KCIA 南山の部長たち
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イ・ビョンホン&チョン・ユミ「韓国映画評論家協会賞」で主演俳優賞を受賞…最優秀作品賞は「KCIA 南山の部長たち」(総合)
「KCIA 南山の部長たち」が「第40回韓国映画評論家協会賞」で最優秀作品賞を受賞した。イ・ビョンホンとチョン・ユミはそれぞれ主演俳優賞、パク・ジョンミンとキム・ミギョンが助演俳優賞を受賞する快挙を達成した。11日、ソウル中(チュン)区KGハーモニーホールにて「第40回韓国映画評論家協会賞」の授賞式が行われた。この日、映画「KCIA 南山の部長たち」が最優秀作品賞を受賞した。これに対し、ウ・ミンホ監督は「『KCIA 南山の部長たち』は、俳優たちが輝いた映画だ。イ・ビョンホンさん、イ・ソンミンさん、クァク・ドウォンさん、イ・ヒジュンさん、キム・ソジンさんをはじめとする俳優たちのおかげで賞を受賞することができた」と感想を伝えた。また、「南山の部長たち」で熱演を披露したイ・ビョンホンは主演男優賞を、主演女優賞は「82年生まれ、キム・ジヨン」はチョン・ユミが受賞した。「KCIA 南山の部長たち」で実在の人物キム・ジェギュをもとにした人物キム・ギュピョンに扮したイ・ビョンホンは、「共演したイ・ソンミンさん、クァク・ドウォンさん、イ・ヒジュンさん、キム・ソジンさんがいなかったらこの賞を受賞することはできなかったと思う。素晴らしい演技で僕を支えてくれたので、相乗効果を発揮することができた。また、『インサイダーズ/内部者たち』に続いて韓国映画評論家協会賞を2度も受賞させてくれたウ・ミンホ監督に本当に感謝している」と語った。続けて「客席を埋め尽くした観客を見たことが、はるか昔のように感じられる。記憶の中にだけに存在してはいけないのにと思った。次の映画では、あの時の、あの姿で、何の心配もなく笑いながら映画館で(観客と)会いたい」と伝えた。チョン・ユミは「1982年生まれ、キム・ジヨン」で誰かにとっては娘であり、妻であり、同僚であり、母として毎日を生きるジヨン役を演じた。チョン・ユミは「映画デビューをして初めて頂いた賞が映画評論家協会賞(新人賞)だった。『82年生まれ、キム・ジヨン』に出会って幸せだった。育児と演出を両立したキム・ドヨン監督、また別のキム・ジヨンだったキム・ミギョン先生とこの栄光を分かち合いたい」と感想を語った。助演男優賞は「ただ悪より救いたまえ」のパク・ジョンミン、助演女優賞は「1982年生まれ、キム・ジヨン」キム・ミギョンが受賞した。タイのバーで働くトランスジェンダーユイ役に扮し、独特な姿を見せてくれたパク・ジョンミンは「慎重に、大切に見なければならないキャラクターに出会う時がある。自分なりに勉強をしていたけれど、これ見よがしに失敗してしまうキャラクターもかなりあった。『ただ悪より救いたまえ』の中のユイがそうだった。念入りに研究しなければならない人物なのに、いくら努力してもユイという人物の気持ちを完全に汲み取ることができなかった。なので、できるだけ丁寧に演じようと努力した」と伝えた。続けて「現実を生きる多くのユイたち、その方々の気持ちを少しでも努力して一緒に理解しようという気持ちで賞をくださったと思うので、ありがたく頂く」と付け加えた。「僕は運がいい俳優だ」という言葉も付け加えた。キム・ミギョンは「1982年生まれ、キム・ジヨン」で娘の悲しみを共感する母親役を演じ、感動を与えた。彼女は「映画にはあまり出演したことがなくて、『1982年生まれ、キム・ジヨン』を始めたときはすごく緊張した。封切りして1年が過ぎたけれど、今でもとても温かくて大切な記憶として残っている。もう一度良いチームに出会って、良い映画を披露したいと思うようになった」と語った。続けて「演技はすればするほど難しい。もっとリアルな人間の姿、本音を見せられるようにしたいけれど、まだまだ先のようだ。もっと頑張る。娘として再会したチョン・ユミさんと光栄な場を共にすることができてさらに幸せだ」と伝えた。イム・デヒョン監督の「ユンヒへ」は監督賞と脚本賞、音楽賞の3冠を達成した。「チャンシルは福も多い」のカン・マルグムは新人女優賞、「改葬」のクァク・ミンギュは新人男優賞を受賞した。新人監督賞は「兄妹の夏の夜」を演出したユン・ダンビ監督が受賞し、ヨン・サンホ監督の「新感染半島 ファイナル・ステージ」は、撮影賞と特殊効果賞の2部門で受賞した。【「第40回韓国映画評論家協会賞」部門別受賞者(作)リスト】◆最優秀作品賞:「KCIA 南山の部長たち」◆功労映画人賞:キム・ジョンウォン(映画評論家)◆監督賞:イム・デヒョン監督「ユンヒへ」◆主演女優賞:チョン・ユミ「82年生まれ、キム・ジヨン」◆主演男優賞:イ・ビョンホン「KCIA 南山の部長たち」◆助演女優賞:キム・ミギョン「82年生まれ、キム・ジヨン」◆助演男優賞:パク・ジョンミン「ただ悪より救いたまえ」◆新人監督賞:ユン・ダンビ「兄妹の夏の夜」◆新人女優賞:カン・マルグム「チャンシルは福も多い」◆新人男優賞:クァク・ミンギュ「改葬」◆技術賞:「新感染半島 ファイナル・ステージ」(特殊効果)◆脚本賞:イム・デヒョン「ユンヒへ」◆国際批評家連盟韓国本部賞:ホン・サンス監督「逃げた女」◆撮影賞:イ・ヒョンドクのほか1人「新感染半島 ファイナル・ステージ」◆音楽賞:キム・ヘウォン「ユンヒへ」◆独立映画支援賞:ハン・ガラム、キム・ミレ監督◆映画評論家10選:「82年生まれ、キム・ジヨン」「兄妹の夏の夜」「KCIA 南山の部長たち」「ただ悪より救いたまえ」「逃げた女」「白頭山」「ユンヒへ」「藁にもすがる獣たち」「チャンシルは福も多い」「フランスの女」
イ・ビョンホン主演、映画「KCIA 南山の部長たち」第41回青龍映画賞で最多10部門にノミネート
第41回青龍映画賞が最終候補を発表した。12月11日、仁川(インチョン)永宗島(ヨンジョンド)パラダイスシティで開催される第41回青龍映画賞では、合計18部門の受賞作が発表される。今回発表された候補はチョンジョンウォン人気スター賞とチョンジョンウォン短編映画賞、韓国映画最多観客賞を除いた15の部門で、2019年10月11日から2020年10月29日まで公開された韓国映画を対象に、映画界の各分野の専門家と一般の観客が一緒に行ったアンケートを通して選ばれた。今年は「KCIA 南山の部長たち」が最優秀作品賞、監督賞、男優主演賞、助演男優賞、スタッフ賞など合計10部門に名前を挙げた。続いて「ただ悪より救いたまえ」が8部門、「ユンヒへ」が7部門、「82年生まれ、キム・ジヨン」が6部門で候補となり、熾烈な競合を予告した。また、「半島」が5つの部門にノミネートされたことに続き、「スティール・レイン」と「サムジンカンパニー1995」がそれぞれ4つの部門に候補を輩出した。続いて「声もなく」が4部門で候補となり、「潔白」「姉弟の夏の夜」「藁にもすがる獣たち」が3部門、「ディーバ」と「チャンシルは福も多い」「世宗大王 星を追う者たち」が2部門に名前を挙げた。「白頭山」「めまい 窓越しの想い」「消えた時間」「私のボクサー」「鬼手(キシュ)」「野球少女」「ようこそゲストハウス」「正直な候補」は1つの部門で候補になった。今年最高の韓国映画を選ぶ最優秀作品賞部門では「姉弟の夏の夜」「KCIA 南山の部長たち」「声もなく」「ユンヒへ」「82年生まれ、キム・ジヨン」の5つの作品が候補となり、いつもよりも多様なジャンルの映画が競争を繰り広げることが、期待を集めている。
イ・ビョンホン主演、映画「KCIA 南山の部長たち」日本版予告映像&ポスタービジュアル解禁
実話を基に描く衝撃のサスペンス映画「KCIA 南山の部長たち」の日本公開日が2021年1月22日(金)に決定、併せてポスタービジュアルと予告篇が解禁となった。軍事クーデターで政権を握り、独裁者と批判されるほど絶大な権勢を振るったパク・チョンヒ(朴正煕)大統領。そんな大統領直属の機関として権力を握ったのが韓国中央情報部、通称「KCIA」。組織を束ねる者は、その所在地から南山の部長として恐れられる存在だった。暗殺犯が大統領に次ぐNO.2の権力者とも言われるそのKCIA(中央情報部)部長がキム・ジェギュだったというニュースは、韓国のみならず世界中に衝撃を与えた。権力闘争の果ての凶行か、はたまた独裁政治の横暴に対する義憤に駆られたためか、未だ様々な見方がなされている。本作は日韓両国でベストセラーとなったノンフィクションを原作に、あくまで「実話を基にしたフィクションである」としながらも、そんな歴史の闇に肉薄していく。主演を努めたのは人気・実力ともに韓国を代表するトップスターのイ・ビョンホン。愛国心と大統領への崇拝、そして静かに燃える野心との間で葛藤するキム部長を、キャリア最高とも言える演技で圧倒的説得力をもって体現し、国内では釜日映画賞、韓国映画批評家協会賞など、更には先日発表となったアジア全域を対象としたアジア全域版アカデミー賞である「アジア・フィルム・アワード」で主演男優賞を受賞。本作と同じくウ・ミンホ監督とタッグを組んだ「インサイダーズ/内部者たち」以来2度目となるアジア映画界の頂点に輝いた。今回解禁された予告篇でも、硬軟自在なその演技力の一端が垣間見える。作品としても韓国映画批評家協会賞作品賞を受賞するなど賞レースを席巻中で、来年行われる「第93回アカデミー賞」国際長編映画賞の韓国代表に選ばれ、昨年の「パラサイト 半地下の家族」に続く快挙を狙う本作。本国では2020年公開作品の興行収入第1位の成績を記録(10月30日現在)しており、文字通り観客・批評家双方から絶大な支持を受けた傑作と言える。ポスターでもひときわ目を引くキャッチコピーの通り「男はその日なぜ、大統領を暗殺したのか」。是非劇場に足を運んで、その目で確かめてみてほしい。◆「KCIA 南山の部長たち」日本版予告映像■公開情報「KCIA 南山の部長たち」2021年1月22日(金)シネマート新宿ほか 全国ロードショー出演:イ・ビョンホン「インサイダーズ/内部者たち」、イ・ソンミン「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」、クァク・ドウォン「哭声/コクソン」、イ・ヒジュン「1987、ある闘いの真実」、キム・ソジン「ザ・キング」監督:ウ・ミンホ「インサイダーズ/内部者たち」 脚本:ウ・ミンホ、イ・ジミン「密偵」 撮影:キム・ジヨン「タクシー運転手~約束は海を超えて~」音楽:チョ・ヨンウク「悪人伝」 原作:金忠植「実録KCIA―『南山と呼ばれた男たち』」(訳:鶴真輔/講談社刊)2019/韓国/5.1ch/114分/字幕翻訳:福留 友子/字幕監修:秋月 望/原題:남산의 부장들/英題:THE MAN STANDING NEXT/PG12/配給:クロックワークスCOPYRIGHT (C) 2020 SHOWBOX, HIVE MEDIA CORP AND GEMSTONE PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.<ストーリー>1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)部長キム・ギュピョンが大統領を射殺した。大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜ? さかのぼること40日前、KCIA元部長パク・ヨンガクが亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で韓国大統領の腐敗を告発する証言を行った。更には回顧録を執筆中だともいう。激怒した大統領に事態の収拾を命じられたキム部長は、アメリカに渡り、かつての友人でもある裏切り者ヨンガクに接触する。それが、やがて自らの運命をも狂わせる哀しき暗闘の幕開けとも知らず。■関連サイト「KCIA 南山の部長たち」公式サイト:http://klockworx-asia.com/kcia/
イ・ビョンホン「第14回アジア・フィルム・アワード」で男優主演賞に…ポン・ジュノ監督&加瀬亮も受賞(総合)
「第14回アジア・フィルム・アワード」で、映画「パラサイト 半地下の家族」が3冠を達成し、俳優のイ・ビョンホンが男優主演賞を、加瀬亮が助演男優賞を受賞した。28日午後3時(韓国時間)、「第14回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の授賞式が、YouTubeを通じて生中継された。「釜山(プサン)国際映画祭」「香港国際映画祭」「東京国際映画祭」がアジア映画発展のため、2013年に設立した「アジア・フィルム・アワード・アカデミー(AFAA)」が開催する授賞式で、毎年アジア映画産業を引っ張ってきた映画人と彼らの作品を記念して祝ってきた。これまで香港及びマカオで開催された授賞式は、今年は釜山で開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインで行われた。アジア各国の人々が映像を通じてプレゼンターとして出席し、受賞者も映像を通じて受賞の感想を語った。取締役のイ・ヨングァン氏は「オンラインを通じての開催となったが、成功的な開催を祈っていただいて感謝している。新型コロナウイルスの影響により世界中が危機に見舞われているが、こういう時こそ、映画が絶望と悲しみ、光と暗黒を乗り越える旅程を描くべきだ。皆で力を合わせて乗り越えていこう」と応援のメッセージを送った。今年、韓国の多くの作品がノミネートされた中、アカデミー賞で4冠を達成した「パラサイト 半地下の家族」(監督:ポン・ジュノ)は監督賞、作品賞、編集賞、脚本賞を始め、10部門にノミネートされて関心を集めた。男優主演賞には「KCIA 南山の部長たち」のイ・ビョンホン、女優主演賞には「82年生まれ、キム・ジヨン」のチョン・ユミ、チェ・ウシクとイ・ジョンウンが「パラサイト 半地下の家族」でそれぞれ助演男優賞と助演女優賞にノミネートされた。まず、編集賞は「パラサイト 半地下の家族」のヤン・ジンモ監督が受賞した。是枝裕和監督がプレゼンターとして登場し、トロフィーをもらったヤン・ジンモ監督は「『アジア・フィルム・アワード』の編集賞を受賞することができて光栄だ。この映画に参加したすべてのスタッフと、特にポン・ジュノ監督に感謝している」と話した。脚本賞の授与ではイ・チャンドン監督がプレゼンターを務め、受賞者としては「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督、ハン・ジンウォン監督が選ばれた。ポン・ジュノ監督は「僕は監督である前にシナリオ作家として20年間、シナリオを書いてきた。いつも孤独で辛い不眠の夜を過ごしてきた。なので、このような脚本賞をもらうことができて嬉しい。シナリオ作家として認められたいという気持ちが大きかった」と感想を述べた。続いて彼は「アジア映画人のフェスティバルと言えるこの授賞式で『グエムル-漢江の怪物-』と『母なる証明』で過去に受賞したことがある。今回再び『パラサイト 半地下の家族』で大切な賞をもらうことができて嬉しい。一緒に作業しながら助けてくれたハン・ジンウォン氏に感謝している。また、僕が最も尊敬する脚本家であるイ・チャンドン監督が賞を授与してくださり、より光栄だ。新型コロナウイルスの影響により大変な1年だったが、アジアのすべての映画人たちが絶えず消えない創作の火を灯して、良いシナリオを書いてほしい」と願いを語った。男優主演賞は「KCIA 南山の部長たち」でキム・ギュピョン役を演じたイ・ビョンホンが受賞した。彼は「『KCIA 南山の部長たち』の俳優とスタッフに感謝し、皆さんの代わりにこの賞をもらう。俳優同士の相性の良さが、この賞に大きな役割を果たした。僕は4年前『インサイダーズ/内部者たち』でこの賞を受賞したが、もしまた受賞することがあれば、皆さんに直接会いたい。ノミネートされた俳優の方々にもお祝いを申し上げ、皆がアジア映画を記念するために一緒に分かち合いたい。今年は世界中が大変な1年だったが、安全に過ごして、近いうちに映画館で会うことができると信じている」とコメントした。作品賞は「パラサイト 半地下の家族」が受賞した。ポン・ジュノ監督は「プロデューサーのクァク・シネさんに受賞コメントを頼みたかったけれど、恥ずかしいとのことで、僕が話すことになった。『パラサイト 半地下の家族』のすべての立派なスタッフがこの作品賞の受賞に貢献した。来年はまたアジアの映画人たちが直接会って握手をして、マスクをつけずに対話できる授賞式になることを信じている。大変な時期をしっかり乗り越えていきたい。どんな大変な出来事も映画創作の道を防ぐことはできない」と希望を語った。【受賞者(作)リスト】◆作品賞:ポン・ジュノ(「パラサイト 半地下の家族」)◆監督賞:ワン・シャオシュアイ(「在りし日の歌」)◆男女主演賞:イ・ビョンホン(「KCIA 南山の部長たち」)/チョウ・ドンユィ(「少年の君」)◆男女助演賞:加瀬亮(「旅のおわり世界のはじまり」)/コー・シューチン(「ひとつの太陽」)◆新人監督賞:HIKARI(「37セカンズ」)◆新人賞:ジャクソン・イー(「少年の君」)◆脚本賞:ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン(「パラサイト 半地下の家族」)◆編集賞:ヤン・ジンモ(「パラサイト 半地下の家族」)◆撮影賞:トン・ジンソン(「鷲鳥湖の夜」)◆音楽賞:カーシュ・カーレイ(「ガリ―ボーイ」)◆音響賞:久連石由文(「蜜蜂と遠雷」)◆衣装デザイン賞:Pacharin SURAWATANAPONGS(「ハッピー・オールド・イヤー」)
イ・ビョンホン&チョン・ユミ「2020釜日映画賞」で男女主演賞を受賞…最優秀作品賞は「はちどり」(総合)
俳優のイ・ビョンホンと女優のチョン・ユミが「釜日映画賞」で男女主演賞を受賞した。22日、釜山(プサン)海雲台(ヘウンデ)のBEXCOで開催された「2020釜日(プイル)映画賞」授賞式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客で行われた。男優主演賞は、映画「KCIA 南山の部長たち」のイ・ビョンホンが受賞した。彼は「心より感謝したい。僕は4年前の2016年、ウ・ミンホ監督の『インサイダーズ/内部者たち』で釜日映画賞を受賞して、今回、再びウ・ミンホ監督の作品で受賞することができた。不思議な縁だと思う。この作品を通じて、僕自身も知らなかった、演技が上手な俳優がたくさんいるということに気づいた。共演した方々と一緒に過ごす中で驚いた瞬間が多かった。誰が受賞しても納得することができただろう。共演した方々のおかげで受賞することができてありがたく、ウ・ミンホ監督にも感謝したい」と心境を語った。続いて彼は「(授賞式に参加するのが)新鮮な感じだ。まるで初めてのような緊張感があった。早く観客と笑顔で会える日が訪れることを願っている。みんな健康に過ごしてほしい」とコメントした。チョン・ユミは映画「82年生まれ、キム・ジヨン」で女優主演賞を受賞し、所属事務所の関係者が代理で受賞した。関係者は「チョン・ユミは予定されていた別のスケジュールのため参加することができなかった」とし、「大きな賞をいただいて感謝し、光栄に思っている」とコメントした。最優秀作品賞は映画「はちどり」が受賞した。キム・ボラ監督は「この賞はおそらく『はちどり』の最後の賞になるだろう。2年前、『釜山(プサン)国際映画祭』で初公開されたが、2年後にここで作品賞をいただくことになって心が重い。『はちどり』がここまで愛されることができたのは、プロデューサーのチョ・スアさんを始め、キム・セビョクさんなどの俳優陣とスタッフの皆様が、この作品を愛情を持って作ってくれたおかげだ。『はちどり』は世界に送る手紙のような気持ちで作った。もし関心を集めることができなかったらどうしようと思っていたけれど、反応が良くて奇跡だと思った。このすべての奇跡を作ってくれた観客の皆様、すべての方々に心より感謝したい」と話した。ファンの投票で選定された男女人気スター賞は、映画「新感染半島 ファイナル・ステージ」のカン・ドンウォンと映画「量子物理学」のソ・イェジが受賞した。授賞式に不参加となったカン・ドンウォンは「参加したかったが、別のスケジュールのため参加することができず、申し訳ない。人気スター賞をいただいて感謝しており、映画祭が無事に開催されて嬉しい。(新型コロナウイルスの影響で)皆が大変な時期を過ごしているが、頑張って乗り越えていければ」と、映像で受賞の喜びを語った。セクシーなブラックドレスを着てステージに立ったソ・イェジは「『量子物理学』を撮影した当時のことを思い出す。苦労されたスタッフの方々に心より感謝したい。人気スター賞はファンの皆さんの投票で決まる賞なので、ファンの皆さんにも感謝を言いたい」とコメントした。イ・ヒジュンは映画「KCIA 南山の部長たち」で助演男優賞を受賞した。彼は「まず、ウ・ミンホ監督に感謝したい。そしてイ・ビョンホンさん、イ・ソンミンさん、クァク・ドウォンさんを始めとする俳優とスタッフの方々のおかげで受賞することができた」と話した。続いて「体重を増やすために毎晩、僕と一緒にチキンを食べてくれた妻(イ・へジョン)にも感謝している。最近は育児で大変なのにありがとう。愛してる」と愛情あふれる姿で注目を集めた。また、助演女優賞は映画「新感染半島 ファイナル・ステージ」のイ・レが受賞した。新人のキム・デゴンは、映画「呼吸」で新人男性演技賞を受賞した。彼は「予想もできなかった。ノミネートされただけでも光栄でありがたい。心より感謝したい。『呼吸』でミング役として作品に参加して感じた心構え、今この場での緊張感を絶対に忘れずに、さらに自信を持って一歩を踏み出したい」と感想を語った。映画「チャンシルは福も多い」のカン・マルグムは、新人女性演技賞を受賞した。彼女は「嬉しいけれど、恥ずかしくて、申し訳ない気持ちもある。主人公を演じた経験が少ないけれど、この作品を通じて主演を演じることへの意識を強く持てた。それが良かった。キム・チョヒ監督に心より感謝している」とコメントした。【「2020釜日映画賞」受賞者(作)リスト】◆音楽賞:ヨン・リモク(「ユ・ヨルの音楽アルバム」)◆美術・技術省:イ・ゴンムン(「ただ悪より救いたまえ」)◆脚本賞:キム・ボラ(「はちどり」)◆撮影賞:ホン・ギョンピョ(「ただ悪より救いたまえ」)◆ユ・ヒョンモク映画芸術賞:シネマダルのキム・イルグォン代表◆新人監督賞:チョ・ミンジェ(「Tiny Light」)◆新人男性演技賞:キム・デゴン(「呼吸」)◆新人女性演技賞:カン・マルグム(「チャンシルは福も多い」)◆男性人気スター賞:カン・ドンウォン(「新感染半島 ファイナル・ステージ」)◆女性人気スター賞:ソ・イェジ(「量子物理学」)◆助演男優賞:イ・ヒジュン(「KCIA 南山の部長たち」)◆助演女優賞:イ・レ(「新感染半島 ファイナル・ステージ」)◆最優秀監督賞:チョン・ジウ(「ユ・ヨルの音楽アルバム」)◆男優主演賞:イ・ビョンホン(「KCIA 南山の部長たち」)◆女優主演賞:チョン・ユミ(「82年生まれ、キム・ジヨン」)◆最優秀作品賞:「はちどり」
イ・ビョンホン主演、映画「KCIA 南山の部長たち」来年のアカデミー賞「国際長編映画部門」出品作に選定
映画「KCIA 南山の部長たち」(監督:ウ・ミンホ)が「第93回アカデミー賞」国際長編映画部門の韓国映画出品作として選定された。1979年、第二の権力者と呼ばれていた中央情報部長(イ・ビョンホン)が、韓国大統領暗殺事件を起こすまでの40日間のストーリーを描く映画「KCIA 南山の部長たち」が、「第93回アカデミー賞」国際長編映画部門の韓国映画出品作に選定された。1929年から始まったアメリカ最大の映画祭であるアカデミー賞で「KCIA 南山の部長たち」が参加する国際長編映画部門は、各国一本だけを選定して出品する、より意味深いセクションだ。外国語映画賞と呼ばれたこの部門は、今年開催された「第92回アカデミー賞」から国際長編映画部門に改編され、今年はポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」がこの部門を始め作品賞、監督賞、脚本賞を受賞して注目を集めた。「第93回アカデミー賞」国際長編映画部門の韓国映画出品作を選定する審査委員の関係者は「アカデミー賞はアメリカの映画賞という認識が強かったが、昨年の『パラサイト 半地下の家族』の受賞で、アジアを始め、世界の映画が競争する映画祭ということを誇示した。また韓国映画への関心もより高くなった」と伝えた。続けて「KCIA 南山の部長たち」を「第93回アカデミー賞」国際長編映画部門の韓国映画出品作として選定した理由として「前後飛躍的な経済的発展を成し遂げ、今は文化的な流れをリードする韓国の多少暗い歴史を、正面に見せるという点で魅力的な映画だ。アメリカで知名度が高いイ・ビョンホンの演技も素晴らしい。より多くの韓国映画が世界の観客に公開され、いい結果につながってほしい」と伝えた。観客動員数475万人を記録して興行に成功した完成度の高い政治映画「KCIA 南山の部長たち」は、今年1月に韓国で公開されて2週連続興行成績1位を記録、興行強者として浮上した。ウ・ミンホ監督の感覚的な演出力と名俳優の熱演で連日話題を集め、韓国近現代史を貫通するストーリーで魅了した。映画に対する口コミが各界各層のオピニオンリーダーにまで伝えられ、興行と共に2020年の必ず見るべき映画として注目を集めた。
イ・ビョンホン主演、映画「KCIA 南山の部長たち」2021年1月より日本で公開決定!
この度、1979年10月26日に大韓民国の朴正煕(パク・ジョンヒ)大統領が、大統領に次ぐナンバー2の権力者とも言われた中央情報部部長キム・ジェギュ(金載圭)に暗殺された実話を基に描き、韓国で2020年の年間興行収入第1位を記録(10月11日時点)している実録サスペンス、原題「남산의 부장들(英題:THE MAN STANDING NEXT)」が邦題「KCIA 南山の部長たち」として2021年1月より待望の日本全国での公開が決定した!軍事クーデターで政権を握り、独裁者と批判されるほど絶大な権勢を振るったパク・ジョンヒ大統領。そんな大統領直属の機関として権力を握ったのが韓国中央情報部、通称「KCIA」。組織を束ねる者は、その所在地から南山の部長として恐れられる存在だった。大統領に次ぐナンバー2の権力者とも言われるそのKCIA(中央情報部)の部長キム・ジェギュが大統領を殺害したというニュースは、韓国のみならず世界中に衝撃を与えた。権力闘争の果ての凶行か、はたまた独裁政治の横暴に対する義憤に駆られたためか、未だ様々な見方がなされている。本作は日韓両国でベストセラーとなったノンフィクションを原作に、あくまで「実話を基にしたフィクションである」としながらも、そんな歴史の闇に肉薄していく。主演を努めたのは人気、実力ともに韓国を代表するトップスター、イ・ビョンホン。愛国心と大統領への崇拝、そして静かに燃える野心との間で葛藤するキム部長を、キャリア最高とも言える演技で圧倒的説得力をもって体現している。共演には「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」でその年の賞レースを席巻したイ・ソンミン、大ヒット作「哭声/コクソン」のクァク・ドウォン、更には「1987、ある闘いの真実」のイ・ヒジュン、「ザ・キング」のキム・ソジンら豪華演技派キャストが集結。監督は「インサイダーズ/内部者たち」でイ・ビョンホンとタッグを組み、当時R指定作品として歴代最高の観客動員記録を打ち立てた俊英ウ・ミンホ。韓国では2020年公開作品の興行収入第1位の成績を記録(10月11日時点)し、イ・ビョンホンは「百想芸術大賞主演男優賞」を受賞するなど観客批評家双方から絶大な支持を受けた傑作サスペンスがいよいよ日本公開となる。■映画情報邦題「KCIA 南山の部長たち」2021年1月にシネマート新宿ほかで全国公開【出演】イ・ビョンホン「インサイダーズ/内部者たち」イ・ソンミン「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」クァク・ドウォン「哭声/コクソン」イ・ヒジュン「1987、ある闘いの真実」キム・ソジン「ザ・キング」監督:ウ・ミンホ「インサイダーズ/内部者たち」脚本:ウ・ミンホ、イ・ジミン「密偵」撮影:キム・ジヨン「タクシー運転手~約束は海を超えて~」音楽:チョ・ヨンウク「悪人伝」原作:金忠植「実録KCIA―『南山と呼ばれた男たち』」(訳:鶴真輔/講談社刊)2019/韓国/5.1ch/114分/字幕翻訳:福留 友子/PG12原題:남산의 부장들(英題:THE MAN STANDING NEXT)配給:クロックワークス【あらすじ】1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)の部長キム・ギュピョン(イ・ビョンホン)が大統領(イ・ソンミン)を射殺した。大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜ? さかのぼること40日前、KCIA元部長パク・ヨンガク(クァク・ドウォン)が亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で韓国大統領の腐敗を告発する証言を行った。更には回顧録を執筆中だともいう。激怒した大統領に事態の収拾を命じられたキム部長は、アメリカに渡り、かつての友人でもある裏切り者ヨンガクに接触する。それが、やがて自らの運命をも狂わせる哀しき暗闘の幕開けとも知らず。■関連リンク「KCIA 南山の部長たち」 公式サイト:http://klockworx-asia.com/kcia/
ドラマ「椿の花咲く頃」&映画「パラサイト 半地下の家族」第56回百想芸術大賞で大賞を受賞(総合)
ドラマ「椿の花咲く頃」、映画「パラサイト 半地下の家族」が大賞を受賞した。「第56回百想芸術大賞」が、6月5日に京畿(キョンギ)道一山(イルサン)のKINTEX7ホールから生放送で開催された。この日の授賞式のMCは、シン・ドンヨプ、miss A出身スジ、パク・ボゴムが担当し、新型コロナウイルス感染の状況を考慮して無観客で行われた。百想芸術大賞は、1965年から韓国大衆文化芸術の発展と芸術家の士気を高めるために制定された授賞式。第56回は、昨年4月1日から今年4月30日まで地上波・総編・ケーブル・OTT・ウェブで提供されたコンテンツや、同時期に韓国で公開された韓国の長編映画および共演した演劇を対象とする。各部門を代表する専門家集団が審査委員を推薦、部門別審査委員が委嘱され候補を最終選定した。テレビ部門大賞を受賞した「椿の花咲く頃」チームは「私たちの話に愛と賛辞を送ってくださった視聴者の方々に感謝します。良い台本を書いてくださった作家さん、立派な演出をしてくださった監督にも感謝します。特に、トンベク役のコン・ヒョジンさん、ヨンシク役のカン・ハヌルさんをはじめ多くの出演者の方々に感謝し、様々な制作環境で黙々と席を守っていただいたスタッフの方にも感謝したいです。この賞はもっといい作品を作れという鞭だと考え、もっと邁進します」と感想を述べた。映画部門大賞は「パラサイト 半地下の家族」ポン・ジュノ監督が受賞した。「パラサイト 半地下の家族」の制作会社Barunson E&Aのクァク・シンエ代表は「私が代わりに受賞の感想を読みます」とし「昨年の5月にカンヌで始まった旅程を百想芸術大賞で終えることができて大きな光栄です。一緒に作業した方々とは熱を帯びた時間でしたし、私には7年の時間でした」とし「私が設計した場面の責任を取るために努力しましたが、一緒に作ってくださったすべての方々に感謝の意を伝えます。劇場でまた会える日を望んでいます」と伝えた。テレビ部門男女最優秀演技賞はカン・ハヌル(椿の花咲く頃)、キム・ヒエ(夫婦の世界)が受賞し、映画部門男女最優秀演技賞はイ・ビョンホン(南山の部長たち)、チョン・ドヨン(君の誕生日)が受賞栄誉に輝いた。また、テレビ部門ドラマ作品賞は「ストーブリーグ」、映画部門作品賞は「パラサイト 半地下の家族」に与えられた。「第56回百想芸術大賞」受賞者・受賞作品リスト◆ドラマ部門大賞:「椿の花咲く頃」◆映画部門大賞:「パラサイト 半地下の家族」◆映画部門作品賞:「パラサイト 半地下の家族」◆テレビ部門ドラマ作品賞:「ストーブリーグ」◆演劇部門 百想演劇賞:シン・ユチョン「焼け焦げる愛」◆映画部門女子最優秀演技賞:チョン・ドヨン「君の誕生日」◆映画部門男子最優秀演技賞:イ・ビョンホン「KCIA 南山の部長たち」◆テレビ部門女子最優秀演技賞:キム・ヒエ「夫婦の世界」◆テレビ部門男子最優秀演技賞:カン・ハヌル「椿の花咲く頃」◆演劇部門女子最優秀演技賞:キム・ジョン「ロッテルダム」◆演劇部門男子最優秀演技賞:ペク・ソクグァン「ワイフ」◆映画部門監督賞:キム・ボラ「ハチドリ」◆テレビ部門演出賞:モ・ワンイル「夫婦の世界」◆テレビ部門教養作品賞:「Giant Peng TV」◆テレビ部門芸能作品賞:「ミスタートロット」◆テレビ部門 女子芸能賞:パク・ナレ「私は一人で暮らす」◆テレビ部門男子芸能賞:ユ・ジェソク「遊ぶなら何する?」◆映画部門 女性助演女優賞:キム・セビョク「ハチドリ」◆映画部門 助演男優賞:イ・グァンス「僕の特別な兄弟」◆テレビ部門女子助演女優賞:キム・ソニョン「愛の不時着」◆テレビ部門 男子助演男優賞:オ・ジョンセ「椿の花咲く頃」◆演劇部門若手演劇賞:劇団0setプロジェクト◆映画部門シナリオ賞:イ・サングン「EXIT」◆テレビ部門 脚本賞:イム・サンチュン「椿の花咲く頃」◆バザーアイコン賞:ソ・ジヘ「愛の不時着」◆テレビ部門芸術賞:チャン・ヨンホン「大脱出3の美術」◆映画部門芸術賞:キム・ソヒ「南山の部長たちの扮装」◆TV部門男子新人賞:アン・ヒョソプ「浪漫ドクター キム・サブ2」◆TV部門女子新人賞:キム・ダミ「梨泰院クラス」◆映画部門男子新人賞:パク・ミョンフン「パラサイト 半地下の家族」◆映画部門女子新人賞:カン・マルグム「チャンシルは福も多い」◆新人監督賞:キム・ドヨン「82年生まれ、キム・ジヨン」
「KCIA 南山の部長たち」イ・ビョンホン“新人時代はルックスに批判も…今では監督に褒められるように(笑)”
演技の第一人者韓国のジョーカー南山のイ・ビョンホンなど。映画「KCIA 南山の部長たち」の主演イ・ビョンホンの演技に称賛が相次いでいる。「KCIA 南山の部長たち」は1979年、第二の権力者と呼ばれていた中央情報部長が、韓国大統領暗殺事件を起こすまでの40日間のストーリーを描く映画だ。イ・ビョンホンは劇中、中央情報部長キム・ギュピョン役を演じた。韓国の軍人・政治家のキム・ジェギュをモチーフにした人物だ。ノワール的なこの映画でイ・ビョンホンの顔はより際立つ。第二の権力者として閣下に対する忠誠心で生きてきた人物が暗殺者に暴走する過程をイ・ビョンホンは繊細な感情演技で表現した。この過程で見せたイ・ビョンホンの演技はまさに素晴らしい。髪の毛一本、目を瞬く動作一つまで、イ・ビョンホンは全てを計算して演技したようにみえる。彼は毎回自分の限界を超えながら人生のキャラクターを更新している。――実在する人物を演じることにおいて、プレッシャーはありましたか?イ・ビョンホン:「天命の城」と「王になった男」などに出演したけれど、近現代史の実在人物を演じるのは初めてです。プレッシャーがすごかったです。まだその時代を生きた人々が生きているので、事実を歪曲したり、逆説的にミステリアスなまま残っている部分をこの映画が規定してしまったらいけないと思いました。そのため、どの撮影よりも慎重に行ったと思います。――キム・ギュピョン役の出演オファーを受けた時、どう思いましたか?イ・ビョンホン:僕は映画を選ぶ時にストーリーを見て、自分が演じるキャラクターを見て、本当にこのような感情を演じてみたいと思いました。とても繊細な心理や人物同士の葛藤、そういったことを非常にドラマチックに感じましたし、魅力的だと思いました。――人物をどう理解しながら演じましたか?イ・ビョンホン:まず基本的にシナリオに出ている中で遊ぼうと思いました。自分がどう理解したと思わず、シナリオに書かれた通りに最善を尽くそうと思いました。シナリオを読んだ時も、映画を観た後も「どうしてそんなことをしたか」は議論になるところだと思います。――エンディングシーンの前まではずっと節制した演技を見せますが、容易ではなかったと思います。イ・ビョンホン:爆発する時は爆発するけれど、息苦しいほど自身を抑えて自制するじゃないですか。それを表現するのは俳優にとってとても難しいことかもしれません。でも自分の個人的な考えや感情を加えるのはいけないと思いました。近現代史の大事件だったし、実在していた人物であるため、シナリオに書かれているまま最善を尽くして、その中で演技しようと思いました。――韓国のジョーカーという好評もあるようです。イ・ビョンホン:初耳です。とても嬉しい称賛で、光栄ですね。――キム・ギュピョンはどうして中央情報部ではなく、陸軍本部に行ったのか? というシーンの表情が印象的でしたが、どのように演じましたか?イ・ビョンホン:無の状態ではないかと思いました。映画の後半に正気ではない感じでどんどん進められていきますが、キム・ギュピョンは2回くらい主観的ではなく、客観的になって状況を見ます。血に滑って光景を見知らぬ感じで見る瞬間と、車で血だらけになった靴下を見ながら埃がついたと言う瞬間です。主観と客観を行き来する感じだったと思いました。――暗殺するシーンが演劇的にも見えました。イ・ビョンホン:長い時間を1カットでいきました。すごく技術的な部分なんですが、監督が1カットに繋ぎました。カメラ監督や監督が非常に念入りに撮影しました。だからもっと演劇的に見えたかもしれません。この映画に僕の個人的な考えは一つも入っていませんが、滑った部分だけは監督と相談して入れました。――髪の毛を触るシーンが多いですが、どんな意味を持っているのですか?イ・ビョンホン:実在人物の映像を見ました。ヘアセット剤を使えないので、長く伸びた髪の毛をめくる姿を見ました。髪の毛一本が滑って落ちるのにも耐えられない姿が非常に敏感で神経質な感じを与えると思ったので、そういった部分を参考にしました。――ルックスが実在人物とそっくりではないですが、シンクロ率は意識しましたか?イ・ビョンホン:その点に対して監督とカメラテストの前にたくさん話し合いました。監督に「声や言い方も僕がキャラクターに合わせた方がいいのか、そのまま行った方がいいのか」と聞いたら、監督に「そのままの方がいい」と言われました。ヘアスタイルやメガネなど重要な部分だけを参考にしました。なのでルックスのシンクロ率は考えませんでした。ですが、当時その人物が持っていた感情や心理状態に最大限近づくために努力しました。僕たちが知っている様々な資料やドキュメンタリー、実際の映像、そして色々なところから聞いた証言も全て役に立ちました。実際の状況を知らないので厳しい部分はありましたし、こうだったのでは? と推測する点もありましたが、彼の心理状態に近づくために努力しました。――俳優イ・ヒジュンさんと揉めるシーンの撮影はどうでしたか?イ・ビョンホン:僕も体に擦り傷がいくつかあります。シナリオを読んだ時も、撮影をどうすればいいのかと思いました。普通のアクションみたいに事前に約束した動作があるわけではなく、ただ揉めて倒れるシーンでした。セリフもよれたし、極度の興奮状態だったのでめちゃくちゃだと思いました。実際やってみたらその通り、めちゃくちゃでした(笑)。でも監督はそのめちゃくちゃなところが気に入ったみたいです。――体重を25kgも増やしたイ・ヒジュンさんの姿にたくさん笑ったと聞きました。イ・ビョンホン:登場するキャラクターが皆とても深刻で、真剣で緊張感が溢れるこの映画で、クァク室長(イ・ヒジュン)が失笑を与えてくれる役でした。あんなに太ると発声も歩き方もだいぶ変わりました。話しぶりやトーンを変化させたいと思ったのかもしれませんが、僕たちは実際の彼を知っているからもっとおかしかったです。ヘリコプターに向かって走るシーンは深刻なシーンなのに、後ろ姿がすごくおかしかったです(笑)。映画を観た直後、イ・ヒジュンさんに「君が大きな役割をしたようだ」と言いました。極端で深刻な状況の中でイ・ヒジュンさんが少し休めるポイントを作ってくれたと思います。撮影当時、食事の時間に苦しむ姿を見ました。宿題のようにぐいぐい食べていましたが、途中からは食事の量を減らしていました。次の撮影があるからと。食事にたくさん苦労していたようです。――クローズアップが印象的でしたが、表情変化を計算するタイプか、それとも自然に出たものですか?イ・ビョンホン:クローズアップが多い作品では、自分が何かを見せようとした時、拒否感を感じることが多いです。極端なクローズアップは実際と異なりますから。実際に見てもその人の感情が読めない時がありますが、クローズアップはその感情を持っているだけでも伝わる場合が多いです。俳優としては不思議なマジックのような経験です。 ――「KCIA 南山の部長たち」はノワール的な感じが強いですね。ノワールが好きですか?イ・ビョンホン:この映画の感情や情緒が一番似ているのは映画「甘い人生」だと思いました。ノワールが持っている感情、忠誠や裏切り、愛憎など結構様々な感情があるじゃないですか。その心理、感情を演じたい欲があります。――俳優としていつも第一人者だったと思います。第二の権力者の気持ちを感じるときはありますか?イ・ビョンホン:僕はそういうふうに考えたことはありません。そう生きると息が詰まると思います。僕がそう言ったことに拒否感を持っているからかもしれませんが、第一、第二と分けることは好きではありません。息が詰まる状況は好きではないです。そうなると何もできなくなりそうなので。――自ら考える俳優としての1番の長所は何ですか?イ・ビョンホン:新人の時、放送局の照明監督が非常に気難しい方でした。僕に「そんな独特な顔でどうやって俳優になれたのか分からない」と言いました。グロテスクだとも言われて。ある時は怒ったりもしました。ですが、歳月が経って映画監督の方々が「角度によって様々な顔が出るからいい」と褒めてくれました。最初は怒られると思って緊張しましたが、それがいいと言ってくれたので良かったと思いました(笑)。――映画「白頭山」と「KCIA 南山の部長たち」の間隔が短いですが、人々に「白頭山」のイメージは捨ててほしいですか?イ・ビョンホン:いいえ。俳優は自分が出演したどの映画にも愛情を持ってます。「白頭山」は娯楽映画ですが、そこのキャラクターを愛するファンの方もいると思います。ただ、あまりにもすぐに違うキャラクターが公開されたので残念だとは思います。お笑いへの欲が増えたように見える? お笑いへの欲が増えたわけではありません。人々が知らなかっただけです!(笑)。
「KCIA 南山の部長たち」イ・ヒジュン、大先輩たちとの共演に“論理で説明できる演技ではない…たくさん学んだ”
俳優イ・ヒジュンが、映画「KCIA 南山の部長たち」の中に登場するイ・ビョンホンとの格闘シーンについて「アドリブは一つもなかった」と語った。イ・ヒジュンは、ソウル鍾路(チョンロ)区三清洞(サムチョンドン)のあるカフェで行われたインタビューで「KCIA 南山の部長たち」(監督:ウ・ミンホ)の撮影エピソードを伝えた。イ・ヒジュンは「僕が一番年下なので礼儀正しく振舞った。でも、本当に面白かった。今回の作品に出演することができて嬉しかった」と言った。劇中でイ・ヒジュンは大統領(イ・ソンミン)の警護室長クァク・サンチョン役に扮し、主にイ・ソンミン、イ・ビョンホンと息を合わせた。特に、イ・ビョンホンが演じたキム・ギュピョンとは対立する人物であるだけに、お互いに声を荒げるシーンや喧嘩するシーンもあった。イ・ヒジュンは、イ・ビョンホンと悪口を言いながら喧嘩するシーンについて「大きいアクションが全くなかったのに、それを午前3時まで撮った。終わってみたらすごくあざができていた。イ・ビョンホン先輩が『大丈夫か。お疲れ様』と電話をかけてきてくださった」と明かした。また、「シャワーしながら見たらあざができていて、先輩はもっとひどいだろうと思った」と説明した。それと共に「アドリブは一つもなかった。胸ぐらをつかんだ時は、台詞が悪口しかなかった。それにそのまま従った」と付け加えた。「KCIA 南山の部長たち」はイ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュンまで、そうそうたる演技派俳優が集まった期待作だ。映画は終始、俳優らの演技対決で緊張感を高める。イ・ヒジュンは「僕が一番年下だから礼儀正しくしたが、本当に面白かった」と笑い、「僕は後輩で、同じ様になりたいと思う先輩たちだったので、どのように演技するのか色々気になっていた。僕も出演したが、見る楽しさがあった」と話した。そして「イ・ソンミン先輩もその人物の悩みや指針、世の中が変わり人々をめぐる状況が変わるから、それをそれぞれ異なるように表現するしかなかったが、シーンが変わる度にその人物の指針のようなものがどれだけ葛藤しているか、顔や目から見えてきてびっくりした。本能的にできる演技だ。論理で説明できる演技ではなかったのでたくさん学んだ」と続けた。イ・ビョンホン、イ・ソンミンなどと呼吸を合わせただけで楽しかったと話した。特にイ・ソンミンと共にするシーンが多かったイ・ヒジュンは、実在の人物をそのまま再現したイ・ソンミンの扮装について「本当にたくさん努力していた。ずっと資料を見て勉強していた。結果を見た時、声のトーンや話し方、歩き方まで本当にすごいと思った。一番感動したのは、説明もないのに次のシーンとその次のシーンで、表情から苦悩が感じられてとても良かった。『あの演技はどのようにするのだろう』と思った」と感嘆した。劇中でイ・ヒジュンが演じたクァク・サンチョンは、パク大統領の存在を信念のように考え忠誠する警護室長で、中央情報部が振るう権力を不満に思い、要職にある人々の忠誠競争の中でエリートの姿を見せるキム・ギュピョンを目の敵にしている人物だ。イ・ヒジュンは、クァク・サンチョンを演じながら一番力を入れた部分について「最も力を入れたのは、僕がなぜこういうことを言ってるか分からないまま台詞を言おうとしなかったことだ。これが一番大きかった。二番目はこの映画で僕がするべきことは何なのか、この役の信念に一番集中した。このキャラクターの信念」とし、「(台詞も)信頼にフォーカスを合わせたと思う。『彼はこのように信じている。このキャラクターなら、これは必要だ』と思ったのだろう。これは過程だ。必要だと考えたと思う」と説明した。何より、イ・ビョンホンとの対立を演じながら最後の瞬間まで喧嘩するイ・ヒジュンが憎たらしく見えるかもしれないが、彼は「全部台本にあった。それを撮る時、ソンミン先輩が『お前、本当に憎たらしい』と 一言言っていた。フォーカスは閣下だった。そのシーンでも閣下の気分を悪くしないように。代わりに怒ってあげて、代わりに居心地が悪くならないようにしてあげようと思ったのではないだろうか?」と自身の考えを語った。それからイ・ヒジュンは、今回の作品が政治の話ではないという事実も強調した。先日ウ・ミンホ監督も「政治的なところはない」と言い切った。イ・ヒジュンは「もっと、冷たく冷たく演出しようとしたことが見えてとてもよかった」と話した。「KCIA 南山の部長たち」は1979年、第二の権力者と呼ばれた中央情報部長キム・ギュピョン(イ・ビョンホン)が、韓国大統領暗殺事件を起こすまでの全40日間の物語を描く作品で、韓国で1月22日に公開された。
イ・ビョンホン&クァク・ドウォン&イ・ヒジュン、存在感際立つグラビアを公開(動画あり)
映画「KCIA 南山の部長たち」に出演した、イ・ビョンホン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュンの存在感がカメラの前で輝いた。マガジン「W KOREA」は「KCIA 南山の部長たち」で共演した俳優3人のグラビアを公開した。グラビアの中の3人の姿からは、ただ立っているだけでも存在感が感じられる。このグラビアには、忠誠心のある犬種として有名なドーベルマンが一緒に登場し、映画の忠誠競争を象徴するグラビアのコンセプトをそのまま表現した。共に公開されたイ・ビョンホンの単独グラビアでは、眼差しだけで全てを語る彼の深い表情が視線を引きつける。3人の俳優が熱演を披露した「KCIA 南山の部長たち」は1979年、第二の権力者と呼ばれていた中央情報部長(イ・ビョンホン)が、大韓民国の大統領暗殺事件を起こすまでの40日間の物語を描いた映画だ。イ・ビョンホンはこの映画で、憲法の上にあった中央情報部の部長キム・ギュピョン役を、クァク・ドウォンは一時中央情報部長だったが内部告発者に変わったパク・ヨンガク役を、イ・ヒジュンは大統領が国だと思い込んでいる青瓦台の警護室長クァク・サンチョン役を務め、熱演を披露した。韓国で1月22日に公開された。 この投稿をInstagramで見る W Korea(@wkorea)がシェアした投稿 - 2020年 1月月21日午後11時02分PST ※動画はクリックまたはタップで閲覧できます。
イ・ビョンホン主演、映画「KCIA 南山の部長たち」公開12日目で観客動員数400万人を突破
「KCIA 南山の部長たち」が観客400万人を突破した。1日、映画振興委員会の統合ネットウォークによると、映画「KCIA 南山の部長たち」はこの日の午後、累積観客動員数400万人を突破した。連日興行1位を記録している中、公開11日目に成し遂げた快挙だ。これは1980年代の現代史を描いて観客動員数723万人を突破した「1987」が公開12日目に400万観客を突破した記録と、観客497万人を動員した「工作」の公開から12日目の記録を全て超えたスピードだ。ウ・ミンホ監督とイ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュンなどは「KCIA 南山の部長たち」の観客動員数400万人突破を記念し、認証ショットを公開した。ウ・ミンホ監督は「国民的な声援、ありがとうございます」と感想を明かした。キム・ギュピョン役のイ・ビョンホンは「観客400万人、ありがとうございます」、パク大統領役を演じたイ・ソンミンは「『KCIA 南山の部長たち』400万、みなさんありがとうございます」と名セリフを活用した認証ショットを公開した。「KCIA 南山の部長たち」は1979年、第二の権力者と呼ばれていた中央情報部長(イ・ビョンホン)が、韓国大統領の暗殺事件を起こすまでの40日間のストーリーを描いた映画だ。