江南ブルース
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イ・ミンホ初主演映画「江南ブルース」10月DATVで日本初放送決定!
イ・ミンホ×キム・レウォン主演「江南ブルース」が今秋、DATVにて日本で初放送される。10月の「マンスリーシアター」で放送される「江南ブルース」は、人気実力共にトップ俳優として名高いイ・ミンホの初主演映画。共演する人気俳優キム・レウォンの重みある演技と激しいラブシーンも見どころ。今やソウルの流行発信地となった江南地域で、1970年代の土地開発をめぐる抗争と、男同士の義理と裏切りを描き、ダイナミックなアクションシーンが話題となった作品だ。またイ・ミンホは本作で「大鐘賞映画祭」で新人賞を受賞。「マルチュク青春通り」「卑劣な街」の韓国ノワール映画の巨匠ユ・ハ監督が放つ、スタント無しの本格アクションをお楽しみに。■番組概要DATV「江南ブルース(R15+)」放送日時:2016年10月1日 19:00~監督:ユ・ハ出演者:イ・ミンホ、キム・レウォン、ソリョン(AOA)■関連サイトDATVホームページ:http://datv.jp/
【終了しました】イ・ミンホ直筆サイン入り「江南ブルース」ポスターを2名様に!応募はTwitterをフォロー&ツイート
※プレゼントは終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。※「最後に残るのは、友情か野心か」韓国若手実力派No.1 イ・ミンホ待望の映画初主演!「江南ブルース」 Blu-ray&DVDが本日(3/30) 待望のリリース。本作は、激動の1970年、江南の土地開発をめぐる2人の男の欲望と義理、裏切りを描くクライム・アクション! イ・ミンホは激しいアクションシーンにも挑戦、これまで見たことのない新境地を開拓し、本国でも演技派俳優として再評価を受けました。今回、Blu-ray&DVDのリリースを記念して、イ・ミンホさん直筆サイン入りポスターを2名様にプレゼントいたします。応募方法は簡単!「Kstyle公式 Twitterアカウント」をフォローして下記の「Twitterで応募する」ボタンからツイートするだけ。奮ってご応募ください。 ◆イ・ミンホ直筆サイン入り「江南ブルース」ポスター 2名様 「江南ブルース」 Blu-ray&DVD情報発売日:2016年03月30日(水)・豪華版 Blu-ray BOX 7,344円(税込)・豪華版 DVD-BOX 6,264円(税込)【豪華版 特典映像】特典ディスクに豪華特典映像50分収録!制作メイキング / 制作発表会 / キャストインタビュー(イ・ミンホ/キム・レウォン/チョン・ジニョン) / イ・ミンホ撮り下ろしインタビュー / 日本版予告編 【豪華版 封入特典】<初回生産限定>ランダムポストカード※8種類からランダムで1種類封入<封入特典>特製ブックレット※仕様は変更となる場合がございます。※R-18+(C) 2015 showbox and m.o.vera pictures ALL RIGHTS RESERVED.発売元:クロックワークス販売元:TCエンタテインメント【応募方法】Step1: Kstyle公式Twitterアカウント「@Kstyle_news」をフォローしてください。Step2: 上記の「Twitterで応募する」ボタンからツイートしてください。 【応募期間】2016年3月30日(水) 17:00 ~ 4月1日(金) 11:00まで【参加条件】・TwitterでKstyle公式Twitterアカウント(@Kstyle_news) をフォローしていること。・日本に居住されている方(賞品配送先が日本国内の方)・応募に関する注意事項に同意いただける方【当選発表について】・プレゼントの当選については、厳正なる抽選の上、決定させていただきます。・プレゼントはお選びいただけませんので、予めご了承ください。・当選者の方にはKstyle(@Kstyle_news)のアカウントよりDM(ダイレクトメッセージ) にて当選のご連絡をさせていただきます。・プレゼントに関するDM/メンションでのご連絡は、平日10:00~18:30となります。※DM(ダイレクトメッセージ)は、Kstyle(@Kstyle_news) をフォローいただいておりませんと、お送りすることができませんので、ご注意ください。【注意事項】※本キャンペーンに関して、弊社が不適切な行為がされていると判断いたしましたアカウントは、キャンペーン対象外とさせていただきます。※弊社は、ご応募者のツイート内容については一切の責任を負いません。※当選発表は、当選者様への当選のご連絡をもってかえさせていただきますので、ご了承ください。※当選通知後4日間連絡がない場合、当選を無効とさせていただきます。※当選結果に関するお問い合せは受け付けておりませんので、ご了承ください。※当キャンペーンの掲載内容や条件は、予告なく変更する場合がございます。あらかじめご了承ください。※当選の権利の譲渡はできません。※キャンペーン参加にあたっては、必ず弊社個人情報保護方針<プライバシーポリシー>をお読み下さい。※当選時にご連絡いただく住所、氏名、電話番号は、その確認などの関連情報のご案内のみに使用し、キャンペーン終了後は弊社の定める方法に基づき消去いたします。※インターネット通信料・接続料およびツイートに関しての全ての費用はお客様のご負担になります。※次の場合はいずれのご応募も無効となりますのでご注意ください。 ・応募時の内容に記載不備がある場合。 ・お客さまのご住所が不明・又は連絡不能などの場合。
笑えないハプニングに「黒歴史」の声も…混乱のまま終了した大鐘賞映画祭(総合)
寸劇もこんな寸劇はない。「ギャグコンサート」よりおかしい授賞式が誕生した。「授賞式に参加しない俳優には賞を与えない」という代理受賞不可宣言により、始まる前から参加賞との汚名を得た「第52回大鐘賞映画祭」。今年の授賞式は男女主演賞候補にあがった9人の俳優ならびに、主要部門の候補たちが大勢欠席した中、歴代でもっともみすぼらしく執り行われた。進行も落ち着かず、MCたちは代理受賞のためにステージを走り回った。総体的な難局だった。参加者より不参加者が多い前代未門の事態が起きた中、人生で1度だけの新人賞の栄光は「江南ブルース」のイ・ミンホと「春」のイ・ユヨンが受賞した。二人は「韓国映画界に役立つ人になる」という感想を伝えた。イ・ユヨンは受賞感想を述べる途中、目頭を熱くしたりもした。幸いにも(?)参加者が受賞した新人賞以降、代理受賞が立て続いた。新人監督賞は「ビューティ・インサイド」のペク監督が受賞した。しかし、ペク監督が欠席し、同じ部門の候補に上がった「二十歳」のイ・ビョンホン監督が代理受賞した。イ・ビョンホン監督は「ありえないことが起きた。一面識もない」と感想を伝え、笑いを誘った。同じ部門の競争者が代理受賞する笑えない状況が起きたのだ。シナリオ賞、衣装賞、美術賞、撮影賞、人気賞のキム・スヒョン、コン・ヒョジン、功労賞の俳優ユン・イルボンも欠席した。そのためMCのシン・ヒョンジュンが衣装賞と美術賞を代理受賞するために慌ててMC席からステージ中央に走っていった。シン・ヒョンジュン本人も欠席を現場で聞いた様子だった。女優キム・ヘジャを授賞者に選んだが、くつがえして議論を巻き起こした分かち合い和合賞は授賞自体をしなかった。MCのシン・ヒョンジュンとハン・ゴウンは「参加しなかったため」と言葉を濁らせ、授賞をスキップした。キム・ヘジャの名前自体が言及されなかった。待望の男女主演賞は「国際市場で逢いましょう」のファン・ジョンミンと「暗殺」のチョン・ジヒョンが受賞した。男女主演賞部門候補9人が全員欠席した中、ファン・ジョンミンの代わりに同じ所属事務所のカン・ハヌルが、チョン・ジヒョンの代わりに「暗殺」のキム・ソンミンプロデューサーが代理受賞した。最優秀作品賞は1000万観客を動員した「国際市場で逢いましょう」が受賞した。これで「国際市場で逢いましょう」は全部で10の部門のトロフィーを獲得し、この日最多冠王となった。ユン・ジェギュン監督は「賞をもらってこんなに汗をかいて恥ずかしいのは初めてのようだ。『国際市場で逢いましょう』を最初作るとき、立場を変えて考えてみることにした。僕たちの親世代の気持ちを理解したかった」とし、「大鐘賞映画祭に出席した方と、出席できなかった方々みんなお互いの立場を変えて考えてお互い理解できればと思う」と骨のある受賞感想を明かした。以下は受賞者(作)リスト◆ 最優秀作品賞:「国際市場で逢いましょう」(JKフィルム)◆ 監督賞:ユン・ジェギュン(「国際市場で逢いましょう」)◆ シナリオ賞:パク・スジン(「国際市場で逢いましょう」)◆ 主演男優賞:ファン・ジョンミン(「国際市場で逢いましょう」)◆ 主演女優賞:チョン・ジヒョン(「暗殺」)◆ 助演男優賞:オ・ダルス(「国際市場で逢いましょう」)◆ 助演女優賞:キム・ヘスク(「王の運命-歴史を変えた八日間-」)◆ 新人男優賞:イ・ミンホ(「江南ブルース」)◆ 新人女優賞:イ・ユヨン(「アトリエの春、昼下がりの裸婦」)◆ 新人監督賞:ペク監督(「ビューティ・インサイド」)◆ 撮影賞:チェ・ヨンファン(「国際市場で逢いましょう」)◆ 編集賞:イ・ジン(「国際市場で逢いましょう」)◆ 照明賞:キム・ミンジェ(「京城学校」)◆ 音楽賞:キム・ジュンソン(「ザ・テノール 真実の物語」)◆ 衣装賞:チョ・サンギョン(「尚衣院」)◆ 美術賞:チェ・ギョンソン(「尚衣院」)◆ 先端技術特別賞:ハン・テジョン他4人(「国際市場で逢いましょう」)◆ 録音賞:イ・スンチョル、ハン・ミョンファン(「国際市場で逢いましょう」)◆ 海外部門賞:スン・ホンレイ(孫紅雷)、カオ・ユエンユエン(高圓圓)◆ 人気賞:キム・スヒョン、コン・ヒョジン◆ 韓国映画功労賞:チョン・チャンファ監督、俳優ユン・イルボン◆ 企画賞:「国際市場で逢いましょう」
イ・ミンホ「江南ブルース」日本試写会が大盛況…強烈な演技変身で観客を魅了
イ・ミンホが映画「江南ブルース」を通じて日本の観客とコミュニケーションをとり、有意義な時間を過ごした。イ・ミンホは今月12日、パシフィコ横浜国立大ホールで今年10月に公開される映画「江南ブルース」の大規模な試写会を2回にわたって行った。試写会には約8000人の観客が訪れ、俳優イ・ミンホの初主演映画に対する熱い関心を反映した。近年、日本で公開される韓国映画の試写会では最大規模で、日本人俳優でも動員するのが難しい記録とのこと。低迷している日本のコンテンツ市場に、韓流の火を再び付けるきかっけになったという反応が出ている。この日、朝日新聞ならびに日本の主な媒体がイ・ミンホの演技を見るために駆けつけた。関係者は最近、日本市場で韓国映画の成績不振で大型プレミア試写会がなかなか開催されなかったが、イ・ミンホが日本の観客を魅了したと口を揃えた。これまで日本で話題を集めたドラマ「花より男子~Boys Over Flowers」「シティーハンター in Seoul」「相続者たち」などでイ・ミンホのスター性が強調されたとしたら、映画「江南ブルース」では強烈な演技変身をした俳優イ・ミンホを見ることが出来るという点で、日本の観客に新しさを感じさせた。試写会の関係者は「『江南ブルース』が江南圏を巡るワイルドな男たちの欲望という、日本の観客には理解するのが多少難しい内容であったにも関わらず、イ・ミンホの演技に集中する姿を見せ、観客の一部は涙を流したりもした。映画が終わった後はスタンディングオーべションが起こった」と明かした。イ・ミンホは初めての主演映画で、これまで見せたことのなかったキャラクターへの挑戦と深さのある演技に信念を持って「江南ブルース」を選んだ。忙しいスケジュールの合間を縫って日本に渡り、6時間以上の長い試写会スケジュールに参加したことは、彼の情熱と真心が伺える部分だ。また、GV(Guest Visit:観客との対話)では日本の観客と作品を通してコミュニケーションし、演技に対する彼の信念が伝わった。イ・ミンホは取材陣との取材と同じくらい、観客との対話に多くの時間を割き、コミュニケション型俳優であることを見せた。日本の観客も30代がさらに楽しみな俳優という反応を見せ、イ・ミンホの人間的な魅力に再び驚いたとの反応だ。プレミア試写会を成功裏に終え、韓流ブームを巻き起こす作品として期待を集めている「江南ブルース」は、10月17日に日本各地で公開される。「江南ブルース」は日本ならびに中国、台湾、香港、ベトナム、シンガポール、インドネシア、フィリピン、オーストラリア、北米など海外14ヶ国で先行販売を終えるなど、俳優イ・ミンホの演技を期待するグローバルなファンダムを見せてくれた。
イ・ミンホ来日決定!主演映画「江南ブルース」プレミア上映会を開催
イ・ミンホの最新映画「江南ブルース」のプレミア上映会が7月12日(日)、パシフィコ横浜国立大ホールで開催される。「江南ブルース」は韓国で公開されるやいなや100万人を超える観客を動員、数々の記録を塗り替えた大ヒット作。日本では今秋10月17日(土)に劇場公開が予定されており、大きな注目を集めている。今回のイベントでは、「江南ブルース」の先行上映をはじめ、主演俳優であるイ・ミンホが出演、作品の魅力はもちろん、自身の近況や次回作などについて語る。イ・ミンホのトークは約30分、映画上映時間は2時間強が予定されており、昼・夜を合わせて計2回の公演が行われる。公演チケットはファンクラブ会員先行にて6月16日18時より発売される。久々にイ・ミンホと過ごすひととき、そしてイ・ミンホが本格アクションに挑んだ「江南ブルース」日本初上映に期待がかかる。■イベント概要イ・ミンホ「江南ブルース」プレミアム上映会日程:7月12日(日)会場:パシフィコ横浜国⽴大ホール昼公演 開場11:00、開演12:00/夜公演 開場15:30、開演 16:30チケット価格:会員価格7900円、一般価格8500円出演者:イ・ミンホチケット販売情報:6月16日18時よりファンクラブ会員先行販売開始お問い合わせ先:電話 03-5447-8550(平日13:00~17:00)主催/協力:IMX/KLOCKWORX(c)2015 showbox/mediaplex and m.o.vera pictures ALL RIGHTS RESERVED.■関連サイト「江南ブルース」映画公式サイト
【映画レビュー】「江南ブルース」慣性を忘れた希望は欲望に変わる
※この記事には映画のストーリーに関する内容が含まれています。ユ・ハ監督街3部作の最終編荒い表情で前作を圧倒映画「江南ブルース」が韓国公開されて3週間が過ぎた現在もヒットを続けている。この映画は1970年江南(カンナム)の土地開発をめぐる貪欲のジャングルで、金、土地、権力争いをする人々に関するストーリーだ。互いに頼り合って暮らしていた家族のようで友だちのようだった二人の友情が変わっていくのを中心に、暗い貪欲を映し出す。純粋だった人々が貪欲を希望と勘違いし、貪欲ばかりを追った時に何が起こるかを痛烈に描いている。ユ・ハ監督の街3部作の最終編である「江南ブルース」には、残酷な金の匂い、血の匂い、肉の匂いが充満している。ストーリーは論外にしても、その残酷さと非情さはすでに前作を荒い表情で圧倒する。前作が卑劣で悲しいドラマだったとすれば、「江南ブルース」は過酷で残酷な映画ともいうべきだろうか。スタートは印象的だ。「いつになれば人間らしく暮らせますか?」というジョンデ(イ・ミンホ)の言葉のように、ただただ人間らしく暮らしたいという希望が欲望に変わる瞬間をこの映画は強烈に表している。貪欲を自分の夢だと混同し、現実を未来のための犠牲と勘違いするジョンデとヨンギ(キム・レウォン)の姿をこの映画のスタートと同時に猛烈に追っていく。二人の主人公は蛾が火に飛び込むような疾走を見せる。義理も友情も愛さえも裏切る人物たちのように、映画は社会的な正義や弱者への配慮が排除された1970年代の映画の中の江南を映し出す。彼らの疾走の裏には、貪欲を夢と希望と勘違いして突っ走っていく人々と、ダンスにハマって印鑑や土地文書を手渡してしまう女性も含まれている。こうやってこの映画は過去と現在の社会にまでつながる土地と金に対する原初的な欲望を描いた。憂鬱なジョンデと卑劣なヨンギから見る韓国の素顔痩せた土地の上で明るい太陽を見ながら歩いて行くミンマダム(キム・ジス)とジョンデたち。彼らが見ている広い土地の上で、彼らを照らす太陽はそう長くない。映画の中の彼らの不完全な期待ほど、現実の我々の暮らしも容易なものではない。不動産開発ブームにより「アパート」という曲がヒットした時期である1982年。そして、そのうち全国民がマンションに住めるようになると夢を膨らませていた時代。その後33年が過ぎて2015年になったが、一軒のマンションを購入するのは容易なことではない。不動産が開発されてマンションが建てられれば建てられるほど、自宅を購入するのは難しくなる現実は、我々に何を意味するのだろうか。江南の開発を取り扱った映画は、奇妙にもこのような現実と重なる。金ヨンギ、土地ジョンデと言いながら、人間らしく暮らすために欲望に魂を売ってしまう彼ら。自分たちの欲望を叶えるために権力者に言われた通りにすればするほど、彼らはさらに窮地に立たされていく。そんな状況で仕方なくさらに卑劣になり残酷になる二人。結局、汚く醜悪な取引の甘い汁のおこぼれにあずかるのは彼らではない。最後にジョンデがトンネルを抜けるために鉄道の隣の砂利道をかろうじて這うように、苦しいトンネルの中の自身が存在するだけだ。明るい太陽が当たる出口は遠いばかりだ。ジョンデにとって遠い出口のように、ろくなマンション一軒も買うことができず憂鬱を感じる若者たちと、隣の人ではなく自身が正社員になるために卑劣になる厳しい現在の状況は似ている。希望を与える社会 VS 貪欲を与える社会世界で初めて世界一周をしたポルトガルのマゼラン、スペイン女王の投資を受け希望に満ちて探検に出たイタリアの青年コロンブス、その約500年後、通貨危機を経験した韓国の若者たちにはベンチャーという希望があった。その希望を基に新成長エンジンを作って危機を突破していた時代があった。しかし、「江南ブルース」の中のジョンデとヨンギの江南と現在の社会はそうではない。青春を担保にし、将来を人質に取る社会。ただ貪欲を与え、それが夢だと勘違いさせる社会は、過酷な現実の進行形に過ぎない。若い青春たちに貪欲な欲望ではなく健全な希望を与える知恵は今や存在しない。希望が働く原理を忘れた1970年代の江南と現在の韓国。慣性を失った希望は貪欲へと変わり、彼らに欲望を与える。かえってその欲望が希望と夢に飾られ、我々を誘惑する。しかし、その欲望の結果は画面をいっぱいに埋めた凄然なジョンデとヨンギの姿であり、それを過酷で直接的に見せる。2015年韓国の非正規職には青春を担保に正社員を夢見させ、1970年の映画の中のジョンデとヨンギは人生を担保に金と権力を抱いた貪欲な蛾に変えてしまう。貪欲に目が眩んでこそ、貪欲に満ちた社会の奴隷になれることを、この社会はすでに知っているのだ。「江南ブルース」が見せたメタファー「欲望は誰も保護してくれない」過去は一度過ぎてしまえば後戻りできない時間に過ぎない。映画の終盤に、ジョンデはヨンギとの貧乏だった時代を懐かしく思う。そこまで願っていた自身の現在の状況ではなく、かえって逃れようともがいた過去を懐かしく思っているのだ。彼がめくっていたモノクロの写真のように。ただ「人間らしく暮らしたい」と夢見ていた自身の希望と夢が欲望に変わってしまった後は、すでに止められなくなっていた。ヨンギがジョンデに刃物を向けるように、その欲望そのものが生き物になって誰も保護してくれない。貪欲を希望だと思わせた乱れた世の中。幸い、その隙間から貪欲と欲望ではなく、本当の希望を抱いてその結果を秘めた小さな歴史がある。ある意味で映画「国際市場で逢いましょう」の中の「これくらいなら、よく生きましたよ。僕、本当に大変でしたから」というドクス(ファン・ジョンミン)の言葉は希望で欲望を乗り越えた親世代の記憶を見せてくれるものではないだろうか。「江南ブルース」の中のジョンデが最後までトンネルから抜けだせなかったように、欲望は誰かを保護することはできない。今この瞬間にも、我々は欲望と貪欲を自身の夢と希望だと勘違いしているのではないだろうか?忘れてはならないことは、青年を見捨てる国の未来は暗い影だけだということだ。
「江南ブルース」今年公開された韓国映画初、観客数200万人を突破…イ・ミンホ&AOA ソリョンらが祝福
映画「江南(カンナム)1970」が今年公開された韓国映画として初めて観客動員数200万人を突破し、出演俳優らの記念写真を公開した。配給会社のSHOWBOX(株)MEDIA PLEXによると、「江南ブルース」は7日(土)に観客動員数200万人を突破し、累積観客数208万1460人を動員した。これは韓国映画として2015年初の200万人突破だ。公開5日目にして100万人の観客を動員し、驚くべき興行スピードを見せてきた「江南ブルース」はR指定映画であるにも関わらず、地道に観客から愛されてヒットを飛ばしている。これを受け、「江南ブルース」の主演俳優たちは観客動員数200万人突破を記念したセルフショットを公開した。今回公開された俳優たちの記念セルフショットは寒い日にも映画館を訪ねて「江南ブルース」を見てくれた200万人の観客たちに感謝の挨拶と祝福の意味を込めており、俳優たちのナチュラルな姿が目を引く。恐れることなどないジョンデ役を務め、激しいアクション演技と男らしい魅力を披露したイ・ミンホは海外スケジュールをこなしている中、劇中のイメージとは違う、爽やかなウィンクで女心を鷲づかみにした。ヨンギ役に扮して完璧な演技力を見せてくれたキム・レウォンはタイトなドラマの撮影中にも記念セルフショットを送り、「江南ブルース」への愛情を示した。カン・ギルス役を務め、熱い父性愛を見せてくれたチョン・ジニョンは父親のような優しそうな姿で記念セルフショットを、AOA ソリョンはアイドルらしく愛らしい姿を収めたセルフショットを公開した。またソ・テゴン議員役を務め、強烈な印象を残したユ・スンモクは手書きのお祝いのメッセージもともに公開し、視線を引き付けた。この他にも義理のあるパク・チャンベ役を務め、新しいシーンスティラー(シーン泥棒:助演でありながらも出演シーンをものにする俳優のこと)として顔を知らしめたハン・ジェヨン、重みのある演技を披露したオム・ヒョソプとチョン・ホビン、短い登場だったが、印象的な姿で顔を知らしめたチョムスン役のキム・ユヨンまで、「江南ブルース」の主役たちが観客に感謝の気持ちを伝えた。「江南ブルース」は1970年代のソウル、開発が始まった江南を巡る二人の男性の欲望と義理、裏切りを描いたユ・ハ監督の街3部作の完結編。現在韓国で上映中だ。
イ・ミンホ&キム・レウォン主演「江南ブルース」熱いアクションが観客に好評!ハイライトシーンを紹介
ユ・ハ監督の街3部作の完結編である「江南ブルース」の熱いアクションが話題である。「江南ブルース」が胸が弾ける大胆かつリアルなアクションで観客から熱烈な好評を得ている。映画の前半から全党大会のアクションシーン、お風呂場のアクション、倉庫のアクション、賭博場のアクションに至るまで、絶えることのないアクションで観客に緊張感とスリルを与えている。何も持っていない男たちの夢と土地への欲望を描いただけに、これまでの映画で見せたヤクザの武器ではなく、70年代の農耕社会で身近で見た農機具や土俗的な道具である大刀と傘、斧、鍬、シャベルなど、これまで見ることのできなかった「江南ブルース」だけの特化された武器を通じて土地と生存に対するイメージをより極大化させ、観客の脳裏に深く刻まれた。特に「江南ブルース」アクションのハイライトとして選ばれた泥の中でのアクションシーンは、「新しき世界」のエレベーターアクション、「神の一手」の氷アクションに続き、観客に強烈な印象を残し、好評を得ている。イ・ミンホ、キム・レウォン、チョン・ジニョン、キム・ソルヒョン、ユ・スンモク、キム・ジスが出演する「江南ブルース」は韓国で絶賛上映中だ。
イ・ミンホ&キム・レウォン主演「江南ブルース」中国で3月公開…“金色”の予告ポスター公開
映画「江南ブルース」が3月に中国で公開される。「江南ブルース」は、公開前からアジアの様々な地域や北米での先行販売を確定したが、このような人気に支えられ、大作映画より一足先に中国で上映される。公開前から中国内のインターネット検索数が10億回を超え、2015年最高の期待作であることを証明した同作品が、興行に成功できるかに関心が集まっている。最近公開された中国版の予告ポスターは、韓国で公開されて話題を集めたアクションポスターに黒と金色を加え、神秘的な雰囲気を表現した。リアルなサバイバルアクションを披露した泥沼シーンと「江南ブルース」のロゴも金色になっており注目を集めている。
「江南ブルース」ユ・ハ監督、イ・ミンホのキャスティング秘話を公開“妻に推薦されて…”
ユ・ハ監督がもう一度濃い青春の物語を描いた。映画「マルチュク青春通り」(2004)「卑劣な街」(2006)に続き街3部作の完結編でもあった「江南(カンナム)1970」で青春たちの夢と義理、裏切りなどを描いたのだ。久しぶりにスクリーンに復帰して権力と暴力を振るう姿を加減なく見せながら自身の存在感を改めて表したユ・ハ監督は、街3部作の2番目の作品「卑劣な街」以来、「江南ブルース」を公開する前まで長い時間がかかった。その間、「霜花店(サンファジョム)-運命、その愛」「凍える牙」を演出したが、彼の街3部作である2番目の作品「卑劣な街」に続き「江南ブルース」を披露する前までは9年という時間がかかったのだ。ユ・ハ監督は「アクションの強度や主人公のキャラクターたちが前作に比べて弱いと言われたらどうしようという負担を感じた。そのため、3番目の作品を披露するまでわざと時間を稼いだ部分もある」とプレッシャーを表した。また「『卑劣な街』の時にも『またヤクザ映画なの?』というコメントがあった。そのような反応は僕にとってストレスだった。ギャングスタームービーによる内的テーマがあるのに、またヤクザ映画だという一言ですべてが評価される気がした。そのようなことにストレスを感じ、時間を稼いだ部分もある。韓国の場合、ヤクザ映画のジャンルに対する反感がある。それに負担を感じた」と付け加えた。ユ・ハ監督が再び街の青春、体で厳しい世の中を生きていくしかない青春たちの物語を「江南ブルース」を通じて披露した理由は、「この映画はヤクザ映画ではない」と思ったからだ。ヤクザになった主人公が存在するだけで、ヤクザそのものに集中する映画ではなかった。このような彼を心強くサポータしてくれた人物がイ・ミンホとキム・レウォンだった。イ・ミンホとキム・レウォンはそれぞれ戸籍もない孤児で、物乞い生活をしながら本当の兄弟のように暮らしてきたジョンデとヨンギに変身し、ユ・ハ監督が見せようとした悲しい若者たちのストーリーを凄絶に表現した。しかし、これまで財閥の跡継ぎ、イケメンなどを演じてきたイ・ミンホを物乞い人生ジョンデとしてキャスティングしたのは意外な選択だった。たとえ彼が従来の「マルチュク青春通り」のクォン・サンウと「卑劣な街」のチョ・インソンなどを通じて従来のイメージとは異なる俳優のイメージを発掘したユ・ハ監督だったとしても、難しいことだった。ユ・ハ監督は「僕はあまりテレビを見ないから、最近誰が人気があるのかわからない。チョ・インソンも妻がドラマ『バリでの出来事』を見てチョ・インソンの演技が上手だと推薦してくれて分かった。妻には俳優を見分ける目がある。イ・ミンホも妻が『シンイ-信義-』を見て映画俳優として良い顔だと話しながら注目した。その話を2年間聞いていた。実はクォン・サンウもチョ・インソンも、前作とは異なるイメージに変身して観客たちに快感を与えたと思う。この映画も映画俳優として定着した俳優よりは、映画に情熱を持っていて、可能性が大きい俳優を選択するほうがいいと思ってイ・ミンホをキャスティングした」と明かした。キム・レウォンの場合、ユ・ハ監督が信頼してキャスティングした人物だ。元々映画でも自身が務めた役割を完璧にこなす俳優だっただけに、ユ・ハ監督も心配はなかった。実際にユ・ハ監督は「僕が特別賞賛しなくても、観客たちが評価してくれるはずだと思う」という話で、キム・レウォンに対する信頼を表した。この2人の俳優が傷ついた1頭の野獣のように権力が振るう暴力に向き合って戦うシーンが「江南ブルース」のベストシーンでもあるお墓のアクションシーンである。このシーンは「マルチュク青春通り」の屋上シーン「卑劣な街」のガードアクションに続き街3部作のピークになるアクションシーンとして完成した。ユ・ハ監督は「僕の映画は感情の爆発がアクションの強度によって表れるが、お墓でのアクションが感情の爆発だと思った。そして、そのシーンがすごく凄絶で可哀想に見えてほしいと思った」と明かした。また「ぬかるみは雨が降ったからぬかるみになっただけで、実はお墓でのアクションシーンが正しい。共同墓地でアクションシーンをやってみたかった。土地に対するエルドラドを探すことなので、そのような血の色の黄土の上で土地に対する欲望、人生に対する欲望、このようなものが全て混ざった大規模の殺戮戦を撮りたいと思っていた。それで、お墓でのアクションシーンが残酷に表現された。暴力的な1970年代に対する隠喩としてそのようなシーンを表現してみたいという考えが、アクションを通じて物質化された」と付け加えた。また、欠かせないのが彼の作品に登場する音楽だ。ユ・ハ監督は「マルチュク青春通り」と「卑劣な街」で「One summer night」「穴蜂(テンポル)」などの音楽を通じてストーリーと感情などを一気にアピールした。ユ・ハ監督は「一番早くその時代へ戻れる方法が音楽だと思う。観客たちを最短期間で1970年代へ戻すことができる。それで著作権料が必要だったが、当時流行した歌の中でテーマに相応しい歌を選んだ」と話した。このような理由で「江南ブルース」ではヘウニの「第3漢江橋」イ・ジャンヒの「私、君に全てをあげよう」フィリピン歌手フレディー・アギラの「Anak」などが挿入され、観客たちの耳を楽しませる。彼は「以前『マルチュク青春通り』を終えて暴力と青春が混ざった物語を3部作ぐらい作りたいと思っていたが、それを待ってくれた人々がいた。それで負担を感じた。ある程度終わった気がする。今後新しい映画を作りたいが、ターニングポイントになると思う」と「江南ブルース」の意味について伝えた。また「今後は明るい映画を作りたい。個人的に犯罪と欲望が混じった映画を撮ったためか、僕自身もハードボイルドでタフになった気がする。個人的にも暗い性格になった。このような映画を撮影する時には監督も暗くなるが、これからはより明るい映画、希望のある映画を作ってみたい」と話し、今後彼が披露する、異なるジャンルの映画に対する期待を高めた。それだけではなくユ・ハ監督は、彼を愛してくれるたくさんのファンたちが待ってきた恋愛ジャンルにも再び挑戦したいと話した。若い時に感じたときめきや愛の感情、このような感情に対して初心に立ち戻りたいという。「結婚は狂気である」のような台本が書けるなら果敢に恋愛映画の作業に入りたいという。ロマンチックコメディも彼が挑戦してみたいジャンルである。最後にユ・ハ監督は自身が書いたシナリオではなく、違う作家が書いた、シナリオや原作がきちんとした作品を映画化してみたいと明かした。ユ・ハ監督は「僕がシナリオを書いて映画を作るという話が広がり、シナリオがあまり入ってこない。この機会に話したい。良いシナリオや原作があったら僕に送ってほしい。監督という職業もプロ野球選手と同じく、飛び石を渡るように打席に入ることができないと思う。着実に作品を作るのが職業である監督なのに、3~4年に1本を作るのは非効率だと思う。プロの演出者としてよりたくさんの作品を作る必要があると思う」と明かした。ユ・ハ監督がメガホンをとった映画「江南ブルース」は、一攫千金が可能だった激動とロマンの時代である1970年、権力と暴力が共存する江南の権力争いの最前線で、成功に向けた欲望を追う二人の男の物語を描いた作品で、R19(青少年観覧不可等級)という制約があるにもかかわらず大きな人気を得ながら観客動員数200万人を目前にしている。
イ・ミンホ&キム・レウォン主演「江南ブルース」興行ランキング1位に再び返り咲く…5万人の観客を動員
映画「江南(カンナム)1970」が興行ランキング1位に再び返り咲いた。映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワークによると、「江南ブルース」は2日に5万989人の観客を動員し、興行ランキング1位を記録した。累積観客数は182万16人だ。「江南ブルース」はユ・ハ監督の街3部作の完結編で、R指定であるにもかかわらず興行ランキング1位を記録した。ファミリー客の多い週末にはディズニー映画「ベイマックス」に1位の座を譲ったが、平日には依然として興行パワーを見せている。興行ランキング2位は「国際市場で逢いましょう」だった。「国際市場で逢いましょう」は5万967人の観客を動員し、僅差で「江南ブルース」に押された。累積観客数は1277万571人だ。「ベイマックス」は4万1752人の観客を動員して3位を記録し、「私の心臓を撃て」は2万3345人の観客を動員した。「今日の恋愛」「The Water Diviner」(原題)「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」などがその後を継いだ。
「江南ブルース」イ・ミンホ、うごめく“本能”が蘇った
「クム・ジャンディはク・ジュンピョという星から永遠に離れられない月だから」2009年、ラーメンを頭にかけたような天然パーマの現実離れした男ク・ジュンピョ(道明寺司)が、星の形のペンダントを差し出しながら悲運のヒロインだったクム・ジャンディ(牧野つくし)に伝えた告白だ。聞いている方が恥ずかしくなるほどの名台詞だが、ク・ジュンピョは間違いなく当時の女性ファンの心をときめかせた大財閥の御曹司だった。全身から特別なオーラを放ち、どうしようもないロマンスを6年も続けてきた御曹司。そんな御曹司が、突然顔を泥まみれにしてスクリーンに足を踏み入れた。それだけではない。悪臭が鼻に刺さる古汚い洋服を着て、綺麗な口に似合わない汚い言葉まで存分に披露した。どこから見ても、人々が知っていたク・ジュンピョことイ・ミンホ(28)ではない。雄の本能がうごめいている、馴染みのない男イ・ミンホになって現れた。アクションノワール映画「江南(カンナム)1970」(監督:ユ・ハ、制作:モベラピクチャーズ、配給:SHOWBOX)で裕福になりたいという夢のために一発逆転を狙って江南地域開発の利権争いに裸で飛び込んだ怖いもの知らずの青年キム・ジョンデを演じたイ・ミンホ。彼が「うちの学校のET」(2008、監督:パク・グァンチュン)以来7年ぶりに観客の前に姿を見せた。2009年、KBS 2TVドラマ「花より男子~Boys Over Flowers」(以下「花より男子」)のク・ジュンピョから、MBC「個人の趣向」(2010)のチョン・チノ、SBS「シティーハンター in Seoul」(2011)のイ・ユンソン、「相続者たち」(2013)のキム・タンを経て初めて披露する衝撃の変身だ。初めて目にした彼の変化に、少なからず当惑した女性ファンも多いはずだが、イ・ミンホはかなり前からこのような変身を徐々に、緻密に準備してきた。綺麗で裕福なキャラクターは20代前半に思う存分やったと言う彼は、30代にはもう少し重みのあるキャラクターを表現していきたいという抱負を持っている。懸命に賢く30代の男になる準備をしてきたのだ。「みんな『相続者たち』の後になぜ『江南ブルース』をするのかととても反対しました。どちらかと言うと『相続者たち』のキム・タンのイメージのほうが商品性が大きいのは事実ですから。でも、これはお金のためにやった作品ではないんです。30代の男性俳優になる日が近づいてきているので、もっと深く、生まれ変わりたいという思いがありました。20代前半に綺麗な役はたくさんやったので、もうそろそろ重みのある男の魅力を見せてもいい頃でしょう? 僕は自分の変身に満足しています」―これまでのイ・ミンホの歩みから見て、簡単に選べるジャンルではない。イ・ミンホ:ハハハ。そうですか? まず僕の中の基本的な信念として、映画を選ぶ際により成熟した雰囲気の作品をやってみたかったんです。年齢で言えば20代後半くらいになったら挑戦してみたいと思っていました。実は「花より男子」の後、かなり愛していただけて、映画のオファーもたくさんあったのですが、やってみたい作品も、上手くできそうな作品もなく、先送りにしてきました。なんとなく映画は自分が責任がとれる年齢になったら撮りたいと思っていました。そんな僕のポリシーに当てはまったのが「江南ブルース」でした。―「江南ブルース」のオファーが来た時、悩んだりはしなかったか。イ・ミンホ:そうですね。27歳の時にユ・ハ監督に初めて会って、シナリオを渡されました。もともとユ・ハ監督の映画が好きでしたし、シナリオも気に入りました。でも、どちらかと言うと早すぎるという気がしたんです。そこで、ラブストーリーの「相続者たち」を撮ってからで大丈夫かとお願いしたのですが、ユ・ハ監督は快く待って下さいました。頑張って「相続者たち」を撮って、終わった直後にすぐ「江南ブルース」に合流しました。―27歳ではなく、28歳での挑戦に満足しているか。イ・ミンホ:もちろん僕は自分で演じて自分の演技もたくさん見ているので客観的とは言えませんが、映画の中の僕の姿に違和感があったり、無理やり作り出したような感じはしなかったです。待ってから映画を撮って良かったと満足しています。イメージ的にはこれまでなかった一面を披露したという評価を受けて良かったです。観客はどう見るか分かりませんが。ハハハ。―「江南ブルース」はユ・ハ監督の街3部作完結編だ。イ・ミンホ:街3部作は最初から意図されていたものなのか、僕も気になっていました。ユ・ハ監督に聞いてみたら、3部作と決めていたわけではないけれど、シリーズにしたいとは思っていたそうです。僕が最終走者になれて意義深いですし、感謝しています。でも、果たしてこれで本当に最後なんでしょうか? 僕はユ・ハ監督がまた街シリーズを作ると思います(笑)―ユ・ハ監督の「街シリーズ」はクォン・サンウとチョ・インソンというスターを誕生させたが。イ・ミンホ:そうですね。今回が完結編なので、クォン・サンウ先輩やチョ・インソン先輩の演じた役よりも、ジョンデという役が盛り込んでいるメッセージが多いような気がします。観客も映画を見れば深さが感じられると思います。―ユ・ハ監督から特別に注文されたディレクションはあったか。イ・ミンホ:最初は顔があまりにもテカっているとおっしゃいました。テカっているというか、ジョンデ役なのに幼少期を裕福に過ごした人のようだという意味でした。あの頃の僕はジョンデというキャラクターに溶け込めていなかったと思います。そこで、良くないこと、悪いことを考え続けようと努力しました。ビジュアル的にも艶があったらダメだと思い、顔にローションも塗らず、鏡も見ませんでした。そうやって4ヶ月撮影をしていたら、実際に周りから「顔がやつれている」と何回も言われたんです。フフフ。―物乞いに変身した姿を見て、どう思ったのか。イ・ミンホ:「うわ、本物の物乞いだ」と思いました。ハハハ。スタッフもみんな「物乞いみたいだ」とおっしゃいました。僕的にはあの時のジョンデをもう少し明るく解釈しようとウィンクを飛ばしたりもしましたが、ユ・ハ監督の考えはそうではありませんでした。そこで次からはウィンクなどは止めて、明るい雰囲気も消しました。―初めて残酷なアクションも披露したが。イ・ミンホ:最初はゾッとしましたが、中盤からはストーリーの流れがあったからか残酷だとは感じなくなりました。どちらかと言うと残酷なことをたくさん考えてみたことが役に立ったんだと思います(笑) ファンの皆さんは「花より男子」の頃からずっと応援してくださる方が多いのですが、そんな方々は人間的な本来の僕のこともよくご存知なので、残酷な役を演じたからといって驚いたりはしないと思います。不満もあるとは思いますが、最終的には好きになってくれて、支持してくれると信じています。―「江南ブルース」では土地に執着しているジョンデ役を演じたが、イ・ミンホ自身もジョンデに似ているか。イ・ミンホ:ハハハ。個人的に持っている土地などはありませんよ。ただ僕名義で家を一軒持っているだけです。財テクは主に両親がやっているので、僕はそういったことはよく分かりません(笑)―映画の舞台が1970年代だが、1987年生まれのイ・ミンホが当時の情緒についていくのは大変だったのでは。イ・ミンホ:1970年代の情緒を(今の時代に)どこかで感じられるわけではないので頑張りました。共感の糸口を見つけようとしました。ジョンデが持っている未来に対する不安、もう少し良い人生を生きようとする心のようなものです。結局、ジョンデが望んでいたのは愛する家族とぐっすり眠って温かい食事ができる単純な衣食住だったんです。それは今の時代も同じだと思います。そのような部分から、ジョンデの感情についていこうと努力しました。―劇中、ヨンギ役を演じたキム・レウォンと対立し、微妙な競争心も見えていた。イ・ミンホ:「花より男子」の時も、「相続者たち」の時も、常にライバルがいる作品を演じてきたので、特に今回の作品だから競争心を感じたということはありません。常に雰囲気は良かったです。それに、キム・レウォン先輩は僕が演技を始めた頃から知っている仲だったので、さらに良かったです。キム・レウォン兄さんは僕にとって、競争心を抱けなるような存在ではありません。兄さんも僕に自分の過去の経験を教えてくれて、気をつける部分だったり、これから生きていく上で役に立つアドバイスをたくさんしてくれました。たくさん耐えて、我慢するようにと。ハハハ。―中華圏の王子様として生まれ変わったが、周りから「変わった」と言われたりはしないか。イ・ミンホ:人は誰でも変わっていくんだと思います。もちろん僕に対して変わったと言う人も、変わっていないと言う人もいます。それは自然なことだと思います。昔は友達とネットカフェやビリヤード場に気楽に行けたのですが、今はそうはできません。「変わった」という言葉をクールに認めるほうです。幸いなことにまだ「良くない方に変わった」とは言われていないので、ありのままを受け止めようと思っています。―顔が変わったという声もあるが。イ・ミンホ:整形したという噂も、胸を張れる卒業写真があるのであまり気にしていません。ハハハ。もともと顔がよくむくむ方なので、ユ・ハ監督も撮影現場で驚いていました。朝はボトックス注射を打ったかのようにむくんでいても、夕方になるといつそうだったのかと思うくらいスリムになります。もちろん昔より外見的な部分も気にしているのは事実です。ファンのみなさんがカッコいいとおっしゃってくれるので、そのイメージを保つために皮ふ科にも行きますし、いろいろなケアも受けています。でも、他の俳優たちに比べると怠けているほうだと思います。―2015年のイ・ミンホの計画は?イ・ミンホ:今年はチャンスがあれば映画を一本、ドラマを一本やりたいです。無職の人や村のゴロツキのようなキャラクターも演じてみたいですし。まずは、犬のように牛のように黙々と頑張って仕事をしていきます。ハハハ。