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映画「3ミリの恋」全辰隆監督、高雄映画祭に登壇!作品に込めた思いを明かす…急遽サイン会を実施も

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(C)2026 Kaohsiung Film Festival
11月6日(金)より全国公開となる映画「3ミリの恋」が、台湾・高雄で開催されている高雄映画祭の「Transforming Japan」部門にて、ワールドプレミア上映を迎えた。

本作は、佐賀県唐津市で暮らす高校生・タツヒコ(黒川想矢)と、韓国・釜山(プサン)からやって来た留学生ユンスル(キム・ジアン)の出会いを描く、日韓共同製作のラブストーリー。国境を越えて育まれる二人の恋を通して、言葉や文化の違い、そして両国が歩んできた歴史にも目を向ける作品だ。

(C)2026 Kaohsiung Film Festival
今回の高雄映画祭では、唐津と釜山の風景を背景に描かれるほろ苦い青春と、物語の奥に織り込まれた歴史や人生の現実が、現地の観客に初めて届けられた。映画祭のプログラムディレクターを務めるライアン・チェンは、本作について「唐津と釜山の魅力的な風景、そしてほろ苦い若き日の恋を描いたその先で、『3ミリの恋』は歴史の重みと人生のリアルな現実を繊細に描き出しています」とコメント。日本と韓国、二つの土地に根差した青春の物語が、現地の観客へ初めて届けられる機会となった。

(C)2026 Kaohsiung Film Festival
現地時間10月9日(金)、映画祭のレッドカーペットに全辰隆(チョン・ジニュン)監督が登場。各国から参加した映画監督らとともにレッドカーペットを歩き、集まった観客からの声援にも笑顔で応えた。国際色豊かな映画祭の雰囲気のなか、監督にとっても本作を台湾の観客へ届ける特別な機会となった。

10日(土)には、いよいよ「3ミリの恋」のワールドプレミア上映を実施。全辰隆監督にとって、本作が初の長編映画であり、観客と一緒に作品を鑑賞するのも初めての経験となった。上映中には、タツヒコ(黒川想矢)がユンスル(キム・ジアン)の落としたパスポートを届けた際、ユンスルから突然抱きつかれる場面で大きな笑いが起こったほか、加藤先生(一ノ瀬ワタル)がスナックでヨシミ(MEGUMI)を褒めるシーンや、タツヒコが韓国へ向かう船上でおじさん(パク・ジファン)に出会うシーンでも観客の笑い声が聞かれた。スクリーンの向こうで描かれる二人の初々しいやりとりや、物語に散りばめられたユーモアが、言葉や文化の異なる台湾の観客にも届いている様子がうかがえた。

(C)2026 Kaohsiung Film Festival
上映終了後には大きな拍手が沸き起こり、全辰隆監督が登壇すると、再び会場から温かな拍手が送られた。舞台挨拶では、監督が本作の舞台に唐津と釜山を選んだ理由について語った。釜山は祖母が暮らしていた土地であり、監督が幼い頃に初めて訪れた韓国の町でもある。一方、唐津は数年前に映画祭で訪れたことがきっかけだったという。自身の故郷と似た規模の町でありながら、韓国との文化的・歴史的な交流があることに惹かれたと振り返り、「日韓の“境界の町”のように感じた」と、唐津に抱いた印象を明かした。

また、本作の出発点には、日韓の歴史や植民地支配を題材にし、国内外で多数の映画賞を受賞した短編映画「ミヌとりえ」があったという。若い世代に歴史を伝えていくことへの思いを語り、「若い世代にとって、歴史はテストや受験のための知識になってしまうこともある。実際にその時代を生きた人たちの話を聞く機会も、これから少なくなっていくと思います。だからこそ、この映画をきっかけに、こうした歴史があったことを知り、もっと関心を持ってもらえたらうれしいです」と、本作に込めた願いを明かした。日韓の若者たちの恋を描きながら、その背景にある歴史にも目を向けた本作。監督は、歴史を忘れず、同じ過ちを繰り返さないためにも、映画を通して過去を知るきっかけを届けたいという思いを明かした。

さらに、上映後の質疑応答では、観客から劇中で二人が絵を通してコミュニケーションを取る演出について質問が寄せられた。これに対し監督は、写真を簡単に撮ることができる現代だからこそ、時間をかけて描く絵には特別な意味があると説明。「写真は簡単に撮れるけれど、絵を描くには時間がかかる。そのぶん、記憶に残りやすいものだと思います。また、何百年も前に描かれた絵が今も残っているように、絵は長い時間を超えて残っていくものでもあります」と語った。

記憶や歴史という本作のテーマにもつながる演出の意図が明かされ、観客が作品の細部に込められた思いに触れるひとときとなった。舞台挨拶の最後には、監督が本作のワールドプレミアを迎えた喜びを語った。初の長編映画を世界で初めて上映する特別な瞬間を、観客とともに迎えられたことについて、「みなさんと一緒に見れて僕は幸せです」とコメント。会場からは大きな拍手が送られた。さらに監督が中国語で観客に感想を尋ねると、客席からは「すごく楽しかったです!」という声が返り、会場は温かな空気に包まれた。

(C)2026「3ミリの恋」製作委員会
舞台挨拶終了後も、監督のもとにはサインを求める観客が集まった。これを受けて映画祭スタッフが急きょ机と椅子を用意し、その場でサイン会が開かれることに。監督は一人ひとりと交流し、ワールドプレミアならではの距離の近いやりとりが生まれた。なかには「日本に行って映画を観ます!」と、日本公開を楽しみにする声をかける観客も。台湾の観客が作品を通して日本とのつながりを感じ、11月の日本公開へと関心を寄せる姿も見られた。

台湾・高雄でのワールドプレミアを通して、国境や言葉を越えて観客へと届けられた「3ミリの恋」。唐津と釜山を舞台に、若い二人の恋とその先にある歴史を見つめる本作は、11月6日(金)より全国公開となる。

■作品情報
「3ミリの恋」
2026年11月6日(金)全国公開

<キャスト>
出演:黒川想矢 キム・ジアン/荒木飛羽 早瀬憩 ソウジ・アライ/パク・ジファン チャン・ヘジン チェ・ドクムン/MEGUMI 一ノ瀬ワタル 大谷亮平

<スタッフ>
監督・脚本:全辰隆(チョン・ジニュン)
音楽:ノ・ヨンシム
主題歌:Leina「3ミリの恋」(MASTERSIX FOUNDATION/Sony Music Labels Inc.)
製作:吉村文雄 金子保之
企画・プロデュース:小杉宝 プロデューサー:吉原裕幸 野田あかり 田口雄介 パク・ジュンホ
ラインプロデューサー:三橋祐也 ホ・ソンジン 音楽プロデューサー:津島玄一
撮影監督:イム・ウォングン 照明:キム・ヒョリム 録音:ソ・ジフン 整音:伊藤裕規 音響効果:大塚智子 編集:森下博昭 全辰隆
美術監督:福島奈央花 パク・ジェヒョン 装飾:森公美 衣裳:椎名倉平 キム・ハギョン ヘアメイク:佐々木愛 チョ・テヒ
助監督:満岡克弥 イム・ジンスン 制作担当:べ・ギョンラン イ・ドンヒョン
制作プロダクション:東映東京撮影所 共同制作:ADRENALINE PICTURES プロダクション協力:ダブ
配給:東映 東映ビデオ 韓国配給:BY4M
(c)2026「3ミリの恋」製作委員会

<ストーリー>
佐賀県唐津市で、釣りに明け暮れながら高校生活を送るタツヒコ(黒川想矢)。夏休み目前のある日、タツヒコのクラスに釜山からの留学生ユンスル(キム・ジアン)がやってくる。ユンスルはなぜ、留学先に唐津を選んだのか――?そこには、日本と韓国を結ぶある一枚の写真が関係していた。少しずつ仲良くなっていく二人だったが、タツヒコの何気ない言葉がユンスルを傷つけ、翌日ユンスルは突然、韓国に帰ってしまう。そんな中、歴史の教科書に日本と韓国の地図を見つけたタツヒコは、唐津と釜山の距離を定規で測ってみる。それはたった“3ミリ”だった。そしてタツヒコはある決断をすることに。

■関連リンク
・「3ミリの恋」公式サイト
・「3ミリの恋」公式X

元記事配信日時 : 
記者 : 
Kstyle編集部

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