チャン・ハンジュン
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ポン・ジュノ監督&ユン・ジョンシンら「イ・ソンギュンさん防止法」制定を促す…過激YouTuberへの指摘も
俳優や演出家など芸術家たちが一堂に会し、俳優イ・ソンギュンさんの死亡事件と関連した真相究明と再発防止を求めて、「イ・ソンギュン防止法」の制定ための協力を予告した。文化芸術人連帯会議(仮称)は本日(12日)、ソウル中(チュン)区韓国プレスセンターで行われた記者会見で「イ・ソンギュンさんの死亡と関連する文化芸術人たちの要求」の声明を発表。司会は俳優のチェ・ドクムンが務めた。記者会見には、イ・ソンギュンさんと映画「パラサイト 半地下の家族」で息を合わせたポン・ジュノ監督を皮切りにイ・ウォンテ監督、歌手兼作曲家のユン・ジョンシン、俳優のチェ・ドクムン、韓国独立映画協会のコ・ヨンジェ取締役、韓国映画プロデューサー組合のチェ・ジョンファ代表などが出席。最初の参加者リストには含まれていなかった俳優のキム・ウィソンとチャン・ハンジュン監督も追加で合流した。チェ・ドクムンの司会で行われた記者会見は、別途の質疑応答およびフォトタイムなしに行われた。団体紹介および経過報告、声明書の発表、参加団体の発言と今後の計画発表が続いた。声明書の発表はキム・ウィソン、ポン・ジュノ、ユン・ジョンシン、イ・ウォンテの順番で行われた。この日、キム・ウィソンは「イ・ソンギュンさんは何の保護装置もなく、メディアとマスコミに露出された。簡易試薬検査、国立科学捜査研究院の精密鑑定のための試薬採取から陰性判定までの全ての過程が、3回にわたり警察の召喚調査に出席する姿がメディアを通じて生中継され、事件の関連性と証拠能力の有無さえ判断しにくい録音ファイルが、マスコミとメディアを通じて人々に公開された」と指摘した。続けて「最終的に故人は、19時間の捜査が行われた3度目の召喚調査で、嘘発見器で供述の真偽を確かめてほしいという要請を残して、極端な選択をしてしまった」とし「ここ2ヶ月間、彼に加えられたひどい人格殺人に対して我々の立場を伝えるのが、亡くなった同僚への最小限の道理だと判断し、以下のように立場を明かす」と、声明書を発表する理由を明かした。ポン・ジュノ監督は捜査当局への要求事項を伝えた。彼は「故人の捜査に関する内部情報が初めて流出された時点から極端な選択に至る前まで、2ヶ月間の警察の捜査情報セキュリティに少しの問題もなかったのか、関係者たちの徹底した真相究明を求める」と声を上げた。続いて「特に国立科学捜査研究院の精密鑑定結果、陰性判定が出た11月24日のKBSの単独報道には多数の捜査内容が含まれていたが、どのような経緯と目的で提供したのか綿密に明かすべきだ」とし「『捜査当局は法的手続きに従って捜査した』という一言で、この全ての責任から自由にはなれない。捜査過程への徹底した真相究明だけが、誤った捜査慣行を正して第2、第3の犠牲者を作らない唯一の道だ」と強調した。ユン・ジョンシンは、メディアおよびマスコミに質問を投げかけた。彼は「故人に対する内部調査段階の報道が、果たして国民の知る権利のための公益的目的で行われたと言えるのか」と質問し、「嫌疑事実とは関係ない私的な会話に関する故人の音声を報道したKBSは、公営放送の名誉をかけてそれが国民の知る権利のための報道だったと堂々と言えるのか。KBSを含む全てのメディアおよびマスコミは、報道目的に合わない記事の内容を早速に削除してほしい」と要求した。特に「俳優や演出家など芸術家たちが人々の人気を基盤にするという点を利用して、悪意的に検証されなかったソースを流したり、十分な取材や確認もないまま関心を引くことだけに汲々とした一部のYouTuberを含むイエロー・ジャーナリズム、いわゆるサイバーレッカー(再生回数や利益を目的にゴシップなどを扱う炎上系YouTuberの通称)の弊害について、我々はいつまで沈黙すべきなのか。本当に自浄の方法はないのか」と指摘した。最後に、イ・ウォンテク監督は政府および国会への要求事項を伝えた。彼は「たとえ捜査当局の捜査の手続きが適法だったとしても、政府および国会は今回の死亡事件に対して沈黙してはいけない。刑事事件の公開禁止と、捜査に関する人権保護のための現行法令に問題点はなかったのか点検し、必要な法令の再改正作業に着手しなければならない」とし「被疑者の人権と、国民の知る権利の間で原則と例外がひっくり返らないように、捜査当局が法の趣旨を恣意的に解釈、適用することがないように明確な立法的改善が必要だ」と述べた。連帯会議の今後の計画を伝えたのは、韓国映画プロデューサー組合のチェ・ジョンファ代表だった。彼は「声明書を通じて申し上げたように、被疑事実の公表および流出による様々な不当な被害を防ぐための憲法的補完を求めるため、この声明書を国会議長に伝える予定だ」とし「違法的な捜査慣行とマスコミおよび、メディアの自省を促すため、警察庁とKBSにも声明書を伝える計画だ」と知らせた。また「今回の事件をきっかけに様々な単位で言及されている、いわゆるイ・ソンギュン防止法を制定するため、志を同じくする全ての団体と、積極的に協力していく」とし「また、各団体からいただいた意見についても、積極的に検討していく計画だ」と付け加えた。文化芸術人連帯会議は韓国ドラマ制作社協会、韓国マネジメント連合、韓国放送演技者労働組合、韓国放送芸術人団体連合会、韓国芸能制作者協会、韓国映画監督組合をはじめとする、計29の文化芸術関連団体を中心に結成された。声明発表にはポン・ジュノ監督、チャン・ハンジュン、ミン・ギュドン、イ・ウォンテ監督を皮切りに俳優のキム・ウィソン、チェ・ドクムン、歌手のユン・ジョンシン、韓国独立映画協会のコ・ヨンジェ取締役、韓国映画プロデューサー組合のチェ・ジョンファ代表、 B.A.エンターテインメントのチャン・ウォンソク代表、映画輸入配給協会のチョン・サンジン代表、韓国映画制作家協会のチョン・サンミン副代表、韓国映画マーケッティング社協会のイ・ジュヨン代表、女性映画人会のキム・ソナ代表、韓国映画監督組合のミン・ギュドン代表、韓国放送演技者労働組合のソン・チャンゴン事務総長、韓国ドラマ制作者協会のペ・デシク事務総長、韓国芸能制作者協会のキム・ミョンス本部長、韓国マネジメント連合のイ・ナムギョン事務局長、韓国映画監督組合のチャン・ハンジュン監督、女性映画人会所属のクァク・シネ代表らが出席した。これに先立って、イ・ソンギュンさんは麻薬類管理に関する法律(大麻・向精神成分など)違反の疑いで昨年10月から警察捜査を受けていた中、先月27日に城北(ソンブク)区にある公園で車の中で意識不明の状態で発見された。・ポン・ジュノ監督ら、イ・ソンギュンさんの死の真相究明を要求記者会見を開催・声明を発表へ・イ・ソンギュンさんに関するデマや悪意ある報道に事務所が警告「虚偽事実を流布した記者を告訴」
イ・ソンギュン&キム・ドヒョンら、東南アジアに出発!新バラエティ番組「勝手気ままなアジョシ旅」6月9日よりMnetにて日本初放送
新作バラエティ番組「勝手気ままなアジョシ旅」が6月9日よりMnetにて日本初放送・初配信されることが決定した。さらに、6月4日10時より本作の第1話無料放送も行われる。全員異なる目的を持ったアジョシ(=おじさん)たちが東南アジア旅行に出発。個人主義者の4人が繰り広げる、勝手気ままな旅行バラエティをお届けする。旅をするのは、映画「パラサイト 半地下の家族」出演のイ・ソンギュンや、実力派俳優キム・ドヒョン、キム・ナムヒ、バラエティで大活躍中の映画監督チャン・ハンジュンの4人。大人気バラエティ「テントの外はヨーロッパ」シリーズの演出家が手掛ける一風変わった旅行バラエティをお楽しみに!■番組情報「勝手気ままなアジョシ旅」6月4日(日)10:00~11:30 1話先行放送6月9日20:00~ 放送・配信スタート!出演:イ・ソンギュン、チャン・ハンジュン、キム・ドヒョン、キム・ナムヒ2023年 tvN / 各90~105分 / 字幕放送 / 日本初放送・初配信※Mnet Smart+では本放送後すぐにVOD配信がスタート■関連リンクMnet公式サイト:https://mnetjp.com/
【PHOTO】アン・ジェホン&2AM ジヌンら「知ってるお兄さん」の収録に参加(動画あり)
23日午後、俳優のアン・ジェホン、2AMのジヌン、チャン・ハンジュン監督が京畿道(キョンギド)高陽(コヤン)市一山東区(イルサンドング)JTBCスタジオで行われる「知ってるお兄さん」の収録に参加した。・アン・ジェホン&2AM ジヌンら、映画「リバウンド」でSLAM DUNKに続く?神様からの祝福だと言われた(総合)・【PHOTO】アン・ジェホン&2AM ジヌンら、映画「リバウンド」制作報告会に出席
【PHOTO】アン・ジェホン&2AM ジヌンら、映画「リバウンド」制作報告会に出席
14日午前、映画「リバウンド」の制作報告会がソウル広津(クァンジン)区のロッテシネマ建大入口(コンデイック)店で開かれ、アン・ジェホン、イ・シニョン、2AMのジヌン、キム・テク、チョン・ゴンジュ、キム・ミン、アン・ジホ、チャン・ハンジュン監督が出席した。・アン・ジェホン&2AM ジヌンら出演の映画「リバウンド」韓国で4月に公開!予告ポスター&映像も・アン・ジェホン、映画「リバウンド」でバスケットボール部のコーチに変身!監督も絶賛
ユン・ジョンシン&パク・チソンら出演、バラエティ番組「知っておくと役立つ犯罪雑学」8月17日よりMnetにて日本初放送
新番組「知っておくと役立つ犯罪雑学」がMnetにて日本初放送されることが決定した。この世で起きているあらゆる事件・事故を専門家たちと共に紐解いていく教養型バラエティ番組。犯罪心理学、科学、法学、そして映画監督など各分野で活動している5人の博士たちが登場し、各自の視点から事件を解説する。日常から遠いようで実は身近にある様々な犯罪と多様な視点で向き合い、知っておくと役に立つ犯罪雑学を提供。まるでサスペンスドラマのような、思わず息をのむバラエティがかつてあっただろうか。知見が広がる教養型バラエティをお見逃しなく!■番組情報「知っておくと役立つ犯罪雑学」2021年8月17日(火)23:45~放送スタート! 毎週(火)23:45~オンエア!出演:ユン・ジョンシン、パク・チソン、チョン・ジェミン、キム・サンウク、チャン・ハンジュンほか2021年 tvN / 全10回以上 / 各75分~105分 / 字幕放送 / HD / 日本初放送☆Mnet Smartでは、本放送後すぐにVODも配信スタート■関連リンクMnet公式サイト:https://mnetjp.com/
【PHOTO】クォン・ユル&チャン・ハンジュン監督ら「第18回ソウル環境映画祭」開幕式に出席
3日午後、ソウル環境財団レイチェルカーソンホールで「第18回ソウル環境映画祭」の開幕式が開かれ、クォン・ユル、チャン・ハンジュン監督、イ・ミョンセ監督、イ・ミギョン環境財団代表らが出席した。・クォン・ユル、4年連続で「ソウル環境映画祭」MCに抜擢環境問題について深く考えるイベントになってほしい・SHINee ミンホ&チャン・ハンジュン監督、バラエティ「屋根部屋の問題児たち」の収録に参加
SHINee ミンホ&チャン・ハンジュン監督、バラエティ「屋根部屋の問題児たち」の収録に参加
SHINeeのミンホ、チャン・ハンジュン映画監督がKBS 2TVバラエティ番組「屋根部屋の問題児たち」に出演する。「屋根部屋の問題児たち」の関係者は本日(8日)、Newsenとの取材を通じて「ミンホ、チャン・ハンジュン監督が今月9日の収録に参加する」と明かした。また「2人はそれぞれ別々に収録し、ミンホ編は23日、チャン・ハンジュン監督編は3月2日に放送される」と付け加えた。9日の収録にはミンホ、チャン・ハンジュン監督の他、昨年11月に不安障害の症状悪化など健康上の理由で休息をとっていたチョン・ヒョンドンが復帰を予告し、関心が集まっている。ミンホが所属するSHINeeは、今月22日に7thフルアルバム「Don`t Call Me」を発売する。チャン・ハンジュン監督は先月MBC「遊ぶなら何する?」に出演した。
【PHOTO】楽童ミュージシャン イ・スヒョン&キム・スンウら「2018 KBSクールFM」春の改編記者懇談会に出席
8日午前、ソウルKBS本館で行われた「2018 KBSクールFM(89.1mhz)」春の改編記者懇談会に楽童ミュージシャン イ・スヒョン、キム・スンウ、チャン・ハンジュン、クァク・ジノンらが出席した。
カン・ハヌル&キム・ムヨル主演映画「記憶の夜」11日にクランクイン
チャン・ハンジュン監督の新作「記憶の夜」(配給:MEGABOX(株)PLUSM) がカン・ハヌル、キム・ムヨル、ムン・ソングン、ナ・ヨンヒのキャスティングを確定し、11日にクランクインした。映画「ライターをつけろ」、ドラマ「サイン」などを通じて、独創的で感覚的な演出力で注目を浴びているチャン・ハンジュン監督が映画「記憶の夜」でカムバックする。「記憶の夜」は拉致された後、19日後に記憶を失って戻ってきた兄ユソクと、見知らぬ人のように変わってしまった兄を巡る隠された真実を追う弟ジンソクのミステリースリラーだ。「記憶の夜」で、兄を巡るミステリアスな事件の真実を暴く弟ジンソク役は「空と風と星の詩人 ~尹東柱の生涯~」「再審」を通じて幅広い演技力を証明した俳優カン・ハヌルが務め、ジンソクが憧れる完璧な兄ユソク役としては、多数のミュージカルと映画「延坪(ヨンピョン)海戦」「ウンギョ」などを通じて演技力を証明したキム・ムヨルが合流し、カン・ハヌルと兄弟として息を合わせる予定で、さらに期待を集めている。ここに圧倒的な存在感をアピールするベテラン俳優ムン・ソングン、スクリーンとドラマを行き来しながら活躍しているベテラン女優ナ・ヨンヒと、「トンネル」「悪の年代記」「最後まで行く」の制作陣が合流した「記憶の夜」は、もう一本のウェルメイドスリラーの誕生を予告している。11日、俳優とスタッフたちの熱気の中で初撮影を終えたチャン・ハンジュン監督は「とても緊張したが、一方では楽しかった。素晴らしい俳優とスタッフたちと共に、興味深いジャンルの映画を制作したい」と覚悟を示した。ジンソク役の俳優カン・ハヌルは「シナリオを初めて読んだ時、この作品は必ずフィルモグラフィーに入れたいと思った。初撮影の雰囲気がとても良かったので、今後の過程がより期待される」と感想を伝え、ユソク役のキム・ムヨルは「撮影前、監督とたくさん話し合ったが、お互い通じる部分が多かったので楽しい撮影になると思う。観客たちの記憶に残ることができる、素晴らしい作品を作るために最善を尽くす」と覚悟を示した。「記憶の夜」は、韓国で今年の下半期に公開される予定だ。
「ドラマの帝王」チャン・ハンジュン脚本家“SUPER JUNIOR シウォンのキャラクターは実存する”
SBS月火ドラマ「ドラマの帝王」(脚本:チャン・ハンジュン、イ・ジヒョ、演出:ホン・ソンチャン)の執筆を担当しているチャン・ハンジュン脚本家がアイドルグループSUPER JUNIORのメンバー、シウォンが演じているカン・ヒョンミン役に関するエピソードを伝えた。シウォンは「ドラマの帝王」で自己中心的で頭も悪く、傍若無人なトップスター、カン・ヒョンミン役を務め、熱演中だ。「ドラマの帝王」は実際のドラマ制作の過程をリアルに描いており、そこにシウォンの生々しい演技が加えられ、話題となっている。カン・ヒョンミンというキャラクターが実存している人物なのかについても大きな関心を集めた。これについてチャン・ハンジュン脚本家は「特定した人物の名前を取り上げることはできない。カン・ヒョンミンというキャラクターの中には実存している何人かの人物が混ざって溶け込んでいる」と慎重に語った。チャン・ハンジュン脚本家は「芸能界には様々なタイプの俳優がいる。その中にはカン・ヒョンミンのように傍若無人なスターもいるし、頭の良くない俳優もいる。カン・ヒョンミンはそのような人物の要素を混ぜて作り上げたキャラクターだ」と付け加えた。シウォンも22日に開かれた「ドラマの帝王」の記者懇談会で「SUPER JUNIORのメンバーの中でカン・ヒョンミンと最も似ている人は?」という質問を受けていた。当時シウォンは「メンバーの中であえて言うなら今軍服務中の方?」と答えた後「実際にはメンバーの中にそんな人はいない。皆優しい」と笑った。「ドラマの帝王」は金と名誉、成功だけを追いかける悪名高きドラマ外注製作会社の代表アンソニー・キム(キム・ミョンミン)と、不義を見過ごすことができない純粋さを持つ新人脚本家イ・ゴウン(チョン・リョウォン)、そして自分だけの確固たる世界観を持つ最高の韓流スターカン・ヒョンミンが出会ったことで繰り広げられる甘くも殺伐としたドラマの制作記を描いており、韓国では毎週月火の夜9時55分から放送されている。
「ドラマの帝王」チャン・ハンジュン脚本家、この映画見ましたね?
「ドラマの帝王」が参考にしたかもしれない傑作コミカル映画3本監督、いや、チャン・ハンジュン脚本家は、ドラマ制作現場を白兵戦と表現した。映画界でデビューして10年以上経ったこの映画監督の目には、ドラマ制作現場は生放送制作現場にビジネスマインドまで詰め込んだ、騒々しい戦場に見えたようだ。妻のキム・ウニ脚本家と共同執筆したドラマ「サイン」の演出まで担当し、台本作りに集中したいという理由で途中で降板したチャン・ハンジュン監督は、既に編成の苦汁を舐めた経験を持っている。地上波放送で編成を天秤にかけられた末、結局はケーブル行きを選ばざるを得なかったシン・ハギュン、イ・ホヨン主演の「危機一髪!プンニョンマンション」がまさにその作品だ。酸いも甘いも経験した彼の尋常でない履歴が投影されているからだろうか、彼が執筆しているSBS「ドラマの帝王」は、たった4回目の放送にして、殺伐としたドラマ制作現場の裏側や現実を劇的に暴露している。生放送制作現場、視聴率至上主義、過剰なPPL(Product Placement:テレビ番組や映画に特定会社の商品を小道具として登場させること)問題、ギリギリであがってくる台本、賄賂、編成の暗闘、度々起こる脚本家交代、トップスター確保合戦、出演料未払問題など。良い作品と大ヒット作品、つまり作品と視聴率の間で、ただひたすら欲望と成功を追いかけるアンソニー・キム(キム・ミョンミン)と、昨年惜しくもこの世を去ったチェ・ゴウン脚本家と似た名前の脚本家イ・ゴウン(チョン・リョウォン)の化学変化が生み出す「ドラマの帝王」の軌跡は、明らかに以前のドラマとは大きな違いがあるように見える。制作陣の苦労をねぎらったKBS「彼らが生きる世界」が、ノ・ヒギョン脚本家特有の、人間味を肯定するロマンスドラマの趣向が強かったなら、SBS「オンエアー」はキム・ウンスク脚本家流の専門職ドラマに芸能界の風景をのせたラブコメディだった。反面、「ドラマの帝王」のジャンルは、確固たるブラック・コメディを目指しているように見える。そこで用意した。「ドラマの帝王」が参考したかも知れない、芸術作品を作る人の苦労をねぎらうと同時に、その現場のコミカルな風景を通じて人間を物語るブラック・コメディたちについて。映画、演劇、ラジオドラマ、テレビ番組まで様々なものがある。「ザ・プレイヤー」アンソニー・キムのソウルメイト、グリフィン・ミルこの映画の社長は、アンソニー・キムに勝ることはあっても劣ることはないだろう。成功した映画制作者グリフィン・ミル(ティム・ロビンス)は、今日も色々と台本をボツにし、脚本家をいじめながら華やかなハリウッドの甘い蜜を味わっている。しかし、このような冷血漢には溢れるほど敵が存在するはずだ。ある日、脚本家を代表してグリフィン・ミルを殺すとの脅迫状が届き、結局グリフィン・ミルは脅迫者を誤認して殺人まで犯すことになる。2006年死去した巨匠ロバート・アルトマンがハリウッドに復帰して作った映画「ザ・プレイヤー」(1992)は、このシニカルな監督が見据える、興行だけを追いかけるハリウッドの眺望記である。グリフィン・ミルを主人公にしたこと自体が皮肉である。これを通じてロバート・アルトマン監督は、量産品のような商業映画のふりをしながら、ハリウッドの慣行と虚像を赤裸々に暴いている。「誰かの死に関係した制作者」という主人公の設定も似ているが、何より誰からも嫌われるアンソニー・キムとグリフィン・ミルのような人物が主導する現実を苦々しく見つめている点がどこか相通じている。「ドラマの帝王」のアンソニー・キムは最終的に成長するのだろうが、この非情な巨匠監督は、この殺人犯にハッピーエンドを投げかけるブラック・コメディの真骨頂を見せてくれる。 「ブロードウェイと銃弾」ウディ・アレンのブラック・コメディを避けて通ることはできない コメディの巨匠、ウディ・アレン監督の「ブロードウェイと銃弾」(1994)は、イ・ゴウン脚本家のように成功作のない劇作家が主人公だ。演出者と俳優たちが自分の二つの戯曲の良さを理解していないという妄想に駆られて、苦しんでいたデビッド(ジョン・キューザック)は、最終的にブロードウェイの切符を掴むが、これが悪魔と手を組んだという事実を少し後になって知ることになる。この悪魔は、金持ちでマフィアのニック・バレンティ(ジョー・ヴィテレッリ)。デビッドのファウストになるわけだが、ニック・バレンティは事あるごとに脚本に干渉してくるだけでなく、自分の愛人のショーガールを女優にしろと脅迫する。アンソニー・キムが100億ウォン(約7億円)を投資してもらったのも、在日のヤクザではなかったか。それも、若く可愛い妻を抱えた。ウディ・アレン監督は、特有のマシンガンのような台詞の渦中にデビッドを押し込んでしまう。キャスティングから脚本まで大変なことになっている中で作家主義を叫んでいたデビッドは中年女優のエレン(メアリー=ルイーズ・パーカー)に一目惚れし、壊れかけていた脚本は遊び人チーチ(チャズ・パルミンテリ)のインスピレーションに頼るに至る。マフィアに絡んだ芸術家が、制御不能の俳優に出会い悪戦苦闘の末に作品を完成するデビッドは、まるでアンソニー・キムとイ・ゴウン脚本家の苦労を合わせたような人物だ。「ラヂオの時間」トップスターはなぜ皆傍若無人で自分勝手なのだろう「ドラマの帝王」のもう一つの中心軸は、傍若無人な韓流スター俳優カン・ヒョンミン(SUPER JUNIOR シウォン)になるだろう。出演料は20億ウォン(約1億4000万円)が基本のこの破天荒な俳優は、今後劇中のドラマ「京城の朝」の制作過程でことごとく問題を起こすことを予告している。アンソニー・キムと一時付き合ったという女優のソン・ミナ(オ・ジウン)も同じく突発的なキャラクターであることに変わりない。新人脚本家の台本で、ラジオドラマの特集を作る過程を描くコメディ映画「ラヂオの時間」も、俳優たちが問題だ。「キャラクターを全員アメリカ式の名前にして欲しい」「背景をニューヨークにして欲しい」など、往年の大スターだった女優の気まぐれな条件を、プロデューサーは有無を言わずに聞き入れるしかない。他の俳優たちが反発するのは当然のことだ。生放送という限界に追われる制作陣はあちこち駆けまわり、そのあいだ主人公の鈴木みやこ(鈴木京香)のもともとの台本はずたずたになってしまう。「笑の大学」で有名な三谷幸喜監督は、その渦中でも生放送を完遂しなければならない制作陣の苦労と情熱を、ウィットを交えて暖かく描いている。もしこの映画を古典と感じるなら、二つのアメリカドラマも面白いだろう。イギリスで成功したドラマ脚本家のカップルが渡米し、リメイク作品を作りながら経験する過程をコミカルに描く「マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド!」と、「Saturday Night Live」のようなコミカルショーを作る制作陣の日常を、抱腹絶倒に描く「30ROCK」がオススメだ。第4話まで「ドラマの帝王」のアンソニー・キムは、現在編成から外れる危機に置かれた。この危機を乗り越えたとしても、「京城の朝」を制作する過程で出会う暗礁は一つや二つではないだろう。そしてその中にチャン・ハンジュン監督の描くブラック・コメディの真味が隠されているはずだ。その要素をこれらの映画と比較すれば、このメタドラマの真価にさらに深く気づくことができるのではないだろうか。