Dr.JIN
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「Dr.JIN」ドラマイベント開催決定!ソン・スンホン、パク・ミニョン、3月16日パシフィコ横浜に集結
大ヒット韓国ドラマ「Dr.JIN」のドラマイベントがDATVの主催で3月16日にパシフィコ横浜にて開催される。日本でも放送前から非常に大きな話題となっていた韓国ドラマ「Dr.JIN」は、韓国を代表するトップスターソン・スンホンと日本でも熱狂的な人気を誇るJYJのジェジュンが競演した超話題作。日本のベストセラー漫画「JIN-仁-」(原作:村上もとか)を原作とした大ヒットタイムスリップ時代劇だ。DATVでは、本編放送は終了しているが、多くの視聴者からの熱狂的なご意見とご要望を受け、「Dr.JINスペシャルメイキング」を日本初放送することが決定した。そして今回、番組放送を記念して「Dr.JIN」ドラマイベントの開催が決定した。出演者であるソン・スンホン、パク・ミニョンがドラマの世界へ誘う。■開催日時2014年3月16日(日)昼公演 開場13:00/開演14:00夜公演 開場17:00/開演18:00※昼公演と夜公演は一部イベント内容が違います開催場所:パシフィコ横浜 国立大ホール料金:9,800円(全席指定・税込み)出演者:ソン・スンホン、パク・ミニョン司会:Yumi主催/制作:DATV/デジタルアドベンチャー協力:集英社イベントページ:http://datv.jp/campaign/drjin-event2014/※イベントページ内で『あなたの心に残る「Dr.JIN」の名シーン、名セリフ』募集中!
JYJ ユチョン&ジェジュン出演ドラマ、オリコンDVDランキングで3位&5位に!
アイドルグループJYJのユチョンとジェジュンがそれぞれ出演した韓国ドラマ「会いたい」と「Dr.JIN」が日本で同じ日に発売され、オリコンで3位と5位、6位にランクインした。5日、オリコンランキングによると「会いたいDVD SET1」はリリース初日にDVD総合デイリーランキング3位を獲得した。また、同じ日にリリースされた「Dr.JIN 完全版 メイキング1」と「Dr.JIN 完全版 DVD BOX1」は、同ランキングでそれぞれ5位と6位にランクインした。ユチョン、ユン・ウネ、ユ・スンホらが出演した「会いたい」は、2012年11月から2013年1月まで韓国のMBCで放送されたドラマで、日本でDVD発売前から予約ランキング1位を記録するなど大きな反響を呼んだ。「Dr.JIN」は、俳優ソン・スンホン、パク・ミニョン、ジェジュン、イ・ボムス、イ・ソヨンなどが出演したタイムスリップドラマで、日本の原作をリメイクして2012年5月~8月にMBCで放送された。また今月26日からはテレビ東京での放送が予定されている。また、DVD総合デイリーランキングには「会いたい」「Dr.JIN」のDVDに続き、29日にリリースされたSUPER JUNIORのワールドツアーDVD「SUPER JUNIOR WORLD TOUR SUPER SHOW 5 IN JAPAN」が7位に入った。
ドラマ「Dr.JIN」2月26日(水)よりテレビ東京 韓流プレミアにて放送決定!
韓国を代表するトップスターソン・スンホンと日本でも熱狂的な人気を誇るJYJのジェジュンが競演した超話題作「Dr.JIN」が、2014年2月26日(水)よりテレビ東京 韓流プレミア(月~金 午前8:25~9:21)にて放送が決定した。「Dr.JIN」は韓国エンターテインメント界の最前線を走るソン・スンホンとジェジュンの二人が共に、本作で初の時代劇に挑戦。メディカルドラマの緊迫感とタイムスリップドラマのサスペンス、大なスケールの歴史大作と感動の物語が融合した、一大エンターテインメント作品。本作の原作は、村上もとかの大人気マンガ「JIN-仁-」。2011年に第15回手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝き、幅広い層に読み継がれている名作マンガである。2009年と2011年にTBSでドラマ化され驚異の視聴率を叩き出した作品が、韓国に舞台を移して新たな物語として完成した。さらに、「Dr.JIN<完全版>」のブルーレイ&DVDは2014年2月4日よりリリースとなる。「Dr.JIN」テレビ東京 韓流プレミアにて2月26日(水)地上波初放送スタート!(毎週月~金 朝8時25分~朝9時21分) ※放送の変更の可能性もございます。制作:2012年/全22話 (日本語字幕付き 二ヶ国語放送)Dr.JIN<完全版>DVD&Blu-ray BOX1 2014年2月4日発売 ※DVD Vol.1~6 同時レンタル開始DVD&Blu-ray BOX2 2014年3月4日発売 ※DVD Vol.7~12 同時レンタル開始DVD BOX 各¥21,000+税 Blu-ray BOX 各¥27,000+税セル発売元・販売元:ハピネット レンタル発売元・販売元:ワーナ・ホーム・ビデオ原作:村上もとか「JIN-仁-」(集英社「ジャンプコミックスデラックス」刊行) 提供:ショウゲート 特別協力:デジタルアドベンチャー(C)MBC & 2012 Victory Production 公式サイト:http://dr-jin.com
「Dr.JIN<完全版>」豪華吹替えキャストよりコメント到着!2月4日よりBD&DVDリリース開始
韓国を代表するトップスターソン・スンホンと日本でも熱狂的な人気を誇るJYJのジェジュンが競演した超話題作「Dr.JIN<完全版>」のBlu-ray&DVDが2014年2月4日よりリリースされる。韓国エンターテインメント界の最前線を走るソン・スンホンとジェジュンの二人が共に、本作で初の時代劇に挑戦。メディカルドラマの緊迫感とタイムスリップドラマのサスペンス、大なスケールの歴史大作と感動の物語が融合した、一大エンターテインメント作品だ。本作の原作は、村上もとかの大人気マンガ「JIN-仁-」。2011年に第15回手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝き、幅広い層に読み継がれている名作マンガ。2009年と2011年にTBSでドラマ化され驚異の視聴率を叩き出した作品が、韓国に舞台を移して新たな物語として完成された。そしてこの度、主要キャスト4人、ソン・スンホン(ジン・ヒョク役)、イ・ボムス(イ・ハウン役)、ジェジュン(キム・ギョンタク役)、パク・ミニュン(ホン・ヨンレとジン・ミナの2役)の日本語版声優を務めた内田夕夜、小西克幸、江口拓也、小松未可子から最終話収録直後のコメントが到着した。―作品全体についての感想小西(イ・ハウン役):もともと原作マンガが好きだったので、今回参加することができてとても嬉しかったです。原作とは設定など違うところもありましたが、楽しく演じさせて頂きました。―演じられた役の見所や個人的に好きなシーンを教えてください内田(ジン・ヒョク役):微笑が好きでした。別の時代の中で一人きりだったり、手術の緊迫だったりで、厳しい顔をしていることが多かったので、フッと見せる微笑が好きでした。江口(キム・ギョンタク役):ラストの話数は涙で台本がかすんで見られませんでした(笑) 後はヨンレとの恋の行方に是非注目してください!!―アフレコを終えての感想小松(ホン・ヨンレ/ジン・ミナ役):実は韓国ドラマ、そしてテレビドラマの吹替えは初めてだったので、色々と勉強になることが多く、楽しかったです。毎回、続きがどうなるのか皆で想像しながら話したりしていました。あっという間でしたが、達成感でいっぱいです。―これから DVDやBlu-rayでご覧になる皆さんへメッセージ内田:原作のマンガをお読みになった方も、日本のテレビドラマをご覧になった方も、また韓国放送版をご覧になった方も新シーンや設定がプラスされた、「Dr.JIN<完全版>」をぜひお楽しみください。小西:一度見始めたら止まらないと思います。僕もアフレコの時、次の話が気になって仕方がありませんでした(笑) ですので、ぜひこれからご覧になる皆さんにはワクワクドキドキして頂けると「やったー!!」です。江口:とりあえず第1話をご覧ください。きっと続きが気になること間違いないでしょう!小松:個性あふれる登場人物、緊迫感あふれる医療シーン、そして変わりゆく過去、現在、未来。ジン先生は、歴史はどうなってしまうのか! 夢中になって見られる作品になっております。どうぞご期待ください。なお、公式サイト、公式Facebookでは、主要4キャストのコメントのほか、イ・ソヨン(チュノン役)の木下紗華、チン・イハン(ホン・ヨンフィ役)の小野賢章のコメントも随時公開される予定だ。Dr.JIN DVD&Blu-ray BOX1 2014年2月4日発売 ※DVD Vol.1~6 同時レンタル開始DVD&Blu-ray BOX2 2014年3月4日発売 ※DVD Vol.7~12 同時レンタル開始DVD BOX 各¥21,000+税 Blu-ray BOX 各¥27,000+税セル発売元・販売元:ハピネット レンタル発売元・販売元:ワーナ・ホーム・ビデオ原作:村上もとか「JIN-仁-」(集英社「ジャンプコミックスデラックス」刊行) 提供:ショウゲート 特別協力:デジタルアドベンチャー(C)MBC & 2012 Victory Production 公式サイト:http://dr-jin.com ※公式Facebookページも公開中!
ソン・スンホン&JYJ ジェジュンの来日に合わせて「Dr.JIN」のラッピングトラック走行!
俳優ソン・スンホンとJYJ ジェジュンの共演で話題となった「Dr.JIN<完全版>」。今回、2014年2月4日のブルーレイ&DVDリリースを記念して、ラッピングトラックが走行している。トラックには「Dr.JIN<完全版>」のビジュアルがあしらわれており、ブルーレイ&DVDの告知解禁日であり、ジェジュンのソロコンサート「2013 KIM JAE JOONG 1ST ALBUM TOUR CONCERT IN JAPAN」が開催される、本日11月15日より、会場となる横浜スタジアム周辺を皮切りに、11月20日にはソン・スンホンが出演するイベント「AUTUMN STORY 2013 in Japan」の会場となる東京国際フォーラムの有楽町周辺を走行し、2人の来日を祝う。<ラッピングトラック走行期間・エリア>◇11月15日(金)・16日(土):横浜エリア ※ジェジュン ソロコンサート横浜スタジアム周辺◇11月17日(日)~19日(火):新大久保・渋谷・新宿エリア◇11月20日(水):有楽町、銀座(東銀座)エリア ※ソン・スンホン イベント東京国際フォーラム周辺◇11月21日(木):新大久保・渋谷・新宿エリア「Dr.JIN<完全版>」DVD&Blu-ray BOX1 2014年2月4日発売※Vol.1~6 同時レンタル開始DVD&Blu-ray BOX2 2014年3月4日発売※Vol.7~12 同時レンタル開始DVD BOX 各¥21,000+税 Blu-ray BOX 各¥27,000+税セル発売元・販売元:ハピネットレンタル発売元・販元:ワーナ・ホーム・ビデオ原作:村上もとか「JIN-仁-」(集英社「ジャンプコミックスデラックス」刊行)(C)MBC & 2012 Victory Production提供:ショウゲート特別協力:デジタルアドベンチャー【公式サイト】 http://dr-jin.com ※公式Facebook ページも公開中!
ソン・スンホン主演「Dr.JIN」シンガポールの地上波で放送
韓流ドラマ「秋の童話」を通じてアジアで高い人気を得たソン・スンホンが、ドラマ「Dr.JIN」のプロモーションでシンガポールを訪れた。2月28日から3月2日まで行われたソン・スンホンのシンガポール訪問は、国営放送局であるMediaCorpの招待で実現した。同放送局は「韓国のドラマは一般的にケーブルで放送されるが、韓流スターであるソン・スンホンが主演であることを考慮した上、ドラマ『Dr.JIN』の完成度も高いため、地上波チャンネルである『チャンネルU』で4月1日から放送することになる。今回ソン・スンホンのシンガポール訪問で、ドラマおよびソン・スンホンブームを巻き起こすと予想している」と語った。ソン・スンホンはインタビューで「シンガポールはとてもきれいで活気あふれる国」と話し、一番記憶に残る食べ物は「チリクラブ」、一番行きたいところは「セントーサ島」と答え、注目された。また「必ず旅行でまたシンガポールに来たい」と満足そうに語った。ソン・スンホンは、今回のシンガポール訪問で公開記者会見および多数のメディアとのグループインタビューや個別インタビュー、現地の雑誌のカバー撮影などを終え、ファンと出会う機会を設けるなど、短い訪問にもたくさんのスケジュールをこなした後、韓国に戻った。ソン・スンホンは、帰国後すぐに4月からMBCで放送される「男が愛する時」の撮影に邁進する計画だ。
「会いたい」から「ファッション王」まで…2012年「10asia」アワード“今年のNo Thank you!”
よく見るほど美しく、長く見るほど愛らしいものも、もちろんある。しかし、よく見れば見るほど恥ずかしくなり、長く見れば見るほど残念な気持ちになるものも確かにある。一つの作品を作るため、汗水を流して働いた関係者たちの苦労を認めながらも、「10asia」が2012年のドラマ界のNo Thank youを選んだ。今年、楽しくドラマを見ている時に、起承転崩(起承転結+メンタル崩壊の合成語)なエンディングから強制童顔(実年齢よりもはるかに若い役を演じること)まで、向き合わなければならなかった恥ずかしかった瞬間にGo!Go!Go!◆今年の未熟クラブ◆SBSドラマ「花ざかりの君たちへ」チャ・ウンギョルのどんぐり頭ファッションは顔で完成するとよく言う。しかし、顔自体が愛嬌の塊である「花ざかりの君たちへ」のチャ・ウンギョル(イ・ヒョヌ)でさえも、ヘアスタイルをどんぐり頭にしたことで可愛くなくなってしまった。風の方向を無視したまま、ただ上下に動くチャ・ウンギョルのどんぐり頭のせいで、転校生ジェヒ(f(x) ソルリ)の面倒を見てくれる優しい心や、SNSにセルフショットを頻繁にアップロードするファンサービスも、その魅力を失った。だが、18歳のチャ・ウンギョルのムチャぶりは、若いという理由でまだ見逃すことができるが、KBS「チョンウチ」に出演する2人の30代の俳優がおでこを出したことは、何となく切なくなる。2:8で分けた髪の間からおでこがそっと出ているチョン・ウチ(チャ・テヒョン)のヘアスタイルはもちろん、長い髪の毛をオールバックにしたガンニム(イ・ヒジュン)は、まるでM字のおでこから出てくる強烈なエネルギーで道術を披露しているようだ。やはり、見せていいものは、腹筋だけだと思う。◆今年の無理の一手のパロディー◆MBC「馬医」ペク・クァンヒョンの女性の口説き方タイムスリップでもしたのかと気になる。MBC「馬医」のペク・クァンヒョン(チョ・スンウ)は、朝鮮時代の人なのに、ユーモアだけは時間を遥かに越えて2012年のものを持っているようだ。恵民署(ヘミンソ:朝鮮王朝時代に設置された官庁・医療施設)の医女カン・ジニョン(イ・ヨウォン)に「やはり、昼には貞淑で、夜にはよく遊ぶ女性」という「江南(カンナム)スタイル」の歌詞を言って彼女を怒らせたり、特別に針の刺し方を教えてあげるとKBS「ギャグコンサート」の「乞食の品格」のホ・ギョンファンの流行語を利用し「気になりますか? 気になったら5プン(昔のお金の単位)」と言って叩かれる。それでも、まだ足りなかったのか、「叩くんだったら、7プン。でも、僕がどうして5プン、7プンと言っているのか本当に分からないんですか? 気になりますか? 気になったら、5プン」と最後まで言い切る根性まで見せる。こうしても、グァンヒョンが女性たちに人気を博しているところを見たら、時代の最先端をいったユーモアこそ、彼の隠れた魅力だと思う。◆今年の青少年◆MBC「会いたい」のトラウマドラマ序盤の子役の影響力が以後の視聴率を左右するほど大きくなったとはいえ、彼らに大人も耐えられないほどの苦痛を与えるのは困る。SBS「蒼のピアニスト」のユ・イナ(キム・ジフン)が、母親が違う兄弟ジホ(カン・イソク)に「お前は僕の父親のY染色体を盗んで、間違えて生まれた不良品だ」「歩き始めたら、次はヒマラヤに登るということなのか?」と言ったように、いくら生物学的な知識と文学的な比喩を使って大人っぽい言葉を使っても、子どもは子どもに過ぎないからだ。MBC「メイクイーン」で13歳のヘジュ(キム・ユジョン)が追いかけてくる闇金業者たちから逃げようと海の中に飛び込むことも驚くべき話であるのに、ジョンウ(ヨ・ジング)の目の前で15歳のスヨン(キム・ソヒョン)が暴行されたことを暗示するMBC「会いたい」は、子役たちにとって残酷過ぎる。「大丈夫ではない」という言葉が聞こえてくるようだ。◆今年の「音楽を止めてください、DJ」◆SBS「ファントム」ファントムの登場いくらいい音楽でも何度も聞いたら飽きてしまう。よくあるOST(劇中歌)用のバラード曲なので、新鮮に感じられたのも少しの間だけで、ドラマの中で何度も繰り返されるBGMは緊張感を無くし、視聴者の失笑まで買うようになる。SBS「ファントム」ではそのタイトル通り、ファントムチョ・ヒョンミン(オム・ギジュン)が登場するたびに、ミュージカル「オペラ座の怪人」OSTである「The Phantom of the Opera」を流し、彼が自殺するシーンでも例外なくこの曲を使った。また、KBS「赤道の男」ではギラギラする太陽と共に、第1話の冒頭シーンから登場したメインテーマ「赤道の男 main theme forman from equator」が第1話の中で何度も流れた。また、JTBC「妻の資格」では70~80年代にヒットしたジェーン・バーキンの「Yesterday Yes A Day」を何度も聞かせ、ターゲット視聴者層を強く攻略した。この結果、作品の内容よりもBGMの方が先に頭の中に浮かぶという結果となったが、果たしてこれは繰り返して聞いた学習の成果なのか、それとも弊害なのか。◆今年のXマンの中のXマンはCG◆SBS「ファッション王」の不自然な海私たちは知っている。CG作業は決して簡単ではなく、複雑でお金がたくさんかかるということを。しかし、俳優をディスるレベルのCGの場合は話が違う。SBS「ファッション王」の船上で謀反を起こすシーンは、カン・ヨンゴル(ユ・アイン)の目つきより、うねる波の上にカン・ヨンゴルだけを置いたような不自然さで視聴者たちを驚かせ、イ・ガヨン(シン・セギョン)の後ろに見えるニューヨークの背景もおもちゃのビルのように見えた。時間を遡ってみても、あまり変わらない。平凡なセットをただ霞めただけで空の世界だと主張するMBC「アラン使道伝」は、ただの愛嬌に過ぎなかったのかもしれない。攻撃を受けて凍ってしまった「チョンウチ」のチョン・ウチ(チャ・テヒョン)は視聴者を凍らせ、高麗に行くSBS「シンイ-信義-」の空の門が粗末に開いた時は、かなり不安になった。もしかしたら、ドラマを見る時は、このように叫んだ方がいいかもしれない。CGは技術ではありません。信じる力です。◆今年の無法者 The Outlaw◆SBS「ドラマの帝王」アンソニー・キムフィクションの世界は現実の基準だけで評価してはいけない。しかし、ドラマの中の主人公たちが無理やり行う破壊的な行動は、時に共感を失うことはもちろん、キャラクターの蓋然性を低下させ、ストーリーの意味まで変化させる。KBS「ビッグ~愛は奇跡~」(以下「ビッグ」)で行方不明になったギョンジュンを探していたチャン・マリ(miss A スジ)は、ギョンジュンにそっくりな言葉遣い、癖を持つユンジェ(コン・ユ)を疑った末、躊躇せず窓を椅子で壊してギョンジュンの家に入る。4次元(人並み外れて風変わり)少女マリの突発的な行動ではあるが、これはスジだから可愛く見えるだけで、確実に不法侵入だ。SBS「ドラマの帝王」アンソニー・キム(キム・ミョンミン)は撮影テープを早く届けるため、バイク便の配達者に命を懸けて配達することを頼み、彼が事故に遭ったらテープだけ持ってその場から離れる。結局、配達者が亡くなった後で申し訳ないと思ったアンソニー・キムは、遺族に1億ウォン(約785万円)の慰労金を渡し、会社の代表の座から下ろされるなど、それなりの罪を償わせるが、命の重さは現実でもドラマでも決して軽く扱われてはいけない。◆今年の「だったら、触れないで」◆SBS「花ざかりの君たちへ」、MBC「Dr.JIN」もう新しいものがなかなかないコンテンツ過剰の時代に、苦労をかけて書いた新しいストーリーだけがいいとは言えない。いい原作をもとにジャンルの転換の妙味をいかしたり、原作を壊さずそのまま描くだけでもいいドラマを作ることができるからだ。しかし、日本の漫画を原作にしたSBS「花ざかりの君たちへ」とMBC「Dr.JIN」の場合、前者は野心がなさ過ぎて、後者は野望を捕らえ過ぎた。原作「花ざかりの君たちへ」は男装女子が男子校の寮に入って経験するストーリーを純情漫画のA to Zに従って細かくさっぱりと描いていたとしたら、その感受性を失ってしまったドラマはソルリとSHINee ミンホの高画質な画像を提供しただけにとどまり残念だった。一方、日本の歴史と時代背景に最適化された原作を、韓国の歴史に移入するという最初の段階から無理な一手でしかないと思えた「Dr.JIN」は、原作の再解釈どころか、エピソードを機械的に並べることで終わり、平行宇宙という宇宙的な結末に到達するといった寡欲の寂しさを残した。◆今年の起承転崩◆KBS「ビッグ」の自己否定メンブン(メンタルが崩壊するほど慌てること)という単語がなかったら、この気持ちを何と表現したらいいのか分からないような結末を描いたドラマがたくさんあったのは、気のせいであろうか。「ファッション王」のエンディングはヨンゴルがどうして、どのようにして、誰の手で死んだのかを説明せず、溺死説と白熊誤解説(白い毛皮のジャケットを着ていたため、シロクマだと誤認されて撃たれたという説)など、様々推測を生んだ。また、KBS「優しい男」のカン・マル(ソン・ジュンギ)は、生存率20%という脳の手術を受け、運よく生きることができたとしても、ナイフに刺されたまま、寒い街の中にしばらく放置されたにも関わらず、世界のどこにもいない人間の回復力で生き返った。「ビッグ」がドラマのストーリー上、ソ・ユンジェ(コン・ユ)が出てはいけないエンディングシーンに背中だけでも見せたことは、沈没したドラマの唯一の柱だったコン・ユに向けた視聴者の愛に恩返ししようとして試みたことであったのだろうか。さらに、夫婦の魂を変えてまでも結婚の虚像を描こうとしたKBS「ウララ・カップル」は、長い騒動が嘘であったかのようによりを戻して終わった。私が見たことを誰にも知らせないでと叫びたくなるように作られた起承転崩のドラマたちであった。◆今年の抱き合わせ◆KBS「優しい男」「優しい男」でカン・マルは、裸足で家から脱出して自分の家に来て一緒に海に行こうと言うソ・ウンギ(ムン・チェウォン)に、THE NORTH FACEの登山服と靴をプレゼントした。それを着用して海に行ったソ・ウンギは、GALAXY S IIIのスマートフォンを持って8枚の写真を連続で撮影した。まるで、広告の一部を取り入れたような無理なPPL(Product Placement:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)の抱き合わせは、ドラマの感情線を無視し、視聴者からは没入どころか失笑を買い、ドラマの完成度を低下させた。MBC「キング~Two Hearts」の主人公たちがあえてサムスンのZipelt冷蔵庫の前でキスをし、「ファントム」のユ・ガンミ(イ・ヨ二)がなぜかSK-IIの化粧品をプレゼントされ、「メイクイーン」に登場するロボット掃除機が、突然防犯機能をアピールするシーンも同じだ。制作費の流れをよくする役割を果たすという面で、PPLが作品の外部的な潤滑油であることは否定できないが、視聴者はドラマを見ているわけで、通販を見ているわけではない。◆今年の強制童顔◆KBS「大王の夢」キム・チュンチュ弾力のない肌と言葉づかい、整っていない歯の状態だけで誤解してはいけない。信じがたいだろうが、「チョンウチ」の司僕寺(サボクシ:朝鮮時代に宮中の輿や馬に関することを司る官署)の奴婢ポング(ソン・ドンイル、45歳)は20代半ばであり、20代後半である内禁衛(ネグミ:王室の親衛部隊)の下士官ソ・チャンフィ(ホン・ジョンヒョン、22歳)より若い。「アラン使道伝」の閻魔大王(パク・ジュンギュ、48歳)は、目の周辺にしわが多いけれど、花のような美貌を持つ天帝(ユ・スンホ、19歳)と双子の兄弟だ。KBS「大王の夢」の青年キム・チュンチュ(チェ・スジョン、50歳)は、サッカーをしている途中、空中に飛び上がってボールを蹴ったり、お酒をたくさん飲みながら若いということを証明するが、やせている頬や疲れて見える目元だけは隠すことができない。どうして、歳月は彼らにだけ直撃弾を打ったのだろうか。その悔しさに視聴者たちも涙をこらえるほどで、ボングの頭を拳骨でごつんと叩いたり、キム・チュンチュにタメ口で話した人々は、今からでも頭を下げて謝るべきだ。
JYJ ジェジュン「初の映画、顔が大きく映るからプレッシャー感じます」
アーティストで役者、今度は映画俳優だ。2004年からこれまでの8年間、俳優としてはテレビドラマでだけ顔を見せていたジェジュン。しかし、11月15日からは、テレビの何倍も大きさの大型スクリーンで彼の顔を観ることができる。これはジェジュン本人にも馴染みのないことだ。「新鮮です。映画を撮影する時はしらなかったんですが、いざ出来上がってみると新鮮です。でも、僕の顔が大きく写るのが不思議でした。そんなに大きく見たことがないので、不思議でもありますし、プレッシャーも感じました(笑)」ファンとしてはジェジュンの顔が映画館のスクリーンいっぱいに映ることに驚くだろうが、さらに驚かなければならないこともある。彼が映画初挑戦作として選択したのは、コメディ映画「コードネーム:ジャッカル」だった。女性よりも美しい美貌の持ち主であるジェジュンが、自分を捨てたコミカルな表情はもちろん、体を使ったスラップスティックギャグまで披露する。初挑戦したこの映画で、とことん壊れるため、完全に自分を捨てて演じているのだ。「ネジを外しておきました。とことん壊れたんです。だからアドリブがさらに多くなりました。今後も作品の中でなら、さらに壊れることもできそうです。いつかバラエティー番組に出演したとき、みっともない姿を披露する機会があったら、躊躇わないと思います」「コードネーム:ジャッカル」でジェジュンは、嘘の欠片もなく、完全に壊れる姿を見せている。殺し屋のポン・ミンジョン(ソン・ジヒョ)に誘拐され、生き残るためにもがくジェジュンは、目の下にくまを作り、歌えず踊れぬ姿にたるんだお腹まで、屈辱的な姿ばかり披露している。何より、ジェジュンが「一番恥ずかしかった」と表現したほど、ファンたちがショックを受けかねないシーンもある。もともとの性格が静かで内気な俳優であれば、そのような屈辱メドレーにはあれて挑戦しないはずだ。顔にお茶目と書いてあるジェジュンは、期待を裏切らないユーモアを見せた。「普段からいたずら好きなんです。両頬にイタズラがついているとも言われます。僕の頬骨はイタズラ袋なんです(笑) 背中を向けて少しだけ振り向くと、頬骨しか見えませんが、それがまさに遊び心なんです」コメディ映画であるだけに、俳優たちのコミカルな演技で現場の雰囲気は言葉通り和気藹々としたものだった。しかし、映画でジェジュンは殺し屋のポン・ミンジョン(ソン・ジヒョ)に誘拐されてから、映画の3分の2は椅子に縛られていたため、アクションよりも厳しい苦痛にあった。「映画の場合は撮影を準備するのに時間が長くかかります。ドラマは屋外のシーンが多くていっぱい動かなければならないので、眠くなったらその場で足踏みをしたりできますが、『コードネーム:ジャッカル』ではずっと椅子に縛られっぱなしだったので、睡魔に勝つことができませんでした。自分の意志と関係なく眠くなるので、戸惑いましたね(笑)」「コードネーム:ジャッカル」撮影当時、ドラマ「Dr.JIN」にも出演していたジェジュンは、昼夜逆転生活を何ヶ月も続けた。「Dr.JIN」の撮影は真夏の屋外で行われたため、暑さに耐えなければならず、「コードネーム:ジャッカル」も夏ではあったが、地下で行われたためダウンジャケットまで着こまなければならなかった。まさに一日に夏と冬を行き来していた状況だったのだ。健康を害してもおかしくない条件だったが、ジェジュンは体調を崩すこともままならなかった。「気を遣う余裕さえなかったんです。でも、面白いことに、体の方が『今、体調を崩しちゃいけない』ということを知っていたようです。『Dr.JIN』と『コードネーム:ジャッカル』の撮影が終わってすぐ仕事でアメリカに行って来ました。休める期間がなかったんです。たぶん、だから体調を崩さなかったんだと思います。先日は映画の試写会が終わってファンミーティングがあって、海外に行って来ました。今は体調を崩しては行けません」眠る時間もないほど仕事をしていると疲れがちだが、ジェジュンは休むほうが疲れるという人間だ。つまり、仕事人間である。仕事人間の特徴は、休みを与えられても、どう遊んでいいかわからないことである。「忙しいのが好きです。忙しかったら、ストレスを受ける間もないですから。遊んでいると、本当に厳しいんです。休んだら精神的にさらにきつくなります。僕はどう休めばいいのか、方法を知りません。休みの日は、おいしい物を食べて、人に会って、それからは何をしていいのかわからなくなります。休暇をちゃんと活用できないで、家にだけ引きこもっているよりは、仕事したほうがましです」仕事にのめり込んでいるジェジュン。それだけ演技への欲も大きいだけでなく、その欲がまた報われる、生まれながらの俳優だ。役者たちが普通、同時に二つのキャラクターを演じると混乱し、その人物を完全に表現しきれない場合があるが、ジェジュンは違った。「Dr.JIN」の撮影現場ではキム・ギョンタクだったし、「コードネーム:ジャッカル」の撮影ではチェ・ヒョンになりきっていた。「『Dr.JIN』と『コードネーム:ジャッカル』を同時に撮りながら、演技の面白さを感じました。体は疲れたけれど、本当に楽しかったんです。二つの作品を同時にやると、二つのキャラクターに集中しなければならなくて、本当に難しいんですが、不思議な事に『Dr.JIN』の現場に行けば泣けてきましたし、『コードネーム:ジャッカル』の現場に行けば笑えてきて、二重人格のように暮らしました」
「太陽を抱く月」に「ゴールデンタイム」まで、すでに熾烈な戦いの“MBCドラマ大賞”
ドラマ王国の名声を再び取り戻したMBCで、どの俳優と作品が年末の授賞式の主人公になるのか、今から期待が集まっている。MBCは昨年から大賞を俳優に贈らず、作品に与えるドラマ大賞に変更した。俳優たちの演技力以外に演出、脚本など作品の全体的な完成度が重要視されたことで、ドラマ大賞を受賞するための戦いはさらに熾烈になった。◆ドラマ「太陽を抱く月」&「ゴールデンタイム」 ― 「光と影」&「キング~Two Hearts」今年のMBC最高の人気ドラマは、国民ドラマとして大ヒットした「太陽を抱く月」だ。朝鮮時代の仮想の王イ・フォンと秘密に包まれた巫女ウォルの切ない愛を描いた作品で、俳優キム・スヒョン、ハン・ガイン、チョン・イルが絡み合う愛を表現した。主人公たちの子役を演じた俳優ヨ・ジング、キム・ユジョン、イ・ミノは、若い年齢にも関わらず抜群の演技力を見せ、序盤の視聴者たちの関心を集めるのに一躍買った。40%を超える視聴率を記録し、ドラマの人気効果で原作小説もベストセラーになった。「ゴールデンタイム」は、医療ドラマの歴史を新たに作り上げたと評価される名ドラマだ。今までの医療ドラマが主人公たちのラブラインに集中するのに比べ、「ゴールデンタイム」は海雲台(ヘウンデ)のセジュン病院の外傷外科を背景に、韓国の医療システムの問題点を暴くことに集中した。クォン・ソクチャンPDを筆頭にした制作陣の感覚的な演出力に、俳優イ・ソンミン、イ・ソンギュン、ファン・ジョンウム、ソン・ソンミなどの俳優たちが繰り広げるリアルな演技が加わり、ドラマのバランスを完璧に見せた。視聴者たちがよく知らない医療界の現実を、ドラマを通じて問題提起したという点で、また別の意味を与えたドラマだ。その他、「光と影」は、カン・ギテ役の俳優アン・ジェウクとチャン・チョルファン役のチョン・グァンリョル、この二人の俳優が見せた演技対決が視線を奪ったドラマだ。韓国エンターテインメント産業の歴史に政治的な要素を加え、70~80年代を覚えている視聴者たちの哀愁を呼び起こした。「キング~Two Hearts」は、北朝鮮の特殊部隊の女性将校と韓国の王子の愛という特殊なテーマを扱った作品で、女優ハ・ジウォン、イ・スンギのカップル演技と、ユン・ジェムン、イ・ユンジなどの俳優たちが繰り広げた個性溢れる演技が絶妙な調和を見せた。敏感な問題を愛という大きなテーマを通じて描き、重すぎずに表現して視聴者の共感を得た。◆最優秀賞は誰の手に?MBCが大賞を作品に与えるようになったことで、俳優たちにとって最優秀賞が受賞できる最高の賞になった。最優秀賞はミニシリーズ部門と連続ドラマ部門に分かれ、男性俳優と女優にそれぞれ授賞される。男性俳優は、ミニシリーズ部門では「太陽を抱く月」のキム・スヒョン、「ゴールデンタイム」のイ・ソンミンとイ・ソンギュン、「光と影」のアン・ジェウクなどの対決が見られると予想される。キム・スヒョンは「太陽を抱く月」で悲劇的な運命の王を演じて視聴者の心を奪う涙のシーンを見せ、「ゴールデンタイム」のイ・ソンミンとイ・ソンギュンは師匠と弟子の関係で出会った医師という以前に一人の人間である、主人公たちの挫折と苦悩をリアルに表現した。「光と影」のアン・ジェウクは、全64作という大作を引っ張り、愛やアクションなど分野を問わずに体当たりの演技を見せたと絶賛された。連続ドラマ部門では、「Dr.JIN」のイ・ボムス、「武神」のキム・ジュヒョクが注目の俳優だ。イ・ボムスにとって「Dr.JIN」は、ドラマでは初挑戦となる時代劇だったが、抜群の演技力と高いキャラクター解釈力をベースに興宣大院君を今までの歴史的な解釈とはまた違った雰囲気に表現するのに成功した。「武神」のキム・ジュヒョクは、奴隷から最高権力者の座に就いたキム・ジュンというキャラクターを強烈なカリスマを持つ人物に表現し、自身の演技力を世間に再認識させた。女優は、ミニシリーズ部門では「キング~Two Hearts」のハ・ジウォンが、受賞する可能性が高いとして一歩前に出ている。ハ・ジウォンは「キング~Two Hearts」で北朝鮮の特殊部隊教官キム・ハンアを演じ、北朝鮮語の家庭教師までつけるほどの努力で、違和感のない北朝鮮語の演技を見せた。また、アクション演技に関して自他共に認める最高のアクション女優らしく、今回の作品でも期待以上のアクション演技を見せ、ハ・ジウォンの価値をさらに高めた。連続ドラマ部門では「Dr.JIN」のパク・ミニョンがイ・ボムスやソン・スンホンなどの俳優の間で自身だけの魅力を見失わず、ドラマの色を際立たせるのに一躍を買った。また、現在放送中のドラマ「メイクイーン」のハン・ジヘも、味のある全羅道(チョルラド)の方言をベースに、紆余曲折の人生を生きるチョン・ヘジュを切なく描いている。
韓国民族村 ― ここがまさにJYJ ユチョンやキム・スヒョンが訪れた場所
様々なドラマの撮影場所を訪問することは、韓国民族村を訪問する楽しみの中のひとつである。民族村の風景を眺めていると、自分の頭の中に存在していたシーンと重なる瞬間が来る。時代劇に登場した数多くの恋愛物語と運命的な対決は、ここを舞台として具現化された。しかし、ドラマを知っているほど見えて、見るほど楽しめるものだ。さらにもっと楽しむため、韓国民族村の主要ドラマ撮影地10ヶ所を実際に訪ねてみた。SBS「ペク・ドンス」と「屋根部屋のプリンス」をはじめとして、MBC「太陽を抱く月」や「Dr.JIN」、そして現在放送中の「アラン使道伝」などですれちがった場所である。実際にどんなところなのか、オシャレで自慢気だけれど愛想の良い民族村のお嬢さんの案内と共に韓国民俗村を楽しみましょう。お元気でお過ごしのことと存じます。だるい午後、少し遅くなりましたが、ご挨拶を申し上げます。お会いできて嬉しいです。本日、韓国民族村に訪問しに来られるということで、私、準備してお待ちしておりました。天気も晴れておりますので、早速ドラマを撮影したIt's Placeを中心に巡ってみるのはいかがでしょうか。キム・スヒョンとJYJ ユチョン、そしてユ・スンホとイ・ジュンギなど、ここに滞在していたお坊ちゃまはたくさんいらっしゃいます。惜しくも、彼らが滞在してからだいぶ時間が経っておりますが、お坊ちゃまたちがどこに滞在していたのか目で見るだけでも、本日の民族村訪問は意味深いものとなるでしょう。彼らの温もりや足跡だけでも追ってみたいという気持ちは、すべての女性の切なる望みであります。それでは、只今からご案内を致しますので、何卒、私のことを見失わず、しっかりと付いてきてくだい。また私の言葉遣いが時折悪くなってもご了承くださいますようお願い申し上げます。助言者:韓国民族村 キム・ウォンヨン 文化財研究所の学芸研究者
「シンイ-信義-」「Dr.JIN」「王になった男」フュージョン時代劇の共通点とは?
もしも歴史が変わったらという心理の反映「大王の夢」のような正統派の時代劇もあるが、最近、ドラマにおける時代劇のトレンドは正統派ではなく、フュージョンである。いや、ドラマだけではない。映画も同様である。映画「私は王である!」や「王になった男」もそれぞれ世宗(セジョン)大王と光海君(クァンヘグン)を描いてはいるものの、正統派の時代劇からはほど遠い。月火ドラマ「シンイ-信義-」もフュージョン時代劇である。「シンイ-信義-」は、同じくフュージョン時代劇でつい最近終了した「Dr.JIN」のように、タイムスリップを題材にしている。両方とも現代の医師が過去の世界にタイムスリップして活躍する内容である。「シンイ-信義-」のユ・ウンス(キム・ヒソン)は第10話で、虫垂炎に苦しむ一人の少年を救った。だが、彼女は救うべきではない人物を救ったのだろうか。虫垂炎で苦しんでいた少年は他でもないイ・ソンゲ(朝鮮の創始者)だった。私たちが歴史書で習った通りなら、イ・ソンゲは恭愍王(コンミンワン:リュ・ドクファン)とチェ・ヨン(イ・ミンホ)の潜在的な敵である。高麗を滅亡させるのも、チェ・ヨンを殺害するのもすべてイ・ソンゲによるものである。ユ・ウンスがイ・ソンゲを救ったということは、チェ・ヨンを殺す人物をユ・ウンスが救ったということだ。チェ・ヨンや恭愍王の未来を、歴史を通じてすでに知っているユ・ウンスはパニックを起こしてしまう。恭愍王と対立関係にあるキチョル(ユ・オソン)からみると、ユ・ウンスはまさにマストアイテムと言えるキャラクターである。この先、何が起こるかを知っているユ・ウンスを味方にすれば、キチョルには千軍万馬だろう。ユ・ウンスは、高麗時代にはない現代の医術を持つ神医であり、未来を知っている予言者的な存在としても魅力的なキャラクターである。未来を知りたがるのはキチョルだけではない。「Dr.JIN」の興宣大院君(フンソンデウォングン:イ・ボムス)もジン・ヒョク(ソン・スンホン)が知っている朝鮮の未来を知りたがる。このようにユ・ウンスとジン・ヒョクは最先端の医術を持つ医師であると同時に、未来を知る予言者としての能力も持つキャラクターであるため、キチョルや興宣大院君にとっては、決して手放せない人物である。ところで、タイムスリップを題材にするこれらのフュージョン時代劇「Dr.JIN」や「シンイ-信義-」の時代的な状況を詳しく見てみると、一つの共通点がある。どちらも一時代の末期にタイムスリップしたということである。「シンイ-信義-」のユ・ウンスがタイムスリップした時代は、高麗の前期や中期ではなく、恭愍王統治下の高麗末期である。「Dr.JIN」も朝鮮前期や中期ではなく、興宣大院君が治める朝鮮末期である。これは偶然だろうか。一時代の末期に現代の医師がタイムスリップするというフュージョン時代劇には、歴史を変えたいという大衆の心理が反映されている。ユ・ウンスとジン・ヒョクが歴史を変えうるということは、統治者である恭愍王や興宣大院君が当時、このようにしていたら、歴史はこう変わったかもしれないという人々の心理を表す。このような心理は、私たちが生きる現代に人々が満足していないということを潜在的に意味している。現代社会に満足していれば、ユ・ウンスとジン・ヒョクがあえて激動の時代にタイムスリップする必要はない。彼らが恭愍王や興宣大院君の時代にタイムスリップするということは、もしも彼らがこのように国を治めていれば、歴史は変わっただろう、そして私たちの生きる現代も今とは違っているだろうという期待が込められている。歴史が変わって現実も変わるというドラマの中での期待感は、逆に言えば、私たちの生きている社会が満足なものではないという心理を反映している。もし今のこの社会が満足であれば、タイムスリップした医師が歴史を変えることで現代を変えたいという気持ちは最初からないだろう。このような心理はドラマだけのものではない。映画「王になった男」にも明確に表れている。もし、光海君のふりをするハソン(イ・ビョンホン)のように当時の光海君が明に対して、権威主義的な外交ではなく、清という新しい強国と実利を重視した外交のできる十分な時間があったなら、丙子胡乱(1637年に清が朝鮮に侵入した戦い)は起こらなかっただろうという心理が反映されている。ドラマであれ映画であれ、もし歴史が変わったらという仮定は、我々の社会を変えたいという気持ちがそれほど強いということを意味するのではないだろうか。もし歴史が変わったらという心理がフュージョン時代劇に反映されていなければ、ユ・ウンスは高麗末期ではなく高麗前期や中期へ、ジン・ヒョクは朝鮮末期ではなく前期や中期へタイムスリップしたかもしれない。これは歴史を変え、現在も変えたいという、今の社会に満足できない心理を反映している現象なのである。
「シンイ-信義-」キム・ヒソンさん、ラブコメディのイメージはもう捨てませんか?
「シンイ-信義-」というドラマのタイトルにふさわしい人物像がほしい「Dr.JIN」と「シンイ-信義-」は、タイムスリップという共通点を持つ医療ドラマだ。現代の医師が過去にタイムスリップし、その中で歴史上の人物と遭遇するという設定だけは同じだ。だからといって、「Dr.JIN」と「シンイ-信義-」が似たようなドラマだと思うことは適切ではない。「Dr.JIN」のジン・ヒョク(ソン・スンホン)は、朝鮮末期という混乱した状況でも医術を手離さない。医療器具が不足すれば自ら医療器具を作ることさえする。そして自身が持っている現代の医術を医女であるヨンレお嬢さん(パク・ミニョン)やホ・グァン(チョン・ウンピョ)に躊躇せず伝授する。朝鮮時代の人物である彼らに現代医学の技術を教えることは、将来ジン・ヒョクがまたタイムスリップする場合に備えるためだ。タイムスリップでジン・ヒョクが消えるとしてもヨンレお嬢さんやホ・グァンに伝授した現代医術で病気で苦しんでいるより多くの人を救い出すための対策とのことだ。だが「シンイ-信義-」は違う。「シンイ-信義-」でユ・ウンス(キム・ヒソン)は、魯国大長公主の首の傷を縫ったこと以外にはこれといった医術を発揮できずにいる。チェ・ヨン(イ・ミンホ)の腹の貫通傷や先王である慶昌君(キョンチャングン:チェ・ウォンホン)にも適切な治療もできずにいる。もちろん、ユ・ウンスにも言い分はある。オ・デマン(キム・ジョンムン)が間違って消毒薬の入った瓶を破ったため、医薬品のない状況で形成外科医としての腕を発揮することはできないというそれなりの言い分はある。だが、「Dr.JIN」のジン・ヒョクもタイムスリップをする中で現代の医薬品を持ってこられたわけではなかった。それにもかかわらず、ジン・ヒョクは医師としてのアイデンティティに忠実なキャラクターだ。彼は、病人のためにいつもメスを離さなかった。激しい頭痛に苦しみながらも。一方、ユ・ウンスは医師というタイトルが恥ずかしくなるほど、手術または治療に貢献できずにいる。薬剤師でもないのに必要な医薬品がなくて適切な治療ができないと言っている。これは、ユ・ウンスの専門が外科ではなく、形成外科だという特殊性から起因するものなのだろうか。また、ユ・ウンスはドラマの流れを導いていく力がない。キム・ヒソンならではのハツラツとしたキャラクターは目立つが、ドラマの流れに影響することは何もないキャラクターだ。逆に、同ドラマの流れを最初から最後までリードしていく人物は、ユ・ウンスではないチェ・ヨンだ。現代のユ・ウンスを高麗に連れてくることも、王さえ無視する傍若無人な臣下キチョル(ユ・オソン)に政局の主導権を奪われないため最善を尽くす恭愍王(コンミンワン:リュ・ドクファン))に精神的な刺激を与えることも、王の護衛武士グループ迂達赤(ウダルチ)の精神的な頼りになることも全部チェ・ヨンの役割だ。「シンイ-信義-」という題名とは別に、これまでドラマの主導権はチェ・ヨンが握っている。チェ・ヨンがなかったがら多分恭愍王の精神的成熟も、ユ・ウンスのタイムスリップも、傍若無人なキチョルへのけん制も想像できなかったのだろう。「シンイ-信義-」でユ・ウンスのアイデンティティは、医師というよりはラブコメディのヒロインのキャラクターを踏襲しているように見える。もう少しひどい言い方をすれば迷惑キャラクターになるかもしれない。例えば、ユ・ウンスがキチョルの人質にならなかったら、江華島(カンファド)でチェ・ヨンがキチョルが仕掛けた罠にかかることはなかったはずだ。ユ・ウンスは、チェ・ヨンの未来や恭愍王の国政運営に邪魔な存在になっている。実際に「シンイ-信義-」というタイトルにふさわしいドラマは他にあると思う。同時間帯に別のチャンネルで放送されているライバルドラマだ。実利だけを追求する医師や、医療事故のリスクを回避する医師ではなく、患者の命を救うためなら躊躇なく血まみれの救急室に駆けつける医師のチェ・イニョク(イ・ソンミン)に「シンイ-信義-」というタイトルを付けたいくらいだ。ユ・ウンスが医師としてのアイデンティティを失わず、さらに迷惑をかけるキャラクターに転落しないためには、ラブコメディのキャラクター以上の姿を視聴者にアピールしなければならない。医師としてのユ・ウンスのアイデンティティに関する真剣な考慮が伴わなければ、このドラマのタイトルは「シンイ-信義-」ではなく「チェ・ヨン」にした方がより適切であるだろう。