えることができれば、登場回数はそれほど重要ではない」とし「悪口を言われても多くの俳優たちが悪役を演じたがる理由もこれと同じだ。悪役はその分存在感があり、自身のすべてを見せることができるので俳優たちが好む」と説明した。これに関してあるドラマプロデューサーは「ソン・ガンホ、チョ・ジョンソクなど、抜群の演技で注目を浴びた俳優たちは、無名時代に注目をあびた名シーンを一つは持っているという共通点がある。多くの俳優が出番の数よりワンシーンでもいいから役者として強くアピールできる役を好むのはそのような理由からだと思う」と話した。その一方で、今回キャラクターアワードのベスト10に名前があがった俳優の所属事務所関係者は「俳優によって違うし、状況によって異なる場合が多いが、うちの俳優はキャラクターよりはシナリオの全体的な完成度を見て判断する方だ。今回の作品はまずシナリオが面白かったし、キャラクターが多少目立っていても作品に上手く溶け込めると判断して出演した」と伝えた。

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  • Vol.1 ― 【TVキャラクターアワード】韓国版「ハケンの品格」キム・ヘスがキャラクターBEST1位を獲得(総合)

    Vol.1 ― 【TVキャラクターアワード】韓国版「ハケンの品格」キム・ヘスがキャラクターBEST1位を獲得(総合)

    「TVレポートキャラクターアワード99」は、ここ1年間に韓国で放送されたドラマを通して、最も印象的なキャラクター99名を選定し授賞するイベントで、毎年9月に発表する。毎年年末に開かれる授賞式をスターの宴と呼ぶ。ドラマあるいは映画の主人公たちの祭りになりかねない。それに授賞式に出席するかどうかや放送局の利害関係などによって受賞者が変わる場合もある。あまりにも多い共同受賞者が出るなど、公正性を失った授賞式に関連した噂がはびこっている。芸能専門メディアTVレポートは、創立9周年を記念しこのような問題点を認識したうえで、有意義な授賞式を準備した。「第1回TVレポートキャラクターアワード99」だ。専門的かつ深みのある放送レビュー記事を初めて披露したTVレポートは、その正統性を活かしてここ1年間KBS、MBC、SBS、ケーブルチャンネル(tvN、OCN、Mnet、tvNなど)、総合編成チャンネル(JTBC、TVCHOSUN、CHANNEL A、MBN)のドラマの中で最も印象的なキャラクターを演じた俳優を選定し、毎年授賞することにした。「第1回TVレポートキャラクターアワード99」には多様かつ専門的な視覚を持つ自社編集局と業界従事者が投票者として参加した。対象となる作品は8月の第2週から9月の第1週までにここ1年間(2012年7月~2013年7月)放送されたドラマで、キャラクター分類、投票作業を経て最も高い点数を記録したキャラクターを1位から99位までまとめた。参考:KBSは合計18編(以下、月火、水木、毎日、週末、シットコムを含めた基準)で約415名(以下、カメオを除いた人員基準)のキャラクターを、MBCは合計15編の作品で約317名のキャラクターを、SBSは合計19編の作品で約387名のキャラクターを、CJと総合編成チャンネルは合計22編の作品で約300名のキャラクターをそれぞれ輩出した。ここ1年間に放送されたドラマは全部で74編、これらが排出したキャラクターは約1419名だという結論を出すことができる。キャラクターBEST10、栄光の1位は全知全能ミス・キム約1419名のキャラクターのうち、1位に選ばれたのはKBS 2TV「オフィスの女王」(脚本:ユン・ナンジュン、演出:チョン・チャングン、ノ・サンフン/16部作/2013.4.1~2013.5.21/最高視聴率14.6%、ニールセン・コリア集計全国基準)のミス・キム(キム・ヘス)だ。「今までこのように頭からつま先まですべてが独特なキャラクターはなかった」というのが回答者たちのミス・キムを選んだ主な理由だ。3ヶ月間勤務する契約社員としてY-Jangグループに採用されたミス・キムは、正社員が恥ずかしくなるほど数多くの資格と優れた業務能力を持つスーパー派遣社員だ。ヘアゴムできれいに結んだヘアスタイル、暗い系統のパンツスーツ姿、黒い書類バックなど、ミス・キムの出勤服は彼女のトレードマークだ。これにキム・ヘスの演技が完璧に調和し、最も印象的なキャラクターを作り出した。わずかな差で2位となったキャラクターはMBC月火ドラマ「ゴールデンタイム」(脚本:チェ・ヒラ、演出:クォン・ソクチャン、イ・ユンジョン/23部作/2012.7.9~2012.9.25/最高視聴率15.5%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチェ・イニョク(イ・ソンミン)だ。チェ・イニョクは重症外傷患者を受け入れて手術する、国内でも数少ない医師だ。権力争いに偏る他の医師と違って、患者の命を最優先に考える、理想的な医師のキャラクターだった。本分を大事にし、根気ある性格が彼の魅力として挙げられた。また、イ・ソンミンの好演のおかげで医療界だけでなく、すべての人が手本にすることができる、正義感溢れる人間的な人物だという評価を受けた。ベストキャラクター3位はSBS水木ドラマ「君の声が聞こえる」(脚本:パク・ヘリョン、演出:チョ・スウォン/18部作/2013.6.5~2013.8.1/最高視聴率24.1%、ニールセン・コリア集計全国基準)の殺人鬼ミン・ジュングク(チョン・ウンイン)が獲得した。「君の声が聞こえる」はファンタジー、ロマンス、コミック、スリラーなどが混ざった複合ジャンルドラマで、緊張感を高める悪役を演じたミン・ジュングクは視聴者の没入度を高めることに一役買った。「殺すぞ」などの強烈なセリフで視線を捉えたのはもちろん、最後まで二重的な態度を見せて緊張感を高めた。また悪行を行うしかなかった事情で訳ありキャラクターに仕上げた。ミン・ジュングクのキャラクターをより立体的なものにしたチョン・ウンインのリアルな表情演技や扮装も注目を浴びた。キャラクターを生かすことにおいて、悪役ほど強い一発はない。ミン・ジュングクの他にも半分に近い悪役がキャラクターベスト10にランクインしたのはこの事実を裏付ける。キャラクターベスト4位はMBC週末ドラマ「百年の遺産」(脚本:ク・ヒョンスク、演出:チュ・ソンウ/50部作/2013.1.5~2013.6.23/最高視聴率30.3%、ニールセン・コリア集計全国基準)のパン・ヨンジャ(パク・ウォンスク)が獲得した。パン・ヨンジャは息子と嫁を離婚させるために嫁を精神病院に入院させ、暴行を加えるなど、最強の怖い姑の姿を見せた。やぶから棒で勝手な悪役だったが、憎めない可愛い面もあり、視聴者に愛された。「百年の遺産」の中の悪役を一人で引き受け、視聴率けん引の一番の貢献者となった。絶対悪女として視聴者に憎まれたSBS月火ドラマ「野王」(脚本:イ・ヒミョン、演出:チョ・ヨングァン/24部作/2013.1.14~2013.4.2/最高視聴率25.8%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチュ・ダヘ(スエ)はキャラクターベスト8位となった。チュ・ダヘは身分の上昇のため、愛したハリュ(クォン・サンウ)と娘(パク・ミンハ)を捨てたひどい人物。貧しさから抜け出した後、どん底に落ちないために嘘と裏切りを躊躇なく繰り返した。視聴者はチュ・ダヘの悪行がどこまで続くかを知りたがりながら見守った。現実にはありえそうもないキャラクターであるため共感を得ることはできなかったものの、スエの強烈な演技は視線を捉えた。彼女が笑っていても鳥肌が立つという評価が多かった。MBC月火ドラマ「九家の書」(脚本:カン・ウンギョン、演出:シン・ウチョル、キム・ジョンヒョン/24部作/2013.4.8~2013.6.25/最高視聴率19.5%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチョ・グァヌン(イ・ソンジェ)がキャラクターベスト10位に名を挙げた。チョ・グァヌンは成功や出世のためならなりふり構わないキャラクターだ。他の悪役には一抹の同情心を感じるところが少しでもある一方、チョ・グァヌンは絶対悪の象徴であるためむしろ魅力的だった。舌を巻くほど非人間的だった。良心の呵責はまったくない朝鮮版サイコパスだ。悲劇的なキャラクターも支持を受けた。SBS水木ドラマ「その冬、風が吹く」(脚本:ノ・ヒギョン、演出:キム・ギュテ/16部作/2013.2.13~2013.4.3/最高視聴率15.8%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチョ・ムチョル(キム・テウ)がキャラクターベスト5位、tvN「ナイン~9回の時間旅行~」(脚本:ソン・ジェジョン、キム・ユンジュ、演出:キム・ビョンス/20部作/2013.03.11~2013.05.14/最高視聴率1.95087%、ニールセン・コリア集計ケーブル加入世帯基準)のパク・ソヌ(イ・ジヌク)が6位となった。チョ・ムチョルは主名公オ・ス(チョ・インソン)を脅かしながら劇の緊張感をピークに引き上げた人物。しかし初恋の女性がオ・スのせいで死ぬところを目撃したという悲しい事情を持つ、訳ありの悪役として視聴者の感性を刺激した。また後半になるにつれてオ・スを殺すかも知れない悪役からオ・スを見守る兄貴に変化し、憎めないキャラクターになった。特にキム・テウのカリスマ性溢れる低い声と強烈な表情演技がチョ・ムチョルというキャラクターをより生かしたという評価を受けている。パク・ソヌは自身と家族、恋人を守らなければならないという義務感で時間旅行を続けた人物だ。不幸を巻き起こしたものの、彼の時間旅行は誰もが共感できる名分から始まった。時間旅行者を演じたイ・ジヌクは深みのある、抑え目の感情演技で視聴者を虜にした。愛と悲しみ、絶望と憤り、苦悩などの様々な感情を眼差しで表現した。骨を惜しまないアクション演技も際立った。イケメンキャラクターは20~30代女性視聴者の絶対的な支持を受ける。7位となったKBS 2TV水木ドラマ「優しい男」(脚本:イ・ギョンヒ、演出:キム・ジンウォン、イ・ナジョン/20部作/2012.9.12~2012.11.15/最高視聴率18.3%、ニールセン・コリア集計全国基準)のカン・マル(ソン・ジュンギ)と9位を獲得した「九家の書」のク・ウォルリョン(チェ・ジニョク)は女性視聴者をときめかせたイケメンキャラクターだ。カン・マルは「優しい男」で最も変化が多く、悲劇性が強い人物だ。彼は初恋の女性を守るために医師の夢を諦め、殺人者になった。自身を裏切った初恋の女性に復讐をすればするほどむしろ傷つくカン・マルの姿は母性愛を刺激した。映画「私のオオカミ少年」の大ブレイクで株を上げているイケメン俳優ソン・ジュンギは、カン・マルに高いはまり具合を見せドラマの成功をけん引した。ク・ウォルリョンは神獣だが、人間であるユン・ソファ(イ・ヨニ)への純愛でギャップのある魅力をアピールした。千年悪鬼になった後もソファに対する彼の恋心は変わらなかった。特にク・ウォルリョンを演じたチェ・ジニョクのキャスティングは神の一手と呼ばれるほど完璧だった。鋭さと温かさを行き来する彼の演技は全国をウォルリョンアリ(ウォルリョンに夢中)に陥らせた。チェ・ジニョクは「九家の書」を通じてスターに浮上し、来月9日にスタートするキム・ウンスク脚本家のドラマSBS「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」にもキャスティングされた。KBSドラマ3編が最高視聴率1、2、3位にランクイン調査の結果、KBSが26名(月火ドラマ13名、水木ドラマ4名、毎日ドラマ1名、週末ドラマ6名、シットコム2名)でキャラクターベスト99ランキングの中に最も多くキャラクターをランクインさせた。その次にわずかな差でMBCが25名(月火ドラマ6名、水木ドラマ6名、毎日ドラマ5名、週末ドラマ8名)、SBSが23名(月火ドラマ3名、水木ドラマ9名、毎日ドラマ3名、週末ドラマ8名)、ケーブルチャンネルが20名、総合編成チャンネルが5名をランクインさせた。地上波放送局の場合は、連続ドラマより短くても強烈なミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)が良いキャラクターを多く排出し、編成方式が地上波とは違うCJや総合編成チャンネルのドラマはジャンル別にキャラクターにも差を見せた。総合編成チャンネルの場合は、2011年に発足したJTBCドラマのキャラクターだけがキャラクターベスト99ランキングに名を挙げた。今年、地上波とケーブルチャンネル、総合編成チャンネルを合わせて最も高い視聴率はKBS 2TV週末ドラマ「いとしのソヨン」(脚本:ソ・ヒョンギョン、演出:ユ・ヒョンギ/50部作/2012.9.15~013.3.3/最高視聴率47.6%、ニールセン・コリア集計全国基準)が記録した。続いてKBS 1TV毎日ドラマ「がんばれ、ミスターキム!」(脚本:チョ・ジョンジュ、演出:キム・ジョンヨン/124部作/2012.11.5~2013.4.26/最高視聴率30.8%、ニールセン・コリア集計全国基準)とKBS 2TV週末ドラマ「最高です!スンシンちゃん」(脚本:チョン・ユギョン、演出:ユン・ソンシク/50部作/2013.3.9~2013.8.25/最高視聴率30.8%、ニールセン・コリア集計全国基準)が共同2位となった。これでKBSは今年のドラマ最高視聴率ランキングの上位に合計3編を挙げた。最多キャラクター輩出ドラマ「オフィスの女王」今年のキャラクターベスト99ランキングに最も多いキャラクターをランクインさせたドラマはどんな作品なのか。調査の結果、ミス・キムをはじめとする5名のキャラクターを出した「オフィスの女王」が1位となった。ミス・キムのほかに、チャン・ギュジク(オ・ジホ、42位)、コ・ジョンド(キム・ギチョン、62位)、チョン・ジュリ(チョン・ユミ、60位)、ム・ジョンハン(イ・ヒジュン、73位)が良いキャラクターに選ばれた。最多キャラクター輩出ドラマ2位はそれぞれ4名ずつ選ばれた「九家の書」(ク・ウォルリョン9位、チョ・グァヌン10位、チェ・ガンチ(イ・スンギ)31位、タム・ヨウル(miss A スジ)38位)、「いとしのソヨン」(イ・サムジェ(チョン・ホジン)12位、イ・ソヨン(イ・ボヨン)16位、チャ・ジソン(キム・ヘオク)28位、チェ・ホジョン(チェ・ユニョン)52位)、「君の声が聞こえる」(ミン・ジュングク、パク・スハ(イ・ジョンソク)、チャン・ヘソン(イ・ボヨン)16位、オ・チュンシム(キム・ヘスク)25位)などの3作品だ。それぞれ3名ずつランクインさせたドラマは「その冬、風が吹く」(チョ・ムチョル、オ・ヨン(ソン・ヘギョ)17位、オ・ス20位)とSBS「私の恋愛のすべて」(キム・スヨン(シン・ハギュン)24位、ノ・ミニョン(イ・ミンジョン)92位、キム・サンス(チン・テヒョン)89位)、「百年の遺産」(パン・ヨンジャ、キム・チョルギュ(チェ・ウォニョン)23位、ヤン・チュンフイ(チョン・インファ)59位)、MBC毎日ドラマ「オーロラ姫」(ナターシャ(RUN)55位、トクデ(犬)68位、オ・ロラ(チョン・ソミン)76位、tvN水曜ドラマ「青い巨塔」(末年(チェ・ジョンフン)19位、新兵(イ・ヨンジュ)49位、上兵(キム・ホチャン)51位)、KBS 2TV月火ドラマ「ゆれながら咲く花」(パク・フンス(キム・ウビン)31位、コ・ナムスン(イ・ジョンソク)32位、オ・ジョンホ(クァク・ジョンウク)46位)など、地上波とケーブルチャンネルで均等に名を挙げた。良いキャラクターとして2つも挙げられた名俳優は?イ・ジョンソク、イ・ボヨン、チン・テヒョン、ソン・ドンイル、イ・ミスクは今年のキャラクターアワード99位の中に自身が演じたキャラクターの名前が2つ挙がった俳優だという共通点を持っている。イ・ジョンソクは「君の声が聞こえる」のパク・スハと「ゆれながら咲く花」のコ・ナムスンを、イ・ボヨンは「いとしのソヨン」のイ・ソヨンと「君の声が聞こえる」のチャン・ヘソンをそれぞれ演じ、今年のキャラクターアワード99位に堂々と名を連ねた。またMBC毎日ドラマ「オ・ジャリョンが行く」(脚本:キム・サギョン、イ・ジェジン)/129部作/2012.11.19~2013.5.17/最高視聴率21.3%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチン・ヨンソク(27位)と「私の恋愛のすべて」(脚本:クォン・ギヨン、演出:ソン・ジョンヒョン)/16部作/2013.4.4~2013.5.29/最高視聴率7.4%、ニールセン・コリア集計全国基準)のキム・サンス(89位)を演じたチン・テヒョンは相反するキャラクターを魅力的に表現したという評価を受けた。ソン・ドンイルもSBS月火ドラマ「チャン・オクチョン」(脚本:チェ・ジョンミ、演出:プ・ソンチョル/24部作/2013.4.8~2013.6.25/最高視聴率11.4%、ニールセン・コリア集計全国基準)のチャンヒョン(33位)とKBS 2TV水木ドラマ「チョンウチ」(脚本:チョ・ミョンジュ、パク・デヨン、演出:カン・イルス、パク・ジンソク)/24部作/2012.11.21~2013.2.7/最高視聴率15.2%、ニールセン・コリア集計全国基準)のポング(71位)を演じながら同じ時代劇であるにもかかわらずまったく違う重みをアピールした。JTBC月火ドラマ「私たち結婚できるかな?」(脚本:ハ・ミョンヒ、演出:キム・ユンチョル/20部作/2012.10.29.~2013.1.1/最高視聴率2.82005%、ニールセン・コリア集計有料放送世帯基準)のトルジャ(44位)と「最高です!スンシンちゃん」のソン・ミリョン(58位)を演じたイ・ミスクはまったく違う雰囲気の母親キャラクターを作り出したという評価を受けた。イ・ミスクのカリスマ性溢れる演技力は、キャラクターをより強烈に印象付けた。今年の放送局別ドラマの成績と今後の見通し昨年水木ドラマと週末ドラマで視聴率1位を記録し、良い評価を受けたKBSドラマは今年「いとしのソヨン」を除けば全般的に暗い時期を過ごさなければならなかった。巨額の制作費を投じた水木ドラマ「チョンウチ」「IRIS 2」「天命」は期待ほどの成績をおさめることができず、週末ドラマ「最高です!スンシンちゃん」は前作「棚ぼたのあなた」「いとしのソヨン」の陰に隠れ、ライバル週末ドラマに脅かされた。毎日ドラマ「がんばれ、ミスターキム!」「天まで届け、この想い」も期待したほどの視聴率を確保できなかった上、視聴者の評価もよくなかった。しかし新人脚本家を発掘するKBSの能力は評価できる。良いキャラクターを輩出したと同時に作品性を認められた「ゆれながら咲く花」と「オフィスの女王」は新人脚本家のミニシリーズデビュー作だ。地上波の中で唯一短幕劇の制作を続けているKBSの努力が新人脚本家を通して人に知られるようになったのだ。現在月火ドラマ視聴率1位をキープしている「グット・ドクター」と23日にスタートする水木ドラマ「秘密」も新人脚本家の作品だ。他にも「未来の選択」「総理と私」「感激時代」、来年1月4日放送予定の時代劇「鄭道傳」など、様々なジャンルのドラマが視聴者との出会いを待っている。今年のMBCドラマは昨年と同じく、主に時代劇だった。しかし人気の差は激しかった。「九家の書」は大きな人気(平均視聴率10%台後半)を博しながら新しいスター(チェ・ジニョク)まで誕生させたが、後番組である「火の女神ジョンイ」は同時間帯の最も低い視聴率で屈辱を味わっている。イ・ビョンフンプロデューサーの「馬医」は酷評を受け、前作の期待を超えることができなかった。「ホジュン~伝説の心医~」は予想外の成功をおさめ、毎日時代劇の可能性を認められた。この勢いを継ぎ、後番組(「帝王の娘 スベクヒャン」)も編成が確定された状態だ。一方、現代劇はあまり人気を博せなかった。正統派ラブストーリー「男が愛する時」からスリリングな追撃ドラマ「TWO WEEKS」まで様々なジャンルが試みられ、ソン・スンホン、コ・ヒョンジョンなどトップスターのラインアップも華やかだったが、成績は低かった。来年も今年と同じくMBCは時代劇「奇皇后」「パチョン王」などが強勢である見通しだ。現代劇はメディカルドラマ「メディカルトップチーム」が10月2日にスタートする予定だ。SBSドラマは今年、時代劇(「大風水」)より現代劇(「その冬、風が吹く」「私の恋愛のすべて」「君の声が聞こえる」)、その中でも恋愛ドラマ(「その冬、風が吹く」「君の声が聞こえる」)が強勢を見せた。特に恋愛ドラマだけでなく、コミック、スリラー、ファンタジーなどが加えられた「君の声が聞こえる」と「主君の太陽」などが爆発的な人気を博した。SBSはこれからより激しいドラマ競争を繰り広げる見通しだ。トップスター(チェ・ジウ、チョン・ジヒョン、イ・ミンホ、キム・スヒョン)、スター脚本家(キム・スヒョン、キム・ウンスク、パク・ジウン)、スタープロデューサー(チョン・ウリョン、キム・ヒョンシク、チャン・テユ)を前面に出したドラマを多数編成したからだ。特異点は時代劇がまったくないということだ。今年SBS時代劇がおさめた低い成績が編成に影響を及ぼしたという。今年、ケーブルチャンネルのドラマは質的量的な向上を成し遂げた。シーズン制ドラマ(「バンパイア検事」シーズン2、「ブッとび!ヨンエさん」シーズン11、「特殊事件専門担当班TEN」シーズン2)は相変わらず愛され、メディカル・子供・ラブコメなど様々なジャンルのドラマが放送された。「応答せよ1997」と「青い巨塔」のように社会的なブームを巻き起こしたドラマも登場した。これから放送されるケーブルドラマもこれに劣らない華やかな編成を誇る。tvNは「応答せよ1997」のシーズン2とも言われる「応答せよ1994」をはじめ、「チュノ~推奴~」クァク・ジョンファンプロデューサーのバスケットボールドラマ「バスケットボール」、人気シットコム「ハイキック」シリーズのキム・ビョンウクプロデューサーの「ジャガイモ星2013QR3」、映画「逮捕王」を手がけたイム・チャンイク監督のOCN「幽霊を見る刑事チョヨン」などが9~10月中の放送を控えている。総合編成チャンネルのドラマは地上波やケーブルより、ターゲットとする視聴者の年齢層が高かった。家族の愛を実感させるホームドラマ(「限りない愛」)と時代劇(「宮中残酷史-花の戦争」)、恋愛ドラマ(「私たち結婚できるのかな?」)などが主に放送された。これからも中高年層の好みに合わせたドラマが着実に披露される予定だ。「6兄妹」の2013年版と呼ばれながら注目を浴びている「長女」と「彼女の神話」の後番組で、刺激的ながらも社会の現実をコミカルに描いた「隣人の妻」が視聴者の評価を待っている。

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  • 【MBC年末決算Vol.4】「美術館の隣の動物園」と「ゴールデンタイム」…そこにはソン・ソンミが

    【MBC年末決算Vol.4】「美術館の隣の動物園」と「ゴールデンタイム」…そこにはソン・ソンミが

    誰より熱心なこの女優の美しい2012年最近芸能記事でよく使われる言葉が女神だ。女神レベルのプロポーション女神レベルのルックス女神も同然このような言葉に接する度に、ありきたりの修辞的な表現に私達の想像力不足を責めたりした。そこで、本当に女神に出会った。女優のソン・ソンミの話だ。MBC「ゴールデンタイム」でカジュアルな出で立ちのコーディネーターのシン・ウナとしてブラウン管に現れた時はしばらく忘れていた。ソン・ソンミ、縁を感じた「ゴールデンタイム」そしてシン・ウナ人にはそれぞれの縁があるといった。ソン・ソンミに「ゴールデンタイム」もやはり、2012年出会った貴重な縁だ。制作が知らさられた時から「ゴールデンタイム」は彼女の注意を引く作品だった。ソン・ソンミは「クォン・ソクチャン監督のドラマも見たし、話も聞いた。正直シノプシスにはシン・ウナについてあまり書かれてなかったが、クォン・ソクチャン監督の作品なので出演したかった」と話した。「クォン・ソクチャン監督に出会う一日か二日前に知らない番号で電話が来て取ってみたら、『私クォン・ソクチャンだけど』と言うんです。『はい、監督』と言って話し始めたんですが、実は他の番号にかけていたんです。でも監督が『一度通話したいと思っていた。ウナについてどう思うか』と聞かれたので、私なりに話したら『一緒にやりたい』と言われました。そのおかげで、いざ本当に対面した時はあまり話すことがなかったです。既にやることに決まっていたので(笑)」作品を決めてからは、障害はなかった。すぐにシン・ウナ作りに入った。シノプシスにシン・ウナについての話があまりなかっただけに、自分の想像を利かすスペースは十分だった。ソン・ソンミは「チェ・イニョクのロールモデルのイ・グクジョン教授と一緒に働いているキム・ジヨン先生(看護師)にお会いして色々参考にして頂いた」と伝えた。「作品に入る前にお会いしました。手術も参観しましたし。キム・ジヨン先生にお会いしてみると、このような人物がどのような考えを持って生きているか直接感じることができました。そこでシン・ウナを情熱の多い人と設定しました。情熱も多いし、不義を見ればかっとするし、本音は優しいけど振る舞いは無愛想な、そんな女だったと思います。シン・ウナは」いざ厳しかったのは、撮影を始めてからだった。医療ドラマというジャンル自体が体力を要するものだったし、ドラマの中盤から時間に追われ撮影しなければならないだけに、さらに忙しくなった。でもそのおかげでスタッフたち、俳優たちとは一種の同志愛が生まれた。特に多くのシーンを一緒に撮影したイ・ソンミン(チェ・イニョク)やチョン・ソクヨン(チ・ハング)とは、演劇「そこ」まで共演したほど親しい。ソン・ソンミが「ゴールデンタイム」撮影を回想しながらも「イ・ソンミン先輩がシーズン2をやるなら、自分もその気がある」と話す理由もそこにある。「4~5ヶ月間釜山に引きこもって作品だけを考えていたからか、ドラマやキャラクターにもっとハマることができたと思います。厳しかったけれど、監督やスタッフ、俳優たちが皆良い人だったので、より楽しく撮れた作品でもありますし。手術シーンは少なくとも10時間以上は撮るので、終わると脚が腫れ上がるし、皆血まみれなのに証明ショットを撮って(笑) ソンミン先輩は『この写真は所蔵しなくては』と言いながら、手術室で血に染まったシナリオの写真を撮っていました。また、シーンが出る度にソンミン先輩と話しながら、どうやればもっと楽しくなるか意見を交換しました。新しいコーディネーターが聡明湯(チョンミョンタン)を入れるとコーヒーを取るとか、チェ・イニョクがリビアに行くと言ったらシン・ウナが『そこにはラーメンもないじゃないですか』と言う部分は、全部そうやって作ったんです。幸い監督が悪くないのは受け入れて下さったので、さらに幸せに撮影することができました」「映画デビュー作。自分の目にも下手だったのでショック色んな役割を演じてみたい」モデル出身で派手にデビューしたが、ソン・ソンミにはいつも乾きがあった。非専攻者という自壊感もあった。それでだろうか。ソン・ソンミは映画デビュー作の「美術館の隣の動物園」の試写会が終わって「演技が下手すぎてショックを受けた」と話した。「今考えても、当時は下手だったと思う」という率直な言葉と共に。「しばらく可愛くお金持ちで全てを持っているような役しか演じなかったので、演じながらもどかしさも感じました。何かお見せしたかったけれど、抑えてばかりいたんです。でも、一方では私がそれだけうまく表現できず、足りない面があったからだと思います。『生まれ変わったらきちんと準備して俳優になりたい』と思うほどでした。でもある瞬間から『長く見据えよう』という気になりました。演技専攻者でなくて学べなかったものを、現場で学んでいるという思いがしました。多くの方に「ゴールデンタイム」が私のターニングポイントと言われていますが、ここに留まらず今後も俳優として少しずつ発展していきたいです。幸い今回良い先輩に出会って、俳優としての私の人生や今後の道についてもう一度振り返ってみるきっかけになりました」それでいつもソン・ソンミが警戒しているのは自慢だと言う。答えのない演技で、得意なところに満足するよりは足りなさをもう一度振り返ってみること。彼女は「そうして初めて発展すると思う。誰かに褒められると一方では嬉しいが、もう一方では慎重になって怖い気もする」と言った。10月受賞した賞(第6回コリアドラマフェスティバル女性優秀演技賞)も、「受賞しながらも『これ受け取っていいの?』という気がした」と。そのようにもう少し長く、粘り強く演技するために2009年演劇「背を向いて去れ」を皮切りに2012年「そこ」まで、ソン・ソンミが健康薬のように訪れるのは演劇ステージだ。ソン・ソンミは「演劇は他のことは考えずもっぱら演技だけできるので、私には滋養分も同然だ。作品にはまって長い間キャラクターを研究し返すところから来る魅力が大きいと思う」と礼賛した。「私自身も知らない新しい部分を、演劇をしながら分かっていくこともできるし、必ず必要なところです。最初演劇をすると言ったら夫が『似合わない』と言いましたが、見てからは『良すぎる。1年に1本ずつやったらどうだ』と(笑) 停滞しないためにはそうしなければ。でも、演劇や映画、ドラマ全部魅力があります。ドラマは1回撮ってから新しいシナリオが出てきて、そこからまたキャラクターを探す楽しさがあります。映画はまた監督なりの演出があるので味がありますし」本も出して、番組MCもして、時間を咲いて寄付活動もしている彼女の目標は、本業の演技で色々な役割を演じること。彼女は「悪役から田舎で畑仕事をする女まで、全部やってみたい」と笑った。また「機会があれば、イ・ソンミン先輩とロマンスも撮ってみたい」という言葉も忘れなかった。その他にも彼女が夢見ていることもあった。公開していいかとの質問に「まだ恥ずかしい」と答えたが、明らかにソン・ソンミの真骨頂を披露できることには違いない。人々に自分の持っている色んな顔を見せたいという人、ソン・ソンミの今後を期待してみよう。「50くらいの歳になったとき、自由になっていたいです。何かに詰まってなかったらなと。余裕も持ちたいですし。歳を取れば人がどのように生きてきたか顔に表れますよね。他人が私を見た時、『自分もあんな風に歳を取りたい』と思える人になりたいです。良い人であって初めて良い俳優になると思います。自分の中に持っているものがなければ、俳優としてお見せできるものもないのではないでしょうか」

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  • 【MBC年末決算Vol.3】今年の演技大賞、チームワーク賞があるなら「ゴールデンタイム」に!

    【MBC年末決算Vol.3】今年の演技大賞、チームワーク賞があるなら「ゴールデンタイム」に!

    今は言える隠していた「ゴールデンタイム」の3つの秘密「2012年MBCを輝かせたドラマ」と言えば、何が思い浮かぶだろうか。答えはそれぞれだろうが、その一つとして「ゴールデンタイム」を挙げることに異論はないだろう。生命をめぐり寸刻を争う医師たちの姿と、彼らを取り巻く医療界の現実を描くこのドラマは放送が終了する頃には視聴者からの自発的なシーズン2請願運動が持ち上がるほど大きな人気を集めた。演技大賞を控えチョ・サンギから聞いた「2012年愛されたドラマ『ゴールデンタイム』の3つの秘密」を公開する。【セリフの秘密】「ゴールデンタイム」の中に「パスタ」がある撮影期間中ずっと釜山で一緒だった「ゴールデンタイム」チームの友情が格別だということは、皆周知の事実だ。ここにクォン・ソクチャン監督の前作「パスタ」で共演した人たちがもう一度再会した点も彼らの友情を説明する理由だ。「ゴールデンタイム」チームの「パスタ」へのオマージュもあちこちから見つけられる。チョ・サンギは「初回でイ・ミヌ(イ・ソンギュン)がパスタを食べるシーンも面白かった。私達の中では、釜山でパスタのコックが火傷して運び込まれるが、それが友情出演したコン・ヒョジンなら面白そうだとも話した」と伝えた。「コ・ジェウォン(ホ・テヒ)が僕に、『今日の構内食堂のメニューはパスタだ。有名なシェフが来たらしいよ』というシーンがありました。取る前にテヒとソンギュンがさ話してそういう風にしたんです。僕は心強い先輩役でできないし、ジェウォンは明るく皆と親しい役だったので、ジェウォンが話すことになったそうです。もともと監督は真剣に行こうと言っていましたが、撮影も大詰めだったので監督がそれぐらいは目をつぶってくれました」それだけでなく、「ゴールデンタイム」チームの友情を示す部分は「セリフのやり取り」をした逸話でもわかる。チョ・サンギは「演技者が自分のセリフを分けてやるのは実は厳しいことだ。一言でももっと出たいのが俳優の欲というものではないか。でも『パスタ』の頃から『ゴールデンタイム』の時までそのような和やかさがあった」と話した。「『パスタ』の時、テヒのお母さんがモニタリングして『出演が少なすぎる』とおっしゃったそうです。その話を聞いて、当時のスクリプターに行って『セリフを分けよう』と言いました。今回の現場でもそれが続きました。ジミンさん(ソン・ギョンファ役)も一緒に撮影するウドン(キム・ジュンピョ役)にセリフを分けてソンミンさん(チェ・イニョク役)も『整形外科の話はソンジンがやったほうがいい』と僕にセリフを分けてくれました」【小道具の秘密】マニアの間で話題になったそれ、実は「ゴールデンタイム」は実際の現場を彷彿とさせるセットでも一回話題を集めた。チョ・サンギは「救急室から手術室までの直線距離が50mから60mくらいになるおかげで、一度に患者が運び込まれる全ての過程を撮ることができる点でリアリティがあったと思う。7千万ウォンの手術ベッドが3~4台に、合わせて100億ウォンくらいする手術道具もあって、セット場に無人セキュリティ装置もあった」と伝えた。「ゴールデンタイム」マニアの視線を捕らえた小道具もあった。代表的なのは第13話に登場した「プー」のミニ扇風機と第23話に登場した親指型のぬいぐるみ、そして第20話に登場したチョコバー。マニアの間では、放送以降この小道具を置いて様々な解釈が出たりもした。それらはほとんど俳優のアドリブだったというのがチョ・サンギの説明だ。「ミニ扇風機はメイクアップするスタッフのものでした。暑すぎて釜山国際市場で買ったそうです。毎日化粧台の上に置いてあったんですが、ある日それが登場したんです(笑) 最後の会議での親指型のぬいぐるみはジミンさんがどこかで手に入れたらしくて『面白そうだけどやっていいかな』と話しました。みんな『とりあえずやってみて、あんまりだったら使わなかったらいい』と言ったんだけれど、放送に出ました。ただウドンがジミンさんに渡したチョコバーは、イ・ユンジョン監督のアイディアだったそうです。監督なりに再解釈して準備したそうです。ジミンさんは『これをどうやって受け取るべきだろう。(二人が)繋がるんじゃない?』と言ったそうです(笑) 公ではなくても、視聴者が解釈して考える余地を与えたんだと思います。そのように現場で意図せず出来上がったものが、ドラマというよりは映画を撮るような感じにさせました」【シナリオの秘密】「大学の時もあまりしなかった即興演技を地上波で」韓国でドラマを撮影しながら皆が経験することだが、数回公論化されたシナリオの話も避けられない。幸い「ゴールデンタイム」の場合、釜山に俳優全員が集まって撮影する点がプラス要因になった。チョ・サンギは「そのように集まっていなかったら現場でそんな作品を作れなかったかもしれない。いつ呼びだされるか分からなくて各俳優のマネージャーが緊張したまま電話だけ持っていた」という笑えない裏話を伝えた。「ヒョソプさん(キム・ミンジュン)も実際にはNG大魔王だったんです。寝ずに準備しても、台本が出ないので苦しがっていました。結局2~3週後には心を空にして出てきました(笑) 先輩が皆実力のある方たちで、後輩の前で台本を覚える姿もあまり見せない方たちですが、ここでは課長たちのセリフが多いので普段のように冗談も言わずにシナリオだけ合わせていました。現場でNGに対して誰も何とも言いませんでした。後の方では、台本覚えが得意なソンミンさんやソンギュンさんもそうだったし、僕も暗記はうまい方ですが、厳しかったです。患者役の方々も演技がうまい方たちだったんですが、現場に来れば皆NGを出すんです(笑) 最後は俳優たちも『大学の時もあまりしなかった即興演技を、地上波ミニシリーズでまたいつできると思うか』と言いながら楽しみました。俳優たちも、教えてくださるお医者さんたちも、脚本家になったような作品でした」

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  • 【MBC年末決算Vol.1】2012年、MBCを守ったドラマ、その光と影

    【MBC年末決算Vol.1】2012年、MBCを守ったドラマ、その光と影

    既存のドラマ文法に斬新な素材は晴れ相次ぐ論争は曇り世の中が乱れているという意味の挙世皆濁が2012年の四字熟語に選ばれるほど、多事多難だった1年だった。その中で、MBCも多くのことがあった。年初に始まったストライキで「無限に挑戦」「ユ&キムの遊びにおいで」等バラエティー番組が次々と放送休止となり、「PD手帳」「不満ゼロ」等、時事・教養番組も長期間休止とともに、その存在感が以前に満たない状況だ。しかし、ドラマだけは、固有のジャンル的な特殊性のため「太陽を抱く月」の1週間休止を除いては特に休止はなかった。その分だけ、MBCの親孝行をしてきたわけだ。成果だけの面ではMBCに最も多くのことを与えたMBCドラマの1年を振り返りたい。斬新な発想と題材で実験へ 従来のドラマの文法に従いながらも斬新な題材を交えて、新しい感覚のドラマが多数作られた。時代劇とロマンスというベースで、シャーマニズムとファンタジーを加えた「太陽を抱く月」、韓国に立憲君主制が残っているという設定のもとで、韓国と北朝鮮の男女の愛を描いた「キング~Two Hearts」、救急救命室をドラマの主な空間として活用した「ゴールデンタイム」、アラン伝説をモチーフにして本格的にあの世とこの世の境界を描いた「アラン使道伝」、馬を治療する医師から王を治療する医師になった実存人物の人生を描いた「馬医」がこれに該当する。しかし、興行の面では明暗が分かれた。「太陽を抱く月」は、視聴率40%を越え、キム・スヒョンという傑出したスターを排出することで超ヒットドラマの神話を描いた。「ゴールデンタイム」も、イ・ソンミンという俳優を残したのはもちろん、生命を助ける医師と彼らをめぐる現実を生々しく表現し、シーズン2を作って欲しいというリクエストが殺到した。現在放送中の「馬医」もイ・ビョンフン流時代劇の名声を続けていき、同時間帯視聴率1位をキープしている。一方で、「キング~Two Hearts」と「アラン使道伝」の場合、放送前に寄せられていた期待ほどの成果は上げられなかったというのが大体の評価だ。久しぶりにドラマに復帰したハ・ジウォンと除隊後に復帰したイ・ジュンギ、そしてイ・スンギ、シン・ミナ等の俳優の演技だけは好評を得たが、同時間帯に放送された他社のドラマほどの反響は得られなかった点には残念さが残る。相次ぐ論争にも関わらず、実利は得た 前者がMBCドラマの破格を担当したのであれば、興行ドラマの公式に従い、MBCドラマの安定を図ったドラマもあった。これらのドラマはほとんど一定の成果を得て興行作となった。64話で終了した「光と影」は、主人公がショービジネス界の下っ端から最高の位置に登り詰める過程を描き、「あなたなしでは生きられない」と「天使の選択」は家族という集団にフォーカスを当て、その中で起きるエピソードを描いた。「メイクイーン」も家族という題材やキャンディ・キャンディ型女性主人公(漫画キャンディ・キャンディの主人公)の成長話を描いた。しかし、これらのドラマも論争を避けられなかった。「光と影」の場合、ギリギリに書き上げた台本と過度な間接広告の論争等が相次いで起きた。「あなたなしでは生きられない」は、初期の企画意図や設定を完全に離れるほど、主人公夫婦の離婚の過程にのみこだわり論争を呼んだ。「天使の選択」も、不倫と堕胎、殺人等、刺激的な題材で放送通信審議委員会から非倫理的だという指摘とともに視聴者への謝罪という懲戒を受けた。出生の秘密は、これらのドラマのほとんどを貫くコードでもある。「あなたなしでは生きられない」と「天使の選択」両方で、出生の秘密は劇中の対立を解消する決定的なきっかけとして働いた。当初から女性主人公のあべこべになった運命からスタートした「メイクイーン」も女性主人公の父親が3人という設定で、ドロドロだという批判を受けた。【「アラン使道伝」DVD情報】・「アラン使道伝」特集ページ・「アラン使道伝」DVD公式ホームページ●「アラン使道伝」DVD-SET1 税込価格¥19,950 5月10日(金)発売GNBF-3112 / 第1話~第10話収録 / 6枚組【初回限定特典】オリジナルマウスパッド / キャンペーン応募ハガキ【特典】アウターケース / 特典ディスク(1枚) / ブックレットPart.1(16P) / ポストカードセット(5枚)★レンタルVol.1~5 同時リリース!●「アラン使道伝」DVD-SET2 税込価格¥19,950 6月5日(水)発売GNBF-3113 / 第11話~第20話収録 / 6枚組【初回限定特典】オリジナル・ステッカー / キャンペーン応募ハガキ【特典】アウターケース / 特典ディスク(1枚) / ブックレットPart.2(16P) / ポストカードセット(5枚)★レンタルVol.6~10同時リリース!

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  • 「太陽を抱く月」「ゴールデンタイム」「日曜の夜」など…ドラマは笑い、バラエティは泣いた2012年MBC総まとめ

    「太陽を抱く月」「ゴールデンタイム」「日曜の夜」など…ドラマは笑い、バラエティは泣いた2012年MBC総まとめ

    今年のMBCドラマは大きな成果を挙げた。「太陽を抱く月」は他のテレビ局を圧倒する視聴率でブームとも言える人気を博した。特にMBCが自ら制作したドラマが反響を得た。「ゴールデンタイム」をはじめ、「アラン使道伝」「メイクイーン」などが高い視聴率を記録し、MBCドラマ局のプライドを守ってくれた。韓国で昨年11月から今年7月に渡って9ヶ月間も放送された「光と影」も欠かせない作品だ。アン・ジェウク、ナム・サンミ主演の「光と影」は、最高視聴率が24.1%を記録し、MBCが長期間月火ドラマの視聴率1位をキープすることを牽引した。「太陽を抱く月」「ゴールデンタイム」ドラマは豊作「太陽を抱く月」は新記録の連続だった。毎話ごとに番組史上最高視聴率を塗り替え、最終話は42.2%と40%を超える驚異的な視聴率を記録、有終の美を飾った。週末ドラマや毎日ドラマ(月~金曜日に放送されるドラマ)ではない水木ドラマで40%を超える視聴率を記録したのは約10年ぶりのことだ。MBCは「太陽を抱く月」で当分は越えられそうもない記録を手にした。視聴率はもちろん、作品性まで兼ね備えた作品が続々と登場したのも、今年のMBCドラマの特徴だ。「光と影」は政治的なメッセージを盛り込んだにも関わらず、大衆性の確保にも成功した。MBCが自ら制作したドラマ「ゴールデンタイム」はシーズン制が積極的に議論されるほど大きな成功を収めた。イ・ソンギュン、イ・ソンミン主演の「ゴールデンタイム」は救命外科の現実をリアルに描いたという評価を受けた。月火ドラマの視聴率最下位からスタートした同ドラマは、話が進むにつれ人気を集め、最終話では15.5%と番組史上最高視聴率を記録して同時間帯の視聴率1位を守り抜いた。「ゴールデンタイム」はテレビ局が自ら制作するドラマの全盛期を知らせるシグナルとなった。テレビ局が制作するドラマが活性化「ホ・ジュン」で再び?「ゴールデンタイム」で力を得たMBCは、イ・ジュンギ、シン・ミナを主演に掲げたドラマ「アラン使道伝」を水木ドラマに編成した。同作品の後半はKBS 2TV「優しい男」に押され、視聴率2位を記録したが、歴代ドラマの中では最高価格で日本へ輸出された。収益を分ける会社がないので、収益はそのままMBCのものとなる。現在放送中の週末ドラマ「メイクイーン」も底力を発揮しており、今後テレビ局が自ら制作するドラマはさらに勢いが増すと予想されている。来年3月に毎日時代劇として復活する「ホジュン~伝説の心医~」もMBCが制作するドラマだ。チョ・スンウとイ・ビョンフン監督がタッグを組んだ月火ドラマ「馬医」もヒット中だ。第1話は月火ドラマの視聴率最下位を記録し、イ・ビョンフン監督初の失敗作になるのではないかという懸念もあったが、いらぬ心配であったようだ。時代劇「武神」も平均10%を超える視聴率を記録し、人気を得た。ソン・スンホン主演の「Dr.JIN」の失敗を除くと、今年のMBC時代劇の成績はかなり良いほうだ。寂しく退場した作品毎日ドラマの視聴率は半減しかし、すべての作品がヒットしたわけではない。低い視聴率を記録し、寂しく退場したドラマもあった。水木ドラマは「太陽を抱く月」の後光を浴びることができなかった。後番組だったハ・ジウォン&イ・スンギ主演の「キング~Two Hearts」は第1話の視聴率が16.2%と高く、期待を高めたが、最終話は11.8%に止まった。後番組の「アイドゥ・アイドゥ~素敵な靴は恋のはじまり」も9%未満の視聴率に止まった。特に毎日ドラマは、今年悪夢のような時間を送った。11月初旬、42年の歴史を持つMBCのニュース番組「ニュースデスク」は午後9時から8時に時間帯を変更した。その影響で放送時間が1時間早くなった「あなたなしでは生きられない」は視聴率が半減した。放送終了間近で発生した悪材料だった。後番組の「オ・ジャリョンが行く」も時間帯変更の副作用から逃れられずにいる。「日曜の夜」シリーズだけで3コーナーが廃止バラエティ番組は凶作ドラマが全般的に豊作だったとしたら、MBCバラエティ番組は厳しい一年を過ごした。1ヶ月に5つのバラエティコーナーが廃止されるという、未だかつてない事態となった。今年廃止されたバラエティコーナーは計16個に達する。水面下で議論されている一部のコーナーが廃止と決まれば、その数はさらに多くなると予想されている。「日曜の夜」は最も多くのコーナーが廃止された番組だ。「日曜の夜」のコーナーであった「僕らの日曜の夜-勝負の神」は11月に平均4%未満の視聴率を記録し、放送開始4ヶ月で廃止となった。「日曜の夜」で今年廃止されたコーナーは計3つで、それぞれ4ヶ月を周期に消えていった。「僕らの日曜の夜-ルルララ」「僕らの日曜の夜-男心女心」「僕らの日曜の夜-勝負の神」の順で現在は視聴者があまり覚えてもいないコーナーが「日曜の夜」シリーズから去っていった。事実上「日曜の夜」シリーズの危機は代表コーナーである「日曜の夜-私は歌手だ2」(以下「私は歌手だ2」)が業績不振に陥ったことから始まった。「私は歌手だ2」は視聴率と話題性の両方を手にしたシーズン1とは違い、全ての面から番組の質が低下した。歌手との出演の交渉が難航し、出演者の公開募集をするほど名声が落ちた。そのため、実力派歌手が一堂に集まり、世紀の対決を繰り広げるという「私は歌手だ」のフォーマットは顔なき歌手を発掘するフォーマットに変更されたも同然な状況に至った。視聴率がふるわず、「私は歌手だ2」も廃止に関する議論が出ている。廃止説が広がるとキム・ヨンヒプロデューサーは来年春に、「私は歌手だ3」を始めると明かしたが、事実上MBCはシーズン3を制作する予定はないというのが関係者たちの話だ。過剰な1位主義プライドだけが傷ついたMBCが成果主義に執着すればするほど、視聴者はMBCから離れていった。ストライキで主要な人材が業務から離れ、斬新な番組を作ることに失敗した。8月に放送された「ジャングルラブ」は今年のMBCバラエティ番組が持っている問題をそのまま見せてくれた番組だった。若い男女が奥地で互いの職業や年齢を知らないまま恋に落ちるというコンセプトを持つ「ジャングルラブ」は、制作の段階からSBS「チャクペ~相棒~」と比べられた。その懸念は、現実のものとなった。「ジャングルラブ」は「チャクペ~相棒~」と比べどのような相違点も持ち合わせていなかった。視聴率のためにプライドも捨てたが、得たのは非難だけだった。たった一日だけ放送され、その後廃止となったパイロット番組「スターロードトーク 明沙十里(ミョンサシプリ)」もSBS「ヒーリングキャンプ~楽しいじゃないか~」と似ていると指摘された。今年のMBCバラエティ番組は他社の人気番組だけを追いかけ、独自のコンテンツを発掘することに失敗した。蔓延した成果主義の影響で、斬新なアイデアは見えなかった。廃止パレード「無限に挑戦」は大丈夫?相次ぐコーナーの廃止でMBCに対する視聴者の信頼度は大きく下落した。9年間もMBCトークショーの看板を背負っていた「ユ&キムの遊びにおいで」が廃止されたのは、制作陣にも視聴者にも大きな衝撃であった。時間帯の変更から番組の廃止まで、すべての過程がテレビ局の決定に左右されていた「お母さんが何だって」も同じだ。水曜日の看板バラエティ番組「ラジオスター」や「無限に挑戦」がプライドを守ってくれているが、今年のMBCバラエティ番組は酷い凶作であったと言っても過言ではない。カン・ホドンが野心を持って復帰した「黄金漁場-ヒザ打ち導師」も第1回は同時間帯の視聴率1位を記録したが、第2回は視聴率が下落し、懸念も出ている。廃止とは無関係だと言われている「無限に挑戦」も安心して笑えない一年を送った。毎回二桁の視聴率を記録し、依然と高い人気を博しているが、ストライキで6ヶ月も放送休止となり、危機を経験した。その影響で「SUPER7 コンサート」問題などメンバーたちのチームワークが試されるハプニングも発生した。

    TVレポート
  • 「ゴールデンタイム」脚本家が俳優を非難?“腕章つけた豚みたいだ”

    「ゴールデンタイム」脚本家が俳優を非難?“腕章つけた豚みたいだ”

    MBCドラマ「ゴールデンタイム」の脚本家チェ・ヒラが、特定の俳優を非難したことが波紋を呼んでいる。チェ脚本家は、韓国放送作家協会が発刊している「月刊 放送作家」11月号でのインタビューで、「ゴールデンタイム」のシーズン2の計画を問う質問に、「俳優のせいでダメだ」と言った。チェ脚本家は、「中盤以降は俳優を信じることができなくて、登場シーンをカットしなければならない事態まで発生した。イ・ミヌとチェ・イニョクは、このドラマで一番重要な関係のキャラクターだ。それぞれ固有のカラーがあって、一貫性のあるキャラクターを作り上げるのが主人公の役目だ。ところが、人気を得てからは、主人公のキャラクターが変わり始めた」と明らかにした。また「自分の人気に酔っているのが見えた。まるで腕章をつけた豚みたいだという思いさえした」と付け加えた。特にチェ脚本家は、俳優イ・ソンミンが演じたチェ・イニョクとソン・ソンミが演じたシン・ウナに言及し、「チェ・イニョクとシン・ウナのラブストーリーでもそうだった。年甲斐なく純粋で、ぎこちなくお互いを見つめ合う時点で、まるで脚本家に秘密で2人に何かあったように演じた。ダメだと思ってその2人のキャラクターの登場シーンを大幅に修正した」と言った。一方イ・ミヌを演じた俳優イ・ソンギュンに対しては、「それに比べてイ・ソンギュンさんは出演シーンが一番多いにも関わらず、目立たないように周りの俳優たちとバランスをとりながらチェ・イニョクのキャラクターを生きたものにしてくれた」と褒めた。チェ脚本家のインタビューが公開された後、ネットユーザーはチェ脚本家がイ・ソンミンとソン・ソンミを指して非難したのではないかと騒いだ。これを受けて韓国放送作家協会は13日、マイデイリーに「問題になったインタビューの内容は、記事が作成される過程で、手違いがあって作成された内容。誤報の部分に対しては、チェ・ヒラ脚本家に謝罪の言葉を伝えた。インタビューの内容が載せられたe-bookは、ホームページから削除された」と説明した。韓国で9月に最終回を迎えた「ゴールデンタイム」は、重症外傷患者を治療する医者たちの人間模様を描いた作品で、放送当時に視聴者たちから出来の良いドラマと好評を受けた。

    マイデイリー
  • 「ゴールデンタイム」チェ・ヒラ脚本家“チェ・イニョクのように直球を投げて、その代価を払う人が好きだ”

    「ゴールデンタイム」チェ・ヒラ脚本家“チェ・イニョクのように直球を投げて、その代価を払う人が好きだ”

    「野原の作物は農夫の足音を聞いて育つ」という話がある。「ゴールデンタイム」を書いたチェ・ヒラ脚本家は驚くほど誠実で逞しい農家の人間だ。そんな彼女の足音を聞いて育ったドラマだったからこそ、緻密な構成と魅力的なキャラクターを描きだし、そして力強い直球のような重みのある質問を投げられたのではないだろうか。重要な問題を典型的ではない方法で質問したメディカルドラマSBS「愛の選択~産婦人科の女医」を通じて才能ある新人として名を馳せたチェ・ヒラ脚本家は、2作目「ゴールデンタイム」を通じて世の中に自分の名前を刻み込んだ。単純に興行に成功したドラマだからではない。重症外傷医学という未熟な分野を通じて生かすことができる人が死んでいくという現実とシステムに鋭いメスを当てた「ゴールデンタイム」はチェ・ヒラ脚本家の師匠キム・ジョンス脚本家が話したように「人々に価値ある仕事をするドラマ」であった。自分が納得できる堅固で興味深い世界を作り上げるために、あらゆる困難を快く受け入れた。なんとなくそんな姿がチェ・イニョクに似ているチェ・ヒラ脚本家との対話である。―デビュー作だった「愛の選択~産婦人科の女医」に続き「ゴールデンタイム」もメディカルドラマというジャンルの幅を広げた作品だった。どのような理由で始めるようになったのか。チェ・ヒラ脚本家:昨年の7月にクォン・ソクチャン監督から突然連絡が来た。専門職に関する題材でドラマを作ってみようと言っていたが、結局メディカルドラマを作りたいという話だった。イ・ジェギュ監督から推薦されたけど、当の本人は本来、メディカル分野には関心がなくて「愛の選択~産婦人科の女医」はもちろん、国内外のドラマは全然見たことがないと言った(笑) 最初は違うアイデアを話したけど、あまり気に入ってないようだった。以前書いた別のシノプシス(ドラマや舞台など作品のあらすじ)の中で漢方病院で気楽に生きてきたが、患者を死なせることになり人生が変わったイ・ミヌ(イ・ソンギュン)のような医師の成長談とチェ・イニョク(イ・ソンミン)のキャラクターの特徴が決まっていたものがあって、監督はこの叙情的な雰囲気を気に入ってくれた。「生かすことができる患者は生かそうという趣旨で話を始めた」―「ゴールデンタイム」には大きくイ・ミヌとチェ・イニョクの関係、重症外傷医学という分野、そして組織とシステム、この三つの話があった。チェ・ヒラ脚本家:最初の始まりは、勇気に関する物語だった。そして、生かすことができる人は生かそうという。患者を生かすことができる医者、生かそうと努力する医者は、一体どんな仕事をしているのかな、という質問に重症外傷を扱う医者を登場人物に決め、その次にインターンにまで幅を広げた。システムに関することは、韓国の重症外傷の現実自体が、生かすことができる患者を死なせるシステムだから、自然に繋ぐことができた。―最初にチェ・イニョクが注目を浴びたが、以後イ・ミヌが中心となって物語が展開されながら第2幕が始まって、カン・ジェイン(ファン・ジョンウム)が理事長代行を引き受けた後、病院の経営と医療現実に関する話が第3幕のようだった。チェ・ヒラ脚本家:それぞれの人物に各自の役割があった。イ・ミヌはインターンとして成長していく物語を引っ張る役割で、チェ・イニョクは外傷センターを構築させるために努力し、その過程で韓国の不合理なシステムを語る役割だった。そしてカン・ジェインを通じてシステムを構築したり、変更することがどんなに難しいことなのかを見せてくれた。実際に韓国は大統領になったとしても、システムを簡単に変えられる国ではない。それだけではなく、大統領も失敗して死を選択した国だから。―「ゴールデンタイム」は個人の善意と献身だけでは、簡単に変えられない現実の中で、どのように最善の道を探していくのかを語る物語でもあった。チェ・ヒラ脚本家:カン・ジェインが理事長になれば、みんなは外傷センターが簡単に立てられると思い期待していたけど、実際にはより険しい道のりが待っていたのだ。もちろん作品が後半へと展開されながら、関連機関とあらゆる衝突が起き、それを解決するのに時間がかかり過ぎて十分に表現できなかったことを残念に思っている。特に賄賂についてのエピソードを入れようとしたけど、個人的な事情で書けなくなったことが決定的だった。整形外科のファン・セホン(イ・ギヨン)科長の後輩の交通事故エピソードは、本来は後輩でなく、賄賂を贈る製薬会社の社員だった。もしこの人が死ねば、大きな事件となって病院全体が打撃を受け、それを防ぐためにチェ・イニョクは患者を何があっても生かせなければならない。それに科長たちがカン・ジェインに跪かなければならない状況にさせ、より深い話に展開させようとした。だけど、相談をしてくださった病院側と敏感な問題があって変えることになった。―チェ・イニョクは素晴らしい医者ではあるが、あらゆる問題を解決することはできない。それに理事長になったカン・ジェインが次々と挫折を経験するところを見ていると、救世主のような人物に簡単に期待するタイプではないと思った。チェ・ヒラ脚本家:ファンタジーが必要な場合もあるが、「ゴールデンタイム」はそうしてはいけない作品だった。もちろん私も現実のシステムが分からなかったら、ファンタジーで物語を満たしていたかもしれない。だけど、取材しながらシステム上の問題を次から次へと知るようになって「これは興味深い」と思いながら物語を展開することができた。ここでこんなに無駄なことをして、あそこでもみ消しているんだ。そうなるしかない現実を知るようになり、ファンタジー的な要素の代わりに現実的なエピソードを書くことができた。―ジレンマがファンタジーを代替したわけだ。チェ・ヒラ脚本家:実は、チェ・イニョクのキャラクターは、少しファンタジー的な部分がある。どこの病院でも見られるような医者ではなく、全国にやっと一人いるかどうか分からない医者だから。それにもかかわらず、医者たちがこのドラマをリアルだと話しているのは、それ以外の部分はすべてリアルだからだ。厳然な現実の中にチェ・イニョクを置いたからリアルであって、そうでなかった場合、実際にチェ・イニョクのような人がいても、ドラマはフィクションとして受け入れられたかもしれない。―リアリティドラマということは取材を通じて得られるものだが、「愛の選択~産婦人科の女医」の時の取材経験が今回も役立ったのか。チェ・ヒラ脚本家:そうではない。産婦人科は病院のシステムと衝突があまりない比較的に独立している科であって、その中でも分娩室と産科に制限した話だったから。その上、倫理的なジレンマとそれによる人物同士の衝突がより鋭く描かれたとすれば、重症外傷は全く違う話だった。用語も新しく覚えなければならなかったし、患者が入ってくるシステム自体も違っていた。その上、重症外傷センターに所属している医者もあまりいなくて、外科医だからと言って詳しく知っているわけではない。あえてノウハウと表現するならば、エピソードはただの事件ではなく、感情の塊なのかもしれない。その中の喜怒哀楽を通じて物語を書いていく方法くらいかな?恋愛ドラマを執筆したことがあるからといって、次に執筆する恋愛ドラマが簡単に書けるわけではない。それはメディカルドラマも同じだ。―メディカルドラマだから視聴者の期待値が高く取材がより重要だったと思う。チェ・ヒラ脚本家:メディカルドラマの視聴者は台詞一つ、字幕一つでも見逃さない人たちだ。7歳の甥が、「ママ、アレスト(心停止)とエクスパイア(息が絶える)は何が違うの?二つとも死ぬことなのに何が違うの?」こんな質問をしたそうだ。子供たちもこんなに興味を持って見ている。この医者はどんな風に生きるのだろう、喧嘩はどんな風にするのかな、あのシステムの中で患者を生かすために意見が衝突するとき、ただ感情的に議論することではなく、論理的に議論しなければならない、このように考えているから、当然取材が重要である。「ひどく軽視されて取材の途中、逃げてきたことがある」―取材はどのように進めたのか?直接、医者に会って話しかけることは簡単ではなかったと思う。チェ・ヒラ脚本家:ドラマの脚本家でこのような作品を執筆していますと言っても何の役にも立たない。ドラマを見ない方たちだから。ひどく軽視されたことがあって、取材の途中で逃げたこともある。重症外傷に関する情報が足りなかったので無駄骨折りしたこともあった。議政府(ウィジョンブ)の聖母病院に外傷患者がたくさん来ることを知らず、汝矣島(ヨイド)聖母病院に行って、10日くらい時間を無駄遣いした。でも、その中でも時間に余裕ができたら、病院の情報を教えてくれたり、詳しく状況を説明してくれて実力まで備えた素晴らしい先生方もたまにいらっしゃる。海雲台(ヘウンデ)白病院は、ちょうど新生病院でありながら外傷外科の医者が5人もいた。そこでキョン・ギュヒョク先生と知り合った。重患者のケアを立派にできる方の中の一人で、手術の経験は少ない場合でも外科の先生たちがみんな良い情報を教えてくれたので、取材陣として本当に良かった。また、応急医学科の科長でいらっしゃるチョ・ジュノ先生もオープンマインドで知的な方だった。それに気が合うところがあって、意気投合できた。―取材の秘訣があるとしたら。チェ・ヒラ脚本家:私の取材態度が良いみたいだ(笑) 頷きながら興味深く聞いていると、最初は理解しているのか?と疑いながらも、後になって詳しく説明してくださる。実は、最初は患者さんを引き出して輸液のことを説明してくれたけど、全然理解できなくて呆然としていた。時間が経って、あの人たちはどうして必要なのかな?実際に必要な医者は5人くらいなのに、色んなところから寄せ集めているんだなと、徐々にそういうことが見えてきた。突然手術を見に来てほしいと呼ばれると、夜タクシーに乗って病院に行ったり、全南(チョンナム)大学病院や釜山(プサン)にも飛行機で何度も通った。取材費も結構かかった(笑) ―本来、知的好奇心が強い方なのか。メディカルドラマを単純にジャンルとして区別するのではなく、知的な職業という観点で見ているようだ。チェ・ヒラ脚本家:ちゃんと作られたハリウッド映画が好きだ。ハリウッドのラブコメディのような映画を観ていると、専門的な職業を持つ男女の場合、その職業から起きそうなエピソードとキャラクターが赤裸々に描かれている。そういった面で物語がより豊かになっている。このような職業を持つ男性と女性が出会った。この人物たちがこのような意見の違いがあって、このように対立している、というように物語を展開していく場合、みんなはこの隙間を色んな出来事で盛り込んでくれるだろうと期待しながら映画館に行っている。それを満たせない作品を見ると、失望してしまう。自分だけが考えている最低限の基準があって、その基準を満たせない作品はあまり見ない。私の作品も同じだと思う。ジャンルを問わず、緻密に構成された世界を描かなければならない。メディカルドラマだけではなく、家族ドラマも同じだ。―そのような世界を作ろうとすると取材も大変だったと思うが、その過程でどうして私がここまでしなければならないのかと思ったことはないのか。チェ・ヒラ脚本家:何と言えばいいのかな。家長の気持ちが理解できた(笑) 家長はこんな汚くて屈辱的なことに耐えながら、お金を稼いでいるんだなと思うようになった。ヘリコプターのシーンを撮影したときは、関連機関と問題が起きてそれを解決しようとして苦労した。どんな風に撮影が行われるか構成を書いて渡したけど、身元確認と公文書を送るシーンにおいて消防署側から撮影を中止させるために現場に行っていると言われた。この状況を現場で解決してくれなければ、もう一度台本を書き直さなければならないので、担当のアシスタントディレクターに電話して消防署側の電話番号を聞いた。「そのようなことはどこで聞いたのか」と言われ説明すると「そんなことはない」と言っていた。それで「今ネットで記事検索して、新聞で見た記事と同じ記事が出てきたら、このまま撮影をする」と言ったら「勝手に書いてください。もし記事が出てきたらですよ」と言った。でも、すぐにその記事を探し出して「中央日報に載っていますね」と言ったら、「実はそんなことではなくて」と話を変えていた。結局ヘリコプターの要請書を公文書で送るシーンを除いて、地域も変更して、身元証明書を送る程度で内容を修正した。―普通の人たちが考えている脚本家の取材と執筆の領域以上に、とてつもない感情労働と精神労働をしたのですね。チェ・ヒラ脚本家:私がここで辞めたら、このドラマは作れないと思った。本来、責任感がまったくない人間だったのに、放送局から多くの費用を使って作品を執筆していたら、こんなに熱心にできた。それにたくさんのスタッフたちがいる。もちろん私が急いで書いた脚本を渡して、スタッフたちに苦労をかけたことはあるけど、ドラマがつまらなくてダメで、皆からどうしてこんなものを作っているんだと思われたら、どれだけ辛いだろうと思う。―「愛の選択~産婦人科の女医」でもそうだったが、患者が死んだという表現を逃したとか失ったと言っていた。そして、イ・ミヌが患者のベッドに横になってみるシーンのように些細な部分で患者に対する医者の態度が違う角度から描かれていた。意識的に入れたシーンだったのか。チェ・ヒラ脚本家:実際の医者たちが使う表現ではない。ただエクスパイアと言っていたようだ。「愛の選択~産婦人科の女医」も「ゴールデンタイム」も別途に構成を立てずにそのまま執筆した。特にこれをこのように描こうと計算するより、大まかに大きな事件を決めて作品の筋道がはっきりしたら、そのまますらすら書いている。例えばイ・ミヌが患者を診察する時は一つ一つすべて計算して、診察しなければならないけど、チェ・イニョクくらいの経験があると、一回診察してどんな状態なのかすぐ分かる。それと似ていると思う。私がチェ・イニョクほどにはなれないけど、その中間くらいにいるのかな?既に学習され、経験が積み重なって、忙しいときは今までの経験からペンがすらすらと動く。「重症外傷は国家が無関心な問題」―インターンから理事長まで病院に存在する様々な層上のキャラクターがあって、多くても少なくても、全員自分の話を持っていた。そのためシステムと組織に対する問題提起が力を持つことができた。チェ・ヒラ脚本家:誰ひとりとして単純に光り輝く鏡のようなキャラクターではなく、自分の話があるキャラクターでなければならない。システムや組織に関しては、以前の常識の水準よりもう一歩進んだ程度の関心を持っていると考えた。だけど、私としては当たり前にある程度知っている部分であって、ある程度接することができる種類の話だけど、意外に他の人は違っていた。特に重症外傷の場合、システムのことを話さないと解決しない問題だ。これは医者が嫌いだからではない。科長がやりたくなくて、病院側の意志がなくて生かさないのではない。これは科長たちがやりたくなかったり、病院側の意志がなくて重症外傷センターを運営しないという問題ではなく、国が冷遇している問題なのだ。―責任という単語が頻繁に使われていたが、結局「ゴールデンタイム」は不安と責任の間の勇気に関する物語だったのではないかと思う。チェ・ヒラ脚本家:根本的に不安とは、医者だけに該当する話ではない。仕事をしている人として、人間として、学生として、母として、誰でも持っている問題だ。その時はもっと価値のあることと不安な思いを代替しなければならない。チェ・イニョクが手放したまま患者が死ぬことより、違う方法を使って治療する方がよほど価値があると考えていたように。脚本家にとって不安とは、作品が失敗することだと思う。私の作品って面白くないのかな。視聴者たちが嫌がったり、誰も理解してくれなかったりしたらどうしよう。こんな問題かな。だけど、やらなければならない。私も最初の作品を執筆していたときは、完璧主義者に近かった。「ゴールデンタイム」は逆境を認め、もっと前に進めた。カン・ジェインの叔母様が言ったように、全てのことが事前に準備されているものはないと思った。人生には大きくても小さくても、瞬間ごとに色んなことが起きて、問題が起きたらそれに直面するしかない。―不安を感じる時、周りの人からの評価やアドバイスに頼る方なのか、それとも自分が納得しなければならない方なのか。チェ・ヒラ脚本家:納得しなければならない。ただ外部によって動揺しない。だからと言って他人の話を聞くことが嫌いではない。例えば、第3話の時、バン・ソヌ(ソン・ユハ)が患者として病院に来た。監督は第3話にその話を入れても良いと言ったけど、私は少し早いと思った。カン・ジェインにも医療人としての姿を見せるエピソードを描いてから、重症外傷センターを出るのが良いと思った。そんな過程を通じて私が納得できるエピソードを書いていたら、その回の台本を書くのに3週間くらいかかった。カン・ジェインのキャラクターはもう少し精巧に描きたかったけど、少し残念なところもある。―具体的にどんな部分を残念に思っているのか?チェ・ヒラ脚本家:もう少しストーカー気質のある人物として描きたかった。100%元気な精神状態ではない人。最初恋愛する時、みんなクールで、理想的に判断が下せる人はいない。この男性に全てをかけている経験が初めてだったので、何を言ってもすべて騙されて引きずっている部分が必要だと思った。そうなるとカン・ジェインももう少し情けない面が現われ、その分成長する面を見せられたかもしれない。その部分を少し残念に思っている。―周りから色んなことを言われたと思うが、最後まで恋愛模様は物語の中心になれないままドラマが終了したことも印象的だった。チェ・ヒラ脚本家:ウナの場合、仕事を選択するか、それとも人生を選択するかが悩みであって、恋で悩んだり、泣いたりする恋愛の物語ではなかった。もし、2人がお互いに好きな感情を持っていたなら、婚約者とチェ・イニョクを会わせるウナでもない。それに、好きな感情を抱いてその場に行くチェ・イニョクでもない。もちろん、恋愛模様を描かないということはない。だが、男女の恋愛物語が見たかった人たちは、既にこのドラマを見ることを止めていただろう。そんな部分に執着するようになると、本当にその水準で留まる物語になる。―やりたいことをやるために生じる葛藤を快く受け入れながら進むところがチェ・イニョクと似ている点だと思う。チェ・ヒラ脚本家:やりたいことをやるために、全力で前向きに生きている人が好きだ。基本的に「代価を払うと、何でもできるのにどうして代価を払わないのか?」のようなことを考えた。正直な人たちと自分に堂々としている人が好きだ。自分に堂々とするために他人を評価する基準を自分にも同じく適用する必要がある。

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  • 「ゴールデンタイム」クォン・ソクチャン監督“人を生かすということは非常に重要なことだ”

    「ゴールデンタイム」クォン・ソクチャン監督“人を生かすということは非常に重要なことだ”

    クォン・ソクチャン監督が演出したMBCドラマ「パスタ~恋が出来るまで~」(以下「パスタ」)と「ゴールデンタイム」は、一つの組織を通じて今の韓国を見ているような印象を受ける。レストランでも大学病院でも、組織の中には経営者から末端の職員まで様々な人々がいて、その人々にはまたそれぞれの立場と生活がある。彼らが困難にぶつかりながらもそれを理解していく過程の中で組織の文化が生まれ、組織は現実や効率性のためという理由で、行政便宜主義の結果や不合理な慣行を作り出す。「パスタ」のシェフチェ・ヒョヌク(イ・ソンギュン)と「ゴールデンタイム」の医者チェ・イニョク(イ・ソンミン)が輝いたのは、誰もが分かっていても解決しようとしなかった問題を、人々の前に出て解決しようとしたからである。しかし、シェフ1人の意志で多くのことが変わった「パスタ」とは違い、「ゴールデンタイム」のチェ・イニョクはシステムが変化しない以上、自分の思い通りに救急患者を治療することすらできない。救急室という熾烈な現場は、理事長と病院長が密かにに交わす会話によってその運命が決まり、その結果はすぐ患者たちの生命に繋がる。シミュレーションドラマ、もしくは経営ドラマと言ってもいいほど、「ゴールデンタイム」はドラマの中の世界に驚くほどリアルな現実性を与えた上、その中で生きていく人々の心も見逃さなかった。小さな救急室のストーリーで始まったドラマは、ヘリコプターから世の中を全体的に見下ろしながら終わり、エピローグでは患者一人ひとりの人生をすべて見せてくれた。大学病院という巨大ビルをメス1つで整えたように感じられたこのドラマの執刀医クォン・ソクチャン監督に「ゴールデンタイム」に関する話を聞いた。―撮影が終わって少しは休んでいるのか。多くの人物を描いたドラマだったため、その人気から3話延長までして本当に大変だったと思う。クォン・ソクチャン:撮影が終わってから、寝れるだけ寝た(笑) 延長しなくてもかなり厳しいスケジュールだった。撮影中に撮りやすいカフェでのシーンのようなものを本当に撮りたくなったこともあった(笑) 最後の頃には、もうすぐで終わるという気持ちより、とりあえず時間を守らなければならないと思ったこともあったし(笑) だから、終わった時も本当に終わったという実感が湧かなかった。何だか「次の週も現場に行かなければならないのでは?」という気持ちだった。―撮影中は病院の中で繰り広げられることを主に撮っていたので、時間がどのように流れているのかよく分からなかったのでは?クォン・ソクチャン:そうだった。病院の外に出ることがほとんどなかったし、昼も夜も関係なかった。「責任を負うということは、成長するということ」―病院という空間を隅から隅まで最大限に活用しながら撮影したので、大変だったのではないか。「パスタ」の時も狭いキッチンの所々をエピソードが繰り広げられる空間として活用していた。クォン・ソクチャン:その時に比べれば非常に広かった(笑) 撮影の時、これまで一緒に仕事をしてきたカメラマンから、「広い場所もあるのにどうして隅の方に行くのか」と言われたことがある。―手術シーンも独特に見えた。手術する部位に集中したリ、手術の過程をダイナミックに見せるよりは、手術するスタッフそれぞれの姿をたくさん見せてくれたような感じがする。手術室を広く使った感じがした。クォン・ソクチャン:このドラマのように外傷患者を題材にする作品は、手術シーンを細かく見せることがなかなか難しい。患者たちはかなり酷い傷を負って運ばれてくるし、手術する人も体の全体を使うからである。そのため、人物に近づくより、手術室全体をカメラの中に入れるシーンが多かった。そして、「パスタ」と共通する理由でもあるが、その人が何をやっているのかを見せるためには全体を見せた方がいいと思った。その人の体がその人の仕事を見せてくれているので。―そのため、インターンのイ・ミヌ(イ・ソンギュン)が事故に遭った妊婦を開腹する時、「メスをください」と言うシーンをフルショットで撮ったのか。そのシーンでメスを渡されること自体がキャラクターにとって重要な成長の瞬間に思えた。クォン・ソクチャン:そのシーンについてイ・ソンギュンは本当にたくさん悩んでいた。「インターンがこんなことをしてもいいのか」と悩み続け、たくさんのストレスを感じたようだ。彼は徹底的に準備してくる俳優なので、台詞でNGを出すことが少なく、スタッフを悩ませることはほとんどないが、そのシーンだけはNGが非常に多かった。少し大げさに言うと、「パスタ」の時から今回までに出したNGの数より、その時に出したNGの数が多かったほどである。それで撮影の時、普段は2台のカメラを同時に使う場合もあるが、その時は1台だけ使って彼ができるだけ役に集中できるようにした。―イ・ミヌが開腹を決めた回は本当に驚いた。下手したら、非現実的に思えるかもしれないシーンであり、それほどインパクトも強かったシーンでもあった。クォン・ソクチャン:「ゴールデンタイム」を演出しながら心配したことは、インターンは自己決定権が1つもない立場にいるということだった。本当はできるけれど現実的に色んな問題があってできなかったことを、自分でやろうと決心することで、その人の成長を見せることができる。でも、インターンはやりたくてもできない立場にいるので、この人がどうやって成長したのかを見せることが難しかった。それでも、後からイ・ミヌの確かな成長過程を見せるシーンを描きたいと思った。現実的には無理があるかもしれないが、そのような状況なら現実でも彼のような選択ができるんじゃないかなと思った。―チェ・イニョクがイ・ミヌに責任と選択について話し続け、イ・ミヌがその中で成長することが「ゴールデンタイム」の重要なストーリーの1つだったと思う。クォン・ソクチャン:最初はイ・ミヌが先輩の代わりに病院の当直勤務をした時、運ばれてきた女の子の患者をセジュン大学病院ではなく、他の病院に運んでいく設定だった。だが、途中でセジュン大学病院に行って最初からチェ・イニョクとぶつかるストーリーに変えた。イ・ミヌのように何かを選択したり決定することを避ける人には、魂を揺るがす何かが必要だと思ったからだ。イ・ミヌとチェ・イニョクがぶつかることで、それが全体的なストーリーのもとになったと思う。人は責任を負うべき状況では責任を負わなければならないし、責任を負うということは成長するということだから。僕はこれまで女性を前面に出したドラマをたくさん演出してきた。キャラクターを解釈して感情移入するにも楽だったから。男性はドラマの主人公になるには足りない存在であると冗談で言ったこともある(笑) だから、2人の男性を主人公にした時、どんな物語ができるのか知りたかった。チェ・イニョクとイ・ミヌの関係にはそのような好奇心がたくさん反映されている。―カリスマ性だけを見せるより、温かいアドバイスや合理的な説明をする良き指導者のチェ・イニョクは、なかなか見かけないキャラクターである。自分の主観をより強く押し付けるキャラクターの方が、想像しやすい一般的な人物だと思う。「パスタ」のシェフも、時には独断的に見えるほど、カリスマ性に溢れていたと思うが。クォン・ソクチャン:最初はチェ・イニョクがまるでドンキホーテのように見えたらどうかと思った。現実的には不可能なことだが、夢見ることを諦めない人。そのため、他の人となかなか仲良くできないような人物。でも、この人が崇高な意識を持って生きる気高い存在に見えることだけは避けようとした。この人が本当に完璧に近い才能を持っていたり、とても崇高な意識を持っていたら、この人が直面する挫折や諦めが視聴者の胸の中に響くことができないと思ったからである。チェ・イニョクが夢を持ち続けて現実とぶつかる人物であることを望んだ。―チェ・イニョクはすべての状況に対して答えを持っているように見えたが、それと同時にいつも答えを出すため、大変なことを耐えなければならない人物だった。心強いけれど限界のある人という彼独特の雰囲気が印象的だった。クォン・ソクチャン:チェ・イニョクも完全体ではない。この人にも成長できる部分がきっとある。例えば、この人はどうして組織と対立するのだろうか。この人がもう少し柔軟に立ち向かったら、手術が必要な患者がいる時、手術室を譲ってもらうことができるのではないのか? 価値観の違いで対立し、追及する目標を成し遂げることができない時もあるのではないのか? でも、もしそのために自分の考えを諦めるのであれば、この仕事を辞めるのではないかと思える人物でもある。追求するのは100なのに、そのうち60でも得ることができたと満足するような人物とも違うと思う。脚本家ともそのようなことをたくさん話し合った。チェ・イニョクに関して本当にたくさん悩んだ。悩んだあげく、俳優がうまく演じてくれるだろうと思ったこともある(笑)「ドラマの中の登場人物だけが生きる世界として見せたくない」―俳優たちも悩みが多かったと思う。作品全体やキャラクターの状況についてたくさん考えなければならなかったと思うが。クォン・ソクチャン:本当にきついスケジュールだったにも関わらず、最後まで作品を引っ張っていくことができたのは、俳優たちのおかげだ。俳優たちが自分の役だけでなく、自分のキャラクターが他のキャラクターとどんな関係なのか、自分がどんな状況に置かれているのかなど、たくさん悩んで研究してくれたので、僕は本当に気楽に撮影すればいい程度だった。おかげでスケジュールを守ることもできたと思う。―俳優たちも制作陣と一緒に話し合いながらキャラクターを変化させていく作業が印象的だったと話した。しかし、ドラマ序盤からそのような過程がうまくいったとは思えないが。クォン・ソクチャン:作品を撮っていると、制作陣の意図に関係なく、キャラクターが論理を持つようになる。それで、キャラクターをある方向に変えたいと思っても、キャラクターにはすでにある生命力がついており、なかなか変えることができなくなる。その地点まで行くことが難しい。大まかなアウトラインができ、そうしようとお互いに意見を合わせても、キャラクターがどんどん違う方向に行ってしまうから。正しいと思っていた考えが変わったりすることもあるので、話し合いを繰り返しながらキャラクターを作り上げた。だが、その過程が難しかったとは思わない。もう過ぎたことだから、そんなに難しくはなかったと思えるのかもしれないが(笑)―そのため、「ゴールデンタイム」のキャラクターたちはそれぞれ自分の論理を持って生きていく。インターンたちもそれぞれの生き方を持ち、自分なりに成長する。だから、見る立場によって主人公を変えることもできると思う。主助演が明確な一般的なドラマとは違うアプローチ方法だ。クォン・ソクチャン:最初からすべてのキャラクターにその人なりの論理を持たせてスタートするわけではない。とりあえず、中心となるキャラクターについてたくさん考えて、他のキャラクターたちは機能的な要素として考えることが多い。だが時間が経つにつれ、彼らも1つの命を持つようになる。それから、僕は台詞が一言もなかったりただ通り過ぎる人でも、その人はどんな人なんだろうと気になるタイプである。例えば、「白雪姫」を原作にしたいくつかの作品では、7人の小人のうちの1人が映画の最初から最後まで一言もしゃべらない。それを見た僕は、その小人は一体どんなことを考えているのかと気になる。それで、アウトラインははっきりしていないけれど、このキャラクターはこんなストーリーを持ったらどうだろうと考えるようになる。そのため、キャスティングをする時からそのような考えに合う俳優を探すようにしている。―エンディングで患者たちの後日談を描いた部分が特にそうだと思う。すべての人に対して関心を持たなかったら、考えがそこまで広がることはないと思う。クォン・ソクチャン:そのシーンは、もし放送時間が足りなかった場合、本編を少しカットしてでも必ず入れようと思っていた。それが手術のため苦労した人々に対する礼儀だと思ったから。そして、僕自身もその人々はどのように生きているんだろうと気になったし。エンディングを迎える前からエンディングシーンをどのようにしたらいいかと考えていた。人々があれほどまでに戦いながら治療に熱心だった理由を、見せなければならないと思った。あの人たちがそこまでした理由があったんだと頷くことができるようなものが。それで手術が終わってからも、患者たちは依然として生きているという考えが頭の中に浮かんだ。―人を生かし、人生を継続するという根本的な理由から、「ゴールデンタイム」は医者が行う治療だけでなく、病院内の組織やシステムの改善というところまで考えることができた。患者1人を治療するためには、そこまで考える必要がある。クォン・ソクチャン:それは脚本家を褒めなければならない部分だと思う。誰もが胃癌の3期にまでなるわけでないが、1度ぐらいは緊急治療室に行く。でも、緊急治療室に行ってみると「2時間も待っているのにどうして誰も来ないのか?」と思うことがしばしば起こる。また医者たちの中でも、どうして治療室に必要な医者が来ないのかともめることもある。そのような問題を考えているうち、より多くの部分ことを考えるようになる。―そういう点から「ゴールデンタイム」は結局、リアリティに対する話であるように思える。出演するすべての人々の人生から病院全体の問題まで、本当に存在しているように描いた。クォン・ソクチャン:ある人から「君は少し情けない人々(笑)の話を描くことがうまい」と言われたことがある。運が良ければ中くらいのヒット、もしくは少しヒットできる演出だとも言われるし(笑) ドラマにはファンタジーが必要だが、僕はそういうものと離れていると思う。そのためか、作品に出る人々に会ったことはないけど、自分とまったく違う人ではなく、生きていく中で出会える人のような感じを与えたかった。僕たちが作ったセットのドアを開けて外に出たら、そこには本物のトラックが走って、人々が歩いている。その人々が、もし病気になるとセットの中に入ってくることができるような感じを常に維持しようと思った。ドラマの中の人物たちを彼らだけが生きる世界にいるように見せたくはなかった。「ついに最後まで来たことに対して達成感のようなものがある」―そのような目線がドラマを作ることにも繋がったと思う。「ゴールデンタイム」にはほとんどのドラマで必ずといって良いほど描かれるラブストーリーがほぼ排除された。クォン・ソクチャン:最初からラブストーリーを入れないと決めていたわけではない。ただ、ドラマはある程度進むと、それ自体の流れができるが、わざとそれに介入して方向を変えたら問題が起こると思った。2人が座って話をしても、気持ちを十分伝えることができる流れなのに、あえて手を握る必要はないと思った。―その流れに介入したくなる時はなかったのか。最初から最後まで現実的な雰囲気を貫くことを維持したが、リアリティは活かすことができても、視聴者の目を引くことは難しい。クォン・ソクチャン:その流れをすべてグチャグチャにしたいと思った時もあった。でも、よく我慢したと思う(笑)―チェ・イニョクがイ・ミヌに「患者に何かをしてあげたいと思う時もあるだろうが、我慢して見守ることが大事」と言ったことを思い出す(笑) 結果的に視聴率も良かった。クォン・ソクチャン:実は、僕も驚いた。このような感じで撮っているのに、見続ける視聴者が本当にいるのかと思った。実を言うと、僕の立場からしてもその回に視聴者が面白く見ることができる部分はあるのだろうかと心配になるときもあった。だから、非常に驚いたし、その台詞のように僕が何かをやりたくてもそれが作品のためであるのか、僕のためであるのかと考えるようになった。僕もたくさん学ぶことができた。―しかし、忙しいスケジュールと状況の中で、そのような誘惑を我慢することは難しいことではないのか。チェ・イニョクやイ・ミヌのように選択して責任を負うことを絶えずやらなければならなかったはずだが。クォン・ソクチャン:すべての瞬間がそうだった。その選択がいつもいい結果だけを残したわけでもない。30~40人のスタッフがいるが、これだけの人数の人々と一緒にドラマを撮ると、常に彼らを運用する部分に気を遣わなければならない。もし現場で予想しなかったことが起こっても、どこかに逃げたり一人で悩むことで解決できる問題ではない。例えば、照明チームと録音チームは現実的に仕方なく、ぶつかる部分が多い。照明チームはかっこいい画を見せたいのに、録音チームがブームマイクをカメラにぴったりくっつけると影ができたりする。そうしたら、僕が両チームのどちらかの味方になったり、ある程度の基準を提案して、その基準の中でお互いに調整しなさいと言うようになる。そのため、すべての登場人物の中でも、特にチェ・イニョクに感情移入したと思う。不合理を超えて不条理に思える状況に陥ったとしても、とりあえず前に進まなければならないから。終わったあとは、患者を1人生き返らせた気分だった(笑)―どうしてそこまでやらなければならなかったのか。ドラマの現場も「ゴールデンタイム」も、どんなに厳しい状況でも最終的にちゃんとやり遂げたい人々が集まっているのに。クォン・ソクチャン:そうだな、どんなご褒美のためにそこまでやったんだろう(笑) それは何なのか。実は、原論的な話になるが、僕も作品のキャラクターを100%理解することはできない。キャラクターは自己の論理や流れによって生命力を持つようになるし、俳優が理解するキャラクターと僕が理解するキャラクターがまた違う。それで、俳優が演じにくいと思うときもあったり、限界を突破することが難しい時もあるが、結局それをやるようになる。そのように、難しいけれど望む方向に行くようにしてくれる力がある。月の裏面のような部分だが、今もそれが分かるようで分かっていないと思う。その方がいいとも思うし。すべてが分かっていたら面白くないと思う(笑)―では、「ゴールデンタイム」の複雑なストーリーの中で、最も話したかったストーリーはどんなものなのか。クォン・ソクチャン:たくさん悩んだ。大量生産と言われるほど、数多くのドラマが作られているこの時代で、他のドラマと似ていると言われたい演出者は1人もいないと思う。メディカルドラマというジャンルの中でも違いを持たせたかったし、このような状況でこのドラマが長所を持つとしたらそれは一体どんなものかと思った。最初から答えを持って進んできたわけではない。次の日の撮影は一体どうすればいいのかと悩んだ時もあった。そのようなことが積み重なり、終わってからある意味を持つようになったのかもしれない。―セジュン大学病院の人々は救急患者を受けながら仕事の意味を見つけたようだ。監督はこのドラマを終えてからどんな美徳を見つけたと思うのか。クォン・ソクチャン:人を生かすということが非常に重要な仕事であるということだ。人を生かす過程に、誰もが必ず参加しているということが重要で、本当に意味のあることだと思う。そのため、それがどうして難しいことなのか考えたり、何かを改善したり修正することは他人事ではなく、少しでも自分のことのように思うようになったら、すごく嬉しいことだと思う。チェ・イニョクのように現実的にできない部分もあったけれど、それでも現実的な条件の中で、僕が伝えたかったことをやってみようと努力し、最後まで来ることができたという達成感のようなものがある。それが「ゴールデンタイム」が僕にくれた美徳だと思う。

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