ドラマの帝王
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「ドラマの帝王」オ・ジウン、キム・ミョンミンとのラブシーン“夢を叶えた”
人間は変わる。作品ごとに異なるキャラクターを演じる俳優は、その変化がさらに激しい。明るくて可愛らしい妹のようなイメージだった女優オ・ジウンも変わった。セクシーで堂々としたイメージで演技の幅を広げたのだ。実際に出会った彼女は、とても落ち着いていた。「ドラマの帝王」の放送終了から2週目。ソウル江南(カンナム)区新沙洞(シンサドン)のあるカフェでオ・ジウンと向かい合って座った。放送終了直後、ひどい風邪で苦労したせいか、多少やつれた様子だ。彼女は「作品が終わって、緊張が解けて調子を崩したみたい。声が枯れてるけどご了承いただきたい」と申し訳ない気持ちを伝えた。ソン・ミナというキャラクターが上手に表現できたオ・ジウンは「ドラマの帝王」を通して、最高のスターソン・ミナに変身、エレガントで堂々としたキャラクターを演じた。前作とはかなり違う。明るくて爽やかだった彼女が大変身し、視聴者に会った。「おそらく、ソン・ミナがしっかりして堂々としたキャラクターだから、強い眼差しで、落ち着いている中にも強さがあることを表現したかった。だから、話し方もラフにした。外見的な変化も大きかった。これまで、ナチュラルなメイクをしてきたが、今回はグラビアを撮るときにするようなカラーなどを使って印象を強くした。結果的に上手く表現できたと思う」本当に絶え間ない努力でソン・ミナが完成された。そのためだろうか、オ・ジウンは周りからたくさんほめられた。もちろん、自身では残念だった部分があったと謙遜して言う。また、ソン・ミナを演じながら、俳優が持つ意味を改めて考えるきっかけになったと伝えた。「これまで演技することだけでも、幸運であり、満足しながら過ごした。作品だけで認められたいと思ったし、街で人に気づかれたくないと思った。正直、干物女なので、どう対応すればいいかわからなかった。作品ではなく、実際顔を合わせたとき、ファンの期待が大きいと思う。それに応えることができず、ガッカリさせるかもしれないと思って、避けたのもある。最近はただ、気づいてくれれば嬉しいし、ありがたい。これから50%だけでも演技が上手な女優として見てもらえると成功だと思う」あまりにも違ったキム・ミョンミンとSUPER JUNIORのシウォンキム・ミョンミン、SUPER JUNIOR シウォンなどと「ドラマの帝王」で共演した。オ・ジウンは彼らと見事な共演を果たし、まったく異なる雰囲気を演出して、興味深い展開をリードした。ドラマで元恋人のアンソニー・キム(キム・ミョンミン)の前では魅力的な女性として、カン・ヒョンミン(シウォン)とはプライドの対決を繰り広げ、結局は恋人関係に発展した。「二人はあまりにも違った。キム・ミョンミン先輩は正道を行く感じだった。台詞も変えることなく、完璧かつ正確にした。シウォンは台本を覚えたものの、台本通りにやったことがない。現場でアドリブで行われた。脚本家の要求がコミカルなキャラクターだから、自由に色々なことをオープンにしたみたい。私は守らなければならないキャラクターであるため、知らずと振り回されることもあったが、そこから外れない範囲内でやった」オ・ジウンはキム・ミョンミンを尊敬する先輩だと明かした。さらに、新人のときキム・ミョンミンとのラブシーンを夢見ていたそうだ。今回の「ドラマの帝王」を通して夢が叶ったのだ。「先輩との演技は本当にドキドキだった。キスシーンもそうだった。前作では女優なのかが疑わしいほど淡々とやった。ご飯を食べるシーンと同じぐらいだった。今回はかなり心配もしたし、ドキドキしてワクワクした。重要なシーンだと思ってインパクトのある表現をしたかった。だけど、心配して悩んだ時間に比べて短かったので残念だった」新人のときに経験した試練のおかげで免疫力がついた週末ドラマ「怪しい三兄弟」、毎日ドラマ(月~金に放送されるドラマ)「笑ってトンへ」、時代劇「広開土太王」、シットコム(シチュエーションコメディ:一話完結で連続放映されるコメディドラマ)「清潭洞(チョンダムドン)に住んでいます」など、様々なジャンルを経験した。デビュー後、成長し続けてきたように見えるが、オ・ジウンにも試練はあった。それにより女優として一歩成長したと思うと微笑んだ。「2008年、ドラマ『憎くてももう一度』の主人公に抜擢され、8話分を撮影したが、その時間帯のドラマが廃止となったため、すべてが不発に終わったことがある。新人だったため、傷が大きくとても辛かった。しかし、むしろよかったとも思った。もちろん、私を主人公として見てくれた監督には感謝しているが、正直、自分で資格があるのかなとかなり思った。今も弱いところがあるが、最初からそんなことを経験したため、免疫力がついた」様々な作品に出演したため、一緒に仕事したプロデューサーも多い。その中でも「怪しい三兄弟」のチン・ヒョンウクプロデューサーを恩人として挙げた。チンプロデューサーはその作品を通して新人だったオ・ジウンの才能を発見し、比重の大きいチュ・オヨン役を任せた。「主人公として選んでくれたその心と恩が忘れられない。多くの俳優がオーディションを受けたが、私の手を上げてくれた。恩師のように感謝している。今も連絡を取っている。当時、『私を選んでくれたら、生命力のある大きな女優となって、将来、私たちが発掘した女優だと嬉しそうに話せる日が来るようにする』と話した。そのときのことを時々思い出す。今回の『ドラマの帝王』のときも相談した」どんなキャラクターに挑戦してみたいかと聞くと「本当にやりたいものが多い」とし、「やりたいキャラクターを見てみると、シム・ウナ先輩が演じたものが多かった。『青春の罠』『美術館の隣の動物園』『八月のクリスマス』『M』など、先輩が出演した作品は落ち着いていながらも、リアルで品がある。クオリティも高い」と話した。今は、「ドラマの帝王」のソン・ミナを脱ぎ、新しいキャラクターを着るために準備するときだ。休憩することを先に考えるはずであるが、次の作品の青写真を描いていた。「新人として一通り終わったと思う。これからは集中力のある女優としての存在感を知らせることができる作品に出会いたい。映画に挑戦して、一般的ではない独特な感性を演じてみたい」
チョン・リョウォン「『ドラマの帝王』で癒されました」
今月の頭に放送終了したSBS月火ドラマ「ドラマの帝王」(脚本:チャン・ハンジュン、イ・ジヒョ、演出:ホン・ソンチャン)で、新人のドラマ脚本家イ・ゴウンは、明るい顔でドラマ業界のベテランたちを次々と自分の側に引き込んだ。あらゆる苦難を経て利益の追求に徹底するようになったドラマ制作者アンソニー・キムの凍った心を溶かし、韓流スターであるカン・ヒョンミンを説得し、自身の意志を貫いたドラマ「京成の朝」を執筆した。そしてその結果は、好調な視聴率と共に、作品に関わった全員が一段と飛躍する大成功に繋がった。善良な意志で作品の中身のみに集中したイ・ゴウンの勝利だった。このキャラクターを演じたチョン・リョウォンは、心からキャラクターを応援し、そのような人物を愛する、本当にイ・ゴウンのような女優だった。彼女の演技が「ドラマの帝王」で好評を受けたとすれば、それはキャラクターの特徴を貫いているもっとも大きな流れに共感し、同じ気持ちを抱いたためであろう。台本修正?一度も要求したことがありません「ドラマの帝王」はドラマ制作の過程をリアルに描き視聴者の注目を浴びた作品だ。ドラマ1本が制作される過程で、トップスターをキャスティングしないとテレビ局から編成に組み入れてもらえず、そのため1話あたり1億ウォン(約834万円)あまりの出演料がやり取りされ、それにもかかわらずあらゆる理由から撮影が中断される状況がエピソード毎にぎっしりと詰まっていた。女優ならば、このような過程をよく知っていそうだが、チョン・リョウォンはむしろ「ドラマの帝王」を通じてドラマの制作過程について新しく学んだことが多いという。「私も気になる部分があったんですが、あえて聞いたり、調べたりはしませんでした。例えば『京成の朝』の演出者のク監督(チョン・インギ)とアンソニーがエンディングシーンを巡り、金銭的な問題で揉めるシーンですが、今までは知らなかった部分です。ドラマを撮りながら初めて知った内容で、予想していただけで『そうではないかな』と思っていた部分を、今回確認できました」「ドラマの帝王」では頻繁に起こっても、チョン・リョウォンにとってはまったく見慣れない部分もあった。ドラマでトップスターのソン・ミナ(オ・ジウン)とカン・ヒョンミンが、脚本家のもとを訪れ要求した台本修正のことだ。自分の好みに合うようにドラマが展開されなければならないという傲慢な考えから、CMのように金銭的な問題が絡んでおり、たびたびこのような要求が行われたりした。「私は台本の修正を今まで一度も要求したことはありません。脚本家の意図があるはずですし、ストーリーが狂わないようにするためには、そのまま行ったほうが良いと思うので、修正をしなければならない理由がありません。周りでそのような状況を見たときは、いっそ他の作品を選択すべきではないかと思うときもありましたが、良し悪しはともかく、考えは人それぞれですので。しかし私が実際に経験して見た俳優たちの中にはそこまで極端な方はいませんでした。もちろん、そのような人もいるという話は結構聞いたことがあります(笑)」劇中ドラマの脚本家役を演じただけに、俳優ではない脚本家の立場を理解するきっかけにもなった。特に今までドラマを撮影しながら、到底納得がいかなかった部分については、今回の作品でその原因と理由を把握できた。「台詞を見ていると、話とまったく関連のない、何かを宣伝するような言葉を口にするときがあります。実はそのような部分は、実際に俳優と脚本家をとても苦しめる部分ですが、『ドラマの帝王』でその部分を指摘してくれてスッキリしました。更に、その原因を提供する人たちのことが気になり始めました。一体ドラマの制作環境をこのようにしたのは誰なのか。何が我々をここまで苦しめるのかについて、自分にたくさん問い掛けました」彼女が話したように「ドラマの帝王」では、ドラマの流れとはまったく関係なく突然登場するPPL(Product Placement:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)や、テレビ局の視聴率至上主義などドラマの制作課程の弊害として指摘されてきた諸問題が、そのまま直接的な表現と共に、集中的に叩かれた。特にテレビ局が広告販売を理由に、視聴率が低迷な作品をばっさりと廃止し、その枠を刺激的な設定でいっぱいのドラマで埋める現実を批判しながら、「編成はテレビ局固有の権限である前に、視聴者との約束だ」と一喝するなど、痛快な直球が次々と続いた。「ドラマ局長が劇中『上なら上らしい姿を見せるべきだ』と語る場面がありますが、私はその台詞でストレスが吹き飛びました。そのように思う人がいるというのが幸いだと思いました。今すぐは大変かもしれませんが、一つの味に統一するのではなく、バイキングを用意することが、結局はドラマを作る側の発展に繋がると思います。そのようなドラマにして行くにあたって力になりたいですし、私もまたそれを助ける実質的な何かが出来そうな気がしました」そしてこのように考えるようになるまで「ドラマの帝王」と、その中で最後まで自身の考えを貫いた信念のある脚本家イ・ゴウンというキャラクターは、チョン・リョウォンにとって大きな力となった。「ゴウンが人間愛を訴え、結局は成功するという結論が、私にとって癒しとなりました。ゴウンのような信念を持つ人が、絶対妥協せず、結局『京成の朝』という作品を通じて実力を認められ、補償される部分は、そのような心を持っている人の成功例を見せてくれたものだからです」このような信念を同じ心で支えたくれたのは、最終的に「ドラマの帝王」を執筆した脚本家のチャン・ハンジュンとイ・ジヒョだった。チョン・リョウォンにイ・ゴウンのキャラクターをオファーした時に紹介したキャラクターの説明を最後まで貫いたことをはじめ、低迷な視聴率にもかかわらず、ドラマの企画意図を最後まで維持したからだ。「チャン脚本家からイ・ゴウンのキャラクターのオファーを受けたとき、万が一結末が悲しいエンディングだと私は出来なさそうと話しました。なぜならば、劣悪な韓国ドラマ制作記を見せた後『世の中って、こんなもんだよ』と結論付けてしまうと、その中からはいかなる希望も癒しも見い出せないからです。しかしチャン脚本家が、過程は険しいけれど、イ・ゴウンのような人生を生きたとき、必ずその中で成長し、得るものがあると話してくださって、その言葉に同意し『ドラマの帝王』への出演を決めました。私はドラマの脚本家をはじめ、すべての創作者たちにとってもっとも重要なのは、創作をする意図だと思います」このような考えになるまで、チョン・リョウォンにとっても試練はあった。初期の意図とは違って、視聴者の反応によって修正が繰り返され、そこで最初の姿は跡形も無くなった、魂の無いキャラクターを演じるしかなかった苦い経験だ。「バナナケーキだと思って出演したのに、時間や経済的条件で結局はキャロットケーキを作る作品に出演したことがあります。その時、お客様に最高においしいバナナケーキのように語る自分を見ながら、虚しさを感じました。当時『私は女優ではなく、嘘つきになったみたい』と思ったりしました」創作者にだけ厳しい要求を突きつけるわけではない。チョン・リョウォンは今回「ドラマの帝王」という作品を通じて、今まで考えてきた夢を更にはっきりするきっかけができた。「今の時代は過去のように親や教師が未来世代に影響力を及ぼす時代ではないと思います。代わりにその役割をするのがメディアです。しかし、それを作る人が腐敗していると、そこから生み出される結果は目に見えています。多くの人に影響を与えるメディアが、健やかであることを祈りますし、それを作る環境も改善されて欲しいです。それが私が演技をする究極の目標になりました」キム・ミョンミンとシウォン共演した俳優キム・ミョンミンとSUPER JUNIOR シウォンは、チョン・リョウォンが「ドラマの帝王」を撮影するにおいて、最後まで集中できるように元気付けてくれた大事な同僚たちだ。彼女は「2人は明らかに違いますが、見ているだけで学べることがありました」と親指を立てた。「キム・ミョンミン先輩を通じて、作品に接する礼儀とは何かを学びました。先輩は現場で優等生のようにいつも台本を脇に挟んでいました。その姿に『ただでさえ上手いのに、あそこまで努力されてしまうと、私はどうしろと言うの』と思うほどでした。あまりにも徹底して準備されるので、NGを出す人が恥ずかしくなり、そうすると皆が更に努力するようになりました。もっと良いことは、このような努力によって撮影時間が縮まり、その時間を集めると週に1回は休める余裕が出来たことです。先輩は一回も『良い人になるべきだ』と口にすることなく、行動で私のモチベーションを上げてくれた方です。何故多くの俳優たちが先輩をロールモデルにしているか思い知りました」「シウォンは以前、一緒に聖書の勉強会をしながら親しくなったのですが、シウォンが来ると雰囲気が明るくなります。エネルギーが底を突きそうな瞬間でも、シウォンの登場で皆が盛り上がります。シウォンのドラマでの役割は、登場するたび爆笑させるキャラクターで、それはそう簡単なことではありません。じっとしていて、一瞬でスナイパーのように完璧に命中させなければならないので、相当なエネルギーが必要です。SUPER JUNIORの大変なスケジュールの中で、それを黙々とやり遂げる姿を見ながら、すごいと思いました」ファッショニスタの秘訣チョン・リョウォンは芸能界で服のセンスが良いスターとして有名だ。授賞式をはじめ、あらゆるイベントでナチュラルに自らを輝かすスタイルを披露し、ファッションブロガーをはじめとする世間の人々からファッショニスタとして認識されている。「何かを好きになると、上手くならないほうがむしろ難しいと思います。私は服がとても好きです。小さい頃から母の服に興味がありました。だから関心を持つようになり、研究するようになり、そうしながら私にもっとも似合うスタイルは何かが分かったと思います。続けてトライするうちに研究するようになり、結論に至る過程で私に似合わない服は捨てます。ファッショニスタの秘訣というよりは、服を好きになることが重要だと思います」
「清潭洞アリス」「会いたい」などドラマで見せる“恋愛至上主義”…さまざまな恋のカタチ
※この記事にはドラマ「ドラマの帝王」の結末に関する内容が含まれています。最近のドラマで見られる恋のタイプを分析ロマンスドラマというジャンルでもっとも好まれる恋のタイプはシンデレラストーリーだ。二枚目で、実力と財力を備え持つ男性が、たった一人の女性に一途な想いを寄せるというストーリーは、女性視聴者を虜にするのに十分だ。「ファントム」や「ゴールデンタイム」または「ゆれながら咲く花」のように、恋物語が最初から排除されたドラマがたまに出たりもするが、恋愛至上主義ではなくても、難関を乗り越え結ばれる男女の恋物語は、視聴者のファンタジーをくすぐり、ドラマに集中させる力がある。最近のドラマから見られる恋のパターンを分類してみた。条件を見て恋をするテンジャンニョの恋「清潭洞アリス」「清潭洞(チョンダムドン)アリス」の奥様ソ・ユンジュ(ソ・イヒョン)が見せる恋は、典型的なテンジャンニョ(自分の力ではなく、男に頼って生きていこうとする見栄っ張りな女性のこと)の恋が何かを視聴者に見せる。玉の輿に乗る以前のソ・ユンジュは、留学時代、チャ・スンジョ(パク・シフ)と恋人同士だった。しかし、このドラマはご存知のようにエディプスコンプレックスが目立つドラマだ。父チャ・イルナム(ハン・ジニ)とチャ・スンジョの関係があまり良好でないからである。最近の放送では、ハン・セギョン(ムン・グニョン)を通じて父と息子の確執が収まる傾向にはあるが、ソ・ユンジュがチャ・スンジョと付き合っていた頃は父と息子の関係が冷えている時だった。ブルジョワでないソ・ユンジュを婚約者にするには、父が心を閉じていた頃なので、チャ・スンジョは大きな決断をする。エドワード8世がシンプソン夫人との恋のために王冠を諦めたように、チャ・スンジョはブルジョワとしての権利を放棄する。ソ・ユンジュとの恋のために。しかし、チャ・スンジョの決断の後に残ったのは、ソ・ユンジュとの恋ではない。ソ・ユンジュの裏切りだ。ソ・ユンジュが愛したのは、チャ・スンジョの財力であって、チャ・スンジョという人間やその人格ではなかった。結局ソ・ユンジュはシン・ミニョク(キム・スンス)と結婚する。しかし彼女はシン・ミニョクを愛したのではなく、シン・ミニョクの財力を愛したことになる。ソ・ユンジュは愛する男性を選択する女性ではなく、お金と恋に落ちた女性だ。エドワード8世とシンプソン夫人の恋のような身分を超えた恋「馬医」「馬医」は時代劇だ。時代劇には当然身分が存在する。それにもかかわらず「馬医」は人と人の間の序列を決める階級においても、やはり愛し合うことが出来ない事実を見せるドラマだ。身分が変わり、男性は身分の低い者に、女性は身分の高い者になるという運命の悪戯の中で、2人の男女ペク・クァンヒョン(チョ・スンウ)とカン・ジニョン(イ・ヨウォン)は、身分を乗り越えた切ない恋を見せる。この中で心を痛める人はスクフィ姫(キム・ソウン)だ。スクフィ姫はドラマの初めから、自身が身分の低い人を愛してはいけない高い身分であることを自覚しているにもかかわらず、ペク・クァンヒョンへの片思いで恋焦がれる。これは「いとしのソヨン」でイ・サンウ(パク・ヘジン)に想いを寄せるも、その気持ちを受け取ってくれないイ・サンウの冷たさに心を焦がしていたチェ・ホジョン(チェ・ユニョン)の片思いと同じだ。スクフィ姫の片思いも身分を乗り超えた恋だ。にもかかわらずスタイルの恋「いとしのソヨン」「ドラマの帝王」ドラマで恋愛至上主義を完成するのはにもかかわらずスタイルの恋だ。身分が低かったり、条件が良くない恋の対象を、ソ・ユンジュのように見放さず、包み込んで恋するタイプだ。このようなタイプの恋こそ、視聴者の恋へのファンタジーを満たす。「いとしのソヨン」のカン・ウジェ(イ・サンユン)は、妻が自身を騙した事実を知ってからも、彼女を理解し、愛し続けていくために努力する恋を見せる。イ・ソヨン(イ・ボヨン)は父親が生きているにもかかわらず、父が他界したと騙し、カン・ウジェと結婚する。しかし結婚3年目にしてカン・ウジェは妻の父が生きていることを知る。最初は妻が自身を騙した事実に怒り、イ・ソヨンとの離婚を考える。しかし、妻が自身に真実を隠したにもかかわらず、妻の嘘に知らないふりをして、結婚生活を続けることを決心する。妻が真実を自ら告白するまで待つことを決心するカン・ウジェの恋は、妻が自身を騙したにもかかわらず、相手の弱点も包み込むという意志の表現だ。先日最終回を迎えた「ドラマの帝王」も恋愛至上主義を見せるドラマだ。このドラマは1本のドラマを作るために、数多くの見えない努力と情熱が必要だということを見せるドラマであり、と同時に相手の条件にこだわらない恋が何かを見せてくれた。イ・ゴウン(チョン・リョウォン)が愛するアンソニー・キム(キム・ミョンミン)は、視力を徐々に失うレーベル病を患う。最終回でアンソニー・キムは、視力回復治療のために出国しようとしたが、ドラマ現場での不意の事故の知らせを聞き、その収拾のために出国の飛行機を逃し、結局は視力を失う。愛する人が視力を失うと、生涯一緒に生きていく人の立場としては、色々と手間がかかることが多い。それにもかかわらず、イ・ゴウンはアンソニー・キムを捨てず、彼の隣に残り腕を組む。「清潭洞アリス」のソ・ユンジュには想像も出来ない愛だ。「馬医」のスクフィ姫、「いとしのソヨン」のカン・ウジェ、「ドラマの帝王」のイ・ゴウンは、愛する人の身分や、嘘、視覚障害という弱点も包み込む恋愛至上主義を見せるキャラクターだ。みっともない人でも愛したい胸の詰まる恋「会いたい」にもかかわらずスタイルで最高の恋は「会いたい」のイ・スヨン(ユン・ウネ)だ。事実だけで見るとイ・スヨンはハン・ジョンウ(JYJ ユチョン)を、恋人ではなく、みっともない人だと思うべきだ。ハン・ジョンウを助けようとして危険な目に遭った若い女性を残し、1人で逃げた男性がハン・ジョンウではないか。ハン・ジョンウだけでなく、ハン・ジョンウの父ハン・テジュン(ハン・ジニ)は、生きているイ・スヨンを死んだ人間にしてしまう。ここまで来れば、ハン・ジョンウは幼なじみというよりは、みっともない男性だ。愛する人ではなく、14年前のことを理由に復讐をしても怒りが収まらないほどだ。それにもかかわらず、イ・スヨンはハン・ジョンウの心を受け入れる。悲惨な過去に囚われず、自身に苦痛を与えた加害者の息子と恋するイ・スヨンの胸の詰まる恋は、復讐だけがベストアンサーではないことを物語っている。復讐が溢れていた昨年のドラマのトレンドに逆らうイ・スヨンの恋が、視聴者に胸の詰まる恋として受け入れられるのは、この理由からだ。真っ黒なしこりとなったトラウマを癒すのは、必ずしも復讐が正解ではなく、むしろ恋だということを「会いたい」は見せてくれている。最近のドラマでは、テンジャンニョスタイルの恋から、またそれとは正反対の復讐の代わりに恋を選択した女性の恋まで、さまざまな恋のカタチが放送されている。
「野王」一桁の低視聴率でスタート「ドラマの帝王」の悪夢が再現されるのか
韓国でSBS新月火ドラマ「野王」が初週の放送を終えたが、一桁の視聴率で不安が残るスタートとなった。視聴率調査会社ニールセン・メディアリサーチの集計によると、韓国で15日に放送された「野王」の第2話は、8.1%の視聴率を記録した。この視聴率は前日の放送が記録した8.0%より0.1%上昇した数値である。しかし、不動の1位であるMBC「馬医」が記録した19.2%はもちろんのこと、KBS 2TV「ゆれながら咲く花」が記録した15.5%と比較すると、半分程度の視聴率である。特に成人男性を中心に熱い人気を得ていた漫画「大物」シリーズのドラマであり、クォン・サンウやスエ、東方神起のユンホというスターまで出演しているにもかかわらず、低い視聴率を記録した。これは、前番組「ドラマの帝王」の視聴率が低かったことと、1位の「馬医」がまだトップの座を守っているため、新しい視聴者を誘い入れることに失敗したと分析できる。実際、前日に放送された1話に対する視聴者層を分析した結果でも、期待していた男性視聴者の反応が少なかった。前作である「レディプレジデント~大物」が、2010年の放送の際に10%の中盤~後半の視聴率を記録していたことを考えると、今の「野王」の成績は良くない。「レディプレジデント~大物」が人気を集めていたのは、典型的な恋愛ドラマだからという理由ではなかったことを、制作陣が再び考えてみる必要がある。
「ドラマの帝王」チョン・マンシク“僕には無名時代がなかった”
俳優チョン・マンシクを育てたのは自信だ。39年間守ってきた一途な俳優人生である。「マンシク、君は上手くできる」と自分に暗示をかけることも得意だ。周りの人がほめると「知っています。えらくなるために生まれました。適当に生きるために生まれたわけじゃないですよ」と返す男だ。まだ何も成し遂げてはいないが、強そうな外見のように堂々としている。人生のマラソンはまだ1区間も過ぎていないが、それでもいい。長い呼吸で着実に進められるなら、それで満足だ。チョン・マンシクの主な舞台は演劇と映画だ。2011年から「恋の潜伏捜査」「オーロラ姫」「礼儀なき者たち」「坡州(パジュ)」「ウンギョ」など出演作も様々だ。テレビドラマに出演するようになってからはあまり経っていない。2010年「ジャングルフィッシュ2」を始めとして、「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」「私も花!」「キング~Two Hearts」で認知度を上げていった。今度はSBS月火ドラマ「ドラマの帝王」で帝国プロダクションの代表オ・ジンワンを演じた。冷血なアンソニー・キム(キム・ミョンミン)の下で後始末だけをしていた不遇なナンバー2だ。アンソニーの滅亡で、しばらくは帝国の帝王の座を手に入れるが、結局失敗する。緻密ではない漠然とした欲望によりアンソニーを踏みにじる計略と謀略にすべてをかける人物だ。これまで演じたことのない知的な役を演じるために体重を5~6kg減量した。オ・ジンワンというキャラクターの誕生は、これまで会ってきた実在の人物の集合だそうだ。「こんな人多いのではないか?最近は、エンターテインメントでドラマ制作もする。制作会社の代表が持っている共通点だけを集めた。執拗さや勝敗を受け入れない人々の態度と声まで細かく観察した。視聴者を理解させることに専念した」アンソニー・キムに向けたオ・ジンワンの感情に共感した。嫉妬や妬みの気持ちは誰もが持てるものだ。「いきなり出世する同僚を見ると、内心嫉妬する。だからといって、それが長引いたりはしない。欲がないとよく言われるが、あえて表に出す必要性を感じない。与えられたことに最善を尽くせば誰かが呼んでくれると信じている」キム・ミョンミンは勉強になる人、僕を鍛えさせる「ドラマの帝王」を撮影しながら、現実と混沌するときがあった。編成の過程を見守りながら、実際そうであるのか疑ったりもしたし、その競争の激しさにも驚いた。「京城の朝」の準備過程で、トップスターだけを求める点は現実と似ていた。貫禄のある先輩たちの演技からたくさん学んだ。ドラマでキム・ミョンミンと対立するものの、現場では仲がいい。映画「スパイ」のとき仲良くなっただけに、キム・ミョンミンをいい兄貴だと称した。チョン・マンシクはキム・ミョンミンのことをウィットでセンスのある俳優と話していた。「ドラマの演技では、本当の帝王のようだ。精神力や持久力がすごい。主演俳優としての責任感のようだった。ミョンミンさんは本当に大きく見える。疲れていても、撮影に入ると間違いなく正確だ。勉強になる人だ」チョン・マンシクはキム・ミョンミンの緻密さと素早い判断力を羨ましがった。自身もグレードアップした演技をするためにいつも努力する。相手と交わす会話の中から、瞳と反応する細かい点まで計算する。チョン・リョウォンの演技にも感じることが多いようだった。飾らない自然な面がいいそうだ。「アンソニーに人間のくずという台詞を放つとき、視線が変わった。目尻ではなく、目の中が変わった。台詞を頭ではなく、内面から引き出した。悩んだ痕跡がはっきりと見えた」SUPER JUNIORのシウォンについても高く評価した。狂気めいたキャラクターを上手に解釈したと言いながら笑った。「ところどころ見える変わった一面と天然で間抜けな面を上手に表現したようだ。その年や経歴を考えて90点以上を与えたい」外見には満足、使いどころが多いというのは大きな祝福「ドラマの帝王」は期待とは異なり、6.7%(ニールセン・コリア、全国基準)という低い成績で悔しさを残した。「新しい題材であるため、一般の視聴者が受け入れるには距離があった。ドラマの制作過程を興味深く考える層とそうでない層に分かれた。始めたときから視聴率には関心がなかった。作る僕たちにとって意味があり、楽しくあればいいから」チョン・マンシクはまだ、テレビドラマでは見慣れない。足りない瞬発力を補うために研究と努力を怠らない。「ドラマの制作環境は時間との戦いだ。集中力はいい方だが、早く適応する能力を身につけたい。ドラマに出演していると、人々のすばやい反応が不思議で、面白い」AB型である彼の本当の性格が知りたくなった。「たまにばかばかしく、時には運よく逃げるときもある。楽天的で、意地っ張りではない。演技で指摘されても気分を害したこともなかったし、悩みも長く続かない。騙されやすくても詐欺に会ったことはないが、それはルックスのおかげのようだ。騙したら、後から大変なことになると思うようだ」自身のルックスには非常に満足している。かつて、劇団の代表が「独特で、使いどころが多くて選んだ」と自身を紹介したことを思い出した。使いどころが多いというのは、大きな祝福だと話した。家族関係は2男2女の末っ子だ。現在、彼は母と兄と暮らしている。チョン・マンシクの家族は芸術的な才能を生まれ持っていた。彼の一番上の姉は歌が上手で、その下の姉は演劇の素質があった。また彼の兄は絵と音楽において高い実力を持っていた。しかし、誰もがその実力を生かすことができなかった。生活が厳しく、働かなければならなかったためだ。兄弟たちは、末っ子だけには夢を叶える人生を歩ませることを望んだ。生活前線から彼を除外し、兄と姉の勧めで俳優の道を歩むようになった。「除隊後、みんな持っている運転免許証もなく、できることもなかった。しかし、演劇はやりたかった。やらせたのなら責任を取ってという気持ちで兄弟たちに頼りながら耐えた。5万ウォン(約4200円)あれば、2ヶ月生活できるほど、生存力は高い。アルバイトをしながらやりたいことができず、かなりトラブルも起こした。しまいには、母からお金は40代になって稼ぎ、演技だけに集中するようにと言われた」無名時代の記憶は彼にとっても思い出だった。パンひとつで耐えながらタルチュム(仮面をつけて踊る踊り)を練習しても疲れなかった。早く行くのか、着実に行くのかをいつも悩んだ。「誰かはかなり苦労したでしょうと言うが、僕には無名時代がなかった。自分なりにある空間では優れていた。ただ、その空間が狭かっただけで、少しずつ世の中に出てきたのだ」4年間交際した演劇女優の恋人、遠距離恋愛であるからさらにときめく役も縁であると表現した。お客のように訪ねてきた映画「息もできない」は様々な監督が自身を呼ぶようになったありがたい作品として記憶に残っている。理想のタイプであるコ・ヒョンジョンは、今も共演してみたい先輩だそうだ。スエとハ・ジウォンとはすでに作品を通して願いを叶えた。「清純なタイプより、強いキャラクターの女優が好きだ。そういう人こそ心が優しくて、人を思いやることができる。ボーイッシュな中低音の声が好きだ。毅然とした低音に説得力があって、コンセンサスを形成するに有利だ」チョン・マンシクには4年間交際した演劇女優の恋人がいる。現在、外国に住んでおり、遠距離恋愛であるためさらにときめいているそうだ。働きながら友達のように過ごしていたが、男らしく自分の彼女にしたということだ。「いつか結婚はしたいと思うが、具体的な準備ができていない」と結婚の計画ついては慎重な態度をとった。2013年には俳優として様々な色を見せたいと思っている。チョン・マンシクが演じたことを認識できないほど、混乱を起こしたい。後で、一人でも俳優チョン・マンシクとその作品を覚えているようにするのが最終的な目標だ。目が覚めるとやるだけやってみようという誓いで一日を始める。自分に向かってくるすべてのことに対して正面突破することが、度胸のある男チョン・マンシクが生きる方法だ。その瞬間、瞬間与えられた今日が彼の心臓を動かす。
「ドラマの帝王」チョン・リョウォン、マフラーファッションの帝王に?
先日最終回を迎えたSBSドラマ「ドラマの帝王」のチョン・リョウォンが、マフラーファッションの帝王となった。モッズコートやオーバーサイズコートなど、今シーズンのトレンドアイテムを完璧に着こなし、女性たちの憧れとして急浮上しているチョン・リョウォンのファッションの中で、最も視線を引いているアイテムは、マフラーである。チョン・リョウォンは、マフラーを活用して極寒の中で寒さ対策を図るのはもちろん、自他共に認めるファッショニスタらしいトレンディな感覚とセンスで、個性豊かなマフラーファッションを仕上げ、視聴者の視線を釘付けにした。ブルートーンのオーバーサイズトレンチコートにZadig&Voltaireのベージュマフラーで華やかな雰囲気を演出したかと思えば、シンプルなカジュアルルックにビンテージカラーのマフラーを合わせ、優雅な雰囲気を加えたりもした。また、冬の象徴であるノルディック柄のデザインや華やかなパターンのマフラーで、カジュアルながらも明るいファッションを完成させた。加えてチョン・リョウォンは、マフラーと共にふわふわの羊毛がついたUGG Bailey Aviatorの帽子で可愛い雰囲気を演出しながらも、暖かくスタイリッシュな冬のファッションを完成させ、視線を引いた。
「ドラマの帝王」危機の帝王に現実はない
※この記事にはドラマ「ドラマの帝王」の結末に関する内容が含まれています。ストーリーSBS「ドラマの帝王」の最終回は、初回とまったく同じだった。「京城の朝」の最終回の撮影にソン・ミナ(オ・ジウン)が遅れることになって、治療のためにアメリカへ行くはずのアンソニー・キム(キム・ミョンミン)が飛行機に乗ることを諦め、撮影現場に向かい第1話の時と同じテープを放送局に届けようとしたが交通事故に遭ってしまう。しかし、アンソニー・キムは命を落とすことはなく、「京城の朝」は高視聴率を記録して最終回を迎えた。そのおかげで「ドラマの帝王」は何の問題もなく、一年後、みんながハッピーエンドを迎え終わることができた。レビュー「本当に時間が経つのは早い。もう最終回とは」。「ドラマの帝王」の中であらゆる危機を乗り越えながら「京城の朝」を撮影した彼らはそう思っただろう。しかし、テレビの外で「ドラマの帝王」を見守っていた視聴者たちにとっては、とても長い時間ではなかっただろうか。ストーリーとキャラクター同士の関係を深めるより、緊迫した事故を作り、それを解決する方式でドラマが進みながら、「ドラマの帝王」はまるで終わらないドラマのように思えた。「京城の朝」は終わっても、アンソニー・キムの終わらないドラマ制作奮闘記は失明という極端な設定でやっと終わらせることができた。だが、事件事故の主役だった「京城の朝」の最終回を素直に放送したくなかったのか、第1話と同じく生放送の撮影を遅延することで、録画テープを届けられない状況を作り、話を原点に戻した。ドラマの制作現場で繰り広げられた出来事は現実的かもしれないが、それを解決する過程は偶然とずる賢い手段に頼っていたように、死に直面しても、イ・ゴウン(チョン・リョウォン)がアンソニー・キムの手を握ることで、止まっていた心臓がまた動き出した奇跡で繋いだシーンは、ドラマでの現実的な面について語ろうとしたが、かえってそれを混乱させている。アンソニー・キムは1%の希望より、ドラマを完走することを選び、ドラマの帝王になったが、「ドラマの帝王」の完走を待っていた視聴者たちは、急迫しただけの最終回を見ながら、長い競走が終わったにもかかわらず、ゴールテープを切ることはできなかった。仲間たちとおしゃべりするポイント―OSTに隠された伏線:目がくらんで、あなたしか見えません―憎めない魔性の男キム・ボンダルさんがいつイ・ゴウン脚本家に惚れたのか、最後まで明かされなかったのですか?気になるのは私だけ?イ・ゴウン脚本家も気になるはずです。―あらゆる噂話を乗り越えた作品性と視聴率、両方を捉えることができ、それに関連したすべての人物が幸せになった伝説のドラマ「京城の朝」が見たい。
最終回を迎えた「ドラマの帝王」ストレートな伝え方には拍手を送りたい
※この記事にはドラマ「ドラマの帝王」の結末に関する内容が含まれています。SBS月火ドラマ「ドラマの帝王」(脚本:チャン・ハンジュン、イ・ジヒョ、演出:ホン・ソンチャン)が、タイトル通り帝王として君臨することができず、低視聴率で放送終了した。「ドラマの帝王」は韓国で7日夜、第18話を最後に放送が終了した。この日の放送では、劇中ドラマ外注制作会社の経営者アンソニー・キム(キム・ミョンミン)と脚本家イ・ゴウン(チョン・リョウォン)の切ない愛と、交通事故に遭ったにもかかわらず、ドラマ「京城の朝」の最終回を死守しようとするアンソニー・キムの仕事に対する熱情が描かれた。とりわけアンソニー・キムの孤軍奮闘する姿は、厳しいドラマ制作の現状を上手く表現したという評価を受けた。ドラマ後半にアンソニー・キムは病気で失明したが、恋と仕事を両立させ、ハッピーエンドを迎えた。それにも関わらず、視聴率は上昇しなかった。視聴率調査会社AGBニールセン・メディアリサーチの集計結果によると、韓国で7日に放送された「ドラマの帝王」の最終回は、視聴率6.7%(以下、全国基準)を記録した。これは、先週の放送分よりわずか0.1%上昇した数値で、月火ドラマの最下位を記録した。「ドラマの帝王」は、これまで同時間帯に放送されているMBCドラマ「馬医」とKBS 2TVドラマ「ゆれながら咲く花」に押され、視聴率が伸び悩んだ。視聴率低迷のもっとも根本的な理由は、「ドラマの帝王」のストーリー自体を視聴者らが重たいと感じたところにある。視聴者にとって外注制作会社という言葉は馴染みのない言葉である。俳優と制作スタッフとの不便な葛藤、厳しいドラマ制作家庭をお茶の間で愉快に視聴することはできなかった。実際に「ドラマの帝王」は、視聴者がドラマ制作の現状にまで好奇心を持つのだろうかという疑問に悩まされた。見方を変え、「ドラマの帝王」のストレートな伝え方には拍手を送りたい。「ドラマの帝王」の長所と言えばリアリティである。お金しか知らない外注制作会社の経営者アンソニー・キムを中心に、時間に追われるドラマ制作の現状、PPL(Product Placement:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)に頼るしかない状況などドラマ制作の裏側をリアルに描いた。視聴率、直前に仕上がった台本、生放送、PPLなど、ドラマの面白さと感動、俳優たちの好演の裏に隠された真実はまさにチームキルと言えるほどだった。「ドラマの帝王」は、ドラマ制作の現状の愉快さはもちろん、裏に隠された真実を率直に伝えて視聴者とのコミュニケーションを試みた。これまで他のどんなドラマでもチャレンジすることのなかった新鮮な素材を選択した「ドラマの帝王」は、ドラマの多様性を高めることに貢献し、視聴者らに選択の幅を与えた。
オ・ジウン、直筆で「ドラマの帝王」最終回の感想を伝える“SUPER JUNIOR シウォンとのニンニクキスが最も記憶に残る”
女優オ・ジウンがSBS月火ドラマ「ドラマの帝王」(脚本:チャン・ハンジュン・イ・ジヒョ、演出:ホン・ソンチャン)の最終回の感想を伝えた。オ・ジウンは7日午前、所属会社sidusHQの公式me2day(韓国のマイクロブログサービス)を通じて、同日最終回を迎えた「ドラマの帝王」でソン・ミナ役で演じた感想を直筆で伝えた。まず、彼女は「途中で投入されたため、心配もあったし、プレッシャーも感じたけれど、皆様からたくさん愛されて、無事に撮影を終えることができました。ありがとうございます」と伝えた。また、最も記憶に残るエピソードとしては、カン・ヒョンミン(チェ・シウォン)とのニンニクキスを選び、「初めて、悪口の混じった過激な台詞があったし、ヒョンミンとの関係において重要なポイントになるシーンであったため、長々と4時間にかけて撮り、特に記憶に残っています」と述べた。そして「ドラマの帝王」の中で、最も演じてみたいキャラクターとしてはカン・ヒョンミン役を選び、「視聴者を笑わせるヒョンミンが撮影現場で最もうらやましかったです」と伝えた。さらに、「俳優としてより成長した様子を見せることができる素晴らしい作品で、近いうちにお会いしたい」と付け加え、話を終えた。オ・ジウンが熱演したドラマ「ドラマの帝王」最終回は、韓国で7日午後9時50分から放送された。
「ドラマの帝王」チョン・リョウォン、最終回を控えた感想を語る“幸せな思い出だけくれてありがとう”
女優チョン・リョウォンがSBS月火ドラマ「ドラマの帝王」最終回を控えた感想を明かした。7日午後、「ドラマの帝王」は韓国で18話を最後に放送を終了する。チョン・リョウォンは7日、自身のSNSに「本当に本当に終了します。愉快な、幸せな思い出だけをくださり、本当にありがとうございます」というコメントを書き込んだ。チョン・リョウォンは「ドラマの帝王」でドラマは人間愛という強い信念を持つ新人脚本家のイ・ゴウンに扮し、外柔内剛というキャラクターの魅力を上手く表現し、チョン・リョウォン再発見という評価を得るなど、熱演を見せた。4日に行われた最後の撮影で、チョン・リョウォンは厳しい寒波にもかかわらず早朝から現場に着き、雰囲気をリードするなど、3ヶ月間の撮影を立派に終えたという。最終回だけを残している「ドラマの帝王」は、アンソニー・キム(キム・ミョンミン)とゴウンの恋が叶おうとした瞬間、突然アンソニが失明の危機に瀕し、緊張感が高まっている。最終回でこのような障害が二人の将来にどのような影響を与えるのか注目される。
“2話延長”「ドラマの帝王」本日(7日)最終回…8日はSBS新ドラマのスペシャル番組を放送
SBSドラマ「ドラマの帝王」が本日(7日)、最終回を迎える。全16話だった「ドラマの帝王」は、先月17日に2話延長が確定され、韓国で7日に放送される第18話が最終回になった。「ドラマの帝王」は、アンソニー・キム(キム・ミョンミン)の失明や、アンソニー・キムとイ・ゴウン(チョン・リョウォン)の愛が深まっていく中で、結末に対して関心が集まっていた。「ドラマの帝王」は先月31日、「2012 SBS演技大賞」の放送により放送中止になったため、火曜日ではなく月曜日に最終回が放送されることになった。これにより、8日には「2013 SBSドラマ特別試写会‐その男、その女とのデート」が特別放送される。「その男、その女とのデート」は、新ドラマ「野王」「その冬、風が吹く」「お金の化身」など、2013年上半期に韓国で放送されるSBSドラマの男女主人公たちをチェックすることができる番組だ。「ドラマの帝王」の後続番組は、クォン・サンウ、スエが主演のドラマ「野王」となっている。「2012 SBS演技大賞」2013/1/14(月) 14:00~【2ヶ国語放送(同時通訳)】2013/2/3(日) 11:30~【字幕版】 ほか2012年SBS演技大賞が見れるのはCS放送女性チャンネル♪LaLa TVだけ!
「ドラマの帝王」視聴率下落…キム・ミョンミン&チョン・リョウォン“キスで愛を確認”
SBS月火ドラマ「ドラマの帝王」(脚本:チャン・ハンジュン、イ・ジヒョ、演出:ホン・ソンチャン)の視聴率が小幅下落した。2日、視聴率調査会社のAGBニールセン・メディアリサーチによると、1日に放送された「ドラマの帝王」第17話は6.6%(全国基準)の視聴率を記録した。これは第16話(6.9%)より0.3%下落した数値である。この日の放送では、キスで愛を確認するアンソニー・キム(キム・ミョンミン)とイ・ゴウン(チョン・リョウォン)の姿が描かれた。ゴウンはアンソニーが自身の告白を断った理由が失明診断を受けたからだということに気付き、衝撃を受けた。さらにアンソニーが失明する前にしなければならないことのリストに、自身に対する切ない気持ちを書いたことを発見した。アンソニーは失明のことを素直に打ち明けたが、ゴウンは「それで諦めるのか。私はそれでも構わない」と言った。涙を流しながら告白するゴウンに心が揺れたアンソニーは、キスで気持ちを伝えた。最終回の予告では、事故に遭うアンソニーの姿が流れ人々の好奇心を刺激した。一方、「ドラマの帝王」と同時間帯に放送された「馬医」は18.1%、「ゆれながら咲く花」は15.2%の視聴率を記録した。