王家の家族たち
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“信頼できる俳優”オ・マンソク「『作品を通じて癒された』と言われるとやりがいを感じる」
舞台の下の観客には爽快な喜びを、テレビの前の視聴者には愉快な笑いと胸の詰まるような感動を与える俳優たち。彼らにとって、どこで演技をするかはもはや重要ではない。ドラマ、映画、ミュージカル、演劇まで、ジャンルを問わず強烈な存在感を見せる4人の俳優にインタビューを行った。信頼できる俳優オ・マンソク演劇、ミュージカル、ドラマ、映画など、多岐に渡り活発に活動しているオ・マンソク。演劇とミュージカルを通じてしっかりとした演技の基礎を磨き、着実にキャリアを積み上げている彼は、いつからか信頼できる俳優に生まれ変わっていた。―叱咤と愛を同時に受けた「王(ワン)家の家族たち」が終わった。どんな気分なのか?オ・マンソク:ドラマを始めるときは、本当に長い道のりが始まりそうで、荷造りする気分で臨んだが、終わると短い瞬間だったように感じられ、自分が本当にこの道のりを終えたのか疑わしいほどだ。心の隅にまだ開けてない荷物がいっぱいある感じだ。―約6ヶ月の間「王家の家族たち」のホ・セダルとして生きていたが、もう彼を手放さなければならない。オ・マンソク:心の準備はある程度していたが、いざ終わると妙な気分だった。緊張がとけたからか、理由はよく分からないが、ここ数日度が過ぎるほど暴食している自分に驚いている。―ホ・セダル役を演じながら良かったことと、辛かったことは?オ・マンソク:冗談のように聞こえるかもしれないが、今までドラマで演じたことのないユニークなキャラクターという点で両方とも含まれる。ユニークで面白い要素を演じるときは楽しかったが、セダルのわがままな行動を図々しく演じなければならない時は大変だった。―演劇、ミュージカル、ドラマ、映画までたくさんのジャンルを経験した。この中でもっとも自信のあるジャンルは?オ・マンソク:正直、何一つ自信のあるジャンルがない。まだまだ実力が足りない。挑戦することが幸せで楽しいだけだ。―ミュージカル俳優としても大活躍したが、ミュージカルのもっとも大きな魅力は何か?オ・マンソク:ミュージカルや演劇は指定された空間で、その時現場にいた人たちだけがお互いに共感し、思い出として記憶できる。俳優としても、観客としても、その瞬間を一緒にいた人たちだけのものだ。その生々しい現場性と公演時期が終わると観られないという点が、人々が舞台を求め続ける理由のひとつだ。僕も一緒だ。舞台での共感とそこから来る感動は、何とも比べられない。俳優、観客どっちでもそうだと思う。―俳優として生活しながら言われて嬉しかった言葉は?オ・マンソク:視聴者や観客から、「オ・マンソクの作品を通じて癒された」とか「人生の活力を取り戻した」と言われた時、本当に嬉しい。役者としてのやりがいを感じる。―オ・マンソクは、いつの間にか信頼できる俳優になった。それだけ、実力が証明された俳優の一人として挙げられるが、どう思うのか。オ・マンソク:いつの間にかその修飾語はなくなるかもしれない。そのように評価していただけるのであれば、ありがたいだけだ。でも、僕はドラマを見ると自分の上手くできなかった部分しか見えない。―共演してみたい俳優は?オ・マンソク:それは、意外と難しい質問だ。普段誰々と演じてみたいとあまり考えたことがない。だが、一緒に演じた役者の中には、そう思わせられる方々がいた。今回の「王家の家族たち」が特にそうで、短幕劇で親しくなったソン・ヒョンジュ先輩。学縁の発言は嫌がられるかもしれないが、同門の俳優たちと公演やドラマをしてみたい。
イ・ユンジ「30歳になったら自分にプライドを持てるようになりました」
人々が女優イ・ユンジを身近に感じる理由は、彼女がデビュー10年になるからだけではないだろう。時間の経過と親しみやすさは必ずしも比例しない。築いてきた10年という時間よりも、はっきりとした目鼻立ちの裏に隠された彼女の温かくて明るいイメージが、身近な女優として人々の記憶に刻まれている。しかし、10年という歳月の中で、彼女の親しみやすいイメージが彼女にとって障壁になったこともあったかもしれない。実際に会ったイ・ユンジは、作品で見た通りしっかりしていて堅実な女性だった。しかし、のびのびとした明るい笑顔だけが彼女の全てではないようだ。では、まだ私たちが発見できていないイ・ユンジとはどんな人物だろう? 30歳を越えた女優イ・ユンジも、その答えを見つけるため必死に生きている。女優として役の中で生きている時間とその狭間で生きている時間、女優イ・ユンジとイ・ユンジの境界を区別するために設けた1時間のインタビュー。そのイ・ユンジとの対話をまとめた。―ドラマ「王(ワン)家の家族たち」は圧倒的な人気を誇ったため、他のインタビューではほとんどドラマについての話をしただろうと思う。昨年は演劇「クローザー」の舞台にも立ち、同じ時期にドラマにも出演した。全く違う2つのキャラクターを演じ、バランスを取ることが難しかったと思うが。イ・ユンジ:全く違うタイプのキャラクターだったので自分でも不安に思っていましたが、混乱はありませんでした。背景があまりにも違ったため、明確に区別することができました。アリスになったりワン・グァンバクになったり、イ・ユンジが2人の女性の間を行き来していることを忘れないよう、常に緊張を緩めずに頑張りました。体調を崩したり怪我をしないように、普段よりもしっかり体調管理をしました。―「クローザー」のアリス、「王家の家族たち」のグァンバクの間を行き来するイ・ユンジと言うと、「2つの役を行き来する中で守りたかったものは自分自身だった」という風にも聞えるが。イ・ユンジ:そうです。アリスはとても明るいキャラクターというわけではなかったのですが、気難しいキャラクターでもありませんでした。グァンバクも家族の集団の中にいたのでそれほどプレッシャーを感じる役ではありませんでしたが、自分自身の存在を忘れないために努力しました。実際、ドラマの撮影をして演劇の舞台にも立つ日もありましたが、その度にしっかりしよう! ドラマも演劇も両方重要な仕事だし、演じたかった役なんだから!と自分に言い聞かせ、自分で自分を試す機会だと思っていました。不思議なことに、2つの作品は両方とも雰囲気が非常に良く、6ヶ月の間、携帯のトークアプリの中にある「クローザー」のチャットルームと「王家の家族たち」のチャットルームでは、メッセージが頻繁に飛び交っていました。―「クローザー」と「王家の家族たち」の両チームとも和気藹々とした雰囲気だったと聞いた。そして両チームの共通点はイ・ユンジだが、イ・ユンジがムードメーカだったということだろうか?(笑)イ・ユンジ:ハハハ。私の存在というよりも、どちらのチームも皆食べることが好きだったからだと思います。いつも私が参加しない今日は皆、練習しながら何を食べているのかな?とか今日は誰があみだくじゲームでおやつを御馳走するのかな?と現場の様子が気になっていました。特に「王家の家族たち」の出演者たちは皆本当に俳優?と思うほどずっとお箸を動かしていました。「クローザー」も同様でしたが、「王家の家族たち」はタイトルからも分かるように、家族が皆ご飯を通して繋がっています。そういう意味で今回私はたくさんの家族を得ることができました。―「王家の家族たち」は最初から家族という言葉ではなく、同じ屋根の下で共に暮らしながら皆で一緒に食事をする人たちを強調していた。放送中にマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマのこと)議論が起こり、エンディングも衝撃的だったが、家族皆で一緒にテーブルを囲む食事は以前として変わらなかった。エンディングで30年後の年老いた姿になった時はどんな気持ちだったのか?イ・ユンジ:マクチャン議論は知っていましたが、脚本家の先生が「最後まで見守りましょう」とおっしゃってくれました。エンディングシーンは本当に楽しかったです。普通、あのような扮装をするドラマはないですし、家族全員が年老いた扮装をするケースなんてあまりないですよね。恐らく今後もないと思います(笑) さらにドラマが放送されてから次の週、「ギャグコンサート」でパロディーされたと聞いて「王家の家族たち」のエンディングは異色だったんだと感じました(笑)―かなり型破りなエンディングだった。最近ほとんどのドラマでエンディング間近で緊張を緩める傾向があったが、そう考えると「王家の家族たち」のエンディングは一枚上手だった。イ・ユンジ:期待が高ければ高いほど不満も出てくると思います。視聴率だけでなく、「王家の家族たち」はドラマ放送中に色んな事件や事故があった作品ですし、最終回を間近に控えても色んな意見が飛び交い、残りわずかの放送でどんな展開になるのか気になったのではと思います。通常、46話や47話になるとどんな展開になるのか徐々に見えてきますが、「王家の家族たち」の場合はまるで今ドラマが始まったばかりでまだ10~20話くらい話が残っているような展開になりました。その圧倒的なストーリー展開を最後まで引っ張ってくださったことを考えると、本当に脚本家の先生は名不虚伝(名声や名誉が広く知られるのにはそれだけの理由があるという意味)だと思います。ドラマでは刺激的なところがあったことも認めますが、最終的には視聴者を泣かせることができました。最後まで撮影する中で個人的に、ああ、人生ってこんな風に騒々しいものなんだなと思いました。世の中の現実をあまりにストレートに描き過ぎたのではと思いましたが、一緒に暮らし、騒々しい毎日を送りながら年老いていくのが人生なのかな?と感じながら終わりました。型破りだったりメッセージ性のないエンディングではなく、まるでイベントのようであり、不意を突くようなエンディングだったのではないでしょうか。―「王家の家族たち」のグァンバクはイ・ユンジと同年代の人たちが悩みそうな悩みを持っているキャラクターという点で色々共感したこともあると思う。また、「クローザー」のアリスも愛についてもう一度考えさせられるキャラクターだった。愛や恋愛、結婚を間接的に経験したことで、それに対する自信があるのでは?イ・ユンジ:そうですね、本当にそんな自信が湧いてきました(笑) 特に「王家の家族たち」は私の人生をがらりと変えた作品です。作品という言葉だけでは全てを表現できません。女優として感じたこともたくさんありましたが、30歳を過ぎた女性として感じる部分も多かったです。私は未婚ですが、結婚やシーワールド(夫の実家)をもう既に経験したような感じがします。―スマートに恋愛する自信はあるのか?イ・ユンジ:理論的に幅広い知識がついたので大丈夫だと思います。少なくとも人に対する理解は広がりました。理解するということは相手を認めることから始まりますが、私たちは他人を理解する時に自分が決めた基準で理解することが多いです。そんな風に自分だけの基準で人を判断しても人間関係の役には立ちません。自分だけが理解し、自分の基準だけで判断した愛は、必ずしもその関係に良い結果をもたらさないことが分かりました。今回ドラマを通して学んだ様々な美徳を実践で活用したいと思います。正直言うと、以前は他人の理解できない行動を見てどうしてあんなことをするんだろうと思っていましたが、今は自分だけの基準で人を評価するのは間違いだと思っています。人を判断する基準がドラマを通して広くなり、確固たるものになったと思います。―では、結婚はこうでなければならないという点で、悟ったことは何だろうか?イ・ユンジ:結婚は本当に慎重になる必要があります。ただお互いが好きだからといって結婚できるものではなく、シーワールドのことも考慮しなければならないです。ただ自分の立場ばかりを主張するよりも、親の立場に立って考えるきっかけを作ってくれたのがこのドラマでした。娘のような嫁や息子のような婿とよく言いますが、そんなものはこの世の中に存在しません。グァンバクは先に嫁いだ姉が2人いたので現実を知った上で嫁ぎましたが、シーワールドとの関わりは大変でした。ですが、そんな状況にならないよう事前に避けることは可能だと思います。30年もの間、違う環境で育った私をただ息子と結婚したからといって一瞬で娘として受け入れることは難しいと思います。結婚し、夫の父親と一緒に暮らすことは私にとって初めてですが、夫の父親にとっても私を迎え入れることは初めなのだと理解することが出来ました。このように、現実的なことが分かったので結婚についてもっと現実的に考えるようになりました。―作品に対する愛情がとても大きい。SNSに書き込まれた文章で「インタビューを行うことでようやく作品とお別れすることができる。グァンバクと私との境で両方を見つめる大切な時間を過ごしている」とあったが、グァンバクと良い別れはできたのか?イ・ユンジ:無理にお別れしようとは思っていません。グァンバクは心に傷を負っていたり、感情が激しかった、りハプニングに巻き込まれるキャラクターではなかったですし、「王家の家族たち」は人生の色んな面を描いたドラマだったので無理してお別れする必要はないと思いました。グァンバクだけではなく、「王家の家族たち」の全てが私の心の中に残ったとしても全く問題ありません。ですので、この作品が終わった時は他の作品が終わった時とは気持ちが違いました。―30歳で出会った作品が「クローザー」と「王家の家族たち」だった。イ・ユンジ自身もこれらの作品が重要な作品であり、チャンスだったと語った。これらの作品と共に過ごした30歳を振り返ると?イ・ユンジ:最近になって女優ではない私自身の人生についてもう一度整理する必要があると思うようになりました。ちょうど30歳の時に「王家の家族たち」と「クローザー」に出演することになりましたが、これらの作品に出演する中で今までもそうだったけど、丁度良い時期に自分にぴったりの作品が現れるなと思いました。それに29歳から30歳になった時、とても幸せを感じました。私は30歳になりたいとずっと思っていましたが、実際に30歳になってみるとまるで百人力を得たような気持ちになったのです。20代の頃は常に自分の人生に自信を持ち、堂々としていたくて最善を尽くしていましたが、そのせいで辛いこともたくさんありました。ですが、30歳になったら自分にプライドを持てるようになりました(笑)―最後に、この質問をしてみたかった。女優としてのイ・ユンジもあるだろうが、自分だけが知る最もイ・ユンジらしいイ・ユンジは?イ・ユンジ:私の場合は体を動かしている時がそうです。仕事のために始めた運動ですが、続けてみると本当に良かったです。普段から体を動かすことが好きなので、些細なことでも生活自体が運動になっています。雑念を消してくれる時間でもあります。
「王家の家族たち」イ・ユンジ“厳しいイメージだったキム・ヘスク先輩、親子の情を感じた”
女優イ・ユンジの30歳は特別だった。KBS 2TVのドラマ「王(ワン)家の家族たち」を通じてリアルな人妻の演技に挑戦し犬のモノマネ泥酔お人好しなど様々な修飾語で多彩なイメージをアピールしたためだ。「王(ワン)家の家族たち」の撮影が行なわれた6ヶ月という時間は、イ・ユンジにとって勉強の時間だった。10年以上のキャリアを持つ彼女だが、ナ・ムニをはじめ、チャン・ヨン、キム・ヘスクなどの大先輩と一緒に撮影に邁進するという経験は、更に特別だったということだ。特にワン・グァンバクというキャラクターは、憎めないキャラクターとして視聴者から愛された。イ・ユンジもまた、グァンバクに共感し、時には理解するために努力しながら、キャラクターに入り込むために努力を尽くした。全出演者たちが愛着を持って撮影に臨んだからだろうか。「王(ワン)家の家族たち」は50%に迫る視聴率を記録し、大きな人気を博して放送終了した。イ・ユンジは25日、OSENとのインタビューで「王(ワン)家の家族たち」を通じて得たことについて説明した。放送終了後、緊張が解けて寝込んだという彼女は、まだ風邪にかかったままだった。「緊張が解けたみたいです。不思議なことに、作品の途中は体調をくずしたことがありませんでした。チン・ヒョンウク監督にも撮影の時に『どうすれば最初から最後まで同じコンディションを維持できるのか』と聞かれました(笑) 放送が終了するといつも寝込みます。痛いことは苦しいですが、痛いことを自ら楽しめるようになったと思います」愛着があっただけに、別れも名残惜しいものだった。チン・ヒョンウク監督もまた歴代レベルのチームワークと表現したほど、出演者同士の絆も固かった。イ・ユンジも別れを惜しむ様子だった。「『王(ワン)家の家族たち』は長期戦でした。本当の家族と別れる感じでした。作品の特性上、更に結束力が強かったからです。実は私は人見知りで、初対面の人と仲良くやっていけるタイプではありません。それにもかかわらず、今回のドラマでは飲み会も多かったですし、一緒に話をする時間が多かったので、その分本当の家族の雰囲気が出たと思います」イ・ユンジは今回のドラマを通じて多彩な魅力をアピールした。リアルな犬のモノマネで強烈な印象を残す一方、イ・ビョンジュンと酒の飲み比べをするシーンで、泥酔した姿を見事に演じこなした。馬鹿が付くほどお人好しで憎めないキャラクターを演じた彼女の再発見でもあった。「元々お酒が好きではありません。イ・ビョンジュン先生とお酒の飲み比べをするシーンも麦茶でしたが、心の中でこれは『お酒だ』と思ってから飲むと本当に酔うような気がしました。後でモニタリングしましたが、ボサボサの髪になった姿が私の本来の姿と似ていました。はは。グァンバクは自由に自身の意志を貫くキャラクターですが、今まで感じた悲しみをそのシーンで全部吐き出したようです」イ・ユンジが「王(ワン)家の家族たち」を通じて学んだことの1つが、大先輩たちとの和合だった。イ・ユンジによると「王(ワン)家の家族たち」のどの俳優も、先輩や後輩を問わず不快にさせる人がいなかったという。威厳を捨て、情を分かち合ったと彼女は説明する。「一緒にいてぎこちない方が1人もいませんでした。飲み会や撮影現場でも威厳を見せるよりは本当の家族のような感じで接してくださいました。キム・ヘスク先輩の場合、厳しそうという先入観がありましたが、全く違いました。控え室も女性出演者全員が一緒に使ったほどです。ナ・ムニ先生、キム・ヘスク先輩など、出演者のみなさまから多くのことを学びましたが、やはりキム・ヘスク先輩を1番に挙げたいです。キム・ヘスク先輩の娘さんが私と同じ年代で、そのせいか、親子の情を感じたと思います」イ・ユンジは「王(ワン)家の家族たち」に出演した6ヶ月が、これからの人生30年のようだと語った。それほどイ・ユンジにとって「王(ワン)家の家族たち」の存在は大きいものだった。ドラマのリアルな台詞と、30年をジャンプした結末は、いずれもイ・ユンジの人生の宝物になった。「グァンバクから本当にたくさんのことを学びました。堂々と仕事を辞めて、愛に命をかけるじゃないですか。台本が出るたびにドキドキする気持ちで読んだのもそのためでした。『王(ワン)家の家族たち』で義理のお父さんが『全部実家に持って行く気なのか』と叫んだり、義理のお母さんがお金を要求するシーン、また母親との喧嘩で『私がどんな思いであなたを育てたと思うの』などと言うことなど本当に共感しました。いずれも私が想像したことがあるからです。更にグァンバクの気持ちが良く分かる年なので、より入り込めたと思います。だから、ドラマでの感情を通じて『実際はそうしないようにしよう』と思ったこともよくありました。私にもう一度生きられるチャンスをくれたというべきでしょうか。また、結末で30年後に還暦祝いをするシーンがありましたが、まるで私に30年の歳月がもたらされたように、教訓を与えてくれました」人妻の演技を通じてイ・ユンジという女優の魅力を振り返ることができただけに、彼女の今後の活躍が更に期待される。あらゆるキャラクターを披露し、演技の幅まで広げたので、次の作品で見せる姿も楽しみだ。彼女もまた俳優人生を長く考え、たくさんのキャラクターを演じてみたいと意欲を見せた。「まだ確定された作品はありません。『王(ワン)家の家族たち』を通じてキャラクターの選定の部分で大分自由になったと思います。個人的に医者や警察、男装などの役がしてみたいです。『コーヒープリンス1号店』がとても面白かったので、ユン・ウネさんのような役もしてみたいです。たくさんの監督の方々からのオファーをお待ちしております。ハハ」
チェ・デチョル「『王家の家族たち』の出演が決まった時、号泣した」
視聴率が50%台にまで迫ったKBS 2TV週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」で少しずつ存在感を現していたチェ・デチョル。女優カン・イェビンとの甘酸っぱい恋を見せてくれた彼は、長い間無名俳優だった。息子や娘におやつさえまともに買ってあげられなかった父親は、「王(ワン)家の家族たち」という作品に出演し、人々の記憶に残る俳優となった。「皆さんからの関心は全て有り難い。特におばさんたちが僕に気付いてくれる。『あら、ろくでなしじゃないの?』と言いながら小学生も『ろくでなしおじさん』と呼びながら僕に近づいて来る」チェ・デチョルはドラマの中でカンガルー族(いい年になっても仕事をせずに親に面倒をみてもらっている人、カンガルーが子どもを運んでいることに由来した新造語)を代表するワン・ドン役を演じた。40代にもかかわらず、母親から離れられず親に依存して生活する現代家族の問題点を示した。「ムン・ヨンナム脚本家が説明してくださったワン・ドンは現実ではろくでもない人物だが、母親への愛は誰よりも高く家族に献身的な人物だ」俳優チェ・デチョルは、ドラマよりもドラマのような人生を歩んできた。演劇に夢中になり、演劇界で生きていた彼は、現在の妻と出会い幸せな結婚生活を夢見ていた。何も持っていないが幸せな人生を歩んできた彼はある日、一家の責任を負う者として自分がいかに未熟な人間であるかを悟るようになった。家族という名で結ばれているが、彼らに何もしてあげられない自分の不甲斐ない姿から、夢を諦められないせいで周囲の人間を苦しませている利己的な自分に気がついた。そしてチェ・デチョルは俳優を諦め仕事を転々とした。そんな中、ドラマスペシャル「和平姫のダイエット史」を通じて彼をブラウン管デビューさせてくれたチン・ヒョンウク監督が再び彼を救ってくれた。「台本を一つ送ったから、しっかり読んでオーディションを受けてみなさい」チン・ヒョンウク監督が与えたひとすじの光のようなこのチャンスは、彼の人生を根こそぎ変えるきっかけになった。「僕が参加したオーディションが『王(ワン)家の家族たち』の最後のオーディションだったそうだ。その時はチン・ヒョンウク監督とムン・ヨンナム脚本家がどれだけ凄い人物なのか知らなかった。ただ僕は切羽詰まっていたので上手くやらないとという思いしかなかった。もの凄く切実だったためこれが最後だと思いながらセリフが上手く出てこなかった。しかし、そんな僕の姿からろくでなしの姿が見えたそうで、『あなたは何か持っているようだ』とムン・ヨンナム脚本家が僕を選んでくれた。その言葉を聞いて駐車場で号泣した」「王(ワン)家の家族たち」に出演する前のチェ・デチョルは、妻にろくな月給を渡せない駄目な夫だった。そんな彼が「王(ワン)家の家族たち」という夢の作品と出会い、俳優として、夫として、父親として新しい人生がスタートした。「僕が現実の壁にぶつかって諦めようとする度に支えてくれたのが今の妻だ。何があっても『大丈夫、何も心配せずにただ演技だけをして』と励ましてくれた人だ。感謝の言葉だけでは表現できない。最近は本当に楽しい。以前は死にたいと思う時もあったが、今は毎日がこんなに楽しいなんてと感じている」人生逆転というにはまだ足りないかもしれない。しかし、今のチェ・デチョルは以前の自分と比べて逆転と表現できるほどすっかり変わった。貧乏な演劇俳優から週末ドラマの俳優へと変わったのだ。自分のような後輩に伝えたい言葉は何だろうか。「諦めないでほしい。演技はすべて同じだ、舞台でやろうがカメラの前でやろうが常に難しい。演技が好きで自分が望む仕事を選択したのなら、諦めずに頑張ればきっと道はあると思う。後輩たちが人生を振り返った時に後悔しない選択をして欲しい」
Vol.3 ― 放送終了「王家の家族たち」名セリフBEST5
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。視聴率40%を軽く突破し、国民的ドラマの威厳を見せたKBS 2TV週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」(脚本:ムン・ヨンナム、演出:チン・ヒョンウク)が16日に終了した。ムン・ヨンナム脚本家の作品の一番の特徴といえば各キャラクターのユニークな名前だ。「王(ワン)家の家族たち」も例外ではなく、家族の中で鴨にされやすい人物(韓国語でボンという)ワン・ボン、常に悩みのあるコ・ミンジュン(韓国語で悩み中と発音が同じ)、外見は不細工だが中身は詰まったワン・ホバク(カボチャ)、虚勢(韓国語の発音はホセ)を張る人物ホ・セダルなど、名前からキャラクターの性格が把握できる。ユニークな名前に加え、各登場人物の個性溢れるセリフもドラマをより面白くした。「王(ワン)家の家族たち」で誕生した名セリフBEST5をまとめてみた。ワン・スバク「私、ミスコリア大会に出場した女なの」ワン家の長女ワン・スバク(オ・ヒョンギョン)は幼い頃から大事に育てられ、世間知らずで利己的で虚栄心が強い人物だ。いつも「私、ミスコリア大会に出場した女なの」と言いながら虚勢を張っていた。スバクにとってミスコリア大会は自慢であり、プライドであった。ホ・ウデ(イ・サンフン)に騙され家を失ったスバクは、罪悪感から家出をし、食堂で働いていた時もオーナーに「私は今はこうしていますが、昔はミスコリア大会に出場した女です」と言った。アン・ゲシム「韓国戦争の時の騒ぎは騒ぎでもなかった。あ~しんどい」子どもたちの成功だけを祈るワン家の祖母アン・ゲシム(ナ・ムニ)。しかしゲシムは心配事が絶えない家族のせいでいつも「韓国戦争の時の騒ぎは騒ぎでもなかった。あ~しんどい」と嘆くしかなかった。このセリフは一日も気を楽にできないゲシムの心を表現した言葉であると同時にゲシムの存在感をアピールするセリフであった。ホ・セダル「おかしくなりそうだ」ワン家の次女ワン・ホバク(イ・テラン)と結婚したホ・セダル(オ・マンソク)は名前の通り、常に見栄を張る人物だ。気分が良い時も悪い時も、話す度に語尾に「おかしくなりそうだ」という言葉を付け加え、ドラマのお笑い部分を担当した。特にセダルは限度額1億ウォン(約958万円)のクレジットカードを渡しているウン・ミラン(キム・ユンギョン)に夢中になり、妻ワン・ホバクを狂わせた。イ・アングム「今まで生きてきてこんなことは初めて」イ・アングム(キム・ヘスク)は先生だった夫の少ない給料で5人の子どもを育て、姑と大きくなった夫の弟の面倒を見ながら心の中にわだかまりができた人物だ。長女スバクと次女ホバクの中で長女だけをえこ贔屓し、物質的なことを重視する態度で視聴者に嫌われた。特にアングムは「今まで生きて来てこんなことは初めて」というダイレクトなセリフで相手にショックを与えた。パク・サルラ「何事も結果を直接見ないと分からない」パク・サルラ(イ・ボヒ)は自分の子どもしか可愛がらない母親だ。ホバクがちゃんとした職業に就けないセダルを恨むと「何事も結果を直接見ないと分からない」とホバクを叱った。また、サルラの娘ホ・ヨンダル(カン・イェビン)はワン・ドン(チェ・デチョル)との結婚を反対するサルラに「何事も結果を直接見ないと分からないってお母さんが言ったじゃない」と言って説得したりもした。
Vol.2 ― 放送終了「王家の家族たち」チェ・デチョル&ハン・ジュワン&カン・イェビン、新人俳優たちの成長期
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。KBS 2TV週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」(脚本:ムン・ヨンナム、演出:チン・ヒョンウク)が韓国で16日、幸せな結末で幕を下ろした。荒波に揉まれながら30年という長い歳月を過ごした王(ワン)家の家族たちは黒かった髪が白くなり、顔には歳月の痕跡がはっきりと表れていたが、幸せな温かさが感じられた。「王(ワン)家の家族たち」は家族愛を強調したドラマだが、ドラマが展開されるにつれて不倫、詐欺、拉致、出生の秘密など、議論となる素材が次々登場して、マクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマのこと)ドラマという汚名を着せられた。しかし、48.3%(全国基準、ニールセン・コリア提供)という自己最高視聴率を記録して、国民的ドラマへと生まれ変わった。ドラマを執筆したムン・ヨンナム脚本家は昨年の「2013 KBS演技大賞」で作家賞を受賞し、再び地位を固めた。彼女の大ヒットドラマに出演した新人俳優たちは、俳優としての2幕が開かれたと言えるだろう。これまで人々に知られていなかったが、放送を通じて認知度を徐々に高め、新しい作品に出演できるチャンスが開かれたためだ。特に目を引いたのは俳優チェ・デチョル、ハン・ジュワン、カン・イェビンだ。彼ら新人を信頼して任せた脚本家とプロデューサーの眼力が通じたわけだ。3人の成長記をまとめてみた。一筋の希望を見出したチェ・デチョルチョ・デチョルはドラマでワン・ボン(チャン・ヨン)の弟で、高い年齢にも関わらずこれと言った職業に就かず、母親と兄に頼って暮らす引きこもりのキャラクターワン・ドンを演じた。典型的なカンガルー族(いい年になっても仕事をせずに親に面倒をみてもらっている人、カンガルーが子どもを運んでいることに由来した新造語)である。就職するつもりはおろか、結婚する能力さえも持っておらず、いつもゲームだけに情熱を捧げている。そんな中、友達のホ・セダル(オ・マンソク)の妹で、姻戚のホ・ヨンダル(カン・イェビン)のことを愛するようになったことで変わり、ホ・ヨンダルの妊娠をきっかけに二人はゴールインした。その後、二人はどこか足りなくも甘い新婚夫婦の姿を見せ、ドラマの面白さを倍増させた。元々舞踊家を夢見ていたチェ・デチョルはガラスの破片で腕のじん帯を切るという事故に遭い、俳優の道を歩むようになるも、当然平坦な道のりではなかった。結婚後は生活苦に苦しめられ、妻の実家からは演技を止めることを求められた。最後だと思って出演した「王(ワン)家の家族たち」がヒットし、光が差すようになった。ハンサムではないが、どこか親しみが感じられる俳優チェ・デチョル。彼が見せてくれる人間味が感じられる演技に期待が集まる。セクシーアイコンから女優のタイトルを得たカン・イェビンポータルサイトでカン・イェビンという名前を検索すると、グラビア、オクタゴンガール(ラウンドガール)、ビキニなど、外見に関する検索ワードが真っ先に現れる。実際、昨年まではカン・イェビンが女優なのか、タレントなのか正体不明だった。しかし、「王(ワン)家の家族たち」に出演し、女優という修飾語に違和感はなくなった。彼女はブランド店で働きながら、給料をすべて外見を飾ることに使ってしまったホ・ヨンダルを演じた。前半は自身のキャラクターを生かし、綺麗でセクシーな面を強調したが、ワン・ドンと結ばれるようになってからは大人になり、娘として、嫁として成長する姿を見せた。回を重ねるごとに演技に磨きがかかり、世間知らずのキャラクターをキュートに上手くこなしたと評価された。「王(ワン)家の家族たち」が地上波ドラマ初出演ではあるが、ケーブルドラマ「ブッとび!ヨンエさん」「イーグルイーグル」などに出演したりもした。しかし、「完売企画」「カン・イェビンのヒトリガ」など多数のバラエティ番組に出演して、タレントのイメージが強かった。カン・イェビンは「ムン・ヨンナム脚本家の週末ドラマに出演することになり、眠れないくらいドキドキした毎日を過ごしている」と感想を伝えた。希望通り、セクシーアイコンから女優としての可能性を知らせたカン・イェビン。これからの動きに関心が集まる。唐突かつ情熱的なハン・ジュワン「王(ワン)家の家族たち」といえば欠かせない俳優がいる。このドラマで「2013 KBS演技大賞」の新人演技賞を受賞したハン・ジュワンである。昨年、「王(ワン)家の家族たち」のオーディションを偶然受け、ムン・ヨンナム脚本家に「綺麗だ」と話す突飛な性格とセンスを発揮し、重みのある配役を演じることになった。その後、KBS 2TV「ドラマスペシャル-ヨヌの夏」にも出演した。2013年は彼にとって意味深い1年だっただろう。ハン・ジュワンは劇中、高校を中退して生活の最前線に飛び込んだ重機メーカーの社長チェ・サンナムを演じ、イ・ユンジと甘いカップル演技を披露した。甘いマスクに迫力のある男らしさは女心を揺さぶるのに十分だった。新人であるにも関わらず、安定した発声と共演者との呼吸で優れた演技力を見せつけた。先月はKBS 2TVのバラエティ番組「ハッピートゥゲザー3」に出演して、自身の率直な経験を明かして視線を引き付けたりもした。俳優人生において適切な時期を逃せば二度と手に入れることができなくなる新人賞を僅か1年で受賞したハン・ジュワン。演技のためなら何でも出来るという情熱に溢れる彼が見せてくれるこれからの姿が楽しみだ。
Vol.1 ― 放送終了「王家の家族たち」どうして国民的ドラマになったのか?
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。KBS 2TV週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」(脚本:ムン・ヨンナム、演出:チン・ヒョンウク)が今月16日の放送を最後に登場人物たちのハッピーエンドを描き、約6ヶ月間の道のりにピリオドを打った。最後まで視聴者の関心を集めたコ・ミンジュン(チョ・ソンハ)とワン・スバク(オ・ヒョンギョン)、オ・スンジョン(キム・ヒジョン)の三角関係は、スバクの助けによってミンジュンとスンジョンが結ばれる結末となった。脚本家は登場人物たちの30年後をコミカルに描き、最後まで「王(ワン)家の家族たち」ならではのウィット感を見せて笑いを誘った。「王(ワン)家の家族たち」は妻の実家で暮らすことや、サケ族(親から独立したものの景気不況などによる生活苦で再び実家に帰ってくる若者)、三棄族(恋愛、結婚、出産の3つを諦めた世代)、学歴至上主義、えこ贔屓など現代を生きる家族のキーワードを描くという趣旨の下、昨年8月31日から放送された。しかし、放送前半から中盤は金銭面を理由に婿たちに対して極端的な態度をとり、同じ娘なのに長女のワン・スバクをえこ贔屓して次女のワン・ホバク(イ・テラン)をいじめるワン家の母、イ・アングム(キム・ヘスク)によって「王(ワン)家の家族たち」は深刻なマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)議論に巻き込まれた。これに傍若無人、唯我独尊のスバクの態度も合わさって議論は更に激しくなり、マクチャンを越え、視聴者の血圧を上げる意地悪なドラマと酷評された。 そんな中でもこのドラマがマクチャン議論を乗り越え、韓国視聴者の50%が毎週心待ちにする国民的ドラマになった理由として、最後まで個性があふれ、強烈な事情を抱えるキャラクターたちの組み合わせがしっかりとしていたため可能だったという意見が優勢だ。「韓国戦争の時の騒ぎは騒ぎでもなかった。あ~しんどい」(アン・ゲシム)、「おかしくなりそう」(ホ・セダル)、「今まで生きて来てこんなことは初めです。呆れます」(イ・アングム)、「木っ端みじんにして」(パク・サルラ)など、俳優とキャラクターのシンクロ率を高めたセリフはこのドラマの性質を強く表した。個性の強い登場人物たちがぶつかる度に視聴者の集中度は最高潮に達し、問題が解決する過程が毎回誇張されていたが、最後までユーモアを忘れないムン・ヨンナム脚本家の筆力は今回も視聴者に通じた。視聴者は「王(ワン)家の家族たち」を通して極端と極端を行き来する喜怒哀楽を味わい、ストレスを発散できた。「王(ワン)家の家族たち」は視聴者に別れを告げたが、この半年間このドラマが作り上げた個性の強いキャラクターたちは韓国のドラマの歴史に長く残り、視聴者たちとの思い出を共有するだろう。また、「王(ワン)家の家族たち」の後番組としてはイ・ギョンヒ脚本、キム・ジンウォン演出、イ・ソジン、キム・ヒソン、2PM テギョン、リュ・スンス、キム・ジホ、ユン・ヨジョン主演のホームドラマ「本当に良い時代」が韓国で今月22日から放送される。
放送終了「王家の家族たち」議論を乗り越えて、皆が居場所を取り戻した
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。KBS 2TV週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」(脚本:ムン・ヨンナム、演出:チン・ヒョンウク)がマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマのこと)議論を乗り越えて、皆が幸せな結末を迎えた。16日午後に韓国で放送された「王(ワン)家の家族たち」最終回ではワン・ボン(チャン・ヨン)の家族を含め、出演者全員が自身の居場所を取り戻し、お互いの関係を修復して夢を叶えた。何より王(ワン)家の家族たちはマイホームを取り戻した。ワン・スバク(オ・ヒョンギョン)の過ちにより詐欺に遭い、失ってしまったマイホームを取り戻したのだ。チェ・サンナム(ハン・ジュワン)の連絡を受けて出動したコ・ミンジュン(チョ・ソンハ)やホ・セダル(オ・マンソク)は家を取り戻して、警察に通報した。また、パク・サルラ(イ・ボヒ)はチェ・デセ(イ・ビョンジュン)と結婚の約束を交わした。ホ・セダルの反対によりしばらく別れていた二人は、チェ・デセがワン・グァンバク(イ・ユンジ)の舅であることを知り、結婚を決めた。そんな中、チェ・デセとワン・グァンバクは仲直りをして、誰よりも仲が良い舅と嫁の関係になった。特に、チェ・デセはワン・グァンバクにコーヒーショップをプレゼントして、作家としての生活をサポートした。ワン・ドン(チェ・デチョル)はワンドンピザのオーナーになった。ワン・ドンは「ドン(韓国語でお金の発音)という名前に相応しくワン家のお金は全て僕が稼ぎます」と話し、今後経済的に余裕のある生活を送ることを予告した。開業式で出会ったイ・アングム(キム・ヘスク)とパク・サルラは互いに憎みあっていた関係から仲直りした。ワン・ヘバク(ムン・ガヨン)は船長になることを夢見ていた。ワン・ボンとイ・アングムはワン・ヘバクがロースクールに入学して法曹人になることを望んだが、ワン・ヘバクは船長になるという夢を貫き、最終的に船長の道を歩んだ。コ・ミンジュンとオ・スンジョン(キム・ヒジョン)は結婚した。ク・ミホ(ユン・ソンイ)が自分の娘であることを知ったコ・ミンジュンは去っていたオ・スンジョン探し出し、二人はお互いを理解して新たに出発した。コ・ミンジュンは自分のことを変わらずにずっと愛してくれたオ・スンジョンと結婚した。この背景にはワン・スバクの隠れた努力があった。ワン・スバクはオ・スンジョンと別れて苦しんでいるコ・ミンジュンを見て、オ・スンジョンに「帰って来て欲しい。エジとジュンジを頼む。コ・ミンジュンが本当に苦しんでいる」と話し、コ・ミンジュンの隣に戻って彼と結婚することを説得した。お金を稼ぐことができず、自分のことだけを考えていた利己的なワン・スバクがすっかり変わった。バッグ店の販売員になったワン・スバクは自分が稼いだお金でエジやジュンジ、ク・ミホにプレゼントを買ってあげた。自身の能力を認められた彼女は留学のためにイタリアへと発った。ラストには「王(ワン)家の家族たち」の30年後が描かれ、ほのぼのとした場面が映しだされた。「王(ワン)家の家族たち」は理由も無くワン・ホバク(イ・テラン)をいじめたイ・アングムの姿やワン・スバクの理解し難い行動、キャラクターの極端な設定など、いわゆるマクチャン議論に巻き込まれたが、最後は落ち着いたハッピーエンドで幕を閉じた。
「王家の家族たち」チョ・ソンハ“結末に満足している…ありふれた結末にしたくなかった”
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。俳優チョ・ソンハが「王(ワン)家の家族たち」の結末について満足感を示した。チョ・ソンハは最近行われたマイデイリーとのインタビューでKBS 2TV週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」(脚本:ムン・ヨンナム、演出:チン・ヒョンウク)の最終回でコ・ミンジュン(チョ・ソンハ)がオ・スンジョン(キム・ヒジョン)と家庭を築き、新たなスタートを切った結末についての考えを明かした。チョ・ソンハは「ムン・ヨンナム脚本家や制作陣に、オ・スンジョンやワン・スバク(オ・ヒョンギョン)を選ぶ前にオ・スンジョンがコ・ミンジュンのことを諦めてどこかへ去ってしまう結末にはして欲しくないと希望を伝えた。そんなありふれたストーリーは嫌だったし、オ・スンジョンが悲恋の女性になってしまうような結末は視聴者たちも望んでいないはずだと思った」と語った。続いて「だから今回の結末には満足している。コ・ミンジュンも自分があれほど望んでいたことを選ぶことができた。もちろん配慮も重要だが、配慮の前に本当の愛を手にすることも重要だ」と説明した。16日に韓国で放送された「王(ワン)家の家族たち」の最終回でコ・ミンジュンはオ・スンジョンと幸せな家庭を築いた。その背景にはスバクの努力があった。スバクは「ク・ミホ(ユン・ソンイ)が僕の娘だったよ」と胸を痛めるコ・ミンジュンの姿を見てオ・スンジョンを訪ねた。彼女は「帰ってきて欲しい。私の娘たち、エジとジュンジのことも頼みます。ミンジュンさんが本当に苦しんでいます」とコ・ミンジュンと家庭を築くように説得した。最終的にミンジュンは自身に一途な想いを寄せていたスンジョンと家庭を築き、幸せを掴んだ。このような結末についてチョ・ソンハは「それなりに合理的で理解できる結末だったんじゃないかなと思う。現実的で妥当だと思う」と強調した。インターネット上ではオ・スンジョンが死んでワン・スバクとコ・ミンジュンが復縁するなど、様々な結末が広まっていたが、結局それらは噂に過ぎず、ネットユーザーたちによる創作物であることが明らかになった。チョ・ソンハは「本当にあり得るような結末もたくさんあった。僕でさえ『本当に結末が流出したのでは?』と聞いたほどだった。ネットユーザーたちの優れた筆力に驚いた」と笑った。「王(ワン)家の家族たち」はイ・アングム(キム・ヘスク)のワン・ホバク(イ・テラン)への理由なきいじめやスバクの非常識な行動、極端なキャラクター設定など、いわゆるマクチャン(日常では起こらないような出来事や事件が次々と起きる韓国特有のドラマ)議論が浮上したが、ハッピーエンドで幕を閉じた。視聴率調査会社ニールセン・コリアによると、「王(ワン)家の家族たち」の最終回は視聴率47.3%(全国基準)を記録した。夢の50%突破はならなかったが、高視聴率を記録して視聴者たちに別れを告げた。
「王家の家族たち」最終回、視聴率47.3%を記録…50%に届かず放送終了
※この記事にはドラマのストーリーに関する内容が含まれています。KBS 2TV「王(ワン)家の家族たち」が視聴率50%を超えることなく放送終了した。17日、ニールセン・コリアの集計によると、16日に放送された「王(ワン)家の家族たち」第50話は47.3%(以下、全国基準)の視聴率を記録した。これは前回(38.3%)より9.0%上昇した数値で、圧倒的な週末ドラマ1位ではあるが、自己最高視聴率である第48話(48.3%)には1%満たない数値で、毎話自己最高視聴率を更新していた「王(ワン)家の家族たち」が最終回では歯止めがかかり、物足りなさを残した。この日放送された週末ドラマは「王(ワン)家の家族たち」に続きMBC「黄金の虹」(16.1%)、KBS 1TV「鄭道傳」(15.2%)、MBC「愛するのは自分のため」(13.6%)、SBS「3度結婚する女」(12.0%)、SBS「熱愛」(9.2%)の順だった。「王(ワン)家の家族たち」最終回では、コ・ミンジュン(チョ・ソンハ)とオ・スンジョン(キム・ヒジョン)がワン・スバク(オ・ヒョンギョン)の助けで結ばれる結末となった。エピローグでは王(ワン)家の家族たちの30年後の成功した姿がコミカルに描かれ、笑いを誘った。
「王家の家族たち」自己最高視聴率を更新!最終回まで残り2話…50%突破できるか?
KBS 2TV週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」が自己最高視聴率を更新した。視聴率調査会社ニールセン・コリアによると、9日に韓国で放送された「王(ワン)家の家族たち」は視聴率48.3%(以下、全国基準)を記録した。これは8日の視聴率41.3%より7.0%上昇した数値であり、1月26日に記録した自己最高視聴率46.7%よりも1.6%高い数値である。この日の放送では、ワン・ボン(チャン・ヨン)が学校を退職して、近所でアパートの警備員として働いていることがばれてしまい、妊娠して夫婦関係が回復中だったワン・ホバク(イ・テラン)は流産して涙を流すシーンが描かれた。最終回まで残り2話となった「王(ワン)家の家族たち」は登場人物の葛藤が極限に達すると同時に、徐々に対立が解けるということを繰り返しながら緊張感を高めている。果たして視聴率50%を突破することができるのか、関心が集まっている。一方、この日放送されたMBC週末ドラマ「愛するのは自分のため」は13.6%を記録して、「黄金の虹」は15.9%を記録した。またSBS「熱愛」は6.7%、「3度結婚する女」は13.2%を記録した。
「王家の家族たち」夢の視聴率50%突破は難しいのか?
「王(ワン)家の家族たち」が視聴率50%突破を控えて息抜きをしている。視聴率調査会社ニールセン・コリア(一日全国基準)によると、2日に韓国で放送されたKBS 2TV週末ドラマ「王(ワン)家の家族たち」の第46話は46.2%の視聴率を記録したという。これは1日に放送された第45話の39.3%に比べて6.9%上昇した数値だ。しかし、自己最高視聴率の46.7%を超えることはできず、夢の50%突破を目前にして足踏み状態が続いている。最近「王(ワン)家の家族たち」は、ワン・スバク(オ・ヒョンギョン)の家族がコ・ミンジュン(チョ・ソンハ)に離婚をやめるようしつこく説得する姿が描かれ、視聴者を憤らせた。結局、意地っ張りのイ・アングム(キム・ヘスク)は、「私たちはだまされて離婚されたのだから、法的措置を取ることはできないのか。離婚無効訴訟とか」と極端な方法まで探し始めた。MBC週末ドラマ「黄金の虹」は15%、「愛するのは自分のため」は14%を記録した。SBS「3度結婚する女」は13.1%を記録した。