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「三姉妹」チャン・ユンジュ、感情の変化を明かす“ターニングポイントになった作品”

マイデイリー
写真=ESteemエンターテインメント、リトル・ビッグ・ピクチャーズ
モデルのチャン・ユンジュが動員観客数1000万人を記録した映画「ベテラン」以来、6年ぶりに「三姉妹」で観客たちに会う。長い空白期を経て、二度目の出演作であるにもかかわらず“俳優のチャン・ユンジュ”として実力を大いにふるった。

チャン・ユンジュは最近、ビデオインタビューを通じて、1月27日に公開された映画「三姉妹」について多様なエピソードを伝えた。

「三姉妹」は、表面上は全く問題がないように見えても内面は異なる次女ミヨン(ムン・ソリ)、小心者の長女ヒスク(キム・ソニョン)、トラブルメーカーの三女ミオク(チャン・ユンジュ)の3人の姉妹が、言えなかった過去を打ち明けることから展開する物語を描いた作品だ。「疎通と嘘」「ハッピーバースデー」などを通じて、繊細な演出力を証明したイ・スンウォン監督がメガホンを取った。

特に「三姉妹」は、彼女の6年ぶりの復帰作として関心を集めた。2015年に公開された映画「ベテラン」でミス・ボン役を演じて、華やかにスクリーンデビューを果たした彼女は「三姉妹」で、スランプに陥った脚本家の三女ミオクのキャラクターを通じて、もう一度衝撃的な演技を見せた。毎日お酒を口にして、一年中酔っぱらっているミオクは、ストレートで堂々とした発言と行動で知人たちを困惑させるが、決して憎むことができない魅力を持つ人物だ。

モデルとしても活発に活動している中で、俳優活動のオファーが続いたというチャン・ユンジュ。彼女は「私は18歳でモデルとしてデビューしましたが、ソウル芸術大学映画学科出身です。当時は、漠然と撮られる立場ではなく、撮る立場になりたくて進学しました。演技の他に演出を勉強したいという考えもあって一浪してから、進学したんです。実はモデルとしてデビューしてからも、2年に1回くらいのペースで映画の出演オファーが続いていました。新人時代にはもっと多く、映画監督の方々に会ったこともあります。ですが、当時はファッションに集中して、海外に進出することを目標にした大事な時期だったので拒絶していました」と述べた。

彼女は「私の同期たちが有名になると、周りから『君はなぜ映画に出演しないの?』という質問をたくさん受けました。俳優ソン・イェジン、ハン・ヘジン、チョンウ、キム・ジョングァン監督、パク・サンヒョン監督などが同期で、友人たちが映画界で活動しています」と伝えた。

それにもかかわらず、気軽に演技に挑戦しなかった理由は何だろう。チャン・ユンジュは真剣な態度を見せた。

彼女は「リュ・スンワン監督の『ベテラン』も、一度断って、それから参加した作品でした。出演後にはもっと多くの作品から出演オファーを受けましたが、怖くなりました。ミス・ボンのキャラクターと同じ感じの演技を続けていってもいいのかなとも思いましたが、演技に対する確信もない状態でしたし、私は若くないですから、もっと慎重になるしかありませんでした。私はエネルギーも多いですが、繊細でディテールな性格もあって、結局、全てのオファーを断りました。考えてみると、自分自身に厳格で慎重な性格なんだと思います。そしてこれまで結婚と出産により、お断りするしかありませんでした。出産後にもオファーを受けたけど、復帰する自信がありませんでした」と率直に告白した。

久しぶりの復帰となる「三姉妹」の出演にも迷ったが、最終的に出演を決心をした彼女は、自然に「三姉妹」に馴染めたという。彼女は「これまでずっと拒絶していた中で『三姉妹』のシナリオをいただきました。私は実際にも三姉妹中、末っ子だったので気に入ったんです。何よりもムン・ソリ、キム・ソニョン姉さんたちの出演が魅力的なケミ(ケミストリー、相手との相性)だと思いました。それで真剣に悩み始め、出演を決心しました。悩む中で質問が殺到しましたが、私はすでに台本を把握していました」と述べた。

そして彼女は、俳優としての熱意を示した。彼女は「これからは頭ごなしに断るのではなくて、挑戦する勇気が出ました。『三姉妹』以降の作品は拒絶せず、勉強するという気持ちで参加しています。『三姉妹』は変化の始まりであり、ターニングポイントとなりました。一生懸命にします」と気持ちを伝えた。

「三姉妹」で彼女は赤ら顔のすっぴん、真っ黄色なブリーチをした髪などキャラクターを完璧に表現するために、ビジュアル的な変化をはじめ、眼差しから表情、ジェスチャーなどミオクになるために細やかな部分まで気を配り、情熱を注いだ。

これについて彼女は「きれいな姿を見せたいという気持ちは全くありませんでした。リアリティを強調した方がいいと思っただけです」と伝えた。

彼女は「元々シナリオではミオクが、パンティーと古いTシャツだけを着ている設定でした。だけど、そのような服装ではまずいのではないか。突然、映画が19禁になるかもしれないと思い、服装について一緒に話し合いました」とビハインドストーリーを公開した。

彼女は「衣装チームがありましたが、自分でショッピングに行きました。『ベテラン』の撮影時にもモデルの雰囲気よりキャラクター自体のイメージを強調するために『どんな衣装がいいかな』とたくさん悩み、当時も私が自ら衣装を探しました。ですから今回も直接購入しました。『三姉妹』でミオクがよく着用する黄色のジャケットが、私が購入した服です」と述べた。

また、彼女は「家族にも堂々とした姿を見せるキャラクターだったので、当然懸念される部分もありました。ですが、私が元々持っている魅力で彼女を表現することで、ミオクが憎むことのできない人物になってほしいと思いました」とし「最も大事なのはミオク自身で、私はこの人物になり、傷ついた部分まで抱きしめてあげたかったですし、愛してあげたかったんです。それが始まりでした」と、役に没頭した姿を見せた。

先輩ムン・ソリ、キム・ソニョンとの初共演はどうだったのだろうか。チャン・ユンジュは「私も当然、最初は姉さんたちと親しくなるのが大変でしたが、初めて対面した際に姉さんたちが逆に私を怖がっているという感覚がしました」と述べ、笑いを誘った。

続けて彼女は「出演することを決めた以上、頑張りたかったです。ムン・ソリ姉さん、キム・ソニョン姉さんは映画人として経験が多い俳優ですから、姉さんたちの話をよく聞きました。聞くことで力になりました。演技で意地を張るよりは、二人の先輩の話を聞いて、また挑戦するという、このような過程がとても面白かったです。新人に戻った気がしました」と感謝の言葉を伝えた。

彼女は「先輩とのコミュニケーションがとても楽しく、勉強になりました。ムン・ソリ姉さんからは細やかな感情を並べて繰り広げること、映画を全体的に見る視野などについて教えていただき、印象的でした」と尊敬の念を表した。

キム・ソニョンについては「すごく爆発的でした。(演技を)本能で感性的に表現する俳優で、羨ましかったです」と伝えた。

特に彼女は「撮影が終わって、キム・ソニョン姉さんが涙をためて私を抱きしめてくださいました。そして、家に帰る際、連絡をくださって『ユンジュちゃん、あなたは天才だわ』と言ってくださいました。私の演技を見てびっくりしたそうです。ムン・ソリ姉さんは柔軟さに驚いたと言ってくださいました」と述べた。

これとともに彼女は「三姉妹」で家庭内暴力を描いたことについて「最近、児童虐待に関するニュースが国民の間で話題になりましたが、『三姉妹』はその事件とつながっているストーリーではありません。違う方向の話です」と語った。

彼女は「だけど、家族の中で知らず知らず起こった事件によって困難な状況になり、そんな状況の中でずっと生きることもあるでしょう。この映画は、私が誰かに直接的に暴力を加えなかったとしても、精神的に傷を与えたかもしれないということを考える必要があります。『私があなたを殴った』という行動だけが、暴力ではないという話です」と説明した。

そしてチャン・ユンジュは「これからも児童虐待に関しては、より特別な法律が制定されたらいいなと思っています」と声を上げた。

元記事配信日時 : 
記者 : 
キム・ナラ
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