「労務士のノ・ムジン」チョン・ギョンホ、幽霊から初めての依頼【ネタバレあり】

韓国で5月31日に放送されたMBC金土ドラマ「労務士のノ・ムジン」第2話では、ノ・ムジン(チョン・ギョンホ)、ナ・ヒジュ(ソル・イナ)、コ・ギョヌ(チャ・ハギョン)のからなる“ムジンス”が、幽霊の依頼人を成仏させる姿が描かれた。“ムジンス”の幻と現実を行き来する絶妙なチームプレーと共に、工場労災死亡事故を扱ったエピソードが感動を届け、視聴者の熱い反響を呼んだ。
第2話は、死の峠を越えた後、幽霊を見るようになったムジンの姿で始まった。ギョヌは幽霊が見えるというムジンに向かって「世界初で唯一の幽霊が見える労務士」と大騒ぎし、ヒジュは「何の恨みがあるのか聞いてみて」と冗談交じりに言った。ムジンを訪ねてきた幽霊は、工場の現場実習中に機械に挟まれる事故で死亡した高校生イ・ミヌク(パク・スオ)だった。
ムジンはミヌクを通じて彼の無念の死を知った。ミヌクは正規採用されるため、過酷な環境の中でも誠実に働いていた。機械が故障したら適当に直して使わなければならなかった。彼は注意しなければ機械に巻き込まれる可能性があるという注意だけを受けて仕事を始め、事故は安全規定が守られなかったせいで発生した。しかし、何らかの理由で工場と遺族は合意し、事故は静かに処理され、学校は就職率のために無責任な態度をとっていた。

その時、ニマルがすべてを暴露し、状況が一転した。工場で無視されていたニマルは、ミヌクが教えてくれた韓国語ではっきりと話しながら「僕の友達は生きることができたのに、あの人たちが殺した」と真実を明かした。悪徳工場主はミヌクの事故を放置して死に追いやり、職員たちに口止めまでしていた。ムジンはニマルが撮影した映像で産災記録の日付を偽装したことも明らかにした。工場主が2020年10月1日から現場実習生を保護するための特例規定が施行されたことを知り、事故発生日を9月30日に変更していた。安全規則違反はもちろん、管理者たちの隠蔽と偽装を明らかにした“ムジンス”の活躍が爽快感を与えた。
ムジンがミヌクの母親を抱きしめる場面は、心を揺さぶるような演出で感動を届けた。ムジンは生前ミヌクが母親にしていたハートポーズを思い出しながら挨拶し、その姿がミヌクと重なった。母親に抱かれたままミヌクは暖かい光の中に消えていった。そして彼が去った場所では、ムジンがミヌクの母親を抱きしめて慰めていた。彼らを見るボサル(タン・ジュンサン)の姿に続いて、「ありがとう。弁護士さん」と言うミヌクの声が聞こえ、深い余韻を残した。
“ムジンス”の愉快なケミストリー(相手との相性)で笑い、事件解決で爽快感、さらに感動と慰めまで届けた「労務士のノ・ムジン」ならではの魅力が存分に発揮された回だった。エンディングでは、思わず笑ってしまうような展開で、お茶の間を沸かせた。ミヌクを成仏させたムジンは、ボサルとの契約が終了したとし「解放だ」と叫んだ。しかし、電柱の切れた電線が鞭のようにムジンに向かって飛んできて、また首が締まって苦しむムジンの悲鳴がエンディングを飾った。さらに、幽霊を見ることになったムジンが挫折して身もだえし、憑依される姿が予告され、第3話への期待を高めた。
「労務士のノ・ムジン」第2話の視聴率は首都圏3.3%、全国3.2%、最高視聴率は5.9%を記録した。視聴者に深い感動を残した場面であるムジンがミヌクの母親にハートポーズをする場面が最高の1分を占めた。(ニールセン・コリア基準)
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- キム・ミョンミ
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