【MBC年末決算Vol.4】「美術館の隣の動物園」と「ゴールデンタイム」…そこにはソン・ソンミが
写真=ポパイエンターテインメント
[MBC年末決算 Vol.4] 誰より熱心なこの女優の美しい2012年
最近芸能記事でよく使われる言葉が“女神”だ。“女神レベルのプロポーション”“女神レベルのルックス”“女神も同然”…このような言葉に接する度に、ありきたりの修辞的な表現に私達の想像力不足を責めたりした。そこで、本当に“女神”に出会った。女優のソン・ソンミの話だ。MBC「ゴールデンタイム」でカジュアルな出で立ちのコーディネーターのシン・ウナとしてブラウン管に現れた時はしばらく忘れていた。ソン・ソンミ、縁を感じた「ゴールデンタイム」そしてシン・ウナ
人にはそれぞれの“縁”があるといった。ソン・ソンミに「ゴールデンタイム」もやはり、2012年出会った貴重な縁だ。制作が知らさられた時から「ゴールデンタイム」は彼女の注意を引く作品だった。ソン・ソンミは「クォン・ソクチャン監督のドラマも見たし、話も聞いた。正直シノプシスにはシン・ウナについてあまり書かれてなかったが、クォン・ソクチャン監督の作品なので出演したかった」と話した。「クォン・ソクチャン監督に出会う一日か二日前に知らない番号で電話が来て取ってみたら、『私クォン・ソクチャンだけど』と言うんです。『はい、監督』と言って話し始めたんですが、実は他の番号にかけていたんです。でも監督が『一度通話したいと思っていた。ウナについてどう思うか』と聞かれたので、私なりに話したら『一緒にやりたい』と言われました。そのおかげで、いざ本当に対面した時はあまり話すことがなかったです。既にやることに決まっていたので(笑)」
作品を決めてからは、障害はなかった。すぐに“シン・ウナ”作りに入った。シノプシスにシン・ウナについての話があまりなかっただけに、自分の想像を利かすスペースは十分だった。ソン・ソンミは「チェ・イニョクのロールモデルのイ・グクジョン教授と一緒に働いているキム・ジヨン先生(看護師)にお会いして色々参考にして頂いた」と伝えた。
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「作品に入る前にお会いしました。手術も参観しましたし。キム・ジヨン先生にお会いしてみると、このような人物がどのような考えを持って生きているか直接感じることができました。そこでシン・ウナを“情熱の多い人”と設定しました。情熱も多いし、不義を見ればかっとするし、本音は優しいけど振る舞いは無愛想な、そんな女だったと思います。シン・ウナは」いざ厳しかったのは、撮影を始めてからだった。医療ドラマというジャンル自体が体力を要するものだったし、ドラマの中盤から時間に追われ撮影しなければならないだけに、さらに忙しくなった。でもそのおかげでスタッフたち、俳優たちとは一種の“同志愛”が生まれた。特に多くのシーンを一緒に撮影したイ・ソンミン(チェ・イニョク)やチョン・ソクヨン(チ・ハング)とは、演劇「そこ」まで共演したほど親しい。ソン・ソンミが「ゴールデンタイム」撮影を回想しながらも「イ・ソンミン先輩がシーズン2をやるなら、自分もその気がある」と話す理由もそこにある。
「4~5ヶ月間釜山に引きこもって作品だけを考えていたからか、ドラマやキャラクターにもっとハマることができたと思います。厳しかったけれど、監督やスタッフ、俳優たちが皆良い人だったので、より楽しく撮れた作品でもありますし。手術シーンは少なくとも10時間以上は撮るので、終わると脚が腫れ上がるし、皆血まみれなのに証明ショットを撮って…(笑) ソンミン先輩は『この写真は所蔵しなくては』と言いながら、手術室で血に染まったシナリオの写真を撮っていました。また、シーンが出る度にソンミン先輩と話しながら、どうやればもっと楽しくなるか意見を交換しました。新しいコーディネーターが聡明湯(チョンミョンタン)を入れるとコーヒーを取るとか、チェ・イニョクがリビアに行くと言ったらシン・ウナが『そこにはラーメンもないじゃないですか』と言う部分は、全部そうやって作ったんです。幸い監督が悪くないのは受け入れて下さったので、さらに幸せに撮影することができました」
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「映画デビュー作。自分の目にも下手だったのでショック…色んな役割を演じてみたい」
モデル出身で派手にデビューしたが、ソン・ソンミにはいつも乾きがあった。“非専攻者”という自壊感もあった。それでだろうか。ソン・ソンミは映画デビュー作の「美術館の隣の動物園」の試写会が終わって「演技が下手すぎてショックを受けた」と話した。「今考えても、当時は下手だったと思う」という率直な言葉と共に。「しばらく可愛くお金持ちで全てを持っているような役しか演じなかったので、演じながらもどかしさも感じました。何かお見せしたかったけれど、抑えてばかりいたんです。でも、一方では私がそれだけうまく表現できず、足りない面があったからだと思います。『生まれ変わったらきちんと準備して俳優になりたい』と思うほどでした。でもある瞬間から『長く見据えよう』という気になりました。演技専攻者でなくて学べなかったものを、現場で学んでいるという思いがしました。多くの方に「ゴールデンタイム」が私のターニングポイントと言われていますが、ここに留まらず今後も俳優として少しずつ発展していきたいです。幸い今回良い先輩に出会って、俳優としての私の人生や今後の道についてもう一度振り返ってみるきっかけになりました」
それでいつもソン・ソンミが警戒しているのは“自慢”だと言う。答えのない演技で、得意なところに満足するよりは足りなさをもう一度振り返ってみること。彼女は「そうして初めて発展すると思う。誰かに褒められると一方では嬉しいが、もう一方では慎重になって怖い気もする」と言った。10月受賞した賞(第6回コリアドラマフェスティバル女性優秀演技賞)も、「受賞しながらも『これ受け取っていいの?』という気がした」と。
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そのようにもう少し長く、粘り強く演技するために2009年演劇「背を向いて去れ」を皮切りに2012年「そこ」まで、ソン・ソンミが健康薬のように訪れるのは演劇ステージだ。ソン・ソンミは「演劇は他のことは考えずもっぱら演技だけできるので、私には滋養分も同然だ。作品にはまって長い間キャラクターを研究し返すところから来る魅力が大きいと思う」と礼賛した。「私自身も知らない新しい部分を、演劇をしながら分かっていくこともできるし、必ず必要なところです。最初演劇をすると言ったら夫が『似合わない』と言いましたが、見てからは『良すぎる。1年に1本ずつやったらどうだ』と(笑) 停滞しないためにはそうしなければ。でも、演劇や映画、ドラマ全部魅力があります。ドラマは1回撮ってから新しいシナリオが出てきて、そこからまたキャラクターを探す楽しさがあります。映画はまた監督なりの演出があるので味がありますし」
本も出して、番組MCもして、時間を咲いて寄付活動もしている彼女の目標は、本業の演技で色々な役割を演じること。彼女は「悪役から田舎で畑仕事をする女まで、全部やってみたい」と笑った。また「機会があれば、イ・ソンミン先輩とロマンスも撮ってみたい」という言葉も忘れなかった。その他にも彼女が夢見ていることもあった。公開していいかとの質問に「まだ恥ずかしい」と答えたが、明らかにソン・ソンミの真骨頂を披露できることには違いない。人々に自分の持っている色んな顔を見せたいという人、ソン・ソンミの今後を期待してみよう。
「50くらいの歳になったとき、自由になっていたいです。何かに詰まってなかったらなと。余裕も持ちたいですし。歳を取れば人がどのように生きてきたか顔に表れますよね。他人が私を見た時、『自分もあんな風に歳を取りたい』と思える人になりたいです。良い人であって初めて良い俳優になると思います。自分の中に持っているものがなければ、俳優としてお見せできるものもないのではないでしょうか」
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- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- 李美娜
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