三姉妹
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主要映画賞10冠!ムン・ソリ&キム・ソニョン&チャン・ユンジュ主演映画「三姉妹」6月17日より日本全国で順次公開
今回、第42回青龍映画祭をはじめとした韓国の主要映画賞で女優部門の受賞を軒並み果たし、第25回釜山映画祭パノラマ部門にも出品された「Three Sisters」(英題)が「三姉妹」の邦題で6月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開されることが決定した。第16回大阪アジアン映画祭の特別注視部門に出品され、上映後にはSNS上で絶賛のコメントが並び、日本の慧眼を持つ映画祭の観客の心を掴んだ作品が、いよいよ待望の正式公開となる。本作は「オアシス」(2002)で第59回ベネチア映画祭の新人賞であるマルチェロ・マストロヤンニ賞に輝き、以後もパク・チャヌクやホン・サンスといった韓国の名匠監督たちとタッグを組み世界を魅了してきた名優ムン・ソリが、その脚本に感銘を受け、主演を務めるとともに共同プロデュースを買って出た、現代を生きる烈しくもあたたかい三姉妹の絆の物語だ。韓国・ソウルで暮らす三姉妹。長女ヒスクは別れた夫の借金を返しながら、しがない花屋を営んでいる。一人娘には疎まれ相手にされなくても大丈夫なフリをして日々をやり過ごす。次女ミヨンは熱心に教会に通い聖歌隊の指揮者も務める模範的な信徒。高級マンションに暮らし、完璧に家庭でも振舞うが、そのような日常は次第にほころびを見せ始める。三女ミオクは劇作家としてスランプに陥り、自暴自棄となって昼夜問わず酒浸りの日々を送り、夫の連れ子である息子の保護者面談に酔っていないフリで乗り込む始末。性格、仕事、生活スタイル、全てが異なる人生を送る彼女たちは、父親の誕生日を祝うために久しぶりに一堂に会し、蓋をしていた幼少期の心の傷と向き合うことに。真正面から自らと対峙し、もがき、苦しみながらも新たな希望を見出していく三姉妹の姿を、ユーモアを交えながらも激しく活写した。韓国の主要映画祭である、第42回青龍映画祭(最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞)、第57回百想芸術大賞(最優秀助演女優賞)、第41回韓国映画評論家協会賞(最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞)、第30回釜日映画賞(最優秀助演女優賞)の女優部門で次々に受賞を果たし、韓国映画界を席捲。また、イ・チャンドン監督は「非凡な映画。何を想像しても、それ以上」と絶賛のコメントを寄せている。長女ヒスクを演じたのは、韓国の名バイプレイヤーであるキム・ソニョン。日本でも一大ブームとなったドラマ「愛の不時着」で北朝鮮の人民班長ナ・ウォルスク役を人情味あふれながらも、コミカルに演じたことで話題を集めた。今回も悲哀に満ちながらもどこか可笑しみを感じさせる熱演を披露。ムン・ソリは完璧な人間として気丈に振る舞いながらも徐々に仮面が剥がれていく次女ミヨンを演じている。三女ミオクには、長年トップモデルとして第一線で活躍し、2015年の韓国で年間一位の興行収入を記録した「ベテラン」で映画デビューを果たしたチャン・ヨンジュが抜擢され、自暴自棄になり感情を爆発させる劇作家ミオクを体当たりで演じている。監督は長編デビュー作「Communication & Lies」(2015)で第20回釜山国際映画祭NETPAC賞に輝き、本作が長編3作目となるイ・スンウォンが務めた。イ・チャンドン監督がその手腕を激賞する鬼才監督だ。■公開情報「三姉妹」6月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!〈出演〉ムン・ソリ(「オアシス」「ペパーミント・キャンディー 」「お嬢さん」)キム・ソニョン(「愛の不時着」「マルモイ ことばあつめ」)チャン・ユンジュ(「ベテラン」)チョン・ハンチョル(「海街チャチャチャ」「ヴィンチェンツォ」)監督・脚本 イ・スンウォン(長編第三作)製作: キム・サンス 、ムン・ソリ 音楽 パク・キホン(「大統領の理髪師」)配給:ザジフィルムズ2020年 / 韓国 / 韓国語 / ビスタ / カラー(一部B/W)/ 5.1ch / 115分 / 原題:세자매 / 字幕翻訳:中西美絵■関連リンク「三姉妹」公式サイト:http://www.zaziefilms.com/threesisters/
ムン・ソリ「第22回 今年の女性映画人賞」で演技賞を受賞…映画「三姉妹」でトリプルクラウン達成
ムン・ソリが受賞のニュースを伝えた。彼女は韓国で16日に開催された「第22回 今年の女性映画人賞」に出席し、映画「三姉妹」で演技賞を受賞した。これで「第41回 韓国映画評論家協会賞」「第42回 青龍(チョンリョン)映画賞」に続き、映画「三姉妹」で今年3度目の受賞を記録して、トリプルクラウンを達成した。ムン・ソリは受賞直後「感謝したい方々が多いです。今日いただいた大事なトロフィーが、家にいくつかあります。この火の形のトロフィーがずっと変わらないでほしいです。この火が一つ、二つ集まってもっと大きな火になるようです。私が女性映画人としてやるべきことは何なのか、後輩の女性映画人たちにとってどんな先輩になるべきか、この火が心の中、頭の中を明るくしてくれる時が多いです。明るい火をもっと育てて、前に進んでいきます。よろしくお願いします」と受賞の感想を伝えた。ムン・ソリは受賞をはじめ、今年の女性映画人賞の授賞式でMCも務めた。彼女は進行の実力はもちろん、センス溢れるコメントとユーモラスさまでアピールして、現場の雰囲気を盛り上げた。ムン・ソリは映画「三姉妹」で、次女のミヨン役に扮して抜群の演技力と完璧なキャラクターの表現力で代替不可能な存在感を発揮した。「三姉妹」は、外見は問題がないように見えるが、見せかけの性格、小心な性格、トラブルメーカーの3姉妹で、周りに言えなかった過去を打ち明けることから始まる物語を描いた作品だ。ムン・ソリは主演をはじめ、共同プロデューサーとしても活躍して同僚俳優、制作陣と共に映画を完成させた。今年、彼女は忙しい一年を過ごした。8月、ムン・ソリは韓国で放送されたMBC水木ドラマ「大丈夫じゃない大人たち」で根性のあるワーカホリックの人事チームのタン・ジャヨンに変身し、完璧な好演でレジェンドキャラクターを更新した。また、映画「三姉妹」のシナリオから制作過程、インタビューを盛り込んだ「三姉妹の物語」と、愛犬タルマの話を盛り込んだ「3本足の散歩」を発刊するなど活発に活動した。彼女の活躍は、2022年も続く。ムン・ソリはNetflix「ソウル・バイブス」と「クイーンメーカー」の出演を伝え、世界中の視聴者に会う予定だ。
コ・ドゥシム&ソル・ギョング「第8回韓国映画制作家協会賞」で男女主演賞を受賞…「モガディシュ 脱出までの14日間」が6冠達成(総合)
映画「モガディシュ 脱出までの14日間」、イ・ジュニク監督、脚本家イ・スンウォン、コ・ドゥシム、ソル・ギョングが受賞の栄光を味わった。韓国映画制作家協会は6日、「第8回韓国映画制作家協会賞」の受賞者(作)を発表した。作品賞の受賞作は「モガディシュ 脱出までの14日間」だった。この作品は1991年、ソマリアの首都であるモガディシュで、韓国と北朝鮮大使館の職員や家族の生死をかけた脱出を描いている。韓国映画制作家協会の会員は「4ヶ月間、アフリカのモロッコでオールロケを行い、実話を題材にした戦争・ヒューマンドラマの格調を高めた」として、「モガディシュ 脱出までの14日間」に作品賞を授与した。監督賞の受賞者は「玆山魚譜(チャサンオボ)」のイ・ジュニク監督だった。彼は「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」(2016)の詩人ユン・ドンジュ(1917~1945)、「金子文子と朴烈(パクヨル)」(2017)の独立運動家パク・ヨル(1902~1974)に続き、「玆山魚譜」で朝鮮後期の実学者チョン・ヤクジョンの生涯を映画化した。制作家協会は「歴史的事件をストーリーの動力にする普通の時代劇とは異なり、もがきながら生きた人々の痕跡を見せたいという演出の意図を、モノクロ映像に深く盛り込んでいた」と評価した。脚本賞は「三姉妹」のイ・スンウォン監督が受賞した。制作家協会は「個性も人生もまちまちな3人の姉妹を強烈かつ意味深長に描いた」と、脚本の魅力を挙げた。「三姉妹」は「疎通と嘘」(2015)、「ハッピーバスデー」(2016)に続き、イ監督が3番目に脚本と演出を手掛けた作品だ。主演女優賞は「輝く瞬間」のコ・ドゥシムが受賞した。彼女は生涯を海女として生きてきた70代の女性を演じた。実力はもちろん、性格にも勝る者はいないという彼女の人生に初めて訪れた愛という感情に、一人の女性として感じる喜怒哀楽を繊細かつ切実に描いた。主演男優賞は「玆山魚譜」のソル・ギョングが受賞した。彼は辛酉教獄で黒山(フクサン)に島流しされたチョン・ヤクジョンを演じた。島流しの旅に出た複雑な心境から、人々と島の生活に適応していく過程、海の生物の研究と執筆に没頭する姿まで、キャラクターの心理的な変化も多彩に描いた。助演女優賞は「三姉妹」のキム・ソンヨン、助演男優賞は「モガディシュ 脱出までの14日間」のホ・ジュノが受賞した。キム・ソニョンはいつも「ごめん」「大丈夫」と自身の苦しみを隠して、心の傷を抱えて生きていく長女のヒスク役を演じた。ホ・ジュノは生死の岐路で政治、そして人間関係の問題で苦労する北朝鮮の大使の姿を興味深く描いた。撮影賞と照明・美術・技術賞の受賞者は「モガディシュ 脱出までの14日間」のチェ・ヨンファン監督、イ・ジェヒョク、キム・ボムク、特殊効果のイ・ヒギョンだった。編集賞は「サムジンカンパニー1995」のホ・ソンミ、チョ・ハンウル、音楽賞は「玆山魚譜」のパン・ジュンソク、音響賞は「SEOBOK/ソボク」のキム・チャンソプが受賞した。今年新設された新人監督賞と新人俳優賞は「声もなく」のホン・ウィジョン監督、「大人たちは知らない」と「人質」に出演したイ・ユミが初受賞の栄光を手にした。今年の特別功労賞の受賞者は故イ・チュンヨン代表だった。制作会社シネ2000の代表で、韓国映画制作家協会の第2代会長を務めた彼は「女子高怪談」(1998)から「女校怪談 リブート:母校」(2021)まで、6本の「女子高怪談」シリーズで韓国ホラー映画の新境地を切り開いた。「爪」(1994)、「美術館の隣の動物園」(1998)、「インタビュー」(2000)、「中毒」(2002)、「ファン・ジニ」(2007)、「テロ,ライブ」(2013)など、計37本の映画を企画・制作した。また、スクリーンクォーター監視団の共同委員長、映画人会議の理事長などを歴任し、韓国映画界の様々な懸案に取り組むなど、映画関係者の連帯を図る上で大きな役割を果たした。今年のクローズアップ賞は女優のシン・ヘソンが受賞した。選出したIOK Companyは「2013年から様々な作品を通じて演技力が認められ、ここ数年、映画やテレビドラマを通じて斬新で魅力的なキャラクターをこなす最高の女優として愛されている。常に次の作品が期待される女優だ」と選定の背景を説明した。韓国映画制作家協会賞は1本以上の長編を手掛けた制作家らが予審を、協会役員らが本審を担当した。韓国映画制作家協会が主管し、IOK Companyと映画振興委員会が後援し、SJクンストハレが場所を提供して行われる「第8回韓国映画制作家協会賞」の授賞式は、12月17日(金)午後6時からソウル江南(江南)区論硯洞(ノンヒョンドン)のSJクンストハレで開かれる。【「第8回韓国映画制作家協会賞」受賞者(作)リスト】 作品賞:「モガディッシュ」監督賞: 「玆山魚譜」 イ・ジュニク新人監督賞 :「声もなく」 ホン・ウィジョン 脚本賞:「三姉妹」イ・スンウォン主演女優賞:「輝く瞬間」コ・ドゥシム主演男優賞:「玆山魚譜」ソル・ギョング助演女優賞:「三姉妹」キム・ソニョン助演男優賞:「モガディシュ 脱出までの14日間」ホ・ジュノ新人俳優賞 :「大人たちは知らない」「人質」 イ・ユミ撮影賞:「モガディッシュ」チェ・ヨンファン照明賞:「モガディッシュ」 イ・ジェヒョク美術賞:「モガディシュ 脱出までの14日間」キム・ボムク編集賞:「サムジンカンパニー1995」ホ・ソンミ&チョ・ハンウル音楽賞:「玆山魚譜」パン・ジュンソク音響賞:「SEOBOK/ソボク」キム・チャンソプ技術賞:「モガディッシュ」特殊効果 イ・ヒギョン 特別功労賞:故イ・チュンヨン今年のクローズアップ賞:シン・ヘソン
ソル・ギョング&ムン・ソリ「第41回韓国映画評論家協会賞」で主演男優賞&主演女優賞を受賞(総合)
「玆山魚譜(チャサンオボ)」が「第41回韓国映画評論家協会賞」で最優秀賞に選ばれた。主演男優賞と主演女優賞は、ソル・ギョングとムン・ソリが受賞した。11月10日の午後6時30分、ソウル中(チュン)区統一路(トンイルロ)92KGタワー地下1階のハーモニーホールにて開催された「第41回韓国映画評論家協会賞」で、イ・ジュンイク監督の「玆山魚譜」が、今年の最優秀作品賞を受賞した。脚本賞も同作のキム・セギョムが受賞した。主演男優賞は「玆山魚譜」で熱演を披露したソル・ギョングが、主演女優賞は「三姉妹」に出演したムン・ソリが受賞した。同じく「三姉妹」のキム・ソニョンは、助演女優賞を受賞した。また、リュ・スンワン監督の「モガディシュ 脱出までの14日間」が監督賞、撮影賞、音楽賞、助演男優賞(ホ・ジュノ)の4部門で受賞した。「玆山魚譜」も同じく4冠を達成した。「Aloners」のコン・スンヨンが新人女優賞、「メイド・イン・ルーフトップ」のイ・ホンネが新人男優賞を受賞した。新人監督賞は「声もなく」の演出を手掛けたホン・ウィジョン監督が受賞し、チョ・ソンヒ監督の「スペース・スウィーパーズ」は技術賞(視覚効果)を受賞した。韓国映画評論家協会が主催する新人評論家賞はチョン・ウソンが受賞した。功労映画関係者賞は、俳優のユン・イルボンが受賞した。彼は1934年生まれで、13歳の時に映画「鉄道物語」でデビュー。その後、映画界と演劇界を行き来しながら1990年の映画「バイオレンス・コネクション/処刑警察」を最後に100本以上の韓国映画に出演し、第11代映画振興公社社長を歴任した名実共に韓国映画界を牽引した俳優だ。この日、撮影のため授賞式に出席できなかったイ・ジュンイク監督は、映像で「とても大きな賞だ。これからももっと良い映画をつくるために努力する」と受賞の感想を伝えた。「モガディシュ 脱出までの14日間」のリュ・スンワン監督は、監督賞を受賞し、「本当に目の前が真っ暗だった。一人だったら死んでも『モガディシュ 脱出までの14日間』を作ることはできなかったはずだ」とし「現場で大変だったにもかかわらず、一度もを顔をしかめなかった俳優やスタッフに感謝する」と語った。「玆山魚譜」で主演男優賞を受賞したソル・ギョングは、「シナリオを読みながら『宝物が眠っている』と思った」とし「再来年で俳優歴が30年になる。年を取ったからといってプロになるのではなく、解決しなければならないことがどんどん増えた気がする。そんな悩みが俳優の宿命だ」と語った。ムン・ソリは「三姉妹」で主演女優賞を受賞した。「私がプロデューサーとしても参加した映画なので、感謝している」とし「一緒に出演したキム・ソニョンと一緒に賞をもらえて嬉しい」と話した。また、「私の映画人生の最初を共にしたソル・ギョングさんと一緒に受賞できて嬉しい。きれいに老けて『オアシス』(2002)で果たせなかった愛を20年後に実現したい」という願いを伝えた。【「第41回韓国映画評論家協会賞」部門別受賞者(作)リスト】◆最優秀作品賞:「玆山魚譜」◆監督賞:リュ・スンワン監督(「モガディシュ 脱出までの14日間」)◆主演女優賞:ムン・ソリ(「三姉妹」)◆主演男優賞:ソル・ギョング(「玆山魚譜」)◆助演女優賞:キム・ソニョン(「三姉妹」)◆助演男優賞:ホ・ジュノ(「モガディシュ 脱出までの14日間」)◆新人監督賞:ホン・ウィジョン監督(「声もなく」)◆新人女優賞:コン・スンヨン(「Aloners」)◆新人男優賞:イ・ホンネ(「メイド・イン・ルーフトップ」)◆技術賞:チョン・ソンジン、チョン・チョルミン(「スペース・スウィーパーズ」)◆脚本賞:キム・セギョム(「玆山魚譜」)◆功労映画人賞:ユン・イルボン◆国際批評家連盟韓国本部賞:イ・ジュンイク監督(「玆山魚譜」)◆撮影賞:チェ・ヨンファン(「モガディシュ 脱出までの14日間」)◆音楽賞:パン・ジュンソク(「モガディシュ 脱出までの14日間」)◆独立映画支援賞:パク・ユンジン監督、キム・ミジョ監督◆新人評論賞:チョン・ウソン評論家
リュ・スンワン監督「モガディシュ 脱出までの14日間」が最多部門にノミネート…「第42回青龍映画賞」の候補作を公開
「第42回青龍(チョンリョン)映画賞」が最終候補を発表した中、リュ・スンワン監督の「モガディシュ 脱出までの14日間」が最多部門にノミネートされた。11月26日午後、汝矣島(ヨイド)KBSホールにて開催される「第42回青龍映画賞」で、合計18部門の受賞作が発表される。今回公開された候補は、チョンジョンウォン人気スター賞とチョンジョンウォン短編映画賞、韓国映画最多観客賞を除いた15の部門で、2020年10月30日から2021年10月14日までに公開された韓国映画を対象に、映画業界の各分野の専門家と一般の観客が共に行ったアンケートを通して選ばれた。今年は「モガディシュ 脱出までの14日間」が最優秀作品賞、監督賞、男優主演賞、助演男優賞、スタッフ賞など合計10部門(13の候補)にノミネートされた。続いて「玆山魚譜」が9部門(10の候補)、「スペース・スウィーパーズ」が8部門にノミネートされ、熾烈な競争を予告した。また、「手紙と線路と小さな奇跡」「私が死んだ日」「ザ・コール」が6部門にノミネートされたことに続き、「楽園の夜」が5部門の候補に選ばれた。続いて、「三姉妹」「人質」がそれぞれ4部門(5の候補)で候補となり、「ハード・ヒット 発信制限」「奈落のマイホーム」「最善の人生」が2部門にノミネートされた。「NOT OUT」「大人たちは知らない」「エビギュファン」「Festival」「Aloners」は1部門の候補に選ばれた。今年最高の韓国映画を選ぶ最優秀作品賞部門では「私が死んだ日」「モガディシュ 脱出までの14日間」「スペース・スウィーパーズ」「人質」「玆山魚譜」の5つの作品が候補となり、いつにも増して多様なジャンルの映画が競争を繰り広げると期待を集めている。【「第42回青龍映画賞」候補リスト】◆最優秀作品賞部門:「私が死んだ日」「モガディシュ 脱出までの14日間」「スペース・スウィーパーズ」「人質」「玆山魚譜」◆監督賞:「モガディシュ 脱出までの14日間」/リュ・スンワン監督、「楽園の夜」/パク・フンジョン監督、「三姉妹」/イ・スンウォン監督、「玆山魚譜」/イ・ジュンイク監督、「スペース・スウィーパーズ」/チョ・ソンヒ監督◆男優主演賞:「モガディシュ 脱出までの14日間」/キム・ユンソク、「玆山魚譜」/ピョン・ヨハン、「玆山魚譜」/ソル・ギョング、「スペース・スウィーパーズ」/ソン・ジュンギ、「モガディシュ 脱出までの14日間」/チョ・インソン◆女優主演賞:「私が死んだ日」/キム・ヘス、「三姉妹」/ムン・ソリ、「手紙と線路と小さな奇跡」/少女時代 ユナ、「楽園の夜」/チョン・ヨビン、「ザ・コール」/チョン・ジョンソ◆助演男優賞:「モガディシュ 脱出までの14日間」/ク・ギョファン、「奈落のマイホーム」/イ・グァンス、「手紙と線路と小さな奇跡」/イ・ソンミン、「スペース・スウィーパーズ」/チン・ソンギュ、「モガディシュ 脱出までの14日間」/ホ・ジュノ◆助演女優賞:「三姉妹」/キム・ソンヨン、「手紙と線路と小さな奇跡」/イ・スギョン、「ザ・コール」/イ・エル、「私が死んだ日」/イ・ジョンウン、「三姉妹」/チャン・ユンジュ◆新人男優賞:「人質」/キム・ジェボム、「奈落のマイホーム」/ナム・ダルム、「人質」/リュ・ギョンス、「NOT OUT」/チョン・ジェグァン、「Festival」/ハ・ジュン◆新人女優賞:「Aloners」/コン・スンヨン、「私が死んだ日」/ノ・ジョンイ、「最善の人生」/Girl's Day ミナ、「大人たちは知らない」/イ・ユミ、「エビギュファン」/f(x) クリスタル◆新人監督賞:「ハード・ヒット 発信制限」/キム・チャンジュ監督、「私が死んだ日」/パク・ジワン監督、「最善の人生」/イ・ウジョン監督、「ザ・コール」/イ・チュンヒョン監督、「人質」/ピル・カムソン監督◆脚本賞:「手紙と線路と小さな奇跡」「私が死んだ日」「モガディシュ 脱出までの14日間」「三姉妹」「玆山魚譜」◆撮影照明賞:「楽園の夜」「モガディシュ 脱出までの14日間」「スペース・スウィーパーズ」「玆山魚譜」「ザ・コール」◆編集賞:「モガディシュ 脱出までの14日間」「ハード・ヒット 発信制限」「スペース・スウィーパーズ」「人質」「玆山魚譜」◆音楽賞:「手紙と線路と小さな奇跡」「楽園の夜」「モガディシュ 脱出までの14日間」「玆山魚譜」「ザ・コール」◆美術賞:「手紙と線路と小さな奇跡」「モガディシュ 脱出までの14日間」「スペース・スウィーパーズ」「玆山魚譜」「ザ・コール」◆技術賞:「楽園の夜」/武術、「モガディシュ 脱出までの14日間」/スタント、「モガディシュ 脱出までの14日間」/特殊効果、「スペース・スウィーパーズ」/VFX(ビジュアル・エフェクト)、「玆山魚譜」/衣装
役所広司&蒼井優らと共に…ユ・アイン&チョン・ジョンソ「第15回アジア・フィルム・アワード」男女主演賞にノミネート
俳優ユ・アインとチョン・ジョンソが、「第15回アジア・フィルム・アワード」の男女主演賞にノミネートされた。2人は過去、映画「バーニング」(2018)で共演した。「アジア・フィルム・アワード・アカデミー(Asian Film Awards Academy、AFAA)」 の関係者は今月9日、「第15回アジア・フィルム・アワード」のノミネーションリストを発表した。アジア・フィルム・アワード・アカデミーは、香港国際映画祭、釜山(プサン)国際映画祭、東京国際映画祭がアジア映画の発展のため2013年に創設した組織だ。毎年アジア・フィルム・アワードを開催し、アジアの映画産業のために活躍した映画人と彼らの作品を称えてきた。「第15回アジア・フィルム・アワード」の候補作には、アジア8地域で制作された計36本の映画が最終的に選定された。韓国映画は「ただ悪より救いたまえ」「三姉妹」「声もなく」「スペース・スウィーパーズ」「玆山魚譜」「ザ・コール」「Aloners」の7本が選ばれた。この中でイ・ジュンイク監督の「玆山魚譜」は、アジア・フィルム・アワードの主要部門である作品賞と監督賞をはじめ、衣装デザイン賞と美術賞まで4部門にノミネートされた。「玆山魚譜」と共に作品賞を巡って競争する作品としては、中国のチャン・イーモウ(張芸謀)監督の「One Second」、インドのチャイタニヤ・タームハネー(Chaitanya Tamhane)監督の「夢追い人」、2本の日本映画である濱口竜介監督の「偶然と想像」、黒沢清監督の「スパイの妻 劇場版」だ。またイ・ジュンイク監督は世界的な巨匠であるチャン・イーモウ監督、黒沢清監督、濱口竜介監督、アディルハン・イェルジャノフ監督と監督賞にノミネートされた。男女主演賞の候補も、韓国俳優が選定されて受賞者への関心が高まっている。主演男優賞には「声もなく」でジェスチャーと表情だけで観客の心を動かしたユ・アインが、主演女優賞はNetflix映画「ザ・コール」で圧倒的な存在感と強烈な狂気を見せ、賛辞を受けたチョン・ジョンソがそれぞれノミネートされた。日本からは役所広司、蒼井優が同部門にノミネートされている。また助演男優賞には「ただ悪より救いたまえ」のパク・ジョンミン、助演女優賞には「三姉妹」のチャン・ユンジュ、新人俳優賞には「Aloners」のコン・スンヨンが、「ミッドナイトスワン」の服部樹咲らと共にノミネートされて注目を集めている。ホン・ウォンチャン監督の「ただ悪より救いたまえ」は助演男優賞(パク・ジョンミン)に続いて編集賞(キム・ヒョンジュ)、撮影賞(ホン・ギョンピョ)、音楽賞(Mowg)まで、計4部門にノミネートされる快挙を達成した。ホン・ウィジョン監督の映画「声もなく」の場合、新人監督賞をはじめ、主演男優賞と脚本賞に、チョ・ソンヒ監督のNetflix映画「スペース・スウィーパーズ」は衣装デザイン賞、視覚効果賞、音響賞にノミネートされるなど、それぞれ3部門に選ばれて目を引いた。海外作品で活躍し、候補になった韓国の映画人もいる。俳優キム・ヒョンビンが台湾映画「無聲(むせい)」で印象的な悪役演技を披露して助演男優賞に、映画「ベルリンファイル」「新しき世界」「タクシー運転手」などの音楽を手掛けて韓国映画賞を席巻したチョ・ヨンウク音楽監督が、中国映画である「懸崖之上(Cliff Walkers)」を通じてアジア・フィルム・アワードの音楽賞にノミネートされた。今年のアジア・フィルム・アワードは韓国の巨匠イ・チャンドン監督が審査委員長を務めてより意味深い。彼は「第13回アジア・フィルム・アワード」で監督賞と功労賞を受賞したことがある。「第15回アジア・フィルム・アワード」は2020年に続いて再び釜山国際映画祭と共に開催する。今年10月8日にオンライン開催と、釜山での対面参加を並行するハイブリッド方式で開催される予定だ。・「ザ・コール」チョン・ジョンソ、撮影秘話やパク・シネに言及ここまで喜んでもらえるとは思わなかった・ユ・アイン&ユ・ジェミョン主演「声もなく」2022年1月21日より日本公開が決定!韓国映画賞を席巻した話題作
「三姉妹」キム・ソニョン、作品を一緒に手掛けた夫イ・スンウォン監督を絶賛”外見もタイプで…”
女優のキム・ソニョンが最近、オンラインで行われたビデオインタビューを通じて「私は美しくて(笑)、夫がする仕事に尊敬心を持っている」とし、妻で母親として評価してほしいという質問にこのように答えた。そして「自分でもいい妻だと思っています(笑)。夫が私の顔色を伺いますが、その部分は全く申し訳ないと思っていないし、残念です(笑)」と笑顔で答えた。また、母親としての役割については「私は娘に幸せを教えてあげる素敵なママです」と明かし、女優である前に人間としての賢明さがあると自評した。彼女は、4歳年下のイ・スンウォン監督と結婚し、1人の娘を育てている。「娘が見て育ったのが、演技と台本です。幼い頃から演技をしたがっていたのですが、私が止めました。子役は母親がついていって世話をしなければならないんですが、私には無理だったためです。したいなら、大人になって自分が選択すればいいと思います」と話した。この日、キム・ソニョンはすべての質問にすらすらと答え、女優ではなく俳優のキム・ソニョンとして、自身の長所をアピールした。イ・スンウォン監督とキム・ソニョンが一緒に手掛けた映画「三姉妹」(制作:映画社アップ・映画社ヨンドゥ、提供・配給:リトルビッグ・ピクチャーズ)は、外見は問題がないように見えるが、見せかけの性格、小心な性格、トラブルメーカーの3人姉妹で、周りに言えなかった過去を打ち明けることから始まる物語を描いた作品だ。女優のムン・ソリが共同制作者として参加した。これに対してキム・ソニョンは「ソリ姉さんがある映画祭で印象深い女優として私を言及してくださり、ありがたく思っていました。いつか『ビール一杯飲もう』と言われて、私がしがみつきました(笑)。会いたいと思っていたところ、そのように縁が結ばれました。今は家に行ってワインも飲んで仲良く過ごしています」と縁を伝えた。また、ムン・ソリについて「映画全般に対する愛情が大きい方です。コミュニケーションしながら賢明に振る舞ってくださって、すごく勉強になりました。お姉さんがプロデューサー役もしたので、私がなんとか助けになりたかったんです」と明らかにした。夫のイ・スンウォン監督については「作業者としての魅力が、すなわちイ・スンウォンの魅力で、顔もとてもセクシーです。私は外見至上主義者なので、本当に(イ・スンウォン監督の)外見は私のタイプです(笑)。作業者として尊敬していますし、人物を読み取る力、作品を読み取る力があります」と絶賛した。彼女は「夫が演出した作品にすべて出演しました。私からインスピレーションを得たものを、キャラクターに映し出す部分がたくさんあります。実は私は選択権がある女優ではないんです。オファーをもらったら、たいていのことはするタイプです。『これはして、これはしない』という女優ではありません」と明らかにした。イ・スンウォン監督が脚本及び演出した映画「三姉妹」は、記憶を紐解きながら爆発する三姉妹の物語を描く。キム・ソニョンは長女のヒスク役を務めて、次女のミヨン役のムン・ソリ、末っ子のミオク役のチャン・ユンジュと共演した。キム・ソニョンは「私は作品の中のキャラクターを表現する前に、いつもどのような気持ちなのかを考えます。ヘアスタイルや衣装などを決めて、『ああ、こういう人なんだ』とキャラクターを決めてから演じます」とし、自分だけの演技の秘訣を語った。実際に姉と弟がいるという彼女は「痛みや傷は、誰もが持っている感情です。イ・スンウォン監督が映画でこの部分を引き立てていますが、私たちは誰でもこのような感情を持っています。なので映画を見ると、自身だけ寂しくて大変なわけではないというのが分かります」とし、「三姉妹」が共感度が高い映画であると自信を表した。その一方で、キム・ソニョンは「観客たちが映画を見て、このようなメッセージを得てほしいと思う気持ちはありません。どの時期に見るかによって映画を異なる観点で見られるためです。私は人間の感情が大事だと思っています。最近はファクト(事実)、テーマ、メッセージで教育を受けていますが、自分の感情に気づいて、そのような印象を受けた理由を探すのが重要だと思っています。情緒に重点を置いて生きているので、豊かな感情を感じてほしいです」と自身の見解を伝えた。また「具体的にしたい役柄があるわけではないんです。ただ、慶尚道(キョンサンド)のおばさん、または気が強いおばさん? など、おばさんというカテゴリーの中で様々な役割をしてみたいです。機会をいただければ、一生懸命やってみます。いつかは機会がやってくると期待しています(笑)」と述べた。
「三姉妹」ムン・ソリ“社会を生きる多くの人が共感できるストーリーだと思う”
俳優のムン・ソリが映画「三姉妹」を通じて、もう一度観客たちに深い響きを与える。ムン・ソリは最近、ビデオインタビューを行い、1月27日に公開された映画「三姉妹」の多様なエピソードを伝えた。「三姉妹」は、表面上は全く問題がないように見えても内面は異なる次女ミヨン(ムン・ソリ)、小心者の長女ヒスク(キム・ソニョン)、トラブルメーカーの三女ミオク(チャン・ユンジュ)の3人の姉妹が、言えなかった過去を打ち明けることから展開する物語を描いた作品だ。「疎通と嘘」「ハッピーバースデー」などを通じて、繊細な演出力を証明したイ・スンウォン監督がメガホンを取った。ムン・ソリは劇中、完璧なフリをする見せかけの性格の次女ミヨン役を演じる。信仰心の深い聖歌隊の指揮者として誠実に活動する、完璧な主婦の一面を見せるが、いつも仮面をかぶっている人物を描く。それだけではなくムン・ソリは、共同プロデューサーとして映画全般のプロデュース作業にも参加し、多才な力量を発揮して「三姉妹」の完成度を高めた。この日、ムン・ソリは「『三姉妹』を全州(チョンジュ)国際映画祭、釜山(プサン)国際映画祭で見ましたが、私とキム・ソニョン、チャン・ユンジュの3人ともたくさん泣いていました。私は私自身が出演する映画を見て泣くことはあまりないのですが、たくさん泣いてしまいました」と伝えた。彼女は「キム・ソニョン、チャン・ユンジュは技術試写会の頃からたくさん泣いていました。当時は『自分が出演した映画を見て泣くなんて』と2人をからかったりしていたのに、そんな私が泣いてしまって恥ずかしかったです。このように私たち3人は『三姉妹』への愛情が深いです。観客の方々の反応が気になります」と期待感を示した。ミヨンのキャラクターに没頭して注目を集めた彼女は、「大変なことを見せず、隠そうとする性格が私に似ています。完璧に準備できていないと見せない、そんな性格が似ているんです。詳しく説明することは難しいですが、ミヨンが持っている心の中のある部分は、元々私も持っていた一面です。普段はあまり好きじゃない一面ですから、劇中のキャラクターの心をよく理解しながらも、抱きしめてあげるのが簡単ではありませんでした。撮影に入る10日前になっても悩んでいたのを覚えています」と述べた。特に彼女は、仏教信者であるにもかかわらず「ミヨンの深い信仰心を表現するために、教会にもよく足を運びました」と伝えた。彼女は「大きい教会にも小さい教会にも行ってみました。ただ私がその集まりに参加したいという気持ちでよく行きました」とし「キム・ソニョン、チャン・ユンジュが実際に信仰心の深いクリスチャンですから、二人に助けてもらいました。キム・ソニョンの実姉は、ずっと前の小学生時代から教会で多くの時間を過ごしたそうです。直接会って色々質問したり、インタビューする時間も持ちました」と作品への情熱を示した。そして彼女は「ミヨンには教会という垣根が必要だったのではないかと思います。教会とイエス様の愛が、家族よりも暖かくて心強いものだと思っていたようです」と述べた。彼女は「三姉妹」について「私には実際は姉妹はいなくて、弟だけいます。姉妹がいなくても、この社会を生きる多くの女性が共感できるストーリーだと思いました。また女性だけでなく、誰しも一度は考えたことがあって、共感できる映画だと思いました。イ・スンウォン監督の暖かい視線が映画を見る観客にも伝われば、癒やしになるだろうと思います」と自信を示した。ジョンインちゃん事件(養子だったジョンインちゃんが虐待により死亡したと推測される事件)により児童虐待が社会的な問題として浮上した中、「三姉妹」が家庭内暴力について扱ったことにも言及した。ムン・ソリは「この映画は特別な事件を描こうとしたのではありません。今では多くの父親が育児にも参加して、家事も(妻と)一緒に行って、住宅の名義も共同名義にするなどたくさんのことが変わりましたが、昔の父親たちは愛を表現する方法を知りませんでした。そんな状況で育った子供たちは、それによる傷や感じた感情がたくさんあるでしょう」と伝えた。続けて「別の映画で作られたストーリーでは人が死んだりもしますが、この映画は『その程度でね』ということについて描かれています。大人たちはそのような感情を疎かにしてきたけれど、我々は成長過程で、我々の心の中は今も大きく変化しているということを、イ・スンウォン監督は伝えたかったのではないでしょうか。それで監督もたくさん悩まれていました。ドラマチックで特別な父親の姿を描く計画はなかったので『観客の方々がそのように思ったらどうするの?』と、何度も台本を修正しました」と語った。また、彼女は共演したキム・ソニョンの熱演について賛辞を送った。彼女は「過去、私はある映画祭で、キム・ソニョンが助演として出演した作品の審査を担当したことがあります。当時、キム・ソニョンの抜群の演技力を見て『助演はなぜ映画祭で受賞することができないの』というテーマで、プログラマーと話し合ったことがあります」と伝えた。続けて「キム・ソニョンは本当にパワフルです。その演技を見ていると、胸がスッとします。心の奥から溢れ出てこぼれ落ちる、そのような深みを持っていること自体がすばらしいです。キム・ソニョンはただキム・ソニョンで、すでに完成されています」と語った。チャン・ユンジュについても「驚きました」とし「各カットで監督の指示や意図を吸収して、私とキム・ソニョンの話を聞いて、変化していく姿を見ました。演技の経験が少ないのにもかかわらず、とても柔軟で受け入れる能力がすごいです。俳優にとってとても大事な能力だから、すばらしいと思います」と伝えた。最後にムン・ソリは「私を呼んでくださったら、70代になっても演技をしたいです。その年になっても、監督とコミュニケーションを取れるおばあさんになりたいです」と願いを伝えた。
「三姉妹」チャン・ユンジュ、感情の変化を明かす“ターニングポイントになった作品”
モデルのチャン・ユンジュが動員観客数1000万人を記録した映画「ベテラン」以来、6年ぶりに「三姉妹」で観客たちに会う。長い空白期を経て、二度目の出演作であるにもかかわらず俳優のチャン・ユンジュとして実力を大いにふるった。チャン・ユンジュは最近、ビデオインタビューを通じて、1月27日に公開された映画「三姉妹」について多様なエピソードを伝えた。「三姉妹」は、表面上は全く問題がないように見えても内面は異なる次女ミヨン(ムン・ソリ)、小心者の長女ヒスク(キム・ソニョン)、トラブルメーカーの三女ミオク(チャン・ユンジュ)の3人の姉妹が、言えなかった過去を打ち明けることから展開する物語を描いた作品だ。「疎通と嘘」「ハッピーバースデー」などを通じて、繊細な演出力を証明したイ・スンウォン監督がメガホンを取った。特に「三姉妹」は、彼女の6年ぶりの復帰作として関心を集めた。2015年に公開された映画「ベテラン」でミス・ボン役を演じて、華やかにスクリーンデビューを果たした彼女は「三姉妹」で、スランプに陥った脚本家の三女ミオクのキャラクターを通じて、もう一度衝撃的な演技を見せた。毎日お酒を口にして、一年中酔っぱらっているミオクは、ストレートで堂々とした発言と行動で知人たちを困惑させるが、決して憎むことができない魅力を持つ人物だ。モデルとしても活発に活動している中で、俳優活動のオファーが続いたというチャン・ユンジュ。彼女は「私は18歳でモデルとしてデビューしましたが、ソウル芸術大学映画学科出身です。当時は、漠然と撮られる立場ではなく、撮る立場になりたくて進学しました。演技の他に演出を勉強したいという考えもあって一浪してから、進学したんです。実はモデルとしてデビューしてからも、2年に1回くらいのペースで映画の出演オファーが続いていました。新人時代にはもっと多く、映画監督の方々に会ったこともあります。ですが、当時はファッションに集中して、海外に進出することを目標にした大事な時期だったので拒絶していました」と述べた。彼女は「私の同期たちが有名になると、周りから『君はなぜ映画に出演しないの?』という質問をたくさん受けました。俳優ソン・イェジン、ハン・ヘジン、チョンウ、キム・ジョングァン監督、パク・サンヒョン監督などが同期で、友人たちが映画界で活動しています」と伝えた。それにもかかわらず、気軽に演技に挑戦しなかった理由は何だろう。チャン・ユンジュは真剣な態度を見せた。彼女は「リュ・スンワン監督の『ベテラン』も、一度断って、それから参加した作品でした。出演後にはもっと多くの作品から出演オファーを受けましたが、怖くなりました。ミス・ボンのキャラクターと同じ感じの演技を続けていってもいいのかなとも思いましたが、演技に対する確信もない状態でしたし、私は若くないですから、もっと慎重になるしかありませんでした。私はエネルギーも多いですが、繊細でディテールな性格もあって、結局、全てのオファーを断りました。考えてみると、自分自身に厳格で慎重な性格なんだと思います。そしてこれまで結婚と出産により、お断りするしかありませんでした。出産後にもオファーを受けたけど、復帰する自信がありませんでした」と率直に告白した。久しぶりの復帰となる「三姉妹」の出演にも迷ったが、最終的に出演を決心をした彼女は、自然に「三姉妹」に馴染めたという。彼女は「これまでずっと拒絶していた中で『三姉妹』のシナリオをいただきました。私は実際にも三姉妹中、末っ子だったので気に入ったんです。何よりもムン・ソリ、キム・ソニョン姉さんたちの出演が魅力的なケミ(ケミストリー、相手との相性)だと思いました。それで真剣に悩み始め、出演を決心しました。悩む中で質問が殺到しましたが、私はすでに台本を把握していました」と述べた。そして彼女は、俳優としての熱意を示した。彼女は「これからは頭ごなしに断るのではなくて、挑戦する勇気が出ました。『三姉妹』以降の作品は拒絶せず、勉強するという気持ちで参加しています。『三姉妹』は変化の始まりであり、ターニングポイントとなりました。一生懸命にします」と気持ちを伝えた。「三姉妹」で彼女は赤ら顔のすっぴん、真っ黄色なブリーチをした髪などキャラクターを完璧に表現するために、ビジュアル的な変化をはじめ、眼差しから表情、ジェスチャーなどミオクになるために細やかな部分まで気を配り、情熱を注いだ。これについて彼女は「きれいな姿を見せたいという気持ちは全くありませんでした。リアリティを強調した方がいいと思っただけです」と伝えた。彼女は「元々シナリオではミオクが、パンティーと古いTシャツだけを着ている設定でした。だけど、そのような服装ではまずいのではないか。突然、映画が19禁になるかもしれないと思い、服装について一緒に話し合いました」とビハインドストーリーを公開した。彼女は「衣装チームがありましたが、自分でショッピングに行きました。『ベテラン』の撮影時にもモデルの雰囲気よりキャラクター自体のイメージを強調するために『どんな衣装がいいかな』とたくさん悩み、当時も私が自ら衣装を探しました。ですから今回も直接購入しました。『三姉妹』でミオクがよく着用する黄色のジャケットが、私が購入した服です」と述べた。また、彼女は「家族にも堂々とした姿を見せるキャラクターだったので、当然懸念される部分もありました。ですが、私が元々持っている魅力で彼女を表現することで、ミオクが憎むことのできない人物になってほしいと思いました」とし「最も大事なのはミオク自身で、私はこの人物になり、傷ついた部分まで抱きしめてあげたかったですし、愛してあげたかったんです。それが始まりでした」と、役に没頭した姿を見せた。先輩ムン・ソリ、キム・ソニョンとの初共演はどうだったのだろうか。チャン・ユンジュは「私も当然、最初は姉さんたちと親しくなるのが大変でしたが、初めて対面した際に姉さんたちが逆に私を怖がっているという感覚がしました」と述べ、笑いを誘った。続けて彼女は「出演することを決めた以上、頑張りたかったです。ムン・ソリ姉さん、キム・ソニョン姉さんは映画人として経験が多い俳優ですから、姉さんたちの話をよく聞きました。聞くことで力になりました。演技で意地を張るよりは、二人の先輩の話を聞いて、また挑戦するという、このような過程がとても面白かったです。新人に戻った気がしました」と感謝の言葉を伝えた。彼女は「先輩とのコミュニケーションがとても楽しく、勉強になりました。ムン・ソリ姉さんからは細やかな感情を並べて繰り広げること、映画を全体的に見る視野などについて教えていただき、印象的でした」と尊敬の念を表した。キム・ソニョンについては「すごく爆発的でした。(演技を)本能で感性的に表現する俳優で、羨ましかったです」と伝えた。特に彼女は「撮影が終わって、キム・ソニョン姉さんが涙をためて私を抱きしめてくださいました。そして、家に帰る際、連絡をくださって『ユンジュちゃん、あなたは天才だわ』と言ってくださいました。私の演技を見てびっくりしたそうです。ムン・ソリ姉さんは柔軟さに驚いたと言ってくださいました」と述べた。これとともに彼女は「三姉妹」で家庭内暴力を描いたことについて「最近、児童虐待に関するニュースが国民の間で話題になりましたが、『三姉妹』はその事件とつながっているストーリーではありません。違う方向の話です」と語った。彼女は「だけど、家族の中で知らず知らず起こった事件によって困難な状況になり、そんな状況の中でずっと生きることもあるでしょう。この映画は、私が誰かに直接的に暴力を加えなかったとしても、精神的に傷を与えたかもしれないということを考える必要があります。『私があなたを殴った』という行動だけが、暴力ではないという話です」と説明した。そしてチャン・ユンジュは「これからも児童虐待に関しては、より特別な法律が制定されたらいいなと思っています」と声を上げた。
ムン・ソリ&キム・ソニョン&チャン・ユンジュ出演、映画「三姉妹」レビューを収めたポスターを公開
映画「三姉妹」が、イ・チャンドン監督とピョン・ヨンジュ監督をはじめ、メディアの好評を盛り込んだポスターを公開して注目を集めた。「三姉妹」は、外見は問題がないように見えるが、見せかけの性格、小心な性格、トラブルメーカーの3人の姉妹で、周りに言えなかった過去を打ち明けることから始まる物語を描いた作品だ。今回公開したポスターは、それぞれ全く違う個性を持つが、調和のとれた三姉妹の姿が写っている。長女ヒスク(キム・ソニョン)、次女ミヨン(ムン・ソリ)、三女ミオク(チャン・ユンジュ)が並んで同じ方向を見つめている姿は、彼女らが共有しているストーリーへの好奇心を刺激する。ここに「非凡な映画、何を想像してもそれ以上」(イ・チャンドン監督)、「3人の俳優たちの素晴らしい演技、詩人の文長を思い出す映画」(ピョン・ヨンジュ監督)という感想は、名監督の心を鷲掴みにした「三姉妹」ならではの演技アンサンブルと繊細な演出を期待させる。名監督とメディアからの好評が続いている映画「三姉妹」は、韓国で1月27日に公開される。
ムン・ソリ&キム・ソニョン&チャン・ユンジュ主演、映画「三姉妹」来年1月に韓国で公開決定
ムン・ソリ、キム・ソニョン、チャン・ユンジュの共演で話題を集めている映画「三姉妹」(監督:イ・スンウォン)が、韓国で来年1月の公開を確定して第1弾ポスターを公開した。今回に公開された第1弾ポスターは、しわくちゃになった紙のような質感のデザインが印象的で、3人の姉妹に隠された物語への好奇心を刺激する。特に実際の姉妹のような雰囲気を漂って、お互いにもたれてじっと目をつぶっている姿と、「仕方ないですよこんなに違うのに?」というフレーズが調和をなしている。ここに完璧なふり、大丈夫なふり、酔っていないふり、ふりをする3人の姉妹のユニークなキャラクターは映画への期待を高める。3人の俳優の共演で注目を集めている「三姉妹」は「疎通と嘘」「ハッピーバスデー」を通じて繊細で鋭い演出力を披露したイ・スンウォン監督の新作で、斬新で強烈なキャラクター設定で観客の関心を集めている。まず映画「マルモイ ことばあつめ」「ミス・ペク」、ドラマ「椿の花咲く頃」「愛の不時着」まで印象的な演技で人々の心を捉えたキム・ソニョンが、長女のヒスク役を演じて細密な感情演技で観客たちの共感を引き出す。映画「お嬢さん」「リトル・フォレスト」、Netflixオリジナルシリーズ「保健教師アン・ウニョン」、ドラマ「シネマチックドラマSF8 ー 人間証明」などの作品で強烈なキャラクターを演じ、圧倒的な存在感を披露してきたムン・ソリが、次女のミヨンに変身して抜群の演技力でキャラクターへの没入度を高める。最後に三女のミオク役は、映画「ベテラン」を通じて俳優としての存在感まで証明したチャン・ユンジュが務めて、これまでとはギャップのあるキャラクターに挑戦し、リアルな演技で劇に活力を与える予定だ。「三姉妹」は、外見は問題がないように見えるが、見せかけの性格、小心な性格、トラブルメーカーの3人の姉妹で、周りに言えなかった過去を打ち明けることから始める物語を描いた作品だ。韓国で来年1月に公開される。