スティール・コールド・ウインター
記事一覧
「スティール・コールド・ウインター」キム・ユネ“神秘的な少女や学生のイメージから逃れようとは思わない”
グラビアの中で小学生だったキム・ユネが映画「スティール・コールド・ウインター」を通じて女優という名前で私たちの前に立った。24歳、見た目だけでなく演技力も大幅に成長した彼女の変化が楽しみだ。―主演作「スティール・コールド・ウインター」を見た感想は?試写会の反応がかなり良かった。キム・ユネ:しっかり作られていたという反応で本当に良かった。足りない部分を除いては、思ったよりも映画がよくできている気がして嬉しい。私が演じたへウォン役もまた映画の中で魅力的に描かれたので褒められたんだと思う。叱られるのではないかと心配していたため、褒められても実感が湧かなかった。―「スティール・コールド・ウインター」はどんな映画?キム・ユネ:誤った言葉により友達を死に追いやった少年ユンス(キム・シフ)と噂の少女へウォンの美しくも切ないラブストーリーを描いた映画だ。寂しいが、暖かさも感じられる。へウォンとユンスがお互いに心を開き、心の傷を分かち合いながら理解し、愛する姿が痛いけど余韻が残る。少年と少女の感情を辿れば、映画をさらに深く楽しめる。―劇中のスケートシーンのために猛練習をしたそうだが。キム・ユネ:スケートは初めてで、本当にたくさんこけた。最初は誰かが引っ張ってくれないと動けないレベルだったが、毎日のように4時間程度、短くても2時間ずつスケートの練習をしたら滑れるようになった。春川(チュンチョン)の湖で撮影をしたが、氷が溶けてきて撮影が大変だった。昼の撮影の時には氷にひびが入る音が聞こえるほどだった。一度激しく転倒して尾てい骨を怪我したが、意外と見た目よりも丈夫で折れたりはしなかった(笑)―劇中、氷の上でジャンプするシーンはどう演じたのか?キム・ユネ:代役を使わずに自ら演じたが、スケートを履いて氷の上でジャンプをするのは少し怖かった。朝から晩までスケートを履いて氷の上で撮影をしたら、足に力が入らなくなって思わずよろけたりもした。―それだけ簡単ではない役だった。ベッドシーンまであったので出演前に悩んだと思うが。キム・ユネ:シナリオを受け取り、数日間悩んだ。やりたい気持ちはあっても難しい役なので、自分に上手く表現できないことが怖かった。しかし、諦められなかった。シナリオが本当に良く、へウォンという少女に惹かれた。ベッドシーンも心配だったが、むしろ経験がないためそこまで悩まなかった。周りにもベッドシーンを経験した人がいなくてアドバイスを貰うこともできなかった。撮影当日に緊張していたら、監督にこれくらいで緊張するなと言われた。―制服を着た未成年の男女のベッドシーンが登場する。キム・ユネ:成人でない未成年のベッドシーンを演じるので、問題になるかもしれないと思った。しかし、へウォンとユンスのベッドシーンは欲望ではなく、少年と少女の純粋な愛を表すシーンなので大丈夫だと思った。相手役のキム・シフ兄さんも人見知りする性格だが、かなり仲良くなってから撮影をしたので幸いだった。ベッドシーンが映画の最後の撮影でもあった。―か弱そうなイメージだ。撮影をしながら体力的にきつくはなかったのか?キム・ユネ:一見するとか弱いが、見た目よりも丈夫なので大丈夫だった。ただ気温が低くて、いつ雪が降るか分からない江原道(カンウォンド)の天候のために撮影は大変だった。―神秘的な少女のイメージが今まで続いている。今回も制服を着た少女を演じた。キム・ユネ:神秘的な少女や学生のイメージからあえて逃れようとは思わない。独特の初恋のイメージがあると言われるが、これも簡単につけられる修飾語ではないのではないか。特別な魅力があるという意味のようで嬉しい。ただし、この先時間が経っても神秘的な役しか似合わないと言われたらどうしようかと心配することもある。―澄ました外見のため悪質な書き込みもあった。キム・ユネ:誤解をたくさん受けた。グラビアでのお姫様のような姿だけを当てはめて、お姫扱いしなければならない子に見られたり、整形手術疑惑もあった。交通事故の直後に撮ったグラビアがあるが、私のむくんだ顔を見て二重の手術をしたとの悪質な書き込みが書かれたこともある。その時私は小学生で子供だった。交通事故の時、母も一緒に負傷して手術まで受けたのに、そのような反応を見ると正直とても傷ついた。―グラビアの外の実際の性格は?キム・ユネ:グラビアではお姫様や澄ましたイメージで撮ることが多いが、実際は明るい性格だ。ただ、人見知りで恥ずかしがり屋なので、誰かと親しくなるまでには時間がかかる。親しい人の前ではおしゃべりになる。第一印象だけで判断して誤解していた人も、話してみると誤解だったということが分かると思う。―相手役の俳優キム・シフも人見知りする性格だ。キム・ユネ:キム・シフ兄さんは真面目で可愛い人だ。その姿が面白い。特に、目が本当に綺麗だと思う。しかし、言葉数が少なく、人見知りなので親しくなるまでに時間がかかった。本当に恥ずかしがり屋で、撮影中でもよそよそしい時がたくさんあった。後からは親しくなったが、撮影が終わってから数ヶ月後、ポスター撮影のために再び会ったら、またよそよそしくなっていた。―では、今まで共演した中で一番相性が良かったのは?キム・ユネ:クァク・ドウォン先輩だ。映画「漁村の幽霊 パクさん、出張す」で共演したが、末っ子や妹のようによく接してくださった。私の話にも耳を傾けてくれて、歳が離れているけど心が温まる感じだった。先輩のおかげで撮影現場の雰囲気は常に良かった。今回「スティール・コールド・ウインター」のVIP試写会にも時間を割いて来てくださり、アドバイスもたくさんしてくれて本当に有難かった。―モデル出身として演技をすることが簡単ではなかったと思うが。キム・ユネ:子供の頃からモデルをしていたので、自然と子役の役者として見られるケースが多かった。演技を始めたばかりの頃は本当にたくさん緊張した。正直、現場に行くと萎縮して引け目を感じた。それを克服することが一番大変だった。―子供の頃からモデルとして活動した。長所と短所は?キム・ユネ:早くからモデル活動を始めたことが短所であり、長所だ。また、同年代の友達と比べて早くから社会生活を始めたので、知識が増えて強くなった。しかし、その分だけ傷付くことも多かったが、だからこそよりたくましくなったのではないだろうか。―次回作ではどんな役を演じたいのか?キム・ユネ:日本の映画「花とアリス」がとても好きだ。「漁村の幽霊 パクさん、出張す」や「スティール・コールド・ウインター」は日常とは多少異なる部分がある。日常で生活をする演技をしてみたい。むしろ平凡な演技のほうが難しいと言うが、そういったことを通じて少しずつ学んでいきたい。かといって次回作に制限を置いているわけではない。運動が好きなのでアクション演技にも自信がある。また、独立映画や商業映画に関しても制限を設けず、規模を問わずに自分を見せることのできる作品で演技をしたい。
“純粋から狂気まで”キム・シフ「スティール・コールド・ウインター」で再評価される注目俳優
俳優キム・シフが映画「スティール・コールド・ウインター」(監督:チェ・ジンソン、制作:映画社花)を通じて再評価されている。キム・シフは「スティール・コールド・ウインター」で残忍な噂で傷ついた少女(キム・ユネ)のために取り返しのつかない選択をする少年ユンス役を務め、熱演を披露した。キム・シフは映画のストーリーをより劇的に率いる重要な人物であるユンスの愛と傷、少年と大人の男性の微妙な境界を繊細に演じた。後半には、破局に突き進む狂気に満ちた愛まで完璧に表現した。何よりキム・シフは両極の幅広い感情演技を披露し、「スティール・コールド・ウインター」の一作品だけで20代を代表する実力派俳優という修飾語を手に入れることになった。特に観客に最高の演技を披露しながら「スティール・コールド・ウインター」に対する期待を一層高めている。これに先立ち、チェ・ジンソン監督はキム・シフに対して「映画『親切なクムジャさん』に出演した時から目をつけていた俳優だ。少年の顔から感じられる過渡期、境界線にあるイメージをうまく表現した。満足した」と絶賛したりもした。「スティール・コールド・ウインター」はキム・シフとキム・ユネの熱演が加わり、公開3日で観客数1万人を突破しながら多様性映画部門で興行成績1位となった。
「スティール・コールド・ウインター」キム・ユネ“へウォンは思春期の私と似ている”
ヘウォンは神秘的な少女だ。綺麗な容姿をしているので、男子学生の人気を独り占めしそうだが、むしろ正反対だ。いじめられっ子であり奇妙な噂も広がっている。映画「スティール・コールド・ウインター」の主人公の話だ。そして、その少女を演じた女優はキム・ユネである。ヘウォンとキム・ユネ、どことなく似ている。キム・ユネを取り囲むイメージが神秘である。だからなのか、特に努力しなくてもヘウォンの神秘的な雰囲気を醸し出しているようだ。またヘウォンのように秘密がたくさんある少女のようである。「スティール・コールド・ウインター」とキム・ユネ、これほど最高の相性はないだろう。キム・ユネは秘密いっぱいの神秘的な少女として私たちのもとへ近づいてきた。―神秘的なイメージが映画で極大化されたようだ。考えてみると、特別な努力なしでも神秘的な雰囲気が十分漂っているようだ。キム・ユネ:そうかもしれない。(ヘウォンが)持っている心の傷や、それによって閉じてしまった心の扉、そのような雰囲気を盛り込むために自分なりに努力したけど(笑) 何よりもヘウォンと似ている部分が多い。―前作の「漁村の幽霊 パクさん、出張す」でも似ているイメージだった。キム・ユネだけの独特なイメージだが、同時に克服しなければならないイメージでもある。キム・ユネ:私もそう思ったことがあった。とりわけその魅力が際立っていて、特別な魅力を持っているということは良いことだと思う。誰もが簡単に持つことができない魅力であり、わざと魅力を出そうとしても簡単に見せられるものではない。私だけの魅力があると言われるのは、嬉しいこと。もちろん神秘的なイメージだけしか似合わないのかと心配したけど、まだそれほどたくさんの作品に出演していない。後でそのイメージから抜け出そうと努めると思う。―スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」を見たことあるのか。雰囲気が非常に似ている。キム・ユネ:元々好きだった映画。だからと言って参考にしたわけではない。神秘的で秘密が多い少女、純粋な少女、雪に覆われた街と風景などが似ている。でも、「スティール・コールド・ウインター」は噂や暴力的な部分も含まれているので、内容的に違う。冬の雰囲気が漂う「ぼくのエリ 200歳の少女」に似ているとは思ったけど、ぴったりとは思わなかった。―いずれにせよ、「スティール・コールド・ウインター」はぴったりなキャスティングだった。悩まずに映画出演を決めたと思う。キム・ユネ:たくさん悩んだ。簡単なキャラクターでもなく、映画自体も怖い部分もある。何より上手く表現できないと、自分が悩み苦しむのでみんなに迷惑をかけると思った。だけど悩むだけで、この役を断ったら凄く後悔すると思った。だから、大変でもやってみようと決心した。―チェ・ジンソン監督や制作社からどんなことをアドバイスされたのか。キム・ユネ:ありがたくもヘウォンの役がよく似合うと言われた。また「ヘウォンはどうしてそう考えたと思うのか」「どうしてこのような行動を取ったのか」などを質問された。最初は「よく分からない」と答えることが多かった。簡単に理解できる部分が少なかったから。時間が経つと「ヘウォンだったら、こう行動を取るしかないんだ」と思った。とにかく「どうしてなんだろう」が一番多い質問だった。―初めの主演だ。初主演として映画を終えた感想は?キム・ユネ:もっと熱心に演じればよかったと後悔したり、未熟な部分を見てしまったりする。物足りなさを感じ、悩みも多かったけど、もしこれをやらなかったら凄く後悔したと思う。感謝しているし、責任感も生まれた。―ユンス役のキム・シフも主演は初めてだ。2人とも初主演なので、お互いに力になって、頼ることができたと思う。キム・ユネ:映画を撮影しながらもそうだったけど、撮影が終わって考えてみると、シフ兄さんと監督が私の未熟な部分をたくさんカバーしてくれた。難しい部分でユンスの眼差しや目を見ると惹かれたり、吸い込まれるそうになったりした時もあった。表情の変化が多かったわけではないけど、特別な表情をしなくても、胸の中で自然に感情が湧いてきた。シフ兄さんに集中できて、お互いに力になったと思う。シフ兄さんはどう思っていたのか分からないけど、私はそうだった。―初主演だったので、それなりにたくさん準備したと思う。どんな覚悟をしたのか?キム・ユネ:一番重要なことは、心構えだった。現場での経験が少なく、とても緊張した。そしてヘウォンのことをたくさん考えた。振り返ってみると、シフ兄さんがいなかったら、もっと大変だったと思う。それだけではなく、監督も近所のお兄さんのように温かい言葉で励ましてくださった。ヘウォンのことを理解できるようにうまく引っ張ってくださった。怒られる覚悟もしたけど、怒られることはなかった(笑) 最善を尽くすことが何よりも重要だと思う。最近は熱心にではなく見事に演じきることが重要とよく言われるけど、私は一生懸命頑張れば、いつか上手く演じることができると信じている。―スケートのシーンはほとんど自身で撮影したと聞いた。いつスケートの練習をしたのか?キム・ユネ:たくさん練習した。午前と午後に分けて1日に4時間程度。撮影の時は、時間が空くたびに田畑で練習した。映画で滑っているように。―準備期間がそんなに長くなかったが、それでも見事な滑りだった。運動神経がいいようだ。キム・ユネ:運動が好き。一生懸命練習した。私にできる部分はすべて自分でやりたかった。スケートで滑る時のヘウォンは一番幸せな表情をして、自由に見せなければならないのに代役を使ってしまうと、それが上手く表現できないと思う。だから、できる限り自分でやろうとした。でも自然に凍った湖だったので、氷の質が絶望的だった(笑)―映画を見ながら気づかなかったが、終わって考えると凄く寒かったと思う。映画でほとんどが制服姿であったし、雪も積もっていた。キム・ユネ:よく聞かれる質問。凄く寒かった。衣装が制服だったので重ね着することもできず、スカートも短かったから、顔が寒くて固まった時もあった。幸いにもスケートで滑るシーンの時はそれが運動になった。休み時間にスケートで滑りながら汗をかき、身体を温めた(笑)―他のインタビューでベッドシーンが大変だったと話したが、実際にはベッドシーンとまでは言えないレベルのシーンだと思うが。キム・ユネ:恋愛をしたことはあるけど、幼い頃から芸能活動をしてきたので、同じ年頃の友達のように平凡な恋愛はできなかった。だから、ベッドシーンとまでは言えないベッドシーンにもかかわらず、凄く難しかった。そのようなシーンを撮った経験がなく、どこからどう始めればいいのかたくさん悩んだ。―先ほど話したが、「スティール・コールド・ウインター」は言葉の暴力性について語っている。特に芸能人は間違った噂やとんでもない悪質な書き込みなどにより一番多く被害を受ける。幼い頃から活動してきたので、実際にこのようなことが多かったのでは?キム・ユネ:昔から活動してきたので(噂などが)常にあった。幼い頃から働いてきたし、グラビア撮影のイメージがあるので、学校生活では何もしなくてじっとしているだけで、傲慢でいい子ぶっていると誤解されることもあった。だからといって、いちいち友達に会って「私、そんな人じゃないよ」と説明するわけにもいかない。今はそれほど気にしていない。映画の撮影をしながら一番共感した部分は、良い意味や意図で話したことが相手を傷つけるかもしれないということ。気をつけなければならないと思った。―そのように誤解された時、キム・ユネはそれをどう乗り越えたのか?「スティール・コールド・ウインター」のヘウォンは自ら壁を作り、心を閉ざしてしまったが。キム・ユネ:ヘウォンと同じだった。20歳まで心を閉ざして、すべてのことを防いだ。今も簡単に対処できるわけではない。だからといって深く考える方でもないけど、より毅然とした態度を取るためには時間が必要だと思う。そして、生きてきて気づいたことは、どんな酷い噂が流れても私を応援してくれる人や私の味方は必ずいるということ。それが何より重要だと思う。―ひょっとしてキム・ユネの性格や行動がヘウォンと似ていて、感情をくみ取るのが簡単だったのでは?キム・ユネ:そう。初めてヘウォンに出会った時、思春期の時の私の心に似ていると思った。ヘウォンが心を閉ざした理由は深く傷ついたからだと思いながら共感した。―ヘウォンは感情を表に出さない人物だ。だが、観客には様々な感情の変化を伝えなければならない。キム・ユネ:その部分が一番難しかった。一見ヘウォンはあまり感情がなく、平然としているように見えるかもしれないが、その中にはヘウォンが感じている様々な感情が詰め込まれている。心の傷もあり、裏切りもあり、警戒心もある。そのようなことをずっと考えながら意図したわけではなく、時間の経過とともに自然に演じることができた―ユンスの感情を着実に積み重ねていくため、その感情はすぐに胸に響いたのか?キム・ユネ:映画の撮影の間、ユンスがとても好きだった。頼れる人はユンスしかいないと思ったほど。なので、撮影が終わった後もユンスに会いたかった。シフ兄さんではなくて、映画の中のユンスのこと(笑) 自分も知らないうちにユンスに恋をしていたみたい。試写会の時に悲しいシーンでもないのに、2人が一緒にいるだけで悲しくなった。結末をすでに知っているからでもあるけど、ヘウォンがユンスをどれだけ信じ、お互いがどれだけ心を開いるのかが感じられて、そう思ったと思う。―キャラクターとの恋ではなく、本物の恋をしてみないと(笑)キム・ユネ:そう。そろそろ恋してみたい(笑) 恋愛を経験してみた方が私にとっても良いことだし、必要な部分だから。恋愛の経験が少ないので、周りの人に詳しく聞く癖ができた。「キスする時はどんな気持ちになるの?」というようなことを聞いてしまう。―「これは足りなかった」と思う部分は?キム・ユネ:順番通りに撮影が行われないので、その部分にもう少し気を使わなければならない。前後を考えながら、細かく感情を捉えなければいけない。だからといって意識し過ぎると、かえって自然に演じることができない。だから、常に心の中で考えてから、自然に役に溶け込むように努力している。―それでは、「これは良くやった」と思う部分は?キム・ユネ:「ヘウォンのこと、絶対忘れません」「ヘウォンの眼差し、忘れられません」などと映画の感想を書いてくださった方々がいらした。自分でもどう演じたのか覚えていないけど、共感できるように演じた部分だったと思う。自分が良くやったと言うより、自分でも知らない部分を見てくれて感謝している(笑)―昔から活動をしてきたが、本格的に演技を始めてからはそれほど長くない。主演を務めたのも初めてだ。演じてみた感想は?面白いと思ったのか?キム・ユネ:まだ面白いかどうかは分からない。それより、難しくて、不安な気持ちが大きい。面白いと感じる時は、ある瞬間自分も知らないうちに、その人になっている時。その時は撮影現場で監督に「ヘウォンなら、こうしたと思います」と自然に意見が出る。深く考えたり、研究したりして出る言葉ではなく、ヘウォンとして生きているうちに彼女に同化して出て来る言葉だと思う。このような理由で、演技は諦められないなとも思った。だから、面白さを感じられる時まで演じ続けるつもり。そして、面白さを感じた時は、その面白さを知っているので更に面白くなると思う。試行錯誤を経験しながら、余裕もできるのだろうと思う。―今後の覚悟を聞きたい。キム・ユネ:モデル活動を続けてきたが、演技は20歳を過ぎて本格的に始めた。なので、心の中で焦る部分もあったけど、「スティール・コールド・ウインター」を撮影しながら大きく変わった。映画の規模とは関係なく、自ら演技が面白くなるまで、自分を満たしていくことが重要だと思った。今年、人気がある演技者になることではなく、今年はこのような作品をしたので、このようなことを感じてみようという心構えでいる。今は「キム・ユネが出演するから見よう」と言われるのを聞けないのは当たり前。でも、これからは1つのシーンに出演しただけでも「キム・ユネが出演する。楽しみだ」という信頼感を与えたい。
【映画レビュー】「スティール・コールド・ウインター」デマが引き起こした人格殺人“現実は映画より悲惨…”
愛を育んでいた高校生カップルはなぜ残酷な現実に直面したのか最近、主要ポータルサイトのエンタメ面に載った記事があった。KBSのファン・スギョンアナウンサーが離婚したという記事だった。しかし、その記事は事実ではなかった。日刊紙の記者がSNSに投稿したコメントを、あるブロガーが情報誌(チラシ)の形で掲載して広まってしまったハプニングだった。こうした事例は初めてではない。何の問題もなく生きているタレントのピョン・ジョンスが一気に故人となり哀悼を捧げられたこともあった。「死せる孔明生ける仲達を走らす」ならぬ、デマが生ける人を故人にしてしまう人格殺人、自殺の触媒となるのが現実だ。映画「スティール・コールド・ウインター」はこのようなことを思い出させる。美しい少女とソウルから転校してきた少年の限界を超えた恋物語に見えるが、どこかおかしい。主人公の少女はスケートが上手だ。しかし、少女が滑ったスケートの跡が異常なのだ。スケートの刃が通り過ぎた氷の上には刃の跡が残っていなければならない。しかし、この少女が通り過ぎた場所には血がにじむ。それだけではない。口蹄疫騒動の時、土中に埋められた豚の鳴き声が聞こえる。「スティール・コールド・ウインター」は実はホラー映画なのだろうか。ヘウォン(キム・ユネ)は綺麗な容姿をしているが、男子生徒たちは不思議なことに彼女を好きにならない。というよりも彼らにいじめられている。ヘウォンに神気があり、たまに変な音を出すと言って、クラスメートたちはヘウォンを敬遠する。ソウルから転校してきたユンス(キム・シフ)はヘウォンに好感を抱く。ユンスがクラスの人を避け、一人で学校の屋上にいるヘウォンに近づくのはヘウォンが綺麗なためだろうか。誰も近づかないヘウォンに妙な仲間意識を感じていたのではないだろうか。実はユンスはソウルで事件を起こしたことがあった。友だちを屋上から飛び降りさせたのだ。ソウルにそのまま住んでいればいじめは避けられないと思い、慶尚道(キョンサンド)に引っ越してきたユンスが自分と境遇が似ているヘウォンに好奇心を持つのは不思議なことではない。いじめられないように地方に転校したユンスがいじめられっ子のヘウォンと精神的な交流をすることはポスターだけ見ても分かる。しかし、ユンスがヘウォンに疑いを持つのはヘウォンに対する変な噂のためだった。夜、父親と一緒に寝るという噂だ。ヘウォンとより深く交流したいユンスは彼女のヘウォンが父親と寝るという噂だけは信じたくなかった。自身が愛する女性が他の男性、しかも父親と寝ていることだけは何があっても許せない。結局、噂に惑わされたユンスはヘウォンの家の前で待ち自身の目でその実態を確認する。ヘウォンがある男と同じ部屋にいる中で電気が消される。果たしてユンスはヘウォンに対する噂を実際に目撃したのだろうか。ヘウォンは噂通り、父親と寝ているのだろうか。「スティール・コールド・ウインター」は現実と変わらない。夫と仲良く暮らしているアナウンサーが突然離婚の段階に入ったり、未婚の歌手がいもしない子供を持ったと信じさせる力は噂だ。加工されたストーリーであるデマは公人または芸能人のイメージを壊し、プライバシーを蝕む。もう一度映画に戻ろう。ヘウォンが父親と寝るという噂を広めたのは果たして誰だろうか。ヘウォンの父親への陰謀ではないだろうか。そして噂を広めた人が得る利益は何だろうか。デマの直撃を受けたヘウォンは音もなく絶叫し、ヘウォンの彼氏は疑心暗鬼になる。偶然投げた石によってカエルが死んでしまうこともあるように、誰かが面白半分で確認されていない事実を広めることが当事者にとってどれほど大きいことなのか気づいていない人が多い。悪質なコメントをつける人々がのさばるのが現実だ。現実は映画より悲惨である。
「スティール・コールド・ウインター」キム・ユネ&キム・シフ、破格的なカップルグラビアを公開“完璧な呼吸”
映画「スティール・コールド・ウインター」の主演を務めた女優キム・ユネと俳優キム・シフの破格的なグラビアが公開された。28日、キム・ユネの所属事務所STARFOXエンターテインメントはキム・ユネとキム・シフがファッションマガジン「NYLON」と撮影したグラビアを公開した。今回のグラビアは、映画「スティール・コールド・ウインター」での少年と少女の切ない愛の感情と映画の持つ独特の雰囲気をそのまま反映した。グラビアでキム・ユネは、胸元が大胆に開いた黒のドレスと網タイツ姿で、ボリューム感のあるボディラインをアピールした。彼女はキム・シフとともに多様なポーズを取って魅力を披露した。最近行われたグラビア撮影で2人は常に大胆なポーズを取りながら、ぴったりと息の合った姿を見せ、スタッフの感嘆を誘ったという。「スティール・コールド・ウインター」は失言で友達を死なせた少年と残酷な噂に包まれた少女が、お互いの心の傷が似ていることに気づき、その痛みを感じるようになる切ない愛を描いた映画で、11月7日に韓国で公開される予定だ。
【PHOTO】キム・シフ&キム・ユネ「スティール・コールド・ウインター」マスコミ向け試写会に出席“不思議な魅力の少年少女”
俳優キム・シフとキム・ユネが21日午後、ソウル龍山(ヨンサン)区漢江路(ハンガンロ)CGV龍山店で開催された映画「スティール・コールド・ウインター」(監督:チェ・ジンソン)のマスコミ向け試写会でフォトセッションを行っている。キム・シフ、キム・ユネが熱演を披露した「スティール・コールド・ウインター」は、傷を負っている美しい少女と、彼女を守るためにすべてを捧げる少年の切ない愛を描いた映画で、11月7日に韓国で公開される。
キム・シフ、映画「スティール・コールド・ウインター」で衝撃的な変身を予告
韓国で11月7日に封切られることになった映画「スティール・コールド・ウインター」(監督:チェ・ジンソン)で少年ユンス役を務める俳優キム・シフが、衝撃的な変身を予告した。衝撃的な予告ポスターの公開に続き、「第18回釜山(プサン)国際映画祭」のニューカランツ部門に公式招待され、観客の期待を一身に受けている「スティール・コールド・ウインター」は、心に傷を負っている美しい少女と、彼女を守るためにすべてを捧げる少年の切ない愛を描いた映画だ。キム・シフが演じるユンスは、友達の自殺によるトラウマを持っている人物。愛する少女へウォン(キム・ユネ)が残忍な噂で傷つくと、彼女のために取り返しのつかない選択をする。へウォンに対する恋心が深くなればなるほど極端に走るユンスは、映画「私のオオカミ少年」「トワイライト」の男性主人公たちほどの危うい愛を見せてくれると期待されている。純粋だからこそ残酷なユンスの恐れを知らない愛は、純粋と狂気を行き来するキム・シフの熱演で完成されたという。優れたルックスと安定した演技力を持つキム・シフは、成長ドラマ「四捨五入」でデビューし、注目を浴び始めた。映画「親切なクムジャさん」ではイ・ヨンエに片思いをする青年役で登場し、パク・チャヌク監督が目をつけた俳優としても話題を集めた。その後、映画「サニー永遠の仲間たち」、ドラマ「ラブレイン」などを通じて国内はもちろん日本にまで進出し、新たな韓流スターとして浮上した。2013年の「スティール・コールド・ウインター」では、さらに深く繊細な演技力を披露し、20代実力派俳優の一人として成長すると思われる。映画の関係者は「キム・シフは映画の序盤に高校生にしか見せられない初々しい感情をそのまま表現するのはもちろん、後半になるほどますます狂気に走る少年の心理変化を描き出し、これまでの作品では見ることができなかった繊細な演技を披露した。また、クライマックスに走るほど暗く、激烈になるキャラクターの感情を完璧に表現した」と好評した。狂気と純粋を行き来する熱演を披露したキム・シフは、3日から開催される「釜山国際映画祭」開幕式のレッドカーペットイベント参加を皮切りに観客との対話、野外舞台挨拶などのイベントを通してファンと交流する予定だ。
「スティール・コールド・ウインター」キム・ユネ、大胆な半裸のポスター公開“挑発的な魅力”
映画「スティール・コールド・ウインター」(監督:チェ・ジンソン、制作:映画社花、配給:CJエンターテインメント)のキム・ユネが大胆な半裸ポスターで注目を集めている。17日、配給会社のCJエンターテインメントは「スティール・コールド・ウインター」の予告ポスターを公開した。今回公開された予告ポスターは、少年ユンス(キム・シフ)と少女ヘウォン(キム・ユネ)のバージョンで作られ、魅力的なビジュアルと挑発的なキャッチコピーで、2人が披露する愛への期待感を高めている。ヘウォンのポスターには半裸の露出を敢行した破格的な後姿で、正面を見つめている魅力的な少女が写っている。白い肌と対比される赤い唇、長く垂らした髪の美しい少女は、まるで世界の冷たい視線に無防備にさらされたように、痩せた背中をそのまま露出させてさらに視線を引き付けている。また何かを語っているような哀れな少女の視線は、「私の噂、信じますか?」というキャッチコピーと相まって、噂に巻き込まれた少女の事情に対する好奇心をくすぐる。ユンスのポスターは、恐怖に満ちた顔で血を流しながら遠くを見ている少年のイメージが視線を引き付ける。さらに「僕たちになぜそんなことをしたんですか」というキャッチコピーが加わり、決然とした表情の少年に起こった事件が果たして何なのか、映画「スティール・コールド・ウインター」の物語への期待を高めている。キム・ユネとキム・シフが出演した「スティール・コールド・ウインター」は、心に傷を持っている美しい少女と彼女を守るためにすべてを捧げる少年の切ない愛を描いた映画だ。韓国で秋に公開される予定だ。
キム・シフ&キム・ユネ主演「スティール・コールド・ウインター」クランクイン
キム・シフとキム・ユネ主演の映画「スティール・コールド・ウインター」(監督:チェ・ジンソン、制作:映画社花、配給:CJエンターテインメント)が23日からクランクインした。「スティール・コールド・ウインター」は恋を抱くたびに加害者となる少年と、被害者になっていく少女の衝撃的なロマンスを描いた恋愛映画である。学生時代に学校では、周りからの噂で一人になってしまった心の傷から神経衰弱症状で苦しんできた少年ユンスは、穏やかで素敵な風景の江原道(カンウォンド)の田舎である水害里(スヘリ)に転校する。ユンスは引越当日、凍っていた村の湖でスケートをしている不思議な少女ヘウォンに出会う。彼はヘウォンに同情と関心で近づこうとするが、村で奇怪な事件が発生すると、ついヘウォンを醜い噂の主人公にさせてしまう。過去のトラウマから苦しむ少年ユンス役は「親切なクムジャさん」「殴打誘発者たち」「マイウェイ」「サニー」など作品性が高かった映画から商業映画まで幅広く分野から演技力を磨いてきたキム・シフが演じる。清楚さとミステリアスを同時に持つ、致命的な魅力の少女ヘウォンは、最近「漁村の幽霊 パクさん、出張す」で安定した演技を披露したキム・ユネが演じる。今回の映画はチェ・ジンソン監督が手がける。「スティール・コールド・ウインター」で初めて商業長編映画に挑むチェ・ジンソン監督は、釜山国際映画祭映像ファンド(「エロティック煩悩ボーイ」)、大韓民国映画大賞短編映画賞(「ヒッチハイク」)、イタリアのチューリン・ゲイ&レズビアン映画祭最優秀作品賞(「キム・チュジャ」)、シネマデジタルソウル・バタフライ部門バタフライ賞(「李霜、ある可逆反応」)などを受賞し、才能のある新人監督として注目を集めている。
キム・シフ、映画「スティール・コールド・ウインター」の男性主人公に決定“キム・ユネと共演”
俳優キム・シフが、映画「スティール・コールド・ウインター」(監督:チェ・ジンソン)の男性主人公に決定した。キム・シフの所属事務所SM C&Cは17日、「キム・シフが『スティール・コールド・ウインター』の男性主人公にキャスティングされた」と明かした。「スティール・コールド・ウインター」は、江原道(カンウォンド)の山奥の美しい湖を背景に、陰々とした妙な雰囲気を持つ少年と少女の切ない血色のラブストーリーを描く。キム・シフは、劇中で友達の自殺は自分のせいだと考え苦しみ、両親の勧めで空気がよく平和な江原道の学校に転校し、そこで妙な雰囲気を持ったヘウォン(キム・ユネ)に惹きつけられ、恋に落ちるユンス役を演じる。「スティール・コールド・ウインター」にキャスティングされたキム・シフは「この作品のシナリオを読んで、夢中になってしまった。ユンスとヘウォンに哀れみを感じ、彼らの苦しみを理解したかった。役柄にハマってぜひやってみたいと強く思った」と感想を述べた。キム・シフは、映画「サニー 永遠の仲間たち」「マイウェイ 12,000キロの真実」等に出演し、新人らしくない安定的な演技を披露し、映画界から注目された。ドラマ「ラブレイン」に出演した後は、日本でも大きな人気を集め、12月、単独ファンミーティングを盛況のうちに開催した。
キム・ユネ、映画「スティール・コールド・ウインター」のヒロインにキャスティング…“血色のロマンス”
女優のキム・ユネが、映画「スティール・コールド・ウインター」にヒロインとしてキャスティングされた。「スティール・コールド・ウインター」は江原道(カンウォンド)山町の素晴らしい景観の湖を背景に、陰惨で奇妙かつ神秘的な恐怖と少年少女のじれったいロマンスを加えた血色のラブストーリー。愛せば愛するほど加害者になる少年と被害者になる少女の物語だ。チェ・ジンソン監督が演出を担当し、映画会社コッが制作を、CJ E&Mが投資と配給を担当した。キム・ユネは同映画で、10歳の時に母親が家出して以来精神病を患う父親と一緒に暮らしている、秘密が多く世の中を冷たい眼で見据える妙な雰囲気の少女ヘウォンを演じる。キム・ユネは「実力のある監督と手堅いシナリオ、そして魅力的なヒロインのキャラクターが気に入り、この映画への出演を決めた。この映画が作品性と商業性の両面で成功してほしい」とキャスティングされたことへの感想を述べた。チェ・ジンソン監督は釜山国際映画祭にて映像ファンド(「エロチック煩悩ボーイ」)を受賞したことをはじめ、大韓民国映画大賞短編映画賞(「ヒッチハイキング」)、イタリアのチューリン・ゲイ&レズビアン映画祭最優秀作品賞(「キム・チュジャ」)、シネマデジタルソウル・バタフライ部門バタフライ賞(「李霜、ある可逆反応」)などを受賞し、演出力を認められている。一方、映画「漁村の幽霊 パクさん、出張す」で過去を見ることができる魅力的な占い師スンヒを演じ、新しいイメージを披露したキム・ユネは、現在放送されているtvN「となりの美男<イケメン>」で俳優ユン・シユンの初恋役を演じている。