ヨンガシ
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「ヨンガシ」27日に北米12都市で公開決定
400万人の観客動員数を突破し、今年公開された韓国映画の中で最高記録を狙う映画「ヨンガシ 変種増殖」が、北米12都市で公開されることが決定した。CJ E&Mは23日、「『ヨンガシ 変種増殖』は27日、LA、ニューヨーク、ワシントンD.C、アトランタ、ダラス、シカゴ、フィラデルフィア、シアトル、コスタリカ・サンホセ、カナダ・バンクーバー、トロント、ホノルルなど、12都市計12ヶ所のスクリーンで公開される」と明かした。アメリカのメディア「ハリウッド・リポート」では、韓国で400万人の観客を動員した「ヨンガシ 変種増殖」に対し、世界的に勢力を伸ばしている超大作映画「アメージング・スパイダーマン」に勝った唯一の映画として報道され、北米地域で関心が集まっている。「ヨンガシ 変種増殖」は、韓国で初めて感染をテーマにした映画で、殺人寄生虫によりパニックに陥る人々の話を描いた。キム・ミョンミン、ムン・ジョンヒ、イ・ハニ、神話(SHINHWA) ドンワンが出演する。
キム・ミョンミン主演「ヨンガシ」早くも400万人動員
俳優キム・ミョンミン主演の映画「ヨンガシ 変種増殖」(原題)の観客動員数が400万人を突破した。公開から17日間での400万人突破は、今年韓国で公開された作品の中では最速だ。映画振興委員会の映画館入場券集計によると、5日の公開から21日までの観客動員は400万973人となった。今年の400万人突破は「悪いやつら」の26日間が最速だった。同作品は、家族を救おうとする父親(キム・ミョンミン)や神話(SHINHWA)のドンワン扮する刑事が奮闘するホラー映画。投資配給会社によると、小学生を含む10代に爆発的な人気があるという。
「ヨンガシ」イ・ハニ“他の俳優と比較はしない…演技は絶対評価!”
イ・ハニに演技を問う「ヨンガシ 変種増殖で感染される役、実はやりたかった」元ミス・コリア、元ミスユニバースはやはり違っていた。インタビューのため待ち会わせた女優イ・ハニは、本当に美しくエネルギーに溢れていた。そのエネルギーは美人の代名詞だからではなく、演技への情熱によるものだと感じられた。彼女が席に座ってすぐに投げかけた映画「ヨンガシ 変種増殖」に対する質問に、長い答えが返ってきたためだ。それだけイ・ハニは女優として成長していた。映画「ヨンガシ 変種増殖」は公式的にイ・ハニが前面に出た2番目の映画だ。昨年、映画「ヒット」を皮切りに主演の可能性を見せた彼女が、今回は感染を題材としたパニック映画にエネルギーを注いだのだ。「映画は想像以上によくできていて、楽しく見ました。かなり心配していたんです。ムン・ジョンヒさんとは撮影の中盤に一度会って、撮影の打ち上げパーティーで会ったのが二度目だったほど、お互いの撮影が重ならなかったため、どのような映画ができあがるのか心配していたし、とても気になっていました。空のビーカーを見つめながら、ヨンガシ 変種増殖がいると想像して演技をしました。CGでどのように表現されるのかと思いましたが、監督がおっしゃった通りにできあがったようです。この映画を見る人は誰でも、最初から最後まで入り込める作品を作るとおっしゃっていましたから」「限られた予算で制作その中でベストを尽くした」「ヨンガシ 変種増殖」はハリウッドの超大作映画である「アメイジング・スパイダーマン」とも長く競合していたし、19日に韓国で公開される「ダークナイト ライジング」とも競合するようになるため、イ・ハニも心配が多かったという。また、周りの人々から「ホラー映画ではないか」という質問を受けるたびに、イ・ハニは自分なりの論理で説得しているそうだ。「そのように見える映画が、かえって社会の暖かさを物語っていると思う。予想されたものとは違う感動を与えるのが『ヨンガシ 変種増殖』の力です」と話している。「ハリウッドの超大作映画ほどの投資が、私たちにあったらどうでしょうか。かなり違っているはずです。私たちは30~40億ウォン(2~2.8億円)の予算を節約して、10回撮るようなシーンを1回で撮り終えたりしました。ヘリコプターのシーンや川辺の群衆シーンは、費用のため時間制限がありました。ヘリコプターが飛ぶ瞬間から時間をカウントしたそうです。とても苦労したんです。その予算を考えれば、多分この映画はベストを尽くしたと思います。人々が溺死するシーンがあまりにも多いという方もいたんですが、この映画が数百億ウォンものの超大作映画だったら、監督も数千人の人々が一度に溺れるのを俯瞰撮影したはずです。でもそれを分けて反復的なシーンにしたんです。事件へ入り込ませることを考えると、こっちのほうが良いと思いませんか(笑)」「より感情を発散する役?もちろんやりたい!」映画でイ・ハニが演じた役は、ヨンガシ 変種増殖感染の原因を探る国立保健研究員のヨンジュだった。直接ヨンガシ 変種増殖に感染されるのではなく、感染された人物を観察し、そばで助けようとする人物。キャラクターの面からみると、インパクトがやや弱く思われるのも事実だ。もっとドラマチックなキャラクターへの意欲はなかったのだろうか。「実は女優の立場からは、もっと感情的な演技を見せるシーンがあったらと思いました。でも、ヨンジュというキャラクターは私が着ている服です。素敵なドレスであれ、ジーパンに白いTシャツであれ、いかにうまく着こなすかが大事だと思います。どんな役でも、私がうまく演じていくべきですね。ヨンジュの役は、上層部に抗議したり、主に情報を伝える人物であるため、典型的になりがちなものでした。だから、その中でも多様性を表現しようと、頑張って考えました。典型的な人物ですが、緊張した状況で訴える姿にだんだん勢いが増し、最後には、上司に自分の家族が死んでいくことを訴える、そのような勢いにスピード感を与えようとしました。ヨンジュは冷たい女戦士ではありませんから。どうすれば人間的に見えるかを考えたんです。トラックを運転して移動するシーンでも、愛している人が閉じ込められていると思って、震える姿を表現しようとしました。だけど、とても小さく撮られていて。観客にその演技を分かってほしいけど(笑)」イ・ハニは、ヨンジュというキャラクターを演じて、異質の物に見えないように、映画の中で調和することを望んでいたという。キム・ミョンミン、ムン・ジョンヒのような先輩俳優のなかで、ともに映画を撮影するために自分なりに下した結論は、「撮影の間、ずっとスピード感を保ち、緊張感を維持すること」だったという。目立たないキャラクターであるが、その中で熾烈な悩みがあったのだ。「元ミスコリアという肩書きよりも女優としてのプレッシャーが大きい」よく知られているように、イ・ハニは元ミスコリアで元ミスユニバースだ。まさに、美の基準となる象徴的な経歴の持ち主だ。女優としてドラマや映画で活躍しているが、このような肩書きは美しさを維持しなければならないというプレッシャーになるかもしれない。また、演技以外の姿にも、気を付けなければならない面でも負担にもなるように見える。「元ミスコリアというプレッシャーより、女優としてのプレッシャーですね。私も人間だから、ばらつきがあるし、むくんだりする時もありますよね。でも人々の前では完璧でいたいと思います。みなさんもそれを望んでいるようですし。人々の愛や関心へ応える道として何があるだろうと考えましたが、自己管理をきちんとして、体と心を健康にしてよく暮らしていく姿を見せるのが、それなりの応えになると思います。スタッフにもよく話すことですが、キレイになるのが一番大変です。本当に真面目にしなきゃ。私も足りない部分が多い人間だから、真面目に努力する必要があります。こんな話をしちゃうとたたかれるかもしれないけど私は本当に油断してはいけないタイプです(笑)私より3~4倍は食べるのに、いつもキレイな人もいます。『私ってなぜこうなんだろう?』と思ったりしますが、ポジティブに考えるようにがんばっています。仲の良い俳優さんに会っても、相対的に比較はしません。絶対評価をするのです。ある俳優が、ある作品でうまく行ったのは、その俳優のストーリーです。俳優は、いつ良い作品に出会えるか、誰も分かりません。熱心にがんばって、そのような作品に出会えれば、たくさん愛されるようになると思います。頭を使って有名になろうと思ったりはしません」女優イ・ハニは演技からもそうだが、人間そのものとしても一層成長してきているように見えた。彼女の真面目さを確認しよう。まずは「ヨンガシ 変種増殖」、その次は映画「私は王である!」を通して。
「ヨンガシ」“父親”の役目は誰にでも務まるものではない
疑似父親の役目を果たすとき、実の家族の命が危うくなる。パニック映画「ヨンガシ 変種増殖」は、様々な観点から分析できる作品だ。スクリーンの中ですぐに分析できる要素を、映画館を出たその場で数えてみても、少なくとも三つ以上の観点から分析できる。映画が公開されると、レビューが記事としての斬新さを失いがちであるため、今回はまだどのメディアも分析していない父親という観点から見てみる。映画の主人公ジェヒョク(キム・ミョンミン)は、製薬会社の営業マンだ。ご存知の通り、営業マンは家を出る前に、自分のプライドを布団と一緒にしまってから出社しなければならない。自分を抑え、何でも差し出す態度で相手に接し、身を粉にして働いて契約を取るしかない。薬品を継続して購入してもらうためには、常にキム院長(ソン・ヨンチャン)の機嫌を取らなければならない。そのため、ジェヒョクはキム院長の家族に雑用をさせられる。営業職という職業の特性である。遊園地でキム院長の家族がアトラクションを楽しむ間、ジェヒョクは彼らの荷物を持って待たなければならず、時には写真も撮らなくてはならない。ところが、ジェヒョクの実の息子が遊園地に行きたいとねだると叱りつける。皮肉なことに、キム院長の家族に対しては尽くすが、実の息子は遊園地にも連れて行かない。映画の序盤では、ジェヒョクは家長としての、また、父親としての職務を放棄している。ジェヒョクが父親の役目を務めるようになるのは、息子と娘がヨンガシ 変種増殖に感染してからだ。ヨンガシ 変種増殖に感染するまでは父親としての役目を果たすというより、面倒くさがり、役目を放棄した振る舞いをしているが、家族の生死がかかった問題が発生してからは、父親に徹するようになる。この映画の家族主義は、ヨンガシ 変種増殖という災難に見舞われて初めて現れる。しかし、ジェヒョクが疑似父親の役目を果たすとき、実の息子への父親としての役目は危機にさらされる。彼が疑似父親になったのは、苦労して手に入れた治療薬のウィンダジョル(映画に登場する唯一の駆虫薬)を、ヨンガシ 変種増殖で死んでいく知らない子供に手渡した場面である。百万ウォンを払って手に入れたウィンダジョルは、ジェヒョクの家族を救うだけの分量しかなく、感染者全員を救うことはできない。だが、ジェヒョクは、この貴重なウィンダジョルを、死んでいく子供がかわいそうだという理由だけで、その子の母親に手渡し、その上、自分の息子や娘、妻に飲ませる分も他の感染者の家族に奪われてしまう。知らない子供も救いたいという疑似父親の役目のために、実の父親としての役目をまっとうできなくなってしまうのだ。ジェヒョクが父親としての役目を果たせない事態は、彼が他の家族に接するときに起こる。最初は父親としての役目を果たしていない彼が、災難に見舞われて初めてその役目を果たすが、ヨンガシ 変種増殖という災難が家族主義へジェヒョクを向かわせるきっかけとなっているのだ。その上、生半可な温情主義でジェヒョクが知らない子供の命まで救おうと疑似父親になる瞬間、実の息子と娘、そして妻の命は危機にさらされる。これは、父親ジェヒョクが疑似父親として実の家族から目を離した隙に、家族を救うことができるタイミングを逃してしまうという皮肉を示している。
「ヨンガシ」キム・ミョンミン“うわべだけの形式的なインタビューはしたくない”
「率直な話し合いと、縁を大事にする」殺人寄生虫を題材にした映画「ヨンガシ 変種増殖」が破竹の勢いでヒットしている。観客の口コミも広がっており、出演キャストもひとまず安心できそうだ。映画に関連した話はずいぶん話題になっている。もう少しすれば、ウィンダジョル(映画に登場する唯一の駆虫薬)の製造法が登場するかもしれない。実は、映画「ヨンガシ 変種増殖」は映画配給会社もそれほど期待してなかった作品であったため、キャストも公開直後は緊張を強いられただろう。主役のキム・ミョンミンは想像以上のプレッシャーを感じていたはずだ。本人は前作の興行結果は気にしていないと言っていたが、主役である以上、ヒットへのプレッシャーを感じないわけがない。作品が公開されるたびに、欠かさずメディアとインタビューを行っているのもその理由からではないだろうか。「僕は率直なタイプ。記者さんが気を使うほど」「ペースメーカー」以来のキム・ミョンミンとのインタビューである。「ヨンガシ 変種増殖」を終え、次回作の「スパイ」を撮影中の彼の声は少しかすれていた。そのため、昨夜、家では一言もしゃべらなかったという。殺人的なスケジュールをこなしているのだ。キム・ミョンミンを取材して驚いたことが一つある。前作のときもそうだったが、今回も彼は数十のメディアにインタビューされているにも関わらず、今年の初めに行ったOhmyStarとのインタビュー内容をすべて覚えていた。キム・ミョンミンほどのスターなら、複数のメディアとのインタビューで答えた内容を繰り返したとしても仕方がない。俳優もあえて違う表現を使うよりは、自分が使い慣れた表現を使うのが一般的だろう。そのことを尋ねてみると、表現はインタビュアーによって違うらしい。それは当然のことなのかもしれないが、彼は縁を大事にしているため、どんな質問にも丁寧に答えるタイプであるという。「僕に会った記者さんはみんな意外だと言っている。案外口数も多くて、おしゃべりだと。先日の飲み会でも最後まで残っていた。うわべだけの形式的なインタビューができるほど頭もよくない。記者さんたちと飲んだら、翌日の記事のことを心配するのが普通らしいけど、僕の場合は記者さんに心配されるほどだから」何気なく話した内容が記事に彼の反応は?それもそのはずである。映画「ヨンガシ 変種増殖」の公開直前、記者とキャストが話し合うメディアデーがあった。当時、キム・ミョンミンは家族の話からプライベートなことまで何でも記者に話した。もちろん、オフレコ(記録や公表をしないことを条件に発言すること)で。決まり文句ばかり言うのは仕事の延長のようでつまらないと彼自身も思っていたそうだ。「キム・ミョンミンと世間話をしたと思っていただきたい。久しぶりに会った地元の友達みたいに話したい。でもこういうのはお互いマナーを守ってこそできるのではないかと。初対面の記者さんが一番怖い(笑) でも何でも話す。後で相手へのマナーを振り返ることもできるし」こういう性格のせいで、記事にならずに済むことが記事になったこともあった。彼自身も関係者も困ったことだろう。彼はそれでも記者のことを理解できると言い、しかし「こういうことに傷ついて、心を閉ざしてしまう俳優の気持ちも理解して欲しい。辛い思いをするその気持ちも尊重して欲しい」と付け加えた。今年の初めのインタビューでキム・ミョンミンは「近頃の記事は真実や誠意に欠けている」と残念がっていた。その考えに変わりはないのか聞いてみた。「デビュー当時はインタビューを受けると、日刊紙でけっこうしっかり記事を書いてくれた。当時は一度記事を新聞に載せると、書き直しができなかったんだろう。でも最近は記事に対する責任感が薄れているのではないかと。数多く存在するインターネットメディアの中で、目立ちたい気持ちはわかるけど」彼は自分の記事以外はあまり読まないほうなので、メディアに対して言いたいことはさほど多くないそうだ。そこで、この続きは次のインタビューですることを約束し、ついでにOhmyStarについてどう評価しているかについても、次回作の「スパイ」の時にまた尋ねてみることにした。役者としての心構えは誠意やはり、キム・ミョンミンには誠意が何より重要なようだった。うわべだけの形式的なインタビューは自分自身にも大きなストレスになるようだ。「昔『ベートーベン・ウィルス~愛と情熱のシンフォニー~』を撮影した時のことだけど、ドラマのスケジュールってすごく過密で、寝る時間もないくらいだった。なのに、現場で記者さんが何人かずっと待っていた。10時間も待っていたので彼らにこう言った。僕は向き合って、腹を割って話したいけれど、アポを取らずにいらしたので、残念だと。撮影の前の5分か10分でよければ、インタビューはできるけど、ごくありきたりなものになってしまう。それでも構いませんかと聞いたら、またにすると言って帰られた。それが僕のやり方だ。人と人が会って、お互いあんなふうに向き合いたくはないと思う。今このインタビューもやらなきゃならない仕事だと思ったら、たぶんその瞬間から疲れると思うし。医者からは、撮影を続けるなら、のどはできるだけ使わないほうがいいと言われたし」これが俳優キム・ミョンミンの本当の魅力だろう。冷静で硬質な容貌の裏には誠意を尽くす心がある。彼にも「ヨンガシ 変種増殖」以降、リフレッシュの時間が必要だ。幸い、「スパイ」の撮影が7月中旬に終わると、休みをもらえるそうだ。ストレスから逃れて、ひと夏を家族と一緒に過ごす彼を応援したい。映画「ヨンガシ 変種増殖」もヒット中で、映画のメッセージも家族の大切さである。観客動員数400万人を超えたらお酒をおごると言う彼に、僕も、400万人を超えたら本を一冊プレゼントすると約束した。本好きな自然人、キム・ミョンミンへの小さな応援のつもりで。
「ヨンガシ」観客動員数300万人突破“スパイダーマン泣かせの興行成績”
キム・ミョンミン、ムン・ジョンヒ主演の映画「ヨンガシ 変種増殖」(監督:パク・ジョンウ、制作:オゾンフィルム)が、今年公開された韓国映画のうち、最短期間で観客動員数300万人を突破した。 16日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークの集計によると、「ヨンガシ 変種増殖」は13日から15日までの3日間、115万766人を動員してボックスオフィス(劇場でのチケット販売枚数)1位となった。5日から公開された「ヨンガシ 変種増殖」の累積観客数は、すでに322万9054人を記録している。 当初、ハリウッドの超大作「アメイジング・スパイダーマン」(監督:マーク・ウェブ)の公開で韓国映画の興行には赤信号が灯っていただけに、今回の「ヨンガシ 変種増殖」の興行は、誰も予測していなかったことだった。しかし公開初日から「アメイジング・スパイダーマン」を抜いて1位となるなどの快挙を見せ、7日を除いた15日まで10日間ボックスオフィス1位の座を守った。 投資、配給を担当した会社のある関係者は、TVレポートに「『ヨンガシ 変種増殖』が『アメイジング・スパイダーマン』を抜いて1位になるとは予想もできなかった。最初のマーケティングのスローガンは『2位の座で着実に観客を守ろう』だったが、結果は大きく反転した。パニック映画であること、俳優たちの熱演、そして何より『ヨンガシ 変種増殖』というユニークな素材が観客を虜にしたと思われる」と話した。「アメイジング・スパイダーマン」は同じ期間、68万700人(累積439万7275人)を動員して2位、12日から公開されたパク・ハンビョル、キム・ジソク、パク・ジンジュ主演のホラー映画「二つの月」(監督:キム・ドンビン)は、20万5724人(累積23万9372人)を動員して3位となった。他にはユン・ジェムン、ソンジュン、ソン・ハユン主演のコメディ映画「私は公務員だ」(監督:ク・ジャホン)が12万7992人(累積15万7401人)を動員して4位、アニメーション「ももへの手紙」(監督:沖浦啓之)が10万8893人(累積24万7812人)を動員して5位となった。 「ヨンガシ 変種増殖」は「アタック・ザ・ガス・ステーション!」「ジェイル・ブレーカー」などのシナリオを書いたパク・ジョンウ監督が演出を担当した作品。変種ヨンガシ 変種増殖に感染した家族を救うために奮闘するジェヒョクと、事件の手がかりを偶然見つけてジェヒョクをサポートしヨンガシ 変種増殖の実体を追う刑事ジェピル(神話 ドンワン)が協力して、ジェヒョクの妻キョンスン(ムン・ジョンヒ)を救出するストーリーを描いた映画である。
「ヨンガシ」公開8日で200万人突破!2012年の韓国映画の中で最短記録
映画「ヨンガシ 変種増殖」(監督:パク・ジョンウ)が、公開8日目にして観客動員数200万人を突破した。「ヨンガシ 変種増殖」は公開8日目である12日5時、累積観客数200万1029人(映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク基準)を動員し、今年公開された韓国映画のうち、最短期間で200万人を突破した。これは、今年公開された韓国映画の中で最高のヒット作だった映画「悪いやつら」が打ち立てた10日という記録よりも2日短い記録だ。また、700万人を突破したハリウッド映画「アベンジャーズ」は、6日で200万人を突破した。「ヨンガシ 変種増殖」は、致死率100%の殺人寄生虫ヨンガシ 変種増殖という新鮮なテーマと、感染という韓国初のジャンルで観客の好奇心を刺激した。家族を救うために力を尽くす主人公を演じるキム・ミョンミンを始め、ムン・ジョンヒ、神話(SHINHWA)ドンワン、イ・ハニなど、出演陣の熱演も好評を得ている。
神話 ドンワン「イ・ビョンホンはロールモデル。共演はしたくない」
神話(SHINHWA)のメンバーで、俳優でもあるドンワンが、一緒に演技したい俳優やロールモデルを語った。ドンワンは、最近OSENとのインタビューを行い、共演したい俳優を問う質問に対して、「共演してみたい女優は、オ・ヨンスさん。以前からきれいだと思っていた」と答えた。また、「キム・ナムギルさんもドラマの中の姿が非常に強烈で印象的だったから、共演してみたい」と話した。また、自身のロールモデルは、俳優のイ・ビョンホンだと明かした。ドンワンは「イ・ビョンホンさんが大好きだ。イ・ビョンホン、イ・ジョンジェ先輩の作品を見て、演技をたくさん研究した。僕にとっては、ロールモデルのような存在」と話した。「では、共演したいか?」という質問には「不思議なことに、ロールモデルとは共演したくない。ぶつかり合いたくはない。なぜかは僕もわからない」と話し、ロールモデルを心の中で守りたいような、複雑な気持ちを語った。今回の映画「ヨンガシ 変種増殖」で共演した俳優キム・ミョンミンに対しては「近寄り難い方かと思っていたけど、実際に会ってみたら、まったく違っていて驚いた。高圧的な面が全然なかったので、少し戸惑った」と話し、「演技へのアドバイスも撮影時にはしない。撮影する前には『映画であれ、ドラマであれ、ある人間の一生の一部だけを見せるものであるから、その人の一生を研究しないと』という話をしてくださった。また、一人で演技するよりは、共に作っていくことが好きな方のようだったので、そんなところにも感動した」と伝えた。「ヨンガシ 変種増殖」(パク・ジョンウ監督作品、7月5日に韓国で公開)を通じて、8年ぶりにスクリーンに復帰するドンワンは、劇中では株式投資で兄(キム・ミョンミン)の家計を危うくさせる、刑事のジェピル役を演じた。特別な職業意識なしに暮らしていた刑事だったが、兄の家族がヨンガシ 変種増殖に感染された事実を知った後は、孤軍奮闘して事件を解決する手がかりを持つようになる人物だ。
「ヨンガシ」パク・ジョンウ監督“息子まで真冬の噴水に飛び込ませた”
純制作費30億ウォン台に56回撮影の劣悪な環境「皆さん、お詫びします」映画「ヨンガシ 変種増殖」が、スパイダーマンのヒットに待ったをかけ、5日間で観客動員数100万人を突破するなど、破竹の勢いを見せている。「ヨンガシ 変種増殖」は、今年公開された韓国映画の中で、公開第1週目の最高スコアを記録した。怪獣や恐竜、ゴジラのような巨大な化物が現れ暴れる巨大怪獣大型映画でない、普段見くびっていた寄生虫1匹が人の命を奪うという設定がどれほどの波及力を持てるか。韓国映画界の関係者たちは疑問を示し、試写会当日までもその期待値はとても低いものだった。しかし、映画が公開されて以来、この作品の映画的な面白さについてあちこちで驚きの嘆声が上がっている。人々の体内どこかにいるかも知れない寄生虫。実際に存在するヨンガシ 変種増殖という寄生虫の変種が人間の体に入り、人々を死に至らせるという設定は、実際か虚構かが区分できないほど現実的に感じられた。観客の体感温度は高まり、それがそのまま口コミに繋がりヒットに直結した。映画で、普段よく見るミミズの数倍の長さのヨンガシ 変種増殖を見て、ホラーのように毛嫌いする姿を見せた観客も多かった。このヨンガシ 変種増殖は、驚いたことに全てCG処理されたものだ。序盤のガラス瓶の中のヨンガシ 変種増殖だけでなく、人の体から突き出るヨンガシ 変種増殖に至るまで、その生々しく気色悪い動きに皆が仰天した。「ヨンガシ 変種増殖は全てCGCG会社を急かしすぎたようで申し訳ない気がします」パク・ジョンウ監督は、このヨンガシ 変種増殖CGのせいで試写会3日前まで夜も眠らずCGチームを急き立てた。「実は、CGが僕の期待に至らないと思っていました。試写の3日前までCGを補強し続けたくらいです。もうこれ以上時間もないことだし、これが最善だということでCG作業を締めくくりました。試写会の時は、ヨンガシ 変種増殖が出てくるシーンでは心配になってそっぽを向いたりもしました。それが、試写会の時CGについては誰にも何も言われなかったし、反対に良かったと言ってくれた方も多かったです。ほっとしました」パク・ジョンウ監督はヨンガシ 変種増殖の質感と動きが、さらに柔軟で細やかになることを望んだ。数十回モニタリングしてチェックしたヨンガシ 変種増殖なので、その微細な違いまで鋭い目で見つけて修正し続けたという。「500以上のカットがCG処理されました。CG会社を大いにいじめました。冗談交じりに『うちの映画の仕事が終わったら廃業したら?』と言ったことまであります。振り返ってみると申し訳ない気持ちです。CG会社にこれまでのことを謝らなければなりませんね」パク・ジョンウ監督は5、6年前にこのヨンガシ 変種増殖の存在を知り、それ以来映画化する過程で多くの文献を調べた。寄生虫の博士たちが収集した資料を見て、ヨンガシ 変種増殖の動きについて研究を重ねた。学会には実際2mくらいになるヨンガシ 変種増殖が報告されているそうだ。「真冬に入水したエキストラたちと息子に申し訳ない」ヨンガシ 変種増殖のCG処理と共に監督を最も悩ませたのは、十分でない予算だった。純制作費30億ウォン(約2億円)台に、56回の撮影。パク・ジョンウ監督は「本当に狂ったように映画を撮った」と回想した。そして俳優と助演出、スタッフとエキストラたちに申し訳ない気持ちを伝えた。「予算は十分でないのに、撮りたいシーンは多かったんです。そのために、現場で強く駆り立てるしかなかったです。エキストラ、スタントマンが真冬に入水しなければならない状況で、申し訳ないと思いながらも『もう一度、もう一度』を繰り返しました。冬に撮ったので、本当に寒かったはずです。でも僕は知らんぷりをして、『もう一度』を叫びました。このような劣悪な資本では、もう二度とパニック映画を作りたくありません」劇中では、ヨンガシ 変種増殖に感染して脱水症状を感じる人々が、漢江(ハンガン)、湖、自宅のバスタブ、ひいては寿司屋の水族館にまで入るシーンがある。「子供も入らなければならないのに、大人だけだったんです。それで、子供を一人だけ撮ろうとしましたが、やれる子供がいないんです。子供は冬に水に浸かって一歩間違えると心臓麻痺や低体温症が来ますから。親がいくら欲があっても、出演ははばかるんです。当たり前のことですが」それで、小学校2年の息子に「お前がパパの映画のためにちょっと犠牲になりな」と言って連れてきました。そこで思い違えたのが、僕は河川より噴水台の方が寒くないと思いました。でも、かえって水が流れる河川の方が寒くないそうです。当時はそれを知らない状態で息子に噴水台に入るように言いました。息子が噴水台に飛び込んだんですが、僕たちが思っていた方向じゃなかったので、もう一度頼みました。そうすると息子が『ちくしょう』と言いながらぶるぶる震えるんです。本当に申し訳ない気がしました」「クールなふりをして、撮影を駆り立てました」幼い息子を真冬に噴水台に飛び込ませながら映画を撮る監督の心境はどうだっただろう。親だけが測り知れる辛さだったと思う。彼は「それだけでなく、収容所に200人くらい閉じ込めて撮る撮影でも、休む間もなくひどく駆り立てた」とやるせない思いを伝えた。「この映画を撮りながら、『ああ、アイテムは多いのに、どうしてパニック映画なんか選んで人々にこんなことまでやらせてるんだろう』という思いがしました。でも、詫びたり弱まるとさらに辛くなりそうで、クールなふり、冷静なふりをして駆り立てました。ディテールも活かして広く展開もする、色んな面を盛り込みたかったんですが、そこまではできなかったです。狂ったように駆り立てました」実際の撮影現場で映画のようなスピード感を持って駆り立てたから、こんなにもスピード感のある映画がリアルに撮れたのだろうか。「リアルな感じのスピードで駆り立てました。シーンを並べて撮りまくったんです。実際のスピードのように、現場も緊迫感に満ちていました」
スパイダーマンに立ち向かう「ヨンガシ」…大ヒットの理由は?
※この記事には映画「ヨンガシ 変種増殖」の結末に関する内容が含まれています。思いがけず懐かしい人に再会したような映画「ヨンガシ 変種増殖」今年の上半期は、色々な、これまではちょっと見られなかったものを題材にした映画が多数公開され、映画ファンたちに新しい楽しさを与えた。初恋というありふれた題材に建築を組み合わせた「建築学概論」、老人の欲望を取り上げた「ウンギョ」、時代劇の外皮を被って人間の欲望を赤裸々に露呈した「後宮の秘密」などが代表的な例だ。最近では「アメイジング・スパイダーマン」がスクリーンを占領し、観たい映画がないと個人的に不満に思っていたころ、「ヨンガシ 変種増殖」が公開された。「寄生虫という題材が興味を引くのは不可能」との懸念への、痛快な一撃「ヨンガシ 変種増殖」は題材の面でこれまでの映画とは違う。まず、寄生虫感染パニック映画という、韓国映画史上初めて試みるジャンルだ。これについて、懸念の視線が多かったのが事実だ。なぜなら、「TSUNAMI-ツナミ-」のように膨大な津波で観客を視覚的に圧倒することができないからだ。また、現実的に寄生虫は大半が、駆虫薬さえ飲めば済む病気なので、一般人としてはそれほど恐怖を感じない題材のように見え、映画の展開に緊張感がでるのか、疑問を表すしかなかった。しかし「ヨンガシ 変種増殖」は、見えないものの方がさらに恐ろしいということを証明でもするかのように、映画上映中ずっと観客を緊張させた。手堅いストーリー展開「ヨンガシ 変種増殖」は、題材は寄生虫だが、期待していたより遥かにストーリーが手堅いものとなっていた。ただ単純に変種の寄生虫が出現したのではなく、人間の、お金への欲望から登場したのがこのヨンガシ 変種増殖という恐怖の寄生虫なのだ。具体的な内容はこうなっている。外資系ファンドに買収されたジョア製薬が、お金を稼ぐためにヨンガシ 変種増殖という変種寄生虫を撒布したのである。皮肉なのは、もともとヨンガシ 変種増殖のは、前任社長が人間の治療に向けて研究していたものだったが、外資系ファンドに買収された後、お金への欲求に目が眩んだ人たちによって恐るべき恐怖に変質したという点だ。(実はこの部分は、一定部分「グエムル-漢江の怪物-」を思い浮かばせる)映画でのヨンガシ 変種増殖研究チーム長の次の台詞は、人間のお金への欲望がどれほど恐ろしいものかをよく見せてくれる。「私たちはただ、数百人くらい感染させて、数十人くらい死ぬだけと思いました。それくらいは、1年間にインフルエンザで死ぬ人数と同じなんです」ハリウッド映画とは違う、家族愛を活用した韓国的な展開映画の主人公は、災難事態の前面で戦う情報要員や公職者が主人公ではなく、一般の平凡な小市民の父親だ。勘がいい読者ならもうお分かりだろうが、これはハリウッド映画とは違い、家族愛にフォーカスを当てているということだ。面白いのは、家族を救うための父親の奮闘が、結局は国家的な災難を解決するという点にある。これは、映画内で実質的な対策を見出せない国家組織の無力さと対比されるため、単純に家族愛だけを強調した映画と見るのは難しい。特に7千億ウォン(約486億円)の会社を5兆(約3474億円)で売ろうとする外資系ファンドの要求に対して、国民が数百、数千人も死んでいるにも関わらず、値段が高すぎると判断を躊躇う姿は、観る人をもどかしくさせる。(国民がそのように死んでいる状況では、5兆でなく50兆でも、とりあえずは救うのが国家のあり方ではないだろうか)褒め称えるしかない、俳優たちの演技力映画を観ながら、果たしてキム・ミョンミンなくして、この映画がここまでの出来になっただろうかとの思いがした。劇の序盤、株式取引で失敗し、エリート博士が製薬会社の営業社員になり、その結果妻と子供たちに癇癪を起こす。しかし、家族を救うためになんとしてでも問題を解決しようとする主人公の姿は、やはりキム・ミョンミンがどうして演技が上手い俳優なのか、もう一度確認させる。ムン・ジョンヒもまた、ヨンガシ 変種増殖によって自分の気が朦朧とする姿と共に、そのような中でも子供たちを守りぬこうとする姿は大変印象深かった。良い映画だが、残念だった点(1)手堅いストーリー展開にも関わらず、多少都合が良すぎる設定が何シーンかあった。まず、巨大ファンドの陰謀という設定を説明するためにキム・ミョンミンと神話のドンワンが株式で失敗したという設定にしたまではよかったが、その陰謀に気付く方法が、単純な町長の目撃だけという設定は少し惜しかった。より因果関係のある設定だったらどうだったろう。また、製薬会社が放流した場所は江原道(カンウォンド)の渓谷だ。それなら水遊びには主に江原道と首都圏の人々が行ったはずなのに、光州(クァンジュ)、全州(チョンジュ)、釜山(プサン)など全国あちこちで感染が発生する設定も少しおかしい。常識的に夏の避暑に、南の地方の人達が江原道の渓谷へ向かうケースはあまりないのだ。もう一つ、妻があまりにも順従すぎた。エリート博士が株式で失敗したなら、一般的には嫌みの一つでも言いそうなものだが、劇中のムン・ジョンヒは順従すぎて却って不自然だった。良い映画だが、残念だった点(2)助演のドンワンとイ・ハニの演技だ。ドンワンはそれなりにいい方だが、イ・ハニの場合は本を読むような演技がとても惜しかった。もちろん、キム・ミョンミンとムン・ジョンヒに比べられたのでさらにそう見える点もあるが、主演の演技に比べて助演の演技が不自然なのはこの映画の短所となっている。キム・ミョンミンが科学者出身だという設定が、映画の展開においてそれほど重要な設定になっていない点も残念だった。劇の序盤にエリート博士出身という説明があり、それが問題の解決に重要な役割を果たすと期待していた。だが、実際の解決策は、どのような形であれ解毒剤の原料さえ入れればいいという、特に科学者でなくても考えられる解決策だった。良い設定をうまく活用できなかった気がして残念だった。蛇足劇中で政府は、製薬会社を買収する直前に製薬会社の陰謀に気付き、買収は中止される。このシーンで政府に騙されて欲しくない思いから、契約が結ばれなかったことにほっとするようになる。しかし、実際このようなことがあったなら、契約が締結されたとしても民法上反社会的行為或いは窮迫状態を利用した不公正行為又は暴利行為が認められ、契約は無効になると思われる。従って、契約したとしても法的な救済策はある。(政府のお金は回収される)もちろん一歩踏み出して、外資系会社なのでFTAによるISD(投資家対国家の紛争解決)への提訴も考慮対象となるだろうが、犯罪行為によるものなのでISD提訴までは行かないと思われる。最後に、ヨンガシ 変種増殖が日本にも感染するシーンがエンディングになっている。これは「ヨンガシ 変種増殖2」へのかかる監督の伏線だろうか。(それなら、続編はグローバル規模に?)
“早い”ヨンガシ、公開4日目で100万人動員
映画「ヨンガシ 変種増殖」が、公開からたった4日で、100万人の観客動員に成功した。8日映画振興委員会の統合ネットワーク集計の結果、韓国で5日に公開された映画「ヨンガシ 変種増殖」は、全国756ヶ所の上映から41万5758人の観客を動員し、累積観客数132万6604人を動員した。これは、今年韓国映画の中で最短期間であった、映画「悪いやつら」が、4日間で100万人を突破した記録と同じだ。5日に公開後、ずっとボックスオフィス(劇場でのチケット販売枚数)の1位を記録した映画「ヨンガシ 変種増殖」は、7日は「アメイジング・スパイダーマン」に1位を取られたが、8日もう一度1位を奪還した。上映されるスクリーン数と上映回数が劣る状況で、このような結果は注目すべきであろう。これに先立ち、映画「ヨンガシ 変種増殖」は公開初日、全国513ヶ所のスクリーンで19万953人を動員し、今年公開された韓国映画の中で最高のオープニングスコアを記録していた。一方、「アメイジング・スパイダーマン」は、8日に38万7446人の観客動員に成功し、累積観客数336万4520人を集めた。
「ヨンガシ」キム・ミョンミン“特攻薬が2錠しかなかったら?”
映画「ヨンガシ 変種増殖」(監督:パク・ジョンウ、制作:オジョンフィルム)の撮影スケジュールがあるたびに、深夜の京釜(キョンブ)高速道路にのってソウルと釜山を行き来したキム・ミョンミンの声は少し枯れていた。釜山で終盤の撮影をしている「スパイ」の大規模な銃撃戦と野球場でのシーンの後遺症のためだそうだ。しかし、キム・ミョンミンは「あえて良いことだけを聞くのではなく、残念だった部分や僕の未熟な部分についても大胆に質問してほしい」と先手を打った。ありきたりなリップサービスではなく、指摘や少しでも生産性のあるインタビューを求める俳優に出会うのは珍しいことだ。十分に汗を流した人から感じられる自信であることが読み取れる。その代わり「演技の達人」「メソッド演技(内面的な精神を重視する演技法)」のように呼ばれるのは恥ずかしいと謙遜した。彼は「なぜ『ヨンガシ 変種増殖』だったのか」という質問に「何よりもありきたりな英雄の話ではないところに惹かれ、演じやすいと思ったからだ」と笑った。彼の言葉通り、家族を救うために食べることも忘れて走りまわる三流製薬会社の営業社員ジェヒョク(キム・ミョンミン)は、スーパーヒーローではなく「ダイ・ハード」のジョン・マクレーン刑事に似ている。―「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」(SHOWBOX)に続き「ヨンガシ 変種増殖」(CJエンターテインメント)に秋夕(韓国の祝日)映画「スパイ」(ロッテエンターテインメント)まで3大投資会社の主演となった。キム・ミョンミン:そういう見方もある。僕も今気づいた(笑) 「ペースメーカー」に「ヨンガシ 変種増殖」「スパイ」まで1年に3本の映画に出演するのは今回が初めてだ。多作俳優になった。―映画を選ぶ時の原則第1条1項は?キム・ミョンミン:キム・ミョンミンじゃなくてもいい映画は止めようだ。1年に1本~1.5本みたいに線引しないで、シナリオを読むとき、自分の中で沸き起こるものがあるのかが大事な要素だと思う。―クランクアップ前までは、次回作のシナリオを見ないことで有名だ。キム・ミョンミン:その慣習が「ヨンガシ 変種増殖」のため破れた(笑) 昨年、忠清北道(チュンチョンプクト)報恩(ポウン)で「ペースメーカー」の終盤の撮影をしていたとき、早く「ヨンガシ 変種増殖」を見てほしいという催促の電話があった。制作者がキャスティングのために焦っているという話を聞いて、義務感で読んだが、皮肉な部分を見つけた。―皮肉というのは?キム・ミョンミン:普通、僕のところにやってくる役割は、分量も多く役割が大きい複雑なキャラクターなのに、今度は違った。分量もあまり多くなく、一方では僕がやることが少なすぎるのではないかと思うぐらいだった。内心これは何だろうと思いながら最後まで読んだら、逆に力なく背景もない平凡な家長の奮闘に共感した。―出演衣装が背広2着だけだった。キム・ミョンミン:僕も俳優なので、カッコよく見せたい気持ちはある。しかし、「ヨンガシ 変種増殖」のジェヒョクは、カッコよくても、カッコイイ理由がない父だ。家族の大切さに気づくのが遅く、償いの気持ちでヨンガシ 変種増殖に感染した家族を助ける。―映画で苦労の末、妻と2人の子どものために特効薬を手に入れるが、もし、薬が2錠しかなければ、どうするのか?キム・ミョンミン:薬を粉にして3等分にして同じ量を飲ませると思う。効果は落ちるかも知れないが、罪悪感はまだ軽くなると思う。「ネットサーフィンしてバドミントンのネットを注文した」―実際、飲んでいるサプリメントはあるのか?キム・ミョンミン:妻が曜日毎に飲む薬を用意してくれる。カルシウムやビタミンのような種類だが、精神的な効果が大きいと思う。体に良いものを飲めば健康になるといった、自己催眠の効果がある。―俳優も人間だから、力を入れて撮影したシーンがカットされたら監督が悔しくなったりはしないのか?キム・ミョンミン:もちろん、苦労して演じたシーンがカットされるのは残念だが、それはどこまでも監督の権限だ。僕もいくつかのシーンが編集されたが不満はまったくない。映画というのは監督の芸術の極みではないだろうか。それに、パク・ジョンウ監督は公開前、僕に会うたびに「ミョンミンさん、映画面白くないから期待しないで」と洗脳して、期待を落としてきた(笑)―制作期間中に他の映画の公開を準備するのは容易ではないと思うが。キム・ミョンミン:制作報告会と試写会、インタビューがある日は明け方の撮影を終え、すぐに京釜高速道路を走るが、これは人間がやることじゃないと思うときもある。でも、一日2~3時間しか寝られなくても、最後まで最善を尽くしたい気持ちの方がずっと大きい。―演技の他に人生の楽しみは?キム・ミョンミン:妻と小学校2年生の息子だ。何日か前に清州(チョンジュ)で撮影を終え、合宿所ではなく漢南洞(ハンナムドン)の家に帰った。眠った息子の顔を見たら、疲れが吹っ飛んだ。どんなことがあっても、家族のことを思うと乗り越えられる。―自宅の庭でよくバドミントンをやっていると聞いた。キム・ミョンミン:小さな庭でバドミントンをやっているが、ますます本格的になってきた(笑) マネージャーが持ってきた角材でポールを立てて、インターネットで買った9000ウォン(約630円)のネットまで設置し、本格的に楽しんでいる。前はビニールでネットを作ったけど、すぐ破れるし、シャトルの速度が速すぎて、判定に異論が多かったので、インターネットで注文までした(笑)「チェ・ミンシクが演じる李舜臣が楽しみ」―映画「バトル・オーシャン/海上決戦」にチェ・ミンシクが李舜臣役として出演することになったが。キム・ミョンミン:本当に見事なキャスティングだと思う。104部作のドラマ「不滅の李舜臣」に出演した僕としてはとても楽しみな作品だ。チェ・ミンシク先輩のつま先にも及ばない僕に、どんな感動を与えてくれるか、今から興奮している。―寄生虫に関する良くない思い出は?キム・ミョンミン:小学校のとき、検便の結果で、回虫や十二指腸虫が出た子たちは学校から薬をもらっていた。僕は一度ももらったことがないが、検便の封筒を出す日は鮮明に覚えている。あの日に当番になるのは、一番運がないと思う(笑)―結婚10年目の夫婦を演じたムン・ジョンヒは?キム・ミョンミン:とても演技が上手な後輩なので、心配はなかった。僕だけちゃんとやればいいと思った。ジョンヒがげっぷをするシーンで、しきりにげっぷをしていた姿が記憶に残っている。―後半になるほど、やつれていったが特に気を使った部分は?キム・ミョンミン:まず、メイクをしないと話したので、マインドコントロールが必要だった。3日間徹夜をした。やつれていると呪文をかければ、不思議なことに数日後にはやつれていた。眉間にしわもでき、目と顔が知らぬ間に悲観的に変わっている。40~50代の顔を見るとその人がどんな人生を送ったのかが分かるというじゃないか。それが顔の相だが、俳優はそれをとても短い間に経験すると思う。―地方撮影のときに必ず持っていくものは?キム・ミョンミン:熟睡できる木枕とラテックス枕を必ず持っていく。睡眠時間より睡眠の質が大事なので、僕にとっては本当に必要なものだ。