キム・ヨンファ
記事一覧
ソル・ギョング&EXO ディオら出演、映画「The Moon」4ヶ月間にわたる撮影を終えてクランクアップ…俳優たちが感想を語る
キム・ヨンファ監督の次期作「THE MOON」が4ヶ月間にわたる撮影を終え、今月12日にクランクアップした。宇宙に1人残された男と必死に彼を救おうとする地球のもう一人の男が贈る、感動の大作「The Moon」が4ヶ月間の旅路を終えた。同作は、観客動員数2000万人を記録した「神と共に」シリーズのキム・ヨンファ監督、ソル・ギョング、EXOのディオ、キム・ヒエの演技派俳優たちの共演で話題を集めている作品だ。また、パク・ビョンウン、チョ・ハンチョル、チェ・ビョンモ、ホン・スンヒなど最高のシーンスティラー俳優たちが合流し、さらに期待を集めている。「神と共に」シリーズで見たことのない7つの地獄と感動ストーリーでシンドロームを巻き起こしたキム・ヨンファ監督が、韓国初の月探査を素材にどんなビジュアルとストーリーを披露するのか注目が集まっている。6月6日に撮影を開始し、4ヶ月間の撮影を無事に終えた。クランクアップと共に4ヶ月間、月探査に出ていた俳優たちの撮影の感想を伝えた。宇宙に1人残されたソヌを救うために、孤軍奮闘する元宇宙センターのセンター長ジェグクに扮したソル・ギョングは「監督とスタッフの皆さんがとても苦労しました。映画がどうように出来上がるのかとても楽しみです。完全版が出るまで期待しながら待っています」と期待感を表した。宇宙から孤立し、多くの危機を経験する宇宙隊員ソヌに扮したディオは「素晴らしいスタッフの方々と一緒に作業できたこと自体がとても光栄であり、感謝しています。最高の現場でした」と感想を語った。NASA宇宙ステーションの総括ディレクターであり事件の重要なカギを握るムニョンに扮したキム・ヒエは「韓国でもこのような映画が出るんだなと思うほど、観客の期待を裏切らないもう1つのスペクタクルな作品になるのではないかと思います」と自信を示して期待を高めた。宇宙への新たな挑戦を挑むキム・ヨンファ監督は「撮影している間は、デビューした当時のように楽しくて興奮していたので、時間が経つのも忘れていました」という感想とともに、「素晴らしい俳優たちや最高のスタッフが協力していたので、大した困難はありませんでした。思ったとおりすべて実現できた映画です」と4ヶ月ともに苦労した俳優やスタッフに感謝の気持ちを伝えた。
“入隊中”EXO ディオ、キム・ヨンファ監督の新作「THE MOON」でソル・ギョングと共演へ…来年上半期に撮影スタート
キム・ヨンファ監督の新作「THE MOON」が、EXOのディオとソル・ギョングの出演を確定した。「殺人者の記憶法」「名もなき野良犬の輪舞」「監視者たち」などジャンルを問わなく、全世代を併せるベテラン俳優のソル・ギョングと、「神と共に」「スウィング・キッズ」「あの日、兄貴が灯した光」などを通じて、俳優としての存在感を証明したディオが双千万(観客動員数1000万人を記録した映画を2本保有しているという意味)神話キム・ヨンファ監督とタッグを組んだ。キム・ヨンファ監督の次期作として関心を集めている映画「THE MOON」は、宇宙に1人残された男と必死的に彼を助けようとする地球のある男が与える感動大作だ。「神と共に」シリーズで一度も見たことがない地獄と、その中で繰り広げられる感動ストーリーで観客動員数2600万人を記録したキム・ヨンファ監督が、今回は宇宙を題材にする。ソル・ギョングが宇宙に孤立された人を発見して彼を助けようとする男、ディオが予想もできなかった事故で宇宙に孤立された男を演じる。宇宙と地球、果てのない遠い距離を超えて完璧なケミストリー(相手との相性)を披露する2人の爆発的な演技シナジー(相乗効果)、キム・ヨンファ監督が披露する新しいストーリーと驚異的な宇宙の圧倒的なビジュアルがどのように描かれるのか、人々の関心が集められている。また、映画「THE MOON」はBLAAD STUDIOSが制作する。ソル・ギョング、ディオそしてキム・ヨンファ監督のタッグで期待を高めている映画「THE MOON」は、来年上半期に撮影に突入する。・FTISLAND イ・ホンギ、EXO ディオ&キム・ミンソクとの記念ショットを公開!友情をアピール「1番目のハニーが離れて」・FTISLAND イ・ホンギ、EXO ディオを見つめていた理由とは?ユーモア溢れる回答が話題に「僕の」
イ・ソンミン&ハン・ジミン「第10回今年の映画賞」男女主演賞を受賞…作品賞は「工作 黒金星と呼ばれた男」(総合)
主演賞のイ・ソンミン、ハン・ジミンから、新人賞のキム・ダミ、ナム・ジュヒョクまで俳優たちが心のこもった受賞の感想を伝えた。30日の午後、ソウル中(チュン)区プレスセンターでは「第10回今年の映画賞」の授賞式が開催された。この日、今年の発見賞の受賞者には「罪深き少女」のチョン・ヨビンが選ばれた。チョン・ヨビンは「撮影するとき、スタッフの方々が大きな力になってくれてありがたかった。絶対迷惑をかけてはいけないという気持ちで参加した。この賞は、私達のチームの誇りとしてスタッフに伝える。2019年にも注目していただけるよう、諦めずに一生懸命に演技する」と話し、感動の涙を見せた。また、新人女優賞は「THE WITCH/魔女」のキム・ダミが受賞した。キム・ダミは「『THE WITCH/魔女』でジャユン役を演じたキム・ダミだ。昨年はたくさん愛されたので、私にとって特別な一年だった。『THE WITCH/魔女』を通じて初めてインタビューを受けた時を思い出す。心がときめいて緊張したけど、インタビューを通じて自身に関して知らなかった部分も知るようになり、映画に対しても悩むべき部分をわかるようになってよかった」と伝えた。今年の映画人賞は「神と共に-因と縁」のキム・ヨンファ監督が受賞した。キム・ヨンファ監督は昨年「神と共に-罪と罰」で映画人賞を受賞したことに続き、今年も受賞してさらに目を引いた。キム・ヨンファ監督は「昨年にもこの賞をもらったけれど、先輩の方々がもらうべき賞ではないのかと思ったのに今年も僕が受賞して心が重い。宝物のような作品を作ってくれたチュ・ホミン脚本家に感謝する。第1編は亡くなった母、第2編は亡くなった父のことを思いながら制作した。今までのようにこれからの10年間も助けてほしい」と、本音と愉快さを盛り込んだ受賞の感想を伝えた。助演女優賞は「毒戦 BELIEVER」のチン・ソヨンが受賞した。チン・ソヨンは「2018年はとても意味深い一年だった。『毒戦 BELIEVER』を最後に主婦として頑張ろうと思ったのに、思いもよらないほどの愛をいただいて驚いたし、世の中が変わったんだなと思った。女優として次期作はどうしようかと思うほど強いキャラクターだった。演技をやめようかと思ったほどだった。でも驚くほどの愛情をもらってありがたい」と受賞の感想を伝えた。女優主演賞は「ミス・ペク」のハン・ジミンが受賞した。ハン・ジミンは「一本の映画が観客の方々にどんな意味を与えたのか色々感じた。昨年、私にとって宿題のようだった映画で身に余る愛をもらった」と伝えた。ハン・ジミンは「ミス・ペク」を通じて女優主演賞で3冠王を達成した。また「工作 黒金星と呼ばれた男」を通じてリ・ミョンウン役で印象的な熱演を披露したイ・ソンミンは、男優主演賞を受賞した。審査委員賞は「国家が破産する日」のキム・ヘスが受賞した。キム・ヘスは「『国家が破産する日』で特別な激励を受けながら始めることができてうれしい。今年も一生懸命に働く」と覚悟を伝えた。 第10回今年の映画賞」受賞者(作)リスト◆作品賞:「工作 黒金星と呼ばれた男」◆監督賞:イ・チャンドン「バーニング」◆男優主演賞:イ・ソンミン「工作 黒金星と呼ばれた男」◆女優主演賞:ハン・ジミン「ミス・ペク」◆助演男優賞:チュ・ジフン「工作 黒金星と呼ばれた男」◆助演女優賞:チン・ソヨン「毒戦 BELIEVER」◆新人男優賞:ナム・ジュヒョク「安市城」◆新人女優賞:キム・ダミ「THE WITCH/魔女」◆今年の発見賞:チョン・ヨビン「罪深き少女」◆自主映画賞:「罪深き少女」◆外国語映画賞:「ボヘミアン・ラプソディ」<特別賞>◆特別功労賞:チョン・ジヨン、アン・ソンギ◆韓国映画100年民族映画賞:「アリラン」(1926)、「東の空が明ける時」(1927)、「愛を探して」(1928)◆今年の映画人賞:キム・ヨンファ「神と共に-因と縁」◆審査委員賞:キム・ヘス◆今年の広報人賞:CJエンターテインメント ユン・インホ◆今年の映画記者賞:京郷(キョンヒャン)新聞 キム・ギョンハク
ユ・ジテ&キム・ヒョジン夫妻「美しい芸術人賞」を受賞…温かい心遣いが人々のお手本に
キム・ヨンファ監督、ユ・ジテ、キム・ヒョジン夫妻が美しい芸術人賞を受賞する。財団法人シン・ヨンギュン芸術文化財団(理事長:アン・ソンギ)が主催する「第8回美しい芸術人賞」審査委員会は、今年5部門の受賞者として、映画芸術人部門にキム・ヨンファ監督、演劇芸術人部門に俳優チョン・ムソン、功労芸術人部門に俳優シン・ソンイル、グッドピープル芸術人部門にユ・ジテ&キム・ヒョジン夫妻、自主制作映画芸術人部門にシン・ドンソク監督を選定した。「第8回美しい芸術人賞」は、11月9日午後6時、ソウル・マルンネロ(忠武路(チュンムロ))ミョンボアートホールにて、設立者であるシン・ヨンギュンをはじめ、文化芸術界の200人が参加する中で授賞式が開かれる。昨年まで映画部門大賞を含めて、演劇、新人俳優、善行芸術人(または功労映画人)部門まで4部門の受賞者を選定したが、今年から大賞部門を別途設けず、映画、演劇、新人俳優または自主制作映画、善行部門のグッドピープル芸術人と功労芸術人部門まで5部門に分けて表彰する。映画芸術人部門の受賞者であるキム・ヨンファ監督は、2003年映画「オ!ブラザーズ」で演出活動をはじめ、「カンナさん大成功です!」、2009年大鐘賞映画祭監督賞を受賞した「国家代表!?」、韓国映画では見られなかったVFX(視覚特殊効果)に挑戦した「ミスターGO!」に続き、昨年と今年に渡って「神と共に-罪と罰」「神と共に-因と縁」シリーズでいずれも観客1千万人を動員したヒット映画として成功させ、注目を集めた。功労芸術人賞のベテラン俳優シン・ソンイルは、1960年「ロマンスパパ」でデビューし、1960年代と1970年代韓国映画で最も輝くトップスターとして人気を博した。「惜しみなくあげる」「裸足の青春」「晩秋」「星たちの故郷」「冬の女」などの主演作品だけで507本を記録し、韓国映画のルネッサンス期を牽引した代表的な演技芸術人で、韓国映画の発展において大きな足跡を残した。演劇芸術人賞のチョン・ムソンは、デビュー50周年記念作品「宝物」に続き、再び上演した「セールスマンの死」で役者として健在ぶりを見せ、演劇界や多くの観客たちの注目を浴び、拍手喝采を受けた。1964年「春香伝」で開始した演技活動は、「ハミョル太子」「ゴドーを待ちながら」などをはじめ、テレビドラマ「元暁大師」「魔の太子」、映画「マンダラ」など多くの話題作を残した。善行部門のグッドピープル芸術人部門のユ・ジテ、キム・ヒョジン夫妻は、2人共に演技と作品活動で忙しいスケジュールの中でも韓国内外の慈善団体と国際救護団体に参加し、着実に寄付・ボランティアを実践している。率先してボランティア活動に参加しており、温かい心遣いが多くの人々にとってのお手本となっている。
ソル・ギョング&ナ・ムニ「今年の映画賞」男女主演賞を受賞…作品賞は「1987、ある闘いの真実」(総合)
「第9回今年の映画賞」は、映画人にとって感動的で意味深い授賞式になった。30日午後、ソウル中(チュン)区韓国プレスセンターにて開催された「第9回今年の映画賞」にはパク・ソジュン、チェ・ヒソから映画「1987、ある闘いの真実」のチャン・ジュンファン監督まで、多くの映画人たちが祝賀の中で栄光の受賞トロフィーを手にした。「今年の発見賞」を受賞したユン・ゲサンは「僕が映画に出演するたびに、記者の方々が再発見だとよく話してくれた。映画を続ける力になった。そして、いつ頃発見されるのか気になっていたが、今日発見されたみたいだ。感謝する」と感想を語り、「犯罪都市」を手掛けた制作陣を皮切りに恋人イ・ハニに感謝の気持ちを伝えた。また「新人女優賞」を受賞したチェ・ヒソは「『金子文子と朴烈』が公開した時、記者の方々と1対1でインタビューを行った。長時間、初めて会った方々と映画に対して話し合うことに緊張した。これからもよい姿を見せる」と伝えた。「新人男優賞」を受賞したパク・ソジュンは「感謝する。次期作のため心を楽にしていたが、今回の受賞を通じて撮影当時を思い出すようになる。皆が最善を尽くさない作品はないが、多くの観客の方々に愛される作品は、とても少ないと思っている。俳優として多くの観客たちに選ばれる俳優になりたい」と感想を語った。この前「青龍映画賞」での受賞感想で注目を浴びた「犯罪都市」のチン・ソンギュはこの日、「助演男優賞」を受賞した。「ザ・キング」のキム・ソジンは「助演女優賞」を受賞、嬉しさの涙を流した。「女優主演賞」は「I Can Speak」のナ・ムニが受賞した。また「男優主演賞」を受賞したソル・ギョングは「今までいろんな賞を受賞したが、映画記者協会からは初めてもらった。昨年『名もなき野良犬の輪舞』『殺人者の記憶法』が公開したが『名もなき野良犬の輪舞』で大人気を受けた。ウォン・シンヨン監督のことが心配になったが『殺人者の記憶法』で賞をくれて感謝する」と感謝の言葉を伝えた。「監督賞」を受賞した「1987、ある闘いの真実」のチャン・ジュンファン監督は「今ここ、市役所の前は韓国の映画にとって大事な場所だ。ここで撮影することはできないが、この姿をどういう風に具現化すればいいのかたくさん悩んだ。時には厳しく、時には温かい目で韓国映画に関心を持ってほしい」と挨拶した。【「第9回今年の映画賞」受賞者・受賞作リスト】<本賞(11部門)>◆作品賞:「1987、ある闘いの真実」◆監督賞:「1987、ある闘いの真実」チャン・ジュンファン監督◆男優主演賞:「名もなき野良犬の輪舞」ソル・ギョング◆女優主演賞:「I Can Speak」ナ・ムニ◆助演男優賞:「犯罪都市」チン・ソンギュ◆助演女優賞:「ザ・キング」キム・ソジン◆新人男優賞:「ミッドナイト・ランナー」パク・ソジュン◆新人女優賞:「金子文子と朴烈」チェ・ヒソ◆今年の発見賞:「犯罪都市」ユン・ゲサン◆自主映画賞:「Jane」チョ・ヒョンフン◆外国語映画賞:「ダンケルク」<特別賞(3部門)>◆今年の映画人賞:キム・ヨンファ◆今年の広報人賞:ロッテエンターテインメントのチェ・ジュンシク◆今年の映画記者賞:SBSキム・ジヘ記者
【PHOTO】ユ・ジテ、イム・スジョン、シム・ウンギョンら「第14回ミジャンセン短編映画祭」開幕式に出席
第14回ミジャンセン短編映画祭「ジャンルの想像力展」の開幕式が25日ソウルアートナインで行われ、俳優ユ・ジテ、イム・スジョン、シム・ウンギョン、ピョン・ヨハン、イム・ソンオン、キム・コッピ、イ・ビョンホン監督、カン・ヒョンチョル監督、ヤン・ウソク監督、チャン・ジュンファン監督、キム・ヨンファ監督らが出席した。短いランニングタイムに凝縮された強烈なエネルギーと個性、センスの溢れる想像力をベースにジャンルの限界を痛烈に乗り越える韓国の短編映画の祝祭である第14回ミジャンセン短編映画祭「ジャンルの想像力展」は、25日から7月1日まで7日間アートナインとMEGA BOX梨水(イス)店で行われる。
【PHOTO】ソン・ドンイル&シュー・チャオ&オダギリジョーなど出演者が「ミスターGO!」VIP試写会に出席
9日午後、ソウルのMEGABOX COEX店で行われた映画「ミスターGO!」(監督:キム・ヨファ)のVIP試写会に、キム・ヨンファ監督と出演俳優のシュー・チャオ、ソン・ドンイル、キム・ガンウ、キム・ヒウォン、キム・ウンス、オダギリジョー、チョン・インギが出席した。「ミスターGO!」は野球するゴリラ、リンリンと15歳少女のマネージャー、ウェイウェイ(シュー・チャオ)が韓国のプロ野球団に入団し、スーパースターになる過程を描いた映画だ。ソン・ドンイル、シュー・チャオ主演の「ミスターGO!」は17日に韓国、18日に中国とシンガポールで公開され、マレーシア、タイ、インドネシア、台湾、香港、ベトナム、フィリピン、モンゴルとインド、中東地域などで順次公開される。
「ミスターGO!」制作発表会開催…“野球が題材だが、スポーツ映画と思ったことはない”
実際には存在していないゴリラを表現するため制作会社デクスタースタジオを作ったキム・ヨンファ監督。「ミスターGO!」はそこで企画され、3D映像として作られ、VFX(視覚効果)をすべて揃えた。200人以上の人とともに3年以上「ミスターGO!」に力を注ぎ、キム・ヨンファ監督は、この映画が初めて公開された日に「続編の可能性もある」と述べ、自信を示した。8日午後、ソウルMEGA BOX(COEX店)で映画「ミスターGO!」のメディア試写会が行われた。続けて行われた記者懇談会では演出を担当したキム・ヨンファ監督と俳優ソン・ドンイル、シュー・チャオ(徐嬌)が出席した。3年半近く「ミスターGO!」に集中したキム・ヨンファ監督は「感無量だ」と話し始めた。キム・ヨンファ監督は「懸命にやった。一方に偏らないようバランスを保つため努力した」と感慨深い心境を打ち明けた。「国家代表!?」(2009)ではスキージャンプを題材にし、「ミスターGO!」では野球を題材にしたが、キム・ヨンファ監督は「一度もスポーツ映画と思ったことはない」と話した。「確かにスポーツはよい題材ですが、ストーリーと感情を外してスポーツだけで2時間を引っ張るとなると観客は楽しんで見ることができません。スポーツはドラマチックな瞬間があまりにも多い魅力的な題材ですが、野球中継のように作るのは危険な発想です。ゴリラで映画を作るという僕の発想もそうですが(笑) ドラマチックな瞬間があるすべてのものは僕の映画の題材になるのではないかと思います」(キム・ヨンファ監督)「ミスターGO!」にはプロ野球の二つの球団である斗山ベアーズとNCダイノスが中心となって登場する。斗山ベアーズには打者リンリンが、NCダイノスには投手レーティングがいる。「実際の球団であることが希望でしたので協力を求めた球団をすべて登場させました」と説明したキム・ヨンファ監督は劇中に登場するチュ・シンス、リュ・ヒョンジン選手について「個人的に親交があります」と言った。オダギリジョーもキム・ヨンファ監督との縁で「ミスターGO!」に出演することになった。実際にはいないゴリラと演技したソン・ドンイル「練習室で練習した」ソン・ドンイルは、エージェントのソン・チュンス役を演じた。「興奮していますし、気持ちいいです」と明かしたソン・ドンイルは「明日家族みんなが見るのですが、映画を見て『家にリンリンを連れて来て』と言ったらどうしようかと心配しています」と伝えた。キム・ヨンファ監督と「カンナさん大成功です!」(2006)、「国家代表!?」に続き「ミスターGO!」まで一緒にすることになったソン・ドンイルは「撮影前、全てのシーンをアニメ化して練習しました。現場で必要のないシーンを撮る必要はありませんでした」と説明した。「撮影前、演劇の練習室を借りてシュー・チャオ、監督たちとたくさん練習しました。動きまで合わせて練習したため、現場で戸惑うことはありませんでした。シュー・チャオは私より年下ですが頭のいい人です。IQが1.5倍は高いのではないかと思いました。リンリンの代役を担当した人がかなり苦労しました。リンリンはいませんでしたが、いるように練習しました」(ソン・ドンイル)リンリンの家族のようなウェイウェイ役を演じたシュー・チャオは「キム・ヨンファ監督が『涙を流せば絶対に悲しい演技になるわけではない』とアドバイスしてくれました。『ミスターGO!』を通じてこれまでとは違う演技を学んだと思います」と感謝の気持ちを表現した。ソン・ドンイルはシュー・チャオ、リンリンと難関にぶつかったシーンを撮影するとき、涙を流したという。ソン・ドンイルは「それなりに感情移入したと思いましたが、『僕の映画を駄目にする気か』と言われました」と笑った。「韓国で撮影する時はいつもパプチャ(ご飯車)がありました。温かいご飯をおいしく食べることができました。私は韓国料理が好きで、韓国が好きです。韓国で活動する可能性もあると思います。ただ、今はアメリカに留学するつもりです。まだは精力的に活動するよりは勉強するほうがいいと思います。俳優にとって内面の勉強も必ず必要だと思います」(シュー・チャオ)「ミスターGO!」は、17日に韓国で封切りとなる。その後中国とシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、台湾、香港、フィリピン、ベトナム、モンゴル、インド、中東などで順次公開する予定だ。キム・ヨンファ監督は「現在、アメリカと日本でだけ動いていません。ハリウッドの大規模なスタジオの副社長とプライベートスクリーンを行う予定です」と付け加えた。
キム・ヨンファ監督「オダギリジョーは酒一杯で『ミスターGO!』のカメオ出演をOKしてくれた」
キム・ヨンファ監督がオダギリジョーのカメオ出演に関するエピソードを伝えた。8日、ソウル城東(ソンドン)区杏堂洞(ヘンダンドン)往十里(ワンシムニ)CGVで開催された映画「ミスターGO!」(監督:キム・ヨンファ、制作:デクスタースタジオ)のマスコミ向け試写会には、キム・ヨンファ監督をはじめ俳優ソン・ドンイル、シュー・ジャオが出席し、会場を盛り上げた。この日、キム・ヨンファ監督は映画にカメオ出演した日本の俳優オダギリジョーについて「個人的な縁もあり、出演することとなった。カンヌ国際映画祭の際に『ミスターGO!』について話したら、本当に面白そうだ、出演すると言ってくれた」と伝えた。続いて「当時はオダギリジョーが演じるだけの適切な役がなかった。韓国に来てもらい、一緒にお酒を一杯飲んで、より親しくなってから出演することになった。シナリオが本当に面白かったと言ってくれた」と付け加えた。「ミスターGO!」は野球をするゴリラのリンリンと、15歳のマネージャー少女ウェイウェイが韓国のプロ野球団に入団し、スーパースターとなっていく過程を愉快に描いた映画だ。野球するゴリラのリンリンは、制作だけで120億ウォン(約107億円)が投入されたアジア初の3Dキャラクターだ。「アバター」「キング・コング」などのハリウッド映画だけで見られるデジタルFurを実現するプログラムなど最先端の技術を集約し、誕生した。アジア映画史上初の試みであり、100%韓国の技術で誕生した3Dデジタルキャラクターリンリンで期待を集めている「ミスターGO!」は、韓国で17日に公開される。
「ミスターGO!」キム・ヨンファ監督が告白“毎日が怖かった”
キム・ヨンファ監督が映画「ミスターGO!」(制作:デクスタースタジオ)への愛情をアピールした。キム・ヨンファ監督は「ミスターGO!」のメイキング映像で「ホ・ヨンマン画伯の漫画を見てから、人が言葉が使えるという理由だけでこの地球の主のように振舞うのが恥ずかしくなった。このようなストーリーを映画として面白く描いてみようと思った」と伝えた。アジア初の3Dキャラクターリンリンを完成させたきっかけについては、「漫画をモチーフにした作品なので、実際よりもより一層リアルに近いハイパーリアリティを追求したいと思った。その瞬間からどんな画面、どんなクオリティでリンリンが映画に登場すべきなのか、恐れを感じた」と打ち明けた。続いてキム監督は「恐ろしく毎日が怖かった。しかし、それは僕を刺激する力となり、もう一つの元気の源にもなる。とても危険な瞬間ではあるが、新しいチャンスでもある」と伝えた。「ミスターGO!」は野球をするゴリラのリンリンと、15歳のマネージャー少女ウェイウェイが韓国のプロ野球団に入団し、スーパースターとなっていく過程を愉快に描いた映画であり、ホ・ヨンマン画伯の28年前の作品が原作だ。「美女はつらいの」「国家代表!?」のキム・ヨンファ監督がメガホンをとった。韓国で来月17日に公開される。
【3D映画のすべて】3D映画、恐れる必要はない
現在、韓国映画界で3D映画とはどんな位置にあるだろうか? 韓国で3D映画という分野はスタートすらきちんとできなかったにもかかわらず、一休みに入っている。それには映画「第7鉱区」の興行不振が大きな影響を与えたが、ただそれだけの理由ではない。3D映画が十分論議されるには、技術、資本、知識、哲学、何よりも勇気が足りなかったからだ。しかし、ハリウッド映画「アバター」が世界中でセンセーションを巻き起こした頃、韓国でも250億ウォン(約21億1218万円)規模の、3D撮影技法を使った巨大プロジェクトが誕生した。映画「国家代表!?」「カンナさん大成功です!」を演出したキム・ヨンファ監督の「ミスターGO!」がそれだ。「ミスターGO!」の視覚効果(VFX)パートを総括担当したDexter Digitalのチョン・ソンジン本部長に会い、韓国で初めて試みたこの3D映画について率直な話を聞いた。韓国初なので難しく大変だったが、初めてだからこそ持てる期待と初めてにもかかわらず持つことのできた確信の声を聞くことができた。―ホ・ヨンマンの野球漫画「第7球団」を原作として、フル3D映画を作っていると聞いた。「ミスターGO!」では、どんな仕事を担当したのか?チョン・ソンジン:正式な名前で紹介すると、視覚効果会社であるDexter DigitalのVFX(Visual Effects:視覚効果)スーパーバイザーだ。普通、CG(コンピューターグラフィックス)を担当する人として紹介されるが、「ミスターGO!」では3D効果をはじめ、VFX全体を総括している。映画の企画の段階では、全般的にどのような3D効果や視覚効果を実装するかを決め、現場では、この効果を撮影に組み合わせてシーンを作る際の問題について決定を行う役割を果たしている。例えば、「このシーンはミニチュア撮影をするか、クロマキー(Chroma key:複数の画像を合成する手法)撮影をするか」などを考える役割だ。撮影が終わったら、企画段階から現場で行われた撮影に至るまで、すべての素材を組み合わせることが、後半の作業になる。事前に作ったパズルをすべて集めて、完成させるのである。「1年半の間、合宿訓練をしながら様々なものを撮ってみた」―韓国で初めて試みる3D撮影映画なので、企画段階から準備することが多かったと思う。チョン・ソンジン:立体(3D)システムに対し、定型化されたR&D(Research and development:研究開発)を行っている会社がないので、企画段階からより多くの時間を投資しなければならなかった。現在、Dexter Digitalで「ミスターGO!」に参加しているメインスタッフはおよそ160人ぐらいだが、彼らは全員、3D作業が可能な人たちだ。そのようになるため、およそ1年間のトレーニングを行った。本当に挑戦だった。企画段階で2年間費やしたが、その2年間という時間でも少し足りないかもしれないと思える状態だった。本当に大変だった。海外をひたすら回りながら新しい技術についても調べた。―前例がないので、解決しなければならない難題も多かったと思うが。チョン・ソンジン:韓国に3D映画をきちんと撮れる人がいなかった。撮影スタッフも、ノウハウもなかった。でも、実はハリウッドにもそういう人はいない。まだ3D映画に関する環境がきちんと整えられていない状況だからだ。当時、「アバター」だけが世に出た状況で、その映画の影響を受けて色んな人が3D映画を撮ってみようとする雰囲気だけがあった。そのため、美学的な部分は後にして、演出面で3D映画が観客たちにどんな点をアピールできるのか、立体を作る目的は何かという問題を先に解決する必要があった。単に、映画館の収入を上げることができるという問題ではなかった。それよりも作り手側の立場で、あるストーリーを観客たちにまるで自分たちの目の前で起こっているようなインパクトを与え、胸に響くようにしたいと思ったのである。そして、それが一番最初の目的になった。―目的を達成するため、現実的にどんな答えを出して近づいたのか?チョン・ソンジン:観客たちにもう少し優しく気楽に近づいていける立体映像を作ることに焦点を合わせた。そして、それをR&Dで解決しようとしたのが、ジェームズ・キャメロンの「アバター」である。でも、「アバター」は初期の作品であるため、ノウハウ的によくない部分もあり、それを僕たちが研究した立体システムと組み合わせ、僕たちだけの方法で作りたいと思った。それで、例えば撮影チームがあるように、立体チームが組まれたのである。莫大な費用をかけて機材を購入し、ほぼ1年半の間、合宿訓練をしながら様々なものを撮ってみた。撮ったものは毎回、試写を行ったが、これは観客たちにどのように近づけばいいのかを考えるためだった。最近の観客たちは、相当な3D映画でもなかなか3Dとも思ってくれないので(笑)―「ミスターGO!」は、映画のコンセプト自体がヒューマンドラマに近いので、ドラマティックな壮大さが少ないと思った。そのため、観客が期待する強烈な効果や印象を残すことが難しいとも思えるが。チョン・ソンジン:実際、その点を一番悩んだ。飛行機が出てくるわけでもなく、映画「トランスフォーマー」のようにロボットが出るわけでもない。「ミスターGO!」の主人公は、デジタルクリーチャーであるゴリラだ。ゴリラが野球をする映画だが、実は、かなり前のアニメーション映画「ロジャー・ラビット」で実写と漫画が組み合わさったように、ゴリラをアニメーションにしてもドラマチックにストーリーを進められる。それにもかかわらず、ゴリラを立体に作ったのは、観客たちに立体で見せたいと思った明確な理由があるからだ。「あんな動物が本当にいるんだ」と想像できるようにさせたかったし、あの動物が生きて動きながら人のように行動し、演じ、表情することで面白さを感じさせたいと思ったためだ。―アクションより感情を伝えるという面で、3Dを重要に思っているのか?チョン・ソンジン:僕もこれまで映画を作りながらアクションが重要だと思ってきた。でも、やっているうちに感情の方がより重要ということに気づいた。それで、両方を3Dと合わせることで完璧なバランスを取れると思った。「アバター」に参加したクリス・リーというプロデューサーがいるが、後半作業に参加した。彼は立体で作業して、それをブルーレイで撮る作業を行ったが、そうした理由を「もし2Dで撮影したらすべてアニメーションのように見えるから」と話した。そして僕が今、立体作業をしながら感じたことが、ゴリラも立体に作った時、よりリアルに感じられるということだ。ボリューム感を与えることで、ゴリラが手を前に差し出したら、本当に僕の前で手を差し出しているような感じがして、錯覚するようになる。そして、それが感情的に観客たちにより近づけることができるポイントだと思う。―韓国で初めて感情とストーリーの伝達のために技術を使って、挑戦したことになるが、難しいことはなかったのか?チョン・ソンジン:実は、立体は全世界的に難解として受け入れられている。非常に面白い分野なのに、ノウハウがないためだ。カメラの使用が1つから2つに増えただけで、人々に気楽に見せるために生じる問題が本当に多い。2つのカメラの間の微細な動きまでも調整し、目が痛くないようにしなければならないからだ。「映画界の中でも若い層が3D映画を好む」―演出者であるキム・ヨンファ監督自ら、VFX会社であるこのDexter Digitalを作った。そのため、3D作業が使われるVFXと映画の演出の間に距離がなく、緊密に繋がって作業を進めることができたと思うがチョン・ソンジン:キム・ヨンファ監督は、この映画の企画段階から「『ミスターGO!』は、3D映画でなければならない」という明確な信念を持って作っている。キム・ヨンファ監督は3D技術にほぼ精通した状態で、自ら撮影してみたり確認もしながら積み重ねてきた監督なりのノウハウがあるので、3D映画の制作プロセスについて一番よく分かっている監督だと思う。VFXについてもそうだ。実際、韓国でそのような経験を積んだ監督は、ほとんどいない。―機材を取り揃えることは、難しくなかったのか?チョン・ソンジン:R&Dを行ってカメラは小さくなった方がいいことに気づき、カメラのリサーチをした。それで、レッドという会社がエピックという新しいシステムのカメラを制作していたので、それを使って撮影した。機材の軽量化や小型化、補正技術の発展は着実に進んでいると思う。だが、僕たちが撮影を始めた当時は、本当に何もない状態だった。そのため、何から何まですべて勉強しなければならなかった。中でも、立体映像で撮ったらVFXをどうしたらいいかについて一番深く研究した。それは、両目に写るポイントを、カメラレンズで同じポイントとしてどのように探すかから始めた。適当にやるわけにはいかないので、ソフトウェアが必要になり、それで、プログラマーたちが投入されるようになった。彼らが両方のカメラを分析し、僕たちが望む場所がどこなのかを探すことから作業を始めた。―立体映像に対する経験がないので、ほぼ最初から新たに始めなければならなかったのか?チョン・ソンジン:VFXをやっている人々は、立体に対する経験を着実に積み重ねてきた。ただ、映画界で立体が一番遅く始まっているだけだ。ゲームや特殊映像の方では、すでに立体映像があるじゃないか。1990年後半、Ride Movieの作業を行ったことがある。椅子が揺れながらスクリーンに立体映像を写しその空間を体験するような映像だったが、それが1990年代後半の作業だったのでかなり前からあったことになる。より遡ってみたら、韓国最初の立体映画が1960年代にすでに作られた。その時は大きなカメラを2つ用意し、それをテープで巻きつけて撮影した。―およそ2年間の企画段階を経たが、その時、計画して考えていた部分がいざ撮影に入った時、現実的に衝突した部分はなかったのか?チョン・ソンジン:企画の過程を本当に精密に行った。試作映像を最初から立体で作った。ドラマ、アニメーション、音楽、テキストまですべて入れて見本を作ってみた。結果的に本撮影の前に、ノウハウをたくさん積み重ねることができたと思う。撮影チームを映画振興委員会の倉庫にほぼ閉じ込める状態にし、毎日のように朝起きてからカメラを組み立てたり外したりしながら、被写体を置いては撮影を行った。そして、数ヶ月間のトレーニングを行った後、本撮影に入ったので、3Dだからといって作業がより遅く進んだりはしなかった。もちろん、思ってもいなかった問題が毎日のように生じた。精密に適用される技術的な部分だったが、立体とVFXを融合していく過程でまだ乗り越えられない壁があった。今は、そのような壁を少し乗り越えてみようという時点にいると思う。―映画「第7鉱区」の話をしたいと思う。多くの人々がこの映画を通じて3D映画に対する期待を見せたが、映画はその期待に応えることができなかった。「第7鉱区」がその後の韓国の3D映画にどんな影響を与えたと思うのか?チョン・ソンジン:もし「アバター」が出なかったら、誰も最初から3Dで制作しなかったかもしれない。「第7鉱区」が韓国で公開された時、映画界でVFXをやる人々の間では、とりあえずうまくいって欲しいと思っていた。でも、残念な結果になった。僕はその映画を見て、コンバーティング(表面加工)においてR&Dをもっと行うべきだったし、政治的な論理などが介入するべきでないと感じた。―「第7鉱区」が、結果的に成功できなかった3D映画だとしたら、その根本的な問題が研究開発の不足にあったと思っているのか?チョン・ソンジン:コンバーティングという技術を使用するに当たって、政府の予算なしで自分たちでやろうとしたため、小規模の費用や人力になり、ノウハウもあまりなかったと思う。そのためか、3D映画は画面を暗くしてはいけないという常識を見逃すというミスを犯した。企画段階でもう少しだけ充実して行っていれば、問題が減ったのではないかと思う。―かつて、李明博(イ・ミョンバク)政府がコンバーティング技術に対し、大規模の金額を支援したと聞いた。その時、みんなコンバーティングに力を注いだが、今はまた、小休止状態に入っているように見える。韓国映画界の中で、コンバーティングと3D撮影という2つの方向性に関する意見はどうなっているのか?チョン・ソンジン:意見が一致していない。それについて専門家たちが一緒に話し合うような懇談会に僕もよく参加するが、行ったらいつも嫌な話だけして帰ってくる。「コンバーティングをしても別に効果はないと思う。それより、映画に直接投資したりコンテンツをうまく育成するなど、もう少し現実的に行おう」と言ったら、専門家たちは機材やコンピューターの購入を考えるので複雑だと思ってしまうのである。―現在の韓国映画界は、3D映画をめぐる視線がはっきり分かれているように見える。チョン・ソンジン:保守派と進歩派に分かれている(笑) 3D映画をあまり好意的に思っていない人がいれば、取り合えず、その人の年齢を疑ってみる必要がある。実は、かなり明確に分かれている。これはアメリカでも調査結果が出ているが、年を取っていたり、老眼になっているほど、立体を気難しく思う(笑) 逆に、若ければ若いほど気楽に思うし、映画界の中でも若い層の方が3D映画を好んでいる。「3D映画に対し、かなりまとまってきた段階」―異論が多いため、「ミスターGO!」を進行しながら、技術的な衝突以外、周りからの意見を聞くことも大変だったと思う。チョン・ソンジン:このプロジェクトを進行する中で、一番大変だったのが否定的な意見が多かったことだ。「お前、立体できるの? それ、不可能だよ」とか、「何で立体カメラで撮影するの? コンバーティングすればいいじゃん」とか。僕がコンバーティングは立体ではない、実際に撮影しなければならないと言ってもそれに対し否定的な意見を返してくる。「250億ウォンで作れるの? 300億ウォン(約25億3500万円)でも作れないよ。たぶん、800億ウォン(約67億5900万円)は必要なんじゃない?」と言われたりもした。大きなプロジェクトだし、キム・ヨンファ監督もスター監督なので周りから嫌な話をたくさん聞いたと思う。それでも、諦めず、押し進めようと思ってキム・ヨンファ監督と一緒に作業した。―人々が思っているほどの費用をかけずに3D映画を制作できるということか?チョン・ソンジン:「第7鉱区」にお金がたくさんかかったのは、立体だったからではなく、VFXが凄まじいほど入ったためだった。VFXが多く入った映画は、お金がたくさんかかるしかない。ハリウッドで映画を作る時も、VFXの費用が大きすぎて撮影できないというケースが多い。映画全体の制作費の半分以上をVFXに使うようになるので負担がかかる。実際、「ミスターGO!」の制作費が多くかかったのも立体だからという理由だけではない。VFXが映画の99%ほどを占めているためだ。―立体撮影を経験し、恐れるよりも挑戦してみる価値があると思うか?チョン・ソンジン:撮ってみたら、機材とシステムさえあればCGを多く使わなくてもできると思った。実際、立体映像はただカメラが変わるだけである。そのため、アクションとラブストーリーが混ざった40億ウォン(約3億3800万円)の映画に、20億ウォン(約1億7000万円)ぐらいさらに投資して撮ってみるとどうかなとも思ってみた。やったこともないのに、みんな恐れるばかりだと思う。現場に来て、見てみたらみんな分かるだろうが、撮影は思ったより速く行われる。さらに、カメラは進歩を続けている。結局、立体映像を撮る時、重要なのは、どのように撮影するかを明確に決めることだ。何をどのように撮影すればいいのかを分からない状態のまま、ただ現場に行って撮影すれば費用が増えるが、恐れる必要はないと思う。僕たちにもできる。―恐れるばかりで立体映像を撮ろうとしない理由は何だと思うのか?チョン・ソンジン:まず、保守的な考えを持っているためだ。立体映像に対し、間違った考えを持っていると思う。2~3倍のお金がかかると漠然と思うばかりで、ただ恐れてやろうともしない。そして、作る環境が整っていないことも事実だ。実は、テストする費用も十分ではない。ご飯を食べることさえ大変になるので、試作映像を作る費用もないのだ。そして、市場があまりにも小さすぎることがもう1つの問題だ。―それにもかかわらず、「どうして3D映画を作らなければならないのか?」と聞かれたら、商業的なメリットや映像の未来、制作側の必要性、どれだと思うのか?チョン・ソンジン:多くの人々がそのような話をしてきた。でも、僕は商業的なメリットがあるという意見には反対だ。ただ、1つのツールとして利用しているだけだと思っている。もし僕がこれを商業的に見たら、失敗すると思う(笑) 無条件に演出の1つのポイントだと思っている。もちろん、映画を作る時、制作側は商業性を考えなければならないが、そのためには感情的にアピールする必要がある。面白くなければならないのだ。「ミスターGO!」の撮影でも、立体映像は一つのオプションとして見ているだけだ。3Dで再現されたゴリラを見たら、表情を作ったり、鼻息を出す姿が本当に面白い。これはこの映画が立体映像というはっきりした目的を持って誕生した映画だからこそ、浮き彫りになる部分だと思う。―立体映像をめぐり、制作側の人々はどのように表現したいのかを考えるが、観客側はどのように自分の胸に響いてくるのかを考えるしかない。両方の間の認識を縮めるためには、何が必要だと思うのか?チョン・ソンジン:制作側は、こだわっていることだけを押し付けるのではなく、観客たちの意見を認め、受け入れることが重要だと思う。現在、「ミスターGO!」もシナリオがずっと変わり続けている。繰り返して見たり、周りにも見せながら、どの部分が退屈だろうか、このアクションは過度ではないのかと悩み続けている。観客たちがターゲットであるので、僕たちだけ面白くても仕方ない。だから、すごく大変だ(笑) 毎日のように作業しては消すことを何度も繰り返している。さっきもキム・ヨンファ監督から電話が来た。今、中国の投資会社との会議のために中国にいるが、電話で「それは消してもいいじゃないか。それより、これはどうするか」と休まず話し合っている。3D映画に対する話は、その範囲が本当に広い。そのため、3D映画をめぐって色んな話があったが、今はずいぶんまとまってきた段階だと思う。それに、我々はうまく撮影出来たと思うし(笑) でも、「ミスターGO!」が公開して、興行に成功することで、どうか従来からの見方が変わったらいいなと思う。