イノセント・ガーデン
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「イノセント・ガーデン」パク・チャヌク監督来日!舞台挨拶にIMALU登場“女性に共感を得られる作品”
「オールド・ボーイ」(03)でカンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリ、「渇き」(09)では同映画祭審査員賞を受賞、あらゆるタブーとバイオレンスを描きながら抒情的な美しさをもたらす作品を作り続け、全世界で高い評価を受けている韓国映画界の奇才パク・チャヌク監督が、ハリウッドからのオファーを受けて完成させた最新作「イノセント・ガーデン」をひっさげ、約3年6ヶ月振りに来日を果たした。5月21日、本作の女性限定プレミア試写会が行われ、パク・チャヌク監督のもとに本作を絶賛するIMALUがスペシャルゲストとして駆けつけ、美しくも恐いと評判の本作の魅力を語った。試写会場は注目作にふさわしく満席という大盛況の中、舞台挨拶がスタート。約3年半振りに来日を果たしたパク・チャヌク監督は、「自分の中にある女性的な感性を生かしてこの映画に取り組みました。ぜひ女性の方にも観て欲しいと思います」と挨拶。ハリウッドデビュー作として本作を選んだことについては、「理由がふたつあります。ひとつは映画の主人公であるインディアと私の娘の年齢が同じだったということ。そして、書かれた脚本があれこれ沢山詰め込まれたものではなく、余白の多いシナリオだったことです。私の気持ちをたくさん込められるような、空間があるものだと思ったのがもうひとつの理由です」と振り返った。続けて、「思春期の少女の目から見て、気に入ってもらえる映画にしたいと思いました。その年代の女の子は、世の中が俗で不潔で、大人の世界は浅はかで軽蔑すべきものだと思ってしまうところがあるような気がします。そして、優雅なものや高尚なもの、美しいものに憧れるように思えたので、そういうものを強調して映画を撮りました」と付け加えた。ここで、本作を絶賛するIMALUがスペシャルゲストとして花束を持って登場! 「この花はカラーという花で、花言葉は清純と情熱的という2つの相反する意味があるんです。この映画にピッタリだなと思いました」と挨拶。奇しくもパク・チャヌク監督が結婚式の際に夫人が持っていたブーケもカラーだったそうで、思わぬ偶然の一致に監督も笑みを浮かべた。IMALUは、映画の感想を「本当に美しくて、刺激的で、衝撃的でした。パク監督らしいアングルや音の繊細さなど、全てがきめ細かいこだわりを感じられました。それに加えてサスペンスと恐怖というスパイスも効いているんです。女の子の成長について描かれていますが、男性の監督がこれだけ美しく、女性に共感を得られる作品を作れるというのがすごいと思いました」と手放しで大絶賛。また、IMALUは本作に出演しているニコール・キッドマンの大ファンで、中学の時にファンレターを書いたことがあるそう。パク・チャヌク監督に、現場での様子について質問が向けられた。監督は、「ニコール・キッドマンは普段はご主人のお子さんのことで頭がいっぱいの、ごく普通の平凡な女性なんです。でも、いざ撮影に入ると、他のどの俳優たちよりもプロフェッショナルな姿を見せてくれます。そして、ミア・ワシコウスカは普段普通に歩いていたら誰にも気づかれないんじゃないかと思います。それぐらい気さくな方です。作品選びに対しても、華やかなものよりも、芸術性の高いやシリアスな作品を選んでいますね」と説明。また、自身の誕生日プレゼントにちなんだエピソードを聞かれたIMALUは、「高校の時にカナダに留学していて、一時帰国した時にすごく欲しいブーツがありました。自分ではとても買えないような金額だったから、親にお願いしてみたんです。母はお父さんに頼もうと言い、それで父に聞いてみたら、そんなんダメや!と買ってくれませんでした。すごくショックでカナダに帰ってきて、冬になり、寒くなって気持ちが本当に沈んでしまった時に、その靴が届きました。ずっと欲しかったブーツを送ってもらえたことが本当に嬉しくて、靴底がスレスレになるまでずっと履いていました」と、両親との心温まるエピソードを披露した。さらに監督から、花の御礼にIMALUにプレゼントが贈られた。箱を開けると、なんと中身は本作で重要な意味合いを持つハイヒールが登場! MCから靴のブランドがルブタンであるという説明があると、場内から大きなどよめきが起こる中、IMALUは「映画の主人公になった気分です。こんな靴が似合う女性になりたい!」と大満足。映画の中で、主人公のインディアに毎年靴のプレゼントが贈られるという設定について、監督は「もともとのシナリオに書かれていたのは、ヒロインのインディアが特定のある靴にこだわって履き続けているということだけでした。そこに、彼女は誰から靴を贈られているのか分からないまま贈られる靴を履き、送り主を想像しながら成長していくという風にアイデアがふくらんでいったんです」と説明。続けて、「実は韓国では靴は余りプレゼントしないんです。なぜなら靴をプレゼントしてしまうと、その人は自分のもとを去ってしまうという考えがあるんです(笑) この映画の中ではどういう風になるのか、ぜひ見守って欲しいと思います」と説明した。最後に二人からこれから映画を観る人へメッセージが送られた。IMALU「今日初めて監督にお会いして、とても優しくて面白い方だな~と思いました。(皆さんが)映画を観たら、この方がこの様な映画を作るなんてと衝撃を受けるかもしれません(笑) 女性が主人公ならではの繊細なシーンだったり、共感できる場面が沢山あると思うので、どの世代の方にも楽しんで観てほしいです」パク監督「私のこれまでの映画と比べたら、怖がる部分は少ないと思います。ディテールが大事な映画なので、目を閉じないで、小さな部分までしっかり観ていただけたらと思います」映画は、5月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテ他 全国ロードショーとなる。「イノセント・ガーデン」監督:パク・チャヌク脚本:ウェントワース・ミラー出演:ミア・ワシコウスカ、マシュー・グード、ニコール・キッドマン2012年/アメリカ映画/99分/PG12 配給:20世紀フォックス映画 (C)2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.公式HP:innocent-garden.jp配給:20世紀フォックス映画5月31日(金)TOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテ他 全国ロードショー
パク・チャヌクがおすすめする「僕と一緒に『イノセント・ガーデン』を作った音楽」
映画「イノセント・ガーデン」の主人公は少女だ。インディア(ミア・ワシコウスカ)という名前の少女は18回目の誕生日を迎え、父親を失うと同時に存在さえ知らなかった叔父(マシュー・グード)に出会う。子どもでも大人でもない年齢、父親の不在、そして見知らぬ男の登場。インディアが置かれたこのような状況は、パク・チャヌク監督のこれまでの映画と同じく、象徴と比喩に満ちている。小説「デミアン」を連想させる卵や前作「渇き」に続いて重要な意味を持つ靴、不吉に少女の足の上を登っていくクモなどがスクリーンをぎっしりと満たし、遠景と近景で異なって見える風景画のように、豊かなシーンを形成する。救出されたり完成されたりすることを願う少女が自ら卵を割って飛び出るというこの成長記は、結局、供え物として血を要求するけれど、観客たちを魅了させるほど美しい映画になっている。神経質で敏感なリズムを持つ少女のストーリーは、独特さを越え、異常に近いほどであるのに、パク・チャヌク監督はむしろその反対から少女のストーリーを見守ったという。「僕はその逆だと話したいです。インディアは非常に独特な子ではありますが、よく考えてみると普通の人々の話にも適用することができるためです。少女に近づこうとしながら僕が気づいたのは、彼女たちは大人に対する反感、俗物的なものに対する軽蔑、安っぽいものに対するアレルギーなどを持っているということでした。インディアと僕の娘がちょうど同じ年ですが、少なくとも僕の娘はそうでした(笑) だから、主人公は気難しく、簡単に認めようとせず、大人たちにとって関わるのが嫌な少女になったんです。映画の中で描かれた姿だけを見たら、インディアは世の中に存在しなさそうな変な子に見えますが、実は世の中のすべての思春期少女の特徴を少し大げさにしただけです。大人たちの世界を俗っぽいと思って軽蔑する一方、結局、自分も叔父さんの部屋にこっそり入って叔父さんの所持品を見たりするんです。そういう二面性が思春期らしい面だと思いました」少女時代を通過してきた女性なら、誰もがすぐに頷くしかない思春期に対する理解が、そのまま映画の中に溶け込んでいる。そして、それをパク・チャヌク監督が作ったからこそ、より魅惑的な成長記を誕生させることができた。ハリウッドという不慣れ環境でも依然として「映画制作に対する観念に変わりはない」というパク・チャヌク監督が、彼と一緒に「イノセント・ガーデン」を作った音楽を紹介してくれた。1.Nancy Sinatra And Lee Hazelwoodの「Summer Wine」が収録された「HEAT WAVE:A SUMMER GROOVE PLAYLIST」「かなり昔の曲ですが、イヴリン(ニコール・キッドマン)とチャーリーが一緒にダンスを踊るシーンで流れる曲です。アルバムの中から『Summer Wine』と『Stride La Vampa』を僕が選びました」伝説的なジャズボーカルであるFrank Sinatra(フランク・シナトラ)の娘Nancy Sinatra(ナンシー・シナトラ)とカントリー歌手のLee Hazelwood(リー・ヘイゼルウッド)が一緒に歌った曲だ。映画「キル・ビル」のOST(劇中歌)「バン・バン(Bang Bang)」を歌った歌手としても広く知られているNancy Sinatraの柔らかい音色とLee Hazelwoodの重量感のあるボーカルがいいバランスとなり、大ヒットした。韓国でも1960年代にパク・インヒ、イ・ピルウォンにより、カバーされた。2.Sugar Vendil、Trevor Gureckisの「Duet」が収録された「イノセント・ガーデン」OST「この曲はインディアとチャーリーが一緒にピアノを弾くシーンで流れる曲です。でも、俳優たちがピアノをまったく弾けなかったので、彼らが曲を練習する時間が必要となり、早めに作曲をしなければならなくなりました。そのため、作曲家のフィリップ・グラスに脚本を見せて、インディアとチャーリーの間では性行為をするような意味を持つシーンだと説明しました。そして、性行為だけを描いているというより、恋愛のすべての過程を見せるような感じだと付け加えました。そしたら彼が、男女が一緒にピアノを弾く時、男性が女性の肩に手を回しながら弾くこともあるという話をしてくれました。それで、シナリオをすぐにそのように直しましたね(笑) 曲もそういう感じに合わせてもらうように頼みました」3.Giuseppe Verdiの「Il Trovatore」Giuseppe Verdi(ジュゼッペ・ヴェルディ)のオペラ「Il Trovatore(イル・トロヴァトーレ)」でジプシーの女であるアズチェーナが過去を回想しながら歌う「炎は燃えて」は、そのタイトルのように強烈で爆発的なアリアだ。「映画の中でこのオペラが3回登場します。チャーリーが口笛で吹いたり、インディアが聞いていたラジオから流れたり、後半に重要なアリバイを言う時も流れます。実は、僕が一番好きなバージョンはMarilyn Horne(マリリン・ホーン)という違う歌手が歌ったバージョンで、この曲もとてもいいと思います」4.Clint Mansellの「イノセント・ガーデン」OST「チャーリーが階段の上でインディアにハイヒールを履かせるシーンで使われた曲です。個人的に、このシーンのこの曲が一番好きです。僕にとって重要な意味があるシーンでもありますので」映画「レクイエム・フォー・ドリーム」「レスラー」「ブラック・スワン」などの作品で登場人物を重く押えつけるような圧倒的な映画音楽を披露してきたClint Mansell(クリント・マンセル)が、「イノセント・ガーデン」で聞かせてくれる曲は「In Full Bloom」。この曲は、インディアにとっての重要な転換点となる瞬間をパワフルに盛り上げる。5.Clint Mansellの「イノセント・ガーデン」OST「最後の曲は映画の最後に流れるEmily Wells(エミリー・ウェルズ)の主題歌です。Emily Wellsは映画の編集が終わりに向かっていく頃、ミュージックエディターがお勧めしてくれた歌手でした。初めて名前を聞いた歌手でしたけど、曲がとてもいいと思いました。でも、その時、聞いた曲はザ・ノトーリアスB.I.G.の曲をカバーしたヒップホップ風の曲で、それをそのまま使うには映画とあまり合わなかったんです。それで、新しく作ってほしいと頼みました」「イノセント・ガーデン」のエンディングシーンからエンディングクレジットまで流れるEmily Wellsの声は、映画「007 スカイフォール」の主題歌を歌ったアデルの声と肩を並べるほど、映画と完璧なマッチングを見せる。少女の独特な成長記に彼女以上のふさわしいボーカルはいないだろうと思えるほどだ。「イノセント・ガーデン」はパク・チャヌク監督自身が脚本を書いていない初めての映画であり、ハリウッドでの彼の第1作目の映画である。新しい環境で新しい方法を使い映画を作った彼の感想はどんなものであるだろうか?「『渇き』を作る時は原作『嘆きのテレーズ』を、『オールド・ボーイ』を作る時は原作『オールド・ボーイ』を脚色したように、『イノセント・ガーデン』はウェントワース・ミラーの脚本を原作だと思って脚色した作品です。ハリウッドという今までとは違う環境で映画を作ることは、もう一度デビューを果たすような気分でしたが、映画の制作を終えてから改めて思ったことは『どこも似ている』ということでした。つまり、映画を作る人々の考え方はみんな似ているし、制作の工程は言うまでもないということです。それに、韓国の技術のレベルは高いほうなので、アメリカに行って特に驚くほどのものはなかったです。映画制作に対する観念に変わりはないと思います」
パク・チャヌク監督作「イノセント・ガーデン」アメリカで上映館を大幅拡大
パク・チャヌク監督のハリウッド進出作「イノセント・ガーデン」がアメリカで上映館を大幅に増やした。米ボックスオフィス専門サイトのBox Office Mojoによると、「イノセント・ガーデン」は先週に比べ、上映館を77ヶ所も増やした。今月1日に北米7ヶ所の映画館で制限的に上映を始めたが、15日~17日には94ヶ所にまで拡大された。アメリカでは制限的に上映を始める作品のうち、興行成績が良かったり作品性が認められればどんどん上映館を増やし、長期間上映することが多い。「イノセント・ガーデン」もこのような観客の反応によってスクリーン数を増やすロールアウト方式で上映された。同時期に上映された44本のうち、「イノセント・ガーデン」の上映館の拡大数が一番多く、売り上げも先週に比べ132.7%増え、計26万6千ドル(約2,500万円)になった。「イノセント・ガーデン」は18歳の誕生日に父を失くした少女の前に、存在すら知らなかった叔父が現れることで繰り広げられるストーリーを描いたスリラー映画で、5月までアルゼンチン、ブラジルなど南米とイギリス、フランスを含めた欧州をはじめ、シンガポールなどアジアまで世界38ヶ国で公開される。韓国では先月28日に公開され、映画振興委員会によると17日までに37万258人の観客動員数を記録している。
鬼才パク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作、邦題は「イノセント・ガーデン」…5/31日本公開
あらゆるタブーとバイオレンスを描きながら、全世界で高い評価を受けている韓国映画界の鬼才パク・チャヌク監督が、ハリウッドからのオファーを受けて完成させた最新作「ストーカー(STOKER)」(原題)の日本公開が決定した。日本公開のタイトルは「イノセント・ガーデン」に決定し、5月31日よりTOHOシネマズシャンテ、シネマカリテ他にて全国ロードショーとなる。本作の映画化は企画段階からミステリーだった。「プリズン・ブレイク」主演のウェントワース・ミラーが、自身の名を隠して執筆し8年の歳月をかけて完成した極上の脚本から始まる。その出来の良さから多くの一流監督が興味を示した中で選ばれたのがパク・チャヌク監督。強烈な暴力と溢れ出る感情に情緒的な美しさをもたらす作品を作り続けてきた彼が、さらに洗練された圧倒的な映像表現で、誰もが想像し得なかった衝撃作を完成させた。キャストには「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ、「シングルマン」のマシュー・グードそしてアカデミー賞女優のニコール・キッドマンという豪華実力派キャストが集結した。今年のサンダンス映画祭でのワールドプレミア以降、海外のメディアと観客から高い評価を受ける同映画。韓国での先行公開、アメリカ公開に続いて遂に日本に上陸する。【STORY】外部と遮断された大きな屋敷で暮らし、繊細で研ぎ澄まされた感覚を持つインディア・ストーカーは、誕生日に唯一の理解者だった大好きな父を交通事故で亡くしてしまう。母親と参列した父の葬儀に、長年行方不明になっていた叔父のチャーリーが突然姿を現し、一緒に暮らすことになるが、彼が来てからインディアの周りで次々と奇妙な事件が起こり始める。映画「イノセント・ガーデン」公開情報 2013年5月31日(金)TOHOシネマズシャンテ、シネマカリテ他 全国ロードショー監督:パク・チャヌク脚本:ウェントワース・ミラー出演:ミア・ワシコウスカ、マシュー・グード、ニコール・キッドマン配給:20世紀フォックス映画(C)2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.関連サイト:http://www.foxmovies.jp/
「イノセント・ガーデン」パク・チャヌク監督、優雅なサスペンスで帰ってきた
クラシックバレエのように美しいサスペンスどこよりも先に韓国で公開したパク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作「イノセント・ガーデン」を見た。一言で表現すると、クラシックバレエの視聴覚的な韻律が感じられる優雅で美しいサスペンスだった。演出は絵葉書のように美しく、適材適所で流れる音楽は叙事的な緊張を弓弦のように張ってくれた。「イノセント・ガーデン」はパク・チャヌク監督がハリウッドで撮影する最初の映画でもあるが、本人がシナリオを書かなかった最初の映画でもあった。韓国ではソク・ホピルという愛称で呼ばれるウェントワース・ミラーの脚本は、ストーカー家という豊かだが狂気が血に流れるクレイジーな一族の年代記だ。これほどの脚本であれば、監督としての演出力をアピールする上で十分だと言える。18歳の誕生日にインディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)は交通事故で父親を失う。葬式にこれまで存在すら知らなかった叔父のチャーリー・ストーカー(マシュー・グード)が訪れる。なぜだか明確には説明されないが、死んだ夫とあまり仲が良くなかったイヴリン・ストーカー(ニコール・キッドマン)は若くて親切なチャーリーに好感を覚える。ストーカー家の邸宅での奇妙な同居都心から離れた大邸宅でこの3人の奇妙な同居が始まる。丸く大きな石が所々に置かれた大きな庭園があり、テニスコートも付いているこの家は、中世の城を連想させる。もちろん、この大きな家をイヴリンが直接管理はしない。長い間家のことを世話してきたマックギャリック婦人(フィリス・サマーヴィル)がいる。しかし、どういうことかチャーリーが来た直後、マックギャリック婦人は姿をくらましてしまう。マックギャリック婦人はチャーリーの秘密を知っているようだった。この映画のタイトルである「イノセント・ガーデン」は、あの有名な「ドラキュラ」の作家ブラム・ストーカーの苗字から取ってきており、「イノセント・ガーデン」は「ドラキュラ」のモチーフの中からいくつかを借りてきた。チャーリーは年齢を越え女性たちに人気が高く、フランス語が堪能でピアノの実力も抜群だ。死んだ城主の妻と娘は葬式に訪れたこの男にすぐにのめり込んでいく。それだけではない。チャーリーは家族の血を吸って生きてきたも同然だ。血を隠喩するワインを飲むチャーリーの眼差しは魅力的に輝く。チャーリーの勧めでワインを初めて飲んだインディアもそうだ。「イノセント・ガーデン」は「ドラキュラ」を非常に巧みに優雅に変奏している。秘密を知っていると危険チャーリーが魔性の魅力でストーカー家の女主人と一人娘を誘惑している時、チャーリーの正体を知っている叔母ジーン(ジャッキー・ウィーヴァー)が訪れる。彼女はマックギャリック婦人ほどではないが年老いた女性だ。チャーリーがいるとは夢にも思わなかったジーンは、彼を見て怯え震える。彼女もチャーリーの秘密を知っているのだ。彼女はイヴリンに話したいことがあると言うが、イヴリンはジーンが何かを妨げていると思い断る。イヴリンが干渉を受けたくなく、隠したかったのはチャーリーへの官能的な欲望だ。イヴリンの神経質な拒絶に加え、彼女自身が恐怖を感じたため、ジーンは広大なストーカー家の邸宅から逃げるように、安いモーテルに泊まる。その次は予想通りだ。チャーリーはジーンが置いていった携帯電話を持って彼女を訪れる。チャーリーを見た彼女は死神を見たかのように怖気づく。携帯電話を無くしたジーンがどこかに電話をかけようとしてチャーリーと遭遇する電話ボックスでのシーンは圧巻だ。「ドラキュラ」と「ハムレット」と「赤い靴」のモチーフを変奏「イノセント・ガーデン」は「ハムレット」のモチーフを逆転して採用したりもする。ハムレットは父親を殺したと疑われる叔父と自身の母親が再婚し、生か、死かを悩むことになる。ハムレットは母親を呪い、父親の死の復讐を果たすために叔父を殺す。「イノセント・ガーデン」のインディアは叔父と母親の官能的な愛を呪う代わりに、抑えていた本能に目覚め、同じ年頃の青年と肉体的な遊戯を試みる(青年の唇を噛み血を流させるのは「ドラキュラ」のモチーフである吸血の変奏だ)。つまり、この映画の序盤ではインディアは弱々しく保護されなければならない存在として登場するが、その後、チャーリーと同様の魔性の存在として生まれ変わる。より正確な言い方をすると、父親から徹底した統制を受けていたインディアの本能がチャーリーとの接触を通じて爆発するのだ。チャーリーとの同質性を見せるインディアのシャワーシーンは、ジーンの電話ボックスシーンと共にこの映画のもう一つの見所だ。インディアの父親リチャードは鳥の狩りを通じて娘の本能を統制させ、チャーリーと会わせないようにした。チャーリーがインディアに送った手紙をすべて隠し、毎年誕生日のプレゼントとしてインディアが受け取る靴の送り主は誰かを知らせない。この靴も「赤い靴」のモチーフを採用したと言える。赤い靴は靴を履く人の統制不可能な止められない欲望を隠喩する。チャーリーがインディアの成人記念として履かせるハイヒールは彼女に内在した欲望を爆発させる。チャーリーはイヴリンが熱くなるように誘惑しておき、インディアに一緒に旅立とうと提案する。なぜイヴリンではなくインディアなのだろうか? なぜストーカー家の邸宅を残してニューヨークに行こうとしているのか? ドラキュラは成人になったばかりの若い女性が好きで、何より血を分けて飲んだ女性を愛する。インディアはチャーリーの秘密を知った後も彼と旅立つことを決意する。何より二人は血を分けて飲んだ仲であるからだ。しかし、イヴリンが娘を保護するために、または官能の戦いで負けたことを認めることができずチャーリーを最後に誘惑する時、インディアは一種のエレクトラコンプレックスと噴出した本能に依存し最終的な選択をする。繊細な演出力が目立つこの映画ではパク・チャヌクの繊細な演出力が複数のシーンで目立つ。例えば、父親の葬式を終え家に帰ってきたインディアが卵の殻をむくシーンは、表現主義的な音響と共に登場人物の不安な心理と薄暗い劇的雰囲気を高める。チャーリーとインディアの同質感を確認させるピアノの演奏シーンもそうだ。二人の連弾曲は、最初は競争的だが、後にはインディアに性的興奮を覚えさせるほどエロティックだ。また、「イノセント・ガーデン」はパク・チャヌクのどの映画よりも音楽の配置や活用において優れている。例えば、ジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「イル・トロヴァトーレ」のアリアは、ストーカー家の視覚的な印象とともにこの映画の基本的な情緒を表す。「イル・トロヴァトーレ」は隠喩詩人または武芸と文芸両方に優れた騎士という意味を持っており、チャーリーの存在を暗示する。そのため、インディアが保安官からの質問に答えられず、チャーリーが「イル・トロヴァトーレ」と代わりに答えるシーンは興味深い。チャーリーの答えは嘘であると同時に真実になるためだ。小さいが劇的なアイロニーが表れるシーンだ。ハリウッドに行ったパク・チャヌクが披露する「イノセント・ガーデン」は、彼の長所がそのまま表れており、また優雅さが倍増している。彼のパートナーであるチョン・ジョンフン撮影監督の流麗な撮影も目立ち、助演を含む俳優たちのアンサンブルも非の打ち所がない。良い作品で帰還に成功したパク・チャヌク監督の次の作品が今から楽しみだ。「OhmyStar」ではスターはもちろん、バラエティ、ドラマなど、様々な市民記者のレビューや主張を幅広く掲載しています。もちろん、いかなる反論も歓迎します。いつでもノックして下さい。「OhmyStar」は市民記者の皆さんの参加をお待ちしています。―編集者コメント
ハリウッドに進出した韓国の監督、低調な興行成績よりも貴重な意味
韓国映画が国内外で最高の全盛期を迎えている。昨年、韓国映画は観客1000万人を獲得した映画を2本も排出し、前例のない好況期を迎えた。今年の場合、新年が始まってわずか2ヶ月で観客動員数1000万人を突破した映画が誕生した。その映画は「7番房の奇跡」で、韓国映画の興行収入ランキング歴代5位を記録した。海外での韓国映画市場への意識も大きく変わった。映画プロモーションのためだけに韓国行きを選ぶほど、韓国市場が占める割合が大きくなった。昨年、韓国内ではなかなか見られなかったリース・ウィザースプーン、リーアム・ニーソン、ウィル・スミスなどが韓国を訪問し、今年は、アーノルド・シュワルツェネッガーが俳優として初めて韓国を訪問、レオナルド・ディカプリオも、初めての来韓を控えている。また、巨匠監督らの相次ぐ来韓ラッシュまで韓国映画市場は私たちだけのリーグではない世界をステージとした映画市場へと成長している。韓国映画のステータスが向上したと感じられる要因の一つが、ハリウッド発の韓国監督の作品である。韓国を代表するパク・チャヌク監督とキム・ジウン監督のハリウッド発の映画が逆輸入されたことで、韓国映画市場の雰囲気がさらに高まっている。ここに、二つの作品の主演俳優らが監督の国に特別な愛情を持って来韓し、韓国内はさらに熱狂している。このような雰囲気にもかかわらず、ハリウッド発の韓国監督の興行成績不調には残念さを隠せない。ボックスオフィスMojo基準で、キム・ジウン監督の「ラストスタンド」は、1月21日北米公開初週に9位を記録し、先月24日までに1202万6670ドル(約11億2100万円)の興行収入を上げた。アーノルド・シュワルツェネッガーのスキャンダルと米国内の銃乱射事件などの影響を無視できないが、製作費4500万ドル(約42億円)を投入したことを考えると残念な記録である。パク・チャヌク監督の「イノセント・ガーデン」は、興行成績がよい方だ。1日、北米地域の計7ヶ所で公開され、これまで15万8822ドル(約1480万円)の興行成績を上げた。劇場当たり平均2万2689ドル(約211万円)と、全国で一斉に上映された超大作「ジャックと天空の巨人」の平均成績(3525の劇場公開、平均7946ドル)よりも高い。公開初週の成績が発表されれば、もっとはっきり分かるだろうが、現在の成績では、良いスタートを切ったと言える。しかし、「ラストスタンド」と「イノセント・ガーデン」両方とも韓国の興行成績は芳しくない。韓国の観客の全幅的な支持を受け、独自の作品世界を構築してきた監督らだっただけに期待感が高かったのが事実。このような期待にも「ラストスタンド」は、公開日当日8位を記録し、「イノセント・ガーデン」は、公開初日4位を記録した。公開初日の順位が二つの作品の最高興行成績だ。このように映画の成績が低調な背景には、ハリウッド映画のコントラストが存在する。ハリウッドのシステムと資本は歓迎して当然だが、監督の権限は縮小された。忠武路(チュンムロ:韓国映画の中心地)で映画全般に大きな権限を発揮していた監督は、ハリウッドで縮小された権限の中で最大限の能力を発揮するしかなかった。そのため、一部では韓国内よりも監督のカラーをあまり発揮できなかったことに残念さを感じる人もいた。また、予想以上に韓国観客の反応が薄いのも興行低調の理由になった。映画関係者はハリウッド発韓国スター監督らの興行成績について「1月から興行していた韓国映画がまだボックスオフィスの上位圏にある。観客の立場ではまだ見る映画が多い」とし、「いくら韓国の監督の作品だとしても韓国映画よりも海外映画と考えているようだ。以前より韓国映画の興行成績が良いため、超大作ではない以上、海外映画の成績が低調なのも理由の一つだ」と見通した。それでも韓国の監督らのハリウッド進出は、それ自体が、大きな意味を持つ。韓国の映画監督らが映画の本場といわれるハリウッドのラブコールを受けたという事実だけでも注目に値する。さらに、相対的に狭くなった監督の権限の中でもキム・ジウン、あるいはパク・チャヌクスタイルの映画を公開したという点も、拍手を受けるに値する。韓国を代表する監督らは、韓国の現場の情熱と根気、現場であふれ出るアイデアを組み合わせできる行動力と決断力を持って、ハリウッドのシステムを経験した。二人の監督は、これを100%活用できなかったにも関わらず、ハリウッドで次回作の提案を受けている。今回の経験を土台に生まれる彼らの2つ目のハリウッド発映画が期待される理由だ。
「イノセント・ガーデン」北米上映第1週目の成績は?“順調なスタート”
パク・チャヌク監督のハリウッド進出作「イノセント・ガーデン」が北米地域で公開され、順調なスタートを切った。「イノセント・ガーデン」は3月1日、LA、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、カナダのトロントなど北米地域の計7ヶ所の映画館で公開された。パク・チャヌク監督が以前発表したように、この映画は韓国の人々になじみのある全国一斉上映ではなく、小規模で上映を開始し、成績によって上映館を拡大していくリミテッドリリースの方式で封切られた。計7ヶ所の映画館で上映し、総額15万8822ドル(約1480万円)を稼いだ「イノセント・ガーデン」は、1映画館あたり平均2万2689ドル(約211万円)を記録した。これは全国で一斉上映する方式で公開され、興行成績1位を記録した、超大作映画「ジャックと天空の巨人」の平均成績(3525ヶ所の映画館の上映平均7946ドル)よりも高い記録である。3月第1週目の成績によって、今後の展開が決まる予定だが、Indiewireなどの海外メディアは「上映はかなり好評だった」と評価している。映画「イノセント・ガーデン」はミア・ワシコウスカ、マシュー・グード、ニコール・キッドマンなどハリウッドの有名俳優が出演し、パク・チャヌク監督のハリウッド進出作として韓国内で話題になった。
パク・チャヌク監督作「イノセント・ガーデン」世界38ヶ国での公開が確定
パク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作「イノセント・ガーデン」が、全世界の観客と出会う。「イノセント・ガーデン」の配給会社である20世紀フォックスコリアは、28日に「『イノセント・ガーデン』が、海外38ヶ国における公開を確定した」と明かした。「イノセント・ガーデン」は28日に韓国での世界初公開と共に、香港、タイでも同時公開しながら、来月1日にアメリカを皮切りに、イギリスやフィリピン、インドネシア、シンガポール、台湾、オランダ、アルゼンチンなどはもちろんのこと、5月にはベルギー、フランス、イタリア、ドイツ、スペインなどヨーロッパ全域と、メキシコ、ブラジル、チリなど、海外38ヶ国で公開される予定である。「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」「渇き」など、独自の作品世界で好評を博しているパク・チャヌク監督の「イノセント・ガーデン」は、18歳の誕生日に、父親を亡くした少女の前に、存在すら知らなかった叔父が訪れ、少女の周りの人々がいなくなりながら繰り広げられるストーリーを描いた映画である。ハリウッド最高の監督であり、制作者でもあるリドリー・スコットと故トニー・スコット兄弟が制作を務め、ニコール・キッドマンおよびミア・ワシコウスカ、マシュー・グード、ダーモット・マローニー、ジャッキー・ウィーヴァー、アルデン・エーレンライク、ルーカス・ティルらの演技派俳優が出演する。さらに「プリズン・ブレイク」の主人公であるウェントワース・ミラーがシナリオを書き、「ブラック・スワン」のクリント・マンセルが音楽監督を務め、「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」「渇き」のチョン・ジョンフン撮影監督が再びパク・チャヌク監督とタッグを組んだ。
「イノセント・ガーデン」パク・チャヌク監督、ハリウッド進出作が監督デビュー作のように感じられた理由
パク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作である「イノセント・ガーデン」は、作品性も優れているという評判だ。22日午後、ソウル南山(ナムサン)のハイアットホテルで記者たちとのインタビューに応じたパク・チャヌク監督は、ハリウッドの映画制作システムと編集について説明した。パク・チャヌク監督は、21日の記者会見の場で「韓国の映画制作期間に比べて、非常に厳しいスケジュールだった」と明かした。毎日12時間、計40回で撮影を終わらせるためには、決まった時間に決まったことだけをやらなければならなかった。「アメリカで映画を完成させて韓国に戻ったら、『アメリカでは監督が編集できないんだって?スタジオのスタッフがプロデューサーの出入りを遮断して、外でうろうろするしかないんでしょ?』と言われ、どこからそんなとんでもないことを聞いたのかと思いました。あえて言うなら、その逆です。監督以外は編集室に誰も入れません。監督が招待した人のみ入ることができます。(編集が終わって)10週目が過ぎると、ようやくスタッフが入って、話し合ったり、議論したりします」韓国映画のメリットとハリウッドのメリットを合わせたい韓国では「オールド・ボーイ」「渇き」等、多くの人々がタイトルを耳にしたことのある有名作品の監督だが、いざハリウッドではパク・チャヌク監督は全くの無名だった。熾烈な2012年を過ごし、両国の映画システムに対する考え方もより深まったはずだ。「韓国では、撮影をしながら現場編集もしたり、その場で俳優と話し合ったりします。僕だけなのでしょうか?僕はそのように作業をしてきました。撮影監督とも会議の連続です。だから時間がかかります。ところが、アメリカの作業では撮影回数が制限させている以上、それに合わせるためにはそのプロセスを無くす必要があり、『どう撮ればいいんだ』と不安でした。でも振り返ってみると、僕がデビューしたときも同じでした。モニターどころか、当時は画面のサイズすら知らないまま作業していました。新人監督には、撮影監督がビューファインダーも見せてくれなかったんですよ。後で現像されたものを見て確認するくらいでした。だから『ああ、あの時に戻ればいいんだ』と思いました。この作品はハリウッドデビュー作ですが、まさにこのような意味から監督デビュー作のように感じられました」「韓国とアメリカは、いずれもメリットとデメリットがあります。両方のメリットだけを活用したいけど、実際はそう上手くいきません。監督の立場では、撮影も編集も何でも長くできればいいですね。アメリカのように編集やミキシングなどを長くして、韓国のように事前企画と撮影を長くできれば一番最高です(笑) でも、制作費が膨らむでしょう。それも罠ですね。また、自分勝手にできるからといって、全てが上手くいくわけでもありません。隣で質問する人、口出しをする人がいることで、それに答えながら自分の考えをまとめている部分もあります。王様のように自分勝手にできても、良い作品が作れるとは思いません。結局、商業映画では、適切な線を探し出すことが大事です」ハリウッドでもソン・ガンホ?それは分からない厳しい撮影スケジュールの中で、パク・チャヌク監督は韓国に対する強い恋しさを感じたという。記者会見の場で、韓国料理を食べられなかったのがとても辛かったと打ち明けたパク・チャヌク監督に、「ひょっとして、韓国の俳優も恋しかったのでは」と尋ねると、即座に「ソン・ガンホ」と答えた。「兄弟のような人です」と話す彼に、「もしハリウッドでの次回作の機会があれば、やはりソン・ガンホか」と質問した。パク・チャヌク監督は笑いながら「脚本と配役によって異なるでしょう!キム・オクビンや、ペ・ドゥナかも知れませんし」と答えた。結果を持って、堂々と韓国に戻ってきた。韓国の映画界で認められただけに、さらなる跳躍のために挑戦状を差し出したパク・チャヌク監督。今はもう、自信も大きくなったのではないだろうか。「自信とはちょっと違う感じですね。韓国に僕の好きな俳優とスタッフがいるように、今はアメリカにも仲間ができた感じですか?最初、アメリカに行って人々に会った時は怖かったけど、今は怖くないってことですね」
「イノセント・ガーデン」パク・チャヌク&ミア・ワシコウスカ、映画に劣らない魅惑的なグラビア
パク・チャヌク監督とミア・ワシコウスカの、魅惑的なグラビアが公開された。パク・チャヌク監督のハリウッド進出作「イノセント・ガーデン」で18歳の少女インディア役を演じたミア・ワシコウスカは、1月にアメリカ・ロサンゼルスにてファッションマガジン「W KOREA」のグラビア撮影を行った。この撮影には、メガホンを取ったパク・チャヌク監督も参加した。このグラビアは、少女と女性の狭間の神秘的な顔立ちをしているミア・ワシコウスカの魅力が写しだされている。特にパク・チャヌク監督と共に撮影したカットは、パク・チャヌク監督の前作「オールド・ボーイ」のカン・ヘジョン、「親切なクムジャさん」のイ・ヨンエ、「渇き」のキム・オクビンに続く、ユニークな女性キャラクターの誕生を予告させるようだ。グラビア撮影とともに行われたインタビューでパク・チャヌク監督は、ミア・ワシコウスカに対して「映画を大きく見る目がある女優」と、賛辞を惜しまなかった。ミア・ワシコウスカもやはり、パク・チャヌク監督に対して「特にビジュアルの構想が正確な監督」と言いながら絶賛した。2人が息を合わせた映画「イノセント・ガーデン」は、18歳の誕生日に父親を失った少女の前に存在さえ知らなかった叔父が尋ねて来て、少女の周りの人々が消えながら起るストーリーを描いた映画だ。ミア・ワシコウスカ以外にも、ニコール・キッドマン、マシュー・グードなどが出演する。28日に韓国で世界で最初に封切られる。
【PHOTO】ソン・ジュンギ&イム・ジュファン「イノセント・ガーデン」VIP試写会に登場“一緒に来ました”
俳優ソン・ジュンギとイム・ジュファンが、21日の夜ソウル汝矣島(ヨイド)CGVで開かれた映画「イノセント・ガーデン」(監督:パク・チャヌク)のVIP試写会及びレッドカーペットのプレミアイベントに登場した。
【PHOTO】コン・ヒョジン「イノセント・ガーデン」VIP試写会に登場“私も魅力的ですか?”
女優コン・ヒョジンが21日午後、ソウル汝矣島(ヨイド)CGVで開かれた映画「イノセント・ガーデン」(監督:パク・チャヌク)のVIP試写会およびレッドカーペットのプレミアイベントでポーズを取っている。