「イノセント・ガーデン」パク・チャヌク監督、ハリウッド進出作が監督デビュー作のように感じられた理由
パク・チャヌク監督のハリウッドデビュー作である「イノセント・ガーデン」は、作品性も優れているという評判だ。
22日午後、ソウル南山(ナムサン)のハイアットホテルで記者たちとのインタビューに応じたパク・チャヌク監督は、ハリウッドの映画制作システムと編集について説明した。パク・チャヌク監督は、21日の記者会見の場で「韓国の映画制作期間に比べて、非常に厳しいスケジュールだった」と明かした。毎日12時間、計40回で撮影を終わらせるためには、決まった時間に決まったことだけをやらなければならなかった。
「アメリカで映画を完成させて韓国に戻ったら、『アメリカでは監督が編集できないんだって?スタジオのスタッフがプロデューサーの出入りを遮断して、外でうろうろするしかないんでしょ?』と言われ、どこからそんなとんでもないことを聞いたのかと思いました。あえて言うなら、その逆です。監督以外は編集室に誰も入れません。監督が招待した人のみ入ることができます。(編集が終わって)10週目が過ぎると、ようやくスタッフが入って、話し合ったり、議論したりします」
韓国映画のメリットとハリウッドのメリットを合わせたい
韓国では「オールド・ボーイ」「渇き」等、多くの人々がタイトルを耳にしたことのある有名作品の監督だが、いざハリウッドではパク・チャヌク監督は全くの無名だった。熾烈な2012年を過ごし、両国の映画システムに対する考え方もより深まったはずだ。
「韓国では、撮影をしながら現場編集もしたり、その場で俳優と話し合ったりします。僕だけなのでしょうか?僕はそのように作業をしてきました。撮影監督とも会議の連続です。だから時間がかかります。ところが、アメリカの作業では撮影回数が制限させている以上、それに合わせるためにはそのプロセスを無くす必要があり、『どう撮ればいいんだ』と不安でした。
でも振り返ってみると、僕がデビューしたときも同じでした。モニターどころか、当時は画面のサイズすら知らないまま作業していました。新人監督には、撮影監督がビューファインダーも見せてくれなかったんですよ。後で現像されたものを見て確認するくらいでした。だから『ああ、あの時に戻ればいいんだ』と思いました。この作品はハリウッドデビュー作ですが、まさにこのような意味から監督デビュー作のように感じられました」
「韓国とアメリカは、いずれもメリットとデメリットがあります。両方のメリットだけを活用したいけど、実際はそう上手くいきません。監督の立場では、撮影も編集も何でも長くできればいいですね。アメリカのように編集やミキシングなどを長くして、韓国のように事前企画と撮影を長くできれば一番最高です(笑) でも、制作費が膨らむでしょう。それも罠ですね。
また、自分勝手にできるからといって、全てが上手くいくわけでもありません。隣で質問する人、口出しをする人がいることで、それに答えながら自分の考えをまとめている部分もあります。王様のように自分勝手にできても、良い作品が作れるとは思いません。結局、商業映画では、適切な線を探し出すことが大事です」
結果を持って、堂々と韓国に戻ってきた。韓国の映画界で認められただけに、さらなる跳躍のために挑戦状を差し出したパク・チャヌク監督。今はもう、自信も大きくなったのではないだろうか。
「自信とはちょっと違う感じですね。韓国に僕の好きな俳優とスタッフがいるように、今はアメリカにも仲間ができた感じですか?最初、アメリカに行って人々に会った時は怖かったけど、今は怖くないってことですね」
22日午後、ソウル南山(ナムサン)のハイアットホテルで記者たちとのインタビューに応じたパク・チャヌク監督は、ハリウッドの映画制作システムと編集について説明した。パク・チャヌク監督は、21日の記者会見の場で「韓国の映画制作期間に比べて、非常に厳しいスケジュールだった」と明かした。毎日12時間、計40回で撮影を終わらせるためには、決まった時間に決まったことだけをやらなければならなかった。
「アメリカで映画を完成させて韓国に戻ったら、『アメリカでは監督が編集できないんだって?スタジオのスタッフがプロデューサーの出入りを遮断して、外でうろうろするしかないんでしょ?』と言われ、どこからそんなとんでもないことを聞いたのかと思いました。あえて言うなら、その逆です。監督以外は編集室に誰も入れません。監督が招待した人のみ入ることができます。(編集が終わって)10週目が過ぎると、ようやくスタッフが入って、話し合ったり、議論したりします」
韓国映画のメリットとハリウッドのメリットを合わせたい
韓国では「オールド・ボーイ」「渇き」等、多くの人々がタイトルを耳にしたことのある有名作品の監督だが、いざハリウッドではパク・チャヌク監督は全くの無名だった。熾烈な2012年を過ごし、両国の映画システムに対する考え方もより深まったはずだ。
「韓国では、撮影をしながら現場編集もしたり、その場で俳優と話し合ったりします。僕だけなのでしょうか?僕はそのように作業をしてきました。撮影監督とも会議の連続です。だから時間がかかります。ところが、アメリカの作業では撮影回数が制限させている以上、それに合わせるためにはそのプロセスを無くす必要があり、『どう撮ればいいんだ』と不安でした。
でも振り返ってみると、僕がデビューしたときも同じでした。モニターどころか、当時は画面のサイズすら知らないまま作業していました。新人監督には、撮影監督がビューファインダーも見せてくれなかったんですよ。後で現像されたものを見て確認するくらいでした。だから『ああ、あの時に戻ればいいんだ』と思いました。この作品はハリウッドデビュー作ですが、まさにこのような意味から監督デビュー作のように感じられました」
「韓国とアメリカは、いずれもメリットとデメリットがあります。両方のメリットだけを活用したいけど、実際はそう上手くいきません。監督の立場では、撮影も編集も何でも長くできればいいですね。アメリカのように編集やミキシングなどを長くして、韓国のように事前企画と撮影を長くできれば一番最高です(笑) でも、制作費が膨らむでしょう。それも罠ですね。
また、自分勝手にできるからといって、全てが上手くいくわけでもありません。隣で質問する人、口出しをする人がいることで、それに答えながら自分の考えをまとめている部分もあります。王様のように自分勝手にできても、良い作品が作れるとは思いません。結局、商業映画では、適切な線を探し出すことが大事です」
ハリウッドでもソン・ガンホ?…“それは分からない”
厳しい撮影スケジュールの中で、パク・チャヌク監督は韓国に対する強い恋しさを感じたという。記者会見の場で、韓国料理を食べられなかったのがとても辛かったと打ち明けたパク・チャヌク監督に、「ひょっとして、韓国の俳優も恋しかったのでは」と尋ねると、即座に「ソン・ガンホ」と答えた。「兄弟のような人です」と話す彼に、「もしハリウッドでの次回作の機会があれば、やはりソン・ガンホか」と質問した。パク・チャヌク監督は笑いながら「脚本と配役によって異なるでしょう!キム・オクビンや、ペ・ドゥナかも知れませんし」と答えた。結果を持って、堂々と韓国に戻ってきた。韓国の映画界で認められただけに、さらなる跳躍のために挑戦状を差し出したパク・チャヌク監督。今はもう、自信も大きくなったのではないだろうか。
「自信とはちょっと違う感じですね。韓国に僕の好きな俳優とスタッフがいるように、今はアメリカにも仲間ができた感じですか?最初、アメリカに行って人々に会った時は怖かったけど、今は怖くないってことですね」
- 元記事配信日時 :
- 記者 :
- イ・ソンピル
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