「エージェント・キム」元Apink ソン・ナウン“アイドル出身はありがたい修飾語…どんな評価でも受け入れる”
写真=SBS、J.Wideカンパニー――まず放送終了の感想から聞きたいです。
ソン・ナウン:ちょっと……大変なことになりました(笑)。こんなにたくさんの愛をいただけるなんて思っていなかったんです。本当に嬉しいです。終わったのにこのように熱い反応を送ってくださるので不思議です。本当に多くのスタッフや制作陣、先輩方が大変な苦労をしてくださいました。感謝の言葉をお伝えしたいです。
――最終回23%、瞬間最高27.1%という記録的な数値です。予想していた成績ですか?
ソン・ナウン:ここまでの記録的な視聴率が出るとは予想できませんでした。自分なりに考えていたのは「先輩方がいらっしゃるから好きになってくださる方が多いだろう」という程度でした。本当にありがたいことです。
――ヒットを記録しただけに、トロフィーへの欲も湧いてきそうですが、年末の授賞式でもらいたい賞はありますか?
ソン・ナウン:私は賞への欲はありません。賞をもらわなければという思いで作品に臨んではいません。でも、今回の作品がこれほど多くの愛をいただいたので、作品賞をもらえたら嬉しいなと(笑)。そうすれば俳優たちも、監督も、スタッフの皆さんも全員がもらえる賞だと思うので。ベストチームワーク賞のようなものがあっても良さそうです。
――シーズン2の話も出ていそうですね。
ソン・ナウン:シーズン2についてまだ決まったことはないのですが、私を含めてみんな期待しています。シーズン2をやることになって、もし私を呼んでいただけるなら、感謝の気持ちでご一緒したいです。
――褒賞休暇に行くそうですね。
ソン・ナウン:撮影のため忙しくしながら時間が過ぎ去りました。ドラマが終わってから、もっとお互いたくさん話をしたかったと思ったのですが、その時間があまりありませんでした。だから褒賞休暇に行くと聞いた時、すごく良さそうだと思いました。気分良く行くものなので、楽しみです。
――監督がどのような点を見てキャスティングされたのか気になりますが、聞いた話はありますか?
ソン・ナウン:実は監督はソン・ナウンという人間をよくご存じなかったそうですが、私を推薦されたそうです。推薦を受けた後、私が以前出演した作品をご覧になったそうですが、印象深かったとおっしゃっていました。特に「オク氏夫人伝」に少し登場したのですが、それをご覧になりながら「どうやってこれほど気品があり、優雅なその時代の女性をうまく表現できたのだろうか」と思われて、私にぜひ会ってみたいとおっしゃったそうです。そのように思ってくださったのでとてもありがたかったですし、もっと頑張らなければという責任感とプレッシャーがすごく大きくなりました。
――監督がソン・ナウンさんにかけてくれた言葉はありましたか?
ソン・ナウン:監督が「サンアは凄まじいアクション女優になる」とおっしゃったんです。現場でその言葉が噂になったんですよ。サンアがアクションを本当に上手くやるらしいと(笑)。会う人会う人に「アクションが上手いんだって?」と言われるので、絶対に下手ではだめだ、本当に頑張らなければと思いました。監督も私が以前に演じた作品とは違うソン・ナウンの顔を人々に見せたくて、私を選んでくださったのではないかと思います。

ソン・ナウン:楽なところもあり、難しいところもありました。原作に登場するキャラクターであれば、原作をご覧になったファンの方々が期待するものがあるので、それを満たさなければならないというプレッシャーが大きかったと思います。でも原作にはないキャラクターなので、私が作り上げていけばいいわけで、そういった点は良かったです。
――残念だった点、もっと補っていきたいと思った部分もあると思います。
ソン・ナウン:アクションをすごくやりたかったんです。この作品に出会えて良かったのですが、まだ自分が熟練していないんですよね。練習をしても足りない部分があって代役を使ったりもしたのですが、それがすごく悔しいです。今度また機会があれば、もっとたくさん訓練して、自分で全部やってみたいという気持ちがあります。
――演技に対する渇望が大きかったようですね。
ソン・ナウン:私が新しいことに挑戦するのがすごく好きなんです。こんなこともやってみたいし、あんなこともやってみたいという気持ちなのですが、今回の作品がまるで私が考えていたものをちょうど満たしてくれるような感じだったので、やらない理由がありませんでした。本当に感謝しています。
――現場はおじさんばかりじゃないですか(笑)。どうやって仲良くなりましたか?
ソン・ナウン:むしろすぐに仲良くなりました。一緒に苦労したらもっと仲良くなって、戦友愛が芽生えると言うじゃないですか。まさにそんな感じでした。先輩方が現場で私がリラックスしていられるように、色々な話もたくさんしてくださいました。本当にたくさん学びましたし、だからこそより記憶に残る現場です。
――ソ・ジソブさんは存在だけで圧倒されますよね。初共演ということで緊張もしたと思いますが、ソ・ジソブさんに演技のアドバイスを求めたこともありますか?
ソン・ナウン:現場にいらっしゃるだけで心強かったです。最初の撮影がキム部長と銀行で撮ったシーンだったのですが、最初の撮影なのでギクシャクするのは当たり前じゃないですか。でもそのシーンでは、その感情と空気感がむしろぴったりハマったんです。私が銃も扱ってアクションもやらなければならなかったので、アドバイスも求めました。このような状況の時は銃をどう構えるべきか、どのようにすればより格好良く見えるか、カメラの前で銃の位置をどうするのがよいかまで。全部教えてくださいました。
――ソ・ジソブさんが俳優たちに金をプレゼントしたと聞きました。
ソン・ナウン:私ももらいました。もらった時はそれが何なのか分かりませんでした。これは何だろうと思っていたのですが、分かってからは本当にありがたいと思いました。俳優たちだけでなくスタッフまで気遣ってくださるその温かい気持ちが感じられて。本当は直接感謝の言葉をお伝えしたかったのですが、撮影が終わった状態だったので、連絡して感謝をお伝えしました。
――記憶に残っている現場でのエピソードはありますか?
ソン・ナウン:ユン・ギョンホ先輩とホテルで撮ったシーンです。元々監督はサンアがより綺麗に引き立ったらいいなとおっしゃっていたんです。色仕掛けの作戦ですから。でもユン・ギョンホ先輩の方へ視線がずっと奪われてしまうんですよ。結局、監督が私にすまないと謝りました。私も理解できました(笑)。
――今回の作品で演技的な部分の心残りを解消した、本当によくやったという好評価がありました。女優として価値のある成果だったと思います。
ソン・ナウン:作品に出演したら、自分に対する反応を全部検索して見ます。私にとって刺激になって、もっと頑張るようになるというのもありますし。どんな反応であれ、私はとてもありがたく思っています。今回はおっしゃったように良い反応が多かったのですが、私が新しいことに挑戦したことにおいて多くの方々が新しく感じてくださり、女優として「こんな姿もあるんだな」と受け入れてくださっている気がします。

ソン・ナウン:アイドル歌手出身というのは事実じゃないですか。そして今の自分を存在させてくれた大切な記憶だと思っているので、あえてそれを消したくもないですし、むしろありがたい修飾語でもあります。どんな評価であれ、私は全て受け入れます。女優として演技的に信頼を積み重ねていくことが私の宿題だと思います。
――慎重な質問ですが、Apinkメンバーの結婚式に一人不参加だったという話がずっと出ていました。どのような事情があったのですか?
ソン・ナウン:その時がおそらく撮影の終盤で、その後には他のスケジュールもありました。また、長年共に過ごしたチームですし、10代、20代の大切な思い出を作ったチームなので、嬉しいことがあれば本当に心からいつも応援したいですし、祝福したいです。いつも上手くいってほしいと思っていますし、ファンとして応援する気持ちです。
――挑戦の精神が生まれたと言われましたが、女優へ転向してから生まれたのですか?
ソン・ナウン:自分だけの枠や制限を設けていたものが、大きく崩れ始めました。元々は慣れ親しんだものが好きで、変化することを恐れていたとしたら、今はより広く見て遠くを見ながら、挑戦の精神が自然と生まれました。
――それまでは挑戦的なキャラクターのオファーがなかったのではなく、少し保守的に見ていた方ですか?
ソン・ナウン:そうですね。どうしても恐怖の方が大きかったです。心配も多かったですし。でも今はそういったものが大きく打ち破られました。特別なきっかけがあったわけではなく、演技をしながら面白いと感じられた瞬間から「これもやってみたい、あれもやってみたい」と思うようになりました。
――それを今回の作品でも強く感じましたか?
ソン・ナウン:いつも演じる時に面白いと思ってやっていましたが、今回の作品で強く感じました。先輩方が演じられるのを見ながら。あまりにも演技の上手な先輩方なので、「先輩たちはどのように演じるのだろうか」「どんな悩みを抱えがら演じられるのだろうか」というようなことがすごく気になっていたのですが、現場で見ながらたくさん学びました。
――アクションというハードルを越えたので、次の課題は何ですか?
ソン・ナウン:ジャンル的にやりたいものがたくさんあって、まだできていないことも多いです。キャラクターもそうですし。私はラブコメもやったことがないんです。ロマンスもやったことがないですし、あと法廷物とかもやったことがないと思います。だからまだやりたいことがたくさんあります。
――女優ソン・ナウンの武器は何だと思いますか?
ソン・ナウン:私は様々なジャンルをこなせる女優になりたいです。考えてみたら、今までやってきた作品はキャラクターが全て違いました。そこに誇りを感じていますし、これからも様々なジャンルに起用される女優になりたいです。それが私の武器になってくれたら嬉しいです。
――今回の作品が大ヒットしたので、次回作に対するプレッシャーもあると思います。
ソン・ナウン:そうなんですよ。プレッシャーにはなりますよね。次回作に対して考えてみたのですが、分かりません。ただ一生懸命やればいいのかなと思っています。作品に臨む気持ちはいつも同じなので、新しい作品に出会うことになったら、これまでやってきたように、真摯な気持ちで取り組みます。
――最後に、この作品は女優ソン・ナウンにとってどのような作品として記憶に残るでしょうか?
ソン・ナウン:新しいジャンルに挑戦した作品であるだけに、ある意味で、演じる上での新しいページが始まったような感覚です。そしてこれから生きていく中で、これほど多くの愛をもらう作品に出会えるだろうかと、本当にそう思えるほど感謝の気持ちしかありません。
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